JP6156230B2 - 画像読取装置および画像読取プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置および画像読取プログラムに関する。
オート・ドキュメント・フィーダー(以下「ADF」と称す)を搭載し、ADFを用いて原稿を搬送させながら、所定の読取位置に固定された読取部を用いて当該原稿の読み取りを行うスキャナがある。かかるスキャナには、原稿の読み取りを行う読取部とADFにより搬送される原稿との間に、透明な原稿台が設けられている。よって、読取部は、原稿台を介して原稿の読み取りを行う。原稿台にゴミが付着している場合、読取部は、ADFにより搬送される原稿を読み取る間、原稿台上のゴミを連続して読み取ることになる。そのため、出力画像には、原稿の搬送方向に筋状に延びる黒筋が生じる。
特許文献1には、読取部に付着したゴミの影響を低減する技術として、ゴミのある位置に応じて間引きクロックを設定することにより、ゴミを検出する画素の画素データを削除する技術が記載されている。
特開2003−163804号公報
しかしながら、特許文献1に記載される技術は、ゴミの位置を周期的に間引くものであるので、ゴミの位置によっては間引く周期が短くなるため、要求される出力画素数を確保できず、画質が著しく劣化する虞がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ゴミなどによる異常画像の発生を抑制しつつ、画質の劣化を抑制できる画像読取装置および画像読取プログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の画像読取装置は、原稿を搬送する原稿搬送部と、原稿台と、主走査方向に並ぶ読取素子を用いて、前記原稿搬送部により搬送される原稿を原稿台を介して読み取る読取部と、制御部と、を備え、前記制御部は、原稿の読み取りを開始する指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段により前記指示を受け付けた場合、前記読取部により基準板を読み取り、この読み取りにより得られた第1入力データに異常があるかを検出する検出手段と、予め準備されている複数の入力解像度のうち、予め設定された出力解像度以上である1の入力解像度を設定する入力設定手段と、前記検出手段により前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、当該第1入力データを構成する入力画素のうち、前記異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素の数である間引画素数を設定する間引数設定手段と、前記入力設定手段により設定された入力解像度に応じた入力画素数に対し、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じた補正を施す補正手段と、前記検出手段による検出後に、前記原稿搬送部により搬送される原稿を、前記読取部により、前記補正手段による補正後の入力画素数に応じた読取素子を用いて読み取り、当該読取素子分の入力画素から構成される第2入力データを得る原稿読取手段と、前記原稿読取手段により得られた第2入力データを構成する入力画素から、前記検出手段により異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素を間引く間引処理を実行し、前記予め設定された出力解像度の出力データを得る画像処理手段と、を備えている。
なお、本発明は、画像読取装置を制御する制御装置、画像読取システム、画像読取方法、画像読取プログラム、画像読取プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成できる。
請求項1記載の画像読取装置によれば、読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、当該第1入力データを構成する入力画素のうち、異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素の数である間引画素数が設定される。設定された入力解像度に応じた入力画素数に対し、前記設定された間引画素数に応じた補正が施される。そして、補正後の入力画素数に応じた読取素子を用いて読み取り、当該読取素子分の入力画素から構成される第2入力データを得る。その後、当該第2入力データを構成する入力画素から、異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素を間引く間引処理を行い、それにより、予め設定された出力解像度の出力データを得る。
このように、第2入力データから画素を間引く間引処理を行う前に、予め設定された出力解像度が得られるように、入力解像度に応じた入力画素数に対し、間引画素数に応じた補正が施される。よって、予め設定された出力解像度の画質を得るに十分な入力画素数を確保できるので、ゴミなどによる異常画像の発生を抑制しつつ、間引きによる画質の劣化を抑制できる。
請求項2記載の画像読取装置によれば、請求項1が奏する効果に加え、次の効果を奏する。入力解像度に応じた入力画素数に対して施す補正は、設定された入力解像度に応じた入力画素数に、設定された間引画素数に応じた数の画素を加えることによって行われる。よって、間引かれる分の画素を入力画素数に加えておくことにより、入力解像度に応じた入力画素数を確保することができるので、間引きによる画質の劣化を抑制できる。
請求項3記載の画像読取装置によれば、請求項2が奏する効果に加え、次の効果を奏する。設定された入力解像度に応じた入力画素数に、設定された間引画素数に応じた数の画素を加えた画素数が、読取部が読み取り可能な最大の入力画素の数以下であることを条件として、設定された入力解像度に応じた入力画素数に対する補正が行われる。よって、設定された入力解像度に応じた入力画素数に対応できる範囲で、間引かれる分の画素を入力画素数に加える補正を行うことができる。
請求項4記載の画像読取装置によれば、請求項1から3のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。第1入力データに異常があると検出された場合、間引処理後の画素を予め設定された出力解像度となるように拡大するための拡大処理における拡大率に対し、設定された間引画素数に応じた補正を施す。そして、第1入力データに異常があると検出された場合、第2入力データに対し、補正後の拡大率での拡大処理が行われる。よって、画素の間引きによりゴミなどによる異常画像の発生を抑制しつつ、予め設定された出力解像度の画像を出力できる。
請求項5記載の画像読取装置によれば、請求項4が奏する効果に加え、次の効果を奏する。拡大率に対する補正は、(予め設定された出力解像度/設定された入力解像度)から算出される基準の拡大率を、設定された間引画素数に応じて、当該基準の拡大率より大きな値の拡大率にする補正である。よって、画素の間引きによりゴミなどによる異常画像の発生を抑制しつつ、予め設定された出力解像度の画像を出力できる。
請求項6記載の画像読取装置によれば、請求項5が奏する効果に加え、次の効果を奏する。設定された入力解像度に応じた入力画素数に、設定された間引画素数に応じた数の画素を加えた画素数が、読取部が読み取り可能な最大の入力画素の数を超えることを条件として、基準の拡大率に対する補正が行われる。よって、間引かれる分の画素を入力画素数に加える補正で対応できない場合には、拡大率を補正することにより、画素の間引きによりゴミなどによる異常画像の発生を抑制しつつ、予め設定された出力解像度の画像を出力できる。
請求項7記載の画像読取装置によれば、請求項1から6のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。第1入力データに異常がある場合、予め準備されている複数の入力解像度のうち、予め設定された出力解像度以上であり、かつ、異常があると検出された第1入力データの範囲に応じた1の入力解像度が設定される。よって、予め設定された出力解像度を得ることができる入力解像度を、異常な第1入力データの範囲に応じた値に設定できる。
請求項8記載の画像読取装置によれば、請求項7が奏する効果に加え、次の効果を奏する。第1入力データに異常がある場合、予め準備されている複数の入力解像度のうち、予め設定された出力解像度以上であり、かつ、異常があると検出された第1入力データの範囲を最も少ない画素で読み取る1の入力解像度が設定される。よって、間引く画素の数を最小限に抑制することができ、画質の劣化を抑制することができる。
請求項9記載の画像読取装置によれば、請求項1から8のいずれかが奏する効果に加え、周期的に画素を間引く間引処理に対応できる。
請求項10記載の画像読取装置によれば、請求項9が奏する効果に加え、次の効果を奏する。異常があると検出された第1入力データの位置が、当該第1入力データの先頭画素から所定距離以上離れていることを条件として、間引処理が実行されるので、間引く周期が短くなることによる画質の劣化を抑制できる。
請求項11記載の画像読取装置によれば、請求項10が奏する効果に加え、前記条件の閾値となる距離は、設定された入力解像度が大きいほど大きい値に設定されるので、設定された入力解像度に応じて適切な補正を行うことができる。
請求項12記載の画像読取装置によれば、請求項9から11のいずれかが奏する効果に加え、次の効果を奏する。異常があると検出された第1入力データの範囲を最も少ない画素で読み取る1の入力解像度が、予め設定された出力解像度以上であることを条件として、間引処理が実行される。よって、予め設定された出力解像度の出力データを得ることができる。
請求項13記載の画像読取プログラムによれば、請求項1の画像読取装置と同様の効果を奏する。
スキャナの電気的構成を示すブロック図である。 スキャナの一部を簡略化して示す模式図である。 (a)および(b)は、それぞれ、ADF読取処理およびゴミ検知処理を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、それぞれ、入力解像度設定処理および補正処理を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、それぞれ、第2実施形態の入力解像度設定処理および補正処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の画像読取装置の一実施形態であるスキャナ10の電気的構成を示すブロック図である。詳細は後述するが、本実施形態のスキャナ10は、ゴミなどによる異常画像の発生、例えば、出力画像における副走査方向に延びる黒筋の発生を抑制しつつ、画質の劣化を抑制できるよう構成される。
スキャナ10には、CPU11、ROM12、RAM13、EEPROM14、操作部15、LCD16、CIS17、読取駆動部18、ADF19、USBインターフェイス(USB_I/F)22、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)23が主に設けられる。これらの各部11〜19,22,23は、バスライン24を介して互いに接続される。
CPU11は、ROM12に記憶される固定値やプログラム、RAM13に記憶されているデータに従って、スキャナ10の各部を制御する。ROM12は、読み出し専用のメモリである。
ROM12には、スキャナ10の動作を制御する制御プログラム12aや、制御プログラム12aを実行する際に参照する定数やテーブルなどが格納される。後述する図3から図5のフローチャートに示す各処理は、CPU11が制御プログラム12aに従い実行する処理である。
RAM13は、CPU11の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。EEPROM14は、書換可能であるとともに、電源遮断後も内容を保持可能な不揮発性のメモリである。
操作部15は、スキャナに設定値や指示など入力するためのものである。操作部15としては、LCD16に重ねて設けられるタッチパネルや、メカニカルキーなどが例示される。LCD16は、各種画面を表示する液晶表示装置である。
CIS17は、コンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor)方式で原稿を読み取る読取部である。CIS17は、主走査方向に直線状に配列された複数の受光素子を有するリニアイメージセンサ、RGB3色の発光ダイオードを有する光源、原稿で反射された反射光をイメージセンサの各受光素子に結像させるロッドレンズアレイなどを有する。
主走査方向とは、プラテンガラス44,45(図2参照)の面に平行な方向であり、かつ、読取駆動部18によるCIS17の移動方向に直交する方向である。主走査方向は、ADF19によりプラテンガラス44,45上を搬送される原稿の搬送方向に直交する向きでもある。
読取駆動部18は、CIS17を副走査方向に移動させるためのものである。読取駆動部18は、ステッピングモータであるモータ、当該モータをステップ駆動するための駆動信号を生成するモータ駆動部などを含む。副走査方向とは、ADF19によりプラテンガラス44,45上を搬送される原稿の搬送方向に沿った方向であり、矢印A方向または矢印B方向(図2参照)である。
ADF19は、原稿トレイ58(図2参照)にセットされた原稿を、搬送経路57(図2参照)に沿ってCIS17による読取位置まで搬送させるとともに、CIS17による読み取り後の原稿を排紙トレイ59まで搬送させる。
USB_I/F23は、USBプラグを介して、例えば、USBメモリなどの記憶媒体や、パーソナルコンピュータやハードディスクなどの他の装置を通信可能に接続するための装置であり、周知の装置で構成される。ネットワーク_I/F24は、スキャナ10を、LANやインターネットなどのネットワーク(図示せず)に接続するためのインターフェイスである。
図2は、スキャナ10の一部を簡略化して示す模式図である。スキャナ10の筐体43は、概ね箱型に形成されており、上部に第1プラテンガラス44と、第2プラテンガラス45とが並設されている。
原稿カバー46は、各プラテンガラス44,45を覆う閉姿勢と、各プラテンガラス44,45を開放する開姿勢とに回動可能に筐体43に連結されている。原稿カバー46には、ADF19、原稿トレイ58、排紙トレイ59などが設けられている。
ADF19の内部には、分離ローラ50、分離ローラ50を軸支する軸に基端側を軸支されたアーム51の先端部に回転自在に設けられている吸入ローラ52、複数の搬送ローラ53,54、排紙ローラ55、これらに圧接する複数の従動ローラ56が設けられている。原稿はこれらのローラに搬送されて搬送経路57を搬送され、CIS17によって読み取られる位置を通過して、排紙トレイ59に排紙される。
CIS17は、スキャナ10の筐体43の内部に収容されている。CIS17は、ADF19により搬送される原稿を読み取る場合、第2プラテンガラス45の直下にて停止し、その位置を読取位置として、光源の色を順次切り替えながら、第2プラテンガラス45を介して原稿を読み取る。一方、CIS17は、第1プラテンガラス44上に載置される原稿を読み取る場合、読取駆動部18を用いて、CIS17を副走査方向(矢印A方向または矢印B方向)に一定速度で移動させつつ、光源の色を順次切り替えながら原稿を読み取る。
第2プラテンガラス45を介してCIS17に対向する側には、CIS17が第2プラテンガラス45を介して読み取ることのできる白色の基準板60が設けられている。本実施形態では、原稿の読み取りに先立って、CIS17が基準板60を読み取ることにより、第2プラテンガラス45上にゴミがあるなど、異常画像を発生させる可能性の検出を行う。
図3(a)は、CPU11が制御プログラム12aに従って実行するADF読取処理を示すフローチャートである。本処理は、ADF19を用いて原稿を搬送しながら、当該原稿を読み取る処理である。CPU11は、ADF19を用いた原稿の読取指示の受け付けを待機する(S301:No)。
ADF19を用いた原稿の読取指示を、CPU11が受け付けた場合(S301:Yes)、CPU11は、光量の調整やシェーディング補正などの準備処理を実行する(S302)。CPU11は、読取駆動部18を用いて、CIS17を、副走査方向に移動させ、第2プラテンガラス45の直下における所定の読取位置に配置する(S303)。
CPU11は、ゴミ検知処理を実行する(S304)。詳細は図3(b)を参照して後述するが、ゴミ検知処理(S304)は、第2プラテンガラス45上にゴミなどの異物があるなど、異常画像を発生させる可能性の有無を検出する処理である。以下「異常画像を発生させる可能性」のことを「ゴミ」と称す。
CPU11は、入力解像度設定処理を実行する(S305)。詳細は図4(a)を参照して後述するが、入力解像度設定処理(S305)は、ユーザが予め設定した出力解像度と、ゴミ検知手段(S304)による検知結果とに応じた入力解像度を設定する処理である。
CPU11は、ゴミ検知フラグに1が設定されているかを判断する(S306)。「ゴミ検知フラグ」は、第2プラテンガラス45上にゴミがあるなど、ゴミが検出されたか否かを特定するフラグであり、RAM13に設けられる。ゴミ検知フラグに1が設定されている場合、ゴミが検出されたことを示す。一方、ゴミ検知フラグに0が設定されている場合、ゴミが検出されていないことを示す。
ゴミ検知フラグの値が1でないと、CPU11が判断した場合(S306:No)、CPU11は、処理をS308に移行する。一方、ゴミ検知フラグの値が1であると、CPU11が判断した場合(S306:Yes)、CPU11は、補正処理を実行し(S307)、処理をS308に移行する。詳細は図4(b)を参照して後述するが、補正処理(S307)は、入力解像度に応じた入力画素数を、ゴミのある位置を間引くための間引処理にて間引く画素数に応じて補正する処理である。
S308において、cpu11は、ADF19により原稿を搬送させながら、当該原稿をCIS17により読み取る読取処理を実行する(S308)。CPU11は、読み取りにより得られた画像データ(以下「読取画像データ」と称す)に対する画像処理を実行し(S309)、本処理を終了する。画像処理(S309)では、読取画像データから画素の間引きを行う間引処理と、読取画像データを、入力画素数と出力画素数に応じた拡大率で拡大する拡大処理とが行われる。
本実施形態では、間引処理として、入力画素から任意の画素を間引く方式の間引理を採用する。本実施形態の間引処理では、ゴミを検出した画素を間引く。より詳細には、後述するS327にて記憶された、ゴミを検出した主走査位置に対応する画素を間引処理により間引く。
図3(b)は、上述したゴミ検知処理(S304)を示すフローチャートである。CPU11は、ゴミ検知フラグに0を設定するとともに、間引画素数を0に設定する(S321)。CPU11は、スキャナ10にて設定可能な入力解像度のうち、最大の入力解像度に設定する(S322)。本実施形態のスキャナ10は、入力解像度として、300dpiと、600dpiと、1200dpiとの3種類が準備されているものとする。よって、本実施形態では、S322において、CPU11は、入力解像度として1200dpiを設定する。
CPU11は、CIS17に、現在の読取位置で、第2プラテンガラス45を介してCIS17に対向する位置に設けられている白色の基準板60を1ライン分読み取らせる(S323)。なお、基準板60は、白色の基準板に限らず、灰色の基準板などであってもよい。CPU11は、S323の読み取りによって得られた読取画像データにおける先頭の画素を対象画素に設定する(S324)。
CPU11は、対象画素の画素値が閾値を超えるかを判断する(S325)。対象画素の画素値が閾値を超えないと、CPU11が判断した場合(S325:No)、CPU11は、基準板60を読み取った画像データに異常がある、すなわち、ゴミが検出されたとして、ゴミ検知フラグに1を設定し(S326)、対象画素である画素Gの主走査方向の位置(以下「主走査位置」と称す)をRAM13に記憶する(S327)。CPU11は、間引画素数に1を加算し(S328)、処理をS329に移行する。一方、対象画素の画素値が閾値を超えると、CPU11が判断した場合(S325:Yes)、CPU11は、S326〜S328の処理をスキップして、処理をS329に移行する。
S329において、CPU11は、S323の読み取りによって得られた画像データを構成する全画素についてS325の判断を行ったかを判断する(S329)。CPU11がS329の判断を否定した場合(S329:No)、CPU11は、対象画素を次の画素に移動し(S332)、処理をS325に移行する。
CPU11がS329の判断を肯定した場合(S329:Yes)、CPU11は、ゴミ検知フラグに1が設定されているかを判断する(S330)。ゴミ検知フラグに1が設定されていないと、CPU11が判断した場合(S330:No)、CPU11は、本処理を終了する。
一方、ゴミ検知フラグに1が設定されていると、CPU11が判断した場合(S330:Yes)、CPU11は、検出されたゴミの大きさを求め(S331)、本処理を終了する。本実施形態では、ゴミの大きさを、(1/1200)dpi、(1/600)dpi、または(1/300)dpiのいずれかで表す。
(1/1200)dpiは、1200dpiの解像度における1画素で検出されるゴミの大きさであることを示す。(1/600)dpiは、600dpiの解像度における1画素で検出されるゴミの大きさであることを示す。(1/300)dpiは、300dpiの解像度における1画素で検出されるゴミの大きさであることを示す。よって、ゴミの大きさは、(1/1200)dpi<(1/600)dpi<(1/300)dpiである。
つまり、S331において、ゴミが検出された主走査位置に基づき、CPU11は、検出されたゴミが、解像度1200dpiにおける1画素分の大きさであるか、解像度600dpiにおける1画素分の大きさであるか、解像度300dpiにおける1画素分の大きさであるかを決定する。なお、最大の入力解像度で読み取った場合に主走査方向に連続する画素で検出された各ゴミは1つのゴミとみなす。つまり連続するゴミを検出した画素の数がゴミの大きさとして決定される。検出されたゴミが複数ある場合には、最も大きいゴミの大きさとする。
図4(a)は、上述した入力解像度設定処理(S305)を示すフローチャートである。CPU11は、ユーザが予め設定した出力解像度から、入力解像度を決定する(S401)。具体的に、CPU11は、予め準備されている入力解像度のうち、出力解像度より大きく、かつ、当該出力解像度に最も近い入力解像度を選択する。
本実施形態のスキャナ10は、入力解像度として、300dpiと、600dpiと、1200dpiとの3種類が準備されている。よって、例えば、出力解像度として400dpiが設定されている場合には、CPU11は、入力解像度として600dpiを選択する。
CPU11は、ゴミ検知フラグが1であるかを判断する(S402)。ゴミ検知フラグが1でないとCPU11が判断した場合(S402:No)、CPU11は、本処理を終了する。よって、ゴミが検出されていない場合には、入力解像度は、S401にて決定された値となる。
ゴミ検知フラグが1であるとCPU11が判断した場合(S402:Yes)CPU11は、ゴミの大きさを判断する(S403)。ゴミの大きさが(1/1200)dpiであると、CPU11が判断した場合(S403:(1/1200)dpi)、CPU11は、入力解像度を1200dpiに設定し(S404)、本処理を終了する。
一方、ゴミの大きさが(1/600)dpiであると、CPU11が判断した場合(S403:(1/600)dpi)、CPU11は、設定されている出力解像度が600dpi以下であるかを判断する(S405)。設定されている出力解像度が600dpi以下であると、CPU11が判断した場合(S405:Yes)、CPU11は、入力解像度を600dpiに設定し(S406)、本処理を終了する。S405において、設定されている出力解像度が600dpiよりも大きい場合(S405:No)、CPU11は、本処理を終了する。
ゴミの大きさが(1/300)dpi以上であると、CPU11が判断した場合(S403:(1/300)dpi以上)、CPU11は、設定されている出力解像度が300dpi以下であるかを判断する(S407)。設定されている出力解像度が300dpi以下であると、CPU11が判断した場合(S407:Yes)、CPU11は、入力解像度を300dpiに設定し(S408)、本処理を終了する。S406において、設定されている出力解像度が300dpiよりも大きい場合(S407:No)、CPU11は、本処理を終了する。
よって、入力解像度設定処理(S305)によれば、設定された出力解像度だけでなく、ゴミの大きさに応じた入力解像度が設定される。具体的に、ゴミを最小限の画素(つまり、1画素)で読み取ることのできる入力解像度が設定される。よって、間引く画素の数を最小限に抑制することができるので、画質の劣化を抑制することができる。
しかしながら、間引く画素の数を最小限に抑制できるとはいえ、ゴミを1画素で読み取ることのできる入力解像度が、ユーザにより設定されている出力解像度より低い場合には、ユーザが要求する出力解像度の画像を出力することができない。よって、かかる場合には、S401にて決定された入力解像度を採用することにより、ユーザの意図に応じた画質の画像を出力できる。
図4(b)は、上述した補正処理(S307)を示すフローチャートである。CPU11は、入力解像度設定処理(S305)にて設定された入力解像度に応じた間引画素数を取得する(S420)。ゴミ検知処理(S304)にて計数された間引画素数は、スキャナ10が設定可能な最大の入力解像度で読み取った画像データに基づく値である。よって、ゴミ検知処理(S304)にて計数された間引画素数を、入力解像度設定処理(S305)にて設定された入力解像度に応じて補正する必要がある。S420において、CPU11は、当該間引画素数の補正を実行する。
CPU11は、(入力画素数+間引画素数)をXの値とする(S421)。S421での入力画素数は、入力解像度設定処理(S305)にて設定された入力解像度に応じた画素数である。一方、間引画素数は、S420にて取得した値である。
CPU11は、S421にて算出したXの値が、最大入力画素数を超えるかを判断する(S422)。最大入力画素数は、CIS17が読み取り可能な最大の画素数である。最大入力画素数は、CIS17の型に依存する。
Xの値が最大入力画素数以下であると、CPU11が判断した場合(S422:No)、CPU11は、間引処理にて間引く間引画素数として、S420にて取得した間引画素数を設定する(S425)。CPU11は、入力画素数を、S421にて算出したXの値、すなわち、設定された入力解像度に応じた入力画素数に、間引画素数を加えた値とする(S426)。
CPU11は、拡大処理にて用いる拡大率を設定し(S427)、本処理を終了する。S427にてCPU11が設定する拡大率は、(予め設定された出力解像度/入力解像度設定処理(S305)にて設定された入力解像度)である。
一方、Xの値が最大入力画素数を超えると、CPU11が判断した場合(S422:Yes)、CPU11は、間引処理にて間引く間引画素数として、S420にて取得した間引画素数を設定する(S423)。CPU11は、拡大処理にて用いる拡大率を設定し(S424)、本処理を終了する。
S424にてCPU11が設定する拡大率は、(予め設定された出力解像度/入力解像度設定処理(S305)にて設定された入力解像度)に、{最大入力画素数/(入力画素数−間引画素数)}を乗算したものである。つまり、基準となる拡大率である、設定された入力解像度に対する出力解像度の大きさに、入力画素数から間引かれる間引画素数(すなわち、S420にて取得した間引画素数)に応じた補正を施す。具体的に、間引画素数が間引かれる分、基準となる拡大率より大きな値となるような補正を施す。
上記第1実施形態によれば、原稿の読取画像データから、ゴミが検出された位置の画素を間引くことによって、出力画像に黒筋などの異常画像が含まれることを抑制できる。このとき、読取画像データから画素を間引く間引処理を行う前に、ユーザにより予め設定された出力解像度が得られるように、入力解像度に応じた入力画素数に対し、間引画素数に応じた補正が施される。具体的には、読み取り時の画素数(すなわち、入力画素数)が、入力解像度に応じた入力画素数に、間引画素数を加えた数とする。これにより、間引きが行われた後も、入力解像度に応じた入力画素数を確保できるので、ゴミが検出された位置を間引くことによる画質の劣化を抑制できる。
また、入力解像度に応じた入力画素数に間引画素数を加えた数が、CIS17が読み取り可能な最大の画素数(すなわち、最大入力画素数)を超える場合、加算後の入力画素数を得ることは物理的に不可能であるので、間引画素数を加える補正を行う意味がない。これに対し、本実施形態では、間引画素数を加える補正は、間引画素数の加算後の画素数が最大入力画素数以下であることを条件として行われる。つまり、間引画素数を加える補正は、CIS17が対応できる範囲で行われる。
その一方で、間引画素数の加算後の画素数が最大入力画素数を超える場合には、間引き後の画像データを設定された出力解像度となるよう拡大する拡大処理において、当該拡大処理における拡大率を補正する。具体的に、基準となる拡大率である、設定された入力解像度に対する出力解像度の大きさに、入力画素数から間引かれる間引画素数に応じた補正を施す。具体的に、間引画素数が間引かれる分、基準となる拡大率より大きな値となるような補正を施す。これにより、画素の間引きによりゴミなどによる異常画像の発生を抑制しつつ、ユーザにより設定された出力解像度の画像を出力できる。
次に、図5を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、間引処理として、入力画素から任意の画素を間引く方式の間引理を採用した。これに対し、第2実施形態では、間引処理として、入力画素を所定の間引き率で周期的に間引く方式の間引理を採用する。
第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。なお、以下の図5および図6の各フローチャートに示す各処理は、第2実施形態の制御プログラム12aに従いCPU11により実行される。
図5(a)は、第2実施形態の入力解像度設定処理(S305)を示すフローチャートである。第1実施形態の入力解像度設定処理(図4(a))との相違点を中心に説明する。ゴミの大きさが(1/600)dpiであり、かつ、設定されている出力解像度が600dpiよりも大きいと、CPU11が判断した場合(S403:(1/600)dpi,S405:No)、CPU11は、ゴミ検知フラグに0を設定し(S501)、本処理を終了する。
また、ゴミの大きさが(1/300)dpi以上であり、かつ、設定されている出力解像度が300dpiよりも大きいと、CPU11が判断した場合(S403:(1/300)dpi,S407:No)、CPU11は、処理をS501に移行する。
ゴミを1画素で読み取ることのできる入力解像度が、ユーザにより設定されている出力解像度より低い入力解像度である場合、その入力解像度で読み取りを行い、かつ、周期的な間引きを行うとなると、画質の著しい劣化が生じる。これに対し、本実施形態の入力解像度設定処理によれば、そのような場合には、検出されたゴミの存在そのものを無視するので、画質の著しい劣化を抑制できる。
図5(b)は、第2実施形態の補正処理(S307)を示すフローチャートである。第1実施形態の補正処理(図4(b))との相違点を中心に説明する。CPU11は、ゴミを検出した画素である画素Gの主走査位置が、閾値N未満であるかを判断する(S521)。閾値Nは、先頭画素(すなわち、0番目の画素)から主走査方向にN番目の画素が間引き制限画素位置であることを示す値である。
ゴミの位置が先頭画素に近いほど、間引きの周期が短くなる(すなわち、間引き率が大きくなる)ので、その分間引かれる画素数が増え、画質劣化の原因となる。よって、本実施形態では、間引き制限画素位置を設け、画素Gが、当該間引き制限画素位置より先頭側に近い場合には、間引処理を実行しないようにする。閾値Nは、設定されている入力解像度に応じて異なり、入力解像度が大きいほど、閾値Nの値は大きくなる。例えば、入力解像度が300dpi、600dpi、および1200dpiに対する閾値Nの値は、それぞれ、100、200、および400とする。
S521において、画素Gの主走査位置が閾値Nより小さいとCPU11が判断した場合、すなわち、画素Gが間引き制限画素位置より先頭側に位置する場合(S521:Yes)、CPU11は、本処理を終了する。つまり、かかる場合、ゴミが検出されたことに応じた間引処理および拡大処理は行われない。
一方、S521において、画素Gの主走査位置が閾値N以上であるとCPU11が判断した場合(S521:No)、CPU11は、ゴミが検出されたことに応じた間引処理および拡大処理を行うため、S421以降の処理を実行する。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、入力画素を所定の間引き率で周期的に間引く方式の間引理を採用する。よって、CPU11は、第1実施形態のS423およびS425の処理に代えて、間引処理用いる、画素Gが間引かれるような周期(つまり、間引き率)を設定する処理(S522,S523)を実行する。
具体的に、CPU11は、例えば、最も大きいゴミを検出した画素Gを含むような周期を設定する。あるいは、CPU11は、複数のゴミが検出された場合に、それら複数のゴミを検出した画素Gのうち、できる限り多くの画素Gが間引かれるような周期を設定する。CPU11は、画像処理(S309)において、S522またはS523にて設定された周期での間引処理を行う。よって、ゴミを検出した画素を間引くことができる。
上記第2実施形態によれば、入力画素を所定の間引率で周期的に間引く方式の間引理を採用した場合も、上記第1実施形態と同様、出力画像に黒筋などの異常画像が含まれることを抑制できる。周期的に画素を間引く場合、ゴミを検出した画素Gの主走査位置が間引き制限画素位置より先頭側に近い場合には、間引処理を実行しないので、間引き周期が短く間引き数過多になることによる画質劣化を抑制できる。間引き制限画素位置とする閾値Nの値は、入力解像度が大きいほど大きい値とされるので、画像Gの主走査位置に対し、入力解像度に応じて適切に間引処理を実行するか否かを決定できる。
上記実施形態において、スキャナ10が、画像読取装置の一例である。制御プログラム12aが、画像読取プログラムの一例である。CPU11が、制御部の一例である。ADF19が、原稿搬送部の一例である。第2プラテンガラス45が、原稿台の一例である。CIS17が、読取部の一例である。基準板60が、基準板の一例である。S323の処理により得られる画像データが、第1入力データの一例である。S308の処理により得られる画像データが、第2入力データの一例である。
S301の処理を実行するCPU11が、指示受付手段の一例である。S305の処理を実行するCPU11が、入力設定手段の一例である。S328の処理を実行するCPU11が、間引数設定手段の一例である。S307の処理を実行するCPU11が、補正手段の一例である。S308の処理を実行するCPU11が、原稿読取手段の一例である。S309の処理を実行するCPU11が、画像処理手段の一例である。S331の処理を実行するCPU11が、第2検出手段の一例である。S522,S523の処理を実行するCPU11が、周期設定手段の一例である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態にて例示した数値は一例であり、他の数値も採用できる。例えば、スキャナ10に準備されている入力解像度として、2400dpiなど他の入力解像度も採用できる。
上記実施形態では、ゴミの大きさとして、(1/1200)dpi、(1/600)dpi、または(1/300)dpiを例示したが、この大きさに限らない。例えば、出力解像度として(1/2400)dpiも設定可能なスキャナであれば、S403でのゴミの大きさの判断は、(1/2400)dpi、(1/1200)dpi、(1/600)dpi、または(1/300)dpiであるかを判断すればよい。つまり、ゴミの大きさが、(1/スキャナが出力可能な各解像度)dpiであるか判断するとよい。
上記実施形態では、ゴミの大きさの単位として、dpiを用いたが、これに限られることはなく、例えば、インチやミリメートルなど種々の単位を採用してもよい。具体的に、上記実施形態では、S403において、ゴミの大きさが(1/1200)dpi、(1/600)dpi、または(1/300)dpiであるかを判断したが、(1/1200)inch、(1/600)inch、または(1/300)inchであるかを判断してもよい。
上記実施形態では、S421にて算出したXの値が、スキャナ10の最大入力画素数以下であると、CPU11が判断した場合、S427において拡大率を設定したが、予め設定された出力解像度と入力解像度設定処理(S305)にて設定された入力解像度とが同じである場合には、S427の処理をスキップしてもよい。
上記実施形態では、本発明の画像読取装置として、スキャナ10を例示したが、ADFを用いた原稿の読み取りを実行可能な装置であれば、多機能周辺装置など種々の装置を採用できる。
上記実施形態では、CPU11が、図3〜図5に記載される各処理を実行する構成として説明したが、これら各図に記載される各処理を、複数のCPUが協同的に実行する構成としてもよい。また、ASICなどのICが、単独で、または、複数によって協働的に、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。また、CPU11とASICなどのICとが協同して、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。
図3〜図5に示す各処理のうち、一部の処理を、特許請求の範囲における独立請求項から逸脱しない範囲で、省略または変更してもよい。また、上記実施形態により説明した各特徴や、上述した各変形例を適宜組み合わせて実施する構成としてもよい。
10:スキャナ,12a:制御プログラム

Claims (13)

  1. 原稿を搬送する原稿搬送部と、
    原稿台と、
    主走査方向に並ぶ読取素子を用いて、前記原稿搬送部により搬送される原稿を原稿台を介して読み取る読取部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    原稿の読み取りを開始する指示を受け付ける指示受付手段と、
    前記指示受付手段により前記指示を受け付けた場合、前記読取部により基準板を読み取り、この読み取りにより得られた第1入力データに異常があるかを検出する検出手段と、
    予め準備されている複数の入力解像度のうち、予め設定された出力解像度以上である1の入力解像度を設定する入力設定手段と、
    前記検出手段により前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、当該第1入力データを構成する入力画素のうち、前記異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素の数である間引画素数を設定する間引数設定手段と、
    前記入力設定手段により設定された入力解像度に応じた入力画素数に対し、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じた補正を施す補正手段と、
    前記検出手段による検出後に、前記原稿搬送部により搬送される原稿を、前記読取部により、前記補正手段による補正後の入力画素数に応じた読取素子を用いて読み取り、当該読取素子分の入力画素から構成される第2入力データを得る原稿読取手段と、
    前記原稿読取手段により得られた第2入力データを構成する入力画素から、前記検出手段により異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素を間引く間引処理を実行し、前記予め設定された出力解像度の出力データを得る画像処理手段と、
    を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記補正手段は、前記入力設定手段により設定された入力解像度に応じた入力画素数に、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じた数の画素を加え、
    前記原稿読取手段は、
    前記検出手段により前記読み取りにより得られた第1入力データに異常がないと検出された場合には、前記原稿を、前記読取部により、前記入力設定手段により設定された入力画素数に応じた読取素子を用いて読み取る一方で、
    前記検出手段により前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合には、前記補正手段による補正後の入力画素数に応じた読取素子を用いて読み取ることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記補正手段は、前記入力設定手段により設定された入力解像度に応じた入力画素数に、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じた数の画素を加えた画素数が、前記読取部が読み取り可能な最大の入力画素の数以下であることを条件として、前記補正を実行することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記補正手段は、前記検出手段により前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、前記間引処理後の画素を、前記予め設定された出力解像度となるように拡大するための拡大処理における拡大率に対し、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じた補正を施し、
    前記画像処理手段は、前記検出手段により前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、前記原稿読取手段により得られた第2入力データに対し、前記補正手段による補正後の拡大率で前記拡大処理を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記補正手段は、(前記予め設定された出力解像度/前記入力設定手段により設定された入力解像度)から算出される基準の拡大率を、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じて、当該基準の拡大率より大きな値の拡大率に補正することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記補正手段は、前記入力設定手段により設定された入力解像度に応じた入力画素数に、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じた数の画素を加えた画素数が、前記読取部が読み取り可能な最大の入力画素の数を超えることを条件として、前記補正を実行することを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  7. 前記制御部は、
    前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、当該異常があると検出された第1入力データの範囲を検出する第2検出手段を備え、
    前記入力設定手段は、前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、予め準備されている複数の入力解像度のうち、前記予め設定された出力解像度以上であり、かつ、前記第2検出手段により検出された前記第1入力データの範囲に応じた1の入力解像度を設定することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記入力設定手段は、前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、予め準備されている複数の入力解像度のうち、前記予め設定された出力解像度以上であり、かつ、前記第2検出手段により検出された前記第1入力データの範囲を最も少ない画素で読み取る1の入力解像度を設定することを特徴とする請求項7記載の画像読取装置。
  9. 前記間引処理は、画素を周期的に間引く処理であり、
    前記制御部は、
    前記間引処理により間引かれる画素として前記異常があると検出された第1入力データの位置を含むように、当該間引処理にて画素を間引く周期を設定する周期設定手段を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 前記間引理は、前記異常があると検出された第1入力データの位置が、当該第1入力データの先頭画素から所定距離以上離れていることを条件として実行されることを特徴とする請求項9記載の画像読取装置。
  11. 前記所定距離は、前記入力設定手段により設定された入力解像度が大きいほど大きい値に設定されることを特徴とする請求項10記載の画像読取装置。
  12. 前記制御部は、
    前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、当該異常があると検出された第1入力データの範囲を検出する第2検出手段を備え、
    前記間引理は、前記第2検出手段により検出された前記第1入力データの範囲を最も少ない画素で読み取る1の入力解像度が、前記予め設定された出力解像度以上であることを条件として実行されることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の画像読取装置。
  13. 原稿を搬送する原稿搬送部と、
    原稿台と、
    主走査方向に並ぶ読取素子を用いて、前記原稿搬送部により搬送される原稿を原稿台を介して読み取る読取部と、
    制御部と、を備えた画像読取装置の、前記制御部が実行可能な画像読取プログラムであって、
    原稿の読み取りを開始する指示を受け付ける指示受付手段と、
    前記指示受付手段により前記指示を受け付けた場合、前記読取部により基準板を読み取り、この読み取りにより得られた第1入力データに異常があるかを検出する検出手段と、
    予め準備されている複数の入力解像度のうち、予め設定された出力解像度以上である1の入力解像度を設定する入力設定手段と、
    前記検出手段により前記読み取りにより得られた第1入力データに異常があると検出された場合、当該第1入力データを構成する入力画素のうち、前記異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素の数である間引画素数を設定する間引数設定手段と、
    前記入力設定手段により設定された入力解像度に応じた入力画素数に対し、前記間引数設定手段により設定された間引画素数に応じた補正を施す補正手段と、
    前記検出手段による検出後に、前記原稿搬送部により搬送される原稿を、前記読取部により、前記補正手段による補正後の入力画素数に応じた読取素子を用いて読み取り、当該読取素子分の入力画素から構成される第2入力データを得る原稿読取手段と、
    前記原稿読取手段により得られた第2入力データを構成する入力画素から、前記検出手段により異常があると検出された第1入力データの位置に相当する画素を間引く間引処理を実行し、前記予め設定された出力解像度の出力データを得る画像処理手段として、
    前記制御部を機能させることを特徴とする画像読取プログラム。

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