JP6158350B2 - 有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法 - Google Patents

有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙幣、硬貨、小切手、商品券、バーコードチケット、チップ、コイン等の有価媒体を処理する有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法に関する。
従来から、有価媒体を処理する有価媒体処理システムが知られている。その一例としては、紙葉類を処理する紙葉類処理装置を開示した国際公開公報2009/069197号が知られている。国際公開公報2009/069197号に開示された紙葉類処理装置は、第一通貨紙幣、第二通貨紙幣又はバーコードチケットである紙葉類を1枚ずつ取り込む取込部と、取り込まれた紙葉類を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される紙葉類を識別する識別部と、搬送部によって搬送された紙葉類を集積する集積部と、集積部に集積された紙葉類の情報を表示する表示部と、を備えている。このうち、表示部は、所定の情報を表示する第一表示部と、当該所定の情報とは異なる情報を表示する第二表示部と、を有している。そして、第一表示部が、バーコードチケットの枚数並びに香港ドル紙幣(第一通貨紙幣)の金種及び金種に対応する枚数と、マカオパタカ紙幣(第二通貨紙幣)の金種及び金種に対応する枚数とを、切り換えて表示する態様となっている。
発明の要旨
国際公開公報2009/069197号に記載された態様によれば、第一表示部の表示を切り換えるだけで各通貨に関する情報を取得することができることから、非常に有益である。しかしながら、操作者が気づかないうちに2種類の以上の通貨が混合されて紙葉類処理装置で識別されることがあり、このような場合には、気づかなかった通貨についての情報(例えば当該通貨の金種別枚数に関する情報)を操作者が目視して確認することなく取引の確定処理をする等して、次の処理に移ってしまう可能性がある。
また、仮に一種類の通貨しか取り扱わなかったとしても、多数の金種を扱う結果、対象となっている金種別枚数の全てを表示部で一度に表示できないこともある。この場合にも同様の問題が生じ、表示されていなかった金種に関する情報(例えば金種別枚数に関する情報)を操作者が目視して確認することなく取引の確定処理をする等して、次の処理に移ってしまう可能性がある。
以上のような点に鑑み、本発明は、本来ならば操作者が目視して確認しなければならない情報がある場合に、操作者がそのような情報に気づくことなく取引の確定処理をする等して次の処理に移ってしまうことを防止することができる有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法を提供する。
本発明による有価媒体処理システムは、
有価媒体を処理する有価媒体処理システムであって、
有価媒体を識別し計数する識別部と、
前記識別部で前記有価媒体が計数された結果に基づく計数情報を表示する表示部と、
を備え、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、その旨を報知する。
本発明では、計数情報の少なくとも一部が表示部で未だ表示されていない場合に、有価媒体処理システムがその旨を報知する。このため、操作者は、目視して確認しなければならない計数情報が未だ表示されていないことを気づくことができる。したがって、本発明によれば、操作者が未だ表示部で表示されていない計数情報に気づくことなく取引の確定処理をする等して次の処理に移ってしまうことを防止することができる。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、未だ表示されていない計数情報を前記表示部で表示させるための誘導情報を、前記表示部が表示してもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、その旨を報知するための文字情報を、前記表示部が表示してもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記計数情報は、前記識別部で計数された通貨に関する情報を含んでもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記計数情報は、前記識別部で計数された通貨の金種別枚数に関する情報を含んでもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記識別部で計数された通貨に関する情報と、前記識別部で計数されていない通貨に関する情報とを異なる態様で前記表示部に表示してもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記計数情報は、前記識別部で計数された貨幣の金種に関する情報を含んでもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記計数情報は、前記識別部で計数された貨幣の金種別枚数に関する情報を含んでもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記識別部で計数された金種に関する情報と、前記識別部で計数されていない金種に関する情報とを異なる態様で前記表示部に表示してもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、前記表示部が、前記計数情報と異なる内容からなる又は前記計数情報と異なる態様からなる補助情報を表示してもよい。
本発明による有価媒体処理システムは、
取引の確定を入力するための入力部をさらに備え、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合であって前記入力部から前記取引の確定に関する入力が行われたときに、未だ表示されていない計数情報が存在する旨報知してもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
未だ表示されていない計数情報が存在する旨報知した後で前記入力部から前記取引の確定に関する入力が行われたときには、未だ表示されていない計数情報が存在する場合であっても前記取引の確定を受け付けてもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
未だ表示されていない計数情報が存在する場合であって前記取引の確定を受け付けたときに、前記表示部がその旨を表示してもよい。
本発明による有価媒体処理システムは、
取引の確定を入力するための入力部をさらに備え、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、前記入力部からの前記取引の確定に関する入力を受け付けず、そのことによって前記計数情報が前記表示部で未だ表示されていないことを報知してもよい。
本発明による有価媒体処理システムは、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に前記入力部からの前記取引の確定に関する入力を受け付けない第一モードと、前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合であっても前記入力部からの前記取引の確定に関する入力を受け付ける第二モードとを切り換える切換部をさらに備えてもよい。
本発明による有価媒体処理システムにおいて、
前記第二モードにおいて、未だ表示されていない計数情報が存在する場合であって前記取引の確定を受け付けたときに、前記表示部がその旨を表示してもよい。
本発明による有価媒体処理方法は、
有価媒体を処理する有価媒体処理方法であって、
識別部によって、有価媒体を識別し計数する工程と、
表示部によって、前記識別部で前記有価媒体が計数された結果に基づく計数情報を表示する工程と、
前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、その旨を報知する工程と、
を備える。
図1は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置(有価媒体処理装置)の外観を示した斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の内部構成を示した概略構成図である。 図3は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の構成を示した制御ブロック図である。 図4(a)は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示される第一の態様の一例を示した図であり、図4(b)は、図4(a)で「CNY」が選択され、かつ、人民元について全ての金種別枚数が操作表示画面で表示された後で、当該操作表示画面に表示される内容を示した図である。 図5は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示される第一の態様の別の例を示した図である。 図6は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示される第一の態様のさらに別の例を示した図である。 図7は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示される第二の態様の一例を示した図である。 図8は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示される第三の態様の一例を示した図である。 図9は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示される第三の態様の別の例を示した図である。 図10は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示される第四の態様の一例を示した図である。 図11は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面に、識別部で計数された通貨に関する情報のみが表示される態様を示した図である。 図12は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面に、識別部で計数された金種に関する情報のみが表示される態様を示した図である。 図13は、本発明の実施の形態の紙葉類処理システム(有価媒体処理システム)において、撮影部、記憶部及び撮影表示部を備えた態様を示した図である。 図14は、本発明の実施の形態の有価媒体処理システムにおいて、パソコン、タブレット等からなり、外部入力部、外部表示部及び外部記憶部を有する外部装置を備えた態様を示した図である。 図15は、本発明の実施の形態の有価媒体処理システムにおいて、複数の紙葉類処理装置、複数の外部装置及びサーバーを備えた態様を示した図である。 図16は、図16(a)は、本発明の実施の形態の紙葉類処理装置の操作表示部の操作表示画面で表示されるさらに別の態様を示した図であり、図16(b)は、図16(a)に示した表示内容から遷移した後の表示内容を示した図である。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図15は本発明の実施の形態を説明するための図である。
なお、本願において「有価媒体処理システム」は「有価媒体処理装置」単体を含む概念として用いられている。このため、「特許請求の範囲」で記載されている「有価媒体処理システム」は、有価媒体処理装置そのものを意味することもあれば、有価媒体処理装置とそれ以外の装置とを組み合わせたものを意味することもある。また、本願における「有価媒体」とは、金銭的に価値のあるものであればあらゆる物が含まれ、その一例としては、紙幣、硬貨、小切手、商品券、バーコードチケット、チップ、コイン等のことを意味し、代表的なものは紙幣又は硬貨である。また、本願における「貨幣」とは、紙幣、硬貨又は紙幣及び硬貨の両方を意味する。なお、以下では、主として有価媒体として紙幣を用いて説明し、主として有価媒体処理装置として紙葉類処理装置(典型的には紙幣処理装置)を用いて説明するが、あくまでも一例であることには留意が必要である。
図1に示すように、本実施の形態の紙葉類処理装置100は、筐体1と、筐体1に設けられて複数の紙幣を受け入れる受入部11と、受入部11で受け入れられた積層状態の紙幣のうち最下層にある紙幣を1枚ずつ取り込む取込部10と、を備えている。また、図2に示すように、紙葉類処理装置100は、取込部10から筐体1内に取り込まれた各紙幣を搬送する搬送部20と、搬送部20で搬送された紙幣を識別して計数する識別部55も、を備えている。また、紙葉類処理装置100は、識別部55で識別された紙幣を集積する複数(図1及び図2に示した態様では8つ)のスタッカ60と、スタッカ60に集積されない紙幣をリジェクトする複数(図1及び図2に示した態様では2つ)のリジェクト部61と、を備えている。なお、本実施の形態の識別部55は、例えば紙幣の金種、正損、表裏、新旧、方向、真偽等を識別する。ちなみに、本実施の形態による紙葉類処理装置100は、例えば銀行等の金融機関や紙幣処理センターに設置される。
図1に示すように、上述したスタッカ60の各々は前面(図2の紙面の表側)が開口しており、当該開口を介して操作者はスタッカ60内の紙幣を自由に取り出すことができる。ちなみに、本実施の形態では8つのスタッカ60を有するスタッカユニットを用いて説明しているが、これに限られることはない。スタッカユニットは自由に追加又は削減することができ、例えば4つのスタッカ60を有するスタッカユニットを1つ削減すれば4つのスタッカ60を備えた紙葉類処理装置100を提供できるし、4つのスタッカ60を有するスタッカユニットを1つ追加すれば12個のスタッカ60を備えた紙葉類処理装置100を提供できる。
図2に示すように、搬送部20には、搬送部20内で搬送される紙幣を検知するための複数の通過センサ40が設けられている。また、搬送部20には、搬送部20内で搬送される紙幣を分岐するための複数の分岐部45が設けられている。また、受入部11には、受入部11に紙幣が載置されているか否かを検知するための有無検知センサ41が設けられ、スタッカ60の各々には、スタッカ60内の紙幣の有無を検知するための有無検知センサ42が設けられている。ちなみに、同じ金種であっても旧券の紙幣と新券の紙幣とを異なるスタッカ60に集積するようにしてもよく、また、同じ金種であっても異なる方向の紙幣を異なるスタッカ60に集積するようにしてもよいが、同じ金種であれば同じスタッカ60に集積するようにしてもよい。
図示していないが、紙葉類処理装置100は、紙幣を結束するための1つ又は複数の紙幣結束ユニットを備えていてもよい。この紙幣結束ユニットは、搬送部20で搬送された結束用の複数の紙幣を集積するための複数の結束用紙幣集積部と、結束用紙幣集積部に集積された紙幣を結束帯で結束して紙幣束を生成するための結束部と、結束部で結束された紙葉類束を収容する紙葉類束集積部と、紙葉類束集積部に収容された紙葉類束を放出する束放出口と、を有している。上述した結束部は、例えば100枚の紙葉類に結束帯を巻き掛け、当該結束帯を止めることで、紙葉類を結束して紙葉類束とする。
また、図示していないが、紙葉類処理装置100は、紙幣を反転させる紙幣反転部を含んだ紙幣反転ユニットを備えていてもよい。この紙幣反転部は、搬送部20で紙幣を短手方向に搬送した場合、搬送されている紙幣をその短手方向の向きが逆向きになるように表裏反転させる短手反転部と、搬送部20で搬送されている紙幣をその長手方向の向きが逆向きになるように表裏反転させる長手反転部と、を有している。
図3に示すように、紙葉類処理装置100は、紙葉類処理装置100の各構成要素を制御する制御部50と、様々な情報を記憶するための記憶部56と、様々な情報を表示する操作表示部70(特許請求の範囲の「表示部」及び「入力部」に対応する。)も、備えている。このうち、操作表示部70では、少なくとも識別部55で紙幣(有価媒体)が計数された結果に基づく計数情報が表示されるようになっている。図1に示すように、本実施の形態では、操作表示部70が筐体1の前面側に設けられ、2つの操作表示画面70a,70bを有しているが、このうちの一つによって後述するような内容が表示されることとなる。ちなみに、操作表示部70はこのように2つの操作表示画面70a,70bを有している必要は必ずしもなく、操作表示部70は一つの操作表示画面のみを有していてもよいし三つ以上の操作表示画面を有していてもよい。本実施の形態の操作表示部70の操作表示画面70a,70bの各々はタッチパネルとなっており、操作者が触れることで操作表示画面70a,70bに表示されたボタン等を介して信号が制御部50に送られることとなる。ところで、本実施の形態では、特許請求の範囲の「表示部」及び「入力部」の機能を操作表示部70が果たす態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、「表示部」と「入力部」とが別体となり、例えば「入力部」が「表示部」とは別に筐体1の側面に設けられてもよい。
本実施の形態では、図3に示すように、制御部50に、取込部10、搬送部20、各種センサ40,41,42、分岐部材45、スタッカ60、リジェクト部61、記憶部56、識別部55、操作表示部70等が接続されており、制御部50は、これらを制御したりこれらから情報を取得したりする。
次に、操作表示部70の操作表示画面70a又は操作表示画面70bで表示される内容について説明する。
図4(a)で示す態様では、操作表示部70は、通貨の表示を切り換えるためのボタン71と、当該通貨における金種毎の枚数並びにこの枚数のうち正券(FIT)である枚数及び損券(UNFIT)である枚数を表示する金種別枚数情報表示部79と、を表示するようになっている。通貨の表示を切り換えるためのボタン71は、米国ドル(USD)に関する情報を表示するためのボタン71aと、人民元(CNY)に関する情報を表示するためのボタン71bと、ユーロ(EUR)に関する情報を表示するためのボタン71cと、を有している。また、操作表示部70は、押下することで金種別枚数情報表示部79に表示されている内容を上方にスクロールさせることができる上矢印72aと、押下することで金種別枚数情報表示部79に表示されている内容を下方にスクロールさせることができる下矢印72bと、押下することで取引の確定を行うことができる「ACCEPT」ボタン73と、押下することで金種別枚数情報表示部79に表示されている内容を消去することができる「CLEAR」ボタン74も、表示する。
図4(a)に示した態様では、米国ドル(USD)の表示を行うボタン71aが選択されており、米国ドル(USD)の金種毎の枚数と、この枚数のうち正券(FIT)である枚数及び損券(UNFIT)である枚数とが、操作表示部70に表示されている。ちなみに、図4(a)で示した態様では、「5A」が5ドル紙幣の旧券であることを意味し、「10A」が10ドル紙幣の旧券であることを意味している。図4(a)に示した態様では、具体的には、1ドル紙幣の正券が1234枚であり、1ドル紙幣の損券が8675枚であり、1ドル紙幣が合計9999枚であることが金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、2ドル紙幣が0枚であり、当然、2ドル紙幣の正券の枚数及び損券の枚数が各々0枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、5ドル紙幣(新券)の正券が567枚であり、5ドル紙幣の損券が432枚であり、5ドル紙幣が合計999枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、5ドル紙幣(旧券)が0枚であり、当然、5ドル紙幣の正券の枚数及び損券の枚数が各々0枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、10ドル紙幣(新券)の正券が876枚であり、10ドル紙幣の損券が123枚であり、10ドル紙幣が合計999枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、10ドル紙幣(旧券)が0枚であり、当然、10ドル紙幣の正券の枚数及び損券の枚数が各々0枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、20ドル紙幣の正券が4321枚であり、20ドル紙幣の損券が5678枚であり、20ドル紙幣が合計9999枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。
図4(b)は、図4(a)で「CNY」が選択され、かつ、人民元について全ての金種別枚数が操作表示画面72a,72bで表示された後で、当該操作表示画面72a,72bに表示される内容を示した図である。図4(b)に示した態様では、人民元(CNY)の金種毎の枚数と、この枚数のうち正券(FIT)である枚数及び損券(UNFIT)である枚数とが、操作表示部70に表示されている。なお、図4(b)で示した態様でも、「A」は旧券であることを意味し、「5A」は5元紙幣の旧券であることを意味し、「10A」は10元紙幣の旧券であることを意味している。図4(b)に示した態様では、具体的には、1元紙幣の正券が100枚であり、1元紙幣の損券が10枚であり、1元紙幣が合計110枚であることが金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、5元紙幣(新券)の正券が200枚であり、5元紙幣の損券が20枚であり、5元紙幣が合計220枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、5元紙幣(旧券)が0枚であり、当然、5元紙幣の正券の枚数及び損券の枚数が各々0枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、10元紙幣(新券)の正券が300枚であり、10元紙幣の損券が30枚であり、10元紙幣が合計330枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、10元紙幣(旧券)が0枚であり、当然、10元紙幣の正券の枚数及び損券の枚数が各々0枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、20元紙幣の正券が400枚であり、20元紙幣の損券が40枚であり、20元紙幣が合計440枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。また、50元紙幣の正券が500枚であり、50元紙幣の損券が50枚であり、50元紙幣が合計550枚であることも金種別枚数情報表示部79に表示されている。
ちなみに、有価媒体が硬貨である場合には、上述した紙幣と同様の態様となり、操作表示部70は、例えば、通貨の表示を切り換えるためのボタン、当該通貨における金種毎の枚数等を表示する金種別枚数情報表示部、上矢印、下矢印、「ACCEPT」ボタン、「CLEAR」ボタン等が表示されることとなる。また、有価媒体が商品券である場合には、例えば、発行元を切り換えるためのボタン、当該発行元における金種毎の枚数等を表示する金種別枚数情報表示部、上矢印、下矢印、「ACCEPT」ボタン、「CLEAR」ボタン等が表示されることとなる。また、有価媒体が小切手である場合には、金種毎の枚数等を表示する金種別枚数情報表示部、上矢印、下矢印、「ACCEPT」ボタン、「CLEAR」ボタン等が表示されることとなる。
識別部55は、紙幣(有価媒体)の様々な情報を取得するが、本願における計数情報とは、識別部55で紙幣(有価媒体)が計数された結果に基づく情報のうち、操作表示部70に表示するように設定された情報である。言い換えれば、計数情報とは、操作表示部70で一度は表示されるべき主要情報である。本実施の形態では、このような情報を計数情報又は主要情報と言うこととし、主要情報の少なくとも一部、より具体的には主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合に、その旨が報知されるようになっている。
主要情報には、操作表示部70で一度は表示されるべき情報であればあらゆる情報が含まれるが、主要情報の一例としては、識別部55で計数された通貨(例えば、米国ドル、人民元、ユーロ等)に関する情報を挙げることができ、この例の下位概念として、識別部55で計数された通貨の金種別枚数に関する情報を挙げることができる。また、主要情報の別の例としては、識別部55で計数された紙幣の金種(例えば、1(ドル又は元)、2(ドル)、5(ドル、元又はユーロ)等)に関する情報を挙げることができ、この例の下位概念として、識別部55で計数された紙幣の金種別枚数に関する情報を挙げることができる。さらに別の例としては、識別部55で計数された通貨(例えば、米国ドル、人民元、ユーロ等)の金種(例えば、1ドル、2ドル、5ドル、1元、5元、5ユーロ、10ユーロ等)に関する情報を挙げることができ、この例の下位概念として、識別部55で計数された通貨の金種別枚数に関する情報を挙げることができる。
なお、識別部55で計数された通貨に関する情報が主要情報となっている場合には、識別部55で計数された通貨の一部に関する情報のみが操作表示部70で表示されたに留まり通貨の全てに関する情報が操作表示部70で表示されていない場合や、識別部55で計数された通貨に関する情報が操作表示部70で全く表示されていない場合に、そのことが報知されることとなる。また、識別部55で計数された紙幣の金種に関する情報が主要情報となっている場合には、識別部55で計数された紙幣の金種の一部に関する情報のみが操作表示部70で表示されたに留まり紙幣の金種の全てに関する情報が操作表示部70で表示されていない場合や、識別部55で計数された紙幣の金種に関する情報が操作表示部70で全く表示されていない場合に、そのことが報知されることとなる。
上述した例のうち主要情報が識別部55で計数された通貨の金種別枚数に関する情報である場合には、識別部55である通貨のある金種の紙幣が識別計数された際には、当該通貨の当該金種の枚数に関する情報が主要情報となる。例えば、受入部11に米国ドル紙幣と人民元紙幣とが混在して配置され、識別部55において、米国ドルの1ドル紙幣、5ドル紙幣(新券)、10ドル紙幣(新券)及び20ドル紙幣、並びに、人民元の1元紙幣、5元紙幣(新券)、10元紙幣(新券)、20元紙幣及び50元紙幣が識別された場合には、米国ドルの1ドル紙幣の金種別枚数、5ドル紙幣(新券)の金種別枚数、10ドル紙幣(新券)の金種別枚数及び20ドル紙幣の金種別枚数、並びに、人民元の1元紙幣の金種別枚数、5元紙幣(新券)の金種別枚数、10元紙幣(新券)の金種別枚数、20元紙幣の金種別枚数及び50元紙幣の金種別枚数に関する情報が、主要情報となる(図4(a)(b)参照)。
主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知する第一の態様として、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合に、未だ表示されていない主要情報を操作表示部70で表示させるための誘導情報を、操作表示部70が表示する態様を採用することができる。この誘導情報には例えばマーク、矢印等だけではなく、マーク、矢印等が強調表示される場合も含まれる。つまり、「誘導情報が表示される」ということには、表示されていなかったマーク、矢印等が新たに表示される態様と、予め表示されているマーク、矢印等が強調表示される態様が含まれる。
図4(a)では、識別部55で識別計数された米国ドル紙幣の金種別枚数の全てが操作表示部70で表示されたが、未だ識別部55で識別計数された人民元紙幣の金種別枚数に関する情報が操作表示部70で表示されていない態様を示している。より具体的には、図4(a)では、星印からなるマークが人民元に関する情報を表示するためのボタン71bに表示され、人民元紙幣の金種別枚数に関する情報の全てが操作表示部70で未だ表示されていないことが示されている。この星印からなるマークが誘導情報である。そして、人民元に関する情報を表示するためのボタン71bが選択され、下矢印72bで金種別枚数情報表示部79の内容が下側にスクロールされて、識別部55で識別計数された人民元紙幣の金種別枚数の全てが操作表示部70で表示されると、図4(b)で示すように、星印からなるマークが消えることとなる。ちなみに、図4(a)(b)において、上矢印72aが点線で示されているが、これは金種別枚数情報表示部79の内容をこれ以上上側にスクロールすることができないことを意味し、図4(a)では1ドル紙幣より小さな金額の紙幣が存在しないことを意味し、図4(b)では1元紙幣より小さな金額の紙幣が存在しないことを意味している。他方、図4(a)(b)において、下矢印72bが実線で示されているが、これは金種別枚数情報表示部79の内容を下側にスクロールすることができることを意味し、図4(a)では20ドル紙幣より大きな金額の紙幣が存在することを意味し、図4(b)では50元紙幣より大きな金額の紙幣が存在することを意味している。
これら上矢印72aや下矢印72bが誘導情報である。
ちなみに、図4(a)(b)において、ユーロの表示を行うためのボタン71cには星印が示されていない。このことは、識別部55で識別計数されたユーロ紙幣の金種別枚数の全てが既に操作表示部70で表示されたか、又は、そもそも識別部55で識別計数された紙幣にユーロ紙幣が含まれていなかったことを意味しており、ユーロ紙幣に関しては未だ表示されていない主要情報(金種別枚数)が存在しないことを意味している。
図5では、通貨を切り換えるためのボタン71が表示されず、画面をスクロールさせることで、各通貨について、識別部55で識別計数された金種別枚数を確認することができるようになっている。そして、この図5では、識別部55で識別計数された米国ドル紙幣の金種別枚数の全てが操作表示部70で表示されているが、識別部55で識別計数された人民元紙幣の金種別枚数に関する情報の全てが未だ操作表示部70で表示されていない態様を示している。なお、識別部55で識別計数されたユーロ紙幣の金種別枚数に関する情報が存在するかは、図5の表示がなされている時点では不明である。図5では、予め示されていた下矢印72bが点滅する等して強調表示される。そして、識別部55で識別計数された人民元紙幣の金種別枚数に関する情報の全てが(存在するのであれば識別部55で識別計数されたユーロ紙幣の金種別枚数の全ても)操作表示部70で表示されると、下矢印72bの強調表示が終了して下矢印72bは通常の態様で表示されることとなる。
図6では、識別部55で識別計数された米国ドル紙幣の金種別枚数の全てが未だ操作表示部70で表示されていない態様を示している。図6では、星印からなるマークが下矢印72bに表示され、米国ドル紙幣のうち50ドル紙幣よりも大きな金額からなる紙幣の金種別枚数が未だ操作表示部70で表示されていないことが示されている。そして、識別部55で識別計数された米国ドル紙幣の金種別枚数の全てが操作表示部70で表示されると、星印からなるマークが消えることとなる。
主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知する第二の態様として、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合に、その旨を報知するための文字情報75を、操作表示部70が表示するようにするものを採用することができる。より具体的には、識別部55で識別計数された紙幣の金種別枚数の情報であって操作表示部70で未だ表示されていない情報がある場合には、その旨が文字情報75で表示されることとなる。
図7に示した態様では、通貨の表示を切り換えるためのボタン71の横に「表示されていない計数結果があります!」という文字が表示され、識別部55で識別計数された人民元紙幣の金種別枚数、ユーロ紙幣の金種別枚数及び/又は米国ドル紙幣のうち20ドルよりも大きな金種の紙幣(50ドル紙幣もしくは100ドル紙幣)の金種別枚数が、未だ操作表示部70で表示されていないことが示されている。そして、識別部55で識別計数された人民元紙幣の金種別枚数、ユーロ紙幣の金種別枚数及び/又は米国ドル紙幣のうち20ドルよりも大きな金種の紙幣の金種別枚数に関する情報の全てが操作表示部70で表示されると、「表示されていない計数結果があります!」という文字が消えることとなる。なお、表示される文字情報75としては、例えば「表示されていない通貨があります!」や「表示されていない金種があります!」というように何が表示されていないか、表示されていない情報の種類を示すものを用いることができる。また、より詳細に「人民元の100元紙幣の金種別枚数が表示されていません!」というように、表示されていない通貨の金種を特定して示すものを用いることもできる。
また、表示される文字情報75としては、表示すべき情報量や、未表示の情報量を示すものを用いることもできる。具体的には、計数結果をページ単位で表示する場合は、表示すべき全てのページ数を表示したり、表示されていないページ数を表示することもできる。あるいは、現在表示中のページが、全ページ中の何番目のページであるかを表示することもできる。
上述した計数情報は、識別部55で紙幣(有価媒体)が計数された結果に基づいて作成され、主要情報と異なる内容からなる又は主要情報と異なる態様で操作表示部70によって表示される補助情報を含んでもよい。主要情報と異なる内容からなる補助情報の一例としては、識別部55で紙幣(有価媒体)が計数された結果に基づいて作成される情報であって簡略化されたものを挙げることができ、具体的には、各通貨の合計金額のみからなる補助情報や各通貨の合計枚数のみからなる補助情報を挙げることができる(図8参照)。また、主要情報と異なる態様で操作表示部70によって表示される補助情報の一例としては、識別部55で紙幣(有価媒体)が計数された結果に基づいて作成された通貨の金種別枚数を縮小表示した情報76を挙げることができる(図9参照)。なお、このように縮小表示される際には、例えばある一つの通貨の金種別枚数が縮小されて表示されることとなる。
このように計数情報が補助情報を有する場合には、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知する第三の態様として、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないことを、操作表示部70が補助情報を表示することで報知する態様を採用することができる。より具体的には、識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数の情報であって操作表示部70で未だ表示されていない情報がある場合には、操作表示部70に当該通貨に関する補助情報や当該金種に関する補助情報等が表示されることとなる。
図8に示した態様では、通貨の表示を切り換えるためのボタン71の中に、識別部55で識別計数された通貨の合計金額が補助情報として表示されている。より具体的には、21万5964ドルの米国ドル紙幣が識別部55で識別計数され、1234人民元の人民元紙幣が識別部55で識別計数され、ユーロ紙幣は識別部55で識別計数されなかったことが操作表示部70で表示されている。このような表示は、識別部55で識別計数された米国ドル紙幣の全ての金種別枚数が未だ表示されておらず、識別部55で識別計数された人民元紙幣の全ての金種別枚数が未だ表示されていないことを意味している。そして、識別部55で識別計数された米国ドル紙幣の全ての金種別枚数が操作表示部70で表示されると米国ドルに関する情報を表示するためのボタン71aの中に示された「215964」という数値が消える。また、人民元に関する情報を表示するためのボタン71bが押下されて人民元の金種別枚数が操作表示部70で表示され、識別部55で識別計数された人民元紙幣の全ての金種別枚数が操作表示部70で表示されると人民元に関する情報を表示するためのボタン71bの中に示された「1234」という数値が消える。なお、図8に示した態様では、ユーロ紙幣は識別部55で識別計数されなかったことが、ユーロに関する情報を表示するためのボタン71cの中に「0」という数値が表示されることで示されているが、このような態様に限らず、識別部55で識別計数された紙幣が存在しない通貨に関しては、通貨の表示を切り換えるためのボタン71の中に何らの数値も表示されないようにしてもよい。
主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知する第四の態様としては、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合に、操作表示部70(入力部)からの取引の確定に関する入力を受け付けず、そのことによって主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないことを報知する態様を採用することができる。より具体的には、識別部55で識別計数された通貨の金種別枚数に関して操作表示部70で未だ表示されていない情報がある場合には、操作表示部70からの取引の確定に関する入力が受け付けられない態様を採用することができる。
この第四の態様の一例としては、識別部55で識別計数された通貨の金種別枚数に関して操作表示部70で表示されていない情報がある場合において、操作表示部70に表示された「ACCEPT」ボタン73を押下しても画面が遷移しなかったり、操作表示部70に表示された「ACCEPT」ボタン73を押下した際に未だ表示されていない金種別枚数の情報がある旨が操作表示部70に表示されたりするものを挙げることができる。また、別の例としては、識別部55で識別計数された通貨の金種別枚数に関して操作表示部70で未だ表示されていない情報がある場合には、そもそも操作表示部70に「ACCEPT」ボタン73が表示されないものや(図10参照)、操作表示部70に「ACCEPT」ボタン73がグレー表示(薄い色で表示)されるものを挙げることができる。図10において「ACCEPT」ボタン73が点線で示されているが、このことは「ACCEPT」ボタン73が表示されていないことを意味している。
この第四の態様を採用する場合には、紙葉類処理装置100は、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合に操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付けない第一モードと、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合であっても操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付ける第二モードとを切り換える切換部80(図3参照)をさらに備えてもよい。なお、この切換部80は、図3に示すように制御部50に接続されており、制御部50に第一モードであるのか又は第二モードであるのかを伝えるようになっている。ちなみに、このような切換部80は紙葉類処理装置100が備えている必要は必ずしもなく、後述する外部装置200(図14参照)が切換部を備えていてもよい。
第一モードとなっている場合には、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないときには操作表示部70から取引の確定をすることができない状態となり、第四の態様において上記で説明したことがそのまま当てはまる。他方、第二モードとなっている場合には、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないときであっても操作表示部70から取引の確定をすることができる。このように、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないときであっても操作表示部70から取引の確定をすることができる場合の態様については、後で説明する。
ところで、上述した第一の態様、第二の態様、第三の態様及び第四の態様のうちの2つ以上の態様を任意に組み合わせることができる。つまり、第一の態様と第二の態様を組み合わせることができるし、第一の態様と第三の態様を組み合わせることができるし、第一の態様と第四の態様を組み合わせることができるし、第二の態様と第三の態様を組み合わせることができるし、第二の態様と第四の態様を組み合わせることができるし、第三の態様と第四の態様を組み合わせることができる。また、第一の態様、第二の態様及び第三の態様を組み合わせることができるし、第一の態様、第二の態様及び第四の態様を組み合わせることができるし、第一の態様、第三の態様及び第四の態様を組み合わせることができるし、第二の態様、第三の態様及び第四の態様を組み合わせることができる。さらに、第一の態様、第二の態様、第三の態様及び第四の態様の全てを組み合わせることができる。
ところで、操作表示部70では、識別部55で計数されたか否かにかかわらず、紙葉類処理装置100で処理できる全ての通貨に関する情報が表示されてもよい。一例としては、識別部55で計数されたか否かにかかわらず、紙葉類処理装置100で処理できる全ての通貨に対して切り換えるためのボタン71(図4及び図6乃至図9に示した態様では、米国ドルに関する情報を表示するためのボタン71a、人民元に関する情報を表示するためのボタン71b及びユーロに関する情報を表示するためのボタン71c)を表示するようにしてもよい。しかしながら、このような態様に限られず、識別部55で計数された通貨に関する情報のみを操作表示部70で表示し、識別部55で計数されていない通貨に関する情報を操作表示部70で表示しないようにしてもよい。例えば、米国ドル紙幣及び人民元紙幣のみが識別部55で識別された場合には、図11に示すように、米国ドルに関する情報を表示するためのボタン71a及び人民元に関する情報を表示するためのボタン71bのみが操作表示部70で表示され、ユーロに関する情報を表示するためのボタン71cは操作表示部70で表示されないようにしてもよい(図11においてユーロに関する情報を表示するためのボタン71cが点線で表示されているのは、当該ボタン71cが操作表示部70に表示されていないことを意味している。)。ちなみに、図11は、上述した第四の態様によるものであり、識別部55で識別計数された通貨の金種別枚数に関して操作表示部70で表示されていない情報がある場合に、操作表示部70に「ACCEPT」ボタン73が表示されないものとなっている。
また、操作表示部70では、識別部55で計数されたか否かにかかわらず全ての金種に関する情報が表示されてもよい。つまり、識別部55で計数されたか否かにかかわらず、全ての金種についての金種別枚数を表示するようにしてもよい(図4乃至図11参照)。しかしながら、このような態様に限られず、識別部55で計数された金種に関する情報のみを操作表示部70で表示し、識別部55で計数されていない金種に関する情報を操作表示部70で表示しないようにしてもよい。例えば、米国ドル紙幣に関して、1ドル紙幣、5ドル紙幣(新券)、10ドル紙幣(新券)及び50ドル紙幣のみが識別部55で計数された場合には、図12で示すように、1ドル紙幣の金種別枚数、5ドル紙幣(新券)の金種別枚数、10ドル紙幣(新券)の金種別枚数及び50ドル紙幣の金種別枚数のみが、操作表示部70で表示されることとなる。
なお、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知する態様としては、最初(計数処理が終了した時点)から報知している必要はない。例えば、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合であって操作表示部70から取引の確定に関する入力が行われたときに、未だ表示されていない主要情報が存在する旨報知するような態様を採用することもできる。なおこの際には、一度目の操作表示部70からの取引確定の入力は受け付けられないこととなる。
上述した態様をより具体的に説明すると、識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合であって、操作者が操作表示部70の「ACCEPT」ボタン73を押して取引を確定しようとした際に、第一の態様のように、未だ表示されていない識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数を表示させるように、マーク、矢印等が新たに表示されたり予め表示されているマーク、矢印等が強調表示されたりして、誘導情報を操作表示部70が表示してもよい(図4乃至図6参照)。
また、識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合であって、操作者が操作表示部70の「ACCEPT」ボタン73を押して取引を確定しようとした際に、第二の態様のように、その旨を報知するための文字情報75を操作表示部70が表示してもよい(図7参照)。
また、識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合であって、操作者が操作表示部70の「ACCEPT」ボタン73を押して取引を確定しようとした際に、第三の態様のように、操作表示部70が補助情報を表示し、その旨を報知してもよい(図8及び図9参照)。
ところで、本実施の形態の紙葉類処理装置100では、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在することを操作表示部70が報知するのと同時に又は報知した後で、当該主要情報を確認することなく取引を確定してよいかを操作者に対して問いかける態様を採用してもよい。問いかけ方としては、様々な態様が考えられるが、一例としては操作表示部70に「取引を確定してよいか」という趣旨のメッセージを表示させる態様を挙げることができる。そして、このような状態で操作者が操作表示部70の「ACCEPT」ボタン73を押下することで、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在する場合であっても、そのような主要情報を操作表示部70で表示させることなく、取引を確定することができる。
既に述べているように、本実施の形態の有価媒体処理システムは、紙葉類処理装置100等の有価媒体処理装置単体であってもよいが、紙葉類処理装置100等の有価媒体処理装置と、紙葉類処理装置100等の有価媒体処理装置に接続された表示画面、パソコン及び/又はタブレット等を含む外部装置200とを備えてもよい。ちなみに、このような外部装置200を備えた場合には、外部装置200で紙葉類処理装置100を占有し、紙葉類処理装置100における入力等の操作を無効にしてもよい。以下では、本実施の形態の有価媒体処理システム、より具体的には紙葉類処理システム、さらに具体的には紙幣処理システムで採用しうる態様について説明する。
図13に示すように、本実施の形態の有価媒体処理システムは、操作表示部70を撮影するための撮影部110と、当該撮影部110に接続され、当該撮影部110で撮影された画像を記憶する撮影記憶部120をさらに備えてもよい。そして、操作表示部70は、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在する場合には、上述した「取引を確定してよいか」という趣旨のメッセージ及び/又は確定処理を行うためのボタン(例えば、上述した「ACCEPT」ボタン73)を拡大して表示してもよい。このように、「取引を確定してよいか」という趣旨のメッセージ及び/又は確定処理を行うためのボタンを操作表示部70が拡大表示した際の様子は、撮影部110で撮影され、撮影記憶部120に記憶されることとなる。このため、撮影部110で撮影された画像を管理者が後で確認する際に、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在するにもかかわらず、この主要情報を操作表示部70で表示させることなく取引を確定させる処理を行おうとしている様子及び/又は行った様子を、(拡大して表示されることから)一目で確認することができる。なお、図13に示すように、撮影部110に接続された撮影表示部130が設けられ、撮影部110で撮影された画像を当該撮影表示部130を介して、管理者がタイムリーに見ることができるようにしてもよい。
また、操作表示部70が、上述したメッセージ及び/又は確定処理を行うためのボタン71を拡大して表示する態様に加えて又はこの態様の代わりに、未だ表示されていない主要情報が存在する場合であって取引の確定を受け付けたときに、操作表示部70がその旨を表示するようにしてもよい。取引の確定を受け付けたことを示すこの表示は、上述した第一の態様、第二の態様又は第三の態様を採用したときだけでなく、第四の態様で第二モードを選択したとき又は後述するように第四の態様でも取引を確定することができるときにも出される。
このように、未だ表示されていない主要情報が存在する場合であって取引の確定を受け付けたときに操作表示部70がその旨を表示する場合に、上述のように、操作表示部70の表示画面を撮影するための撮影部110と、当該撮影部110で撮影された画像を記憶する撮影記憶部120をさらに備えた態様を採用したときには、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在するにも係わらず、この主要情報を操作表示部70で表示させることなく取引を確定したことを撮影部110で撮影し、撮影記憶部120で記憶することができる。また、上述のように、撮影部110に接続された撮影表示部130が設けられ、撮影部110で撮影された画像を当該撮影表示部130を介して、管理者がタイムリーに見ることができるようにしてもよい。また、未だ表示されていない主要情報が存在する場合であって取引の確定を受け付けたときには、管理者が管理しているパソコン、タブレット等の外部装置200に、未だ表示されていない主要情報が存在するにも係わらず取引の確定が行われたことが表示され、管理者に警告されてもよい。
なお、上述した取引の確定を受け付けた旨を示す表示は、拡大して表示されてもよく、典型的には操作表示部70の画面全体にわたって表示されてもよい。この場合には、撮影部110で撮影された画像を管理者が後で確認する際や管理者が撮影表示部130を介してタイムリーに確認している際に、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在するにもかかわらず、この主要情報を操作表示部70で表示させることなく取引を確定させる処理を行ったことを、(拡大して表示されることから)管理者が一目で確認することができる。
ちなみに、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在するにも係わらず、この主要情報を操作表示部70で表示させることなく取引を確定した際には、そのログが、紙葉類処理装置100の記憶部56、紙葉類処理装置100に接続されたパソコン、タブレット等の外部装置200の外部記憶部230(図14参照)等に記憶される。このため、紙葉類処理装置100の記憶部56や外部装置200の外部記憶部230等に記憶されたログに基づいて、管理者は、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在するにも係わらず、この主要情報を操作表示部70で表示させることなく取引を確定したことを確認することができる。なお、紙葉類処理装置100で紙幣等の紙葉類の処理を行う際に操作者のIDを入力するようになっている場合には、主要情報を操作表示部70で表示させることなく取引を確定した時間と、操作者のIDとを照らし合わせることで、どの操作者が主要情報を操作表示部70で表示させることなく取引を確定させたかを容易に把握することができる。
図14に示すように、外部装置200が外部表示部220を有しており、この外部表示部220が上述した操作表示部70と同じ役割を果たしてもよい。このように外部表示部220が操作表示部70と同じ役割を果たす場合には、当該外部表示部220が上述した操作表示部70の代わりに用いられてもよいし、操作表示部70に加えて外部表示部220も用いられてもよい。なお、外部表示部220が操作表示部70と同じ役割を果たす場合であって、外部表示部220が操作表示部70の代わりに用いられるときには、外部表示部220が特許請求の範囲の「表示部」に対応することとなり、操作表示部70に加えて外部表示部220が用いられるときには、操作表示部70及び外部表示部220の各々が特許請求の範囲の「表示部」に対応することとなる。なお、この外部表示部220は、例を挙げれば、表示画面単体、パソコンの表示画面、タブレットの表示画面等である。
また、図14に示すように、外部装置200が外部入力部210を有しており、この外部入力部210が上述した操作表示部70と同じ役割を果たしてもよい。このように外部入力部210が操作表示部70と同じ役割を果たす場合には、当該外部入力部210が上述した操作表示部70の代わりに用いられてもよいし、操作表示部70に加えて外部入力部210も用いられてもよい。なお、外部入力部210が操作表示部70と同じ役割を果たす場合であって、外部入力部210が操作表示部70の代わりに用いられるときには、外部入力部210が特許請求の範囲の「入力部」に対応することとなり、操作表示部70に加えて外部入力部210が用いられるときには、操作表示部70及び外部入力部210の各々が特許請求の範囲の「入力部」に対応することとなる。なお、この外部入力部210は、例を挙げれば、パソコンの入力端末、タッチパネルからなるタブレットの表示画面等である。
操作表示部70及び外部表示部220の各々が特許請求の範囲の「表示部」に対応する場合には、主要情報(例えば識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数)の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれにも未だ表示されていない場合に、操作表示部70及び外部表示部220の各々でその旨を報知し、操作表示部70又は外部表示部220のいずれかで主要情報の全てが表示されることで当該報知が終了する態様を採用してもよいが、操作表示部70及び外部表示部220の各々が独立しており、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合には操作表示部70でその旨を報知し、主要情報の一部又は全てが外部表示部220で未だ表示されていない場合には外部表示部220でその旨を報知する態様を採用してもよい。
以下、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれにも未だ表示されていない場合に、操作表示部70及び外部表示部220の各々でその旨を報知し、操作表示部70又は外部表示部220のいずれかで主要情報の全てが表示されることで当該報知が終了する態様(本実施の形態による有価媒体処理システムの一態様)について、簡単に説明する。
本実施の形態による有価媒体処理システムの一態様において、上述の第一の態様を採用した場合には、主要情報(例えば識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数)の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれでも未だ表示されていない場合に、未だ表示されていない主要情報を操作表示部70で表示させるための誘導情報が、操作表示部70及び外部表示部220の各々で表示されることとなる(図4乃至図6参照)。他方、操作表示部70又は外部表示部220のいずれかで主要情報の全てが表示されることで誘導情報の表示が消されることとなる。
また、上述の第二の態様を採用した場合には、主要情報(例えば識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数)の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれでも未だ表示されていない場合に、その旨を報知するための文字情報75が操作表示部70及び外部表示部220の各々で表示されることとなる(図7参照)。他方、操作表示部70又は外部表示部220のいずれかで主要情報の全てが表示されることで文字情報75の表示が消されることとなる。
また、上述の第三の態様を採用した場合には、主要情報(例えば識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数)の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれでも未だ表示されていない場合に、識別部55で紙幣が計数された結果に基づいて作成された補助情報が操作表示部70及び外部表示部220の各々で表示されることとなる(図8及び図9参照)。他方、操作表示部70又は外部表示部220のいずれかで主要情報の全てが表示されることで補助情報の表示が消されることとなる。
また、上述の第四の態様を採用した場合には、主要情報(例えば識別部55で識別計数された通貨の紙幣に関する金種別枚数)の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれでも未だ表示されていない場合に、紙葉類処理装置100の操作表示部70の「ACCEPT」ボタン73からの取引の確定に関する入力を受け付けず、かつ、外部装置200の外部入力部210からの取引の確定に関する入力を受け付けず、そのことによって主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれでも未だ表示されていないことが報知されることとなる(図10及び図11参照)。他方、操作表示部70又は外部表示部220のいずれかで主要情報の全てが表示されることで、操作表示部70又は外部装置200の外部入力部210から取引を確定することができるようになる。
上述した本実施の形態による有価媒体処理システムの一態様でも、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれでも未だ表示されていない場合に、その旨を最初から報知している必要はない。例えば、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び外部表示部220のいずれでも未だ表示されていない場合であって、紙葉類処理装置100の操作表示部70の「ACCEPT」ボタン73から取引の確定に関する入力が行われたときに、未だ表示されていない主要情報が存在する旨が操作表示部70で報知され、また、外部装置200の入力部から取引の確定に関する入力が行われたときに、未だ表示されていない主要情報が存在する旨が外部表示部220で報知されてもよい。
ちなみに、上述した本実施の形態による有価媒体処理システムの一態様で、上述した撮影部110を採用する場合には、当該撮影部110が2台以上設けられ、操作表示部70及び外部表示部220の各々を撮影するようにしてもよい。このような態様によれば、操作表示部70で表示される内容と外部表示部220で表示される内容の両方を撮影部110で撮影して撮影記憶部120で記憶したり、操作表示部70で表示される内容と外部表示部220で表示される内容の両方を撮影表示部130を介して管理者がタイムリーに確認したりすることができる。
また、本実施の形態の有価媒体処理システムは、図15で示すように、複数の紙葉類処理装置100(有価媒体処理装置)と、紙葉類処理装置100(有価媒体処理装置)の各々に接続された表示画面、パソコン及び/又はタブレット等を含む複数の外部装置200と、複数の紙葉類処理装置100又は複数の外部装置200にインターネット350を介して接続されたサーバー300と、を備えていてもよい。図15では、サーバー300にインターネット350及び外部装置200を介して複数の紙葉類処理装置100が接続された態様が示されている。なお、このサーバー300には、紙葉類処理装置100で処理された紙幣に印刷されたシリアル番号(記号や番号からなり、紙幣を一意に特定できる情報)を含む紙幣に関する情報が、各紙葉類処理装置100から送信され、記憶されるようになっていてもよい。このような態様を採用することで、サーバー300でシリアル番号を一元的に管理することができ、例えば偽札を容易に検索することができるようになる。
《方法》
本実施の形態の有価媒体処理方法、より具体的には紙幣処理方法について、以下で説明する。なお、「構成」で述べた内容と重複する内容となることから、「方法」を説明する以下の箇所では、適宜省略しつつ説明する。また、以下では、「表示部」及び「入力部」として操作表示部70を用いた態様で説明するが、「表示部」として操作表示部70の代わりに又は操作表示部70に加えて外部表示部220を用いてもよいし、「入力部」として操作表示部70の代わりに又は操作表示部70に加えて外部入力部210を用いてもよいのは、既に述べたとおりである。
まず、紙葉類処理装置100の受入部11に複数の紙幣が積層状態で載置されて受け入れられる(図1及び図2参照)。次に、取込部10によって、受入部11で受け入れられた積層状態の紙幣のうち最下層にある紙幣が1枚ずつ筐体1内に取り込まれる(図2参照)。筐体1内に取り込まれた紙幣は1枚ずつ搬送部20によって搬送される。このように搬送部20で搬送されている間に、識別部55によって、紙幣の金種、正損、表裏、新旧、方向、真偽等が識別される。そして、識別部55によって識別された結果に基づいて各紙幣は対応するスタッカ60に搬送される。他方、識別部55によって金種等が識別されずに識別異常を引き起こした紙幣や、斜行、重送、連鎖等の搬送異常を引き起こした紙幣は、スタッカ60ではなくリジェクト部61に搬送される。なお、「斜行」とは斜めに紙幣が搬送されたことを意味し、「重送」とは紙幣が重なり合って搬送されたことを意味し、「連鎖」とは複数の紙幣が所定の間隔を隔てないで搬送されたことを意味する。
このようにして、受入部11で受け入れられた複数の紙幣の各々に対して、識別部55による識別計数が行われる。そして、受入部11で受け入れられた複数の紙幣の全てについて識別部55による識別計数が行われると、対象となっている取引についての識別計数がひとまず終了したこととなる。
このように対象となっている取引についての識別計数がひとまず終了すると、操作表示部70によって識別部55で紙幣が計数された結果に基づく計数情報が表示される。この計数情報は既に述べているように、操作表示部70で一度は表示されるべき主要情報を含んでおり、一例としては、識別部55で計数された通貨(例えば、米国ドル、人民元、ユーロ等)に関する情報であり、識別部55で計数された紙幣の金種(例えば、1(ドル又は元)、2(ドル)、5(ドル、元又はユーロ)等)に関する情報であり、さらに別の例としては、識別部55で計数された通貨(例えば、米国ドル、人民元、ユーロ等)の金種(例えば、1ドル、2ドル、5ドル、1元、5元、5ユーロ、10ユーロ等)に関する情報である。そして、典型的には、識別部55で計数された通貨(例えば、米国ドル、人民元、ユーロ等)の金種(例えば、1ドル、2ドル、5ドル、1元、5元、5ユーロ、10ユーロ等)毎の枚数(いわゆる「金種別枚数」)である。
操作表示部70で表示される態様としては、識別部55で計数されたか否かにかかわらず全ての通貨及び金種に関する情報を操作表示部70で表示してもよいし(図4乃至図10参照)、このような態様とは異なり、識別部55で計数された通貨に関する情報のみを操作表示部70で表示し、識別部55で計数されていない通貨に関する情報を操作表示部70で表示しないようにしてもよいし(図11参照)、識別部55で計数された金種に関する情報のみを操作表示部70で表示し、識別部55で計数されていない金種に関する情報を操作表示部70で表示しないようにしてもよい(図12参照)。
主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知するための態様として第一の態様を採用した場合には、未だ表示されていない主要情報を操作表示部70で表示させるための誘導情報(マーク、矢印等の新たな表示やマーク、矢印等の強調表示)が操作表示部70で表示されることとなる(図4乃至図6参照)。また、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知するための態様として第二の態様を採用した場合には、未だ表示されていない主要情報が存在することを報知するための文字情報75が操作表示部70で表示されることとなる(図7参照)。また、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知するための態様として第三の態様を採用した場合には、操作表示部70に補助情報が表示され、この補助情報の表示によって未だ表示されていない主要情報が存在することが報知される(図8及び図9参照)。また、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合にその旨を報知するための態様として第四の態様を採用した場合には、操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付けず、つまり操作者が操作表示部70から取引の確定を行おうとしても取引を確定することができず、そのことによって未だ表示されていない主要情報が存在することが報知される(図10及び図11参照)。
そして、主要情報の全てが操作表示部70で表示されると、第一の態様を採用した場合には誘導情報が操作表示部70から消え、第二の態様を採用した場合には文字情報75が操作表示部70から消え、第三の態様を採用した場合には補助情報が操作表示部70から消える。また、第四の態様を採用した場合には、主要情報の全てが操作表示部70で表示されると、操作表示部70からの確定処理が受け付けられるようになる。この際、操作表示部70からの確定処理が受け付けられるようになったことが、例えば表示されていなかった「ACCEPT」ボタン73(図10及び図11参照)が操作表示部70に表示されることで報知されてもよいし、グレー表示(薄い色で表示)となっている「ACCEPT」ボタン73が通常の表示に変わることで報知されてもよいし、操作表示部70からの確定処理が受け付け可能となったことを示す文字、マーク等が操作表示部70に表示されることで報知されてもよい。
このように主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないことを報知する際には、対象となっている取引についての識別計数がひとまず終了した時点で、操作表示部70にその旨が表示されていてもよいが、このような態様に限られず、操作表示部70から取引の確定に関する入力が行われたときに、始めて、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないことが報知されてもよい。後者の場合には、操作者が操作表示部70から取引の確定を行おうとした際、より具体的には「ACCEPT」ボタン73を一回押下した際には取引の確定は受け付けられず、その代わりに、第一の態様における誘導情報、第二の態様における文字情報75、第三の態様における補助情報が、操作表示部70に表示されることとなる。
上述した第四の態様において、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない状態で、取引の確定を「絶対に」受け付けないようにすることもできるが、このような態様に限らず、少なくとも一度は取引の確定を受け付けず、主要情報を確認することなく取引を確定してよいかの問いかけが操作表示部70に表示されたりする等の所定の過程を経た後で取引を確定させる態様も採用することができる。
なお、このように、少なくとも一度は取引の確定を受け付けないが所定の過程を経た後で取引を確定させることができる態様において、始めから(対象となっている取引における計数処理がひとまず終了した時点から)ではなく、操作表示部70から取引の確定に関する入力が行われたときに始めて、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないことが報知される態様を採用している場合について簡単に説明する。この態様において、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない状態で操作表示部70から取引の確定に関する入力が行われたときには、取引の確定は受け付けられず、まず、第一の態様における誘導情報、第二の態様における文字情報75及び/又は第三の態様における補助情報や主要情報を確認することなく取引を確定してよいかの問いかけ等が操作表示部70に表示される。そして、このように誘導情報、文字情報75及び/又は補助情報や主要情報を確認することなく取引を確定してよいかの問いかけ等が操作表示部70に表示されている状態で、再度、操作表示部70から取引の確定に関する入力が行われたときに、取引が確定されることとなる。
ちなみに、第四の態様を採用した場合であっても、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合に操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付けない第一モードと、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合であっても操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付ける第二モードとを切り換えることができる態様を採用した場合には、適宜、第二モードに切り換えることによって、操作表示部70に主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないことが報知されていても、取引を確定することができる。
ところで、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない状態でも取引の確定を受け付ける態様を採用した場合には、主要情報を確認することなく取引を確定してよいかの問いかけ及び/又は確定処理を行うためのボタン(例えば、上述した「ACCEPT」ボタン73)が操作表示部70に拡大表示されてもよいし、未だ表示されていない主要情報があるにも係わらず取引を確定したことを示す表示が操作表示部70に(拡大)表示されてもよい。そして、この操作表示部70は、撮影部110で撮影され、その画像が撮影記憶部120に記憶されたり、その画像が撮影表示部130を介して管理者によってタイムリーに見られたりしてもよい。
上述したように、主要情報の全てが操作表示部70で表示されて、操作表示部70からの確定処理が受け付けられるか、又は、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていないが、操作表示部70からの確定処理が受け付けられることで、対象となっている一つの取引の処理が終了する。このように、取引の処理が終了すると、操作者は、スタッカ60は前面から、スタッカ60内に収容された紙幣を取り出す。以降、同様の処理が、次の複数の紙幣に対して行われる。
次に、本実施の形態のさらに別の態様について説明する。
この態様は、計数情報が1種類の通貨に関する情報のみを含む場合と、計数情報が少なくとも2種類以上の通貨に関する情報を含む場合とで、操作表示部70で表示される内容が変わるものとなっている。さらに詳細には、計数情報が1種類の通貨に関する情報のみを含む場合には、操作表示部70が当該通貨の主要情報を表示する。この主要情報の一例としては、当該通貨の金種別の枚数情報を挙げることができる。他方、計数情報が少なくとも2種類以上の通貨に関する情報を含む場合には、操作表示部70は、通貨毎の補助情報、又は、通貨毎の補助情報と主要情報の両方を表示可能となる。この補助情報の一例としては、通貨毎の紙幣の枚数及び合計金額を含む情報を挙げることができる。さらにこの態様では、操作表示部70が、一取引の最初に識別部55が計数した紙幣の通貨に関する主要情報を表示し、識別部55が当該取引の最初に計数した通貨と異なる通貨の紙幣を計数した場合には、操作表示部70が通貨毎の補助情報を表示するように、切り換え表示するようになってもよい。なお、このように補助情報が操作表示部70に表示されている場合には、操作表示部70に表示されている通貨を指定することで、その通貨の主要情報(例えば金種別枚数情報)を表示するように切り換え表示してもよい。
具体的な表示態様を図16(a)(b)に示す。なお、図16(a)(b)に示された操作表示部70(操作表示画面70a,70b)では、上述した金種別枚数情報表示部79の代わりに枚数情報表示部79’が設けられている。
例えば、一取引の最初に識別部55が計数した紙幣の通貨が米国ドル(USD)であって、続けて、1ドル紙幣8枚と、5ドル紙幣7枚と、10ドル紙幣10枚の合計26枚の米国ドル紙幣を識別部55が計数した場合は、図16(a)に示したような表示が枚数情報表示部79’に表示される。そして、次の27枚目の紙幣の通貨が人民元(CNY)であった場合には、図16(b)に示すように、枚数情報表示部79’が米国ドル(USD)及び人民元(CNY)毎に補助情報である紙幣の枚数及び合計金額を表示する。なお、図16(b)に示した態様では、27枚目から最後(より具体的には37枚目)までの紙幣の通貨が人民元(CNY)であった場合の態様となっており、より具体的には、27枚目から最後(より具体的には37枚目)までの紙幣が100元紙幣であった場合の態様となっている。
ちなみに、図16(b)に示されたような枚数情報表示部79’の表示において、米国ドル(USD)に関する情報を表示するためのボタン71aを押下することで、枚数情報表示部79’に米国ドル(USD)の金種別枚数に関する情報が表示され(図16(a)参照)、他方、人民元(CNY)に関する情報を表示するためのボタン71bを押下することで、枚数情報表示部79’に人民元(CNY)の金種別枚数に関する情報が表示される。
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態によって達成される効果であって、まだ述べていない効果又はとりわけ重要な効果について説明する。
本実施の形態では、操作表示部70及び/又は外部表示部220で一度は表示されるべき主要情報の少なくとも一部が操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合に、その旨が報知される。このため、操作者は、目視して確認しなければならない主要情報が未だ表示されていないことを気づくことができる。したがって、本実施の形態によれば、操作者が未だ操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示されていない主要情報に気づくことなく取引の確定処理をする等して次の処理に移ってしまうことを防止することができる。
この点について説明する。操作者が気づかないうちに2種類の以上の通貨が混合されて紙葉類処理装置で識別された場合には、仮に国際公開公報2009/069197号に記載された発明を採用しても、気づかなかった通貨についての情報(例えば当該通貨の金種別枚数に関する情報)を操作者が目視して確認することなく取引の確定処理をする等して、次の処理に移ってしまう可能性がある。また、仮に一種類の通貨しか取り扱わなかったとしても、多数の金種を扱う結果、対象となっている金種別枚数の全てを表示部で一度に表示できないことがあり、この場合にも、表示されていなかった金種に関する情報(例えば金種別枚数に関する情報)を操作者が目視して確認することなく取引の確定処理をする等して、次の処理に移ってしまう可能性がある。この課題を解決したのが本実施の形態である。つまり、本実施の形態によれば、主要情報の少なくとも一部が操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合にその旨が報知される。このため、操作者は未だ表示されていない主要情報が存在することを気づくことができ、従来のように操作者が未だ表示されていない主要情報の存在に気づくことなく取引の確定処理をしてしまうことを防止することができるのである。
上述した第一の態様のように、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合に、未だ表示されていない主要情報を操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示させるための誘導情報を、これら操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示させる態様を採用した場合には(図4乃至図6参照)、操作者は、どのような処理を行えば、目視しなければならない主要情報を表示させることができるか一目で理解することができ、主要情報の確認作業の効率を高めることができる。
また、上述した第二の態様のように、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合に、その旨を報知するための文字情報75を操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示させる態様を採用した場合には(図7参照)、何をしなければならないのか、より具体的には操作表示部70及び/又は外部表示部220に未だ表示されていない主要情報が存在することを、操作者は一目で理解することができ、操作者(特に熟練していない操作者)による確認作業の効率を高めることができる。なお、表示されていない通貨が存在する場合にその旨を文字情報で報知したり、表示されていない金種が存在する場合にその旨を文字情報で報知したりする態様を採用した場合には、操作者が何を確認しなければならないかを明確に認識することができる点で有益である。また、より詳細に、表示されていない通貨の金種を特定して示すようにした場合には、操作者が何を確認しなければならないかをさらに明確に認識することができる点で非常に有益である。
また、上述した第三の態様のように、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合に、補助情報を操作表示部70及び/又は外部表示部220に表示し、そのことによって主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていないことを報知する態様を採用した場合には(図8及び図9参照)、操作者は、補助的な情報を予め入手したうえで、未だ表示されていない主要情報を操作表示部70及び/又は外部表示部220で確認したり、未だ表示されていない主要情報を表示させずに確定処理を行うことを判断したりすることができる。つまり、この補助情報は、識別部55で紙幣(有価媒体)が計数された結果に基づいて作成されたものであり、例えば各通貨の合計金額のみや各通貨の合計枚数のみが示されるように簡略化された内容からなるものや(図8参照)、識別部55で紙幣が計数された結果に基づいて作成された通貨の金種別枚数を縮小表示した情報76(図9参照)となっている。このため、操作者は、例えば、補助的な情報を予め入手したうえで実際の主要情報を確認したり、補助的な情報から確認の必要がないと判断して当該主要情報を表示させることなく取引を確定させたりすることができる。
また、上述した第四の態様のように、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合に、操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付けず、そのことによって主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていないことを報知する態様を採用した場合には(図10及び図11参照)、強制的に、操作者による取引の確定を防止するので、操作表示部70及び/又は外部表示部220に主要情報の全てを必ず表示させやすくなる。
なお、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない状態では取引の確定を「絶対に」受け付けない態様を採用した場合には、確実に操作表示部70及び/又は外部表示部220に主要情報の全てを表示させることができる。他方、第四の態様であっても、少なくとも一度は取引の確定を受け付けないが所定の過程を経た後で取引を確定させることができる態様を採用した場合には、操作者の判断によって、操作表示部70及び/又は外部表示部220に主要情報の全てを表示させるか、操作表示部70及び/又は外部表示部220に主要情報の全てを表示させることなく取引の確定処理を行うかを決めることができる点で、時々に応じて柔軟な対応を取ることができる。
また、このような第四の態様を採用した場合において、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合に操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付けない第一モードと、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合であっても操作表示部70からの取引の確定に関する入力を受け付ける第二モードとを切り換えることができる態様を採用した場合には、第一モードを選択して、操作表示部70及び/又は外部表示部220に主要情報の全てを表示させることを優先させることもできるし、第二モードを選択して、取引の確定処理を迅速に行うことを優先させることもでき、柔軟性に富んだ運用が可能となる点で有益である。
主要情報が識別部55で計数された通貨(例えば、米国ドル、人民元、ユーロ等)に関する情報を含む場合には、識別部55で計数された全ての通貨を操作表示部70及び/又は外部表示部220で原則一度は表示させるようにすることができる。このため、複数の通貨からなる紙幣(有価媒体)を同時に取り扱う可能性のある場合に、計数情報を確認していない通貨があるにも係わらず、操作者が取引を確定してしまう事態が発生することを防止することができる。
主要情報が識別部55で計数された紙幣の金種(例えば、1(ドル又は元)、2(ドル)、5(ドル、元又はユーロ)等)に関する情報を含む場合には、識別部55で計数された全ての金種を操作表示部70及び/又は外部表示部220で原則一度は表示させるようにすることができる。このため、多くの金種の紙幣(有価媒体)が対象となった取引に含まれている場合に、各金種の計数情報を確認していないにも係わらず、操作者が取引を確定してしまう事態が発生することを防止することができる。
主要情報が識別部55で計数された通貨(例えば、米国ドル、人民元、ユーロ等)の金種(例えば、1ドル、2ドル、5ドル、1元、5元、5ユーロ、10ユーロ等)に関する情報を含む場合には、識別部55で計数された全ての通貨の全ての金種を操作表示部70及び/又は外部表示部220で原則一度は表示させるようにすることができる。このため、複数の通貨からなる紙幣(有価媒体)を同時に取り扱う可能性のある場合であって、複数の金種の紙幣(有価媒体)が対象となった取引に含まれているときに、各通貨の各金種の計数情報を確認していないにも係わらず、操作者が取引を確定してしまう事態が発生することを防止することができる。ちなみに、主要情報が識別部55で計数された通貨の金種別枚数に関する情報を含む場合には、各通貨の各金種の金種別枚数を操作者が確認するように仕向けることができ、金種別枚数のレベルでの確認を操作者に要求することができる。
また、識別部55で計数された通貨に関する情報のみを操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示し、識別部55で計数されていない通貨に関する情報を操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示しないようにした態様を採用した場合には(図11参照)、識別部55で計数されていない通貨に関する情報がそもそも操作表示部70及び/又は外部表示部220に表示されないことから、識別部55で計数された通貨の有無を一目で操作者が確認することができる。また、このように識別部55で計数されていない通貨に関する情報がそもそも操作表示部70及び/又は外部表示部220に表示されないことから、操作者が無駄に通貨を切り換えるためのボタン71を押下したり、無駄に金種別枚数情報表示部79の内容をスクロールさせたりすることがなくなる。
また、識別部55で計数された金種に関する情報のみを操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示し、識別部55で計数されていない金種に関する情報を操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示しないようにした態様を採用した場合には(図12参照)、操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示される金種に関する情報を最小限のものにすることができる。このため、操作表示部70及び/又は外部表示部220をスクロールさせることなく識別部55によって計数された金種に関する情報の全てを表示させることができる可能性が高まり、ひいては、未だ表示されていない金種(主要情報の一部)が存在しないようにすることができる。
また、主要情報の一部又は全てが操作表示部70で未だ表示されていない場合に、その旨が、始めから(対象となっている取引における計数処理がひとまず終了した時点から)表示されるときには、操作者は、計数処理が終了した時点で、操作表示部70及び/又は外部表示部220で現在表示されている内容の他に、主要情報が存在することを迅速に確認することができる点で有益である。他方、主要情報の一部又は全てが操作表示部70及び/又は外部表示部220で未だ表示されていない場合であって取引の確定に関する入力が行われたときに、未だ表示されていない主要情報が存在する旨が操作表示部70及び/又は外部表示部220で表示される場合には、操作表示部70及び/又は外部入力部210からの入力を行う際に操作表示部70及び/又は外部表示部220の表示内容が変わり、誘導情報、文字情報75、補助情報等が表示されることから、何故に取引を確定することができないかを操作者に理解させやすくなる。つまり、操作者が取引を確定させようとした際に、操作表示部70及び/又は外部表示部220に誘導情報、文字情報75、補助情報等が表示されることから、次に何をすべきかを操作者が直感的に認識することができる点で有益である。
また、未だ表示されていない主要情報の一部又は全てが存在する場合であっても、そのような主要情報を操作表示部70で表示させることなく、取引の確定を受け付ける態様を採用した場合には、主要情報を作業者の目視で確認させるという工程を経ることなく取引を確定させることとなってしまう。しかしながら、全ての取引について必ず主要情報を確認しなければならないというわけではなく、場合によっては主要情報を目視で確認することなく確定させることのできる取引も存在する。このような取引についてまで主要情報の確認を強制的に行うようになるとすると、作業効率が下がってしまう。この点、この態様に因れば、適宜選択して目視による確認を省略することができるので、作業効率が無駄に低下することを防止することができる。
最後になったが、上述した実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
10 取込部
20 搬送部
40 通過センサ
41 有無検知センサ
42 有無検知センサ
45 分岐部材
60 スタッカ
61 リジェクト部
55 識別部
56 記憶部
70 操作表示部(表示部、入力部)
70a,70b 操作表示画面
80 切換部
71 通貨の表示を切り換えるためのボタン
71a 米国ドルに関する情報を表示するためのボタン
71b 人民元に関する情報を表示するためのボタン
71c ユーロに関する情報を表示するためのボタン
72a 上矢印
72b 下矢印
73 「ACCEPT」ボタン
74 「CLEAR」ボタン
75 文字情報
76 通貨の金種別枚数を縮小表示した情報
79 金種別枚数情報表示部
110 撮影部
120 撮影記憶部
130 撮影表示部
200 外部装置
210 外部入力部
220 外部表示部
230 外部記憶部

Claims (17)

  1. 有価媒体を処理する有価媒体処理システムにおいて、
    有価媒体を識別し計数する識別部と、
    前記識別部で前記有価媒体が計数された結果に基づく計数情報を表示する表示部と、
    を備え、
    前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、その旨を報知する
    ことを特徴とする有価媒体処理システム。
  2. 前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、未だ表示されていない計数情報を前記表示部で表示させるための誘導情報を、前記表示部が表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の有価媒体処理システム。
  3. 前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、その旨を報知するための文字情報を、前記表示部が表示する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の有価媒体処理システム。
  4. 前記計数情報は、前記識別部で計数された通貨に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有価媒体処理システム。
  5. 前記計数情報は、前記識別部で計数された通貨の金種別枚数に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有価媒体処理システム。
  6. 前記識別部で計数された通貨に関する情報と、前記識別部で計数されていない通貨に関する情報と、を異なる態様で前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の有価媒体処理システム。
  7. 前記計数情報は、前記識別部で計数された貨幣の金種に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の有価媒体処理システム。
  8. 前記計数情報は、前記識別部で計数された貨幣の金種別枚数に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の有価媒体処理システム。
  9. 前記識別部で計数された金種に関する情報と、前記識別部で計数されていない金種に関する情報と、を異なる態様で前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の有価媒体処理システム。
  10. 前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、前記表示部が、前記計数情報と異なる内容からなる又は前記計数情報と異なる態様からなる補助情報を表示する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の有価媒体処理システム。
  11. 取引の確定を入力するための入力部
    を更に備え、
    前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合であって前記入力部から前記取引の確定に関する入力が行われたときに、未だ表示されていない計数情報が存在する旨報知する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の有価媒体処理システム。
  12. 未だ表示されていない計数情報が存在する旨報知した後で前記入力部から前記取引の確定に関する入力が行われたときには、未だ表示されていない計数情報が存在する場合であっても前記取引の確定を受け付ける
    ことを特徴とする請求項11に記載の有価媒体処理システム。
  13. 未だ表示されていない計数情報が存在する場合であって前記取引の確定を受け付けたときに、前記表示部がその旨を表示する
    ことを特徴とする請求項12に記載の有価媒体処理システム。
  14. 取引の確定を入力するための入力部
    を更に備え、
    前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、前記入力部からの前記取引の確定に関する入力を受け付けず、そのことによって前記計数情報が前記表示部で未だ表示されていないことを報知する
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の有価媒体処理システム。
  15. 前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に前記入力部からの前記取引の確定に関する入力を受け付けない第一モードと、前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合であっても前記入力部からの前記取引の確定に関する入力を受け付ける第二モードと、を切り換える切換部
    を更に備えたことを特徴とする請求項14に記載の有価媒体処理システム。
  16. 前記第二モードにおいて、未だ表示されていない計数情報が存在する場合であって前記取引の確定を受け付けたときに、前記表示部がその旨を表示する
    ことを特徴とする請求項15に記載の有価媒体処理システム。
  17. 有価媒体を処理する有価媒体処理方法において、
    識別部によって、有価媒体を識別し計数する工程と、
    表示部によって、前記識別部で前記有価媒体が計数された結果に基づく計数情報を表示する工程と、
    前記計数情報の少なくとも一部が前記表示部で未だ表示されていない場合に、その旨を報知する工程と、
    を備えたことを特徴とする有価媒体処理方法。
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