JP2004243792A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウエザストリップ20は、ソリッド材からなり開閉部材に取付けられる取付基部21と、スポンジ材からなり取付基部21に一体に形成された断面略円弧状のシール壁25aを備えた中空シール部25を有し、取付基部21は、断面略平板状の基板部22と基板部22の一方の面に設けられた開閉部材に取付ける取付部23を有し、中空シール部25の少なくとも一方のシール壁25aが延設される付け根部分の基板部22の肉厚を基板部22の他の部分より厚くしたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の開口部の開口縁とその開口部を開閉する開閉部材との間をシールするウエザストリップ、例えば自動車のスライディングルーフの周縁と、車体ルーフパネル開口縁との間、車体とドアとの間、トランクとトランクリッドとの間等をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車の開口部の開口縁とその開口部を開閉する開閉部材との間をシールする自動車用ウエザストリップは、例えば自動車のスライディングルーフの周縁と、車体ルーフパネル開口縁との間をシールするスライディングルーフウエザストリップを例にとり説明すると、図5に示すようにウエザストリップ50の取付基部51と中空シール部52から形成される。取付基部51は、断面略U字状のトリムとして形成され、取付基部51の外壁に中空シール部52が一体に形成されている。なお、図5および以下に説明する図6は、図4のA−A線に沿った部分断面図である。
【0003】
ウエザストリップ50の取付基部51には、スライディングルーフ10の周縁に設けられた合成樹脂製モールド部11bの鉤状に曲がった先端部分が挿入され、スライディングルーフウエザストリップ50がスライディングルーフ10に取付けられている。取付基部51には、モールド部11bを保持する保持力を強化するため、芯金51bが埋設されている。
スライディングルーフ10が閉じられるときは、スライディングルーフウエザストリップ50の中空シール部52は、ルーフパネル開口縁2に当接して、スライディングルーフ10と車体のルーフパネル開口縁2との間をシールしている。(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、図5に示すスライディングルーフウエザストリップ50の取付基部51には、剛性を高くするように芯金51bを埋設しているため重量が増加して、車両の軽量化のニーズを損なうこととなっていた。
【0004】
さらに、図6に示すように、スライディングルーフウエザストリップ50の取付基部51をスライディングルーフ10に取付ける場合に、取付基部51に嵌合溝54を設け、スライディングルーフ10に取付けた板金製のリテーナ110bの先端にフランジ部110cを設けて、そのフランジ部110cを上記嵌合溝54に挿入して取付け、さらに、接着剤120によってリテーナ110bとスライディングルーフ10を接着することによって、ウエザストリップ50を固定し、中空シール部52をルーフパネル開口縁2に当接させることもなされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
しかしながら、スライディングルーフウエザストリップ50の中空シール部52とルーフパネル開口縁2との当接時のラップ寸法がバラついたり、シール性を上げようとしてラップ寸法を大きくすると、図6に示すように、中空シール部25がルーフパネル開口縁2の外側にはみ出して、美観を損なうばかりでなく、空気の流れを乱し、また中空シール部52の当接力が低下して、シール性が低下する場合があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−276750号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平8−58392号公報(第3−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、自動車の開口部の開口縁とその開口部を開閉する開閉部材との間をシールするウエザストリップ、例えば自動車のスライディングルーフの周縁と、車体ルーフパネル開口縁との間、車体とドアとの間、トランクとトランクリッドとの間等をシールするウエザストリップを取付け易くかつ安定的に取付けることができる自動車用ウエザストリップを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、自動車車体の開口部の開口縁と開口部を開閉する開口縁の開閉部材との間をシールするウエザストリップにおいて、ウエザストリップは、ソリッド材からなり開閉部材に取付けられる取付基部とスポンジ材からなり取付基部に一体に形成された断面略円弧状のシール壁からなる中空シール部を有し、取付基部は、断面略平板状の基板部と基板部の一方の面に設けられた開閉部材に取付ける取付部を有し、基板部の他方の面の幅方向の両端に中空シール部を接続し、中空シール部の少なくとも一方のシール壁が接続される付け根部分の基板部の肉厚を基板部の他の部分より厚くしたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、ソリッド材からなり開閉部材に取付けられる取付基部と、スポンジ材からなり取付基部に一体に形成された断面略円弧状のシール壁を備えた中空シール部を有しているため、取付基部の剛性が高く、取付基部に芯金を埋設しなくても後述の係合突起と併せて取付基部を十分に開口部材に保持することができる。また、中空シール部は、スポンジ材から形成されているので、柔軟性に富み、相手部材、例えばルーフパネル開口縁とラップ寸法が変化しても弾力的に当接し、所定の圧接力を有して、安定したシール力を得ることができ、断面略円弧状のシール壁からなるため、相手部材と当接するときに弾力的に当接できる。
【0010】
取付基部は、断面略平板状の基板部と基板部の一方の面に設けられた開閉部材に取付ける取付部を有し、基板部の他方の面に中空シール部を接続しているため、断面略平板状の基板部を略垂直状態に配置して、その一方の面に取付部を設け、他方の面に中空シール部を設けることができ、取付基部を開閉部材に取付けると中空シール部が開口縁に当接するので、開閉部材の端面をシールすることができる。
中空シール部の少なくとも一方のシール壁が接続される付け根部分の基板部の肉厚を基板部の他の部分より厚くしたため、および基板部はソリッド材でありさらに厚くした部分の剛性が高くなり、中空シール部がルーフパネル開口縁と当接したときに、中空シール部が基板部との付け根付近で変形することを防止することができ、中空シール部が図6に示すように外側に膨出するよう変形を防止することができる。
また、基板部の一部のみの肉厚を厚くしたため、重量の増加が少なく、コストも増加を押さえることができる。
【0011】
請求項2の本発明は、開口縁が、ルーフパネルのルーフパネル開口縁であり、開閉部材が、スライディングルーフであるとしたものである。
請求項2の本発明では、ルーフパネルのルーフパネル開口縁とスライディングルーフとの間をシールするウエザストリップとしたものである。スライディングルーフの車外側に中空シール部がはみ出さないようにすることができ、美観が損なわれることがなく、中空シール部が車外側にはみ出すことによる空気の流れが乱れて異音が発生することを防止することができる。
【0012】
請求項3の本発明は、基板部を中空シール部の一方のシール壁が接続される付け根部分の基板部の肉厚を基板部の他の部分より厚くするとともに、中空シール部の他方のシール壁が接続される付け根部分の基板部の肉厚を厚くしたものである。
【0013】
請求項3の本発明では、一方のシール壁が接続される付け根部分の基板部の肉厚を基板部の他の部分より厚くするとともに、中空シール部の他方のシール壁が接続される付け根部分の基板部の肉厚を厚くしたため、基板部の中央付近の肉厚が相対的に薄くなり、中央部で曲がり易くなる。そのため、ウエザストリップをスライディングルーフ等の開閉部材に取付けるとき、取付基部の基板部が撓んで取付部の両側壁が開き、スライディングルーフ等に設けてある合成樹脂製のモールド部や板金製のリテーナへの取付が容易となる。
さらに、基板部の両側のみを肉厚にしたため、基盤部全体を肉厚とするよりも重量を軽減することができる。
【0014】
請求項4の本発明は、スライディングルーフに取付けられるウエザストリップの中空シール部は、基板部の車内側の側端から接続される中空シール部のシール壁がシール壁の付け根付近で断面略V字状に屈曲しており、基板部の車外側の側端から接続される中空シール部のシール壁が、シール壁の付け根付近で他の部分より肉厚であるものである。
【0015】
請求項4の本発明では、スライディングルーフに取付けられるウエザストリップの中空シール部は、基板部の下部から接続される中空シール部のシール壁がシール壁の付け根付近で断面略V字状に屈曲しているため、スライディングルーフが閉じられて中空シール部がルーフパネル開口縁に当接したときに、中空シール部の車内側の側端、即ち車室内側の断面略V字状の部分が撓むため、中空シール部が車外側にはみ出すことがない。
さらに、基板部の上部から接続される中空シールのシール壁がシール壁の付け根付近で他の部分より肉厚であり、基板部の車外側の側端即ち車外側の中空シール部のシール壁が付け根付近で肉厚であるため、上記と同様にスライディングルーフが閉じられて中空シール部がルーフパネル開口縁に当接したときに、車外側の中空シール部のシール壁が撓みにくく、中空シール部が車外側にはみ出すことがない。
【0016】
請求項5の発明は、取付基部の取付部が、基板部の両端部から基板部に対し略直角に側壁を延設して形成し、両側壁は先端から内側に向かい係合突起を設けたものである。
請求項5の発明では、取付基部の取付部は、基板部の両端部に略直角に側壁を形成して、その両側壁の先端から内側に向かう係合突起を設けた構成となっている。そのため、この両側壁と基板部とで断面コ字状の凹部を形成することができ、この凹部にモールド部等を嵌め込むことによってウエザストリップをスライディングルーフに取付けることができる。また、両側壁の先端から設けられた係合突起によりモールド部等の抜けを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を自動車のスライディングルーフの周縁と、車体ルーフパネル開口縁との間の自動車用ウエザストリップを例にとり、図1〜図4に基づき説明するが、車体とドアの間、トランクとトランクリッドとの間等をシールする自動車用ウエザストリップにも適用することができる。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態であるスライディングルーフウエザストリップ20の断面構造を示すものである。図2は、スライディングルーフウエザストリップ20をスライディングルーフ10に取付けた状態を示す、図4のA−A線に沿った部分断面図である。図3〜図4は、スライディングルーフウエザストリップ20が取付けられるスライディングルーフ10の構成と働きを示す図である。
【0019】
図1に基づき、スライディングルーフ10に取付けられるスライディングルーフウエザストリップ20の形状を説明する。スライディングルーフウエザストリップ20の取付け状態は後述する。
スライディングルーフウエザストリップ20は、取付基部21と中空シール部25からなり、押出成形により一体形成される。取付基部21は、ソリッド材で形成され、中空シール部25は、スポンジ材で形成される。その材料は、いずれも例えばEPDMゴム等の合成ゴムあるいは熱可塑性エラストマー等のソリッド材及びスポンジ材を使用することができる。
【0020】
取付基部21は、基板部22と取付部23とからなる。基板部22は、断面略長方形の板状をなして略垂直状態に配置される。基板部22の一方の面側には、後述する中空シール部25が形成され、基板部22の他方の面側には、取付部23が形成される。
取付基部21の中空シール部25が形成される側には、第1肉厚部22bと第2肉厚部22cの2つの肉厚部が形成されるが、第1肉厚部22bのみでもよい。第1肉厚部22bは、基板部22の図1に示す上端、すなわちスライディングルーフ10に取付けられたときの車外側で中空シール部25が接続される付け根の付近に設けられる。この第1肉厚部22bにより、基板部22の剛性が高くなり、中空シール部25が変形して引っ張られても、基板部22が変形し難いため、中空シール部25が倒れたり異常変形することがない。
【0021】
第2肉厚部22cは、基板部22の図1に示す下端、すなわちスライディングルーフ10に取付けられたときの車室内側で中空シール部25が接続される付け根の付近に設けられる。
第1肉厚部22bの肉厚を基板部の他の部分より厚くするとともに、第2肉厚部22cの肉厚を厚くしたため、基板部の中央部22dの肉厚が相対的に薄くなり、中央部22dで曲がり易くなる。そのため、スライディングルーフウエザストリップ20をスライディングルーフ10等に取付けるとき、取付基部21の後述する取付部23の基板部22が撓んで、両側壁23b、23cが開き、スライディングルーフの周縁に設けられた樹脂製のモールド部11bの係合突部を受け入れやすくなり、取付が容易となる。
さらに、基板部22の両側のみを肉厚にしたため、基板部22の全体を肉厚とするよりも重量を軽減することができ、剛性と弾性のバランスをとることができる。
【0022】
次に、取付基部21の取付部23は、基板部22の中空シール部25が接続される側と反対側の面の両側端に側壁23b、23cを一体に延設することにより設けられる。両側壁23b、23cの突出先端の互いに向き合った内側面には、係合突起23d、23fが互いに向かって突設されている。
この基板部22と両側壁23b、23cにより凹部を形成し、この凹部にスライディングルーフ10に設けられたモールド部11bの先端頭部を嵌合することができる。また、図1と図2に示すように係合突起23d、23fでモールド部11bの先端頭部を保持することにより、スライディングルーフウエザストリップ20を確実にスライディングルーフ10に取付けることができるとともに抜けを防止することができる。
【0023】
また、取付部23を中空シール部25が接続される基板部22の反対側に設けたため、スライディングルーフ10に取付けたときに中空シール部25の突出方向がスライディングルーフ10の平面方向と同一の方向を向き、スライディングルーフ10の開閉のためのスライド方向と同一の方向を向くことができ、ルーフパネル開口縁2に略直角的に当接することができるため、シール性がよい。
さらに、取付基部21はソリッド材で形成されているので、剛性が高くモールド部11bへの取付が安定するため、中空シール部25の当接も安定する。
【0024】
次に、中空シール部25について説明する。中空シール部25は、上述のとおりスポンジ材で形成され、基板部22の両端から断面略円弧状をなした中空状のシール壁25aを備えて形成されている。
シール壁25aは、基板部22の図1に示す上端、すなわちスライディングルーフ10に取付けられたときの車外側の中空シール部25が接続される付け根の付近の第1付け根部25bと、その逆の基板部22の図1に示す下端、すなわちスライディングルーフ10に取付けられたときの車室内側の中空シール部25が接続される付け根付近の第2付け根部25cとを有している。
【0025】
第1付け根部25bにおいては、シール壁25aの他の部分よりも肉厚が厚く形成されている。このため、シール壁25aの他の部分よりも変形しにくく、スライディングルーフ10が閉じて、中空シール部25がルーフパネル開口縁2に当接したときに、前述の基板部22の第1肉厚部22bの作用と相俟ってシール壁25aが車外側に張り出すことがない。
なお、第1付け根部25bから接続されたスポンジ部材は、取付基部21の車外側、すなわち図1の上面側において取付部23の先端までカバーしている。このため、スポンジ部材とソリッド部材の境目が車外側から見えなくなり、美観が向上する。
【0026】
第2付け根部25cにおいては、シール壁25aが断面略V字状に屈曲している。このため、スライディングルーフ10が閉じて、中空シール部25がルーフパネル開口縁2に当接したときに、中空シール部25が変形するが、この断面略V字状に屈曲している部分で変形し易いため、中空シール部25が車内側に変形する。このため、中空シール部25が車外側に張り出すことがなく美観に優れるとともに、車体の外面の空気の流れを乱すことがなく、異音が発生することもない。
なお、上述のとおり、中空シール部25のシール壁25aはスポンジ材で形成されているので、弾力性に富み、中空状であるため変形しやすいため、スライディングルーフ10とルーフパネル開口縁2の間の寸法のバラツキがあっても、略一定の当接力を得ることができて、シール性も安定している。
【0027】
次にスライディングルーフウエザストリップ20の取付状態を説明する。
図3に示すように、スライディングルーフ10は、前後方向に3枚のパネル材に分割されたものを例にとり説明するが、図4に示すように分割されず、1枚のパネル材で構成したものでもよい。
スライディングルーフ10のフロント側の第1スライディングルーフ11は、スライディングルーフ10が閉じられたときは、図2に示すようにルーフパネル開口縁2に当接する。
【0028】
第1スライディングルーフ11の前縁にはモールド部11bが設けられており、そのモールド部11bにスライディングルーフウエザストリップ20が取付けられている。そして、このスライディングルーフウエザストリップ20がルーフパネル開口縁2に当接してその間をシールすることができる。
このとき、第1スライディングルーフ11の周縁の下面には、ルーフパネル開口縁2に取付けられたルーフパネルウエザストリップ30が当接する。このルーフパネルウエザストリップ30とスライディングルーフウエザストリップ20とで二重シールをすることができる。
【0029】
なお、図3に示すようにスライディングルーフ10が3分割された場合は、車両のフロント側から第1スライディングルーフ11、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13とされる。
このスライディングルーフ10は、図3に示すようにベース部材3の上に第1スライディングルーフ11では、前側の先端部を回転中心にして後部が上がるように取付けられており、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13は前側の先端部を回転中心にして後部が上がるとともに、その後前後方向(後方)にスライド移動可能に取付けられている。
【0030】
スライディングルーフ10を開けるときは、駆動装置(図示せず)によってまず、第1スライディングルーフ11が前側の先端部を回転中心として回転し、後部が上がるように作動するいわゆるチルトアップをする。さらに、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13もその前側の先端部を回転中心として回転し、後部が上がるようにチルトアップするとともに、その後、後方にスライド移動する。そして、第2スライディングルーフ12はさらに後方にスライド移動して、第3スライディングルーフ13の上までスライドして、ルーフパネル開口が全開する。
このため、第2、第3スライディングルーフ12、13が重なった状態で開くため、スライディングルーフ10が後方に突出することなく、最大限大きく開くことが出来る。
スライディングルーフ10を閉じるときは、その逆の動作でスライディングルーフ10が動く。
【0031】
このように、スライディングルーフ10の第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13のそれぞれの前側の先端にも、第1スライディングルーフ11と同様にスライディングルーフウエザストリップ20を取付けることができる。
また、スライディングルーフ10に取付けるスライディングルーフウエザストリップ20のみならず、自動車の開口縁とその開閉部材においては、開閉部材に取付けられるウエザストリップに広く適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車の開口縁と開閉部材との間をシールするウエザストリップにおいても、その取付基部の基板部に肉厚部を設けたため、開閉部材を閉じたときに、中空シール部が異常変形することがないウエザストリップを提供することができる。
また、取付基部の基板部に部分的に肉厚部を設けただけのため重量の増加が少なく、取付時の安定性も十分なウエザストリップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、スライディングルーフウエザストリップの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すスライディングルーフウエザストリップをスライディングルーフに取付け、スライディングルーフが閉じたときのルーフパネル開口縁の車体前部での部分断面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す3枚に分割されたスライディングルーフがリヤ側にスライド移動したときのルーフパネルの開口部を斜め上方から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態を示す車体のルーフパネルの一部平面図である。
【図5】従来のスライディングルーフウエザストリップの取付状態を示す断面図である。
【図6】従来の他のスライディングルーフウエザストリップの取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル
2 ルーフパネル開口縁
10 スライディングルーフ
20 スライディングルーフウエザストリップ
21 取付基部
22 基板部
23 取付部
23b、23c 側壁
23d、23f 係合突起
25 中空シール部
25b 第1付け根部
25c 第2付け根部
25d V字屈曲部
Claims (5)
- 自動車車体の開口部の開口縁と上記開口部を開閉する開閉部材との間をシールするウエザストリップにおいて、
上記ウエザストリップは、ソリッド材からなり上記開閉部材に取付けられる取付基部と、スポンジ材からなり上記取付基部に一体に形成された断面略円弧状のシール壁を備えた中空シール部を有し、
上記取付基部は、断面略平板状の基板部と該基板部の一方の面に設けられた上記開閉部材に取付ける取付部を有し、上記基板部の他方の面の幅方向の両端に上記中空シール部を接続し、上記中空シール部の少なくとも一方の上記シール壁が接続される付け根部分の上記基板部の肉厚を上記基板部の他の部分より厚くしたことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。 - 上記開口縁は、ルーフパネルのルーフパネル開口縁であり、上記開閉部材は、スライディングルーフである請求項1記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記基板部は、上記中空シール部の一方の上記シール壁が接続される付け根部分の上記基板部の肉厚を上記基板部の他の部分より厚くするとともに、上記中空シール部の他方のシール壁が接続される付け根部分の上記基板部の肉厚を厚くした請求項1または2記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記スライディングルーフに取付けられる上記ウエザストリップの中空シール部は、上記基板部の車内側の側端から接続される上記中空シール部のシール壁がシール壁の付け根付近で断面略V字状に屈曲しており、上記基板部の車外側の側端から接続される上記中空シール部のシール壁がシール壁の付け根付近で他の部分より肉厚である請求項2または3記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記取付基部の取付部は、上記基板部の両端部から上記基板部に対して略直角に側壁を延設して形成し、該両側壁は先端から内側に向かい係合突起を設けた請求項1、2、3または4記載の自動車用ウエザストリップ。
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