JP6155094B2 - 定量吐出容器及びこれを用いた計量方法 - Google Patents

定量吐出容器及びこれを用いた計量方法 Download PDF

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Description

本発明は、定量吐出容器及びこれを用いた計量方法に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1、2に示されるような、内容液が収容される容器本体と、該容器本体から吐出(注出)される内容液を貯留可能な計量カップと、を備えた定量吐出容器が知られている。
この定量吐出容器を用いて内容液を計量するには、まず、容器本体から計量カップを取り外し、容器本体の吐出口が斜め下方を向くように該容器本体を傾けつつ、内容液を計量カップに注ぎ入れて、該計量カップの目盛りや目印等に液面が一致するように、操作者が目視で吐出量を調節する。
特開2007−99320号公報 特開2011−73705号公報
しかしながら、上述した従来の定量吐出容器及びその計量方法では、容器本体から計量カップを取り外す操作と、計量カップの目盛りや目印等に液面が一致するように容器本体を傾けて内容液を吐出する操作とを行うため、計量の操作が複雑であり、また計量の精度を安定させることが難しかった。また、容器の構造を簡単にすることに改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、計量の操作が容易であるとともに計量の精度を安定して高めることができ、かつ、容器の構造が簡単である定量吐出容器及びこれを用いた計量方法を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の定量吐出容器は、内容液が収容され、スクイズ変形可能な容器本体と、有底筒状をなし、前記容器本体を倒立姿勢で支持可能とされ、該容器本体から吐出される内容液を貯留可能な計量カップと、を備え、前記容器本体には、内容液が吐出される吐出口と、前記吐出口を閉塞するように該吐出口に配設され、スリット又は小孔が形成された弾性変形可能な閉塞体と、が備えられ、前記容器本体が前記計量カップに倒立姿勢で支持された状態で、前記スリット又は前記小孔が、前記計量カップの底壁に対向するように該計量カップ内に配置されることを特徴とする。
また本発明は、上述の定量吐出容器を用いた計量方法であって、前記容器本体が前記計量カップに倒立姿勢で支持された状態から、該容器本体をスクイズ変形させるとともにその内圧を正圧にすることで、前記容器本体内から前記スリット又は前記小孔を通して内容液を前記計量カップ内に吐出させ、前記計量カップ内に内容液が貯留されて、前記スリット又は前記小孔が内容液中に浸された状態から、前記容器本体のスクイズ変形を解除し、該容器本体を復元変形させるとともにその内圧を負圧にすることで、前記計量カップ内から前記スリット又は前記小孔を通して余剰の内容液を前記容器本体内に吸引させ、前記計量カップ内の内容液の液面が前記スリット又は前記小孔の高さに一致するまで低下した後は、前記スリット又は前記小孔を通して前記容器本体内に空気を吸引させることを特徴とする。
この定量吐出容器から内容液を吐出する際は、まず、容器本体を倒立姿勢として計量カップに支持させる。この状態から容器本体をスクイズ変形させることで、該容器本体の内圧が正圧となり、吐出口を閉塞する閉塞体が弾性変形させられて、スリット又は小孔から計量カップ内へ内容液が吐出される。
閉塞体のスリット又は小孔は、計量カップの底壁に対向するように該計量カップ内に配置されているので、上述のように内容液を吐出していくと、計量カップ内に内容液が貯留されていき液面がスリット又は小孔に達して、スリット又は小孔が内容液中に浸された状態となる。この状態から、容器本体のスクイズ変形を解除すると、該容器本体が復元変形するとともにその内圧が負圧となり、計量カップ内に吐出された内容液のうち余剰の内容液が、スリット又は小孔を通して容器本体内に吸い込まれる。
これにより計量カップ内の内容液の液面が低下して、スリット又は小孔の高さに一致すると、この状態からさらに容器本体が復元変形しても、内容液が該容器本体内に吸い込まれることがなくなり、容器本体内には内容液の代わりに空気(エア)が吸い込まれていく。
これにより、計量カップ内に所定の量(定量)となるように内容液が計量される。
つまり、本発明の定量吐出容器及びこれを用いた計量方法によれば、容器本体を倒立姿勢として計量カップに支持させた状態から、該容器本体をスクイズ変形させ、そのスクイズ変形を解除するだけの簡単な操作によって、計量カップ内にスリット又は小孔の高さに一致するように所定量の内容液が精度よく安定して計量される。またこの計量は、従来のように容器本体から計量カップを分離することなく、容器本体を計量カップが支持した状態のまま行えるから、操作が容易である。
そして、このように操作性及び計量の精度が高められつつも、容器の構造が簡単である。すなわち、スクイズ操作による容器本体の内圧の変動を利用して内容液を吐出・吸引し計量が行われることから、構造を簡素化できる。
また、本発明の定量吐出容器において、前記計量カップの底壁には、前記容器本体が該計量カップに倒立姿勢で支持された状態で、前記スリット又は前記小孔に対向するように凸部が形成されていることとしてもよい。
この場合、上述のようにスリット又は小孔から計量カップ内へ内容液が吐出された際に、内容液は計量カップの凸部に当てられて、計量カップ内に貯留される。ここで、凸部は、計量カップの底壁からスリット又は小孔に向けて突出して形成されているので、スリット又は小孔から前記底壁のうち凸部までの距離が、該凸部以外の部位までの距離に比べて短くされており、これにより、吐出による内容液の飛散やそれによる泡立ちの発生等が抑制されることになって、計量の精度をより高めることができる。
また、本発明の定量吐出容器において、前記凸部の頂面は、前記スリット又は前記小孔に向けて突出する凸曲面状とされていることとしてもよい。
この場合、スリット又は小孔から凸部の頂面に達した内容液を、凸曲面状に形成された当該凸部の頂面に沿わせることで飛散させにくくして、下方(計量カップの底壁のうち凸部非形成部分)に到達させることができ、泡立ちの発生を更に抑制できる。
また、本発明の定量吐出容器において、前記凸部は、有頂筒状をなしており、前記容器本体の前記吐出口が形成された吐出筒に着脱可能に装着されることとしてもよい。
この場合、凸部を吐出筒に装着することで、計量カップを容器本体に連結することが可能になる。これにより、流通(販売)時に計量カップを吐出筒に装着しておくことが可能になり、定量吐出容器のかさばりを抑えて取り扱い性を向上させることが容易となる。また、計量カップの凸部によって、容器本体の吐出口及び閉塞体のスリット又は小孔を密封することが可能になり、容器本体内の内容液の変質や漏出等を防止できる。
また、本発明の定量吐出容器において、前記容器本体が前記計量カップに倒立姿勢で支持された状態で、前記閉塞体は、前記計量カップの底壁から離間して配置され、前記計量カップ内と容器外部とは、空気が流通可能な連通状態となっていることとしてもよい。
本発明に係る定量吐出容器及びその計量方法によれば、計量の操作が容易であるとともに計量の精度を安定して高めることができ、かつ、容器の構造が簡単である。
本発明の一実施形態に係る定量吐出容器の側断面図(半断面図)である。 図1の定量吐出容器の要部を拡大して示す図である。 本発明の一実施形態に係る定量吐出容器を用いた計量方法を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る定量吐出容器を用いた計量方法を説明する図であり、要部を拡大して示すものである。 図4のA部の拡大図である。 計量カップの凸部の変形例を説明する部分側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る定量吐出容器1について、図面を参照して説明する。
図1〜図4に示されるように、本実施形態の定量吐出容器1は、内容液が収容され、スクイズ変形可能な容器本体2と、有底筒状をなし、容器本体2を倒立姿勢で支持可能とされ、該容器本体2から吐出される内容液を貯留可能な計量カップ3と、を備えている。尚、図1及び図2は定量吐出容器1の流通(販売)時の状態を表しており、図3及び図4は定量吐出容器1を購入した操作者がこの容器を使用(計量)・保管する時の状態を表していて、計量カップ3は、図3及び図4に示される容器の使用・保管時において倒立姿勢の容器本体2を支持するようになっている。
図1〜図4において、容器本体2及び計量カップ3は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本明細書では、この共通軸を容器軸Oといい、図1及び図2に示される流通時の定量吐出容器1(容器本体2が正立姿勢とされた状態)において、容器軸O方向に沿う計量カップ3側を上方、容器本体2側を下方という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
図1及び図2において、容器本体2は、有底筒状をなす本体部4と、本体部4の口部4bに着脱可能に装着され、内容液が吐出される吐出口10が形成された吐出筒11を有する装着筒5と、吐出筒11内において吐出口10を閉塞するように該吐出口10に配設され、内容液を吐出するためのスリット6が形成された弾性変形可能な閉塞体7と、吐出筒11内に配設されて閉塞体7を下方から支持する支持リング8と、を備えている。本実施形態では、これらの本体部4、装着筒5、閉塞体7及び支持リング8が、容器軸Oに同軸に配置されている。
本体部4は、内容液が収容されスクイズ変形可能とされた胴部4aと、該本体部4の上端部に位置して胴部4aよりも小径とされ、外周に雄ねじ部が形成された口部4bと、胴部4a及び口部4bの間に位置してこれらを連結する肩部4cと、を備えている。
図2において、装着筒5は、有頂筒状をなし天壁9a及び周壁9bを有する外装筒部9と、周壁9bの径方向内側に位置して天壁9aから垂下設され、口部4bの雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が内周に形成されたねじ筒12と、ねじ筒12の径方向内側に位置して天壁9aから垂下設され、口部4bの径方向内側に嵌合するシール筒13と、周壁9bより小径とされ、天壁9aから上方へ向けて突設されるとともにその上端開口部内が吐出口10とされた吐出筒11と、を備えている。
図示の例では、外装筒部9の周壁9bの外径は、本体部4の胴部4aの外径及び計量カップ3の周壁21の外径と、略同一となっている。外装筒部9の周壁9bの上端部は、該上端部以外の部位よりも小径に形成されており、この小径部分が計量カップ3の上端開口部の径方向内側に嵌合可能な嵌合部14とされている。嵌合部14には、径方向外側に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状突起14aが形成されている。また、周壁9bにおける嵌合部14と該嵌合部14以外の部位との間には、計量カップ3の上端開口縁が当接可能な段部15が形成されている。
装着筒5において天壁9aから垂下設される周壁9b、ねじ筒12及びシール筒13の容器軸O方向に沿う長さ(つまり天壁9aから下方へ延びる長さ)は、周壁9b、ねじ筒12、シール筒13の順に小さくなっている。
吐出筒11は、該吐出筒11の上端部に位置して内部が内容液の流通する吐出口10とされた小径部16と、該小径部16と外装筒部9の天壁9aとを繋ぎ、外周に雄ねじ部が形成された大径部17と、を備えている。尚、図示の例では、吐出筒11の大径部17の内径が、シール筒13の内径より小さくされているが、これらの内径が互いに同一とされていても構わない。また、吐出筒11の小径部16と大径部17との間に位置する段部には、下方を向く端面18が形成されている。
閉塞体7は、例えばシリコンゴム等の軟質材料からなり、環状をなすリング板部19と、リング板部19の内周縁部から上方に向けて突設され、該リング板部19より薄肉の有頂筒状をなすとともに、その頂壁に該頂壁を貫通するスリット6が形成された吐出膜部20と、を備えている。
リング板部19は、吐出筒11の段部の端面18に下方から当接している。またリング板部19の下面には、上方に向けて窪むとともに周方向に沿って延びる環状溝19aが形成されている。
吐出膜部20の周壁は、リング板部19から上方に向かうに従い漸次縮径している。またこのように吐出膜部20の周壁が傾斜していることで、吐出膜部20の上端部と、吐出筒11の小径部16との間には、若干の隙間が設けられている。また、吐出膜部20の頂壁の上面は、下方に向けて窪む凹曲面状をなしている。図示の例では、吐出膜部20の上端と、吐出筒11の小径部16の上端との容器軸O方向に沿う位置が、互いに略同一となっている。
特に図示されていないが、吐出膜部20の頂壁においてスリット6は、容器軸Oを中心とする放射状をなしており、具体的には、例えば十字(X字)状やY字状に形成されている。またスリット6は、吐出膜部20が弾性変形する前の状態(容器本体2の内圧変動が吐出膜部20に作用していない通常の状態)では閉じられており、該吐出膜部20が弾性変形した状態では開口される、所謂スリットバルブとなっている。
詳しくは、吐出膜部20のスリット6は、容器本体2が倒立姿勢とされて該吐出膜部20に内容液の自重が作用しているのみの状態では開口しない(又は開口しにくい)ように設定されており、スクイズ操作によって容器本体2の内圧が変動した場合においては、開口されるようになっている。また、弾性変形した吐出膜部20が元の状態に戻るときの復元変形力は、スクイズ変形した容器本体2がスクイズ操作の解除により元の状態に戻るときの復元変形力に比べて、小さく設定されている。つまり、容器本体2の胴部4aの弾性率が、閉塞体7の吐出膜部20の弾性率よりも高くなっている。これにより、容器本体2がスクイズ変形させられる際、及び復元変形させられる際においては、その内圧変動による作用で吐出膜部20も変形させられて、スリット6は開口された状態となる。
そして、図3及び図4に示されるように、容器本体2が計量カップ3に倒立姿勢で支持された状態で、スリット6は、計量カップ3の底壁22に対向するように該計量カップ3内に配置されるようになっている。具体的に図示の例では、計量カップ3内に配置されたスリット6の容器軸O方向に沿う位置が、該計量カップ3の周壁21における上端部と下端部との間の中間領域に対応している。
また図2において、支持リング8は、閉塞体7のリング板部19に下方から当接しており、吐出筒11の大径部17の径方向内側に嵌合している。支持リング8の上面には、上方に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状突起8aが形成されており、該環状突起8aはリング板部19の環状溝19a内に係止されている。
計量カップ3は、周壁21と、底壁22と、を備えている。
周壁21の上端開口部には、該周壁21を径方向に貫通する切欠き23が形成されている。また、周壁21の上端開口部における切欠き23の下方には、径方向内側に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状突起21aが形成されている。
底壁22には、有頂筒状をなし上方に向けて突出する凸部24が形成されている。凸部24は、容器軸Oに同軸に配置されている。凸部24の周壁の内周には、吐出筒11の大径部17の雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部が形成されており、これら雄ねじ部及び雌ねじ部が螺合することで、凸部24は吐出筒11に着脱可能に装着される。
凸部24の頂壁の上面(頂面)24aは、上方に向けて突出する凸曲面状に形成されている。また、凸部24の頂壁の下面における中央部(容器軸O上)には、下方に向けて突出する凸曲面状をなし、吐出膜部20の頂壁の上面に密着状態で当接可能とされてスリット6を閉塞するシール突部25が形成されている。このような上面24aと下面とを有する凸部24の頂壁は、径方向内側(容器軸O側、径方向中央側)へ向かうに従い漸次その肉厚が大きくなるように形成されている。
また、凸部24の頂壁の下面におけるシール突部25の径方向外側には、下方に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状のシール筒部26が垂下設されている。図2に示されるように、凸部24が吐出筒11に装着された状態で、シール筒部26は、吐出膜部20の上端部と吐出筒11の小径部16との間に挿入されて、該小径部16の径方向内側に嵌合している。またこの状態で、凸部24の頂壁におけるシール筒部26の径方向外側部分は、吐出筒11の小径部16の上端開口縁に上方から当接しており、計量カップ3の底壁22と、外装筒部9の天壁9aとの間には、僅かに隙間が設けられている。そして、凸部24のシール突部25は、吐出膜部20に上方から密着状態で当接しているとともに、スリット6を閉塞している。
図3及び図4において、容器本体2が計量カップ3に倒立姿勢で支持された状態で、凸部24は、スリット6に対向するように該計量カップ3の底壁22に形成されている。また凸部24の頂面24aは、スリット6に向けて突出する凸曲面状とされている。尚、本実施形態では、スリット6と凸部24とが所定間隔(図示の例では凸部24が底壁22の該凸部24以外の部位から上方に突出する高さと同程度の間隔)をあけるように互いに離間して配置されているが、これらが接近して配置されていても構わない。
また図3及び図4に示される状態で、計量カップ3の周壁21の上端開口部の径方向内側には、容器本体2の外装筒部9の嵌合部14が嵌合されており、図4において周壁21の上端開口縁には、外装筒部9の段部15が当接している。また、図5に示されるように、計量カップ3の周壁21の環状突起21aと、容器本体2の外装筒部9の環状突起14aとは、僅かな隙間をあけてアンダーカット嵌合により係止されている。具体的にこの状態で、計量カップ3内と、容器外部とは、嵌合部14と周壁21との間、及び切欠き23内を通して、空気(エア)が流通可能な連通状態となっている。
次に、本実施形態の定量吐出容器1を用いた内容液の計量方法(計量手順)について説明する。
この定量吐出容器1から内容液を計量カップ3内に吐出(注出)して計量するには、まず、図3及び図4に示されるように、倒立姿勢とした容器本体2を計量カップ3上に支持させる。尚、この状態は、定量吐出容器1を保管している状態(流通時以外の保管状態であり、計量待機状態)であることから、最初の使用(計量)時以外には、特に操作を必要としない。
この状態から、図3に示されるように容器本体2の胴部4aをスクイズ変形させるとともに該容器本体2の内圧を正圧にすることで、吐出膜部20を弾性変形させてスリット6を開口し、容器本体2内から該スリット6を通して内容液を計量カップ3内に吐出させる。尚、この際の吐出膜部20は凸部24側へ膨らむように弾性変形させられている。
スリット6から吐出された内容液は、計量カップ3の凸部24に当てられつつ該計量カップ3内に貯留されていき、内容液の液面Lがスリット6よりも上昇することで、該スリット6は内容液中に浸される。尚、内容液の吐出前に計量カップ3内に存在していた空気は、該計量カップ3内に内容液が貯留されていくことで、図5に矢印で示されるように、嵌合部14と周壁21との間、及び切欠き23内を通して容器外部に排出され、内容液と置換されていく。
このようにスリット6が内容液中に浸された状態から、容器本体2のスクイズ変形を解除し、該容器本体2を復元変形させるとともにその内圧を負圧にすることで、吐出膜部20を前述の弾性変形の向きとは逆向きに弾性変形させてスリット6を開口し、計量カップ3内から該スリット6を通して余剰の内容液を容器本体2内に吸引させる。尚、この際の吐出膜部20は凸部24とは反対側へ窪むように弾性変形させられている。
図4に示されるように、計量カップ3内の内容液の液面Lがスリット6の高さに一致するまで低下した後は、スリット6を通して容器本体2内に空気を吸引させることで、液面Lがそれ以下に低下することがなくなる。
これにより、計量カップ3内に所定の量(定量)の内容液が計量される。具体的には、計量カップ3内に配置されたスリット6の高さに対応する所定量の内容液が計量されることになる。尚、上記計量にあたっては、容器本体2をスクイズ変形させる際の該容器本体2の減容量を、内容液を計量する容量(前記所定量)以上となるようにする。
以上説明した本実施形態の定量吐出容器1及びこれを用いた計量方法によれば、計量カップ3上で倒立姿勢とされた容器本体2の閉塞体7のスリット6が、該計量カップ3の底壁22に対向されつつこの計量カップ3内に配置されているので、該容器本体2をスクイズ変形させ、そのスクイズ変形を解除するだけの簡単な操作によって、計量カップ3内にスリット6の高さに一致するように所定量の内容液が精度よく安定して計量されることになる。またこの計量は、従来のように容器本体から計量カップを分離することなく、容器本体2を計量カップ3が支持した状態のまま行えるから、操作が容易である。
そして、このように操作性及び計量の精度が高められつつも、容器の構造が簡単である。すなわち、スクイズ操作による容器本体2の内圧の変動を利用して内容液を吐出・吸引し計量が行われることから、構造を簡素化できる。
また、容器本体2が計量カップ3に倒立姿勢で支持された状態で、該計量カップ3の底壁22に、スリット6に対向するように凸部24が形成されていることから、下記の効果を奏功する。
すなわち、上述のようにスリット6から計量カップ3内へ内容液が吐出された際に、内容液は凸部24に当てられて、計量カップ3内に貯留される。ここで、凸部24は、計量カップ3の底壁22からスリット6に向けて突出して形成されているので、スリット6から底壁22のうち凸部24までの距離が、該凸部24以外の部位までの距離に比べて短くされており、これにより、吐出による内容液の飛散やそれによる泡立ちの発生等が抑制されることになって、計量の精度をより高めることができる。
また、凸部24の頂面24aが、スリット6に向けて突出する凸曲面状とされているので、下記の効果を奏功する。
すなわち、スリット6から凸部24の頂面24aに達した内容液を、凸曲面状に形成された該頂面24aに沿わせることで飛散させにくくして、下方(計量カップ3の底壁22のうち凸部24非形成部分)に到達させることができ、泡立ちの発生を更に抑制できる。
また、凸部24が有頂筒状をなしており、容器本体2の吐出口10が形成された吐出筒11に対して着脱可能に装着されるので、下記の効果を奏功する。
すなわち、凸部24を吐出筒11に装着することで、計量カップ3を容器本体2に連結することが可能になる。これにより、流通(販売)時に計量カップ3を吐出筒11に装着しておくことが可能になり、定量吐出容器1のかさばりを抑えて取り扱い性を向上させることが容易となる。また、計量カップ3の凸部24によって、容器本体2の吐出口10及び閉塞体7のスリット6を密封することが可能になり、容器本体2内の内容液の変質や漏出等を防止できる。
尚、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、内容液を吐出するためのスリット6が吐出膜部20に放射状に形成されており、具体的には十字状(X字状)やY字状をなしているとしたが、それ以外の放射状とされていてもよい。また、スリット6を放射状に形成する代わりに、単なる直線状や曲線状等に形成しても構わない。
また、スリット6の代わりに、吐出膜部20に丸孔や多角形孔等の貫通孔からなる小孔を形成してもよい。この小孔は、吐出膜部20が弾性変形することにより開口され、吐出膜部20が復元変形することにより閉じられる。尚、前記小孔が常に開口されており、吐出膜部20の弾性変形により拡開されるように形成されていてもよいが、この場合、容器本体2が倒立姿勢とされて吐出膜部20に内容液の自重が作用しているのみの状態では、内容液の表面張力によりその内部に内容液を流通させない(つまり吐出させない)寸法に設定されることが好ましい。
また、前述の実施形態では、容器本体2の口部4bと装着筒5のねじ筒12とが螺合され、また吐出筒11と凸部24とが螺合されているが、これに限定されるものではない。すなわち、これらを螺合により連結する代わりに、アンダーカット嵌合や単なる嵌合等により連結しても構わない。
また、前述の実施形態では、凸部24の上面(頂面)24aがスリット6(又は小孔)に向けて突出する凸曲面状をなしているとしたが、これに限定されるものではない。
ここで、図6に示されるものは、凸部24の頂面24aの変形例であり、この例では、凸部24の頂面24aはスリット6又は小孔から離間する向きに窪む凹曲面状をなしている。また、凸部24の頂面24aが、容器軸Oに垂直な平坦状とされていたり、スリット6又は小孔に向けて先鋭形状とされた円錐状や多角錐状をなしていたりしても構わない。
また、凸部24が設けられていなくても構わない。
また、計量カップ3の周壁21には、周方向に沿って延びる環状の環状突起21aが形成され、容器本体2の外装筒部9には、周方向に沿って延びる環状の環状突起14aが形成されていて、これら環状突起14a、21a同士がアンダーカット嵌合により係止されるとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、これら環状突起14a、21aのうちいずれかが、周方向に沿って延びる環状とされる代わりに、周方向に間隔をあけて形成されるリブや小突起等であってもよい。また、これら環状突起14a、21aが形成されていなくても構わない。
また、定量吐出容器1の使用において、容器本体2から内容液を計量カップ3内に吐出させる際に、必ずしも計量しなくてもよい。具体的に、例えば計量による容量より少量の内容液を使用したい場合などには、容器本体2をスクイズ変形して減容させる量(減容量)を小さくして、計量カップ3の内容液の液面Lがスリット6に到達しないように調整しても構わない。さらに、計量カップ3を用いずに、容器本体2から内容液を目的物に対して直接吐出して使用しても構わない。
また前述の実施形態では、定量吐出容器1の使用(計量)・保管時には、図3及び図4に示されるように、倒立姿勢とされた容器本体2を計量カップ3が支持するようになっていると説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば使用者(操作者)の都合等により、既に使用に供された定量吐出容器1を長期保管する場合や、該容器1を持ち運ぶ場合等においては、図1及び図2に示されるように、正立姿勢とされた容器本体2の吐出筒11に計量カップ3の凸部24をリキャップ(再び装着)した状態としてもよい。この場合、流通(販売)時と同様に定量吐出容器1を液密にシールすることが可能になり、内容物の変質や漏出を抑制する効果が顕著に得られることになる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 定量吐出容器
2 容器本体
3 計量カップ
6 スリット
7 閉塞体
10 吐出口
11 吐出筒
22 底壁
24 凸部
24a 上面(頂面)
L 液面

Claims (6)

  1. 内容液が収容され、スクイズ変形可能な容器本体と、
    有底筒状をなし、前記容器本体を倒立姿勢で支持可能とされ、該容器本体から吐出される内容液を貯留可能な計量カップと、を備え、
    前記容器本体には、
    内容液が吐出される吐出口と、
    前記吐出口を閉塞するように該吐出口に配設され、スリット又は小孔が形成された弾性変形可能な閉塞体と、が備えられ、
    前記容器本体が前記計量カップに倒立姿勢で支持された状態で、前記スリット又は前記小孔が、前記計量カップの底壁に対向するように該計量カップ内に配置されることを特徴とする定量吐出容器。
  2. 請求項1に記載の定量吐出容器であって、
    前記計量カップの底壁には、前記容器本体が該計量カップに倒立姿勢で支持された状態で、前記スリット又は前記小孔に対向するように凸部が形成されていることを特徴とする定量吐出容器。
  3. 請求項2に記載の定量吐出容器であって、
    前記凸部の頂面は、前記スリット又は前記小孔に向けて突出する凸曲面状とされていることを特徴とする定量吐出容器。
  4. 請求項2又は3に記載の定量吐出容器であって、
    前記凸部は、有頂筒状をなしており、前記容器本体の前記吐出口が形成された吐出筒に着脱可能に装着されることを特徴とする定量吐出容器
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の定量吐出容器であって、
    前記容器本体が前記計量カップに倒立姿勢で支持された状態で、
    前記閉塞体は、前記計量カップの底壁から離間して配置され、
    前記計量カップ内と容器外部とは、空気が流通可能な連通状態となっていることを特徴とする定量吐出容器。
  6. 請求項1に記載の定量吐出容器を用いた計量方法であって、
    前記容器本体が前記計量カップに倒立姿勢で支持された状態から、該容器本体をスクイズ変形させるとともにその内圧を正圧にすることで、前記容器本体内から前記スリット又は前記小孔を通して内容液を前記計量カップ内に吐出させ、
    前記計量カップ内に内容液が貯留されて、前記スリット又は前記小孔が内容液中に浸された状態から、前記容器本体のスクイズ変形を解除し、該容器本体を復元変形させるとともにその内圧を負圧にすることで、前記計量カップ内から前記スリット又は前記小孔を通して余剰の内容液を前記容器本体内に吸引させ、
    前記計量カップ内の内容液の液面が前記スリット又は前記小孔の高さに一致するまで低下した後は、前記スリット又は前記小孔を通して前記容器本体内に空気を吸引させることを特徴とする定量吐出容器を用いた計量方法。
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