JP6083611B2 - 固体撮像装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置及び撮像装置に関する。
近年、デジタルビデオカメラ及びデジタルスチルカメラ等への応用に適した固体撮像装置として、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型の固体撮像装置の開発が活発に進められている。このMOS型固体撮像装置は、画素毎に光電変換素子で光電変換された信号電荷を増幅して取り出すよう構成されている。また、MOS型固体撮像装置は、画素が行列状に2次元配置されてなる画素アレイの駆動回路、及び信号処理回路を、当該画素アレイと同一チップ上に集積できるという特長を持つ。
また、その信号出力系としては、画素アレイの複数の画素を行単位で選択し、その選択行の複数の画素の信号を同時に列方向(画素列に沿った方向)へと読み出す列並列出力型が主流である。この列並列出力型の固体撮像装置の信号出力回路については様々な構成が提案されている。その最も進んだ形態の一つとして、例えば列毎にAD変換器を配置し、画素から出力されるアナログ信号をデジタル信号として取り出す構成の列並列型AD変換装置を搭載したMOS型固体撮像装置が知られている。
図21は、特許文献1に示された列並列型AD変換装置を搭載したMOS型固体撮像装置10を示すブロック図である。
図21に示すように、複数の画素セル11で生成された信号は、列毎に配置される複数の垂直信号線22−1、22−2、・・・22−mへ同時に読み出される。また、固体撮像装置10は、比較器31を備え、垂直信号線22に読み出された信号は、各々の垂直信号線22−1、22−2、・・・22−mに対して配置されている列並列型のAD変換器23−1、23−2、・・・23−mにより、同時にAD変換される。
特開2007−281540号公報
しかし、従来技術で示された固体撮像装置は、比較器等のアンプに起因するノイズにより、ノイズ特性の劣化及び画質が劣化するという課題を有していた。
上記課題に鑑み、本発明は、ノイズ特性及び画質の劣化を抑制できる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、受光量に応じて信号電荷を生成する光電変換素子と、前記信号電荷を増幅することで信号電圧を生成する増幅トランジスタとを各々が含み、行列状に配置された複数の画素セルと、列毎に一つ設けられており、前記複数の画素セルのうち対応する列に配置された複数の画素セルにより生成された前記信号電圧が出力される複数の垂直信号線と、1以上の列毎に一つ設けられており、対応する列に配置された前記垂直信号線に出力された前記信号電圧が入力される複数の列回路とを備える固体撮像装置であって、前記複数の列回路の各々は、前記信号電圧に基づく入力信号が入力され、定電流源トランジスタを含むアンプを備え、前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の列回路に含まれる複数の前記定電流源トランジスタのゲートに第1バイアス電圧を供給する基準電流源回路を備え、前記複数の列回路の各々は、さらに、前記第1バイアス電圧を保持するサンプルホールド回路を備える。
この構成によれば、列回路ごとに設けられたサンプルホールド回路は、定電流源トランジスタのゲートに供給するバイアス電圧を保持する。これにより、複数のアンプのうちのいずれかのアンプの電流変動に起因して電源電圧線又はグランド線の電圧変動が発生した場合の、他のアンプに流れる電流の変動を抑制できる。よって、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、S/N特性及び画質の劣化を抑制できる。
また、前記複数の列回路の各々は、前記信号電圧をデジタル信号に変換するAD変換部を備え、前記AD変換部は、前記信号電圧と参照信号とを比較する比較器を備え、前記アンプは、前記比較器に含まれ、前記信号電圧と前記参照信号とが入力されるアンプであり、前記サンプルホールド回路は、前記比較器が前記参照信号と前記信号電圧とを比較する期間において、前記第1バイアス電圧を保持してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、ある比較器に含まれるアンプの出力信号が反転したことに起因して電源電圧線又はグランド線の電圧変動が発生した場合の、他の比較器に含まれるアンプに流れる電流の変動を抑制できる。
また、前記アンプは、前記信号電圧と参照信号とを比較する差動アンプと、前記定電流源トランジスタを含み、前記差動アンプの出力信号を増幅する増幅アンプとを備え、前記サンプルホールド回路は、前記差動アンプが参照信号と前記信号電圧とを比較する期間において、前記第1バイアス電圧を保持してもよい。
この構成によれば、電流変動が大きい増幅アンプの電流変動に起因するノイズを低減できる。
また、前記複数の列回路の各々は、前記アンプを含み、前記信号電圧を増幅する信号増幅器を備え、前記サンプルホールド回路は、前記信号増幅器が前記信号電圧を増幅する期間において、前記第1バイアス電圧を保持してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、ある信号増幅器に含まれるアンプの出力信号が変化したことに起因して電源電圧線又はグランド線の電圧変動が発生した場合の、他の信号増幅器に含まれるアンプに流れる電流の変動を抑制できる。
また、前記サンプルホールド回路は、前記定電流源トランジスタのゲートと前記基準電流源回路との間に接続されたサンプルホールドトランジスタと、前記定電流源トランジスタのゲートに接続されたサンプルホールド容量とを備えてもよい。
この構成によれば、サンプルホールド回路のタイミング制御を容易に行うことができる。
また、サンプリング容量により、サンプルホールド期間中における、サンプルホールドトランジスタのリーク電流の影響、及び定電流源トランジスタのゲートリークの影響に伴う、サンプルホールド電圧の変動を抑制することができる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記基準電流源回路と、前記複数の列回路に含まれる複数の前記サンプルホールド回路とに接続されているバイアス線を備え、前記基準電流源回路は、前記バイアス線を介して、前記複数の定電流源トランジスタのゲートに前記第1バイアス電圧を供給してもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、複数のサンプルホールド回路にバイアス電圧を同時に印加することができる。これにより、複数のサンプルホールド回路にバイアス電圧を供給する期間を短くできるので、フレームレート(コマ速)を向上できる。
また、前記基準電流源回路は、前記定電流源トランジスタとカレントミラー回路を形成するトランジスタと、前記トランジスタに基準電流を供給する参照電流源とを備えてもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、参照電流源から供給される電流とカレントミラー回路のミラー比とに応じて、アンプに定電流を供給することができる。
また、前記基準電流源回路は、前記列回路ごとに一つ設けられた複数の第1基準電流源部を備え、前記複数の第1基準電流源部の各々は、前記定電流源トランジスタとカレントミラー回路を構成し、前記定電流源トランジスタのゲートに前記第1バイアス電圧を供給するカレントミラートランジスタと、前記カレントミラートランジスタに対して基準電流を供給する参照電流源トランジスタとを備えてもよい。
この構成によれば、サンプルホールドトランジスタの両端子がそれぞれ、複数の列間で電気的に分離されるので、複数列で共通に発生するノイズを低減することができる。これにより、横筋状のノイズを低減することができる。
また、前記基準電流源回路は、さらに、前記複数の第1基準電流源部に含まれる複数の前記参照電流源トランジスタのゲートに接続されているバイアス線と、前記バイアス線を介して、前記複数の参照電流源トランジスタのゲートに第2バイアス電圧を供給する第2基準電流源部とを備えてもよい。
この構成によれば、複数のサンプルホールド回路にバイアス電圧を同時に印加することができる。これにより、複数のサンプルホールド回路にバイアス電圧を供給する期間を短くできるので、フレームレート(コマ速)を向上できる。
また、前記サンプルホールド回路は、前記比較器が参照信号と前記信号電圧とを比較する期間外に、前記第1バイアス電圧を取り込み保持してもよい。
この構成によれば、サンプルホールド回路のタイミング制御を容易に行うことができる。
また、前記サンプルホールド回路は、前記信号増幅器が前記信号電圧を増幅する期間外に、前記第1バイアス電圧を取り込み保持してもよい。
この構成によれば、サンプルホールド回路のタイミング制御を容易に行うことができる。
また、前記アンプはソース接地型アンプであってもよい。
この構成によれば、電流変動が大きいソース接地型アンプの電流変動に起因するノイズを低減できる。
また、前記列回路は、さらに、前記アンプを停止させるパワーダウン制御部を備えてもよい。
この構成によれば、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、動作が完了したアンプを停止させることで低消費電力化を実現できる。さらに、あるアンプを停止させたことにより電源電圧線又はグランド線の電圧変動が発生した場合の、他のアンプに流れる電流の変動を抑制できる。
なお、本発明は、このような固体撮像装置として実現できるだけでなく、固体撮像装置に含まれる特徴的な手段をステップとする固体撮像装置の制御方法又は駆動方法として実現できる。
さらに、本発明は、このような固体撮像装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような固体撮像装置を備える撮像装置(カメラ)として実現したりできる。
以上より、本発明は、ノイズ特性及び画質の劣化を抑制できる固体撮像装置を提供できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る画素セルの回路図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る比較器の回路図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 図5は、本発明の第1の実施形態の比較例に係る比較器の回路図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る画像の一例を示す図である。 図7Aは、本発明の第1の実施形態に係るノイズ発生例を示す図である。 図7Bは、本発明の第1の実施形態に係るノイズ発生例を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係るノイズ発生例を示す図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る比較器の回路図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る比較器の変形例の回路図である。 図11は、本発明の第3の実施形態に係る比較器の回路図である。 図12は、本発明の第3の実施形態に係る比較器の変形例の回路図である。 図13は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 図14は、本発明の第4の実施形態に係る信号増幅器の回路図である。 図15は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 図16Aは、本発明の第4の実施形態に係るノイズ発生例を示す図である。 図16Bは、本発明の第4の実施形態に係るノイズ発生例を示す図である。 図17は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 図18は、本発明の第5の実施形態に係る比較器の回路図である。 図19は、本発明の第5の実施形態に係る比較器の変形例の回路図である。 図20は、本発明の第6の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図21は、従来の比較器の回路構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置は、列毎に設けられたアンプと、当該アンプに含まれる定電流源トランジスタのゲート電圧を保持(サンプルホールド)するサンプルホールド回路とを備える。これにより、複数のアンプのうちのいずれかのアンプの電流変動に起因して電源電圧線の電圧変動が発生した場合の、他のアンプに流れる電流の変動を抑制できる。このように、当該固体撮像装置は、S/N特性及び画質の劣化を抑制できる。
まず、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10Aの構成を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10Aの構成を示すブロック図である。図1に示すように、固体撮像装置10Aは、少なくとも1つの光電変換素子を含む繰返し単位である画素セル11が行列状(マトリックス状)に2次元配置されている画素アレイ12と、行走査回路13と、カラム処理部14Aと、参照信号生成部15と、列走査回路16と、水平出力線17と、タイミング制御回路18とを備える。
この構成において、タイミング制御回路18は、マスタークロックMCKに基づいて、行走査回路13、カラム処理部14A、参照信号生成部15及び列走査回路16などの動作の基準となるクロック信号及び制御信号などを生成する。そして、タイミング制御回路18は、生成したクロック信号及び制御信号を、行走査回路13、カラム処理部14A、参照信号生成部15及び列走査回路16などに供給する。
行走査回路13、カラム処理部14A、参照信号生成部15、列走査回路16、水平出力線17及びタイミング制御回路18は、画素アレイ12の各画素セル11を駆動及び制御する周辺の駆動系及び信号処理系である。これら駆動系及び信号処理系は、画素アレイ12と同一のチップ(半導体基板)上に集積される。
画素アレイ12には、m列n行の画素セル11が2次元配置されている。このm列n行の画素配置に対して行毎に行制御線21(21−1〜21−n)が配置され、列毎に垂直信号線22(22−1〜22−m)が配置されている。行制御線21−1〜21−mの各一端は、行走査回路13の各行に対応した各出力端子に接続されている。行走査回路13は、シフトレジスタ及びアドレスデコーダなどによって構成され、行制御線21−1〜21−nを介して画素アレイ12の行アドレス及び行走査の制御を行う。
カラム処理部14Aは、例えば、画素アレイ12の画素列毎、即ち垂直信号線22−1〜22−m毎に1対1の対応関係をもって設けられたAD変換器(アナログ−デジタル変換器)23A−1〜23A−mを有する。このAD変換器23Aは、対応する列に配置されている画素セル11から出力されるアナログ信号(画素信号又は信号電圧とも呼ぶ)をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を出力する。
また、固体撮像装置10Aは、列毎に一つ設けられた複数の列回路20(20−1〜20−m)を備える。この列回路20〜1〜20−mの各々は、対応する列に配置されているAD変換器23を含む。
参照信号生成部15は、時間が経過するにつれて電圧値が階段状に変化する、いわゆるランプ(RAMP)波形の参照信号Vrefを生成する手段として、例えばDAC(デジタル−アナログ変換器)151を有している。なお、ランプ波形の参照信号Vrefを生成する手段は、DAC151に限られるものではない。
DAC151は、タイミング制御回路18から与えられる制御信号CS1による制御に従い、タイミング制御回路18から与えられるクロックCKに基づいてランプ波形の参照信号Vrefを生成する。また、DAC151は、生成した参照信号Vrefをカラム処理部14Aに含まれるAD変換器23A−1〜23A−mに供給する。
AD変換器23A−1〜23A−mは全て同じ構成となっており、ここでは、AD変換器23A−mを例に挙げて説明する。AD変換器23A−mは、比較器31Aと、計数手段である例えばアップ/ダウンカウンタ(図中、「U/DCNT」と記している)32と、転送スイッチ33と、メモリ34とを有する。
比較器31Aは、画素アレイ12のm列目の各画素セル11から出力される画素信号に応じた垂直信号線22−mの信号電圧Vxと、参照信号生成部15から供給されるランプ波形の参照信号Vrefとを比較する。そして、比較器31Aは、例えば、参照信号Vrefが信号電圧Vxよりも大きい場合に出力信号VcoをHレベルにし、参照信号Vrefが信号電圧Vx以下の場合に出力信号VcoをLレベルにする。
アップ/ダウンカウンタ32は、非同期カウンタであり、タイミング制御回路18から与えられる制御信号CS2による制御に従い動作する。また、アップ/ダウンカウンタ32には、タイミング制御回路18からクロックCKがDAC151と同時に与えられる。アップ/ダウンカウンタ32は、当該クロックCKに同期してダウン(DOWN)カウント又はアップ(UP)カウントを行うことにより、比較器31Aでの比較動作の開始から比較動作の終了までの比較期間を計測する。
転送スイッチ33は、タイミング制御回路18から与えられる制御信号CS3による制御に従い、ある行の画素セル11についてのアップ/ダウンカウンタ32のカウント動作が完了した時点でオン(閉)状態になる。これにより、当該アップ/ダウンカウンタ32のカウント結果がメモリ34に転送される。
このようにして、画素アレイ12の各画素セル11から垂直信号線22−1〜22−mを経由して列毎に供給されるアナログ信号が、AD変換器23A(23A−1〜23A−m)に含まれる比較器31A及びアップ/ダウンカウンタ32の各動作により、Nビットのデジタル信号に変換される。そして、変換されたNビットのデジタル信号がメモリ34に格納される。
列走査回路16は、シフトレジスタ及びアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理部14AにおけるAD変換器23A−1〜23A−mの列アドレス及び列走査の制御を行う。この列走査回路16による制御に従い、AD変換器23A−1〜23A−mの各々でAD変換されたNビットのデジタル信号は、順にNビット幅の水平出力線17に読み出される。そして、読み出されたデジタル信号は、当該水平出力線17を経由して撮像データとして外部に出力される。
なお、本発明には直接関連しないため特に図示しないが、水平出力線17を経由して出力される撮像データに対して各種の信号処理を施す回路等を、上記構成要素以外に設けることも可能である。
上記構成の本実施形態に係る固体撮像装置10Aにおいては、アップ/ダウンカウンタ32のカウント結果を、転送スイッチ33を介して選択的にメモリ34に転送することができる。これにより、アップ/ダウンカウンタ32のカウント動作と、当該アップ/ダウンカウンタ32のカウント結果の水平出力線17への読み出し動作とを独立して制御することが可能である。
図2は、画素セル11及び定電流源35の回路構成を示す回路図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る比較器31Aの回路構成例を示す回路図である。図2及び図3には、x列及びx列の隣のi列の画素セル11(11−x、11−i)と、比較器31A(31A−x、31A−i)との具体的な回路構成を示している。
画素セル11は、光電変換素子101と、FD(フローティングディフュージョン)105と、転送トランジスタ102と、リセットトランジスタ103と、増幅トランジスタ104とを有する3トランジスタ構成である。
光電変換素子101は、例えばフォトダイオードであり、受光量に応じて信号電荷を生成する。転送トランジスタ102は、光電変換素子101で光電変換して得られる信号電荷をFD105に転送する。リセットトランジスタ103は、FD105の電圧Vfdを制御(リセット)する。増幅トランジスタ104は、光電変換素子101で生成された信号電荷を増幅することで信号電圧Vxを生成する。具体的には、増幅トランジスタ104は、FD105の電圧Vfdに応じた信号電圧Vxを生成し、生成した信号電圧Vxを、対応する列の垂直信号線22に出力する。
なお、画素セル11は、上記3トランジスタ構成のものに限られるものではない。例えば、画素セル11として、上記3つのトランジスタに加えて、画素選択を行うための選択トランジスタを別に有する4トランジスタ構成を用いることも可能である。
垂直信号線22は、列毎に一つ設けられており、対応する列に配置された複数の画素セル11により生成された信号電圧Vxが出力される。この垂直信号線22の一端は、定電流源35に接続されている。
定電流源35は、定電流源トランジスタ142を備える。また、固体撮像装置10Aは、ゲートとドレインとが共通接続されたダイオード接続構成のトランジスタ141を備える。定電流源トランジスタ142は、垂直信号線22の各一端とグランド(接地電位)との間に接続され、ゲートがトランジスタ141のゲートに接続されている。つまり、定電流源トランジスタ142はトランジスタ141と共にカレントミラー回路を形成する。また、トランジスタ141は、複数の定電流源トランジスタ142のゲートに共通に接続されている。
比較器31Aは、信号電圧Vxと参照信号Vrefとを比較する。この比較器31Aは、アンプ40と、インバータ43とを有する。
アンプ40には、信号電圧Vxに基づく入力信号が入力される。この、アンプ40は、差動アンプ41と、反転アンプ42とを有する。
差動アンプ41は、差動対トランジスタ111及び112と、能動負荷トランジスタ113及び114と、定電流源トランジスタ115と、容量素子116及び117と、スイッチトランジスタ118及び119とを備える。
差動対トランジスタ111及び112は、ソースが共通に接続されており、差動対を形成している。一方の差動対トランジスタ111のゲートには、容量素子116を介して参照信号Vrefが入力される。他方の差動対トランジスタ112のゲートには、容量素子117を介して信号電圧Vxが入力される。
スイッチトランジスタ118は、差動対トランジスタ111のゲートとドレインとの間に接続され、ゲートにはセット信号PSETが選択的に与えられる。同様に、スイッチトランジスタ119は、差動対トランジスタ112のゲートとドレインとの間に接続され、ゲートにはセット信号PSETが選択的に与えられる。
能動負荷トランジスタ113は、差動対トランジスタ111のドレインと、電源電圧線L11との間に接続されている。能動負荷トランジスタ114は、差動対トランジスタ112のドレインと、電源電圧線L11との間に接続されている。この能動負荷トランジスタ113及び114は、ゲートが互いに共通に接続されている。能動負荷トランジスタ113は、ゲートとドレインとが共通に接続されたダイオード接続構成となっており、能動負荷トランジスタ114と共にカレントミラー回路を形成している。
また、電源電圧線L11には電源電圧Vddaが印加されており、グランド線L12には接地電位Vss(グランド電位)が印加されている。
定電流源トランジスタ115は、差動対トランジスタ111及び112のソース共通接続ノードと、グランド線L12との間に接続され、ゲートには一定の電圧VG1が与えられる。
反転アンプ42は、ソース接地型の反転アンプであり、反転トランジスタ121と、定電流源トランジスタ122と、スイッチトランジスタ123と、容量素子124とを備える。反転トランジスタ121は、ソースが電源電圧線L11に、ゲートが差動アンプ41の出力端子である差動対トランジスタ112のドレインにそれぞれ接続されている。この反転トランジスタ121は、差動アンプ41の出力信号の極性を反転する。定電流源トランジスタ122は、反転トランジスタ121のドレインとグランド線L12との間に接続され、ゲートに一定の電圧VG1が与えられている。
スイッチトランジスタ123は、反転トランジスタ121のゲートとドレインとの間に接続され、ゲートにはセット信号PSETが選択的に与えられる。スイッチトランジスタ123のゲートにセット信号PSETが与えられると、反転トランジスタ121のゲートとドレインとが電気的に接続される。これにより、反転アンプ42の入出力を所定のレベルにリセットすることができる。
容量素子124は、差動アンプ41と反転アンプ42との間に設けられ、差動アンプ41の出力端子と反転アンプ42の入力端子とをDC的に分離する作用を有する。具体的には、容量素子124は、セット信号PSETが与えられたときに、差動アンプ41のリセット電圧と反転アンプ42のリセット電圧とが電気的にショートしないよう、分離させる作用を有する。
本実施形態に係る固体撮像装置10Aは、定電流源トランジスタ115及び122と共にカレントミラー回路を形成するトランジスタ161と、トランジスタ161に基準電流を供給する参照電流源181とを備える基準電流源回路80を有する点を特徴とする。この基準電流源回路80は列毎に配置される複数の比較器31Aの定電流源トランジスタ115及び122のゲートにバイアス電圧Vbiasaを供給する。
さらに、固体撮像装置10Aは、比較器31内のアンプ40の定電流源トランジスタ115及び122のゲートに接続され、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaを列毎にサンプルホールドする複数のサンプルホールド回路50を有する点を特徴とする。
サンプルホールド回路50は、サンプルホールドトランジスタ170と、サンプルホールド容量173とを備える。サンプルホールドトランジスタ170は、定電流源トランジスタ115及び122のゲートと基準電流源回路80からバイアス電圧Vbiasaが供給されるバイアス線L14との間に接続されている。サンプルホールドトランジスタ170のゲートには制御信号SH1が印加される。この制御信号SH1は、バイアス線L14と定電流源トランジスタのゲートとを電気的に接続する/しないを制御する。
制御信号SH1がH(ハイ)レベルの場合、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaが定電流源トランジスタ115及び122のゲートに供給される。一方、制御信号SH1がL(ロー)レベルの場合、定電流源トランジスタ115及び112のゲートと、バイアス線L14とが電気的に分離される。これにより、サンプルホールド回路50は、定電流源トランジスタ115及び定電流源トランジスタ122に供給されていたバイアス電圧Vbiasaをサンプルホールドする。
サンプルホールド容量173は定電流源トランジスタ115及び122のゲートとグランド線L12との間に接続されている。このサンプルホールド容量173は、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaを保持する。
なお、本実施形態の作用の詳細については後述する。
インバータ43は、電源電圧線L11とグランド線L12との間に直列に接続されている。このインバータ43は、CMOSインバータであり、各ゲートが反転アンプ42の出力端子である反転トランジスタ121のドレインに共通に接続された逆導電型のトランジスタ131及び132を含む。
次に、上記構成の比較器31Aを用いた固体撮像装置10Aの動作について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。
ここでは、画素セル11の具体的な動作については説明を省略するが、周知のように、画素セル11では、リセットトランジスタ103によるリセット動作と、転送トランジスタ102による転送動作とが行われる。そして、リセット動作では、所定の電圧にリセットされたときのFD105の電圧がリセット成分として画素セル11から垂直信号線22−1〜22−mに出力される。また、転送動作では、光電変換素子101から光電変換による信号電荷が転送されたときのFD105の電圧が信号成分として画素セル11から垂直信号線22−1〜22−mに出力される。
行走査回路13による行走査によってある行kが選択される。その選択行kの画素セル11から垂直信号線22−1〜22−mへの1回目の読み出し動作が安定した後、セット信号PSETがアクティブ状態(L(ロー)レベル)になる。これにより、差動対トランジスタ111及び112の動作点が決定される。その後、セット信号PSETが非アクティブ状態(H(ハイ)レベル)になり、DAC151から階段波の参照信号VrefがAD変換器23A−1〜23A−mの各比較器31Aに与えられる。これにより、差動アンプ41は、画素セル11の増幅トランジスタ104のゲート電圧で決定される差動対トランジスタ112の入力電圧と、階段波である参照信号Vrefで決定される差動対トランジスタ111の入力電圧との比較動作を行う。
動作シーケンスとしては、階段波である参照信号Vrefが比較器31Aに入力されると同時に、タイミング制御回路18からアップ/ダウンカウンタ32に対してクロックCKが与えられる。これにより、当該アップ/ダウンカウンタ32は、1回目の読み出し動作時の比較器31Aでの比較時間をダウンカウント動作によって計測する。そして、参照信号Vrefと垂直信号線22−1〜22−mの信号電圧Vxとが等しくなったときに比較器31Aの出力信号VcoはHレベルからLレベルへ反転する。この比較器31Aの出力信号Vcoの極性反転を受けて、アップ/ダウンカウンタ32は、ダウンカウント動作を停止して比較器31Aでの1回目の比較期間に応じたカウント値を保持する。
この1回目の読み出し動作では、先述したように、画素セル11のリセット成分ΔVが読み出される。このリセット成分ΔV内には、画素セル11毎にばらつく固定パターンノイズがオフセットとして含まれている。しかし、このリセット成分ΔVのばらつきは一般に小さく、またリセットレベルは全画素共通であるため、垂直信号線22−1〜22−mの信号電圧Vxはおおよそ既知である。したがって、1回目のリセット成分ΔVの読み出し時には、参照信号Vrefを調整することにより比較期間を短くすることが可能である。
本実施形態では、7ビット分のカウント期間(128クロック)でリセット成分ΔVの比較を行っている。2回目の読み出し動作では、リセット成分ΔVに加えて、画素セル11毎の入射光量に応じた信号成分Vsigが、1回目のリセット成分ΔVの読み出し動作と同様の動作によって読み出される。すなわち、選択行kの画素セル11から垂直信号線22−1〜22−mへの2回目の読み出しが安定した後、DAC151から参照信号VrefがAD変換器23A−1〜23A−mの各比較器31Aに与えられる。これにより、比較器31Aは、垂直信号線22−1〜22−mの各信号電圧Vxと参照信号Vrefとの比較動作を行う。これと同時に、アップ/ダウンカウンタ32は、この比較器31Aでの2回目の比較時間を、1回目とは逆にアップカウント動作によって計測する。
このように、アップ/ダウンカウンタ32は、1回目にダウンカウント動作し、2回目にアップカウント動作することにより、当該アップ/ダウンカウンタ32内で自動的に(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)の減算処理が行われる。そして、参照信号Vrefと垂直信号線22−1〜22−mの信号電圧Vxとが等しくなったときに比較器31Aの出力信号Vcoが極性反転する。この極性反転を受けてアップ/ダウンカウンタ32のカウント動作が停止する。その結果、アップ/ダウンカウンタ32には、(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)の減算処理の結果に応じたカウント値が保持される。
つまり、(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)=(信号成分Vsig+リセット成分ΔV+AD変換器23Aのオフセット成分)−(リセット成分ΔV+AD変換器23Aのオフセット成分)=(信号成分Vsig)である。よって、以上の2回の読み出し動作とアップ/ダウンカウンタ32での減算処理とにより、画素セル11毎のばらつきを含んだリセット成分ΔVに加えて、AD変換器23A(23A−1〜23A−m)毎のオフセット成分も除去される。このように、固体撮像装置10Aは、画素セル11毎の入射光量に応じた信号成分Vsigのみを取り出すことができる。ここで、画素セル11毎のばらつきを含んだリセット成分ΔVを除去する処理は、いわゆるCDS(CorrelatedDoubleSampling:相関二重サンプリング)処理である。
また、2回目の読み出し時には、入射光量に応じた信号成分Vsigが読み出されるので、光量の大小を広い範囲で判定するために参照信号Vrefを大きく変化させる必要がある。そこで、本実施形態に係る固体撮像装置10Aでは、信号成分Vsigの読み出しを10ビット分のカウント期間(1024クロック)で行うようにしている。この場合、1回目と2回目との比較ビット数が異なるが、参照信号Vrefのランプ波形の傾きを1回目と2回目とで同じにすることにより、AD変換の精度を等しくできる。これにより、アップ/ダウンカウンタ32による(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)の減算処理の結果として正しい減算結果が得られる。
上述した一連のAD変換動作の終了後、アップ/ダウンカウンタ32にはNビットのデジタル値が保持される。そして、カラム処理部14Aの各AD変換器23A−1〜23A−mでAD変換されたNビットのデジタル値(デジタル信号)は、列走査回路16による列走査により、Nビット幅の水平出力線17を経て順次外部へ出力される。その後、同様の動作が順次行毎に繰り返されることによって2次元画像が生成される。
また、本実施形態に係る固体撮像装置10Aでは、AD変換器23A−1〜23A−mの各々がメモリ34を有している。これにより、i行目の画素セル11についてのAD変換後のデジタル値をメモリ34に転送するとともに、転送したデジタル値を水平出力線17から外部へ出力する動作と、i+1行目の画素セル11についての読み出し動作及びアップ/ダウンカウント動作とを並行して実行することができる。
本実施形態の特徴するところは、制御信号SH1に従い、少なくともAD変換期間内に、列毎に配置される複数の比較器31Aに供給されるバイアス電圧Vbiasaをサンプルホールドする点である。言い換えると、サンプルホールド回路50は、比較器31Aに含まれる差動アンプ41が参照信号Vrefと信号電圧Vxとを比較する期間において、バイアス電圧Vbiasaを保持(サンプルホールド)する。また、サンプルホールド回路50は、比較器31Aが参照信号Vrefと信号電圧Vxとを比較する期間外に、バイアス電圧Vbiasaを取り込み保持する。
具体的には、図4に示すように、信号電圧Vxが変化する画素信号読み出し開始前に制御信号SH1をHレベルに制御する。これにより、サンプルホールドトランジスタ170がオンする。よって、基準電流源回路80から、比較器31A内の定電流源トランジスタ115及び122のゲートと、当該ゲートに接続されるサンプルホールド容量173とにバイアス電圧Vbiasaが供給される。
ここで、バイアス電圧Vbiasaを供給するトランジスタ161は、定電流源トランジスタ115及び122とカレントミラー回路を構成する。よって、基準電流源回路80を構成する参照電流源181から供給される電流をミラーする形で、差動アンプ41及び反転アンプ42に定電流が供給される。例えば、トランジスタ161と定電流源トランジスタ115とのW/Lサイズ比をm:1にすることで、差動アンプ41は、参照電流源181から供給される電流の1/mの定電流を流すことができる。反転アンプ42についても同様に、例えば、トランジスタ161と定電流源トランジスタ122とのW/Lサイズ比をn:1にすることで、反転アンプ42は、参照電流源181から供給される電流の1/nの定電流を流すことができる。
このように本実施形態に係る固体撮像装置10Aでは、トランジスタ161は定電流源トランジスタ115及び122とカレントミラー回路を構成する。よって、製造ばらつき及び温度変化により、差動アンプ41の定電流源トランジスタ115及び反転アンプ42の定電流源トランジスタ122の特性が変動した場合においても、差動アンプ41及び反転アンプ42それぞれに流れる電流を精度よく設定することができる。つまり、固体撮像装置10Aは、製造ばらつき及び温度変化による、差動アンプ41及び反転アンプ42の特性変動を低減することができる。
さらに、複数列に供給される制御信号SH1を同時にHレベルに制御することで、複数列に配置される定電流源トランジスタ115及び122のゲートに、複数列同時にバイアス電圧Vbiasaを供給することができる。これにより、複数の定電流源トランジスタ115及び122に短い期間でバイアス電圧Vbiasaを供給することかできる。
特にデジタルビデオカメラ又はデジタルスチルカメラ等への応用に適した固体撮像装置では列方向に数千個のサンプルホールド回路50を有することになる。よって、列毎にバイアス電圧を順次保持していく場合、画像信号を出力するフレームレート(コマ数)が極端に落ちるという課題を有する。本実施形態では、上記のとおり、複数列同時にバイアス電圧Vbiasaを供給することができるため、フレームレート(コマ数)の落ちを大幅に低減することができる。
次に、制御信号SH1をHレベルからLレベルに制御することで、サンプルホールドトランジスタ170をオフする。サンプルホールドトランジスタ170がオフすると、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaは列毎に電気的に分離される。これにより、サンプルホールド容量173にバイアス電圧Vbiasaがサンプルホールドされる。例えば、図3に示す、x列及びi列の電圧VG1がそれぞれバイアス電圧Vbiasaの電圧レベルを維持する。これにより、差動アンプ41及び反転アンプ42に定電流を供給し続けることができる。
次に、図4に示すようにAD変換が終了すると、制御信号SH1をLレベルからHレベルに制御する。これにより、再びサンプルホールドトランジスタ170がオンする。よって、基準電流源回路80から、定電流源トランジスタ115及び122のゲートと、サンプルホールド容量173とにバイアス電圧Vbiasaを供給することができる。
次に、電源電圧線及びグランド線の電圧変動による回路ノイズについて考える。
まず、本発明の理解を容易とするため、図5に示すような、列毎に配されるAD変換器23Aを構成する比較器として、差動アンプ41、反転アンプ42及びインバータ43を有する差動アンプ型の比較器31Bの構成について考察する。
図5に示す比較器31Bは、図2に示す比較器31Aに対して、本実施形態の特徴である基準電流源トランジスタ171及びカレントミラートランジスタ172を備えない点が異なる。つまり、定電流源トランジスタ115及び122のゲートには、全列に対して共通のバイアス線から電圧VGが印加されている。
ここで、差動アンプ41において信号電圧Vxと参照信号Vrefとの大小関係が反転するときに、反転アンプ42において電源電圧線L11からグランド線L12へ電流が流れる。これにより、対応する列において電源電圧線L11の電圧降下、又はグランド線L12の電圧上昇が発生する。
ここで、ある列の比較器31Bの出力信号がまだ反転していない状況において、その隣の列の比較器31Bの出力信号が反転した場合を想定する。この未反転の比較器31Bにおいては、グランド線L12の電圧上昇に対応して、当該未反転の比較器31Bの電流が変動する。電流変動の一例として、差動アンプ41の例に示す。グランド線L12の電圧上昇をΔV、差動アンプ41の変動前の電流をI、電流変動をΔI、定電流源トランジスタ115のgmをgm1とすると、下記(式1)の関係が成り立つ。
ΔI=gm1×ΔV、gm1=√(2βI)、β=W/L×μCox (式1)
ここで、Wは定電流源トランジスタ115のゲート幅、Lはゲート長、Coxはゲート酸化膜容量、μは移動度である。
また、反転アンプ42についても同様に(式1)に示す電流が変動する。
差動アンプ41及び反転アンプ42に流れる電流が変動するとその変動量に応じて差動アンプ41の出力信号Vy及び反転アンプ42の出力信号Vzが変動する。これにより、当該未反転の比較器31Bの反転時間がその変動量に応じて変化する。また、差動アンプ41及び反転アンプ42に流れる電流が変動することで、差動アンプ41及び反転アンプ42のゲイン及び帯域が変動する。これにより、当該未反転の比較器31Bの反転時間がその変動量に応じて変化する。AD変換器23Aは比較器31Bの出力信号Vcoを基準にアナログ信号を時間方向に変換し、その時間を計測することによってデジタル信号を得るAD変換手段である。よって、当該未反転の比較器31Bの反転時間が変動すると、その影響が回路ノイズとして画像上に現れる。特に、列並列型AD変換装置を備えるMOS型固体撮像装置においては、1列につき例えば比較器が1つずつ存在する。これにより、比較器の出力信号が一斉に反転したときのグランド線L12の電圧変動が大きくなり、このノイズが問題となる。
このノイズの一例として、図6に示すような横方向に長く、周囲より暗い被写体200が存在する画像を例に説明する。
周囲より暗い被写体200に対応する光が撮像面に照射された場合、図7Aに示すように第i列から第j列に対して配される複数列の比較器31Bの電流が変動する。これにより、第i列から第j列を含む第1列から第m列に対して共通に接続される電源電圧線及びグランド線の電圧が変動する。その結果、暗い被写体200の左右に位置する第1列から第i−1列、及び第j+1列から第m列に対して配置される未反転の複数の比較器31B内のアンプ40の接地電位が変動する。当該接地電位が変動すると、上記のとおり、当該未反転のアンプ40の出力信号が変動することで、当該未反転の比較器31Bの反転時間が変動する。
当該未反転の比較器31Bの反転時間が長い方向に変動すると、図7Aに示すように、暗い被写体200の左右に位置する第1列から第i−1列の領域201と、第j+1列から第m列の領域202とに白い帯状のノイズが発生する。一方、当該未反転の比較器31Bの反転時間が短い方向に変動すると、図7Bに示すように、上記領域201及び202に黒い帯状のノイズが発生する。なお、帯状のノイズの白黒は、上記領域201及び202に対して配置される第1列から第i−1列、及び第j+1列から第m列の複数の比較器31Bの電流変動と、共通に接続される電源電圧線又はグランド線の電圧変動と、差動アンプ41に入力される信号の極性とに依存する。
次に、これまで図1から図4までを用いて説明した固体撮像装置10Aにおける、電源電圧線及びグランド線の電圧変動による回路ノイズについて考える。
本実施形態に係る比較器31Aにおいては、参照信号Vrefと信号電圧Vxとの比較動作時に、反転アンプ42に含まれる反転トランジスタ121には電源電圧線L11から電流が流れる。反転トランジスタ121に電流が流れると、定電流源トランジスタ122のドレイン電圧が高くなる。これにより、定電流源トランジスタ122のドレインからグランド線L12に流れる電流が増加する。そのため、対応する列の電源電圧線L11又はグランド線L12の電圧が変動する。
また、信号電圧Vxと参照信号Vrefとの大小関係が反転したときに、反転アンプ42の定電流源トランジスタ122のドレイン電圧が大きく変動する場合、グランド線L12の電圧は大きく変動する。具体的には信号電圧Vxと参照信号Vrefとの大小関係が反転したときに、定電流源トランジスタ122の動作領域が非飽和領域から飽和領域に変化する場合、定電流源トランジスタ122に流れる電流が大きく変動する。この電流変動により、グランド線L12の電圧は大きく変動する。
例えば図4に示すように、ダウンカウント開始前に誤反転が発生しないように、t=aのタイミングで参照信号Vrefにオフセットを設ける。このように信号電圧Vxに対して高い方向に、参照信号Vrefの電圧にオフセットを設けることで、ダウンカウント前に参照信号Vrefと信号電圧Vxとの大小関係が反転しないようにすることができる。すなわちダウンカウント開始前に誤反転が発生しないようにできる。
また、参照信号Vrefのオフセット電圧を、ダウンカウント期間中に変動させるVrefの電圧幅よりも小さくすることで、ダウンカウント期間中に、参照信号Vrefと信号電圧Vxとの大小関係を確実に反転させることが可能になる。
また、t=aのタイミングで参照信号Vrefにオフセット電圧を設けると、オフセット電圧は差動アンプ41及び反転アンプ42でそれぞれ増幅される。これにより、反転アンプ42の出力信号VzはVssの近くまで低下する。反転アンプ42の出力信号VzがVssの近くまで低下すると、定電流源トランジスタ122は非飽和領域で動作するので、定電流源トランジスタ122からグランド線L12に流れる電流が減少する。また、ダウンカウントが開始された後の参照信号Vrefと信号電圧Vxとの比較動作時には、差動アンプ41の出力信号Vyの電圧が下がることで、反転トランジスタ121には電源電圧線L11から電流が流れる。また、反転アンプ42の出力信号Vzの電圧が高くなることで、定電流源トランジスタ122は飽和領域で動作する。これにより、グランド線L12に流れる電流が増加する。
先ほど定電流源トランジスタ122の電流が大きく変動する場合の例を説明したが、ダウンカウント開始前に参照信号Vrefにオフセットを設けない場合においても、信号電圧Vxと参照信号Vrefとの大小関係が反転するときに、定電流源トランジスタ122の電流は変動する。例えば、信号電圧Vxと参照信号Vrefとの大小関係が反転する前に、定電流源トランジスタ122のドレイン電圧がVss近くまで下がっていない場合においても、信号電圧Vxと参照信号Vrefとの大小関係が反転すると、反転トランジスタ121には電源電圧線L11から電流が流れる。これにより、反転アンプ42の出力信号Vzが高くなる。反転アンプ42の出力信号Vzが高くなると、定電流源トランジスタ122のドレイン−ソース間電圧Vdsが高くなる。これにより、(式2)に示すチャネル長変調効果(1+λVds)により、定電流源トランジスタ122からグランド線L12に流れる電流が増加する。
Id=β/2×(Vgs−Vt)×(1+λVds) (式2)
上述したように、列並列型AD変換装置を備えるMOS型固体撮像装置においては、1列につき例えば比較器が1つずつ存在する。よって、比較器が一斉に反転したときの定電流源トランジスタ122の電流変動に伴うグランド線L12の電圧変動が大きくなる。そしてこの電圧変動に伴うノイズが問題となる。
具体的には、ある列の比較器31Aの出力信号がまだ反転していない状況において、その隣の列の比較器31Aの出力信号が反転した場合を想定する。この場合、未反転の比較器31Aにおいて、グランド線L12の電圧変動の影響を受け、当該比較器の差動アンプ41及び反転アンプ42に流れる電流が変化すると、この影響が回路ノイズとして画像に現れる。例えば、図7A及び図7Bに示すような横帯状の回路ノイズが発生する。
本実施形態に係る固体撮像装置10Aは、この電源電圧線及びグランド線の電圧変動による回路ノイズを、列毎に配置される複数の比較器31にバイアス電圧Vbiasaを供給する基準電流源回路80と、比較器31Aごとに設けられたサンプルホールド回路50とを備えることによって低減する。具体的には、固体撮像装置10Aは、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaを列毎にサンプルホールドすることによって、この回路ノイズを低減する。この作用について具体的に説明する。
ノイズ低減の一例として、例えば、x列の比較器31A−xの出力信号がまだ反転していない状況において、その隣のi列の比較器31A−iの出力信号が反転した場合を想定する。i列の比較器31A−iの出力信号が反転した際の、グランド線L12の電圧の変動量をΔVとすると、x列の比較器31A−xのグランド線L12の電圧もΔV変動する。
ここで、本実施形態に係る比較器31Aでは、i列の比較器31A−iの出力信号が反転する前に、x列のサンプルホールド回路50にはバイアス電圧Vbiasaが保持される。これにより、x列の定電流源トランジスタ115及び122のゲートにはバイアス電圧Vbiasaが印加され、ソースには接地電位Vssが印加される。よって、定電流源トランジスタ115及び122は(式1)に示すようにゲート−ソース間の電圧差Vgs=(Vbaisa−Vss)に依存して電流を生成する。
本実施形態では、AD変換期間中には、制御信号SH1はLレベルに制御される。よって、x列のサンプルホールドトランジスタ170はOFFされており、x列のサンプルホールド容量173にはVbiasa−Vssの電圧がホールドされている。つまり、サンプルホールド容量173に接続されるグランド線L12の電圧がΔV変動しても、x列のサンプルホールド容量173の両端の電圧差は保持される。よって、x列のサンプルホールド容量173に接続されるバイアス線L15の電圧VG1は、Vbiasa+ΔVとなる。つまり、x列の定電流源トランジスタ115及び122のソース電圧がVssからVss+ΔVに変動した場合、上記の通り、x列の定電流源トランジスタ115及び122のゲート電圧VG1はVbiasa+ΔVとなる。ここで、定電流源トランジスタ115及び122は、(式1)に示すようにゲート−ソース間の電圧差Vgsに依存して電流を供給する。また、ゲート電圧VgはVbiasa+ΔVであり、ソース電圧VsはVss+ΔVであることから、ゲート−ソース間電圧Vgsは、下記(式3)で表される。
Vgs=Vg−Vs=(Vbiasa+ΔV)−(Vss+ΔV)=Vbias−Vss (式3)
つまり、グランド線L12の電圧がΔV変動しても、x列の定電流源トランジスタ115及び122のゲート−ソース間電圧Vgsは変化しない。このように、本実施形態に係る固体撮像装置10Aは、グランド線L12の電圧がΔV変動しても、差動アンプ41及び反転アンプ42に定電流を供給し続けることができる。つまり、本実施形態に係る固体撮像装置10Aは、サンプルホールド回路50に含まれるサンプルホールドトランジスタ170とサンプルホールド容量173との作用により、グランド線L12の電圧変動ΔVの影響を受けずに、差動アンプ41及び反転アンプ42に定電流を供給し続けることができる。
このように、本実施形態に係る固体撮像装置10Aは、比較器31−iの出力信号が反転したことによりグランド線L12の電圧が変動しても、比較器31―xの電流は変動しないので、未反転の差動アンプ41及び反転アンプ42に定電流を供給し続けることができる。これにより、図7A及び図7Bに示すような横帯状のノイズを低減することができる。
さらに、本実施形態では、AD変換期間中に制御信号SH1がLレベルに制御される。これにより、基準電流源回路80を構成するトランジスタ161及び基準電流を供給する参照電流源181が発生するノイズをキャンセルすることができる。この作用について図4のタイミングチャートを用いて説明する。
図4に示す電圧VG1は定電流源トランジスタ115及び122のゲートに供給されるバイアス電圧を示す。実線は本実施形態における電圧VG1を示し、点線はサンプルホールド回路50を用いない場合の電圧VG1を示す。
図4に示すようにサンプルホールド回路50を用いない場合、基準電流源回路80のノイズの影響を受けて、AD変換期間中にバイアス電圧VG1が変動する。電圧VG1の変動要因のうち高周波のノイズとしては、基準電流源回路80を構成するトランジスタの熱ノイズ及び1/fノイズが挙げられる。また、当該変動要因のうち低周波のノイズとしては、AD変換期間中に基準電流源回路80の接地電位が変動することにより、バイアス電圧Vbiasaが変動することが挙げられる。この接地電位の変動要因としては、例えば、AD変換期間中における、比較器31AのAD変換動作による電流変動、及び増幅トランジスタ104及び定電流源トランジスタ142で構成される画素信号読み出し回路による電流変動が挙げられる。
AD変換期間中に、定電流源トランジスタ115及び定電流源トランジスタ122のゲートに供給される電圧VG1が変動した場合、差動アンプ41及び反転アンプ42に供給される電流が変動することで、ノイズが発生する。具体的には、定電流源トランジスタ115及び122のゲートに供給されるバイアス電圧をサンプルホールドしない場合、バイアス電圧Vbiasaは複数列の定電流源トランジスタのゲートに共通に印加される。よって、複数列の比較器31Aに共通のノイズが発生することで横筋状のノイズが発生する。図8に横筋状のノイズ206及び207の一例を示す。横筋状のノイズ206及び207は図8に示すように、画像として横筋状に発生することから、空間にランダムに発生するノイズよりも視認しやすいノイズである。よって、横筋状のノイズ206及び207は、ノイズレベルが小さい場合においても、画質を大きく劣化させる要因となる。
これに対して、本実施形態では、各列に設けられたサンプルホールド回路50によりバイアス電圧Vbiasaはサンプルホールドされる。また、各列のゲート電圧VG1は、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaと電気的に分離される。これにより、AD変換期間中に、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧のノイズが各列の定電流源トランジスタ115及び122に与える影響を抑制することができる。また、各列の定電流源トランジスタ115及び122のゲートは、列毎に電気的に分離されることから、ある列のサンプルホールド回路50に保持されているバイアス電圧にノイズが発生した場合でも、当該ノイズが他の列のバイアス電圧に影響をあたえることを抑制できる。これにより、視認しやすい横筋状のノイズの発生が低減される。
さらに、本実施形態では、サンプルホールド前に基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧のノイズの影響を低減することができる。図4を用いて本作用について説明する。
画素の信号読み出しが開始される前に制御信号SH1がHレベルになることにより、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaが定電流源トランジスタ115及び122のゲート電極に供給される。このとき、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧VbiasaにノイズΔVN1が発生したとする。
次に、制御信号SH1をHレベルからLレベルに切り替える。これにより、サンプルホールド回路50にバイアス電圧Vbiasa+ΔVN1が保持される。
このノイズΔVN1により、リセット成分ΔVがΔV+ΔVN2に変動したとする。
本実施形態では、上述のとおり、AD変換動作において、アップ/ダウンカウンタ32は、1回目のカウント動作としてダウンカウント動作を行い、2回目のカウント動作としてアップカウント動作を行う。これにより、アップ/ダウンカウンタ32内で自動的に(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)の減算処理が行われる。
具体的には、(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)=(信号成分Vsig+リセット成分ΔV+ΔVN2+AD変換器23Aのオフセット成分)−(リセット成分ΔV+ΔVN2+AD変換器23Aのオフセット成分)=(信号成分Vsig)である。つまり、この2回の読み出し動作とアップ/ダウンカウンタ32での減算処理とにより、ノイズΔVN2も除去される。
このように、本実施形態では、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧をAD変換期間中に、サンプルホールドすることにより、例え基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧にノイズが発生した場合においても、CDS処理によりこのノイズの影響を低減することができる。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置10Aは、画素が行列状に2次元配置されてなる画素アレイの駆動回路及び信号処理回路を、当該画素アレイと同一チップ上に集積できるという利点を有する。さらに、固体撮像装置10Aは、画素アレイの各画素を行単位で選択し、その選択行の各画素の信号を同時に列方向(画素列に沿った方向)へと読み出すことができるので、信号出力(読み出し)の高速化を実現できる。これにより、固体撮像装置10Aは、動画撮影機能の向上できるとともに、高速オートフォーカスに対応できる。
さらに、固体撮像装置10Aは、比較器31A−iの出力信号が反転したことに起因してグランド線又は電源電圧線の電圧が変動した場合の、比較器31A−xに流れる電流の変動を抑制できる。これにより、固体撮像装置10Aは、図7A及び図7Bに示すような横帯状のノイズを低減できる。このように、固体撮像装置10Aは、装置の小型化、信号の高速読み出し、及び高画質化を高い次元で両立させることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置10Aの変形例について説明する。なお、以下では、第1の実施形態との違いを中心に説明し、重複する説明は省略する。
第1の実施形態では図3に示すように、差動アンプ41の定電流源トランジスタ115のゲートと、反転アンプ42の定電流源トランジスタ122のゲートとを共通に接続し、かつ、こられの定電流源トランジスタ115と122とにサンプルホールド回路50を共通に設ける構成を説明した。第2の実施形態では、定電流源トランジスタ115と122とに個別にサンプルホールド回路を設ける。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る比較器31C(31C−x、31C−i)の構成を示す回路図である。図9に示す比較器31Cは、定電流源トランジスタ115のゲートに印加されるバイアス電圧を保持するサンプルホールド回路50Aと、定電流源トランジスタ122のゲートに印加されるバイアス電圧を保持するサンプルホールド回路50Bとを備える。
サンプルホールド回路50Aは、サンプルホールドトランジスタ170と、サンプルホールド容量173とを備える。サンプルホールドトランジスタ170は、定電流源トランジスタ115のゲート(バイアス線L15)と、バイアス線L14との間に接続されている。サンプルホールドトランジスタのゲートには制御信号SH1が印加される。サンプルホールド容量173は定電流源トランジスタ115のゲートと、グランド線L12との間に接続されている。このサンプルホールド容量173は、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaを保持する。
サンプルホールド回路50Bは、サンプルホールドトランジスタ176と、サンプルホールド容量177とを備える。サンプルホールドトランジスタ176は、定電流源トランジスタ122のゲート(バイアス線L16)と、バイアス線L14との間に接続されている。サンプルホールドトランジスタ176のゲートには制御信号SH1が印加される。サンプルホールド容量177は定電流源トランジスタ122のゲートと、グランド線L12との間に接続されている。このサンプルホールド容量177は、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧Vbiasaを保持する。
以上の構成により、本実施形態に係る固体撮像装置は、反転アンプ42の出力レベルの変動により、反転アンプ42の定電流源トランジスタ122のゲート電圧が変動した場合における、その変動が入力段である差動アンプ41の定電流源トランジスタ115のゲート電圧に戻る影響(キックバック効果)を低減することができる。
なお、図9に示す例では、定電流源トランジスタ115と122との両方にサンプルホールド回路を設けているが、少なくとも、列内に設けられる1以上のアンプの定電流源トランジスタに対して、少なくとも1つ以上のバイアスサンプルホールド回路を設ければよい。
例えば、図10に示す比較器31D(31D−x、31D−i)のように、反転アンプ42の定電流源トランジスタ122のゲートに対してのみ、サンプルホールド回路50Bを設けてもよい。
この構成により、複数の列間で定電流源トランジスタ122のゲートは電気的に分離される。よって、ある列の反転アンプ42の出力レベルの変動した際の、他の列の定電流源トランジスタ122のゲート電圧が変動を低減することができる。具体的には、比較器31−iの出力信号が反転し、i列の定電流源トランジスタ122のゲート電圧が変動した場合においても、x列の定電流源トランジスタ115及び122のゲート電圧は変動しない。よって、図7A及び図7Bに示すような横帯状のノイズを低減することができる。
ここで、反転アンプ42は、差動アンプ41に比べて、その出力レベルが大きく変動する。つまり、定電流源トランジスタ122のゲート電圧の変動量は、定電流源トランジスタ115のゲート電圧の変動量より大きい。このように、他の列の定電流源トランジスタ115及び122への影響が大きい定電流源トランジスタ122に対してのみサンプルホールド回路を設けることで、回路規模を縮小と、高いノイズ低減効果とを両立できる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置10Aの変形例について説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る比較器31E(31E−x、31E−i)の構成を示す回路図である。図9に示す比較器31Eは、図3に示す比較器31Aの構成に加え、さらに、基準電流源トランジスタ171及びカレントミラートランジスタ172を備える。また、第3の実施形態に係る固体撮像装置は、図3に示す基準電流源回路80の代わりに、基準電流源回路81を備える。
基準電流源回路81は、本発明の第2基準電流源部に相当し、電圧Vbiasbを生成し、生成した電圧Vbiasbをバイアス線L17に出力する。この基準電流源回路81は、トランジスタ162と、トランジスタ162に基準電流を供給する参照電流源182とを備える。参照電流源182には接地電位Vssbが印加されている。
第3の実施形態では、比較器31E内にカレントミラー回路を設ける。また、比較器31E内に基準電流源回路が設けられる。この比較器31E内の基準電流源回路は、本発明の第1基準電流源部に相当し、基準電流源トランジスタ171とカレントミラートランジスタ172とで構成される。
基準電流源トランジスタ171は、バイアス電圧Vbiasbを供給するトランジスタ162とカレントミラー回路を構成する。この基準電流源トランジスタ171は、カレントミラートランジスタ172に電流を供給する。
カレントミラートランジスタ172は、基準電流源トランジスタ171に接続されており、定電流源トランジスタ115及び122とカレントミラー回路を構成する。このカレントミラートランジスタ172は、基準電流源トランジスタ171から電流を供給される電流に基づき所定のバイアス電圧を発生させる。そして、そのバイアス電圧が、定電流源トランジスタ115及び122のゲートに供給される。このように、差動アンプ41及び反転アンプ42に定電流が供給される。
また、本実施形態では、サンプルホールドトランジスタ170の一端がカレントミラートランジスタ172に接続されている。よって、制御信号SH1がLレベルの状態のみならず、画素の信号読み出しが開始される前の制御信号SH1がHレベルの状態においても、定電流源トランジスタ115及び122のゲートは、複数の列間で電気的に分離される。これにより、横筋状のノイズの影響を更に低減することができる。
また、AD変換期間における制御信号SH1がLレベルの状態においても、定電流源トランジスタ115及び122のゲートが、複数の列間で電気的に分離される。これにより、複数列共通に発生するノイズを低減することができる。このように、本実施形態に係る固体撮像装置は、複数列共通に発生するノイズを低減することができるため、図8に示すような横筋状のノイズを低減することができる。
なお、本実施形態では図11に示すように、サンプルホールドトランジスタ170を、定電流源トランジスタ115のゲートとカレントミラートランジスタ172のゲートとの間に設ける例を示したが、定電流源トランジスタ115のゲートに対してバイアス電圧をサンプルホールドする手段を設ければよい。
例えば、図12に示す比較器31F(31F−x、31F−i)ように、カレントミラートランジスタ172のソースとゲートとにサンプルホールドトランジスタ170を設けてもよい。この場合、制御信号SH1をHレベルにすることで定電流源トランジスタ115のゲートにバイアス電圧が印加される。その後、制御信号SH1をLレベルにすることで、サンプルホールド回路50にバイアス電圧が保持される。
(第4の実施形態)
上記第1〜第3の実施形態では、AD変換器に含まれる比較器に対して本発明を適用した例を述べたが、第4の実施形態では、列毎に設けられた信号増幅器に同様の技術を適用する例を説明する。なお、本発明は、ソースが共通に接続される定電流源トランジスタを備えるアンプ全般に適用可能である。
図13は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置10Gの構成を示すブロック図である。図14は、本発明の第4の実施形態に係る信号増幅器24の回路構成例を示す回路図である。
第4の実施形態に係る固体撮像装置10Gの特徴は、列回路20Gが、垂直信号線22と列並列型AD変換器23Aとの間に、画素から出力されるアナログ信号(信号電圧Vx)を増幅する信号増幅器24を備える点と、図14に示すように信号増幅器24内の定電流源に対してサンプルホールド回路70を設ける点とである。
信号増幅器24(24−x、24−i)は、アンプ45と、サンプルホールド回路70とを備える。
アンプ45は、例えば、シングルエンドタイプのソース接地型の反転アンプである。このアンプ45は、信号電圧Vxが入力される入力容量216と、フィードバック容量217と、入力信号を増幅する増幅トランジスタ211と、増幅トランジスタに電流を供給する定電流源トランジスタ215と、信号増幅器24の入出力をリセットするリセットトランジスタ218とを備える。
リセットトランジスタ218は、増幅トランジスタ211のゲートとドレインとの間に接続され、ゲートにはセット信号PSETcが選択的に与えられる。
この信号増幅器24は、定電流源トランジスタ215のゲート電極に供給されるバイアス電圧Vbiasdをサンプルホールドするサンプルホールド回路70を備える点である。このサンプルホールド回路70は、サンプルホールドトランジスタ270とサンプルホールド容量273とを備える。このサンプルホールド回路70は、信号増幅器24が信号電圧Vxを増幅する期間においてバイアス電圧Vbiasdを保持する。また、サンプルホールド回路70は、信号増幅器24が信号電圧Vxを増幅する期間外に、バイアス電圧Vbiasdを取り込み保持する。
サンプルホールド容量273は定電流源トランジスタ215のゲートに電気的に接続されるバイアス線L25と、電源電圧線L21との間に接続されている。サンプルホールドトランジスタ270は、定電流源トランジスタ215及び215のゲートと、電圧Vbiasdが供給されるバイアス線L24との間に接続されている。また、サンプルホールドトランジスタ270のゲートには制御信号SH2が印加される。
また、固体撮像装置10Gは、基準電流源回路82を備える。この基準電流源回路82は、電圧Vbiasdを生成し、生成した電圧Vbiasdをバイアス線L24に出力する。この基準電流源回路82は、トランジスタ261と、トランジスタ261に基準電流を供給する参照電流源281とを備える。
また、電源電圧線L21には電源電圧Vddcが印加されており、グランド線L22には接地電位Vsscが印加されている。
次に、この固体撮像装置10Gの動作を、図15に示すタイミングチャートを用いて説明する。
なお、画素セル11及び行走査回路13の具体的な動作は第1の実施形態と同様なので、説明は省略する。
行走査回路13による行走査によってある行kが選択されると、セット信号PSETcがアクティブ状態(Hレベル)になる。これにより、増幅トランジスタ211の動作点が決定される。その選択行kの画素セル11から垂直信号線22−1〜22−mへの1回目の読み出し動作が安定した後、セット信号PSETcが非アクティブ状態(Lレベル)になる。セット信号PSETcが非アクティブ状態(Lレベル)において、信号増幅器24は、画素セル11から出力されるアナログ信号を増幅する。本実施形態のアンプ45は反転アンプであり、図15に示すように、信号電圧Vxの変動に対して、アンプ45の出力信号Voは反転増幅される。そのため、比較器31Aに係るタイミングチャートの極性は第1の実施形態に対して極性が反転となる。
次に、信号増幅器24の出力信号VoをAD変換するタイミングについて説明する。DAC151から階段波の参照信号VrefがAD変換器23−1〜23−mの各比較器31Aに与えられる。これにより、差動アンプ41において、信号増幅器24で決定される差動対トランジスタ112の入力電圧と、階段波の参照信号Vrefで決定される差動対トランジスタ111の入力電圧との比較動作が行われる。
なお、このAD変換動作は、上述した第1の実施形態の説明において、信号電圧Vxを、信号増幅器24の出力信号Voに置き換えた場合の動作と同様なので説明は省略する。
本実施形態の特徴するところは、制御信号SH2により、少なくともAD変換期間内に、列毎に配置される複数の信号増幅器24に供給されるバイアス電圧Vbiasdをサンプルホールドする点である。
そして図15に示すように、信号電圧Vxが変化する画素信号読み出し開始前に制御信号SH2をLレベルに制御することで、サンプルホールドトランジスタ270がオンする。これにより、基準電流源回路82から、定電流源トランジスタ215のゲート及びサンプルホールド容量273にバイアス電圧Vbiasdが供給される。
ここで、バイアス電圧Vbiasdを供給するトランジスタ261は定電流源トランジスタ215とカレントミラー回路を構成する。よって、参照電流源281から供給される電流をミラーする形で、信号増幅器24に定電流が供給される。例えば、トランジスタ261と定電流源トランジスタ215とのW/Lサイズ比をm:1にすることで、信号増幅器24は、参照電流源281から供給される電流の1/mの定電流を流すことができる。
このように本実施形態に係る固体撮像装置10Gでは、トランジスタ261は定電流源トランジスタ215とカレントミラー回路を構成する。よって、製造ばらつき及び温度変化により、信号増幅器24の定電流源トランジスタ215の特性が変動した場合においても、信号増幅器24に流れる電流を精度よく設定することができる。つまり、固体撮像装置10Gは、製造ばらつき及び温度変化による、信号増幅器24の特性変動を低減することができる。
さらに、複数列に供給される制御信号SH2を同時にLレベルに制御することで、複数列に配置される定電流源トランジスタ215のゲートに、複数列同時にバイアス電圧Vbiasdを供給することができる。これにより、複数の定電流源トランジスタ215に短い期間でバイアス電圧Vbiasdを供給することかできる。
特にデジタルビデオカメラ又はデジタルスチルカメラ等への応用に適した固体撮像装置では列方向に数千個のサンプルホールド回路70を有することになる。よって、列毎にバイアス電圧を順次保持していく場合、画像信号を出力するフレームレート(コマ数)が極端に落ちるという課題を有する。本実施形態では、上記のとおり、複数列同時にバイアス電圧Vbiasdを供給することができるため、フレームレート(コマ数)の落ちを大幅に低減することができる。
次に、制御信号SH2をHレベルからLレベルに制御することで、サンプルホールドトランジスタ270をオフする。サンプルホールドトランジスタ270がオフすると、基準電流源回路82から供給されるバイアス電圧Vbiasdは列毎に電気的に分離される。これにより、サンプルホールド容量273にバイアス電圧Vbiasdがサンプルホールドされる。例えば、図14に示す、x列及びi列の電圧VG2がそれぞれバイアス電圧Vbiasdの電圧レベルを維持する。これにより、信号増幅器24は定電流を供給し続けることができる。
次に、図15に示すようにAD変換が終了すると、制御信号SH2をHレベルからLレベルに制御する。これにより、再びサンプルホールドトランジスタ270がオンする。よって、基準電流源回路82から、定電流源トランジスタ215のゲート及びサンプルホールド容量273にバイアス電圧Vbiasdを供給することができる。
ここで、電源電圧線及びグランド線の電圧変動による回路ノイズについて考える。
ノイズ低減の一例として、例えば、i列の信号増幅器24−iの入力信号が変動し、x列の入力信号が変動しない状況を想定する。
信号増幅器24−iに入力される信号の電圧レベルが変動すると、電圧レベルに応じて、信号増幅器24−iに含まれる定電流源トランジスタ215、又は増幅トランジスタ211に充放電電流が発生する。
ここで、図16A及び図16Bに示すように、第iから第j列に周囲よりも明るい被写体203が存在する画像の例を説明する。この場合、第iから第j列の信号増幅器24の出力信号は大きく変動する。これにより、第iから第j列の定電流源トランジスタ215、又は増幅トランジスタ211が飽和領域で動作することができなくなるので、これらのトランジスタに流れる電流が大きく変動する。これにより、グランド線L22又は電源電圧線L21の電圧が変動する。その結果、図16A及び図16Bに示すように、明るい被写体203の左右に位置する第1列から第i−1列の領域204と、第j+1列から第m列の領域205とに白い帯状のノイズ、又は黒い帯状のノイズが発生する。
上述したように、ある列での信号増幅器24の出力信号が大きく変動し、すぐ隣の信号増幅器24の出力レベルが小さい状況を想定した場合、出力レベルが小さい信号増幅器24において、グランド線L22の電圧変動の影響を受け、当該信号増幅器24のアンプ45に流れる電流が変化する。この影響が回路ノイズとして画像に現れる。特に、列並列型AD変換装置を備えるCMOS固体撮像装置では、1列につき例えば比較器が1つずつ存在する。よって、比較器が一斉に反転したときの電源電圧線L21の変動が大きくなるため、例えば図16A及び図16Bに示すような横帯状の回路ノイズとして問題となる。
また、利得の大きくいソース接地型の信号増幅器24を用いた場合、図16A及び図16Bに示すような横帯状の回路ノイズの影響がより顕著になる。その理由は、まず信号増幅器24の利得が高い場合、低い入力レベルの場合においても、アンプ45の出力信号は大きく変動する。よって、強い光が入射されない場合においても、定電流源トランジスタ215、又は増幅トランジスタ211が飽和領域で動作することができなくなるからである。
また、ソース接地型の信号増幅器24の場合、利得を大きくすると、帯域が狭くなる。つまり、定電流源トランジスタ215、又は増幅トランジスタ211が飽和領域で動作しない場合においても、帯域が狭くなることで出力信号が安定するまでにかかる期間が長くなる。よって、グランド線L12の電圧が変動する期間、つまりアンプ45に流れる電流が変化する期間が長くなる。これにより、横帯状の回路ノイズの影響がより顕著になる。
本実施形態に係る信号増幅器24においては、この電源/グランドの電圧変動による回路ノイズを、基準電流源回路82と、信号増幅器24ごとに設けられたサンプルホールド回路70とを備えることによって低減する。具体的には、固体撮像装置10Gは、基準電流源回路82から供給されるバイアス電圧Vbiasdを列毎にサンプルホールドすることによって、この回路ノイズを低減する。この作用について具体的に説明する。
ノイズ低減の一例として、i列の出力信号が大きく変動し、x列の信号電圧の電圧レベルが小さい状況を想定する。i列の出力信号が大きく変動することで、電源電圧線L21の電圧が変動する。この変動量をΔVとすると、x列の信号増幅器24−xの電源電圧線L21の電圧もΔV変動する。
これに対して、本実施形態では、i列の信号増幅器24−iの出力信号が大きく変動する前に、x列のサンプルホールド回路70にバイアス電圧Vbiasdが保持される。これにより、x列の定電流源トランジスタ215のゲートにはバイアス電圧Vbiasdが印加され、ソースには電源電圧Vddcが印加される。よって、定電流源トランジスタ215は、(式1)に示すようにゲート−ソース間の電圧差Vgs=(Vbaisd−Vddc)に依存して電流を生成する。
本実施形態では、AD変換期間中には、制御信号SH2はHレベルに制御される。よって、x列のサンプルホールドトランジスタ270はOFFされており、x列のサンプルホールド容量273にはVbiasdの−Vddcの電圧がホールドされている。つまり、サンプルホールド容量273に接続される電源電圧線L21がΔV変動しても、x列のサンプルホールド容量273の両端の電圧差は保持される。よって、x列のサンプルホールド容量273に接続されるバイアス線L25の電圧VG2はVbiasd+ΔVとなる。つまり、x列の定電流源トランジスタ215のソース電圧がVddcからVddc+ΔVに変動した場合、上記の通り、x列の定電流源トランジスタ215のゲート電圧VG2はVbiasd+ΔVとなる。ここで、定電流源トランジスタ215は、(式1)に示すようにゲート−ソース間の電圧差Vgsに依存して電流を供給する。ゲート電圧VgはVbiasd+ΔVであり、ソース電圧VsはVddc+ΔVでることから、ゲート−ソース間電圧Vgsは、下記(式4)で表される。
Vgs=Vg−Vs=(Vbiasd+ΔV)−(Vddc+ΔV)=Vbias−Vddc (式4)
つまり、電源電圧線L21の電圧がΔV変動しても、x列の定電流源トランジスタ215のゲート−ソース間電圧Vgsは変化しない。このように、本実施形態に係る固体撮像装置10Gは、電源電圧線L21の電圧がΔV変動しても、信号増幅器24に定電流を供給し続けることができる。つまり、本実施形態に係る固体撮像装置10Gは、サンプルホールド回路70に含まれるサンプルホールドトランジスタ270とサンプルホールド容量273との作用により、電源電圧線L21の電圧変動ΔVの影響を受けずに、信号増幅器24に定電流を供給し続けることができる。
このように、本実施形態に係る固体撮像装置10Gは、信号増幅器24−iの出力信号の電圧レベルが大きく変動したことにより電源電圧線L21の電圧が変動しても、信号増幅器24−xの電流は変動しないので、出力信号が小さい信号増幅器24−xに対して定電流を供給し続けることができる。これにより、図16A及び図16Bに示すような横帯状のノイズを低減することができる。
さらに、本実施形態では、AD変換期間中に制御信号SH2がHレベルに制御される。これにより、基準電流源回路82を構成するトランジスタ261及び基準電流を供給する参照電流源281が発生するノイズをキャンセルすることができる。この作用について図15のタイミングチャートを用いて説明する。
図15に示す電圧VG2は定電流源トランジスタ215のゲートに供給されるバイアス電圧を示す。実線は本実施形態におけるバイアス電圧VG2を示し、点線はサンプルホールド回路70を用いない場合の電圧VG2を示す。
図15に示すようにサンプルホールド回路70を用いない場合、基準電流源回路82のノイズの影響を受けて、AD変換期間中にバイアス電圧VG2が変動する。電圧VG2の変動要因のうち高周波のノイズとしては、基準電流源回路82を構成するトランジスタの熱ノイズ及び1/fノイズが挙げられる。また、当該変動要因のうち低周波のノイズとしては、AD変換期間中に基準電流源回路82の接地電位が変動することにより、バイアス電圧Vbiasdが変動することが挙げられる。この接地電位の変動要因としては、例えば、AD変換期間中における、信号増幅器24の電流変動による電流変動、及び増幅トランジスタ104及び定電流源トランジスタ142で構成される画素信号読み出し回路による電流変動が挙げられる。
AD変換期間中に、定電流源トランジスタ215のゲートに供給される電圧VG2が変動した場合、信号増幅器24に供給される電流が変動することで、ノイズが発生する。具体的には、定電流源トランジスタ215のゲートに供給されるバイアス電圧をサンプルホールドしない場合、バイアス電圧Vbiasdは複数列の定電流源トランジスタ215のゲートに共通に印加される。よって、複数列の信号増幅器24に共通のノイズが発生することで横筋状のノイズが発生する。横筋状のノイズは図8に示すように、画像として横筋状に発生することから、空間にランダムに発生するノイズよりも視認しやすいノイズである。よって、このノイズは、ノイズレベルが小さい場合においても、画質を大きく劣化させる要因となる。
これに対して、本実施形態では、各列に設けられたサンプルホールド回路70によりバイアス電圧Vbiasdはサンプルホールドされる。また、各列のゲート電圧VG2は、基準電流源回路82から供給されるバイアス電圧Vbiasdと電気的に分離される。これにより、AD変換期間中に、基準電流源回路82から供給されるバイアス電圧のノイズが各列の定電流源トランジスタ215に与える影響を抑制することができる。また、各列の定電流源トランジスタ215のゲートは各々電気的に分離されることから、ある列のサンプルホールド回路70に保持されるバイアス電圧にノイズが発生した場合でも、当該ノイズが他の列のバイアス電圧に影響をバイアス電圧に影響をあたることを抑制できる。これにより、視認しやすい横筋状のノイズの発生が低減される。
さらに、本実施形態では、サンプルホールド前に基準電流源回路82から供給されるバイアス電圧のノイズの影響を低減することができる。図15を用いて本作用について説明する。
画素の信号読み出しが開始される前に制御信号SH2がLレベルになることにより、基準電流源回路82から供給されるバイアス電圧Vbiasdが定電流源トランジスタ215のゲートに供給される。このとき、基準電流源回路82から供給されるバイアス電圧VbiasdにノイズΔVN1が発生したとする。
次に、制御信号SH2をLレベルからHレベルに切り替える。これにより、サンプルホールド回路70にバイアス電圧Vbiasd+ΔVN1が保持される。
このノイズΔVN1により、リセット成分ΔVがΔV+ΔVN2に変動したとする。
本実施形態では、上述のとおり、AD変換動作において、アップ/ダウンカウンタ32は、1回目のカウント動作としてダウンカウント動作を行い、2回目のカウント動作としてアップカウント動作を行う。これにより、アップ/ダウンカウンタ32内で自動的に(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)の減算処理が行われる。
具体的には、(2回目の比較期間)−(1回目の比較期間)=(信号成分Vsig+リセット成分ΔV+ΔVN2+AD変換器23Aのオフセット成分)−(リセット成分ΔV+ΔVN2+AD変換器23Aのオフセット成分)=(信号成分Vsig)である。つまり、この2回の読み出し動作とアップ/ダウンカウンタ32での減算処理とにより、ノイズΔVN2も除去される。
このように、本実施形態では、基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧をAD変換期間中に、サンプルホールドすることにより、例え基準電流源回路80から供給されるバイアス電圧にノイズが発生した場合においても、CDS処理によりこのノイズの影響を低減することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置は、上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置の特徴に加え、比較動作が終わった比較器をパワーダウン状態にする。これにより、比較器で消費される電力を低減できる。
図17は、本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置10Hの構成を示すブロック図である。本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置10Hは、上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置10Aの構成に加え、さらに、カラム処理部14Hに含まれるAD変換器23H(列回路20H)がパワーダウン制御部51を備える点を特徴とする。このパワーダウン制御部51は、比較器31Hとアップ/ダウンカウンタ32との間に配置されており、比較器31Hを流れる電流を制御する。
図18は、比較器31H及びパワーダウン制御部51の回路図である。
図18に示す比較器31Hは、第1の実施形態に係る比較器31Aの構成に加え、さらに、比較器31Hの電流を制御するためのトランジスタ175を備える。トランジスタ175は、定電流源トランジスタ115のゲート及び122のゲートと、グランド線L12との間に接続されている。
パワーダウン制御部51は、フリップフロップ511を含み、比較器31Hからの出力信号VcoがLレベルからHレベルに反転したタイミングで、パワーダウン信号VpdをHレベルにする。パワーダウン信号Vpdは、比較器31Hに入力される。パワーダウン信号VpdがLレベルの場合、比較器31Hは動作状態であり、パワーダウン信号VpdがHレベルの場合、比較器31Hは停止(パワーダウン状態)である。つまり、パワーダウン制御部51は、出力信号VcoがHレベルからLレベルに反転したタイミングで、比較器31Hへの電力の供給を停止する。具体的には、パワーダウン制御部51は比較器31Hへの駆動電流の供給を停止する。
より具体的には、パワーダウン信号VpdがHレベルになると、トランジスタ175がオンする。これにより、定電流源トランジスタ115及び122がオフする。よって、比較器31Hを構成する差動アンプ41及び反転アンプ42に駆動電流が供給されないので、比較器31Hは停止状態となる。
ノイズ低減の一例として、x列の比較器31H−xの出力信号がまだ反転しない状況において、i列の比較器31H−iの出力信号が反転した場合を想定する。i列の比較器31H−iの出力信号が反転することにより、i列のアンプ40の電流が停止する。これにより、グランド線L12の電圧が変動する。この変動量をΔVとすると、隣のx列の比較器31H−xのグランド線L12の電圧もΔV変動する。
このような場合でも、上述した第1の実施形態と同様に、AD変換期間において、x列の定電流源トランジスタ115のゲートと、i列の定電流源トランジスタ115のゲートとは電気的に分離されおり、i列及びx列のゲートの電圧VG1が各々サンプルホールドされる。これにより、x列の基準電流源トランジスタ171とカレントミラートランジスタ172とで形成されるカレントミラー回路は、i列のアンプ40によるグランド線L12の電圧変動の影響を受けずに、x列のアンプ40に定電流を供給することができる。これにより、図7A及び図7Bに示すようなノイズを低減することができる。
なお、比較器31Hの構成は、図18に示す構成に限定されるものではなく、同様の機能を有する構成であればよい。例えば、図19に示す比較器31Iのように、トランジスタ178をカレントミラー回路内に設けてもよい。この構成では、パワーダウン信号VpdがHレベルになると、トランジスタ175がオンし、トランジスタ178がオフする。これにより、カレントミラートランジスタ172と、定電流源トランジスタ115及び122とがオフする。よって、比較器31Iに含まれるアンプ40に駆動電流が供給されないので、比較器31Iは停止状態となる。
なお、上記第1〜第5の実施形態では、サンプルホールド部が、バイアス電圧を保持するサンプルホールド容量を備える例を説明したが、このサンプルホールド容量は、専用の容量素子であってもよいし、寄生容量をサンプルホールド容量として用いてもよい。この寄生容量とは、定電流トランジスタのゲートと基板との間の容量及びゲート−ソース間容量をサンプルホールド容量である。
また、上記第1〜第5の実施形態では、比較器を含むAD変換器が画素ピッチに合わせて画素列の数だけ、即ち画素列に対して1対1の対応関係で配置されている場合を例に説明したが、本発明はこの適用例に限られるものではない。つまり、複数本の垂直信号線22に対して1つのAD変換器を配置してもよい。この場合、このAD変換器は、時分割で対応する複数本の垂直信号線22に出力された信号電圧をAD変換する。
また、上記各実施形態では、画素セル11から垂直信号線22−1、22−2、…、22−mを通して出力される画素信号(アナログ信号)を、列回路において、AD変換、又は信号増幅する例を説明したが、これは一例に過ぎない。例えば、複数の画素セル11の各々に、信号増幅器及びAD変換器の少なくとも一方が内蔵される場合にも本発明を適用できる。この場合、当該画素セル11に内蔵される信号増幅器及びAD変換器の少なくとも一方に、上述したAD変換器及び信号増幅器と同様の技術を適用すればよい。
また、上記実施形態では、AD変換器が、時間を計測することによってデジタル信号を得る例に説明したが、これは一例にすぎず、本発明は、他の構成のAD変換器にも適用できる。さらに、本発明は、列毎に1又は複数配置されるアンプを含み、当該アンプ内の定電流源トランジスタのソースが複数列間で共通に接続される信号増幅器及びAD変換器全般に対して適用可能である。
さらに、上記各実施形態では、被写体からの像光の光量分布を画素単位で物理量分布として検知する固体撮像装置、例えばMOSイメージセンサを例に挙げて説明したが、本発明はこの適用例に限られるものではない。例えば、本発明は、MOSイメージセンサ以外の、X−Yアドレス方式を用い、かつ、列並列アンプ、又は列並列型AD変換装置を搭載した固体撮像装置全般に対して同様に適用可能である。さらに、本発明は、X−Yアドレス方式を用い、かつ、列並列アンプ、又は列並列型AD変換装置を搭載した、物理量分布を検知する物理量分布検出装置全般に適用で可能である。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態では、上記した第1〜第5まで実施形態に係る固体撮像装置を備える撮像装置について説明する。この撮像装置は、例えば、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、又は、携帯電話等のモバイル機器向けカメラモジュール等である。
図20は、本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。図20に示すように、本実施形態に係る撮像装置は、レンズ61を含む光学系と、撮像デバイス62と、カメラ信号処理回路63と、システムコントローラ64とを備える。
レンズ61は、被写体からの像光を撮像デバイス62の撮像面に結像する。撮像デバイス62は、レンズ61によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換し、変換することで得られた画像信号を出力する。この撮像デバイス62として、上述した各実施形態に係る固体撮像装置が用いられる。
カメラ信号処理回路63は、撮像デバイス62から出力される画像信号に対して種々の信号処理を行う。
システムコントローラ64は、撮像デバイス62及びカメラ信号処理回路63を制御する。例えば、撮像デバイス62は、通常フレームレートモードと高速フレームレートモードとを有する。さらに、撮像デバイス62はこれらのモードに応じて、AD変換動作を制御する。ここで、通常フレームレートモードとは、全ての画素の情報を読み出すプログレッシブ走査方式における動作モードである。また、高速フレームレートモードとは、通常フレームレートモード時に比べて、画素の露光時間を1/Mに設定することでフレームレートをM倍に上げる動作モードである。このような場合には、システムコントローラ64は、外部からの指令に応じてこの動作モードの切り替え制御を行う。
以上により、本発明の第6の実施形態に係る撮像装置は、撮像デバイス62として上述した各実施形態に係る固体撮像装置を用いることで、CDS処理では除去できないノイズをも比較器で低減できる。これにより、当該撮像装置は、イメージセンサとしてのS/Nを向上できるので、画質を大幅に向上できる利点がある。
以上、本発明の実施形態に係る固体撮像装置及び撮像装置について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態に係る固体撮像装置に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、本発明の実施形態に係る、固体撮像装置又は撮像装置の機能の一部を、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、上記実施形態1〜6に係る、固体撮像装置、撮像装置、及びそれらの変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、トランジスタ等のn型及びp型等は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、これらを反転させることで、同等の結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、上記説明では、MOSトランジスタを用いた例を示したが、他のトランジスタを用いてもよい。
また、上記回路図に示す回路構成は、一例であり、本発明は上記回路構成に限定されない。つまり、上記回路構成と同様に、本発明の特徴的な機能を実現できる回路も本発明に含まれる。例えば、上記回路構成と同様の機能を実現できる範囲で、ある素子に対して、直列又は並列に、スイッチング素子(トランジスタ)、抵抗素子、又は容量素子等の素子を接続したものも本発明に含まれる。言い換えると、上記実施形態における「接続される」とは、2つの端子(ノード)が直接接続される場合に限定されるものではなく、同様の機能が実現できる範囲において、当該2つの端子(ノード)が、素子を介して接続される場合も含む。
更に、本発明の主旨を逸脱しない限り、本実施形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
本発明は、固体撮像装置に適用できる。また、本発明は固体撮像装置を用いるデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ及び携帯電話機器等に適用できる。
10、10A、10G、10H 固体撮像装置
11、11−i、11−x 画素セル
12 画素アレイ
13 行走査回路
14、14A、14H カラム処理部
15 参照信号生成部
16 列走査回路
17 水平出力線
18 タイミング制御回路
20、20−1〜20−m、20G、20G−1〜20G−m、20H、20H−1〜20H−m 列回路
21、21−1〜21−n 行制御線
22、22−1〜22−m、22−i、22−x 垂直信号線
23、23−1〜23−m、23A、23A−1〜23A−m、23H、23H−1〜23H−m AD変換器
24、24−i、24−x 信号増幅器
31、31A、31A−i、31A−x、31B、31B−i、31B−x、31C、31C−i、31C−x、31D、31D−i、31D−x、31E、31E−i、31E−x、31F、31F−i、31F−x、31H、31H−i、31H−x、31I、31I−i、31I−x 比較器
32 アップ/ダウンカウンタ
33 転送スイッチ
34 メモリ
35、35−1〜35−m、35−i、35−x 定電流源
40、45 アンプ
41 差動アンプ
42 反転アンプ
43 インバータ
50、50A、50B、70 サンプルホールド回路
51 パワーダウン制御部
61 レンズ
62 撮像デバイス
63 カメラ信号処理回路
64 システムコントローラ
80、81、82 基準電流源回路
101 光電変換素子
102 転送トランジスタ
103、218 リセットトランジスタ
104、211 増幅トランジスタ
105 フローティングディフュージョン(FD)
111、112 差動対トランジスタ
113、114 能動負荷トランジスタ
115、122、142、215 定電流源トランジスタ
116、117、124 容量素子
118、119、123 スイッチトランジスタ
121 反転トランジスタ
131、132、141、161、162、175、178、261 トランジスタ
170、176、270 サンプルホールドトランジスタ
171 基準電流源トランジスタ
172 カレントミラートランジスタ
173、177、273 サンプルホールド容量
181、182、281 参照電流源
200、203 被写体
201、202、204、205 領域
206、207 ノイズ
216 入力容量
217 フィードバック容量
511 フリップフロップ
CK クロック
CS1、CS2、CS3 制御信号
L11、L21 電源電圧線
L12、L22 グランド線
L14、L15、L16、L17、L24、L25 バイアス線
MCK マスタークロック
PSET、PSETc セット信号
SH1、SH2 制御信号
Vbiasa、Vbiasb、Vbiasd、VG、VG1、VG2 電圧
Vdd、Vdda、Vddc 電源電圧
Vfd 電圧
Vref 参照信号
Vsig 信号成分
Vss、Vssb、Vssc接地電位
Vx 信号電圧
Vco、Vo、Vy、Vz 出力信号

Claims (13)

  1. 受光量に応じて信号電荷を生成する光電変換素子と、前記信号電荷を増幅することで信号電圧を生成する増幅トランジスタとを各々が含み、行列状に配置された複数の画素セルと、
    列毎に一つ設けられており、前記複数の画素セルのうち対応する列に配置された複数の画素セルにより生成された前記信号電圧が出力される複数の垂直信号線と、
    1以上の列毎に一つ設けられており、対応する列に配置された前記垂直信号線に出力された前記信号電圧が入力される複数の列回路とを備える固体撮像装置であって、
    前記複数の列回路の各々は、
    前記信号電圧に基づく入力信号が入力され、定電流源トランジスタを含むアンプを備え、
    前記固体撮像装置は、さらに、
    前記複数の列回路に含まれる複数の前記定電流源トランジスタのゲートに第1バイアス電圧を供給する基準電流源回路を備え、
    前記複数の列回路の各々は、さらに、
    前記第1バイアス電圧を保持するサンプルホールド回路を備え
    前記複数の列回路の各々は、前記信号電圧をデジタル信号に変換するAD変換部を備え、
    前記AD変換部は、前記信号電圧と参照信号とを比較する比較器を備え、
    前記アンプは、前記比較器に含まれ、前記信号電圧と前記参照信号とが入力されるアンプであり、
    前記列回路は、さらに、
    比較動作が終わった前記比較器を停止させるパワーダウン制御部を備える
    固体撮像装置。
  2. 前記サンプルホールド回路は、前記比較器が前記参照信号と前記信号電圧とを比較する期間において、前記第1バイアス電圧を保持する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記アンプは、
    前記信号電圧と参照信号とを比較する差動アンプと、
    前記定電流源トランジスタを含み、前記差動アンプの出力信号を増幅する増幅アンプとを備え、
    前記サンプルホールド回路は、前記差動アンプが参照信号と前記信号電圧とを比較する期間において、前記第1バイアス電圧を保持する
    請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記複数の列回路の各々は、前記アンプを含み、前記信号電圧を増幅する信号増幅器を備え、
    前記サンプルホールド回路は、前記信号増幅器が前記信号電圧を増幅する期間において、前記第1バイアス電圧を保持する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記サンプルホールド回路は、
    前記定電流源トランジスタのゲートと前記基準電流源回路との間に接続されたサンプルホールドトランジスタと、
    前記定電流源トランジスタのゲートに接続されたサンプルホールド容量とを備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記固体撮像装置は、さらに、前記基準電流源回路と、前記複数の列回路に含まれる複数の前記サンプルホールド回路とに接続されているバイアス線を備え、
    前記基準電流源回路は、前記バイアス線を介して、前記複数の定電流源トランジスタのゲートに前記第1バイアス電圧を供給する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記基準電流源回路は、
    前記定電流源トランジスタとカレントミラー回路を形成するトランジスタと、
    前記トランジスタに基準電流を供給する参照電流源とを備える
    請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 受光量に応じて信号電荷を生成する光電変換素子と、前記信号電荷を増幅することで信号電圧を生成する増幅トランジスタとを各々が含み、行列状に配置された複数の画素セルと、
    列毎に一つ設けられており、前記複数の画素セルのうち対応する列に配置された複数の画素セルにより生成された前記信号電圧が出力される複数の垂直信号線と、
    1以上の列毎に一つ設けられており、対応する列に配置された前記垂直信号線に出力された前記信号電圧が入力される複数の列回路とを備える固体撮像装置であって、
    前記複数の列回路の各々は、
    前記信号電圧に基づく入力信号が入力され、定電流源トランジスタを含むアンプを備え、
    前記固体撮像装置は、さらに、
    前記複数の列回路に含まれる複数の前記定電流源トランジスタのゲートに第1バイアス電圧を供給する基準電流源回路を備え、
    前記複数の列回路の各々は、さらに、
    前記第1バイアス電圧を保持するサンプルホールド回路を備え、
    前記基準電流源回路は、前記列回路ごとに一つ設けられた複数の第1基準電流源部を備え、
    前記複数の第1基準電流源部の各々は、
    前記定電流源トランジスタとカレントミラー回路を構成し、前記定電流源トランジスタのゲートに前記第1バイアス電圧を供給するカレントミラートランジスタと、
    前記カレントミラートランジスタに対して基準電流を供給する参照電流源トランジスタとを備える
    体撮像装置。
  9. 前記基準電流源回路は、さらに、
    前記複数の第1基準電流源部に含まれる複数の前記参照電流源トランジスタのゲートに接続されているバイアス線と、
    前記バイアス線を介して、前記複数の参照電流源トランジスタのゲートに第2バイアス電圧を供給する第2基準電流源部とを備える
    請求項8記載の固体撮像装置。
  10. 前記サンプルホールド回路は、前記比較器が参照信号と前記信号電圧とを比較する期間外に、前記第1バイアス電圧を取り込み保持する
    請求項2記載の固体撮像装置。
  11. 前記サンプルホールド回路は、前記信号増幅器が前記信号電圧を増幅する期間外に、前記第1バイアス電圧を取り込み保持する
    請求項4記載の固体撮像装置。
  12. 前記アンプはソース接地型アンプである
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備える
    撮像装置。
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