JP6110836B2 - 梱包袋 - Google Patents

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本発明は、梱包する物品を外的衝撃から確実に保護でき、また、内部で物品が移動しないように固定できると共に状態を維持することができる梱包袋に関する。
物品の梱包に用いられる梱包材料としては、以前は梱包用箱内における梱包する物品の外形に合わせて形成された発砲スチロールなどが広く普及していたが、昨今では廃棄上の問題により、例えば袋体に空気を封入したものや、材料として発砲スチロールに代えてパルプ材を採用したもの、あるいは例えば特許文献1〜3に提案されるものがある。
特許文献1の梱包用マットは、定型、不定型によらず、2以上の物品が互いに繋がったままで梱包する梱包材料を提供することを目的として、外層シートと内層シートと通気性を有する袋とビーズとを備え、外層シートと内層シートとの間の通気性を有する袋がいくつかに区画され、この区画内に「粒状の」合成樹脂発泡体でなるビーズを充填した構成とされている。
特許文献2の梱包用マットは、緩衝材となるビーズが偏在して、物品を定位置に安定保持させることができないと共にビーズによる緩衝効果を得られない点を解決するために、非通気性の外袋、通気性を有する内袋、内袋内に充填された緩衝体ビーズ、及び外袋内の吸気に関して逆止弁として作用するバルブを有し、平坦な面の各所に散在して緩衝体ビーズを閉じ込める区画を形成した構成とされている。なお、ビーズは「粒状形」である。
特許文献3の緩衝部材は、大きさや形状の異なる物品をその物品に合うように折り曲げなどにより形状を変化させて単一で対応させると共に、運搬や保管時に平板状としておくことができるよう、脱気した袋状の可撓性シート内に弾性軽量「粒」子、又は、弾性軽量「粒」子及び弾性軽量粒子同士を結びつけるバインダーを内蔵した構成とされている。
特許文献1〜3に示される梱包用マット、袋体に充填される緩衝部材は、袋体に空気を封入したもの、あるいはパルプ材を採用したもの、に較べるとコスト高となるものの、物品の形状に合わせて繰り返し使用可能なことから、例えば運搬業者が採用するとすれば使い勝手がよいが、構造上で次の問題があった。
特許文献1〜3は緩衝部材として粒状部材を袋体に充填する点で共通するが、特許文献3は、粒状部材が区画された袋体内に充填されていないので偏在する可能性がある。すなわち、物品の形状に応じて形状を変える際、物品に当接する部位には粒状部材が減少し、当接しない部位には粒状部材が増加するといった具合に本来として緩衝すべき物品と当接した部位(特に物品の角部等)において粒状部材が存在しないまたは減少しているため、外的衝撃から物品を保護できない場合が生じる。
また、粒状部材を用いた特許文献1〜3のうち特許文献1,2は、区画された内袋を有して該内袋に粒状部材を充填しているので特許文献1に較べて粒状部材の偏在は抑制されるが、物品の形状に応じて変形するとはすなわち粒状部材が自由に移動することにより可能となるので、結果的に区画しているとはいえ内袋内に(粒状部材が移動できる程度の)空間が無ければならず、特許文献3と較べて程度の差があるとしてもやはり粒状部材の偏在は生じる。
さらに、特許文献1,2では、バルブにより外袋内を介して内袋内を脱気して該内袋粒状部材の移動を拘束して物品の形状に固定化するが、この脱気の際、内袋の通気孔径は粒状部材を充填しているため該粒状部材より小さくなければ、内袋から粒状部材が飛び出してしまい、内袋の通気孔を小さくすると脱気孔率が悪くなる。一方、特許文献1,2において、粒状部材の径を(内袋の通気孔径より)大きくすれば、程度にもよるが物品の形状に沿って全体が変形しなくなる。
また、特許文献1〜3の粒状部材に代えて、シート上に複数の少量の空気を充填した区画が形成されたいわゆるエアーパッキンを用いた場合は、このエアーパッキンのシート部位(空気を充填した区画以外の箇所)は、容易に折れ曲がりやすく、よって例えば袋体の辺縁部、隅(角)においては緩衝力を発揮しないといった問題がある。
エアーパッキンを裁断して使用する場合は、裁断部分が空気を充填した区画であれば、当然にこの区画から空気が喪失して、この場合も緩衝力を発揮しなくなり、取扱い、製造に手間を要するといった問題もある。
また、粒状部材を用いた特許文献1〜3は、(内袋、外袋)袋体が、破れたりすると該粒状部材が飛散することとなる。この点は、袋体に空気が充填されたものと同様の課題であるが、粒状部材が飛散する点で空気よりも影響が大きい。また、脱気するに際して、例えば脱気装置へ粒状部材が吸引されてしまう可能性もあり、特許文献1,2ではバルブにフィルターを設けるなどの措置を講じる必要がある。
さらに、以上の特許文献1〜3は、梱包材料であって、例えば内容物を密封したり、水の侵入を回避する必要があるなど、一般的に必要とされる梱包条件を満たそうとすると、別途ダンボール箱などの梱包容器に装入する必要があった。
特許第5276363号公報 特許第5424392号公報 実用新案登録第3181474号公報
本発明が解決しようとする問題点は、従来の梱包材料は、外的衝撃により物品ではなく、粒状部材を充填した袋体(外袋、内袋を含む)が破れることで、また、袋体が破損しなくても粒状部材の偏在や粒状部材の袋体(内袋)からの飛散によって、物品の緩衝保護と梱包という目的を果たさなくなる可能性がある点、さらには密封する場合には別途箱や袋が必要となる点、である。
上記課題を解決するため、本発明は、物品を梱包する梱包袋であって、非通気状とする外袋と、通気性を有したあるいは通気可能な構造とされた内袋と、前記外袋と内袋との間に設けられた樹脂製のネット部材と、からなり、該内袋対向面間に物品を挿入するために、該内袋が内側になるようにした袋体と、この袋体に形成された物品の挿脱開口と、この挿脱開口に設けたシール部材と、前記外袋の一部に設けられ、内部への空気の流入を阻止して外部への空気の流出を許容する逆止弁と、により構成されたことを主要な特徴とする。
上記構成の本発明は、外袋が破損すること自体は回避できないものの、仮に外袋が破損しても、粒状部材ではなく弾性を有する樹脂製の線材でなるネット部材を採用しているので、従来のように粒状部材が飛散して、緩衝保護の目的を果たさないという最悪の事態は回避することができる。
また、外袋が破損しても、ネット部材は、袋体(内袋)の内部、外袋の外部に飛散したり、袋体の内部で偏在することがないので、物品の外的衝撃の緩衝機能を大きく失うことが防止されるという利点もある。
さらに、本発明の梱包袋は、逆止弁を介して袋体内の空気を脱気することで、ネット部材を構成する弾性を有する樹脂製の線材径の縮小に伴った硬化と、袋体内での移動許容範囲が無くなり、物品を袋体内で固定できると共にネット部材自体の素材の弾性により、外的衝撃を緩衝できる。また、本発明の梱包袋は、逆止弁を開放して袋体内に空気を流入させることで、繰り返し利用することができるという利点もある。
さらには、本発明の梱包袋は、袋体内部に物品を装入してシール部材に挿脱開口を閉じて内部を密閉し、この密閉状態で逆止弁を介して内部を脱気するので、内部に水や粉塵が侵入することなく、良好に物品を保護することができる。
本発明の梱包袋を示し、(a)は斜視図、(b)は部分分解斜視図である。 本発明の梱包袋の分解斜視図である。 (a)〜(c)は本発明の梱包袋の製造工程を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の梱包袋による物品の梱包手順を示す図である。
本発明の梱包袋は、袋体(外袋、内袋を含む)が破れて粒状部材が該袋体外に飛散したり、粒状部材が偏在して物品の緩衝及び保護ができなくなる点、及び密封する場合には別途箱や袋が必要となる点を、内外で二重構造とした外袋と内袋との間に樹脂製の線材でなるネット部材を挿入した袋体に、外袋と内袋とで共通する一部に形成された物品の挿脱開口に設けたシール部材と、外袋の一部に設けられた内部への空気の流入を阻止して外部への空気の流出を許容する逆止弁とを設ける構成により解決した。
本発明の梱包袋は、袋体の挿脱開口を開いて物品を挿入し、シール部材によって一旦袋体の該挿脱開口を閉状態とした後、逆止弁より該袋体内の空気を脱気する。こうすることで、密閉状態は保たれたまま、ネット部材の線径が圧縮されるが、脱気によって該ネット部材が物品に密着して袋体内で物品を固定すると共に物品を囲み(覆い)、緩衝作用を呈することとなる。
以下、本発明の実施例を図1〜図4面を用いて説明する。1は物品を梱包する次の構成とされた本発明の梱包袋であり、次の構成の袋体2を有してなる。本発明の梱包袋1における袋体2は、本例では図示するような平面視矩形状で説明するがこれに限定されない。
袋体2は、内部と外部とを非通気状とする外袋2Aと、この外袋2Aの内部に設けられた通気状の内袋2Bと、外袋2と内袋3との間に設けられた樹脂製のネット部材3により構成される。
さらに、本発明の梱包袋1は、袋体2の外袋2Aと内袋2Bとで共通する一部に形成された物品の挿脱開口1Aと、この挿脱開口1Aに設けたシール部材1Bと、外袋2Aの一部に設けた孔2aに対して設けられ、内部への空気の流入を阻止して外部への空気の流出を許容する逆止弁4とを備えている。
袋体2について詳述する。外袋2Aと内袋2Bの材料は、物品の保存期間、輸送期間、物品の形状や外観及び素材、さらに、コストや廃棄時の環境問題、を総合的に勘案して採用するため限定しないが、外袋2Aは非通気性で密閉可能であること、一方、内袋2Bは通気性を有すること、を各々満した材料とする必要がある。
この観点からは、例えば外袋2A及び内袋2Bは、同じ非通気性の材料を採用する場合、図示のように内袋2Bについては、例えば微小な物品が嵌ることのない極小径の脱気孔2bを無数に形成して、内袋2Bについては外袋2A外から内部の脱気を妨げることのない通気性を有した状態とする(図示では把握容易なように大きく描いている)。
また、内袋2Bは、非通気性の材料を採用する場合、内袋2Bは図1(a)などに示す完成状態で後述貼着部P1により外袋2Aの外周縁と貼り合わせて袋状となっているが、例えば、貼着部P1を外袋2Aと内袋2Bの挿脱開口1A形成部位のみを貼り合せることとし、外袋2Aの外袋外から内部の脱気を妨げることのない構造の場合とすれば、内袋2Bについて脱気孔2bを形成する必要がない。
そして、外袋2Aと内袋2Bは、特別な用途ではない限り、汎用材料である例えばPET・ポリエチレンラミネート品、ナイロン・ポリエチレンラミネート品、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いればコストを下げることができ、コストが上がるが、ウレタン、特殊樹脂材料や混合材料、特殊処理を施した材料を採用すれば特別な用途に応じた適切なものとすることができる。
例えば、外袋2Aと内袋2Bは、剛性を勘案した材料を採用することで、例えば物品を梱包した状態のまま、座屈変形することを抑制でき、別途の容器を要することなく、かつ、衝撃緩衝機能を損なうことなく梱包・搬送することができる。
また、外袋2Aと内袋2Bとで別材料を採用することもできる。例えば、内袋2Bは柔軟かつ物品に対して滑りにくい材料を、外袋2Aは座屈変形し難い比較的剛性の高い材料をそれぞれ選択することで、外袋2Aにおいては梱包荷姿の維持が、内袋2Bにおいては脱気した状態の物品の位置の維持が、それぞれ可能となる。
次にネット部材3について詳述する。ネット部材3は、外袋2A(の内面)と内袋2B(の外面)との間に設けられている。このネット部材3は、本例では、図示するように線材3A同士を、互い違いに複数配置した線材3A群を交差させて交点を接合したものが採用される。
また、ネット部材3は、線材3A同士を織ったもの、あるいは、シートに孔を複数形成(この場合孔を形成する周りが線材3Aとなる)して、網目を形成したものを採用してもよい。このネット部材3を構成する線材3Aは、線径5〜10mm程度とされ、発砲倍率が30〜50倍でかつ独立発砲(気泡が個々に独立している)の材料が選択される。
線材3Aは、例えばポレオフィン系のポリエチレン、あるいはポリオレフィン系のポリプロピレンを用いる。これら素材は、袋体2内を脱気したとき、線材3A自体の径が縮小しても表面の柔軟性を損なわず、物品を外的衝撃から十分に保護できるからである。
また、線材3Aは、5mmより径が細いと袋体2の脱気時に十分な衝撃緩和効果が得られず、10mmより径が太いと物品の梱包に際して物品の細かい形状に追従して変形しにくく、さらに、発砲倍率が30倍より低いと、上記同様に袋体2の脱気時に変化袋体2の脱気時に十分な衝撃緩和効果が得られず、50倍より高いと物品の梱包に際して物品の細かい形状に追従して変形しにくくなる。
また、線材3Aによって構成されるネット部材3は、上記のとおり、平織り(目開き形状が四角)、垂直・水平の交差(目開き形状が四角)、方向を互い違いとした平行に配置した線材3Aの交差(目開き形状が菱形)、あるいはシート状とされた線材3Aの素材を型抜きする、などにより網目を形成する。
さらに、ネット部材3は、112〜44メッシュのものを採用することが望ましい。44メッシュより小さいと目開きが大きくなり目開きから物品がはみ出してネット部材3により保護されない可能性があり、112メッシュより大きいと目開きが小さくなって物品の緩衝効果が乏しくなる可能性がある。
また、ネット部材3は、袋体2の外袋2Aと内袋2Bの間の内側寸法より若干小さい大きさ(面積)とされ、脱気した際に、例えば中央に偏在してしまって物品を囲む有効面積が減少するといった不具合が生じないようにしている。
さらに、本発明の梱包袋1は、挿脱開口1Aには、該挿脱開口1Aを開閉するためのシール部材1Bが設けられている。梱包袋1は、シール部材1Bを、閉状態とすることで内部と外部とを完全に遮断することができ、開状態とすることで内部に対して物品を挿脱することができる。
また、本発明の梱包袋1は、外袋2Aのみの一部に孔2aが形成され、この孔2aに対して、内部への空気の流入を阻止して外部への空気の流出を許容する逆止弁4が設けられている。
逆止弁4は、袋体2内の負圧により閉状態となり、該袋体2内への空気の流入を阻止して脱気のみを許容し、開状態とすることで袋体2内への空気の流入を許容するものであれば限定しないが、構成は次のようなものが望ましい。
すなわち、逆止弁4は、上述のとおり、外袋2Aの1箇所に形成した孔2aの内側と外側から、不図示の内側部材と外側本体(これが図示する逆止弁4)とにより、該孔2aの周囲を挟み込んで(嵌合して)設ける構成とすれば、袋体2と逆止弁4との取り付け作業が容易となる。
このように、本発明において採用する逆止弁4は、熱圧着や接着剤によって外袋2Aに取り付けるものではなく、外袋2Aに形成した孔1aの内側と外側とにそれぞれ設けた部材で該孔1aの周囲に嵌合するので、袋体2の材料の選択の幅を広げることができる。
ここで、本発明の梱包袋1の製造方法の一例について図3を用いて説明する。製造手順は様々であるが、以下のように製造することで容易かつ効率よく製造でき、若干ではあるがコストダウンに寄与できる。
図3(a)に示す手順を説明する。例えば梱包袋1は、矩形長尺状の外袋2Aと、外袋2Aより長さ及び幅寸法が若干(貼り合わせ分)だけ短くされた内袋2Bとを用意する。外袋2Aには、予め計画した位置に、孔2aが形成され、この孔2aに対して逆止弁4が設けられている。
その後、外袋2Aと内袋2Bにおける、図1に示す内袋2Bの両端幅方向の縁部に設けられた貼着部P1と、外袋2Aの該内袋2Bを中央に位置させて該内袋2Bの貼着部P1に対応する貼着部P1と、突き合わせて、この貼着部P1を熱圧着などの手法により貼り合わせる。
続いて、外袋2Aと内袋2Bとの間に、未だ閉じていない袋体2の長さ方向の一端からネット部材3を挿入する。この後、前記閉じていない袋体2の長さ方向の両端の外袋2Aと内袋2Bとを熱圧着などの手法により貼り合わせて閉じる。
図3(b)に示す手順を説明する。上記の後、内袋2Bが内側になるように、袋体2の長さ方向中央位置から折り曲げる。そして、折り曲げた際に突き合わせられる、図1に示す外袋2Aの幅方向両端同士に形成された貼着部P2同士を熱圧着などの手法により貼り合わせる。
図3(c)に示す手順を説明する。上記の後、外袋2Aの、折り曲げ前の長さ方向の両端によって形成された袋体2の挿脱開口1Aにシール部材1Bを例えば熱圧着などの手法により貼り合わせる。このようにして本発明の梱包袋1が完成する。
以上の構成とされた本発明の梱包袋1は、図4のように使用する。なお、図4では、袋体2内の内袋2B(及び脱気孔2b)とネット部材3の図示を省略している。図4(a)に示すように、まず、シール部材1Bを開状態として挿脱開口1Aから物品を袋体2の内部(内袋2B対向面間)に物品を挿入した後、シール部材1Bを閉状態とする。
物品を挿入し、シール部材1Bを閉めて、袋体2内を密封した後に、図4(b)に示すように、逆止弁4に脱気ポンプ(掃除機でも構わない)を接続して、袋体2内の空気を抜く(逆止弁4の種類によっては袋体2内の負圧により閉状態となる)。逆止弁4が閉状態となると、袋体2内の脱気は可能であるが、該袋体2内の負圧により外部からの空気の流入が不可となる。
袋体2内の脱気が行われると、図4(c)に示すように、袋体2内の空間が負圧により縮小し、これに伴いネット部材3の線材3Aも径が縮小してやや硬化する。したがって、ネット部材3が物品の外形により強固に密着し、袋体2内が脱気されるので、物品の移動許容範囲が存在しなくなり、よって物品は袋体2内における位置が固定される。
また、当然のことながら、袋体2は上記のとおり、密閉されたうえ脱気されて、この状態が維持されるので、水、粉塵などが侵入することはない。梱包袋1は、(圧縮硬化した)ネット部材3により剛性を適度に有しつつ衝撃緩衝性に富むので、荷崩れが生じにくく、また、緩衝力に優れる。
従来は、物品の外形に沿った形状に変形可能で、かつ弾性がある粒状部材を袋内を脱気することで移動不可状態としてその梱包姿勢を維持するようにしていた。しかし、外袋内を区画した内袋内に粒状部材を充填してもなお内袋内で粒状部材が自由に移動し、この結果、内袋内で偏在して物品を適正に梱包することができなかった。
従来のものに対して、本発明の梱包袋1は、上記のように、脱気した後の袋体2内においてはネット部材3が偏在することなく物品に密着し、かつ袋体2内に移動する余地がないので、物品を袋体2内の所定位置でネット部材3が密着した状態で、固定的に位置させておくことができる。
さらに、本発明の梱包袋1は、上記のように、線材3Aにより網目状のネット部材3を構成しているので、該ネット部材3の伸縮が可能となり、小さい物品、あるいは外形に複雑な凹凸がある場合でも、十分に形状に沿って密着させることができ、また、袋体2内の脱気により線材3Aがやや硬化してその形状を維持するので梱包姿が崩れることがないと共に別途の例えば紐などで袋体2の外側を縛って物品を固定させておくといったことも不要である。
また、本発明の梱包袋1は、袋体2の材料を物品の梱包・輸送目的に応じて上記のように選択することで、梱包姿が崩れることを抑制する一助となる他、用途に応じた適切な物品の梱包が可能となる。また、同様に、ネット部材3の構成および線材3Aの材料を選択することで、より適切な物品の梱包が可能となる。
1 梱包袋
2 袋体
2A 外袋
2B 内袋
3 ネット部材
3A 線材
4 逆止弁

Claims (1)

  1. 物品を梱包する梱包袋であって、非通気状とする外袋と、通気性を有したあるいは通気可能な構造とされた内袋と、前記外袋と内袋との間に設けられた樹脂製のネット部材と、からなり、該内袋対向面間に物品を挿入するために、該内袋が内側になるようにした袋体と、この袋体に形成された物品の挿脱開口と、この挿脱開口に設けたシール部材と、前記外袋の一部に設けられ、内部への空気の流入を阻止して外部への空気の流出を許容する逆止弁と、により構成されたことを特徴とする梱包袋。
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