JP6095434B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
特許文献1では、シートバックフレームを構成するサイドフレームとクロスメンバを樹脂で一体成形している。このシートバックフレームでは、サイドフレームの断面形状をシート幅方向外側が開放されたコの字形状としている。
特表2010−500198号公報
ところで、特許文献1のように、サイドフレームの断面形状をシート幅方向外側が開放したコの字形状とした場合には、シート後方側の折れ曲がり端部がサイドフレームのシート後方側の外縁となる。このため、シート後方側の折れ曲がり端部にカバーなどの保護部材を取り付けたり、上記折り曲げ端部を厚肉にしつつ外面を円弧状に湾曲させたりして、後方シートに着座した乗員がサイドフレームのシート後方側外縁(上記折り曲げ端部)に衝突した際の安全性を確保する対策が必要となる。
一方で、サイドフレームをシート幅方向内側に開放させた断面コの字形状とした場合には、シート後方側の折れ曲がり部分の角部がサイドフレームのシート後方側外縁となるため、上記対策を実施する必要はないが、代わりに、サイドフレームのシート前方側の折れ曲がり端部がシートに着座した乗員のスムーズな慣性移動を妨げる虞がある。
本発明は、上記事実を考慮して、シートに着座した乗員がスムーズに慣性移動でき、かつ、簡単な構造でシート後方に着座した乗員の安全性を確保した車両用シートを提供することを課題とする。
請求項1に記載の車両用シートは、樹脂製のシートバックフレームのサイド部を形成し、シート上下方向に延びるサイドフレーム基部と、前記サイドフレーム基部のシート前方側に形成され、前記サイドフレーム基部からシート幅方向外側に折れ曲がる外側フランジ部と、前記サイドフレーム基部のシート後方側に形成され、前記サイドフレーム基部からシート幅方向内側に折れ曲がり、角部が円弧状に湾曲する内側フランジ部と、を有し、前記サイドフレーム基部の前記外側フランジ部と前記内側フランジ部をつなぐ部分は、シート上下方向に直交する断面で見て、シート前後方向に延びる部分と、シート前後方向に延びる部分の前端部からシート幅方向内側に延びる部分と、シート幅方向内側に延びる部分の内側端部からシート前方側に延びる部分と、で形成されている。
請求項1に記載の車両用シートでは、サイドフレーム基部のシート前方側にシート幅方向外側に折れ曲がる外側フランジ部を形成していることから、例えば、サイドフレーム基部のシート前方側にシート幅方向内側に折れ曲がるフランジ部を形成したもののようにフランジ部の端部がシートに着座した乗員のスムーズな慣性移動を妨げることがない、すなわち、シートに着座した乗員がスムーズに慣性移動できる。
また、サイドフレーム基部のシート後方側にシート幅方向内側に折れ曲がる内側フランジ部を形成していることから、内側フランジ部の円弧状に湾曲する角部(折れ曲がりの角部)がサイド部のシート後方側外縁となるため、例えば、フランジ部の端部がサイド部のシート後方側外縁となるもののようにフランジ部の端部に保護部材などを取り付けなくても、シート後方に着座した乗員の安全性を確保できる。すなわち、サイドフレーム基部のシート後方側に内側フランジ部を形成し、この内側フランジ部の角部を円弧状に湾曲させるという簡単な構造でシート後方に着座した乗員の安全性を確保できる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記角部の曲率半径は、前記内側フランジ部の厚みよりも大きい。
請求項2に記載の車両用シートでは、内側フランジ部の角部の曲率半径を内側フランジ部の厚みよりも大きくしていることから、シート後方に着座した乗員の安全性をさらに高めることができる。
車両用シートの一態様は、請求項1または請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記サイドフレーム基部の前記外側フランジ部と前記内側フランジ部をつなぐ部分は、シート上下方向に直交する断面で見て、シート前後方向にクランク状に折れ曲がりながら延びている。
車両用シートの一態様では、シート上下方向に直交する断面で見て、サイドフレーム基部の外側フランジ部と内側フランジ部をつなぐ部分をシート前後方向にクランク状に折れ曲がりながら延ばすことで、サイドフレーム基部の剛性が向上する。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記シートバックフレームは、両側の前記内側フランジ部どうしをつなぐ背面パネルを有し、前記背面パネルと前記サイドフレーム基部が一体成形されている。
請求項3に記載の車両用シートでは、背面パネルで両側の内側フランジ部どうしをつないでいることから、例えば、背面パネルを設けないものよりも、シートバックフレームの剛性が向上する。そして、背面パネルとサイドフレーム基部を一体成形しているため、例えば、背面パネルと内側フランジ部を別個に成形するものと比べて、シートバックフレームの製造工程を簡単にできる。
請求項4に記載の車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記シートバックフレームの上部を形成し、シート幅方向に延びて両側の前記サイドフレーム基部どうしをつなぐアッパーフレーム基部と、前記アッパーフレーム基部のシート後方側に形成され、シート下側に折れ曲がり、角部が円弧状に湾曲する下側フランジ部と、を有し、前記下側フランジ部は、前記背面パネルにつながり、前記背面パネルと前記アッパーフレーム基部が一体成形されている。
請求項4に記載の車両用シートでは、アッパーフレーム基部のシート後方側にシート下側に折れ曲がる下側フランジ部を形成していることから、下側フランジ部の円弧状に湾曲する角部(折れ曲がりの角部)がシートバックフレーム上部のシート後方側外縁となるため、例えば、フランジ部の端部が上部のシート後方側外縁となるもののようにフランジ部の端部に保護部材などを取り付けなくても、シート後方に着座した乗員の安全性を確保できる。すなわち、アッパーフレーム基部のシート後方側に下側フランジ部を形成し、この下側フランジ部の角部を円弧状に湾曲させるという簡単な構造でシート後方に着座した乗員の安全性をより確実に確保することができる。また、下側フランジ部を背面パネルにつなげていることから、さらにシートバックフレームの剛性が向上する。そして、背面パネルとアッパーフレーム基部を一体成形しているため、例えば、背面パネルとアッパーフレーム基部を別個に成形するものと比べて、シートバックフレームの製造工程を簡単にできる。
請求項5に記載の車両用シートは、請求項3又は請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記背面パネルの背面が露出している。
請求項6に記載の車両用シートは、請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記背面パネルのシート幅方向の中間部が凸凹状に折れ曲がっている。
請求項7に記載の車両用シートは、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記外側フランジ部が前記サイドフレーム基部のシート上下方向中間部に形成されており、上部には形成されていない。
本発明によれば、シートに着座した乗員がスムーズに慣性移動でき、かつ、簡単な構造でシート後方に着座した乗員の安全性を確保した車両用シートを提供することができる。
第1実施形態のシートバックフレームをシート左斜め前方から見た斜視図である。 第1実施形態のシートバックフレームをシート左斜め後方から見た斜視図である。 (A)図1の3AX−3AX線端面図である。 (B)図3(A)の矢印3BX部の拡大図である。 図1の4X−4X線端面図である。 第1実施形態のシートバックフレームを成型するための金型の斜視図である。 (A)シートバックフレーム成型後の金型の横端面図である。 (B)シートバックフレーム成型後の金型の縦端面図である。 (A)上型を開いた金型の横端面図である。 (B)上型を開いた金型の縦端面図である。 (A)スライド型を開いた金型の横端面図である。 (B)スライド型を開いた金型の縦端面図である。 (A)下型からシートバックフレームを脱型した後の金型の横端面図である。 (B)下型からシートバックフレームを脱型した後の金型の縦端面図である。
次に、本発明の第1実施形態の車両用シートについて説明する。
図1には、車両用シート10のシートバックフレーム14の全体がシート左斜め前方から見た斜視図にて示されている。なお、図面に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印RHはシート右方(シート幅方向一側)を示している。
車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション(図示省略)の骨格を構成するシートクッションフレーム(図示省略)と、着座乗員の背部を支えるシートバック(図示省略)の骨格を構成するシートバックフレーム14と、を含んで構成されている。なお、クッションフレームは、従来周知のスライド機構(図示省略)を介して車両の車体フロア(図示省略)に連結されている。
図1、図2に示すように、シートバックフレーム14は、樹脂で形成されている。このシートバックフレーム14は、シート幅方向両側のサイド部20と、両サイド部20のシート上側の端部(上端部)どうしをつなぐシート上側の上部30と、両サイド部20及び上部30をつなぐシート後方側の背面パネル40と、を含んで構成されている。また、シートバックフレーム14は、サイド部20のシート下側の端部(下端部)が従来周知のリクライニング機構16を介してシートクッションのシート後方側の端部に連結されている。
サイド部20は、サイド部20の側面(シートバックフレーム14の側面)を形成するシート上下方向に延びるサイドフレーム基部22と、サイドフレーム基部22のシート前方側に形成された外側フランジ部24と、サイドフレーム基部22のシート後方側に形成された内側フランジ部26と、を有している。
図3(A)、図3(B)に示すように、外側フランジ部24は、サイドフレーム基部22からシート幅方向外側へ折れ曲がっている。この外側フランジ部24は、サイドフレーム基部22のシート上下方向の中間部に形成されている(図1参照)。なお、「シート幅方向内側」とは、シート幅方向中央側を指し、「シート幅方向外側」とは、シート幅方向内側に対して逆側(シート幅方向中央から離間する側)を指している。
図3(A)、図3(B)に示すように、内側フランジ部26は、サイドフレーム基部22からシート幅方向内側へ折れ曲がっている。この内側フランジ部26は、サイドフレーム基部22のシート上下方向全体にわたって形成されている(図2参照)。また、図3(B)に示すように、内側フランジ部26の角部(サイドフレーム基部22から折れ曲がる部分の角部)26Aは、円弧状に湾曲している。この角部26Aは、曲率半径R1が内側フランジ部26の厚みT1よりも大きい値になっている。また、曲率半径R1は、6mm以上に設定することが好ましい。
図3(B)に示すように、サイドフレーム基部22の外側フランジ部24と内側フランジ部26をつなぐ部分28は、シート上下方向に直交する断面で見て、シート前後方向にクランク状に折れ曲がりながら延びている。なお、本実施形態は、上記構成に限定されず、例えば、シート前後方向にジグザグ状に折れ曲がりながら延びても、サイン波状に曲がりながら延びてもよい。また、上記つなぐ部分28は、サイドフレーム基部22のシート上下方向の外側フランジ部24の形成部分に対応した部分に形成されている。
図1に示すように、上部30は、上面(シートバックフレーム14の上面)を形成し、シート幅方向に延びて両側のサイドフレーム基部22の上端部(シート上側の端部)どうしをつなぐアッパーフレーム基部32と、アッパーフレーム基部32のシート後方側に形成された下側フランジ部34(図4参照)と、を有している。
図4に示すように、下側フランジ部34は、アッパーフレーム基部32のシート後方側からシート下側へ折れ曲がっている。この下側フランジ部34は、アッパーフレーム基部32のシート幅方向全体にわたって形成されており、両側のサイドフレーム基部22の内側フランジ部26にそれぞれつながっている。また、下側フランジ部34の角部(アッパーフレーム基部32から折れ曲がる部分の角部)34Aは、円弧状に湾曲している。この角部34Aは、曲率半径R2が下側フランジ部34の厚みT2よりも大きい値になっている。また、曲率半径R2は、6mm以上に設定することが好ましい。
背面パネル40は、両側の内側フランジ部26どうしをつなぐと共に、下側フランジ部34をつないでいる。また、背面パネル40は、サイドフレーム基部22及びアッパーフレーム基部32と一体成形されている。すなわち、本実施形態のシートバックフレーム14は、樹脂の一体成型品である。
図2、図3(A)に示すように、背面パネル40は、シート上下方向に対して直交する断面で見て、シート幅方向の中間部が凸凹状に折れ曲がりながらシート幅方向に延びている。なお、本実施形態は、上記構成に限定されず、例えば、シート幅方向にジグザグ状に折れ曲がりながら延びてもよく、サイン波状に曲がりながら延びてもよい。また、背面パネル40のシート幅方向の中間部を平坦状、すなわち、凸凹状の部分を形成しない構成としてもよい。
シートバックフレーム14を形成する樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のどちらを用いても構わない。なお、本実施形態では、シートバックフレーム14をナイロン樹脂で形成しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、エポキシ、ポリアセタール、ポリプロピレン、不飽和ポリエステル樹脂などの樹脂を用いてもよい。また、シートバックフレーム14を繊維強化樹脂(FRP)で形成してもよい。繊維強化樹脂としては、例えば、カーボン繊維強化樹脂(CFRP)、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)、天然繊維(例えば、竹、ケナフなど)強化樹脂等を用いることができる。なお、繊維強化樹脂の母材(マトリックス樹脂)としては、上述の樹脂(例えば、ナイロン、エポキシ、ポリアセタール、ポリプロピレン、不飽和ポリエステル樹脂などの樹脂)を用いてもよい。
また、本実施形態のシートバックフレーム14の背面(背面パネル40の背面、及び内側フランジ部26の背面を含む)には、表皮材などが貼り付けられずに、代わりにシボ加工が施されて加飾されている。
次にシートバックフレーム14の成型工程について説明する。
図5には、シートバックフレーム14を成型するためキャビティを形成する金型50の斜視図が示されている。また、図6(A)、図7(A)、図8(A)、図9(A)は、それぞれ金型50の横端面図、図6(B)、図7(B)、図8(B)、図9(B)は、それぞれ金型50の縦端面図を示している。なお、「横端面図」とは、シートバックフレーム14をシート上下方向と直交する方向(シート幅方向)に沿って切断した切断面のみを示す図である。また、「縦断面図」とは、シートバックフレーム14をシート上下方向に沿って切断した切断面のみを示す図である。
金型50は、シートバックフレーム14の背面(後面)を成形する可動型である上型52と、シートバックフレームの前面を成形する固定型である下型54と、シートバックフレーム14の両側面をそれぞれ成形する移動可能な一対のスライド型56と、シートバックフレーム14の上面を成形する移動可能なスライド型58と、シートバックフレーム14のサイド部20の内面を成形する移動可能な一対のスライド中子60と、を含んで構成されている。
図6(A)、図6(B)に示すように、金型50を閉じた状態でシートバックフレーム14を成型するためのキャビティ内に溶融樹脂を射出成型し、硬化させることでシートバックフレーム14が成型される。次に、図7(A)、図7(B)に示すように、上型52を移動させて金型50を開き、シートバックフレーム14の背面を露出させる。
次に、図8(A)、図8(B)に示すように、一対のスライド型56及びスライド型58をそれぞれ移動させてシートバックフレーム14の側面及び上面を露出させる。さらに、図9(A)、図9(B)に示すように、一対のスライド中子60をそれぞれ移動させてシートバックフレーム14を下型54から外してシートバックフレーム14の内面を露出させると共に、シートバックフレーム14のサイド部20の内面を露出させる。このようにしてシートバックフレーム14が金型50から脱型される。
次に、本実施形態の車両用シート10の作用効果について説明する。
車両用シート10では、サイドフレーム基部22のシート前方側にシート幅方向外側に折れ曲がる外側フランジ部24を形成していることから、例えば、後面衝突時における乗員Hの慣性移動(慣性力Fを受けての移動)が外側フランジ部24の端部によって妨げられることがない。すなわち、サイドフレーム基部22のシート前方側に外側フランジ部24を形成することで、着座した乗員Hがスムーズに慣性移動できる。
また、サイドフレーム基部22のシート後方側にシート幅方向内側に折れ曲がる内側フランジ部26を形成していることから、内側フランジ部26の円弧状に湾曲した角部26Aがサイド部20のシート後方側外縁となるため、例えば、前面衝突時にシート後方に着座した乗員が慣性移動によりシートバックフレーム14のシート後方側外縁に衝突した際の安全性を確保できる。すなわち、サイドフレーム基部22のシート後方側に内側フランジ部26を形成し、この内側フランジ部26の角部26Aを円弧状に湾曲させるという簡単な構造でシート後方に着座した乗員の安全性を確保できる。
特に、内側フランジ部26の角部26Aの曲率半径R1を内側フランジ部26の厚みT1よりも大きくしていることから、シート後方に着座した乗員の安全性をさらに高めることができる。
また、車両用シート10では、シート上下方向に直交する断面で見て、サイドフレーム基部22の外側フランジ部24と内側フランジ部26をつなぐ部分28をシート前後方向にクランク状に折れ曲がりながら延ばしていることから、サイドフレーム基部22の剛性が向上している。
またさらに、車両用シート10では、アッパーフレーム基部32のシート後方側にシート下側に折れ曲がる下側フランジ部34を形成していることから、下側フランジ部34の円弧状に湾曲する角部34Aが上部30のシート後方側外縁となるため、例えば、前面衝突時にシート後方に着座した乗員が慣性移動によりシートバックフレーム14のシート後方側外縁に衝突した際の安全性を確保できる。すなわち、アッパーフレーム基部32のシート後方側に下側フランジ部34を形成し、この下側フランジ部34の角部34Aを円弧状に湾曲させるという簡単な構造でシート後方に着座した乗員の安全性をより確実に確保することができる。
特に、下側フランジ部34の角部34Aの曲率半径R2を下側フランジ部34の厚みT2よりも大きくしていることから、シート後方に着座した乗員の安全性をさらに高めることができる。
車両用シート10では、背面パネル40で両側の内側フランジ部26どうしをつないでいることから、シートバックフレーム14の剛性が向上する。さらに、背面パネル40と下側フランジ部34をつないでいることから、シートバックフレーム14の剛性がさらに向上する。
また、シートバックフレーム14は、背面パネル40、サイドフレーム基部22、及びアッパーフレーム基部32を一体成形した一体成型品であることから、製造工程を簡単にできる。
また、シートバックフレーム14の背面に表皮材などを貼り付けずに、シボ加工を施していることから、意匠性を向上させつつ、表皮材削減による低コスト化及び軽量化を図ることができる。なお、シボ加工は、シートバックフレーム14の背面に加えて側面(サイドフレーム基部22の表面)にも施してよい。また、シートバックフレーム14の背面にシボ加工に代えて、意匠性がある(意匠性のある模様が描かれた)薄膜フィルムを貼り付けてもよい。
また、本実施形態では、シートバックフレーム14の背面にシボ加工を施しているが、本発明は上記構成に限定されず、成型されたシートバックフレーム14の外観表面の面性状が良好であれば、シートバックフレーム14の背面や側面を加飾せずに外観意匠面としてもよい。なお、シートバックフレーム14の外観表面の面性状を向上させる成形方法として、例えば、コアバックによる発泡成形、ヒートアンドクール成形などがある。
第1実施形態では、シートバックフレーム14に背面パネル40を設けているが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、シートバックフレーム14に背面パネル40を設ける代わりに、両側のサイド部20をクロスメンバで補強する構成としてもよい、
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 車両用シート
14 シートバックフレーム
20 サイド部
22 サイドフレーム基部
24 外側フランジ部
26 内側フランジ部
26A 角部
28 つなぐ部分
30 上部
32 アッパーフレーム基部
34 下側フランジ部
34A 角部
40 背面パネル
R1 内側フランジ部の角部の曲率半径
R2 下側フランジ部の角部の曲率半径
T1 内側フランジ部の厚み
T2 下側フランジ部の厚み

Claims (7)

  1. 樹脂製のシートバックフレームのサイド部を形成し、シート上下方向に延びるサイドフレーム基部と、
    前記サイドフレーム基部のシート前方側に形成され、前記サイドフレーム基部からシート幅方向外側に折れ曲がる外側フランジ部と、
    前記サイドフレーム基部のシート後方側に形成され、前記サイドフレーム基部からシート幅方向内側に折れ曲がり、角部が円弧状に湾曲する内側フランジ部と、を有し、
    前記サイドフレーム基部の前記外側フランジ部と前記内側フランジ部をつなぐ部分は、シート上下方向に直交する断面で見て、シート前後方向に延びる部分と、シート前後方向に延びる部分の前端部からシート幅方向内側に延びる部分と、シート幅方向内側に延びる部分の内側端部からシート前方側に延びる部分と、で形成されている、車両用シート。
  2. 前記角部の曲率半径は、前記内側フランジ部の厚みよりも大きい、請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シートバックフレームは、両側の前記内側フランジ部どうしをつなぐ背面パネルを有し、
    前記背面パネルと前記サイドフレーム基部が一体成形されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記シートバックフレームの上部を形成し、シート幅方向に延びて両側の前記サイドフレーム基部どうしをつなぐアッパーフレーム基部と、
    前記アッパーフレーム基部のシート後方側に形成され、シート下側に折れ曲がり、角部が円弧状に湾曲する下側フランジ部と、を有し、
    前記下側フランジ部は、前記背面パネルにつながり、
    前記背面パネルと前記アッパーフレーム基部が一体成形されている、請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記背面パネルの背面が露出している、請求項3又は請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記背面パネルのシート幅方向の中間部が凸凹状に折れ曲がっている、請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記外側フランジ部が前記サイドフレーム基部のシート上下方向中間部に形成されており、上部には形成されていない、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用シート。
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