JP6093803B2 - キャビネット - Google Patents

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  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Description

本発明は、底板の後部と背板の下部との間に設けられた開口に取り付けられるカバーを備えたキャビネットに関する。
従来から、台所で使用されるシステムキッチンは、流し台、調理台、加熱器などを備えたキャビネットで構成されており、このキャビネットの中には、後端下部に、例えば、配管を通すための空間部が形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。このキャビネットは、底板、背板および一対の側板を備えており、背板の下端部および底板の奥行を短くしてキャビネットの背面下部に開口を設けている。そして、この開口を、両側板に取り付けられる一対の受け部材を介して繋ぎ部材で塞いでいる。繋ぎ部材は、プラスチックを押出成形して断面逆L形にした成形品で構成されており、受け部材は、繋ぎ部材の両側に配置されて、繋ぎ部材を支受した状態で側板に取り付けられる逆L形の部材で構成されている。
受け部材の一側には側板に穿孔されたほぞ穴に嵌るほぞが突設され、他側には繋ぎ部材のL形の側縁が掛止されて入り込む段部が形成されている。また、受け部材の上部の端縁には、背板の下端部の正面と底面に接する係止部が形成され、受け部材の下部の端縁には、底板の開放端上に乗せる当接部が形成されている。そして、ほぞ穴にほぞを嵌め込むことで一対の側板にそれぞれ取り付けられた受け部材に、繋ぎ部材を組み付けるとともに、繋ぎ部材を複数のねじで底板と背板に固定して、底板と背板の間の開口を塞いでいる。
特開2001−46161号公報
しかしながら、前述した従来のキャビネットでは、繋ぎ部材を、一対の側板に取り付けられた受け部材に組み付け、さらにねじで底板と背板に固定しているため、繋ぎ部材の着脱が面倒であるとともに、部品点数が多く構造が複雑であるという問題がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、カバーの着脱が容易になるとともに、構造が簡単になるキャビネットを提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明に係るキャビネットの構成上の特徴は、左右に対向して配置される一対の側板(11,12)と、一対の側板の下部間に配置される底板(13)と、一対の側板の後部間に配置される背板(14)と、を備えたキャビネット(10)であって、垂直板(15a,25a,35a)と水平板(15b,25b,35b)とからなる断面形状がL形のカバーを、前記キャビネットの後方下部に備え、底板の上面後部に、垂直板の下端部を挿し込むことができる係止溝(13a)を形成し、一対の側板の少なくとも一方の側板の内面に、倒れ防止部材(16)を着脱可能に取り付け、係止溝に垂直板の下端部を挿し込み、カバーが前方に傾いたときには、垂直板が倒れ防止部材に当たり、カバーが後方に傾いたときには、水平板の後端が前記背板に当たることにある。
本発明に係るキャビネットでは、カバーを垂直板と水平板からなる断面形状がL形の部材で構成している。そして、底板の上面に、垂直板の下部を挿し込める係止溝を形成するとともに、一対の側板の少なくとも一方の内面に、倒れ防止部材を着脱可能に取り付けるようにしている。この倒れ防止部材は、垂直板の下部を係止溝に挿し込むとともに、水平板の後端部を背板に対向させて、カバーを底板と背板に組み付けたときに、垂直板の前側に位置するように取り付けられる。この場合、倒れ防止部材は、垂直板の中央部よりも上部に対応する位置に取り付けられることが好ましい。
このため、カバーの垂直板の下端部は、底板の係止溝に位置決めされて前後に位置ずれできない状態で、カバーは、倒れ防止部材によって前方に倒れることを防止される。また、仮に、水平板の後端部が背板の前面に当接していない状態から、カバーが後方に倒れようとすると、水平板の後端部が背板の前面に当接し、これによって、カバーは後方に倒れることを防止される。すなわち、カバーは、垂直板の下端部が底板に位置決めされ、前方への倒れが倒れ防止部材によって防止され、後方への倒れが背板によって防止されるので、安定した設置状態を維持できる。なお、カバーが設置されたとき、水平板の後端とキャビネットの背板との間に隙間があってもよい。
また、キャビネットからカバーを取り外す必要が生じた場合には、倒れ防止部材を側板から取り外したのちに、垂直板を溝から引き抜いてカバーを手前に引き出すだけの簡単な操作でカバーを取り外すことができる。このため、カバーの内部側に配管、所定の装置等を設置する場合には、その施工、メンテナンス等が容易になる。さらに、キャビネットの本体とカバーの他に必要な部材が倒れ防止部材だけで済むため、キャビネットを構成する部材点数が少なくなるとともに構造が簡単になる。なお、倒れ防止部材としては、差込部と倒れ防止部からなる部材、両面テープと倒れ防止部からなる部材などで構成することができる。倒れ防止部材を差込部と倒れ防止部からなる部材で構成した場合には、一対の側板の内面に、差込部を差し込める差込穴を形成する。また、倒れ防止部材を両面テープと倒れ防止部からなる部材で構成した場合には、着脱するたびに両面テープを交換することが好ましい。
本発明に係るキャビネットの他の構成上の特徴は、背板の下部に、水平板の後端部を支受する後方支受部材(21)を設けたことにある。
本発明によると、水平板の後部が背板に設けられた後方支受部材で支受されるため、カバーの上方からの荷重に対する強度が大きくなる。このため、カバーの上面を物を載せるためのスペースとして利用できるようになり、使い勝手がよくなる。なお、後方支受部材は、背板の下端部に設けてもよいし、背板の前面下部に設けても良いが、背板の下端部に設ける場合には、少なくとも前部が背板の前面よりも前方に突出するようにする。
本発明に係るキャビネットのさらに他の構成上の特徴は、カバー(25,35)は、一枚の板に断面形状がV形の折り曲げ用溝(25c)を形成し、折り曲げ用溝で折り曲げて垂直板(25a,35a)と水平板(25b,35b)とが構成されていることにある。
本発明では、カバーが、断面形状がL形になった状態と、全体が平面状になった状態とに変形可能になっている。このため、カバーを取り付ける際に、カバーをL形に折り曲げた状態では取り付けがし難い場合には、カバーを平面状にして、キャビネットの本体内に入れ、カバーを設置位置に入れたのちに、L形に折り曲げることで、カバーの取り付けが容易になる。同様に、カバーを取り外す際に、カバーをL形に折り曲げた状態では取り外しがし難い場合には、垂直板を係止溝から抜いたのちにカバーを平面状にしながら、キャビネットの本体内から取り出すことができる。また、キャビネットを製造工場から顧客の元に配送する際には、カバーを平面状にすることで梱包容積を減らすことができる。
本発明に係るキャビネットのさらに他の構成上の特徴は、一対の側板の内面における水平板の前方下面に、水平板を支受できる前方支受部材(22)を設けたことにある。
本発明によると、前方支受部材によって、水平板の前部が支受されるため、カバーの上面に物を載せたときに、カバーの前部が上方からの荷重に対して強度が大きくなる。また、前方支受部材を垂直板の近傍に配置することによって、カバーの垂直板が後方に向かって傾くことも防止できる。
本発明に係るキャビネットのさらに他の構成上の特徴は、水平板に、後部が開放された配管挿通用の切欠き部(35c)を形成したことにある。
本発明によると、キャビネットが流し台および水栓を備え、カバーの水平板を貫通するように配管が延びている場合に、カバーの着脱が容易になる。すなわち、配管位置に応じた切欠き部を形成したので、カバーを取り付ける際に、切欠き部内に配管を入れることでカバーを設置することができる。また、カバーを取り外す際にも、配管に対してカバーを前部側に移動させるだけで、切欠き部内から配管を出すことができるため、カバーの取り外しが容易である。
本発明の第1実施形態に係るキャビネットを示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るキャビネットの要部の概略を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るキャビネットの要部を示した断面図である。 倒れ防止部材を側板に取り付ける状態を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るキャビネットの要部を示した断面図である。 第2実施形態で用いられるカバーの取り付け前の状態を示した斜視図である。 前方支受部材を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るキャビネットの要部の概略を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るキャビネットのカバーに配管を通した状態を示した断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るキャビネットを図面を用いて詳しく説明する。図1は、同実施形態に係るキャビネット10を示している。なお、以下の説明において、前後、左右、上下の各方向は、図1に基づいたものとし、図1の前板17側を前方、背板14側を後方、側板11側を左、側板12側を右とする。このキャビネット10は、左右に対向して平行に配置された側板11,12と、側板11,12の下部間に掛け渡された底板13と、側板11,12の後部間に掛け渡された背板14と、側板11,12の前端上部に掛け渡された前板17とからなるキャビネット本体10aを備えている。また、キャビネット本体10aにおける底板13の後部と背板14の下部との間にはカバー15が取り付けられている。
また、側板11,12の前端上部には前板17が掛け渡されており、左右一対のレール11bにはそれぞれ引出し(図示せず)が前後に移動可能に設置される。側板11,12、底板13、背板14および前板17は、互いに接する部分を金具18等で固定されることによって組み立てられている。さらに、図示は省略しているが、側板11,12の上部、背板14の上部および前板17で囲まれる部分には、シンク及び水栓が設けられている。
側板11,12は左右対称に形成されており、それぞれ縦長の長方形の板の前縁部の下端に、側方視による縁部の形状が垂直部と水平部からなる略L形になった切欠き11a,12aが形成されている。また、側板11,12の対向面(内面)における中央部と下部には、前後に延びる左右一対のレール11b(側板12のレールは図示せず)が互いに間隔を保って取り付けられている。そして、側板11,12の対向面における後部側の下部には、それぞれ倒れ防止用差込穴11c,12c(図3,図4参照)が対向して形成されている。
底板13は、側板11,12の対向面の下端縁近傍に水平に掛け渡された状態で固定されており、前後方向の長さよりも左右方向の長さが長い長方形の板で構成されている。底板13の前端部の前後方向の位置は、側板11,12の切欠き11a,12aの垂直部と同じ位置になり、底板13の後端部は、側板11,12の後端部よりも所定長さ(150mm程度)前方に位置している。また、底板13の上面における後端近傍には、底板13の後縁部に沿って左右に延びる係止溝13a(図3参照)が形成されている。
背板14は、側板11,12の対向面の後端部に垂直に掛け渡された状態で固定されており、上下方向の長さよりも左右方向の長さが長い長方形の板で構成されている。背板14の上端部は、側板11,12の上端部と同じ高さ位置に位置し、背板14の下端部は、側板11,12の下端部よりも所定長さ(200mm程度)上方に位置している。このため、底板13の後端部と背板14の下端部との間は開口している。
カバー15は、図2および図3に示したように、背板14と略平行に設置される垂直板15aと、底板13と略平行に設置される水平板15bとから構成されており、垂直板15aと水平板15bとが一体に押出し成形され、断面形状がL形を上下に反転させた形状になっている。なお、図2は、キャビネット10の要部の概略を示した図で、各部分の大きさは図1と多少異なっている。このカバー15は、左右方向が側板11,12間に入れることができる長さに設定されている。また、垂直板15aの上下方向の長さは、底板13の上面から背板14の下端部までの高さよりも長くなっており、水平板15bの前後方向の長さは、背板14の前面から底板13の後端部までの水平方向の距離よりも長くなっている。
このカバー15は、垂直板15aの下端部を底板13の係止溝13a内に入れ、水平板15bの後端部を背板14の前面に当接させた状態で、底板13と背板14に組み付けられる。これによって、底板13の後端部と背板14の下端部との間の開口は塞がれる。このとき、図3に示したように、垂直板15aは垂直状態になり、水平板15bは水平状態になる。また、側板11,12の内側には、倒れ防止用差込穴11c,12cが設けられている。倒れ防止用差込穴11c,12cは、垂直板15aの上部の前面近傍に位置しており、倒れ防止用差込穴11c,12cに倒れ防止部材16を取り付けることにより、カバー15が前方に倒れることを防止できる。
倒れ防止部材16は、倒れ防止用差込穴11c,12cに着脱可能に嵌合できる円形棒状の差込部16aと、差込部16aの一端に形成され直径が差込部16aよりも大きくなった肉厚円板状の倒れ防止部16bとで構成されている。そして、差込部16aを倒れ防止用差込穴11c,12cに差し込んだときに、倒れ防止部16bが垂直板15aの前面の上部に位置して、カバー15が前方に倒れることを防止する。
このような構成において、カバー15が取り付けられてない状態のキャビネット本体10aにカバー15を取り付けるときには、まず、引出しを外した状態のキャビネット本体10a内に、垂直板15aを下方に位置させ水平板15bを上方に位置させた状態でカバー15を入れていく。そして、垂直板15aの下端部を底板13の係止溝13a内に入れ、水平板15bの後端部を背板14の前面に当接させて、カバー15を設置位置に設置したのちに、2つの倒れ防止部材16を、それぞれ側板11,12の倒れ防止用差込穴11c,12cに取り付ける。
これによって、垂直板15aの下端部は係止溝13aによって前後に移動することが防止され、水平板15bの後端部は背板14によって後方に移動することが防止され、垂直板15aの上部と水平板15bは倒れ防止部材16によって前方に移動することが防止される。また、カバー15は自重によって上方に移動することはない。このため、カバー15は、設置位置からずれすることなく安定した状態に維持される。これによって、カバー15の取付けが終了する。
また、キャビネット本体10aからカバー15を取り外す必要が生じた場合には、前述した取付けの操作と逆の操作を順に行う。すなわち、キャビネット本体10aから引出しを取り外したのち、2つの倒れ防止部材16を側板11,12の倒れ防止用差込穴11c,12cから引き抜き、カバー15を持ち上げて垂直板15aの下端部を底板13の係止溝13aから抜きながらカバー15を手前に移動させる。これによって、カバー15をキャビネット本体10aから取り出すことができる。
以上のように、本実施形態に係るキャビネット10では、カバー15を垂直板15aと水平板15bからなる断面L形の部材で構成し、底板13に、垂直板15aの下端部を挿し込める係止溝13aを形成している。このため、垂直板15aの下端部を係止溝13aによって前後に移動することを防止した状態で、水平板15bの後端部を背板14に当接させてカバー15を設置することができる。そして、側板11,12の内面に形成された倒れ防止用差込穴11c,12cに倒れ防止部材16を取り付けることで、カバー15が前方に倒れることを防止できる。
このように本実施形態に係るキャビネット10によると、簡単な操作でカバー15の取り付けができ、カバー15を取り外す必要が生じた場合には、前述した簡単な操作で取り外しができる。また、キャビネット本体10aとカバー15の他に必要な部材が倒れ防止部材16だけで済むため、キャビネット10を構成する部材点数が少なくなるとともに構造が簡単になる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るキャビネットの要部の断面を示している。このキャビネットでは、カバー25が、図6に示したように、一枚の矩形の板に断面V形の折り曲げ用溝25cを形成して構成されており、折り曲げ用溝25cを挟んで一方が垂直板25aで他方が水平板25bとなる。また、折り曲げ用溝25cのV形の角度は略90度に設定されており、折り曲げ用溝25cの内面が対向するように折り曲げたときに、垂直板25aと水平板25bの角度は略90度になる。なお、折り曲げ用溝25cのV形の角度は90度または90度よりも僅かに大きくなるようにして、垂直板25aと水平板25bの角度が90度を超えないようにすることが好ましい。なお、カバー25は、MDF(中密度繊維板)の表面にPET(ポリエチレンテレフターレト)樹脂シートを接着して構成される。折り曲げ用溝25cは、MDFだけに形成している。このためカバーの折り曲げを繰り返しても、折り曲げ部で破断し難い。
また、第2実施形態に係るキャビネットには、後方支受部材21、前方支受部材22および端部保護部材23が備わっている。後方支受部材21は、左右方向の長さが背板14と同じで、前後方向の長さが背板14の厚みよりも長く、上下方向の長さが前後方向の長さよりも短い四角柱で構成されており、背板14の下端面に固定されている。後方支受部材21は、後端面を背板14の後面に合わせ、前端部を背板14の前面よりも前方に突出させた状態で、背板14の下端面全体を覆っている。この後方支受部材21の上面における背板14の前面から突出した部分は、水平板25bの後端部を支受する。
前方支受部材22は、図7に示したように、小径棒状の前方差込部22aと大径の肉厚円板状の支受部22bで構成されている。また、第2実施形態に係るキャビネットでは、側板11,12(図5には側板11のみ図示)における垂直板25aと水平板25bの角部内側に対応する部分の近傍に、前方差込部22aを着脱可能に差し込める支受用差込穴11dが形成されている。支受部22bは、前方差込部22aが支受用差込穴11dに差し込まれたときに、垂直板25aと水平板25bの近傍に位置して、水平板25bの上面に物を載せたときに水平板25bを支受するとともに、垂直板25aの上部が後方に傾くことも防止できる。なお、支受部材22bは、側板11,12に着脱自在に設けてもよいし、接着剤等で固定してもよい。
端部保護部材23は、垂直板25aの下端部の前面、下面、後面を覆える断面コ字状の被覆部23aと、被覆部23aの前部上端から前方に延びる平面部23bで構成されている。また、被覆部23aは、底板13の係止溝13a内にがたつくことなく嵌合できる大きさに形成されており、被覆部23a内に垂直板25aの下端部を挿し込んだ状態で、垂直板25aを係止溝13a内に挿し込むと、平面部23bは、底板13の上面に沿った状態になる。これによって、係止溝13aが隠れ、美観が増すとともに、垂直板25aが係止溝13a内でがたつくことを防止される。第2実施形態に係るキャビネットのそれ以外の部分の構成については、前述した第1実施形態に係るキャビネット10と同じである。
このような構成において、カバー25が取り付けられてない状態のキャビネット本体10aにカバー25を取り付けるときには、まず、引出しを外した状態のキャビネット本体10aの側板11,12の支受用差込穴11dにそれぞれ前方支受部材22を取り付ける。つぎに、垂直板25aに、端部保護部材23を取り付けるとともに、カバー25を、折り曲げ用溝25cを下方に向けるとともに平面状に近い状態にして、水平板25b側からキャビネット本体10a内に入れていく。ついで、水平板25bを、後方支受部材21の上面前部と、前方支受部材22の支受部22bに乗せるように移動させながら、カバー25を折り曲げて、垂直板25aの下端部を端部保護部材23とともに、係止溝13a内に挿し込む。
つぎに、水平板25bを、後方支受部材21と前方支受部材22に乗せて、カバー25を設置位置に設置したのちに、2つの倒れ防止部材16を、それぞれ側板11,12の倒れ防止用差込穴11c,12cに取り付ける。これによって、カバー25は、設置位置からずれすることなく安定した状態で設置される。また、キャビネット本体10aからカバー25を取り外す必要が生じた場合には、前述した取付けの操作と逆の操作を順に行うことによって、カバー25を取り外すことができる。
なお、実施形態2において、後方支受部材21と前方支受部材22とを省略することもできる。すなわち、カバー25に、断面V形の折り曲げ用溝25cを形成し、折り曲げ用溝25cの内面が対向するように折り曲げたので、垂直板25aと水平板25bの角度を略90度に維持できる。垂直板25aと水平板25bの角度を略90度に維持できるので、水平板25bを背板14に当接させることができる。従って、後方支受部材21と前方支受部材22が無くても、垂直板25aの後方への倒れを水平板25bで支えることができる。
以上のように、第2実施形態に係るキャビネットでは、カバー25が、断面形状がL形になった状態と、全体が平面状になった状態とに変形可能になっている。このため、カバー25を取り付ける際に、カバー25をL形に折り曲げた状態では取り付けがし難い場合には、カバー25を平面状またはそれに近い状態にして、キャビネット本体10a内に入れ、カバー25を設置位置に入れたのちに、L形に折り曲げることで、カバー25の取り付けが容易になる。同様に、カバー25を取り外す際も、カバー25をL形に折り曲げた状態では取り外しがし難い場合には、垂直板25aを係止溝13aから抜いたのちにカバー25を平面状にしながら、キャビネット本体10a内から取り出すことができる。また、キャビネットを製造工場から顧客の元に配送する際には、カバー25を平面状にすることで梱包が容易になる。
さらに、第2実施形態に係るキャビネットでは、背板14の下端面に後方支受部材21を固定するとともに、側板11,12における垂直板25aと水平板25bの角部内側に対応する部分の近傍に前方支受部材22を取り付けて、カバー25の水平板25bを前後で支受できるようにしている。このため、カバー25の上方からの荷重に対する強度が大きくなり、カバー25の水平板25bを物を載せるためのスペースとして利用できるようになる。また、水平板25bの後端部と背板14の前面との間に、多少の隙間があっても、垂直板25aが後方に傾斜することが防止され、垂直板25aと水平板25bとの角度を直角に維持できる。
また、第2実施形態に係るキャビネットでは、垂直板25aの下端部を端部保護部材23の被覆部23aで覆うようにしているため、垂直板25aが係止溝13a内でがたつくことを確実に防止できる。さらに、端部保護部材23の平面部23bで係止溝13aが隠れるため美観が増すようになる。第2実施形態に係るキャビネットのそれ以外の作用効果は、前述した第1実施形態に係るキャビネット10と同様である。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係るキャビネットの要部の概略を示している。このキャビネットでは、カバー35が垂直板35aと水平板35bで構成され垂直板35aと水平板35b間には、前述したカバー25と同様、断面V形の折り曲げ用溝が形成されている。そして、水平板35bの後部に、後部が開放された切欠き部35cが形成されている。切欠き部35cの空間部分は、上方から見た状態で、前部が半円形で後部が四角形になっている。この第3実施形態に係るキャビネットは、図9に示した配管31が下方から上方に向かって延びる場所に設置されるもので、配管31を通すために、カバー25に、切欠き部35cが形成されている。第3実施形態に係るキャビネットのそれ以外の部分の構成については、前述した第2実施形態に係るキャビネットと同一である。
以上のように、第3実施形態に係るキャビネットでは、カバー35に、後部が開放された切欠き部35cを形成したため、カバー35を取り付ける際に、切欠き部35c内に配管31を入れるようにして、カバー35を入れて行き、そのまま設置位置にカバー35を設置することができる。また、カバー35を取り外す際にも、配管31に対してカバー35を前部側に移動させるだけで、切欠き部35c内から配管31が出るため、カバー35の取出しに配管31が邪魔になることがなくなる。すなわち、第3実施形態に係るキャビネットでは、前述した第2実施形態に係るキャビネットと略同様の操作でカバー35の取り付け、取り外しができる。第3実施形態に係るキャビネットのそれ以外の作用効果は、前述した第2実施形態に係るキャビネットと同様である。
本発明に係るキャビネットは、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜、変更して実施することが可能である。例えば、前述した第1実施形態に係るキャビネット10のカバー15には、配管挿通用の切欠き部が設けられていないが、このカバー15の水平板15bに切欠き部を設けてもよい。また、第2および第3実施形態に係るキャビネットにおいて、端部保護部材23を省略してもよい。さらに、前述した第1および第2実施形態では、倒れ防止部材16と前方支受部材22を異なる部材で構成しているが、同じ部材にして、倒れ防止部材16と前方支受部材22の一方を用いてもよい。
また、前述した各実施形態では、倒れ防止部材16を側板11,12の両方に取り付けているが、倒れ防止部材16は側板11,12の一方だけに取り付けてもよい。この場合、倒れ防止用差込穴11c,12cは、倒れ防止部材16が取り付けられる側板11,12の一方だけに形成してもよいし、両方に形成してもよい。さらに、カバー15,25,35の左右方向の長さは、両端が側板11,12の内面に接する長さにしてもよいし、側板11,12の内面間の長さよりも大幅に短く、例えば側板11,12の内面間の長さの略半分の長さ程度まで短くなるようにしてもよい。
カバー15,25,35を短くした場合に、カバー15,25,35の左右の一方の端部を側板11,12の内面に当接させるか、または側板11,12の内面近傍に位置させるときには、その一方の端部側の側板11または側板12にだけ倒れ防止部材16を取り付ける。また、短くしたカバー15,25,35を側板11,12の中間部分に位置させるときには、倒れ防止部材16を長くして、側板11,12の両方に取り付けることが好ましいが、側板11,12の一方だけに取り付けてもよい。
また、倒れ防止部材16の差込部16aを削除して倒れ防止部16bを両面テープで側板11,12に固定するようにしてもよい。この場合、側板11,12の倒れ防止用差込穴11c,12cは不要になる。さらに、前方支受部材22は、前方差込部22aを削除して支受部22bを両面テープで側板11,12に固定するようにしてもよいし、接着剤や釘等で固定してもよい。この場合、側板11,12の支受用差込穴11dは不要になる。
また、前述した各実施形態では、底板13の後端を側板11,12の後端よりも前方に位置させるとともに、背板14の下端を側板11,12の下端よりも上方に位置させているが、底板13の後端を側板11,12の後端と同じ位置に位置させてもよいし、背板14の下端を側板11,12の下端と同じ位置に位置させてもよい。さらに、底板13の後端を側板11,12の後端と同じ位置に位置させるとともに、背板14の下端を側板11,12の下端と同じ位置に位置させて開口をなくしてもよい。また、前述した各実施形態では、キャビネットをシンクキャビネットとしているが、このキャビネットは、コンロキャビネットや天井面が平面板で構成されたキャビネット等であってもよい。さらに、キャビネットを構成する各部分についても、本発明の技術的範囲内で適宜変更することができる。
10…キャビネット、11,12…側板、11c,12c…倒れ防止用差込穴、11d…支受用差込穴、12…側板、13…底板、13a…係止溝、14…背板、15,25,35…カバー、15a,25a,35a…垂直板、15b,25b,35b…水平板、16…倒れ防止部材、21…後方支受部材、22…前方支受部材、25c…折り曲げ用溝、35c…切り欠き部。

Claims (5)

  1. 左右に対向して配置される一対の側板と、
    前記一対の側板の下部間に配置される底板と、
    前記一対の側板の後部間に配置される背板と、
    を備えたキャビネットであって、
    垂直板と、水平板とからなる断面形状がL形のカバーを、前記キャビネットの後方下部に備え、
    前記底板の上面後部に、前記垂直板の下端部を挿し込むことができる係止溝を形成し、
    前記一対の側板の少なくとも一方の側板の内面に、倒れ防止部材を着脱可能に取り付け、
    前記係止溝に前記垂直板の下端部を挿し込み、前記カバーが前方に傾いたときには、前記垂直板が倒れ防止部材に当たり、前記カバーが後方に傾いたときには、前記水平板の後端が前記背板に当たることを特徴とするキャビネット。
  2. 前記背板の下部に、前記水平板の後端部を支受する後方支受部材を設けた請求項1に記載のキャビネット。
  3. 前記カバーは、一枚の板に断面形状がV形の折り曲げ用溝を形成し、該折り曲げ用溝で折り曲げて前記垂直板と前記水平板とが構成されている請求項1または2に記載のキャビネット。
  4. 前記一対の側板の内面における前記水平板の前方下面に、前記水平板を支受できる前方支受部材を設けた請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のキャビネット。
  5. 前記水平板に、後部が開放された配管挿通用の切欠き部を形成した請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載のキャビネット。
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