JP6109309B2 - 鞍乗型車両のハーネス配索構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両のハーネス配索構造に関する。
本願は、2013年6月28日に出願された日本国特願2013−137285号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
特許文献1に開示される低床式の自動二輪車(スクータ型車両)では、シート下に配置される燃料タンクの上面に燃料ポンプカバー部が設けられている。さらに、この燃料ポンプカバー部にハーネス部材を固定するためのクランプが設けられている。この車両では、ハーネス部材がクランプに固定されて配索されている。
また、従来から、上記のようなハーネス部材は、剛性の高い車体フレームに沿って支持された状態で配索されることが多くある。
日本国特開2012−148659号
ところで、特許文献1に開示されるような、乗員が足を通すための跨ぎ空間がシート前方に形成される低床式の自動二輪車では、車両前後にわたって延びるハーネス部材を車体カバー部で形成される鞍部(センタトンネル部)内部に配索する場合に、車体フレームを、跨ぎ空間の下方に位置する上記した鞍部を構成する車体カバー部の内壁部分に沿って延ばす等して、ハーネス部材を車体フレームに沿わして配索し、ハーネス部材を短く設けることが一般的である。
ここで、このようにしてハーネス部材を配索する場合には、車体フレームやハーネス部材により鞍部が肥大化してしまう。そのため、乗員の乗降性を確保するために、この鞍部をよりコンパクトにすることが望ましい。
本発明の態様は係る実情に鑑みてなされたものであり、跨ぎ空間が形成される鞍乗型車両において、跨ぎ空間の高さを低く抑えて乗降性を確保できる鞍乗型車両のハーネス配索構造の提供を目的とする。
本発明に係る鞍乗型車両のハーネス配索構造は、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
(1)本発明の一態様に係る鞍乗型車両のハーネス配索構造は、ヘッドパイプに支持されるステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルの後方に配置される乗員着座用のシートと、前記シートに着座した乗員の足を載せるために、前記ステアリングハンドルと前記シートとの間であって、これらステアリングハンドル及びシートの下方に配置されるステップフロア部と、車体側面を覆うサイドボディーカバー部と、前記サイドボディーカバー部から車幅方向に延びるセンターカバー部と、前記サイドボディーカバー部及び前記センターカバー部で囲まれる空間に配置され、上面に給油口を備える燃料タンクと、前記給油口の周囲を囲うように配置されて、前記燃料タンクに支持される給油トレーと、を備え、前記センターカバー部の上方であって、前記ステアリングハンドルと前記シートとの間に、乗員が乗車のために足を通す跨ぎ空間が形成される鞍乗型車両において用いられる、鞍乗型車両のハーネス配索構造であって、前記跨ぎ空間の前方及び後方に跨って延びるハーネス部材が、前記センターカバー部の下方に配索され、前記給油トレーの側方を通過して、前記サイドボディーカバー部と前記給油トレーとの間に配索され、前記燃料タンクと前記給油トレーとの間で生じる上下方向の空間に、前記燃料タンク内で発生した気体を捕集するキャニスタが配置され、前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続するチャージホースが、前記燃料タンクの上面から延びて、前記給油口と、前記給油トレーにおける前記給油口を囲う部位との周囲を囲って前記キャニスタに至るように配索されるとともに、前記給油トレーに支持される。
(2)上記(1)の態様において、前記ハーネス部材は、前記給油トレーと平面視で重なるように配索されてもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、前記センターカバー部には、前記給油口を開閉可能に閉塞するフューエルリッドが設けられ、前記フューエルリッドの開閉を操作するフューエルリッドケーブルが、前記給油トレーの両側方のうちの、前記ハーネス部材が通過する側の反対側の前記給油トレーの側方を通過して、前記チャージホースと平面視で重なるように配索されてもよい。
(4)上記(3)の態様において、前記シートは、その下方の空間を開閉可能に配置され、前記シートの開閉を操作するシートロックケーブルが、前記ハーネス部材の上方に配索され、前記給油トレーに支持されてもよい。
(5)上記(4)の態様において、前記キャニスタと前記鞍乗型車両の吸気系とが、車体フレームに支持されるパージコントロールバルブ、このパージコントロールバルブの上流側に配置される第1パージホース、及びこのパージコントロールバルブの下流側に配置される第2パージホースを介して接続され、前記第1パージホースは、前記ハーネス部材及び前記シートロックケーブルと平面視で重なるように配索され、前記第2パージホースは、前記チャージホース及び前記フューエルリッドケーブルと平面視で重なるように配索され、前記給油トレーは、前記第1パージホース及び前記第2パージホースを支持してもよい。
(6)上記(5)の態様において、前記シートの下方に、第1収納ボックスが配置され、前記第1収納ボックスには、その前部から前方に膨出し、バッテリを収納する第2収納ボックスが設けられ、前記給油トレーと前記第2収納ボックスとは、車両前後方向で当接して連結し、この連結部位で前記第2パージホースを支持してもよい。
(7)上記(1)の態様において、前記給油トレーには、前記チャージホースを前記センターカバー部側に臨ませる開口部が形成されるとともに、前記開口部の周囲を囲う壁部が形成されてもよい。
上記(1)の態様によれば、ハーネス部材が、サイドボディーカバー部と給油トレーとの間を通過するため、跨ぎ空間の高さを低くすることができる。したがって、乗降性を確保できる。
また、チャージホースが給油口及び給油トレーのうちの給油口を囲う部位の周囲を通過することで、サイドボディーカバー部を、車幅方向への張り出しを抑制して配置することができる。したがって、乗降性を一層確保できる。
上記(2)の態様によれば、ハーネス部材が給油トレーと平面視で重なることで、ハーネス部材の車幅方向の張り出しが抑制され、跨ぎ空間の車幅寸法を抑制することができる。したがって、乗降性を一層確保できる。
上記(3)の態様によれば、フューエルリッドケーブルとチャージホースとが平面視で重なることで、フューエルリッドケーブルの車幅方向の張り出しが抑制され、跨ぎ空間の車幅寸法を抑制することができる。したがって、乗降性を一層確保できる。
上記(4)の態様によれば、シートロックケーブルとハーネス部材とが平面視で重なることで、シートロックケーブルの車幅方向への張り出しが抑制され、跨ぎ空間の車幅寸法を抑制することができる。したがって、乗降性を一層確保できる。
上記(5)の態様によれば、第1パージホースが、ハーネス部材及びシートロックケーブルと平面視で重なり、第2パージホースが、チャージホース及びフューエルリッドケーブルと平面視で重なることで、第1パージホース及び第2パージホースの車幅方向への張り出しが抑制され、跨ぎ空間の車幅寸法を抑制することができる。したがって、乗降性を一層確保できる。
上記(6)の態様によれば、バッテリを収納するべく剛性が確保される第2収納ボックスと、給油トレーと、を連結することで、給油トレーの剛性を高めることができる。
したがって、給油トレーが支持する配管等を強固に支持することができる。
上記(7)の態様によれば、チャージホースが開口部を通して、センターカバー部側に臨むことで、チャージホースの取付性を向上することができる。したがって、作業効率を向上させることができる。

本発明の実施形態に係る構造が適用された自動二輪車の左側面図である。 同自動二輪車の要部左側面図である。 同自動二輪車の要部右側面図である。 図2の拡大図である。 同自動二輪車に備えられた給油トレー周辺の斜視図である。 図3のA矢視図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 同自動二輪車に備えられた、給油トレーを除いた状態の燃料タンク周辺の上面図である。 図6のC−C線に沿う断面図である。 上記給油トレーの上面図である。 上記給油トレーの左側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示し、矢印LHは車両の左方を示している。
図1は本発明の実施形態が適用されたスクータ型の自動二輪車1を示している。この自動二輪車1は、エンジン2と動力伝達機構3とを一体としたスイングユニット4を備えている。また、自動二輪車1には、スイングユニット4の後部で後輪5が回動可能に支持されているとともに、スイングユニット4の前方に、前輪6が配置されている。前輪6は、左右一対のフロントフォーク7,7の下部に回動可能に支持されている。左右のフロントフォーク7,7の上部にはブリッジ8が架設されている。ブリッジ8の車幅方向中央には、操舵軸であるステアリングシャフト9が立設されている。
ステアリングシャフト9の上方にステアリングハンドル10が設けられ、ステアリングハンドル10は車幅方向に延在する単一のパイプ材から構成されている。自動二輪車1の操舵系は、主に、前輪6、フロントフォーク7,7、ステアリングシャフト9、及びステアリングハンドル10等で構成されている。
ステアリングシャフト9は、ヘッドパイプ12に回動可能に支持されている。ヘッドパイプ12は、複数のフレーム部材を溶接等により一体とした車体フレーム11の前端に設けられている。車両の車体フレーム11は、上記ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から下方に延びるメインフレーム13と、左右一対のサイドフレーム14,14と、左右一対のシートフレーム15,15と、を備えている。左右一対のサイドフレーム14,14は、メインフレーム13の下部側面に接続して後方に向けて延びた後、後上方に延びている。左右一対のシートフレーム15,15は、サイドフレーム14,14の後部上端と接続し、後上方に延びている。なお、メインフレーム13は厳密には鉛直方向に対してやや傾斜し、ヘッドパイプ12から後下方に延びている。
スイングユニット4は、サイドフレーム14,14の後側下部にリンク部材14Aを介して支持されており、上下方向に揺動可能とされている。スイングユニット4の上部には、エアクリーナ36が設けられている。エアクリーナ36は、コネクティングチューブ、スロットルボディ、及び吸気管を介してエンジン2に接続されている。
スイングユニット4の上方には、乗員が着座するシート16が配置されている。シート16は前後方向に延在し、運転者が着座するメインシート17と、同乗者が着座するピリオンシート18と、が一体に形成されている。
自動二輪車1は、樹脂材料からなる複数の外装カバーで構成される車体カバーCVによって覆われている。前輪6の上方かつヘッドパイプ12の前方には、フロントカバー21が配置されている。また、フロントカバー21の両側部後縁部には、側面視で角部を前方に配したL字状の左右一対のフロントサイドカバー22,22が連なっている。フロントサイドカバー22,22は、そのL字状の一辺をフロントカバー21の両側部後縁部に連ねて、他辺を後方に延ばす形状に形成されている。
フロントカバー21は、上面視で車両前方に向けて先細りとなる流線形状に形成されている。フロントカバー21の上部には、車幅方向中心線に沿って後方から前方に向けて次第に先細りとなる切欠きが形成され、この切欠きの内側にはスクリーン21Aが設けられている。スクリーン21Aは、フロントカバー21の上記切欠きの縁部等に固定され、側面視で前方から後方に向けて後上方に立ち上がっている。スクリーン21Aによって前方からの走行風が後上方に流れるように、スクリーン21Aは形成されている。また、フロントカバー21はフロントライト及び左右ウインカを一体に有している。
フロントサイドカバー22,22の左右の後部間の空間は、その上部側が車幅方向に延びるインナーカバー23によって覆われている。また、フロントサイドカバー22,22の左右の後部間の空間の下部側はセンターカバー24によって覆われている。インナーカバー23の後壁部は、ステアリングシャフト9に沿って上下方向に延在している。このインナーカバー23の後壁部の下端は、ヘッドパイプ12の下端の後方に位置している。一方で、センターカバー24は、インナーカバー23の上記後壁部の下端に連なって後方に延びており、センターカバー24の後端はシート16の前端下方に至っている。
センターカバー24及びフロントサイドカバー22の後方には、これらセンターカバー24の後部及びフロントサイドカバー22の後部に滑らかに連なって後方に延びる左右一対のリアサイドボディーカバー29,29が設けられている。リアサイドボディーカバー29,29は、シート16の下方に配置されて車両前後方向に沿って長尺に延び、センターカバー24の後部及びフロントサイドカバー22の後部から後輪5の上方まで至っている。
車両前後方向の中央下部には車幅方向中央から左右に離間して配置された左右のステップフロア20,20が配置されている。ステップフロア20,20は、車幅方向に一定の幅を有し、その上面に、乗員が足を載せるために設けられている。ステップフロア20,20の車幅方向内側端部には、上方に向けて立ち上がり、フロントサイドカバー22の後部及びリアサイドボディーカバー29,29の前部に跨って滑らかに連なる左右一対のロアサイドボディーカバー部25,25が一体的に設けられている。ロアサイドボディーカバー部25,25は、車両前後方向に長尺に延びて、メインフレーム13からメインシート17の下方まで至っている。
一方で、ステップフロア20,20の車幅方向外側端部には、下方に向かうに従い車幅方向中央に向けて延びるアンダーカウル部26,26が一体的に設けられている。なお、本実施形態では、ステップフロア20,20に、これと別体でロアサイドボディーカバー部25,25及びアンダーカウル部26,26が一体的に組み付けられている。しかし、本実施形態に限らず、全ての部材が一体に成形されるもの等でも構わない。
本実施形態では、センターカバー24、左右のフロントサイドカバー22,22の後部、左右のリアサイドボディーカバー29,29の前部、及びロアサイドボディーカバー部25,25の前部より、左右のステップフロア20,20の車幅方向内側端部から上方に向けて膨出し、縦断面で逆U字状をなして内部に空間を形成するセンタトンネル部TNが形成されている。
センタトンネル部TN内には、燃料タンクFが配置されている。燃料タンクFは、メインフレーム13及びサイドフレーム14、14に支持されている。燃料タンクFの上面には、円筒状の給油口40が設けられている。センターカバー24には、燃料タンクFの給油口40を外部に開放させるためのフューエルリッド24Aがヒンジにより開閉可能に取り付けられている。
また、センタトンネル部TN(センターカバー24)の上方における、ステアリングハンドル10とシート16との間には、乗員が乗車のために足を通す跨ぎ空間19が形成されている。運転者(乗員)は、跨ぎ空間19に足を通し、シート16(メインシート17)に着座して車体前後方向の中央下部に設けられた左右のステップフロア20,20に足を載せることで自動二輪車1に乗車することが可能である。
また、左右のリアサイドボディーカバー29,29の間においてシート16の下方には、収納ボックス30が設けられている。シート16は、収納ボックス30によって支持され、シート16の前端部を軸中心として後方から収納ボックス30を開閉可能とされている。また、本実施形態では、収納ボックス30の前部にバッテリ収納部31が別体で設けられ、バッテリ収納部31には、バッテリBが収納されている。バッテリ収納部31は、収納ボックス30の前部から前下方に延びている。
図2及び図3には、センタトンネル部TNを構成する外装カバーが取り外された状態の燃料タンクF周辺の左側面図及び右側面図が示されている。
これら図2及び図3に示すように、燃料タンクFは、サイドフレーム14,14の前後方向に沿って延びる部分からメインフレーム13に向けて前上方に延び、これらサイドフレーム14,14からメインフレーム13に跨った状態で支持されている。給油トレー41は、燃料タンクFに支持されており、給油口40の周囲を囲うように配置されている。なお、図2及び図3において、給油トレー41及びバッテリ収納部31には、説明便宜上ドットを付している。
サイドフレーム14,14の前後方向に沿って延びる部分から後上がりに延びてシートフレーム15、15に接続される部位のうちの、前後方向略中央の位置には、上面視でU字状のステー部14Bが左右に跨って接続されている。すなわち、サイドフレーム14,14における前後方向に沿って延びている部分と、サイドフレーム14,14におけるシートフレーム15、15に接続している部位との間に位置する、サイドフレーム14,14の前後方向略中央の位置には、上面視でU字状のステー部14Bが左右に跨って接続されている。ステー部14Bは、サイドフレーム14,14から前上方に延びている。
シートフレーム15、15は、サイドフレーム14,14との接続位置からさらに前方に延びており、シートフレーム15、15の各前端部がステー部14Bの前後方向略中央の位置に接続されている。ステー部14Bの前部には、上方に向けて延びる左右一対の補助ステー部14C,14Cが設けられている。補助ステー部14C,14Cは、下方からバッテリ収納部31を支持するように、バッテリ収納部31に締結されている。これにより、バッテリ収納部31は、ステー部14Bを介してシートフレーム15、15及びサイドフレーム14,14に支持されている。また、収納ボックス30は、シートフレーム15、15に支持されている。
図4及び図5に示すように、給油トレー41は、樹脂材料等から形成され、給油口40の周囲を囲う囲繞部42と、囲繞部42の周壁部42Bの上端部から前後左右に張り出した張り出し部43と、を一体に備えている。囲繞部42は、給油口40を挿通させる開口が形成された底部42A及び底部42Aの外周縁から立ち上がる周壁部42Bを有している。
図6に示すように、囲繞部42の底部42Aに形成された開口に挿通された給油口40は、底部42Aから上方に向けて露出し、閉状態のフューエルリッド24Aに対向するようになっている。図中において、符号40Aは、給油口40の着脱可能なキャップを示している。
図9には、給油口40の縦断面が示されている。図9に示すように、給油口40のうちの燃料タンクFから上方に突出する部位の根本部分には、環状のグロメット44が外嵌されている。グロメット44は、燃料タンクFの上面に当接した状態となっている。給油トレー41は、囲繞部42の底部42Aに形成された開口の内周縁部を、グロメット44の外周面に形成されている周方向に延びる嵌合溝に嵌合させることで、囲繞部42の底部42Aに形成された開口の内周縁部を給油口40の外周面に液密に連結する。また、給油トレー41は、グロメット44を介して燃料タンクFに下方から支持されている。
給油口40は、燃料タンクFの上面から後上方に突出している。給油トレー41は、底部42Aの表裏面が給油口40の軸方向(突出方向)に直交する方向に沿うように、燃料タンクFに支持されている。
図10には給油トレー41の上面図が示され、図11には給油トレー41の左側面図が示されている。給油トレー41の構造について詳述する。本実施形態において、囲繞部42の底部42Aは矩形状をなし、周壁部42Bは左右前後の各壁部が断面視矩形状に連なる形状に形成されている。張り出し部43は、周壁部42Bの左辺部の上端部から左方に張り出す左張り出し部43Lと、周壁部42Bの右辺部の上端部から右方に張り出す右張り出し部43Rと、周壁部42Bの前辺部の上端部から前方に張り出す前張り出し部43Fと、周壁部42Bの後辺部から後方に張り出す後張り出し部43Bと、を有している。
左張り出し部43Lは、周壁部42Bの左辺部の上端部から左方に張り出して前後方向に延びる左底板部43L1と、左底板部43L1の外周縁から立ち上がる立壁部43L2と、を有している。
右張り出し部43Rは、周壁部42Bの右辺部の上端部から右方に張り出して前後方向に延びる右底板部43R1と、左底板部43R1の外周縁から立ち上がる立壁部43R2と、を有している。
前張り出し部43Fは、周壁部42Bの前辺部の上端部から前下方に張り出した後、前上方に延びる屈曲形状の底板部43F1と、底板部43F1の外周縁から立ち上がる立壁部43F2と、を有している。図9には、センターカバー24に設けられた左右方向に延びる軸部34Aと、軸部34Aから延びるとともにフューエルリッド24Aに連結されるフック形状のアーム部34Bと、が示されている。前張り出し部43Fは、フューエルリッド24Aが閉状態となった際に、アーム部34Bを収容する収納空間を形成している。
図10に示すように、左張り出し部43Lにおける立壁部43L2は、後方側から前方に延びた後、右方に屈曲し、右張り出し部43Rにおける立壁部43R2は後方側から前方に延びた後、左方に屈曲している。
前張り出し部43Fの立壁部43F2は、後方に開放するコ字状(略U字状)に形成されている。コ字状(略U字状)の両端部のうちの一端部は、立壁部43L2の前側の屈曲部位の端部に一体に連結し、コ字状(略U字状)の両端部のうちの他端部は、立壁部43R2の前側の屈曲部位の端部に一体に連結している。
一方、図4及び図11にも示すように、後張り出し部43Bは、周壁部42Bの後辺部における上下方向略中央の位置から後方に延びる延出部43B1と、延出部43B1の後端に形成され、バッテリ収納部31側を指向する連結板部43B2と、を有している。
連結板部43B2には、嵌合孔43Baが形成されている。この嵌合孔43Baには、バッテリ収納部31の前部から前下方に延びる嵌合軸部31Aが嵌合されている。これにより、本実施形態では、給油トレー41がバッテリ収納部31に連結されるとともに支持されている。
また、図4等に示すように、延出部43B1の上方には、フューエルリッド24Aの閉状態を保持するストライカー35Aを回動可能に支持するリッドロック機構部35が支持される。リッドロック機構部35は、ストライカー35Aをフューエルリッド24A側のラッチに係止させることで、フューエルリッド24Aの閉状態を保持する。
さらに、図10に示すように、延出部43B1の後部と、周壁部42Bの右角部との間には、L字状に形成されたブリッジ部45が、その一端を延出部43B1の後部に、他端を周壁部42Bの右角部に接続して跨っている。
図2〜図7に示すように、本実施形態では、給油口40及び給油トレー41周りに、電装系を接続するためのハーネス、配管、ケーブル等が複数配索されている。給油トレー41には、このようなハーネス等を支持するためのクランプやフック等の係留部が複数形成されている。
以下、ハーネス等の給油トレー41周りの配索構造について説明する。
まず、図3を参照して説明する。図3において、符号50は、跨ぎ空間19の前方に位置するフロントカバー21、フロントサイドカバー22、及びインナーカバー23で囲まれる空間(車両前部空間)から、跨ぎ空間19の後方に位置するリアサイドボディーカバー29,29で囲まれる空間(車両後部空間)に、センターカバー24の下方を通過しつつ上記空間を跨って一連に延びるメインハーネスを示している。メインハーネス50は、バッテリ収納部31に収納されたバッテリBから、車両前部空間側、車両後部空間側、及びこれらの間に配置される電装部品に電力を供給する複数のハーネス等を束ねたものであり、比較的大径になっている。
このメインハーネス50は、ヘッドパイプ12側からバッテリ収納部31の下部の右方に向けて後下方に延び、その後、車両後部側に延びている。本実施形態では、図3、図5及び図6に示すように、メインハーネス50が、給油トレー41における囲繞部42の周壁部42Bの側方(右方)を通過して、ロアサイドボディーカバー部25と給油トレー41との間に配索されている。
また、図7は図3のB−B線断面を示す。図7から明らかなように、本実施形態では、メインハーネス50が、給油トレー41と平面視で重なるように配索されている。すなわち、メインハーネス50が、給油トレー41と車両上下方向において、実質的に同じ高さになるよう配置されている。
図5に示すように、給油トレー41におけるブリッジ部45には環状のクリップ46が固定されている。メインハーネス50は、クリップ46に巻き掛けられて、囲繞部42の周壁部42Bの側方の位置に位置決めされるとともに支持されている。
なお、図示しないが、メインハーネス50は、車両略中央から車両後部側では、バッテリ収納部31及び収納ボックス30に支持されるとともに、バッテリ収納部31及び収納ボックス30とリアサイドボディーカバー29との間に配索される。したがって、自動二輪車1では、剛性の高いバッテリケースであるバッテリ収納部31にメインハーネス50を支持させているので、メインハーネス50を強固に支持することができる。また、シート16下周辺のリアサイドボディーカバー29を車幅方向に張り出さないように配置することができるので、外観性も向上できる。
次に、図3及び図4に示すように、本実施形態では、燃料タンクFの上面と給油トレー41における後張り出し部43Bとの間で生じる上下方向の空間に、燃料タンクF内で発生した気体(蒸発燃料)を捕集するキャニスタ60が配置されている。
図9に示すように、キャニスタ60は円柱状に形成され、その外周面に弾性材料からなる環状の保持体61が外嵌されている。保持体61には、その外周面から突出した固定部62が形成されている。この固定部62にスリット状に形成され保持体61の径方向に直交する方向に貫通する貫通孔が形成されている。
キャニスタ60は、燃料タンクFの上面に固定されて上方に立ち上がる保持爪体63を固定部62の貫通孔に挿通させて位置決めされている。これにより、キャニスタ60は、その軸線を左右方向に沿わせた状態で燃料タンクFから浮いて支持されている。
図3及び図8に示すように、キャニスタ60と燃料タンクFとの間には、これらキャニスタ60と燃料タンクF内部とを連通させるチャージホース65が設けられている。
また、キャニスタ60と自動二輪車1の吸気系との間には、これらキャニスタ60と吸気系とを連通させるパージホース66が設けられている。本実施形態では、パージホース66が吸気系におけるエアクリーナ36に接続される。しかし、パージホース66が吸気系における吸気管、スロットルボディ、コネクティングチューブのいずれかに接続されてもよい。
パージホース66は、第1パージホース66Aと第2パージホース66Bとを有している。第1パージホース66Aの一端はキャニスタ60に接続され、他端はパージコントロールバルブ67を介して第2パージホース66Bの一端に接続されている。第2パージホース66Bの他端は、エアクリーナ36に接続される。
チャージホース65及びパージホース66について詳述する。チャージホース65は、その一端を燃料タンクFの上面における給油口40の右方の位置に接続され、燃料タンクFから給油口40の前方を通過した後、後方に湾曲して、給油口40の後方を通過し、その後、さらに左方に延びるように湾曲して、キャニスタ60の右方を向く端面に接続されている。
すなわち、図4にも示すように、チャージホース65は、燃料タンクFの上面から延びて、給油口40と、給油トレー41における給油口40を囲う部位である囲繞部42との周囲を囲ってキャニスタ60に至るように配索されている。このような配索では、チャージホース65の経路を長く確保することができ、燃料タンクF内の気体(蒸発燃料)を効率良く凝縮することができる。したがって、キャニスタ60の捕集能力を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、図8に示すように、チャージホース65が平面視において、燃料タンクF(の上面内)に収まるように配置される。このため、チャージホース65が車幅方向に張り出さず、車両を小型化できるようになっている。
また、図4及び図11に示すように、給油トレー41のうちの前張り出し部43Fにおける底板部43F1に、下方に延びるL字状の前側フック部80が一体に形成されている。前側フック部80は、囲繞部42から前方に離間した位置にある。
また、給油トレー41のうちの囲繞部42における左側壁部には、L字状の左側フック部81が一体に形成されている。また、給油トレー41のうちの囲繞部42における後側壁部には、L字状フック部とこれに離間して前後方向で対向する板部を含んでなる後側フック部82が一体に形成されている。
チャージホース65は、前側フック部80、左側フック部81及び後側フック部82に載置されることで、これら各フック部に下方から支持されている。
図8に戻り、第1パージホース66Aは、その一端をキャニスタ60の右方を向く端面に接続され、キャニスタ60から前方に延び、他端をパージコントロールバルブ67に接続されている。パージコントロールバルブ67は、メインフレーム13にブラケット13Aを介して支持され車幅方向略中央に位置している。また、第2パージホース66Bは、その一端をパージコントロールバルブ67に接続して後方に延び、湾曲してキャニスタ60の後方を通過して、さらに後方に延びてエアクリーナ36に接続される。
パージコントロールバルブ67は、第1パージホース66Aの内圧が所定値以上となった際に開放する。パージコントロールバルブ67が開放すると、キャニスタ60に吸着された気体が、第1パージホース66A及び第2パージホース66Bを介して吸気系に供給される。すなわち、キャニスタ60から吸気系への気体の下流方向で、第1パージホース66Aは、パージコントロールバルブ67の上流側に配置され、第2パージホース66Bは、パージコントロールバルブ67の下流側に配置される。
図3及び図5に示すように、給油トレー41のうちの囲繞部42における右側壁部には、L字状の右側フック部83が一体に形成されている。また、図4に示すように、給油トレー41のうちの囲繞部42における左側壁部の上記した左側フック部81よりも上方の位置には、複数の左上側フック部84が上記左側壁部に一体に形成されている。
第1パージホース66Aは、右側フック部83に載置されて、右側フック部83に下方から支持される。また、第2パージホース66Bは、複数の左上側フック部84に載置されて、これら左上側フック部84に支持されている。
さらに、第2パージホース66Bは、キャニスタ60の後方を通過する部位で、バッテリ収納部31の前部から前下方に延びる嵌合軸部31Aの上面に載置され、この嵌合軸部31Aにも下方から支持されている。
また、本実施形態では、給油トレー41の後張り出し部43Bにおける延出部43B1に支持されるリッドロック機構部35には、ストライカー35Aを回動操作するためのフューエルリッドケーブル68が接続されている。フューエルリッドケーブル68は、給油トレー41の両側方のうちの、メインハーネス50が通過する側の反対側である左方を通過するように配索されている。図8に示すように、フューエルリッドケーブル68は、チャージホース65と平面視で重なるように配索されている。
また、図4に示すように、給油トレー41のうちの囲繞部42における左側壁部の左側フック部81と左上側フック部84との間には、左側中間フック部85が一体に形成されている。そして、フューエルリッドケーブル68は、左側中間フック部85に支持されている。
また、図3、図5、及び図6に示すように、給油トレー41の右方においては、シート16の開閉を操作するシートロックケーブル69が、メインハーネス50の上方に配索されている。シートロックケーブル69は、給油トレー41のうちの右張り出し部43Rにおける立壁部43R2から右方に張り出した支持板部86に下方から支持されている。支持板部86は断面L字状で車両前後方向に長尺に形成されている。
シートロックケーブル69はメインハーネス50よりも軽量であり、メインハーネス50の上方に位置して、メインハーネス50に平面視で重なっているので、自動二輪車1では、車両を低重心にすることができる。
また、本実施形態では、給油トレー41に、配管等を支持する係止部が複数形成される。このような構成とすると、配管等を支持するための部品の部品点数を削減できるとともに、給油トレー41の剛性を高めることができるので、配管等を強固に支持できる。
また、図8に示すように、本実施形態では、平面視で、第1パージホース66Aが、メインハーネス50の下方でこれに重なるとともに、シートロックケーブル69の下方でこれと重なっている。また、第2パージホース66Bは、チャージホース65及びフューエルリッドケーブル68の上方でこれらに平面視で重なっている。
また、図10に示すように、本実施形態では、給油トレー41における前張り出し部43Fの底板部43F1には、開口部90が形成され、上記した前側フック部80は、開口部90の周縁部のうちの後縁部から下方に向けて延びている。ここで、前側フック部80に支持されたチャージホース65は、図6に示すように、開口部90を通して、センターカバー24側に臨むようになっている。図9に示すように、開口部90の周囲においては、囲繞部42の前側壁部が開口部90の後方に位置するとともに、左右及び前方には、前張り出し部43Fの立壁部43F2が位置し、開口部90の周囲は、複数の壁部によって前後左右から囲われた状態となっている。
開口部90は、チャージホース65の配索作業の容易化のために設けられるものである。開口部90の周囲には複数の壁部が設けられることで、給油トレー41に溜まった液体が開口部90に流れるのが抑制され、当該液体を給油トレー41に接続させたドレインホース70に好適に流すことができる。図4に示すように、ドレインホース70は、囲繞部42の周壁部42Bの左側壁部の後下方の位置に形成されたドレイン穴71(図9、図10参照)に接続されて、下方に延びている。
さらに、図10に示すように、本実施形態では、給油トレー41における囲繞部42の後側壁部の上部側が、上方を向くように湾曲しており、この上部側の湾曲した部位に、開口部91が形成されている。図6に示すように、この開口部91は、後側フック部82に支持されたチャージホース65をセンターカバー24側に臨ますために形成されている。この開口部91は、チャージホース65の取付性を向上させている。
以上に記載した本実施形態に係る構造が適用された自動二輪車1では、メインハーネス50が、サイドボディーカバー部である、フロントサイドカバー22の後部、ロアサイドボディーカバー部25或いはリアサイドボディーカバー29と給油トレー41との間を通過するため、跨ぎ空間19の高さを低くすることができる。したがって、乗降性を確保できる。また、この自動二輪車1では、跨ぎ空間19下のセンターカバー24の下方空間に斜めに延びるようなフレーム部材を設けることなく、メインハーネス50を給油トレー41で支持する構造により、軽量化が図れる。
また、この自動二輪車1では、メインハーネス50が給油トレー41と平面視で重なることで、メインハーネス50の車幅方向の張り出しが抑制され、跨ぎ空間19の車幅寸法を抑制することができる。
また、自動二輪車1では、チャージホース65が給油口40及び給油トレー41の囲繞部42の周囲を通過することで、ロアサイドボディーカバー部25を、車幅方向への張り出しを抑制して配置することができる。
さらに、この自動二輪車1では、フューエルリッドケーブル68とチャージホース65とが平面視で重なることで、フューエルリッドケーブル68の車幅方向の張り出しが抑制され、跨ぎ空間の車幅寸法を抑制することができる。
また、この自動二輪車1では、シートロックケーブル69とメインハーネス50とが平面視で重なることで、シートロックケーブル69の車幅方向への張り出しが抑制され、跨ぎ空間の車幅寸法を抑制することができる。
さらにまた、この自動二輪車1では、第1パージホース66Aが、メインハーネス50及びシートロックケーブル69と平面視で重なり、第2パージホース66Bが、チャージホース65及びフューエルリッドケーブル68と平面視で重なることで、第1パージホース66A及び第2パージホース66Bの車幅方向への張り出しが抑制され、跨ぎ空間の車幅寸法を抑制することができる。
上記のようにして、この自動二輪車1では、乗降性を一層確保できる。
また、この自動二輪車1では、バッテリBを収納するべく剛性が確保されるバッテリ収納部31と、給油トレー41と、を嵌合軸部31Aで連結することで、給油トレー41の剛性を高めることができる。そのため、給油トレー41が支持する配管等を強固に支持することができる。
また、この自動二輪車1では、チャージホース65が開口部90を通して、センターカバー24側に臨むことで、チャージホース65の取付性を向上することができ、作業効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両) 10 ステアリングハンドル 12 ヘッドパイプ 16 シート 19 跨ぎ空間 20 ステップフロア(ステップフロア部) 22 フロントサイドカバー(サイドボディーカバー部) 24 センターカバー(センターカバー部) 24A フューエルリッド 25 ロアサイドボディーカバー部(サイドボディーカバー部) 29 リアサイドボディーカバー(サイドボディーカバー部) 30 収納ボックス(第1収納ボックス) 31 バッテリ収納部(第2収納ボックス) 40 給油口 41 給油トレー 50 メインハーネス(ハーネス部材) 60 キャニスタ 65 チャージホース 66A 第1パージホース 66B 第2パージホース 67 パージコントロールバルブ 68 フューエルリッドケーブル 69 シートロックケーブル 90 開口部 B バッテリ F 燃料タンク

Claims (7)

  1. ヘッドパイプに支持されるステアリングハンドルと、
    前記ステアリングハンドルの後方に配置される乗員着座用のシートと、
    前記シートに着座した乗員の足を載せるために、前記ステアリングハンドルと前記シートとの間であって、これらステアリングハンドル及びシートの下方に配置されるステップフロア部と、
    車体側面を覆うサイドボディーカバー部と、
    前記サイドボディーカバー部から車幅方向に延びるセンターカバー部と、
    前記サイドボディーカバー部及び前記センターカバー部で囲まれる空間に配置され、上面に給油口を備える燃料タンクと、
    前記給油口の周囲を囲うように配置されて、前記燃料タンクに支持される給油トレーと、を備え、
    前記センターカバー部の上方であって、前記ステアリングハンドルと前記シートとの間に、乗員が乗車のために足を通す跨ぎ空間が形成される
    鞍乗型車両において用いられる、鞍乗型車両のハーネス配索構造であって、
    前記跨ぎ空間の前方及び後方に跨って延びるハーネス部材は、前記センターカバー部の下方に配索され、前記給油トレーの側方を通過して、前記サイドボディーカバー部と前記給油トレーとの間に配索され
    前記燃料タンクと前記給油トレーとの間で生じる上下方向の空間に、前記燃料タンク内で発生した気体を捕集するキャニスタが配置され、
    前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続するチャージホースが、前記燃料タンクの上面から延びて、前記給油口と、前記給油トレーにおける前記給油口を囲う部位との周囲を囲って前記キャニスタに至るように配索されるとともに、前記給油トレーに支持される
    ことを特徴とする鞍乗型車両のハーネス配索構造。
  2. 前記ハーネス部材は、前記給油トレーと平面視で重なるように配索される
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のハーネス配索構造。
  3. 前記センターカバー部には、前記給油口を開閉可能に閉塞するフューエルリッドが設けられ、
    前記フューエルリッドの開閉を操作するフューエルリッドケーブルが、前記給油トレーの両側方のうちの、前記ハーネス部材が通過する側の反対側の前記給油トレーの側方を通過して、前記チャージホースと平面視で重なるように配索される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のハーネス配索構造。
  4. 前記シートは、その下方の空間を開閉可能に配置され、前記シートの開閉を操作するシートロックケーブルが、前記ハーネス部材の上方に配索され、前記給油トレーに支持される
    ことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のハーネス配索構造。
  5. 前記キャニスタと前記鞍乗型車両の吸気系とが、車体フレームに支持されるパージコントロールバルブ、このパージコントロールバルブの上流側に配置される第1パージホース、及びこのパージコントロールバルブの下流側に配置される第2パージホースを介して接続され、
    前記第1パージホースは、前記ハーネス部材及び前記シートロックケーブルと平面視で重なるように配索され、
    前記第2パージホースは、前記チャージホース及び前記フューエルリッドケーブルと平面視で重なるように配索され、
    前記給油トレーは、前記第1パージホース及び前記第2パージホースを支持する
    ことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両のハーネス配索構造。
  6. 前記シートの下方に、第1収納ボックスが配置され、
    前記第1収納ボックスには、その前部から前方に膨出し、バッテリを収納する第2収納ボックスが設けられ、
    前記給油トレーと前記第2収納ボックスとは、車両前後方向で当接して連結し、この連結部位で前記第2パージホースを支持する
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両のハーネス配索構造。
  7. 前記給油トレーには、前記チャージホースを前記センターカバー部側に臨ませる開口部が形成されるとともに、前記開口部の周囲を囲う壁部が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のハーネス配索構造。
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