JP6087635B2 - 圧縮機、及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エコノマイザから分離されたガス冷媒を圧縮工程に吸入する圧縮機、及び冷凍サイクル装置に関する。
従来の遠心圧縮機として、回転軸の径方向の外周側から内周側へ冷媒を導入する吸込ノズルと、該吸込ノズルと外周側で連通する略ドーナツ状の空間で、吸込ノズルから導入されたガス冷媒を、回転軸の軸方向に開口し略環状に配設されたインペラの入口開口部に案内するチャンバとを備え、チャンバは、径方向の幅が、吸込ノズルと連通する接続部から回転軸に向かうにしたがって、回転軸の周方向に次第に狭くなるように形成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなチャンバが形成されることによって、インペラに流入するガス冷媒の量が周方向に均一化され、すなわち、ガス冷媒の周方向の分布の偏りが存在せず、圧縮性能が向上する。
また、従来から、冷凍サイクルの冷凍能力の性能向上の観点から、冷凍サイクルとして、2段圧縮2段膨張サイクルが採用されている。ここで、2段圧縮2段膨張サイクルとは、放熱器によって放熱され、膨張弁によって膨張及び減圧されて気液二相となった冷媒を、エコノマイザによって気液分離し、そのうちのガス冷媒を圧縮機の2段の圧縮要素(インペラ)の段間の冷媒流路に吸入させる冷凍サイクルである。エコノマイザによって気液分離された後、液冷媒は、もう一つの膨張弁によって、さらに膨張及び減圧され、蒸発器によってガス冷媒となる。このガス冷媒は、圧縮機に吸入され、2段の圧縮要素の段間に吸入されたガス冷媒と合流する。
以上の2段圧縮2段膨張サイクルでは、エコノマイザによって気液分離されたガス冷媒は、圧縮機の2段の圧縮要素の段間の環状の冷媒流路に吸入させるが、周方向の一箇所から吸入させた場合、吸入口付近に冷媒が多く存在し、冷媒の周方向の分布の偏りが存在する。しかし、エコノマイザからガス冷媒を、2段の圧縮要素(インペラ)の段間に吸入させているので、圧縮性能への影響についてはそれほど大きくはない。
特開2010−203251号公報
しかしながら、昨今では、コスト削減の観点、及び圧縮機の小型化の観点から、圧縮機の単段化が求められている。単段圧縮機においては、エコノマイザから流通してきたガス冷媒を、圧縮要素であるインペラのブレードに直接流入させる必要がある。この場合、周方向の一箇所からインペラのブレードに向けて吸入させた場合、吸入口付近に冷媒が多く存在することになって、冷媒の周方向の分布の偏りが存在することになるため、圧縮性能及び冷凍能力を低下させてしまう可能性があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、圧縮性能及び冷凍能力の低下を抑制する圧縮機、及び冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明に係る圧縮機は、回転軸に固定されたインペラと、エコノマイザから冷媒が吸入される中間吸込口と、該中間吸込口に外周側で連通し、前記回転軸の周方向に沿って形成された空間であって、前記中間吸込口から吸入された冷媒を、内周側に形成された流入口を介して前記インペラに流入させる中間吸込用チャンバと、該中間吸込用チャンバ内に配設され、前記中間吸込口から吸入された前記冷媒を、前記流入口に案内する複数の案内流路と、を備え、複数の前記案内流路は、前記中間吸込口を複数に分割し、前記冷媒を前記インペラへの前記流入口の各部分に向かうように案内し、複数に分割された前記中間吸込口の各部分の面積は、前記中間吸込口から前記冷媒が吸入される前記各案内流路に対応した前記インペラへの前記流入口の各部分の面積に応じた面積となっていることを特徴とするものである。このうち、複数に分割された前記中間吸込口の各部分の面積の比は、前記中間吸込口から前記冷媒が吸入される前記各案内流路に対応した前記インペラへの前記流入口の各部分の面積の比と略同一とすることが好ましい。また、前記案内流路は、前記中間吸込用チャンバ内に配設された案内板によって形成されてもよい。また、前記中間吸込口は、複数であってもよい。
これによって、中間吸込用チャンバから吸入された冷媒は、流入口の周方向の全周に亘って均一に、流入口を介して、インペラに流入されることになり、インペラの遠心圧縮による圧縮性能を向上させることができる。
また、本発明に係る圧縮機は、前記中間吸込用チャンバの前記回転軸の軸方向に垂直な断面形状は、前記中間吸込口を通る径方向に対して略垂直な方向を長軸とする略楕円環形状であることを特徴としている。
これによって、中間吸込口から吸入された冷媒を周方向に沿って整流する案内流路を、真円の円環形状とする場合と比較して大きく確保することができ、冷媒を該案内流路の終着側の流入口の部分まで行き届かせることができる。
また、本発明に係る圧縮機は、前記中間吸込口から前記冷媒を周方向に沿って案内する前記案内流路は、次第に狭くなるように形成され、かつ、該周方向の逆方向から流れてくる前記冷媒と混合しないように仕切られて形成されたことを特徴としている。
これによって、中間吸込口から吸入され、案内流路によって周方向に沿って整流された冷媒が、該案内流路の終着側の流入口の部分へ向かうように促進させることができる。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上記のいずれか一つの圧縮機と、該圧縮機から吐出された前記冷媒を放熱させる放熱器と、該放熱器から流出した前記冷媒を減圧させて気液二相冷媒にする第1膨張弁と、該第1膨張弁から流出した前記気液二相冷媒を気液分離する前記エコノマイザと、該エコノマイザによって気液分離された液冷媒を減圧させる第2膨張弁と、該第2膨張弁から流出した前記液冷媒を蒸発させる蒸発器と、を備え、該蒸発器から流出した前記冷媒は、前記圧縮機に吸入され、該エコノマイザによって気液分離されたガス冷媒は、前記圧縮機の前記中間吸込口から前記中間吸込用チャンバ内に吸入されることを特徴とするものである。
このように圧縮性能が向上した圧縮機を備えているので、冷凍サイクル装置全体の冷凍能力を向上させることができる。
本発明に係る圧縮機によれば、中間吸込用チャンバから吸入された冷媒は、流入口の周方向の全周に亘って均一に、流入口を介して、インペラに流入されることになり、圧縮性能を向上させることができる。
図1は、実施形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路の構成図である。 図2は、実施形態1に係る圧縮機の要部断面図である。 図3は、実施形態1に係る圧縮機のインペラ近傍の拡大断面図である。 図4は、図2のA−A断面図である。 図5は、実施形態1に係る冷凍サイクルのモリエル線図である。 図6は、実施形態2に係る圧縮機の回転軸の軸方向の断面図である。
[実施形態1]
(冷凍サイクル装置101の冷媒回路の構成)
図1は、実施形態1に係る冷凍サイクルの冷媒回路の構成図である。図1を参照しながら、実施形態1に係る冷凍サイクル装置101の冷媒回路の構成について説明する。なお、図1に示す冷凍サイクルは、ターボ冷凍機又は空気調和機等に適用できるものであるが、これらを包括して冷凍サイクル装置101と称して説明する。
本実施形態に係る冷凍サイクル装置101は、図1に示すように、圧縮機1、放熱器2、蒸発器3、第1膨張弁4、エコノマイザ5、第2膨張弁6、及び電動機7を備えている。
圧縮機1は、後述するインペラ13が回転することによって、吸入したガス冷媒を遠心圧縮し、高温高圧の冷媒として吐出する遠心形の単段圧縮機である。また、圧縮機1は、後述するように、エコノマイザ5によって気液分離されたガス冷媒を中間吸込口15aから吸入し、吸込口14aから吸入したガス冷媒と混合させて圧縮する。
放熱器2は、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒の熱を、空気又は水等へ放熱して熱交換を行う。放熱器2から流出した冷媒は、第1膨張弁4へ送られる。
第1膨張弁4は、放熱器2から流れてくる冷媒を、膨張及び減圧させて、気液二相冷媒にする。この第1膨張弁4は、例えば、開度が可変な電子式膨張弁である。
エコノマイザ5は、第1膨張弁4から流れてくる気液二相冷媒を、エンタルピの低い液冷媒と、エンタルピの高いガス冷媒とに気液分離する。気液分離された液冷媒は、第2膨張弁6へ向かい、ガス冷媒は、圧縮機1の中間吸込口15aへ向かう。
第2膨張弁6は、エコノマイザ5によって気液分離された液冷媒を、さらに、膨張及び減圧させて、気液二相冷媒にする。この第2膨張弁6は、例えば、開度が可変な電子式膨張弁である。
蒸発器3は、第2膨張弁6から流れてくる気液二相冷媒を、空気又は水等から吸熱して熱交換を行い、冷媒を蒸発させる。蒸発器3から流出したガス冷媒は、圧縮機1へ送られる。
電動機7は、圧縮機1の回転軸12を回転させるためのモータである。具体的には、圧縮機1から延出した回転軸12の端部には、ギヤ1aが設置されており、電動機7のモータ軸の端部には、ギヤ7aが設置されており、ギヤ1aと噛合している。したがって、電動機7が駆動し、モータ軸が回転することによって、その回転動力が、ギヤ7a、ギヤ1a、そして回転軸12に伝達し、圧縮機1の圧縮動作が行われる。
(圧縮機1の構造)
図2は、実施形態1に係る圧縮機の要部断面図であり、図3は、実施形態1に係る圧縮機のインペラ近傍の拡大断面図である。図2及び図3を参照しながら、圧縮機1の構造について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る圧縮機1は、該圧縮機1の本体を形成し、圧縮するガス冷媒が導入される略円筒形状のケーシング11と、該ケーシング11の内部にケーシング11の略円筒形状の軸心に沿って配置された回転軸12と、該回転軸12の外周面に固定された略円盤形状のインペラ13とを備えている。回転軸12は、両端部において、ケーシング11に設けられた軸受(図示せず)によって、周方向Cに回転可能に支持されている。
ケーシング11には、インペラ13が収容される作動室11aが形成されている。また、ケーシング11は、外周側で蒸発器3からのガス冷媒を吸入する吸込配管16と連通する略円環形状の空間であり、かつ、インペラ13が収容されている作動室11aに対して回転軸12の軸方向Lの上流側L1から連通するチャンバ14を備える。具体的には、チャンバ14は、ケーシング11の外周面に穿設された吸込口14aを介して吸込配管16に連通している。また、ケーシング11は、外周側でエコノマイザ5によって気液分離されたガス冷媒を吸入する中間吸込配管17と連通する略楕円環形状の空間であり、かつ、インペラ13が収容されている作動室11aに連通する中間吸込用チャンバ15を備える。具体的には、中間吸込用チャンバ15は、ケーシング11の外周面に穿設された中間吸込口15aを介して中間吸込配管17に連通している。また、中間吸込用チャンバ15は、径方向Dの内側に形成された流入口15cによって、作動室11aに連通している。
また、ケーシング11には、チャンバ14内を通って、インペラ13の上流側L1(インペラ13のブレード13aの前縁部13b側)から吸入し、インペラ13の径方向Dの外側(インペラ13のブレード13aの後縁部13c側)から吐出するガス冷媒を下流側L2側へ案内する吐出流路11bが形成されている。この吐出流路11bは、周方向Cに円環状に形成されている。吐出流路11bを流通するガス冷媒は、下流側L2側へ向かって流通し、円環状のスクロール(図示せず)を介して、ケーシング11の外周側に穿設された吐出口(図示せず)から吐出される。
インペラ13は、回転軸12の外周面に固定された略円盤形状物であり、上流側L1側に形成された湾曲周面に複数のブレード13aが所定間隔を介して渦巻き状に固定された部材である。このブレード13aの前縁部13bは、チャンバ14に対向しており、後縁部13cは、吐出流路11bに対向している。すなわち、チャンバ14を流れてきたガス冷媒は、インペラ13が周方向Cに回転することによって、前縁部13b側から複数のブレード13a間に吸入されて、遠心圧縮され、後縁部13c側から吐出流路11bに吐出される。
チャンバ14は、径方向Dの外周側から内周側に向かうと共に、次第に軸方向Lの下流側L2側へと向かうように湾曲して、インペラ13が収容された作動室11aに連通する略円環形状の空間である。また、チャンバ14には、吸込口14aから吸入されたガス冷媒を、インペラ13に対して前縁部13b側から、周方向Cに亘って均一に吸入させるようにガス冷媒を整流する案内板14bが複数配置されている。すなわち、蒸発器3から流出したガス冷媒は、吸込配管16及び吸込口14aを介して、チャンバ14内に吸入され、案内板14bの整流作用によって、径方向Dの外周側から内周側に向かうと共に、軸方向Lの下流側L2側へ向かい、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部13b側から吸入される。
中間吸込用チャンバ15は、図2に示すように、チャンバ14の下流側L2側に形成された略円環形状の空間であり、径方向Dの内側に形成された流入口15cによって、作動室11aに連通している。また、中間吸込用チャンバ15には、中間吸込口15aから吸入されたガス冷媒が、流入口15cを介して、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部13bと後縁部13cとの間の部分から周方向Cに亘って均一に吸入するように整流する案内板(後述)が複数配置されている。すなわち、エコノマイザ5によって気液分離されたガス冷媒は、中間吸込配管17及び中間吸込口15aを介して、中間吸込用チャンバ15内に吸入され、案内板(後述)の整流作用によって、周方向Cに亘って均一となるように、径方向Dの外周側から内周側へ向かう。そして、ガス冷媒は、流入口15cを介して、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部13bと後縁部13cとの略中間部分から吸入される。
以上のように、吸込口14aを介して吸入されたガス冷媒(吸入冷媒F1)は、チャンバ14内を流通して、インペラ13に対し、前縁部13b側から吸入され、中間吸込口15aを介して吸入されたガス冷媒(中間吸込冷媒F2)は、中間吸込用チャンバ15内を流通して、インペラ13に対し、前縁部13bと後縁部13cとの略中間部分から吸入さる。インペラ13に吸入した吸入冷媒F1及び中間吸込冷媒F2は、インペラ13の回転によって遠心圧縮されながら、ブレード13a間で合流し、後縁部13cから吐出流路11bに向かって吐出冷媒F3として吐出される。
(圧縮機1の中間吸込用チャンバ15内の案内板の構成)
図4は、図2のA−A断面図である。図4を参照しながら、中間吸込用チャンバ15内の案内板の構成と、該案内板によって整流されるガス冷媒の流れについて説明する。
図4に示すように、中間吸込用チャンバ15の軸方向Lに垂直な断面の形状は、中間吸込口15aの中心を通る径方向Dに対して垂直な方向を長軸とする略楕円環形状になっている。中間吸込用チャンバ15内には、中間吸込口15aを介して吸入された中間吸込冷媒F2を整流し、中間吸込用チャンバ15内を流通させて流入口15cを介して、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部13bと後縁部13cとの間の部分に吸入させる案内板21、22a〜22eが配設されている。
案内板21は、中間吸込口15aを吸込口部分A1〜A3の3つの吸込口に分け、中間吸込口15aを介して吸入された中間吸込冷媒F2を、吸込口部分A1〜A3を介してそれぞれ3方向に分岐して流れるように整流する。すなわち、中間吸込冷媒F2のうち、案内板21によって吸込口部分A1から吸入されたガス冷媒は、中間吸込口15aと対向する流入口15cの部分である流入口部分l1へ向かう。また、中間吸込冷媒F2のうち、案内板21によって吸込口部分A2から吸入されたガス冷媒は、中間吸込用チャンバ15の内周壁に沿って、流入口15cの部分である流入口部分l2へ向かう。そして、中間吸込冷媒F2のうち、案内板21によって吸込口部分A3から吸入されたガス冷媒は、中間吸込用チャンバ15の内周壁に沿って、流入口15cの部分である流入口部分l3へ向かう。
案内板22aは、中間吸込冷媒F2のうち、案内板21によって吸込口部分A1から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l1から周方向Cに亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。
案内板22bは、中間吸込冷媒F2のうち、案内板21によって吸込口部分A2から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l2から周方向Cに亘って行き渡るように、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。また、案内板22dは、中間吸込口15aの中心から周方向Cに略90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍から、回転軸12に対して中間吸込口15aと反対側の中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍に向かうに従って、ガス冷媒の流路が周方向Cに次第に狭くなるように配設されている。このように案内板22dが配設されることによって、ガス冷媒が、流入口部分l2のうち回転軸12に対して中間吸込口15aと反対側の部分へ向かうように促進させることができる。したがって、案内板22b、22dによって、吸込口部分A2から吸入されたガス冷媒は、流入口15cの流入口部分l2から周方向Cに亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流される。
案内板22cは、中間吸込冷媒F2のうち、案内板21によって吸込口部分A3から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l3から周方向Cに亘って行き渡るように、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。また、案内板22eは、中間吸込口15aの中心から周方向Cに略90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍から、回転軸12に対して中間吸込口15aと反対側の中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍に向かうに従って、ガス冷媒の流路が周方向Cに次第に狭くなるように配設されている。このように案内板22eが配設されることによって、ガス冷媒が、流入口部分l3のうち回転軸12に対して中間吸込口15aと反対側の部分へ向かうように促進させることができる。したがって、案内板22c、22eによって、吸込口部分A3から吸入されたガス冷媒は、流入口15cの流入口部分l3から周方向Cに亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流される。
また、案内板22d、22eは、回転軸12に対して中間吸込口15aと反対側の中間吸込用チャンバ15の内周壁部分で、ガス冷媒の流路を仕切っている。したがって、案内板22d、22eの配置構成によって、吸込口部分A2から吸入され、流入口部分l2へ向かったガス冷媒と、吸込口部分A3から吸入され、流入口部分l3へ向かったガス冷媒とが混合しないことになる。
以上のような案内板21、22a〜22eの配置構成によって、中間吸込口15aから吸入された中間吸込冷媒F2の中間吸込用チャンバ15内における案内流路が形成される。
また、案内板21、22a〜22eは、吸込口部分A1〜A3の面積の比が、流入口部分l1〜l3の面積の比と略同一となるように配置構成されている。したがって、流入口部分l1〜l3のそれぞれに向かうガス冷媒の量の比は、吸込口部分A1〜A3の面積の比と略同一となる。すなわち、中間吸込冷媒F2は、流入口部分l1〜l3、すなわち、流入口15cの周方向Cの全周に亘って均一に、流入口15cを介して、インペラ13に流入されることになり、インペラ13の遠心圧縮による圧縮性能を向上させることができ、これによって冷凍サイクル装置101全体の冷凍能力を向上させることができる。
また、上述のように、中間吸込用チャンバ15の軸方向Lに垂直な断面形状は、中間吸込口15aの中心を通る径方向Dに対して垂直な方向を長軸とする略楕円環形状になっている。このように中間吸込用チャンバ15の断面形状を略楕円環形状とすることによって、吸込口部分A2及びA3から吸入されたガス冷媒の案内流路を、真円の円環形状とする場合と比較して大きく確保することができ、該ガス冷媒を回転軸12に対して中間吸込口15aと反対側(該案内流路の終着側)の流入口15cの部分まで行き届かせることができる。
なお、案内板21は、中間吸込口15aを吸込口部分A1〜A3の3つの吸込口に分け、中間吸込冷媒F2を、吸込口部分A1〜A3を介してそれぞれ3方向に分岐して流れるようにしているが、これに限定されるものではない。すなわち、案内板21によって、中間吸込冷媒F2を、2方向に分岐又は4方向以上に分岐するようにしてもよい。
(冷凍サイクル装置101の冷凍サイクルの動作)
図5は、実施形態1に係る冷凍サイクルのモリエル線図である。図1、図2及び図5を参照しながら、冷凍サイクル装置101の冷凍サイクルの全体動作について説明する。図5に示すP1〜P8は、それぞれ図1に示すP1〜P8に対応する。
圧縮機1に吸入されたガス冷媒(P6)は、圧縮機1のインペラ13の遠心圧縮によって圧縮されて(P7)、この圧縮された冷媒は、エコノマイザ5から流通してきたガス冷媒とインペラ13内において合流して(P8)、さらに圧縮されて吐出される。圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒(P1)は、放熱器2に流入する。放熱器2に流入した冷媒は、空気又は水等と熱交換して放熱し、放熱器2から流出する。放熱器2から流出した冷媒(P2)は、第1膨張弁4に流入する。第1膨張弁4に流入した冷媒は、第1膨張弁4によって膨張及び減圧され(P3)、気液二相冷媒となり、エコノマイザ5に流入する。エコノマイザ5に流入した気液二相冷媒は、エコノマイザ5によって気液分離され、エンタルピの低い液冷媒(P4)は、第2膨張弁6へ向かい、該液冷媒よりもエンタルピの高いガス冷媒は圧縮機1へ向かう。
エコノマイザ5から第2膨張弁6に流入した液冷媒は、第2膨張弁6によって膨張及び減圧され(P5)、気液二相冷媒となり、蒸発器3に流入する。蒸発器3に流入した気液二相冷媒は、空気又は水等と熱交換して蒸発し、ガス冷媒となって蒸発器3から流出する。蒸発器3から流出したガス冷媒(P6)は、再び圧縮機1に吸入される。
エコノマイザ5によって気液分離されたガス冷媒は、中間吸込配管17及び中間吸込口15aを介して、圧縮機1の中間吸込用チャンバ15内に吸入される。中間吸込用チャンバ15内に吸入されたガス冷媒は、上述の案内板21、22a〜22eの整流作用によって、流入口15cの周方向Cの全周に亘って均一に、流入口15cを介して、インペラ13に吸入される。具体的には、ガス冷媒は、ブレード13aの前縁部13bと後縁部13cとの略中間部分からインペラ13に吸入される。インペラ13に吸入されたガス冷媒は、蒸発器3から圧縮機1のチャンバ14に吸入され、インペラ13に前縁部13b側から吸入された冷媒と合流し(P8)、合流した冷媒は、圧縮されて吐出される(P1)。
以上の冷凍サイクル装置101及び圧縮機1の動作によって、流入口15cの周方向Cの全周に亘って均一に、流入口15cを介して、インペラ13に吸入されることになり、インペラ13の遠心圧縮による圧縮性能を向上させることができる。さらに、これによって冷凍サイクル装置101全体の冷凍能力(図5に示すエンタルピ差Δh)を向上させることができる。
なお、図4に示すように、中間吸込用チャンバ15の軸方向Lに垂直な断面の形状は略楕円環形状であるものとしているが、これに限定されるものではない。すなわち、中間吸込用チャンバ15内に配置される案内板の配置構成によって、流入口15cの周方向Cの全周に亘って均一に、流入口15cを介して、インペラ13に吸入されるように案内流路が構成できるのであれば、例えば、略真円の円環形状であってもよい。
[実施形態2]
実施形態2に係る圧縮機1について、実施形態1に係る圧縮機1の構造と相違する点を中心に説明する。
(圧縮機1の構造及び中間吸込用チャンバ15内の案内板の構成)
図6は、実施形態2に係る圧縮機の回転軸の軸方向の断面図である。図6を参照しながら、圧縮機1の構造及び中間吸込用チャンバ15内の案内板の構成について説明する。
ケーシング11は、外周側でエコノマイザ5によって気液分離されたガス冷媒を吸入する2本の中間吸込配管(図示せず)と連通する略楕円環形状の空間であり、かつ、インペラ13が収容されている作動室11aに連通する中間吸込用チャンバ15を備える。具体的には、中間吸込用チャンバ15は、ケーシング11の外周面、かつ、回転軸12に対して対照となる位置に穿設された中間吸込口15a、15dを介して2本の中間吸込配管にそれぞれ連通している。また、中間吸込用チャンバ15は、径方向の内側に形成された流入口15cによって、作動室11aに連通している。
中間吸込用チャンバ15は、略楕円環形状の空間であり、径方向の内側に形成された流入口15cによって、作動室11aに連通している。また、中間吸込用チャンバ15には、中間吸込口15a、15dから吸入されたガス冷媒が、流入口15cを介して、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部と後縁部との間の部分から回転軸12の周方向(以下、周方向という)に亘って均一に吸入するように整流する案内板(後述)が複数配置されている。すなわち、エコノマイザ5によって気液分離されたガス冷媒は、中間吸込配管及び中間吸込口15a、15dを介して、中間吸込用チャンバ15内に吸入され、案内板(後述)の整流作用によって、周方向に亘って均一となるように、径方向の外周側から内周側へ向かう。そして、ガス冷媒は、流入口15cを介して、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部と後縁部との略中間部分から吸入される。
図6に示すように、中間吸込用チャンバ15における回転軸12の軸方向(以下、軸方向という)に垂直な断面の形状は、中間吸込口15a、15dの中心を通る径方向に対して垂直な方向を長軸とする略楕円環形状になっている。中間吸込用チャンバ15内には、中間吸込口15aを介して吸入された中間吸込冷媒F2aを整流し、中間吸込用チャンバ15内を流通させて流入口15cを介して、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部と後縁部との間の部分に吸入させる案内板31、32a〜32eが配設されている。さらに、中間吸込用チャンバ15内には、中間吸込口15dを介して吸入された中間吸込冷媒F2bを整流し、中間吸込用チャンバ15内を流通させて流入口15cを介して、インペラ13に対し、ブレード13aの前縁部と後縁部との間の部分に吸入させる案内板41、42a〜42eが配設されている。
案内板31は、中間吸込口15aを吸込口部分A1〜A3の3つの吸込口に分け、中間吸込口15aを介して吸入された中間吸込冷媒F2aを、吸込口部分A1〜A3を介してそれぞれ3方向に分岐して流れるように整流する。すなわち、中間吸込冷媒F2のうち、案内板31によって吸込口部分A1から吸入されたガス冷媒は、中間吸込口15aと対向する流入口15cの部分である流入口部分l1へ向かう。また、中間吸込冷媒F2aのうち、案内板31によって吸込口部分A2から吸入されたガス冷媒は、中間吸込用チャンバ15の内周壁に沿って、流入口15cの部分である流入口部分l2へ向かう。そして、中間吸込冷媒F2aのうち、案内板31によって吸込口部分A3から吸入されたガス冷媒は、中間吸込用チャンバ15の内周壁に沿って、流入口15cの部分である流入口部分l3へ向かう。
案内板32aは、中間吸込冷媒F2aのうち、案内板31によって吸込口部分A1から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l1から周方向に亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。
案内板32bは、中間吸込冷媒F2aのうち、案内板31によって吸込口部分A2から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l2から周方向に亘って行き渡るように、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。また、案内板32dは、中間吸込口15aの中心から周方向に所定角度ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍から、中間吸込口15aの中心から周方向に90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍に向かうに従って、ガス冷媒の流路が周方向に次第に狭くなるように配設されている。このように案内板32dが配設されることによって、ガス冷媒が、流入口部分l2のうち中間吸込口15aの中心から周方向に90°ずれた部分へ向かうように促進させることができる。したがって、案内板32b、32dによって、吸込口部分A2から吸入されたガス冷媒は、流入口15cの流入口部分l2から周方向に亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流される。
案内板32cは、中間吸込冷媒F2aのうち、案内板31によって吸込口部分A3から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l3から周方向に亘って行き渡るように、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。また、案内板32eは、中間吸込口15aの中心から周方向に所定角度ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍から、中間吸込口15aの中心から周方向に90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍に向かうに従って、ガス冷媒の流路が周方向に次第に狭くなるように配設されている。このように案内板32eが配設されることによって、ガス冷媒が、流入口部分l3のうち中間吸込口15aの中心から周方向に90°ずれた部分へ向かうように促進させることができる。したがって、案内板32c、32eによって、吸込口部分A3から吸入されたガス冷媒は、流入口15cの流入口部分l3から周方向に亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流される。
案内板41は、中間吸込口15dを吸込口部分A4〜A6の3つの吸込口に分け、中間吸込口15dを介して吸入された中間吸込冷媒F2bを、吸込口部分A4〜A6を介してそれぞれ3方向に分岐して流れるように整流する。すなわち、中間吸込冷媒F2bのうち、案内板41によって吸込口部分A4から吸入されたガス冷媒は、中間吸込口15dと対向する流入口15cの部分である流入口部分l4へ向かう。また、中間吸込冷媒F2bのうち、案内板41によって吸込口部分A5から吸入されたガス冷媒は、中間吸込用チャンバ15の内周壁に沿って、流入口15cの部分である流入口部分l5へ向かう。そして、中間吸込冷媒F2bのうち、案内板41によって吸込口部分A6から吸入されたガス冷媒は、中間吸込用チャンバ15の内周壁に沿って、流入口15cの部分である流入口部分l6へ向かう。
案内板42aは、中間吸込冷媒F2bのうち、案内板41によって吸込口部分A4から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l4から周方向に亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。
案内板42bは、中間吸込冷媒F2bのうち、案内板41によって吸込口部分A5から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l5から周方向に亘って行き渡るように、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。また、案内板42dは、中間吸込口15dの中心から周方向に所定角度ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍から、中間吸込口15dの中心から周方向に90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍に向かうに従って、ガス冷媒の流路が周方向に次第に狭くなるように配設されている。このように案内板42dが配設されることによって、ガス冷媒が、流入口部分l5のうち中間吸込口15dの中心から周方向に90°ずれた部分へ向かうように促進させることができる。したがって、案内板42b、42dによって、吸込口部分A5から吸入されたガス冷媒は、流入口15cの流入口部分l5から周方向に亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流される。
案内板42cは、中間吸込冷媒F2bのうち、案内板41によって吸込口部分A6から吸入されたガス冷媒を、流入口15cの流入口部分l6から周方向に亘って行き渡るように、インペラ13へ向かって流入させるように整流する。また、案内板42eは、中間吸込口15dの中心から周方向に所定角度ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍から、中間吸込口15dの中心から周方向に90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁近傍に向かうに従って、ガス冷媒の流路が周方向に次第に狭くなるように配設されている。このように案内板42eが配設されることによって、ガス冷媒が、流入口部分l6のうち中間吸込口15dの中心から周方向に90°ずれた部分へ向かうように促進させることができる。したがって、案内板42c、42eによって、吸込口部分A6から吸入されたガス冷媒は、流入口15cの流入口部分l6から周方向に亘って均一に、インペラ13へ向かって流入させるように整流される。
また、案内板32d、42dは、中間吸込口15a(中間吸込口15d)の中心から周方向に90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁部分(流入口15cの流入口部分l2と流入口部分l5との境界部分)で、ガス冷媒の流路を仕切っている。したがって、案内板32d、42dの配置構成によって、吸込口部分A2から吸入され、流入口部分l2へ向かったガス冷媒と、吸込口部分A5から吸入され、流入口部分l5へ向かったガス冷媒とが混合しないことになる。
また、案内板32e、42eは、中間吸込口15a(中間吸込口15d)の中心から周方向に90°ずれた中間吸込用チャンバ15の内周壁部分(流入口15cの流入口部分l3と流入口部分l6との境界部分)で、ガス冷媒の流路を仕切っている。したがって、案内板32e、42eの配置構成によって、吸込口部分A3から吸入され、流入口部分l3へ向かったガス冷媒と、吸込口部分A6から吸入され、流入口部分l6へ向かったガス冷媒とが混合しないことになる。
その他の圧縮機1の構造は、実施の形態1に係る圧縮機1と同様である。
以上のような案内板31、32a〜32eの配置構成によって、中間吸込口15aから吸入された中間吸込冷媒F2aの中間吸込用チャンバ15内における案内流路が形成される。また、案内板41、42a〜42eの配置構成によって、中間吸込口15dから吸入された中間吸込冷媒F2bの中間吸込用チャンバ15内における案内流路が形成される。
また、案内板31、32a〜32eは、吸込口部分A1〜A3の面積の比が、流入口部分l1〜l3の面積の比と略同一となるように配置構成されている。したがって、流入口部分l1〜l3のそれぞれに向かうガス冷媒の量の比は、吸込口部分A1〜A3の面積の比と略同一となる。すなわち、中間吸込冷媒F2aは、流入口部分l1〜l3、すなわち、流入口15cの周方向の半周に亘って均一に、流入口15cを介して、インペラ13に流入されることになる。
また、案内板41、42a〜42eは、吸込口部分A4〜A6の面積の比が、流入口部分l4〜l6の面積の比と略同一となるように配置構成されている。したがって、流入口部分l4〜l6のそれぞれに向かうガス冷媒の量の比は、吸込口部分A4〜A6の面積の比と略同一となる。すなわち、中間吸込冷媒F2bは、流入口部分l4〜l6、すなわち、流入口15cの周方向の半周に亘って均一に、流入口15cを介して、インペラ13に流入されることになる。
さらに、中間吸込口15a、15dから吸入される中間吸込冷媒F2a、F2bを同量としている。これによって、中間吸込冷媒全体は、流入口15cの周方向の全周に亘って均一に、流入口15cを介して、インペラ13に流入されることになり、インペラ13の遠心圧縮による圧縮性能を向上させることができ、これによって冷凍サイクル装置101全体の冷凍能力を向上させることができる。
なお、中間吸込口15a、15dから吸入される中間吸込冷媒F2a、F2bを同量としたが、これに限定されるものではない。すなわち、中間吸込冷媒F2aと中間吸込冷媒F2bとの比が、中間吸込冷媒F2aが流入される流入口15cの流入口部分l1〜l3の面積と中間吸込冷媒F2bが流入される流入口15cの流入口部分l4〜l6の面積との比と、略同一になっていれば、中間吸込冷媒F2a、F2bが同量である必要はない。
また、ガス冷媒が中間吸込用チャンバ15に吸入される中間吸込口として2つ(中間吸込口15a、15d)形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、3つ以上の中間吸込口が形成されるものとしてもよい。
また、図6に示す圧縮機1を、図1に示す冷凍サイクル装置101に適用することができるのは言うまでもない。
以上、実施形態1及び2について説明したが、上述した内容により実施形態1及び2が限定されるものではない。また、上述した実施形態1及び2の構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、実施形態1及び2の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
1 圧縮機
1a ギヤ
2 放熱器
3 蒸発器
4 第1膨張弁
5 エコノマイザ
6 第2膨張弁
7 電動機
7a ギヤ
11 ケーシング
11a 作動室
11b 吐出流路
12 回転軸
13 インペラ
13a ブレード
13b 前縁部
13c 後縁部
14 チャンバ
14a 吸込口
14b 案内板
15 中間吸込用チャンバ
15a 中間吸込口
15c 流入口
15d 中間吸込口
16 吸込配管
17 中間吸込配管
21、22a〜22e 案内板
31、32a〜32e 案内板
41、42a〜42e 案内板
101 冷凍サイクル装置
A1〜A6 吸込口部分
C 周方向
D 径方向
F1 吸入冷媒
F2、F2a、F2b 中間吸込冷媒
F3 吐出冷媒
L 軸方向
L1 上流側
L2 下流側
l1〜l6 流入口部分
Δh エンタルピ差

Claims (7)

  1. 回転軸に固定されたインペラと、
    エコノマイザから冷媒が吸入される中間吸込口と、
    該中間吸込口に外周側で連通し、前記回転軸の周方向に沿って形成された空間であって、前記中間吸込口から吸入された冷媒を、内周側に形成された流入口を介して前記インペラに流入させる中間吸込用チャンバと、
    該中間吸込用チャンバ内に配設され、前記中間吸込口から吸入された前記冷媒を、前記流入口に案内する複数の案内流路と、
    を備え、
    複数の前記案内流路は、前記中間吸込口を複数に分割し、前記冷媒を前記インペラへの前記流入口の各部分に向かうように案内し、
    複数に分割された前記中間吸込口の各部分の面積の比は、前記中間吸込口から前記冷媒が吸入される前記各案内流路に対応した前記インペラへの前記流入口の各部分の面積の比と略同一であることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記中間吸込用チャンバの前記回転軸の軸方向に垂直な断面形状は、前記中間吸込口を通る径方向に対して略垂直な方向を長軸とする略楕円環形状であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記中間吸込口から前記冷媒を周方向に沿って案内する前記案内流路は、次第に狭くなるように形成され、かつ、該周方向の逆方向から流れてくる前記冷媒と混合しないように仕切られて形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記案内流路は、前記中間吸込用チャンバ内に配設された案内板によって形成されたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の圧縮機。
  5. 前記中間吸込口は、複数であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. 回転軸に固定されたインペラと、
    エコノマイザから冷媒が吸入される中間吸込口と、
    該中間吸込口に外周側で連通し、前記回転軸の周方向に沿って形成された空間であって、前記中間吸込口から吸入された冷媒を、内周側に形成された流入口を介して前記インペラに流入させる中間吸込用チャンバと、
    該中間吸込用チャンバ内に配設され、前記中間吸込口から吸入された前記冷媒を、前記流入口に案内する複数の案内流路と、
    を備え、
    複数の前記案内流路は、前記中間吸込口を複数に分割し、前記冷媒を前記インペラへの前記流入口の各部分に向かうように案内し、
    複数に分割された前記中間吸込口の各部分の面積は、前記中間吸込口から前記冷媒が吸入される前記各案内流路に対応した前記インペラへの前記流入口の各部分の面積に応じた面積となっており、
    前記中間吸込口は、複数であることを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧縮機と、
    該圧縮機から吐出された前記冷媒を放熱させる放熱器と、
    該放熱器から流出した前記冷媒を減圧させて気液二相冷媒にする第1膨張弁と、
    該第1膨張弁から流出した前記気液二相冷媒を気液分離する前記エコノマイザと、
    該エコノマイザによって気液分離された液冷媒を減圧させる第2膨張弁と、
    該第2膨張弁から流出した前記液冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    を備え、
    該蒸発器から流出した前記冷媒は、前記圧縮機に吸入され、
    該エコノマイザによって気液分離されたガス冷媒は、前記圧縮機の前記中間吸込口から前記中間吸込用チャンバ内に吸入されることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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