JPH07128B2 - ゲーム機類用化粧パネルの製造方法 - Google Patents

ゲーム機類用化粧パネルの製造方法

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JPH07128B2
JPH07128B2 JP3039398A JP3939891A JPH07128B2 JP H07128 B2 JPH07128 B2 JP H07128B2 JP 3039398 A JP3039398 A JP 3039398A JP 3939891 A JP3939891 A JP 3939891A JP H07128 B2 JPH07128 B2 JP H07128B2
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JP
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foil
transfer film
panel
decorative panel
panel material
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JP3039398A
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Inventor
則久 松本
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有限会社三恵製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ、パチスロ、
コインゲーム機その他のゲーム機類に使用される、化粧
パネルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の化粧パネルは、ゲーム機の云わ
ば顔の部分であり、その印象で人気がある程度決まり、
したがって台の売り上げも左右される。そのため目立つ
ことと高級感のあることが要求されるから、金、銀色な
どの箔を用いて飾られる場合が多い。
【0003】箔はパネル面に箔押しによって設けられ
る。しかし箔以外の部分の装飾のためシルクスクリン印
刷、オフセット印刷などを行なうには、素材面の汚れに
より版が目詰まりを起すのを防ぐため予め洗浄する必要
があり、シルクスクリン印刷やオフセット印刷の際には
溶剤が用いられるので、その溶剤により、箔押し部分に
クラックを生じ易い問題がある。そこで、イ.素材に箔
押後、目視位置合わせによる手作業で、水のりにより、
印刷フィルムを貼り付ける、ロ.素材に箔押後、保護層
(UVインク等)を塗布し、その上から印刷する、ハ.
素材に印刷後、余白部分に箔押しする、などの方法がと
られるようになった。
【0004】しかしイの方法は手作業のため生産性が低
く、高精度の位置合わせができず、不均一部分ができ易
い問題があり、ロの方法ではさらに工程が多くなり、耐
久性も劣るという問題が起る。またハの方法は箔押し工
程を後から行なうので細かいデザインに向かず、また十
分に圧力をかけて箔押しすることができないという製造
上の制約がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
点に着目してなされたものでその課題とするところは、
高品質で強度の高いゲーム機類用化粧パネルを高い効率
で安価に製造することができ、洗浄工程や乾燥工程を不
要化することにより製造工程を簡素化することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、合成樹脂よりなる透明なパネル素材の裏面に
表面から透視される文字、図柄その他の模様の一部をな
す箔を押印し、前記模様の残部をなす文字、図柄その他
をフィルムベースに剥離層を介して印刷することにより
転写フィルムを形成し、前記パネル素材の箔押し部と転
写フィルムの模様の位置を合わせて、パネル素材の裏面
にそれを形成する合成樹脂に適合した接着剤により転写
フィルムを接着するという手段を講じたものである。
【0007】前記箔は、通常、金属をたたいて薄いシー
トにした厚さ150μm以下のものをいうが、本発明の
方法ではそのような金箔や銀箔のほか、各種色箔等を使
用することができる。そうした箔は箔押し機を用いて、
パネル素材の裏面に押印するなど、通常の方法で予め箔
押しされる。箔押しは一般に175〜210℃の温度
で、6t/cm2 のプレス圧を数秒間加えることにより
行なわれ、この場合数十〜数百μmの深さの凹部が形成
される。
【0008】その後パネル素材の裏面には、転写フィル
ムの印刷面側が、箔押し部とその他の模様との位置合わ
せの上、接着される。従来は箔押しされたパネル素材裏
面を洗浄し、そこへ印刷し、また乾燥する必要があった
が、本発明ではこれらが省略される。
【0009】また洗浄剤、溶剤を用いないため前加工が
制約を受けず、箔押し部に対するクラック発生などの悪
影響も起らない。
【0010】転写フィルムの接着にはパネル素材の樹脂
に適合した接着剤が用いられる。接着面は清浄である必
要はあるが、微小なごみ等は接着剤により封じ込められ
る。また乾燥も不要である。接着剤として熱硬化性接着
剤を用いることにより、光の反射率が高まり、発色も向
上する。
【0011】転写フィルムの接着後フィルムベースは除
去されるが、剥離層は印刷部の裏面に残存し、転写され
た印刷部を保護する。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明を説明する。
【0013】パネル素材アクリル樹脂よりなる透明な無
色のパネル素材の裏面に、箔押し機を用いて箔を押印し
たものが使用される。箔は12〜16μmの厚さのもの
を用い、素材裏面を加熱、加圧し、100〜200μm
程度凹ませて付着しており、表面から見ると彫刻したよ
うな立体感のある模様が得られる。箔押しされる模様に
は化粧パネルの模様の内、重要な文字、図柄が選ばれ
る。
【0014】転写フィルム 厚さ25μmのポリエステルベースフィルムの一面に剥
離剤を塗布して剥離層を形成し、その剥離層の表面に、
多色印刷機により、前記模様の残部をなす文字、図柄等
を多色印刷したものが使用される。多色機として、実施
例では4色機を用い、各インク層の厚みは10μm以
下、特に5〜6μmが好適であった。このような転写フ
ィルムは、多層のためインク間の固着力が強く、全体の
インク層が20数μmと厚いため、退色が起きにくいも
のとなった。
【0015】接着工程 前記パネル素材の裏面に、アクリル樹脂用の熱硬化性接
着剤を用いて、前記転写フィルムの印刷面を加熱接着す
る。実施例ではプレスロールをもつ自動機により、プレ
ス圧600kg/cm2 以上、送り速度5〜6.5cm
/sec、温度165〜175℃の条件で接着した。自
動機によるため精密な位置合わせが可能になり、そのず
れは±0.05mmの範囲内であった。
【0016】剥離工程 パネル素材の裏面に接着された転写フィルムから、ベー
スフィルムを除去し、本発明に係る化粧パネルを完成す
る。この工程は、化粧パネルにはベースフィルムが必要
でないため行なわれる工程であるが、ベースフィルムが
付着したままで支障のない範囲、例えば保管、運搬その
他ゲーム機への取付前等の段階では実行しなくても良
い。またベースフィルムが透明材よりなりゲーム機への
取付け上問題が全くない場合は、特に取除く必要はな
い。
【0017】構造 前記の如く製造された本発明に係る化粧パネルは図1乃
至図4のような構造を有する。図中、1はパネル素材、
2はその裏面に押印された箔押し部の箔、3はパネル素
材1と転写フィルム4とを接着した熱硬化性の接着剤層
で、転写フィルム4は印刷層5と、剥離層6とを有す
る。7は除去されるベースフィルムである。故に表面か
らは箔2と印刷部8とからなる化粧面が透視される。
【0018】耐久性試験等 1) 製造された化粧パネルの印刷面に、JIS Z
1522の規定にしたがいセロファン粘着テープを貼り
付け、約15°の角度で引剥す試験を行なったが、肉眼
で判別できる剥離は認められなかった。 2) ナイフで転写面の生地に達する1mmピッチの基
盤目を100個作り、それに対して1項のテープ剥離試
験を行なったが、剥離は認められなかった。 3) 30℃の水中に24時間、化粧パネルを浸漬後、
1項のテープ剥離試験を行なったが、変色なく、肉眼で
判別できる剥離は認められなかった。 4) サンシャインウェザメータにより、48時間、転
写面を照射後その状況を観察したが、変色、クラック、
剥離のいずれの現象も認められなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、パネル素材に転写フィルムを熱転写
するだけで良く、工程が著しく簡素化され、溶剤が不要
であるから工程前後の制約がなく、剥離層をもつため強
度が高く、熱硬化性接着剤の使用により反射率が高まり
かつ発色も良い。さらに自動機による接着の場合特に精
密、高速での製造が可能であり、従って高品質の化粧パ
ネルを低コストで量産できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧パネルの分解斜視図である。
【図2】同上パネルの斜視図である。
【図3】同上パネルの構造を分解して示す断面図であ
る。
【図4】同上パネルの断面図である。
【符号の説明】
1 パネル素材 2 箔 3 接着剤層 4 転写フィルム 5 印刷層 6 剥離層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂よりなる透明なパネル素材の裏
    面に表面から透視される文字、図柄その他の模様の一部
    をなす箔を押印し、前記模様の残部をなす文字、図柄そ
    の他をフィルムベースに剥離層を介して印刷することに
    より転写フィルムを形成し、前記パネル素材の箔押し部
    と転写フィルムの模様の位置を合わせて、パネル素材の
    裏面にそれを形成する合成樹脂に適合した接着剤により
    転写フィルムを接着してなるゲーム機類用化粧パネルの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 パネル素材はアクリル樹脂よりなり、接
    着剤が同樹脂用の熱硬化性接着剤よりなる請求項第1項
    記載のゲーム機類用化粧パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 パネル素材の裏面に接着された転写フィ
    ルムから、剥離層を印刷面側に残して、フィルムベース
    を剥離する工程を含む請求項第1項記載のゲーム機類用
    化粧パネルの製造方法。
JP3039398A 1991-02-08 1991-02-08 ゲーム機類用化粧パネルの製造方法 Expired - Lifetime JPH07128B2 (ja)

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JPH04256765A JPH04256765A (ja) 1992-09-11
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JP2010178900A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Daito Giken:Kk 遊技台およびこれに用いられる装飾パネル
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61270198A (ja) * 1985-05-24 1986-11-29 大日本印刷株式会社 転写シ−ト
JPS61297172A (ja) * 1985-06-26 1986-12-27 Nissha Printing Co Ltd 転写材

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