JP6088258B2 - 自動車用ウェザストリップ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアで閉じられる車体の開口部周縁に取り付けられる自動車用ウェザストリップに関するものである。
自動車用ウェザストリップの一例が特許文献1に記載されている。そのウェザストリップは、取付基部と、この取付基部より突出する中空シール部及びリップとを備えている。中空シール部及びリップは断面形状が略Y字形になっている。中空シール部はスポンジ材にて形成されている。
実開昭57−131322号公報(図3)
ところで、ウェザストリップを車体ドア開口部の上縁のルーフサイドパネル(ルーフパネルのルーフサイド部)に取り付ける場合がある。その場合、その取付基部をルーフサイドパネルの縦壁にクリップによって取り付けることがある。
ここに、中空シール部の、車体ドア開口部周縁の外周側の端部とルーフサイドパネルとの間にすき間があると、見栄え及び水に対するシール性の点で好ましくない。これに対して、図7に示すように、そのすき間をなくすべく、中空シール部aとルーフサイドパネルbの傾斜壁cとを両面テープdで貼り合わせることが考えられる。しかし、その場合、両面テープを別途用意して、その両面テープで両者を貼り合わせる作業が必要となり、部材点数及び作業性の点で好ましくない。
そこで、両面テープの代わりに、図8に示すように、中空シール部aの外周側の端部を外周側に向かって突き出すことが考えられる。しかし、その場合、図9に示すように、ルーフサイドパネルbが弧状部分を備えていると、ウェザストリップがルーフサイドパネルbにクリップeによって取り付けられたとき、クリップe,e同士の間の部分では、中空シール部aをその弧状部分に追従させ難くなり、中空シール部aとルーフサイドパネルbの傾斜壁cとの間にすき間ができる虞がある。さらに、上述のような場合、ドアが閉じられたとき、ドアの内面が中空シール部aの先端部に押し当てられることにより、中空シール部aの外周側の端部が内周側に倒れ易く、クリップe,e同士の間の部分では、その倒れにより中空シール部aとルーフサイドパネルbの傾斜壁cとの間により一層すき間ができる虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、ウェザストリップの見栄えを損なうことなく、水に対するシール性を高めることにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、中空シール部の外壁と、この外壁に連続する、取付基部の外周側の端部とを、剛性が相対的に高い材質にて形成したことを特徴とする。
具体的には、本発明は、ドアで閉じられる車体の開口部周縁に取り付けられる自動車用ウェザストリップを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、車体パネルにクリップによって取り付けられる取付基部と、上記取付基部の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側に行くに従って外周側に傾斜する外壁を有する中空シール部とを備え、上記中空シール部の外壁と、この外壁に連続する、上記取付基部の外周側の端部とは、剛性が相対的に高い材質にて形成され、上記剛性が相対的に高い材質にて形成された部分を除く、上記取付基部の残部及び上記中空シール部の残部は、剛性が相対的に低い材質にて形成され、上記取付基部の外周側の端部の肉厚は、上記中空シール部の外壁の肉厚よりも大きくなっていることを特徴とするものである。
ここに、「内周側」とはドアで閉じられる車体の開口部周縁の内周側(室内に臨むウェザストリップの内周側)を意味し、「外周側」とは車体の開口部周縁の外周側(室外に臨むウェザストリップの外周側)を意味する。「車体内側」とは車体表面よりも内側の室内側を意味し、「車体外側」とは車体表面よりも外側の室外側を意味する。
また、中空シール部とは、ドアが閉じられたとき、ドアの内面が当接して撓み、水や空気、埃、音などを遮断する機能を有する、所謂シール部であって、その断面が中空状のものである。
第2の発明は、車体パネルにクリップによって取り付けられる取付基部と、上記取付基部の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側に行くに従って外周側に傾斜する外壁を有する中空シール部とを備え、上記取付基部は、車体パネルに上記クリップによって取り付けられる車体内側の内側壁と、車体外側の外側壁と、上記内側壁及び外側壁の外周側の端部同士を繋ぐ外周側の第1連結壁と、上記内側壁及び外側壁の内周側の端部同士を繋ぐ内周側の第2連結壁とを有する中空状のものであり、上記中空シール部の外壁は、上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、上記中空シール部の外壁と上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部及び上記第1連結壁とは、剛性が相対的に高い材質にて形成され、上記剛性が相対的に高い材質にて形成された部分を除く、上記取付基部の残部及び上記中空シール部の残部は、剛性が相対的に低い材質にて形成されていることを特徴とする。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記取付基部は、車体パネルに上記クリップによって取り付けられる車体内側の内側壁と、車体外側の外側壁と、上記内側壁及び外側壁の外周側の端部同士を繋ぐ外周側の第1連結壁と、上記内側壁及び外側壁の内周側の端部同士を繋ぐ内周側の第2連結壁とを有する中空状のものであり、上記中空シール部の外壁は、上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、上記中空シール部の外壁と上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部及び上記第1連結壁とは、剛性が相対的に高い材質にて形成されていることを特徴とするものである。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、剛性が相対的に低い材質は、スポンジゴムであり、剛性が相対的に高い材質は、ソリッドゴム又は比重が上記スポンジゴムの比重よりも高いスポンジゴムであることを特徴とするものである。
第1及び2の発明によれば、中空シール部の外壁と、この外壁に連続する、取付基部の外周側の端部とは、剛性が相対的に高い材質にて形成されているから、ウェザストリップが弧状部分を備える車体パネルにクリップによって取り付けられたとき、中空シール部の外壁と取付基部の外周側の端部とが強く突っ張ることになる。また、中空シール部の外壁と取付基部の外周側の端部との連結部が変形の起点となることが避けられる。このため、中空シール部がその弧状部分に追従し易く、車体パネルが弧状部分を備えていても、中空シール部の外周側の端部と車体パネルとの間にすき間ができることが避けられる。
さらに、ドアが閉じられたとき、ドアの内面が中空シール部の先端部に押し当てられても、中空シール部の外壁と取付基部の外周側の端部とが強く突っ張ることになる。また、中空シール部の外壁と取付基部の外周側の端部との連結部が変形の起点となることが避けられる。その結果、中空シール部の外周側の端部が内周側に倒れることが避けられ、車体パネルが弧状部分を備えていても、中空シール部の外周側の端部と車体パネルとの間にすき間ができることが避けられる。
これらのことから、ウェザストリップの見栄えが損なわれず、水に対するシール性が高められる。
の発明によれば、取付基部の外周側の端部の肉厚は中空シール部の外壁の肉厚よりも大きくなっているから、取付基部の外周側の端部が伸び難くなる。このため、中空シール部の外周側の端部と車体パネルとの間にすき間ができることがなお一層避けられる。
2及び3の発明によれば、中空シール部の外壁と取付基部における外側壁の外周側の端部及び第1連結壁とは、剛性が相対的に高い材質にて形成されているから、取付基部の外側壁と第1連結壁との連結部が変形の起点となることが避けられる。このため、中空シール部の外周側の端部と車体パネルとの間にすき間ができることが確実に避けられる。
第4の発明によれば、本発明の最適の実施形態を実現できる。
本発明の実施形態に係るウェザストリップを適用する自動車の一例を示す側面図である。 フロントドアを閉じた状態での図1のA−A線における拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るウェザストリップの断面図である。 フロントドアを開いた状態での図1のA−A線における拡大断面図である。 本発明に係るウェザストリップの別の例を示す図3と同様の断面図である。 本発明に係るウェザストリップのまた別の例を示す図3と同様の断面図である。 本発明の課題を説明する断面図である。 本発明の課題を説明する断面図である。 本発明の課題を説明する側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示す自動車において、1はフロントドア、2はリヤドアである。フロントドア1は、車体3の開口(車室のフロント側乗降口)4を開閉すべく車体にヒンジで支持されたドアである。この車体3の開口4の上縁部に本実施形態に係る長尺状のウェザストリップ5が取り付けられている。
すなわち、図2に示すように、ウェザストリップ5は、取付基部6と中空シール部7とを備えている。上記開口4の上縁では、ルーフサイドパネル8(ルーフパネルのルーフサイド部。「車体パネル」に対応)の縦壁8aに取付基部6が間隔を開けて並んだ複数のクリップ9によって取り付けられている。ルーフサイドパネル8の縦壁8a及び傾斜壁8bは、車体を側面から見たときに上側に湾曲して膨らんだ弧状部分(R状部分)を備えている。傾斜壁8bは、ルーフサイドパネル8の縦壁8aの上縁部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側に行くに従って外周側に傾斜している。
また、図2において、1aはフロントドア1のインナパネル、1bはアウタパネルである。このアウタパネル1bの上縁部は、インナパネル1aの上縁部を内包するように折り返されてヘミング加工され、インナパネル1aの上縁部と接合している。このヘミング部1cには防錆用のペイントシーラ1dが取り付けられている。ウェザストリップ5の中空シール部7にはフロントドア1のヘミング部1c及び/又はペイントシーラ1dの内面が当接するようになっている。
図3に示すように、ウェザストリップ5の取付基部6は、車体内側の内側縦壁21(「内側壁」に対応)と車体外側の外側縦壁22(「外側壁」に対応)と外周側(上側)の第1連結壁23と内周側(下側)の第2連結壁24とを備えており、これらの壁21〜24によって断面略台形状に形成されている。
具体的に説明すると、内側縦壁21は、ルーフサイドパネル8の縦壁8aにクリップ9によって取り付けられるものであって、その外周側及び内周側の両端部にはリップ25,26が設けられている。このリップ25,26は、ルーフサイドパネル8の縦壁8aに車体外側から当てられている。第1連結壁23は、内側縦壁21の外周側の端部、つまり、内側縦壁21の上端部より車体外側に向かって突出しており、その先端部が外側縦壁22の外周側の端部に繋がっている。第2連結壁24は、内側縦壁21の内周側の端部、つまり、内側縦壁21の下端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側に行くに従って外周側に傾斜しており、その先端部が外側縦壁22の内周側の端部に繋がっている。
外側縦壁22の外周側の端部の肉厚は、中空シール部7の後述の第1外壁33の肉厚、及び、外周側の端部を除く外側縦壁22の肉厚よりも大きくなっている。より具体的に説明すると、外側縦壁22は、中空シール部7の第1外壁33との接続部分40において、その車体内側の側面に第1連結壁23の先端が連結し、この連結部分が最大厚部位22Tを形成している。尚、図2〜図4では、外側縦壁22と中空シール部7の第1外壁33との境界を一点鎖線で示している。
そして、取付基部6の壁21〜24によって断面略四角形の中空部27が形成されている。
ウェザストリップ5の中空シール部7は、取付基部6の外側縦壁22と一体になっていて、車体外側に突出している。中空シール部7は、内周側の第1内壁31及び第2内壁32と、外周側の第1外壁33及び第2外壁34とを備えており、これらの壁31〜34と取付基部6の外側縦壁22とによって断面略五角形状に形成されている。
具体的に説明すると、内周側の第1内壁31と外周側の第1外壁33とは、中空シール部7の基部7Aを構成するものであって、第1内壁31は、取付基部6の外側縦壁22の内周側の端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側へ行くに従って内周側に傾斜している。第1外壁33は、取付基部6の外側縦壁22の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側へ行くに従って外周側に傾斜している。すなわち、第1内壁31と第1外壁33とは車体外側へ行くに従って互いの間隔が拡がっていて、中空シール部7の基部7Aと取付基部6の外側縦壁22とは全体として断面形状が略台形溝形になっている。より具体的に説明すると、第1外壁33は、中空シール部7の外周側において、ルーフサイドパネル8の傾斜壁8bに沿って延びており、その肉厚は、内周側、且つ車体内側に行くに従って漸次厚くなっている。そして、第1外壁33は、外側縦壁22の外周側の端部とこれと段差なしで連結している。
一方、内周側の第2内壁32と外周側の第2外壁34とは、中空シール部7の突出部7Bを構成するものであって、上記基部7Aを構成する第1の内壁及び外壁31,33の各々に続いて車体外側に向かって突出している。第2内壁32は、車体外側へ行くに従って外周側に傾斜している。第2外壁34は、車体外側へ行くに従って内周側に傾斜している。より具体的に説明すると、第2外壁34は、外周側に湾曲して膨らんでいる。そして、第2の内壁及び外壁32,34は、その先端同士が繋がっている。すなわち、第2内壁32と第2外壁34とは車体外側へ行くに従って互いの間隔が狭くなっていて、中空シール部7の山形突出部7Bは断面形状が略三角山形になっている。
中空シール部7の外周側の端部35、つまり、基部7Aの第1外壁33の先端部と山形突出部7Bの第2外壁34の付け根部分との連結部は、外周側に向かって突き出たようになっている。そして、中空シール部7の外周側の端部35はルーフサイドパネル8の傾斜壁8bに内周側から当てられている。
中空シール部7の内側には外周側及び内周側にノッチ36,37が設けられている。このノッチ36,37は中空シール部7の変形の起点となる。よって、中空シール部7は変形し易くなる。
そして、中空シール部7の壁31〜34と取付基部6の外側縦壁22とによって断面略五角形の中空部38が形成されている。
ここに、第2の内壁及び外壁32,34の外面が連続したなだらかな曲面を形成している。よって、中空シール部7からは角張った印象を受けず、見栄えが良い。
取付基部6は、外側縦壁22の外周側の端部(より具体的に説明すると、外側縦壁22の外周側の端から最大厚部位22Tまでの部分)及び第1連結壁23を除いて比重が0.4以上0.7未満程度の複数の気泡のあるスポンジゴム、つまり、剛性が相対的に低い材質にて形成され、外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23は気泡のないソリッドゴム又は比重が0.7以上1.3以下程度、好ましくは比重が0.8程度のスポンジゴム、つまり、剛性が相対的に高い材質にて形成されている。
中空シール部7は、基部7Aを構成する第1外壁33の先端部及び第1内壁31並びに山形突出部7Bが、外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23を除く取付基部6と一体となった同じ材質、つまり、比重が0.4以上0.7未満程度のスポンジゴムにて形成され、第1外壁33の残部は取付基部6の外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23と一体となった同じ材質、つまり、ソリッドゴム又は比重が0.7以上1.3以下程度、好ましくは比重が0.8程度のスポンジゴムにて形成されている。すなわち、剛性が相対的に高い材質にて形成された、第1外壁33の残部並びにこの第1外壁33の付け根部分に続く、取付基部6の外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23は、断面形状が略L字形になっている。
上記ウェザストリップ5を形成するソリッドゴム及びスポンジゴムの材料としてはEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)を好ましく採用することができるが、IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、熱可塑性エラストマー(オレフィン系又はスチレン系熱可塑性エラストマー)、軟質のポリ塩化ビニル等など、他のゴム材料ないしはゴム状弾性を有する他の弾性材料を用いても良い。
上記構成のウェザストリップ5では、先端部を除く、中空シール部7の第1外壁33と、この第1外壁33に連続する、取付基部6における外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23とは、ソリッドゴム又は比重が0.7以上1.3以下程度のスポンジゴム、つまり、剛性が相対的に高い材質にて形成されている。このため、図4に示すように、ウェザストリップ5がルーフサイドパネル8にクリップ9によって取り付けられたとき、中空シール部7の第1外壁33と、取付基部6における外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23とが強く突っ張ることになる。また、中空シール部7の第1外壁33と取付基部6の外側縦壁22との連結部40と、取付基部6における外側縦壁22と第1連結壁23との連結部とが変形の起点となることが避けられる。
よって、中空シール部7がルーフサイドパネル8の縦壁8a及び傾斜壁8bの弧状部分に追従し易く、中空シール部7の外周側の端部35とルーフサイドパネル8の傾斜壁8bとの間にすき間ができることが避けられる。そのため、ウェザストリップ5の見栄えが損なわれず、水に対するシール性が高められる。
また、上記構成のウェザストリップ5では、フロントドア1が閉じられたとき、図2に示すように、フロントドア1のヘミング部1c及び/又はペイントシーラ1dの内面が中空シール部7の山形突出部7Bの先端部39に押し当てられる。これにより、中空シール部7は中空部38が扁平な形になるように変形する。
しかし、先端部を除く、中空シール部7の第1外壁33と、取付基部6における外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23とは、ソリッドゴム又は比重が0.7以上1.3以下程度のスポンジゴム、つまり、剛性が相対的に高い材質にて形成されているから、フロントドア1が閉じられたとき、フロントドア1のヘミング部1c及び/又はペイントシーラ1dの内面が中空シール部7の山形突出部7Bの先端部39に押し当てられても、中空シール部7の第1外壁33と、取付基部6における外側縦壁22の外周側の端部及び第1連結壁23とが強く突っ張ることになる。また、中空シール部7の第1外壁33と取付基部6の外側縦壁22との連結部40と、取付基部6における外側縦壁22と第1連結壁23との連結部とが変形の起点となることが避けられる。
しかも、取付基部6の外側縦壁22の外周側の端部の肉厚は中空シール部7の第1外壁33の肉厚よりも大きくなっているから、取付基部6の外側縦壁22の外周側の端部が伸び難くなる。
よって、中空シール部7の外周側の端部35が内周側に倒れることが避けられ、中空シール部7の外周側の端部35とルーフサイドパネル8の傾斜壁8bとの間にすき間ができることが避けられる。そのため、ウェザストリップ5の見栄えが損なわれず、水に対するシール性が高められる。
なお、上記実施形態は、本発明に係るウェザストリップを車体フロントドア開口部の上縁のシールに適用した例であるが、本発明の適用はこれに限るものではない。例えば、その上縁以外の、弧状部分を備える車体ドア開口部周縁のシールにも本発明は適用することができる。
また、上記実施形態では、本発明に係る取付基部を中空状の取付基部6としたが、これに限るものではない。例えば、図5及び図6に示すように、非中空状の取付基部としても良い。
図5に示すウェザストリップ5は、外周側の端部を除く取付基部6の外側縦壁22がなくなった点で図3に示すウェザストリップ5と相違する。すなわち、図5に示すウェザストリップ5では、取付基部6の第1連結壁23が外側縦壁22の内周側の端部に繋がり、第2連結壁24が中空シール部7の第1内壁31に繋がっている。
図6に示すウェザストリップ5の取付基部106は、取付縦壁121を備えている。この取付縦壁121は、ルーフサイドパネル8の縦壁8aにクリップ9によって取り付けられるものであって、その外周側及び内周側の両端部にはリップ125,126が設けられている。取付縦壁121の外周側の端部の肉厚は、中空シール部107の後述の第1外壁133の肉厚、及び、外周側の端部を除く取付縦壁121の肉厚よりも大きく、この外周側の端部が、図4及び図5に示すウェザストリップ5と同様、最大厚部位121Tを形成している。
ウェザストリップ5の中空シール部107は、内周側の第1内壁131及び第2内壁132と、外周側の第1外壁133及び第2外壁134とを備えており、これらの壁131〜134と取付基部106の取付縦壁121とによって断面略五角形状に形成されている。
具体的に説明すると、内周側の第1内壁131と外周側の第1外壁133とは、中空シール部107の基部107Aを構成するものであって、第1内壁131は、取付基部106の取付縦壁121の内周側の端部より車体外側に向かって突出している。また、第1内壁131は、取付基部106の取付縦壁121よりこれと略直交する方向に延びており、詳細には、車体外側へ行くに従って僅かに外周側に傾斜している。第1外壁133は、取付基部106の取付縦壁121の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側へ行くに従って外周側に傾斜している。
一方、内周側の第2内壁132と外周側の第2外壁134とは、中空シール部107の突出部107Bを構成するものであって、上記基部107Aを構成する第1の内壁及び外壁131,133の各々に続いて車体外側に向かって突出している。第2内壁132は、車体外側へ行くに従って外周側に傾斜している。第2外壁134は、車体外側へ行くに従って内周側に傾斜している。そして、第2の内壁及び外壁32,34は、その先端同士が繋がっている。
取付基部106は、取付縦壁121の外周側の端部の車体外側を除いて比重が0.4以上0.7未満程度のスポンジゴムにて形成され、取付縦壁121の外周側の端部の車体外側は気泡のないソリッドゴム又は比重が0.7以上1.3以下程度のスポンジゴムにて形成されている。
中空シール部107は、基部107Aを構成する第1外壁133の先端部及び第1内壁131並びに山形突出部7Bが、取付縦壁121の外周側の端部の車体外側を除く取付基部106と一体となった同じ材質にて形成され、第1外壁133の残部は取付基部106における取付縦壁121の外周側の端部の車体外側と一体となった同じ材質にて形成されている。
ここに、本発明に係る取付基部を非中空状の取付基部6,106とすると、小型化の点で好ましい。一方、本発明に係る取付基部を中空状の取付基部6とすると、クリップ孔形成の容易性の点で好ましい。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ウェザストリップは、その見栄えを損なうことなく、水に対するシール性を高めることが必要な用途等に適用することができる。
1 フロントドア
3 車体
4 開口
5 ウェザストリップ
6 取付基部
21 内側縦壁(内側壁)
22 外側縦壁(外側壁)
23 第1連結壁
24 第2連結壁
7 中空シール部
33 第1外壁
8 ルーフサイドパネル(車体パネル)
9 クリップ

Claims (4)

  1. ドアで閉じられる車体の開口部周縁に取り付けられる自動車用ウェザストリップであって、
    車体パネルにクリップによって取り付けられる取付基部と、
    上記取付基部の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側に行くに従って外周側に傾斜する外壁を有する中空シール部とを備え、
    上記中空シール部の外壁と、この外壁に連続する、上記取付基部の外周側の端部とは、剛性が相対的に高い材質にて形成され、
    上記剛性が相対的に高い材質にて形成された部分を除く、上記取付基部の残部及び上記中空シール部の残部は、剛性が相対的に低い材質にて形成され
    上記取付基部の外周側の端部の肉厚は、上記中空シール部の外壁の肉厚よりも大きくなっていることを特徴とする自動車用ウェザストリップ。
  2. ドアで閉じられる車体の開口部周縁に取り付けられる自動車用ウェザストリップであって、
    車体パネルにクリップによって取り付けられる取付基部と、
    上記取付基部の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、且つ車体外側に行くに従って外周側に傾斜する外壁を有する中空シール部とを備え、
    上記取付基部は、車体パネルに上記クリップによって取り付けられる車体内側の内側壁と、車体外側の外側壁と、上記内側壁及び外側壁の外周側の端部同士を繋ぐ外周側の第1連結壁と、上記内側壁及び外側壁の内周側の端部同士を繋ぐ内周側の第2連結壁とを有する中空状のものであり、
    上記中空シール部の外壁は、上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、
    上記中空シール部の外壁と上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部及び上記第1連結壁とは、剛性が相対的に高い材質にて形成され、
    上記剛性が相対的に高い材質にて形成された部分を除く、上記取付基部の残部及び上記中空シール部の残部は、剛性が相対的に低い材質にて形成されていることを特徴とする自動車用ウェザストリップ。
  3. 請求項1記載の自動車用ウェザストリップにおいて、
    上記取付基部は、車体パネルに上記クリップによって取り付けられる車体内側の内側壁と、車体外側の外側壁と、上記内側壁及び外側壁の外周側の端部同士を繋ぐ外周側の第1連結壁と、上記内側壁及び外側壁の内周側の端部同士を繋ぐ内周側の第2連結壁とを有する中空状のものであり、
    上記中空シール部の外壁は、上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部より車体外側に向かって突出し、
    上記中空シール部の外壁と上記取付基部における上記外側壁の外周側の端部及び上記第1連結壁とは、剛性が相対的に高い材質にて形成されていることを特徴とする自動車用ウェザストリップ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車用ウェザストリップにおいて、
    剛性が相対的に低い材質は、スポンジゴムであり、
    剛性が相対的に高い材質は、ソリッドゴム又は比重が上記スポンジゴムの比重よりも高いスポンジゴムであることを特徴とする自動車用ウェザストリップ。
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