JP6093328B2 - 基板処理システム、基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、表面にデバイスが形成され、さらに当該表面に対して支持基板の表面が接合された基板を薄化する基板処理システム、当該基板処理システムを用いた基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
近年、半導体デバイスの小型化や軽量化の要求に応えるため、表面に複数の電子回路等のデバイスが形成された半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)において、当該ウェハの裏面を研削及び研磨して、ウェハを薄化することが行われている。
また、半導体デバイスの高集積化が進められており、かかる高集積化した複数の半導体デバイスを3次元に積層する、いわゆる3次元集積技術が提案されている。この3次元集積技術においては、複数のウェハが積層され、各ウェハに形成された貫通電極(TSV:Through Silicon Via)を介して、上下に積層されたウェハ間が電気的に接続される。この場合、単にウェハを積層すると、当該ウェハの厚みにより、製造される半導体デバイスも厚くなるため、ウェハを薄化することが行われる。
このようなウェハの薄化は、例えば特許文献1に記載された平坦化加工装置で行われる。平坦化加工装置では、ローディング/アンローディングステージ室、研削加工ステージ室、及び研磨加工ステージ室の3室が仕切り壁を介して区分けされている。研削加工ステージ室には、3組のチャックテーブルを備えた1台のインデックス型ターンテーブルが設けられている。これら3組のチャックテーブルは、ウェハをローディング/アンローディングするチャックテーブル、ウェハの粗研削加工を行うチャックテーブル、ウェハの仕上研削加工を行うチャックテーブルの3組のチャックテーブルである。研磨加工ステージ室には、ウェハ2枚又は4枚を載置できる仮置台定盤と、ウェハ2枚を同時に研磨加工する3組の研磨定盤と、これら仮置台定盤と研磨定盤の上方に配置された1台のインデックス型ヘッドとが設けられている。そして、平坦化加工装置では、粗研削加工、仕上研削加工、研磨加工が順次行われ、ウェハが薄化される。
特開2011−165994号公報
しかしながら、特許文献1に記載された平坦化加工装置においては、粗研削加工を行うチャックテーブル、仕上研削加工を行うチャックテーブル、研磨加工を行う研磨定盤は、装置内に固定されており、これらの数を増減することはできない。すなわち、これらチャックテーブルと研磨定盤の数は、現行用いられている粗研削加工手段、仕上研削加工手段、研磨加工手段に基づき、各加工に要する時間に応じて設定されている。このため、例えば技術革新によって加工手段、例えば研磨手段の性能が向上したとしても、研磨定盤の数を増やすことができず、結果としてウェハ処理全体のスループットを向上させることができない。
また、粗研削加工手段、仕上研削加工手段、研磨加工手段のうち、一の加工手段に異常が生じたり、或いは当該加工手段のメンテナンスを行う場合、他の2つの加工手段が正常であっても、装置全体を停止させる必要がある。このため、製品の製造効率が悪い。
以上のように特許文献1に記載された平坦化加工装置は、装置構成の自由度が低く、処理効率に改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板処理システムにおいて基板を薄化する処理を効率よく行うことを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、表面にデバイスが形成され、さらに当該表面に対して支持基板の表面が接合された基板を薄化する基板処理システムであって、基板に所定の処理を行う処理ステーションと、基板を複数保有可能で、且つ前記処理ステーションに対して基板を搬入出する搬入出ステーションと、を有し、前記処理ステーションは、基板の裏面を研削する研削装置と、前記研削装置で研削することで基板の裏面に形成されたダメージ層を除去するダメージ層除去装置と、前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後、支持基板の裏面を洗浄する洗浄装置と、前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置に対して、基板を搬送するための基板搬送領域と、を有し、前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置は、それぞれ鉛直方向又は水平方向に複数配置自在であり、且つ前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置は、それぞれ内部に基板を収容する筐体を備え、それぞれ独立して前記筐体内で基板に所定の処理を行い、前記研削装置の圧力及び前記ダメージ層除去装置内の圧力は、それぞれ前記基板搬送領域内の圧力に対して陰圧であり、前記洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であることを特徴としている。
本発明によれば、一の基板処理システムにおいて、研削装置における基板裏面の研削処理、ダメージ層除去装置におけるダメージ層の除去処理、及び洗浄装置における支持基板裏面の洗浄処理を、複数の基板に対して連続して行うことができる。
また、基板処理システムにおいて、研削装置、ダメージ層除去装置及び洗浄装置は、それぞれ鉛直方向又は水平方向に複数配置自在に構成されているため、これら装置の数を任意に設定できる。したがって、例えば要求される製品の仕様等に応じて、研削装置、ダメージ層除去装置、洗浄装置の数を変更することができ、またいずれかの装置の装置構成のみを変更することも可能になる。
しかも、研削装置、ダメージ層除去装置及び洗浄装置は、それぞれ独立して所定の処理を行うことができるので、例えば一の装置内で基板に対して所定の処理を行っている間でも、他の装置を基板処理システムの外部に取り外すことができ、また別の装置を基板処理システムの内部に設置することができる。このため、例えば一の装置に異常が生じたり、或いは当該装置のメンテナンスを行う場合でも、他の装置を停止させる必要がなく、基板処理システム全体を停止させる必要がない。
以上のように、本発明の基板処理システムによれば、装置構成の自由度を向上させることができ、基板処理を効率よく行うことができる。
前記基板搬送領域には、基板を保持して搬送する基板搬送装置が設けられ、前記基板搬送装置は、前記洗浄装置で支持基板の裏面が洗浄される前の基板を搬送する第1の搬送アームと、前記洗浄装置で支持基板の裏面が洗浄された後の基板を搬送する第2の搬送アームとを有していてもよい。
前記ダメージ層除去装置は、ウェットエッチング、ドライエッチング又は研磨を行うことによって前記ダメージ層を除去してもよい。
前記洗浄装置は、支持基板の裏面に純水を供給して洗浄してもよい。
前記基板処理システムは、前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後であって、前記洗浄装置で支持基板の裏面を洗浄する前に、基板の裏面を洗浄する他の洗浄装置をさらに有していてもよい。
前記他の洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であってもよい。
前記他の洗浄装置は、基板の裏面に純水を供給して洗浄してもよい。
前記基板処理システムは、前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後であって、前記洗浄装置で支持基板の裏面を洗浄する前に、基板の表裏面を反転させる反転装置をさらに有していてもよい。
基板には表面から厚み方向に伸びるプラグが設けられ、前記基板処理システムは、前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後であって、前記洗浄装置で支持基板の裏面を洗浄する前に、前記プラグを露出させるプラグ露出装置をさらに有していてもよい。
前記プラグ露出装置は、ウェットエッチングを行うことによって前記プラグを露出させてもよい。
前記基板処理システムは、前記研削装置で研削された基板、前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層が除去された基板、又は前記洗浄装置で支持基板の裏面が洗浄された基板を検査する検査装置をさらに有していてもよい。
前記基板処理システムは、前記検査装置における検査結果に基づいて、前記研削装置又は前記ダメージ層除去装置における処理条件を補正する制御装置をさらに有していてもよい。
別な観点による本発明は、表面にデバイスが形成され、さらに当該表面に対して支持基板の表面が接合された基板を薄化する基板処理方法であって、基板搬送領域を介して研削装置に基板を搬送し、当該研削装置の筐体内において基板の裏面を研削する研削工程と、その後、前記基板搬送領域を介してダメージ層除去装置に基板を搬送し、当該ダメージ層除去装置の筐体内において、前記研削工程で基板の裏面に形成されたダメージ層を除去するダメージ層除去工程と、その後、前記基板搬送領域を介して洗浄装置に基板を搬送し、当該洗浄装置の筐体内において支持基板の裏面を洗浄する洗浄工程と、を有し、前記研削工程、前記ダメージ層除去工程及び前記洗浄工程を複数の基板に対して連続して行い、且つ前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置は、それぞれ鉛直方向又は水平方向に複数配置自在に構成され、前記研削工程、前記ダメージ層除去工程及び前記洗浄工程は、それぞれ任意の前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置を選択して行われ、前記研削装置の圧力及び前記ダメージ層除去装置内の圧力は、それぞれ前記基板搬送領域内の圧力に対して陰圧であり、前記洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であることを特徴としている。
前記基板搬送領域には、基板を保持して搬送する2つの搬送アームを備えた基板搬送装置が設けられ、前記洗浄工程が終了するまでの基板の搬送は、前記基板搬送装置の第1の搬送アームによって行われ、前記洗浄工程が終了後の基板の搬送は、前記基板搬送装置の第2の搬送アームによって行われてもよい。
前記ダメージ層除去工程において、ウェットエッチング、ドライエッチング又は研磨を行うことによって前記ダメージ層を除去してもよい。
前記洗浄工程において、支持基板の裏面に純水を供給して洗浄してもよい。
前記洗浄方法は、前記ダメージ層除去工程後であって前記洗浄工程前に、前記基板搬送領域を介して他の洗浄装置に基板を搬送し、当該他の洗浄装置の筐体内において基板の裏面を洗浄する他の洗浄工程をさらに有していてもよい。
前記他の洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であってもよい。
前記他の洗浄工程において、基板の裏面に純水を供給して洗浄してもよい。
前記洗浄方法は、前記ダメージ層除去工程後であって前記洗浄工程前に、前記基板搬送領域を介して反転装置に基板を搬送し、当該反転装置の筐体内において基板の表裏面を反転させる反転工程をさらに有していてもよい。
基板には表面から厚み方向に伸びるプラグが設けられ、前記洗浄方法は、前記ダメージ層除去工程後であって前記洗浄工程前に、前記基板搬送領域を介してプラグ露出装置に基板を搬送し、当該プラグ露出装置の筐体内において前記プラグを露出させるプラグ露出工程をさらに有していてもよい。
前記プラグ露出工程において、ウェットエッチングを行うことによって前記プラグを露出させてもよい。
前記基板処理方法は、前記研削工程後、前記ダメージ層除去工程後、又は前記洗浄工程後、前記基板搬送領域を介して検査装置に基板を搬送し、当該検査装置において基板を検査する検査工程をさらに有していてもよい。
前記検査工程における検査結果に基づいて、前記研削工程又は前記ダメージ層除去工程における処理条件を補正してもよい。
また別な観点による本発明によれば、前記基板処理方法を基板処理システムによって実行させるように、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
さらに別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
本発明によれば、基板処理システムの装置構成の自由度を向上させることができ、当該基板処理システムにおいて基板を薄化する処理を効率よく行うことができる。
本実施の形態にかかるウェハ処理システムの構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかるウェハ処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 本実施の形態にかかるウェハ処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 ウェハと支持基板の側面図である。 ウェハ処理システム内に生じる気流の説明図である。 他の実施の形態にかかるウェハ処理システムの構成の概略を示す平面図である。 他の実施の形態にかかるウェハ処理システムの構成の概略を示す平面図である。 他の実施の形態におけるプラグ露出装置で行われる処理の説明図である。 他の実施の形態におけるウェハ処理システム内に生じる気流の説明図である。 他の実施の形態にかかるウェハ処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板処理システムとしてのウェハ処理システム1の構成の概略を示す平面図である。図2及び図3は、ウェハ処理システム1の内部構成の概略を示す側面図である。
ウェハ処理システム1では、図4に示すように基板としてのウェハWを薄化する。ウェハWは、接着剤Gを介して支持基板Sと接合されている。この支持基板Sは、ウェハ処理システム1においてウェハWが薄化された後、当該ウェハWを補強するために設けられている。支持基板Sには、例えばウェハやガラス基板等、種々の基板が用いられる。なお、支持基板Sにおいて後述するウェハWの表面Wと接合される接合面を表面Sといい、当該表面Sと反対側の面を裏面Sという。
ウェハWの表面Wには、例えば複数の電子回路等のデバイスが形成されている。表面Wは接着剤Gを介して支持基板Sの表面Sに接合される接合面であり、この接着剤Gによって表面Wのデバイスが保護される。そしてウェハ処理システム1では、ウェハWの裏面Wに対して研削等の所定の処理が行われ、当該ウェハWが薄化される。本実施の形態においては、例えば300μm〜700μmの厚みのウェハWが、ウェハ処理システム1において100μm以下の厚みまで薄化される。
なお、このようにウェハWは支持基板Sに支持されているが、以下の説明においては、支持基板Sに支持されたウェハWを単に「ウェハW」と称呼する場合がある。
ウェハ処理システム1は、図1に示すように例えば外部との間で複数のウェハWを収容可能なカセットCが搬入出される搬入出ステーション2と、ウェハWに対して所定の処理を施す各種処理装置を備えた処理ステーション3とを一体に接続した構成を有している。
搬入出ステーション2には、カセット載置台10が設けられている。カセット載置台10には、複数、例えば4つのカセット載置板11が設けられている。カセット載置板11は、X方向(図1中の上下方向)に一列に並べて配置されている。これらのカセット載置板11には、ウェハ処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置することができる。このように搬入出ステーション2は、複数のウェハWを保有可能に構成されている。なお、カセット載置板11の個数は、本実施の形態に限定されず、任意に決定することができる。
搬入出ステーション2には、カセット載置台10に隣接してウェハ搬送部20が設けられている。ウェハ搬送部20には、X方向に延伸する搬送路21上を移動自在なウェハ搬送装置22が設けられている。ウェハ搬送装置22は、鉛直方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板11上のカセットCと、後述する処理ステーション3の第3の処理ブロックG3のトランジション装置40、41との間でウェハWを搬送できる。すなわち、搬入出ステーション2は、処理ステーション3に対してウェハWを搬入出可能に構成されている。
なお、ウェハ搬送装置22にはウェハWの位置を調節する位置調節機構(図示せず)が設けられている。かかる位置調節機構によって、ウェハWのノッチ部の位置を検出しながら当該ウェハWの向きが調節され、さらにウェハWがセンタリングされる。
処理ステーション3には、各種処理装置を備えた複数例えば3つの処理ブロックG1、G2、G3が設けられている。例えば処理ステーション3のX方向正方向側には、第1の処理ブロックG1が設けられ、処理ステーション3のX方向負方向側には、第2の処理ブロックG2が設けられている。また、処理ステーション3の搬入出ステーション2側(Y方向負方向側)には、第3の処理ブロックG3が設けられている。
第1の処理ブロックG1と第2の処理ブロックG2には、ウェハWの裏面Wを粗研削する粗研削装置30と、粗研削されたウェハWの裏面Wを仕上研削する仕上研削装置31と、粗研削及び仕上研削されることでウェハWの裏面Wに形成されたダメージ層を除去するダメージ層除去装置32と、ダメージ層が除去されたウェハWの裏面Wを洗浄する他の洗浄装置としてのウェハ洗浄装置33とが設けられている。
第1の処理ブロックG1には、例えば3つの粗研削装置30と1つの仕上研削装置31が、搬入出ステーション2側からこの順でY方向に並べて配置されている。第2の処理ブロックG2には、例えば1つのウェハ洗浄装置33、1つのダメージ層除去装置32、2つの仕上研削装置31が、搬入出ステーション2側からこの順でY方向に並べて配置されている。
なお、粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、ウェハ洗浄装置33の数は、任意に設定することができる。本実施の形態においては、ウェハ処理システム1におけるウェハWの処理能力(タクト)を例えば30枚/時間に設定している。そして、粗研削装置30と仕上研削装置31の処理能力がそれぞれ例えば10枚/時間の場合、これら粗研削装置30と仕上研削装置31はそれぞれ3つ設けられる。また、ダメージ層除去装置32とウェハ洗浄装置33の処理能力がそれぞれ例えば10枚/時間の場合、これらダメージ層除去装置32とウェハ洗浄装置33はそれぞれ1つ設けられる。
また、粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、ウェハ洗浄装置33の配置も、任意に設定できる。本実施の形態では、これら粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、ウェハ洗浄装置33を水平方向に並べて配置していたが、鉛直方向に積層して配置してもよい。
第3の処理ブロックG3には、図2に示すようにウェハWのトランジション装置40、41が下からこの順で2段に設けられている。
図1に示すように第1の処理ブロックG1〜第3の処理ブロックG3に囲まれた領域には、基板搬送領域としてのウェハ搬送領域50が形成されている。図2及び図3に示すように、ウェハ搬送領域50の天井面には、ファンフィルターユニット51(FFU:Fan Filter Unit)が設けられている。またウェハ搬送領域50の底面には、当該ウェハ搬送領域50の内部の雰囲気を排気する排気口52が形成されている。排気口52には、例えば真空ポンプなどの負圧発生装置53に連通する排気管54が接続されている。かかる構成により、ウェハ搬送領域50の内部には、ファンフィルターユニット51から排気口52に向かう下降気流(ダウンフロー)が形成される。
ウェハ搬送領域50には、基板搬送装置としてのウェハ搬送装置60が配置されている。ウェハ搬送装置60は、ウェハ搬送領域50内を移動し、周囲の第1の処理ブロックG1、第2の処理ブロックG2及び第3の処理ブロックG3内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
ウェハ搬送装置60は、2つの搬送アーム61、62を有している。第1の搬送アーム61は、後述するようにウェハ洗浄装置33で洗浄される前のウェハWを搬送する。第2の搬送アーム62は、後述するようにウェハ洗浄装置33で洗浄された後のウェハWを搬送する。これら搬送アーム61、62は、ウェハWの裏面Wの外周部を保持して、当該ウェハWを水平に保持することができる。なお、第1の搬送アーム61は、洗浄前の汚れたウェハWを搬送するため、ウェハWの裏面Wのいずれの場所を保持してもよく、例えば裏面Wの中心部を保持してもよい。
なお、ウェハ搬送装置60にはウェハWの位置を調節する位置調節機構(図示せず)が設けられている。かかる位置調節機構によって、ウェハWのノッチ部の位置を検出しながら当該ウェハWの向きが調節され、さらにウェハWがセンタリングされる。
搬送アーム61、62の基端部には、アーム駆動部63が設けられている。このアーム駆動部63によって、各搬送アーム61、62は独立して水平方向に移動できる。アーム駆動部63は基台64に支持されている。基台64には移動機構(図示せず)が設けられ、かかる移動機構によって搬送アーム61、62は昇降自在に構成され、また鉛直軸周りに回転自在に構成されている。
次に、図1に示した上述の処理ステーション3に配置された各装置30〜33の構成について説明する。
粗研削装置30は、内部にウェハWを収容可能な筐体30aを有している。筐体30aのウェハ搬送領域50側の側面にはウェハWの搬入出口30bが形成され、搬入出口30bには開閉シャッタ30cが設けられている。
粗研削装置30の筐体30a内では、例えばチャックに保持されたウェハWの裏面Wを研削砥石に当接させた状態で、チャックと研削砥石をそれぞれ回転させることによって裏面Wを研削する。またこのとき、ウェハWの裏面Wに研削液、例えば水が供給される。なお、粗研削装置30の筐体30a内の構成は、本実施の形態に限定されず、種々の構成を取り得る。
仕上研削装置31は、内部にウェハWを収容可能な筐体31aを有している。筐体31aのウェハ搬送領域50側の側面にはウェハWの搬入出口31bが形成され、搬入出口31bには開閉シャッタ31cが設けられている。
仕上研削装置31の構成は粗研削装置30の構成とほぼ同様であるが、仕上研削装置31における研削砥石の粒度は粗研削装置30の研削砥石の粒度より小さい。そして、仕上研削装置31の筐体31a内では、例えばチャックに保持されたウェハWの裏面Wに研削液を供給しながら、裏面Wを研削砥石に当接させた状態で、チャックと研削砥石をそれぞれ回転させることによって裏面Wを研削する。
ダメージ層除去装置32は、内部にウェハWを収容可能な筐体32aを有している。筐体32aのウェハ搬送領域50側の側面にはウェハWの搬入出口32bが形成され、搬入出口32bには開閉シャッタ32cが設けられている。
ダメージ層除去装置32の筐体32a内では、例えばフッ化水素(HF)と亜硝酸(HNO)を混合した処理液を用いてウェットエッチングが行われる。そしてダメージ層除去装置32では、仕上研削装置31でウェハWの裏面Wに形成されたダメージ層が除去される。なお、ダメージ層除去装置32の筐体32a内の構成は、ウェットエッチングを行う構成であれば種々の構成を取り得る。本実施の形態では、一般的なウェットエッチングの構成を採用し、その詳細な説明を省略する。
ウェハ洗浄装置33は、内部にウェハWを収容可能な筐体33aを有している。筐体33aのウェハ搬送領域50側の側面にはウェハWの搬入出口33bが形成され、搬入出口33bには開閉シャッタ33cが設けられている。
ウェハ洗浄装置33の筐体33a内では、例えばスピンチャックに保持されたウェハWを回転させながら、当該ウェハWの裏面W上に純水を供給する。そうすると、供給された純水はウェハWの裏面W上を拡散し、裏面Wが洗浄される。なお、このウェハ洗浄装置33の筐体33a内の構成は、種々の構成を取り得る。本実施の形態では、例えばフォトリソグラフィ工程の塗布現像処理装置で用いられる高清浄度の洗浄装置、例えば特開2008−034437号公報に記載された洗浄装置が用いられる。
以上のウェハ処理システム1には、図1に示すように制御装置70が設けられている。制御装置70は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、ウェハ処理システム1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、ウェハ処理システム1における後述のウェハ処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、その記憶媒体Hから制御装置70にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成されたウェハ処理システム1においてウェハWの薄化処理を行う際、当該ウェハ処理システム1内に生じる気流について図5に基づいて説明する。なお、図5中の矢印は気流の方向を示している。
ウェハ処理システム1では、ウェハ洗浄装置33内の圧力が最も高圧になる。したがって、ウェハ洗浄装置33内の圧力はウェハ搬送領域50内の圧力に対して陽圧となり、ウェハ洗浄装置33の開閉シャッタ33cを開けると、ウェハ洗浄装置33からウェハ搬送領域50に向かう気流が生じる。
また、ウェハ搬送領域50内の圧力は、粗研削装置30内の圧力、仕上研削装置31内の圧力、及びダメージ層除去装置32内の圧力に対して陽圧となっている。したがって、各開閉シャッタ30c、31c、32cをそれぞれ開けると、ウェハ搬送領域50から、粗研削装置30、仕上研削装置31、及びダメージ層除去装置32に向かう気流が生じる。
先ず、複数枚のウェハWを収容したカセットCが、搬入出ステーション2の所定のカセット載置板11に載置される。その後、ウェハ搬送装置22によりカセットC内のウェハWが取り出され、処理ステーション3の第3の処理ブロックG3のトランジション装置40に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によって粗研削装置30に搬送される。このとき、3つの粗研削装置30のうち、任意の粗研削装置30が選択されて搬送される。粗研削装置30では、チャックに保持されたウェハWの裏面Wに研削液を供給しながら、裏面Wを研削砥石に当接させた状態で、チャックと研削砥石をそれぞれ回転させることによって裏面Wを研削する。この粗研削装置30の研削量は、薄化前のウェハWの厚みと薄化後に要求されるウェハWの厚みに応じて設定される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によって仕上研削装置31に搬送される。このとき、3つの仕上研削装置31のうち、任意の仕上研削装置31が選択されて搬送される。仕上研削装置31では、チャックに保持されたウェハWの裏面Wに研削液を供給しながら、裏面Wを研削砥石に当接させた状態で、チャックと研削砥石をそれぞれ回転させることによって裏面Wを研削する。このとき、ウェハWは、製品として要求される薄化後の厚みまで研削される。なお、仕上研削装置31で仕上研削されたウェハWの裏面Wには、例えば厚みが約1μmのダメージ層が形成される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によってダメージ層除去装置32に搬送される。ダメージ層除去装置32では、ウェハWの裏面Wに対してウェットエッチングが行われ、上述したように仕上研削装置31でウェハWの裏面Wに形成されたダメージ層が除去される。このようにダメージ層が除去されることで、薄化したウェハWが割れ難くなり、すなわちウェハWの抗折力の低下を抑制できる。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によってウェハ洗浄装置33に搬送される。ウェハ洗浄装置33では、スピンチャックに保持されたウェハWを回転させながら、当該ウェハWの裏面W上に純水を供給する。そうすると、供給された純水はウェハWの裏面W上を拡散し、裏面Wが洗浄される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第2の搬送アーム62によってトランジション装置41に搬送される。その後ウェハWは、搬入出ステーション2のウェハ搬送装置22によって所定のカセット載置板11のカセットCに搬送される。こうして、ウェハ処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
以上の実施の形態によれば、一のウェハ処理システム1において、粗研削装置30おけるウェハWの裏面Wの粗研削処理、仕上研削装置31における裏面Wの仕上研削処理、ダメージ層除去装置32におけるダメージ層の除去処理、及びウェハ洗浄装置33における裏面Wの洗浄処理を、複数のウェハWに対して連続して行うことができる。
また、ウェハ処理システム1において、粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、及びウェハ洗浄装置33は、それぞれ鉛直方向又は水平方向に複数配置自在に構成されているため、これら装置30〜33の数を任意に設定できる。したがって、例えば要求される製品の仕様等に応じて、粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、及びウェハ洗浄装置33の数を変更することができる。また、いずれかの装置30〜33の装置構成のみを変更することも可能になる。
しかも、粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、及びウェハ洗浄装置33は、それぞれ独立して所定の処理を行うことができるので、例えば一の装置内でウェハWに対して所定の処理を行っている間でも、他の装置をウェハ処理システム1の外部に取り外すことができ、また別の装置をウェハ処理システム1の内部に設置することができる。このため、例えば一の装置に異常が生じたり、或いは当該装置のメンテナンスを行う場合でも、他の装置を停止させる必要がなく、ウェハ処理システム1全体を停止させる必要がない。
以上のように本実施の形態のウェハ処理システム1によれば、装置構成の自由度を向上させることができ、ウェハ処理を効率よく行うことができる。
またウェハ搬送装置60において、第1の搬送アーム61はウェハ洗浄装置33で洗浄される前のウェハWを搬送する搬送アームであり、第2の搬送アーム62はウェハ洗浄装置33で洗浄された後のウェハWを搬送する搬送アームである。このように洗浄前の汚れたウェハWと洗浄後の清浄なウェハWは別々の搬送アーム61、62で搬送されるので、一のウェハWに付着したパーティクル、例えば粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32で生じた研削カス等が、他のウェハWに付着するのを抑制することができる。したがって、ウェハ処理をより適切に行うことができる。
また、ウェハ洗浄装置33内の圧力がウェハ搬送領域50内の圧力に対して陽圧となっているので、ウェハ洗浄装置33からウェハ搬送領域50に向かう気流が生じる。換言すれば、ウェハ搬送領域50内の雰囲気がウェハ洗浄装置33内に流入することがなく、パーティクル等がウェハ洗浄装置33内に流入することがない。したがって、ウェハ洗浄装置33内の雰囲気を清浄に維持することができ、当該ウェハ洗浄装置33におけるウェハWの裏面Wの洗浄を適切に行うことができる。
また、ウェハ搬送領域50内の圧力は、粗研削装置30内の圧力及び仕上研削装置31内の圧力に対して陽圧となっているので、ウェハ搬送領域50から粗研削装置30及び仕上研削装置31に向かう気流が生じる。換言すれば、粗研削装置30及び仕上研削装置31内の雰囲気がウェハ搬送領域50内に流入することがなく、研削カス等のパーティクルがウェハ搬送領域50内に流入することがない。
さらに、ウェハ搬送領域50内の圧力は、ダメージ層除去装置32内の圧力に対して陽圧となっているので、ウェハ搬送領域50からダメージ層除去装置32に向かう気流が生じる。換言すれば、ダメージ層除去装置32内の雰囲気がウェハ搬送領域50内に流入することがなく、ダメージ層除去装置32で用いられる処理液がウェハ搬送領域50内に飛散することがない。
以上のようにウェハ処理システム1において気流が適切に制御されているので、ウェハ処理をより適切に行うことができる。
また、ウェハ洗浄装置33には、例えばフォトリソグラフィ工程の塗布現像処理装置で用いられるような高清浄度の洗浄装置が用いられるので、ウェハWの裏面Wを高い清浄度で洗浄することができる。ここで、ウェハ処理システム1で薄化されたウェハWは、その後、貫通電極の形成等の後処理が行われる。この後処理においては、貫通電極の貫通孔を形成するため、ウェハWにフォトリソグラフィ処理が行われるが、貫通孔の形成には高い精度が必要とされるため、所定の処理を行う前にウェハWは高い清浄度で洗浄される。この点、ウェハ処理システム1のウェハ洗浄装置33では、高い清浄度でウェハWを洗浄できるので、後続の処理負担を軽減することができ、製品の製造効率を向上させることができる。
以上の実施の形態のウェハ処理システム1では、ダメージ層除去装置32においてウェットエッチングが行われていたが、ダメージ層を除去する処理であれば、これに限定されない。
ダメージ層除去装置32において、例えばウェハWの裏面Wを研磨してもよい。かかる研磨としては、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ処理液(スラリー)を用いる化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を行ってもよいし、或いは処理液を用いない乾式のドライポリッシュを行ってもよい。いずれの方法で研磨しても、ウェハWの裏面Wのダメージ層を除去することができる。なお、ダメージ層除去装置32の筐体32aの内部の構成には、これら化学的機械的研磨やドライポリッシュを行う一般的な構成を採用でき、その詳細な説明を省略する。
また、ダメージ層除去装置32において、例えばドライエッチングを行ってもよい。なお、ダメージ層除去装置32の筐体32aの内部の構成には、ドライエッチングを行う一般的な構成を採用でき、その詳細な説明を省略する。
かかる場合、ダメージ層除去装置32の筐体32a内では、真空雰囲気下で所定のエッチング処理が行われる。このため、図6に示すようにウェハ搬送領域50とダメージ層除去装置32との間には、内部雰囲気を大気雰囲気と真空雰囲気に切り替え可能なロードロック装置100が設けられる。ロードロック装置100は、ゲートバルブ101を介してウェハ搬送領域50に接続されると共に、ゲートバルブ102を介してダメージ層除去装置32に接続される。かかるダメージ層除去装置32においても、ウェハWの裏面Wに対してドライエッチングを行い、当該裏面Wのダメージ層を除去することができる。
以上の実施の形態のウェハ処理システム1は、図7に示すようにウェハWに設けられたプラグを露出させるプラグ露出装置200と、ウェハWの表裏面を反転させる反転装置201と、支持基板Sの裏面Sを洗浄する支持基板洗浄装置202と、をさらに有していてもよい。かかる場合、第1の処理ブロックG1には、例えば3つの粗研削装置30と3つの仕上研削装置31が、搬入出ステーション2側からこの順でY方向に並べて配置される。第2の処理ブロックG2には、例えば1つの支持基板洗浄装置202、1つの反転装置201、1つのウェハ洗浄装置33、1つのプラグ露出装置200、1つのダメージ層除去装置32が、搬入出ステーション2側からこの順でY方向に並べて配置される。
なお、粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、ウェハ洗浄装置33、プラグ露出装置200、反転装置201、支持基板洗浄装置202の数は、任意に設定できる。また、これら装置の配置も任意に設定でき、本実施の形態では水平方向に並べて配置していたが、鉛直方向に積層して配置してもよい。
プラグ露出装置200は、内部にウェハWを収容可能な筐体200aを有している。筐体200aのウェハ搬送領域50側の側面にはウェハWの搬入出口200bが形成され、搬入出口200bには開閉シャッタ200cが設けられている。
ここで、図8に示すようにウェハWには表面Wから厚み方向にプラグPが設けられている場合がある。プラグPは、粗研削装置30と仕上研削装置31でウェハWの裏面Wが研削された時点では、厳密には裏面Wにおいて露出していない。粗研削装置30と仕上研削装置31において研削砥石で裏面Wを研削してプラグPを露出させようとすると、当該研削砥石によってプラグPが損傷を被るおそれがあるためである。このため、プラグ露出装置200における処理によってウェハWの裏面Wが薄く削られ(図8の点線)、プラグPが当該裏面Wから露出する。
具体的にはプラグ露出装置200の筐体200a内では、例えばアルカリ性の処理液を用いてウェットエッチングが行われる。そしてプラグ露出装置200では、上述したようにウェハWの裏面Wを薄く削り、プラグPを当該裏面Wから露出させる。なお、プラグ露出装置200の筐体200a内の構成は、ウェットエッチングを行う構成であれば種々の構成を取り得る。本実施の形態では、一般的なウェットエッチングの構成を採用し、その詳細な説明を省略する。
反転装置201は、内部にウェハWを収容可能な筐体201aを有している。筐体201aのウェハ搬送領域50側の側面にはウェハWの搬入出口201bが形成され、搬入出口201bには開閉シャッタ201cが設けられている。
反転装置201の筐体201a内では、例えばウェハWの外周部を保持して水平軸回りに180度回転させ、ウェハWの表裏面を反転させる。すなわち、反転装置201では、支持基板Sの裏面Sが上方を向き、ウェハWの裏面Wが下方を向くようにウェハWの表裏面が反転される。
支持基板洗浄装置202は、内部にウェハW(支持基板S)を収容可能な筐体202aを有している。筐体202aのウェハ搬送領域50側の側面にはウェハWの搬入出口202bが形成され、搬入出口202bには開閉シャッタ202cが設けられている。例えば粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32で生じた研削カスは、ウェハWを回り込んで支持基板Sの裏面Sに付着する場合があり、支持基板洗浄装置202では、かかる支持基板Sの裏面Sが洗浄される。
支持基板洗浄装置202の筐体202a内では、例えばウェハW(支持基板S)を回転させながら、支持基板Sの裏面S上に純水を供給すると共に、例えばブラシを備えたスクラブ洗浄具を当該裏面Sに当接させる。そうすると、純水とスクラブ洗浄具によって、支持基板Sの裏面Sが洗浄される。なお、この支持基板洗浄装置202の筐体202a内の構成は、種々の構成を取り得る。本実施の形態では、一般的なスクラブ洗浄装置の構成を採用し、その詳細な説明を省略する。
次に、図7に示したウェハ処理システム1におけるウェハWの薄化処理について説明する。上記実施の形態で説明したとおり、ウェハWは粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32に搬送され、各装置において所定の処理が行われる。
ダメージ層除去装置32でダメージ層が除去されたウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によってプラグ露出装置200に搬送される。プラグ露出装置200では、ウェハWの裏面Wに対してウェットエッチングが行われ、上述したようにウェハWの裏面Wが薄く削られ、プラグPが当該裏面Wから露出する。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によってウェハ洗浄装置33に搬送され、純水によってウェハWの裏面Wが洗浄される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によって反転装置201に搬送される。反転装置201では、ウェハWの表裏面が反転され、支持基板Sの裏面Sが上方に向けられる。
ここで、上記実施の形態では、ウェハ洗浄装置33で裏面Wが洗浄されたウェハWは、ウェハ搬送装置60の第2の搬送アーム62によって搬送されていたが、本実施の形態では、第1の搬送アーム61によって搬送される。本実施の形態では、後続の支持基板洗浄装置202において支持基板Sの裏面Sが洗浄され、ウェハ洗浄装置33で洗浄直後のウェハWは未だ汚れている。このため、ウェハ洗浄装置33から反転装置201にウェハWを搬送する際には、第1の搬送アーム61が用いられる。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第1の搬送アーム61によって支持基板洗浄装置202に搬送される。支持基板洗浄装置202では、純水とスクラブ洗浄具によって支持基板Sの裏面Sが洗浄される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置60の第2の搬送アーム62によってトランジション装置41に搬送される。その後ウェハWは、搬入出ステーション2のウェハ搬送装置22によって所定のカセット載置板11のカセットCに搬送される。こうして、ウェハ処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
本実施の形態においても、上記実施の形態と同様の効果を享受できる。すなわち、ウェハ処理システム1によれば、粗研削装置30、仕上研削装置31、ダメージ層除去装置32、プラグ露出装置200、ウェハ洗浄装置33、反転装置201、及び支持基板洗浄装置202が独立して設けられるため、これら装置での所定の処理を連続して行うことができ、装置構成の自由度を向上させることができ、ウェハ処理を効率よく行うことができる。
またウェハ搬送装置60において、第1の搬送アーム61は支持基板洗浄装置202で洗浄される前のウェハWを搬送する搬送アームであり、第2の搬送アーム62は支持基板洗浄装置202で洗浄された後のウェハWを搬送する搬送アームである。このように洗浄前の汚れたウェハWと洗浄後の清浄なウェハWは別々の搬送アーム61、62で搬送されるので、一のウェハWに付着したパーティクルが他のウェハWに付着するのを抑制することができる。したがって、ウェハ処理をより適切に行うことができる。
次に、図7に示したウェハ処理システム1においてウェハWの薄化処理を行う際、当該ウェハ処理システム1内に生じる気流について図9に基づいて説明する。なお、図9中の矢印は気流の方向を示している。
反転装置201内の圧力と支持基板洗浄装置202内の圧力は、それぞれウェハ搬送領域50内の圧力に対して陽圧となる。したがって、各開閉シャッタ201c及び202cをそれぞれ開けると、反転装置201及び支持基板洗浄装置202からウェハ搬送領域50に向かう気流が生じる。この圧力関係は、図5に示したウェハ洗浄装置33とウェハ搬送領域50との圧力関係と同様である。かかる場合、ウェハ搬送領域50内の雰囲気が反転装置201内と支持基板洗浄装置202内に流入することがなく、パーティクル等が反転装置201内と支持基板洗浄装置202内に流入することがない。したがって、反転装置201内と支持基板洗浄装置202内の雰囲気を清浄に維持することができ、当該反転装置201におけるウェハWの反転処理、及び支持基板洗浄装置202における支持基板Sの裏面Sの洗浄を適切に行うことができる。
また、ウェハ搬送領域50内の圧力は、プラグ露出装置200内の圧力に対して陽圧となっている。したがって、開閉シャッタ200cを開けると、ウェハ搬送領域50からプラグ露出装置200に向かう気流が生じる。この圧力関係は、図5に示した粗研削装置30、仕上研削装置31及びダメージ層除去装置32と、ウェハ搬送領域50との圧力関係と同様である。かかる場合、プラグ露出装置200内の雰囲気がウェハ搬送領域50内に流入することがなく、プラグ露出装置200で用いられる処理液がウェハ搬送領域50内に飛散することがない。
なお、以上の実施の形態のウェハ処理システム1では、例えばダメージ層除去装置32におけるダメージ層の除去処理(例えばウェットエッチング)や、プラグ露出装置200におけるプラグの露出処理(例えばウェットエッチング)を行うことにより、ウェハWの裏面Wが適切に洗浄される場合がある。かかる場合には、ウェハ洗浄装置33を省略して、当該ウェハ洗浄装置33におけるウェハWの裏面Wの洗浄処理を省略してもよい。
また、以上の実施の形態のウェハ処理システム1では、例えばダメージ層除去装置32によってプラグPが露出する場合がある。また、製品の仕様によってはそもそもプラグPを露出させる必要がない場合もある。かかる場合には、プラグ露出装置200を省略して、当該プラグ露出装置200におけるプラグPの露出処理を省略してもよい。
以上の実施の形態のウェハ処理システム1は、図10に示すように薄化後のウェハWを検査する検査装置300を有していてもよい。検査装置300は、例えば第3の処理ブロックG3の最上層に配置される。
検査装置300では、例えばレーザ変位計を用いて、ウェハWの厚みとウェハWの裏面Wの面粗度を測定する。なお、ウェハWの厚みと裏面Wの面粗度の測定は、レーザ光を用いた測定方法に限定されず、種々の方法を取り得る。また、検査装置300では、ウェハWの外観を検査してもよい。
検査装置300は、種々のタイミングでウェハWを検査できる。例えば検査装置300は、仕上研削装置31で裏面Wが研削されたウェハW、ダメージ層除去装置32でダメージ層が除去されたウェハW、プラグ露出装置200でプラグPが露出したウェハW、ウェハ洗浄装置33で裏面Wが洗浄されたウェハW、支持基板洗浄装置202で支持基板Sの裏面Sが洗浄されたウェハWなどを検査できる。
例えば仕上研削装置31での処理後のウェハWを検査する場合、ウェハWは、ウェハ搬送装置60によって検査装置300に搬送される。そして、検査装置300においてウェハWの検査を行った結果、例えばウェハWの厚みが所望の厚みになっていない場合には、制御装置70によって粗研削装置30と仕上研削装置31における処理条件が補正される。具体的には、例えば粗研削装置30と仕上研削装置31の研削砥石を交換したり、或いは研削砥石とチャックの平行度を調節する。
また、例えばダメージ層除去装置32での処理後のウェハW、又はプラグ露出装置200での処理後のウェハWを検査する場合、ウェハWは、ウェハ搬送装置60によって検査装置300に搬送される。そして、検査装置300においてウェハWの検査を行った結果、例えばウェハWの裏面Wの面粗度が所望の面粗度になっていない場合には、制御装置70によってダメージ層除去装置32又はプラグ露出装置200における処理条件が補正される。具体的には、例えばダメージ層除去装置32又はプラグ露出装置200で用いられる処理液を交換したり、或いは処理時間を調節する。
また、例えばウェハ洗浄装置33で洗浄後のウェハW、又は支持基板洗浄装置202で洗浄後のウェハWを検査する場合、ウェハWは、ウェハ搬送装置60によって検査装置300に搬送される。そして、検査装置300においてウェハWの検査を行った結果、例えばウェハWの厚みが所望の厚みになっていない場合には、制御装置70によって粗研削装置30と仕上研削装置31における処理条件が補正される。また、例えばウェハWの裏面Wの面粗度が所望の面粗度になっていない場合には、制御装置70によってダメージ層除去装置32における処理条件が補正される。
本実施の形態によれば、検査装置300の検査結果に基づいて、粗研削装置30における処理条件、仕上研削装置31における処理条件、ダメージ層除去装置32又はプラグ露出装置200における処理条件をそれぞれフィードバック制御できるので、以後、ウェハ処理システム1で行われるウェハ処理をより適切に行うことができる。
なお、以上の実施の形態では、ウェハ処理システム1において例えば100μm以下の厚みまでウェハWを薄化する場合について説明したが、当該ウェハ処理システム1ではウェハWを任意の厚みに薄化できる。例えば薄化後に要求される厚みが比較的大きい場合、例えば100μm〜200μmの場合には、支持基板Sに代えてウェハWに保護テープが貼り付けられる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 ウェハ処理システム
2 搬入出ステーション
3 処理ステーション
22 ウェハ搬送装置
30 粗研削装置
30a 筐体
31 仕上研削装置
31a 筐体
32 ダメージ層除去装置
32a 筐体
33 ウェハ洗浄装置
33a 筐体
50 ウェハ搬送領域
51 ファンフィルターユニット
52 排気口
60 ウェハ搬送装置
61 第1の搬送アーム
62 第2の搬送アーム
70 制御装置
200 プラグ露出装置
200a 筐体
201 反転装置
201a 筐体
202 支持基板洗浄装置
202a 筐体
300 検査装置
G1 第1の処理ブロック
G2 第2の処理ブロック
G3 第3の処理ブロック
P プラグ
S 支持基板
表面
表面
W ウェハ
表面
表面

Claims (26)

  1. 表面にデバイスが形成され、さらに当該表面に対して支持基板の表面が接合された基板を薄化する基板処理システムであって、
    基板に所定の処理を行う処理ステーションと、
    基板を複数保有可能で、且つ前記処理ステーションに対して基板を搬入出する搬入出ステーションと、を有し、
    前記処理ステーションは、
    基板の裏面を研削する研削装置と、
    前記研削装置で研削することで基板の裏面に形成されたダメージ層を除去するダメージ層除去装置と、
    前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後、支持基板の裏面を洗浄する洗浄装置と、
    前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置に対して、基板を搬送するための基板搬送領域と、を有し、
    前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置は、それぞれ鉛直方向又は水平方向に複数配置自在であり、
    且つ前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置は、それぞれ内部に基板を収容する筐体を備え、それぞれ独立して前記筐体内で基板に所定の処理を行い、
    前記研削装置の圧力及び前記ダメージ層除去装置内の圧力は、それぞれ前記基板搬送領域内の圧力に対して陰圧であり、
    前記洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であることを特徴とする、基板処理システム。
  2. 前記基板搬送領域には、基板を保持して搬送する基板搬送装置が設けられ、
    前記基板搬送装置は、前記洗浄装置で支持基板の裏面が洗浄される前の基板を搬送する第1の搬送アームと、前記洗浄装置で支持基板の裏面が洗浄された後の基板を搬送する第2の搬送アームとを有することを特徴とする、請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記ダメージ層除去装置は、ウェットエッチング、ドライエッチング又は研磨を行うことによって前記ダメージ層を除去することを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板処理システム。
  4. 前記洗浄装置は、支持基板の裏面に純水を供給して洗浄することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  5. 前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後であって、前記洗浄装置で支持基板の裏面を洗浄する前に、基板の裏面を洗浄する他の洗浄装置をさらに有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  6. 前記他の洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であることを特徴とする、請求項に記載の基板処理システム。
  7. 前記他の洗浄装置は、基板の裏面に純水を供給して洗浄することを特徴とする、請求項又はに記載の基板処理システム。
  8. 前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後であって、前記洗浄装置で支持基板の裏面を洗浄する前に、基板の表裏面を反転させる反転装置をさらに有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  9. 基板には表面から厚み方向に伸びるプラグが設けられ、
    前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層を除去した後であって、前記洗浄装置で支持基板の裏面を洗浄する前に、前記プラグを露出させるプラグ露出装置をさらに有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  10. 前記プラグ露出装置は、ウェットエッチングを行うことによって前記プラグを露出させることを特徴とする、請求項に記載の基板処理システム。
  11. 前記研削装置で研削された基板、前記ダメージ層除去装置で前記ダメージ層が除去された基板、又は前記洗浄装置で支持基板の裏面が洗浄された基板を検査する検査装置をさらに有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  12. 前記検査装置における検査結果に基づいて、前記研削装置又は前記ダメージ層除去装置における処理条件を補正する制御装置をさらに有することを特徴とする、請求項11に記載の基板処理システム。
  13. 表面にデバイスが形成され、さらに当該表面に対して支持基板の表面が接合された基板を薄化する基板処理方法であって、
    基板搬送領域を介して研削装置に基板を搬送し、当該研削装置の筐体内において基板の裏面を研削する研削工程と、
    その後、前記基板搬送領域を介してダメージ層除去装置に基板を搬送し、当該ダメージ層除去装置の筐体内において、前記研削工程で基板の裏面に形成されたダメージ層を除去するダメージ層除去工程と、
    その後、前記基板搬送領域を介して洗浄装置に基板を搬送し、当該洗浄装置の筐体内において支持基板の裏面を洗浄する洗浄工程と、を有し、
    前記研削工程、前記ダメージ層除去工程及び前記洗浄工程を複数の基板に対して連続して行い、
    且つ前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置は、それぞれ鉛直方向又は水平方向に複数配置自在に構成され、前記研削工程、前記ダメージ層除去工程及び前記洗浄工程は、それぞれ任意の前記研削装置、前記ダメージ層除去装置及び前記洗浄装置を選択して行われ
    前記研削装置の圧力及び前記ダメージ層除去装置内の圧力は、それぞれ前記基板搬送領域内の圧力に対して陰圧であり、
    前記洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であることを特徴とする、基板処理方法。
  14. 前記基板搬送領域には、基板を保持して搬送する2つの搬送アームを備えた基板搬送装置が設けられ、
    前記洗浄工程が終了するまでの基板の搬送は、前記基板搬送装置の第1の搬送アームによって行われ、
    前記洗浄工程が終了後の基板の搬送は、前記基板搬送装置の第2の搬送アームによって行われることを特徴とする、請求項13に記載の基板処理方法。
  15. 前記ダメージ層除去工程において、ウェットエッチング、ドライエッチング又は研磨を行うことによって前記ダメージ層を除去することを特徴とする、請求項13又は14に記載の基板処理方法。
  16. 前記洗浄工程において、支持基板の裏面に純水を供給して洗浄することを特徴とする、請求項1315のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  17. 前記ダメージ層除去工程後であって前記洗浄工程前に、前記基板搬送領域を介して他の洗浄装置に基板を搬送し、当該他の洗浄装置の筐体内において基板の裏面を洗浄する他の洗浄工程をさらに有することを特徴とする、請求項1316のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  18. 前記他の洗浄装置内の圧力は前記基板搬送領域内の圧力に対して陽圧であることを特徴とする、請求項17に記載の基板処理方法。
  19. 前記他の洗浄工程において、基板の裏面に純水を供給して洗浄することを特徴とする、請求項17又は18に記載の基板処理方法。
  20. 前記ダメージ層除去工程後であって前記洗浄工程前に、前記基板搬送領域を介して反転装置に基板を搬送し、当該反転装置の筐体内において基板の表裏面を反転させる反転工程をさらに有することを特徴とする、請求項1319のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  21. 基板には表面から厚み方向に伸びるプラグが設けられ、
    前記ダメージ層除去工程後であって前記洗浄工程前に、前記基板搬送領域を介してプラグ露出装置に基板を搬送し、当該プラグ露出装置の筐体内において前記プラグを露出させるプラグ露出工程をさらに有することを特徴とする、請求項1320のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  22. 前記プラグ露出工程において、ウェットエッチングを行うことによって前記プラグを露出させることを特徴とする、請求項21に記載の基板処理方法。
  23. 前記研削工程後、前記ダメージ層除去工程後、又は前記洗浄工程後、前記基板搬送領域を介して検査装置に基板を搬送し、当該検査装置において基板を検査する検査工程をさらに有することを特徴とする、請求項1322のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  24. 前記検査工程における検査結果に基づいて、前記研削工程又は前記ダメージ層除去工程における処理条件を補正することを特徴とする、請求項23に記載の基板処理方法。
  25. 請求項1324のいずれか一項に記載の基板処理方法を基板処理システムによって実行させるように、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラム。
  26. 請求項25に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
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