JP6094732B2 - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン(内燃機関)に燃料タンクの燃料を供給する燃料供給装置に関する。
従来、例えば、ディーゼルエンジン等の燃料供給装置として、燃料タンクから供給パイプを介して燃料噴射装置に燃料を供給すると共に、余剰燃料(リターン燃料)を、リターンパイプを介して燃料タンクに戻すように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような構成の燃料供給装置においては、リターン燃料の温度が比較的高いと、出力の低下や、部品が消耗しやすくなるといった問題が生じる虞がある。このため、リターンパイプにクーラー等の冷却手段を設け、リターン燃料を冷却後に燃料タンクに戻すようにしたものもある。一方、リターン燃料の温度が低すぎると、リターン燃料(軽油)のワックス成分が析出(凍結)してしまい、エンジンに所望量の燃料を供給できなくなるという問題が生じる虞がある。このため、例えば、供給パイプに設けられる燃料フィルターにヒーター等の加熱手段を設けるようにしたものもある。
上述のようにクーラーやヒーターを設けることで、例えば、出力低下やエンストといった作動不良等の発生を抑制することはできる。しかしながら、装置が大型化すると共にコストが高くなってしまうという問題がある。
また特許文献1に記載の装置では、リターン燃料が設定温度以下の場合に燃料インレットパイプ(供給管)の近傍に燃料を戻し、設定温度以上の場合には燃料インレットパイプから離間した位置に燃料を戻すようにすることで、燃料インレットパイプの燃料凍結を防止している。
実開平5−27266号公報
特許文献1に記載の装置では、比較的簡単な構成で、燃料タンク内の燃料の温度が極端に低下或いは上昇することを抑制することができる。したがって、コストの上昇を抑制しつつ、例えば、出力低下やエンストといった作動不良等の発生を抑制することはできるかもしれない。
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、燃料タンク外にサーモバルブを設けることで、上記構成を実現している。このため、特許文献1に記載の構成によっても、装置は比較的大型化してしまう。またサーモバルブが燃料タンク外に配置されているため、車両の衝突時等の破損対策を講じる必要性も生じ、コストが増加することも考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、コストの削減を図りつつ小型化を図ることができ、且つエンジンの作動不良等を抑制することができるエンジンの燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、燃料タンクからエンジンの燃料噴射装置に燃料を供給する供給管路と、前記燃料噴射装置における余剰燃料を前記燃料タンクへ戻すリターン管路と、前記リターン管路に繋がる第1の分岐流路及び第2の分岐流路を有すると共に前記余剰燃料の温度に応じて前記リターン管路と前記第1の分岐流路及び前記第2の分岐流路との接続を切り替える流路切替部材と、を具備し、前記流路切替部材は前記燃料タンク内部に設けられて、前記第1の分岐流路にサーモバルブを有すると共に、前記リターン管路が当該第1の分岐流路に向かって開口して設けられて、前記流路切替部材は、周壁部と、該周壁部が立設される底部と、前記底部から立設され前記周壁部と結合されて前記第1の分岐流路と前記第2の分岐流路とを分離する隔壁と、を有し、前記第1の分岐流路の前記底部に前記サーモバルブが配置されていることを特徴とするエンジンの燃料供給装置にある。
かかる第1の態様では、流路切替部材の構造を簡略化して小型化を図ることができる。これにより燃料タンクを大型化することなく流路切替部材を燃料タンク内に配置することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様のエンジンの燃料供給装置において、前記燃料タン
クは、前記供給管路の一端側が配置されるリザーバカップを備え、前記第1の分岐流路が
前記余剰燃料を前記リザーバカップの内側に戻す流路であると共に、前記第2の分岐流路
が前記余剰燃料を前記リザーバカップの外側に戻す流路であり、且つ前記サーモバルブが
、前記余剰燃料が設定温度以下である場合に開弁するものであることを特徴とするエンジンの燃料供給装置にある。
かかる第2の態様では、余剰燃料が設定温度以下の場合には、サーモバルブが開弁してリザーバカップの内側に戻される。一方、余剰燃料が設定温度よりも高い場合には、サーモバルブが閉弁しリザーバカップの外側に戻される。
また、第1の分岐流路に向かって余剰燃料が供給されると、余剰燃料が、周壁部及び隔壁と、底部とで画成される窪み部に一時的に貯留される。これにより、第1の分岐流路の詰まりを抑制することができる。例えば、燃料の凍結により第1の分岐流路が詰まった場合でも、エンジンで暖められた燃料が窪み部に貯留されることで、燃料の凍結が早急に解消される。
本発明の第の態様は、第1又は2の態様のエンジンの燃料供給装置において、前記隔壁の高さは、前記周壁部の高さより低く当該周壁部の高さの1/2よりも高いことを特徴とするエンジンの燃料供給装置にある。
かかる第の態様では、第1の分岐流路に向かって過剰に供給された燃料が、隔壁を超えて第2の分岐流路に流れ込み易くなる。
本発明の第の態様は、第1から3の何れか一つの態様のエンジンの燃料供給装置において、前記隔壁は前記サーモバルブの開口に沿って立設され、前記第1の分岐流路側の前記底部は前記サーモバルブによって構成されることを特徴とするエンジンの燃料供給装置にある。
かかる第の態様では、窪み部の容積が小さくなることで、比較的少量の余剰燃料が供給された場合でも、余剰燃料が窪み部に所定の深さで貯留される。したがって、上述した燃料の凍結等に起因する第1の分岐流路の詰まりを、より効果的に抑制することができる。
かかる本発明では、流路切替部材を燃料タンク内に配置することで、衝突時の安全性を向上することができる。また部品点数を減らしてコストの削減を図ることもできる。さらに、流路切替部材の構造が簡略化されることで、故障の発生を抑制でき、仮に故障が起こった場合でも対応が容易となる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの燃料供給装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配管モジュールと流路切替部材との接続部分を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る流路切替部材の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る流路切替部材の要部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る流路切替部材の変形例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る流路切替部材の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように本実施形態に係るエンジンの燃料供給装置1は、例えば、自動車等の車両に搭載されるエンジン10に燃料タンク20の燃料を供給するためのものである。なお本実施形態に係るエンジン10は、ディーゼルエンジンであり、燃料供給装置1は、燃料としての軽油をエンジン10に供給する。
燃料供給装置1は、エンジン10と燃料タンク20とを繋ぐ供給管(供給管路)30と、リターン管(リターン管路)40とを備える。供給管30は、エンジン10が備える燃料噴射装置11に燃料タンク20から燃料を供給するためのものである。この供給管30は、後述する配管モジュール50を介して燃料タンク20内に配置された燃料ポンプ21に接続されている。燃料ポンプ21は、例えば、電動式のポンプであり、エンジン10の始動と共に駆動されて、所定量の燃料を一定速度でエンジン10に供給可能に構成されている。また供給管30の途中には、燃料フィルター31が介装されている。燃料フィルター31は、燃料タンク20から供給された燃料を濾過するためのものであり、本実施形態では、燃料タンク20の外側で供給管30に介装されている。
リターン管40は、燃料噴射装置11から燃料を噴射した後の余剰燃料(リターン燃料)を燃料タンク20に戻すためのものである。リターン管40は、供給管30と同様に配管モジュール50に接続され、リターン燃料はこの配管モジュール50を介して燃料タンク20内に戻される。またリターン管40には、燃料クーラー41が介装されており、リターン燃料は、この燃料クーラー41で冷却された後に燃料タンク20に戻される。
燃料タンク20には、燃料タンク20の容量に対して小容量のリザーバカップ22が設けられている。燃料ポンプ21は、このリザーバカップ22内に設けられている。またリザーバカップ22には、燃料の流入のみを許容する逆止弁23が設けられている。これによりリザーバカップ22内の燃料は、リザーバカップ22の外側の燃料の高さと同一又はそれよりも高くなるようになっている。リザーバカップ22は、車両の傾斜時等であってもエンジン10に供給するための燃料を確保するために設けられている。すなわちリザーバカップ22を設けることで、車両の姿勢によって燃料ポンプ21が燃料の液面上に露出されてしまうのを抑制している。
また燃料タンク20の上部には配管モジュール50が、リザーバカップ22に対向する位置に取り付けられている。配管モジュール50には、供給管30が接続される第1の連結流路51と、リターン管40が接続される第2の連結流路52とが設けられている。第1の連結流路51は、燃料タンク20内で燃料ポンプ21に接続されている。つまりリザーバカップ22内で燃料ポンプ21によって汲み上げられた燃料は、第1の連結流路51及び供給管30を介してエンジン10に供給される。
一方、第2の連結流路52は、後述する流路切替部材60を介して燃料タンク20のリザーバカップ22の内側又は外側にそれぞれ繋がっている。すなわちリターン燃料は、リターン管40から配管モジュール50の第2の連結流路52及び流路切替部材60を介してリザーバカップ22の内側又は外側に戻されるようになっている。
以下、流路切替部材60の構成について説明する。
図2に示すように、流路切替部材60は、配管モジュール50に固定され、配管モジュール50の第2の連結流路52を介してリターン管40に繋がる第1の分岐流路61及び第2の分岐流路62を有する。流路切替部材60は、燃料タンク20の内側から配管モジュール50に設けられた凹部53に装着されている。詳しくは後述するが、流路切替部材60は、その先端面が配管モジュール50に当接した状態で凹部53内に固定されている。配管モジュール50の第2の連結流路52は、この凹部53内に開口しており、凹部53に装着された流路切替部材60の第1及び第2の分岐流路61,62に繋がっている。
第1の分岐流路61は、本実施形態では、略鉛直方向に、燃料タンク20の底部に設けられたリザーバカップ22に向かって延設されている。すなわち第1の分岐流路61は、第1の分岐流路61の先端部から流出するリターン燃料がリザーバカップ22の内側に導入されるように設けられている。
第2の分岐流路62は、本実施形態では、略鉛直方向に延設される鉛直部62aと略水平方向に延設される水平部62bとを備え、水平部62bがリザーバカップ22の外側まで延設されている。すなわち第2の分岐流路62は、第2の分岐流路62の先端部から流出するリターン燃料がリザーバカップ22の外側に導入されるように設けられている。
また第1の分岐流路61内には、リターン燃料が設定温度以下である場合に開弁するサーモバルブ63が設けられている。なおサーモバルブ63の構成は特に限定されず、既存のものを採用すればよいため、ここでの説明は省略する。そして配管モジュール50の第2の連結流路52は、サーモバルブ63が設けられた第1の分岐流路61に向かって開口している。
このような構成の流路切替部材60は、リターン燃料の温度に応じてリターン管40と第1の分岐流路61又は第2の分岐流路62との接続を切り替える。例えば、リターン燃料の温度が設定温度よりも高い場合にはサーモバルブ63が閉弁されるため、第2の連結流路52は第2の分岐流路62に接続された状態となる。これにより、リターン燃料は、リザーバカップ22の外側のみに戻される。
一方、リターン燃料の温度が設定温度以下である場合には、サーモバルブ63が開弁されてリターン管40に繋がる第2の連結流路52と第1の分岐流路61とが接続される。これにより、リターン燃料は、主にリザーバカップ22の内側に戻される。リターン燃料の量が多い場合には、リターン燃料の一部が第2の分岐流路62に流れ込むこともあるが、リターン燃料は、主にリザーバカップ22の内側に戻される。特に、本発明では、配管モジュール50の第2の連結流路52が、第1の分岐流路61に向かって開口しているため、リターン燃料はより確実にリザーバカップ22の内側に戻される。
このようにリターン燃料の温度に応じてリターン燃料の戻し先を変更することで、燃料タンク20内の燃料の温度を適切な温度範囲に維持することができる。したがって、燃料の温度上昇に伴う出力の低下や、部品が消耗しやすくなるといった問題の発生を抑制することができる。また燃料の温度低下に伴う燃料の供給不良等の発生を抑制することができる。さらに、上記構成の流路切替部材60を採用することで、コストの削減を図りつつ燃料供給装置の小型化を図ることができる。
従来は、例えば、三方型のサーモバルブを用いてリターン燃料の流路を分岐するようにしていた。このような従来のサーモバルブは比較的大型であるため燃料タンクの外側に設けられていた。これに対し、上述した流路切替部材60は構造が比較的簡単であり小型化されているため、燃料タンク20の内部に設けることができる。したがって、この流路切替部材60を従来のサーモバルブに代わって採用することで、コストの削減を図りつつ、燃料供給装置の小型化を図ることもできる。
また本実施形態では、上述のようにリターン燃料の温度が設定温度以上である場合に、リザーバカップ22の外側にリターン燃料を戻すようにしている。このため、リザーバカップ22に比較的近い位置にリターン燃料を戻しても、リザーバカップ22内の燃料の温度上昇を抑制することができる。すなわち、高温となったリターン燃料を燃料ポンプ21の比較的近い位置に戻しても、燃料ポンプ21の周囲の燃料の温度上昇を抑制することができる。これにより第2の分岐流路62の長さを比較的短くできる。したがって、コストの削減を図ることができると共に、燃料供給装置の小型化を図ることができる。
また流路切替部材60を燃料タンク20内に配置でき、流路切替部材60を燃料タンク20の外部に露出させる必要がなくなるため、衝突安全性を向上することができ、エンジンの作動不良等の発生も抑制することもできる。
ところで、図2及び図3に示すように、流路切替部材60の配管モジュール50側の端部は、周壁部64と、周壁部64が立設される底部65と、周壁部64と共に底部65に立設され周壁部64と結合されて第1の分岐流路61と第2の分岐流路62とを分離する隔壁66と、で構成されている。底部65には、第1の分岐流路61に対応する部分にサーモバルブ63が配置されている。本実施形態では、隔壁66が、サーモバルブ63の開口に沿って略円形に立設されており、底部65の第1の分岐流路61に対応する部分は、このサーモバルブ63によって構成されている。その結果、第1の分岐流路61の第2の連結流路52側(リターン管40側)の端部には、周壁部64と、隔壁66と、サーモバルブ63(底部65)と、によって窪み部67が画成されている。隔壁66は、周壁部64よりも低い高さで形成されており、窪み部67に所定量のリターン燃料が溜まると、リターン燃料がこの隔壁66を超えて第2の分岐流路62に流れ込むことになる。
例えば、サーモバルブ63の開弁時には、リターン燃料は主として第1の分岐流路61を介してリザーバカップ22に流れ込む。その際、リターン燃料が第1の分岐流路61に向かって過剰に供給された場合でも、リターン燃料が窪み部67に一時的に貯留されるため、リターン燃料の第2の分岐流路62への流れ込みを抑制することができる。すなわち、第1の分岐流路61が隔壁66によって第2の分岐流路62と区画されていることで、例えば、坂道やカーブ等で車両が傾斜した場合や、走行中に比較的大きな振動が生じた場合でも、サーモバルブ63の開弁時には、リターン燃料がこの隔壁66を超えて第2の分岐流路62に流れ込むのを抑制することができる。
また隔壁66の高さは、周壁部64の高さよりも低ければ、特に限定されないが、例えば、図4に示すように、隔壁66の高さh1は、周壁部64の高さh2よりも低く且つ周壁部64の高さh2の1/2よりも高いことが好ましい。これにより、例えば、坂道やカーブ等で車両が傾斜した場合や、走行中に比較的大きな振動が生じた場合でも、リターン燃料が隔壁66を超えて第2の分岐流路62に流れ込むのを抑制でき、且つリターン燃料が第1の分岐流路61に過剰に供給された場合には、リターン燃料を第2の分岐流路62に適切に流入させることができる。
またサーモバルブ63が実質的に閉弁状態であっても所定量のリターン燃料が窪み部67に貯留されることになる。例えば、燃料の凍結(ワックス成分の析出)により第1の分岐流路61が詰まった場合でも、エンジン10で暖められたリターン燃料(軽油)が窪み部67に貯留される。これにより、燃料の凍結を早期に解消することができる。したがって、エンストの発生や、走行開始時のもたつき感等を抑制することができる。
特に、本実施形態では、隔壁66が、上述のようにサーモバルブ63の開口に沿って立設されており、窪み部67の容積が比較的小さくなっている。これにより、リターン燃料が比較的少量であっても、リターン燃料が窪み部67に確実に溜まるため、燃料の凍結等の問題をより確実に解消することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、隔壁66が、サーモバルブ63の開口に沿って略円形に立設された構成を例示したが、隔壁66は、第1の分岐流路61と第2の分岐流路62とを分離するように設けられていればよい。例えば、図5に示すように、隔壁66は、第1の分岐流路61と第2の分岐流路62との間に直線的に設けられて周壁部64に連結されていてもよい。この場合でも、隔壁66は、周壁部64の高さよりも低く且つ周壁部64の高さの1/2よりも高くなっていることが好ましい。このような構成としても、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
また上述の実施形態では、流路切替部材60は、周壁部64の先端面が配管モジュール50に当接した状態で凹部53内に固定されているため、隔壁66の高さが周壁部64よりも低くなっているが、流路切替部材60の構成はこれに限定されるものではない。例えば、流路切替部材60は、周壁部64の先端面と配管モジュール50との間に所定の間隔を保持した状態で、配管モジュール50に固定されていてもよい。この場合には、隔壁66の高さは、周壁部64の高さと同一であってもよい。
また上述の実施形態では、流路切替部材60が、第1の分岐流路61と第2の分岐流路62とを分離する1枚の隔壁66を備えた構成を例示したが、流路切替部材60は、複数枚の隔壁を備える構成としてもよい。例えば、図6に示すように、流路切替部材60が、第1の分岐流路61の開口に沿って略円形に立設される隔壁66Aと、第2の分岐流路62の開口に沿って略円形に立設される隔壁66Bと、を備えるようにしてもよい。つまり2枚の隔壁66A,66Bによって、第1の分岐流路61と第2の分岐流路62とを分離するようにしてもよい。なお隔壁66A,66Bの形状は、特に限定されず、例えば、第1の分岐流路61と第2の分岐流路62との間にそれぞれ直線的に設けられていてもよい(図5参照)。
このように複数枚の隔壁66(66A,66B)によって第1の分岐流路61と第2の分岐流路62とを分離することで、第2の分岐流路62へのリターン燃料の不要な流れ込みをより確実に抑制することができる。例えば、図6の構成では、第1の分岐流路61と第2の分岐流路62との間に、2枚の隔壁66A,66Bと周壁部64とで溝部68が画成されている。このため、サーモバルブ63の開弁時に車両が傾斜してリターン燃料が隔壁66Aを超えた場合でも、リターン燃料はこの溝部68に一旦流れ込むため、第2の分岐流路62への流れ込みは抑えられる。
また上述の実施形態では、リターン燃料の温度が設定温度以下の場合に開弁するサーモバルブを設けた第1の分岐流路がリザーバカップの内側に繋がり、第2の分岐流路がリザーバカップの外側に繋がる構成を例示した。しかしながら、例えば、リターン燃料の温度が設定温度よりも高い場合に開弁するサーモバルブを設けた第1の分岐流路がリザーバカップの外側に繋がり、第2の分岐流路がリザーバカップの内側に繋がる構成としてもよい。このような構成としても、上述のように燃料供給装置の小型化を図ることができる。
また上述の実施形態では、リザーバカップを備えた燃料タンクを例示したが、燃料タンクの構成は特に限定されるものではなく、また流路切替部材の第1の分岐流路と第2の分岐流路との行き先も、特に限定されるものではない。
また上述の実施形態では、リターン管に燃料クーラーを設けているが、燃料クーラーは必ずしも設けなくてもよい。
1 燃料供給装置
10 エンジン
11 燃料噴射装置
20 燃料タンク
21 燃料ポンプ
22 リザーバカップ
23 逆止弁
30 供給管
31 燃料フィルター
40 リターン管
41 燃料クーラー
50 配管モジュール
51 第1の連結流路
52 第2の連結流路
53 凹部
60 流路切替部材
61 第1の分岐流路
62 第2の分岐流路
62a 鉛直部
62b 水平部
63 サーモバルブ
64 周壁部
65 底部
66 隔壁
67 窪み部
68 溝部

Claims (4)

  1. 燃料タンクからエンジンの燃料噴射装置に燃料を供給する供給管路と、
    前記燃料噴射装置における余剰燃料を前記燃料タンクへ戻すリターン管路と、
    前記リターン管路に繋がる第1の分岐流路及び第2の分岐流路を有すると共に前記余剰燃料の温度に応じて前記リターン管路と前記第1の分岐流路及び前記第2の分岐流路との接続を切り替える流路切替部材と、
    を具備し、
    前記流路切替部材は前記燃料タンク内部に設けられて、前記第1の分岐流路にサーモバルブを有すると共に、前記リターン管路が当該第1の分岐流路に向かって開口して設けられて
    前記流路切替部材は、周壁部と、該周壁部が立設される底部と、前記底部から立設され前記周壁部と結合されて前記第1の分岐流路と前記第2の分岐流路とを分離する隔壁と、を有し、
    前記第1の分岐流路の前記底部に前記サーモバルブが配置されていることを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの燃料供給装置において、
    前記燃料タンクは、前記供給管路の一端側が配置されるリザーバカップを備え、
    前記第1の分岐流路が前記余剰燃料を前記リザーバカップの内側に戻す流路であると共に、前記第2の分岐流路が前記余剰燃料を前記リザーバカップの外側に戻す流路であり、
    且つ前記サーモバルブが、前記余剰燃料が設定温度以下である場合に開弁するものであることを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンの燃料供給装置において、
    前記隔壁の高さは、前記周壁部の高さより低く当該周壁部の高さの1/2よりも高いことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のエンジンの燃料供給装置において、
    前記隔壁は前記サーモバルブの開口に沿って立設され、
    前記第1の分岐流路側の前記底部は前記サーモバルブによって構成されることを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
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