JP6132708B2 - 水車ランナおよび水車 - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、水車ランナおよび水車に関する。
従来から、フランシス水車が知られている。フランシス水車の水車運転時においては、上池から水圧鉄管を通って渦巻き状のケーシングに水が流入し、ケーシングに流入した水は、ケーシングからステーベーンおよびガイドベーンを通ってランナに流入する。このランナへ流入する水によってランナが回転駆動され、ランナに主軸を介して連結された発電電動機が駆動されて発電が行われる。ランナを回転駆動させた水は、ランナから吸出し管を通って下池または放水路へ流出する。
このような水車運転時には、ガイドベーンの開度を変えることにより、ランナに流入する水の流量を調整し、発電量を変化させている。このため、ガイドベーンからランナに流入する水の流れが運転状態により異なり、ランナに流入する流れの角度が異なる。このことから、設計点(効率が最高となる点)以外では、ランナ内の流れが、クラウン側またはバンド側に偏った流れとなりやすく、設計点よりも効率が低下する傾向にある。しかしながら、近年では、水力発電所の運用効率を向上させるために、設計点のみではなく、流量が大きい場合(過負荷運転時)や流量が小さい場合(部分負荷運転時)においても、ランナ内での損失を低減させることが要求されている。
ここで、従来のフランシス水車のランナ30を示す子午面断面を図9に示す。図9に示されているように、ランナ30は、主軸に連結されたクラウン31と、バンド32と、クラウン31とバンド32との間に設けられた複数のランナ羽根33と、を備えている。図9に示すランナ30においては、ランナ羽根33の入口縁34のクラウン側端部35の半径(ランナ30の回転軸線Xを中心とする)をRcとし、当該入口縁34のバンド側端部36の半径をRbとしたときに、Rb>Rcとなっている。すなわち、従来のランナ羽根33の入口縁34は、クラウン31の側からバンド32の側に向って徐々に半径が大きくなっている。また、ランナ羽根の入口縁が、全体的に半径が一定になるように形成されているものもあり、このうち、ランナ羽根の入口縁のバンド側端部を、ランナの回転方向に対して前進させるように形成されたランナ羽根も知られている。
特公平1−29989号公報
図10に、図9に示すランナ羽根33の負圧面37の圧力分布を示す。図10に示されているように、ランナ羽根33の負圧面37のうちバンド32の側の部分において圧力の歪み(より具体的には圧力が低下する領域)が形成され得る。図10は、設計点における圧力分布を示しているが、このような圧力分布は、設計点のみではなく、過負荷運転時や部分負荷運転時においても見られる。負圧面37にこのような圧力分布が形成されると、圧力の高い部分から低い部分に向う2次流れが形成される。このような2次流れは、設計時に想定した流れとは方向が異なり、2次流れによって、バンド32の側の流れがバンド32の近傍に偏って損失が増大するという問題がある。また、この場合、局所的にキャビテーションが発生しやすくなるという問題もある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ランナ羽根の負圧面の圧力分布を均等化して損失の発生を抑制できる水車ランナおよび水車を提供することを目的とする。
実施の形態による水車ランナは、クラウンと、バンドと、クラウンとバンドとの間に設けられた複数のランナ羽根と、を備えている。ランナ羽根の入口縁は、クラウン側端部とバンド側端部とを有している。クラウン側端部の半径Rcと、バンド側端部の半径Rbは、
Rb<Rc
を満たしている。
実施の形態による水車ランナは、クラウンと、バンドと、クラウンとバンドとの間に設けられた複数のランナ羽根と、を備えている。ランナ羽根の入口縁は、クラウン側端部と、バンド側端部と、クラウン側端部とバンド側端部との間に位置する、クラウン側端部とバンド側端部とを結ぶ線分よりも外周側に膨出する膨出部と、を有している。
また、実施の形態による水車は、上述した水車ランナを備えている。
図1は、第1の実施の形態におけるフランシス水車の全体構成を示す図である。 図2は、図1のランナを示す子午面断面図である。 図3は、図2のランナ羽根の負圧面における圧力分布を示す図である。 図4は、図1のランナの変形例を示す子午面断面図である。 図5は、第2の実施の形態におけるランナを示す子午面断面図である。 図6は、図5のランナ羽根の負圧面における圧力分布を示す図である。 図7は、図5のランナの変形例を示す子午面断面図である。 図8は、図5のランナの他の変形例を示す子午面断面図である。 図9は、従来のランナを示す子午面断面図である。 図10は、図9のランナ羽根の負圧面における圧力分布を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態における水車ランナおよび水車について説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図3を用いて、本発明の第1の実施の形態における水車ランナおよび水車について説明する。
ここでは、まず、水車の一例として、水車ランナを備えたフランシス水車について説明する。
図1に示すように、フランシス水車1は、水車運転時に上池から水圧鉄管(いずれも図示せず)を通って水が流入する渦巻き状のケーシング2と、複数のステーベーン3と、複数のガイドベーン4と、水車ランナ(以下、単にランナと記す)5と、を備えている。このうちステーベーン3は、ケーシング2に流入した水をガイドベーン4およびランナ5に導くためのものであり、周方向に所定の間隔をあけて配置され、ステーベーン3の間に水が流れる流路が形成されている。ガイドベーン4は、流入した水をランナ5に導くためのものであり、周方向に所定の間隔をあけて配置され、ガイドベーン4の間に水が流れる流路が形成されている。また、ガイドベーン4は回動自在に構成されており、ガイドベーン4が回動して開度を変えることにより、ランナ5に流入する水の流量が調整可能になっている。このようにして、後述する発電機7の発電量が調整可能になっている。
ランナ5は、ケーシング2に対して回転軸線Xを中心に回転自在に構成され、水車運転時にケーシング2から流入する水によって回転駆動される。
ランナ5には、主軸6を介して発電機7が連結されている。この発電機7は、水車運転時にはランナ5の回転によって発電を行うように構成されている。また、ランナ5の下流側には、ランナ5を流出した水流の圧力を回復させるための吸出し管8が設けられている。この吸出し管8は、図示しない下池に連結されており、ランナ5を回転駆動させた水が下池に放出されるようになっている。なお、発電機7は、電動機としての機能をも有し、電力を供給することによりランナ5を回転駆動するように構成されていてもよい。この場合、吸出し管8を介して下池の水を吸い上げて上池に放出させることができ、フランシス水車1をポンプ運転(揚水運転)することが可能になる。
次に、上述したランナ5について、より詳細に説明する。
図2に示すように、ランナ5は、主軸6に連結されたクラウン10と、クラウン10に離間して設けられたバンド11と、クラウン10とバンド11との間に設けられた複数のランナ羽根12と、を有している。ランナ羽根12は、周方向に所定の間隔をあけて配置されており、ランナ羽根12の間に、水が流れる流路が形成されている。ランナ羽根12は、図示しない正圧面(圧力面)と負圧面13とを含んでいる。
ランナ羽根12は、上流側(ガイドベーン4の側)に形成された入口縁14を有している。入口縁14は、クラウン10からバンド11に向って延びるように形成されており、各ランナ羽根12の入口縁14によってランナ入口が確定される。このランナ入口を通ってランナ5内に水が流入されるようになっている。なお、ランナ羽根12の下流側(吸出し管8の側)には、出口縁15が形成されており、各ランナ羽根12の出口縁15によってランナ出口が画定され、このランナ出口を通ってランナ5から水が流出される。
ランナ羽根12の入口縁14は、クラウン側端部16とバンド側端部17とを含んでいる。このうちクラウン側端部16は、入口縁14のうちクラウン10の側に位置する端部であり、バンド側端部17は、入口縁14のうちバンド11の側に位置する端部である。ランナ羽根12のクラウン側端部16の(回転軸線Xを中心とする)半径をRcとし、バンド側端部17の半径をRbとしたとき、RcとRbは、
Rb<Rc
を満たしている。なお、本実施の形態においては、ランナ羽根12の入口縁14は、直線状に形成されていてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
本実施の形態によるフランシス水車1において水車運転を行う場合、図示しない上池から水圧鉄管を通ってケーシング2に水が流入する。ケーシング2に流入した水は、ケーシング2からステーベーン3およびガイドベーン4を通ってランナ5に流入する。このランナ5へ流入した水によって、ランナ5が回転駆動される。このことにより、ランナ5に連結された発電機7が駆動されて発電が行われる。ランナ5に流入した水は、ランナ5から吸出し管8を通って、図示しない下池へ放出される。
水車運転の間、ランナ5に流入した水は、ランナ羽根12の間に形成された流路を通って流れる。
本実施の形態においては、ランナ羽根12の入口縁14のクラウン側端部16の半径Rcが、バンド側端部17の半径Rbより大きくなっている。このことにより、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域における羽根長さを長くすることができる。一方、バンド側端部17の半径Rbがクラウン側端部16の半径Rcより小さくなっていることから、ランナ羽根12のうちバンド11の側の領域における羽根長さを短くすることができる。このため、ランナ羽根12の負圧面13における圧力分布を均等化させることができ、ランナ5内に2次流れが形成されることを抑制し、2次流れなどによる損失が発生することを抑制できる。
図3には、図2に示すランナ羽根12の負圧面13の圧力分布が示されている。図3の圧力分布は、流れ解析結果から得られたものである。図3に示すように、図10に示すような圧力の歪みが改善され、ランナ羽根12の負圧面13における圧力分布が均等化されていることがわかる。すなわち、等圧線をランナ羽根12の入口縁14または出口縁15に沿って形成させることができ、主流方向に直交する方向において圧力を均等化できる。このため、2次流れが形成されることを抑制できる。なお、図3は、設計点における圧力分布を示しているが、設計点において圧力分布を均等化させることができるため、設計点以外の過負荷運転時や部分負荷運転時においても、圧力分布を均等化させることができるといえる。
このように本実施の形態によれば、ランナ羽根12の入口縁14のクラウン側端部16の半径Rcと、バンド側端部17の半径Rbとが、Rb<Rcを満たしている。このことにより、ランナ羽根12の負圧面13における圧力分布を均等化させることができる。このため、ランナ5内において、2次流れなどによる損失が発生することを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、既設の水車においてランナ5のランナ羽根12を改修することにより、ランナ5内での損失発生を抑制し、水車の性能を向上させることができる。このため、ランナ5の外周側に設けられた部材(例えば、上カバ、下カバなど)を改修することなく流用して、既設の水車の性能を向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態において、例えば、図4に示すように、ランナ羽根12の入口縁14が、クラウン側端部16とバンド側端部17との間に位置する膨出部18を更に有し、膨出部18が、クラウン側端部16とバンド側端部17とを結ぶ線分Lよりも外周側(半径方向外側)に膨出するようにしてもよい。この場合、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域とバンド11の側の領域との間の領域における羽根長さを長くすることができる。このことにより、後述する図6にも示されているように、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布を均等化させることができる。なお、膨出部18は、クラウン側端部16とバンド側端部17との間に位置していれば特に限られることはないが、クラウン側端部16とバンド側端部17との間の略中央に位置していることが好適である。また、図4においては、ランナ羽根12の入口縁14が、曲線状に形成されている例を示している。
図4に示す形態では、ランナ羽根12の入口縁14の膨出部18の半径Rmは、
Rc<Rm、かつ、Rb<Rm
を満たしている。すなわち、膨出部18の半径Rmを、クラウン側端部16の半径Rcより大きくし、膨出部18が、入口縁14の最大半径を画定する部分となっている。このことにより、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域とバンド11の側の領域との間の領域における羽根長さをより一層長くすることができる。このため、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布をより一層均等化させることができる。
なお、図4に示す形態では、ランナ羽根12の入口縁14の膨出部18の半径Rmが、
Rb<Rm<Rc
を満たすようにしてもよい。すなわち、膨出部18の半径Rmを、クラウン側端部16の半径Rcより小さくして、クラウン側端部16が入口縁14の最大半径を画定する部分となるようにしてもよい。この場合においても、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域とバンド11の側の領域との間の領域における羽根長さを長くすることができ、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布をより一層均等化させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図5および図6を用いて、本発明の第2の実施の形態における水車ランナおよび水車について説明する。
図5および図6に示す第2の実施の形態においては、ランナ羽根の入口縁のクラウン側端部の半径Rcとバンド側端部の半径RbがRc<Rbを満たしているとともに、ランナ羽根の入口縁が、クラウン側端部とバンド側端部とを結ぶ線分よりも外周側に膨出している膨出部を有している点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5および図6において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、ランナ羽根12の入口縁14のクラウン側端部16の半径Rcと、バンド側端部17の半径Rbは、
Rc<Rb
を満たしている。
また、ランナ羽根12の入口縁14は、クラウン側端部16とバンド側端部17との間に位置する膨出部18を含み、この膨出部18が、クラウン側端部16とバンド側端部17とを結ぶ線分Lよりも外周側に膨出している。なお、膨出部18は、クラウン側端部16とバンド側端部17との間に位置していれば特に限られることはないが、クラウン側端部16とバンド側端部17との間の略中央に位置していることが好適である。また、図5においては、ランナ羽根12の入口縁14は、曲線状に形成されている例を示している。
図5に示す形態では、ランナ羽根12の入口縁14の膨出部18の半径Rmは、
Rb<Rm
を満たしている。すなわち、本実施の形態では、膨出部18の半径Rmを、バンド側端部17の半径Rbより大きくし、膨出部18が、入口縁14の最大半径を画定する部分となっている。なお、上述したようにRc<Rbとなっているため、RcとRmは、
Rc<Rm
を満たしている。
本実施の形態においては、ランナ羽根12の入口縁14の膨出部18の半径Rmが、クラウン側端部16の半径Rcおよびバンド側端部17の半径Rbより大きくなっている。このことにより、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域とバンド11の側の領域との間の領域における羽根長さを長くすることができる。このため、ランナ羽根12の負圧面13における圧力分布を均等化させることができ、ランナ5内に2次流れが形成されることを抑制し、2次流れなどによる損失が発生することを抑制できる。
図6には、図5に示すランナ羽根12の負圧面13の圧力分布が示されている。図6の圧力分布は、流れ解析結果から得られたものである。図6に示すように、図10に示すような圧力の歪みが改善され、ランナ羽根12の負圧面13における圧力分布が均等化されていることがわかる。すなわち、等圧線をランナ羽根12の入口縁14または出口縁15に沿って形成させることができる。このため、2次流れが形成されることを抑制できる。なお、図6は、設計点における圧力分布を示しているが、設計点において圧力分布を均等化させることができるため、設計点以外の過負荷運転時や部分負荷運転時においても、圧力分布を均等化させることができるといえる。
このように本実施の形態によれば、ランナ羽根12の入口縁14がクラウン側端部16とバンド側端部17とを結ぶ線分Lよりも外周側に膨出する膨出部18を有している。このことにより、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布を均等化させることができる。このため、ランナ5内において、2次流れなどによる損失が発生することを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、ランナ羽根12の入口縁14のクラウン側端部16の半径Rcと、バンド側端部17の半径Rbと、膨出部18の半径Rmが、Rb<Rm、かつ、Rc<Rmを満たしている。このことにより、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布をより一層均等化させることができる。このため、ランナ5内において、2次流れが形成されて損失が発生することをより一層抑制できる。
また、本実施の形態によれば、ランナ羽根12の入口縁14のクラウン側端部16の半径Rcと、バンド側端部17の半径Rbとが、Rc<Rbを満たしている。このため、本実施の形態を、水車比速度が高い水車にも適用することができる。すなわち、クラウン10の外径がバンド11の外径より大きくなると、クラウン10の背面(流水面)における摩擦損失が増大するという問題があり、水車比速度が高い水車では、一般的に、クラウン10の外径がバンド11の外径よりも小さくなっている。このため、本実施の形態では、クラウン側端部16の半径Rcとバンド側端部17の半径RbとがRb<Rcを満たしているため、本実施の形態を水車比速度が高い水車にも適用することができ、このような水車においても、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布を均等化させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、既設の水車においてランナ5のランナ羽根12を改修することにより、ランナ5内での損失発生を抑制し、水車の性能を向上させることができる。このため、ランナ5の外周側に設けられた部材(例えば、上カバ、下カバなど)を改修することなく流用して、既設の水車の性能を向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、ランナ羽根12の入口縁14の膨出部18の半径Rmが、Rc<Rm、かつ、Rb<Rmを満たしている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、膨出部18の半径Rmが、図7に示すように、Rc<Rm<Rbを満たすようにしてもよい。すなわち、当該膨出部18の半径Rmを、バンド側端部17の半径Rbより小さくして、バンド側端部17が入口縁14の最大半径を画定する部分となるようにしてもよい。この場合においても、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域とバンド11の側の領域との間の領域における羽根長さを長くすることができ、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布を均等化させることができる。
また、上述した本実施の形態において、図8に示すように、クラウン10の外径をRc0とし、バンド11の外径をRb0としたとき、Rc0、Rb0およびRmが、
Rc0<Rm、かつ、Rb0<Rm
を満たしているようにしてもよい。Rc0はRcより大きく、Rb0はRbより大きいため、膨出部18の半径Rmを、図5に示す形態よりも大きくすることができる。このことにより、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域とバンド11の側の領域との間の領域における羽根長さをより一層長くすることができ、ランナ羽根12の負圧面13の圧力分布をより一層均等化させることができる。
なお、図8に示す形態において、膨出部18の半径Rmは、
Rc0<Rm、または、Rb0<Rm
を満たすようにしてもよい。すなわち、Rmを、Rc0またはRb0よりも大きくすることによっても、ランナ羽根12のうちクラウン10の側の領域とバンド11の側の領域との間の領域における羽根長さをより一層長くすることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による水車ランナおよび水車は、上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。さらに、上述した実施の形態では、本発明による水車ランナおよび水車をフランシス水車に適用した例について説明したが、このことに限られることはなく、フランシス水車以外の水車に本発明による水車ランナおよび水車を適用することもできる。
1 フランシス水車
5 ランナ
10 クラウン
11 バンド
12 ランナ羽根
14 入口縁
16 クラウン側端部
17 バンド側端部
18 膨出部

Claims (3)

  1. クラウンと、
    バンドと、
    前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根と、を備え、
    前記ランナ羽根の入口縁は、クラウン側端部とバンド側端部とを有し、
    前記クラウン側端部の半径Rcと、前記バンド側端部の半径Rbは、
    Rb<Rc
    を満たし
    前記ランナ羽根の前記入口縁は、前記クラウン側端部と前記バンド側端部との間に位置する、当該クラウン側端部と当該バンド側端部とを結ぶ線分よりも外周側に膨出する膨出部を更に有し、
    前記膨出部の半径Rmは、
    Rc<Rm
    を満たし、
    前記ランナ羽根の前記入口縁は、曲線状に形成されていることを特徴とする水車ランナ。
  2. クラウンと、
    バンドと、
    前記クラウンと前記バンドとの間に設けられた複数のランナ羽根と、を備え、
    前記ランナ羽根の入口縁は、クラウン側端部と、バンド側端部と、前記クラウン側端部と前記バンド側端部との間に位置する、前記クラウン側端部と前記バンド側端部とを結ぶ線分よりも外周側に膨出する膨出部と、を有し
    前記クラウン側端部の半径Rcと、前記バンド側端部の半径Rbと、前記膨出部の半径Rmは、
    Rc<Rm、かつ、Rb<Rm
    を満たし、
    前記ランナ羽根の前記入口縁は、曲線状に形成されていることを特徴とする水車ランナ。
  3. 請求項1または2に記載の前記水車ランナを備えたことを特徴とする水車。
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