JP6083042B2 - 遊技板及び遊技板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技板及び遊技板の製造方法に関する。
従来から、パチンコ機をはじめとする遊技機には、遊技板が取り付けられているものが多く用いられている。遊技板としては、ベニヤ板等の板材に化粧シートを貼り付けたものが従来から多く用いられている。また、近年では、ベニヤ板等に代えて合成樹脂製の板材を使用するものも多くなっている。例えば、特許文献1には、樹脂材料の板状の基材にスリット状の溝部を複数形成した遊技板が開示されている。
特開2008−228947号公報
一般に、合成樹脂製の板材を基材として用いた遊技板の場合、基材の表面に各種絵柄層等を設けることが行われる。この各種絵柄層等を設ける場合には、該各種絵柄層等をフィルム上に印刷した転写フィルムを用いて、基材の表面に各種絵柄層等を転写することが一般的に行われている。従来の遊技板では、各種絵柄層等をグラビア印刷によりフィルム上に印刷することが一般的に行われていた。しかし、グラビア印刷の場合には、印刷時における細かい描写が出にくく、絵柄の輪郭をシャープに出しにくいという問題があった。また、グラビア印刷を用いて各種絵柄層等をフィルムに印刷する場合には、ロール状に巻かれたフィルムの長尺体に対して連続的に各種絵柄層等を印刷して転写フィルムを形成し、この転写フィルムを用いてシート状に形成された基材の表面に連続的に印刷しなければならないので、少数の遊技板を製造する場合における製造コストが大幅に増加してしまうという問題もあった。また、グラビア印刷は、各色ごとに分けて順次印刷するので、フィルム上に印刷する絵柄によって複数の色を使用する場合には、印刷工程が大幅に増加してしまうという問題もある。また、この場合、印刷を行う際に使用する版型を各色ごとに製造しなければならないため、製造コスト及び製造工程も大幅に増加するという問題もあった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、絵柄をよりきれいに見せることができる遊技板を提供することを目的とする。また、本発明は、製造効率及び製造コストを大幅に低減することができ、また生産時の個数が少ない場合にも安価に遊技板を製造することが可能な遊技板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技板は、
(1)少なくとも、接着層、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層を保護するためのハードコート層が、前記接着層を最上層とするように枚葉のシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、熱転写により、前記接着層と、前記シルク印刷絵柄層と、前記ハードコート層とを、板状に形成された基材上に順次積層したことを特徴とする遊技板、
(2)少なくとも、接着層、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層、前記オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層が、前記接着層を最上層とするように枚葉のシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、熱転写により、前記接着層と、前記オフセット印刷絵柄層と、前記ハードコート層とを、板状に形成された基材上に順次積層したことを特徴とする遊技板、
(3)少なくとも、接着層、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層及び少なくとも前記オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層が、前記接着層を最上層とするように枚葉のシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、熱転写により、前記接着層と、前記シルク印刷絵柄層と、前記オフセット印刷絵柄層と、前記ハードコート層とを、板状に形成された基材上に順次積層したことを特徴とする遊技板、
(4)基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第1の領域と、基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層、オフセット印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第2の領域と、を有する上記(3)記載の遊技板、
(5)シルク印刷絵柄層の上側又はオフセット印刷絵柄層の下側に金属薄膜層を設けた、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の遊技板、
(6)接着層の上側に隠蔽層を設けた、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の遊技板、
を要旨とする。
また、本発明に係る遊技板の製造方法は、
(7)接着層、前記接着層の下側に積層されシルク印刷により形成されているシルク印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層の下側に積層され該シルク印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、前記剥離層の下側に設けられた枚葉のシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、前記フィルム部材及び剥離層を剥離して遊技板を製造することを特徴とする遊技板の製造方法、
(8)接着層、前記接着層の下側に積層されオフセット印刷により形成されているオフセット印刷絵柄層、前記オフセット印刷絵柄層の下側に積層され該オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、前記剥離層の下側に設けられた枚葉のシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、前記フィルム部材及び剥離層を剥離して遊技板を製造することを特徴とする遊技板の製造方法、
(9)接着層、前記接着層の下側に積層されシルク印刷により形成されているシルク印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層の下側に積層されオフセット印刷により形成されているオフセット印刷絵柄層、少なくともオフセット印刷絵柄層の下側に積層され、少なくとも前記オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、及び前記剥離層の下側に設けられた枚葉のシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、前記フィルム部材及び剥離層を剥離して遊技板を製造することを特徴とする遊技板の製造方法、
(10)遊技板は、基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第1の領域と、基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層、オフセット印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第2の領域と、を有する上記(9)記載の遊技板の製造方法、
(11)シルク印刷絵柄層の上側又はオフセット印刷絵柄層の下側に金属薄膜層を設けた、上記(7)〜(10)のいずれかに記載の遊技板の製造方法、
(12)接着層の上側に隠蔽層を設けた、上記(7)〜(11)のいずれかに記載の遊技板の製造方法、
を要旨とする。
本発明に係る遊技板は、少なくとも、接着層、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層又は/及びオフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層を保護するためのハードコート層が、前記接着層を最上層とするようにシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、熱転写により、前記接着層と、前記シルク印刷絵柄層又は/及び前記オフセット印刷絵柄層と、前記ハードコート層とを、板状に形成された基材上に順次積層したので、絵柄をより鮮明にすることができ、かつこの鮮明な絵柄を長期間良好な状態に維持することができる。
本発明に係る遊技板の製造方法は、接着層、前記接着層の下側に積層されシルク印刷により形成されているシルク印刷絵柄層又は/及びオフセット印刷により形成されているオフセット印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層の下側に積層され該シルク印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、前記剥離層の下側に設けられたシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、前記フィルム部材及び剥離層を剥離して遊技板を製造するので、遊技板を大量生産又は少量生産するいずれの場合にも低コストで対応することができる。また、本発明に係る遊技板の製造方法では、絵柄の多色印刷を短時間で行うことができ、また印刷された絵柄も、細かいドットにより形成されたきめ細やかな配色を施し、よりきれいな絵柄を形成することができる。
(a)図は、本発明に係る遊技板の第1の実施の形態の例を表す断面図であり、(b)図は、遊技板の製造に使用される熱転写フィルムの例を表す断面図である。 第1の実施の形態に係る遊技板の製造方法を示す説明図である。 (a)図は、本発明に係る遊技板の第2の実施の形態の例を表す断面図であり、(b)図は、遊技板の製造に使用される熱転写フィルムの例を表す断面図である。 (a)図は、本発明に係る遊技板の第3の実施の形態の例を表す断面図であり、(b)図は、遊技板の製造に使用される熱転写フィルムの例を表す断面図である。 本発明に係る遊技板の第4の実施の形態の例を表す断面図である。 (a)図は、本発明に係る遊技板の第5の実施の形態の例を表す断面図であり、(b)図は、遊技板の製造に使用される熱転写フィルムの例を表す断面図である。 (a)図は、本発明に係る遊技板の第6の実施の形態の例を表す断面図であり、(b)図は、遊技板の製造に使用される熱転写フィルムの例を表す断面図である。 (a)図は、本発明に係る遊技板の第7の実施の形態の例を表す断面図であり、(b)図は、遊技板の製造に使用される熱転写フィルムの例を表す断面図である。
本発明に係る遊技板の構成を以下において具体的に説明する。図1(a)は、本発明に係る遊技板の第1の実施の形態の例を示す断面図である。第1の実施の形態に係る遊技板1は、少なくとも、接着層3、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層4、シルク印刷絵柄層4を保護するためのハードコート層5が、接着層3を最上層とするようにシート状のフィルム部材7の上に順次積層された熱転写フィルム8を用いて、熱転写により、接着層3と、シルク印刷絵柄層4と、ハードコート層5とを、板状に形成された基材2上に順次積層したことを特徴とするものである。
図1(a)に示すように、本実施の形態の遊技板1は、基材2の上に、接着層3、シルク印刷絵柄層4及びハードコート層5が順次積層されて形成されている。基材2は、板状に形成されている遊技板1のベースとなる部材であり、図示しない遊技機に組み付けることが可能な大きさに形成されている。基材2の厚さは、10〜20mmのものが好ましい。基材2は、例えば透光性を有する材料で形成することが好ましく、透光性を有する樹脂材料により形成されることがより好ましい。基材2としては、合成樹脂材料又はガラス材料を用いることができる。合成樹脂材料としては、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂等が例示される。合成樹脂材料として透光性が求められる場合には、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル・スチレン共重合体、メタアクリル酸メチル・スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられる。また、軽量化を求める場合には、合成樹脂発泡体を使用することも可能である。この場合には、機械的強度等の観点から低発泡倍率のものが好ましい。なお、基材2を形成する材料は、上記したものに限定されず、これら以外のものを任意に選択して適宜用いてよい。
基材2は、表面が平滑面となるように形成してもよいし、予め開口部等を開口形成してもよい。また、表面等に段差を設けるように形成してもよい。基材2は、射出成型により成形されるのが好ましい。射出成型で成形することにより、基材2に開口や凹凸を容易に設けることができ、基材2の形状の自由度を大幅に向上させることができる。
接着層3は、基材2の上面に積層されており、該基材2と、接着層3の上に積層されているシルク印刷絵柄層4及びハードコート層5を順次積層するように構成されている。図1(a)に示すように、接着層3は、基材2とシルク印刷絵柄層4との間に積層されている。接着層3は、シルク印刷絵柄層4の裏面側にシルク印刷により形成されている。接着層3の厚みは10〜200μmであることが好ましく、15〜30μmであることがより好ましい。また、接着層3は、基板の表面全体に対して接着固定されるように形成されることが好ましい。接着層3に用いられる材料は、ポリエステル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド系樹脂等が挙げられるが、接着層3に用いられる接着剤は透明であることが好ましく、エチレン酢酸ビニル系等を用いることが好ましい。接着層3を透明にすることで、例えば基板の裏面側から光が照射された場合に、照射された光の損失を少なくすることができ、より光を使った演出を行うことができる。また、接着層3に用いられる接着剤としては、加熱することにより接着するもの、加圧することにより接着するもの、加熱及び加圧することにより接着するものであることが好ましい。
シルク印刷絵柄層4は、遊技板1の絵柄を構成する層で、接着層3とハードコート層5との間に積層されている。本実施の形態では、シルク印刷絵柄層4は、インクを用いてハードコート層5にシルク印刷で印刷することにより形成される。シルク印刷絵柄層4に形成される絵柄には、絵柄の他に図柄、画像、模様文字等が含まれる。シルク印刷絵柄層4は、ハードコート層5の全面にベタ状に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。また、シルク印刷絵柄層4を印刷する場合、多色刷りを行うときは、必要な色のインクを重ね刷りすることで設けることができる。シルク印刷絵柄層4に用いるインクとしては、ベヒクルに染料、顔料等の着色剤を加え、必要に応じて安定剤、硬化剤等を適宜混合して得られるインクを用いることができる。
ハードコート層5は、シルク印刷絵柄層4を保護するためのもので、シルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等の方法で印刷を行うことにより形成される。このハードコート層5は、膜厚が5μm〜50μmであるように形成することが好ましく、7μm〜20μmであるように形成することがより好ましい。ハードコート層5をこの膜厚で形成することにより、シルク印刷絵柄層4を保護するための硬度を得ることができ、かつ透明なハードコート層5を得ることができて、該ハードコート層5により保護されているシルク印刷絵柄層4に形成された各種絵柄をきれいに視認することができる。また、ハードコート層5は、鉛筆硬度がHB〜3Hの範囲内であることが好ましく、H〜2Hの範囲内であることがより好ましい。ハードコート層5の硬度を上記範囲とすることにより、遊技球等の衝突や遊技釘の打刻等をした場合に、割れや傷が発生しにくくすることが可能になる。
このように、基材2上に接着層3、シルク印刷絵柄層4及びハードコート層5を順次積層させて遊技板1を形成することにより、シルク印刷絵柄層4に形成されている各種絵柄を鮮明に見せることが可能になる。また、シルク印刷絵柄層4の上にハードコート層5を積層することで、シルク印刷絵柄層4の絵柄を保護することができ、これにより、遊技釘を打刻した場合や遊技球が衝突した場合においても、絵柄を確実に保護することができる。また、ハードコート層5を上記した通りに構成することで、遊技球の衝突等があった場合でも、ハードコート層5の表面が傷つかず、透明な状態を維持させることができる。したがって、遊技板1の表面を遊技球が流下し、該遊技球が遊技板1の表面に衝突したとしても、該表面が傷つかず、シルク印刷絵柄層4の絵柄を鮮明に視認できる状態を長期間に亘って維持することが可能になる。また、本実施の形態に係る遊技板1は、基材2に透明樹脂基板を用いることで光を透過させやすくなり、光を用いた演出を行いやすくすることが可能になる。
次に、本実施の形態に係る遊技板1を製造する際に使用する熱転写フィルム8の構成について説明する。熱転写フィルム8は、少なくとも、接着層3、シルク印刷絵柄層4、ハードコート層5が、前記接着層3を最上層とするようにシート状のフィルム部材7上に順次積層されている。即ち、図1(b)に示すように、熱転写フィルム8は、遊技板1の基板と略同一の大きさに形成されたシート状のフィルム部材7上に、剥離層6、ハードコート層5、シルク印刷絵柄層4及び接着層3が順次積層されて構成されている。
フィルム部材7は、熱転写フィルム8の基材となるものであり、このフィルム部材7の表面に剥離層6等の各層が順次積層されるようになっている。フィルム部材7は、遊技板1と略同一の大きさに形成されたシート状の部材である。このフィルム部材7は、厚さが70〜200μmのものが好ましく、100〜200μmのものがより好ましい。フィルム部材7の厚さを上記した範囲内のものにすることで、遊技板1の基材2にフィルム部材7を貼り付ける時の折れ曲がりを防止することができ、かつハードコート層5上から剥離層6を剥離する際の曲がりやすさを併せ持つことが可能になる。フィルム部材7としては、合成樹脂材料を用いることができる。合成樹脂材料としては、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂等が例示される。なお、フィルム部材7を形成する材料は、上記したものに限定されず、これら以外のものを任意に選択して適宜用いてよい。
剥離層6は、フィルム部材7とハードコート層5との間に積層されており、熱転写フィルム8を基材2上に熱転写した後、フィルム部材7を剥離する時にハードコート層5と分離するように形成されている。この剥離層6には、シリコンとゴム系の素材を混合したものが用いられている。また、剥離層6の膜厚は、1〜10μmであることが好ましく、1.5〜2μmであることが好ましい。剥離層6の膜厚をこの範囲内のものにすることで、接着層3における接着力よりも小さな力で、ハードコート層5から剥離させることが可能になる。また、剥離層6は、ハードコート層5の表面と接する一方の面がマット状に形成されていることが好ましい。一方の面をこのように形成することで、剥離層6をハードコート層5から容易に剥離しやすくすることができるとともに、剥離する際にハードコート層5に過剰な力が加わることによる該ハードコート層5の剥がれ等を防止することも可能になる。
本実施の形態で使用する熱転写フィルム8において、ハードコート層5は、剥離層6の上面に積層されている。このハードコート層5は、剥離層6に対してシルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等により印刷されている。また、シルク印刷絵柄層4は、ハードコート層5の上面に所定の絵柄を描くようにしてシルク印刷で印刷されている。次に、接着層3は、シルク印刷絵柄層4の上面に積層されている。接着層3は、ポリエステル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド系樹脂等からなる接着剤をシルク印刷絵柄層4の上面全体に亘ってシルク印刷等の方法により印刷されている。
この熱転写フィルム8は、フィルム部材7の上にシルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層4が積層しているので、枚葉に切断したシート状のフィルム部材7の上に剥離層6、ハードコート層5、シルク印刷絵柄層4及び接着層3を順次積層させることができる。そのため、長尺体のフィルム部材7を使用して熱転写フィルム8を製造する場合に比べて、熱転写フィルム8の製造コストを大幅に低減することができる。特に、本実施の形態で使用する熱転写フィルム8は、大量生産及び少量生産のいずれにも柔軟に対応することができ、特に熱転写フィルム8の少量生産を行う場合の製造コストを大幅に低減することができる。また、シルク印刷によりシルク印刷絵柄層4を形成するので、短時間で絵柄の多色印刷を行うことができ、また印刷された絵柄も、細かいドットにより形成されたきめ細やかな配色を施すことができ、よりきれいな絵柄を形成することができる。
次に、本実施の形態に係る遊技板の製造方法を図2に基づいて説明する。本実施の形態に係る遊技板の製造方法は、接着層3、接着層3の下側に積層されシルク印刷により形成されているシルク印刷絵柄層4、シルク印刷絵柄層4の下側に積層され該シルク印刷絵柄層4を保護するためのハードコート層5、ハードコート層5の下側に積層された剥離層6、剥離層6の下側に設けられたシート状のフィルム部材7からなる熱転写シートを、接着層3の表面が板状に形成された基材2の表面と接するように積層し、フィルム部材7の表面を加熱して、基材2とフィルム部材7とを接着し、フィルム部材7及び剥離層6を剥離して遊技板1を製造することを特徴とするものである。
図2(a)に示すのは、上記した積層構成を有する熱転写フィルム8である。すなわち、この熱転写フィルム8は、フィルム部材7の上に、剥離層6、ハードコート層5、シルク印刷絵柄層4及び接着層3が順次積層されている。この図2(a)に示す熱転写フィルム8を基材2の上に積層させる。図2(b)に示すように、熱転写フィルム8を基材2の上に積層させる時は熱転写フィルム8を図2(a)に示す状態とは上下逆にし、接着層3の表面が遊技板1を構成する基材2の表面と接するように積層する。この場合の積層の仕方としては、例えば接着層3の表面の一部を基材2の表面の一部の上に部分的に載せて積層させ、その後、順次図2(b)に示すA方向に向けて熱転写フィルム8を基材2の上に載せて積層させる。図2(c)に示すように、基材2の上に熱転写フィルム8を積層させた状態では、基材2の上に、接着層3、シルク印刷絵柄層4、ハードコート層5、剥離層6及びフィルム部材7が順次積層されている。
次に、基材2上にシルク印刷絵柄層4等を転写するための熱転写を行う。熱転写は、基材2の上に積層させた熱転写フィルム8に対して、熱転写フィルム8が基材2に対して押圧される方向に向けて、加熱されながら加圧されることにより行われる。加熱及び加圧を行う方法としては、例えば所定の温度まで加熱された加圧ローラを用いて加熱及び加圧することが行われるが、これ以外の方法であってもよい。本実施の形態では、熱転写を行う際における加圧ローラの温度は60〜200℃であることが好ましく、100〜150℃であることがより好ましい。この範囲内の温度にすることで、基材2が透明樹脂基板等で形成されている場合のように樹脂材料で形成されたものに対して過度な熱を加えないようにし、かつ接着層3を確実に溶かして熱転写フィルム8を透明樹脂基板に接着することができる。また、加圧ローラは、55〜100g/cmの転写圧力を加えながら熱転写フィルム8上の移動するように構成されていることが好ましい。このような力を加えて押圧することで、より確実に熱転写フィルム8を基材2に接着させることができる。
次に、図2(d)に示すように、基材2に積層させた熱転写フィルム8から、フィルム部材7及び剥離層6を取り除く。先に説明した通り、熱転写フィルム8を加熱及び加圧することにより、熱転写フィルム8の接着層3において、熱転写フィルム8と基材2とが接着されている。この状態にした後、フィルム部材7を図2(d)中のB方向へ引き剥がす。このとき、図2(d)中においてフィルム部材7の下側に位置する剥離層6は、フィルム部材7側に付いており、剥離層6よりも下側に積層されているハードコート層5及びシルク印刷絵柄層4は接着層3が基材2に接着されていることにより基材2側に貼り付いている。そのため、フィルム部材7をB方向へ引き剥がそうとすると、フィルム部材7と剥離層6のみがB方向へ引き剥がされる。したがって、フィルム部材7及び剥離層6を引き剥がした後に形成される遊技板1は、図2(d)中における最上層がハードコート層5となる。この場合、遊技板1は、基材2の上に接着層3、シルク印刷絵柄層4及びハードコート層5が順次積層されている、先に説明した遊技板1となる。
このように、本実施の形態に係る遊技板1の製造方法では、シート状のフィルム部材7の上に、剥離層6、ハードコート層5、シルク印刷絵柄層4及び接着層3を順次積層させた熱転写フィルム8を用いて、接着層3の表面が基材2の表面と接するように積層させ、フィルム部材7の表面を加熱して、接着層3において基材2と熱転写フィルム8を接着し、フィルム部材7及び剥離層6を剥離して遊技板1を製造するので、大量生産及び少量生産のいずれを行う場合にも低コストで遊技板1を製造することができる。また、本実施の形態に係る製造方法で製造することにより、より鮮やかな絵柄を有する遊技板1を製造することが可能になる。
なお、本実施の形態における遊技板の製造方法では、熱転写を行う際に加圧ローラを用いて行う例について説明したが、熱転写を行う方法はこれ以外の方法であってもよいのは勿論である。例えば、加圧ローラに代えて平板状の加圧板を加熱した状態で用いてもよいし、これ以外の方法を任意に選択して用いてもよい。
次に、本発明に係る遊技板の第2の実施の形態を図3(a)に基づいて説明する。図3(a)は、本発明に係る遊技板の第2の実施の形態の例を示す断面図である。なお、第2の実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したものと同様のものに関しては、説明を省略する。本実施の形態に係る遊技板11は、少なくとも、接着層13、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層14、オフセット印刷絵柄層14を保護するためのハードコート層15が、接着層13を最上層とするようにシート状のフィルム部材17上に順次積層された熱転写フィルム18を用いて、熱転写により、接着層13と、オフセット印刷絵柄層14と、ハードコート層15とを、板状に形成された基材12上に順次積層したことを特徴とするものである。
図3(a)に示すように、遊技板11は、基材12の上に、接着層13、オフセット印刷絵柄層14及びハードコート層15が順次積層されて形成されている。オフセット印刷絵柄層14は、本実施の形態では遊技板11の絵柄を構成する層で、接着層13とハードコート層15との間に積層されている。オフセット印刷絵柄層14は、オフセットインクを用いてハードコート層15にオフセット印刷することにより形成される。オフセット印刷絵柄層に形成される絵柄についても、絵柄の他に図柄、画像、模様文字等が含まれる。オフセット印刷絵柄層14も、ハードコート層15の全面にベタ状に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。
オフセット印刷絵柄層14は、厚みが1〜4μmと薄く形成することができる。そのため、光がオフセット印刷絵柄層14を透過しやすくなり、発光部材等から発せられる光による演出をより新鮮味のあるものにすることが可能になる。また、本実施の形態に係る遊技板11は、オフセット印刷絵柄層14の上にハードコート層15を設けているので、厚みが5〜10μmと薄く傷つきや破損のおそれが高いオフセット印刷絵柄層14を確実に保護することが可能になる。
次に、本実施の形態に係る遊技板11を製造する際に使用する熱転写フィルム18の構成について説明する。熱転写フィルム18は、少なくとも、接着層13、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層14、前記オフセット印刷絵柄層14を保護するためのハードコート層15が、前記接着層13を最上層とするようにシート状のフィルム部材17上に順次積層されている。即ち、図2(b)に示すように、熱転写フィルム18は、遊技板11の基板と略同一の大きさに形成されたシート状のフィルム部材17上に、剥離層16、ハードコート層15、オフセット印刷絵柄層14及び接着層13が順次積層されて構成されている。
本実施の形態で使用する熱転写フィルム18において、ハードコート層15は、剥離層16の上面に積層されている。このハードコート層15は、剥離層16に対してシルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等により印刷されている。また、オフセット印刷絵柄層14は、ハードコート層15の上面に所定の絵柄を描くようにオフセット印刷で印刷されている。
この熱転写フィルム18は、フィルム部材17の上にオフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層が積層しているので、枚葉に切断したシート状のフィルム部材17の上に剥離層16、ハードコート層15、オフセット印刷絵柄層14及び接着層13を順次積層させることができる。そのため、本実施の形態によれば、長尺体のフィルム部材17を使用して熱転写フィルム18を製造する場合に比べて、熱転写フィルム18の製造コストを大幅に低減することができる。特に、本実施の形態で使用する熱転写フィルム18は、大量生産及び少量生産のいずれにも低コストで柔軟に対応することができ、特に少量生産を必要とする熱転写フィルム18の場合には、低コストで提供することが可能になる。また、印刷された絵柄も、より細かいドットによりきめ細やかな配色を施すことができ、よりきれいな絵柄を形成することが本実施の形態によっても可能になる。
本実施の形態に係る遊技板は、接着層、前記接着層の下側に積層されオフセット印刷により形成されているオフセット印刷絵柄層、前記オフセット印刷絵柄層の下側に積層され該オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、前記剥離層の下側に設けられたシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、前記フィルム部材及び剥離層を剥離するという工程を経て製造される。本実施の形態の製造方法における各工程の詳細は先に説明したのと同様であるから、ここでの詳細な説明は省略するが、本実施の形態の製造方法によっても、上記したと同様の効果を得ることが可能である。
次に、本発明に係る遊技板の第3の実施の形態を図4(a)に基づいて説明する。図4(a)は、本発明に係る遊技板の第3の実施の形態の例を示す断面図である。なお、第3の実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成を有するものに関しては、説明を省略する。本実施の形態に係る遊技板21は、少なくとも、接着層23、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層24、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層25及び少なくとも前記オフセット印刷絵柄層25を保護するためのハードコート層26が、前記接着層23を最上層とするようにシート状のフィルム部材28上に順次積層された熱転写フィルム29を用いて、熱転写により、前記接着層23と、前記シルク印刷絵柄層24と、前記オフセット印刷絵柄層25と、前記ハードコート層26とを、板状に形成された基材22上に順次積層したことを特徴とするものである。
図4(a)に示すように、遊技板21は、基材22としての透明樹脂基板の上に、接着層23、シルク印刷絵柄層24、オフセット印刷絵柄層25及びハードコート層26が順次積層されて形成されている。すなわち、遊技板21は、遊技板21の絵柄を形成する層が、シルク印刷絵柄層24及びオフセット印刷絵柄層25の二つで形成されている。
本実施の形態に係る遊技板21によれば、シルク印刷絵柄層24及びオフセット印刷絵柄層25を用いて遊技板21の絵柄を形成している。一般に、シルク印刷絵柄層24の厚さはオフセット印刷絵柄層25の厚さよりも厚く形成されるから、シルク印刷絵柄層24を透過した光の量をシルク印刷絵柄層の膜厚等によって制御することが出来る。したがって、光源等から照射される光を任意な量に減衰させることができ、光源の発光態様によって、よりきらびやかな演出を行うようにすることが可能になる。また、シルク印刷絵柄層24及びオフセット印刷絵柄層25の厚さを場所によって任意に変化させることで、より光源からの光を用いることによる演出効果を向上させることが可能になる。
次に、本実施の形態に係る遊技板21を製造する際に使用する熱転写フィルム29の構成について説明する。熱転写フィルム29は、少なくとも、接着層23、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層24、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層25及び少なくとも前記オフセット印刷絵柄層25を保護するためのハードコート層26が、前記接着層23を最上層とするようにシート状のフィルム部材28上に順次積層されて構成されている。
本実施の形態で使用する熱転写フィルム29において、ハードコート層26は、剥離層27の上面に積層されている。このハードコート層26は、剥離層27に対してシルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等により印刷されている。また、シルク印刷絵柄層24は、ハードコート層26の上面に所定の絵柄を描くようにシルク印刷で印刷されている。さらに、オフセット印刷絵柄層25は、シルク印刷絵柄層24の上に所定の絵柄を描くようにオフセット印刷で印刷されている。また、接着層23は、オフセット印刷絵柄層25の上に塗布等の方法により形成されている。
この熱転写フィルム29も、フィルム部材28の上にシルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層24及びオフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層25が積層するので、枚葉に切断されたシート状のフィルム部材28の上に剥離層27、ハードコート層26、シルク印刷絵柄層24、オフセット印刷絵柄層25、接着層23を順次積層させることができる。そのため、本実施の形態によっても、長尺体のフィルム部材を使用して熱転写フィルムを製造する場合に比べて、熱転写フィルムの製造コストを大幅に低減することができる。また、本実施の形態においても、大量生産及び少量生産のいずれにも低コストで対応することができ、特に少量生産を必要とする熱転写フィルム29を低コストで提供することが可能になる。また、本実施の形態は、シルク印刷絵柄層24及びオフセット印刷絵柄層25を積層させているので、遊技板21の絵柄をより鮮明なものにすることが可能になる。
本実施の形態に係る遊技板は、接着層23、前記接着層23の下側に積層されシルク印刷により形成されているシルク印刷絵柄層24、前記シルク印刷絵柄層24の下側に積層されオフセット印刷により形成されているオフセット印刷絵柄層25、少なくともオフセット印刷絵柄層25の下側に積層され、少なくとも前記オフセット印刷絵柄層25を保護するためのハードコート層26、前記ハードコート層26の下側に積層された剥離層27、及び前記剥離層27の下側に設けられたシート状のフィルム部材28からなる熱転写シートを、前記接着層23の表面が板状に形成された基材22の表面と接するように積層し、前記フィルム部材28の表面を加熱して、前記基材22と前記フィルム部材28とを接着し、前記フィルム部材28及び剥離層27を剥離するという工程を経て製造される。本実施の形態の製造方法における各工程の詳細は先に説明したのと同様であるから、ここでの詳細な説明は省略するが、本実施の形態に係る製造方法によっても、上記したと同様の効果を得ることが可能である。
次に、本発明に係る遊技板の第4の実施の形態を図5に基づいて説明する。図5は、本発明に係る遊技板の第4の実施の形態の例を示す断面図である。なお、第4の実施の形態に係る遊技機の構成について、先に説明したのと同様の構成を有するものに関しては、説明を省略する。本実施の形態の遊技板31は、少なくとも、接着層33、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層34、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層35及び少なくとも前記オフセット印刷絵柄層35を保護するためのハードコート層36が、前記接着層33を最上層とするようにシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、熱転写により、前記接着層33と、前記シルク印刷絵柄層34と、前記オフセット印刷絵柄層35と、前記ハードコート層36とを、板状に形成された基材32上に順次積層し、基材32上に、接着層33、シルク印刷絵柄層34及びハードコート層36が順次積層された第1の領域37と、基材32上に、接着層33、シルク印刷絵柄層34、オフセット印刷絵柄層35及びハードコート層36が順次積層された第2の領域38と、を有することを特徴とするものである。
図5に示すように、遊技板31は、基材32の上に、接着層33、シルク印刷絵柄層34、オフセット印刷絵柄層35及びハードコート層36が順次積層されている。オフセット印刷絵柄層35は、シルク印刷絵柄層34の上にオフセット印刷により所定の厚さに印刷することで積層されている。本実施の形態では、このオフセット印刷絵柄層35は、シルク印刷絵柄層34に対して部分的に積層されている。ハードコート層36は、シルク印刷絵柄層34及びオフセット印刷絵柄層35を保護するためのものである。即ち、ハードコート層36は、シルク印刷絵柄層34の上にオフセット印刷絵柄層35が積層されている箇所はオフセット印刷絵柄層35の上に積層され、該オフセット印刷絵柄層35を保護し、シルク印刷絵柄層34の上にオフセット印刷絵柄層35が積層されていない箇所は、シルク印刷絵柄層34の上に積層され、該シルク印刷絵柄層34を保護するように形成されている。また、このように形成することで、遊技板31には、基材32の上に、接着層33、シルク印刷絵柄層34及びハードコート層36が順次積層された第1の領域37と、基材32の上に、接着層33、シルク印刷絵柄層34、オフセット印刷絵柄層35及びハードコート層36が順次積層された第2の領域38が形成されている。
本実施の形態に係る遊技板31によれば、上記した効果に加え、シルク印刷絵柄層34及びオフセット印刷絵柄層35を用いて遊技板31の絵柄を形成し、基材32の上に、接着層33、シルク印刷絵柄層34及びハードコート層36を順次積層した第1の領域37と、基材32の上に、接着層33、シルク印刷絵柄層34、オフセット印刷絵柄層35及びハードコート層36を順次積層した第2の領域38とを形成したので、小さなドット径により鮮明な絵柄を形成することができるオフセット印刷と、層の厚みを厚く形成することで、該層に用いるインクの発色を向上させることができるシルク印刷のいずれをも用いて、より深みのある色合いを持つ鮮明な絵柄を形成することが可能になる。
次に、本発明に係る遊技板の第5の実施の形態を図6(a)に基づいて説明する。図6(a)は、本発明に係る第5の実施の形態の例を示す断面図である。なお、第5の実施の形態に係る遊技板41の構成について、先に説明したのと同様の構成を有するものに関しては、説明を省略する。本実施の形態に係る遊技板41は、シルク印刷絵柄層44の上側又はオフセット印刷絵柄層46の下側の少なくとも一部に金属薄膜層45を設けたことを特徴とするものである。
図6(a)に示すように、金属薄膜層45は、シルク印刷絵柄層44とオフセット印刷絵柄層46との間に形成されている。すなわち、金属薄膜層45は、シルク印刷絵柄層44の上側であり、オフセット印刷絵柄層46の下側に形成されている。この金属薄膜層45は、粘着性を有する金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷した後、金属薄膜を加圧等により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)の存在する部分のみ転写し、その後紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)が硬化して形成される、紫外線硬化型樹脂と金属薄膜からなる層である。
金属薄膜は、光フィルム、金属箔等で形成されている。光フィルムは、ホログラムホイル(ホログラム箔)、ホログラムフィルム、ホログラムシール等のように、金属薄膜の表面に光学的エッチング、腐食又は蒸着等の手段によって、模様や画像を立体的に設けたもの、又は平面的に形成されているもの、若しくは表面が光沢を有する無地状に仕上げたもの等が挙げられる。また、金属薄膜の表面を保護するためにポリエチレン、ポリプロピレン等をコーティングしたものを用いることもできる。
金属箔としては、アルミニウム、金、銀等の箔が挙げられる。これらの金属箔にウレタン樹脂を含む樹脂層をコーティングして金属薄膜層45として用いることもでき、また更に金属箔を紙材やプラスチックフィルムに貼付して用いてもよい。金属箔を貼付するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、OPP、CPP等が挙げられる。
金属薄膜としては、該金属薄膜の表面にその光沢や光の反射を阻害しない程度に塗料等を塗布して着色したもの、又は表面にメッキを施して着色したもの等を用いることもできる。着色する色としては、金色及びその他の薄い色を用いることができ、例えば水色、クリーム色、薄紫色、桃色等を用いることができる。金属箔等の表面に塗料を塗布したり、メッキを施したものの更に上にウレタン樹脂を含む樹脂層を設けてもよい。
金属薄膜層45の厚みは0.02〜0.04μm程度のものが用いられている。この金属薄膜は、紙材やプラスチックフィルム等に貼付されており、例えば0.15mm程度の厚みの紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に、紙材等に添付して用いられる。
紫外線硬化型接着剤(粘着糊)用の紫外線硬化型樹脂としては、特に制限はなく、ウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリオール系の(メタ)アクリル酸変性された樹脂の各種オリゴマー、モノマー等に光開始剤が添加されたものを用いることができる。これらの中でもウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリエステルメタクリレート、エポキシメタクリレート等の分子末端にアクリル基又はメタクリル基を有しているものが好適に使用できる。
オリゴマーとしては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ビニルアクリレートなどが例示でき、モノマーとして、ジシクロペンテニルエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性アクリレート等の単官能アクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能アクリレートが挙げられる。
光開始剤としては、ラジカル、カチオン、アニオン生成の量子効率が高いベンゾイン誘導体等の一般に市販されているものが使用でき、熱的安定性が高く暗所で安定で、モノマーやオリゴマーへの溶解性が高いものを適宜選択して使用できる。さらに増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル等の脂肪族アミン、芳香族アミンを併用しても良い。光開始剤は一般に紫外線硬化型インク全量に対して1〜20質量%添加される。紫外線硬化の場合の照射量は400〜600mj/cm程度が良い。通常この処理は50〜150m/minのライン速度で可能であるから極めて生産効率が高い。
紫外線硬化型接着剤(粘着糊)には、粘着性付与剤としてアクリル系モノマー・オリゴマー、特殊アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、キシレン樹脂等を添加することができ、また、必要に応じて、公知の顔料分散剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、シリコーンオイル、界面活性剤、表面潤滑剤、消泡剤、光安定剤等の各種添加剤を添加してもよく、さらに、貯蔵時のゲル化防止の目的でハイドロキノン、ニトロソ化合物等の重合禁止剤を添加してもよい。また、粘度調整剤として、有機ベントナイト、各種ワックス、スターチ類、金属石けん等の粉体、市販のゲル化剤等を添加することができる。
次に、本実施の形態に係る遊技板41を製造する際に使用する熱転写フィルムの構成を図6(b)に基づいて説明する。熱転写フィルムは、接着層43、シルク印刷絵柄層44、金属薄膜層45、オフセット印刷絵柄層46、ハードコート層47が、接着層43を最上層とするようにシート状のフィルム部材上に順次積層されて構成されている。
本実施の形態で使用する熱転写フィルムにおいて、ハードコート層47は、剥離層48の上面に積層されている。このハードコート層47は、剥離層48に対してシルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等により印刷されている。また、オフセット印刷絵柄層46は、ハードコート層47の上面に所定の絵柄を描くようにオフセット印刷で印刷されている。また、金属薄膜層45は、オフセット印刷絵柄層46の上面にオフセット印刷又はシルク印刷等によって塗布された粘着糊上に貼付されている。シルク印刷絵柄層44は、上記した金属薄膜層45の上側にシルク印刷によって印刷されている。さらに、接着層43は、オフセット印刷又はシルク印刷等の方法により、シルク印刷絵柄層44の上側に印刷されて形成されている。なお、本実施の形態では、金属薄膜層45は、オフセット印刷絵柄層46とシルク印刷絵柄層44との間に位置するように形成されているが、金属薄膜層45は、オフセット印刷絵柄層46の下側、又はシルク印刷絵柄層44の上側の少なくともいずれかに設けられていればよい。
金属薄膜層45は、該金属薄膜を転写するための粘着性を有する紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷した後、該紫外線硬化型接着剤(粘着糊)上に金属薄膜を転写し、紫外線照射手段により、紫外線硬化型接着剤を硬化して形成される層であれば、オフセット印刷機の型式、金属薄膜の転写方法及び紫外線照射手段は特に限定されるものではない。しかし、複数のUVオフセット印刷ユニット及びコールドフォイル加工をインラインで処理可能な1台のオフセット印刷機を用いて、基材42の上に接着層43、シルク印刷絵柄層44、金属薄膜層45、オフセット印刷絵柄層46及びハードコート層47の形成をワンパスで行うことにより、従来の種々の問題点を解決して、印刷速度及び転写速度を大幅に向上することが可能になる。
ここで、「コールドフォイルシステム」とは、フォイル転写の段階で高温処理を必要とせず、専用の粘着糊(本発明においては、紫外線硬化型接着剤(粘着糊))を塗布面の全面又は一部に塗布して該粘着糊上にフォイルを転写する方式を意味するものである。
本実施の形態に係る遊技板41によれば、コールドフォイルシステムを採用することにより、金属薄膜を紫外線硬化型接着剤上に転写する際、該紫外線硬化型接着剤上への金属薄膜の転写が一度に限定されないので、デザイン上必要な場合には、ワンパスで2〜5種類の金属薄膜を連続して転写することが可能になり、デザインの幅をより多様化することが可能になる。また、本実施の形態に係る遊技板41によれば、コールドフォイルシステムを採用することで、紫外線硬化型樹脂(粘着層)を利用して、金属薄膜に多少の凹凸があっても、該金属薄膜板は斑なく固着させることができる。また、これにより絵柄のデザイン幅を多様化することもできる。
なお、本実施の形態においては、金属薄膜層45が金属薄膜と粘着糊とから構成されている例を用いて説明したが、この構成に限定されるものではない。
次に、本発明の遊技板に係る第6の実施の形態を図7(a)に基づいて説明する。図7(a)は、本発明に係る遊技板の第6の実施の形態の例を示す断面図である。なお、第6の実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成を有するものに関しては、説明を省略する。本実施の形態に係る遊技板は、接着層の上側の少なくとも一部に隠蔽層を設けたことを特徴とするものである。
図7(a)に示すように、遊技板51は、基材52の上に、接着層53、隠蔽層54、シルク印刷絵柄層55、オフセット印刷絵柄層56及びハードコート層57が順次積層されて形成されている。隠蔽層54は、接着層53とシルク印刷絵柄層55の間に形成されている。隠蔽層54は、シルク印刷絵柄層55又は/及びオフセット印刷絵柄層56により形成された絵柄の中の透明な部分で光を透過させたくない部分、又は絵柄の印刷されていない部分に設けられる。隠蔽層54は、白色色素を含むインクを用いて、シルク印刷絵柄層55又はオフセット印刷絵柄層56と同様の印刷方法によって設けられる。隠蔽層54に用いるインクは、バインダー樹脂に白色の染料又は無機顔料、体質顔料、その他の添加剤等を加えて得ることができる。白色無機顔料としては、チタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が、また体質顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。また、上記したインクには、蛍光性を有する染料、顔料が含まれていてもよい。
なお、本実施の形態では、隠蔽層54は接着層53とシルク印刷絵柄層55の間に形成されているが、隠蔽層54は接着層53の上に積層されていればよく、接着層53とオフセット印刷絵柄層56の間に形成されていてもよい。
次に、本実施の形態に係る遊技板51を製造する際に使用する熱転写フィルム60の構成について説明する。図7(b)に示すように、熱転写フィルム60は、遊技板51の基板と略同一の大きさに形成されたシート状のフィルム部材59の上に、剥離層58、ハードコート層57、オフセット印刷絵柄層56、シルク印刷絵柄層55、隠蔽層54及び接着層53が順次積層されて構成されており、接着層53が最上層となるように形成されている。
本実施の形態で使用する熱転写フィルム60において、ハードコート層57は、剥離層58の上面に積層されている。このハードコート層57は、剥離層58に対してシルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等により印刷されている。また、オフセット印刷絵柄層56は、ハードコート層57の上面に所定の絵柄を描くようにオフセット印刷により印刷されている。次に、シルク印刷絵柄層55は、オフセット印刷絵柄層56の上面に所定の絵柄を描くようにシルク印刷により印刷されている。なお、本実施の形態では、シルク印刷絵柄層55は、オフセット印刷絵柄層56の上面に印刷されている例を用いて説明するが、シルク印刷絵柄層55がハードコート層57の上面に所定の絵柄を描くように印刷されていてもよい。この場合には、シルク印刷絵柄層55は、ハードコート層57の上面とオフセット印刷絵柄層56の上面に亘って印刷により形成されている場合、又はオフセット印刷絵柄層56が形成されている場所とは別の場所に、ハードコート層57の上面に所定の絵柄を描くように印刷されている場合のいずれであってもよい。隠蔽層54は、シルク印刷絵柄層55の上面に、オフセット印刷又はシルク印刷等の方法により形成されている。この場合、隠蔽層54は、光を透過させたくない任意の場所にのみ設けてもよいし、シルク印刷絵柄層55の全面に亘って隠蔽層54を形成してもよい。
本実施の形態によれば、先に説明した遊技板の作用効果に加えて、隠蔽層54を積層するので、光を透過させたくない場所は確実に遮光することができる。したがって、遊技板51の絵柄等において、光を透過することで変色し、不自然な色合いになることを確実に防止することができ、より自然な色合いの絵柄にすることが可能になる。
次に、本発明に係る遊技板の第7の実施の形態を図8(a)に基づいて説明する。図8(a)は、本発明に係る第7の実施の形態の例を示す断面図である。なお、第7の実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成を有するものに関しては、説明を省略する。図8(a)に示すように、遊技板61は、基材62の上に、接着層63、隠蔽層64、シルク印刷絵柄層65、金属薄膜層66、オフセット印刷絵柄層67及びハードコート層68を順次積層して形成されている。また、図8(b)に示すように、遊技板61の製造に使用する熱転写フィルムは、遊技板61の基板と略同一の大きさに形成されたシート状のフィルム部材70の上に、剥離層69、ハードコート層68、オフセット印刷絵柄層67、金属薄膜層66、シルク印刷絵柄層65、隠蔽層64及び接着層63を順次積層されて構成されており、接着層63が最上層となるように形成されている。
熱転写フィルムにおいて、ハードコート層68は、剥離層69の上面に積層されており、該剥離層69に対してシルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等により印刷されている。オフセット印刷絵柄層67は、ハードコート層68の上面に所定の絵柄を描くようにオフセット印刷により印刷されている。次に、金属薄膜層66は、紫外線硬化型接着剤(粘着糊)をオフセット印刷絵柄層67の上にオフセット印刷で塗布した後に金属薄膜を貼付することにより形成される。また、シルク印刷絵柄層65は、金属薄膜層66の上面に、シルク印刷により所定の絵柄を描くように印刷されている。さらに、隠蔽層64は、シルク印刷絵柄層65の上面に積層されており、オフセット印刷又はシルク印刷等の方法で印刷されている。また、接着層63は、隠蔽層64の上面に、接着剤を塗布することにより形成されている。
本実施の形態によれば、先に説明した作用効果に加えて、シルク印刷絵柄層65を介して金属薄膜層66と隠蔽層64とを積層させ、また絵柄が形成されている層としてシルク印刷絵柄層65及びオフセット印刷絵柄層67を積層させているので、先に説明した遊技板61についての作用効果に加えて、光を鮮やかに反射させたい部分については金属薄膜層66を設け、光を確実に遮光させた部分については隠蔽層64を設けるというように、場所に応じた光の透過、遮断、又は透過光の光量の調整などを行うことができる。したがって、本実施の形態に係る遊技板61によれば、描かれた絵柄をより鮮明にし、かつ遊技機に組み込まれて使用される際に、より鮮やかな演出効果を得ることが可能になる。
以上、本発明に係る遊技板の構成及び遊技板の製造方法について詳細に説明したが、上記説明は本発明に係る遊技板及び遊技板の製造方法の例示であり、これに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。
1,11,21,31,41,51,61 遊技板
2,12,22,32,42,52,62 基材
3,13,23,33,43,53,63 接着層
4,24,34,44,55,65 シルク印刷絵柄層
5,15,26,36,47,57,68 ハードコート層
6,16,27,48,58,69 剥離層
7,17,28,49,59,70 フィルム部材
8,18,29,50,60,71 熱転写フィルム
14,25,35,46,56,67 オフセット印刷絵柄層
37 第1の領域
38 第2の領域
45,66 金属薄膜層
54,64 隠蔽層

Claims (12)

  1. 少なくとも、接着層、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層を保護するためのハードコート層が、前記接着層を最上層とするように枚葉のシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、
    熱転写により、前記接着層と、前記シルク印刷絵柄層と、前記ハードコート層とを、板状に形成された基材上に順次積層したことを特徴とする遊技板。
  2. 少なくとも、接着層、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層、前記オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層が、前記接着層を最上層とするように枚葉のシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、
    熱転写により、前記接着層と、前記オフセット印刷絵柄層と、前記ハードコート層とを、板状に形成された基材上に順次積層したことを特徴とする遊技板。
  3. 少なくとも、接着層、シルク印刷により形成されたシルク印刷絵柄層、オフセット印刷により形成されたオフセット印刷絵柄層及び少なくとも前記オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層が、前記接着層を最上層とするように枚葉のシート状のフィルム部材上に順次積層された熱転写フィルムを用いて、
    熱転写により、前記接着層と、前記シルク印刷絵柄層と、前記オフセット印刷絵柄層と、前記ハードコート層とを、板状に形成された基材上に順次積層したことを特徴とする遊技板。
  4. 基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第1の領域と、基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層、オフセット印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第2の領域と、を有する請求項3記載の遊技板。
  5. シルク印刷絵柄層の上側又はオフセット印刷絵柄層の下側の少なくとも一部に金属薄膜層を設けた、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技板。
  6. 接着層の上側の少なくとも一部に隠蔽層を設けた、請求項1〜5のいずれかに記載の遊技板。
  7. 接着層、前記接着層の下側に積層されシルク印刷により形成されているシルク印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層の下側に積層され該シルク印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、前記剥離層の下側に設けられた枚葉のシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、
    前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、
    前記フィルム部材及び剥離層を剥離して遊技板を製造することを特徴とする遊技板の製造方法。
  8. 接着層、前記接着層の下側に積層されオフセット印刷により形成されているオフセット印刷絵柄層、前記オフセット印刷絵柄層の下側に積層され該オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、前記剥離層の下側に設けられた枚葉のシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、
    前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、
    前記フィルム部材及び剥離層を剥離して遊技板を製造することを特徴とする遊技板の製造方法。
  9. 接着層、前記接着層の下側に積層されシルク印刷により形成されているシルク印刷絵柄層、前記シルク印刷絵柄層の下側に積層されオフセット印刷により形成されているオフセット印刷絵柄層、少なくともオフセット印刷絵柄層の下側に積層され、少なくとも前記オフセット印刷絵柄層を保護するためのハードコート層、前記ハードコート層の下側に積層された剥離層、及び前記剥離層の下側に設けられた枚葉のシート状のフィルム部材からなる熱転写シートを、前記接着層の表面が板状に形成された基材の表面と接するように積層し、
    前記フィルム部材の表面を加熱して、前記基材と前記フィルム部材とを接着し、
    前記フィルム部材及び剥離層を剥離して遊技板を製造することを特徴とする遊技板の製造方法。
  10. 遊技板は、基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第1の領域と、基材上に、接着層、シルク印刷絵柄層、オフセット印刷絵柄層及びハードコート層が順次積層された第2の領域と、を有する請求項9記載の遊技板の製造方法。
  11. シルク印刷絵柄層の上側又はオフセット印刷絵柄層の下側に金属薄膜層を設けた、請求項7〜10のいずれかに記載の遊技板の製造方法。
  12. 接着層の上側に隠蔽層を設けた、請求項7〜11のいずれかに記載の遊技板の製造方法。
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