JP6131120B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ホースやチューブ、配管等の管体どうしを接続するための、コネクタに関する。
例えば、自動車の内燃機関系統や、ブレーキ系統、ラジエータ等の燃料供給系統には、複数のホースやチューブ等が配管されている。これらのホースやチューブ等の管体どうしを接続するために、コネクタが用いられている。また、管体どうしを接続した後、メンテナンス等の理由により、管体どうしの接続を解除したい場合がある。
このような管体どうしを自由に脱着可能なコネクタとして、例えば、下記特許文献1には、第1管体に第2管体を接続するものであって、一端が第2管体の接続部をなすと共に、他端が第1管体の挿入部をなし、この挿入部側の周壁に一対のスリットが設けられたハウジングと、前記一対のスリットに挿入される一対のアーム及び両アームを連結する基部を有する門形をなし、各アームの内側に係合突部が突設され、該係合突部がスリットから挿入部内周に突出し、第1管体のフランジ部に係合して抜け止めするリテーナとを備えたコネクタが記載されている。
そして、管体どうしの接続を解除する場合には、リテーナの基部を、ハウジングに向けて押し付けることで、一対のアームが広がって、その係合突部が第1管体のフランジ部から外れて係合が解除されるので、この状態でハウジングの挿入部から第1管体を引き抜くことで、第1管体と第2管体との接続を解除することができる。
国際公開WO2013/031272号パンフレット
しかしながら、上記特許文献1のコネクタは、例えば、自動車のエンジンルーム等の狭いスペースで用いられている場合、手を差し入れて、リテーナの基部を指で押し込むことが難しく、第1管体と第2管体との接続解除が困難なことがあった。
したがって、本発明の目的は、コネクタが狭い箇所に配置された場合であっても、リテーナの基部を確実に押して、第1管体と第2管体との接続解除を容易に行うことができる、コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、外周に環状突部が形成された第1管体と、第2管体とを接続するためのコネクタであって、筒状に形成され、その一端が前記第2管体を接続するための接続部をなすと共に、他端が前記第1管体の挿入部をなし、この挿入部側の周壁の対向する箇所に一対のスリットが設けられたハウジングと、前記スリットに挿入される一対のアーム、該一対のアームに連結され前記ハウジングの外周に配置される基部、及び、前記各アームの内側に突設された係合突部を有し、前記係合突部が前該スリットから前記ハウジングの挿入部内周に突出し、前記第1管体の環状突部に係合して抜け止めするリテーナとを備え、前記ハウジングには、前記リテーナの基部を前記ハウジング側に押圧することにより、前記一対のアームを開かせて前記係合突部と前記環状突部との係合を解除させる拡開ガイド壁が設けられており、前記ハウジング外周の、前記リテーナの基部に隣接する位置から壁部が立設され、該壁部の前記リテーナ側には、工具等の棒状部材の先端が係合できる、凸部、凹部又は貫通孔からなる係合部が形成されており、前記リテーナの基部の、前記壁部に隣接する部分の高さは、前記係合部の前記棒状部材の先端が係合できる面よりも低くされ、前記リテーナの基部側から前記棒状部材の先端を前記係合部の係合面側に挿入できるように構成されていることを特徴とする。
本発明のコネクタにおいては、前記リテーナの基部は、その横断面外周が円弧状をなすように形成されていることが好ましい。
本発明のコネクタにおいては、前記リテーナの基部の横断面外周の頂部は、前記ハウジングの壁部の、係合部の係合面よりも高くなるように形成されていることが好ましい。
本発明のコネクタにおいては、前記リテーナの基部の幅は、前記アームの幅よりも広く形成されていることが好ましい。
上記発明によれば、ハウジングの一対のスリットに、リテーナの一対のアームを挿入して、その係合突部をハウジングの挿入部内周に突出させた状態で、第1管体をハウジングの挿入部に挿入すると、第1管体の環状突部がリテーナの係合突部に当接し、アームを開かせて係合突部を乗り越えてハウジングの奥方に侵入し、係合突部に係合して抜け止めがなされるので、第1管体と第2管体とを接続することができる。
そして、第1管体と第2管体との接続を解除したい場合には、リテーナの基部側から、工具等の棒状部材の先端を壁部に設けられた、凸部、凹部又は貫通孔からなる係合部に係合させ、その状態で棒状部材をリテーナの基部に当接させて、棒状部材によってリテーナの基部をハウジングに向けて押し付けることにより、一対のアームがハウジングの拡開ガイド壁に当接して広がり、リテーナの係合突部と第1管体の環状突部との係合を解除させて、第1管体をハウジングから引き抜くことができる。
このように、工具等の棒状部材の先端を、ハウジングの壁部に設けられた係合部に係合させて、リテーナの基部を押し付けるだけで、第1管体と第2管体との接続を解除できるので、エンジンルームなどの狭いスペースに配置された場合であっても、工具等の棒状部材の先端をいろいろな角度から挿入できることにより、作業性よく容易に接続を解除することが可能となる。
本発明に係るコネクタの、一実施形態を示す分解斜視図である。 同コネクタであって、ハウジングからリテーナを外した状態での斜視図である。 同コネクタの斜視図である。 同コネクタの側面図である。 同コネクタを構成するリテーナの斜視図である。 同コネクタの断面図である。 同コネクタにおいて、第1管体を引き抜くときの、リテーナの動作を示しており、(a)は第1管体に引き抜き力が作用する前の要部拡大説明図、(b)は第1管体に引き抜き力が作用したときの要部拡大説明図である。 (a)は同コネクタを軸方向に直交する方向で切断した場合の要部拡大断面図、(b)は同コネクタの要部拡大側面図である。 同コネクタにおいて、棒状部材を用いてリテーナをハウジングに向けて押し付けて、第1管体と第2管体との接続解除をする際の状態を示しており、(a)はコネクタを軸方向に直交する方向で切断した場合の要部拡大断面図、(b)はコネクタの要部拡大側面図である。 本発明に係るコネクタの、他の実施形態を示す説明図である。 本発明に係るコネクタの、更に他の実施形態を示す説明図である。
以下、図1〜9を参照して、本発明のコネクタの一実施形態について説明する。
図6に示すように、このコネクタ10は、外周に環状突部1aが形成された第1管体1と、第2管体2とを接続するものである。この実施形態では、第1管体1の外周に更に第3管体3が装着され、この第3管体3を、第1管体1を介して第2管体2と接続するものとなっている(図6参照)。
管体としては、例えば、自動車の内燃機関系統や、ブレーキ系統や、ラジエータ等の燃料供給系等において用いられるホースや、チューブ、パイプ等が挙げられるが、これ以外の管体でもよい。なお、第1管体1に第3管体3を装着せずに、例えば、金属チューブに環状突部を設け、これを第1管体1として、第2管体2に接続させるようにしてもよい。
図1に示すように、この実施形態のコネクタ10は、一対のスリット32,32が設けられた略円筒状のハウジング20を有している。更にコネクタ10は、一対のアーム51,51と、基部53と、各アーム51に設けられた係合突部57とを有し、ハウジング20に対して第1管体1を抜け止め保持するリテーナ50を有している。
図1及び図6に示すように、前記ハウジング20は、所定長さで伸びると共に軸方向両端が開口した略円筒状に形成されており、その一端が前記第2管体2を接続するための接続部21をなし、他端が前記第1管体1を挿入するための挿入部22をなしている。
また、図6に示すように、ハウジング20の内部は、他端開口側から段階的に縮径した形状をなし、その奥方にシールリング配置部23が設けられており、そこにシールリング25が配置されている。該シールリング配置部23の軸方向途中には、環状溝27が形成され、この環状溝27に、ストッパリング28の外周に突設された環状突部28aが嵌合して、ストッパリング28が、シールリング25を抜け止めした状態で配置されるようになっている。
図1及び図2に示すように、前記ハウジング20の、挿入部22側の周壁30の一部に平坦面30aが形成されており、その外周にリテーナ50の基部53が配置されるようになっている。また、周壁30には、前記平坦面30aの周方向両側の対向する箇所に、一対のスリット32,32が周方向に沿って円弧状に形成されており、これらの一対のスリット32,32に、リテーナ50の一対のアーム51,51が挿入されるようになっている。
図4及び図8(a)に示すように、前記周壁30の、各スリット32の周方向他端部側には、拡開ガイド壁33が設けられており、リテーナ50の基部53をハウジング20側に押圧したときに、係合突部57の先端面57a(図5参照)が拡開ガイド壁33に当接して押圧されることにより、一対のアーム51,51を開かせて、係合突部57と第1管体1の環状突部1aとの係合を解除する部分となっている(図9参照)。また、各スリット32の、挿入部22の開口側の内周面には、内面がテーパ状をなした溝部34が形成されている(図4及び図7参照)。
そして、図1〜4に示すように、ハウジング20の外周の、前記リテーナ50の基部53に隣接する位置、すなわち、挿入部22側の周壁30であって、前記平坦面30aの軸方向両側の対向した位置から、一対の壁部35,36が所定高さで立設されている。
これらの壁部35,36のうち、挿入部22の開口側に配置された壁部35の先端であって、前記リテーナ50の配置面側から、リブ状をなした凸部37が、壁部35の幅方向全長に亘って突設されており、該凸部37と壁部35とが相俟って逆L字状のひさし形状をなしている。この凸部37の、ハウジング側の係合面37aに、工具等の棒状部材5の先端5aが係合するようになっている(図8(a)参照)。すなわち、上記凸部37が、棒状部材の先端が係合する本発明の「係合部」をなしている。
なお、この実施形態では、挿入部開口側の壁部35に凸部37が形成されているが、その反対側の壁部36に凸部37を設けてもよく、壁部35,36の両方に凸部37を設けてもよい。また、この実施形態の凸部37は、壁部35の先端から突設されているが、凸部37の軸方向途中から突設する構造であってもよい。更に、凸部37の形状は特に限定はなく、棒状部材5の先端5aが係合可能な形状であればよい。
一方、図1〜5に示すように、この実施形態のリテーナ50は、上記ハウジング20の一対のスリット32,32にそれぞれ挿入される一対のアーム51,51と、該アーム51,51の基端部に連結されて、ハウジング20の外周に配置される基部53とを有しており、全体として門形をなしている。
図5、図6及び図8に示すように、前記基部53は、前記一対のアーム51,51が連結する部分の上部に、横断面外周が円弧状をなす突出部54を有している。この基部53は、前記基部53は、前記ハウジング20の周壁30の平坦面30aの上方に、所定隙間を介して配置されるようになっており(図6及び図8(b)参照)、ハウジング20に対して基部53を押し込み可能となっている。
また、基部53の突出部54の幅は、前記アーム51の幅よりも広く形成されていると共に、該突出部54の円弧状外周面には、その幅方向に沿って筋状の滑り止め溝54aが形成されている。
更に図6及び図8(a)に示すように、前記基部53の突出部54の、凸部37が設けられた壁部35に隣接する部分の高さは、凸部37の係合面37aよりも低く形成されていると共に、同突出部54の頂部54bが、前記壁部35の凸部37の係合面37aよりも高く形成されている(図6参照)。
そして、図8(a)に示すように、棒状部材5の先端5aを、基部53の突出部54の頂部54b上に配置すると、基部53側から、突出部54と壁部35との間を通して、棒状部材5の先端5aを、凸部37の係合面37a側に挿入可能となっている。
なお、この実施形態では、棒状部材5の先端5aは、リテーナ50の基部53と壁部35の凸部37との間を通って挿入されるようになっているが、例えば、コネクタ10の横方向(軸方向に直交する方向)から、棒状部材5の先端5aを、基部53と壁部35との間に挿入してもよく、棒状部材5の先端5aの挿入方向は限定されない。
また、上記基部53の突出部54は、例えば、その横断面を山形断面や角形断面等としてもよく、また、アーム51よりも幅広でなくともよく、棒状部材5の先端5aを、基部53側から、凸部37の係合面37a側に挿入可能な構造であればよい。
一方、各アーム51の幅は、前記スリット32の、ハウジング20の軸方向に沿った隙間よりもやや小さく形成されており(図8(a)参照)、各アーム51が各スリット32に挿入された状態で、ハウジング20の軸方向に沿って、リテーナ50を接続部21側又は挿入部22側にスライドさせることが可能となっている(図7(a),(b)参照)。
各アーム51の先端部には、アーム51の幅よりも幅広で、かつ、前記スリット32の隙間よりも、間隔よりも幅広とされた突片55がそれぞれ突設されている。
また、各アーム51の先端部寄りの内側からは、各アーム51がハウジング20の各スリット32に挿入されたときに、同スリット32からハウジング20の挿入部22の内周に突出し、前記第1管体1の環状突部1aに係合して抜け止めを図る係合突部57が突設されている。各係合突部57の先端面57aは、最も高く突出した頂部からアーム先端側に向けて次第に低くなる傾斜状をなしている。
上記一対のアーム51,51は、前記ハウジング20のスリット32,32にそれぞれ挿入され、各係合突部57の先端面57aが、拡開ガイド壁33に当接して配置されるようになっている(図6参照)。そして、リテーナ50の基部53をハウジング20に向けて押し付けたときに、係合突部57の先端面57aが、拡開ガイド壁33に当接して押圧されて、一対のアーム51,51が押し広げられるようになっている(図9参照)。
また、図5に示すように、各アーム51の長手方向途中であって、幅方向両外面からは、外面がテーパ状をなしたリブ60,60がそれぞれ突設されており、該リブ60は、各アーム52が各スリット32に挿入された状態で、前記スリット32に形成された溝部34に対向して配置されるようになっている(図7(a)参照)。この状態でハウジング20の挿入部22から第1管体1を引き抜く力が作用すると、前記溝部34に前記リブ60が挿入され、一対のアーム51,51を互いに近づく方向に付勢するようになっている(図7(b)参照)。
次に上記構成からなるコネクタ10の使用方法の一例について説明する。
まず、ハウジング20の挿入部22の開口からシールリング25を挿入し、シールリング配置部23に配置した後、ストッパリング28を挿入して、環状突部28aを環状溝27に係合させることで、シールリング25を抜け止め保持する(図6参照)
そして、図2及び図4に示すように、リテーナ50の一対のアーム51,51を、ハウジング20の一対のスリット32,32に挿入し、各スリット32から各アーム51の係合突部57,57を挿入部22の内周に突出させることで、ハウジング20にリテーナ50を装着することができる(図3及び図6参照)。この状態では、リテーナ50の基部53が、ハウジング20の周壁30の平坦面30aの上方に、所定隙間を介して配置される(図6参照)。
上記状態で、ハウジング20の挿入部22内に第1管体1を挿入すると、第1管体1の環状突部1aにより、リテーナ50のアーム51,51を撓み変形させながら押し込まれていき、第1管体1の環状突部1aが、リテーナ50の各係合突部57を乗り越えて裏側に抜け出ると、一対のアーム51,51が弾性復帰して、第1管体1の環状突部1aに各係合突部57が係合して、第1管体1が抜け止めされた状態でハウジング20に接続される(図6参照)。それと共に、第1管体1の先端部がシールリング25の内周に挿通され、第1管体1の先端部外周とハウジング20の内周とがシールリング25によってシールされる。
このように、ハウジング20にリテーナ50を装着した後、ハウジング20の挿入部22に第1管体1を挿入するだけの簡単な操作で、第2管体2と、第1管体1及びこれに接続された第3管体3とを、コネクタ10を介してワンタッチで接続することができる。
上記状態で、図7(a)に示すように、第1管体1に引き抜き力(矢印F1参照)が作用すると、各アーム51のリブ60のテーパ面が、各スリット32の溝部34のテーパ面に当接して、図7(b)の矢印F2に示すように、一対のアーム51,51が互いに近づく方向に付勢される。その結果、アーム51,51の開きを防止して、第1管体1の環状突部1aと、各アーム51の係合突部57との係合しろを増大させて、ハウジング20の挿入部22から第1管体1が抜け外れることを確実に防止することができ、第1管体1とコネクタ10との接続強度を高めることができる。
そして、メンテナンス等の理由により、第2管体2が接続されたコネクタ10から、第1管体1及びこれに接続された第3管体3を取外したい場合には、例えば、図8(a)に示すように、棒状部材5の先端5aを、基部53の突出部54の頂部54b上に斜めに配置する。すると、棒状部材5の先端5aが、リテーナ50の基部53の突出部54と、ハウジング20の壁部35の凸部37との間を通って、前記凸部37の係合面37a側に挿入されて、係合面37aに係合する(図8(a)参照)。
その結果、棒状部材5の先端5aによって、リテーナ50の基部53が、ハウジング20の平坦面30a側に向けて押し付けられて、各アーム51の係合突部57の先端面57aが、ハウジング20の各拡開ガイド壁33にそれぞれ当接して押圧される。その結果、一対のアーム51,51が押し広げられて(図9(a),(b)参照)、第1管体1の環状突部1aとリテーナ50の係合突部57との係合が解除され、この状態でハウジング20の挿入部22から第1管体1を引き抜くことで、第1管体1と第2管体2とを取外すことができる。
上記のように、このコネクタ10では、ハウジング20の壁部35に、棒状部材5の先端5aを係合させるための凸部37を設けると共に、リテーナ50の基部53の突出部54の、凸部37が設けられた壁部35に隣接する部分の高さを、凸部37の係合面37aよりも低く形成したことによって、棒状部材5の先端5aを凸部37の係合面37aに係合させて、リテーナ50の基部53をハウジング20側に向けて押し付けるだけの簡単な作業で、第1管体1と第2管体2との接続を解除できる。
したがって、エンジンルームなどの狭いスペースに、第1管体1や第2管体2、それらを接続するコネクタ10が配置された場合であっても、棒状部材5の先端5aをいろいろな角度から挿入することができ、第1管体1と第2管体2との接続解除作業の作業性を向上させることができる。
また、この実施形態では、リテーナ50の基部53の突出部54の、横断面外周が円弧状をなしているので、ハウジング20の壁部35とリテーナ50の基部53との間に、棒状部材5の先端5aを挿入しやすくなると共に、棒状部材5の先端5aによって、基部53が押されやすくなり、第1管体1と第2管体2との接続解除の作業性をより向上させることができる。
更に、この実施形態では、リテーナ50の基部53の突出部54の、横断面外周の頂部54bは、ハウジング20の壁部35の、凸部37の係合面37aよりも高くなるように形成されているので(図6参照)、ハウジング20の壁部35と、リテーナ50の基部53の間を通して、棒状部材5の先端5aを挿入して、凸部37の係合面37aに係合させたときに、棒状部材5の先端5aにより、基部53がより押されやすくなり、第1管体1と第2管体2との接続解除の作業性をより一層向上させることができる。
また、この実施形態では、リテーナ50の基部53の突出部54の幅が、アーム51の幅よりも広く形成されているので、ハウジング20にリテーナ50が装着されたときに、リテーナ50をガタ付きにくくすることができると共に、棒状部材5でリテーナ50の基部53を押しやすくなり、また、作業者の指等でリテーナ50の基部53を直接押すときにも押しやすくなる。
図10には、本発明のコネクタの、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のコネクタ10aは、ハウジング20の壁部35の、棒状部材5の先端5aを係合させる構造が、前記実施形態と異なっている。すなわち、ハウジング20の挿入部22の開口側に配置された壁部35であって、リテーナ50の配置面側に、コ字状をなした凹部38が、壁部35の幅方向全長に亘って形成されており、この凹部38の上面(ハウジング20から離れた面)が、棒状部材5の先端5aが係合する係合面38aをなしている。すなわち、上記凹部38が、棒状部材の先端が係合する本発明の「係合部」をなしている。
そして、棒状部材5の先端5aを、リテーナ50の基部53の、突出部54の頂部54b上に斜めに配置すると、棒状部材5の先端5aが、リテーナ50の基部53と壁部35の凹部38との間を通って、該凹部38内に挿入されて係合面38aに係合し(図10参照)、それによりリテーナ50の基部53がハウジング20の平坦面30a側に向けて押し付けられて、一対のアーム51,51が押し広げられ、第1管体1の環状突部1aとリテーナ50の係合突部57との係合が解除され、この状態でハウジング20の挿入部22から第1管体1を引き抜くことで、第1管体1と第2管体2とを取外すことができる。
図11には、本発明のコネクタの、更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のコネクタ10bは、ハウジング20の壁部35の、棒状部材5の先端5aを係合させる構造が、前記実施形態と異なっている。すなわち、ハウジング20の挿入部22の開口側に配置された壁部35に、貫通孔39が形成されており、この貫通孔39の上面(ハウジング20から離れた面)が、棒状部材5の先端5aが係合する係合面39aをなしている。すなわち、上記貫通孔39が、棒状部材の先端が係合する本発明の「係合部」をなしている。
また、貫通孔39は、リテーナ50側の開口幅が幅広で、その反対側の開口に向かって次第に幅狭となるようにテーパ状に形成されており(図11参照)、更に、反対側の開口幅は、棒状部材5の先端5aよりも幅狭に形成されている。したがって、棒状部材5の先端5aを貫通孔39に差し込むと、棒状部材5の先端5aが、テーパ状の貫通孔39に案内されて、その係合面39aに自然に係合するようになっている。
そして、棒状部材5の先端5aを、リテーナ50の基部53の、突出部54の頂部54b上に斜めに配置すると、棒状部材5の先端5aが、貫通孔39に挿入されて案内されつつ係合面39aに係合し(図11参照)、それによりリテーナ50の基部53がハウジング20の平坦面30a側に向けて押し付けられて、一対のアーム51,51が押し広げられ、第1管体1の環状突部1aとリテーナ50の係合突部57との係合が解除され、この状態でハウジング20の挿入部22から第1管体1を引き抜くことで、第1管体1と第2管体2とを取外すことができる。
1 第1管体
1a 環状突部
2 第2管体
5 棒状部材
5a 先端
10,10a,10b コネクタ
20 ハウジング
21 接続部
22 挿入部
30 周壁
32 スリット
33 拡開ガイド壁
34 溝部
35,36 壁部
37 凸部
37a 係合面
38 凹部
38a 係合面
39 貫通孔
39a 係合面
50 リテーナ
51 アーム
53 基部
53b 頂部
57 係合部

Claims (4)

  1. 外周に環状突部が形成された第1管体と、第2管体とを接続するためのコネクタであって、
    筒状に形成され、その一端が前記第2管体を接続するための接続部をなすと共に、他端が前記第1管体の挿入部をなし、この挿入部側の周壁の対向する箇所に一対のスリットが設けられたハウジングと、
    前記スリットに挿入される一対のアーム、該一対のアームに連結され前記ハウジングの外周に配置される基部、及び、前記各アームの内側に突設された係合突部を有し、前記係合突部が前該スリットから前記ハウジングの挿入部内周に突出し、前記第1管体の環状突部に係合して抜け止めするリテーナとを備え、
    前記ハウジングには、前記リテーナの基部を前記ハウジング側に押圧することにより、前記一対のアームを開かせて前記係合突部と前記環状突部との係合を解除させる拡開ガイド壁が設けられており、
    前記ハウジング外周の、前記リテーナの基部に隣接する位置から壁部が立設され、該壁部の前記リテーナ側には、工具等の棒状部材の先端が係合できる、凸部、凹部又は貫通孔からなる係合部が形成されており、
    前記リテーナの基部の、前記壁部に隣接する部分の高さは、前記係合部の前記棒状部材の先端が係合できる面よりも低くされ、前記リテーナの基部側から前記棒状部材の先端を前記係合部の係合面側に挿入できるように構成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記リテーナの基部は、その横断面外周が円弧状をなすように形成されている請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記リテーナの基部の横断面外周の頂部は、前記ハウジングの壁部の、係合部の係合面よりも高くなるように形成されている請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記リテーナの基部の幅は、前記アームの幅よりも広く形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のコネクタ。
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