JP5333866B2 - 画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取方法に関する。
従来、設定された倍率(高解像度)で原稿を読み取ったとした場合に画像データの全部をリーダメモリに格納できるか否かを判定し、格納できないと判定した場合には、上記設定された倍率にかかわらず倍率100%(低解像度)で原稿を読み取ってリーダメモリに格納し、リーダメモリに格納した画像データに対して、上記の設定された倍率に対応するように、画像データを水増しする線形補完などの拡大のデジタル変倍の処理を行う画像処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−314801号公報
しかしながら、一般に低解像度で原稿を読み取ると、同じ原稿を高解像度で読み取る場合に比べてモアレが生じ易くなる。このため、従来の画像処理装置によると、モアレによって画像データの画質が低下し易いという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、画像データを記憶するバッファ領域の容量を低減しつつ画質の低下を抑制できる画像読取装置、画像形成装置、及び、画像読取方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、画像読取装置であって、第1の解像度に応じた第2の解像度で原稿を読み取って画像データを出力する読取部と、前記読取部から出力された前記画像データの解像度を前記第1の解像度及び前記第2の解像度のいずれより低解像度の第3の解像度に変換する縮小部と、前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された前記画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する変倍部と、前記第1の解像度に変換された前記画像データを出力する出力部と、を備える。
この発明によると、第3の解像度より高解像度の第2の解像度で原稿を読み取って出力された画像データの解像度を第3の解像度に変換するので、同じ原稿を直接第3の解像度で読み取る場合に比べて画像データが表す画像上にモアレが生じ難くなる。
よってこの発明によると、画像データを記憶する記憶部の容量を低減しつつ画質の低下を抑制できる。
なお、本発明は、画像データの解像度を常に第2の解像度から第3の解像度に変換する場合に適用してもよいし、所定の条件が成立した場合のみ画像データの解像度を第2の解像度から第3の解像度に変換する場合に適用してもよい。
第2の発明は、画像読取装置であって、第1の解像度を含む読取条件を設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記第1の解像度に応じた第2の解像度と、前記第1の解像度を除く前記読取条件とに基づいて原稿を読み取って画像データを出力する読取部と、前記読取部から出力された前記画像データの解像度を、前記第1の解像度及び前記第2の解像度のいずれより低解像度の第3の解像度に変換するか否かを、前記読取条件に応じて決定する決定部と、前記決定部によって変換すると決定された場合に、前記読取部から出力された前記画像データの解像度を前記第3の解像度に変換する縮小部と、前記決定部によって変換すると決定された場合は前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された前記画像データを記憶し、変換しないと決定された場合は前記読取部から出力された前記第2の解像度の前記画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する変倍部と、前記第1の解像度の画像データを出力する出力部と、を備える。
この発明によると、変換しないと判定された場合は読取部によって読み取られた画像データを第3の解像度に変換しないので、第3の解像度に変換する際の情報の欠落による画質の低下を抑制できる。
なお、記憶部に記憶されている画像データが第2の解像度の画像データであり、その第2の解像度が第1の解像度と同じである場合には、変倍部は画像データを第1の解像度に変換しなくてもよい。また、その場合は、出力部は記憶部に記憶されている第2の解像度の画像データを第1の解像度の画像データとして出力してもよい。
第3の発明は、第1又は第2の発明の画像読取装置であって、前記記憶部は所定条件が満たされるまでの間に前記読取部によって読み取られた分の前記原稿を表す画像データを当該記憶部に確保されているバッファ領域に記憶するものであり、前記所定条件が満たされるまでの間に前記読取部によって読み取られた分の前記原稿を表す画像データのデータ量をデータ量A、当該画像データを前記第3の解像度に変換した画像データのデータ量をデータ量Bとしたとき、前記バッファ領域の容量Cは、
データ量A > バッファ領域の容量C ≧ データ量B
となる値である。
この発明によると、バッファ領域の容量Cがデータ量Aより少ないので、第2の解像度で読み取った画像データを縮小せずにそのままバッファ領域に記憶させる場合に比べてバッファ領域の容量を低減できる。また、バッファ領域の容量Cがデータ量Bより大きいので、第3の解像度に変換した画像データを確実に記憶することができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明の画像読取装置であって、前記読取部は、前記原稿の一方の面を前記第2の解像度で読み取る第1のイメージセンサと、当該原稿の他方の面を前記第2の解像度で読み取る第2のイメージセンサとを有し、前記第1のイメージセンサによる当該原稿の一方の面の読み取りが終了する前に前記第2のイメージセンサによる前記原稿の他方の面の読み取りを開始するものであり、前記縮小部は、前記第1のイメージセンサによって読み取られた画像データ、及び前記第2のイメージセンサによって読み取られた画像データの解像度を前記第3の解像度に変換し、前記記憶部は前記第2のイメージセンサによって読み取られて前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された画像データを記憶し、前記変倍部は、前記第1のイメージセンサによって読み取られて前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換した後に、前記第2のイメージセンサによって読み取られて前記縮小部によって前記第3の解像度に変換されて前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する。
この発明によると、第2のイメージセンサによって読み取られた画像データを縮小解像度に変換して記憶部に記憶するので、記憶部の容量を低減できる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれかの発明の画像読取装置であって、前記原稿の原稿サイズを検出するサイズ検出部と、前記サイズ検出部によって検出された原稿サイズが小さいほど前記第3の解像度を高くする変更部と、を備える。
第3の解像度が高いほど画像データのデータ量は大きくなるものの、その分、第3の解像度に変換する際に欠落する情報が少なくなるので、画質の低下を抑制できる。
そして、原稿サイズが小さいほど画像データのデータ量が小さくなるので、原稿サイズが小さい場合には第3の解像度を高くすることができる。
この発明によると、原稿サイズが小さいほど第3の解像度を高くするので、情報の欠落による画質の低下を抑制できる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の画像読取装置であって、前記第1の解像度を設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記第1の解像度に応じた前記第2の解像度が低いほど前記第3の解像度を高くする変更部と、を備える。
第3の解像度が高いほど画像データのデータ量は大きくなるものの、その分、第3の解像度に変換する際に欠落する情報が少なくなるので画質の低下を抑制できる。
そして、第2の解像度が低いほど画像データのデータ量は小さくなるので、第2の解像度が低い場合には第3の解像度を高くすることができる。
この発明によると、第2の解像度が低いほど第3の解像度を高くするので、情報の欠落による画質の低下を抑制できる。
第7の発明は、第1〜第6のいずれかの発明の画像読取装置であって、前記第1の解像度を設定する設定部を備え、前記読取部は、前記設定部によって設定された前記第1の解像度が、モアレが生じ難い解像度として予め設定されているモアレ抑制解像度未満である場合は、前記モアレ抑制解像度を前記第2の解像度として前記原稿を読み取る。
この発明によると、モアレによる画質の低下をより確実に抑制できる。
第8の発明は、第1〜第7のいずれかの発明の画像読取装置であって、前記読取部から出力された前記第2の解像度の画像データ中の細線を検出する細線検出部を備え、前記縮小部は、前記第2の解像度の画像データの隣接する所定数の画素の濃度の平均値を変換後の1画素の濃度として設定することによって前記第3の解像度に変換するものであり、前記細線を表す画素を含む前記所定数の画素については平均値ではなく当該細線を表す画素の濃度を変換後の1画素の濃度として設定するとともに、前記第2の解像度の前記画像データにおいて当該細線を表す画素の座標を前記変倍部に出力し、前記変倍部は、前記第3の解像度に変換された前記画像データの足りない画素を補完することによって前記第1の解像度に変換するものであり、前記第3の解像度に変換された前記画像データにおいて前記細線を表す画素の濃度が設定されている画素を前記座標に基づいて特定し、特定した画素の濃度を変換後の1画素の濃度として設定するとともに、前記第1の解像度に変換された前記画像データにおいて前記細線を表す画素の濃度が設定される画素に隣接する画素については前記第3の解像度に変換された前記画像データにおいて前記細線を表す画素の濃度が設定されている画素に隣接している画素の濃度を設定する。
この発明によると、細線の分解能が低下することを抑制できるので、縮小、拡大を行った後の画像データにおいて細線をぼやけることなく明瞭に表すことができる。
なお、所定数は整数に限られるものではない。例えば第2の解像度の画像データの3つの画素の濃度から第3の解像度の2つの画素の濃度を設定する場合は、所定数は「1.5」となる。
第9の発明は、画像形成装置であって、第1の解像度に応じた第2の解像度で原稿を読み取って画像データを出力する読取部と、前記読取部から出力された前記画像データの解像度を前記第1の解像度及び前記第2の解像度のいずれより低解像度の第3の解像度に変換する縮小部と、前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された前記画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する変倍部と、前記変倍部によって前記第1の解像度に変換された前記画像データを印刷する印刷部と、
を備える。
この発明によると、記憶部の容量を低減しつつ画質の低下を抑制できる。
第10の発明は、記憶部を備える画像読取装置を用いた画像読取方法であって、第1の解像度に応じた第2の解像度で原稿を読み取って画像データを出力する読取段階と、前記読取段階において出力された前記画像データの解像度を前記第1の解像度及び前記第2の解像度のいずれより低解像度の第3の解像度に変換する縮小段階と、前記縮小段階において前記第3の解像度に変換された前記画像データを前記記憶部に記憶させる記憶段階と、前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する変倍段階と、前記変倍段階によって前記第1の解像度に変換された前記画像データを出力する出力段階と、を含む。
この発明によると、バッファ領域の容量を低減しつつ画質の低下を抑制できる。
尚、本発明に備わる各部の機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら各部の機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
実施形態1に係る複合機の電気的構成を示す模式図である。 読取部の構成を簡略化して示す模式図。 ASICの電気的構成を示すブロック図。 読取条件、読取解像度、及び縮小解像度の関係の一例を示す表。 両面コピーにおける制御部の処理の流れを示すフローチャート。 細線検出回路による細線の検出を説明するための模式図。 実施形態2に係るASICの構成を示すブロック図。 読取条件、読取解像度、及び縮小解像度の関係の一例を示す表。 制御部の処理の流れを示すフローチャート。 実施形態3に係る縮小解像度決定処理の流れを示すフローチャート。 実施形態4に係る読取条件、読取解像度、及び縮小解像度の関係の一例を示す表。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
(1)画像読取装置の構成
図1は、プリント機能、スキャン機能、及びコピー機能を備える複合機1(画像読取装置、画像形成装置の一例)の電気的構成を示す模式図である。
複合機1は、制御部11、操作部12、読取部13、ASIC14、印刷部15、及び、USBインタフェース16(USB I/F)を備えて構成されている。
制御部11(決定部、変更部の一例)は、CPU11a、ROM11b、及びRAM11c(記憶部の一例)を備えて構成されている。CPU11aはROM11bに記憶されている各種のプログラムを実行することによって複合機1の各部を制御する。ROM11bはCPU11aが実行する各種のプログラムなどを記憶している。RAM11cはCPU11aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
操作部12(設定部の一例)は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置や各種のボタンなどを備えて構成されている。ユーザは操作部12を操作することによって機能の選択や読取条件の設定などの各種の操作を行うことができる。
読取部13は、原稿を搬送するADF(Auto Document Feeder)やイメージセンサなどを備えて構成されており、原稿を読み取って画像データをASIC14に出力する。読取部13は原稿の表面を読み取る第1のCIS21(図2参照)と原稿の裏面を読み取る第2のCIS22(図2参照)とを有しており、これらのCISによって原稿の両面を読み取り可能に構成されている。読取部13の構成については後述する。
ASIC14(Application Specific Integrated Circuit)は、読取部13から出力された画像データや、USBインタフェース16に接続されているUSBマスストレージデバイスから読み込んだ画像データ、あるいは複合機1と通信可能に接続されている図示しない外部のコンピュータから送信された画像データなどに各種の処理を施す回路である。ASIC14の構成については後述する。なお、図1では複合機1と外部のコンピュータとを通信可能に接続する構成については省略している。
印刷部15(出力部の一例)は、ASIC14から出力された画像データに基づいて紙などの被記録媒体にCMYK4色の色材(トナー、インクなど)を用いて電子写真方式、インクジェット方式などで画像を形成(印刷)する装置である。
印刷部15は、印刷面を下向きにして排紙トレイに排紙する所謂フェイスダウン排紙を行う。フェイスダウン排紙では、複数の画像データを印刷すると、被記録媒体が印刷面を下向きにして上に積み重なっていくように排紙される。このため、原稿の読み取りが完了した後に被記録媒体をまとめて裏返せば、被記録媒体を並べ替えなくても、印刷面を上にして最初の画像データが印刷されている被記録媒体から最後の画像データが印刷されている被記録媒体までが上から下の順で並んだ状態となる。これにより、被記録媒体を並べ替える負担を軽減できる。
また、印刷部15は、被記録媒体の一方の面に画像データを印刷した後、その被記録媒体を裏返して他方の面に画像データを印刷する両面印刷を実行可能に構成されている。この両面印刷において、印刷部15は先に印刷した面を下にして被記録媒体を排紙トレイに排紙するように構成されている。このため、画像データを1ページから順に印刷させれば、両面印刷においてもフェイスダウン印刷を行わせることができる。
なお、出力部は画像データを外部のファクシミリ装置にファクシミリ送信することによって出力するものであってもよいし、画像データを表示する(あるいは外部の表示装置に表示させる)ことによって出力するものであってもよい。
USBインタフェース16は、USBホストコントローラ、複数のUSBポートなどを備えて構成されており、USBメモリやUSBハードディスクなどのUSBマスストレージデバイスが接続される。
(2)読取部の構成
図2は、読取部13の構成を簡略化して示す模式図である。
複合機1の筐体23(図2では一部のみを図示)は概ね箱形に形成されており、上部に第1プラテンガラス24と第2プラテンガラス25とが並設されている。
原稿カバー26は筐体23の上面を覆う閉姿勢と筐体23の上面を開放する開姿勢とに回動可能に筐体23に連結されている。原稿カバー26には、ADF27、紙などの原稿が積載される原稿トレイ28、排紙トレイ29などが設けられている。
ADF27の内部には、分離ローラ30、分離ローラ30を軸支する軸に基端側を軸支されたアーム31の先端部に回転自在に設けられている吸入ローラ32、複数の搬送ローラ33、34、排紙ローラ35、これらに圧接する複数の従動ローラ36が設けられている。原稿はこれらのローラに搬送されて搬送経路37上を搬送され、第2のCIS22による読み取り位置、及び第1のCIS21による読み取り位置を通過して排紙トレイ29上に排紙される。
第1のCIS21(Contact Image Sensor)は筐体23の内部に収容されており、原稿の表面(原稿トレイ28上に載置されている状態の原稿において上を向く面、または第1プラテンガラス24に載置されている状態の原稿において下を向く面)を読み取る。第1のCIS21は等倍光学系を用いて原稿を読み取るものであり、紙面に垂直な主走査方向に直線状に配列された複数の受光素子を有するCMOSイメージセンサ、RGB3色の発光ダイオードを有する光源、原稿で反射された反射光をCMOSイメージセンサの各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ、これらが搭載されるキャリッジ、及び、キャリッジを副走査方向(主走査方向に垂直な方向であって第1プラテンガラス24の盤面に平行な方向)に往復移動させる図示しない搬送機構を備えている。
第1のCIS21は、ADF27によって搬送される原稿を読み取るときは第2プラテンガラス25の下に停止し、光源の色を順に切り替えながら原稿を読み取る。一方、第1プラテンガラス24上に載置されている原稿を読み取るときは、第1のCIS21は副走査方向に一定速度で移動しつつ、光源の色を順に切り替えながら原稿を読み取る。第1のCIS21は100dpi、200dpi、300dpi、及び600dpiでの読み取りが可能に構成されている。
第2のCIS22(Contact Image Sensor)はADF27の内部に固定されており、ADF27によって搬送される原稿の裏面(原稿トレイ28上に載置されている状態の原稿において下を向く面)を読み取る。第2のCIS22の構成は、移動可能に構成されていない点を除いて第1のCIS21の構成と実質的に同一である。
(3)ASICの構成
図3は、ASIC14の電気的構成を示すブロック図である。なお、図3では第1のCIS21、第2のCIS22、RAM11c、及び印刷部15も併せて示している。
AD変換回路41a、41bは、それぞれ第1のCIS21、第2のCIS22から出力されるアナログの画像データをデジタルの画像データに変換する回路である。なお、AD変換回路41a、41bの前にゲイン調整回路を設けてもよい。
シェーディング補正回路42a、42bは、1ライン分の画像データにシェーディング補正を施す回路である。シェーディング補正とは、受光素子の感度のばらつき、光源の輝度のばらつき、あるいは主走査方向における各受光素子の位置の違いによる入射光量のばらつきなどによって生じる濃度(画素値)のばらつきを補正する処理をいう。
細線検出回路43a、43bは、画像データ上の細線を検出する回路である。細線検出回路41a、41bは、細線を検出すると、細線を表す画素の座標を縮小回路44a、44b、及び変倍回路49に出力する。
ここで、変倍回路49には2つの細線検出回路43a、43bから座標が出力されるので、いずれの細線検出回路43a、43bから出力された座標であるかを識別可能に記憶しておくものとする。なお、一旦座標を制御部11に出力し、第1のCIS21によって読み取られた画像データを変倍回路49によって処理するときに、細線検出回路43aから出力された座標を制御部11が変倍回路49に出力し、第2のCIS22によって読み取られた画像データを変倍回路49によって処理するときに、細線検出回路43bから出力された座標を制御部11が変倍回路49に出力するようにしてもよい。
縮小回路44a、44bは、1ライン分の画像データの解像度を低解像度に変換(縮小)する回路である。
読取γ補正回路45a、45bは、画像データに読取γ補正を施す回路である。読取γ補正とは、各受光素子に入射した光量と濃度との関係がリニアになるようにするために、読取部13のγ特性(γ値)に基づいて画素の濃度を補正する処理である。
色空間変換回路46は、RGB3ライン分の画像データの色空間(RGB色空間)を、設定されている色空間(CMY色空間やYCbCr色空間)に変換する回路である。
UCR(Under Color Reduction)回路47は、色空間変換回路46によってCMY色空間に変換された3ライン分の画像データの色空間をCMYK色空間に変換する回路である。具体的には、UCR回路47はCMY3色の濃度を持つ画素毎にそれら3つの濃度の中で最小の濃度を特定し、その最小の濃度をCMY各濃度からそれぞれ減算し、最小の濃度を減算した後のCMY各濃度をCMYK色空間におけるCMY各濃度とし、その最小の濃度をKの濃度とすることによってCMYK色空間に変換する。
記録γ補正回路48は、1ライン分の画像データに記録γ補正を施す回路である。記録γ補正とは、画像データの画素の濃度とその画素に基づいて被記録媒体上に形成されるドットが表す色との関係がリニアになるようにするために、印刷部15のγ特性(γ値)とは逆のγ特性(γ値の逆数)に基づいて濃度を補正する処理である。
変倍回路49(変倍部の一例)は、1ライン分の画像データを設定されている拡大率(あるいは縮小率)で拡大(あるいは縮小)する回路である。
(4)両面コピー
複合機1は、ADF27によって搬送される原稿を第1のCIS21及び第2のCIS22によって読み取って被記録媒体の両面に印刷する両面コピーを実行可能に構成されている。
前述したように両面印刷では先に印刷された面を下にして排紙するので、複数の原稿を両面コピーする場合にフェイスダウン排紙をさせるには、原稿の表面を先に印刷させればよい。それにより、複数の原稿の両面コピーが完了した後に被記録媒体をまとめて裏返せば、原稿の表面が印刷された面を上にして最初の原稿が印刷されている被記録媒体から最後の原稿が印刷されている被記録媒体までが上から下の順で並んだ状態とすることができる。これにより、被記録媒体を並べ替える負担を軽減できる。
ところで、図2からも判るように、第2のCIS22は第1のCIS21よりも搬送経路37の上流側に配置されているので、第2のCIS22による原稿の裏面の読み取りが、第1のCIS21による原稿の表面の読み取りより先に開始される。このため、読み取りが先に開始された方の面から印刷させたとすると、原稿の裏面が先に印刷されることになり、フェイスダウン排紙がされなくなってしまう。
そこで、複合機1は、第2のCIS22によって読み取られた画像データ(裏面の画像データ)を色空間変換回路46に出力可能になるまで、具体的には第1のCIS21によって読み取った画像データ(表面の画像データ)が色空間変換回路46に出力され終わるまで、第2のCIS22によって読み取った1ページ分の画像データ(裏面の画像データ)を、RAM11cに確保した画像格納用バッファ53(図3参照、バッファ領域の一例)に記憶しておく。そして、表面の画像データが色空間変換回路46に出力され終わると、複合機1は画像格納用バッファ53に記憶している裏面の画像データを色空間変換回路46に出力する。
「第1のCIS21によって読み取られた画像データが色空間変換回路46に出力され終わるまで」は、「所定条件が満たされるまで」の一例であり、「第2のCIS22によって読み取った1ページ分の画像データ」は、「所定条件が満たされるまでの間に読取部13によって読み取られた分の原稿を表す画像データ」の一例である。
ところで、読取条件によっては画像データのデータ量が多くなり、1ページ分の画像データを記憶させようとすると大きな容量の画像格納用バッファ53が必要となる。
そこで、複合機1は、両面コピーを行う場合に、1ページ分の画像データのデータ量が画像格納用バッファ53の容量より多くなる読取条件が設定されている場合は、低解像度(縮小解像度、第3の解像度の一例)の画像データを画像格納用バッファ53に記憶する。
ただし、複合機1は、最初から低解像度(縮小解像度)で原稿を読み取るのではなく、原稿の読み取り自体はユーザに設定された設定解像度(第1の解像度の一例)に応じた読取解像度(第2の解像度の一例)で行い、その後に縮小解像度に変換(縮小)する。ここで、縮小解像度は設定解像度、及び読取解像度よりも低い解像度である。
図4は、読取条件、読取解像度、及び縮小解像度の関係の一例を示す表である。読取条件とは、読取設定項目(読取方式、色、設定解像度)毎に設定された設定値の組み合わせをいう。理解を容易にするため、実施形態1では読取部13によって読み取る原稿のサイズは1種類に固定されているものとする。
図4に示す例では、読取方式の設定値として片面/両面を設定可能であり、色の設定値としてMono/Colorを設定可能であり、設定解像度の設定値として100dpi、200dpi、300dpi、600dpiを設定可能である。ユーザは操作部12を操作することによって読取条件を設定することができる。
読取解像度(第2の解像度)は設定解像度(第1の解像度)に対応付けられて予め設定されている解像度である。制御部11は図4に示す表と同様のテーブル(解像度テーブル、「予め設定されている判定基準」の一例)をROM11bに記憶しており、設定解像度に応じた読取解像度を解像度テーブルから取得し、取得した読取解像度で原稿を読み取るように読取部13を制御する。
本実施形態ではいずれの読取条件が設定された場合も設定解像度と読取解像度とを同じにしている。なお、読取解像度は縮小解像度より高解像度であれば必ずしも設定解像度と一致していなくてもよい。
例えば、設定解像度として600dpiが設定された場合に読取解像度を500dpi(ただし500dpiでの読取が可能である場合)としてもよいし、700dpi(ただし700dpiでの読取が可能である場合)としてもよい。なお、読取解像度を設定解像度と異ならせる場合には、読取解像度を設定解像度より高解像度にすることが望ましい。
また、例えば設定解像度が500dpiであり、読取部13が500dpiでの読み取りに対応していない場合に、読取解像度を600dpiとしてもよい。
縮小解像度は、読取解像度で読み取った原稿を縮小する解像度である。図示するように(両面、Color、600dpi)以外の読取条件では読取解像度と縮小解像度とは同じである。これは、(両面、Color、600dpi)以外の読取条件については、読取解像度で読み取った画像データを縮小せずに画像格納用バッファ53に記憶することを意味している。
これに対し、(両面、Color、600dpi)では、読取解像度が600dpiであり、縮小解像度が300dpiである。これは、600dpiで原稿を読み取って出力された画像データの解像度を300dpiに変換(縮小)して画像格納用バッファ53に記憶することを意味している。
つまり、本実施形態では読取条件が(両面、Color、600dpi)であるときのみ画像データを縮小して画像格納用バッファ53に記憶し、それ以外の読取条件の場合は縮小せずに画像格納用バッファ53に記憶する。
なお、前述したように実施形態1では理解を容易にするため原稿サイズが1種類に固定されているものとしたが、読取部13は複数種類のサイズの原稿を読み取り可能なものであってもよい。
複数種類のサイズの原稿を読み取り可能な場合には、図4に示す関係は原稿サイズに応じて決まることになる。例えば図4に示す関係はある1種類の原稿サイズを前提にしたものであるが、当該1種類の原稿サイズよりも大きい原稿サイズの場合には同じ読取条件で原稿を読み取っても出力される画像データのデータ量が多くなる。そのため、図4では読取解像度と縮小解像度とが同じであっても、当該大きい原稿サイズでは読取解像度よりも低解像度の縮小解像度が設定されることもある。
また、原稿サイズが同じであっても、RAM11cの空き容量が少なければ画像格納用バッファ53として確保できる容量が少なくなるので、読取解像度よりも低解像度の縮小解像度が設定される読取条件の数は多くなることになる。
つまり、図4に示す関係は、上述した読取条件の他に原稿サイズやRAM11cの空き容量などに応じて決まるものである。
また、RAM11cの空き容量は他の機能(スキャナ機能、プリント機能)が実行されているか否かに応じて変化するので、それに合わせて図4に示す関係を動的に決定してもよい。
(5)画像格納用バッファの容量
Color、600dpiで原稿を読み取って出力された1ページ分の画像データのデータ量をデータ量A、当該画像データの解像度を300dpiに変換した画像データのデータ量をデータ量Bとしたとき、画像格納用バッファ53の容量Cは、
データ量A > 画像格納用バッファの容量C ≧ データ量B
となる値である。
なお、データ量A、Bは原稿サイズによって変わるので、複数種類のサイズの原稿を読取可能な場合は読取可能な最大の原稿サイズの原稿を読み取った場合のデータ量A、Bに基づいて画像格納用バッファ53の容量Cを決定することが望ましい。
図4に示すように本実施形態では読取方式が片面である読取条件の場合は画像データを縮小しないが、その理由は、片面の場合には1ページ分の画像データを画像格納用バッファ53に記憶しないので、画像格納用バッファ53に記憶させるデータ量は画像格納用バッファ53の容量より少ないからである。
また、読取方式が両面であっても(両面、Color、600dpi)以外の読取条件の場合は画像データを縮小しないが、その理由は、(両面、Color、600dpi)以外の読取条件の場合に出力される1ページ分の画像データ(読取解像度の画像データ)のデータ量は縮小しなくても画像格納用バッファ53の容量より少ないからであり、縮小しなくても1ページ分の画像データを画像格納用バッファ53に記憶できるからである。
(6)両面コピーにおける制御部、及びASICの作動
以下、両面コピーにおける制御部11の作動、及びASIC14の作動について説明する。
(6−1)制御部の作動
図5は、両面コピーにおける制御部11の処理の流れを示すフローチャートである。本処理はユーザが操作部12で読取条件を設定してコピーの実行を指示すると開始される。
S101では、制御部11はユーザによって設定された読取条件に対応する読取解像度、及び縮小解像度を解像度テーブルから取得する。
S102では、制御部11は解像度テーブルから取得した縮小解像度が読取解像度より低解像度であるかを判定し、低解像度である場合は変換すると決定してS103に進み、低解像度ではない場合は変換しないと決定してS107に進む(読取条件と予め設定されている判定基準とを照らして判定する一例)。
S103では、制御部11は縮小解像度を読取解像度で除算することによって縮小率を算出する。
S104では、制御部11は算出した縮小率をASIC14の縮小回路44a及び44bに設定する。
S105では、制御部11はASIC14の色空間変換回路46に変換先の色空間としてCMY色空間を設定する。
S106では、制御部11は設定解像度を縮小解像度で除算することによって拡大率を算出する。
S107では、制御部11はASIC14に細線検出回路43a、43b、及び縮小回路44a、44bをスキップするよう設定する。
S108では、制御部11は設定解像度を読取解像度で除算することによって拡大率(あるいは縮小率)を算出する。
S109では、制御部11は算出した拡大率(あるいは縮小率)をASIC14の変倍回路49に設定する。
S110では、制御部11は読取条件に基づいて読取部13及び印刷部15を制御して両面コピーを実行させる。
以上により制御部11による処理が終了する。
なお、ここではS102で変換しないと決定された場合は細線検出回路43a、43b、及び縮小回路44a、44bをスキップする場合を例に説明したが、これらをスキップしないようにしてもよい。その場合には、読取解像度(第2の解像度)と縮小解像度(第3の解像度)とが同じであるので、縮小率が1となり、結果として画像データは縮小されないことになる。
また、S102で変換しないと決定された場合であっても設定解像度と読取解像度とが異なる場合には読取解像度で読み取られた画像データを設定解像度に拡大(あるいは縮小)する必要があるので、上述したフローチャートでは変換しないと決定された場合であっても変倍回路49をスキップしないようにしている。しかしながら、本実施形態のように設定解像度と読取解像度とが同じである場合は、変換しないと決定された場合に変倍回路49をスキップするようにしてもよい。
(6−2)ASICの作動
読取条件が(両面、カラー、600dpi)である場合を例に、ASIC14の各回路の作動について図3を参照して説明する。
前述したように第2のCIS22は第1のCIS21よりも搬送経路37の上流側に配置されているので、第2のCIS22によるAD変換回路41bへの画像データの出力が先に開始され、原稿が第2のCIS22によって読み取られる位置から第1のCIS21によって読み取られる位置まで移動する時間だけ遅れて第1のCIS21からAD変換回路41aへの画像データの出力が開始される。
始めに、第2のCIS22から出力される画像データの処理について説明する。
第2のCIS22から出力された1ライン分のアナログの画像データは、AD変換回路41bによってデジタルの画像データに変換され、シェーディング補正回路42bに出力される。
シェーディング補正回路42bによってシェーディング補正が施された1ライン分の画像データは、図示しないDMAコントローラにより、演算用バッファ54を介して細線検出回路43b、及び縮小回路44bに出力される。
細線検出回路43bに出力された画像データは、細線検出回路43bによって細線が検出され、細線を表す画素の座標が縮小回路44b、及び変倍回路49に出力される。以下、細線検出回路43bによる細線の検出を、図6を参照して説明する。
図6は、細線検出回路による細線の検出を説明するための模式図である。図中において矩形枠内の数字は画素の濃度を示している。細線検出回路は、1ライン分の画像データ(読取解像度の画像データ)から画素を順に注目画素として選択し、注目画素の一方の側に隣接する画素の濃度が注目画素の濃度より一定値以上大きく、且つ他方の側に隣接する画素の濃度が注目画素の濃度より一定値以上大きい場合に、その注目画素を、細線を表す画素であると判定する。図中では細線を表す画素を斜線で示している。
図3に戻り、縮小回路44bに出力された画像データは、細線検出回路43bから出力された座標と制御部11によって設定されている縮小率とに基づいて縮小され、演算用バッファ54を介して読取γ補正回路45bに出力される。以下、縮小回路44bによる画像データの縮小を、図6を参照して説明する。
例えば、設定されている縮小率が1/2であるとすると、縮小回路44bは画像データ(読取解像度の画像データ)において隣り合う2つの画素の濃度の平均値、又はいずれか一方の画素の濃度を、縮小後の画像データ(縮小解像度の画像データ)の対応する1画素の濃度とすることによって画像データを縮小する。図6では平均値が設定される場合を破線で示し、一方の画素の濃度が設定される場合を実線で示している。
より具体的には、縮小回路44bは、読取解像度の画像データの隣り合う2つの画素のうちいずれかが細線を表す画素であるか否かを細線検出回路43bから出力された座標に基づいて判断し、細線を表すものでない場合には、それら2つの画素の平均値を縮小後の画像データ(縮小解像度の画像データ)の対応する1画素の濃度として設定する。一方、2つの画素の一方が細線を表す画素である場合には、縮小回路44bは細線を表す画素の濃度を縮小後の画像データの対応する1画素の濃度として設定する。
図3に戻り、読取γ補正回路45bに出力された1ライン分の画像データは読取γ補正回路45bによってγ補正が施され、画像格納用バッファ53に記憶される。
第2のCIS22によって読み取られた1ページ分の画像データ(裏面の画像データ)は、第1のCIS21によって読み取られた画像データ(表面の画像データ)が全て色空間変換回路46に出力されるまで画像格納用バッファ53に記憶される。
次に、第1のCIS21から出力される画像データの処理について説明する。第1のCIS21によって読み取られた画像データの処理は第2のCIS22によって読み取られた画像データの処理と実質的に同じであるが、画像格納用バッファ51に1ページ分の画像データが記憶されない点で異なる。
第1のCIS21によって読み取られた画像データは画像格納用バッファ51に記憶され、DMAコントローラは画像格納用バッファ51に所定ライン分の画像データ(例えばRGB3ライン分の画像データ)が記憶される毎に色空間変換回路46に出力する。画像格納用バッファ51は1ページ分の画像データを記憶しなくてよいので、画像格納用バッファ53に比べて容量が小さくてよい。
画像格納用バッファ53に記憶されている1ページ分の画像データは、第1のCIS21によって読み取られた画像データが全て色空間変換回路46に出力された後に、DMAコントローラによって所定ライン分ずつ色空間変換回路46に出力される。
色空間変換回路46に出力された画像データは、色空間変換回路46、UCR回路47、記録γ補正回路48を経て変倍回路49に出力される。
変倍回路49は、1ライン分の画像データを、制御部11によって設定されている拡大率で拡大する。以下、変倍回路49による画像データの拡大を、図6を参照して説明する。ここでは設定されている拡大率が2であるとして説明する。
変倍回路49は、拡大前の画像データ(縮小解像度の画像データ)を構成する画素を順に注目画素として選択し、以下に説明する規則に従って画素を補完することによって画像データを拡大する。
規則1)選択した注目画素が細線検出回路44bで検出された細線を表す画素に対応する画素である場合は、拡大後の画像データ(設定解像度の画像データ)の対応する二つの画素のうち、細線検出回路44bから出力された座標と一致する方の画素に、注目画素の濃度を設定する。
それら二つの画素のうち他方の画素には、当該他方の画素が一方の画素(細線検出回路から出力された座標と一致する方の画素)の左側にある場合には、縮小解像度の画像データにおいて注目画素の左側にある画素の濃度を設定する。
逆に、当該他方の画素が一方の画素の右側にある場合には、縮小解像度の画像データにおいて注目画素の右側にある画素の濃度を設定する。
規則2)注目画素が細線を表さない画素である場合は、注目画素の濃度を、拡大後の画像データ(設定解像度の画像データ)の対応する二つの画素のうち、右側の画素の濃度として設定する。
それら二つの画素のうち左側にある画素には、注目画素の濃度と、縮小解像度の画像データにおいて注目画素の左側にある画素の濃度との平均値を設定する。
ただし、それら二つの画素のうち左側の画素であっても、拡大後の画像データにおいて細線を表す画素の右側に位置する画素である場合には、平均値ではなく、注目画素の濃度を設定する。
なお、前述したように変倍回路49は画像データを縮小する場合もあるが、画像データを縮小する処理は縮小回路と実質的に同一であるので説明は省略する。なお、画像データの縮小は変倍回路49ではなく縮小回路44a(あるいは44b)で行うようにしてもよい。
変倍回路49によって拡大(あるいは縮小)された1ライン分の画像データは、印刷用バッファ55を介して印刷部15に出力され、印刷部15によって被記録媒体に印刷される。
なお、読取条件が(両面、カラー、600dpi)以外である場合(第2種の読取条件の場合)には、制御部11によって細線検出回路43a、43b、及び縮小回路44a、44bをスキップするよう設定されるので、細線検出や縮小は行われず、読取解像度の画像データが変倍回路49によって設定解像度に拡大(あるいは縮小)されて印刷部15に出力されることになる。
(7)実施形態の効果
先ず、読み取り時のモアレの発生原理について説明する。
「(1)印刷物の繰り返しパターン」と「(2)読み取りの画素の並びパターン」とが干渉することによって「新しいパターン」が発生する。
(1)は、例えば「網点」であり、黒塗りの画像であっても実際はドットが集まっている。
(2)は、読み取りに使用する受光素子の間隔のことである。
(1)と(2)とのパターン周波数が異なれば、受光素子によって、ドットのみ読み取るもの、ドットのない部分のみ読み取るもの、両方読み取るものが生じ、それが、特異なパターンとなって発生する。
高周波のパターンは人間の目に見えないが、低周波のパターンは人間の目に見えてしまい、画像劣化につながるモアレとして人間に認識されてしまう。
上述した「新しいパターン」の出方としては、
・(1)の周波数と(2)の周波数(解像度)との差が小さいほど低周波(粗い)パターンが出る。
・(1)の周波数と(2)の周波数(解像度)との差が大きいほど高周波(細かい)パターンが出る。
多くの場合、(1)の周波数は175dpi〜200dpiである。このため、300dpiは、600dpiに比べて(1)との周波数の差が小さいことになり、低周波(粗い)のパターンが出て目立ち易くなる。これに対し、600dpiで読み取ると、高周波のパターンが出てみ立ち難くなる。
600dpiで読み取った画像データを300dpiに縮小した画像データと、原稿を最初から300dpiで読み取った画像データとは必ずしも同じにはならず、600dpiで読み取った画像データ上でモアレが目立ち難ければ、それを300dpiに縮小した画像データ上においてもモアレは目立ち難くなる。このことは本願発明者によって実験的に確認されている。
実施形態1に係る複合機1によると、縮小解像度の画像データを画像格納用バッファ53に記憶する場合であっても、原稿の読み取り自体は読取解像度(第2の解像度)で行い、読取解像度(第2の解像度)で原稿を読み取って出力された画像データの解像度を縮小解像度(第3の解像度)に変換する。これにより、同じ原稿を直接縮小解像度(第3の解像度)で読み取る場合に比べ、画像データが表す画像上にモアレが生じ難くなる。よって複合機1によると、画像データを記憶するRAM11cの容量を低減しつつ画質の低下を抑制できる。
更に、複合機1によると、画像格納用バッファ53の容量Cがデータ量Aより少ないので、読取解像度(第2の解像度)で原稿を読み取って出力された画像データを縮小せずにそのまま画像格納用バッファ53に記憶させる場合に比べて画像格納用バッファ53の容量を低減できる。また、画像格納用バッファ53の容量Cがデータ量Bより大きいので、縮小解像度(第3の解像度)に変換した画像データを確実に記憶することができる。
更に、複合機1によると、読取解像度(第2の解像度)の画像データ中の細線を検出し、設定解像度(第1の解像度)に変換された画像データにおいて細線を表す画素の濃度が設定される画素に隣接する画素については縮小解像度(第3の解像度)に変換された画像データにおいて細線を表す画素の濃度が設定されている画素に隣接している画素の濃度を設定する。これにより、細線の分解能が低下することを抑制でき、縮小、拡大を行った後の画像データにおいて細線をぼやけることなく明瞭に表すことができる。
更に、複合機1によると、S102で変換しないと決定した場合は読取部13によって読み取られた画像データの解像度を縮小解像度(第3の解像度)に変換しないので、縮小解像度に変換する際の情報の欠落による画質の低下を抑制できる。
更に、複合機1によると、第2のCIS22によって読み取られた画像データの解像度を縮小解像度に変換する場合には、第1のCIS21によって読み取られた画像データについても縮小解像度に変換する。これにより、両面コピーされた被記録媒体において表と裏の画像の画質を合わせることができる。
なお、第2のCIS22によって読み取られた画像データの解像度を縮小解像度に変換する場合であっても、第1のCIS21によって読み取られた画像データの解像度は縮小解像度に変換しないようにしてもよい。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7ないし図9によって説明する。
実施形態2では片面コピーの場合に1ページ分の画像データをRAM11cに記憶しておき、再コピーが指示された場合に、RAM11cに記憶している画像データを印刷する。
実施形態2に係る複合機の構成は複合機1と同じ構成であってもよいし、複合機1からADF27を除いた構成であってもよい。ここでは複合機1からADF27を除いた構成の複合機を例に説明する。
図7は、実施形態2に係るASIC14の構成を示すブロック図である。実施形態2に係る複合機はADF27を備えないため、実施形態1の第2のCIS22を備えていない。そのため、実施形態2に係るASIC14は第2のCIS22から出力された画像データを処理するための回路を備えていない。
その替わりとして、実施形態2に係るASIC14は、読取γ補正回路45aから出力された画像データを画像格納用バッファ51、及び画像格納用バッファ53の両方に記憶させる。
図示しないDMAコントローラは画像格納用バッファ51に所定ライン分の画像データ(例えばRGB3ライン分の画像データ)が記憶される毎に色空間変換回路46に出力する。一方、画像格納用バッファ53には1ページ分の画像データが記憶され、再コピーの指示がされた後に色空間変換回路46に出力される。
図8は、実施形態2に係る読取条件、読取解像度、及び縮小解像度の関係の一例を示す表である。実施形態2では、(片面、カラー、600dpi)の場合に、読取解像度より低解像度の縮小解像度が設定されている。
図9は、実施形態2に係る制御部の処理の流れを示すフローチャートである。S101とS201との間に実行される処理は実施形態1のS102〜S109の処理と実質的に同一であるので図9では省略して示している。
S201では、制御部11は読取条件に基づいて読取部13及び印刷部15を制御して片面コピーを実行させる。
S202では、制御部11はユーザによって再コピーが指示されたか否かを判定する。制御部11は、前回の読取処理が終了してから一定時間以内に再コピーの指示がされた場合はS203に進み、一定時間が経過しても再コピーの指示がされなかった場合はS204に進む。
S203では、制御部11は画像格納用バッファ53に記憶されている画像データを印刷部15に印刷させる。具体的には、制御部11はDMAコントローラを制御して、画像格納用バッファ53に記憶されている画像データを所定ラインずつ色空間変換回路46に出力させる。色空間変換回路46に出力した後の処理は実施形態1と実質的に同一であるので説明は省略する。
S204では、制御部11は画像格納用バッファ53に記憶されている画像データを破棄する。
以上説明した本発明の実施形態2に係る複合機によると、再コピーのために1ページ分の画像データを画像格納用バッファ53に記憶しておく場合に、画像格納用バッファ53の容量を低減しつつ画質の低下を抑制できる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図10によって説明する。
実施形態1では読取条件毎に予め縮小解像度が決まっていたが、実施形態3では読取条件とRAM11cの空き容量とに基づいて縮小解像度を決定する。
実施形態3に係る複合機の構成は実施形態1と同じであるので説明は省略する。
図10は、縮小解像度を決定する縮小解像度決定処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、ユーザが操作部12で読取条件を設定してコピーの実行を指示した場合に、実施形態1の図5に示す処理が開始される前に制御部11(変更部の一例)によって実行される。
ここで、前述した実施形態1では原稿サイズが1種類である場合を例に説明したが、実施形態3では原稿サイズが複数種類ある場合を例に説明する。
S301では、制御部11はADF27に載置されている原稿の原稿サイズを検知する。
原稿サイズの検知は、例えば原稿サイズを光学的に検知するセンサを用いて行ってもよいし、ユーザが原稿サイズを設定するためのインタフェースを操作部12に設け、ユーザに設定させることによって検知する構成であってもよい。
S302では、制御部11は読取条件(S301で検知した原稿サイズと、ユーザが設定した色、及び設定解像度)から、読取解像度の画像データの1ページ分のデータ量を算出する。
S303では、制御部11は画像格納用バッファ53として用いることのできるRAM11cの空き領域の容量(空き容量)がS302で算出した1ページ分のデータ量以上であるか否かを判定し、1ページ分のデータ量以上である場合はS304に進み、1ページ分のデータ量未満である場合はS305に進む。
S304では、制御部11は縮小解像度に読取解像度と同じ解像度を設定する。縮小解像度に読取解像度と同じ解像度を設定するので、例え読取条件が(両面、カラー、600dpi)であっても縮小は行われないことになる。
S305では、制御部11はS101で検知した原稿サイズとユーザが設定した色とから、RAM11cの空き領域に記憶可能な最大解像度を算出する。
S306では、制御部11は縮小解像度にS305で算出した最大解像度を設定する。
以上説明した本発明の実施形態3に係る複合機によると、原稿サイズが小さいほど縮小解像度(第3の解像度)を高くすることができる。例えば、原稿サイズ以外の読取条件(読取方式、色、及び設定解像度)が同じで、原稿サイズのみを変えたとする。この場合、縮小解像度が同じであれば原稿サイズが小さいほど1ページ分のデータ量(縮小解像度の画像データのデータ量)は少なくなるので、原稿サイズが小さくなれば、その分縮小解像度を大きくしても空き領域に記憶させることができる。つまり、原稿サイズが小さいほど縮小解像度が高くなる。縮小解像度(第3の解像度)が高いほど画像データのデータ量は大きくなるものの、その分、縮小解像度(第3の解像度)に変換する際に欠落する情報が少なくなるので、画質の低下を抑制できる。
更に、実施形態3に係る複合機によると、読取解像度(第2の解像度)が低いほど縮小解像度を高くすることができる。例えば、読取解像度以外の読取条件(原稿サイズ、読取方式、及び色)が同じで、読取解像度のみが異なっているとする。この場合、読取解像度が小さいほど1ページ分のデータ量は少なくなるので、その分、算出される最大解像度(すなわち縮小解像度)は大きくなる。つまり、読取解像度(第2の解像度)が小さいほど縮小解像度が高くなる。これにより、情報の欠落による画質の低下を抑制できる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図11によって説明する。
実施形態4では、設定解像度がモアレ抑制解像度未満である場合は、モアレ抑制解像度を読取解像度に設定して原稿を読み取る。
モアレ抑制解像度とは、本願発明者が実験によりその解像度より高解像度で原稿を読み取ればモアレが目立ち難いと判断した解像度である。ただし、この判断は主観によるところもあるため、必ずしもモアレが目立たないことを保証するものではない。
図11は、実施形態4に係る読取条件、読取解像度、及び縮小解像度の関係の一例を示す表である。図示する例ではモアレ抑制解像度を400dpiとし、設定解像度が100dpi、200dpi、300dpiである読取条件については読取解像度を400dpiに設定している。
以上説明した本発明の実施形態4に係る複合機によると、モアレによる画質の低下をより確実に抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1ではS102で変換しないと決定された場合には画像データを読取解像度より低解像度の縮小解像度に変換しない場合を例に説明したが、全ての読取条件について読取解像度より低解像度の縮小解像度に変換してもよい。例えば、画像格納用バッファの容量が小さい場合には、全ての読取条件について読取解像度より低解像度の縮小解像度に変換してもよい。
(2)上記実施形態1では印刷部15は両面印刷において先に印刷した面を下にして被記録媒体を排紙トレイに排紙するように構成されており、一方、読取部13は原稿の裏面を原稿の表面より先に読み取るように構成されている場合を例に説明した。
これとは逆に、印刷部15は両面印刷において先に印刷した面を上にして被記録媒体を排紙トレイに排紙するように構成されており、一方、読取部13は原稿の表面を原稿の裏面より先に読み取るように構成されている場合に本発明を適用してもよい。
この場合、フェイスダウン排紙をさせるためには、原稿の裏面を先に印刷させればよい。これにより、後に印刷される表面が下を向いて廃止されることとなり、フェイスダウン排紙となる。その場合に、読取部13は原稿の表面を先に読み取るので、表面を読み取った1ページ分の画像データを第3の解像度に縮小して画像格納用バッファ53に記憶してもよい。
(3)上記実施形態1では「所定条件が満たされるまでの間に読取部によって読み取られた分の原稿を表す画像データ」の例として、原稿の裏面を読み取って出力された1ページ分の画像データを例に説明したが、「所定条件が満たされるまでの間に読取部によって読み取られた分の原稿を表す画像データ」は、1ページ分の画像データに限られない。
例えば、原稿の裏面を読み取るCISが、原稿の表面を読み取るCISよりも搬送経路37の下流側にあり、且つ、原稿の表面の読み取りが完了する前に裏面の読み取りが開始される場合、表面の読み取りが終了したとき、裏面はまだ一部が読み取られていない状態となる。
この場合、裏面を全て読み取る前に原稿の表面の画像データが変倍回路49に出力され終わるので、裏面を全て読み取る前に、裏面を読み取った画像データの変倍回路49への出力を開始できる。したがって、1ページ分の画像データを記憶しておかなくてもよい。
(4)上記実施形態1では第1のCIS21及び第2のCIS22を用いて原稿の両面を読み取る場合を例に説明したが、原稿をスイッチバックさせることによって一つのCISで原稿の両面を読み取る構成であってもよい。この場合、後に読み取られた面の画像データを被記録媒体に先に印刷する場合に、本発明を適用することができる。なお、この場合には、AD変換回路、シェーディング補正回路、細線検出回路、縮小回路、及び読取γ補正回路は一組あればよい。つまり実施形態1のように二組備えなくてもよい。
(5)上記実施形態1では第1のCIS21によって読み取った画像データも第3の解像度に変換している。これは、表面を読み取って印刷した画像の画質と裏面を読み取って印刷した画像の画質とを合わせるためである。表面を読み取って印刷した画像の画質と裏面を読み取って印刷した画像の画質とを合わせなくてよい場合には、第1のCIS21によって読み取った画像データは第3の解像度に変換しないようにしてもよい。
1・・・複合機
11・・・制御部
11a・・・CPU
11b・・・ROM
11c・・・RAM
12・・・操作部
13・・・読取部
14・・・ASIC
15・・・印刷部
16・・・USBインタフェース
21・・・第1のCIS
22・・・第2のCIS
41a、41b・・・AD変換回路
42a、42b・・・シェーディング補正回路
43a、43b・・・細線検出回路
44a、44b・・・縮小回路
45a、45b・・・読取γ補正回路
46・・・色空間変換回路
47・・・UCR回路
48・・・記録γ補正回路
49・・・変倍回路
51、53・・・画像格納用バッファ
52、54・・・演算用バッファ
55・・・印刷用バッファ

Claims (9)

  1. 第1の解像度を含む読取条件を設定する設定部と、
    前記設定部によって設定された前記第1の解像度に応じた第2の解像度と、前記第1の解像度を除く前記読取条件とに基づいて原稿を読み取って画像データを出力する読取部と、
    前記読取部から出力された前記画像データの解像度を、前記第1の解像度及び前記第2の解像度のいずれより低解像度の第3の解像度に変換するか否かを、前記読取条件に応じて決定する決定部と、
    前記決定部によって変換すると決定された場合に、前記読取部から出力された前記画像データの解像度を前記第3の解像度に変換する縮小部と、
    前記決定部によって変換すると決定された場合は前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された前記画像データを記憶し、変換しないと決定された場合は前記読取部から出力された前記第2の解像度の前記画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する変倍部と、
    前記第1の解像度の画像データを出力する出力部と、
    を備える、画像読取装置。
  2. 請求項に記載の画像読取装置であって、
    前記記憶部は所定条件が満たされるまでの間に前記読取部によって読み取られた分の前記原稿を表す画像データを当該記憶部に確保されているバッファ領域に記憶するものであり、
    前記所定条件が満たされるまでの間に前記読取部によって読み取られた分の前記原稿を表す画像データのデータ量をデータ量A、当該画像データを前記第3の解像度に変換した画像データのデータ量をデータ量Bとしたとき、前記バッファ領域の容量Cは、
    データ量A > バッファ領域の容量C ≧ データ量B
    となる値である、画像読取装置。
  3. 請求項1又は請求項に記載の画像読取装置であって、
    前記読取部は、前記原稿の一方の面を前記第2の解像度で読み取る第1のイメージセンサと、当該原稿の他方の面を前記第2の解像度で読み取る第2のイメージセンサとを有し、前記第1のイメージセンサによる当該原稿の一方の面の読み取りが終了する前に前記第2のイメージセンサによる前記原稿の他方の面の読み取りを開始するものであり、
    前記縮小部は、前記第1のイメージセンサによって読み取られた画像データ、及び前記第2のイメージセンサによって読み取られた画像データの解像度を前記第3の解像度に変換し、
    前記記憶部は前記第2のイメージセンサによって読み取られて前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された画像データを記憶し、
    前記変倍部は、前記第1のイメージセンサによって読み取られて前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換した後に、前記第2のイメージセンサによって読み取られて前記縮小部によって前記第3の解像度に変換されて前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する、画像読取装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿の原稿サイズを検出するサイズ検出部と、
    前記サイズ検出部によって検出された原稿サイズが小さいほど前記第3の解像度を高くする変更部と、
    を備える画像読取装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記第1の解像度を設定する設定部と、
    前記設定部によって設定された前記第1の解像度に応じた前記第2の解像度が低いほど前記第3の解像度を高くする変更部と、
    を備える画像読取装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記第1の解像度を設定する設定部を備え、
    前記読取部は、前記設定部によって設定された前記第1の解像度が、モアレが生じ難い解像度として予め設定されているモアレ抑制解像度未満である場合は、前記モアレ抑制解像度を前記第2の解像度として前記原稿を読み取る、画像読取装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記読取部から出力された前記第2の解像度の画像データ中の細線を検出する細線検出部を備え、
    前記縮小部は、
    前記第2の解像度の画像データの隣接する所定数の画素の濃度の平均値を変換後の1画素の濃度として設定することによって前記第3の解像度に変換するものであり、前記細線を表す画素を含む前記所定数の画素については平均値ではなく当該細線を表す画素の濃度を変換後の1画素の濃度として設定するとともに、前記第2の解像度の前記画像データにおいて当該細線を表す画素の座標を前記変倍部に出力し、
    前記変倍部は、
    前記第3の解像度に変換された前記画像データの足りない画素を補完することによって前記第1の解像度に変換するものであり、前記第3の解像度に変換された前記画像データにおいて前記細線を表す画素の濃度が設定されている画素を前記座標に基づいて特定し、特定した画素の濃度を変換後の1画素の濃度として設定するとともに、前記第1の解像度に変換された前記画像データにおいて前記細線を表す画素の濃度が設定される画素に隣接する画素については前記第3の解像度に変換された前記画像データにおいて前記細線を表す画素の濃度が設定されている画素に隣接している画素の濃度を設定する、画像読取装置。
  8. 第1の解像度を含む読取条件を設定する設定部と、
    前記設定部によって設定された前記第1の解像度に応じた第2の解像度と、前記第1の解像度を除く前記読取条件とに基づいて原稿を読み取って画像データを出力する読取部と、
    前記読取部から出力された前記画像データの解像度を、前記第1の解像度及び前記第2の解像度のいずれより低解像度の第3の解像度に変換するか否かを、前記読取条件に応じて決定する決定部と、
    前記決定部によって変換すると決定された場合に、前記読取部から出力された前記画像データの解像度を前記第3の解像度に変換する縮小部と、
    前記決定部によって変換すると決定された場合は前記縮小部によって前記第3の解像度に変換された前記画像データを記憶し、変換しないと決定された場合は前記読取部から出力された前記第2の解像度の前記画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する変倍部と、
    前記変倍部によって前記第1の解像度に変換された前記画像データを印刷する印刷部と、
    を備える画像形成装置。
  9. 記憶部を備える画像読取装置を用いた画像読取方法であって、
    第1の解像度を含む読取条件を設定する設定段階と、
    前記設定段階において設定された前記第1の解像度に応じた第2の解像度と、前記第1の解像度を除く前記読取条件とに基づいて原稿を読み取って画像データを出力する読取段階と、
    前記読取段階において出力された前記画像データの解像度を、前記第1の解像度及び前記第2の解像度のいずれより低解像度の第3の解像度に変換するか否かを、前記読取条件に応じて決定する決定段階と、
    前記決定段階において変換すると決定された場合に、前記読取段階において出力された前記画像データの解像度を前記第3の解像度に変換する縮小段階と、
    前記決定段階において変換すると決定された場合は前記縮小段階において前記第3の解像度に変換された前記画像データを記憶し、変換しないと決定された場合は前記読取段階において出力された前記第2の解像度の前記画像データを前記記憶部に記憶させる記憶段階と、
    前記記憶部に記憶されている前記画像データの解像度を前記第1の解像度に変換する変倍段階と、
    前記変倍段階によって前記第1の解像度に変換された前記画像データを出力する出力段階と、
    を含む画像読取方法。
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