JP6157540B2 - 照明ランプ - Google Patents
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Description
内径がAである口金と、
内径が前記口金の内径Aより小さいBである筒管と、
前記筒管の内部に配置されたヒートシンクと、
前記口金が嵌合される環状部Aが一端側に、前記筒管が嵌合される環状部Bが他端側にそれぞれ形成されたリングと
を備え、
前記リングは、
前記環状部Aが前記口金の内径A以下の外径αで形成され、かつ前記環状部Bが前記筒管の内径B以下の外径βで形成され、
前記口金は、前記ヒートシンクに固定されているとともに、前記リングは、前記口金と前記ヒートシンクとの間に固定されていることを特徴とする。
(照明ランプの外観)
図1は、照明ランプの外観の例を示す図である。
図2は、照明ランプの外観の例を示す斜視図である。
筒管60は、透光性を有する。筒管60は、筒管60の内部で発光するLEDの光が透過されれば良い。
筒管60の材料は、樹脂(例えば、ポリカーボネート)やガラスである。
口金筺体51と口金筺体81の筺体とは、例えば樹脂(PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、LCP(液晶ポリマー)等の絶縁性の樹脂)であり、給電端子70aと給電端子70bとアース端子82とは例えば金属である。
図3は、照明ランプの構造の例を示す図である。
ここで、図3の平面図とA−A断面図とは、照明ランプ100の給電口金50とリング30とが嵌合され、給電口金50が筒管60に取り付られようとしている直前の状態を示す。
なお、図3の平面図において、リング30は、透視された状態を示す。また、図3のA−A断面図において、基板90、ヒートシンク95、LED97も断面を示しているが、図を見やすくする為に、断面を示すハッチングは、省略している。以降の図においても同様である。
また、図3においては、筒管60とリング30とは簡略化して示している(後述の図5も同様)。筒管60とリング30との構造の詳細は後述する。
リング30は、筒管60と同じ材料でもよいし、口金筺体51と同じ材料でもよい。そして、リング30は、透光性を有していてもよいし、透光性を有していなくてもよい。
基板90には、LED97が1つ以上搭載される。また、基板90は、給電ランド98aと給電ランド98bとを有する。
接合部71aと給電端子70aとは、電力を供給する給電部として例えば1枚の金属板から一体成型されており、電気的に導通している。同様に、接合部71bと給電端子70bとは、電力を供給する給電部として一体成型されており、電気的に導通している。
具体的には、接合部71aの先端は、給電ランド98aに半田付けされ、接合部71bの先端は、給電ランド98bに半田付けされる。
なお、整流回路やインバータ回路などの回路及び配線の図示は省略する。
また、給電端子70aと給電端子70bとは、先端がL字状となっているが、給電端子70aと給電端子70bとの形状も限定されるものではない。
そして、図3のA−A断面図に示すように、リング30は、口金筺体51とヒートシンク95との間に固定される。
図4は、ヒートシンクの構造の例を示す図である。
ヒートシンク95は、LED97や回路(整流回路やインバータ回路)により発生された熱を放熱するための放熱器であり、熱伝導性の良い材料から成る。
前述の通り、ヒートシンク95はネジ穴96を有する。
ヒートシンク95の断面形状は、図4の右側面図に示すように、半円状である。
そして、ヒートシンク95は位置合わせ部94aと位置合わせ部94bとを有する。位置合わせ部94aと位置合わせ部94bとについては後述する。
図5は、リングを用いた照明ランプの嵌合の状態を示す図である。
図6は、リングを用いた照明ランプの外観の例を示す平面図。
図7は、リングを用いた照明ランプの外観の例を示す正面図。
図8は、リングを用いた照明ランプの外観の例を示す正面断面図。
図9は、リングを用いた照明ランプの外観の例を示す平面断面図。
図10は、リングを用いない照明ランプの嵌合の状態を示す図である。
詳細は、後述するが、例えば、筒管60と給電口金50とが直接嵌合不能の場合、リング30を用いることで、筒管60と口金筺体51とによる略密閉状態を形成することが可能である。
位置合わせピン58aと位置合わせ部94aとが嵌合することによって、口金筺体51とヒートシンク95との位置合わせが行われる。(位置合わせピン58bと位置合わせ部94bとも同様)。
図6と図7とにおいては、給電口金50側とアース口金80側との両方を図示している。
図6に示す通り、筒管60と給電口金50との間、及び筒管60とアース口金80との間にそれぞれ隙間Dが空いており、その隙間Dからリング30が露出している。
隙間Dは、例えば1mmである。隙間Dは、照明ランプ100の全長L(例えば1212.6mm)から筒管60の長さ(筒管長:例えば1175.7mm)と、給電口金50及びアース口金80の露出部分の長さ(口金長:給電口金50とアース口金80との両方とも例えば17.45mm)とを差し引き、更に2で割った値である。
図8の給電口金50側の断面図は、図5と同じものであるが、図8においては、ヒートシンク95、位置合わせ部94a、基板90、LED97の図示を省略している(図9も同様)。
また、詳細は後述するが筒管60は、レール64aとレール64bとを有する。
そして、前述の通り、リング30とアース口金80及び筒管60との嵌合は、リング30と給電口金50及び筒管60との嵌合と同様である。
すなわち、図5の筒管60と図10の筒管60aとでは、形状が異なるが、給電口金50は共通して用いることが可能である。
ここで、筒管60aは例えばガラス製であり、前述の筒管60は樹脂製である。そして、樹脂製の筒管60とガラス製の筒管60aとで給電口金50を共通して用いることが可能である。
換言すると、図10の筒管60aを直接嵌合させるために製作した給電口金50を、図5の筒管60にも共通して用いることが可能である。
図5の例と同様に、位置合わせピン58aと位置合わせ部94aとが嵌合することによって、口金筺体51とヒートシンク95との位置合わせが行われる。(位置合わせピン58bと位置合わせ部94bとも同様)。
図12は、給電口金の内部構造の例を示す第1の断面図である。
図13は、給電口金の内部構造の例を示す第2の断面図である。
図14は、給電口金の内部構造の例を示す第3の断面図である。
図13は、図4に示すC−C箇所の断面図(正面図)である。
図14は、図4に示すD−D箇所の断面図(正面図)である。
そして、右側面図に示すように、蓋部54は、円盤状であり、厚肉部55と薄肉部56とにより構成される。後述の断面図で図示するが、薄肉部56は厚肉部55よりも壁の厚さ(壁の厚さを「肉厚」とも称する)が薄くなっている。
また、薄肉部56は、右側面図に示すように、半円状である。
更に、口金筺体51は、左側面図に示すように環状面を有する固定部59を有する。
また、左側面図に示すように口金筺体51の外周部分が口金筺体51の端面49となる。
そして、筒状の一端(図12〜図14の右側)が円盤状の蓋部54で覆われ、他端(図12〜図14の左側)が開口されている。
図13と図14とに示すように、蓋部54(口金筺体51)は、厚肉部55と厚肉部55よりも薄い薄肉部56とから成る。
更に、固定部59の内壁により形成される内径(固定部の内径)を「C」とする。
前述の通り、固定部59は環状面を有し、この環状面の内径Cは、口金筺体51の内径Aよりも小さい。なお、口金筺体51の内径Aは、固定部59の環状面の外径と等しい。
図15は、アース口金の外観の例を示す図である。
図16は、アース口金の内部構造の第1の例を示す第1の断面図である。
図17は、アース口金の内部構造の第1の例を示す第2の断面図である。
図18は、アース口金の内部構造の第2の例を示す第1の断面図である。
図19は、アース口金の内部構造の第2の例を示す第2の断面図である。
図17は、第1の例のアース口金80における図15に示すF−F箇所の部分断面図(正面図)である。
図18は、第2の例のアース口金80における図15に示すE−E箇所の部分断面図(平面図)である。
図19は、第2の例のアース口金80における図15に示すF−F箇所の部分断面図(正面図)である。
図15に示すように、アース口金80は、アース端子82を口金筺体81に一体成型したものである。すなわち、アース口金80のうち、アース端子82以外の部分が口金筺体81である。口金筺体81は樹脂モールド成型などにより成型され、成型時にアース端子82が口金筺体81に埋め込まれる。
そして、左側面図に示すように、蓋部54aは、円盤状である。
更に、口金筺体51は、右側面図に示すように環状面を有する固定部59aを有する。
そして、筒状の一端(図16の左側)が円盤状の蓋部54aで覆われ、他端(図16の右側)が開口されている。
蓋部54aは、蓋部54と同様に、厚肉部55aと厚肉部55aよりも薄い薄肉部56aとから成る。
更に、固定部59aの内壁により形成される内径(固定部の内径)を「C」とする。
口金筺体81の内径Aと口金筺体51の内径Aとは等しいのが好適であるが、異なっていてもよい。
口金筺体81の内径Cと口金筺体51の内径Cとは等しいのが好適であるが、異なっていてもよい。
また、図18及び図19に示すように、アース端子82は、口金筺体81の内側から側壁57aの平らな部分と斜めの部分との境界付近まで突出していてもよい。
図20は、筒管の構造の例を示す図である。
筒管60は、内壁61により形成される内径Bを有する。
また、筒管60は、長手方向に、内壁面から突き出たレール64aとレール64bとを有する。
なお、筒管60の外径を「Y」とする。
筒管60のレール64a及びレール64bに対し、ヒートシンク95の凹み部分が接するようにして、基板90が取り付けられたヒートシンク95が筒管60に挿入される。
すなわち、レール64a及びレール64bは、ヒートシンク95を固定する役割がある。
図22は、リングの第1の例の外観を示す図である。
リング30は、環状部A31と環状部B32とを有する。ここで、環状部A31は、口金側環状部であり、環状部B32は、筒管側環状部である。また、環状部B32は、切り欠き37aと切り欠き37bとを有する。つまり、環状部B32は、複数の(2つの)切り欠きを有する。
そして、環状部A31の外径を「α」とし、環状部B32の外径を「β」とする。
図22の例においては、環状部A31の外径αと、環状部B32の外径βとは等しい。
また、リング30の管軸方向の長さEと外径αもしくは外径βとの比は、例えばα(=β):E=22.7:9.5=約23:10である。また、リング30の管軸方向の長さをEと切り欠き37a(切り欠き37b)の切り欠き長さFとの比は、例えばE:F=9.5:4.8=約2:1である。また、切り欠き37a(切り欠き37b)の切り欠き長さFと切り欠き37a(切り欠き37b)の切り欠き幅Gとの比は、例えばF:G=4.8:1.8=約5:2である。
図22の左側面図のH−H箇所の断面を示したものが、図23である。
リング30は、内壁35を有する。
リング30の内壁35内には、前述した口金筺体51の突出部53や、胴部73aなどが収納される。その為、これらの突出部53や、胴部73aなどが収納可能であれば、リング30の壁の厚さ(肉厚)に制限は無く、内壁35の形状にも制限はない。
図24は、第1の例のリングを用いた照明ランプの嵌合前の状態を示す図である。
図25は、第1の例のリングを用いた照明ランプの嵌合後の状態を示す図である。
筒管とリングと口金との嵌合の他の例の説明に用いる以降の図も同様である。
例えば、環状部A31の外径αの製造バラツキが「±d1」、口金筺体51の内径Aの製造バラツキが「±d2」とする。この時、環状部A31と、口金筺体51とが嵌合可能であるためには、「環状部A31の外径α+d1≦口金筺体51の内径A−d2」である必要がある。ここで、環状部A31の外径αの製造バラツキの上限d1と口金筺体51の内径Aの製造バラツキの下限d2との和(d1+d2)を製造マージンとすると、「環状部A31の外径α≦口金筺体51の内径A−製造マージン」と換言できる。
すなわち、環状部A31の外径αは、口金筺体51の内径Aから外径αと内径Aとの製造バラツキ(製造マージン)を差し引いた値以下であってもよい。
換言すると、「環状部A31の外径α≦口金筺体51の内径A−製造マージン−温度変化マージン」であってもよい。
なお、製造マージンを考慮しなくて良い場合は、「環状部A31の外径α≦口金筺体51の内径A−温度変化マージン」であってもよい。
前述と同様であるため、詳細説明は省略するが、環状部B32の外径βと、筒管60の内径Bとの関係も前述の環状部A31の外径αと口金筺体51の内径Aとの関係と同様に製造マージンや温度変化マージンが考慮されていてもよい。また、環状部B32の外径βと、筒管60の内径Bとは等しくてもよい。
そして、例えば、口金筺体51と筒管60とが同じ材料である場合は、温度変化マージンが同じになる為、口金筺体51の内径Aと筒管60の内径Bとは同じであってもよい。また、例えば、口金筺体51と筒管60とが異なる材料である場合は、温度変化マージンが異なる為、口金筺体51の内径Aと筒管60の内径Bとは異なっていてもよい。
また、筒管60の外径Yと口金筺体51の外径Xとも、同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、筒管60の外径Yと口金筺体51の外径Xとの差は、1mm以下であれば、外観上、筒管60と口金筺体51との段差が視認出来ないため、好適である。
すなわち、レールの幅Hよりも、切り欠き幅Gの方が広い。
この時、環状部A31は、固定部59に突き当たるため、リング30は、固定部59により位置決めされる。
また、前述の通り、ヒートシンク95が口金筺体51とネジ止めされることにより、リング30は、固定部59とヒートシンク95との間に固定される。
例えば、環状部B32に切り欠き37aが無いと、レール64aが環状部B32の壁面に当たってしまい、リング30(環状部B32)と筒管60とは嵌合出来なくなる。
なお、レール64aと切り欠き37aとが嵌合することにより、リング30が固定されれば、ヒートシンク95により、リング30は固定されなくてもよい。すなわち、リング30は、レール64aと固定部59との間に固定されてもよい。
隙間Dが有る場合、リング30は、筒管60と口金筺体51(口金)との接続部分の隙間Dをカバーする位置に固定される。これにより、筒管60と口金筺体51(口金)との接続部分の隙間Dがリング30により塞がれ、埃や水分などが照明ランプ100の内部(筒管60や口金筺体51の内部)に侵入することが防止可能である。なお、埃や水分などの侵入防止をより強固にする為に、隙間Dに例えばゴム製のパッキンなどが設けられていてもよい。
環状部B32の外壁部分に隙間Dが開いていてもよいし、環状部A31の外壁部分に隙間Dが開いていてもよい。
また、筒管60の端面62と口金筺体51の端面49とは、接していてもよい。
なお、リング30の長さEを変えることで、照明ランプ100の全長Lを変えることが可能である。例えば、リング30の長さEを長くし、隙間Dを広げることで、筒管60や口金(給電口金50、アース口金80)を変えること無く、照明ランプ100の全長Lを長くすることが可能である。
図26は、第2の例のリングを用いた照明ランプの嵌合後の状態を示す図である。
筒管60bは、筒管60のレール64aとレール64bとが無いものである。そして、レール64aとレール64bとが無い場合は、リング30aのように、切り欠き37aと切り欠き37bとは無くてもよい。リング30aは、リングの第2の例である。
そして、この場合は、リング30aは、ヒートシンク95と固定部59との間に固定される。
そして、筒管にレール64aとレール64bとが有る場合は、説明を省略するが、以降で説明のリングに切り欠きが設けられることとなる。
図27は、リングの第3の例を示す図である。
図28は、リングの第3の例の断面図である。
図29は、リングの第3の例の断面図である。
図30は、第3の例のリングを用いた照明ランプの嵌合前の状態を示す図である。
図31は、第3の例のリングを用いた照明ランプの嵌合後の状態を示す図である。
図29は、図27におけるリング30bのI−I箇所の断面を示す第2の例である。
そして、リング30bは、環状部A31bと環状部B32bとに段差がある。この段差により生じる面をリング固定面36bと称する。
図27の左側面図に示すように、リング固定面36bは、環状部A31bの左側面において、環状部B32bの外径βよりも大きい部分である。
リング30bは、図28に示すように、壁の厚さが均一の場合、環状部A31bの外径αと環状部B32bの外径βとの差に対応する内壁35bの段差を有する。
換言すると、図29の例では、リング30bの内径が均一である。そして、内壁35bが平らになっている。
ここで、図30の例においては、口金筺体51の外径Xと筒管60cの外径Yとが等しく、側壁57の厚さよりも筒管60cの壁の厚さの方が厚い場合であり、口金筺体51の内径Aよりも筒管60cの内径Bの方が小さい場合を示している。
しかし、口金筺体51の外径Xと筒管60cの外径Yとは等しくなくてもよく、口金筺体51の内径Aよりも筒管60cの内径Bの方が大きくてもよい。
また、筒管60cは、端面62cを有し、リング30bは、リング固定面36bを有する。
しかし、リング固定面36bが、筒管60cの端面62cによって固定されてもよい。その場合は、リング30bは、ヒートシンク95により固定されなくてもよい。
筒管の材料が例えばガラスの場合と、例えば樹脂(ポリカーボネート)の場合とにおいて、両者の筒管の外径もしくは先端の外径が異なる場合がある。
具体的には、筒管の材料が例えばガラスの場合、前述の図10の例のように、先端の外径が細くなっている。そして、図10の例のようにガラスの筒管60aを直接嵌合させるために、筒管60aの先端の外径と同じ内径を有する口金が製作される。
一方、筒管の材料が例えば樹脂(ポリカーボネート)の場合、前述の図5の例のように、先端の外径が細くならず、ガラスの筒管60a用に製作された口金の内径よりも、樹脂の筒管60の先端の外径が大きくなる。すなわち、「口金の内径<樹脂の筒管60の外径」の関係となる。その為、樹脂の筒管60とガラスの筒管60a用に製作された口金とを直接嵌合させることが出来ず、従来は、樹脂の筒管60用の口金を新たに製作する必要があった。
すなわち、実施の形態1のリングを照明ランプ100の部品として追加することで、筒管の径に関わらず、口金が共通して用いられる照明ランプ100を得ることが可能となる。つまり、1種類の口金が、ガラスの筒管60aと樹脂の筒管60との両方の仕様に対応可能となる。
実施の形態2について、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図33は、第4の例のリングを用いた照明ランプの嵌合前の状態を示す図である。
図34は、第4の例のリングを用いた照明ランプの嵌合後の状態を示す図である。
なお、環状部C33cの外径γは、環状部B32cの外径βよりも大きい。
また、図32の例では、環状部A31cの外径αと環状部B32cの外径βとは等しい。
また、右側面図に示すように、環状部C33cの右側面において、環状部A31cの外径αよりも大きい部分をリング固定面36dと称する。
すなわち、リング30cは、2つの(複数の)リング固定面を有する。
図33において、環状部A31cは、口金筺体51の内径A以下の外径αを有する。
また、環状部B32cは、筒管60bの内径B以下の外径βを有する。
そして、前述の通り、環状部A31cの外径αと、環状部B32cの外径βとは等しい(同じ外径である)。そして、例えば、口金筺体51の内径Aと筒管60bの内径Bとも同じ内径である。
なお、図33に示すように、筒管60bの外径Yと口金筺体51の外径Xと環状部C33cの外径γとが等しいことが好適であるが、少なくともいずれかが等しくなくてもよい。例えば、互いの径の差が1mm以内であってもよい。
この時、環状部A31cは、固定部59に突き当たるため、リング30cは、固定部59により位置決めされる。
すなわち、環状部C33cは、筒管60bの端面62bと口金筺体51の端面49とによって固定されてもよい。
換言すると、リング固定面36cは、筒管60bの端面62bにより固定され、リング固定面36dは、口金筺体51の端面49により固定されてもよい。
この場合は、例えば、ヒートシンク95や固定部59が無くても、リング30cの固定が可能である。
また、前述の通り、リング30cは、固定部59とヒートシンク95(図示省略)とにより固定されてもよい。
図35は、第5の例のリングを用いた照明ランプの嵌合後の状態を示す図である。
図35は、口金筺体51の内径Aよりも、筒管60dの内径Bが小さい場合の例である。ここで、筒管60dの外径Yも、口金筺体51の外径Xより小さいが、例えば、図30のように、筒管60dの壁の厚さが厚く、筒管60dの外径と、口金筺体51の外径Xとが等しくても良い。
そして、側面図の図示は省略するが、環状部C33は、左側面(筒管60d側)にリング固定面36eを有し、右側面(口金筺体51側)にリング固定面36fを有する。
また、環状部C33dの外壁は、リング固定面36fの端部からリング固定面36eの端部に向けて傾斜している。
また、図35は、内壁35dに段差がある例を示しているが、内壁35dは平らでもよい。そして、内壁35dが平らの場合、内壁35dは管軸方向に水平であってもよいし、斜めに傾斜していてもよい。
すなわち、前述の通り、例えば、口金筺体51の突出部53や、胴部73aなどが収納可能であれば、内壁35の形状に制限はない。
図36は、図35とは逆に口金筺体51の内径Aよりも、筒管60dの内径Bが大きい場合の例である。
リング30eは、環状部A31eと環状部B32eと環状部C33eとを有し、環状部C33eは、リング固定面36gとリング固定面36hとを有する。環状部A31eの外径αよりも、環状部B32eの外径βは大きい。
環状部C33eの外壁は、リング固定面36gの端部からリング固定面36hの端部に向けて傾斜している。
図36は、内壁35eが平らで、かつ、管軸方向に水平である例を示している。
リング30fは、環状部A31f、環状部B32f、環状部C33fを有する。
図37における筒管60dと口金筺体51とは、図35と同様であるが、リング30fの環状部B32fの壁が、筒管60の壁を挟み込む形状となっている。
このような形状とすることで、リング30fと筒管60dとの嵌合がより強固となる。
なお、この場合、図37に示すように、環状部B32fのうち、筒管60dの内部に嵌合されている部分の外径を、環状部B32fの外径βとする。そして、環状部A31fの外径αよりも、環状部B32fの外径βは小さい。
リング30gは、環状部A31g、環状部B32g、環状部C33gを有する。
図38における筒管60eと口金筺体51とは、図36と同様であるが、リング30gの環状部A31gの壁が、口金筺体51の側壁57を挟み込む形状となっている。
このような形状とすることで、リング30gと口金筺体51との嵌合がより強固となる。
なお、この場合、図38に示すように、環状部A31gのうち、口金筺体51の内部に嵌合されている部分の外径を、環状部A31gの外径αとする。そして、環状部A31gの外径αよりも、環状部B32gの外径βは大きい。
リング30hは、環状部A31h、環状部B32h、環状部C33hを有する。
リング30hの環状部A31hの壁が、口金筺体51の側壁57を挟み込み、リング30hの環状部B32hの壁が筒管60bの壁を挟み込む形状となっている。
このような形状とすることで、リング30hと口金筺体51と筒管60bとの嵌合がより強固となる。
なお、この場合、図39に示すように、環状部A31hのうち、口金筺体51の内部に嵌合されている部分の外径を、環状部A31hの外径αとし、状部B32hのうち、筒管60bの内部に嵌合されている部分の外径を、環状部B32hの外径βとする。
図9の例では、環状部A31hの外径と環状部B32hの外径βとは等しいが、環状部A31hの外径と環状部B32hの外径βとは等しくなくてもよい。
実施の形態2のリングは、環状部Cに2つのリング固定面を有することで、例えばヒートシンク95や口金筺体51の固定部59が無くても、筒管と口金筺体51(口金)とに固定可能である。
また、実施の形態2のリングは、埃や水分などが照明ランプ100の内部(筒管60や口金筺体51の内部)に侵入することをより強固に防止する。
実施の形態3について、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図41は、第10の例のリングを用いた照明ランプの嵌合前の状態を示す図である。
図42は、第10の例のリングを用いた照明ランプの嵌合後の状態を示す図である。
すなわち、リング30aは、段差部63aが有ることにより、ヒートシンク95が無くても、照明ランプ100(筒管60)の内部方向に移動することが無く、確実に固定される。
図42は、段差部63aと段差部63bとが筒管60fの内周(内壁61fの円周)に沿って、リング状に突出している例であるが、段差部はリング状でなくてもよい。
図43に示すように筒管60gは、例えば、突起状の複数の段差部63c〜段差部63iが内壁61gから突出していてもよい。
なお、段差部によりリング30aが固定されれば良く、段差部の数量は限定されない。
実施の形態3の筒管は、段差部を有することにより、ヒートシンク95が無くても、リングを確実に固定することが可能である。
そして、以上の実施の形態において、口金の形状(内径や外径など)が変化した場合も、リングを用いることにより、共通の筒管が利用出来ることは明らかである。
照明ランプにおいて、
内径Aを有する筒型の口金と、
内径Bを有する筒管と、
内径A以下の外径αを有し口金に嵌め込まれる環状部Aと、内径B以下の外径βを有し筒管に嵌め込まれる環状部Bとを有するリングと
を備えたことを特徴とする。
円盤状の蓋部と、
一端が前記蓋部で覆われ他端が開口された筒状の側壁と、
蓋部から側壁の途中まで側壁の内壁面から筒管中心方向に突き出た固定部を有し、
リングは、固定部により位置決めされたことを特徴とする。
リングは、固定部とヒートシンクとの間に固定されたことを特徴とする。
リングは、固定部と段差部との間に固定されたことを特徴とする。
環状部Cは、筒管の端面と口金の端面との間に存在することを特徴とする。
リングの環状部Bは、レールを受け入れる切り欠きを有することを特徴とする。
Claims (12)
- 内径がAである口金と、
内径が前記口金の内径Aより小さいBである筒管と、
前記筒管の内部に配置されたヒートシンクと、
前記口金が嵌合される環状部Aが一端側に、前記筒管が嵌合される環状部Bが他端側にそれぞれ形成されたリングと
を備え、
前記リングは、
前記環状部Aが前記口金の内径A以下の外径αで形成され、かつ前記環状部Bが前記筒管の内径B以下の外径βで形成され、
前記口金は、前記ヒートシンクに固定されているとともに、前記リングは、前記口金と前記ヒートシンクとの間に固定されていることを特徴とする照明ランプ。 - 内径がAである口金と、
内径が前記口金の内径Aより大きいBである筒管と、
前記筒管の内部に配置されたヒートシンクと、
前記口金が嵌合される環状部Aが一端側に、前記筒管が嵌合される環状部Bが他端側にそれぞれ形成されたリングと
を備え、
前記リングは、
前記環状部Aは前記口金の内径A以下の外径αで形成され、かつ前記環状部Bは前記筒管の内径B以下の外径βで形成され、
前記口金は、前記ヒートシンクに固定されているとともに、前記リングは、前記口金と前記ヒートシンクとの間に固定されていることを特徴とする照明ランプ。 - 前記リングは、透光性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明ランプ。
- 前記リングは、樹脂材料を用いて形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明ランプ。
- 前記口金と前記ヒートシンクとがネジ止めされた状態で、前記リングは、前記口金と前記ヒートシンクとの間に固定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の照明ランプ。
- 前記環状部Aの外径αよりも前記環状部Bの外径βが小さいことを特徴とする請求項1記載の照明ランプ。
- 前記環状部Aの外径αよりも前記環状部Bの外径βが大きいことを特徴とする請求項2記載の照明ランプ。
- 前記口金の外径Xは、前記筒管の外径Yよりも大きいことを特徴とする請求項1又は6記載の照明ランプ。
- 前記口金の外径Xは、前記筒管の外径Yよりも小さいことを特徴とする請求項2又は7記載の照明ランプ。
- 前記口金の外径Xは、前記筒管の外径Yと等しいことを特徴とする請求項1から7いずれか1項に記載の照明ランプ。
- 口金と、
筒管と、
前記筒管の内部に配置されたヒートシンクと、
前記口金が嵌合される環状部Aが一端側に、前記筒管が嵌合される環状部Bが他端側にそれぞれ形成されたリングと
を備え、
前記口金は、前記ヒートシンクに固定されているとともに、前記リングは、前記口金と前記ヒートシンクとの間に固定されていることを特徴とする照明ランプ。 - 口金と、
筒管と、
前記筒管の内部に配置されたヒートシンクと、
管軸方向の一端側が前記口金に嵌合され、管軸方向の他端側が前記筒管に嵌合されたリングと
を備え、
前記口金は、前記ヒートシンクに固定されているとともに、前記リングは、前記口金と前記ヒートシンクとの間に固定されていることを特徴とする照明ランプ。
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