JP6157261B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
ヒンジキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6157261B2 JP6157261B2 JP2013159737A JP2013159737A JP6157261B2 JP 6157261 B2 JP6157261 B2 JP 6157261B2 JP 2013159737 A JP2013159737 A JP 2013159737A JP 2013159737 A JP2013159737 A JP 2013159737A JP 6157261 B2 JP6157261 B2 JP 6157261B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral surface
- hinge
- cylinder
- lid
- upper lid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
また、蓋体を開蓋途中で係止した状態で容器を使用すると、容器を傾けたり内容液を注出したりすることにより、蓋体に振動が加わったり、舌片と注出筒部との摩擦力が変化したりして、蓋体が不用意に閉蓋してしまうという問題があった。
図1〜4に示すように、キャップ本体Aは、容器内と連通する注出口を形成する注出筒5と、注出筒5に上壁6の内周縁で連設し、上壁6の下部に垂設された外筒7、内筒8からなる係合筒部4とからなっている。
上壁6の周縁から垂設された外筒7と、その内周側に垂設された内筒8とは、口部1が嵌合する嵌合溝9を隔てて配置されている。
外筒7の外周上縁の所定位置にはヒンジCが設けられ、上蓋Bが連設されている。
また、上壁6の上部には、上蓋Bを係止する蓋係止部10が環状に立設され、その上部には外方に突出する膨出部11が設けられている。
隔壁22には、破断可能な薄肉弱化部23により画成され、隔壁22から切り取られることによって容器内部と連通する注出口を形成する除去部24が形成されており、除去部24の上部には、ヒンジC側に立設する支柱25を介してプルリング26が連設されている。
プルリング26には、ヒンジCの反対側下部に薄肉の指当て部27が設けられている。
注出筒5のリップ部20のヒンジC側内周面には、後述する上蓋Bの舌片40の外周面41と摺接する摩擦係止部28が設けられている。
摩擦係止部28は、図3(a)のハッチングを施した範囲として示すように、ヒンジCを中心とする周方向所定幅で、リップ部20の内周面の先端部20a近傍から注出口方向に向けてリップ部20の下端部20b近傍に形成され、その表面は、摩擦抵抗を増すために、粗面、シボまたはローレットなどで凹凸面が形成されている。
本実施例では、頂壁31は、平坦な形状をなしているが、必ずしもこのような平坦な頂壁の上蓋Bである必要はなく、上蓋B内面に付着する液の流下を促すために、頂壁31は、密封筒33より内周側の内面がドーム状をなし、中央付近が最も高く周縁に向かって高さを漸減しながら密封筒33に連設するようにしてもよい。
側周壁32の下端外周縁は、ヒンジCに連設し、ヒンジCの反対側の下端外周には摘み34が設けられており、摘み34の上部の側周壁32は他の周囲の側周壁32の下端部より薄肉になっている。
側周壁32の内周面の下端近傍には、蓋係止部10の膨出部11が嵌合して閉蓋状態を維持する係止溝35が設けられている。
舌片40は、軸方向断面が弓形状をなし、舌片40の外周面41は、上蓋Bを開閉する際に注出筒5のリップ部20の内周面に対して押し付ける(締める)ように湾曲面を形成している。
図5に示すように、舌片40は、ヒンジC方向(Y矢印の方向)から見て所定周範囲に最も高く形成された先端部を有する山形をなし、先端部の両側からは、漸次高さを減じる斜面部42が形成されている。
舌片40の外周面41には、注出筒5のリップ部20内周面に設けられた摩擦係止部28と擦り合う摩擦係止部44が設けられ、摩擦係止部44は、図5のハッチングを施した範囲として示すように、ヒンジCを中心とする周方向所定幅で、舌片40の先端部のカット面43近傍から密封筒33の下端36近傍まで設けられている。
摩擦係止部44の表面は、摩擦抵抗を増すために、粗面、シボまたはローレットなどで凹凸面が形成されているので、注出筒5のリップ部20のヒンジC側内周面と舌片40の外周面41が摺接しているときには、摩擦係止部28と摩擦係止部44の擦り合わせによって上蓋Bが任意の開度に係止されるようになっている。
また、本実施例では、舌片40はヒンジC側の半周に設けられているが、必ずしも半周にわたって設けられる必要はなく、舌片40の上記山形形状等についても、開蓋途中で注出筒5内面に摺接して付着液の垂れを防止することができれば、適宜変更可能である。
上蓋Bを開蓋途中で任意開度に係止するための摩擦係止部は、本実施例では、図2(b)に示すように、注出筒5のリップ部20の内周面と舌片40の外周面41の両方に設けられているが、摩擦係止部は、注出筒5の内周面か舌片40の外周面41の少なくとも一方に設けられていればよく、適宜選択可能である。
本実施例のヒンジキャップは、図3(b)に示されるように、完全に開蓋した状態で一体成形される。
本実施例のヒンジキャップを容器本体Dに装着するには、まず上蓋BをヒンジCの回りに回動して閉蓋し、容器本体Dの口部1を嵌合溝9にあてがって上方から押圧して打栓することにより、キャップ本体Aの乗り越え突部12が容器本体Dの係合突条2を乗り越えて、口部1が嵌合溝9に嵌合する。
なお、本実施例では、嵌合溝9を口部1に嵌合してヒンジキャップを容器本体Dに装着しているが、必ずしもこのような手段に限らず、螺合などの他の手段によって装着してもよい。
この状態からさらに上蓋Bを閉じる方向に力を加えると、摩擦係止部28と摩擦係止部44は擦り合っているだけであるので、比較的小さな力で係止状態が速やかに解除され、舌片40はリップ部20の内周面を擦りながら上蓋Bが回動し、蓋係止部10の膨出部11が上蓋Bの係止溝35に嵌合することで閉蓋動作が完了し、図2(a)に示すように、閉蓋状態となる。
この状態で、プルリング26を引き上げ、薄肉弱化部23を破断して隔壁22の除去部24を切り取り、注出口を開口する。
その際、プルリング26には柔軟な薄肉の指当て部27が設けられているので、指が痛くなるようなことがない。
さらに、本実施例では、舌片40の摩擦係止部44は、図5のハッチングを施した範囲として示すように、舌片40の先端部のカット面43近傍から密封筒33の下端36近傍まで設けられているが、上蓋Bを少しの開度(例えば、約45°以下)で係止する必要性は少ないので、摩擦係止部44を設ける範囲を先端部のカット面43近傍だけにしてもよい。そうすれば、開蓋するとき、上蓋Bの開け始めは、舌片40の外周面41と注出筒5のリップ部20の内周面との摩擦抵抗が少なく、滑らかに開けることができ、さらに開け続けると、注出筒5のリップ部20の摩擦係止部28は、舌片40に設けられた摩擦係止部44と摺接するようになり、急に摩擦抵抗が大きくなることで、最大開度に近づいたことを使用者に伝えることができる。
なお、本実施例のヒンジキャップは、上蓋Bの頂壁を平坦に形成されているが、これに代えて密封筒33より内周側の頂壁31内面をドーム状に形成しておけば、頂壁31内面に付着した内容液が密封筒33の内周へ速やかに流下することを促すことができる。
なお、上蓋Bが係止する開度が比較的大きく、付着液が舌片40の基部に残留液として溜まってしまう場合でも、容器を使用するために傾けたり、使用後に再度上蓋Bを閉めたりするときには、残留液は速やかに舌片40を伝って注出口に還流するから、残留液によって周囲を汚すようなこともない。
また、舌片40は、注出筒5のリップ部20内周面に対応する断面弓形状の外周面41を形成しているから、上蓋Bを閉じるときには、舌片40の先端部がリップ部20の内周面に付着した内容液を掻き落とすことで、リップ部20の内周面に付着した内容液の流下を促す一方、上蓋Bを開けるときには、リップ部20の先端部20aが舌片40の外周面41に付着した内容液を掻き落とすことで、舌片40の外周面41に付着した内容液の流下を促すことができる。
さらに、本実施例のヒンジキャップは、容器の使用を終えた後、上蓋Bを引き上げて摩擦係止部28と摩擦係止部44との係止を解除し、さらに引き上げることによって縦方向引き裂きラインから横方向引き裂きラインへと破断を進め、乗り越え突部12による容器本体Aへの締め付けを解放すれば、容易に容器本体Aから分別して廃棄することができる。
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
b 間隙
1 口部
2 係合突条
4 係合筒部
5 注出筒
6 上壁
7 外筒
8 内筒
9 嵌合溝
10 蓋係止部
11 膨出部
12 乗り越え突部
15 外周切り込み部
16 内周切り込み部
17 縦薄肉部
18 スリット溝
19 横薄肉部
20 リップ部
20a 先端部
20b 下端部
21 中間筒部
22 隔壁
22a 張出部
23 薄肉弱化部
24 除去部
25 支柱
26 プルリング
27 指当て部
28、44 摩擦係止部
31 頂壁
32 側周壁
33 密封筒
34 摘み
35 係止溝
36 下端
37 シール部
40 舌片
41 外周面
42 傾斜面
43 カット面
Claims (5)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
キャップ本体は、先端に向けて外方に拡がるリップ部を有し内容液の注出口を形成する注出筒と、注出筒に上壁の内周縁で連設し、容器本体の口部に係止する係合筒部とからなり、
上蓋には、閉蓋時に注出筒内面に当接して容器内部を密封する密封筒が設けられ、密封筒の下端のヒンジ側の所定周範囲には、開蓋途中で注出筒のリップ部に摺接する舌片が設けられており、
舌片は、注出筒のリップ部内周面に対応する断面弓形状の湾曲した外周面を形成し、
舌片の外周面と注出筒のリップ部内周面に、上蓋を任意開度において係止する摩擦係止部が少なくとも一方に設けられ、
舌片の外周面は、上蓋を開閉する際に、リップ部内周面を擦りながら該内周面上を摺動することを特徴とするヒンジキャップ。 - 摩擦係止部は、粗面、シボまたはローレットのいずれかで凹凸面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- 摩擦係止部は、舌片の外周面の先端部付近に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジキャップ。
- 上壁の上部には、上蓋を係止する蓋係止部が環状に立設されており、注出筒と蓋係止部との間の上壁上面の径方向の幅は、ヒンジ側で大きくなっていることを特徴とする請求項1〜3記載のヒンジキャップ。
- 上蓋は、密封筒より内周側の頂壁内面が、最も高い中央付近から周縁に向かって高さを漸減するドーム状をなしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013159737A JP6157261B2 (ja) | 2013-07-31 | 2013-07-31 | ヒンジキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013159737A JP6157261B2 (ja) | 2013-07-31 | 2013-07-31 | ヒンジキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015030485A JP2015030485A (ja) | 2015-02-16 |
JP6157261B2 true JP6157261B2 (ja) | 2017-07-05 |
Family
ID=52516160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013159737A Active JP6157261B2 (ja) | 2013-07-31 | 2013-07-31 | ヒンジキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6157261B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7445953B2 (ja) * | 2019-12-18 | 2024-03-08 | 三笠産業株式会社 | キャップ |
JP7455728B2 (ja) | 2020-10-30 | 2024-03-26 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2546137Y2 (ja) * | 1991-02-20 | 1997-08-27 | 株式会社吉野工業所 | 注出キャップ |
JP3530275B2 (ja) * | 1995-05-26 | 2004-05-24 | 株式会社吉野工業所 | 液体注出キャップ |
JP4140678B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2008-08-27 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
JP4263379B2 (ja) * | 2001-04-23 | 2009-05-13 | 株式会社ニフコ | スプリングヒンジキャップ |
JP4287699B2 (ja) * | 2003-05-28 | 2009-07-01 | 東都成型株式会社 | 注出口体 |
JP2010280429A (ja) * | 2009-06-08 | 2010-12-16 | Daiken Corp | 扉取付構造 |
JP5631062B2 (ja) * | 2010-06-09 | 2014-11-26 | 日本クロージャー株式会社 | ヒンジキャップ |
-
2013
- 2013-07-31 JP JP2013159737A patent/JP6157261B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015030485A (ja) | 2015-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20140252034A1 (en) | Pour lip closure with drain back | |
JP2018052619A (ja) | 注出キャップの中栓 | |
JP4848834B2 (ja) | 液だれ防止注出キャップ | |
JP6501699B2 (ja) | 注出容器 | |
JP6157261B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6125906B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6533383B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6575960B2 (ja) | 抜栓キャップ | |
JP5806052B2 (ja) | 注出栓 | |
JP2004352278A (ja) | 注出口体 | |
JP6192571B2 (ja) | 注出キャップ | |
JP6080650B2 (ja) | 液だれ防止キャップ | |
JP6249662B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6320035B2 (ja) | キャップ | |
JP5959339B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6052766B2 (ja) | 液注出容器のキャップ | |
JP2009001286A (ja) | 蓋付き注出栓 | |
JP5133009B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
WO2018168281A1 (ja) | スリットバルブ付きキャップ | |
JP7387229B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2005112386A (ja) | 容器蓋 | |
JP6061705B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
KR101425894B1 (ko) | 액체용기 뚜껑 | |
JP2023111722A (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2019001508A (ja) | キャップ付き容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20151125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151225 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6157261 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |