JP6081286B2 - 恒温槽付水晶発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、恒温槽付水晶発振器(OCXO;Oven Controlled Crystal Oscillator)に係り、特に低背化を図りつつ温度安定性を向上させることができ、更に、半田リフロー時に水晶振動子を所定の位置に実装できる恒温槽付水晶発振器に関する。
[先行技術の説明:図4]
恒温槽付水晶発振器は、水晶振動子の動作温度を一定に維持することから、周波数温度特性に依存した周波数変化を引き起こすことなく、高安定の発振周波数が得られるものである。
従来の恒温槽付水晶発振器について図4を用いて説明する。図4は、従来の恒温槽付水晶発振器に用いられる発振器の構成を示す模式説明図であり、(a)は分解説明図、(b)は外観説明図である。
図4(a)に示すように、従来の恒温槽付水晶発振器は、回路基板41の一方の面(ここでは下面)に、熱源42と、温度センサ43と、放熱絶縁シート44と、水晶振動子45と、熱筒46とを備えた構成となっている。
熱源42は、トランジスタ又は抵抗体で構成され、熱を放出する。
温度センサ43は、サーミスタで構成され、水晶振動子45の温度を検出する。
放熱絶縁シート44は、回路基板41に搭載された熱源42及び温度センサ43を覆うものであり、後述する熱筒46と熱源42及び温度センサ43との間に設けられている。
水晶振動子45は、特定の周波数を発振する。水晶振動子45は、金属製のケースに封入された構成であり、ケースから2本のリード端子が突出している。
熱筒46は、リード端子を除いて水晶振動子45の全体を覆う金属製の筒であり、熱源42からの熱を効率よく水晶振動子45に伝導する。熱筒46は、例えばアルミニウム等で構成される。
そして、従来の恒温槽付水晶発振器では、図4(a)(b)に示すように、回路基板41の一方の面に、熱源42と、温度センサ43が搭載され、放熱絶縁シート44を介して、熱筒46に格納された水晶振動子45が搭載された構成である。水晶振動子45のリード端子は、金属ベースを貫通して他方の面に引き出されている。
そして、図示は省略するが、各電子部品が搭載された回路基板41(図4(b))は、更に、凹部空間を備えた金属カバーに格納されて、金属カバーの凹部空間の開口部を覆う金属ベースにピンで固定される。つまり、部品が搭載された回路基板41が、金属カバー内部の空間に格納され、金属ベースによって封止されて、恒温槽付水晶発振器が構成される。金属カバーと金属ベースによって封止された空間が恒温槽となっている。
[従来の恒温槽付水晶発振器の温度制御回路:図5]
従来の恒温槽付水晶発振器に用いられている温度制御回路について図5を用いて説明する。図5は、従来の恒温槽付水晶発振器の温度制御回路の回路図である。
従来の恒温槽付水晶発振器の温度制御回路は、図5に示すように、基本的に、サーミスタTHと、差動増幅器(OPAMP)IC10と、パワートランジスタTr1と、ヒーター抵抗HRとを有している。
[接続関係]
ヒーター抵抗HRの一端には、電源電圧DCが印加され、ヒーター抵抗HRの他端はパワートランジスタTr1のコレクタに接続され、パワートランジスタTr1のエミッタはグランド(GND)に接地されている。
また、サーミスタTHの一端にも、電源電圧DCが印加され、サーミスタTHの他端が抵抗R1の一端に接続され、抵抗R1の他端が接地されている。
また、抵抗R2の一端にも、電源電圧DCが印加され、抵抗R2の他端が抵抗R3の一端に接続され、抵抗R3の他端が接地されている。
また、差動増幅器IC10には、図示はしていないが、駆動用として電源電圧DCが印加され、GNDにも接続している。
そして、サーミスタTHの他端と抵抗R1の一端との間の点が、抵抗R4を介して差動増幅器IC10の一方の端子(−端子)に接続され、抵抗R2の他端と抵抗R3の一端との間の点が、差動増幅器IC10の他方の端子(+端子)に接続されている。
更に、差動増幅器IC10の出力端子と−端子とを、抵抗R5を介して接続している。
そして、差動増幅器IC10の出力端子は、パワートランジスタTr1のベースに接続されている。
[各部]
サーミスタTHは、温度によって抵抗値が変化する感温素子であり、水晶振動子の温度を検出する。
差動増幅器IC10は、一方の入力端子(−端子)に、サーミスタTHと抵抗R1との間の電圧が抵抗R4を介して入力されると共に、差動増幅器IC10の出力が抵抗R5を介して帰還して入力され、他方の入力端子(+端子)に、抵抗R2と抵抗R3との間の電圧が入力されて、2入力端子の電圧の差分を増幅し、出力する。
パワートランジスタTr1は、NPN型のトランジスタで、ベースに差動増幅器IC10の出力が入力され、ベース電流に応じてコレクタとエミッタとの間に電流を流すことで、ヒーター抵抗HRにも電流を流すようになっている。
ヒーター抵抗HRは、流れる電流に応じて発熱する。
ここで、パワートランジスタTr1とヒーター抵抗HRが熱源となっている。
OCXOにおいて、熱源、サーミスタTHのセンサ、水晶振動子を一体化させることができれば温度特性の性能は高くなるが、実際には、上記3つの部分は電気的に繋がっていないために物理的に接続できていないものである。
そのため、3つの部分を極力近くに配置して、上述した放熱絶縁シート44等の絶縁物を介して設置していた。
また、熱源において、パワートランジスタTr1のコレクタ端子部分が発熱するが、常に電位が生じている。ヒーター抵抗HRは、母材がセラミックで、その上面に発熱する抵抗膜が形成されており、その部分が発熱する。
しかしながら、パワートランジスタTr1とヒーター抵抗HRの熱源は、周囲温度の変化によって発熱量に差があることが知られている。
[円柱型の水晶振動子:図6]
また、長期に亘って周波数を安定させる水晶振動子として、円柱型の水晶振動子がある。
円柱型の水晶振動子について図6を用いて説明する。図6は、円柱型の水晶振動子の概観図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
図6(a)(b)に示すように、円柱型の水晶振動子は、水晶ブランクが搭載されたベース51が金属製のカバー52で覆われて、リード端子53がベース51から下に突出した構成であり、カバー52の周辺部分に相当するフランジ54とベース51とがハンダによって接合されている。
尚、ケースのフランジ54とベース51が接合されて、水晶振動子本体から外側に突出している部分全体をフランジということもある。
図6の水晶振動子を恒温槽付水晶発振器に用いた場合、金具や絶縁放熱材を通して水晶振動子に熱を伝える必要があり、これらは、銅等の金属に比べると熱伝導率が下がるため、熱が効率よく伝わらず、温度の安定性が低下してしまう。
[関連技術]
尚、恒温槽付水晶発振器に関する技術としては、特許第4739387号公報「恒温槽型の水晶発振器」(日本電波工業株式会社、特許文献1)がある。
特許文献1には、恒温槽付水晶発振器において、回路基板に樹脂シートから成る第1熱伝導性樹脂を介在させて水晶振動子を搭載し、水晶振動子とチップ抵抗と温度感温素子が液状樹脂が硬化した第2熱伝導性樹脂によって熱的に結合した構成が記載されている。
特許第4739387号公報
しかしながら、従来の恒温槽付水晶発振器では、熱筒を用いると高さ方向の寸法を低減することが困難であり、また、熱筒を用いないと温度の安定性が十分ではないという問題点があった。
また、従来の円柱型の水晶振動子を用いた恒温槽付水晶発振器では、熱が効率よく伝わらず、温度の安定性が低いという問題点があった。
更に、熱筒をなくして水晶振動子を直接基板に半田付け(リフロー実装)すれば、低背化を図ることができるが、リードタイプの水晶振動子をリフロー実装すると、リフロー時に半田が流動して、水晶振動子の実装位置がずれてしまうという問題点があった。
尚、特許文献1には、温度制御回路を、発熱部であるトランジスタのコレクタと、サーミスタ及び水晶振動子のカバーとを、金属の共通パターンを介して基板のGND層に接続する構成として、熱を効率的に伝え、温度安定性を向上させることについての記載はない。
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、低背化を図りつつ温度安定性を向上させることができ、更に、半田リフローによる実装時に水晶振動子を所定の位置に実装できる恒温槽付水晶発振器を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、水晶振動子と、水晶振動子の温度を制御する温度制御回路とが回路基板に搭載された恒温槽付水晶発振器であって、水晶振動子は、一端において外周全体に外側に突出したフランジを備え、回路基板は、フランジの一部が挿入される凹部を備え、温度制御回路は、熱源となるパワートランジスタと、温度センサであるサーミスタと、水晶振動子のグランド端子とパワートランジスタのコレクタとサーミスタのグランド端子とを共通接続する金属パターンとを備え、水晶振動子が、フランジの一部が凹部に挿入された状態で位置決めされて、金属パターンに接続されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記恒温槽付水晶発振器において、温度制御回路が、電源電圧が一端に供給されて発熱するヒーター抵抗と、電源電圧が一端に供給され、他端が接地し、温度に応じて抵抗値を可変として、温度に応じた電圧を一端に出力する温度センサであるサーミスタと、電源電圧とサーミスタの一端との間の電圧が、一方の入力端子に入力されると共に、サーミスタに並列に設けられた信号線の電圧が他方の入力端子に入力され、出力が抵抗を介して一方の入力端子に帰還して、他方の入力端子に入力される電圧と一方の入力端子に入力される電圧との差分を増幅して制御電圧として出力する差動増幅器と、ヒーター抵抗の他端が接続するエミッタと、差動増幅器の出力を入力するベースと、接地するコレクタとを備えるPNP型のパワートランジスタと、電源電圧が供給されるエミッタと、ヒーター抵抗の他端とパワートランジスタのエミッタとの間の電圧を入力するベースと、パワートランジスタのベースに接続するコレクタとを備えるPNP型の電流制限用トランジスタとを有し、パワートランジスタのコレクタと、サーミスタの他端とが共通接続する金属パターンで接続されて接地されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記恒温槽付水晶発振器において、凹部が、回路基板を貫通しているスリットであることを特徴としている。
また、本発明は、上記恒温槽付水晶発振器において、凹部が、回路基板を貫通していない溝であることを特徴としている。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、円柱型の水晶振動子と、水晶振動子の温度を制御する温度制御回路とが回路基板に搭載された恒温槽付水晶発振器であって、水晶振動子は、回路基板に接合される面の外周全体に外側に突出したフランジを備え、フランジには水晶振動子のグランド端子が接続され、回路基板は、水晶振動子が搭載される部分に凹部が形成され、凹部の周囲に水晶振動子と接続する半田付けパターンを備え、温度制御回路は、熱源となるパワートランジスタと、温度センサであるサーミスタと、水晶振動子のグランド端子とパワートランジスタのコレクタとサーミスタのグランド端子とを共通接続する金属パターンとを備え、水晶振動子が、グランド端子と、回路基板の半田付けパターンとが半田付けされて金属パターンに接続されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記恒温槽付水晶発振器において、温度制御回路が、電源電圧が一端に供給されて発熱するヒーター抵抗と、電源電圧が一端に供給され、他端が接地し、温度に応じて抵抗値を可変として、温度に応じた電圧を一端に出力する温度センサであるサーミスタと、電源電圧と前記サーミスタの一端との間の電圧が、一方の入力端子に入力されると共に、サーミスタに並列に設けられた信号線の電圧が他方の入力端子に入力され、出力が抵抗を介して一方の入力端子に帰還して、他方の入力端子に入力される電圧と一方の入力端子に入力される電圧との差分を増幅して制御電圧として出力する差動増幅器と、ヒーター抵抗の他端が接続するエミッタと、差動増幅器の出力を入力するベースと、接地するコレクタとを備えるPNP型のパワートランジスタと、電源電圧が供給されるエミッタと、ヒーター抵抗の他端とパワートランジスタのエミッタとの間の電圧を入力するベースと、パワートランジスタのベースに接続するコレクタとを備えるPNP型の電流制限用トランジスタとを有し、パワートランジスタのコレクタと、サーミスタの他端とが共通接続する金属パターンで接続されて接地されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記恒温槽付水晶発振器において、パワートランジスタの代わりに、PチャネルMOSFETを備えてもよい。
本発明によれば、水晶振動子と、水晶振動子の温度を制御する温度制御回路とが回路基板に搭載された恒温槽付水晶発振器であって、水晶振動子は、一端において外周全体に外側に突出したフランジを備え、回路基板は、フランジの一部が挿入される凹部を備え、温度制御回路は、熱源となるパワートランジスタと、温度センサであるサーミスタと、水晶振動子のグランド端子とパワートランジスタのコレクタとサーミスタのグランド端子とを共通接続する金属パターンとを備え、水晶振動子が、フランジの一部が凹部に挿入された状態で位置決めされて、金属パターンに接続されている恒温槽付水晶発振器としているので、熱源となるパワートランジスタからの熱を、熱伝導率が大きい金属パターンを介して水晶振動子及びサーミスタに効率的に伝導させることができ、熱筒を用いなくても熱応答性及び温度安定性を向上させて、温度特性の優れた発振器を実現でき、また、低背化を図ることができ、更に、半田リフロー時に半田が流動しても、水晶振動子を所定の位置に固定して実装することができるものである。
また、本発明によれば、温度制御回路が、電源電圧が一端に供給されて発熱するヒーター抵抗と、電源電圧が一端に供給され、他端が接地し、温度に応じて抵抗値を可変として、温度に応じた電圧を一端に出力する温度センサであるサーミスタと、電源電圧とサーミスタの一端との間の電圧が、一方の入力端子に入力されると共に、サーミスタに並列に設けられた信号線の電圧が他方の入力端子に入力され、出力が抵抗を介して一方の入力端子に帰還して、他方の入力端子に入力される電圧と一方の入力端子に入力される電圧との差分を増幅して制御電圧として出力する差動増幅器と、ヒーター抵抗の他端が接続するエミッタと、差動増幅器の出力を入力するベースと、接地するコレクタとを備えるPNP型のパワートランジスタと、電源電圧が供給されるエミッタと、ヒーター抵抗の他端とパワートランジスタのエミッタとの間の電圧を入力するベースと、パワートランジスタのベースに接続するコレクタとを備えるPNP型の電流制限用トランジスタとを有し、パワートランジスタのコレクタと、サーミスタの他端とが共通接続する金属パターンで接続されて接地されている上記恒温槽付水晶発振器としているので、水晶振動子のグランド端子とパワートランジスタとサーミスタのグランド端子とを共通の金属パターンに接続することができ、効率的にパワートランジスタからの熱を伝導させ、熱応答特性及び温度安定性を向上させて、温度特性の優れた発振器を実現できる効果がある。
また、本発明によれば、円柱型の水晶振動子と、水晶振動子の温度を制御する温度制御回路とが回路基板に搭載された恒温槽付水晶発振器であって、水晶振動子は、回路基板に接合される面の外周全体に外側に突出したフランジを備え、フランジには水晶振動子のグランド端子が接続され、回路基板は、水晶振動子が搭載される部分に凹部が形成され、凹部の周囲に水晶振動子と接続する半田付けパターンを備え、温度制御回路は、熱源となるパワートランジスタと、温度センサであるサーミスタと、水晶振動子のグランド端子とパワートランジスタのコレクタとサーミスタのグランド端子とを共通接続する金属パターンとを備え、水晶振動子が、グランド端子と、回路基板の半田付けパターンとが半田付けされて金属パターンに接続されている恒温槽付水晶発振器としているので、熱源となるパワートランジスタからの熱を、熱伝導率が大きい金属パターンを介して水晶振動子及びサーミスタに効率的に伝導させて、熱応答性及び温度安定性を向上させ、長期に亘って周波数特性が良好で且つ温度特性の優れた発振器を実現できると共に、リード端子が設けられている水晶振動子の底面中央部に半田がつかないようにして、リード端子とグランド端子とが接続されるのを防ぐ効果がある。
また、本発明によれば、温度制御回路が、電源電圧が一端に供給されて発熱するヒーター抵抗と、電源電圧が一端に供給され、他端が接地し、温度に応じて抵抗値を可変として、温度に応じた電圧を一端に出力する温度センサであるサーミスタと、電源電圧と前記サーミスタの一端との間の電圧が、一方の入力端子に入力されると共に、サーミスタに並列に設けられた信号線の電圧が他方の入力端子に入力され、出力が抵抗を介して一方の入力端子に帰還して、他方の入力端子に入力される電圧と一方の入力端子に入力される電圧との差分を増幅して制御電圧として出力する差動増幅器と、ヒーター抵抗の他端が接続するエミッタと、差動増幅器の出力を入力するベースと、接地するコレクタとを備えるPNP型のパワートランジスタと、電源電圧が供給されるエミッタと、ヒーター抵抗の他端とパワートランジスタのエミッタとの間の電圧を入力するベースと、パワートランジスタのベースに接続するコレクタとを備えるPNP型の電流制限用トランジスタとを有し、パワートランジスタのコレクタと、サーミスタの他端とが共通接続する金属パターンで接続されて接地されている上記恒温槽付水晶発振器としているので、水晶振動子のグランド端子とパワートランジスタとサーミスタのグランド端子とを共通の金属パターンに接続することができ、効率的にパワートランジスタからの熱を伝導させ、熱応答特性及び温度安定性を向上させて、温度特性の優れた発振器を実現できる効果がある。
本発明の第1の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器に用いられる発振器の構成を示す模式説明図であり、(a)は分解説明図、(b)は外観説明図である。 本発明の実施の形態に係る温度制御回路の回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器に用いられる発振器の構成を示す模式説明図であり、(a)は外観説明図、(b)は部分説明図である。 従来の恒温槽付水晶発振器に用いられる発振器の構成を示す模式説明図であり、(a)は分解説明図、(b)は外観説明図である。 従来の恒温槽付水晶発振器の温度制御回路の回路図である。 円柱型の水晶振動子の概観図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器は、温度制御回路として、PNP型のパワートランジスタのコレクタ側とサーミスタの一端を金属の共通パターンを用いてグランドレベルに接続し、パワートランジスタのエミッタに接続するヒーター抵抗を流れる電流を制限するPNP型の電流制限用トランジスタを設けた回路を用いて、水晶振動子を基板の共通パターンに直接半田付け実装し、また、ケースのフランジの一部を基板に形成されたスリットに挿入する構成としており、パワートランジスタのコレクタからの熱を、共通接続する水晶振動子及びサーミスタに効率的に伝導させて、熱筒を用いなくても熱応答性及び温度安定性を向上させることができ、低背化を図ると共に温度特性の優れた発振器を実現でき、更に、半田リフローにより水晶振動子を実装する際に、水晶振動子が移動するのを防ぎ、所定の実装位置に実装することができるものである。
また、本発明に係る恒温槽付水晶発振器は、円柱型の水晶振動子と上記温度制御回路とを用い、基板上において、水晶振動子が搭載される領域に凹部を形成して、当該凹部の外周部と水晶振動子のフランジ裏面を半田付けして、水晶振動子とパワートランジスタのコレクタ側とサーミスタとを共通パターンで接続した構成としており、パワートランジスタのコレクタからの熱を、共通接続する水晶振動子及びサーミスタに効率的に伝導させて、熱応答性及び温度安定性を向上させることができ、また、水晶振動子のリード端子とGND端子とが半田で接続されるのを防ぐことができるものである。
[第1の実施の形態:図1]
本発明の第1の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器に用いられる発振器の構成を示す模式説明図であり、(a)は分解説明図、(b)は外観説明図である。
図1(a)(b)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器(第1の恒温槽付水晶発振器)の発振器は、回路基板11の一方の面に、熱源12と、サーミスタ13と、水晶振動子14とを備えた構成である。
つまり、第1の恒温槽付水晶発振器は、図5に示した従来の恒温槽付水晶発振器で用いられていた放熱絶縁シート44及び熱筒46を備えない構成であり、水晶振動子14が直接回路基板11に半田付けされた構成となっている。
ここで、水晶振動子14は、半田リフローによって回路基板11に実装されている。
熱筒46を備えないことにより、高さ方向の寸法を低減でき、更に熱伝導率の低い放熱絶縁シート44を不要として、代わりに金属パターンを介在させることにより、熱を効率的に伝え、温度の安定性を向上させるものである。
そして、図1(b)に示すように電子部品が搭載された回路基板11が、金属カバー(図示せず)の凹部に格納され、金属カバーの凹部開口部を覆う金属ベースにピンによって固定されて封止され、第1の恒温槽付水晶発振器が構成されている。金属カバーと金属ベースによって封止された空間が恒温槽となる。尚、第1の恒温槽付水晶発振器において、回路基板11は、水晶振動子14や熱源12が搭載された面が金属ベースに対向するよう金属カバーに格納される。
[各部]
第1の恒温槽付水晶発振器の各部について説明する。
第1の恒温槽付水晶発振器では、熱源12としてPNPパワートランジスタを用いている。尚、図1では、熱源12となるPNPパワートランジスタを2つ備えた構成を示している。
サーミスタ13は、水晶振動子14の温度を検出する温度センサである。
水晶振動子14は、ベースに取り付けられた水晶ブランクが金属製のケースに封入された構成であり、金属ケースから2本のリード端子が突出している。尚、水晶振動子14のケースにおいて、リードが突出している側の外周全体に、外側に突出した縁(へり、つば)状のフランジ14aが設けられている。
そして、水晶振動子14は、カバーの一面(GND端子に相当)が回路基板11上に形成された金属パターン16に直接半田付けで接合され、接地されている。
[スリット15]
第1の恒温槽付水晶発振器の特徴として、回路基板11は、水晶振動子14のフランジ14aの一部(図1の例では、フランジ14aの下側の縁)が挿入されるスリット15を備えている。
スリット15を設けることにより、水晶振動子14が回路基板11上に搭載された場合に、フランジ14aの一部がスリット15に収まり、水晶振動子14のGND端子となるカバーの一面を回路基板11に密着させ、熱の伝導を促進すると共に、低背化を図ることができるものである。
更に、スリット15は、水晶振動子14を所定の位置に固定するものであり、水晶振動子14を回路基板11の正しい位置に搭載した場合に、フランジ14aの一部がスリット15に挿入されるように形成されている。つまり、水晶振動子14は、スリット15にフランジ14の一部が挿入されることにより、所定の位置に位置決めされるものである。
具体的には、半田リフローによって水晶振動子14を回路基板11に搭載する際に、回路基板11と水晶振動子14との間の半田がリフローにより流動したとしても、スリット15にフランジ14aの一部が挿入されているため、水晶振動子14の位置を予め決められた所定の位置に固定することができ、水晶振動子14の位置ずれを防ぎ、適切な位置に実装することができるものである。
また、スリット15を設けることによって、水晶振動子14が過熱された場合に、熱を外部に放出することができるものである。
尚、スリット15の代わりに、回路基板11のフランジ14aに相当する位置に、スリット15と同程度の開口部を備え、回路基板11を貫通しない凹部(溝、ザグリ)を設けてもよい。
ザグリを設けた場合も、ザグリにフランジ14aの一部が挿入されるので、リフロー時に水晶振動子14が所定の位置からずれないように固定することができるものである。
[金属パターン16]
そして、第1の恒温槽付水晶発振器では、温度制御回路を後述する構成としたことにより、水晶振動子14のGND端子と、熱源12であるパワートランジスタのコレクタと、サーミスタ13のGND端子とが、回路基板11上に形成された共通の金属パターン16によって電気的に接続されたものとなっている。
金属パターン16は、銅等の金属で形成されており、熱伝導性に優れている。
このため、熱源12からの熱を損失なく水晶振動子14及びサーミスタ13に伝導させることができ、水晶振動子14、熱源12、サーミスタ13を熱的にも結合させる。
更に、スリット15に水晶振動子14のフランジ14aの一部が挿入されることで、水晶振動子14がGNDパターンに密着する面積が広くなり、熱の伝導を一層良好にしている。
[熱伝導性の比較]
従来、水晶振動子と熱源との間に設けられていた放熱絶縁シートの熱伝導率は6.5W/(m・K)とかなり低い。また、従来の恒温槽付水晶発振器に用いられていた熱筒の代表的な材質であるアルミニウムの熱伝導率は237W/(m・K)である。
これに対し、共通のGNDパターンに用いられる銅の熱伝導率は、398W/(m・K)と良好である。
第1の恒温槽付水晶発振器では、放熱絶縁シートを用いておらず、水晶振動子14と熱源12とが銅から成る共通のGNDパターンである金属パターン16のみを介して接しているため、従来に比べて熱が非常に伝わり易くなっており、温度安定性を向上させることができるものである。
更に、第1の恒温槽付水晶発振器は、熱筒を備えていないため、発振器全体の熱容量が従来に比べて低くなる。これにより、発振器の起動時に、水晶振動子がある一定の温度に達して温度が安定した状態となるまでの時間を短縮することができるものである。
このように、第1の恒温槽付水晶発振器では、従来に比べて熱伝導率を上げ、且つ熱容量を低下させたことにより、起動時に周波数が安定するまでの時間を短縮し、その後の温度安定性も向上させることができるものである。
[低背化]
第1の恒温槽付水晶発振器では、従来、効率的に熱を伝導させる手段として用いられていた熱筒を不要とし、水晶振動子14のフランジ14aを挿入するスリット15又はザグリを設けたことにより、発振器全体の高さ方向の寸法を低減して低背化を図ることができるものである。
[回路基板11上の配置:図1]
次に、第1の恒温槽付水晶発振器の回路基板11上における配置について図1(a)(b)を用いて説明する。
図1(a)(b)に示すように、回路基板11の一方の面(ここでは上面)に、スリット15に水晶振動子14のフランジ14aが収まるように水晶振動子14が搭載され、リード端子が回路基板11に形成された貫通孔を介して他方の面に引き出されている。
熱源12であるPNPパワートランジスタは、水晶振動子14の真横に密着又は近接して配置され、更にサーミスタ13も水晶振動子14及び熱源12の真横に密着又は近接して配置される。上述したように、水晶振動子14、熱源12、サーミスタ13は、回路基板11上の共通の金属パターン16に接続されている。
このように、水晶振動子14、熱源12、サーミスタ13の間の距離を最短とすることで、熱をより効率的に伝えることができ、温度安定性を高めるものである。
尚、図1では、PNPパワートランジスタを2つ使用して、更に温度安定度を高めている。
[温度制御回路:図2]
次に、本発明の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器の温度制御回路について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る温度制御回路の回路図である。尚、図2の温度制御回路は、第1の恒温槽付水晶発振器及び後述する第2の恒温槽付水晶発振器に用いられている。
本発明の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器の温度制御回路(本温度制御回路)は、恒温槽の温度を制御するものであり、その結果として水晶振動子の温度を制御している。
本温度制御回路は、図2に示すように、基本的に、サーミスタTHと、差動増幅器(OPAMP)IC10と、パワートランジスタTr1と、ヒーター抵抗HRと、電流制限用トランジスタTr2とを有している。
そして、パワートランジスタTr1と電流制限用トランジスタTr2が、PNP型トランジスタとなっている。
[本温度制御回路における接続関係]
ヒーター抵抗HRの一端には、電源電圧DCが印加され、ヒーター抵抗HRの他端はパワートランジスタTr1のエミッタに接続され、パワートランジスタTr1のコレクタはグランド(GND)に接地されている。
また、抵抗R1の一端には電源電圧DCが印加され、抵抗R1の他端がサーミスタTHの一端に接続され、サーミスタTHの他端がGNDに接地されている。
また、抵抗R2の一端には電源電圧DCが印加され、抵抗R2の他端が抵抗R3の一端に接続され、抵抗R3の他端がGNDに接地されている。
そして、抵抗R1の他端とサーミスタTHの一端との間の点が、抵抗R4を介して差動増幅器IC10の一方の入力端子(−端子)に接続され、抵抗R2の他端と抵抗R3の一端との間の点が、差動増幅器IC10の他方の入力端子(+端子)に接続されている。
更に、差動増幅器IC10の出力端子と入力端子(−端子)とを、抵抗R5を介して帰還して接続している。
そして、差動増幅器IC10の出力端子は、パワートランジスタTr1のベースに接続されている。
尚、図示していないが、差動増幅器IC10には、動作のために電源電圧DCが印加され、またGNDに接続している。
また、電流制限用トランジスタTr2のエミッタに電源電圧DCが印加され、ヒーター抵抗HRの他端とパワートランジスタTr1のエミッタとの間の点が電流制限用トランジスタTr2のベースに接続し、電流制限用トランジスタTr2のコレクタがパワートランジスタTr1のベースに接続されている。
[本温度制御回路の各部]
[サーミスタTH]
サーミスタTHは、温度によって抵抗値が変化する感温素子であり、水晶振動子の動作温度を検出する。
本温度制御回路では、サーミスタTHの他端がパワートランジスタTr1のコレクタとグランドレベルで共通のGND層に接続される点に特徴がある。
つまり、サーミスタTHの他端とパワートランジスタTr1のコレクタが、熱伝導性が良好な銅から成るGND層を介して物理的電気的に接続可能となったことで、熱応答性を向上させることができるものである。
[差動増幅器IC10]
差動増幅器IC10は、一方の入力端子(−端子)に、抵抗R1とサーミスタTHとの間の電圧が抵抗R4を介して入力されると共に差動増幅器IC10の出力が抵抗R5を介して帰還して入力され、他方の入力端子(+端子)に、抵抗R2と抵抗R3との間の電圧が入力されて、2入力端子の電圧の差分を増幅して出力する。
[パワートランジスタTr1]
パワートランジスタTr1は、PNP型トランジスタであり、ベースに差動増幅器IC10の出力が入力され、ベースへの印加電圧に応じてエミッタとコレクタとの間に電流を流すことで、ヒーター抵抗HRにも電流を流すようになっている。
パワートランジスタTr1は、電流制限用トランジスタTr2の動作によって、ヒーター抵抗HRに流れる電流を制限することで、ヒーター抵抗HRを熱源にせず、パワートランジスタTr1だけが熱源となる。特に、パワートランジスタTr1のコレクタ(GND側)が発熱する。
尚、パラートランジスタTr1をPチャネルMOSFETで構成してもよい。
[ヒーター抵抗HR]
ヒーター抵抗HRは、電源電圧DCが印加され、パワートランジスタTr1の動作によって、流れる電流に応じて発熱する。
但し、ヒーター抵抗HRは、電流制限用トランジスタTr2の動作によって流れる電流が制限されるので、電流制限回路を備えない従来の温度制御回路に比べて熱源にはならないものである。
尚、図1の例では、パワートランジスタTr1及びパラートランジスタTr2を熱源12として示している。
[電流制限用トランジスタTr2]
電流制限用トランジスタTr2は、ヒーター抵抗HRの他端とパワートランジスタTr1のエミッタとを接続するライン上の点の電圧がベースに印加され、印加される電圧に応じて、電源電圧DCに接続するエミッタとパワートランジスタTr1のベースに接続するコレクタを流れる電流が制御される。
つまり、パワートランジスタTr1のエミッタに流れる電流に応じて、電流制限用トランジスタTr2のベースに印加される電圧が可変となり、電流制限用トランジスタTr2のエミッタとコレクタを流れる電流も可変となる。
具体的には、パワートランジスタTr1のエミッタに流れる電流が大きくなると、電流制限用トランジスタTr2と電流検出抵抗により最大電流が決まり、ヒーター抵抗の発熱量が制限され、パワートランジスタTr1で主に消費される。
また、パワートランジスタTr1のエミッタに流れる電流が小さくなると、電流制限用トランジスタTr2のエミッタとコレクタを流れる電流も小さくなり、トランジスタTr2は動作しなくなる。
[第1の実施の形態の効果]
本発明の1の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器によれば、温度制御回路として、熱源12であるPNP型のパワートランジスタTr1のコレクタ側とサーミスタ13の一端を銅から成る共通のGNDパターン(金属パターン16)に接続し、パワートランジスタTr1のエミッタに接続するヒーター抵抗HRを流れる電流を制限するPNP型の電流制限用トランジスタTr2を設けた回路を用い、回路基板11にスリット15を設け、水晶振動子14のフランジ14aをスリット15に挿入した状態で、水晶振動子14のケース(GND端子)を上述した共通のGNDパターンに直接半田付けして実装する構成としており、熱源をパワートランジスタTr1一つにして熱分散を防止し、パワートランジスタTr1のコレクタからの熱を、熱伝導率の高い銅の金属パターン16によって水晶振動子14及びサーミスタ13に効率的に伝導させて、熱筒を用いなくても熱応答性及び温度安定性を向上させることができ、温度特性の優れた発振器を実現でき、また、低背化を図ることができると共に、スリット15又はザグリにフランジ14aの一部が挿入されることによって、水晶振動子14を回路基板11上の所定の位置に固定して、半田リフロー時に水晶振動子14の位置がずれるのを防ぐことができる効果がある。
[第2の実施の形態:図3]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器の構成について図3を用いて説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器に用いられる発振器の構成を示す模式説明図であり、(a)は外観説明図、(b)は部分説明図である。
本発明の第2の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器(第2の恒温槽付水晶発振器)は、図6に示した円柱型の水晶振動子と、図2に示した温度制御回路とを備えたものである。
上述したように、円柱型の水晶振動子は、長期に亘って安定した周波数特性を備えたものであり、第2の恒温槽付水晶発振器では、更に温度安定性を向上させた恒温槽付水晶発振器を実現したものである。
図3(a)に示すように、第2の恒温槽付水晶発振器の発振器は、回路基板21の一方の面(ここでは上面)に、熱源22と、サーミスタ23と、図6に示した円柱型の水晶振動子24とが搭載された構成である。
水晶振動子24の下面外周には、外側に突出するフランジ24aが形成されている。尚、ここでは、ベースとケースとが接合されて外側に突出した部分全体をフランジと称している。
熱源22としてはPNPパワートランジスタを用いているが、PチャネルMOSFETとしてもよい。尚、ここでは、熱源22を2つ備えて、温度安定性を一層高めたものとしている。
また、第2の恒温槽付水晶発振器でも上述の図2に示した温度制御回路が用いられており、水晶振動子24のフランジ24aの裏側に相当するベースと、熱源22と、サーミスタ23とが、共通の金属パターン25に接続されて接地された構成としている。金属パターン25は、銅等によって形成されており、熱伝導性が高い。
これにより、熱源22のPNPパワートランジスタTr1のコレクタからの熱が、サーミスタ23及び水晶振動子24に効率的に伝導され、温度安定性を向上させることができるものである。
そして、図3(a)の発振器が金属カバーの凹部に格納され、凹部を覆う金属ベースにピンによって固定されて封止されて、第2の恒温槽付水晶発振器が構成される。
第2の恒温槽付水晶発振器の特徴として、図3(b)に示すように、回路基板21の上面において、水晶振動子24が搭載される部分に、水晶振動子24のフランジ24aより小さい開口を備えた凹部(ザグリ)26が形成されている。
また、回路基板21には、水晶振動子24と、PNPパワートランジスタTr1と、サーミスタ23とを共通接続して接地する金属パターン25が形成されている。
そして、凹部26の底面には、水晶振動子24のリード端子が貫通する貫通孔27が形成され、リード端子が回路基板21の裏面に引き出されるようになっている。
更に、第2の恒温槽付水晶発振器では、凹部26の開口部外周に環状の半田付け用パターン26a(黒塗りで示している)が形成されている。つまり、凹部26は、半田付け用パターン26aの内側に形成されているものである。
半田付け用パターン26は、金属パターン25に接続しており、これにより、熱源22と、サーミスタ23と、水晶振動子24とが共通の金属パターン25に電気的に接続して、更に熱的にも結合するものである。
そして、水晶振動子24を回路基板21に搭載する際には、フランジ24aの裏側に相当するベースの裏面(ここでは下面)のみ半田付けを行って、ベースの裏面の外周部と、回路基板21の凹部26の外周部分に形成された半田付け用パターン26aとを接合する。
ここで、水晶振動子24のベース裏面全体を半田付けした場合、水晶振動子24のベースとリードとが半田で接続される可能性があるが、回路基板21に凹部26を備えて空間を設け、凹部の外周部分と水晶振動子24のフランジ24aの下面とを半田付けすることにより、リード端子に半田がつかないようにして、GNDに接続するベース部分とリードとが接続されるのを防ぐことができるものである。
[第2の実施の形態の効果]
本発明の第2の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器によれば、温度制御回路として、熱源22であるPNP型のパワートランジスタTr1のコレクタ側とサーミスタ23の一端を銅から成る共通の金属パターン25に接続して接地し、パワートランジスタTr1のエミッタに接続するヒーター抵抗HRを流れる電流を制限するPNP型の電流制限用トランジスタTr2を設けた回路を用い、円柱型の水晶振動子24のフランジ24aの裏面と、熱源22と、サーミスタ23とを回路基板21の金属パターン25に共通接続しているので、熱源22からの熱を効率よくサーミスタ23及び水晶振動子24に伝導させて、熱応答性及び温度安定性を向上させることができ、長期に亘って周波数特性が良好で且つ温度特性の優れた発振器を実現できる効果がある。
また、第2の恒温槽付水晶発振器によれば、回路基板21の水晶振動子24が搭載される部分に水晶振動子24の外周より小さい凹部26を形成し、水晶振動子24のフランジ24aの裏面と、凹部26の外周に形成された半田付けパターン26aとを半田付けした構成としているので、水晶振動子24のベース裏面の外周以外の内側部分に半田がつかないようにして、ベースとリードとが半田で接続されるのを防ぐことができる効果がある。
本発明は、低背化を図りつつ温度安定性を向上させることができ、更に、半田リフロー時に水晶振動子を所定の位置に実装できる恒温槽付水晶発振器に適している。
10...差動増幅器IC、 11,21,41...回路基板、 12,22,42...熱源、 13,23...サーミスタ、 14,24,45...水晶振動子、 15...スリット、 16...金属パターン、 25...金属パターン、 26...凹部、 27...半田付け用パターン、 43...温度センサ、 44...放熱絶縁シート、 46...熱筒

Claims (7)

  1. 水晶振動子と、前記水晶振動子の温度を制御する温度制御回路とが回路基板に搭載された恒温槽付水晶発振器であって、
    前記水晶振動子は、一端において外周全体に外側に突出したフランジを備え、
    前記回路基板は、前記フランジの一部が挿入される凹部を備え、
    前記温度制御回路は、熱源となるパワートランジスタと、温度センサであるサーミスタと、前記水晶振動子のグランド端子と前記パワートランジスタのコレクタと前記サーミスタのグランド端子とを共通接続する金属パターンとを備え、
    前記水晶振動子が、前記フランジの一部が前記凹部に挿入された状態で位置決めされて、前記金属パターンに接続されていることを特徴とする恒温槽付水晶発振器。
  2. 温度制御回路が、電源電圧が一端に供給されて発熱するヒーター抵抗と、
    電源電圧が一端に供給され、他端が接地し、温度に応じて抵抗値を可変として、温度に応じた電圧を一端に出力する温度センサであるサーミスタと、
    前記電源電圧と前記サーミスタの一端との間の電圧が、一方の入力端子に入力されると共に、前記サーミスタに並列に設けられた信号線の電圧が他方の入力端子に入力され、出力が抵抗を介して前記一方の入力端子に帰還して、前記他方の入力端子に入力される電圧と前記一方の入力端子に入力される電圧との差分を増幅して制御電圧として出力する差動増幅器と、
    前記ヒーター抵抗の他端が接続するエミッタと、前記差動増幅器の出力を入力するベースと、接地するコレクタとを備えるPNP型のパワートランジスタと、
    前記電源電圧が供給されるエミッタと、前記ヒーター抵抗の他端と前記パワートランジスタのエミッタとの間の電圧を入力するベースと、前記パワートランジスタのベースに接続するコレクタとを備えるPNP型の電流制限用トランジスタとを有し、
    前記パワートランジスタのコレクタと、前記サーミスタの他端とが共通接続する金属パターンで接続されて接地されていることを特徴とする請求項1記載の恒温槽付水晶発振器。
  3. 凹部が、回路基板を貫通しているスリットであることを特徴とする請求項1又は2記載の恒温槽付水晶発振器。
  4. 凹部が、回路基板を貫通していない溝であることを特徴とする請求項1又は2記載の恒温槽付水晶発振器。
  5. 円柱型の水晶振動子と、前記水晶振動子の温度を制御する温度制御回路とが回路基板に搭載された恒温槽付水晶発振器であって、
    前記水晶振動子は、前記回路基板に接合される面の外周全体に外側に突出したフランジを備え、前記フランジには水晶振動子のグランド端子が接続され、
    前記回路基板は、前記水晶振動子が搭載される部分に凹部が形成され、前記凹部の周囲に前記水晶振動子と接続する半田付けパターンを備え、
    前記温度制御回路は、熱源となるパワートランジスタと、温度センサであるサーミスタと、前記水晶振動子のグランド端子と前記パワートランジスタのコレクタと前記サーミスタのグランド端子とを共通接続する金属パターンとを備え、
    前記水晶振動子が、前記グランド端子と、前記回路基板の半田付けパターンとが半田付けされて、前記金属パターンに接続されていることを特徴とする恒温槽付水晶発振器。
  6. 前記温度制御回路が、電源電圧が一端に供給されて発熱するヒーター抵抗と、
    電源電圧が一端に供給され、他端が接地し、温度に応じて抵抗値を可変として、温度に応じた電圧を一端に出力する温度センサであるサーミスタと、
    前記電源電圧と前記サーミスタの一端との間の電圧が、一方の入力端子に入力されると共に、前記サーミスタに並列に設けられた信号線の電圧が他方の入力端子に入力され、出力が抵抗を介して前記一方の入力端子に帰還して、前記他方の入力端子に入力される電圧と前記一方の入力端子に入力される電圧との差分を増幅して制御電圧として出力する差動増幅器と、
    前記ヒーター抵抗の他端が接続するエミッタと、前記差動増幅器の出力を入力するベースと、接地するコレクタとを備えるPNP型のパワートランジスタと、
    前記電源電圧が供給されるエミッタと、前記ヒーター抵抗の他端と前記パワートランジスタのエミッタとの間の電圧を入力するベースと、前記パワートランジスタのベースに接続するコレクタとを備えるPNP型の電流制限用トランジスタとを有し、
    前記パワートランジスタのコレクタと、前記サーミスタの他端とが共通接続する金属パターンで接続されて接地されていることを特徴とする請求項5記載の恒温槽付水晶発振器。
  7. パワートランジスタの代わりに、PチャネルMOSFETを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の恒温槽付水晶発振器。
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