JP5959339B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器口部に装着するキャップ本体にヒンジを介して上蓋が連設されたヒンジキャップに関し、とくに、食卓などで容器を使用しているときには、上蓋を完全には閉蓋しないでキャップ本体に仮閉蓋状態で係合保持し、小さな力で簡単に上蓋を開閉することができるようにしたヒンジキャップに関するものである。
流動性食品などの内容液を収容する容器は、殺菌のために加熱された内容液を容器に充填した後、ヒンジキャップを容器の口部に打栓して装着し、容器外部からシャワーで洗浄、冷却するという熱処理工程を経て生産される。
その際、ヒンジキャップ内の空気が加熱されて内圧が上昇し、生産工程の途上で上蓋が開いてしまうことがあり、トラブルの原因となっている。
このような加熱処理による開蓋を防ぐためには、キャップ本体と上蓋の係合部の互いの突出量を大きくして係合力を高めればよいが、あまり係合力を強くすると、消費者が使用する際に上蓋を開けることが困難になってしまう。
そのため、上蓋の係合突出部に主突起と補助突起を設け、主突起がキャップ本体の係合突出部を乗り越える際に補助突起が働く二重の係止機構により、上蓋の開蓋を防止するヒンジキャップが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−35061号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでも、消費者が上蓋を開閉するためには、主突起に続いて補助突起が係合突出部を乗り越えるだけの力が必要なため、指先の力の弱い消費者にとっては、開蓋が困難で負担が大きいという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、収納時や輸送時など容器を使用していないときは上蓋を完全に閉蓋し、食卓などで容器を使用する場合のように上蓋を頻繁に開閉するときには、上蓋を完全には閉蓋しないでキャップ本体に仮係合状態で係合保持し、小さな力で簡単に上蓋を開閉することができるようにしたヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に取着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設する上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、容器の口部に嵌着される係合筒部と、容器内部と連通する注出開口部を囲んで立設する注出筒と、係合筒部の上部を形成し内縁で注出筒に連設する基壁とを具え、基壁には蓋係合部が立設され、蓋係合部の上部には、外周面に突出した環状膨出部が設けられており、注出筒の内周面には、ヒンジと反対側に所定の円弧範囲にわたって仮係合突起が突設され、上蓋は、頂壁と、頂壁外周から垂下し所定部位でヒンジに連設する外周壁と、頂壁内面から垂設される密封筒とを具え、外周壁の下端内周には内方に突出する縮径突条部が設けられ、縮径突条部の上部には、完全閉蓋時に蓋係合部の環状膨出部と係合する上部係合面が形成され、下部には、仮閉蓋時に環状膨出部の上部に当接する下部当接面が形成されており、密封筒の外周下端部には、完全閉蓋時に注出筒内周面とシール面を形成する係合端部が設けられ、縮径突条部の下部当接面が環状膨出部の上部に当接する仮閉蓋時には、係合端部の上部が仮係合突起の下部と係合する位置にあることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップの実施形態として、仮係合突起は、容器内から注出する内容液の流路となる中央を挟んで両側に設けられることを特徴とする構成、また、注出筒の内側の注出開口部の周囲に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィンが設けられていることを特徴とする構成、さらに、傾斜フィンの外側壁面と注出筒内周面との間を連設する隔壁の上面には、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面が形成され、傾斜フィンには、ヒンジの反対側を含む周方向複数箇所に液回収傾斜面と連通する流路となる切欠き部を設けたことを特徴とする構成、さらに加えて、隔壁がヒンジ側に向かって下り傾斜に形成されており、傾斜フィンのヒンジと反対側の半周面には、内容液の流路を兼ねる1箇所の切欠き部以外には、切欠き部が設けられていないことを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上蓋の縮径突条部の上部係合面がキャップ本体の蓋係合部の環状膨出部と係合することで完全に閉蓋されるが、完全に閉蓋されていない状態で、縮径突条部の下部当接面が環状膨出部の上部に当接したときに、密封筒の係合端部の上部が注出筒の仮係合突起の下部と係合する仮閉蓋状態とすることができるから、容器を冷蔵庫などに収納するときや移動・輸送時などには、縮径突条部が環状膨出部を乗り越えるまで上蓋を閉め込んで完全閉蓋状態とする一方、食卓などで容器を頻繁に使用しているときには、縮径突条部を環状膨出部の上部に当接させるだけで、密封筒の係合端部と注出筒の仮係合突起との係合により仮閉蓋状態とすることにより、小さな力で上蓋を開閉することができ、力の弱い子供やお年寄りなどにも使いやすい容器とすることができる。
また、本発明のヒンジキャップは、注出開口部の周囲に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィンを設けることにより、ドレッシングや各種のつゆやたれなどを収納する容器に装着された場合、使用時に容器を振って内容液を混合させる際に、傾斜フィンが注出開口部から飛び出す内容液を上蓋の中央付近に集中させ、密封筒と注出筒がシールされていない仮閉蓋状態であっても、キャップ外への漏れを防ぐことができる。
さらに、傾斜フィンの外側壁面と注出筒内周面との間に液回収傾斜面が形成され、傾斜フィンに液回収傾斜面と連通する流路となる切欠き部を設けた実施形態では、注出開口部から飛び出した内容液を効率よく容器内に回収することができる。
本発明の第1実施例のヒンジキャップの完全閉蓋状態を示す断面側面図である。 本発明の第1実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図,(b)は断面側面図である。 (a)は、図2(a)の要部Fの拡大図であり、(b)は、同拡大図における仮係合突起の変形例を示す図である。 (a)は、図1の要部Eの拡大図であり、(b)は、同拡大図における仮閉蓋状態を示す図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す断面側面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1、2において、Aはキャップ本体、BはヒンジCを介してキャップ本体Aに一体に連設されている上蓋、Dは容器本体である。
図1、2に示すように、キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1に嵌合する係合筒部5と、下面が口部1の天面2に当接し、係合筒部5の上部を含んで環状に形成された基壁8と、基壁8の内縁に連設される注出筒6と、注出筒6の内周下部に連設された隔壁7とからなっている。
係合筒部5は、基壁8から垂設され口部1の内周面に嵌合する内筒9と、基壁8の外周縁に垂設されキャップ本体Aの外周面を形成する外筒10とを具えている。
基壁8の上部には、上蓋Bと係合する蓋係合部12が立設されている。
外筒10の内周には係合突条13が設けられており、打栓時には、容器本体Dの口部1が内筒9と外筒10の間の環状溝に嵌合し、口部1の天面2が基壁8の下部に当接するとともに、係合突条13が口部1の環状突条3を乗り越えて口部1に係合して、キャップ本体Aを容器本体Dの口部1に装着させることができる。
また、蓋係合部12の上端部には、外方に向けて環状に突出する膨出部14が設けられ、環状膨出部14の上部は傾斜面15になっている。
基壁8の内縁に連設して、注出筒6が立設されている。
注出筒6の内周下部に、容器内部を密閉する隔壁7が連設されており、隔壁7には、容器内部と連通する注出開口部を開口するための薄肉の弱化部17により画成された除去部18が設けられており、該除去部18には、プルリング19が支柱を介して立設されている。
図3(a)に示すように、注出筒6の内周面には、ヒンジCと反対側に、所定円弧範囲にわたって、内方に突出する仮係合突起21が突設されている。
当該円弧範囲は、本実施例では円周角αが約30°であるが、30°に限定されず適宜決定できる。
また、図3(b)に示す変形例のように、仮係合突起21は、容器内から注出する内容液の流路となる中央付近を挟んで両側に設けてもよい。
注出開口部の周囲に、すなわち弱化部17を囲む隔壁7に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する薄肉の傾斜フィン22が設けられている。
傾斜フィン22の外側壁面と注出筒6の内周面との間の隔壁7の上面には、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面23が形成され、傾斜フィン22には、周方向複数箇所に液回収傾斜面23と連通する流路を形成するように、周方向に所定幅で切り欠いた切欠き部24を設けている。
本実施例では、切欠き部24は均等な間隔で8箇所に設けているが、切欠き部24を設ける箇所や数は適宜決定できる。ただし、ヒンジCと反対側には、内容液を容器内から注出する際の流路を形成するために必ず切欠き部24を配設する。
上蓋Bは、頂壁30と、頂壁30の周縁に垂設された外周壁31とを具えており、外周壁31の外周下端の所定の位置にヒンジCが連設されている。
頂壁30の裏面には、キャップ本体Aの注出筒6の内周に嵌入される密封筒32が垂設されている。
密封筒32の外周下端部には、環状に突出する係合端部33が設けられ、注出筒6の内周面との間でシール面を形成して、容器内を密封することができるようになっている。
また、密封筒32の内周下端部には、ヒンジC側を中央とする所定円弧範囲にわたって、斜め下方に向けて突出するつば部34が設けられ、その先端は、完全閉蓋時および仮閉蓋時に、平面視で傾斜フィン22の先端位置より内方まで延びている。
図2,4に示すように、外周壁31の下端内周には、内方に突出する縮径突条部35が設けられ、縮径突条部35の上部には、完全閉蓋時に蓋係合部12の環状膨出部14と係合する上部係合面35aが形成され、さらに環状膨出部14が嵌合する拡径凹条部36に連続している。
また、縮径突条部35の下部は、仮閉蓋時に環状膨出部14の上部の傾斜面15に当接する下部当接面35bが形成され、外周壁31の下端に向け拡径する傾斜面をなしている。
外周壁31の外周下端のヒンジCと反対側には、つまみ37が突設されている。
上蓋Bの縮径突条部35とキャップ本体Aの環状膨出部14、および上蓋Bの係合端部33とキャップ本体Aの仮係合突起21との位置関係は、縮径突条部35の下部当接面35bが環状膨出部14の傾斜面15に摺動抵抗を受けながら当接したとき、係合端部33が仮係合突起21を乗り越えて、係合端部33の上部が仮係合突起21の下部と係合する仮閉蓋状態となるように配置されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
ヒンジキャップを容器本体Dに装着するには、上蓋Bを閉じて図1に示されるような完全閉蓋状態とする。
上蓋Bを閉じる際には、まず密封筒32が注出筒6の内周に嵌挿され、図4(b)に示すように、密封筒32の係合端部33が注出筒6の仮係合突起21を乗り越えたときに、縮径突条部35の下部当接面35bが環状膨出部14の上部の傾斜面15に当接する仮閉蓋状態となる。
さらに力を加えて上蓋Bを閉じていくと、図4(a)に示すように、縮径突条部35が環状膨出部14を乗り越え、上部係合面35aが環状膨出部14と係合してシール面を形成するようになるとともに、拡径凹条部36が環状膨出部14に嵌合して完全閉蓋状態となる。
このとき、密封筒32の係合端部33は、注出筒6の内周面に密接してシール面を形成している。
次に、完全に閉蓋したヒンジキャップの内筒9と外筒10の間の環状溝に、容器本体Dの口部1をあてがい、上蓋Bの上部から押圧して打栓する。
打栓時には、外筒10の係合突条13が口部1の環状突条3を乗り越えて口部1に係合し、キャップ本体Aが容器本体Dの口部1に装着される。
容器を使用するにあたっては、上蓋Bのつまみ37に手指を掛け、上方に持ち上げて縮径突条部35と環状膨出部14との係合を解除し、さらに、密封筒32の係合端部33と仮係合突起21との係合も解除して、上蓋Bを開蓋する。
次に、プルリング19を上方に引き上げて、弱化部17を破断させ、除去部18を切り取って注出開口部を開口する。
そして、容器を持って傾ければ、内容液が注出開口部を通って注出筒6に案内され、容器外に注出することができる。
容器を使用した後は、上蓋Bのつまみ37を押し下げて閉蓋するが、加熱充填などにより熱処理される容器では、完全閉蓋状態における縮径突条部35と環状膨出部14との係合力が大きく設定されているので、完全に閉蓋するには大きな力を必要とし、また再度開蓋する際にも大きな力が必要となる。
そこで、食卓などで容器を頻繁に使用する場合には、上蓋Bを閉じる際に、密封筒32の係合端部33が注出筒6の仮係合突起21を乗り越えるとともに、縮径突条部35の下部当接面35bが環状膨出部14の上部の傾斜面15に当接したときに、係合端部33の上部と仮係合突起21の下部との係合による反発力と、縮径突条部35の下部当接面35bと環状膨出部14の傾斜面15との当接による反発力とがバランスして仮閉蓋状態となるので、それ以上力を加えず、食卓上に置いて次の使用に備えることができる。
係合端部33と仮係合突起21との係合力は、縮径突条部35と環状膨出部14との係合力よりかなり小さく設定されているので、食卓などで容器を頻繁に使用する場合に、上蓋Bを閉じるときに仮閉蓋状態で止めて使用すれば、力の弱い子供やお年寄りでも容易に開閉することができる。
その後、食卓での使用を終えて冷蔵庫などに収納するときには、さらに力を加えて拡径凹条部36が環状膨出部14に嵌合するまで閉め込み、完全閉蓋状態で移動、収納すればよい。
また、内容液がドレッシングや各種のつゆやたれなどの場合、容器を振って混合して使用されるが、本実施例では、注出開口部の周囲に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィン22を設けているので、容器を振ったときに注出開口部から飛び出す内容液を、傾斜フィン22によって上蓋Bの中央付近に集中させることができ、内容液が密封筒32と注出筒6とのシール部位にはかからないため、密封筒32と注出筒6とがシールされていない仮閉蓋状態であっても、内容液の漏れを防ぐことができる。
さらに本実施例では、傾斜フィン22の外側壁面と注出筒6の内周面との間の隔壁7の上面に、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面23が形成され、傾斜フィン22に液回収傾斜面23と連通する流路となる切欠き部24を周方向複数箇所に設けているので、注出開口部から飛び出した内容液を効率よく容器内に回収することができる。
切欠き部24は、ヒンジCと反対側には必ず配設されているので、内容液注出時に傾斜フィン22が邪魔になることはない。
容器を振ったときに上蓋Bの裏面等に付着した液は、上蓋Bを開閉するときに傾けると、密封筒32のヒンジC側から流下することがあるが、本実施例では、密封筒32の内周下端部に、ヒンジC側を中央とする所定円弧範囲にわたって斜め下方に向けて突出するつば部34が設けられているので、上蓋Bを開閉するときに、残留液がつば部34に受け止められて周囲を汚すようなことがない。
そして、つば部34の先端は、完全閉蓋時および仮閉蓋時に、平面視で傾斜フィン22の先端位置より内方まで延びているので、速やかに液を容器内に回収することができる。
次に、隔壁の構成の変更にともなって、切欠き部の構成を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する
図5に示すように、本実施例では、容器本体Aの隔壁7が、ヒンジC側に向けて下り傾斜に形成されており、傾斜フィン22の切欠き部24が、液注出流路を兼ねる切欠き部24aと、ヒンジC側の半周面における切欠き部24bのみであり、ヒンジCと反対側の半周面には切欠き部24a以外には設けられていない点で、第1実施例と異なっている。
本実施例では、隔壁7をヒンジC側に向けて下り傾斜に形成しているので、液回収傾斜面23に残った内容液は、傾斜にしたがってヒンジC側に流下していくので、液回収のための切欠き部24bはヒンジC側の半周面の数箇所または1箇所に設ければよく、ヒンジCと反対側の半周面には、内容液の注出流路を兼ねる切欠き部24aのみを設ければよい。
このようにすれば、内容液を注出するヒンジCと反対側の液回収傾斜面23には液が残りにくくなり、内容液を注出するために容器を傾けたとき、残留液が内容液より先に流出して周囲を汚してしまうようなことがないとともに、仮閉蓋状態で容器を振ったときに、シールされていない密封筒32と注出筒6との隙間が大きいヒンジCと反対側には、一層内容液が飛び散りにくくなり、密封筒32と注出筒6との隙間からの液漏れをさらに防ぐ効果がある。
また、第2実施例に限らず第1実施例においても言えるが、仮係合突起21として、図3(a)に示された、所定円弧範囲にわたって連続したものを採用すれば、仮係合突起21が、内容液を注出するための切欠き部24aから飛び出す内容液の防波堤の役割をも果たすので、さらに密封筒32と注出筒6との隙間からの液漏れを防ぐことができる。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
本発明のヒンジキャップは、係合力の弱い仮閉蓋状態で使用することで誰でも開閉しやすい容器とすることができるので、加熱充填などの熱処理工程を経た容器のように、閉蓋時に大きな力で上蓋を係合させなくてはならない容器のキャップとして広く使用することができ、とくに食卓等で頻繁に開閉して使用するような容器のキャップに適用して好適である。
A キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
1 口部
2 天面
3 環状突条
5 係合筒部
6 注出筒
7 隔壁
8 基壁
9 内筒
10 外筒
12 蓋係合部
13 係合突条
14 環状膨出部
15 傾斜面
17 弱化部
18 除去部
19 プルリング
21 仮係合突起
22 傾斜フィン
23 液回収傾斜面
24 切欠き部
30 頂壁
31 外周壁
32 密封筒
33 係合端部
34 つば部
35 縮径突条部
35a 上部係合面
35b 下部当接面
36 拡径凹条部
37 つまみ

Claims (5)

  1. 容器の口部に取着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設する上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
    キャップ本体は、容器の口部に嵌着される係合筒部と、容器内部と連通する注出開口部を囲んで立設する注出筒と、係合筒部の上部を形成し内縁で注出筒に連設する基壁とを具え、
    基壁には蓋係合部が立設され、蓋係合部の上部には、外周面に突出した環状膨出部が設けられており、
    注出筒の内周面には、ヒンジと反対側に所定の円弧範囲にわたって仮係合突起が突設され、
    上蓋は、頂壁と、頂壁外周から垂下し所定部位でヒンジに連設する外周壁と、頂壁内面から垂設される密封筒とを具え、
    外周壁の下端内周には内方に突出する縮径突条部が設けられ、縮径突条部の上部には、完全閉蓋時に蓋係合部の環状膨出部と係合する上部係合面が形成され、下部には、仮閉蓋時に環状膨出部の上部に当接する下部当接面が形成されており、
    密封筒の外周下端部には、完全閉蓋時に注出筒内周面とシール面を形成する係合端部が設けられ、縮径突条部の下部当接面が環状膨出部の上部に当接する仮閉蓋時には、係合端部の上部が仮係合突起の下部と係合する位置にあることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 仮係合突起は、容器内から注出する内容液の流路となる中央を挟んで両側に設けられることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. 注出筒の内側の注出開口部の周囲に、内側に傾斜して上方に突出する壁面を形成する傾斜フィンが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のヒンジキャップ。
  4. 傾斜フィンの外側壁面と注出筒内周面との間を連設する隔壁の上面には、内方に向かって下り傾斜となる液回収傾斜面が形成され、傾斜フィンには、ヒンジの反対側を含む周方向複数箇所に液回収傾斜面と連通する流路となる切欠き部を設けたことを特徴とする請求項3記載のヒンジキャップ。
  5. 隔壁がヒンジ側に向かって下り傾斜に形成されており、傾斜フィンのヒンジと反対側の半周面には、内容液の流路を兼ねる1箇所の切欠き部以外には、切欠き部が設けられていないことを特徴とする請求項4記載のヒンジキャップ。
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