JP6299402B2 - 処理液塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成用の印字前の記録媒体の表面及び裏面に処理液を塗布すると共に、表面に溝が施された加圧ローラをコロで保持した構造の塗布機構を持つ処理液塗布装置に関する。
従来、画像形成システムでは、インクジェット方式により上質紙やざら紙のような非塗工紙等の記録媒体に印刷を実施すると、インクが記録媒体に浸透し、フェザリングやブリーディング等が発生するため、記録媒体にインク液滴が付着する直前にインクの浸透性、凝縮性を制御可能な処理液を印字前段に設けられた処理液塗布装置(先塗り装置とも呼ばれる)で塗布している。
この処理液塗布装置では、用紙等の記録媒体に処理液を塗布するためにゴムのローラを用いたロールコータ方式を塗布機構に採用している。塗布機構におけるロールコータ方式は、塗布ローラと加圧ローラとで記録媒体を挟んでニップさせるものであるが、幅狭な記録媒体を扱うときには記録媒体が存在しない部分で塗布ローラと加圧ローラとが直接ニップし、ニップ点に処理液が溜まってしまうため、係る処理液の液溜まりを抑制するために加圧ローラの表面に溝を施している。また、加圧ローラをコロで保持することで、加圧ローラを大径化することなく加圧ローラの撓みを抑制し、軸方向の荷重を均一にしつつ装置の小型化を実現させている。
このような表面に溝が施された加圧ローラをコロで保持した構造の塗布機構を持つ処理液塗布装置に関連する周知技術としては、「ジアゾタイプ湿式複写機の現像装置」(特許文献1参照)が挙げられる。
上述した特許文献1に係る技術では、ジアゾタイプ湿式複写機において、現像ローラから感光紙の感光面への現像液転着を行い、表面を研磨して平滑とした現像ローラに圧接する加圧ローラをピッチ0.5mm、深さ0.1mmの螺旋溝を有する金属ローラとすることにより、感光紙の各部にムラのない接触圧が与えられる構造を開示している。
ところが、このように加圧ローラの表面に溝を施す構造であれば、用紙等の記録媒体がないために加圧ローラと塗布ローラとが直接ニップする部分に溝の谷部で隙間が空き、塗布ローラから供給された処理液が塗布ローラとのニップ点に溜まること、並びに塗布停止後の各ローラ(塗布ローラ及び加圧ローラ)の離間時に飛散するのを効果的に防ぐことができるものの、画像形成システムの処理液塗布装置への適用を想定すると、画像の解像度に応じて処理液の塗布量を調整できるようにローラのニップ荷重を変更しており、高荷重時には加圧ローラとそれを保持するコロが強くニップし、このときに溝の山の部分にコロが点接触して荷重集中することにより、コロの摩耗が激しくなって短寿命となってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、塗布機構の加圧ローラ及び塗布ローラ間の処理液の溜りや飛散を防止でき、且つ加圧ローラを保持するコロの摩耗を抑制できてコロを長寿命にできる処理液塗布装置を提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明は、画像形成用の印字前の記録媒体の表面及び裏面に処理液を塗布すると共に、加圧ローラの表面に溝を施して当該加圧ローラをコロで保持した構造の塗布機構を持つ処理液塗布装置において、溝は、加圧ローラの表面におけるコロが接触する部分を避けて施された螺旋溝であると共に、当該螺旋溝の山は当該コロが接触する部分を避けて形成された平坦な箇所と同一面上とされたことを特徴とする。
本発明の処理液塗布装置によれば、上記構成により、塗布機構の加圧ローラ及び塗布ローラ間の処理液の溜りや飛散を防止できると共に、加圧ローラを保持するコロの摩耗を抑制できてコロを長寿命にすることができる。
本発明の実施例に係る処理液塗布装置を含む画像形成システムの概略構成を示したブロック図である。 図1に示す画像形成システムに備えられる処理液塗布装置の細部構成を示した概略図である。 図2に示す処理液塗布装置に備えられる塗布機構を成す処理液供給ユニットと処理液塗布ユニットとの働きを説明するための図であり、(a)は概略構成を示した図、(b)は要部を抽出して示した斜視図である。 図3(b)に示す塗布機構の要部における幅狭な記録媒体への処理液の塗布時における塗布ローラと加圧ローラとのニップ状況を説明したもので、(a)はコロ及び加圧ローラと記録媒体との位置関係を示した上面方向からの図、(b)は塗布ローラ及び加圧ローラ間で記録媒体が搬送される様子を示した側面方向からの図である。 図4(a)中に示す領域Aでの処理液の流れ及び溜まりの様子を示した塗布機構の要部の側面方向からの図である。 図3(b)に示す塗布機構の要部で加圧ローラの表面に設けられる螺旋溝の周知技術に係る細部形態を説明するために一部拡大して示した概略図である。 図3(b)に示す塗布機構の要部の加圧ローラの表面に施す螺旋溝の加工範囲を説明するための概略図であり、(a)は加圧ローラの表面の全体に螺旋溝を施した周知技術の形態に関する図、(b)は加圧ローラの表面のコロが接触する部分を避けて螺旋溝を施した実施例の形態に関する図である。 図3(b)に示す塗布機構の要部で図7(a)の形態とした場合の加圧ローラの表面の全体に施した螺旋溝によりコロが摩耗する前の様子を一部拡大して示した概略図である。 図3(b)に示す塗布機構の要部で図7(a)の形態とした場合の加圧ローラの表面の全体に施した螺旋溝によりコロが摩耗した後の様子を一部拡大して示した概略図である。 図3(b)に示す塗布機構の要部で図7(b)の形態とした場合の螺旋溝の溝加工における細部の規定要件を説明するために一部拡大して示した概略図である。
以下に、本発明の処理液塗布装置について、実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る処理液塗布装置220を含む画像形成システム200の概略構成を示したブロック図である。
図1を参照すれば、この画像形成システム200は、給紙装置210、処理液塗布装置220、第1のインクジェットプリンタ230、反転装置240、第2のインクジェットプリンタ250、後乾燥装置260、巻取装置270を備えて構成される。
この画像形成システム200では、給紙装置210から繰り出された例えば長尺状の連続紙等からなる記録媒体10が最初に記録媒体10の搬送経路の下流に設けられた処理液塗布装置220に送り込まれ、処理液塗布装置220によって記録媒体10の表面、裏面、又は両面に対して印字されるインクジェットインクの滲みや裏写りを抑える役割を担う他、浸透補助等、画質向上のための各種処理液を塗布する塗布処理が行われる。次に、処理液塗布装置220で塗布処理された記録媒体10が第1のインクジェットプリンタ230に送り込まれると、第1のインクジェットプリンタ230では記録媒体10の表面側にインク滴を吐出して所望の画像を形成し、その後に反転装置240に記録媒体10が送り込まれる。反転装置240では、記録媒体10の表面及び裏面を反転して第2のインクジェットプリンタ250に送り込む。第2のインクジェットプリンタ250では記録媒体10の裏面側にインク滴を吐出して所望の画像を形成した後、後乾燥装置260に記録媒体10を送り込み、後乾燥装置260では処理液が塗布された記録媒体10を乾燥させた後に巻取装置270に引き渡し、巻取装置270が記録媒体10を巻き取る。このようにして、記録媒体10は両面に画像形成による印字が施された後、後処理で巻き取られるようになっている。
図2は、この画像形成システムに備えられる処理液塗布装置220の細部構成を示した概略図である。
図2を参照すれば、この処理液塗布装置220は、エアループユニット320、処理液塗布ユニット330、処理液供給ユニット340、処理液乾燥ユニット350、ダンサーユニット380を有する。
このうち、エアループユニット320は、回転自在に支持されたガイドローラ321、記録媒体10を弾性的に狭持して回転駆動するフィードインローラ322及びフィードインニップローラ323を備える。エアループユニット320では、給紙装置210からガイドローラ321を経由して搬送される記録媒体10をエアループユニット320内に引き込む。このとき、エアループユニット320では、フィードインローラ322及びフィードインニップローラ323から送り込まれた記録媒体10を若干弛ませてエアループALを形成する。このエアループALの弛み量を略図する光学センサで検出して監視し、弛み量が一定になるようにフィードインローラ322のモータを略図する制御部で制御し、フィードインローラ322の回転を制御する。
エアループALを通過した記録媒体10は、パスシャフト324とエッジガイド325との間を通るが、パスシャフト324は記録媒体10の搬送方向と直交する方向に2本配置され、記録媒体10がそれらのパスシャフト324の間をS字状に通る。これらのパスシャフト324には一対のエッジガイド325が支持されており、エッジガイド325の間隔を記録媒体10の幅寸法と同寸法に設定することにより、記録媒体Wの幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。尚、エッジガイド325は、パスシャフト324に対して例えばネジ等の固定手段によって固定されており、使用する記録媒体10の幅寸法に応じて位置を調整することが可能になっている。
パスシャフト324とエッジガイド325との間を通過した記録媒体10は、略図する固定状態にあるテンションシャフトにより搬送安定化のための張力が付加され、処理液塗布ユニット330へ引き渡される。処理液塗布ユニット330は、回転駆動するインフィードローラ331、フィードニップローラ332、裏面塗布ユニット333、表面塗布ユニット334、回転駆動するアウトフィードローラ335、並びにこのアウトフィードローラ335との間で記録媒体10を弾性的に狭持するフィードニップローラ336を有する。
インフィードローラ331とフィードニップローラ332とによって搬送される記録媒体10は、スクイーズローラ337、塗布ローラ338、及び加圧ローラ339を備えた裏面塗布ユニット333で一方の面である裏面側に処理液が塗布される。裏面塗布ユニット33を通過した記録媒体10は、スクイーズローラ347、塗布ローラ348、及び加圧ローラ349を備えた表面塗布ユニット334で他方の面である表面側に処理液が塗布される。表面塗布ユニット334を通過した記録媒体10は、アウトフィードローラ335とフィードニップローラ336とによって処理液乾燥ユニット350に搬送される。因みに、裏面塗布ユニット333及び表面塗布ユニット334は、何れも選択的に作動するものであり、記録媒体10については、表面又は裏面のいずれか一方、或いは両面に処理液が塗布される。また、処理液供給ユニット340は処理液を貯留し、随時、裏面塗布ユニット333及び表面塗布ユニット334に処理液を供給するものである。
処理液乾燥ユニット350は、第1段裏面加熱ローラ40a及び第1段表面加熱ローラ40bを備える第1段加熱ローラセット40、第2段裏面加熱ローラ50a及び第2段表面加熱ローラ50bを備える第2段加熱ローラセット50、第3段裏面加熱ローラ60a及び第3段表面加熱ローラ60bを備える第3段加熱ローラセット60、排出用搬送ローラ70、並びに略図する制御装置80を有する。
第1段加熱ローラセット40、第2段加熱ローラセット50、第3段加熱ローラセット60は、記録媒体10の搬送経路中の搬送方向の上流から下流に並べて配置され、各加熱ローラ40a、40b、50a、50b、60a、60b(以下、本文中では40a〜60bとして表記する)は、長手方向の両端部において軸受けによって回転可能に支持される。
第1段裏面加熱ローラ40aと第1段表面加熱ローラ40b、第2段裏面加熱ローラ50aと第2段表面加熱ローラ50b、第3段裏面加熱ローラ60aと第3段表面加熱ローラ60bは、互いに離間して千鳥状に配置される。例えば、第1段裏面加熱ローラ40a、第2段裏面加熱ローラ50a、第3段裏面加熱ローラ60aのそれぞれの回転中心を結ぶ線と、第1段表面加熱ローラ40b、第2段表面加熱ローラ50b、第3段表面加熱ローラ60bのそれぞれの回転中心を結ぶ線とが平行し、且つ離間するように配置される。
また、処理液乾燥ユニット350の外には、回転駆動するフィードローラ359、並びにこのフィードローラ359との間で記録媒体10を弾性的に狭持するフィードニップローラ360が設けられる。処理液乾燥ユニット350の外に搬送された記録媒体10は、フィードローラ359とフィードニップローラ360との間を通ってダンサーユニット380に搬送される。
ダンサーユニット380は、2つのガイドローラ381、382と錘383とを有する重力方向に移動可能な可動フレーム384、可動フレーム384の位置を検出する略図する位置検出手段、並びに可動フレーム384に回転自在に取り付けられた2つのダンサーローラ385、386を有する。記録媒体10は、2つのガイドローラ381、382と2つのダンサーローラ385、386とに対してW字状に巻き掛けられる。
ダンサーユニット380は、略図する位置検出手段の出力に基づいてフィードローラ359の回転駆動を制御して、可動フレーム384の上下方向の位置を調整する。これにより、処理液塗布装置220と第1のインクジェットプリンタ230との間の記録媒体10のバッファー量が確保される。
図3は、上述した処理液塗布装置220に備えられる塗布機構を成す処理液供給ユニット340と処理液塗布ユニット330との働きを説明するための図であり、同図(a)は概略構成を示した図、同図(b)は要部を抽出して示した斜視図である。
図3(a)を参照すれば、この塗布機構では、処理液供給ユニット340に属されるカートリッジ100内に貯留された処理液101が例えばチュービングポンプやダイヤフラムポンプのように電気的に駆動されるインクの送液手段であるポンプ102により吸い上げられて電磁弁104を介在させたチューブ103を経由し、処理液塗布ユニット330に属される供給パン105に供給される。ここでの電磁弁104は、例えばボールバルブ等のように電気的に開閉可能に構成されたチューブ103の開閉手段として働く。
供給パン105に供給された処理液101の量は、液面検知センサ106により検知され、一定以下になると電磁弁104が開成状態となると共に、ポンプ102によりカートリッジ100から処理液101が吸い上げられ、所望の液量まで供給される。所望の液量になると、電磁弁104が閉成状態となってポンプ102が停止することで、供給パン105内の液量を一定に保っている。このように電磁弁104は処理液101の供給時にのみ開成状態となり、動作時間が短いため、通電時以外は弁閉鎖となるノーマルクローズドタイプを使用すれば、消費電力を抑えることができる。
次に、供給パン105に貯留された処理液101は、モータ107により駆動させるスクイーズローラ108の回転により汲み上げられる。このスクイーズローラ108は、例えばアニロックスローラやワイヤーバー等のローラ表面に溝加工を施した仕様のものを用いれば汲み上げ時に処理液101の粘度、印字速度の影響を受け難くなり、液量コントロールが容易となる。スクイーズローラ108に汲み上げられた処理液101は、余剰分がメータリングブレード109により掻き落とされ、塗布ローラ110とのニップ点に運ばれる。このメータリングブレード109の材質としては、SUS等の金属、プラスチック、ゴム等を用いる場合を例示できるが、スクイーズローラ108の磨耗、余剰液の掻き落とし機能、寿命の観点からプラスチック材料を用いることが望ましい。
ニップ点に運ばれた処理液101は、塗布ローラ110とスクイーズローラ108との間で軸方向に均一に引き伸ばされつつ、塗布ローラ110に塗布される。塗布ローラ110は、周面をゴム等の弾性体で覆われており、ワンウェイクラッチ111を介してモータ107により駆動される。塗布ローラ110に塗布された処理液101は、加圧ローラ118と塗布ローラ110との間でニップされることにより記録媒体10に転写される。図3(a)及び図3(b)に示されるように、コロ119で保持される加圧ローラ118は、一端側に取り付けられたばね113により移動が拘束されて揺動可能なアーム112の中央に軸受けを介して回転可能に支持されており、ニップにより記録媒体10に従動する。アーム112は偏芯カム114に接触しており、偏芯カム114の回転により、加圧ローラ118を塗布ローラ110から離れる方向に動かすことができる。給紙装置210から搬送された記録媒体10は、モータ115によって駆動される搬送ローラ116によって引っ張られ、ガイドローラ117に沿って塗布機構外へ搬送される。
図4は、図3(b)に示す塗布機構の要部における幅狭な記録媒体10への処理液101の塗布時における塗布ローラ110と加圧ローラ118とのニップ状況を説明したもので、同図(a)はコロ119及び加圧ローラ118と記録媒体10との位置関係を示した上面方向からの図、同図(b)は塗布ローラ110及び加圧ローラ118間で記録媒体10が搬送される様子を示した側面方向からの図である。
塗布機構の要部では、図4(a)、(b)を参照すれば、図4(b)に示されるように幅狭な記録媒体10を塗布ローラ110及び加圧ローラ118間で搬送させて処理液101を塗布する際、図4(a)中の領域Aで示されるように記録媒体10がない箇所では、塗布ローラ110と加圧ローラ118とが直接ニップする。
図5は、図4(a)中に示す領域Aでの処理液101の流れ及び溜まりの様子を示した塗布機構の要部の側面方向からの図である。
図5を参照すれば、ここでは幅狭な記録媒体10を塗布ローラ110及び加圧ローラ118間で搬送させて処理液101を塗布する際、塗布機構の要部では、処理液101がスクイーズローラ108から塗布ローラ110に汲み上げられるときに塗布ローラ110と加圧ローラ118とが直接ニップするニップ点Nに溜まる様子を説明している。
このように処理液101がニップ点Nに溜まると、溜まった処理液101が記録媒体10の端部に付着して液過剰となることにより、乾燥性、用紙変形、画質に影響を及ぼすという問題を生じる他、塗布停止により塗布ローラ110と加圧ローラ118とが離間する際に溜まった処理液101が塗布機構内の各部へ飛散して基本性能に支障を来す要因となるという危惧もある。
そこで、加圧ローラ118にピッチ0.2〜0.6mm、深さ0.05〜0.15mmの螺旋溝を施せば、塗布ローラ110との間に空間ができ、その空間を処理液101が通過することでニップ点Nでの溜りや飛散の問題を未然に防止することができる。ここで加圧ローラ118に施す螺旋溝のピッチと深さの関係について、形成される溝の面積が10mm当たり0.3mm以上となるピッチ、深さの組合せとすることが望ましい。
図6は、上述した塗布機構の要部で加圧ローラ118の表面に設けられる螺旋溝118aの周知技術に係る細部形態を説明するために一部拡大して示した概略図である。
図6を参照すれば、ここでは加圧ローラ118の表面の全体にピッチ0.4mm、深さ0.1mmで螺旋溝118aを施すことで、塗布ローラ110と加圧ローラ118とのニップ点Nに供給される処理液101の量が多い場合でも溜りや飛散の防止を図るようにしたことを示している。因みに、このように螺旋溝118aが施された加圧ローラ118は、旋盤で溝加工により安価に作成することができる。
ところで、実施例に係る処理液塗布装置220の塗布機構はロールコータ方式であり、処理液101を均一に微量塗布するために高荷重で各種ローラをニップさせているが、高荷重であるためにローラに撓みが発生し、ローラ間のニップ圧が軸方向で不均一になって塗布が不均一になってしまう問題を解消するため、加圧ローラ118に対して撓みを抑制するために軸方向に4ヶ所、それぞれ2個のコロ119で加圧ローラ118を保持している。撓みを抑制するためにはローラ径を大きくすることでも対策することが可能であるが、ローラ径を大径にすると装置のサイズも大きくなって大型化しまうため、塗布機構では加圧ローラ118を保持するコロ119を設けることでローラの撓み防止、並びに装置のサイズの大型化の防止を両立させている。
図7は、上述した塗布機構の要部の加圧ローラ118の表面に施す螺旋溝118aの加工範囲を説明するための概略図であり、同図(a)は加圧ローラ118の表面の全体に螺旋溝118aを施した周知技術の形態に関する図、同図(b)は加圧ローラ118の表面のコロ119が接触する部分を避けて螺旋溝118aを施した実施例の形態に関する図である。
図7(a)を参照すれば、加圧ローラ118の表面の全体に螺旋溝118aを施した場合には加圧ローラ118と塗布ローラ110とのニップ点Nでの処理液101の溜りや飛散を抑制できるが、この場合には加圧ローラ118の撓みを抑制しているコロ119が図8に示される摩耗する前の状況に対して図9に示される摩耗した後の状況に示されるように、加圧ローラ118の螺旋溝118aが転写されたように急激に摩耗してしまうという副作用を引き起こす。これは加圧ローラ118の表面の螺旋溝118aの山とそれを保持するコロ119の表面とが点接触に近い状態になり、荷重が集中することで起こる現象である。
そこで、図7(b)を参照すれば、加圧ローラ118の表面のコロ119が接触する部分を避けて螺旋溝118aを施せば、コロ119が接触する部分を平坦な箇所にすることでコロ119と加圧ローラ118とが線接触になって摩耗を抑制することができる。
このようにコロ119が接触する部分を避けて施された螺旋溝118aについても、ピッチ0.4mm、深さ0.1mmで形成し、それ以外の平坦な箇所の幅をコロ119の幅の90%以上とすることが実用上で好ましい。即ち、加圧ローラ118の表面で螺旋溝118a以外の平坦な箇所の幅をコロ119の幅の90%以上とすれば、コロ119が加圧ローラ118を保持する機能を十分に満足することができる。
図10は、上述した塗布機構の要部で図7(b)の形態とした場合の螺旋溝118aの溝加工における細部の規定要件を説明するために一部拡大して示した概略図である。
図10を参照すれば、ここでは図7(b)の形態で加圧ローラ118の表面のコロ119が接触する部分を避けて螺旋溝118aを施す溝加工の際、仮に図示されるように螺旋溝118aの谷と平坦な箇所とが同一面上にある場合には平坦な箇所が凹となり、その部分で記録媒体10と塗布ローラ110とをニップさせる力が弱くなり、処理液101の転写不良が発生してしまう可能性があるため、図示の形態ではなく、螺旋溝118aの山が平坦な箇所と同一面上となるように形成する必要がある。また、ここでの螺旋溝118a以外の平坦な箇所を25mm以下の寸法にすれば、平坦な箇所に溜まる処理液101がその両側の螺旋溝118aに流れて溜まりや飛散を効果的に抑制することができるので、実用上好ましい。
以上に説明した実施例に係る処理液塗布装置220では、塗布機構におけるコロ119で保持される加圧ローラ118の表面に施される螺旋溝118aがコロ119の接触する部分を避けて施されると共に、螺旋溝118aの山はコロ119が接触する部分を避けて形成された平坦な箇所と同一面上とされ、コロ119と加圧ローラ118とが線接触になって摩耗を抑制することができる。このため、塗布機構の加圧ローラ118及び塗布ローラ110間の処理液101の溜りや飛散を防止できると共に、加圧ローラ118を保持するコロ119の摩耗を抑制できてコロ119を長寿命にすることができる。
尚、図2及び図3(a)、(b)を参照して説明した実施例に係る処理液塗布装置220は、あくまでも一例であり、各部構成の細部を変更することが可能であるため、本発明の処理液塗布装置は、実施例で開示した形態に限定されない。
10 記録媒体
40 第1段加熱ローラセット
40a 第1段裏面加熱ローラ
40b 第1段表面加熱ローラ
50 第2段加熱ローラセット
50a 第2段裏面加熱ローラ
50b 第2段表面加熱ローラ
60 第3段加熱ローラセット
60a 第3段裏面加熱ローラ
60b 第3段表面加熱ローラ
70 排出用搬送ローラ
100 カートリッジ
101 処理液
102 ポンプ
103 チューブ
104 電磁弁
105 供給パン
106 液面検知センサ
107、115 モータ
108、337、347 スクイーズローラ
109 メータリングブレード
110、338、348 塗布ローラ
111 ワンウェイクラッチ
112 アーム
113 ばね
114 偏芯カム
116 搬送ローラ
117、321、381、382 ガイドローラ
118、339、349 加圧ローラ
118a 螺旋溝
119 コロ
200 画像形成システム
210 給紙装置
220 処理液塗布装置220
230 第1のインクジェットプリンタ
240 反転装置
250 第2のインクジェットプリンタ
260 後乾燥装置
270 巻取装置
320 エアループユニット
322 フィードインローラ
323 フィードインニップローラ
324 パスシャフト
325 エッジガイド
330 処理液塗布ユニット
331 インフィードローラ
332、336、360 フィードニップローラ
333 裏面塗布ユニット
334 表面塗布ユニット
335 アウトフィードローラ
340 処理液供給ユニット
350 処理液乾燥ユニット
359 フィードローラ
380 ダンサーユニット
383 錘
384 可動フレーム
385、386 ダンサーローラ
特公昭62−27381号公報

Claims (4)

  1. 画像形成用の印字前の記録媒体の表面及び裏面に処理液を塗布すると共に、加圧ローラの表面に溝を施して当該加圧ローラをコロで保持した構造の塗布機構を持つ処理液塗布装置において、
    前記溝は、前記加圧ローラの表面における前記コロが接触する部分を避けて施された螺旋溝であると共に、当該螺旋溝の山は当該コロが接触する部分を避けて形成された平坦な箇所と同一面上とされたことを特徴とする処理液塗布装置。
  2. 請求項1記載の処理液塗布装置において、
    前記螺旋溝は、ピッチ0.4mm、深さ0.1mmで形成されたことを特徴とする処理液塗布装置。
  3. 請求項1記載の処理液塗布装置において、
    前記平坦な箇所の幅は、25mm以下であることを特徴とする処理液塗布装置。
  4. 請求項1記載の処理液塗布装置において、
    前記平坦な箇所の幅は、前記コロの幅の90%以上であることを特徴とする処理液塗布装置。
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