JP2006135631A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二つの画像読取手段を備えて原稿からの両面読み取りを行う場合であっても、冗長構成を要することなく、しかも表裏面で得られる画質に差が生じないようにする。
【解決手段】原稿の一面から画像データを読み取る第一画像読取手段1と、前記原稿の他面から画像データを読み取る第二画像読取手段4と、前記第一画像読取手段1および前記第二画像読取手段4が読み取った画像データのそれぞれに対して所定の画像処理を行う一系統の画像処理手段3と、前記第一画像読取手段1または前記第二画像読取手段4が読み取った画像データのいずれかに対して、前記画像処理手段3での画像処理の前に、前記第一画像読取手段1と前記第二画像読取手段4との基本特性の相違を補正するための処理を行う補正処理手段5とを備えて、画像読取装置を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿から画像データを読み取る画像読取装置に関し、特にその原稿の両面から画像データを読み取る画像読取装置に関する。
複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置等に用いられる画像読取装置の中には、ユーザの介在なしに自動的に原稿の両面から画像データを読み取るものがある。両面読み取りが可能な画像読取装置としては、原稿の表裏を反転させる機構を備えたものが一般的である。すなわち、一旦、原稿の一面について画像データの読み取りを行った後、その原稿の表裏を反転させて、その原稿の他面から画像データを読み取るというものである。
ところが、このような原稿の表裏を反転させて行う両面読み取りでは、一つの画像読取手段(例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサ)での両面読み取りが可能であるが、原稿の表裏反転が必要なことから、読み取りの生産性という点で難がある。そのため、近年では、両面読み取りが可能な画像読取装置として、原稿の搬送経路の表裏両面側に二つの画像読取手段を配し、原稿を表裏反転させることなく、一回の原稿搬送にて原稿の両面から同時に画像データを読み取るものが提案されている(例えば、特許文献1)。
原稿両面に対する同時読み取りを行う画像読取装置では、画像読取手段として複数の縮小光学系およびCCDセンサを配することはスペース上の制約から困難であるため、一方の面に対する画像読取手段として縮小光学系およびCCDセンサが用いるが、他方の面に対する画像読取手段としてCIS(Contact Image Sensor)センサを用いることが多い。ただし、CCDセンサとCISセンサとでは、光源の差や被写界深度の違い等といった、画像読み取りに当たっての基本特性が異なる。このことから、CCDセンサおよびCISセンサを用いて原稿両面に対する同時読み取りを行う画像読取装置では、各面用、すなわちCCDセンサ用およびCISセンサ用として、それぞれ同じ画像処理系を有しており、これら二系統の画像処理手段がCCDセンサおよびCISセンサで読み取った画像データのそれぞれに対して所定の画像処理を行うようになっている(例えば、特許文献2)。
特開2000−356867号公報 特開2002−218248号公報
しかしながら、二系統の画像処理手段を有することは、配置スペースや装置コスト等の点で無駄である。CCDセンサとCISセンサとで画像読み取りに当たっての基本特性が異なっていても、それぞれで得られた画像データに対して行うことが必要となる画像処理の種類(例えば、領域判定、階調補正、色変換、拡縮処理等)は同じであり、冗長構成を有することになるからである。
その一方で、CCDセンサとCISセンサとでは、画像読み取りに当たっての基本特性が異なることから、それぞれで得られた画像データに対して、全く同一の画像処理を施すと、その基本特性の相違に起因して、画像処理後の画質に差が生じてしまう。したがって、読み取り画像の高画質化という観点からは好ましくない。
そこで、本発明は、二つの画像読取手段を備えて原稿からの両面読み取りを行う場合であっても、冗長構成を要することなく、しかも表裏面で得られる画質に差が生じることのない画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像読取装置で、原稿の一面から画像データを読み取る第一画像読取手段と、前記原稿の他面から画像データを読み取る第二画像読取手段と、前記第一画像読取手段が読み取った画像データおよび前記第二画像読取手段が読み取った画像データのそれぞれに対して所定の画像処理を行う一系統の画像処理手段と、前記第一画像読取手段が読み取った画像データまたは前記第二画像読取手段が読み取った画像データのいずれかに対して、前記画像処理手段での画像処理の前に、前記第一画像読取手段と前記第二画像読取手段との基本特性の相違を補正するための処理を行う補正処理手段とを備えることを特徴とするものである。
上記構成の画像読取装置によれば、第一画像読取手段と第二画像読取手段とを備えていることから、原稿の両面から画像データを読み取ることが可能である。そして、両面から読み取られた各画像データに対しては、いずれも、一系統の画像処理手段が画像処理を行う。ここで、「一系統」とは、画像データに対して行う「所定の画像処理」が、通常、幾つかの種類の一連の処理であることに対応したものである。つまり、第一画像読取手段と第二画像読取手段とを備えていても、それぞれに対応する個別の画像処理手段を必要とすることがない。しかも、その一系統の画像処理手段での画像処理の前には、両面から読み取られた各画像データのいずれかに対して、補正処理手段が第一画像読取手段と第二画像読取手段との基本特性の相違を補正するための処理を行う。したがって、両面から読み取られた各画像データに対して、一系統の画像処理手段が画像処理を行っても、それぞれに対する画像処理の結果に、第一画像読取手段と第二画像読取手段との基本特性の相違に起因する差が生じてしまうことはない。
以上のように、本発明に係る画像読取装置では、二つの画像読取手段を備えて原稿からの両面読み取りを行うことが可能なため、良好な読み取り生産性が得られる。しかも、その場合であっても、画像処理のための冗長構成を要することがなく、配置スペースや装置コスト等の点での無駄を廃することができる。その上、冗長構成を廃して一系統の画像処理手段で画像処理を行っても、表裏面で得られる画質に差が生じることがないので、読み取り画像の高画質化という観点からも好適なものとなる。
以下、図面に基づき本発明に係る画像読取装置について説明する。
〔装置構成〕
先ず、画像読取装置の概略構成例について説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置の概略構成例を示すブロック図である。
図例の画像読取装置は、CCDセンサ1と、入力階調調整部2と、画像処理部3と、CISセンサ4と、補正処理部5と、ページメモリ6と、メモリ制御部7と、図示せぬ原稿搬送手段および原稿反転手段を備えている。なお、原稿搬送手段および原稿反転手段については、従前と同様の構成であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
CCDセンサ1は、原稿の一面(例えば、表面)から画像データを読み取るためのものである。このCCDセンサ1では、カラー画像の読み取りに対応するようになっている。すなわち、CCDセンサ1は、本発明における第一画像読取手段として機能するものであり、さらには本発明におけるカラー読取手段として機能するものである。なお、このCCDセンサ1には、そのCCDセンサ1を用いた画像読み取りを行うために、縮小光学系が付設されているが、その縮小光学系については、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその説明を省略する。また、CCDセンサ1は、カラー画像の読み取りに対応するものであるが、白黒画像の読み取りも行い得ることは勿論である。
入力階調調整部2は、CCDセンサ1が読み取った画像データに対して、例えばAD変換や階調調整等といった処理を行うものである。
画像処理部3は、CCDセンサ1が読み取った画像データに対して、所定の画像処理を行うものである。所定の画像処理としては、例えば、TI(Text/Image)分離部31による領域判定処理、副走査縮小部32および主走査拡大縮小部33による縮小処理または拡大縮小処理、MTF(Modulation Transfer Function)調整部34によるフィルタ処理、下地除去部35による下地除去処理、濃度調整部36による濃度調整処理、2値化部37による2値化処理等、といった一連の処理が挙げられる。なお、所定の画像処理が、ここで挙げた各処理に限定されないのは勿論である。また、これら一連の処理の詳細については、公知であるため、ここではその説明を省略する。
このような所定の画像処理を行う画像処理部3は、CCDセンサ1が読み取った画像データのみならず、CISセンサ4が読み取った画像データに対しても、所定の画像処理である一連の処理を行い得るようになっている。すなわち、画像処理部3は、本発明における一系統の画像処理手段として機能するものである。
CISセンサ4は、CCDセンサ1が読み取る面とは異なる原稿の面(例えば、裏面)から画像データを読み取るためのものである。このCISセンサ4では、白黒画像の読み取りに対応するようになっている。すなわち、CISセンサは、本発明における第二画像読取手段として機能するものであり、さらには本発明における白黒読取手段として機能するものである。
補正処理部5は、CISセンサ4が読み取った画像データに対して、画像処理部3での画像処理の前に、CCDセンサ1とCISセンサ4との基本特性の相違を補正するための処理を行うものである。基本特性の相違としては、例えば、CCDセンサ1とCISセンサ4との光源の差、被写界深度の違い、原稿の表裏に対応するための設置場所の違い等が挙げられる。具体的には、CISセンサ4は、CCDセンサ1に比べて、焦点深度が浅く、また原稿面がコンタクトガラス面上にあるためMTFが高い傾向にある。さらに、それぞれの設置場所の違いにより、CISセンサ4側では、裏写り等の影響が大きい傾向にある。また、CCDセンサ1とCISセンサ4との分光特性の違いにより、それぞれの間では、濃度差も発生する。これらの相違を補正するための処理としては、例えば、入力階調調整部51による階調補正処理、MTF調整部52によるフィルタ処理、下地除去部53による下地除去処理、濃度調整部54による濃度調整処理等、といった一連の処理が挙げられる。なお、これら補正のための処理についても、上述した所定の画像処理の場合と同様、ここで挙げた各処理に限定されないのは勿論であり、その詳細については公知であるためここではその説明を省略する。また、補正のための処理としてどのような処理を行うかは、CCDセンサ1とCISセンサ4との基本特性の相違に応じて、予め特定しておけばよい。
ページメモリ6は、CISセンサ4が読み取った画像データを一時的に記憶保持するものである。このページメモリ6では、画像データをページ単位で記憶保持するが、必ずしもこれに限定されるものではない。また、ページメモリ6では、CISセンサ4が読み取った画像データのみならず、必要に応じてCCDセンサ1が読み取った画像データについても、その一時的な記憶保持を行い得るようになっている。すなわち、ページメモリ6は、本発明におけるメモリ手段として機能するものである。
メモリ制御部7は、ページメモリ6への画像データの記憶およびそのページメモリ6からの画像データの読み出しを制御するものである。このメモリ制御部7の制御によって、ページメモリ6には、CCDセンサ1が読み取った画像データまたはCISセンサ4が読み取った画像データのいずれかが記憶保持されるのである。また、メモリ制御部7では、ページメモリ6からの画像データの読み出しに当たり、詳細を後述するように、副走査方向のラインカウンタの制御により、画像データの読み出しタイミングをコントロールし得るようになっている。すなわち、メモリ制御部7は、本発明におけるメモリ制御手段として機能するものである。
〔処理動作例〕
次に、以上のように構成された画像読取装置における処理動作例について説明する。図2は、画像読取装置における処理動作例を示す図であり、原稿から読み取った画像データの流れを示す説明図である。
はじめに、カラー画像の両面読み取りを行う場合の処理動作例を説明する。カラー画像については、一般に、その読み取りの生産性よりも読み取り画像の画質が重視される傾向にある。そこで、ユーザによるモード設定でカラー画像の両面読み取りが指定された場合には、以下のような処理動作を行う。すなわち、読み取り対象となる原稿を原稿搬送手段に搬送させ、その原稿の一面についてCCDセンサ1を用いて画像データの読み取りを行う。そして、一面についての画像読み取りが完了すると、その原稿の表裏を原稿反転手段に反転させた後に、再びその原稿を原稿搬送手段に搬送させ、その原稿の他面についてCCDセンサ1を用いて画像データの読み取りを行う。これにより、その原稿の両面について、CCDセンサ1によって画像データが読み取られることになる。読み取られた画像データは、原稿の各面について順次CCDセンサ1から出力され、入力階調調整部2および画像処理部3にて処理される(図2におけるステップ101参照、以下ステップを「S」と略す)。
続いて、白黒画像の両面読み取りを行う場合の処理動作例を説明する。白黒画像については、一般に、その読み取り画質よりも読み取りの生産性が重視される傾向にある。そこで、ユーザによるモード設定で白黒画像の両面読み取りが指定された場合には、以下のような処理動作を行う。
すなわち、読み取り対象となる原稿を原稿搬送手段に搬送させ、その原稿の一面についてCCDセンサ1を用いて画像データの読み取りを行うとともに、その原稿の他面についてCISセンサ4を用いて画像データの読み取りを行う。つまり、CCDセンサ1とCISセンサ4とを用いて、原稿の両面から画像データを略同時に読み取る。
そして、CCDセンサ1によって読み取られた画像データは、入力階調調整部2および画像処理部3にて処理される(図2におけるS101参照)。一方、これと並行して、CISセンサ4によって読み取られた画像データは、補正処理部5での処理を経た後に、メモリ制御部7による制御に従いつつ、ページメモリ6内に記憶保持される(図2におけるS102参照)。
その後、CCDセンサ1からの画像データに対する画像処理部3での画像処理が終了すると、ページメモリ6内に記憶保持されている画像データ、すなわちCISセンサ4によって読み取られ補正処理部5での処理を経た後の画像データが、そのページメモリ6内からメモリ制御部7によって読み出されて、画像処理部3にて処理される(図2におけるS103参照)。このとき、ページメモリ6内から読み出された画像データは、補正処理部5での処理を経ているので、CCDセンサ1とCISセンサ4との基本特性の相違が補正されている。したがって、CCDセンサ1で読み取られた画像データに対する場合と同一のパラメータによる処理を行っても、それぞれに対する画像処理の結果に、CCDセンサ1とCISセンサ4との基本特性の相違に起因する差が生じてしまうことはない。
以上のように、本実施形態における画像読取装置では、白黒画像の両面読み取りを行うためにCCDセンサ1とCISセンサ4との両方を備えていても、それぞれで読み取られた各画像データに対して、いずれも、画像処理部3が画像処理を行うようになっている。したがって、それぞれに対応する個別の画像処理手段を必要とせず、冗長構成を有することがないため、配置スペースや装置コスト等の点で無駄が生じることがない。
しかも、画像処理部3での画像処理の前には、CISセンサ4で読み取られた画像データに対して、補正処理部5がCCDセンサ1とCISセンサ4との基本特性の相違を補正するための処理を行う。したがって、CCDセンサ1とCISセンサ4とのそれぞれで読み取られた各画像データに対して、同じ画像処理部3が画像処理を行っても、それぞれに対する画像処理の結果に、CCDセンサ1とCISセンサ4との基本特性の相違に起因する差が生じてしまうことはない。
これらのことから、本実施形態における画像読取装置によれば、画像処理のための冗長構成を要することがなく、配置スペースや装置コスト等の点での無駄を廃することができる。その上、冗長構成を廃して同じ画像処理部3で画像処理を行っても、表裏面で得られる画質に差が生じることがないので、読み取り画像の高画質化という観点からも好適なものとなる。
なお、本実施形態では、補正処理部5がCISセンサ4で読み取られた画像データに対して処理を行う場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはない。例えば、CCDセンサ1で読み取られた画像データに対して処理を行う場合であっても、表裏面で得られる画質に差が生じるのを回避することは可能である。すなわち、補正処理部5は、CCDセンサ1またはCISセンサ4のいずれか一方で読み取られた画像データに対して処理を行うものであればよい。
また、本実施形態における画像読取装置では、CISセンサ4が読み取った画像データを一時的に記憶保持するページメモリ6を備えるとともに、白黒画像の両面読み取りを行う場合に、CCDセンサ1とCISセンサ4とが当該白黒画像からの画像データの読み取りを同時に行うようになっている。つまり、ページメモリ6を備えることによって、CCDセンサ1とCISセンサ4とのそれぞれで読み取られた各画像データに対して同一の画像処理部3が画像処理を行う場合であっても、CCDセンサ1とCISセンサ4とが画像データの同時読み取りを行うことが可能である。
したがって、本実施形態における画像読取装置によれば、画像の両面から画像データを読み取る場合であっても、迅速な画像データの読み取りを行うことが可能であり、結果として良好な読み取り生産性が得られることになる。
なお、本実施形態では、読み取り生産性向上のためにページメモリ6への一時記憶を利用してCCDセンサ1とCISセンサ4とが同時読み取りを行う場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、例えば画像処理部3で画像処理に要する時間を考慮しつつCCDセンサ1とCISセンサ4との画像読み取り位置をオフセットさせれば、ページメモリ6への一時記憶を要することなく、CCDセンサ1とCISセンサ4とを用いた画像データの両面読み取りを行うことは可能である。
また、本実施形態における画像読取装置では、カラー画像が描かれた原稿についてはCCDセンサ1および原稿反転手段を用いた両面読み取りを行い、白黒画像が描かれた原稿についてはCCDセンサ1およびCISセンサ4を用いた両面同時読み取りを行うようになっている。したがって、カラー画像については良好な読み取り画質を得られ、白黒画像については良好な読み取り生産性が得られるといったことが実現でき、互いに相反する性質を場合分けして両立させることが可能となる。
なお、本実施形態では、読み取り生産性向上のため白黒画像の両面読み取り時にCCDセンサ1およびCISセンサ4による同時読み取りを行う場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはない。すなわち、例えばCISセンサ4がカラー画像の読み取りに対応するものであれば、カラー画像の両面読み取り時にもCCDセンサ1およびCISセンサ4による同時読み取りを行うことは可能である。
また、本実施形態における画像読取装置では、CCDセンサ1とCISセンサ4とで画像の両面読み取りを行うため、複数のCCDセンサを配する場合に比べて、配置スペース上の制約を満足することが容易である。ただし、本発明は、必ずしも本実施形態で説明した内容に限定されることはなく、CCDセンサ1が白黒読取手段として機能し、CISセンサ4がカラー読取手段として機能しても構わない。さらには、両面側ともCCDセンサ1であったり、CISセンサ4であっても構わない。その場合であっても、原稿の表裏面側という配置位置の違いやセンサ個体差等によって生じる基本特性の相違を補正処理部5が補正することで、それぞれで読み取られた画像データを同じ画像処理部3で画像処理することが可能となり、しかもその画像処理の結果に差が生じてしまうのを回避し得るようになる。
〔他の処理動作例〕
次に、本実施形態の画像読取装置における他の処理動作例について説明する。図3は、画像読取装置における他の処理動作例を示す図であり、原稿から読み取った画像データの流れを示す説明図である。
一般に、画像処理部3が行う画像処理の中には、例えばTI分離部31による領域判定や下地除去部35による全面下地除去(検知を含む)等のように、所定単位(例えば1ページ分)の画像データの全領域の走査を要するもの、すなわち所定単位の画像データの一時的な記憶保持を要するものがある。このような画像処理を行うために、ここで説明する処理動作例では、カラー画像/白黒画像の別を問わず、CCDセンサ1を用いて読み取った画像データについても、入力階調調整部2での処理を経た後に、メモリ制御部7による制御に従いつつ、ページメモリ6内に記憶保持する(図3におけるS201参照)。このような記憶保持する画像データの選択(切り替え)は、メモリ制御部7が公知技術を利用したセレクト機能を有していれば実現可能である。
そして、ページメモリ6が画像データを記憶保持した後は、そのページメモリ6内に記憶保持されている画像データ、すなわちCCDセンサ1によって読み取られた画像データが、そのページメモリ6内からメモリ制御部7によって読み出されて、画像処理部3にて処理されるのである(図3におけるS202参照)。
ところで、本実施形態の画像読取装置においては、原稿から読み取った画像データに対して、その画像縮小および配置移動処理(以下。単に「縮小移動処理」という)を行うことが可能である。
図4は、縮小移動処理の概要を示す説明図である。縮小移動処理は、図4(a)に示すように、画像(図中のグレー部分)のサイズを縮小するとともに、その縮小後の画像を出力用紙サイズ(図中の白枠部分)上の所定箇所(例えば、左上隅、右上隅等・・・)に配置する処理である。
このような縮小移動処理のうち、画像サイズの縮小については、例えば画像処理部3の副走査縮小部32および主走査拡大縮小部33にて公知の手法を用いて行うことができる。ただし、画像の所定箇所への配置、すなわち画像の割付については、画像データの印刷出力を行う画像出力装置にて、その画像出力装置が画像データをデコンポーズして出力画像を生成する際に併せて行うことが一般的である。
したがって、画像読取装置側で縮小移動処理を行う場合には、例えば、ページメモリ6へ画像データを記憶保持させる際に、その画像データに加えて、画像の割付パターンに応じたダミーデータを記憶保持させることで、その縮小移動処理を実現可能にすることが考えられる。具体的には、縮小後の画像を出力用紙サイズ上の左下隅に配置する場合であれば、図4(b)に示すように、ページメモリ6内の記憶領域の先頭からダミーデータを記憶保持させ(図中「白付け部分」参照)、その後に原稿から読み取った画像データを記憶保持させるといった具合である(図中「A3原稿」参照)。そして、そのダミーデータおよび画像データをページメモリ6内から読み出して、副走査縮小部32および主走査拡大縮小部33での処理を行えば、縮小移動処理が施された所望の画像が得られることになる。
ところが、ページメモリ6内にダミーデータを記憶保持させるのでは、その分だけページメモリ6のメモリ容量を多く必要としてしまう。その一方で、ページメモリ6のメモリ容量には制限があることが一般的なので、そのメモリ容量とデータ量との関係によっては、ダミーデータのために画像データの記憶保持ができなくなってしまい、その結果出力画像にいわゆる像欠けが発生してしまうおそれもある。
そこで、本実施形態の画像読取装置においては、メモリ制御部7が以下に述べるような処理動作を行うことで、移動を伴った縮小を行う縮小移動処理時でも、ページメモリ6のメモリ容量が最小限で済み、出力画像にも像欠けが発生しないようにする。
図5は、画像読取装置における他の処理動作例を示す図であり、縮小移動処理の具体例を示す説明図である。ここでは、A3サイズの原稿から読み取った画像データを、A3サイズの出力用紙の左下隅に25%縮小して配置する縮小移動処理を例に挙げている。
ユーザによるモード設定で縮小移動処理が指定された場合には、図5(a)に示すように、CCDセンサ1が読み取り対象となるA3サイズの原稿から画像データを読み取ると、図5(b)に示すように、その画像データを等倍画像のまま一旦ページメモリ6内に記憶保持する。このときに、ページメモリ6内へのダミーデータの記憶保持は行わない。
そして、ページメモリ6内から画像データを読み出す際に、メモリ制御部7は、縮小後の画像が出力画像となるように白付け部分を意識してその読み出し制御を行う。すなわち、メモリ制御部7では、ページメモリ6内からの画像データの読み出しを、その画像データを構成する主走査ライン毎に行うが、図5(c)に示すように、モード設定内容から特定される画像縮小率と出力用紙全長Aとに基づいて白付け部分の大きさBを特定し、その大きさBに対応する副走査方向のライン数だけデータ読み出し時に用いるラインカウンタを空回りさせ、その後ページメモリ6内からの画像データの読み出しを行う。つまり、メモリ制御部7によるラインカウンタ制御により、画像データの読み出しタイミングをコントロールするのである。このような縮小移動処理のための読み出しタイミング制御を行えば、ページメモリ6内からは、上述したようなダミーデータを記憶保持した場合と同等の白付け部分を含む画像データが読み出されることになる。
その後は、ページメモリ6内から読み出された白付け部分を含む画像データに対して、図5(d)に示すように、画像処理部3の副走査縮小部32および主走査拡大縮小部33が25%縮小処理を行う。これにより、図5(e)に示すように、A3サイズの原稿から読み取った画像データをA3サイズの出力用紙の左下隅に25%縮小して配置する縮小移動処理が施された所望の画像が得られることになる。
以上のように、本実施形態における画像読取装置では、画像データに対する画像処理として、画像処理部3が縮小移動処理を行うようになっている。つまり、画像データの縮小処理のみならず、通常は画像出力装置側で画像データをデコンポーズする際に併せて行う画像移動(配置割付)処理についても、画像読取装置側で行うことができる。このように、画像読取装置側で配置割付処理まで完結すれば、例えば画像データをサーバにファイルしたりコンピュータ上で扱ったりする際に好適となるといったように、その画像読取装置で得られた画像データの利用形態の汎用性が高まり、ユーザにとって非常に利便性の高いものとなる。
また、本実施形態における画像読取装置では、画像処理部3が縮小移動処理を行うのに当たり、メモリ制御部7が画像データをページメモリ6内からの読み出す際に、その縮小移動処理のための読み出しタイミング制御を行うようになっている。したがって、縮小移動処理を行う場合であっても、そのページメモリ6内にダミーデータを記憶保持させる必要がなく、そのページメモリ6のメモリ容量が最小限で済む。具体的には、例えば原稿がA3サイズの場合、72MB(白黒600dpi)のメモリ容量にて縮小移動処理を行うことが可能となる。しかも、ダミーデータの記憶保持が不要なので、出力画像に像欠けが発生してしまうこともない。
しかも、本実施形態における画像読取装置では、画像処理部3が縮小移動処理を行うのに当たり、画像データを等倍画像のまま一旦ページメモリ6内に記憶保持し、その後に副走査縮小部32および主走査拡大縮小部33が縮小処理を行うようになっている。つまり、画像データを一旦記憶保持する場合であっても、ページメモリ6内には、縮小画像ではなく、100%の等倍画像が記憶保持される。したがって、その後の行う画像処理部3での画像処理(縮小移動処理以外の処理を含む)に際して、その画像処理が縮小画像ではなく等倍画像に基づいて行われることになるので、縮小画像を基にする場合に比べて画像処理後の画質劣化を極力抑えることができる。
なお、ここでは、CCDセンサ1で読み取られた画像データに対して縮小移動処理を行う場合を例に挙げて説明したが、CISセンサ4で読み取られた画像データに対する場合についても全く同様であることは勿論である。
また、本実施形態(上述した処理動作例および他の処理動作例を含む)では、本発明の好適な実施具体例を説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能であり、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置等に用いられる画像読取装置として広く適用することが可能である。
本発明に係る画像読取装置の概略構成例を示すブロック図である。 本発明に係る画像読取装置における処理動作例を示す図であり、原稿から読み取った画像データの流れを示す説明図である。 本発明に係る画像読取装置における他の処理動作例を示す図(その1)であり、原稿から読み取った画像データの流れを示す説明図である。 縮小移動処理の概要を示す説明図である。 本発明に係る画像読取装置における他の処理動作例を示す図(その2)であり、縮小移動処理の具体例を示す説明図である。
符号の説明
1…CCDセンサ、2…入力階調調整部、3…画像処理部、4…CISセンサ、5…補正処理部、6…ページメモリ、7…メモリ制御部、31…TI分離部、32…副走査縮小部、33…主走査拡大縮小部、34…MTF調整部、35…下地除去部、36…濃度調整部、37…2値化部、51…入力階調調整部、52…MTF調整部、53…下地除去部、54…濃度調整部

Claims (6)

  1. 原稿の一面から画像データを読み取る第一画像読取手段と、
    前記原稿の他面から画像データを読み取る第二画像読取手段と、
    前記第一画像読取手段が読み取った画像データおよび前記第二画像読取手段が読み取った画像データのそれぞれに対して所定の画像処理を行う一系統の画像処理手段と、
    前記第一画像読取手段が読み取った画像データまたは前記第二画像読取手段が読み取った画像データのいずれかに対して、前記画像処理手段での画像処理の前に、前記第一画像読取手段と前記第二画像読取手段との基本特性の相違を補正するための処理を行う補正処理手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第一画像読取手段が読み取った画像データまたは前記第二画像読取手段が読み取った画像データを記憶保持するメモリ手段を備えるとともに、
    前記第一画像読取手段と前記第二画像読取手段とは、前記原稿からの画像データの読み取りを同時に行うものである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記原稿の表裏を反転させる原稿反転手段を備えるとともに、
    前記前記第一画像読取手段と前記第二画像読取手段とのいずれか一方がカラー画像の読み取りを行うカラー読取手段であり、他方は白黒画像の読み取りを行う白黒読取手段であり、
    カラー画像が描かれた原稿については前記原稿反転手段および前記カラー読取手段を用いた両面読み取りを行い、白黒画像が描かれた原稿については前記カラー読取手段および前記白黒読取手段を用いた両面同時読み取りを行うように構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記カラー読取手段は、CCDセンサにより構成され、
    前記白黒読取手段は、CISセンサにより構成される
    ことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
  5. 前記画像処理手段は、画像データに対する画像処理として、当該画像データに対する拡縮処理および拡縮後画像の出力用紙サイズ上での所定位置への配置処理を含む縮小移動処理を行うものである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記画像処理手段が縮小移動処理を行うのに当たり、当該縮小移動処理の対象となる画像データを一旦前記メモリ手段に記憶保持させるとともに、当該画像データの前記メモリ手段からの読み出しの際に、前記縮小移動処理のための読み出しタイミング制御を行うメモリ制御手段
    を備えることを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
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