JP6112365B2 - 中間転写ベルトおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に使用される中間転写ベルト、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置(複写機やレーザービームプリンター等)において中間転写ベルトが使用されている。中間転写ベルトは、感光体ドラム等に担持されたトナー像を、紙などに転写するためのベルトである。中間転写ベルトについては、更なる高画質化を達成するための方策として、弾性層を設ける技術が挙げられる。
中間転写ベルトに弾性層が存在することで、厚紙(例えば、厚さ300μm程度の紙)の接触等により生じる応力が分散し、トナー像へのストレス軽減や転写材の凹凸形状への追随性向上により、転写効率を向上させることが可能である。中間転写ベルトに弾性を付与する方法として、一般的には、ゴム材(NBR、CR、ECO等)が用いられることが多い。
但し、ゴム材は表面の付着力が強く、また、耐摩耗性も低いため、これらに対して対策を講じる必要がある。この対策方法の一つとして、軟らかい弾性層上に、弾性層よりも硬い表面層を形成する技術が知られている。例えば、特許文献1や特許文献2には、ゴムよりも硬度の高い表面層を弾性層(ゴムの層)上に形成し、離型性の機能を付与させたものが提案されている。
特開平11-84890号公報 特開平8-160760号公報 特開2011-138031号公報
しかし、上述した技術によれば、表面層がまだ軟らか過ぎるため、中間転写ベルトを耐久使用すると接触部材の摺擦により表面層が削れてしまい、離型性の機能が失われる問題が生じた。この問題点を解決するため、表面層の硬度を高くする検討が行われた。その結果、表面層の削れは抑えられたが、弾性層が軟らかいために別の問題が生じた。すなわち、表面層の硬度を高くすると耐摩耗性は向上するが、図4に示すように、厚紙通紙時の厚紙エッジ部による表面層の変形(応力集中)に耐えられず、表面層に割れ(クラック)が発生してしまった。
中間転写ベルトを使用した画像形成装置の多くは、中間転写ベルトを張架・駆動するベルト駆動ローラが、2次転写対向ローラとして使用されている。そのため2次転写部においては、中間転写ベルトの表面に設けられた表面層が、中間転写ベルトの周方向に延ばされながら、厚紙エッジによる中間転写ベルトの厚み方向の変形を受ける。このことは、表面層のクラック抑制の観点から不利な方向へ働くことになる。
クラック発生を抑制するために、弾性層(ゴム材)の弾性率を上げて表面層の変形量を抑制しようとすると、弾性層を設けたことの利点である凹凸紙への追従性が悪化して転写性が損なわれ、高画質化が阻害され易くなる。本発明は上述した問題点に鑑み、転写性を満足させながら摩耗や割れを抑えることが容易となる中間転写ベルト、およびこれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
本発明に係る中間転写ベルトは、弾性層上に表面層が形成されており、電子写真方式の画像形成装置に使用される中間転写ベルトであって、前記弾性層に使用された材料の応力緩和時間τ[ms]、および前記表面層の硬度H[MPa]について、0.48<τ<0.75かつ50<H<6275τ3−13820τ2+10140τ−2330である第1条件、又は、0.75≦τかつ50<H<150である第2条件を満たし、前記表面層に使用された材料が、多官能(メタ)アクリレート、ポリウレタンアクリレート、および低表面エネルギー基を有する重合成化合物を含有する活性エネルギー線硬化型組成物を硬化することによって得られる硬化樹脂中に、表面処理が施された金属酸化物微粒子を含有してなる構成とする。
また、上記構成としてより具体的には、前記応力緩和時間τおよび前記硬度Hについて、0.5≦τ<0.75かつ60≦H≦5333τ 3 −12000τ 2 +8987τ−2100である第3条件、又は、0.75≦τかつ60≦H≦140である第4条件を満たす構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記応力緩和時間τおよび前記硬度Hについて、0.6≦τ≦0.85かつ70≦H≦120である第5条件を満たす構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記弾性層に使用された材料は、熱架橋系のゴム材料が含有されてなる構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記低表面エネルギー基を有する重合成化合物は、フッ素変性された(メタ)アクリレートである構成としてもよい。
また、上記構成としてより具体的には、前記ポリウレタンアクリレートは、数平均分子量が10000以上のものであり、伸び率が250%以上であり、引張強度が200kgf/cm 2 以上である構成としてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、移動可能である上記構成の中間転写ベルトと、前記像担持体が担持するトナー像を前記中間転写ベルトの表面層に1次転写する1次転写部と、前記中間転写ベルトに転写されたトナー像を転写材に2次転写する2次転写部と、を備えた構成とする。
本発明に係る中間転写ベルトによれば、転写性を満足させながら摩耗や割れを抑えることが容易となる。また、本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る中間転写ベルトの利点を享受することが可能となる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成図である。 中間転写ベルトの層に関する説明図である。 中間転写ベルトの特性と性能の関係についてのグラフである。 厚紙通紙時の表面層の変形(応力集中)に関する説明図である。
本発明の実施形態について、各図面を参照しながら以下に説明する。
1.画像形成装置の構成概略
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成図である。図1に示されるように、画像形成装置1は、画像読取部110、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、および定着装置60を備える。
画像形成部40は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナーによる画像を形成する画像形成ユニット41(41Y、41M、41C、41K)を有する。これらについては、収容されるトナー以外はいずれも同じ構成を有するので、以後、色を表す記号を省略することがある。画像形成部40は、さらに、中間転写ユニット42および二次転写ユニット43を有する。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415を有する。感光体ドラム413は、例えば、負帯電型の有機感光体である。感光体ドラム413の表面は、光導電性を有する。感光体ドラム413は、トナー画像(トナー像)を担持する像担持体に相当する。
帯電装置414は、例えば、コロナ帯電器である。帯電装置414は、帯電ローラや帯電ブラシ、帯電ブレードなどの接触帯電部材を感光体ドラム413に接触させて帯電させる接触帯電装置であってもよい。露光装置411は、例えば、半導体レーザーで構成される。現像装置412は、例えば、二成分現像方式の現像装置である。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、中間転写ベルト421を感光体ドラムに圧接させる一次転写ローラ422、バックアップローラ423Aを含む複数の支持ローラ423、およびベルトクリーニング装置426を有する。中間転写ベルト421は無端状のベルトである。
中間転写ベルト421は、複数の支持ローラ423によりループ状に張架され、移動可能となっている。複数の支持ローラ423のうちの少なくとも一つの駆動ローラが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
二次転写ユニット43は、無端状の二次転写ベルト432、および二次転写ローラ431Aを含む複数の支持ローラ431を有する。二次転写ベルト432は、二次転写ローラ431Aおよび支持ローラ431によってループ状に張架される。
定着装置60は、用紙S上のトナー画像を構成するトナーを加熱、融解する定着ローラ62と、用紙Sを定着ローラ62に向けて押圧する加圧ローラ63と、を有する。
画像読取部110は、自動原稿給紙装置111および原稿画像走査装置112(スキャナー)を有する。用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53を有する。給紙部51を構成する3個の給紙トレイユニット(51a〜51c)には、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラ対53aなどの複数の搬送ローラ対を有する。
次に、画像形成装置1による画像形成の処理について説明する。原稿画像走査装置112は、コンタクトガラス上の原稿Dを光学的に走査して読み取る。原稿Dからの反射光がCCDセンサ112aにより読み取られ、入力画像データとなる。入力画像データは、画像処理部30において所定の画像処理が施され、露光装置411に送られる。
感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。帯電装置414は、感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、各色成分の入力画像データに対応するレーザー光を感光体ドラム413に照射する。
このようにして感光体ドラム413の表面には、静電潜像が形成される。現像装置412は、感光体ドラム413の表面にトナーを付着させることにより静電潜像を可視化させる。こうして感光体ドラム413の表面に静電潜像に応じたトナー画像が形成され、感光体ドラム413によってこのトナー画像が担持される。
感光体ドラム413の表面のトナー画像は、中間転写ユニット42によって中間転写ベルト421に転写される。転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーは、感光体ドラム413の表面に摺接するドラムクリーニングブレードを有するドラムクリーニング装置415によって除去される。
一次転写ローラ422によって中間転写ベルト421が感光体ドラム413に圧接することにより、中間転写ベルト421に各色のトナー画像が順次重なって転写される。一次転写ローラ422等は、感光体ドラム413が担持するトナー画像を中間転写ベルト421の表面層に1次転写する1次転写部に相当する。中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレードを有するベルトクリーニング装置426によって除去される。
二次転写ローラ431Aは、中間転写ベルト421および二次転写ベルト432を介して、バックアップローラ423Aに圧接される。これにより、転写ニップが形成される。用紙Sは、用紙搬送部50によって転写ニップへ搬送され、この転写ニップを通過する。用紙Sの傾きの補正および搬送のタイミングの調整は、レジストローラ対53aが配設レジストローラ部により行われる。
転写ニップに用紙Sが搬送されると、二次転写ローラ431Aへ転写バイアスが印加される。この転写バイアスの印加によって、中間転写ベルト421に担持されているトナー画像が用紙Sに転写される。トナー画像が転写された用紙Sは、二次転写ベルト432によって定着装置60に向けて搬送される。二次転写ローラ431A等は、中間転写ベルト421に転写されたトナー画像を用紙S(転写材)に2次転写する2次転写部に相当する。
定着装置60は、搬送されてきた用紙Sをニップ部で加熱、加圧する。こうしてトナー画像が用紙Sに定着する。トナー画像が定着された用紙Sは、排紙ローラ52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
2.中間転写ベルトについて
上記の中間転写ベルト421は、図2に示すように、ベルト形態を保持する基層、トナーや紙に追従する弾性層、およびトナーを離型する表面層が、順に積層された構成となっている。ここで弾性層に使用された材料の応力緩和時間τ[ms](以下、単に「応力緩和時間τ」と称する)を適正な範囲に制御すれば、耐久使用で表面層の磨耗が発生しなくなる位まで表面層の硬度H[MPa](以下、単に「硬度H」と称する)を高めても、厚紙通紙時の弾性層の変形速度を遅くすることが出来る。そのため、表面層もゆっくり変形するようになり、表面層の歪みや割れを抑制することが可能と考えられる。
出願人はこの考えに基づいて後述する実験評価等を重ねた結果、応力緩和時間τおよび硬度Hについて所定の条件(詳しくは後述の説明により明らかとなる)が満たされると、転写性を満足させながら摩耗や割れの抑制が可能となることを発見した。これを踏まえて、中間転写ベルト421は、応力緩和時間τと硬度Hについて当該条件が満たされるように作製されている。
なお応力緩和時間τは、粘弾性体の応力緩和挙動の時間定数で、粘弾性物質の振動周波数特性を表す指標である。具体的には、応力緩和時間τは、(応力)緩和弾性率が初期弾性率の1/eになる時間であり、η/G(但し、ηは粘性係数、Gは弾性率)で表される。応力緩和時間τが大きい場合は、一般的にηが大きく、変形がゆっくり進むこととなる。また、硬度Hは、例えば、ナノインデンテーション法により測定される。この方法は、圧子の押し込み荷重と深さを連続的に測定し、押し込み深さと荷重の曲線から硬さやヤング率を算出する方法である。
3.実験評価について
以下、先述した実験評価について詳細に説明する。
[サンプルの作製]
実験評価用のサンプルとして、実施例1〜5および比較例1〜5の計10通りの中間転写ベルトを作製した。これらの中間転写ベルトの作製方法について、以下に説明する。
<実施例1の中間転写ベルト作製>
まず、実施例1に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。
(a)無端ベルト状基材の作製について
「ユーワニス−S(固形分18質量%)」(宇部興産株式会社製)に、乾燥した酸化処理カーボンブラック「SPECIAL BLACK4」(Degussa社製、pH3.0、揮発分:14.0%)を、上記ワニス中の固形分100質量部に対して23質量部添加し、混合して、カーボンブラック入りポリアミド酸溶液を得た。なお「ユーワニス−S」は、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)とp−フェニレンジアミン(PDA)とからなるポリアミド酸のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液である。
また、上記ワニスと上記カーボンブラックとの混合には、衝突型分散機「GeanusPY」(株式会社ジーナス社製)を用いた。混合条件としては、圧力を200MPa、混合物の通路の最小面積を1.4mm 2 、当該混合物を当該通路に通過させる回数を5回とした。
上記カーボンブラック入りポリアミド酸溶液を、円筒状金型の内周面にディスペンサーを介して0.5mmに塗布し、当該金型を1500rpmで15分間回転させて、上記溶液の均一な厚みを有する展開層を形成した。
次いで上記金型を250rpmで回転させながら、外側から当該金型へ60℃の熱風を30分間あてた後、当該金型を150℃で60分間加熱した。その後、当該金型を360℃まで2℃/分の昇温速度で加熱させ、更に360℃で30分加熱した。これにより、上記展開層から溶媒および脱水閉環に伴い発生した水を除去し、上記展開層におけるイミド転化反応を完結させた。その後、上記金型を室温に戻し、上記イミド転化反応によって形成されたポリイミド層を上記金型から剥離することにより、厚み0.1mmの無端ベルト状の基層を得た。
(b)弾性層の作製について
30質量部のファーネスブラック「旭#50」(旭カーボン株式会社製)と100質量部のクロロプレンゴム「PS−40A」(電気化学工業株式会社製)とを混錬し、得られた混錬物を、固形分濃度が20質量%となるよう、トルエンに溶解・分散させることにより、弾性層用の塗料Ce1を調製した。
上記基層を円筒状の回転自在な金型の外周面に被せ、当該金型をその中心軸を回転軸として回転させながら、上記基層の外周面上に、ノズルからスパイラルスパイラル塗布により塗料Ce1を塗布し、乾燥させ、架橋工程を経て、乾燥膜厚が200μmの弾性層を作製した。このように弾性層には、熱架橋系のゴム材料が含有している。弾性層の粘弾性率Rvを、粘弾性測定機ベスメータ(株式会社ウェイブサイバー製)で測定したところ、粘弾性率Rvは65%であった。
(c)表面層の作製について
下記A〜Dの成分を以下に示す量で、固形分濃度が10質量%となるよう、溶剤[プロプレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PMA)]中に溶解・分散させることにより、表面層用の塗料Cs1を調製した。
A ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)・・・40質量部
B UV−3520TL(日本合成化学株式会社製)・・・45質量部
C メガファック(登録商標)RS−72−K(DIC株式会社製)・・・10質量部
D 表面処理酸化錫粒子・・・2質量部
なお「UV−3520TL」はポリウレタンアクリレートであり、数平均分子量は14000、伸び率は320%、引張強度は408kgf/cm 2 である。使用されるポリウレタンアクリレートはこのように、数平均分子量が10000以上のものであり、伸び率が250%以上であり、引張強度が200kgf/cm 2 以上であることが望まれる。
また、DPHAは多官能(メタ)アクリレートであり、UV−3520TLはポリウレタン(メタ)アクリレートである。また、メガファックRS−72−Kは低表面エネルギー基を有する重合性化合物(この場合は、フッ素変性された(メタ)アクリレート)であり、表面処理酸化錫粒子は表面処理剤S−5で表面処理された金属酸化物微粒子である。
塗料Cs1を、塗布装置を使用した浸漬塗布方法によって、弾性層の外周面上に、乾燥膜圧が2μmとなるように塗膜を形成した。当該塗布装置では、塗料Cs1は弾性層1が浸漬される槽の内外を循環しており、塗料Cs1の当該槽への供給量を1L/minとした。
また、この塗膜に、活性エネルギー線としての紫外線を下記の照射条件で照射することにより、塗膜を硬化して表面層を形成した。以上のようにして、基層、弾性層、および表面層をこの順に重ねて成る無端ベルト状の中間転写ベルトを得ることができ、これを実施例1の中間転写ベルトとした。なお紫外線の照射は、光源を固定し、弾性層の外周面上に塗膜が形成された基材を回転させながら行った。
(紫外線の照射条件)
・光源の種類:高圧水銀ランプ「H04−L41」(アイグラフィックス株式会社製)
・照射口から塗膜の表面までの距離:100mm
・照射光量:1J/cm 2
・塗膜の移動(回転)速度:60mm/秒
・照射時間(塗膜を回転させている時間):240秒間
<実施例2の中間転写ベルト作製>
次に、実施例2に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。実施例2に係る中間転写ベルトの作製方法は、表面層用の多官能(メタ)アクリレートDPHAの量を60質量部とし、ポリウレタン(メタ)アクリレートUV−3520TLの量を30質量部とし、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を0質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<実施例3の中間転写ベルト作製>
次に、実施例3に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。実施例3に係る中間転写ベルトの作製方法は、弾性層用の塗料に20質量部の増粘剤(「アロンA−7185」(東亜合成株式会社製)、不揮発分18質量%)を添加し、表面層用の多官能(メタ)アクリレートDPHAの量を60質量部とし、ポリウレタン(メタ)アクリレートUV−3520TLの量を30質量部とし、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を0質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<実施例4の中間転写ベルト作製>
次に、実施例4に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。実施例4に係る中間転写ベルトの作製方法は、弾性層用の塗料に10質量部の増粘剤アロンA−7185を添加し、表面層用の多官能(メタ)アクリレートDPHAの量を60質量部とし、ポリウレタン(メタ)アクリレートUV−3520TLの量を30質量部とし、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を20質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<実施例5の中間転写ベルト作製>
次に、実施例5に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。実施例5に係る中間転写ベルトの作製方法は、弾性層用の塗料に30質量部の増粘剤アロンA−7185を添加し、表面層用の多官能(メタ)アクリレートDPHAの量を60質量部とし、ポリウレタン(メタ)アクリレートUV−3520TLの量を30質量部とし、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を20質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<比較例1の中間転写ベルト作製>
次に、比較例1に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。比較例1に係る中間転写ベルトの作製方法は、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を0質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<比較例2の中間転写ベルト作製>
次に、比較例2に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。比較例2に係る中間転写ベルトの作製方法は、弾性層用のクロロプレンゴム「PS−40A」をクロロプレンゴム「S−40A」(電気化学工業株式会社製)とし、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を3質量部としたで、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<比較例3の中間転写ベルト作製>
次に、比較例3に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。比較例3に係る中間転写ベルトの作製方法は、弾性層用のクロロプレンゴム「PS−40A」をクロロプレンゴム「S−40A」とし、弾性層用の塗料に10質量部の増粘剤アロンA−7185を添加し、表面層用の多官能(メタ)アクリレートDPHAの量を60質量部とし、ポリウレタン(メタ)アクリレートUV−3520TLの量を30質量部とし、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を10質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<比較例4の中間転写ベルト作製>
次に、比較例4に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。比較例4に係る中間転写ベルトの作製方法は、弾性層用の塗料に10質量部の増粘剤アロンA−7185を添加し、表面層用の多官能(メタ)アクリレートDPHAの量を60質量部とし、ポリウレタン(メタ)アクリレートUV−3520TLの量を30質量部とし、表面層用の塗料中の表面処理酸化錫粒子の量を30質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
<比較例5の中間転写ベルト作製>
次に、比較例5に係る中間転写ベルトの作製方法について説明する。比較例5に係る中間転写ベルトの作製方法は、弾性層用の塗料に30質量部の増粘剤アロンA−7185を添加し、表面層用のポリウレタン(メタ)アクリレートUV−3520TLの量を0質量部とした点で、実施例1とは異なっている。その他については、基本的に実施例1と同様にして作製した。
[硬度Hの測定]
次に、先述した硬度Hの測定手法について説明する。上記の各サンプル(実施例1〜5、比較例1〜5)について、「Triboscope」(Hysitron社製)を用いて、以下の測定条件で硬度Hを測定した。より具体的には、プローブの負荷荷重を0.1μNから30μNまで0.3μN刻みで変化させて、プローブの押し込み深さが200μmを超えるまで測定データを収集し、当該押し込む深さが50μmまでの荷重曲線から算出した。ランダムに10点測定したときの各算出値の平均値を硬度Hとした。
(測定条件)
・測定試験片寸法:10mm×10mm
(ベルトサンプル切り出し、又は測定用サンプル別途作製)
・測定圧子:ダイヤモンドBerkovich圧子
・測定圧子の先端形状:正三角形
・測定環境:23℃、50〜60%RH
[応力緩和時間τの測定]
次に、先述した応力緩和時間τの測定手法について説明する。上記の各サンプル(実施例1〜5、比較例1〜5)について、「Vesmeter E−200DT」(ウェイブサイバー社製)を用いて、以下の測定条件で応力緩和時間τを測定した。より具体的には、試験片をセットし、ランダムに10点測定したときの表示された緩和時間測定値の平均値を応力緩和時間τとした。
(測定条件)
・測定試験片寸法:10mm×10mm以上
(ベルトサンプル切り出し、又は測定用サンプル別途作製)
・測定試験片厚み:1.5mm以上
(試験片が薄膜のとき、1.5mm以上となるよう複数枚重ねる)
・測定ヘッド:ヘッドD(JIS硬度計Dタイプに準拠)
・測定環境:23℃、50〜60%RH
[硬度Hおよび応力緩和時間τの測定結果]
上述した硬度Hおよび応力緩和時間τの測定手法を用いて、上記の各サンプル(実施例1〜5、比較例1〜5)について測定を行ったところ、以下に示す結果が得られた。
・実施例1:硬度H=70[MPa]、応力緩和時間τ=0.6[ms]
・実施例2:硬度H=120[MPa]、応力緩和時間τ=0.6[ms]
・実施例3:硬度H=120[MPa]、応力緩和時間τ=0.85[ms]
・実施例4:硬度H=140[MPa]、応力緩和時間τ=0.75[ms]
・実施例5:硬度H=140[MPa]、応力緩和時間τ=1.0[ms]
・比較例1:硬度H=50[MPa]、応力緩和時間τ=0.6[ms]
・比較例2:硬度H=80[MPa]、応力緩和時間τ=0.5[ms]
・比較例3:硬度H=130[MPa]、応力緩和時間τ=0.55[ms]
・比較例4:硬度H=150[MPa]、応力緩和時間τ=0.8[ms]
・比較例5:硬度H=440[MPa]、応力緩和時間τ=1.0[ms]
[評価方法]
次に、上記の各サンプル(実施例1〜5、比較例1〜5)に関する性能の評価方法について説明する。画像形成装置「C6000」(コニカミノルタ社製)に、作製した各サンプルの中間転写ベルトを順次搭載して、(a)凹凸紙転写性、(b)表面層摩耗(削れ)、および(c)表面層割れ(クラック)の3項目について評価を実施した。各項目の評価条件等は以下の通りである。
(a)凹凸紙転写性
・評価用紙:凹凸紙「レザック66(260g)紙」(レザック社製/A4サイズ)
・評価パターン:全面Blueベタ画像
・評価手順:
I. 2次転写バイアス(電流)を変化させながら全面Blueベタ画像を採取し、最も転写性の良い画像を評価用サンプルとする。
II.前記評価用サンプルの画像濃度を測定する。測定方法としては、スキャナーで画像を取り込み、フォトショップ(Adobe社製画像処理ソフト)を用いて画像処理により平均濃度を算出する方法を採用した。
・評価基準:◎(平均濃度85%以下の面積率が3%以下)、○(平均濃度85%以下の面積率が5%以下)、△(平均濃度85%以下の面積率が7%以下)、および×(平均濃度85%以下の面積率が7%超え)の4段階で評価を行う。
(b)表面層摩耗(削れ)
・評価用紙:コニカミノルタJペーパー(A4サイズ)
・評価パターン:カラー/白比率20%の文字パターン
・評価手順
I. 前記用紙および前記評価パターンにて、10万枚の連続通紙を行う。
II.通紙評価後の中間転写ベルトの表面状態を、デジタルマイクロスコープを用いて観察する。なお当該スコープとして「BS−D8000スリー」(ソニック社製)を使用し、観察倍率を3200倍とする。
・評価基準:○(摩耗未発生)と×(摩耗発生)の2段階で評価を行う。
(c)表面層割れ(クラック)
・評価用紙:カラーコピー300[300g/ 2 ](mondi社製/A4サイズ)
・評価パターン:全面白ベタ
・評価手順
(I) 前記用紙および前記評価パターンにて、10万枚の連続通紙を行う。
(II) 通紙評価後の中間転写ベルトの表面状態(評価用紙エッジ部)を、デジタルマイクロスコープを用いて観察する。なお当該スコープとして「BS−D8000スリー」(ソニック社製)を使用し、観察倍率を960倍とする。
・評価基準:○(割れ未発生)と×(割れ発生)の2段階で評価を行う。
[評価結果と考察]
上記の評価方法により、各サンプル(実施例1〜5、比較例1〜5)の性能を評価した結果を表1の表に示す。本図に示すように、実施例1〜5の場合には、削れ・割れ・凹凸紙転写性の何れの項目においても問題の無い結果(◎又は○)が得られた。その中でも実施例1〜3の場合には、凹凸紙転写性の観点から、特に好ましい結果(◎)が得られた。一方で比較例1〜5の場合には、削れ・割れ・凹凸紙転写性の少なくとも一つの項目において好ましくない結果(×)が得られた。
図3は、上記の評価結果に基づいて求められた、中間転写ベルトの特性(硬度Hおよび応力緩和時間τ)と性能(削れ・割れ・凹凸紙転写性の良否)との関係を表している。なお図3において、横軸は応力緩和時間τを示し、縦軸は硬度Hを示している。
図3に示すラインL1は、NG領域(表面層の割れや削れが生じる好ましくない領域)とそうでない領域との境界線に相当する。すなわちラインL1により囲まれる領域が、NG領域ではない領域を表している。当該領域は、0.48<τを満たす領域のうち、0.48<τ<0.75のときに50<H<6275τ 3 −13820τ 2 +10140τ−2330で表され、0.75≦τのときに50<H<150で表される領域である。
このことから中間転写ベルトは、応力緩和時間τおよび硬度Hについて、0.48<τ<0.75かつ50<H<6275τ 3 −13820τ 2 +10140τ−2330である第1条件、又は、0.75≦τかつ50<H<150である第2条件を満たす場合に、そうでない場合に比べて割れや削れが抑えられる。
また、図3に示すラインL2は、OK領域(表面層の割れや削れが生じ難く、転写性が良好となる領域)とそうでない領域との境界線に相当する。すなわちラインL2により囲まれる領域が、OK領域を表している。当該領域は、0.5≦τを満たす領域のうち、0.5≦τ<0.75のときに60≦H≦5333τ 3 −12000τ 2 +8987τ−2100で表され、0.75≦τのときに60≦H≦140で表される領域である。
このことから中間転写ベルトは、応力緩和時間τおよび硬度Hについて、0.5≦τ<0.75かつ60≦H≦5333τ 3 −12000τ 2 +8987τ−2100である第3条件、又は、0.75≦τかつ60≦H≦140である第4条件を満たす場合に、より良好な性能が得られる。なお、第3条件又は第4条件が満たされる場合、第1条件又は第2条件が当然に満たされる。
また、図3に示すラインL3は、特に好ましい領域(表面層の割れや削れが生じ難く、転写性が非常に良好となる領域)とOK領域との境界線に相当する。すなわちラインL3に囲まれた領域が、特に好ましい領域を表している。当該領域は、0.6≦τ≦0.85の範囲において70≦H≦120で表される。
このことから中間転写ベルトは、応力緩和時間τおよび硬度Hについて、0.6≦τ≦0.85かつ70≦H≦120である第5条件を満たす場合に、特に良好な性能が得られる。なお、第5条件が満たされる場合には、第3条件又は第4条件が当然に満たされる。
以上のことから、中間転写ベルトの応力緩和時間τおよび硬度Hについては、基本的に上記の第5条件を満たすように(例えば、第1実施例と同等となるように)調整されることが最も好ましい。これにより、接触部材の摺擦による表面の磨耗を抑えるようにする硬度Hの調整と、厚紙を通紙したときのクラック発生を抑えるようにする応力緩和時間τの調整とを、極めて良好に両立させることが可能である。
但し、例えば、何らかの事情によってこのような調整が出来ない場合には、上記の第3条件又は第4条件を満たすように調整されることが好ましい。また更にこのように調整することも出来ない場合には、上記の第1条件又は第2条件を満たすように調整されることが好ましい。
なお弾性層と表面層を有する従来の中間転写ベルトでは、応力緩和時間τおよび硬度Hについて、一般的に第1〜第5条件の何れも満たされない。一例として、「imagePRESS C7000VP」(キヤノン株式会社製)の弾性中間転写ベルトについて調査したところ、上記の比較例5に示す結果(第1〜第5条件の何れも満たされない)が得られた。このような状況に鑑みて、第1〜第5条件の何れかを満たすように形成された中間転写ベルトは、従来には無い優れた特徴を有していると言える。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の内容は当該実施形態に限定されることはない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、様々な変形を加えて実施され得る。
本発明は、電子写真方式の画像形成装置などに利用可能である。
1 画像形成装置
30 画像処理部
40 画像形成部
41Y、41M、41C、41K 画像形成ユニット
42 中間転写ユニット
43 二次転写ユニット
50 用紙搬送部
51 給紙部
51a、51b、51c 給紙トレイユニット
52 排紙部
52a 排紙ローラ
53 搬送経路部
53a レジストローラ対
60 定着装置
62 定着ローラ
63 加圧ローラ
110 画像読取部
111 自動原稿給紙装置
112 原稿画像走査装置
112a CCDセンサ
411Y 露光装置
412Y 現像装置
413Y 感光体ドラム
414Y 帯電装置
415Y ドラムクリーニング装置
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラ
423、431 支持ローラ
423A バックアップローラ
426 ベルトクリーニング装置
431A 二次転写ローラ
432 二次転写ベルト
D 原稿
S 用紙

Claims (7)

  1. 弾性層上に表面層が形成されており、電子写真方式の画像形成装置に使用される中間転写ベルトであって、
    前記弾性層に使用された材料の応力緩和時間τ[ms]、および前記表面層の硬度H[MPa]について、
    0.48<τ<0.75かつ50<H<6275τ3−13820τ2+10140τ−2330である第1条件、又は、0.75≦τかつ50<H<150である第2条件を満たし、
    前記表面層に使用された材料が、多官能(メタ)アクリレート、ポリウレタンアクリレート、および低表面エネルギー基を有する重合成化合物を含有する活性エネルギー線硬化型組成物を硬化することによって得られる硬化樹脂中に、表面処理が施された金属酸化物微粒子を含有してなることを特徴とする中間転写ベルト。
  2. 前記応力緩和時間τおよび前記硬度Hについて、
    0.5≦τ<0.75かつ60≦H≦5333τ3−12000τ2+8987τ−2100である第3条件、又は、0.75≦τかつ60≦H≦140である第4条件を満たす請求項1に記載の中間転写ベルト。
  3. 前記応力緩和時間τおよび前記硬度Hについて、
    0.6≦τ≦0.85かつ70≦H≦120である第5条件を満たす請求項2に記載の中間転写ベルト。
  4. 前記弾性層に使用された材料は、熱架橋系のゴム材料が含有されてなる請求項1から請求項3の何れかに記載の中間転写ベルト。
  5. 前記低表面エネルギー基を有する重合成化合物は、フッ素変性された(メタ)アクリレートである請求項1から請求項4の何れかに記載の中間転写ベルト。
  6. 前記ポリウレタンアクリレートは、数平均分子量が10000以上のものであり、伸び率が250%以上であり、引張強度が200kgf/cm2以上である請求項1から請求項5の何れかに記載の中間転写ベルト。
  7. トナー像を担持する像担持体と、
    移動可能である請求項1から請求項の何れかに記載の中間転写ベルトと、
    前記像担持体が担持するトナー像を前記中間転写ベルトの表面層に1次転写する1次転写部と、
    前記中間転写ベルトに転写されたトナー像を転写材に2次転写する2次転写部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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