JP6085439B2 - 床構造及びそれに用いられる蓄熱補強ユニット - Google Patents
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Description
上記各蓄熱補強ユニット10は、図1及び図2に示すように、補強面材11と、この補強面材11の下面に一体的に固着され、縦桟部12a及び横桟部12bからなる木桟12と、この木桟12の下面に固定された保護層13とを備えている。上記補強面材11と保護層13との間には、木桟12の縦桟部12a及び横桟部12bで区画された蓄熱材収容部15が形成されており、この蓄熱材収容部15に潜熱蓄熱材16が収容されている。
上記補強面材11は、2.0〜4.0mmの厚みを有する合板、MDF、ハードボード又はHDFからなる矩形板状のものである。このように、補強面材11を合板、MDF、ハードボード又はHDFとすることで、補強面材11が床下地材5及び木桟12と同じ木質系材料で構成されるので、それらの温度や湿度に応じた寸法の変化が同等になり、同変化の違いによる不具合の発生を抑制することができる。
上記木桟12は、補強面材11の縦及び横方向にそれぞれ延びる縦桟部12a及び横桟部12bからなり、これら縦桟部12a及び横桟部12bは互いに直交して当接するように配置されている。
上記保護層13は、上記補強面材11と同じ大きさの矩形状のもので、木桟12の縦桟部12a及び横桟部12bの下面に固定される。この保護層13を固定したときに、保護層13と補強面材11との間に、縦桟部12a及び横桟部12bにより囲まれる蓄熱材収容部15が区画形成される。
上記蓄熱材収容部15に収容される潜熱蓄熱材16は、PCM(Phase Change Material)とも呼ばれ、物質が固相から液相、或いは液相から固相に相変化するときの潜熱を利用するものであり、固相の潜熱蓄熱材16の温度が上昇して、その融点に達すると、潜熱蓄熱材16の溶融が始まり、融解熱を外部から吸収する。逆に、液相にある潜熱蓄熱材16の温度が降下し、凝固点に達すると、凝固が始まり、凝固熱を外部に放出する。このような熱の授受を利用している。
上記構成の複数の蓄熱補強ユニット10,10,…を床下地材5の上面に固定して施工する構造として、図3〜図5に示すように、複数の蓄熱補強ユニット10,10,…が床下地材5の上面に載置されて固定され、その隣り合う2つの蓄熱補強ユニット10,10についてみたときに、両蓄熱補強ユニット10,10同士が隙間なくかつ該両蓄熱補強ユニット10,10の木桟12,12同士が当接するように床下地材5に一体的に固定される。これら蓄熱補強ユニット10,10,…上に床仕上げ材20が施工されている。
したがって、この実施形態においては、床下地材5上に複数の蓄熱補強ユニット10,10,…が、隣り合う蓄熱補強ユニット10,10同士を隙間なくかつ該蓄熱補強ユニット10,10の木桟12,12同士を当接させるように一体的に固定されている。そのため、床下地材5に蓄熱補強ユニット10,10,…の各々の補強面材11が木桟12を介して該木桟12の高さだけ間隔をあけた状態で固定されることとなり、この補強面材11が木桟12の高さだけ床下地材5から間隔をあけた状態で固定される。このことで、その補強面材11の位置は、床下地材5、蓄熱補強ユニット10及び床仕上げ材20を含めた床全体の厚み方向の中央から上側にずれるようになり、床全体において床下地材5から離れた位置に剛性材としての補強面材11が位置することで、床全体の曲げ強度を増大させることができる。
上記実施形態は、横軸材を梁2及び床梁3等の横架材とした場合について説明したが、例えば図6に示すように、鋼製の大引き7を床束で支えるような床構造としてもよいし(図6中、8は土台、9は基礎である)、横架材に代えて根太材とすることも可能である。この場合も、蓄熱補強ユニットの効果により、撓みの少ない床構造を提供することができる。
3 床梁(横架材、横軸材)
5 床下地材
7 大引き(横軸材)
8 土台(横軸材)
L1 床下地材間の継ぎ目
10 蓄熱補強ユニット
L2 蓄熱補強ユニット間の継ぎ目
11 補強面材
12 木桟
12a 縦桟部
12b 横桟部
13 保護層
15 蓄熱材収容部
16 潜熱蓄熱材
20 床仕上げ材
Claims (7)
- 横軸材に合板からなる複数の床下地材が固定され、該床下地材の上面に複数の蓄熱補強ユニットが固定された床構造であって、
上記各蓄熱補強ユニットは、矩形板状の補強面材と、該補強面材とは別部材であって補強面材の下面に一体的に固着され、補強面材の縦及び横方向にそれぞれ延びる縦桟部及び横桟部が互いに当接するように配置された木桟と、該木桟の下面に固定された可撓性を有する保護層とを備え、
上記蓄熱補強ユニットの補強面材と保護層との間には、木桟で区画された蓄熱材収容部が形成されていて、該蓄熱材収容部に潜熱蓄熱材が収容されており、
上記複数の蓄熱補強ユニットは、隣り合う蓄熱補強ユニット同士が隙間なくかつ該蓄熱補強ユニットの木桟同士が当接するように床下地材、又は床下地材を介して横軸材に一体的に固定されていて、上記板状の補強面材が床下地材から木桟の高さだけ離れた位置に剛性材として位置していることを特徴とする床構造。 - 請求項1において、
隣り合う複数の蓄熱補強ユニット同士の継ぎ目が、複数の床下地材間の継ぎ目とずれていることを特徴とする床構造。 - 請求項1又は2において、
横軸材が横架材であることを特徴とする床構造。 - 請求項1又は2において、
横軸材が横架材上に設けられた根太材であることを特徴とする床構造。 - 横軸材に合板からなる複数の床下地材が固定された床構造に対し、該床下地材の上面に固定される蓄熱補強ユニットであって、
矩形板状の補強面材と、該補強面材とは別部材であって補強面材の下面に一体的に固着され、補強面材の縦及び横方向にそれぞれ延びる縦桟部及び横桟部が互いに当接するように配置された木桟と、該木桟の下面に固定された可撓性を有する保護層とを備え、
上記補強面材と保護層との間には、木桟に区画された蓄熱材収容部が形成されていて、該蓄熱材収容部に潜熱蓄熱材が収容されており、
隣接する蓄熱補強ユニットに対し隙間なくかつ木桟が該隣接する蓄熱補強ユニットの木桟と当接するように床下地材、又は床下地材を介して横軸材に一体的に固定されて、上記板状の補強面材が床下地材から木桟の高さだけ離れた位置に剛性材として位置するように施工されることを特徴とする蓄熱補強ユニット。 - 請求項5において、
保護層は、0.5mm以下の厚みを有する片面粘着剤付きシートであり、
上記片面粘着剤付きシートを介して潜熱蓄熱材が木桟と一体的に固定されていることを特徴とする蓄熱補強ユニット。 - 請求項5又は6において、
補強面材が、2.0〜4.0mmの厚みを有する合板、MDF、ハードボード又はHDFからなることを特徴とする蓄熱補強ユニット。
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