JP6115492B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、下記特許文献1に見られるように、交流電源の出力電圧を整流する整流回路、整流回路の出力電流を検出するトランス、スイッチング素子、リアクトル及びダイオードを備える電力変換装置(スイッチング電源)が知られている。この装置は、整流回路から出力された直流電圧をスイッチング素子のオンオフ操作によって昇圧して出力する機能を有する。
ここで、上記電力変換装置では、トランスを構成する制御巻線によってダイオードに流れる電流が略0となったことを検出してスイッチング素子のオントリガを生成し、生成されたオントリガをスイッチング素子に対して出力する。そして、電力変換装置の出力電圧に基づき、スイッチング素子を駆動するための駆動パルスのオン幅を設定する。ここで、駆動パルスのオン幅が所定値よりも長くなる場合、強制的にスイッチング素子のオフトリガを生成してスイッチング素子に対して出力する。これにより、電力変換装置を過電流から保護している。
特開2010−68676号公報
ところで、本発明者らは、上記特許文献1の電力変換装置とは異なり、リアクトルに流れる電流を検出する電流センサを備えることなく、電流臨界モードで制御可能な電力変換装置を採用することとした。ただし、この場合、電流センサが電力変換装置に備えられないことから、リアクトル電流を検出して電力変換装置の過電流保護を行うことができないといった不都合が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、リアクトルに流れる電流を検出する電流センサを備えることなく、過電流から自身を保護することができる電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明は、リアクトル(16;46a,46b)と、オン状態とされることで電源(20,22)を前記リアクトルに接続し、前記電源から前記リアクトルに電流を供給して前記リアクトルにエネルギを蓄積させるメインスイッチ(14p,14n;44a,44b)と、前記メインスイッチがオフ状態とされている期間中にオン状態とされることで前記リアクトルを負荷(22,20)に接続し、前記リアクトルに蓄積されたエネルギを放出させて前記リアクトルから前記負荷に電流を供給する同期整流スイッチ(14n,14p;44b,44a)と、を備える電力変換装置において、前記メインスイッチと前記同期整流スイッチとを相補的にオンオフ操作する操作手段(30)と、前記操作手段によって前記同期整流スイッチがオフ状態に切り替えられてからの前記メインスイッチの端子間電圧の低下速度と相関を有する時間であるスイッチング遷移時間を検出する遷移時間検出手段(32b,34;37c,34)と、を備え、前記操作手段は、前記遷移時間検出手段によって検出されたスイッチング遷移時間がその目標時間となるように、前記メインスイッチ及び前記同期整流スイッチのそれぞれのオン操作時間を設定しつつ、前記メインスイッチと前記同期整流スイッチとを相補的にオンオフ操作し、前記電源から当該電力変換装置への入力電圧及び当該電力変換装置から前記負荷への出力電圧のうち少なくとも一方と、前記リアクトルから前記負荷へと流れる出力電流の許容上限値とに基づき、前記メインスイッチのオン操作時間の上限時間を算出する上限時間算出手段(33a,35a)と、前記操作手段によって設定された前記メインスイッチのオン操作時間を、前記上限時間算出手段によって算出された上限時間で制限する上限制限手段(33b,35b)と、を備えることを特徴とする。
電力変換装置を電流臨界モードで制御する場合において、メインスイッチがオン状態に切り替えられるときのスイッチング損失(ターンオン損失)を低減するためには、同期整流スイッチがオフ状態に切り替えられた後のメインスイッチの端子間電圧を把握することが要求される。同期整流スイッチがオフ状態に切り替えられた後におけるメインスイッチの端子間電圧の推移は、同期整流スイッチがオフ状態に切り替えられた後のリアクトルに流れる電流に応じて変化する。ここで、同期整流スイッチがオフ状態に切り替えられた後においてリアクトルに流れる電流と、上記スイッチング遷移時間とは相関を有している。このため、スイッチング遷移時間を最適値に制御することにより、メインスイッチの端子間電圧が低い状態でメインスイッチをオン状態に切り替えることができる。この点に鑑み、上記発明では、操作手段及び遷移時間検出手段を備えた。これにより、メインスイッチのターンオン損失を低減させることができる。また、リアクトルに流れる電流を検出する電流センサを備えることなく、電力変換装置を電流臨界モードで制御することができる。
ここで、操作手段によってメインスイッチと同期整流スイッチとが相補的にオンオフ操作されると、リアクトルから負荷へと流れる出力電流(電力変換装置の出力電流)の波形は、出力電流の最大値及び最小値を繰り返し往復する三角波状の波形となる。詳しくは、出力電流が時間経過とともに漸増する場合において、出力電流の最大値は、入力電圧と出力電圧との双方、又は入力電圧と、メインスイッチのオン操作時間とに基づき推定することができる。このことは、入力電圧と出力電圧との双方、又は入力電圧と、上記最大値とに基づき、出力電流をその最大値とするためのメインスイッチのオン操作時間を算出できることを示している。このため、上記最大値を、電力変換装置を過電流から保護するための許容上限値に設定することで、出力電流の最大値が許容上限値となる場合におけるメインスイッチのオン操作時間を算出することができる。この際、電力変換装置が上記電流臨界モードで制御されていることから、メインスイッチのオン操作時間を、リアクトルに流れる電流を検出する電流センサを備えることなく決定することができる。
こうした点に鑑み、上記発明では、上限時間算出手段及び上限制限手段を備えた。このため、上記電流センサを備えていない電力変換装置において、リアクトルに過電流が流れるスイッチングを防止することができる。すなわち、電力変換装置を過電流から保護することができる。
第1の実施形態にかかる電力変換装置の回路図。 降圧動作処理の概要を示す図。 降圧動作処理時におけるリアクトル電流の推移を示す図。 降圧動作処理時における上アームスイッチの端子間電圧等の推移を示す図。 リアクトル電流とスイッチング遷移時間との相関関係を示す図。 スイッチング遷移時間検出回路を示す図。 降圧動作処理時におけるスイッチング遷移時間の検出手法を示す図。 降圧動作処理に対応する制御器の構成図。 降圧動作処理に対応する制限部の構成図。 昇圧動作処理に対応する制御器の構成図。 昇圧動作処理に対応する制限部の構成図。 第2の実施形態にかかる制御器の構成図。 第3の実施形態にかかる電力変換装置の回路図。 降圧動作処理時における出力電流を示す図。 昇圧動作処理時における出力電流を示す図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる電力変換装置を車両に搭載した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかる電力変換装置10は、昇降圧DCDCコンバータ(いわゆる、バックブーストコンバータである。)である。電力変換装置10は、第1,第2コンデンサ12a,12b、上アームスイッチ14p、下アームスイッチ14n、リアクトル16、及び制御回路30を備えている。電力変換装置10は、車両に搭載された高電圧バッテリ20と、車両に搭載された低電圧バッテリ22との間の電力の授受を行う。ここで、低電圧バッテリ22の端子間電圧は、高電圧バッテリ20の端子間電圧よりも低く設定されている。なお、高電圧バッテリ20は、例えば、定格電圧が48Vのものであり、低電圧バッテリ22は、例えば、定格電圧が12Vのものである。
電力変換装置10は、高電圧バッテリ20の出力電圧を降圧して低電圧バッテリ22に印加する降圧動作処理を行うことで、低電圧バッテリ22を充電する。また、電力変換装置10は、低電圧バッテリ22の出力電圧を昇圧して高電圧バッテリ20に印加する昇圧動作処理を行うことで、高電圧バッテリ20を充電する。本実施形態では、降圧動作処理が行われる場合、高電圧バッテリ20が電源となり、低電圧バッテリ22が負荷となる。一方、昇圧動作処理が行われる場合、低電圧バッテリ22が電源となり、高電圧バッテリ20が負荷となる。
電力変換装置10の第1端子T1には、高電圧バッテリ20の正極端子が接続され、電力変換装置10の第2端子T2には、高電圧バッテリ20の負極端子が接続されている。また、第1端子T1には、第1コンデンサ12aの一端が接続され、第1コンデンサ12aの他端には、第2端子T2が接続されている。
第1コンデンサ12aには、上アームスイッチ14p及び下アームスイッチ14nの直列接続体が並列接続されている。本実施形態では、各スイッチ14p,14nとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、具体的には、NチャネルMOSFETを用いている。なお、図中、各スイッチ14p,14nに逆並列に接続されているダイオード15p,15nは、各スイッチ14p,14nの寄生ダイオードを示している。
上アームスイッチ14pのソースには、下アームスイッチ14nのドレインが接続され、上アームスイッチ14pのドレインには、第1コンデンサ12aと第1端子T1との接続点が接続されている。下アームスイッチ14nのドレインには、第1コンデンサ12aと第2端子T2との接続点が接続されている。
なお、本実施形態において、上アームスイッチ14pに並列接続されたコンデンサ(以下、上アームコンデンサ18p)は、上アームスイッチ14pの寄生容量を示している。また、下アームスイッチ14nに並列接続されたコンデンサ(以下、下アームコンデンサ18n)は、下アームスイッチ14nの寄生容量を示している。
下アームスイッチ14nには、リアクトル16と第2コンデンサ12bとの直列接続体が並列接続されている。詳しくは、下アームスイッチ14nと上アームスイッチ14pとの接続点には、リアクトル16の一端が接続されている。
第2コンデンサ12bの両端のうちリアクトル16が接続された側には、電力変換装置10の第3端子T3が接続されている。第2コンデンサ12bの両端のうち下アームスイッチ14nが接続された側には、電力変換装置10の第4端子T4が接続されている。第3端子T3には、低電圧バッテリ22の正極端子が接続され、第4端子T4には、低電圧バッテリ22の負極端子が接続されている。
制御回路30は、各スイッチ14p,14nを操作対象とする「操作手段」である。制御回路30は、制御器32、スイッチング遷移時間検出回路34、上アームスイッチ14pを駆動する第1駆動回路38p、及び下アームスイッチ14nを駆動する第2駆動回路38nを備えている。なお、本実施形態では、制御器32等の各要素を単一の制御回路30内に配置したが、これら各要素の配置手法としては、こうした配置手法に限定されるものではない。
続いて、降圧動作処理、昇圧動作処理、及び制御回路30について説明する。
<1.降圧動作処理>
この処理は、図2に示すものとなる。ここで、図2(a)は、リアクトル16に流れる電流(以下、リアクトル電流IL)の推移を示し、図2(b)は、第1駆動回路38pから上アームスイッチ14pのゲートに入力される第1操作信号gpの推移を示し、図2(c)は、第2駆動回路38nから下アームスイッチ14nのゲートに入力される第2操作信号gnの推移を示す。なお、降圧動作処理が行われる場合において、図2(a)に示すリアクトル電流ILは、リアクトル16の両端のうち各スイッチ14p,14nの接続点側から第2コンデンサ12b側へと流れる方向を正と定義する。また、本実施形態では、降圧動作処理が行われる場合において、上アームスイッチ14pが「メインスイッチ」に相当し、下アームスイッチ14nが「同期整流スイッチ」に相当する。
図2に示すように、上アームスイッチ14pと下アームスイッチ14nとは、相補的にオンオフ操作される。詳しくは、第1操作信号gpがオン操作指令とされて上アームスイッチ14pがオン状態とされ、また、第2操作信号gnがオフ操作指令とされて下アームスイッチ14nがオフ状態とされる。これにより、高電圧バッテリ20がリアクトル16に接続され、高電圧バッテリ20からリアクトル16に電流が供給されてリアクトル16に磁気エネルギが蓄積される。このとき、リアクトル電流ILは時間経過とともに漸増する。
その後、第1操作信号gpがオフ操作指令とされて上アームスイッチ14pがオフ状態に切り替えられ、また、第2操作信号gnがオン操作指令とされて下アームスイッチ14nがオン状態に切り替えられる。これにより、リアクトル16が低電圧バッテリ22に接続されてリアクトル16に蓄積された磁気エネルギが放出され、リアクトル16から低電圧バッテリ22へと電流が流れる。このとき、リアクトル電流ILは時間経過とともに漸減する。
こうした動作が繰り返されることで、高電圧バッテリ20から低電圧バッテリ22へと電力が供給され、低電圧バッテリ22が充電される。
特に、本実施形態では、リアクトル電流ILを検出する電流センサを電力変換装置10に備えることなく、電力変換装置10を電流臨界モードで制御する。こうした構成において、上アームスイッチ14pをゼロ電圧スイッチング(ZVS)して上アームスイッチ14pのターンオン損失を低減すべく、図3に示すように、リアクトル電流ILが0よりわずかに負の値になってから下アームスイッチ14nをオフ状態とする。
下アームスイッチ14nがオフ状態とされると、わずかに負の値になっているリアクトル電流ILによって、各コンデンサ18p,18nが充電される。このため、図4に示すように、下アームスイッチ14nのソース電位に対する上,下アームスイッチ14p,14nの接続点の電位(以下、対象電圧Varm)は上昇し、やがて高電圧バッテリ20の出力電圧V1となる。ここで、負方向のリアクトル電流ILがその最適値よりも大きい場合、リアクトル電流ILによって各コンデンサ18p,18nが充電される速度が高くなるため、対象電圧Varmの上昇速度が高くなる。一方、負方向のリアクトル電流ILが最適値よりも小さい場合、対象電圧Varmの上昇速度が低くなる。
上アームスイッチ14pの端子間電圧V14p(ソース及びドレイン間の電位差)は、高電圧バッテリ20の端子間電圧V1(降圧動作処理時における電力変換装置10の入力電圧)から、対象電圧Varmを減算した値である。このため、負方向のリアクトル電流ILが最適値よりも大きい場合、図4(b)に一点鎖線で示すように、上アームスイッチ14pの端子間電圧V14pの低下速度が高くなる。その結果、下アームスイッチ14nに対する第2操作信号gnがオフ操作指令に切り替えられてから、上アームスイッチ14pの端子間電圧V14pが低下して閾値電圧Vthとなるまでの時間が短くなる。本実施形態では、この時間を、スイッチング遷移時間と称すこととする。また、本実施形態では、閾値電圧Vthを、高電圧バッテリ20の端子間電圧V1の10%に設定している。
一方、負方向のリアクトル電流ILが最適値よりも小さい場合、図4(b)に破線で示すように、上アームスイッチ14pの端子間電圧V14pの低下速度が低くなる。その結果、スイッチング遷移時間が長くなる。
つまり、リアクトル電流ILとスイッチング遷移時間との間には、図5に示すように、リアクトル電流ILが負の値となる場合においてリアクトル電流ILの絶対値が大きくなるに従って、スイッチング遷移時間が短くなるといった関係がある。このため、スイッチング遷移時間によってリアクトル電流ILを把握することができる。そして、リアクトル電流ILが最適値となるようなスイッチング遷移時間の目標値(以下、目標時間Ttgt)を設定し、実際のスイッチング遷移時間を目標時間Ttgtに制御する。これにより、ZVSを実現し、また、リアクトル電流ILを検出する電流センサを電力変換装置10に備えることなく、電力変換装置10を電流臨界モードで制御することができる。
<2.昇圧動作処理>
昇圧動作処理時においては、下アームスイッチ14nのZVSを実現し、下アームスイッチ14nのターンオン損失を低減させる。なお、昇圧動作処理が行われる場合において、リアクトル電流ILは、リアクトル16の両端のうち第2コンデンサ12b側から各スイッチ14p,14nの接続点側へと流れる方向を正と定義する。また、本実施形態では、昇圧動作処理が行われる場合において、下アームスイッチ14nが「メインスイッチ」に相当し、上アームスイッチ14pが「同期整流スイッチ」に相当する。
昇圧動作処理時においては、下アームスイッチ14nがオン状態とされ、また、上アームスイッチ14pがオフ状態とされることで、低電圧バッテリ22がリアクトル16に接続され、低電圧バッテリ22からリアクトル16に電流が供給されてリアクトル16に磁気エネルギが蓄積される。その後、下アームスイッチ14nがオフ状態に切り替えられ、また、上アームスイッチ14pがオン状態に切り替えられることで、リアクトル16が高電圧バッテリ20に接続されてリアクトル16に蓄積された磁気エネルギが放出される。これにより、リアクトル16から高電圧バッテリ20へと電流が流れる。こうした動作が繰り返されることで、低電圧バッテリ22から高電圧バッテリ20へと電力が供給され、高電圧バッテリ20が充電される。
ここで、本実施形態において、昇圧動作処理時におけるスイッチング遷移時間を、上アームスイッチ14pに対する第1操作信号gpがオフ操作指令に切り替えられてから、下アームスイッチ14nの端子間電圧が低下して閾値電圧Vthとなるまでの時間とする。
<3.制御回路30>
続いて、図2及び図6〜図11を用いて、制御回路30の詳細について説明する。
図6に示すように、制御回路30を構成するスイッチング遷移時間検出回路34は、第1〜第5抵抗体34a〜34eと、第1,第2コンパレータ34f,34gと、第1,第2XOR回路34h,34iとを備えている。
第1〜第3抵抗体34a〜34cは、直列接続されている。第1抵抗体34aの両端のうち第2抵抗体34bとの接続点とは反対側には、上アームスイッチ14pのドレインが接続されている。第3抵抗体34cの両端のうち、第2抵抗体34bとの接続点とは反対側には、下アームスイッチ14nのソースが接続されている。
第4抵抗体34dと第5抵抗体34eとは直列接続されている。これら抵抗体34d,34eの直列接続体の両端のうち、第4抵抗体34d側には、上,下アームスイッチ14p,14nの接続点が接続され、第5抵抗体34e側には、下アームスイッチ14nのソースが接続されている。
第1コンパレータ34fの非反転入力端子には、第1,第2抵抗体34a,34bの接続点が接続され、反転入力端子には、第4,第5抵抗体34d,34eの接続点が接続されている。一方、第2コンパレータ34gの非反転入力端子には、第4,第5抵抗体34d,34eの接続点が接続され、反転入力端子には、第2,第3抵抗体34b,34cの接続点が接続されている。
第1XOR回路34hの第1入力端子には、第1コンパレータ34fの出力信号が入力され、第1XOR回路34hの第2入力端子には、下アームスイッチ14nの第2操作信号gnが制御器32から入力される。一方、第2XOR回路34iの第1入力端子には、第2コンパレータ34gの出力信号が入力され、第2XOR回路34iの第2入力端子には、上アームスイッチ14pの第1操作信号gpが制御器32から入力される。第1XOR回路34hの出力信号Sig1や、第2XOR回路34iの出力信号Sig2は、後述する遷移時間計測部32bに入力される。
ここで、上記第1〜第5抵抗体34a〜34eの抵抗値は、図7に示すように、第2操作信号gnがオフ操作指令に切り替えられてから、上アームスイッチ14pの端子間電圧V14pが低下し始めて閾値電圧Vthになるまでの期間(時刻t1〜t2)において、第1XOR回路34hの出力信号の論理が「H」となるように設定されている。この設定は、降圧動作処理時におけるスイッチング遷移時間を検出するためになされるものである。なお、図7(a)は、リアクトル電流ILの推移を示し、図7(b)〜図7(e)は、先の図4(a)〜図4(d)に対応している。また、図7(f)は、第1コンパレータ34fの出力信号の推移を示し、図7(g)は、第1XOR回路34hの出力信号Sig1の推移を示す。
加えて、上記第1〜第5抵抗体34a〜34eの抵抗値は、第1操作信号gpがオフ操作指令に切り替えられてから、下アームスイッチ14nの端子間電圧が低下し始めて閾値電圧Vthになるまでの期間において、第2XOR回路34iの出力信号Sig2の論理が「H」となるように設定されている。この設定は、昇圧動作処理時におけるスイッチング遷移時間を検出するためになされるものである。
続いて、図8及び図9のブロック図を用いて、降圧動作処理時に対応する制御器32の構成について説明する。
図示されるように、制御器32は、電力変換装置10の外部から入力された目標電圧Vtgt、高電圧バッテリ20の端子間電圧V1(入力電圧V1)、低電圧バッテリ22の端子間電圧V2(出力電圧V2)、及びスイッチング遷移時間に基づき、第1,第2操作信号gp,gnを生成して出力する回路である。制御器32は、例えば、マイクロコンピュータを主体として構成されている。なお、目標電圧Vtgtは、第3,第4端子T3,T4間から低電圧バッテリ22へと印加される電圧の目標値である。
Duty比算出部32aは、入力電圧V1、目標電圧Vtgt及び出力電圧V2に基づき、上,下アームスイッチ14p,14nに対するオン時間比Dutyp,Dutynを算出する。ここで、オン時間比とは、各スイッチのオンオフ操作1周期(スイッチング周期)に対するオン操作時間の比率である。本実施形態において、オン時間比は、0〜1の値をとる。なお、本実施形態において、Duty比算出部32aが「オン時間比算出手段」に相当する。
遷移時間計測部32bは、上記第1XOR回路34hの出力信号Sig1のパルス幅(論理が「H」とされる時間)をスイッチング遷移時間として検出する。なお、本実施形態において、遷移時間計測部32bとスイッチング遷移時間検出回路34とが「遷移時間検出手段」に相当する。
時間偏差算出部32cは、上記目標時間Ttgtと、遷移時間計測部32bから出力されたスイッチング遷移時間との時間偏差を算出する。具体的には、目標時間Ttgtからスイッチング遷移時間を減算した値として上記時間偏差を算出する。これにより、時間偏差が正の値になることをもって、第2コンデンサ12b側から各スイッチ14p,14nの接続点側へと流れるリアクトル電流ILが過大であることを示す。一方、時間偏差が負の値になることをもって、第2コンデンサ12b側から各スイッチ14p,14nの接続点側へと流れるリアクトル電流ILが過小であることを示す。
ここで、本実施形態では、目標時間Ttgtを、予め設定された固定値としている。目標時間Ttgtは、リアクトル16のインダクタンス「L」、各コンデンサ18p,18nの容量によって構成される共振回路の共振周期に基づき設定されている。具体的には例えば、目標時間Ttgtを、共振周期の1/4に設定することができる。また、スイッチング遷移時間検出回路34における信号遅延時間や、各駆動回路38p,38nにおける信号遅延時間のばらつきを考慮し、目標時間Ttgtを、共振周期の1/4の80%程度に設定することもできる。
遷移時間制御部32dは、時間偏差算出部32cから出力された時間偏差の比例積分制御により、各オン時間比Dutyp,Dutynを補正するための補正値ΔDを算出する。なお、本実施形態において、遷移時間制御部32dが「補正値算出手段」に相当する。
第1補正部32eは、Duty比算出部32aから出力された上アームスイッチ14pに対するオン時間比Dutypに、遷移時間制御部32dから出力された補正値ΔDを加算する。一方、第2補正部32fは、Duty比算出部32aから出力された下アームスイッチ14nに対するオン時間比Dutynから、遷移時間制御部32dから出力された補正値ΔDを減算する。これにより、時間偏差が正の値になるリアクトル電流ILの過大時においては、下アームスイッチ14nのオン操作時間が短縮され、上アームスイッチ14pのオン操作時間が伸張されるように(リアクトル電流ILの負側のピーク値を減少させるように)各オン時間比Dutyp,Dutynが補正される。なお、本実施形態において、各補正部32e,32fが「補正手段」に相当する。
電圧偏差算出部32gは、目標電圧Vtgtと、出力電圧V2との電圧偏差を算出する。電圧制御部32hは、電圧偏差算出部32gから出力された電圧偏差の比例積分制御により、出力電圧V2を目標電圧Vtgtにフィードバック制御するための変換係数を算出する。この変換係数は、各スイッチ14p,14nのスイッチング周期に相当するものである。
第1オン時間算出部32iは、第1補正部32eの出力値「Dutyp+ΔD」に、電圧制御部32hから出力された変換係数を乗算することで、上アームスイッチ14pに対するオン操作時間Tmonを算出する。一方、第2オン時間算出部32jは、第2補正部32fの出力値「Dutyp−ΔD」に、電圧制御部32hから出力された変換係数を乗算することで、下アームスイッチ14nに対するオン操作時間Tronを算出する。
制限部33は、第1オン時間算出部32iから出力された上アームスイッチ14pのオン操作時間Tmonを上限時間Tmaxで制限する。また、制限部33は、第2オン時間算出部32jから出力された下アームスイッチ14nのオン操作時間Tronを下限時間Tminで制限する。なお、制限部33については、後に詳述する。
操作信号生成部32kは、制限部33から出力されたオン操作時間Tmon,Tronに基づき、上,下アームスイッチ14p,14nに対する操作信号gp,gnを生成して出力する。ここでは、上,下アームスイッチ14p,14nの双方がオン状態とされることを回避すべく、各操作信号gp,gnにデッドタイムが付与される。なお、先の図1に示した各駆動回路38p,38nは、操作信号生成部32kから出力された各操作信号gp,gnに基づき、各スイッチ14p,14nをオンオフ操作する。
こうした構成によれば、スイッチング遷移時間が目標時間Ttgtとなるように制御される。すなわち、リアクトル電流ILが最適値になるように制御される。これにより、リアクトル電流ILを検出することなく、降圧動作処理時において電力変換装置10を電流臨界モードで制御することができる。
図9に、降圧動作処理時に対応する制限部33のブロック図を示す。
制限時間算出部33aは、高電圧バッテリ20の端子間電圧V1及び低電圧バッテリ22の端子間電圧V2に基づき、上限時間Tmax,下限時間Tminを算出する。詳しくは、下式(eq1),(eq2)によって上限時間Tmax,下限時間Tminを算出する。
Figure 0006115492
Figure 0006115492
本実施形態では、上式(eq1)において、「Ilim」を、電力変換装置10の信頼性を維持可能な出力電流(リアクトル電流ILの瞬時値)の許容上限値に設定している。また、上式(eq2)において、右辺の「Tmon」には、実際には、上式(eq1)で算出された上限時間Tmaxが設定される。さらに、「Imin」は、リアクトル電流ILの最小値である。この最小値Iminは、各コンデンサ18p,18nのそれぞれの容量「C/2」と、リアクトル16のインダクタンス「L」を用いると、下式(eq3)によって算出することができる。
Figure 0006115492
上式(eq3)は、以下のように導かれる。詳しくは、電流臨界モード制御によってリアクトル電流ILが最適値に制御されている状況において、各コンデンサ18p,18nと、リアクトル16とによって共振が生じる。この場合、リアクトル電流ILが負側のピーク値となるタイミングは、リアクトル16の端子間電圧が0となる(すなわち、対象電圧Varmが低電圧バッテリ22の端子間電圧V2となる)タイミングである。このタイミングにおけるリアクトル電流Iminによってリアクトル16に蓄積されているエネルギ「1/2×L×Imin^2」が、各コンデンサ18p,18nの容量「C」を充電するために必要なエネルギ「1/2×C×(V1−V2)^2」になるとの関係から、上式(eq3)を導くことができる。
ここで、上式(eq1)は、出力電流がその最大値及び最小値を繰り返し往復する三角波状の波形となるように電力変換装置10が電流臨界モードで制御される構成において、上記最大値が下式(eq4)によって表されることから導かれる。
Figure 0006115492
上式(eq4)の左辺の最大値Imaxを許容上限値Ilimに設定し、上式(eq4)の左辺及び中辺を上アームスイッチ14pのオン操作時間Tmonについて解くことで、上式(eq1)を導くことができる。一方、上式(eq4)の中辺及び左辺を下アームスイッチ14nのオン操作時間Tronについて解くことで、上式(eq2)を導くことができる。
上限時間制限部33bは、制限時間算出部33aによって算出された上限時間Tmaxを、第1オン時間算出部32iから出力されたオン操作時間Tmonが上回る場合、オン操作時間Tmonを上限時間Tmaxにして操作信号生成部32kに出力する。
下限時間制限部33cは、第1オン時間算出部32iから出力された上アームスイッチ14pのオン操作時間Tmonが上限時間Tmaxで制限されている期間において、第2オン時間算出部32jから出力された下アームスイッチ14nのオン操作時間Tronを下限時間Tminで制限する。詳しくは、オン操作時間Tronが下限時間Tminを下回る場合、オン操作時間Tronを下限時間Tminにして操作信号生成部32kに出力する。
下限時間制限部33cは、例えば、電流臨界モード制御系が過渡状態となる場合であっても、その後迅速に過渡状態を収束させ、電力変換装置10内の損失の増大を回避するためのものである。ここで、上記過渡状態とは、具体的には例えば、スイッチング周期(例えば、電圧制御部32hから出力される変換係数)と、各スイッチ14p,14nのオン時間比Dutyp,Dutynとが過渡状態にあり、電力変換装置10を電流臨界モードで一時的に制御できていない状態のことである。このような状況下においては、リアクトル16に流れる負電流が増大することによって導通損失が増大したり、電流臨界モードから外れることによってリカバリ損失が増大したりする懸念がある。
ここで、オン操作時間Tmonが上限時間Tmaxで制限される状態に移行した場合には、オン操作時間Tronを下限時間Tminで制限することで、電流臨界モードにおけるスイッチング周期の制御の収束を早めることができる。これにより、電力変換装置10内の損失を低減させる。
続いて、図10及び図11のブロック図を用いて、昇圧動作処理時に対応する制御器32の構成について説明する。なお、図10において、先の図8の構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
昇圧動作処理時においては、低電圧バッテリ22の端子間電圧V2が電力変換装置10の入力電圧V2となり、高電圧バッテリ20の端子間電圧V1が電力変換装置10の出力電圧V1となる。また、目標電圧Vtgtは、第1,第2端子T1,T2間から高電圧バッテリ20へと印加される電圧の目標値となる。
遷移時間計測部32bは、上記第2XOR回路34iの出力信号Sig2のパルス幅をスイッチング遷移時間として検出する。また、電圧偏差算出部32gは、目標電圧Vtgtと、出力電圧V1との電圧偏差を算出する。
第1補正部32eは、Duty比算出部32aから出力された上アームスイッチ14pに対するオン時間比Dutypから、遷移時間制御部32dから出力された補正値ΔDを減算する。一方、第2補正部32fは、Duty比算出部32aから出力された下アームスイッチ14nに対するオン時間比Dutynに、遷移時間制御部34dから出力された補正値ΔDを加算する。これにより、時間偏差が正の値になるリアクトル電流ILの過大時においては、上アームスイッチ14pのオン操作時間が短縮され、下アームスイッチ14nのオン操作時間が伸張されるように(リアクトル電流ILの負側のピーク値を減少させるように)各オン時間比Dutyp,Dutynが補正される。
制限部35は、第2オン時間算出部32jから出力された下アームスイッチ14nのオン操作時間Tronを上限時間Tmaxで制限して操作信号生成部32kに出力する。また、制限部35は、第1オン時間算出部32iから出力された上アームスイッチ14pのオン操作時間Tmonを下限時間Tminで制限して操作信号生成部32kに出力する。なお、制限部35については、後に詳述する。
こうした構成によれば、昇圧動作処理時において電力変換装置10を電流臨界モードで制御することができる。
図11に、昇圧動作処理時に対応する制限部35のブロック図を示す。
制限時間算出部35aは、高電圧バッテリ20の端子間電圧V1及び低電圧バッテリ22の端子間電圧V2に基づき、上限時間Tmax,下限時間Tminを算出する。本実施形態において、制限時間算出部33a,35aが「上限時間算出手段」及び「下限時間算出手段」に相当する。制限時間算出部35aは、下式(eq5),(eq6)によって上限時間Tmax,下限時間Tminを算出する。
Figure 0006115492
Figure 0006115492
ここで、上式(eq5)において、右辺の「Tron」には、実際には、上式(eq5)で算出された上限時間Tmaxが設定される。上限時間制限部35bは、制限時間算出部35aによって算出された上限時間Tmaxを、第2オン時間算出部32jから出力されたオン操作時間Tronが上回る場合、オン操作時間Tronを上限時間Tmaxにして操作信号生成部32kに出力する。なお、本実施形態において、上限時間制限部35b,33bが「上限制限手段」に相当する。
下限時間制限部35cは、第2オン時間算出部32jから出力された下アームスイッチ14nのオン操作時間Tronが上限時間Tmaxで制限されている期間において、第1オン時間算出部32iから出力された上アームスイッチ14pのオン操作時間Tmonを下限時間Tminで制限する。詳しくは、オン操作時間Tmonが下限時間Tminを下回る場合、オン操作時間Tmonを下限時間Tminにして操作信号生成部32kに出力する。なお、本実施形態において、下限時間制限部35c,33cが「下限制限手段」に相当する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)降圧動作処理時における上アームスイッチ14pのオン操作時間Tmonを上限時間Tmaxで制限した。このため、リアクトル16に流れる電流を検出する電流センサを備えていない電力変換装置10において、リアクトル16に過電流が流れるスイッチングを防止することができる。すなわち、電力変換装置10を過電流から保護することができる。なお、昇圧動作処理時においても同様である。
(2)降圧動作処理時における下アームスイッチ14nのオン操作時間Tronを下限時間Tminで制限した。このため、電流臨界モード制御が過渡状態となる場合であっても、電流臨界モードで電力変換装置10を制御するための必要最低限の下アームスイッチ14nのオン操作時間Tronを確保することができる。これにより、電流臨界モードにおけるスイッチング周期の制御の収束を早めることができ、ひいては電力変換装置10内の損失を低減させることができる。なお、昇圧動作処理時においても同様である。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、制御器の構成を変更する。
図12に、本実施形態にかかる制御器37の構成を示す。なお、図12において、先の図8に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。また、本実施形態では、降圧動作処理時を例にして説明する。
図示されるように、電圧偏差算出部37aは、外部から入力された目標電圧Vtgtと、出力電圧V2との電圧偏差を算出する。なお、電圧偏差算出部37aは、上記第1の実施形態の電圧偏差算出部32gと同様の構成である。
電圧制御部37bは、電圧偏差算出部37aから出力された電圧偏差に基づき、上,下アームスイッチ14p,14nに対するオン時間比Dutyp,Dutynを算出する。なお、本実施形態において、電圧制御部37bが「オン時間比算出手段」に相当する。
なお、遷移時間計測部37c,時間偏差算出部37dについては、上記第1の実施形態の遷移時間計測部32b,時間偏差算出部32cと同様の構成である。
遷移時間制御部37eは、時間偏差算出部37dから出力された時間偏差の比例積分制御により、各スイッチ14p,14nに対するスイッチング周期を算出する。これにより、時間偏差が正の値になるリアクトル電流ILの過大時においては、スイッチング周期を短縮してリアクトル電流ILを減少させる。一方、時間偏差が負の値になるリアクトル電流ILの過小時においては、スイッチング周期を伸張してリアクトル電流ILを増大させる。なお、本実施形態において、遷移時間制御部37eが「周期算出手段」に相当する。
オン時間算出部37fは、電圧制御部37bから出力された各オン時間比Dutyp,Dutynと、遷移時間制御部37eから出力されたスイッチング周期とを乗算することで、各オン操作時間Tmon,Tronを算出する。算出された各オン操作時間Tmon,Tronは、制限部33に入力される。
なお、操作信号生成部37gは、先の操作信号生成部32kと同様の構成である。また、図12に示した構成は、昇圧動作処理についても同様に適用できる。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1の実施形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、電力変換装置として、フライバックコンバータを用いる。
図13に、本実施形態にかかる電力変換装置の構成を示す。なお、図13において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図13に示すように、電力変換装置40は、第1,第2コンデンサ42a,42b、第1スイッチ44a、第2スイッチ44b、トランス46、及び制御回路30を備えている。電力変換装置40は、高電圧バッテリ20と低電圧バッテリ22との間を電気的に絶縁しつつ、各バッテリ20,22間の電力の授受を行う。
電力変換装置10の第1端子T1には、第1コンデンサ42aの一端が接続され、第1コンデンサ42aの他端には、第2端子T2が接続されている。第1コンデンサ42aには、第1スイッチ44aと、トランス46を構成する第1巻線46aとの直列接続体が並列接続されている。本実施形態では、各スイッチ44p,44nとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、具体的には、NチャネルMOSFETを用いている。なお、図中、各スイッチ44p,44nに逆並列に接続されているダイオード45p,45nは、各スイッチ44p,44nの寄生ダイオードを示している。また、本実施形態において、第1スイッチ44aに並列接続されたコンデンサ48aは、第1スイッチ44aの寄生容量を示している。また、第2スイッチ44bに並列接続されたコンデンサ48bは、第2スイッチ44bの寄生容量を示している。本実施形態では、各コンデンサ48a,48bのそれぞれの容量を「C/2」としている。
トランス46を構成する第2巻線46bには、第2スイッチ44bと第2コンデンサ42bとの直列接続体が並列接続されている。第2コンデンサ42bの両端のうち第2スイッチ44bが接続された側には、電力変換装置10の第3端子T3が接続されている。第2コンデンサ42bの両端のうち第2巻線46bが接続された側には、電力変換装置10の第4端子T4が接続されている。ここで、本実施形態において、第2巻線46bの巻数「N2」に対する第1巻線46aの巻数「N1」の比である巻数比「N1/N2」は、1より大きい値に設定されている。
続いて、本実施形態にかかる降圧動作処理について説明する。なお、降圧動作処理時においては、第1巻線46aが「1次巻線」に相当し、第2巻線46bが「2次巻線」に相当する。また、第1スイッチ44aが「メインスイッチ」に相当し、第2スイッチ44bが「同期整流スイッチ」に相当する。
第1スイッチ44aと第2スイッチ44bとは、相補的にオンオフ操作される。詳しくは、第1操作信号gpがオン操作指令とされて第1スイッチ44aがオン状態とされ、また、第2操作信号gnがオフ操作指令とされて第2スイッチ44bがオフ状態とされる。これにより、高電圧バッテリ20が第1巻線46aに接続され、高電圧バッテリ20から第1巻線46aに電流が供給されてトランス46に磁気エネルギが蓄積される。
その後、第1操作信号gpがオフ操作指令とされて第1スイッチ44aがオフ状態に切り替えられ、また、第2操作信号gnがオン操作指令とされて第2スイッチ44bがオン状態に切り替えられる。これにより、第2巻線46bが低電圧バッテリ22に接続されてトランス46に蓄積された磁気エネルギが放出され、第2巻線46bから低電圧バッテリ22へと電流が流れる。こうした動作が繰り返されることで、高電圧バッテリ20から低電圧バッテリ22へと電力が供給され、低電圧バッテリ22が充電される。
続いて、昇圧動作処理について説明する。なお、昇圧動作処理時においては、第2巻線46bが「1次巻線」に相当し、第1巻線46aが「2次巻線」に相当する。また、第2スイッチ44bが「メインスイッチ」に相当し、第1スイッチ44aが「同期整流スイッチ」に相当する。
昇圧動作処理時においては、第2スイッチ44bがオン状態とされ、また、第1スイッチ44pがオフ状態とされることで、低電圧バッテリ22が第2巻線46bに接続され、低電圧バッテリ22から第2巻線46bに電流が供給されてトランス46に磁気エネルギが蓄積される。その後、第2スイッチ44bがオフ状態に切り替えられ、また、第1スイッチ44aがオン状態に切り替えられることで、第1巻線46aが高電圧バッテリ20に接続されてトランス46に蓄積された磁気エネルギが放出される。これにより、第1巻線46aから高電圧バッテリ20へと電流が流れる。こうした動作が繰り返されることで、低電圧バッテリ22から高電圧バッテリ20へと電力が供給され、高電圧バッテリ20が充電される。
制御回路30は、第1,第2駆動回路50a,50bを備えている。第1駆動回路50aは、制御器32から出力された第1操作信号gpに基づき、第1スイッチ44aをオンオフ操作する。第2駆動回路50bは、制御器32から出力された第2操作信号gnに基づき、第2スイッチ44bをオンオフ操作する。
スイッチング遷移時間検出回路34には、第1スイッチ44aの端子間電圧と、第2スイッチ44bの端子間電圧とが入力される。ここで、第2スイッチ44bの端子間電圧を検出するための、第2スイッチ44bの両端とスイッチング遷移時間検出回路34とを接続する経路には、実際には、第2スイッチ44bとスイッチング遷移時間検出回路34との間を電気的に絶縁しつつ、これらの間で信号伝達可能な絶縁回路が設けられている。また、低電圧バッテリ22の端子間電圧V2を制御器32に入力するための経路にも、絶縁回路が設けられている。
本実施形態において、スイッチング遷移時間検出回路34は、降圧動作処理時において、第2スイッチ44bに対する第2操作信号gnがオフ操作指令に切り替えられてから、第1スイッチ44aの端子間電圧が低下して閾値電圧Vthになるまでの期間において、論理「H」の出力信号Sig1を出力する。なお、降圧動作処理時における制御態様は、制限部33を除き、先の図8に示した構成によって実現できる。
こうした構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、スイッチング遷移時間が目標時間Ttgtに制御される。これにより、リアクトル電流ILを検出する電流センサを電力変換装置40に備えることなく、電力変換装置40を電流臨界モードで制御することができる。
ちなみに、本実施形態の構成は、昇圧動作処理についても同様に適用できる。ここで、スイッチング遷移時間検出回路34は、昇圧動作処理時において、第1スイッチ44aに対する第1操作信号gpがオフ操作指令に切り替えられてから、第2スイッチ44bの端子間電圧が低下して閾値電圧Vthになるまでの期間において、論理「H」の出力信号Sig2を出力する。なお、昇圧動作処理時における制御態様は、制限部35を除き、先の図10に示した構成によって実現できる。
続いて、本実施形態における制限部について説明する。
降圧動作処理時において、上限時間Tmax,下限時間Tminは、下式(eq7),(eq8)によって算出することができる。
Figure 0006115492
Figure 0006115492
ここで、「L1」,「L2」は、第1,第2巻線46a,46bの自己インダクタンスを示す。上式(eq7),(eq8)は、第2巻線46bに流れる負電流の影響を無視することを条件として、図14に示した第2巻線46bの電流ピーク値と、第1巻線46aの電流ピーク値との関係を示す下式(eq9)から導かれる。
Figure 0006115492
なお、図14では、出力電流が漸増する期間(時刻t1〜t2,t3〜t4)におけるリアクトル電流として、第1巻線46aに流れる電流を示し、出力電流が漸減する期間(時刻t2〜t3,t4〜t5)におけるリアクトル電流として、第2巻線46bに流れる電流を示している。
一方、昇圧動作処理時において、上限時間Tmax,下限時間Tminは、下式(eq10),(eq11)によって算出することができる。
Figure 0006115492
Figure 0006115492
上式(eq10),(eq11)は、第1巻線46aに流れる負電流の影響を無視することを条件として、図15に示した第1巻線46aに流れる電流ピーク値と、第2巻線46bの電流ピーク値との関係を示す下式(eq12)から導かれる。
Figure 0006115492
なお、図15では、出力電流が漸増する期間(時刻t1〜t2,t3〜t4)におけるリアクトル電流として、第2巻線46bに流れる電流を示し、出力電流が漸減する期間(時刻t2〜t3,t4〜t5)におけるリアクトル電流として、第1巻線46aに流れる電流を示している。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1の実施形態で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・スイッチング遷移時間としては、上記第1の実施形態に例示したものに限らない。例えば、降圧動作処理時において、下アームスイッチ14nに対する第2操作信号gnがオフ操作指令に切り替えられた後、このスイッチ14nの端子間電圧が上昇して上記閾値電圧Vthとは異なる規定電圧となるタイミングを、スイッチング遷移時間の計時開始タイミングとしてもよい。こうして検出されたスイッチング遷移時間であっても、下アームスイッチ14nがオフ状態に切り替えられてからの上アームスイッチ14pの端子間電圧の低下速度を把握できる。このため、ZVSによって上アームスイッチ14pのターンオフ損失を低減できる。
・上記第1の実施形態において、図1に示した電力変換装置10をバックコンバータとしてのみ機能させたり、ブーストコンバータとしてのみ機能させたりしてもよい。
・メインスイッチ及び同期整流スイッチとしては、NチャネルMOSFETに限らず、例えば、他の電圧制御形の半導体スイッチング素子(例えばIGBT)であってもよい。
・上記第3の実施形態において、上限時間Tmax,下限時間Tminの算出に、負電流(最小値Imin)の影響を考慮してもよい。
・上記第1の実施形態において、各スイッチ14p,14nのそれぞれに対応する容量としては、互いに同一の値「C/2」に限らず、互いに異なる値であってもよい。この場合,最小値Iminの算出における容量Cは、上アームスイッチ14pに対応する容量と、下アームスイッチ14nに対応する容量を加算した値となる。また、各スイッチ14p,14nに、コンデンサ(受動素子)を備えるスナバ回路を並列接続してもよい。この場合、最小値Iminの算出において、容量Cにスナバ回路の容量を加算することとなる。
・上記第1の実施形態において、制御回路30の処理周期毎に制限部において最小値Iminを算出せず、最小値Iminを固定値としてもよい。具体的には例えば、最小値Iminを、量産された電力変換装置10の取り得る出力電流最小値の中央値に設定すればよい。なお、この場合、最小値Iminが小さければ、最小値Iminを「0」に設定してもよい。
・許容上限値Ilimとしては、リアクトル電流ILの瞬時値に対する許容上限値に設定されるものに限らず、例えば、リアクトル電流ILの平均値(具体的には例えば、各スイッチ14p,14nの1スイッチング周期における上記平均値)に対する許容上限値に設定されるものであってもよい。
14p,14n…上,下アームスイッチ、16…リアクトル、20…高電圧バッテリ、22…低電圧バッテリ、30…制御回路。

Claims (8)

  1. リアクトル(16;46a,46b)と、
    オン状態とされることで電源(20,22)を前記リアクトルに接続し、前記電源から前記リアクトルに電流を供給して前記リアクトルにエネルギを蓄積させるメインスイッチ(14p,14n;44a,44b)と、
    前記メインスイッチがオフ状態とされている期間中にオン状態とされることで前記リアクトルを負荷(22,20)に接続し、前記リアクトルに蓄積されたエネルギを放出させて前記リアクトルから前記負荷に電流を供給する同期整流スイッチ(14n,14p;44b,44a)と、を備える電力変換装置において、
    前記メインスイッチと前記同期整流スイッチとを相補的にオンオフ操作する操作手段(30)と、
    前記操作手段によって前記同期整流スイッチがオフ状態に切り替えられてからの前記メインスイッチの端子間電圧の低下速度と相関を有する時間であるスイッチング遷移時間を検出する遷移時間検出手段(32b,34;37c,34)と、を備え、
    前記操作手段は、前記遷移時間検出手段によって検出されたスイッチング遷移時間がその目標時間となるように、前記メインスイッチ及び前記同期整流スイッチのそれぞれのオン操作時間を設定しつつ、前記メインスイッチと前記同期整流スイッチとを相補的にオンオフ操作し、
    前記電源から当該電力変換装置への入力電圧及び当該電力変換装置から前記負荷への出力電圧のうち少なくとも一方と、前記リアクトルから前記負荷へと流れる出力電流の許容上限値とに基づき、前記メインスイッチのオン操作時間の上限時間を算出する上限時間算出手段(33a,35a)と、
    前記操作手段によって設定された前記メインスイッチのオン操作時間を、前記上限時間算出手段によって算出された上限時間で制限する上限制限手段(33b,35b)と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記入力電圧、前記出力電圧及び前記メインスイッチのオン操作時間に基づき、前記メインスイッチのオン操作時間の下限時間を算出する下限時間算出手段(33b,35b)と、
    前記操作手段によって設定された前記メインスイッチのオン操作時間が前記上限制限手段によって前記上限時間で制限されている状況下、前記操作手段によって設定された前記同期整流スイッチのオン操作時間を、前記下限時間算出手段によって算出された下限時間で制限する下限制限手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記操作手段は、
    前記出力電圧とその目標電圧との偏差に基づき、前記メインスイッチ及び前記同期整流スイッチのそれぞれのスイッチング周期に対するオン操作時間の比率であるオン時間比を算出するオン時間比算出手段(37b)と、
    前記スイッチング遷移時間と前記目標時間との偏差に基づき、前記メインスイッチ及び前記同期整流スイッチのそれぞれのスイッチング周期を算出する周期算出手段(37e)と、を含み、
    前記オン時間比算出手段によって算出されたオン時間比と、前記周期算出手段によって算出されたスイッチング周期とに基づき、前記メインスイッチと前記同期整流スイッチとを相補的にオンオフ操作することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記操作手段は、
    前記出力電圧と、前記入力電圧とに基づき、前記メインスイッチ及び前記同期整流スイッチのそれぞれのスイッチング周期に対するオン操作時間の比率であるオン時間比を算出するオン時間比算出手段(32a)と、
    前記スイッチング遷移時間と前記目標時間との偏差に基づき、前記スイッチング遷移時間を前記目標時間とするための補正値を算出する補正値算出手段(32d)と、
    前記補正値算出手段によって算出された補正値で、前記オン時間比算出手段によって算出されたオン時間比を補正する補正手段(32e,32f)と、を含み、
    前記補正手段によって補正されたオン時間比に基づき、前記メインスイッチと前記同期整流スイッチとを相補的にオンオフ操作することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  5. 前記遷移時間検出手段は、前記同期整流スイッチに対してオフ操作指令がなされてから、前記オフ操作指令によって前記メインスイッチの端子間電圧が低下して閾値電圧となるまでの時間を、前記スイッチング遷移時間として検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記メインスイッチ(14p)及び前記同期整流スイッチ(14n)は直列接続され、
    前記メインスイッチ及び前記同期整流スイッチの接続点には、前記リアクトル(16)の一端が接続され、
    前記メインスイッチは、オン状態とされることにより、前記電源(20)、前記メインスイッチ、前記リアクトル及び前記負荷(22)を備える閉回路が形成されるように設けられ、
    前記同期整流スイッチは、オン状態とされることにより、前記負荷、前記同期整流スイッチ及び前記リアクトルを備える閉回路が形成されるように設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記メインスイッチ(14n)及び前記同期整流スイッチ(14p)は直列接続され、
    前記メインスイッチ及び前記同期整流スイッチの接続点には、前記リアクトル(16)の一端が接続され、
    前記メインスイッチは、オン状態とされることにより、前記電源(22)、前記リアクトル及び前記メインスイッチを備える閉回路が形成されるように設けられ、
    前記同期整流スイッチは、オン状態とされることにより、前記電源、前記リアクトル、前記同期整流スイッチ及び前記負荷(20)を備える閉回路が形成されるように設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記リアクトルは、1次巻線(46a,46b)、及び該1次巻線と磁気結合された2次巻線(46b,46a)を有するトランス(46)であり、
    前記メインスイッチ(44a,44b)及び前記1次巻線は、前記メインスイッチがオン状態とされることにより、前記電源、前記メインスイッチ及び前記1次巻線を備える閉回路が形成されるように設けられ、
    前記同期整流スイッチ及び前記2次巻線は、前記同期整流スイッチがオン状態とされることにより、前記2次巻線、前記同期整流スイッチ及び前記負荷を備える閉回路が形成されるように設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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