JP6107699B2 - 車両用ポップアップフード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ポップアップフード装置に関する。
下記特許文献1〜特許文献3には、車両の前部に設けられたフロントフードの前端部又はフロントフード全体を車両上方側に向けてポップアップさせる車両用ポップアップフード装置が開示されている。これらの文献に記載された技術について簡単に説明すると、下記特許文献1に記載された車両用ポップアップフード装置は、ラジエータサポートの上部に車幅方向に間隔を空けて配置された一対のロックストライカと、この一対のロックストライカを車両上方側に向けて移動させる一対のアクチュエータと、を備えている。一対のアクチュエータがそれぞれ作動することによってフロントフードの前端部がロックストライカと共に車両上方側に移動する(ポップアップする)ことが可能となっている。また、下記特許文献2及び特許文献3に記載された車両用ポップアップフード装置は、フロントフードの前端部の下方側に車幅方向に間隔を空けて配置された一対のリンク機構、又はフロントフードの前端部及び後端部の下方側に配置されたアクチュエータ及びリンク機構等を備えている。アクチュエータ及びリンク機構が作動されることによってフロントフードを車両上方側に移動させる(ポップアップさせる)ことが可能となっている。
特開2004−249872号公報 特開2004−299614号公報 特開2006−199179号公報
しかしながら、上記特許文献1〜特許文献3に記載された車両用ポップアップフード装置では、フロントフードにおいてアクチュエータの作動力が入力される部位は当該アクチュエータの作動に連動して上昇するが、フロントフードにおいてアクチュエータの作動力が入力される部位から離れた部位はアクチュエータの作動に遅れて上昇する。すなわち、上記特許文献1〜特許文献3に記載された車両用ポップアップフード装置には、フロントフードを車幅方向に沿ってより均一に持ち上げるという観点では改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、フロントフードを車幅方向に沿ってより均一に持ち上げることができる車両用ポップアップフード装置を得ることが目的である。
請求項1記載の車両用ポップアップフード装置は、車両前部に配置され、車幅方向及び車両前後方向に延びるフードアウタパネルと、前記フードアウタパネルの車両下方側に配置されたフードインナパネルと、を含んで構成されていると共に、前記フードアウタパネルの前端部と前記フードインナパネルの前端部との間に車幅方向に沿って空隙が形成されたフロントフードと、車幅方向に間隔を空けて配置されていると共に前記フロントフードの前端部の下方側に配置され、前記フロントフードを車両上方側へ持ち上げることによって該フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置へ移動させる一対のアクチュエータと、前記空隙内に前記フードアウタパネルと離間して配置され、前記フードインナパネルに接合される前側フランジ部と、該前側フランジ部よりも車両後方側において前記フードインナパネルに接合される後側フランジ部と、前記前側フランジ部の車両後方側の端から車両上方側に向けて延びる前壁部と、前記後側フランジ部の車両前方側の端から車両上方側に向けて延びる後壁部と、を有し、車両側面視で車両下方側が開放されたハット型断面に形成され、車幅方向一方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、車幅方向他方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、を車幅方向に架け渡す補強部と、を備え、前記アクチュエータが、前記前壁部又は前記後壁部の車両下方側に配置されている
請求項1記載の車両用ポップアップフード装置によれば、アクチュエータが作動すると、当該アクチュエータがフロントフードを閉止位置から持ち上げ位置へ移動させる。これにより、フロントフードがポップアップする。ここで、本発明では、一方側のアクチュエータとフロントフードとの当接点と他方側のアクチュエータとフロントフードとの当接点との間に補強部が架け渡されている。これにより、一対のアクチュエータからフロントフードに入力される荷重を補強部に分散させることができ、一方側のアクチュエータとフロントフードとの当接点と他方側のアクチュエータとフロントフードとの当接点との間の部位が変形することを抑制することができる。すなわち、当該部位が一対のアクチュエータの作動に遅れて上昇することを抑制することができ、ひいては、フロントフードを車幅方向に沿ってより均一に持ち上げることができる。
また、請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、補強部が、フードアウタパネルと離間して配置された状態でフードインナパネルに固定されているため、被衝突物がフロントフードの前端部に当接した際に、フードアウタパネルの変形が補強部によって規制され難くなっている。これにより、フロントフードの前端部におけるエネルギー吸収性能を確保することができる。
さらに、請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、補強部が上記断面形状とされていることにより、当該補強部の重量の増加を抑制しつつ当該補強部の車両上下方向への剛性を確保することができる。
また、請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、補強部の前壁部及び後壁部が前側フランジ部及び後側フランジ部に対してそれぞれ車両上方側に向けて延びているため、前壁部及び後壁部の重量増加を抑制しつつ当該前壁部及び後壁部の車両前後方向軸回りの断面二次モーメントを大きくすることができる。当該前壁部又は後壁部の車両下方側にアクチュエータを配置することにより、当該アクチュエータの作動時にフードインナパネルの前端部が変形することを抑制することができる。これにより、フードアウタパネルの前端部とフードインナパネルの前端部との間に形成された空隙が狭められることが抑制され、フロントフードの前端部におけるエネルギー吸収性能を確保することができる。また、補強部の前壁部及び後壁部は、車両後方向への荷重に対しては傾倒し易くなっているため、フロントフードの前端部に被衝突物が当接して、車両後方向への荷重が補強部の前壁部及び後壁部に入力された際に、当該前壁部及び後壁部を傾倒させることができる。これにより、フードアウタパネルの変形が補強部によって規制され難くなり、フロントフードのエネルギー吸収性能を確保することができる。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項記載の発明において、前記空隙内には、前記フードアウタパネルと前記フードインナパネルとを車両上下方向に繋ぐ連結部が設けられており、前記連結部の下端部が、前記前壁部に沿って配置されている。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、フードアウタパネルとフードインナパネルとを車両上下方向に繋ぐ連結部を有することによって、アクチュエータの作動時にフードアウタパネルの前端部とフードインナパネルの前端部との間に形成された空隙が狭められることを抑制することができる。また、連結部の下端部が、補強部の前壁部に沿って配置されていることにより、車両後方向への荷重が連結部に入力された際に、当該連結部を前壁部の上端部を起点として屈曲させることができる。これにより、フードアウタパネルの変形が連結部によって規制され難くなり、フロントフードのエネルギー吸収性能を確保することができる。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項記載の発明において、前記連結部は、車幅方向に沿って複数箇所に設けられており、各々の前記連結部には、車幅方向に沿って互いに平行に稜線が形成されている。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、車両後方向への荷重が各々の連結部に入力された際に、各々の連結部を当該各々の連結部に形成された稜線を起点として屈曲させることができる。これにより、フードアウタパネルの変形が各々の連結部によって規制され難くなり、フロントフードのエネルギー吸収性能を確保することができる。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項記載の発明において、各々の前記連結部が、車幅方向に所定の間隔を空けた状態で連結されている。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、各々の連結部が連結されていることにより、当該各々の連結部を補強部及びフードインナパネル等に取付ける際の作業性を向上させることができる。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の発明において、前記一対のアクチュエータの車幅方向の中間部には、前記フロントフードの前端部を支持するフードロック装置が設けられている。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、フロントフードの前端部を支持するフードロック装置が一対のアクチュエータの車幅方向の中間部に設けられていることにより、アクチュエータの作動時にフロントフードの前端部における車幅方向の中間部が揺動することを抑制することができる。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置は、車両前部に配置され、車幅方向及び車両前後方向に延びるフードアウタパネルと、前記フードアウタパネルの車両下方側に配置されたフードインナパネルと、を含んで構成されていると共に、前記フードアウタパネルの前端部と前記フードインナパネルの前端部との間に車幅方向に沿って空隙が形成されたフロントフードと、車幅方向に間隔を空けて配置されていると共に前記フロントフードの前端部の下方側に配置され、前記フロントフードを車両上方側へ持ち上げることによって該フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置へ移動させる一対のアクチュエータと、前記空隙内に配置され、前記フードインナパネルに接合される前側フランジ部と、該前側フランジ部よりも車両後方側において前記フードインナパネルに接合される後側フランジ部と、前記前側フランジ部と前記後側フランジ部との車両前後方向の中間部において前記フードインナパネルに接合されるか又は前記フードインナパネルに沿って配置される中間壁部と、を有し、車幅方向一方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、車幅方向他方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、を車幅方向に架け渡す補強部と、を備え、前記アクチュエータが、前記中間壁部の車両下方側に配置されている
請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、フードインナパネルにおいて前側フランジ部及び後側フランジ部が接合された部位の車両前後方向の中間部の変形を中間壁部によって抑制することができる。
また、請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、アクチュエータがフードインナパネルに当接した際に、当該アクチュエータが当接する部位、即ち、フードインナパネルにおいて中間壁部と車両上下方向に対向する部位の変形を抑制することができる。
請求項記載の車両用ポップアップフード装置は、車両前部において車幅方向及び車両前後方向に延びるフロントフードと、車幅方向に間隔を空けて配置されていると共に前記フロントフードの前端部の下方側に配置され、前記フロントフードを車両上方側へ持ち上げることによって該フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置へ移動させる一対のアクチュエータと、車幅方向一方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、車幅方向他方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、を車幅方向に架け渡す補強部と、を備え、前記補強部は、前記一対のアクチュエータに設けられていると共に前記一対のアクチュエータの作動時に前記フロントフードに当接する当接部と、前記フロントフードの前端部に固定されていると共に車幅方向の両端部が前記当接部の車幅方向内側の端部と車両上下方向にオーバーラップして配置された横部材と、を含んで構成されている
請求項記載の車両用ポップアップフード装置によれば、一対のアクチュエータが作動して、当該アクチュエータの当接部がフロントフードに当接することによって、一方側のアクチュエータの当接部と他方側のアクチュエータの当接部との間に横部材が架け渡される。これにより、一対のアクチュエータからフロントフードに入力される荷重を横部材に分散させることができる。これにより、フロントフードを車幅方向に沿ってより均一に持ち上げることができる。
本発明に係る車両用ポップアップフード装置は、フロントフードを車幅方向に沿ってより均一に持ち上げることができる、という優れた効果を有する。
本実施形態の車両用ポップアップフード装置を模式的に示した正面図である。 図1に示された車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前部を模式的に示した斜視図である。 図1に示された車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前部を模式的に示した平面図である。 図3に示されたA−A線に沿って切断した車両の前端部を拡大して示す拡大断面図である。 第1変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードの前端部を示す図4に対応する拡大断面図である。 第2変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフードインナパネルを示す斜視図である。 第3変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードの前端部を示す図4に対応する拡大断面図である。 第4変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するアクチュエータを示す斜視図である。 第4変形例に係る車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前端部を車幅方向に沿って切断した断面を示す断面図である。 第5変形例に係る車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前部を模式的に示した平面図である。 図10に示されたB−B線に沿って切断した車両の前端部を拡大して示す拡大断面図である。 図10に示されたC−C線に沿って切断した車両の前端部を拡大して示す拡大断面図である。 第6変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードの前端部を示す図4に対応する拡大断面図である。 第7変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードの前端部を示す図4に対応する拡大断面図である。 第8変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードの前端部を示す図4に対応する拡大断面図である。 第9変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードの前端部を示す図4に対応する拡大断面図である。 第10変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードに設けられた連結部を示す斜視図である。 第11変形例に係る車両用ポップアップフード装置を構成するフロントフードに設けられた連結部を示す斜視図である。
次に、図1〜図4を用いて本発明の実施形態に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の外側方向をそれぞれ示している。また以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1〜図3に示されるように、本実施形態の車両用ポップアップフード装置10は、車両前部において車幅方向及び車両前後方向に延びるフロントフード12を備えている。また、車両用ポップアップフード装置10は、フロントフード12を車両上方側へ持ち上げることによって当該フロントフード12を閉止位置(符号Aで指示された状態)から持ち上げ位置(符号Bで示された状態)へ移動させる一対のアクチュエータ16を備えている。さらに、車両用ポップアップフード装置10は、フロントフード12を閉止位置から持ち上げ位置に至るまで保持するフードロック装置14と、フードロック装置14を閉止位置(符号Cで示された状態)に固定する固定装置18と、アクチュエータ16の作動に連動して固定装置18によるフードロック装置14の固定を解除する固定解除装置20と、を備えている。以下、先ずフロントフード12の構成について説明し、次いでフードロック装置14、及びアクチュエータ16について説明する。
(フロントフード12の構成)
図2及び図3に示されるように、フロントフード12は、車両平面視で略矩形状に形成されており、このフロントフード12は、図示しないパワーユニットが収容されたパワーユニットルームを車両上方側から覆っている。具体的には、図4に示されるように、フロントフード12は、車両上方側に配置され車両前後方向及び車幅方向に延びるフードアウタパネル70と、当該フードアウタパネル70の車両下方側に配置されたフードインナパネル72と、を主要な要素として構成されている。フードアウタパネル70とフードインナパネル72とは、フードアウタパネル70の端部にヘミング加工が施されること等によって一体化されている。
フードアウタパネル70の前端部70Aは、車両上方側に向けて凸状となるように緩やかに湾曲している。また、フードインナパネル72の前端部72Aは、フードアウタパネル70の前端部が接合される接合部74と、接合部74の上端から後方側に向かうにつれて上方側に傾斜して延びる第1延在部76と、第1延在部76の後端から上方側に屈曲して延びる第2延在部78と、を備えている。さらに、フードインナパネル72の前端部72Aは、第2延在部78の上端から後方側に向けて延びると共に前後方向の中間部に上方側に向けて突出する凸部80が形成された第3延在部82を備えている。また、フードインナパネル72の前端部72Aは、第3延在部82の後端から上方側に向かうにつれて後方側に傾斜して延びると共に上下方向の中間部に段部84が形成された第4延在部86と、第4延在部86の上端から後方側に屈曲して延びると共にフードアウタパネル70と近接して配置された第5延在部88と、を備えている。フードアウタパネル70の前端部70A及びフードインナパネル72の前端部72Aが上記のように形成されることによって、フードアウタパネル70の前端部70Aとフードインナパネル72の前端部72Aとの間には、所定の空隙Sが形成されている。
フードアウタパネル70の前端部70Aとフードインナパネル72の前端部72Aとの間に形成された空隙S内には、車幅方向を長手方向とする補強部90が配設されている。この補強部90は、車両側面視で下方側が開放されたハット型断面に形成された第1補強部92と、第1補強部92の下方側に配置された第2補強部94と、を含んで構成されている。
具体的には、第1補強部92は、第2補強部94の前側フランジ部94A及び後側フランジ部94Bにそれぞれ接合される前側フランジ部92A及び後側フランジ部92Bを備えている。また、第1補強部92は、前側フランジ部92Aの後端及び後側フランジ部92Bの前端からそれぞれ上方側に向けて屈曲して延びる前壁部92C及び後壁部92Dを備えている。さらに、第1補強部92は、前壁部92Cの上端と後壁部92Dの上端とを前後方向に繋ぐと共に前後方向の中間部に窪み部92Eが形成された頂壁部92Fを備えており、この頂壁部92Fの前方側の部位及び後方側の部位は、それぞれ接着剤を介してフードアウタパネル70の下方側の面に接合されている。
第2補強部94は、フードインナパネル72の第3延在部82の前端側及び後端側にそれぞれ溶接にて接合される前側フランジ部94A及び後側フランジ部94Bと、前側フランジ部94Aと後側フランジ部94Bとを前後方向に繋ぐ中間壁部94Cと、を備えている。中間壁部94Cの前後方向の中間部は、フードインナパネル72の第3延在部82側に向けて突出すると共に当該第3延在部82に溶接にて接合される接合部94Dとされている。なお、前側フランジ部94Aと接合部94Dとの間の部位は、フードインナパネル72の第3延在部82に形成された凸部80に対応して窪んでいる。
図3に示されるように、以上説明したフロントフード12の後端部は一対のフードヒンジ17によって回動可能に支持されている。
図1に示されるように、フロントフード12の前端部における車幅方向の中間部には、フードストライカ22が取付けられている。このフードストライカ22が車体の前端部における車幅方向の中間部に配置された単一のフードロック装置14に係止されることによって、フロントフード12が閉止位置に保持される、即ち、フロントフード12の回動が規制されるようになっている。
フードストライカ22は、車両側面視で車両上方側に向けて開放された略U字状に形成されており、また、フードストライカ22の下端部は、フロントフード12が閉止された状態において車両前後方向に延びる係止部22Aとされている。
(フードロック装置14)
フードロック装置14は、フードロック装置本体24と、当該フードロック装置本体24を支持するロックベース26と、を備えている。
フードロック装置本体24は、車両正面視で略矩形状に形成されており、このフードロック装置本体24の上部には、フードストライカ22の係止部22Aが係止される係止凹部28が形成されている。
また、フードロック装置本体24の下端部には、固定装置18の主要部を構成する固定片19が当接する固定ピン30が接合されている。さらに、フードロック装置本体24は、フードストライカ22の係止部22Aを係止凹部28の深さ方向の端部に保持する図示しないラッチを備えている。また、フードロック装置本体24の車幅方向右側の端部には、支持ピン32が固定されている。
ロックベース26は、車両前後方向を板厚方向として車幅方向に延在する矩形板状に形成されており、このロックベース26の車幅方向右側かつ車両上方側の端部には、円形の支持孔が形成されている。フードロック装置本体24に固定された支持ピン32がロックベース26に形成された支持孔に挿入されることによって、フードロック装置本体24が閉止位置から持ち上げ位置(符号Dで示された状態)の範囲で回動することが可能となっている。
図2に示されるように、以上説明したフードロック装置14はラジエータサポート60のアッパメンバ66の車幅方向の中間部に固定されている。
(アクチュエータ16)
図1に示されるように、アクチュエータ16は、フードロック装置14の車幅方向右側及び左側にそれぞれ設けられており、このアクチュエータ16は、上下方向を軸方向とする円柱状に形成された軸部33と、当該軸部33に対して車両上方側に伸び出るシリンダ34と、を有して構成されている。
軸部33の上端部には、図示しないマイクロガスジェネレータが取り付けられており、このマイクロガスジェネレータが作動してシリンダ34内の圧力が上昇することによって、シリンダ34が軸部33に対して車両上方側に移動するようになっている。
図3及び図4に示されるように、以上説明した一対のアクチュエータ16は、上記補強部90の車幅方向右側の端部及び左側の端部の下方側にそれぞれ配置され、かつ、補強部90の一部を構成する第2補強部94の接合部94Dの下方側に配置されている。そして、図2に示されるように、一対のアクチュエータ16は、ラジエータサポート60のアッパメンバ66に固定されている。図1に示されるように、一対のアクチュエータ16が上記の位置に配設されていることによって、当該一対のアクチュエータ16の作動時に、車幅方向右側に配置されたアクチュエータ16とフロントフード12との当接点Pと、車幅方向左側に配置されたアクチュエータ16とフロントフード12との当接点Pと、が補強部90によって車幅方向に繋がれるようになっている。換言すると、左右の当接点Pとの間に補強部90が架け渡されるようになっている。なお、左右の当接点Pとの間に補強部90が架け渡された状態とは、アクチュエータ16(シリンダ34)の荷重を補強部90に伝達することが可能とされた状態を意味するものであり、アクチュエータ16(シリンダ34)と補強部90とがダイレクトに接していることのみを意味するものではない。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、アクチュエータ16が作動する前の状態では、フードロック装置本体24が固定装置18によって閉止位置に固定されている。そして、フロントフード12に取付けられたフードストライカ22がフードロック装置本体24の係止凹部28に係止されて、フードストライカ22が図示しないラッチにより係止凹部28に係止された状態に保持されることによって、フロントフード12が閉止位置に保持されている。
また、本実施形態では、アクチュエータ16が作動すると、固定片19が固定解除装置20を介して回動され、当該固定片19が固定ピン30と接していない状態とされる。すなわち、固定装置18によるフードロック装置本体24の固定が固定解除装置20によって解除され、フードロック装置本体24が支持ピン32を軸中心として回動可能となる。また、アクチュエータ16が作動することによって、シリンダ34が軸部33に対して上方側に移動すると、シリンダ34の上端がフロントフード12に当接する。そして、シリンダ34が上方側に更に移動すると、当該シリンダ34がフロントフード12を持ち上げる。これにより、フロントフード12が閉止位置から持ち上げ位置に移動する、即ち、フロントフード12がポップアップする。
ここで、本実施形態では、一方側のアクチュエータ16とフロントフード12との当接点Pと他方側のアクチュエータ16とフロントフード12との当接点Pとの間に補強部90が架け渡されている。これにより、一対のアクチュエータ16からフロントフード12に入力される荷重を補強部90に分散させることができ、一方側のアクチュエータ16とフロントフード12との当接点Pと他方側のアクチュエータ16とフロントフード12との当接点Pとの間の部位が変形することを抑制することができる。すなわち、当該部位が一対のアクチュエータ16の作動に遅れて上昇することを抑制することができ、ひいては、フロントフード12を車幅方向に沿って均一に持ち上げることができる。
また、本実施形態では、フロントフード12の前端部を支持するフードロック装置14が一対のアクチュエータ16の車幅方向の中間部に設けられていることにより、アクチュエータ16の作動時にフロントフード12の前端部における車幅方向の中間部が揺動することを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、一対のアクチュエータ16が、補強部90の一部を構成する第2補強部94の接合部94Dの下方側に配置されていることにより、フードインナパネル72においてアクチュエータ16が当接する部位の変形を抑制することができる。
(第1変形例に係る車両用ポップアップフード装置)
次に、図5を用いて上記実施形態の第1変形例に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、本変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、フードアウタパネル70の前端部70Aとフードインナパネル72の前端部72Aとの間に形成された空隙S内に、車両側面視で下方側が開放されたハット型断面に形成された補強部96が設けられていることに特徴がある。この補強部96は、フードインナパネル72の第3延在部82の前端側及び後端側にそれぞれ溶接にて接合される前側フランジ部96A及び後側フランジ部96Bを備えている。また、補強部96は、前側フランジ部96Aの後端及び後側フランジ部96Bの前端からそれぞれ上方側に向けて屈曲して延びる前壁部96C及び後壁部96Dを備えている。さらに、補強部96は、前壁部96Cの上端と後壁部96Dの上端とを前後方向に繋ぐ頂壁部96Eを備えている。また、補強部96がフードインナパネル72に固定された状態において、当該補強部96は、フードアウタパネル70と離間している。さらに、アクチュエータ16は、車両側面視で頂壁部96Eの下方側に配置されている。
以上説明した本変形例では、補強部96が、フードアウタパネル70と離間して配置された状態でフードインナパネル72に固定されているため、被衝突物がフロントフード12の前端部に当接した際に、フードアウタパネル70の変形が補強部96によって規制され難くなっている。これにより、フロントフード12の前端部におけるエネルギー吸収性能を確保することができる。
また、本変形例では、補強部96の前壁部96C及び後壁部96Dが前側フランジ部96A及び後側フランジ部96Bに対してそれぞれ車両上方側に向けて延びているため、前壁部96C及び後壁部96Dの重量増加を抑制しつつ当該前壁部96C及び後壁部96Dの車両前後方向軸回りの断面二次モーメントを大きくすることができる。これにより、補強部96の重量の増加を抑制しつつ当該補強部96の車両上下方向への剛性を確保することができる。
(第2変形例に係る車両用ポップアップフード装置)
次に、図6を用いて上記実施形態の第2変形例に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、本変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、フードインナパネル72の一部の厚みがその周縁部の厚みに比して厚く設定されることによって、当該フードインナパネル72の一部に補強部98が形成されていることに特徴がある。このフードインナパネル72は、車両平面視で略矩形状に形成された後側構成部100と、車両平面視で車幅方向を長手方向とする略矩形状に形成された前側構成部102と、を備えている。前側構成部102は、後側構成部の厚みよりも厚い板材を用いて形成されており、この前側構成部102の後端部と後側構成部100の前端部とが車両上下方向に重ね合わされた状態で、前側構成部102の後端部と後側構成部100の前端部とが溶接にて接合されている。そして、前側構成部102と後側構成部100とが接合された部位が補強部98とされている。なお、前側構成部102の後端部は後側構成部100の前端部に対して上方側に配置されている。また、アクチュエータ16(図1参照)は、補強部98の下方側に配置されている。
以上説明した本変形例では、フードインナパネル72の一部を当該フードインナパネル72を構成する部材同士を重ね合わせて接合することによって厚肉とし、当該厚肉とされた部位を補強部98とすることにより、被衝突物がフロントフード12の前端部に当接した際に、フードアウタパネル70の変形が補強部98によって規制され難くなっている。これにより、フロントフード12の前端部におけるエネルギー吸収性能を確保することができる。
(第3変形例に係る車両用ポップアップフード装置)
次に、図7を用いて上記実施形態の第3変形例に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、本変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、フロントフード12が樹脂材料としての繊維強化樹脂材を用いて形成されていると共に当該フロントフード12の内部に金属製の補強部104が内包されていることに特徴がある。具体的には、補強部104は、車幅方向を長手方向とすると共に上下方向を厚み方向とする板状に形成されており、この補強部104は、フードインナパネル72の前端部72Aに内包(インサート成形)されることによって当該フードインナパネル72の骨格部材として機能している。また、アクチュエータ16(図1参照)は、補強部104の下方側に配置されている。
以上説明した本変形例では、フロントフード12の軽量化を図りつつフロントフード12を車幅方向に沿ってより均一に持ち上げることができる。
なお、本変形例では、金属製の補強部104をフロントフード12に内包した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、リブや厚肉部をフードインナパネルに設け、当該フードインナパネルに設けられたリブや厚肉部を補強部とすることもできる。
(第4変形例に係る車両用ポップアップフード装置)
次に、図8及び図9を用いて上記実施形態の第4変形例に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、本変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、アクチュエータ16のシリンダ34に固定された当接部106と、フロントフード12の前端部に固定された横部材としてのストライカベース108と、を含んで補強部110が構成されていることに特徴がある。
当接部106は、車幅方向を長手方向とする矩形ブロック状に形成されており、この当接部106はシリンダ34の上端に溶接にて接合されている。また、シリンダ34から当接部106の車幅方向内側の端部106Aまでの距離は、シリンダ34から当接部106の車幅方向外側の端部106Bまでの距離よりも長く設定されている。
ストライカベース108は、車幅を長手方向とする矩形板状に形成されており、このストライカベース108の車幅方向の中間部には、フードストライカ22が固定されている。また、ストライカベース108は、フードインナパネル72の車両上方側の面に図示しないボルト等を介して固定されている。また、図9に示されるように、ストライカベース108の車幅方向の右側及び左側の端部108Aは、当接部106の車幅方向内側の端部106Aと車両上下方向にオーバーラップして配置されている。
以上説明した本変形例では、一対のアクチュエータ16が作動して、当該アクチュエータ16の当接部106がフロントフード12に当接することによって、一方側のアクチュエータ16の当接部106と他方側のアクチュエータ16の当接部106との間にストライカベース108が架け渡される。これにより、一対のアクチュエータ16からフロントフード12に入力される荷重をストライカベース108に分散させることができる。これにより、フロントフード12を車幅方向に沿って均一に持ち上げることができる。
なお、本変形例では、一方側のアクチュエータ16の当接部106と他方側のアクチュエータ16の当接部106との間にストライカベース108が架け渡される例について説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、フードインナパネル72の前端部に横部材としてのリインフォースを接合し、当該リインフォースが、一方側のアクチュエータ16の当接部106と他方側のアクチュエータ16の当接部106との間に架け渡されるように構成することもできる。
(第5変形例に係る車両用ポップアップフード装置)
次に、図10〜図12を用いて上記実施形態の第5変形例に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図10〜図12に示されるように、本変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、フードアウタパネル70の前端部70Aとフードインナパネル72の前端部72Aとの間に形成された空隙S内に、第1変形例で用いた補強部96が設けられていると共に、上記実施形態の第1補強部92と略同一の断面形状とされた連結部112がアクチュエータ16の上方側にのみ設けられていることに特徴がある。
連結部112の前側フランジ部92Aは、補強部96の前側フランジ部96Aを介して第3延在部82に溶接にて接合されており、連結部112の後側フランジ部92Bは、第4延在部86の段部84に溶接にて接合されている。
また、図12に示されるように、アクチュエータ16は、補強部96の前壁部96C及び連結部112の前壁部92Cの下方側に配置されている。
以上説明した本変形例では、補強部96の前壁部96C及び連結部112の前壁部92Cの下方側にアクチュエータ16を配置することによって、アクチュエータ16の作動時にフードアウタパネル70の前端部70Aとフードインナパネル72の前端部72Aとの間に形成された空隙Sが狭められることを抑制することができる。なお、以上説明したように、連結部112の断面形状は第1補強部92と略同一の断面形状とされているが、その機能は第1補強部92の機能と異なっている。
(第6変形例〜第9変形例に係る車両用ポップアップフード装置)
次に、図13〜図16を用いて上記実施形態の第6変形例〜第9変形例に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図13〜図16に示されるように、本変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、フードアウタパネル70とフードインナパネル72とを車両上下方向に繋ぐ、又はフードアウタパネル70とフードインナパネル72とを補強部96を介して繋ぐ連結部114,116,118,120がアクチュエータ16の上方側に設けられていることに特徴がある。
第6変形例に係る車両用ポップアップフード装置では、図13に示されるように、連結部114は、車両上下方向を長手方向とする板状に形成されており、この連結部114は、フードアウタパネル70に接合される第1接合部114Aと、補強部96の前側フランジ部96Aを介してフードインナパネル72に接合される第2接合部114Bと、第1接合部114Aと第2接合部114Bとを上下方向に繋ぐ連結壁部114Cと、を備えている。また、連結壁部114Cの下端側は、補強部96の前壁部96Cに接している。
第7変形例に係る車両用ポップアップフード装置では、図14に示されるように、連結部116の第2接合部114Bは、補強部96の後側フランジ部96Bを介してフードインナパネル72に接合されている。また、連結壁部114Cの下端側は、補強部96の後壁部96Dに接している。さらに、連結壁部114C及び後壁部96Dの下方側にアクチュエータ16が配置されている。
第8変形例に係る車両用ポップアップフード装置では、図15に示されるように、連結部118の第2接合部114Bは、補強部96の前壁部96Cに接合されている。第9変形例に係る車両用ポップアップフード装置では、図16に示されるように、連結部120の第2接合部114Bは、補強部96の頂壁部96Eに接合されている。
以上説明した本変形例では、フードアウタパネル70とフードインナパネル72とを車両上下方向に繋ぐ連結部114,116,118,120を有することによって、アクチュエータ16の作動時にフードアウタパネル70の前端部70Aとフードインナパネル72の前端部72Aとの間に形成された空隙Sが狭められることを抑制することができる。
また、図13及び図15に示されるように、連結部114,118の連結壁部114Cが補強部96の前壁部96Cに沿って配置されている構成においては、車両後方向への荷重が連結部114,118に入力された際に、連結壁部114Cを前壁部96Cの上端部を起点として屈曲させることができる。これにより、フードアウタパネル70の変形が連結部114,118によって規制され難くなり、フロントフード12のエネルギー吸収性能を確保することができる。
(第10変形例及び第11変形例に係る車両用ポップアップフード装置)
次に、図17及び図18を用いて上記実施形態の第10変形例及び第11変形例に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図17に示されるように、第10変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、車両側面視で下方側が開放されたハット型断面に形成されていると共に、フードアウタパネル70とフードインナパネル72とを車両上下方向に繋ぐ複数の連結部122(本実施形態では4個の連結部122)が、フードインナパネル72の上面に接合されていることに特徴がある。この連結部122は、フードインナパネル72に接合される前側フランジ部122A及び後側フランジ部122Bと、前側フランジ部122Aの後端及び後側フランジ部122Bの前端から上方側に向けて延びる前壁部122C及び後壁部122Dと、を備えている。また、連結部122は、前壁部122Cの上端と後壁部122Dの上端とを前後方向に繋ぐと共に、フードアウタパネル70(図12等参照)に接合される頂壁部122Eを備えている。さらに、前側フランジ部122Aと前壁部122Cとの境界部、後側フランジ部122Bと後壁部122Dとの境界部、前壁部122Cと頂壁部122Eとの境界部、及び後壁部122Dと頂壁部122Eとの境界部には、車幅方向に沿って互いに平行に稜線124が形成されている。
上記複数の連結部122は、車幅方向に所定の間隔を空けて配置された状態でフードインナパネル72に接合されている。また、複数の連結部122のうち車幅方向外側に配置された連結部122は、アクチュエータ16(図12等参照)の上方側に配置されている。
以上説明した本変形例では、車両後方向への荷重が各々の連結部122に入力された際に、各々の連結部122を稜線124を起点として屈曲させることができる。これにより、フードアウタパネル70の変形が各々の連結部122によって規制され難くなり、フロントフード12のエネルギー吸収性能を確保することができる。
また、第11変形例では、各々の連結部122が車幅方向に所定の間隔を空けて配置された状態でフランジ連結部126によって互いに連結されている。これにより、当該各々の連結部122をフードインナパネル72に取付ける際の作業性を向上させることができる。なお、本変形例では、各々の連結部122の前側フランジ部122Aをフランジ連結部126によって連結しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、各々の連結部122の頂壁部122Eや前壁部122C等を連結してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
なお、前述の図5〜図7に示された第1変形例〜第3変形例に係る車両用ポップアップフード装置は、本発明の参考例とする。
10 車両用ポップアップフード装置
12 フロントフード
14 フードロック装置
16 アクチュエータ
70 フードアウタパネル
70A フードアウタパネルの前端部
72 フードインナパネル
72A フードインナパネルの前端部
90 補強部
92 補強部
94 補強部
94C 中間壁部
96 補強部
96A 前側フランジ部
96B 後側フランジ部
96C 前壁部
96D 後壁部
98 補強部(骨格部材)
104 補強部
106 当接部
106A 当接部の車幅方向内側の端部
108 ストライカベース(横部材)
108A ストライカベースの車幅方向の両端部
110 補強部
112 連結部
114 連結部
116 連結部
118 連結部
120 連結部
122 連結部
124 稜線
P 当接点
S 空隙

Claims (7)

  1. 車両前部に配置され、車幅方向及び車両前後方向に延びるフードアウタパネルと、前記フードアウタパネルの車両下方側に配置されたフードインナパネルと、を含んで構成されていると共に、前記フードアウタパネルの前端部と前記フードインナパネルの前端部との間に車幅方向に沿って空隙が形成されたフロントフードと、
    車幅方向に間隔を空けて配置されていると共に前記フロントフードの前端部の下方側に配置され、前記フロントフードを車両上方側へ持ち上げることによって該フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置へ移動させる一対のアクチュエータと、
    前記空隙内に前記フードアウタパネルと離間して配置され、前記フードインナパネルに接合される前側フランジ部と、該前側フランジ部よりも車両後方側において前記フードインナパネルに接合される後側フランジ部と、前記前側フランジ部の車両後方側の端から車両上方側に向けて延びる前壁部と、前記後側フランジ部の車両前方側の端から車両上方側に向けて延びる後壁部と、を有し、車両側面視で車両下方側が開放されたハット型断面に形成され、車幅方向一方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、車幅方向他方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、を車幅方向に架け渡す補強部と、
    を備え、
    前記アクチュエータが、前記前壁部又は前記後壁部の車両下方側に配置されている車両用ポップアップフード装置。
  2. 前記空隙内には、前記フードアウタパネルと前記フードインナパネルとを車両上下方向に繋ぐ連結部が設けられており、
    前記連結部の下端部が、前記前壁部に沿って配置されている請求項記載の車両用ポップアップフード装置。
  3. 前記連結部は、車幅方向に沿って複数箇所に設けられており、
    各々の前記連結部には、車幅方向に沿って互いに平行に稜線が形成されている請求項記載の車両用ポップアップフード装置。
  4. 各々の前記連結部が、車幅方向に所定の間隔を空けた状態で連結されている請求項記載の車両用ポップアップフード装置。
  5. 前記一対のアクチュエータの車幅方向の中間部には、前記フロントフードの前端部を支持するフードロック装置が設けられている請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車両用ポップアップフード装置。
  6. 車両前部に配置され、車幅方向及び車両前後方向に延びるフードアウタパネルと、前記フードアウタパネルの車両下方側に配置されたフードインナパネルと、を含んで構成されていると共に、前記フードアウタパネルの前端部と前記フードインナパネルの前端部との間に車幅方向に沿って空隙が形成されたフロントフードと、
    車幅方向に間隔を空けて配置されていると共に前記フロントフードの前端部の下方側に配置され、前記フロントフードを車両上方側へ持ち上げることによって該フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置へ移動させる一対のアクチュエータと、
    前記空隙内に配置され、前記フードインナパネルに接合される前側フランジ部と、該前側フランジ部よりも車両後方側において前記フードインナパネルに接合される後側フランジ部と、前記前側フランジ部と前記後側フランジ部との車両前後方向の中間部において前記フードインナパネルに接合されるか又は前記フードインナパネルに沿って配置される中間壁部と、を有し、車幅方向一方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、車幅方向他方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、を車幅方向に架け渡す補強部と、
    を備え、
    前記アクチュエータが、前記中間壁部の車両下方側に配置されている車両用ポップアップフード装置。
  7. 車両前部において車幅方向及び車両前後方向に延びるフロントフードと、
    車幅方向に間隔を空けて配置されていると共に前記フロントフードの前端部の下方側に配置され、前記フロントフードを車両上方側へ持ち上げることによって該フロントフードを閉止位置から持ち上げ位置へ移動させる一対のアクチュエータと、
    車幅方向一方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、車幅方向他方側に配置された前記アクチュエータと前記フロントフードとの当接点と、を車幅方向に架け渡す補強部と、
    を備え、
    前記補強部は、前記一対のアクチュエータに設けられていると共に前記一対のアクチュエータの作動時に前記フロントフードに当接する当接部と、前記フロントフードの前端部に固定されていると共に車幅方向の両端部が前記当接部の車幅方向内側の端部と車両上下方向にオーバーラップして配置された横部材と、を含んで構成されている車両用ポップアップフード装置。
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