JP6155892B2 - 凝縮水処理機構 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの吸気系で生成された凝縮水の処理に関するものである。
エンジン出力を向上させるために、過給機で圧縮された吸気をインタークーラで冷却して燃焼室に供給することにより、燃焼室内の体積効率を向上される技術が実用化されている。
また、排気中の窒素酸化物(以下、「NOx」という)を低減させるために、排気の一部を吸気通路に還流させて新気とともに再燃焼させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)システムが実用化されている。
EGRシステムとしては、従来、排気処理装置よりも上流の排気をインタークーラよりも下流に還流させるもの(いわゆる高圧EGR)が用いられていたが、近年、排気処理装置よりも下流の排気を過給器よりも上流に還流させるもの(以下、「低圧EGR」という)が開発されている。
通常、排気には、燃焼により生成された水蒸気が含まれるため、新気よりも多くの水蒸気が含まれている。このため、低圧EGRで還流された排気を含む吸気が、過給機で圧縮されインタークーラで冷却されることにより、吸気中の水蒸気が凝縮して水(以下、「凝縮水」という)が生成される場合がある。
この凝縮水が燃焼室に流入すると、例えば、エンジンの低温燃焼時やアイドリング時であれば燃焼が不安定になるおそれがあり、また、エンジンの高負荷運転時であれば要求トルクを出力することができないおそれがある。このように、燃焼室への凝縮水の流入により不具合が生じる場合がある。
そこで、低圧EGRを備えた吸排気系において、インタークーラで生成された凝縮水を処理する技術が開発されている。かかる技術が、例えば特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1には、凝縮水を貯留する凝縮水タンクがインタークーラと一体的に設けられ、この貯留された凝縮水がフィルタ等を有する凝縮水浄化手段により浄化され、この浄化された凝縮水がインタークーラやEGRクーラといった熱交換器のうち空冷式のものに散布されることが示されている。これにより、凝縮水の有効利用を図ることができるとしている。
特許文献2には、インタークーラ内に設けられ凝縮水を溜める溜部と、この溜部と低圧EGRの排気側の接続部よりも下流側とを接続する凝縮水排水通路と、この凝縮水排水通路に介装された開閉弁とを備えたものが示されている。この開閉弁を、エンジンの運転状態に応じて開閉することにより、逆流を防止して凝縮水を排出することができ、また、吸気圧を確保(いわゆるブースト抜けを回避)して内燃機関の性能悪化を回避することができるとしている。
特許文献3には、インタークーラの底面部とこれよりも下流側の吸気通路とを連通する凝縮水除去通路が設けられ、この凝縮水除去通路の上流端と下流端との間の吸気通路にスロットルバルブが設けられたものが示されている。このスロットルバルブが開度調整されることにより、凝縮水が燃焼室に流入しても支障のない所定条件下において凝縮水除去通路の上流端と下流端とに差圧を生じさせて凝縮水を処理することで、エンジンの損傷やドライバビリティの悪化を抑制しつつ凝縮水を除去することができるとしている。
特開2012−189022号公報 特許第3666583号公報 特開2012−140868号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術では、インタークーラに凝縮水が貯留されるため、この凝縮水が吸気に巻き上げられて燃焼室に流入してしまうおそれがある。また、特許文献3の技術では、凝縮水を貯留するための構成が無いため、凝縮水除去通路に収まりきらない凝縮水が巻き上げられて燃焼室に流入してしまうおそれがある。よって、エンジンの運転状態によっては不具合が生じてしまうおそれがある。
本発明の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、吸気による凝縮水の巻き上げを防止し、適切に凝縮水を処理することができるようにした、凝縮水処理機構を提供することである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の凝縮水処理機構は、エンジンの吸気通路において吸気を過給する過給機よりも下流側に介装され、前記過給機により過給された吸気を冷却するインタークーラと、前記エンジンの排気通路と前記吸気通路の前記過給機よりも上流側とを接続するEGR通路と、一端部が前記吸気通路の前記インタークーラ又は前記インタークーラよりも下流側に接続され、他端部が前記吸気通路の前記一端部よりも下流側に接続され、前記インタークーラで生成された凝縮水が流通する凝縮水通路と、前記凝縮水通路に介装され、前記凝縮水を貯留する貯留部と、前記凝縮水通路の前記貯留部よりも下流側に介装され、開状態で前記貯留部と前記凝縮水通路の前記他端部とを連通し、閉状態で前記貯留部と前記凝縮水通路の前記他端部との連通を遮断する開閉弁と、前記凝縮水通路の前記貯留部よりも前記一端部側に介装された切替弁と、一端部が前記排気通路に接続され、他端部が切替弁に接続された背圧用通路と、を備える。前記切替弁は、前記凝縮水通路の前記一端部と前記貯留部とを連通し、且つ、前記背圧用通路を介した前記排気通路と前記貯留部との連通を遮断する状態と、前記凝縮水通路の前記一端部と前記貯留部との連通を遮断し、且つ、前記背圧用通路を介した前記排気通路と前記貯留部とを連通する状態とを切り替える。
)前記吸気通路の前記凝縮水通路の前記一端部と前記凝縮水通路の前記他端部との間に介装されたスロットル弁を備えたことが好ましい。
)前記開閉弁は、その開度を調整可能な弁であることが好ましい。
)前記凝縮水通路の前記一端部は、前記吸気通路を形成する吸気管に形成されたスリット又は細孔であることが好ましい。
)前記凝縮水通路の前記一端部は、前記吸気通路の前記インタークーラよりも下流側のなかで鉛直高さが最も低い部分に接続されたことが好ましい。
本発明の凝縮水処理機構によれば、インタークーラで生成された凝縮水が、凝縮水通路を流通して貯留部に貯留されるため、吸気通路に凝縮水が溜まることがなく、凝縮水の巻き上げを防止することができる。
貯留部よりも下流側の凝縮水通路には、開状態で貯留部と凝縮水通路の他端部とを連通し、閉状態で貯留部と凝縮水通路の他端部との連通を遮断する開閉弁が介装されているため、凝縮水を吸気通路に排出しても支障がない場合(例えば燃焼室に凝縮水が流入しても支障がない場合)に開閉弁を開状態にすれば、凝縮水は吸気通路に排出され、また、凝縮水を吸気通路に排出すると支障をきたす場合(例えば燃焼室に凝縮水が流入すると支障をきたす場合)に開閉弁を閉状態にすれば、凝縮水は排出されずに貯留部に貯留されるので、適切に凝縮水を処理することができる。
このように、凝縮水を貯留する貯留部とこれよりも下流側に介装された開閉弁とが凝縮水通路に設けられているため、凝縮水の巻き上げを防止し、適切に凝縮水を処理することができる。
本発明の一実施形態に係る凝縮水処理機構及びこれが適用されるエンジンの吸排気系を示す模式図である。 図1のA−A矢視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本発明の凝縮水処理機構は、エンジンの吸排気系に適用される。このため、本発明の凝縮水処理機構の前提構成となるエンジン及びその吸排気系の構成を説明し、その次に凝縮水処理機構の構成を説明し、その次に凝縮水処理機構を制御する制御装置の構成を説明する。
なお、本実施形態でいう上流及び下流は、吸気,排気又は凝縮水の流れる方向を基準にしている。
〔一実施形態〕
〔1.構成〕
〔1−1.エンジン及びその吸排気系〕
まず、図1を参照して、エンジン並びにその吸気系及び排気系の構成を説明する。
〔1−1−1.エンジン〕
エンジン1は、ディーゼルエンジンであり、シリンダヘッド2,シリンダブロック3及びクランクケース4を有している。なお、エンジン1は、図示省略するが気筒を複数有する多気筒エンジンとして構成されている。
シリンダヘッド2には、吸気ポート2a及び排気ポート2bが燃焼室5に連通して設けられ、また、各気筒に対応して燃料を噴射するインジェクタ2cが設けられている。なお、詳細は図示しないが、各インジェクタ2cは燃料タンクから燃料を供給するサプライポンプ(高圧ポンプ)を介したコモンレールに接続されており、サプライポンプにより供給された高圧燃料がコモンレール内から各インジェクタ2cに送られて対応する気筒内に噴射され、この噴射燃料と吸気とが混合されて燃焼されるようになっている。
シリンダブロック3には、その内部に円筒状の空間(以下、「シリンダ」という)が形成され、このシリンダ内をピストン3aが往復摺動可能に設けられている。燃焼室5は、シリンダブロック3とピストン3aとシリンダヘッド2とに囲繞されて形成されている。
クランクケース4には、その内部にエンジンオイル6が貯留され、クランク軸4aが収容されている。このクランク軸4aは、その入力側がピストン3aとコネクティングロッド3bを介して接続され、その出力側がエンジン1の出力軸(図示略)と連結されている。したがって、クランク軸4aの回転数は、エンジン1の回転数と同じ又は対応したものとなっている。
また、エンジン1には、クランク軸4aの回転角度を検出し、この回転角度からエンジン1の回転数(以下、「エンジン回転数」という)を検出するクランク角センサ90が付設されている。
〔1−1−2.吸気系〕
次に、エンジン1の上流側に設けられた吸気系の構成を説明する。
吸気系には、吸気管10及びこれに介装又は付設された各装置と、吸気管10とエンジン1の吸気ポート2aとの間に介装されているインテークマニホールド(以下、「インマニ」と略称する)19とが備えられている。
吸気管10及びこれに介装又は付設された各装置とインマニ19とは、それぞれの内部に吸気通路10A(図1では一箇所にのみ符号を付す)を形成している。
以下、吸気系の構成を上流から順に説明する。
吸気管10には、上流から順にエアクリーナ20,第一スロットル弁21,ターボチャージャ(過給機)50のコンプレッサ50a,インタークーラ22,第二スロットル弁23が配置されている。
エアクリーナ20は、吸入される新気中の異物を取り除くフィルタである。このエアクリーナ20には、新気中の湿度(水蒸気量)を検出する湿度センサ91が付設されている。また、エアクリーナ20の直下流には、エアクリーナ20を通過した新気の流速(単位時間当たりの流量,以下、「新気量」という)を検出するエアフローセンサ92が設けられている。
第一スロットル弁21は、そのスロットル開度によって、新気量を調整するものである。なお、第一スロットル弁21よりも下流側であってターボチャージャ50のコンプレッサ50aの上流側には、後述する低圧EGRシステム51が接続されており、第一スロットル弁21の調整によって、低圧EGRシステム51により還流される排気量も間接的に調整される。
ターボチャージャ50は、吸気を圧縮するものである。具体的には、排気により回転されるタービン50bと同軸に設けられたコンプレッサ50aを回転させることにより、ターボチャージャ50を流通する吸気が圧縮される。
インタークーラ22は、吸気の冷却装置である。このインタークーラ22では、ターボチャージャ50により圧縮されて上昇した吸気温度が低下され、吸気の空気密度の低下が回復される。
インタークーラ22よりも下流側であって第二スロットル弁23よりも上流側の吸気管10は、吸気管10のなかで最も鉛直高さが低い部分(以下、「最低部」という)10aを有する。この最低部10aは、インマニ19の鉛直高さよりも低くなっている。すなわち、最低部10aは、吸気通路10Aのなかで鉛直高さが最も低い部分を形成している。なお、最低部10aには、後述する凝縮水処理機構60が接続されている。
第二スロットル弁23は、そのスロットル開度によって、吸気量を調整するものである。なお、第二スロットル弁23よりも下流側であってインマニ19よりも上流側には、高圧EGRシステム52が接続され、また、第二スロットル弁23の上流側及び下流側のそれぞれに後述する凝縮水処理機構60が接続されている。この第二スロットル弁23の調整によって、高圧EGRシステム50により還流される排気量が間接的に調整され、また、後述する凝縮水処理機構60からの凝縮水の排出量が調整される。
インマニ19には、連続的に空燃比を検出するリニア空燃比センサ(いわゆるLAFS)93が設けられている。なお、インマニ19のリニア空燃比センサ93よりも下流側には、凝縮水処理機構60が接続されている。
〔1−1−3.排気系〕
次に、エンジン1の下流側に設けられた排気系の構成について説明する。
排気系には、エキゾーストマニホールド(以下、「エキマニ」と略称する)39と、この下流側に接続された排気管30及びこれに介装又は付設された各装置とが備えられている。
エキマニ39と排気管30及びこれに介装又は付設された各装置とは、それぞれの内部に排気通路30A(図1では一箇所にのみ符号を付す)を形成している。
以下、排気系の構成を上流から順に説明する。
エキマニ39には、後述する高圧EGRシステム52が接続され、この下流側に後述する凝縮水処理機構60の背圧用配管65が接続されている。
排気管30には、上流から順に上述のターボチャージャ50のタービン50b,一次排気処理装置40,二次排気処理装置41が配置されている。
一次排気処理装置40は、排気中の粒子状物質(Particulate Matter,以下、「PM」と略称する)を捕集するためのものである。この一次排気処理装置40は、上流側のDOC(Diesel Oxidation Catalyst)40aと、下流側のDPF(Diesel Particulate Filter)40bとを有する。
DOC40aは、排気中の成分に対する酸化能をもった触媒であり、金属或いはセラミックス等からなるハニカム状の担体に触媒を担持したものである。このDOC40aによって酸化される排気中の成分としては、NO(一酸化窒素),未燃燃料中のHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)等が挙げられる。
DPF40bは、排気中に含まれるPMを捕集する多孔質フィルタであり、上流側と下流側とを連通する通路が壁体を介して多数並設されているとともに、通路の上流側開口と下流側開口とが交互に閉鎖(封止)されている。このDPF40bの壁体には、PMの大きさに見合った大きさの多数の細孔が形成されている。このため、PMを含んだ排気がDPF40bを流通すると、壁体内や壁体表面にPMが捕集される。
また、一次排気処理装置40には、DPF40bの上流と下流との差圧を検出する差圧センサ94が付設されている。
一次排気処理装置40では、DOC40aによって排気中の還元成分を酸化(燃焼)させて酸化熱(燃焼熱)を発生させることにより、DOC40aの下流側のDPF40bを昇温させ、DPF40bに捕集されたPMが焼却(DPF再生)されるようになっている。このように、一次排気処理装置40は、酸化熱による排気昇温機能を有している。
また、DOC40aによる酸化熱により、一次排気処理装置40下流側の二次排気処理装置41に吸蔵された硫黄成分が放出(いわゆるSパージ)されるようになっている。
なお、一次排気処理装置40よりも下流側であって二次排気処理装置41よりも上流側には、低圧EGR51の低圧EGR管51cが接続されている。
二次排気処理装置41は、排気中に含まれるNOxを浄化するためのものである。具体的に言えば、二次排気処理装置41は、バリウムやカリウムなどの塩基類を吸蔵材に使用し、NOxを硝酸塩として吸蔵するものである。このように、二次排気処理装置41は、発熱せずに排気を浄化処理する。
〔1−1−4.EGR〕
本吸排気系には、吸気系と排気系に跨って低圧EGRシステム51及び高圧EGRシステム52が設けられている。これらのEGRシステム51,52は、排気を吸気に還流させることによりNOxを低減させるためのものである。
低圧EGRシステム51は、一次排気処理装置40よりも下流であって二次排気処理装置41よりも上流を流通する排気を第一スロットル弁21よりも下流であってターボチャージャ50のタービン50aよりも上流の吸気通路10Aに還流させるものである。この低圧EGRシステム51は、排気側の端部である一端部51aと吸気側の端部である他端部51bとを接続する低圧EGR管51cと、この低圧EGR管51cに介装された低圧EGRクーラ51d及び低圧EGR弁51eとを有する。
低圧EGR管51cの内部には、還流される排気が流通する低圧EGR通路51Aが形成される。この低圧EGR管51cの一端部51aは、一次排気処理装置40よりも下流側であって二次排気処理装置41よりも上流側に接続されている。一方、低圧EGR管51cの他端部51bは、第一スロットル弁21よりも下流側であってターボチャージャ50のコンプレッサ50aよりも上流側に接続されている。
低圧EGRクーラ51dは、還流される排気の温度を低下させる冷却装置である。この低圧EGRクーラ51dよりも他端部51b側(吸気側)には、低圧EGR弁51eが設けられている。
低圧EGR弁51eは、低圧EGRシステム51による排気の還流量を調整するものであり、開度調整可能な弁として構成されている。
また、高圧EGRシステム52は、エキマニ39を流通する排気を排気通路10Aの第二スロットル弁23よりも下流側の部分に還流させるものである。この高圧EGRシステム52は、排気側の端部である一端部52aと吸気側の端部である他端部52bとを接続する高圧EGR管52cと、この高圧EGR管52cに介装された高圧EGRクーラ52d及び高圧EGR弁52eとを有する。
高圧EGR管52cの内部には、還流される排気が流通する高圧EGR通路52Aが形成される。この高圧EGR管52cの一端部52aは、凝縮水処理機構60の背圧用配管65よりも上流側のエキマニ39に接続されている。一方、高圧EGR管52cの他端部52bは、第二スロットル弁23よりも下流側であってインマニ19よりも上流側に接続されている。
高圧EGRクーラ52dは、低圧EGRクーラ51dと同様に構成された冷却装置であり、また、高圧EGR弁52eは、低圧EGR弁51eと同様に構成された開度調整可能な弁である。
〔1−2.凝縮水処理機構〕
次に、上記したエンジン1の吸排気系に適用される凝縮水処理機構60の構成について説明する。
凝縮水処理機構60は、ターボチャージャ50で圧縮された吸気がインタークーラ22で冷却されることにより生成された凝縮水を処理するための機構である。具体的には、最低部10aに溜まろうとする凝縮水を吸気通路10Aの系外に導いて貯留し、凝縮水が燃焼室5に流入しても支障のないときに凝縮水を吸気通路10Aに排出させるためのものである。
このために、凝縮水処理機構60は、凝縮水が流通する凝縮水通路60Aを内部に形成する凝縮水管61と、凝縮水を貯留するタンク(貯留部)62と、切替弁63と、開閉弁64と、背圧用通路65Aを内部に形成する背圧用配管65とを有する。凝縮水管61には、凝縮水の流通する順に、切替弁63,タンク62,開閉弁64が設けられている。また、切替弁63には、背圧用配管65が接続されている。
なお、下記では、凝縮水通路60Aを三つに分けたものを用いて説明する。具体的には、凝縮水の流通する順に、切替弁63までの第一凝縮水通路61Aと、切替弁63からタンク62までの第二凝縮水通路61Bと、タンク62よりも下流の第三凝縮水通路61Cとの三つに分けて説明する。
以下、凝縮水管61,タンク62,切替弁63,背圧用配管65,開閉弁64の順に各構成を説明する。
凝縮水管61は、凝縮水が流入する側の端部(凝縮水通路60Aの一端部61aと対応する)が吸気管10の最低部10aに接続され、凝縮水が流出する側の端部(凝縮水通路60Aの他端部61bと対応する)がインマニ19に接続されている。吸気通路10Aのうち、凝縮水管61により形成される凝縮水通路60Aの一端部61aと他端部61bとの間には、第二スロットル弁23が設けられている。したがって、凝縮水通路60Aの一端部61aは、吸気通路10Aの第二スロットル弁23よりも上流側に接続され、凝縮水通路60Aの他端部61bは、吸気通路10Aの第二スロットル弁23よりも下流側に接続されている。
図2に示すように、凝縮水通路60Aの一端部61a(何れも破線で示す)が接続される吸気管10の最低部10aには、複数のスリット11(一箇所にのみ符号を付す)が設けられている。
スリット11は、吸気管10に沿う吸気の流通を妨げないような大きさ又は配置で設けられている。ここでは、複数のスリット11が千鳥状に配置され、各スリット11の長手方向が吸気の流通方向に沿うように配向されたものを例示する。複数のスリット11の千鳥状配置によれば、スリット11の大きさの設定自由度を確保しやすく、各スリット11の長手方向を吸気の流通方向に沿わせることにより、吸気の流通を妨げ難くすることができる。ただし、スリット11の配向及び配置は何れも任意であり、その他の配向や配置を採ることができる。
図1に示すように、タンク62には、その上部に凝縮水の流入口62aが形成され、その下部に凝縮水の流出口62bが形成されている。言い換えれば、流入口62aは流出口62bよりも高い部分に設けられている。つまり、タンク62は、貯留された凝縮水により流出口62bが浸漬されやすく、流入口62aが貯留された凝縮水により浸漬されにくくなっている。
切替弁63は、凝縮水管61の凝縮水が流入する側の端部(凝縮水通路60Aの一端部61a)とタンク62との間、即ち第三凝縮水通路61Cに介装されており、流入側の二系統の接続部としての第一流入接続部63a及び第二流入接続部63bと、流出側の一系統の接続部としての流出接続部63cとが設けられている。この切替弁63は、(i)流入接続部63a,63bの一方と流出接続部63cとが連通されるとともに、流入接続部63a,63bの他方と流出接続部63cとの連通が遮断された状態と、(ii)流入接続部63a,63bの他方と流出接続部63cとが連通されるとともに、流入接続部63a,63bの一方と流出接続部63cとの連通が遮断された状態と、を切り替えるものである。
ここでは、第一流入接続部63a及び流出接続部63cのそれぞれに凝縮水管61が接続され、第二流入接続部63cに背圧用配管65が接続されている。
このため、切替弁63は、(i)第一凝縮水通路61Aと第二凝縮水通路61Bとが連通され、且つ、背圧用通路65Aと第二凝縮水通路61Bとの連通が遮断された状態と、(ii)第一凝縮水通路61Aと第二凝縮水通路61Bとの連通が遮断され、且つ、背圧用通路65Aと第二凝縮水通路61Bとが連通された状態と、を切り替えるようになっている。
言い換えれば、切替弁63は、(i)凝縮水通路60Aの一端部61aとタンク62とを連通し、且つ、背圧用通路65Aを介した排気通路30Aとタンク62との連通を遮断する状態(以下、「貯留状態」という)と、(ii)凝縮水通路60Aの一端部61aとタンク62との連通を遮断し、且つ、背圧用通路65Aを介した排気通路30Aとタンク62とを連通する状態(以下、「排出状態」という)と、を切り替え可能に構成されている。
背圧用配管65は、排気が流入する側の端部である一端部65aがエキマニ39に接続され、排気が流出する側の端部である他端部65bが上記の切替弁63に接続されている。
開閉弁64は、タンク62と凝縮水管61の凝縮水が流出する側の端部(凝縮水通路60Aの他端部61b)との間に介装されている。この開閉弁64は、開状態で第三凝縮水通路61C(凝縮水通路60Aの他端部61bとタンク62との間)を連通し、閉状態で第三凝縮水通路61Cの連通を遮断するものである。
さらに、開閉弁64は、その開度を調整可能な弁である。この開閉弁64の開度に応じて、開閉弁64の配設箇所における凝縮水の流通度合い(排出度合い)が調整される。
〔1−3.制御装置〕
次に、凝縮水処理機構60を制御する制御装置100の構成を説明する。なお、制御装置100は、マイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成される電子制御装置である。
制御装置100は吸排気系の広汎なシステムを制御するものであり、その入力側に制御に用いる各種情報を検出するセンサ90〜94が接続され、その出力側に制御対象となる弁21,23,51e,52e,63,64が接続されている。この制御装置100は、センサ90〜94による検出情報に基づいて、弁21,23,51e,52e,63,64の各開度を調整することにより各制御を実施するものである。
本実施形態では、制御装置100により実施される制御のうち、EGRシステム51,52の制御及び凝縮水処理機構60の制御に着目して説明する。
〔1−3−1.EGRシステムの制御〕
低圧EGRシステム51は、主に低圧EGR弁51eの開度が調整されることにより制御され、副次的に第一スロットル弁21の開度が調整されることにより制御される。これらの弁51e,21の開度が調整されることで排気の還流量が制御され、低圧EGRシステム51が制御される。
同様に、高圧EGRシステム52は、主に高圧EGR弁52eの開度が調整されることにより制御され、副次的に第二スロットル弁23の開度が調整されることにより制御される。これらの弁52e,23の開度が調整されることで排気の還流量が制御され、高圧EGRシステム52が制御される。
制御装置100は、センサ90〜94による検出情報に基づいて、上記のEGRシステム51,52にかかる弁21,23,51e,52eの開度を制御し、排気の還流量を制御する。
〔1−3−2.凝縮水処理機構の制御〕
凝縮水処理機構60は、開閉弁64或いは第二スロットル弁23の開度が調整され、切替弁63が切り替えられることにより制御される。以下、凝縮水処理機構60の制御について、凝縮水を貯留する貯留制御と、凝縮水を排出する排出制御とを説明する。
〔1−3−2−1.貯留制御〕
貯留制御は、凝縮水を吸気通路10Aからその系外に導いてタンク62に貯留するものである。この貯留制御では、切替弁63により上記(i)の貯留状態にされ、開閉弁64が閉状態にされる。なお、貯留制御では、第二スロットル弁23は制御されず、そのスロットル開度は任意である。
〔1−3−2−2.排出制御〕
排出制御は、タンク62に貯留された凝縮水をインマニ19により形成される吸気通路10Aに排出するものである。ここでは、第一排出制御及び第二排出制御の二つの排出制御について説明する。
第一排出制御及び第二排出制御の何れも、開閉弁64が開状態にされる。この開閉弁64は、凝縮水の排出度合いに応じて、その開度が調整される。以下の説明では、第一排出制御と第二排出制御とで異なる点を説明する。
なお、第一排出制御が実施されるときには第二排出制御は実施されず、逆に、第二実施制御が実施されるときには第一排出制御は実施されない。
第一排出制御では、切替弁63により上記(ii)の排出状態にされる。なお、第一排出制御では、第二スロットル弁23は制御されず、そのスロットル開度は任意である。
また、第二排出制御では、切替弁63により上記(i)の貯留状態にされる。さらに、第二排出制御では、凝縮水処理機構60の他端部61bの吸気圧よりも一端部61aの吸気圧が高くなるように第二スロットル弁23の開度が調整される。これにより、凝縮水通路60Aの他端部61bの吸気圧よりも一端部61aの吸気圧が高くされ、両端部の間に差圧が発生される。例えば、第二スロットル弁23の開度を絞ることにより、かかる差圧を発生させることができる。
〔1−3−2−3.制御条件〕
制御装置100は、貯留制御及び排出制御を実施するにあたり、湿度センサ91やエアフローセンサ92の検出情報に基づいて、凝縮水の生成量を推定演算している。さらに、制御装置100は、推定演算した凝縮水の生成量と予め記憶されたタンク62の容量とに基づいて、タンク62が凝縮水で満杯か否かを判定している。
この制御装置100は、所定条件が成立していれば貯留制御を実施し、この所定条件が非成立であれば排出制御を実施する。
所定条件は、タンク62が凝縮水で満杯でなく、凝縮水を吸気通路10Aに排出すると支障をきたすときに成立する。凝縮水を吸気通路10Aに排出すると支障をきたすときとは、エンジン1の燃焼室5に凝縮水が流入すると支障をきたすときといえる。このような支障をきたすときとしては、例えば、エンジン1の低温燃焼時,アイドリング時,高負荷運転時などが挙げられる。
なお、所定条件が非成立であれば、第一排出制御及び第二排出制御の何れが実施されてもよいが、例えば、第二排出制御にかかる吸気の差圧が確保できない場合やタンク62に貯留された凝縮水の量が所定量以上(例えばタンク62の容量の半分以上)の場合に第一排出制御が実施され、そうでないときに第二排出制御が実施される。
〔2.作用及び効果〕
本発明の一実施形態にかかる凝縮水処理機構60は、上述のように構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
新気の吸気は、エアクリーナ20を経て、第一スロットル弁21のスロットル開度に応じて絞られる。この下流の低圧EGRシステム51の他端部51bでは、低圧EGR弁51eの開度に応じて還流された排気と新気とが合流した吸気がターボチャージャ50のコンプレッサ50aにより圧縮される。
通常、排気には、燃焼により生成された水蒸気が含まれるため、新気よりも多くの水蒸気が含まれている。このため、排気を含む吸気がターボチャージャ50で圧縮されインタークーラ22で冷却されることにより、吸気中の水蒸気が凝縮して凝縮水が生成される場合がある。
この凝縮水は、吸気管10の最低部10aに溜まろうとするが、この最低部10aに接続された凝縮水処理機構60の一端部61aから吸気系の系外に導かれる。
この場合、貯留制御が実施されていれば、凝縮水は、吸気管10の最低部10aから第一凝縮水通路61A及び第二凝縮水通路61Bを通ってタンク62に貯留される。このとき、閉状態の開閉弁64により第三凝縮水通路61Cの連通が遮断されているため、タンク62に貯留された凝縮水は、インマニ19により形成される吸気通路10Aに排出されることはない。
また、吸気圧よりも排気圧の方が高圧であるのが通常であるため、第一排出制御が実施されると、背圧用通路65Aを介した排気通路30Aの排気圧がタンク62に貯留された凝縮水を押し出す背圧となる。このとき、開状態の開閉弁64により第三凝縮水通路61Cが連通されているため、タンク62に貯留された凝縮水は、背圧により押し出され、インマニ19により形成される吸気通路10Aに排出される。
また、第二排出制御が実施されると、凝縮水通路60A(第一凝縮水通路61A,第二凝縮水通路61B及び第三凝縮水通路61C)は連通しているため、タンク62に貯留された凝縮水は、凝縮水処理機構60の他端部61bの吸気圧よりも高い一端部61aの吸気圧(差圧)により押され、インマニ19により形成される吸気通路10Aに排出される。
したがって、本実施形態の凝縮水処理機構60によれば、凝縮水が吸気通路10Aに溜まることが無く、凝縮水の巻き上げを防止することができる。
所定条件が非成立であれば、開閉弁64が開状態にされる第一排出制御又は第二排出制御が実施されることにより、凝縮水はインマニ19により形成された吸気通路10Aに排出され、また、所定条件が成立していれば、開閉弁64が閉状態にされる貯留制御が実施されることにより、凝縮水は排出されずにタンク62に貯留されるので、適切に凝縮水を処理することができる。
このように、凝縮水を貯留するタンク62とこれより下流側に介装された開閉弁64とが凝縮水通路60Aに設けられていることにより、凝縮水の巻き上げを防止し、適切に凝縮水を処理することができる。
さらに、凝縮水が吸気通路10Aに排出されると、凝縮水が混合された吸気が燃焼室5で燃焼されるため、燃焼時の温度が低下することにより、NOx或いはスモークを低減させることができる。
第一排出制御が実施されれば、切替弁63により上記(ii)の排出状態にされ、開閉弁64が開状態にされることにより、背圧用通路65Aを介した排気通路30Aの排気圧がタンク62に貯留された凝縮水を押し出す背圧となるため、タンク62に貯留された凝縮水を、インマニ19により形成される吸気通路10Aに確実に排出することができる。
また、第二排出制御が実施されれば、凝縮水通路60Aの一端部61aと他端部61bとの間に設けられた第二スロットル弁23の開度を調整することにより、凝縮水通路60Aの他端部61bの吸気圧よりも一端部61aの吸気圧が高くされるため、凝縮水を排出することができる。
開閉弁64は、その開度を調整可能な弁であるため、第一排出制御及び第二排出制御が実施されるときに、凝縮水の排出度合いを調整することができる。これにより、更に適切に凝縮水を処理することができる。
凝縮水通路60Aの一端部61aは、吸気通路10Aの鉛直高さが最も低い部分を形成する最低部10aに接続されているため、効率良く凝縮水を吸気系外に導くことができる。
凝縮水通路60Aの一端部61aは、吸気通路10Aを形成する吸気管10の最低部10aに形成されたスリット11であるため、吸気の流通を妨げることがなく、凝縮水を凝縮水処理機構60に導入することができる。
このように、凝縮水処理機構60の一端部61aと他端部61bとの間の吸気通路10Aにおける凝縮水の流通が回避されるため、一端部61aと他端部61bとの間の吸気通路10Aに設けられたリニア空燃比センサ93の被水を防止することができる。敷衍して言えば、一端部61aと他端部61bとの間の吸気通路10Aに設けられた各種装置の被水を防止することができ、延いては、かかる各種装置の耐久性や信頼性を確保することができる。
〔3.その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、最低部10aが吸気管10のなかで最も鉛直高さが低いものを説明したが、最低部10aは、少なくともインタークーラ19よりも下流側の吸気通路10Aのなかで最も低い部分であればよい。この場合も、最低部10aに溜まろうとする凝縮しは、凝縮水処理機構60により適切に処理される。
また、凝縮水処理機構60における凝縮水通路60Aの一端部61aの接続先が最低部10aのものを上述したが、この接続先は、インタークーラ22における鉛直高さが最も低い部分(最低部)に接続されていてもよい。この場合、インタークーラ22の最低部に溜まろうとする凝縮水は、凝縮水処理機構60により適切に処理される。
また、ターボチャージャ50に替えて、エンジン1の出力軸により駆動されるスーパーチャージャを用いてもよい。
また、背圧用配管65は省略し、これに合わせて、切替弁63も省略してもよい。この場合、凝縮水を排出するときには、第二スロットル弁23の開度を調整する第二排出制御のみが実施される。
また、第二スロットル弁23は省略してもよい。この場合、第一排出制御を実施することで凝縮水を排出することができる。また、第二スロットル弁23を省略したとしても、凝縮水処理機構60の他端部61bの吸気圧よりも一端部61aの吸気圧が高い時に開閉弁64を開状態にすることにより、凝縮水を排出することができ、第二排出制御を実施することができる。このとき、例えば、高圧EGR弁52eの開度を調整することにより、第二排出制御の実施精度を高めることができる。
また、開閉弁64が開度を調整可能な弁として構成されているものを上述したが、開閉弁64は、開閉状態が開状態と閉状態との二つの状態が切り替わるだけの二方弁であってもよい。
上述の一実施形態では、吸気管10の最低部10aにスリット11が形成されたものを説明したが、スリット11に替えて又は加えて、丸孔や長孔といった任意の形状の細孔が形成されていてもよい。かかる細孔は、吸気管10に沿う吸気の流通を妨げないような大きさ又は配置で設けられる。この場合にも、吸気の流通を妨げることがなく、凝縮水を凝縮水処理機構60に導入することができる。
また、リニア空燃比センサ93に替えて又は加えて、O2センサがインマニ19に付設されていてもよい。
また、ディーゼルエンジンを例に挙げて上述したが、これに替えてガソリンエンジンを用いてもよい。この場合、燃料としてガソリンを用いるのは勿論、インジェクタや後処理装置などの構成がガソリンエンジンに対応したものになる。
本発明の凝縮水処理機構は、エンジン及びその吸排気系を搭載した自動車などの車両に適用することができる。
1 エンジン
5 燃焼室
10 吸気管
10a 最低部
10A 吸気通路
11 スリット
19 インテークマニホールド
22 インタークーラ
23 第二スロットル弁
30 排気管
30A 排気通路
39 エキゾーストマニホールド
50 ターボチャージャ(過給機)
51 低圧EGRシステム
52 高圧EGRシステム
60 凝縮水処理機構
60A 凝縮水通路
61A 第一凝縮水通路
61B 第二凝縮水通路
61C 第三凝縮水通路
61 凝縮水管
61a 一端部
61b 他端部
62 タンク(貯留部)
63 切替弁
63a 第一流入接続部
63b 第二流入接続部
63c 流出接続部
64 開閉弁
65 背圧用配管
65A 背圧用通路
65a 一端部
65b 他端部
93 リニア空燃比センサ
100 制御装置

Claims (5)

  1. エンジンの吸気通路において吸気を過給する過給機よりも下流側に介装され、前記過給機により過給された吸気を冷却するインタークーラと、
    前記エンジンの排気通路と前記吸気通路の前記過給機よりも上流側とを接続するEGR通路と、
    一端部が前記吸気通路の前記インタークーラ又は前記インタークーラよりも下流側に接続され、他端部が前記吸気通路の前記一端部よりも下流側に接続され、前記インタークーラで生成された凝縮水が流通する凝縮水通路と、
    前記凝縮水通路に介装され、前記凝縮水を貯留する貯留部と、
    前記凝縮水通路の前記貯留部よりも下流側に介装され、開状態で前記貯留部と前記凝縮水通路の前記他端部とを連通し、閉状態で前記貯留部と前記凝縮水通路の前記他端部との連通を遮断する開閉弁と、
    前記凝縮水通路の前記貯留部よりも前記一端部側に介装された切替弁と、
    一端部が前記排気通路に接続され、他端部が切替弁に接続された背圧用通路と、を備え、
    前記切替弁は、
    前記凝縮水通路の前記一端部と前記貯留部とを連通し、且つ、前記背圧用通路を介した前記排気通路と前記貯留部との連通を遮断する状態と、
    前記凝縮水通路の前記一端部と前記貯留部との連通を遮断し、且つ、前記背圧用通路を介した前記排気通路と前記貯留部とを連通する状態とを切り替える
    ことを特徴とする、凝縮水処理機構
  2. 前記吸気通路の前記凝縮水通路の前記一端部と前記凝縮水通路の前記他端部との間に介装されたスロットル弁を備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載の凝縮水処理機構。
  3. 前記開閉弁は、その開度を調整可能な弁である
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の凝縮水処理機構。
  4. 前記凝縮水通路の前記一端部は、前記吸気通路を形成する吸気管に形成されたスリット又は細孔である
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の凝縮水処理機構。
  5. 前記凝縮水通路の前記一端部は、前記吸気通路の前記インタークーラよりも下流側のなかで鉛直高さが最も低い部分に接続された
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の凝縮水処理機構。
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