JP6102817B2 - 車両後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部構造に関する。
下記特許文献1には、車両後部構造が開示されている。この車両後部構造では、リアピラーインナに沿って車両上下方向に延在するレインフォースが設けられている。レインフォースの前端縁部分において、リアピラーインナ及びレインフォースに跨ってアンカレインフォースが設けられ、アンカレインフォースはリアピラーインナに接合されている。アンカレインフォースにはシートベルトアンカが取付けられる。
特開2012−162216号公報
上記車両後部構造では、例えば前面衝突時に、シートベルトからシートベルトアンカを介してアンカレインフォースに車両前方側への荷重が作用する。アンカレインフォースは荷重の大半を受止める構成とされている。このため、荷重を受止めるには、アンカレインフォースの板厚の増加、面積の増加、材質の高張力化等の対策が必要であり、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、シートベルトアンカが取付けられる取付部材に作用する荷重を低減させることができる車両後部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る車両後部構造は、車両側部に車両上下方向に沿って配置されたルーフサイドパネルと、ルーフサイドパネルに接合され、ルーフサイドパネルの上部から車両後方下部側へ延設された第1骨格部材と、ルーフサイドパネルに接合され、第1骨格部材に一端部が接合されると共に、他端部が車両前方下部側へ延設された第2骨格部材と、ルーフサイドパネルに取付けられると共に、車両側面視において第1骨格部材及び第2骨格部材に重なる部位を有し、この重なる部位において第1骨格部材及び第2骨格部材に接合され、シートベルトアンカが取付けられる取付部材と、を備えている。
請求項1に係る車両後部構造では、ルーフサイドパネルが車両上下方向に沿って車両側部に設けられている。ルーフサイドパネルには第1骨格部材及び第2骨格部材が接合されている。第1骨格部材は、ルーフサイドパネルの上部から車両後方下部側へ延設されている。第2骨格部材の一端部は第1骨格部材に接合されると共に、第2骨格部材の他端部は車両前方下部側へ延設されている。
ここで、ルーフサイドパネルには取付部材が取付けられる。取付部材にはシートベルトアンカが取付けられる。更に、取付部材は第1骨格部材及び第2骨格部材に接合される。このため、シートベルトアンカを通じて取付部材に車両前方側への荷重が作用すると、その荷重は取付部材から第1骨格部材及び第2骨格部材へ分散される。
また、取付部材が第1骨格部材及び第2骨格部材と重ねて接合されているので、この接合箇所を起点として、取付部材に作用する荷重が第1骨格部材及び第2骨格部材に伝達される。
請求項2に記載された発明に係る車両後部構造では、請求項1において、取付部材の車両前方側の端部が第2骨格部材の車両後方側の端部に接合されると共に、この接合箇所よりも車両前方側に第2骨格部材の側壁部が配置されている。
請求項2に係る車両後部構造によれば、取付部材の車両前方側の端部が第2骨格部材の車両後方側の端部に接合されるので、第2骨格部材の車両後方側に取付部材が配設される。更に、取付部材の端部と第2骨格部材の端部との接合箇所よりも車両前方側に第2骨格部材の側壁部が配置される。ここで、車両前方側への荷重が取付部材に作用し、取付部材を車両前方側へ変位させる力が付勢されても、取付部材の端部が第2骨格部材の側壁部に当接することで、取付部材に付勢された力が第2骨格部材に伝達されかつ吸収される。
請求項3に記載された発明に係る車両後部構造は、請求項1又は請求項2において、取付部材に設けられ、シートベルトアンカが取付けられると共に、被位置決め部として形成された取付部と、ルーフサイドパネルの取付部に対応する箇所に設けられ、取付部と係合される位置決め部と、を備えている。
請求項3に係る車両後部構造によれば、取付部材にはシートベルトアンカが取付けられる取付部が設けられ、この取付部は被位置決め部として形成される。一方、ルーフサイドパネルには取付部に対応する箇所に位置決め部が設けられる。そして、ルーフサイドパネルの位置決め部に取付部材の取付部が係合される。
請求項4に記載された発明に係る車両後部構造では、請求項1〜請求項3のいずれか1項において、第2骨格部材の一端部は、第1骨格部材の車両上下方向の中間部に接合されている。
さらに、請求項5に記載された発明に係る車両後部構造は、請求項1〜請求項4のいずれか1項において、第2骨格部材の車両前方側においてルーフサイドパネルに接合され、ルーフサイドパネルの上部から車両後方下部側へ延設されると共に、第2骨格部材の他端部に接合された第3骨格部材を備えている。
請求項1、請求項4又は請求項5に記載された発明に係る車両後部構造は、取付部材に作用する荷重を低減させることができるという優れた効果を有する。
さらに、請求項1、請求項4又は請求項5に記載された発明に係る車両後部構造は、取付部材に作用する荷重が接合箇所を起点として第1骨格部材及び第2骨格部材に効率良く分散されるという優れた効果を有する。
請求項2に記載された発明に係る車両後部構造は、取付部材の車両前方側への変位が抑制され、取付部材の取付位置のずれが少なくなるので、巻取装置のリアシートベルトによる乗員の拘束性能が低下しないという優れた効果を有する。
請求項3に記載された発明に係る車両後部構造は、位置決め部が設けられたルーフサイドパネルの決められた箇所に取付部材が取付けられるので、取付部材を第1骨格部材及び第2骨格部材に簡易に接合させることができるという優れた効果を有する。
実施の形態に係る車両後部構造が適用された車両側部のサイドアウタパネルを取除いて車室外側から見た側面図である。 図1に示される車両側部の車室内側から見た側面図である。 図1に示される車両側部の要部の拡大側面図である。 (A)は図3に示されるA−A切断線における車両側部を矢視方向から見た断面図、(B)は図3に示されるB−B切断線における車両側部を矢視方向から見た断面図である。 車両前方側への荷重が作用されたときの応力分布状態を模式的に示す車両側部の図1に対応する側面図である。
[実施の形態]
以下、図1〜図5を参照し、本発明の一実施の形態に係る車両後部構造について説明する。なお、図において適宜示されている矢印Rrは車両後方側を示し、矢印UPは車両上方側を示している。また、矢印OUTは車両幅方向の外側(車室外側)を示している。
(車両後部構造の概略構成)
図1及び図2に示されるように、本実施の形態に係る車両後部構造10が、バックドアを有するハッチバックタイプの自動車の車両側部12に適用されている。ここで、図1には、サイドアウタパネル18を取除き、車幅方向において車室外側から車室内側へ向かって見た車両側部12の車両後方側の部位が示されている。一方、図2には、車幅方向において車室内側から車室外側へ向かって見た図1に示される車両側部12と同等の部位が示されている。なお、車両側部12は車幅方向両側に一対で配設され、両側の車両側部12の構造は同一構造であるので、一方の車両側部12についてのみ以下に説明する。
図1及び図2に示される車両側部12には、車両上下方向に沿って配置された車両骨格部材としてのルーフサイドパネル14が設けられている。ルーフサイドパネル14は、車両上下方向及び車両前後方向に沿って車室内側に設けられた板状のルーフサイドインナパネル16と、ルーフサイドインナパネル16に対向して車室外側に設けられた板状のサイドアウタパネル18とを備えている。ルーフサイドパネル14の上部14Aは図示を省略したルーフサイドレール部の車両後方側の後端部に接続されている。ルーフサイドパネル14の下部14Bは図示を省略したロッカの車両後方側の後端部及びリアホイールハウスインナパネル(クォータホイールハウスパネル)20に接続されている。ルーフサイドパネル14の車両前方側の縁部14Cは、リアサイドドア用開口部22の後縁に沿って配置されている。ルーフサイドパネル14の車両後方側の縁部14Dは、バックドア用開口部24の車幅方向側の側縁に沿って配置されている。ルーフサイドパネル14の車両上下方向中間部かつ車両前後方向中間部にはリア窓用開口部(リアクォータウインド用開口部)26が設けられている。
図1〜図3、図4(A)及び図4(B)に示されるように、ルーフサイドパネル14には第1骨格部材30、第2骨格部材40及び第3骨格部材60が設けられている。第1骨格部材30、第2骨格部材40及び第3骨格部材60は車両側部12の剛性を高める構成とされている。
詳しく説明すると、第1骨格部材30は、バックドアオープニングサイドリインホースメントとして形成されており、バックドア用開口部24の周囲における車両側部12の剛性を高める構成とされている。第1骨格部材30はルーフサイドインナパネル16の車室外側に接合されている。第1骨格部材30は、バックドア用開口部24の側縁に沿ってルーフサイドパネル14の縁部14Dに設けられ、リア窓用開口部26よりも車両後方側においてルーフサイドパネル14の上部14Aから車両後方の下部14B側へ斜め方向に延設されている。第1骨格部材30の上部30Aは、図示を省略したルーフパネル部の車両後端部に沿って配置されたバックドアオープニングアッパーリインホースメントに接続されている。第1骨格部材30の下部30Bは、図示を省略したホデーロワーバックパネルリインホースメントに接続されている。
第1骨格部材30は上面部32、側壁部34A、34B及びフランジ部36A、36Bを備え、第1骨格部材30の断面形状が車室外側へ突出されたハット形状とされている。第1骨格部材30の上面部32は、ルーフサイドインナパネル16に対向する板状とされており、バックドア用開口部24の縁部に沿って延在されている。側壁部34A、34Bは、上面部32の車両前後方向の両端部をルーフサイドインナパネル16側へ折曲げて形成されている。フランジ部36A、36Bは、側壁部34A、34Bの折曲げられた先端部をルーフサイドインナパネル16に沿って外側へ折曲げて形成されている。図3に示されるように、第1骨格部材30はフランジ部36A、36Bにおいてルーフサイドインナパネル16に接合されている。接合には接合手段として例えばスポット溶接が使用されており、接合箇所は、図3中、「×」印の記述をし、かつ符号W1を付して示されている。なお、接合手段としては、スポット溶接に限定されずに、レーザスクリュー溶接(LSW)、ねじ締結等が使用可能である。また、第1骨格部材30がルーフサイドインナパネル16に接合されることにより、図4(A)及び図4(B)に示されるように第1骨格部材30及びルーフサイドインナパネル16は閉空間を形成している。
第2骨格部材40は、図1〜図3に示されるように、第1骨格部材30と同様に、ルーフサイドインナパネル16の車室外側に接合されている。第2骨格部材40の一端部である上部40A(44A)は第1骨格部材30の車両上下方向の中間部に接合されている。第2骨格部材40の中間部40Cは、リア窓用開口部26の下方側において、車両前方下部側へ斜め方向に延設されている。第2骨格部材40の他端部である下部40B(42B)は、特に図1に示されるように、第3骨格部材60の下部60B及びリアホイールハウスインナパネル20に接合されている。第2骨格部材40は、主にリアサスペンションタワーから入力される力を第1骨格部材30及び第3骨格部材60に分散し、車両側部12の剛性を高める構成とされている。
第2骨格部材40は、リアホイールハウスインナパネル20側に設けられた主骨格部材本体42と、第1骨格部材30側に設けられた骨格部材連結部44とを備えている。主骨格部材本体42は上面部46、側壁部48A、48B及びフランジ部50A、50Bを備え、主骨格部材本体42の断面形状が車室外側へ突出されたハット形状とされている。主骨格部材本体42の上面部46は、ルーフサイドインナパネル16に対向する板状とされており、斜め方向へ延在されている。側壁部48A、48Bは、上面部46の車両前後方向の両端部をルーフサイドインナパネル16側へ折曲げて形成されている。フランジ部50A、50Bは、側壁部48A、48Bの折曲げられた先端部をルーフサイドインナパネル16に沿って外側へ折曲げて形成されている。図3に示されるように、主骨格部材本体42はフランジ部50A、50Bにおいてルーフサイドインナパネル16に接合されている。また、主骨格部材本体42の下部42B(第2骨格部材40の下部40B)が第3骨格部材60の下部60Bに接合されている。接合には上記接合手段が使用されており、接合箇所は図3において符号W2を付して示されている。主骨格部材本体42は、第1骨格部材30と同様に、ルーフサイドインナパネル16と共に閉空間を形成している。
一方、骨格部材連結部44の上部44A(第2骨格部材40の上部40A)は第1骨格部材30に接合されている。接合箇所は図3において符号W3を付して示されている。骨格部材連結部44の下部44Bは主骨格部材本体42の上部42Aに接合されている。接合箇所は図3において符号W4を付して示されている。骨格部材連結部44は上面部52、側壁部54A、54B及びフランジ部56A、56Bを備え、骨格部材連結部44の断面形状が車室外側へ突出されたハット形状とされている。骨格部材連結部44の上面部52は、ルーフサイドインナパネル16に対向する板状とされおり、第1骨格部材30の上面部32に上部44Aを重合わせる構成とされている。側壁部54A、54Bは、上面部52の車両前後方向の両端部をルーフサイドインナパネル16側へ折曲げて形成されている。ここで、骨格部材連結部44の側壁部54Bは、ルーフサイドインナパネル16に対して、後述する取付部材70の板厚以上に車室外側へ突出する高さを備え、取付部材70の車両前方側への移動を堰止める「壁」として作用する。フランジ部56A、56Bは、側壁部54A、54Bの折曲げられた先端部をルーフサイドインナパネル16に沿って外側へ折曲げて形成されている。図3に示されるように、骨格部材連結部44は、フランジ部56A、56Bにおいてルーフサイドインナパネル16に接合されている。接合箇所は図3において符号W2を付して示されている。骨格部材連結部44は、第1骨格部材30と同様に、ルーフサイドインナパネル16と共に閉空間を形成している。なお、接合箇所W2〜W4では、上記接合手段による接合が行われている。
第3骨格部材60は、図1及び図2に示されるように、ルーフサイドインナパネル16の車室外側に接合されている。第3骨格部材60の上部60Aはルーフサイドパネル14の上部14Aの車両前方側に接合されている。第3骨格部材60の中間部60Cは、リア窓用開口部26の車両前方側において、ルーフサイドパネル14の縁部14Cに沿って延設されている。第3骨格部材60の下部60Bは、リアホイールハウスインナパネル20に接合されると共に、上記の通り第2骨格部材40の下部40Bに接合されている。図示を省略したが、第3骨格部材60は、第1骨格部材30と同様にハット形状の断面を備えており、リアサイドドア用開口部22の車両後端側の周囲において車両側部12の剛性を高める構成とされている。
(取付部材の構成)
図1〜図3、図4(A)及び図4(B)に示されるように、ルーフサイドパネル14のルーフサイドインナパネル16において、車室外側には取付部材70が取付けられている。この取付部材70は、シートベルトアンカブラケットとして構成されており、図2に示されるシートベルトアンカ82が取付けられる。
詳しく説明すると、取付部材70は、第1骨格部材30と第2骨格部材40との接合位置において、第1骨格部材30よりも車両下方側かつ第2骨格部材40よりも車両後方側に配置されている。取付部材70は、本実施の形態では、長手方向を第1骨格部材30の延設方向と一致させ、短手方向を第2骨格部材40の延設方向と一致させた長方形状の板材により形成されている。板材としては、例えば高張力鋼材が使用されている。なお、取付部材70の形状は、正方形状、長手方向を第2骨格部材40の延在方向と一致させた長方形状等の矩形状であってもよいし、角部をカットした多角形状であってもよい。また、板材としては、高張力鋼材以外の鋼材や金属板材、合金板材も使用が可能である。
図2、図3及び図4(A)に示されるように、取付部材70の中央部には、車室内側へ突出されて取付座を成す略矩形状の取付部72が設けられている。取付部72にはシートベルトアンカ82が取付けられると共に、取付部72はルーフサイドインナパネル16に取付部材70を取付ける際の被位置決め部として形成されている。ここで、取付部72は、第2骨格部材40の延設方向に対して第1骨格部材30の延設方向に沿って若干長く形成されており、位置決めの際にルーフサイドインナパネル16に対する取付部材70の回転を防止する構成とされている。取付部72に対応する部位において、ルーフサイドインナパネル16には、取付部72と略同様な形状を備えて車室内側へ凹設された位置決め部16Dが設けられている。取付部材70の取付部72の周囲には、ルーフサイドインナパネル16に沿って設けられたフランジ部74が設けられている。図1〜図3に示されるように、本実施の形態では、取付部72において第1骨格部材30の延設方向に沿って並べられた2本の締結部材76A、76Bにより、取付部材70がルーフサイドインナパネル16に取付けられている。締結部材76A、76Bとしては、例えばボルト及びナットが使用されている。ボルトは、図示を省略したルーフサイドインナパネル16及び取付部72に設けられた貫通孔を車室内側から車室外側へ向けて通して、車室外側においてナットにより締結されている。なお、締結部材は3本以上とされてもよいし、又例えば3本の締結部材の場合には三角形の頂点の位置に各々締結部材を設けてもよい。
ここで、取付部材70の接合箇所並びに接合構造について、詳しく説明する。取付部材70のフランジ部74は、図3に示されるように、5箇所の接合箇所W51〜W55において、ルーフサイドインナパネル16、第1骨格部材30、第2骨格部材40に接合されている。接合箇所W51は取付部材70のフランジ部74において車両前方側の端部74Aの車両下方側に設定され、接合箇所W51において端部74Aは第2骨格部材40のフランジ部56B及びルーフサイドインナパネル16に接合されている。すなわち、接合は3枚重ねとされている。接合箇所W52は端部74Aの車両上方側に設定され、図3及び図4(A)に示されるように、接合箇所W52において端部74Aは第2骨格部材40のフランジ部56B及び第1骨格部材30のフランジ部36Aに接合されている。ここでも、接合は3枚重ねとされているが、接合箇所W52では、端部74Aはルーフサイドインナパネル16に接合されていない。接合箇所W53は取付部材70のフランジ部74において車両上方側の端部74Bの車両前後方向の中間部に設定され、接合箇所W53において端部74Bは第1骨格部材30のフランジ部36B及びルーフサイドインナパネル16に接合されている。同様に、接合は3枚重ねとされている。接合箇所W54は取付部材70のフランジ部74において車両後方側の端部74Cの車両上方側に設定され、接合箇所W54において端部74Cは第1骨格部材30のフランジ部36B及びルーフサイドインナパネル16に接合されている。ここでも同様に、接合は3枚重ねとされている。接合箇所W55は端部74Cの車両下方側に設定され、接合箇所W55において端部74Cはルーフサイドインナパネル16に接合されている。ここでの接合は2枚重ねとされている。接合箇所W51〜W55において、接合には上記接合手段が使用されている。なお、接合箇所数は本実施の形態に限定されるものではない。
図2に示されるように、ルーフサイドインナパネル16の車室内側において、取付部材70の取付部72には連結部としてのシートベルトアンカ82を介して巻取装置80が取付けられている。詳しく説明すると、シートベルトアンカ82の車両後方側の端部82Aは締結部材76A、76Bにより取付部材70の取付部72に取付けられる。シートベルトアンカ82の車両前方側の端部82Bには締結部材82Cを介して巻取装置80が取付けられている。巻取装置80はリアシートベルト88を巻取る構成とされている。リアシートベルト88の巻取装置80側はベゼル部84により支持されており、ベゼル部84は締結部材86によりルーフサイドインナパネル16に取付けられている。また、図1〜図3に示されるように、シートベルトアンカ82の端部82Aの下端には仮止め用爪82Dが設けられている。仮止め用爪82Dは、車両外側へ突出されると共に突出された先端部が車両下方側へ折曲げられた構成とされている。仮止め用爪82Dは、取付部72を貫通する仮止め用孔78に係合される構成とされている。仮止め用爪82Dを仮止め用孔78に係合させることにより、取付部72へのシートベルトアンカ82の取付作業が簡易に行える。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両後部構造10では、図1〜図3、図4(A)及び図4(B)に示されるように、ルーフサイドパネル14のルーフサイドインナパネル16に取付部材70が取付けられる。取付部材70には、図2に示されるように、シートベルトアンカ82が取付けられる。更に、取付部材70は、特に図1〜図3に示されるように、第1骨格部材30及び第2骨格部材40に接合される。
ここで、仮に前面衝突が発生した場合、車両の後部座席の搭乗者が装着している図3に示されるリアシートベルト88、巻取装置80及びシートベルトアンカ82を通して、図5に示されるように、取付部材70に車両前方側への荷重(衝突荷重)Fが作用する。第1骨格部材30の延設方向は、図5中、時計回りを「正」とした場合、荷重Fの作用方向と一致する0度よりも大きく、かつ荷重Fの作用方向と直交する90度よりも小さい斜め方向とされている。また、第2骨格部材40の延設方向は、荷重Fの作用方向と一致する0度よりも小さく、かつ荷重Fの作用方向と直交する−90度よりも大きい斜め方向とされている。このため、取付部材70に作用する荷重Fは、取付部材70から第1骨格部材30にその延設方向に沿う分力荷重F1として伝達されると共に、第2骨格部材40にその延設方向に沿う分力荷重F2として伝達される。荷重Fは取付部材70から第1骨格部材30及び第2骨格部材40に分散される。
図5には、ここでは、最も濃い色により塗潰された最も応力が大きい領域T1から最も薄い色により塗潰された最も応力が小さい領域T4まで、4段階の階調により、荷重Fが作用した場合の応力分布状態が示されている。図5から明らかなように、取付部材70及びその周囲の部位に大きな応力が発生すると共に、第1骨格部材30及び第2骨格部材40の延設方向に沿って応力が分散されている。
従って、本実施の形態に係る車両後部構造10によれば、取付部材70に作用する荷重Fを低減させることができる。また、荷重Fを低減させることができるので、車両側面視において取付部材70の面積(サイズ)を縮小することができる。また、取付部材70の板厚を薄くすることができる。このため、取付部材70の小型化を実現することができる。更に、小型化が実現されれば、取付部材70の軽量化を実現することができる。なお、第2骨格部材40の上部40Aが、第1骨格部材30の上下方向の中間部ではなく、第1骨格部材30の上部30A又は下部30Bに接合されていても、同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る車両後部構造10では、特に図3に示されるように、取付部材70の車両前方側の端部74Aと第2骨格部材40の車両後方側の端部であるフランジ部56Bとが接合箇所W51、W52により接合される。つまり、取付部材70は第2骨格部材40の車両後方側に配設される。そして、接合箇所W51、W52よりも車両前方側には第2骨格部材40の側壁部54Bが配置される。ここで、車両前方側への荷重Fが取付部材70に作用し、取付部材70を車両前方側へ変位させる力が付勢されても、取付部材70の端部74Aが第2骨格部材40の側壁部54Bに当接することで、取付部材70に付勢された力が第2骨格部材40に伝達されかつ吸収される。
従って、本実施の形態に係る車両後部構造10によれば、取付部材70の取付位置のずれが少なくなるので、巻取装置80のリアシートベルト88による乗員の拘束性能が低下しない。
更に、本実施の形態に係る車両後部構造10では、図3、図4(A)及び図4(B)に示されるように、取付部材70のフランジ部74が第1骨格部材30のフランジ部36A及び第2骨格部材40のフランジ部56Bと重ねて接合箇所W52において接合される。このため、接合箇所W52を起点として、図5に示されるように、取付部材70に作用する荷重Fが第1骨格部材30及び第2骨格部材40に伝達される。
従って、本実施の形態に係る車両後部構造10は、取付部材70に作用する荷重Fを取付部材70から第1骨格部材30及び第2骨格部材40に効率良く分散させることができる。
また、本実施の形態に係る車両後部構造10では、図1〜図3及び図4(A)に示されるように、取付部材70の取付部72は被位置決め部として形成されると共に、ルーフサイドインナパネル16の取付部72に対応する部位に位置決め部16Dが設けられる。そして、位置決め部16Dに取付部72が係合されて(位置決めされて)、ルーフサイドインナパネル16に取付部材70が取付けられる。
従って、本実施の形態に係る車両後部構造10によれば、位置決め部16Dが設けられたルーフサイドインナパネル16の決められた箇所に取付部材70が取付けられるので、取付部材70を第1骨格部材30及び第2骨格部材40に簡易に接合させることができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明では、取付部材の車両上方側の端部が第1骨格部材の車両下方側の端部に接合されると共に、取付部材の車両後方側の端部が第2骨格部材の車両前方側の端部に接合されてもよい。つまり、取付部材が第2骨格部材よりも車両前方側に設けられてもよい。また、本発明では、車両側面視において、取付部材の形状を三角形状としてもよい。
10 車両後部構造
12 車両側部
14 ルーフサイドパネル
16 ルーフサイドインナパネル
16D 位置決め部
18 サイドアウタパネル
22 リアサイドドア用開口部
24 バックドア用開口部
30 第1骨格部材
40 第2骨格部材
54A、54B 側壁部
60 第3骨格部材
70 取付部材
72 取付部(被位置決め部)
74 フランジ部
76A、76B 締結部材
80 巻取装置
82 シートベルトアンカ
88 リアシートベルト
W1〜W4、W51〜W55 接合箇所

Claims (5)

  1. 車両側部に車両上下方向に沿って配置されたルーフサイドパネルと、
    当該ルーフサイドパネルに接合され、当該ルーフサイドパネルの上部から車両後方下部側へ延設された第1骨格部材と、
    前記ルーフサイドパネルに接合され、前記第1骨格部材に一端部が接合されると共に、他端部が車両前方下部側へ延設された第2骨格部材と、
    前記ルーフサイドパネルに取付けられると共に、車両側面視において前記第1骨格部材及び前記第2骨格部材に重なる部位を有し、この重なる部位において前記第1骨格部材及び前記第2骨格部材に接合され、シートベルトアンカが取付けられる取付部材と、
    を備えた車両後部構造。
  2. 前記取付部材の車両前方側の端部が前記第2骨格部材の車両後方側の端部に接合されると共に、当該接合箇所よりも車両前方側に前記第2骨格部材の側壁部が配置されている請求項1に記載の車両後部構造。
  3. 前記取付部材に設けられ、前記シートベルトアンカが取付けられると共に、被位置決め部として形成された取付部と、
    前記ルーフサイドパネルの前記取付部に対応する箇所に設けられ、前記取付部と係合される位置決め部と、
    を備えた請求項1又は請求項2に記載の車両後部構造。
  4. 前記第2骨格部材の前記一端部は、前記第1骨格部材の車両上下方向の中間部に接合されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両後部構造。
  5. 前記第2骨格部材の車両前方側において前記ルーフサイドパネルに接合され、当該ルーフサイドパネルの上部から車両後方下部側へ延設されると共に、前記第2骨格部材の前記他端部に接合された第3骨格部材を更に備えている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両後部構造。
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