JP6128004B2 - 液体供給装置及び液体カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、内部に貯留された液体を流出させる液体カートリッジ、及び当該液体カートリッジを備えた液体供給装置に関する。
従来より、インクカートリッジに貯留されたインクを記録ヘッドのノズルから吐出することにより、用紙に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置において画像記録によりインクが消費されると、空のインクカートリッジが取り外されて、インクを貯留する新しいインクカートリッジが装着される。
インクカートリッジは、インクを供給するインク供給部と、インクを貯留するインク室の気体層と外部とを連通する大気連通部と、を有する。インクカートリッジが保管されているときには、大気連通部は閉塞されてインク室が閉空間にされており、インクカートリッジがインクジェット記録装置に装着されるときに、大気連通部が開放されてインク室が大気連通される。
インクカートリッジがインクジェット記録装置に装着されるときに、大気連通部は、インク供給部より先に大気開放されることが望ましい。例えば、インク室内が減圧されている状態で、大気連通部より先にインク供給部が放されると、インク供給部が接続された記録ヘッド側から減圧されたインク室へインクが流れ込み、記録ヘッドのノズルにおいてインクのメニスカスが破壊されるおそれがある。また、インク室内が減圧されていなくとも、例えば高地のようにインク室の内圧より気圧が低い場所では、インク室から記録ヘッド側へインクが過剰に供給されて、やはり記録ヘッドのノズルにおいてインクのメニスカスが破壊されるおそれがある。
インクジェット記録装置に装着されるインクカートリッジとして、インク流路及び大気流路の両方を1つの弁機構によって開閉可能なインクカートリッジが考案されている(特許文献1)。このインクカートリッジにおいて、筒状部材の貫通孔に挿入されたインク供給管は、インク供給管と筒状部材との間の摩擦力によって筒状部材を移動させ、大気流路を開放させる。その後、インク供給管は、コイルバネの付勢力に抗して弁体を移動させることにより、インク流路を開放させる。
特許第4506301号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構成のインクカートリッジでは、筒状部材が移動することなくインク供給管が筒状部材の貫通孔内を移動して弁体を移動させることが無いように、筒状部材が大径孔を区画する壁面に対して摺動しつつ大径孔内を移動するために要する力より、インク供給管が筒状部材に対して摺動しつつ貫通孔内を移動するために要する力が大きくなるように、筒状部材と大径孔を区画する壁面との間の摩擦力、及びインク供給管と筒状部材との間の摩擦力を設定する必要がある。また、筒状部材が移動した後は、インク供給管を筒状部材に対して摺動させながら弁体を移動させることとなり、そのために必要な力、すなわちインクカートリッジを装着するために必要な力が大きくなる。また、筒状部材及び弁体が独立して移動する構造が採用されているので、部品点数が多くなり、また、小型化が図り難い。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体が流出可能な状態となる前にカートリッジ内部を確実に大気に連通させることができ、装着に要する力が小さく、簡易な構造の液体カートリッジ及び液体供給装置を提供することにある。
(1) 本発明は、液体カートリッジと、当該液体カートリッジが装着された状態において、当該液体カートリッジ内へ進入する液体抽出管を有するカートリッジ装着部と、を具備する液体供給装置に関する。上記液体カートリッジは、液体が貯留される液体貯留室と、上記液体貯留室から外方へ向かう第1向きへ延び且つ第1向きに直交する断面が環状の側壁面、及び上記側壁面の上記第1向きの上流側である第1端側に設けられた基端壁面によって区画されたバルブ室と、上記バルブ室の壁面に設けられた第1開口を通じて、上記バルブ室と上記液体カートリッジの外部との間で気体が流通可能に設けられた第1気体流路と、上記バルブ室の壁面に設けられた第2開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で気体が流通可能に設けられた第2気体流路と、上記側壁面の上記第1向きの下流側である第2端側に設けられており、上記第1向きと逆向きの第2向きへ上記液体抽出管が進入可能な貫通孔を有するシール部材と、上記バルブ室内に配置されて上記シール部材に密着して上記貫通孔を閉塞可能な閉塞部を有しており、当該貫通孔を閉塞した状態から上記第2向きへ移動可能な弁体と、上記弁体の外面に環状に設けられており、上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第1封止部と、上記第1封止部より上記第2端側において上記第1封止部との間に気体が流通可能な空間が隔てられて設けられており、上記弁体の外面に環状に設けられて上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第2封止部と、上記バルブ室における上記第2封止部より上記第2端側と上記液体貯留室との間で液体が流通可能な液体流路と、を具備する。上記液体抽出管は、上記シール部材の貫通孔に進入して上記弁体の閉塞部と当接した状態において、上記液体抽出管の内外を連通する連通孔を有する。上記弁体の閉塞部又は上記液体抽出管の少なくとも一方であって、上記液体抽出管が上記閉塞部に当接した状態における上記連通孔よりも上記第2向きの前方に、上記液体抽出管が上記シール部材の貫通孔へ進入すると当該貫通孔を画定する周壁面に密着して摺動する第3封止部が設けられている。上記第1開口又は上記第2開口の少なくとも一方は、上記側壁面に配置されている。上記弁体は、上記弁体の閉塞部が上記シール部材の貫通孔を閉塞し、上記第1封止部が上記第1開口と上記第2開口との間の気体の流通を遮断し、且つ上記第2封止部が上記第1開口及び上記第2開口より上記第2端側に位置する第1状態と、上記液体抽出管が上記シール部材の貫通孔に進入して上記閉塞部に当接して上記第1状態から上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面に密着し、且つ上記第1封止部と上記第2封止部との間の空間を通じて、上記第1開口と上記第2開口とが気体が流通可能に連通される第2状態と、上記第2状態より上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面から離れ、且つ上記液体抽出管の連通孔が上記バルブ室内に進入して、当該液体抽出管の内部空間と当該バルブ室内とが連通する第3状態と、に移動可能である。
弁体が第1状態にあるときに、弁体の閉塞部によりシール部材の貫通孔が閉塞されて、液体カートリッジから液体が流出することがない。また、液体貯留室が閉空間とされる。弁体が第2状態にあるときに、第1気体流路、第1封止部と第2封止部との間の空間、及び第2気体流路を通じて、液体貯留室が大気連通される。他方、第3封止部がシール部材に密着して貫通孔を閉塞しているので、液体供給管の連通孔は未だバルブ室内に進入しておらず、液体貯留室と液体供給管の内部空間とは連通されていない。弁体が第3状態にあるときに、第3封止部がシール部材から離れて、液体貯留室と液体供給管の内部空間とが、液体流路、バルブ室、及び連通孔を通じて連通される。
(2) 上記バルブ室内において上記基端壁面と上記弁体との間に配置されており、上記弁体を上記第1向きへ付勢する付勢部材を更に備えており、上記弁体は、上記バルブ室内において上記第1向き及び上記第2向きへ移動可能であってもよい。
弁体の閉塞部に液体供給管が当接した状態で第2向きへ相対的に押されることによって、付勢部材の付勢力に抗して、弁体が第2向きへ移動する。液体供給管が閉塞部から離れると、付勢部材の付勢力によって、弁体が第1向きへ移動する。したがって、液体供給管がシール部材の貫通孔が引き抜かれると、シール部材の貫通孔は閉塞部によって直ちに閉塞される。
(3) 上記シール部材は、上記第1向きと交差する当接面を有しており、上記弁体は、上記付勢部材に付勢された状態で上記閉塞部が上記当接面に当接して上記第1状態に保持されてもよい。
シール部材の当接面が付勢部材の付勢力を受けるので、例えば、付勢部材がコイルバネであれば、コイルバネが自然長よりも縮んだ状態で弁体を第1状態に保持することができる。これにより、バルブ室を小型化することができる。
(4) 上記弁体の第1状態において、上記第1封止部が、上記第1開口と上記第2開口との間に位置することにより、上記第1開口と上記第2開口との間の気体の流通を遮断してもよい。
(5) 上記第1開口及び上記第2開口は、上記側壁面に配置されていてもよい。
これにより、第1開口と第2開口との離間距離を短くできる。
(6) 上記液体流路は、上記バルブ室の上記第1端側に開口する第3開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室とを液体が流通可能に連通する第1液体流路と、上記バルブ室に配置された上記弁体を貫通しており、上記第1端側に開口する第4開口と、上記第2端側に開口する第5開口とを有する第2液体流路と、を含むものであってもよい。
これにより、液体貯留室からシール部材までの液体流路を簡易に且つ短くできる。
(7) 上記第3開口は、上記基端壁面に配置されていてもよい。
これにより、第1封止部が第3開口より第1端側へ移動することがないので、第1封止部と第3開口との位置関係を考慮することなく、弁体の移動範囲を設定することができる。
(8) 上記側壁面及び上記弁体の外面の上記第1向きに直交する断面は、円形状であり、上記第1封止部及び上記第2封止部は、上記弁体の外面から径方向外側に突出し且つ周方向に連続するフランジ形状であってもよい。
これにより、バルブ室において弁体を周方向に対して位置決めする必要がなく、製造が容易となる。
(9) 本発明に係る液体カートリッジは、液体が貯留される液体貯留室と、上記液体貯留室から外方へ向かう第1向きへ延び且つ第1向きに直交する断面が環状の側壁面、及び上記側壁面の上記第1向きの上流側である第1端側に設けられた基端壁面によって区画されたバルブ室と、上記バルブ室の壁面に設けられた第1開口を通じて、上記バルブ室と外部との間で気体が流通可能に設けられた第1気体流路と、上記バルブ室の壁面に設けられた第2開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で気体が流通可能に設けられた第2気体流路と、上記側壁面の上記第1向きの下流側である第2端側に設けられており、上記第1向きと逆向きの第2向きへ液体抽出管が進入可能な貫通孔を有するシール部材と、上記バルブ室内に配置されて上記シール部材に密着して上記貫通孔を閉塞可能な閉塞部を有しており、当該貫通孔を閉塞した状態から上記第2向きへ移動可能な弁体と、上記弁体の外面に環状に設けられており、上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第1封止部と、上記第1封止部より上記第2端側において上記第1封止部との間に気体が流通可能な空間が隔てられて設けられており、上記弁体の外面に環状に設けられて上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第2封止部と、上記弁体の閉塞部設けられており、上記貫通孔を画定する周壁面に密着して摺動する第3封止部が設けられており、上記バルブ室における上記第2封止部より上記第2端側と上記液体貯留室との間で液体が流通可能な液体流路と、を具備する。上記第1開口又は上記第2開口の少なくとも一方は、上記側壁面に配置されている。上記弁体は、上記弁体の閉塞部が上記シール部材の貫通孔を閉塞し、上記第1封止部が上記第1開口と上記第2開口との間の気体の流通を遮断し、且つ上記第2封止部が上記第1開口及び上記第2開口より上記第2端側に位置する第1状態と、上記第1状態から上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面に密着し、且つ上記第1封止部と上記第2封止部との間の空間を通じて、上記第1開口と上記第2開口とが気体が流通可能に連通される第2状態と、上記第2状態より上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面から離れ、且つ上記液体流路が上記バルブ室の外部と連通し得る第3状態と、に移動可能である。
本発明によれば、液体が流出可能な状態となる前にカートリッジ内部を確実に大気に連通させることができ、装着に要する力が小さく、簡易な構造の液体カートリッジ及び液体供給装置が実現される。
図1は、第1実施形態に係るカートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、インクニードル102の断面図である。 図3は、インクカートリッジ30の外観構成を示す斜視図であって、(A)はインクカートリッジ30を右上前方から視た斜視図、(B)はインクカートリッジ30を右下後方から視た斜視図である。 図4は、バルブ室47を開閉するための各構成要素を前方側から視た分解斜視図である。 図5は、バルブ室47を開閉するための各構成要素を後方側から視た分解斜視図である。 図6は、弁体77が第1状態にあるときのインクカートリッジ30の水平断面を下方から視たバルブ室47の拡大断面図である。 図7は、弁体77が第2状態にあるときのインクカートリッジ30の水平断面を下方から視たバルブ室47の拡大断面図である。 図8は、弁体77が第3状態にあるときのインクカートリッジ30の水平断面を下方から視たバルブ室47の拡大断面図である。 図9は、第2実施形態において、弁体77が第1状態にあるときのインクカートリッジ30の水平断面を下方から視たバルブ室47の拡大断面図である。 図10は、第2実施形態において、弁体77が第2状態にあるときのインクカートリッジ30の水平断面を下方から視たバルブ室47の拡大断面図である。 図11は、第2実施形態において、弁体77が第3状態にあるときのインクカートリッジ30の水平断面を下方から視たバルブ室47の拡大断面図である。 図12は、第2実施形態の変形例において、弁体77が第1状態にあるときのインクカートリッジ30の水平断面を下方から視たバルブ室47の拡大断面図である。 図13は、第3実施形態に係るインクカートリッジ32を模式的に示す鉛直断面図である。 図14は、第3実施形態の変形例に係るインクカートリッジ32を模式的に示す鉛直断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態が説明される。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、記録ヘッド21と、インク供給装置100(液体供給装置の一例)と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30(液体カートリッジの一例)が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジ装着部110に挿入向き56(第1向きの一例)に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から取出向き55(第2向きの一例)に抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインク(液体の一例)が貯留されている。カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。具体的には、記録ヘッド21に設けられたヘッド制御基板21Aから各ノズル29に対応して設けられたピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧が印加される。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。
プリンタ10は、以下のような用紙搬送機構を備えている。すなわち、給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ給送された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対27によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インク供給装置100]
インク供給装置100は、図1に示されるように、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21にインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。カートリッジ装着部110は、ケース101と、インクニードル102(液体抽出管の一例)とを備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。
[インクニードル102]
ケース101には、開口112が形成されている。ケース101は、開口112とは反対側に位置する奥面を備えている。図1に示されるように、インクニードル102は、ケース101の奥面から取出向き55に突出している。インクニードル102は、ケース101の奥面において、インクカートリッジ30の筒壁46に対面し得る位置に配置されている。
図2に示されるように、インクニードル102は、内部に液体流路が形成された管状の樹脂針である。インクニードル102の突出端103側の周壁には連通孔104が設けられている。インクニードル102の基端側にはインクチューブ20が接続されるが、図2においてはインクチューブ20が省略されている。連通孔104は、突出端103から基端側へ離間した位置に、インクニードル102の軸線に対して対称な位置に一対が配置されている。連通孔104によって、インクニードル102の外部と内部とがインクが流通可能に連通されている。
突出端103と連通孔104との間には、インクニードル102の周壁面が存在し、その周壁面が後述されるシール部材70と摺動する第3封止部105である。突出端103及び第3封止部105には、インクニードル102の外部と内部とを連通される連通孔は形成されていない。第3封止部105の挿入及び取出方向50に沿った長さは、後述される弁体77が第1状態にあるときの第1封止部84と開口64との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより長い。また、後述される抗弁対77が第1状態にあるときの第2封止部85と開口61との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより短い。
インクニードル102の連通孔104が筒壁46の内部に進入すると、インク室36(液体貯留室の一例)内のインクは、筒壁46の内部に形成されたバルブ室47を通じてインクニードル102に接続されたインクチューブ20に流出される。なお、本明細書におけるニードル(針)とは、必ずしも先端の尖ったものを指す訳ではなく、細長い管状のもの一般を含む。
[インクカートリッジ30]
図3に示されるように、インクカートリッジ30は、内部にインク室36が形成されたフレーム31と、内部にバルブ室47(図6参照)が形成された円筒形状の筒壁46とを有する。このインクカートリッジ30は、インク室36に貯留されたインクをバルブ室47を通じて外部に供給する。インクカートリッジ30は、図3に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ装着部110に対して挿入及び取出方向50に沿って挿入及び取り出される。本実施形態では、挿入及び取出方向50は水平方向である。また、起立状態におけるインクカートリッジ30の左右方向51及び前後方向53もそれぞれ水平方向である。起立状態におけるインクカートリッジ30の上下方向52は重力方向(鉛直方向)である。取出向き55及び挿入向き56は、各々が挿入及び取出方向50に沿う向きであり、且つ互いに反対の向きである。挿入及び取出方向50は、前後方向53に一致する。
[フレーム31]
フレーム31は、外形が概ね直方体であり、左右方向51に細く、上下方向52及び前後方向53の寸法が左右方向51の寸法よりも大きい扁平形状である。フレーム31は、前後方向53から平面視したときに少なくとも部分的に重なり合う前壁40及び後壁41と、上下方向52から平面視したときに少なくとも部分的に重なり合う上壁39及び下壁42と、左右方向51の一方側(図3の例では、前壁40側からフレーム31を平面視したときに左側)に配置された左壁38とで構成されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着されるときに前方側となるのが前壁40であり、後方側となるのが後壁41である。フレーム31は、例えば、樹脂材料によって形成されている。
上壁39は、左壁38、前壁40、及び後壁41の上端同士を接続する。下壁42は、左壁38、前壁40、及び後壁41の下端同士を接続する。左壁38は、上壁39、前壁40、後壁41、及び下壁42の左端同士を接続する。フレーム31の左右方向51の他方側(図3の例では、前壁40側からフレーム31を平面視したときに右側)は、開放されている。開放されたフレーム31の面は、フィルム43によって封止される。フィルム43の外形は、左右方向51から平面視した場合のフレーム31の外形と概ね一致する。フィルム43は、フレーム31の左右方向51の他方側(右側)に配置されて、左右方向51におけるインク室36の右壁37を構成する。フィルム43は、上壁39、前壁40、後壁41、及び下壁42の右端面に熱溶着される。これにより、左壁38、上壁39、前壁40、後壁41、下壁42、及びフィルム43で区画されたインク室36にインクが貯留可能となる。
[バルブ室47]
図6に示されるように、バルブ室47は、基端壁45の前面と、円筒形状の筒壁46の内面とによって区画された空間である。図1及び図3に示されるように、バルブ室47は、上下方向52におけるインクカートリッジ30の下部で、且つ前後方向53におけるインクカートリッジ30の前部に設けられている。基端壁45及び筒壁46は、例えば、樹脂材料によって形成されている。バルブ室47には、第1気体流路60、第2気体流路63、及び第1液体流路66が接続されている。筒壁46の先端には、シール部材70と、キャップ72とが取り付けられている。筒壁46の内部には、弁体77と、封止部材82と、コイルバネ86(付勢部材の一例)とが収容されている。
図2に示されるように、基端壁45は、前後方向53において隣接するインク室36及びバルブ室47の間に配置されている。筒壁46は、基端壁45の前面から前方に延びている。換言すると、筒壁46は、基端壁45の前面からインクカートリッジ30の外方に向かって挿入向き56に延びている。筒壁46は、その前部が前壁40から外方に突出し、後部が前壁40より後方側に位置する。筒壁46の基端(挿入向き56の上流側の端部であって、第1端の一例)が基端壁45に接続され、先端(挿入向き56の下流側の端部であって、第2端の一例)が開口されている。筒壁46の内面は、挿入向き56に直交する断面において連続して延びている、すなわち環状である。なお、環状とは、円形状に限定されず、楕円形状や矩形状等であってもよい。筒壁46の内面は、環状の側壁面の一例である。基端壁45の前面は、基端壁面の一例である。したがって、第1端の一例としての筒壁46の基端は、筒壁46の内面の挿入向き56の上流側の端部を指す。第2端の一例としての筒壁46の先端は、筒壁46の内面の挿入向き56の下流側の端部を指す。
第1気体流路60は、バルブ室47とインクカートリッジ30の外部との間で気体を流通させる流路である。すなわち、第1気体流路60は、バルブ室47を大気に連通させる。第1気体流路60は、前壁40の右端面を上下方向52に延びる溝60Aと、溝60Aの上端から上壁39の右端面を前後方向53に延びる溝60Bとで構成される。第1気体流路60は、筒壁46の内面(すなわち、側壁面)に設けられた開口61(第1開口の一例、図6参照)を通じて、溝60Aの下端がバルブ室47に連通されている。第1気体流路60は、上壁39の右端面に設けられた開口62を通じて、溝60Bの後端がインクカートリッジ30の外部に連通されている。
第2気体流路63は、バルブ室47とインク室36との間で気体を流通させる流路である。第2気体流路63は、前壁40の右端面を上下方向52に延びる溝である。また、第2気体流路63は、筒壁46の内面に設けられた開口64(第2開口の一例、図6参照)を通じて、その下端がバルブ室47に連通されている。第2気体流路63は、前壁40の後面(インク室36側の面)に設けられた開口65を通じて、その上端がインク室36に連通されている。図6に示されるように、開口64は、開口61より筒壁46の基端側に位置している。開口65は、未使用状態のインクカートリッジ30のインク室36に貯留されたインクの液面より上方に位置している。
図3に示されるように、第1気体流路60及び第2気体流路63は、インクカートリッジ30の右壁37を構成するフィルム43によって液密的に封止される。また、開口62は、半透膜44によって封止されている。すなわち、フィルム43は、開口62に対応する位置において切欠かれている。半透膜44は、インクの通過を遮断し且つ気体の通過を許容する微小な孔を有する多孔質膜であり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体などのフッ素樹脂からなる。
図6に示されるように、第1液体流路66は、バルブ室47の基端壁45側とインク室36との間でインクを流通させる流路である。本実施形態における第1液体流路66は、基端壁45を厚み方向(すなわち、前後方向53或いは挿入及び取出方向50)に貫通する貫通孔である。第1液体流路66は、基端壁45の前面(バルブ室47側の面)に設けられた開口67(第3開口の一例)を通じて、バルブ室47に連通されている。すなわち、開口67は、開口61、64より筒壁46の基端側に位置している。第1液体流路66は、基端壁45の後面(インク室36側の面)に設けられた開口68を通じて、インク室36に連通されている。
図4及び図5に示されるように、シール部材70は、外径寸法が筒壁46の外径寸法と概ね一致する円板形状である。シール部材70は、筒壁46の先端に液密的に密着される。シール部材70には、中央部を厚み方向(すなわち、前後方向53或いは挿入及び取出方向50)に貫通する貫通孔71が形成されている。貫通孔71は、バルブ室47の内外を連通させる。なお、貫通孔71の直径は、インクニードル102の外径寸法より僅かに小さい。貫通孔71の周囲には取出向き55へ突出する凸部71Aが形成されている。凸部71Aは、貫通孔71を囲むように連続する環状の突起である。凸部71Aの取出向き55の先端面(当接面の一例)は、挿入向き56と直交しており、弁体77が当接する。シール部材70は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されている。
図4及び図5に示されるように、キャップ72は、円板形状の蓋部73と、蓋部73の厚み方向(すなわち、前後方向53或いは挿入及び取出方向50)の一方側の壁面から突出する円筒形状の円筒部74と、円筒部74の突出端から蓋部73と反対向きに突出する係合部75とで構成される。蓋部73には、中央部を厚み方向に貫通する貫通孔76が形成されている。貫通孔76の直径は、貫通孔71より大きい。円筒部74は、貫通孔76を囲む位置に設けられている。キャップ72は、例えば、樹脂材料によって形成されている。
蓋部73は、筒壁46と反対側からシール部材70に当接する。すなわち、シール部材70は、前後方向53において筒壁46の先端と蓋部73とに挟まれている。円筒部74は、シール部材70の外周面及び筒壁46の外面の一部を覆う。係合部75は、前壁40に設けられた被係合部40A(図3参照)に係合される。キャップ72は、シール部材70を筒壁46の先端に保持する。
図4及び図5に示されるように、弁体77は、円板形状の弁78と、円筒形状の保持部79と、弁78から筒壁46の基端側に突出する凸部材80とで構成されている。弁体77は、弁78を筒壁46の先端側に向け、保持部79を筒壁46の基端側に向けた状態で、前後方向53に移動可能にバルブ室47内に配置されている。弁体77は、封止部材82より剛性の高い材料(例えば、樹脂材料)によって形成されている。
弁78は、シール部材70の凸部71Aの先端面に密着し得る前面78A(閉塞部の一例)と、前面78Aと反対側の後面78Bとを有する。後面78Bには、保持部79及び凸部材80が突設されている。弁78の外径寸法は、貫通孔71の直径より大きく且つ筒壁46の内径寸法より小さい。保持部79は、凸部材80を囲む位置において、弁78の後面78Bから筒壁46の基端側に延びている。保持部79の基端壁45側の端は開口(第4開口の一例)している。保持部79の外径寸法は、筒壁46の内径寸法より小さい。
凸部材80は、基端壁45の前面に設けられた開口67に対面する位置において、弁78の後面78Bから筒壁46の基端側に延びている。弁体77には、第2液体流路69が形成されている。第2液体流路69は、保持部79の内部且つ凸部材80の周囲の空間と、その空間に連続している弁78の後面78Bにおいて径方向に延びる溝81とによって構成される。溝81の端部が第5開口の一例である。
封止部材82は、保持部79の外周面に外嵌される円筒形状の円筒部83と、円筒部83の外面から径方向外側に突出するフランジ形状の第1封止部84及び第2封止部85とで構成される。封止部材82は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されている。第1封止部84及び第2封止部85は、前後方向53に離間して設けられている。具体的には、第1封止部84は、第2封止部85より筒壁46の基端側に配置されている。換言すれば、第2封止部85は、第1封止部84より筒壁46の先端側に配置されている。封止部材82は、弁体77と共にバルブ室47内を前後方向53に移動する。第1封止部84及び第2封止部85は、弁体77が移動することによって、筒壁46の内面に対して摺動する。
図6に示されるように、第1封止部84及び第2封止部85は、筒壁46の内面に気密的に密着する。封止部材82がバルブ室47に挿入されていない状態において、第1封止部84及び第2封止部85の外径寸法は、筒壁46の内径寸法より大きい。すなわち、筒壁46の内面に密着した第1封止部84及び第2封止部85は、外径寸法を減じる向きに弾性変形する。すなわち、バルブ室47の基端側の空間と、バルブ室47の先端側の空間とは、弁体77の外側において遮断されている。第1封止部84と第2封止部85との間の空間は、気体が流通可能な閉空間である。
バルブ室47の基端壁45側の空間と、バルブ室47の先端側の空間とは、弁体77の内部に形成された第2液体流路69によって連通され得る。第1液体流路66及び第2液体流路69は、インク室36とバルブ室47の第2封止部85よりも先端側との間で液体が流通可能な液体流路の一部である。
コイルバネ86は、基端壁45と弁体77との間に配置される。具体的には、コイルバネ86は、一端が基端壁45の前面に当接され、他端が弁体77(より具体的には、保持部79)の基端壁45に対面する面に当接されている。コイルバネ86は、弁体77を筒壁46の先端側へ向けて付勢する。これにより、バルブ室47において、弁体77は、シール部材70に当接した第1状態(図6参照)に保持される。なお、コイルバネ86に代えて、板バネ等の他の付勢部材が用いられてもよい。
[インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着される動作]
以下、図6から図8が参照されつつ、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程における弁体77の動きが説明される。
図6に示されるように、カートリッジ装着部110に装着される前のインクカートリッジ30において、弁体77は、コイルバネ86の付勢力によってシール部材70に当接した第1状態にある。弁体77が第1状態にあるときに、弁78の前面78Aは、シール部材70の貫通孔71の周縁部の当接面71Aに液密的に密着する。これにより、貫通孔71が閉塞される。第1液体流路66と第2液体流路69等からなる液体流路は、貫通孔71の位置においてバルブ室47の外部に対して閉塞されている。
第1封止部84は、開口61、64の間に位置している。具体的には、第1封止部84は、開口61より筒壁46の基端側で且つ開口64より筒壁46の先端側において、筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63との間の連通が遮断される。なお、第1気体流路60と第2気体流路63との間の連通が遮断されていれば、第1封止部84が開口61、64の一部に重なっていてもよい。第2封止部85は、開口61より筒壁46の先端側において筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と貫通孔71との間の連通が遮断される。なお、第1気体流路60と貫通孔71との間の連通が遮断されていれば、第2封止部85が開口61の一部に重なっていてもよい。
図7は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される途中の(インクニードル102がバルブ室47内に途中まで挿入された)バルブ室47内の状態を示す。カートリッジ装着部110に装着される途中のインクカートリッジ30において、弁体77は、貫通孔76、71を通じてバルブ室47に進入したインクニードル102に押圧されることによって、コイルバネ86の付勢力に抗して第1状態より筒壁46の基端壁45側(取出向き55)へ移動した第2状態となる。
弁体77が第2状態にあるときに、弁78の前面78Aは、シール部材70から離間している。インクニードル102は、先端側の第3封止部105及び連通孔104がシール部材70の貫通孔71に圧入されているが、連通孔104は貫通孔71よりバルブ室47側へ進入していない。すなわち、インクニードル102は、第3封止部105が貫通孔71を画定するシール部材70の周壁面に接触して、当該周壁面を径方向に弾性変形させて、その先端側の一部がバルブ室47内に進入しているが、連通孔104は、貫通孔71においてシール部材70の周壁面により封止されている。したがって、弁78の前面78Aはシール部材70から離間しているが、バルブ室47とインクニードル102の内部空間とは連通されていない。すなわち、第1液体流路66と第2液体流路69等とからなる液体流路は、貫通孔71の位置においてバルブ室47の外部に対して閉塞されている。
弁体77が第2状態にあるときに、第1封止部84は、開口64、67の間に位置する。具体的には、第1封止部84は、開口64より筒壁46の基端壁45側で且つ開口67より筒壁46の先端側において、筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63とが連通され、且つ、第2気体流路63と第1液体流路66との間の連通が遮断される。したがって、第1気体流路60、第1封止部84と第2封止部85との間の空間(バルブ室47)、及び第2気体流路63を通じてインク室36が大気に連通される。第2封止部85は、開口61より筒壁46の先端側において筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60及び第2気体流路63と貫通孔71との間の連通が遮断される。
図8は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された(インクカートリッジ30からインクが流出可能な状態)バルブ室47内の状態を示す。カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30において、弁体77は、バルブ室47にさらに進入したインクニードル102に押圧されることによって、コイルバネ86の付勢力に抗して、第2状態より筒壁46の基端側の第3状態にある。
弁体77が第3状態にあるときに、弁78の前面78Aは、シール部材70から離間している。インクニードル102は、シール部材70の貫通孔71に更に圧入されて、第3封止部105及び連通孔104が貫通孔71を通過してバルブ室47へ進入している。これにより、第1液体流路66と第2液体流路69等とからなる液体流路は、連通孔104を通じてインクニードル102の内部の液体流路に連通され、液体流路及びインクニードル102を通じて、インク室36内のインクがインクカートリッジ30の外部に流出可能となる。
第1封止部84は、開口64、67の間に位置する。具体的には、第1封止部84は、開口64より筒壁46の基端側で且つ開口67より筒壁46の先端側において、筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63とが連通され、且つ第2気体流路63と第1液体流路66との間の連通が遮断される。したがって、第1気体流路60、第1封止部84と第2封止部85との間の空間(バルブ室47)、及び第2気体流路63を通じてインク室36が大気に連通されている。第2封止部85は、開口61より筒壁46の先端側において筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60及び第2気体流路63と貫通孔71との間の連通が遮断される。
[第1実施形態の作用効果]
前述された実施形態によれば、弁体77が第1状態にあるときに、弁体77の前面78Aによりシール部材70の貫通孔71が閉塞されて、インクカートリッジ30からインクが流出することがない。また、インク室36が閉空間とされる。弁体77が第2状態にあるときに、第1気体流路60、第1封止部84と第2封止部85との間の空間、及び第2気体流路63を通じて、インク室36が大気連通される。他方、第3封止部105がシール部材70に密着して連通孔104を閉塞しており、且つインクニードル102の連通孔104はバルブ室47内に進入していないので、インク室36とインクニードル102のの内部空間とは連通されていない。弁体77が第3状態にあるときに、第3封止部105がシール部材70から離れて連通孔104がバルブ室47へ進入し、インク室36とインクニードル102の内部空間とが、第1液体流路66、第2液体流路69、バルブ室47、及び連通孔104を通じて連通される。
また、弁体77の前面78Aにインクニードル102が当接した状態で取出向き55へ相対的に押されることによって、コイルバネ86の付勢力に抗して、弁体77が取出向き55へ移動し、インクニードル102が前面78Aから離れると、コイルバネ86の付勢力によって、弁体77が挿入向き56へ移動するので、インクニードル102がシール部材70の貫通孔71が引き抜かれると、貫通孔71は弁体77の前面78Aが当接して直ちに閉塞される。
また、シール部材70の凸部71Aがコイルバネ86の付勢力を受けるので、コイルバネ86が自然長よりも縮んだ状態で弁体77を第1状態に保持することができる。これにより、バルブ室47を小型化することができる。
また、バルブ室47の側壁面に、開口61,64が配置されているので、開口61と開口64との離間距離を短くできる。
また、第1液体流路66及び第2液体流路69によって、インク室36からシール部材70までのインク流路を簡易且つ短く構成されている。
また、開口67が基端壁45に配置されているので、第1封止部84が開口67より基端壁45へ移動することがない。これにより、第1封止部84と開口67との位置関係を考慮することなく、弁体77の移動範囲を設定することができる。
また、筒壁46の内面及び封止部材82の外面の挿入向き56と直交する断面が円形状であり、第1封止部84及び第2封止部85は、弁体77の外面から径方向外側に突出し且つ周方向に連続するフランジ形状なので、バルブ室47において弁体77を周方向に対して位置決めする必要がなく、製造が容易となる。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態の説明がされる。第1実施形態では、インクニードル102に第3封止部105が設けられていたが、第2実施形態では、インクニードル102には第3封止部105が設けられておらず、代わりに、弁体77の弁78に第3封止部87が設けられている点において、第1実施形態と異なる。その他の構成は第1実施形態と同様なので、詳細な説明が省略される。また、図9から図11において第1実施形態と同じ参照符号を付した部材について説明が省略された構成は、第1実施形態と同様の構成である。
図9及び図10に示されるように、第2実施形態において、インクニードル102の先端側には第3封止部105が設けられておらず、周壁面の突出端103側に、連通孔104が配置されている。すなわち、第2実施形態においては、第1実施形態の連通孔104より突出端103側に、連通孔104が配置されている。したがって、インクニードル102の突出端103と連通孔104との間には、周壁面が存在しない、或いは殆ど存在しない。つまり、インクニードル102の突出端103と連通孔104との間の挿入及び取出方向50に沿った長さは、弁体77が第1状態にあるときの第1封止部84と開口64との挿入及び取出方向50に沿った長さより短い。また、カートリッジ装着部110において、インクニードル102がケース101の奥面から取出向き55へ突出する長さは、第3封止部105が存在しない分だけ、第1実施形態のインクニードル102より短い。
図9に示されるように、弁78は、シール部材70の凸部71Aの先端面に密着し得る前面78Aから挿入向き56へ突出する第3封止部87を有する。第3封止部87は、円柱形状であり、その外径は、シール部材70の貫通孔71の内径より若干大きい。したがって、第3封止部87は、シール部材70の貫通孔71に進入すると、貫通孔71を画定する周壁面に密着して貫通孔71を液密に封止する。第3封止部87の挿入及び取出方向50に沿った長さは、弁体77が第1状態にあるときの第1封止部84と開口64との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより長い。また、弁体77が第1状態にあるときの第2封止部85と開口61との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより短い。
図9に示されるように、カートリッジ装着部110に装着される前のインクカートリッジ30において、弁体77は、コイルバネ86の付勢力によってシール部材70に当接した第1状態にある。第1状態において、弁78の前面78Aは、シール部材70の貫通孔71の周縁部の当接面71Aに液密的に密着する。また、第3封止部87は、シール部材70の貫通孔71に進入して、貫通孔71の周壁面に液密に密着する。これにより、貫通孔71が閉塞される。第1液体流路66と第2液体流路69等からなる液体流路は、貫通孔71の位置においてバルブ室47の外部に対して閉塞されている。
第1封止部84は、開口61、64の間に位置している。具体的には、第1封止部84は、開口61より筒壁46の基端側で且つ開口64より筒壁46の先端側において、筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63との間の連通が遮断される。第2封止部85は、開口61より筒壁46の先端側において筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と貫通孔71との間の連通が遮断される。
図10は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される途中の(インクニードル102がシール部材70の貫通孔71に途中まで挿入された)バルブ室47内の状態を示す。カートリッジ装着部110に装着される途中のインクカートリッジ30において、弁体77は、貫通孔76、71を通じてバルブ室47に進入したインクニードル102に押圧されることによって、コイルバネ86の付勢力に抗して第1状態より筒壁46の基端壁45側(取出向き55)へ移動した第2状態となる。
弁体77が第2状態にあるときの、弁78の前面78Aは、シール部材70から離間しているが、第3封止部87の一部はシール部材70の貫通孔71に進入した状態にある。したがって、インクニードル102は、先端側の連通孔104がシール部材70の貫通孔71に圧入されているが、連通孔104は貫通孔71よりバルブ室47側へ進入していない。すなわち、弁78は、第3封止部105の一部が貫通孔71を画定するシール部材70の周壁面に接触しているため、貫通孔71が封止されている。したがって、弁78の前面78Aはシール部材70から離間しているが、バルブ室47とインクニードル102の内部空間とは連通されていない。すなわち、第1液体流路66と第2液体流路69等とからなる液体流路は、貫通孔71の位置においてバルブ室47の外部に対して閉塞されている。
弁体77が第2状態にあるときの、第1封止部84は、開口64、67の間に位置する。具体的には、第1封止部84は、開口64より筒壁46の基端壁45側で且つ開口67より筒壁46の先端側において、筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63とが連通され、且つ、第2気体流路63と第1液体流路66との間の連通が遮断される。したがって、第1気体流路60、第1封止部84と第2封止部85との間の空間(バルブ室47)、及び第2気体流路63を通じてインク室36が大気に連通される。第2封止部85は、開口61より筒壁46の先端側において筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60及び第2気体流路63と貫通孔71との間の連通が遮断される。
図11は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着完了された(インクカートリッジ30からインクが流出可能な状態)バルブ室47内の状態を示す。カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30において、弁体77は、バルブ室47にさらに進入したインクニードル102に押圧されることによって、コイルバネ86の付勢力に抗して、第2状態より筒壁46の基端側の第3状態にある。
弁体77が第3状態にあるときの、弁78の前面78Aは、シール部材70から離間しており、且つ第3封止部87はシール部材70の貫通孔71から完全に抜け出ている。インクニードル102は、シール部材70の貫通孔71に更に圧入されて、連通孔104が貫通孔71を通過してバルブ室47へ進入している。これにより、第1液体流路66と第2液体流路69等とからなる液体流路は、連通孔104を通じて、インクニードル102の内部の液体流路に連通され、液体流路及びインクニードル102を通じて、インク室36内のインクがインクカートリッジ30の外部に流出可能となる。
第1封止部84は、開口64、67の間に位置する。具体的には、第1封止部84は、開口64より筒壁46の基端側で且つ開口67より筒壁46の先端側において、筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60と第2気体流路63とが連通され、且つ第2気体流路63と第1液体流路66との間の連通が遮断される。したがって、第1気体流路60、第1封止部84と第2封止部85との間の空間(バルブ室47)、及び第2気体流路63を通じてインク室36が大気に連通されている。第2封止部85は、開口61より筒壁46の先端側において筒壁46の内面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路60及び第2気体流路63と貫通孔71との間の連通が遮断される。
前述された第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第2実施形態の変形例]
なお、前述された第2実施形態では、弁78から突出する第3封止部87がシール部材70の貫通孔71に進入する構成であるが、このような構成に代えて、図12に示されるように、弁78に第3封止部87が設けられず、シール部材70において、外周縁から取出向き55へ突出する円筒形状のシール部88が設けられて、シール部88と弁78の周壁面とが液密に密着するように構成されてもよい。すなわち、弁78の周壁面が第3封止部として機能するようにしてもよい。このような実施態様では、弁体77が第1状態にあるときの弁78の周壁面とシール部88とが密着している部分の挿入及び取出方向50に沿った長さが、弁体77が第1状態にあるときの第1封止部84と開口64との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより長く、且つ弁体77が第1状態にあるときの第2封止部85と開口61との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより短く設定される。
また、前述された第2実施形態では、シール部材70に凸部71Aが設けられていたが、筒部71Aが省略されて、弁体77が第1状態にあるときに、弁78の前面78Aがシール部材70から離間していてもよい。その場合であっても、弁78の第3封止部87がシール部材70の貫通孔71に進入して、シール部材70に密着しているので、インクカートリッジ30からインクが流出することがない。ただし、この場合、シール部材70がコイルバネ86の付勢力を受けるための挿入向き56と交差する当接面を有していないので、弁78が第1状態にあるとき、コイルバネ86は自然長に近い状態となる。よって、バルブ室47が比較的大型化する。
[第1実施形態及び第2実施形態の変形例]
前述された第1実施形態及び第2実施形態では、第3封止部87,105が、弁体77の弁78又はインクニードル102のいずれか一方にのみ設けられているが、弁体77の弁78及びインクニードル102の両方に第3封止部が設けられていてもよい。そのような実施形態においては、弁体77の弁78及びインクニードル102の両方に設けられた各第3封止部の挿入及び取出方向50に沿った長さの合計が、弁体77が第1状態にあるときの第1封止部84と開口64との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより長く、且つ弁体77が第1状態にあるときの第2封止部85と開口61との間の挿入及び取出方向50に沿った長さより短く設定される。
また、半透膜44の取り付け位置は開口62に限定されず、第1気体流路60の経路上の任意の位置であってもよい。また、開口61から半透膜44に至る第1気体流路60の任意の位置にラビリンス構造を設けることにより、インクが半透膜44に付着することによって気体の流通が阻害されるのを抑制することができる。
また、筒壁46の内面、円筒部83の外面、第1封止部84及び第2封止部85の外面の前後方向53に直交する断面は、円形状となっているが、当該断面は円形状に限定されず、楕円形状や矩形状等であってもよい。同様に、筒壁46の外面及びその他の構成要素の断面形状も円形状に限定されない。
また、第1封止部84及び第2封止部85は、例えば、保持部79に設けられた円周溝に嵌まり込むOリング等であってもよい。
また、開口61、64は、筒壁46の周方向の同一の位置で且つ前後方向53に離間して設けられているが、開口61、64の位置関係はこれに限定されない。例えば、開口61、64は、前後方向53の同一の位置で且つ筒壁46の周方向に離間した位置に設けられていてもよい。また、前後方向53及び筒壁46の周方向に離間した位置に設けられてもよい。なお、この場合の第1封止部84は、第1状態の弁体77において開口61、64の間を遮断できれば(すなわち、円筒部83の外周面を一周する環状であれば)、どのような形状であってもよい。
例えば、第1封止部84は、前後方向53と交差(上記の実施形態では、直交)する平面に沿って円筒部83の外周面を一周していてもよい。すなわち当該平面上における円筒部83の接線は、前後方向53と交差する。また、第1封止部84は、単一の平面に沿って設けられている必要はなく、途中で蛇行或いは屈曲していてもよい。この場合において、第1封止部84の一部が前後方向53に沿って延びていてもよい。第2封止部85についても同様である。また、開口61,64のいずれか一方が、筒壁46ではなく、基端壁45に配置されていてもよい。同様に、開口67が、基端壁45ではなく、筒壁46に設けられていてもよい。
また、バルブ室47の位置は上記の実施形態の例に限定されない。例えば、前壁40の前面から筒壁46を突出させてもよい。この場合の基端壁45は前壁40が兼ねることになる。また、前壁40を厚み方向に貫通する貫通孔の内部をバルブ室47としてもよい。この場合、当該貫通孔の内面が側壁面となり、筒壁46は省略される。
また、シール部材70の貫通孔71の直径は、インクニードル102若しくは弁78の第3封止部87の外径より若干小さいが、本発明はこれに限定されない。すなわち、シール部材70の貫通孔71の少なくとも一部は、貫通孔71にインクニードル102が挿入されていないときに、シール部材70自身の弾性によって閉塞されていてもよい。この構成によると、必ずしもバルブ室47にコイルバネ86が配置されていなくてもよい。すなわち、バルブ室47にコイルバネ86が配置されていないと、弁体77が第3状態となった後に、インクニードル102がバルブ室47から抜かれても、弁体77は第3状態に留まる。したがって、弁78はシール部材70に接触しないが、シール部材70の弾性によって貫通孔71の少なくとも一部が閉じられるため、バルブ室47から貫通孔71を通じてインクが流出することが抑制される。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態の説明がされる。第1実施形態では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ水平方向に沿って装着されるが、第3実施形態では、インクカートリッジ32が、カートリッジ装着部へ鉛直方向に沿って下向きへ装着される点において、第1実施形態と異なる。
カートリッジ装着部は、上向きに開口するケースを有しており、ケースの奥面(下面)から上向きへインクニードル102が突出されている。したがって、図13に示されるように、同図における上向きが取出向き55であり、同図における下向きが挿入向き56である。インクニードル102の構成は、突出する向きが異なる他は、第1実施形態と同様である。すなわち、インクニードル102の突出端103と連通孔104との間に第3封止部105が設けられている。
[インクカートリッジ32]
図13に示されるように、インクカートリッジ32は、内部にインク室33及びバルブ室34が形成されており、インク室33に貯留されたインクをバルブ室34を通じて外部に供給する。インクカートリッジ32は、図13に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ装着部に対して挿入及び取出方向50に沿って挿入及び取り出される。第3実施形態では、挿入及び取出方向50は鉛直方向である。
バルブ室34は、インク室33と別の空間として区画され、インク室33の下方に配置されている。バルブ室34は、インク室33から遠ざかるようにインクカートリッジ32の外方へ向かう鉛直方向下向きに延び且つ水平断面が環状の側壁面と、側壁面の上端に設けられた基端壁面によって区画された円筒形状の空間であり、インクカートリッジ32の下面に開口している。バルブ室34には、液体流路90、第1気体流路91、第2気体流路92が接続されている。バルブ室34の下部の開口には、シール部材89が設けられている。バルブ室34の内部には、弁体93が収容されている。
液体流路90は、バルブ室34の下部側とインク室33との間でインクを流通させる流路である。液体流路90は、バルブ室34の側壁面の下部に設けられた開口94を通じて、バルブ室34とインク室33とを連通している。
第1気体流路91は、バルブ室34とインクカートリッジ32の外部との間で気体を流通させる流路である。第1気体流路91は、バルブ室34の側壁面に設けられた開口95を通じて、バルブ室34とインクカートリッジ32の外部とを連通している。開口95は、開口94より上方に配置されている。
第2気体流路92は、バルブ室34とインク室33との間で気体を流通させる流路である。第2気体流路92は、バルブ室34の側壁面に設けられた開口96を通じて、バルブ室34とインク室33に貯留されたインクの液面より上方の空間とを連通している。開口96は、開口95より上方に配置されている。
シール部材89は、外径寸法がバルブ室34の内径寸法と概ね一致する円板形状である。シール部材89は、バルブ室34の下端の開口周縁と液密的に密着されている。シール部材89には、中央部を厚み方向(鉛直方向)に貫通する貫通孔97が形成されている。貫通孔97は、バルブ室34の内外を連通させる。
弁体93は、シール部材89の貫通孔97の周縁の面に密着し得る円筒形状である。弁体93は、外面から径方向外側に突出するフランジ形状の第1封止部98及び第2封止部99とを有する。第1封止部98及び第2封止部99は、弁体93がバルブ室34内を上下方向へ移動することによって、バルブ室34の側壁面に対して摺動する。第1封止部98及び第2封止部99は、バルブ室34の側壁面と気密的に密着する。第1封止部98と第2封止部99との間の空間は、気体が流通可能な閉空間である。
コイルバネ59は、バルブ室34の基端壁面と弁体93との間に配置されている。コイルバネ59は、弁体93をシール部材89側へ向けて付勢する。これにより、バルブ室34において、弁体93は、シール部材89に当接した第1状態に保持される。
図13に示されるように、カートリッジ装着部に装着される前のインクカートリッジ32において、弁体93は、シール部材89に当接した第1状態にある。弁体93が第1状態にあるときに、弁体93は、シール部材89の貫通孔97の周縁部に液密的に密着する。これにより、貫通孔97が閉塞される。液体流路90の開口94は、第2封止部99よりも下方、すなわち側壁面の下端側に位置している。液体流路90によりインク室33とバルブ室34とは連通された状態にあるが、バルブ室34において貫通孔97が弁体93により閉塞されているので、バルブ室34からインクが外部へ流出することはない。
第1封止部98は、開口95,96の間に位置している。これにより、第1気体流路91と第2気体流路92との間の連通が遮断される。第2封止部99は、開口95より下方においてバルブ室34の側壁面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路91と貫通孔97との間の連通が遮断される。
第1実施形態と同様にして、インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着される途中において、弁体93は、貫通孔97を通じてバルブ室34に進入したインクニードル102に押圧されることによって、第1状態より上方へ移動した第2状態となる。
弁体93が第2状態にあるときに、弁体93は、シール部材89の貫通孔97から離間するが、インクニードル102の第3封止部105が貫通孔97に進入した状態にあるので、貫通孔71が封止されている。したがって、バルブ室34とインクニードル102の内部空間とは連通されていない。
弁体93が第2状態にあるときに、第1封止部98は、開口96より上方に位置する。また、第2封止部99は、開口95より下方に位置し、開口94よりも上方に位置する。これにより、第1気体流路91と第2気体流路92とが連通され、且つ、第1気体流路91及び第2気体流路92と液体流路90との間の連通が遮断される。したがって、第1気体流路91、第1封止部98と第2封止部99との間の空間(バルブ室34)、及び第2気体流路92を通じてインク室33が大気に連通される。
インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着完了されると(インクカートリッジ32からインクが流出可能な状態)、弁体93は、バルブ室34にさらに進入したインクニードル102に押圧されることによって、第2状態より上方の第3状態にある。
弁体93が第3状態にあるときに、弁体93は、シール部材89から離間しており、且つ第3封止部105はシール部材89の貫通孔97から完全に抜け出る。インクニードル102は、シール部材89の貫通孔97に更に圧入されて、連通孔104が貫通孔97を通過してバルブ室34へ進入する。これにより、バルブ室34及び貫通孔97を通じて、液体流路90は、インクニードル102の内部の液体流路に連通され、インク室33内のインクがインクカートリッジ32の外部に流出可能となる。
前述された第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第3実施形態の変形例]
以下、第3実施形態の変形例の説明がされる。第3実施形態では、バルブ室34の側壁面に開口96が設けられているが、変形例では、開口96がバルブ室34の基端壁面35に設けられている。
また、弁体93には、第1封止部98、第2封止部99に加えて、第4封止部48が設けられている。第4封止部48もフランジ形状の部材であり、第1封止部98及び第2封止部99より基端壁面35側に配置されている。
さらに、弁体93には、第1封止部98と第2封止部99との間のバルブ室34の空間と、第4封止部48より基端壁面35側のバルブ室34の空間とを連通する貫通孔49が設けられている。貫通孔49は、弁体93の周壁面に開口する開口57と、弁体93の基端壁面35側の端面に開口する開口58との間で延びている。
図14に示されるように、カートリッジ装着部に装着される前のインクカートリッジ32において、弁体93は、シール部材89に当接した第1状態にある。弁体93が第1状態にあるときに、弁体93は、シール部材89の貫通孔97の周縁部に液密的に密着する。これにより、貫通孔97が閉塞される。液体流路90によりインク室33とバルブ室34とは連通された状態にあるが、バルブ室34において貫通孔97が弁体93により閉塞されているので、バルブ室34からインクが外部へ流出することはない。
第1封止部98は、開口57,95の間に位置している。これにより、第1気体流路91と貫通孔49との間の連通が遮断され、その結果、第1気体流路91と第2気体流路92との間の連通が遮断される。第2封止部99は、開口95より下方においてバルブ室34の側壁面に気密的に密着している。これにより、第1気体流路91と貫通孔97との間の連通が遮断される。第4封止部48は、開口95,96の間においてバルブ室34の側壁面に気密的に密着している。これにより、開口95,96との間の連通が遮断されている。
第1実施形態と同様にして、インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着される途中において、弁体93は、貫通孔97を通じてバルブ室34に進入したインクニードル102に押圧されることによって、第1状態より上方へ移動した第2状態となる。
弁体93が第2状態にあるときに、弁体93は、シール部材89の貫通孔97から離間するが、インクニードル102の第3封止部105が貫通孔97に進入した状態にあるので、貫通孔97が封止されている。したがって、バルブ室34とインクニードル102の内部空間とは連通されていない。
弁体93が第2状態にあるときに、第1封止部98は、開口95より上方に位置する。また、第2封止部99は、開口95より下方に位置する。これにより、第1封止部98と第2封止部99との間の空間に開口57,95が位置して、第1気体流路91と貫通孔49とが連通され、その結果、第1気体流路91と第2気体流路92とが連通される。また、第1気体流路91及び貫通孔49と液体流路90との間の連通が遮断される。したがって、第1気体流路91、第1封止部98と第2封止部99との間の空間(バルブ室34)、貫通孔49、弁体93よりも上方のバルブ室34、及び第2気体流路92を通じてインク室33が大気に連通される。第4封止部48は、開口95,96の間においてバルブ室34の側壁面に気密的に密着しており、開口95,96との間の連通が遮断されている。
インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着完了されると(インクカートリッジ32からインクが流出可能な状態)、弁体93は、バルブ室34にさらに進入したインクニードル102に押圧されることによって、第2状態より上方の第3状態にある。
弁体93が第3状態にあるときに、弁体93は、シール部材89から離間しており、且つ第3封止部105はシール部材89の貫通孔97から完全に抜け出る。インクニードル102は、シール部材89の貫通孔97に更に圧入されて、連通孔104が貫通孔97を通過してバルブ室34へ進入する。これにより、バルブ室34及び貫通孔97を通じて、液体流路90は、インクニードル102の内部の液体流路に連通され、インク室33内のインクがインクカートリッジ32の外部に流出可能となる。
前述された第3実施形態の変形例によっても、第3実施形態と同様の作用効果が奏される。
30,32 インクカートリッジ
33,36 インク室
45 基端壁
46 筒壁
34,47 バルブ室
60,91 第1気体流路
61,64,67,94,95,96 開口
63,92 第2気体流路
66 第1液体流路
69 第2液体流路
70,89 シール部材
71,97 貫通孔
71A 凸部(当接面)
77,93 弁体
78A 前面(閉塞部)
80 凸部材
84,98 第1封止部
85,99 第2封止部
86,59 コイルバネ
87,105 第3封止部
90 液体流路
100 カートリッジ装着部
102 インクニードル
103 突出端
104 連通孔
110 カートリッジ装着部

Claims (9)

  1. 液体カートリッジと、当該液体カートリッジが装着された状態において、当該液体カートリッジ内へ進入する液体抽出管を有するカートリッジ装着部と、を具備する液体供給装置であって、
    上記液体カートリッジは、
    液体が貯留される液体貯留室と、
    上記液体貯留室から外方へ向かう第1向きへ延び且つ第1向きに直交する断面が環状の側壁面、及び上記側壁面の上記第1向きの上流側である第1端側に設けられた基端壁面によって区画されたバルブ室と、
    上記バルブ室の壁面に設けられた第1開口を通じて、上記バルブ室と上記液体カートリッジの外部との間で気体が流通可能に設けられた第1気体流路と、
    上記バルブ室の壁面に設けられた第2開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で気体が流通可能に設けられた第2気体流路と、
    上記側壁面の上記第1向きの下流側である第2端側に設けられており、上記第1向きと逆向きの第2向きへ上記液体抽出管が進入可能な貫通孔を有するシール部材と、
    上記バルブ室内に配置されて上記シール部材に密着して上記貫通孔を閉塞可能な閉塞部を有しており、当該貫通孔を閉塞した状態から上記第2向きへ移動可能な弁体と、
    上記弁体の外面に環状に設けられており、上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第1封止部と、
    上記第1封止部より上記第2端側において上記第1封止部との間に気体が流通可能な空間が隔てられて設けられており、上記弁体の外面に環状に設けられて上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第2封止部と、
    上記バルブ室における上記第2封止部より上記第2端側と上記液体貯留室との間で液体が流通可能な液体流路と、を具備しており、
    上記液体抽出管は、上記シール部材の貫通孔に進入して上記弁体の閉塞部と当接した状態において、上記液体抽出管の内外を連通する連通孔を有しており、
    上記弁体の閉塞部又は上記液体抽出管の少なくとも一方であって、上記液体抽出管が上記閉塞部に当接した状態における上記連通孔よりも上記第2向きの前方に、上記液体抽出管が上記シール部材の貫通孔へ進入すると当該貫通孔を画定する周壁面に密着して摺動する第3封止部が設けられており、
    上記第1開口又は上記第2開口の少なくとも一方は、上記側壁面に配置されており、
    上記弁体は、
    上記弁体の閉塞部が上記シール部材の貫通孔を閉塞し、上記第1封止部が上記第1開口と上記第2開口との間の気体の流通を遮断し、且つ上記第2封止部が上記第1開口及び上記第2開口より上記第2端側に位置する第1状態と、
    上記液体抽出管が上記シール部材の貫通孔に進入して上記閉塞部に当接して上記第1状態から上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面に密着し、且つ上記第1封止部と上記第2封止部との間の空間を通じて、上記第1開口と上記第2開口とが気体が流通可能に連通される第2状態と、
    上記第2状態より上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面から離れ、且つ上記液体抽出管の連通孔が上記バルブ室内に進入して、当該液体抽出管の内部空間と当該バルブ室内とが連通する第3状態と、に移動可能である液体供給装置。
  2. 上記バルブ室内において上記基端壁面と上記弁体との間に配置されており、上記弁体を上記第1向きへ付勢する付勢部材を更に備えており、
    上記弁体は、上記バルブ室内において上記第1向き及び上記第2向きへ移動可能である請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 上記シール部材は、上記第1向きと交差する当接面を有しており、
    上記弁体は、上記付勢部材に付勢された状態で上記閉塞部が上記当接面に当接して上記第1状態に保持される請求項2に記載の液体供給装置。
  4. 上記弁体の第1状態において、上記第1封止部が、上記第1開口と上記第2開口との間に位置することにより、上記第1開口と上記第2開口との間の気体の流通を遮断する請求項1から3のいずれかに記載の液体供給装置。
  5. 上記第1開口及び上記第2開口は、上記側壁面に配置されている請求項1から4のいずれかに記載の液体供給装置。
  6. 上記液体流路は、
    上記バルブ室の上記第1端側に開口する第3開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室とを液体が流通可能に連通する第1液体流路と、
    上記バルブ室に配置された上記弁体を貫通しており、上記第1端側に開口する第4開口と、上記第2端側に開口する第5開口とを有する第2液体流路と、を含む請求項1から5のいずれかに記載の液体供給装置。
  7. 上記第3開口は、上記基端壁面に配置されている請求項6に記載の液体供給装置。
  8. 上記側壁面及び上記弁体の外面の上記第1向きに直交する断面は、円形状であり、
    上記第1封止部及び上記第2封止部は、上記弁体の外面から径方向外側に突出し且つ周方向に連続するフランジ形状である請求項1から7のいずれかに記載の液体供給装置。
  9. 液体が貯留される液体貯留室と、
    上記液体貯留室から外方へ向かう第1向きへ延び且つ第1向きに直交する断面が環状の側壁面、及び上記側壁面の上記第1向きの上流側である第1端側に設けられた基端壁面によって区画されたバルブ室と、
    上記バルブ室の壁面に設けられた第1開口を通じて、上記バルブ室と外部との間で気体が流通可能に設けられた第1気体流路と、
    上記バルブ室の壁面に設けられた第2開口を通じて、上記バルブ室と上記液体貯留室との間で気体が流通可能に設けられた第2気体流路と、
    上記側壁面の上記第1向きの下流側である第2端側に設けられており、上記第1向きと逆向きの第2向きへ液体抽出管が進入可能な貫通孔を有するシール部材と、
    上記バルブ室内に配置されて上記シール部材に密着して上記貫通孔を閉塞可能な閉塞部を有しており、当該貫通孔を閉塞した状態から上記第2向きへ移動可能な弁体と、
    上記弁体の外面に環状に設けられており、上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第1封止部と、
    上記第1封止部より上記第2端側において上記第1封止部との間に気体が流通可能な空間が隔てられて設けられており、上記弁体の外面に環状に設けられて上記側壁面に密着して上記第2向きへ摺動可能な第2封止部と、
    上記弁体の閉塞部設けられており、上記貫通孔を画定する周壁面に密着して摺動する第3封止部が設けられており、
    上記バルブ室における上記第2封止部より上記第2端側と上記液体貯留室との間で液体が流通可能な液体流路と、を具備しており、
    上記第1開口又は上記第2開口の少なくとも一方は、上記側壁面に配置されており、
    上記弁体は、
    上記弁体の閉塞部が上記シール部材の貫通孔を閉塞し、上記第1封止部が上記第1開口と上記第2開口との間の気体の流通を遮断し、且つ上記第2封止部が上記第1開口及び上記第2開口より上記第2端側に位置する第1状態と、
    上記第1状態から上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面に密着し、且つ上記第1封止部と上記第2封止部との間の空間を通じて、上記第1開口と上記第2開口とが気体が流通可能に連通される第2状態と、
    上記第2状態より上記第2向きへ移動して、上記第3封止部が上記シール部材の貫通孔の周壁面から離れ、且つ上記液体流路が上記バルブ室の外部と連通し得る第3状態と、に移動可能である液体カートリッジ。
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