JP6107099B2 - 処理液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム - Google Patents

処理液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム Download PDF

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本発明は、インク滴を被記録媒体上に吐出して画像を形成するインクジェットプリンタの画像滲みを抑制する抑制剤などの処理液を画像形成に先立って被記録媒体上に塗布するインクジェットプリンタ用処理液塗布装置およびそれを備えた画像形成システムに関するものである。
インクジェットプリンタにより上質紙やざら紙のような非塗工紙などの被記録媒体に印刷を実施すると、インクが被記録媒体に浸透し、フェザリングやブリーディング等が発生するため、被記録媒体にインク液滴が付着する直前にインクの浸透性、凝集性を制御する機能を有する処理液を塗布すること。ならびに処理液の塗布方法として、塗布ローラを用いて被記録媒体の全面に塗布する技術が既に知られている。
しかし、今までの塗布ローラで連続紙などの長尺状被記録媒体の全面に塗布する技術では、被記録媒体の加速搬送中に塗布ローラと加圧ローラをニップして塗布を開始すると、その瞬間に長尺状被記録媒体と塗布ローラに大きな接線力が発生し、長尺状被記録媒体が振動する。これにより、搬送が安定するまで塗布ムラが発生し、長尺状被記録媒体に印刷した画像に画質ムラが発生するという問題があった。
特開2002−096453号公報(特許文献1)には、処理液の塗布ムラをなくす目的で、処理液塗布手段による処理液塗布動作が終了した後、画像記録手段による画像記録動作を行う画像記録装置およびその方法が開示されている。
しかし、この画像記録装置では、連続紙などの長尺状被記録媒体の加速搬送中に塗布ローラと加圧ローラをニップして塗布を開始するときに生じる塗布ムラによる画質ムラが発生するという問題は解消できていない。
本発明の目的は、長尺状被記録媒体への塗布開始時に発生する塗布ムラによる画質ムラを抑制することができるインクジェットプリンタ用処理液塗布装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、
長尺状被記録媒体の搬送方向上流側に配置され、前記被記録媒体を搬送方向に移送する上流側被記録媒体搬送手段と、
その上流側被記録媒体搬送手段の被記録媒体搬送方向下流側に配置され、前記被記録媒体を搬送方向ならびにその搬送方向とは逆の方向に移送することのできる下流側被記録媒体搬送手段と、
前記上流側被記録媒体搬送手段と前記下流側被記録媒体搬送手段の間の前記被記録媒体の弛み量を吸収する第1のバッフア手段と、
前記第1のバッフア手段と前記下流側被記録媒体搬送手段の間に配置され、前記被記録媒体上に処理液を塗布する処理液塗布手段と、
前記下流側被記録媒体搬送手段の被記録媒体搬送方向下流側に配置され、下流側被記録媒体搬送手段と当該処理液塗布装置の後続のインクジェットプリンタの間の前記被記録媒体の弛み量を吸収する第2のバッフア手段と、
前記下流側被記録媒体搬送手段により被記録媒体を戻すための指示を与える被記録媒体戻し制御手段を備え、
前記被記録媒体戻し制御手段は、
当該処理剤液塗布装置内と前記インクジェットプリンタ内での被記録媒体の搬送状態の差によって、前記被記録媒体上に形成される処理液の未塗布部分の長さ分と、前記処理液の塗布開始時に前記被記録媒体上に発生する塗布ムラとなる部分の長さ分を加算して、前記処理液の未塗布部分が前記処理液塗布手段の被記録媒体搬送方向上流側に到達するための前記被記録媒体の戻し量を演算し、前記下流側被記録媒体搬送手段に対して前記戻し量分被記録媒体を戻す指示を与える構成になっていることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、長尺状被記録媒体への塗布開始時に発生する塗布ムラによる画質ムラを抑制することができるインクジェットプリンタ用処理液塗布装置の提供が可能となる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの流れを示す全体の概略構成図である。 この画像形成システムに用いられる処理液塗布装置の概略構成図である。 この処理液塗布装置に用いられる塗布手段の概略構成図である。 その塗布手段の処理液塗布ユニットにおけるスクイーズローラと塗布ローラのニップ部を通過する処理液の通過量を説明するための図である。 その処理液塗布装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施形態において被記録媒体の戻し量を説明するための図で、同図(a)は被記録媒体を戻す前の状態、同図(b)は被記録媒体を戻した後の状態をそれぞれ示した図である。 その処理液塗布装置における被記録媒体の搬送制御に関する制御ブロック図である。 本発明の実施形態において、被記録媒体の種類により、処理液塗布装置で塗布を開始したときに塗布ムラとなる部分の長さを評価実験により計測した一例を示す図である。 本発明の実施形態において、印刷停止時の被記録媒体の種類による被記録媒体戻し処理制御のフローチャートである。
本発明は、連続紙などの長尺状被記録媒体に印刷するインクジェットプリンタ用処理液塗布装置の塗布動作に関連する被記録媒体搬送動作に際して、以下の特徴を有する。
要するに、連続紙などの長尺状被記録媒体に印刷するため搬送開始した場合、加速搬送中に塗布ローラと加圧ローラをニップすると、搬送が安定するまでのある距離に塗布ムラが発生する。この塗布開始時に発生する塗布ムラとなる部分の長さを、搬送停止時に印刷時(処理液塗布中)の搬送方向とは逆の方向に長尺状被記録媒体を戻しておくことで、次回の印刷開始(処理液塗布開始)時には、前回安定して処理液が塗布された上からラップして再塗布することにより、印刷画像の画質向上に必要な処理液の塗布量を確保することが特徴になっている。
以下、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの流れを示す全体の概略構成図である。
同図に示しているように、給紙装置100から繰り出された例えば長尺状の連続紙などからなる被記録媒体Wは、最初、処理液塗布装置101に送り込まれ、被記録媒体Wの表裏にそれぞれ処理液が塗布されて前処理が行われる。次に塗布処理された被記録媒体Wは第1のインクジェットプリンタ102aに送り込まれて、被記録媒体Wの表側にインク滴を吐出して所望の画像が形成され、その後に反転装置103により被記録媒体Wの表裏が反転され、引き続き被記録媒体Wは第2のインクジェットプリンタ102bに送り込まれて、被記録媒体Wの裏側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。
このようにして被記録媒体Wの両面に印刷が施された後、後処理装置(図示せず)に送られて所定の後処理がなされるシステムになっている。
図2は、この画像形成システムに用いられる処理液塗布装置101の概略構成図であり、処理液30の塗布時の状態を示している。
同図に示しているように、ローラの端部に軸受け(図示せず)を有し、回転自在のガイドローラ1が処理液塗布装置101内に多数本設置されて、被記録媒体Wの搬送パスを確保している。
フィードインローラ2はモータにより回転駆動し、ばね(図示せず)の引張力でフィードインニップローラ4が押し付けられるようになっている。
被記録媒体Wはフィードインローラ2とフィードインニップローラ4の間で弾性的に狭持されており、モータによりフィードインローラ2を回転することで、給紙装置100から処理液塗布装置101内に被記録媒体Wを引き込むことができる。
フィードインローラ2とフィードインニップローラ4から送り込まれた被記録媒体Wは若干弛ませてエアループALを形成する。このエアループALの弛み量を光学センサ(図示せず)で監視し、弛み量が一定になるようにフィードインローラ2のモータを制御する。
エアループALを通過した被記録媒体Wは、パスシャフト5とエッジガイド6の間を通る。被記録媒体Wの搬送方向と直交する方向に2本のパスシャフト5が配置され、被記録媒体Wがそのパスシャフト5の間をS字状に通る。このパスシャフトに一対のエッジガイド6が支持されており、エッジガイド6の間隔を被記録媒体Wの幅寸法と同寸に設定することにより、被記録媒体Wの幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。なお、エッジガイド6は、パスシャフト5に例えばネジなどの固定手段によって固定されており、使用する被記録媒体Wの幅寸法に応じてエッジガイド6の位置が調整可能になっている。
パスシャフト5とエッジガイド6の間を通過した被記録媒体Wは、固定状態にあるテンションシャフト7により走行安定化のための張力が付加される。
テンションシャフト7を通過した被記録媒体Wは、モータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するインフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は、インフィードローラ8の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ9はばね(図示せず)によりインフィードローラ8側に押し付けられている。
インフィードローラ8とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な1本の第1のダンサーローラ11の下側から巻き掛けられている。
第1のダンサーローラ11はローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第1の可動フレーム12に回転自在に取り付けられて、第1のダンサーユニット17を構成している。従って、この第1のダンサーユニット17は被記録媒体Wで吊り下げられた状態になっている。
この第1のダンサーユニット17は、重力方向Aに沿って移動可能になっている。第1のダンサーユニット17の位置を検出する第1のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記インフィードローラ8の駆動源を駆動制御することで、第1のダンサーユニット17の位置が調整できる構成になっている。
第1のダンサーユニット17を通過した被記録媒体Wは、それの表面側に処理液を塗布する表面塗布手段13f、ならびに被記録媒体Wの裏面側に処理液を塗布する裏面塗布手段13rを順次通過することにより、被記録媒体Wの両面に処理液が塗布される。処理液の塗布手段については、後で説明する。
裏面塗布手段13rを通過した被記録媒体Wは、正逆転可能なモータなどの駆動源(図示せず)で回転駆動するアウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通る。フィードニップローラ9は、アウトフィードローラ14の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ9はばね(図示せず)によりアウトフィードローラ14側に押し付けられている。
アウトフィードローラ14とフィードニップローラ9の間を通過した被記録媒体Wは、回転自在な第2のダンサーローラ15a,15bならびに両ダンサーローラ15a,15bの間に配置されたガイドローラ1にわたってW型に巻き掛けられている。
2本のダンサーローラ15a,15bはそれぞれローラ端部に設けた軸受け(図示せず)を介して第2の可動フレーム16に回転自在に取り付けられて、第2のダンサーユニット18を構成している。従って、この第2のダンサーユニット18は被記録媒体Wによって吊り下げられた状態になっている。
この第2のダンサーユニット18も重力方向Aに沿って移動可能になっており、第2のダンサーユニット18の位置を検出する第2のダンサーユニット位置検出手段(図示せず)が設けられており、この位置検出手段の出力に応じて前記アウトフィードローラ14の駆動源を駆動制御することで、第2のダンサーユニット18の位置が調整できる構成になっている。
なお、この処理液塗布装置101において、前記インフィードローラ8とフィードニップローラ9の対が請求項1に記載されている上流側被記録媒体搬送手段に相当し、フィードニップローラ9とアウトフィードローラ14の対が請求項1に記載されている下流側被記録媒体搬送手段に相当する。また、第1のダンサーユニット17が請求項1に記載されている第1のバッファ手段に相当し、第2のダンサーユニット18が請求項1に記載されている第2のバッファ手段に相当する。
図3は、この処理液塗布装置101に用いられる塗布手段13の概略構成図である。
カートリッジ31内に貯留されている処理液30は、ポンプ32により汲み上げられ、供給経路33、電磁弁34を経由して供給パン20に供給される。処理液30としては、水溶性の色材を凝集させるか又は不溶化させる機能を有する水溶性の凝集剤を水あるいは有機溶剤に溶解又は分散させた液が用いられる。
供給パン20内の処理液30の量は、供給パン20に付設されている液面検知センサ35により検知され、印刷の繰り返しにより処理液30が消費されて、供給パン20内の処理液30の液面位置が規定の高さより下がると、電磁弁34が開き、ポンプ32が駆動して、カートリッジ31内の処理液30が供給パン20に供給される。供給パン20内の処理液30の液面位置が規定の高さに達すると、液面検知センサ35の検知信号に基づいて電磁弁34が閉じ、ポンプ32が停止することにより、供給パン20内の処理液30の液量を一定に保持している。
偏芯カム29は供給パン20に接触しており、偏芯カム29の回転によりスクイーズローラ21を塗布ローラ23へ押圧させることができる。供給パン20に貯留されている処理液30は、モータ(図示せず)により駆動されるスクイーズローラ21の回転により汲み上げられる。
スクイーズローラ21により汲み上げられた処理液30は、余剰分をメータリングブレード22により掻き落され、規定量が塗布ローラ23とのニップ部に運ばれる。スクイーズローラ21と塗布ローラ23のニップ部に運ばれた処理液30は、両ローラ21,23の間で軸方向に均一に引き伸ばされて薄膜化されつつ、塗布ローラ23に塗布される。
塗布ローラ23に塗布された処理液30は、塗布ローラ23と加圧ローラ24の間で挟持される被記録媒体Wに塗布される。
通常、塗布ローラ23は、周面をゴムなどの弾性体で覆われており、被記録媒体Wにより従動回転するようになっているが、被記録媒体Wの種類によっては、滑りが発生し従動回転できない場合がある。そのため、ワンウェイクラッチ機構を有し、塗布ローラ23はモータ(図示せず)により回転駆動される。塗布ローラ23を回転駆動するモータは、被記録媒体搬送ユニット111の搬送速度の85%から99%に相当する速度を設定し制御することで、被記録媒体Wの搬送方向下流側に弛ませることなく搬送することが可能となる。
加圧ローラ24は、揺動可能なアーム25を介して回転自在に支持されており、搬送移動する被記録媒体Wに従動して回転する。偏芯カム26はアーム25に接触しており、偏芯カム26の回転により加圧ローラ24を塗布ローラ23へ圧着または離間させることができる。
供給パン20には加圧ローラ24が離接する部分に開口部が設けられており、この開口部には処理液30の水分あるいは有機溶剤の蒸発を抑制するためのシャッタ27が開閉可能に設けられている。そして図3に示しているように、加圧ローラ24が塗布ローラ23側に移動している間はシャッタ27が開き、加圧ローラ24が塗布ローラ23から離れている間はシャッタ27が閉じる機構になっている。
塗布ローラ23は、被記録媒体Wに処理液30を塗布した後、クリーナブレード28により清掃され、次の処理液30の塗布に備えられる。符号112は、カートリッジ31、ポンプ32、供給経路33ならびに電磁弁34を除く、処理液塗布ユニットを示している。
図4は、その処理液塗布ユニット112におけるスクイーズローラ21と塗布ローラ23のニップ部を通過する処理液30の通過量を説明するための図である。図4中の記号は、以下のものを表している。
は塗布ローラ23の周速、Vはスクイーズローラ21の周速、Rは塗布ローラ23の半径、Rはスクイーズローラ21の半径、pは塗布ローラ23とスクイーズローラ21のニップ線圧である。また、塗布ローラ23周面のゴム層のヤング率はE、ポアソン比はσ、スクイーズローラ21の金属セルのヤング率はE、ポアソン比はσとする。
本構成におけるスクイーズローラ21と塗布ローラ23のニップ部を通過する処理液30の通過量Xは以下の式(1)で表すことができる。
X=k×[(η×V×R)/(p×E)] 0.2 ・・・式(1)
ここで、kは定数、ηは処理液30の粘度、Vは平均ローラ周速、Rは相対曲率半径、pはニップ線圧(スクイーズ面圧)、Eは等価弾性係数である。
また周速V、ローラ半径R、弾性係数Eは、以下の式で表すことができる。
V=(V+V)/2 ・・・式(2)
R=(R×R)/(R+R) ・・・式(3)
1/E=[(1-σ )/E+(1-σ )/E]/2 ・・・式(4)
本実施形態における処理液塗布方式は、スクイーズローラ21と塗布ローラ23のニップ部を通過する処理液30の量を可変することにより、被記録媒体Wに塗布する処理液30の量を制御することができる。
ここで式(1)より塗布量を可変することのできるパラメータは処理液30の粘度η、ローラ周速V、ローラ半径R、ニップ線圧p、弾性係数Eであることが分かる。
処理液30の塗布開始時は、被記録媒体Wの加速搬送中に塗布ローラ23と加圧ローラ24を圧着して塗布を開始する。このとき、被記録媒体Wの搬送速度Vスクイーズローラ21の周速Vより大きい関係にある。(V>V
基本的にスクイーズローラ21は被記録媒体Wの搬送速度Vに従動回転となっているためその瞬間に被記録媒体Wと塗布ローラ23に大きな接線力Fが発生し、被記録媒体Wは微振動する。これにより、搬送速度Vが安定するまで塗布ムラが発生しやすくなる。また、加圧ローラ24の圧着時に塗布ローラ23とスクイーズローラ21のニップ線圧pも振動により変化し、安定するまで塗布ムラが発生しやすくなる。
以上の結果より、塗布開始時に塗布ムラとなった被記録媒体Wに、処理液塗布装置101の後段に接続したインクジェットプリンタ102a,102b(図1参照)で印字をすると、塗布ムラによりインクの浸透性や凝集性に差が発生し、ビーディングやブリーディング等が発生するため画質低下となる。
一方でインクの浸透性や凝集性は、ある一定以上の塗布量で塗布すれば安定するので、塗布ムラとなっても問題とならない量を塗布することで画質の低下を防ぐ手段もあるが、本発明は、浸透性や凝集性に効果があり、かつ、塗布量が少ない微量均一塗布が頁コストを下げるためにも効果的である。
図5は、処理液塗布装置の動作を説明するための図である。
図中の実線はインクジェットプリンタ102の印刷速度、破線は処理液塗布装置101内の塗布ローラ23の周速度、一点鎖線は処理液塗布装置101内の被記録媒体Wの搬送速度をそれぞれ示している。
なお、時間点C〜Jの間において、被記録媒体Wの搬送速度は塗布ローラ23の周速度と同一速度であるから、一点鎖線と破線が重なり合った状態で示している。
図5において破線で示しているように、塗布ローラ23は印刷が開始される前に駆動を始め、スクイーズローラ21は塗布ローラ23に圧接されて、処理液30がスクイーズローラ21ならびに塗布ローラ23に塗布される。そして、時間点Dに達したところで、供給パン20のシャッタ27を開け、被記録媒体Wを介して加圧ローラ24を塗布ローラ23に圧着して、処理液30の塗布を開始する。
時間点Aで、インクジェットプリンタ102が処理液塗布装置101内の被記録媒体Wの搬送に先立って被記録媒体Wの搬送を開始する。時間点Bに到達したときに、処理液塗布装置101内の被記録媒体Wの搬送を開始し、時間点Cから塗布ローラ23によって処理液30が被記録媒体Wに塗布される。
ここで、点BCDで囲まれた面積部分は、処理液30が塗布されないで被記録媒体Wが送られた搬送量に相当し、搬送開始前に塗布ローラ23の搬送方向上流側に前回の印刷で塗布済みの被記録媒体Wを戻しておく必要がある搬送量である。
また、点ACDで囲まれた面積部分(インクジェットプリンタ102の被記録媒体Wの搬送量)と、点BCDで囲まれた面積部分(処理液塗布装置101の被記録媒体Wの搬送量)の差分である点ABDで囲まれた面積部分の搬送量差は、その差分を第2のダンサーユニット18(図2参照)の上昇による被記録媒体Wのパス長の変化で吸収するようになっている(バッファ機能)。
時間点Dから時間点Hは塗布ローラ23の加速領域を、時間点Dから時間点Iはインクジェットプリンタ102における印刷速度の加速領域を、それぞれ示しており、塗布ローラ23の周速度がインクジェットプリンタ102の印刷速度を上回ることがある。この場合、点DHIで囲まれた面積部分、被記録媒体Wが過剰に送られるわけであるが、この過剰分を第2のダンサーユニット18の下降による被記録媒体Wのパス長の変化で吸収して(バッファ機能)、弛みの無い被記録媒体Wの搬送ができる。
また、時間点Dから時間点Gは、加圧ローラ24を圧着し塗布を開始したときに塗布ムラが発生する領域を示している。ここで、点DFGで囲まれた面積部分は、塗布開始から塗布ムラが発生している被記録媒体Wの搬送量を表している。
時間点Iから時間点Jの間では、インクジェットプリンタ102の印刷速度、処理液塗布装置101内での塗布ローラ23の周速度ならびに被記録媒体Wの搬送速度が一致しており、安定して処理液30の塗布と、被記録媒体Wに対する印刷が実施されている。
時間点Jでインクジェットプリンタ102の印刷速度の減速が開始されるが、処理液塗布装置101内での被記録媒体Wの搬送および処理液30の塗布は継続して行われる。そして、時間点Kで塗布ローラ23が減速を開始し、時間点Mで処理液30の塗布を停止して、さらに時間点Pに到達した時点で処理液塗布装置101内での被記録媒体Wの搬送が停止し、時間点Qでインクジェットプリンタ102の印刷が停止する。
点JKMで囲まれた面積部分は、印刷速度の減速が開始されてから処理液30の塗布が停止するまでの間、処理液30が塗布された被記録媒体Wが余分に送られた搬送量に相当し、この過剰分は、第2のダンサーユニット18の下降による被記録媒体Wのパス長の変化で吸収される(バッファ機能)。
点MNPで囲まれた面積部分は、処理液30が塗布されないで被記録媒体Wが送られた搬送量に相当し、塗布ローラ23の搬送方向上流側に戻す必要がある。
ここで、点MNPで囲まれた面積部分(処理液塗布装置101の被記録媒体Wの搬送量)と、点MNQ(インクジェットプリンタ102の被記録媒体Wの搬送量)の差分である点MPQで囲まれた面積部分の搬送量差は、その差分を第2のダンサーユニット18の上昇による被記録媒体Wのパス長の変化で吸収するようになっている。(バッファ機能)
点PRSTで囲まれた面積部分は、処理液塗布装置101内での被記録媒体Wを搬送方向上流側に戻した搬送量を表し、これは、アウトフィードローラ14を処理液塗布動作時の逆方向に回転駆動することにより、第1のダンサーユニット17が下降し、被記録媒体Wのパス長の変化で吸収するようになっている(バッファ機能)。
この搬送量は、被記録媒体Wに処理液30が塗布されていない部分ができないようにする、前述の点BCDで囲まれた面積部分と点MNPで囲まれた面積部分で示す処理液30が塗布されないで被記録媒体Wが送られた搬送量の和と、点DFGで囲まれた面積部分で示す処理液30が被記録媒体W上にムラとなって塗布されている搬送量の合計以上とするのが、被記録媒体Wに処理液30の塗布なし部分を作らないで被記録媒体Wの無駄をなくすことと、印刷画像の品質を落とさない処理液30の塗布された被記録媒体Wをインクジェットプリンタに供給する上で望ましい。また、処理液塗布装置の構成は従来の構成のままであるため、コストの増加を招くこともない。
図6は、被記録媒体Wの戻し量を説明するための図で、同図(a)は被記録媒体Wを戻す前の状態、同図(b)は被記録媒体Wを戻した後の状態をそれぞれ示した図である。
図中の符号L1は、処理液塗布装置101が被記録媒体Wの搬送を開始(時間点B 図5参照)してから、処理液塗布装置101内の被記録媒体Wの搬送が終了(時間点P 図5参照)するまでの、1回分の被記録媒体Wのスパンを示している。
また、符号L2は、処理液塗布装置101が被記録媒体Wの搬送を開始してから点BCDで囲まれた面積部分に相当する、処理液30が塗布されていない部分36の長さ分を示している。符号L3は、処理液塗布装置101が塗布の開始時に、被記録媒体Wの加速搬送中で塗布ローラ23と加圧ローラ24を圧着して、被記録媒体Wと塗布ローラ23に大きな接線力Fが発生し、塗布ムラが発生した部分37の長さ分を示している。
さらに、符号L4は、被記録媒体Wの搬送終了間際の点MNPで囲まれた面積部分に相当する処理液30が塗布されていない部分36の長さ分を示している。また符号L2’およびL3’は、それぞれ次回の処理液塗布の際に、被記録媒体Wの搬送を開始してから点BCDで囲まれた面積部分に相当する処理液30が塗布されない部分と、塗布開始時に点DFGで囲まれた面積部分に相当する塗布ムラが発生する部分を示している。なお、部分L2と部分L2’は同じ長さ、部分L3と部分L3’は同じ長さである。
図6(a)に示されているように、一回分の処理液30の塗布終了から次回の処理液30の塗布に移る過程で、処理液30が塗布されていない部分L4と、次の塗布開始時に処理液30が塗布されない部分L2’と次の塗布開始時に処理液30の塗布ムラとなる部分L3’は、連なって形成される。そのため本実施形態では、処理液塗布装置101内にある被記録媒体搬送機構(アウトフィードローラ14 図2参照)を逆転して、図5に示すように時間点P→R→S→Tのように被記録媒体Wを戻す動作を行う。この被記録媒体Wの戻し量は、前述の「点BCDで囲まれた面積部分に相当する処理液30が塗布されていない部分L2」と、「点DFGで囲まれた面積部分に相当する塗布ムラが発生する部分L3」と、[点MNPで囲まれた面積部分に相当する処理液30が塗布されていない部分L4]の合計量以上である。
図6(b)は、被記録媒体Wを戻した後の状態を示している。前述の「L2+L3+L4」の搬送量分を戻すことにより、次回、被記録媒体Wを塗布してインクジェットプリンタ102側に送り出す際に処理液30が塗布されていない部分が形成されることなく、処理液30を連続して塗布することが可能となり、さらに塗布開始時にムラとなる部分は、前回塗布時に安定して塗布された部分の上からラップして塗布することで、インクジェットプリンタ102で印字したときに塗布ムラによりインクの浸透性や凝集性に差が発生し、ビーディングやブリーディング等が発生して画質低下となるようなことの無い処理液塗布済みの被記録媒体30を、インクジェットプリンタ102に供給することができる。
図7は、処理液塗布装置101における被記録媒体Wの搬送制御に関する制御ブロック図である。
同図に示されているように、処理液塗布装置101は内部に、I/F制御部61、メイン制御部62、記憶装置64、被記録媒体搬送制御部65ならびに処理液塗布制御部66などを備えている。I/F制御部61にはインクジェットプリンタ102が接続され、メイン制御部62には被記録媒体Wの種類設定手段63が接続されている。また、被記録媒体搬送制御部65には下流側の被記録媒体搬送手段(アウトフィードローラ)14(図2参照)が接続され、処理液塗布制御部66には処理液塗布手段13(図2参照)が接続されている。
印刷停止時、I/F制御部61はインクジェットプリンタ102より印刷停止情報を受信する。I/F制御部61は印刷が停止したことを認識すると、印刷停止情報をメイン制御部62へ送信し、メイン制御部62は処理液塗布制御部66に印刷停止情報を送信する。印刷停止情報を受信した処理液塗布制御部66は、処理液塗布終了動作を実施するように処理液塗布手段13を制御する。
また、メイン制御部62は、被記録媒体Wの種類設定手段63より予め設定されていた、被記録媒体Wの種類毎に対応する戻し量を記憶装置64より読み出し、被記録媒体搬送制御部65へ印刷停止時の被記録媒体Wの戻し量を設定しておく。そして、印刷停止情報を被記録媒体搬送制御部65へ送信する。印刷停止情報を受信した被記録媒体搬送制御部65は、設定された戻し量分の被記録媒体Wを印刷時と逆方向に搬送するように、被記録媒体搬送手段14に対して指令信号を出力する。
このように制御されたインクジェットプリンタ用処理液塗布装置の搬送制御は、被記録媒体Wの種類によらず安定した画質を提供するための処理液塗布が可能となる。また、被記録媒体Wの種類設定手段63には、保守員あるいはオペレーターが任意の種類が設定でき、戻し量も任意に記憶装置64に設定できるようにすることで、使用したことの無い被記録媒体Wへの対応も可能とすることができる。
図8は、被記録媒体Wの種類によって、処理液塗布装置101で塗布を開始したときに塗布ムラとなる部分の長さを評価実験により計測した一例を示す図である。
図8に示す通り、被記録媒体Wの種類によって塗布開始時に塗布ムラとなる部分の長さは異なるため、塗布停止時に戻す量の「塗布ムラが発生する部分の長さ分L3」を、被記録媒体Wの種類によって可変とし、塗布停止時の戻し量を変えることで、被記録媒体Wの種類に適合した最適な戻し動作を実現できる。
ここで、被記録媒体の種類によらず、実際に塗布ムラが発生しなくなる最大の長さ分の一定量を戻すことも、被記録媒体Wの塗布ムラによる画質低下を抑えるためには有効であるが、戻し量が多くなるとその分だけ、処理液30を重ねて塗布する部分が多くなり、処理液30の消費が多くなる点では問題が残る。
また、被記録媒体Wの種類は、コート紙や普通紙といった紙の種類や、用紙の厚みで分けるのがよい。
または、被記録媒体Wの種類によって、塗布ムラの発生する長さは変わるため、印刷制御装置(図示せず)やオペレータパネル(図示せず)などの外部入力装置から、被記録媒体Wの戻し量を第1のバッファ手段(第1のダンサーユニット17)が被記録媒体Wを戻したときに弛み量を吸収できる範囲内で設定可能とすれば、初めて使う被記録媒体Wにも適切な戻し量を適用することができる。
塗布ムラの発生長さの違いは以下の理由による。
塗布量を可変することのできるパラメータは処理液30の粘度η、塗布速度V、ローラ半径R、ニップ線圧p、弾性係数Eである。よって、被記録媒体Wの種類(例えば、用紙厚)が変わると、ニップ線圧pが変わるので塗布量に差がでてくる。また、被記録媒体Wの種類(例えば、普通紙/コート紙)が変わると、用紙表面の吸湿性(処理液の転写率)が変わるのでムラを許容できる範囲(距離)が変わる。更には、被記録媒体Wの種類(例えば、剛性≒用紙厚)によって塗布開始時の搬送速度が安定するまでの時間が変わる。このため塗布ムラに相違が生じる。
図9は、本発明における印刷停止時の被記録媒体の種類による被記録媒体戻し処理制御のフローチャートである。
インクジェットプリンタから印刷停止情報を受信すると、ステップ(以下、Sと略記する)1,3,5でメイン制御部62は、被記録媒体Wの種類を判断する。被記録媒体Wの種類がaの場合、S2にて被記録媒体搬送制御部65により、100mm戻し処理を実行する。同様に、被記録媒体Wの種類がbの場合は、S4にて150mm戻し処理を実行し、被記録媒体Wの種類がcの場合は、S6にて200mm戻し処理を実施する。そして、設定された被記録媒体Wの種類のどれにも該当しなかった場合には、S7にて250mm戻し処理実施する。
請求項2に記載の発明は、処理液塗布手段は、処理液を被記録媒体に塗布する塗布ローラと、塗布ローラに塗布される処理液を汲み上げるスクイーズローラと、塗布ローラに被記録媒体を圧着する加圧ローラを有し、処理液の塗布開始時、被記録媒体の加速搬送中に塗布ローラと加圧ローラを圧着して塗布を開始したときに、被記録媒体の搬送速度Vスクイーズローラの周速Vより大きい関係(V>V)にあることを特徴とするものである。
このようにV>Vの関係にある場合、被記録媒体の搬送速度Vが安定するまで処理液の塗布ムラが発生し易くなるため、特に効果的である。
また、請求項3に記載の発明は、塗布開始時に発生する塗布ムラとなる部分の長さ分の情報が、被記録媒体の種類毎に予め設定されていることを特徴とするものである。そのため、被記録媒体の種類に適合した処理液の塗布ができ、処理液の無駄が削減でき、最適な巻き戻し量による印字画像の画質安定化を図ることができる。
さらに請求項4に記載の発明は、外部からの入力が可能な設定手段を備え、被記録媒体を処理液塗布手段の上流側に戻したときの弛み量を第1のバッファ手段が吸収できる範囲内で、被記録媒体の戻し量が調整可能になっていることを特徴とするものである。そのため、使用したことが無い被記録媒体や処理液にも対応して画質安定化を確保できる。
さらにまた請求項5に記載の発明は、被記録媒体の搬送方向に沿って、搬送方向上流側に画像形成前の被記録媒体に対して処理液を塗布する処理液塗布装置が設置され、その処理液塗布装置の被記録媒体の搬送方向下流側に処理済の被記録媒体上にインク滴を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタが設置された画像形成システムにおいて、前記処理液塗布装置が請求項1ないし4のいずれか1項に記載の処理液塗布装置であることを特徴とするものである。そのため、画質ムラを抑制することができる画像形成システムを提供することが可能である。
8:インフィードローラ、
9:フィードニップローラ、
13:処理液塗布手段、
14:アウトフィードローラ、
17;第1のダンサーローラ、
18;第2のダンサーローラ、
23:塗布ローラ、
24:加圧ローラ、
30:処理液、
36:処理液が塗布されていない部分、
37:塗布ムラが発生した部分、
61:I/F制御部、
62:メイン制御部、
63:被記録媒体の種類設定手段、
64:記憶装置、
65:被記録媒体搬送制御部、
66:処理液塗布制御部、
101:処理液塗布装置、
102:インクジェットプリンタ、
W:被記録媒体。
特開2002−096453号公報

Claims (5)

  1. 長尺状被記録媒体の搬送方向上流側に配置され、前記被記録媒体を搬送方向に移送する上流側被記録媒体搬送手段と、
    その上流側被記録媒体搬送手段の被記録媒体搬送方向下流側に配置され、前記被記録媒体を搬送方向ならびにその搬送方向とは逆の方向に移送することのできる下流側被記録媒体搬送手段と、
    前記上流側被記録媒体搬送手段と前記下流側被記録媒体搬送手段の間の前記被記録媒体の弛み量を吸収する第1のバッフア手段と、
    前記第1のバッフア手段と前記下流側被記録媒体搬送手段の間に配置され、前記被記録媒体上に処理液を塗布する処理液塗布手段と、
    前記下流側被記録媒体搬送手段の被記録媒体搬送方向下流側に配置され、前記下流側被記録媒体搬送手段と後続のインクジェットプリンタの間の前記被記録媒体の弛み量を吸収する第2のバッフア手段と、
    前記下流側被記録媒体搬送手段により前記被記録媒体を戻すための指示を与える被記録媒体戻し制御手段を備え、
    前記被記録媒体戻し制御手段は、
    前記インクジェットプリンタとの加速時及び減速時それぞれにおける前記被記録媒体の搬送量の差に応じて決定される前記被記録媒体上に形成される前記処理液の未塗布部分の長さである第1の長さと、前記処理液の塗布開始時に前記被記録媒体上に発生する塗布ムラとなる部分の長さである第2の長さと、の和である前記被記録媒体の戻し量の分前記被記録媒体を戻すよう、前記下流側被記録媒体搬送手段に対して指示を与えることを特徴とする処理液塗布装置。
  2. 請求項1に記載の処理液塗布装置において、
    前記処理液塗布手段は、前記処理液を前記被記録媒体に塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラに塗布される前記処理液を汲み上げるスクイーズローラと、前記塗布ローラに前記被記録媒体を圧着する加圧ローラを有し、前記処理液の塗布開始時、前記被記録媒体の搬送速度Vは前記スクイーズローラの周速Vより大きい関係(V>V)にあることを特徴とする処理液塗布装置。
  3. 請求項1に記載の処理液塗布装置において、
    前記塗布開始時に発生する塗布ムラとなる第2の長さの情報が、前記被記録媒体の種類毎に予め設定されていることを特徴とする処理液塗布装置。
  4. 請求項1に記載の処理液塗布装置において、
    外部からの入力が可能な設定手段を備え、前記被記録媒体を前記処理液塗布手段の上流側に戻したときの弛み量を前記第1のバッファ手段が吸収できる範囲内で、前記被記録媒体の戻し量が調整可能になっていることを特徴とする処理液塗布装置。
  5. 被記録媒体の搬送方向に沿って、搬送方向上流側に画像形成前の被記録媒体に対して処理液を塗布する処理液塗布装置が設置され、その処理液塗布装置の被記録媒体の搬送方向下流側に処理済の被記録媒体上にインク滴を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタが設置された画像形成システムにおいて、
    前記処理液塗布装置が請求項1ないし4のいずれか1項に記載の処理液塗布装置であることを特徴とする画像形成システム。
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