JP6127625B2 - 静電容量型圧力センサ及び入力装置 - Google Patents

静電容量型圧力センサ及び入力装置 Download PDF

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Description

本発明は、静電容量型圧力センサ及び入力装置に関する。具体的には、本発明は、圧力で撓んだダイアフラムが誘電体層に接触して圧力を検知するタッチモードの静電容量型圧力センサに関する。また、当該圧力センサを利用した入力装置に関する。
一般的な静電容量型圧力センサでは、導電性のダイアフラム(可動電極)と固定電極がギャップを隔てて対向しており、圧力で撓んだダイアフラムと固定電極との間の静電容量の変化から圧力を検出している。しかし、この圧力センサが、ガラス基板やシリコン基板を用いてMEMS技術で製造されるマイクロデバイスである場合には、ダイアフラムに大きな圧力が加わって大きく撓むと、ダイアフラムが破壊されるおそれがある。
そのため、固定電極の表面に誘電体層を設けておき、圧力によって撓んだダイアフラムが誘電体層に接触し、その接触面積の変化によってダイアフラムと固定電極との間の静電容量が変化するようにした圧力センサが提案されている。このような圧力センサは、タッチモード静電容量型圧力センサと呼ばれることがある。
タッチモード静電容量型圧力センサとしては、たとえば非特許文献1に記載されたものがある。図1(A)は非特許文献1に記載された圧力センサ11を示す断面図である。この圧力センサ11では、ガラス基板12の上面に金属薄膜からなる固定電極13を形成し、固定電極13の上からガラス基板12の上面に誘電体膜14を形成している。誘電体膜14にはスルーホール15を開口してあり、誘電体膜14の上面に設けられた電極パッド16はスルーホール15を通って固定電極13に接続されている。誘電体膜14の上面にはシリコン基板17が積層されており、シリコン基板17の上面に窪み18を設けるとともに下面にリセス19を設け、窪み18とリセス19の間に薄膜状のダイアフラム20を形成している。ダイアフラム20は固定電極13と重なり合う位置に設けられている。また、シリコン基板17の下面はB(ホウ素)が高濃度にドーピングされたP層21となっており、それによってダイアフラム20が導電性を付与されていて可動電極の機能を有している。ダイアフラム20の下面と誘電体膜14との間には、リセス19によって数μmのギャップ22が生じている。
図1(B)は、圧力センサ11の圧力と静電容量との関係(圧力−容量特性)を示す図であって、非特許文献1に記載されたものである。圧力センサ11のダイアフラム20に圧力が加わると、ダイアフラム20はその印加圧力に応じて撓み、ある圧力で誘電体膜14に接触する。図1(B)における圧力が0からPaまでの区間(未接触領域)は、ダイアフラム20が誘電体膜14に接触していない状態である。圧力がPaからPbまでの区間(接触開始領域)は、ダイアフラム20が誘電体膜14に接触してからある程度の面積で確実に接触するまでの状態を表している。圧力がPbからPcまでの区間(動作領域)は、圧力の増加に伴ってダイアフラム20が誘電体膜14に接触している部分の面積が次第に増加している。圧力がPcからPdまでの区間(飽和領域)は、ダイアフラム20のほぼ全面が誘電体膜14に接触していて、圧力が増加してもほとんど接触面積が増えない領域である。
図1(B)の圧力−容量特性によれば、ダイアフラム20が接触していない未接触領域では静電容量の変化は小さいが、接触開始領域になると次第に静電容量の変化率(増加速度)が大きくなる。さらに、動作領域では線形性は良くなるものの静電容量の変化率は次第に減少し、飽和領域になると静電容量はほとんど増加しなくなる。
このようなタッチモードの圧力センサ11では、ダイアフラム20と誘電体膜14との接触面積をS、誘電体膜14の厚さをd、誘電体膜14の誘電率をεとすれば、ダイアフラム20と誘電体膜14の間における静電容量Cは、つぎの数式1で表せる。
C=Co+ε・(S/d) …(数式1)
ここで、Coは未接触領域での静電容量である。誘電体膜14の厚さdや誘電率εは変化しないので、数式1によれば、圧力Pが大きくなるとダイアフラム20の接触面積Sが増大し、その結果圧力センサ11の静電容量Cが増加することが分かる。
このような圧力センサの生産性を向上させるためには、固定電極13としてシリコン基板などの半導体基板を用いることが望まれる。しかし、本発明者の実験と知見によれば、固定電極に半導体基板を用いると、空乏層の影響により圧力センサの出力低下や温度特性の劣化や周波数特性の劣化が生じることがわかった。すなわち、圧力センサの固定電極にシリコン基板などを用いた場合には、空乏層の影響で圧力センサの出力が低下し、感度が低くなることが分かった。また、一定圧力であっても温度が変化すると静電容量の値が大きく変化して出力が変動するので、正確な出力を得ようとすれば出力に温度補正を施す必要がある。また、一定圧力であっても周波数が高くなった場合にも静電容量値が低下し、高周波域における出力が低下する。
山本敏、外4名、「タッチモード容量型圧力センサ」、フジクラ技報、株式会社フジクラ、2001年10月、第101号、p.71−74
本発明は、上記のような技術的背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固定電極に半導体を用いたときの空乏層の影響を低減し、それによってセンサ出力の低下やセンサ出力の温度特性の劣化や周波数特性の劣化を改善することのできるタッチモード型の静電容量型圧力センサを提供することにある。
本発明に係る静電容量型圧力センサは、半導体からなる固定電極と、前記固定電極の上方に形成された誘電体層と、前記誘電体層の上方に空隙を隔てて形成された導電性のダイアフラムとを備え、前記ダイアフラムが圧力を受けて前記誘電体層と接触する接触面積の変化を検出してその圧力を測定する静電容量型の圧力センサにおいて、前記固定電極の少なくとも上面における不純物濃度が2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下であることを特徴としている。
本発明の静電容量型圧力センサは、半導体からなる固定電極と、前記固定電極の上方に形成された誘電体層と、前記誘電体層の上方に空隙を隔てて形成された導電性のダイアフラムとを備え、前記ダイアフラムが圧力を受けて前記誘電体層と接触する接触面積の変化を検出してその圧力を測定する静電容量型の圧力センサ、いわゆるタッチモードの静電容量型圧力センサである。
本発明では、かかるタッチモードの静電容量型圧力センサにおいて、固定電極として半導体、たとえばシリコン基板を用いるので、圧力センサの生産性が向上する。しかも、その不純物濃度を高くし、2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下としているので、固定電極における空乏層の影響を小さくでき、センサ出力を高めるとともに、その温度特性及び周波数特性を改善することができる。
本発明に係る静電容量型圧力センサにおいては、固定電極の上面に金属電極を設けてもよく、固定電極の下面に金属電極を設けてもよい。しかし、固定電極の上面に金属電極を設ける場合には、固定電極の上面に金属電極を配置するためのスペースが必要となり、それだけ圧力センサのサイズが大きくなる。これに対し、固定電極の下面に金属電極を設けるようにすれば、圧力センサのサイズが大きくならない。固定電極の下面に金属電極を設ける場合には、前記固定電極の厚み方向全長における不純物濃度を、2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下とすることが望ましい。一方、固定電極の上面に金属電極を設ける場合には、固定電極の上面付近だけで不純物濃度を2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下としてもよい。
さらに、前記固定電極の少なくとも上面における不純物濃度は、3.00×1018cm−3以上2.10×1019cm−3以下であることがより望ましい。この場合には、センサ出力の周波数特性をより良好にすることができる。
また、本発明の静電容量型圧力センサの別な実施態様においては、前記ダイアフラムの不純物濃度を、2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下としてもよい。かかる実施態様によれば、ダイアフラムにおける空乏層の影響を小さくでき、センサ出力を高めるとともに、その温度特性及び周波数特性を改善することができる。
また、本発明の静電容量型圧力センサを複数個配列させることにより、タッチパッドなどの入力装置として用いることができる。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
図1(A)は、従来例による圧力センサを示す概略断面図である。図1(B)は、図1(A)に示す従来例の圧力センサにおける圧力と静電容量との関係を示す図である。 図2は、本発明の実施形態1による圧力センサを示す平面図である。 図3は、図2に示す圧力センサの断面図である。 図4(A)−図4(C)は、図2の圧力センサの製造工程の一部を示す断面図である。 図5は、固定電極の不純物濃度が異なる各圧力センサにおける、それぞれのダイアフラム−固定電極間の静電容量の温度特性を示す図である。 図6は、固定電極の不純物濃度が異なる各圧力センサにおける、それぞれのダイアフラム−固定電極間の静電容量の周波数特性を示す図である。 図7は、本発明の実施形態2による圧力センサの断面図である。 図8は、本発明の実施形態3による入力装置の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
(実施形態1)
図2及び図3を参照して本発明の実施形態1による圧力センサ31の構造を説明する。図2は圧力センサ31の平面図、図3は圧力センサ31の断面図である。
この圧力センサ31にあっては、シリコン基板からなる固定電極32の上に誘電体層33が形成されている。誘電体層33は、SiO(熱酸化膜)、SiN、TEOS等の誘電体材料からなる。誘電体層33は、その上面にリセス33a(凹部)が凹設されている。誘電体層33の上面には、シリコン基板からなる薄膜状の上基板35aが形成されている。上基板35aは、リセス33aの上面を覆っており、リセス33aによって上基板35aの下面と誘電体層33のリセス底面との間にエアギャップ34(空隙)が形成されている。こうして上基板35aの、エアギャップ34の上方で水平に張られた領域により、感圧用のダイアフラム35が形成されている。また、誘電体層33には、エアギャップ34と外部との間の通気性を確保するためにベントライン36(通気路)が形成されている。ベントライン36は、幅が30μm程度の細い溝であって、塵や埃などの異物がエアギャップ34内に侵入しにくいように屈曲または蛇行させてある。
上基板35aの上面には、ダイアフラム35を囲むようにして、金属材料による環状の上側電極37が設けられている。上基板35aのコーナー部には電極パッド40(金属電極)が設けられており、上側電極37と電極パッド40は配線部42によって接続されている。上側電極37、配線部42及び電極パッド40は、下地層Ti(1000Å)/表面層Au(3000Å)の2層金属薄膜によって同時に作製されている。また、固定電極32の下面には、下側電極38(金属電極)が設けられている。下側電極38も、下地層Ti(1000Å)/表面層Au(3000Å)の2層金属薄膜によって作製されている。
上基板35aの上面のうち上側電極37よりも外側の領域は、ポリイミドなどの樹脂やSiO、SiNなどの絶縁膜からなる保護膜41によって覆われている。ただし、電極パッド40の付近では保護膜41は除かれており、電極パッド40は保護膜41から露出している。
また、上基板35aの外周面は、固定電極32及び誘電体層33の外周面よりも内側に引っ込んでいる。これは、以下に述べるように圧力センサ31をダイシングする際の工程によるものである。圧力センサ31は、図4(A)に示すように、上面に誘電体層33を形成したシリコン基板45(複数個の固定電極32となるもの)とシリコン基板46(複数個の上基板35aとなるもの)を積層一体化され、さらに上側電極37などが設けられる。この後、図4(B)に示すように、ウェットエッチングやドライエッチングによってシリコン基板46をエッチングし、分離された各上基板35a間に溝47を形成し、溝47の底面に誘電体層33を露出させる。そして、この溝47内に沿ってダイシングブレード48を走行させて誘電体層33及び固定電極32をカットし、図4(C)のように独立した複数個の圧力センサ31を形成する。
ダイシングによって各圧力センサ31に分離するとき、図4(A)のような形態で上下のシリコン基板46、45を一度にカットすると、上側のシリコン基板46(上基板35a)のバリが垂れ下がったり、切屑が付着したりするおそれがある。こうして垂れ下がったバリや切屑が固定電極32に触れるとダイアフラム35と固定電極32の間がショートし、製品の歩留まりが低下する。これに対し、図4(A)−図4(C)のような工法であると、シリコン基板46(上基板35a)がダイシングされないので、シリコン基板46のバリや切屑が発生しなくなり、製品歩留まりかが向上する。また、この結果、上基板35aの外周面が固定電極32及び誘電体層33の外周面よりも内側に引っ込むことになる。
つぎに、固定電極32の不純物濃度について述べる。上記固定電極32として用いられるシリコン基板の全体(特に、厚み方向の全体)には、あらかじめボロン(B)、リン(P)、砒素(As)等の不純物がドーピングされている。この不純物濃度は、2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下である。このような不純物濃度範囲の不純物が固定電極32にドーピングされていると、ダイアフラム35と固定電極32の間に電圧を印加したときに固定電極32内に生じる空乏層を小さくし、あるいは消失させることができる。その結果、圧力センサ31のセンサ出力を大きくでき、またセンサ出力の温度特性や周波数特性を改善することができる。
上記不純物濃度の範囲はシミュレーション結果に基づくものである。図5は固定電極(シリコン基板)の不純物濃度を1.50×1016cm−3(抵抗率1.00Ω・cm)、2.00×1017cm−3(抵抗率0.10Ω・cm)、6.00×1017cm−3(抵抗率0.05Ω・cm)、3.00×1018cm−3(抵抗率0.02Ω・cm)、8.00×1018cm−3(抵抗率0.01Ω・cm)、2.10×1019cm−3(抵抗率0.005Ω・cm)と変化させた6つのサンプルについて、ダイアフラムと固定電極の間の静電容量に対する温度の影響(温度特性)を調べた結果を示す。図5に示すデータは、ダイアフラム35の全面積の75%が誘電体層33に接触しているとき(すなわち、圧力が一定のとき)の測定値である。図5によれば、固定電極32の不純物濃度が1.50×1016cm−3のサンプルでは、静電容量がかなり小さくなっている。これに対し、不純物濃度が2.00×1017cm−3から2.10×1019cm−3の各サンプルでは、不純物濃度が1.50×1016cm−3のサンプルに比べて大きな静電容量が得られる。
また、図5によれば、固定電極32の不純物濃度が1.50×1016cm−3のサンプルでは、温度が変化すると静電容量もかなり大きく変化している。これに対し、不純物濃度が2.0×1017cm−3から2.10×1019cm−3の各サンプルではほぼフラットな温度特性を示し、温度が変化しても静電容量はほぼ一定となっている。
図6は固定電極(シリコン基板)の不純物濃度を1.50×1016cm−3、2.00×1017cm−3、6.00×1017cm−3、3.00×1018cm−3、8.00×1018cm−3、2.10×1019cm−3と変化させた6つのサンプルについて、ダイアフラムと固定電極の間の静電容量に対する周波数の影響(周波数特性)を調べた結果を示す。図6に示すデータは、ダイアフラム35の全面積の75%が誘電体層33に接触しているとき(すなわち、圧力が一定のとき)のシミュレーション値である。また、誘電体層33は、厚さが100ÅのTh−SiOである。図6によれば、固定電極32の不純物濃度が1.50×1016cm−3のサンプルでは、周波数が5×10Hzあたりから静電容量が降下し始めている。これに対し、不純物濃度が2.00×1017cm−3から2.10×1019cm−3の各サンプルでは、周波数が1.0×10Hzあたりまでフラットになっている。特に、不純物濃度が3.00×1018cm−3以上の場合には、1.0×10Hzあたりまで周波数特性がほぼフラットになっている。
また、図6からも、不純物濃度が2.00×1017cm−3から2.10×1019cm−3の各サンプルでは、不純物濃度が1.50×1016cm−3のサンプルに比べて大きな静電容量が得られることが分かる。
したがって、固定電極32の不純物濃度を2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下とすれば、空乏層の影響を小さくすることができ、その結果、センサ出力を大きくすることができて圧力センサ31の感度を向上させることができる。また、センサ出力の温度特性や周波数特性を向上させることができる。さらに、固定電極32の不純物濃度を3.00×1018cm−3以上2.10×1019cm−3以下とすれば、より好ましい特性を得ることができる。
実施形態1の圧力センサ31では、固定電極32の下面に下側電極38(金属電極)を設けている。固定電極32の上面に下側電極38を設けた場合(図7の実施形態2を参照)には、固定電極32の上面に下側電極38を配置するためのスペースが必要となるので、固定電極32のサイズ(横幅)が大きくなり、圧力センサが大型化する。これに対し、本実施形態のように固定電極32の下面に下側電極38を設ければ、比較的大きな下側電極38を設けることが可能になるとともに、圧力センサ31の小型化を実現することができる。
また、本実施形態及び上記シミュレーションでは、固定電極32の全体の不純物濃度を2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下としているが、固定電極32のうちダイアフラム35(あるいは、リセス33a)に対向する領域全体で、固定電極32の厚み方向全長にわたって不純物濃度が、2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下となっていれば十分である。すなわち、固定電極32の下面に下側電極38を設けた場合に、固定電極32の厚み方向全長に電流(電荷)を流すためには、固定電極32の上面のみよりも固定電極32の厚み方向全長において不純物濃度を2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下となるようにすれば、固定電極32における空乏層の影響を少なくでき、固定電極32の厚み方向の抵抗を低くすることにより、圧力センサ31の出力を高めるとともに、その温度特性と周波数特性を改善することができる。
図5及び図6の結果は、固定電極32とともにダイアフラム35についても適用できる。すなわち、ダイアフラム35の不純物濃度を2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下とすれば、ダイアフラム35における空乏層の影響を小さくすることができ、センサ出力を大きくすることができる。また、センサ出力の温度特性や周波数特性を向上させることができる。
(実施形態2)
図7は本発明の実施形態2による圧力センサ51を示す断面図である。圧力センサ51では、固定電極32の上面に下側電極38を設けている。この場合には、固定電極32の上面付近だけで不純物濃度を2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下としてもよい。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3によるプレート型の入力装置61、たとえばタッチパネルの構造を示す断面図である。この入力装置61は、上記実施形態1にかかる多数の圧力センサ31(センサ部)をアレイ状(例えば、矩形状やハニカム状)に配列したものである。なお、各圧力センサ31は電気的に独立しており、各圧力センサ31に加わった圧力を個々に独立して検出することができる。このような入力装置61によれば、タッチパネルのように押圧体で押圧された点を検出できるとともに、各点の押圧強さ(圧力の大きさ)も検出することができる。
31、51 圧力センサ
32 固定電極
33 誘電体層
34 エアギャップ
35 ダイアフラム
37 上側電極
38 下側電極
40 電極パッド
61 入力装置

Claims (6)

  1. 半導体からなる固定電極と、
    前記固定電極の上方に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層の上方に空隙を隔てて形成された導電性のダイアフラムとを備え、前記ダイアフラムが圧力を受けて前記誘電体層と接触する接触面積の変化を検出してその圧力を測定する静電容量型の圧力センサにおいて、
    前記固定電極の少なくとも上面における不純物濃度が2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下であることを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 前記固定電極の下面に金属電極が設けられ、
    前記固定電極の厚み方向全長における不純物濃度が、2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下であることを特徴とする、請求項1に記載の静電容量型圧力センサ。
  3. 前記固定電極の上面に金属電極が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の静電容量型圧力センサ。
  4. 前記固定電極の少なくとも上面における不純物濃度が3.00×1018cm−3以上2.10×1019cm−3以下であることを特徴とする、請求項1に記載の静電容量型圧力センサ。
  5. 前記ダイアフラムの不純物濃度が、2.00×1017cm−3以上2.10×1019cm−3以下であることを特徴とする、請求項1に記載の静電容量型圧力センサ。
  6. 請求項1に記載した複数個の静電容量型圧力センサを配列させたことを特徴とする入力装置。
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