JP6071656B2 - 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置及び方法、及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6071656B2
JP6071656B2 JP2013045906A JP2013045906A JP6071656B2 JP 6071656 B2 JP6071656 B2 JP 6071656B2 JP 2013045906 A JP2013045906 A JP 2013045906A JP 2013045906 A JP2013045906 A JP 2013045906A JP 6071656 B2 JP6071656 B2 JP 6071656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accumulation
line sensor
signal
pair
focus detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013045906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014174282A (ja
JP2014174282A5 (ja
Inventor
隆之 周
隆之 周
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013045906A priority Critical patent/JP6071656B2/ja
Priority to US14/196,468 priority patent/US9167151B2/en
Publication of JP2014174282A publication Critical patent/JP2014174282A/ja
Publication of JP2014174282A5 publication Critical patent/JP2014174282A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6071656B2 publication Critical patent/JP6071656B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

本発明は、焦点検出装置及び方法、及び焦点検出装置を搭載した撮像装置に関する。
従来、カメラの自動焦点検出方式として、位相差検出方式が一般的に良く知られている。位相差検出方式では、撮影レンズの異なる射出瞳領域を通過した被写体からの光束を、焦点検出用の光電変換装置(AFセンサ)の一対のラインセンサ上に結像させる。そして、一対のラインセンサで光電変換して得られた一対の被写体像の相対位置を演算することで(以下、「位相差演算」と呼ぶ。)、撮影レンズの焦点状態を検出する。最近では、画面内の複数のポイント(以下、「AF枠」と呼ぶ。)の焦点状態を検出できるように、複数のラインセンサを配置したAFセンサが種々提案されている。
例えば、光電変換素子をAF枠の領域に分割し、領域1から領域nを順次巡回しながら領域1〜n毎に蓄積時間を制御し、領域毎に画素信号の読み出し時の増幅率(ゲイン)を適切に制御する技術が特許文献1(図1)に開示されている。領域ごとに適切な電荷蓄積動作することで、様々な輝度レベルを有する被写体であっても、適切なゲインでの画素信号の読み出しを可能としている。
特許第3854704号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の光電変換装置を用いた焦点検出装置では、領域を巡回する周期が長くなってしまい、蓄積終了タイミングが遅れてしまうことがある。特に、被写体が超高輝度である場合に、ある領域の信号を巡回している間に別の領域の信号が所定値を越えてしまい、結果として、その別の領域の像信号が光電変換素子やAD変換器のダイナミックレンジを超え、焦点検出精度が悪化してしまうことがあった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、超高輝度の被写体に対しても、精度の良い焦点検出を行うことを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の焦点検出装置は、入射する被写体からの光束を光電変換して得られた電荷を蓄積して、互いに視差を有する対の画像信号をそれぞれ出力する複数のセンサ部と、前記複数のセンサ部を巡回しながらモニタし、該モニタ中のセンサ部から出力される前記対の画像信号の特徴量信号を検出する特徴量検出手段と、前記特徴量検出手段により検出された前記特徴量信号が、予め決められた蓄積停止レベルより大きい場合に、前記モニタ中のセンサ部の電荷蓄積を停止する電荷蓄積停止処理を行う制御手段と、前記電荷蓄積を停止しセンサ部から読み出された一対の画像信号に基づいて、焦点状態を検出する焦点検出手段とを有し、前記制御手段は、前記電荷蓄積停止処理を行った際の前記特徴量信号が飽和検知レベル以上の場合に、前記モニタ中のセンサ部に蓄積された電荷をリセットして電荷の再蓄積動作を行い、該再蓄積動作後に得られる前記特徴量信号が前記蓄積停止レベルに達して前記モニタ中のセンサ部の電荷蓄積を停止するか、または、予め決められた単独モニタ期間が経過するまで、前記モニタ中のセンサ部のモニタを継続する、単独モニタ処理を行うように制御する。
本発明によれば、超高輝度の被写体に対しても、精度の良い焦点検出を行うことを可能にすることができる。
本発明の実施の形態にかかるAFセンサの詳細な回路構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態にかかるカメラ本体の概略構成を示すブロック図。 カメラの光学系にかかる構成を示す図。 図3に示す光学系のうち、焦点検出光学系の詳細な構成を示す図。 実施の形態にかかるラインセンサの配置を示す図。 実施の形態にかかるラインセンサの配置とAF枠との関係を示す図。 蓄積時間とPeak信号レベル及び蓄積停止レベルと飽和検知レベルを示す図。 第1の実施形態におけるAFセンサ動作のフローチャート。 第1の実施形態における単独モニタ処理の一例を説明するためのタイムチャート。 第1の実施形態における被写体輝度が異なる場合の単独モニタ処理の一例を説明するためのタイムチャート。 第2の実施形態におけるAFセンサ動作のフローチャート。 第1の実施形態の単独モニタ処理の問題点を説明するためのタイムチャート。 第2の実施形態における再蓄積開始タイミングについて説明するための図。 第2の実施形態における単独モニタ処理の一例を説明するためのタイムチャート。 第2の実施形態における被写体輝度が異なる場合の単独モニタ処理の一例を説明するためのタイムチャート。 第2の実施形態における複数の異なる被写体輝度に対するAFセンサの動作時間を説明するための図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図2は、本発明の第1の実施形態にかかるAFセンサを備えたカメラ本体の概略構成を示すブロック図である。
カメラ用マイクロコンピュータ(CPU)100には、カメラの各種操作用のスイッチ群214を検知するための信号入力回路204、CMOSセンサやCCD等により構成される撮像センサ(撮像素子)206、AEセンサ207が接続されている。また、シャッタマグネット218a、218bを制御するためのシャッタ制御回路208、AFセンサ101も接続されている。また、後述する図3に示す撮影レンズ300とはレンズ通信回路205を介して信号215の伝送がなされ、焦点位置や絞りの制御を行う。カメラの動作はスイッチ群214の設定で決定される。
AFセンサ101はラインセンサ対を備えており、CPU100によりAFセンサ101を制御することで、ラインセンサ対から得られる、互いに視差を有する対の画像信号の位相差から焦点状態を検出し、撮影レンズ300の焦点位置を制御する。
また、CPU100はAEセンサ207を制御することで被写体の輝度を検出し、撮影レンズ300の絞り値やシャッタスピードを決定する。そして、レンズ通信回路205を介して撮影レンズ300の絞り値を制御し、シャッタ制御回路208を介してマグネット218a、218bの通電時間を調節することでシャッタスピードを制御し、さらに撮像センサ206を制御することで撮影動作を行う。
CPU100内には、カメラ動作を制御するためのプログラムを格納したROM、変数を記憶するためのRAM、種々のパラメータを記憶するためのEEPROM(電気的消去、書き込み可能メモリ)などの記憶回路209が内蔵されている。
次に、図3を参照して、カメラの光学系の構成について説明する。撮影レンズ300を介して入射した被写体からの光束の大部分はクイックリターンミラー305で上方に反射され、ファインダスクリーン303上に被写体像として結像される。カメラのユーザーはこの像をペンタプリズム301、接眼レンズ302を介して観察することができる。また、被写体からの光束の一部はクイックリターンミラー305を透過し、後方のサブミラー306で下方へ曲げられて、視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を経てAFセンサ101上に結像される。この像を光電変換して得られる像信号を処理することで、撮影レンズ300の焦点状態を検出することができる。また、撮影に際しては、クイックリターンミラー305及びサブミラー306が跳ね上がって光路から退避することで、入射した全光束は撮像センサ206上に結像され、被写体像の露光が行われる。
図3において、視野マスク307から二次結像レンズ309までの光学系及びAFセンサ101から構成される、本実施の形態の焦点検出装置による焦点検出方式は周知の位相差検出方式である。そして、画面内の異なる複数の領域の焦点状態を検出することが可能である。
焦点検出に関わる光学系の詳細な構成を図4に示す。撮影レンズ300(図4では便宜上、1枚のレンズにより表している)を通過した被写体からの光束は、図3を参照して説明したようにサブミラー306で反射され、撮像面と共役な面上にある視野マスク307の近傍に一旦結像する。図4では、サブミラー306で反射され、折り返された光路を展開して示している。視野マスク307は画面内の焦点検出領域(または「AF枠」と記す。)以外への余分な光を遮光するための部材である。
フィールドレンズ311は、絞り308の各開口部を撮影レンズ300の射出瞳付近に結像する作用を有している。絞り308の後方には二次結像レンズ309が配置されており、一対2つのレンズから構成され、それぞれのレンズは絞り308の各開口部に対応している。視野マスク307、フィールドレンズ311、絞り308、二次結像レンズ309を通過した各光束は、AFセンサ101上のラインセンサに結像する。図4では、AFセンサ101上にラインセンサが一対のみ示されているが、後述するように複数対のラインセンサが配置されている。
次に、AFセンサ101上のラインセンサと撮影画面内のAF枠との関係について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、AFセンサ101上のラインセンサ対の配置を示す図である。ラインセンサ対102−1〜102−5は、それぞれ一対2本のラインセンサから構成され、ラインセンサ対から得られた対の信号の位相差により焦点状態を検出する。各ラインセンサ対は二次結像レンズ309などの焦点検出光学系により被写体上のほぼ同じ領域(AF領域)に投影され、これらのラインセンサ対から出力される2つの画像の位相差を検出することにより、焦点状態を検出することができる。
図6は、ファインダ内に表示されるAF枠の配置と、AFセンサ101上の各ラインセンサ対によるAF視野を示す図である。本第1の実施形態においては、計5点のAF枠を有しており、AF枠1〜AF枠5にラインセンサ対102−1〜102−5がそれぞれ対応している。
次に、AFセンサ101の詳細な回路構成を図1のブロック図を参照して説明する。制御部103はCPU100と接続され、CPU100からの通信コマンドに基づき、AFセンサ101の各ブロックを制御する。また、各種制御のためのフラグ用レジスタ、設定用レジスタ、記憶回路、タイマーを複数有している(不図示)。さらにAFセンサ101の蓄積停止情報、蓄積時間情報などをCPU100へと送信する。
二次結像レンズ309により結像された被写体像は、ラインセンサ対102−1〜102−5から成るラインセンサ群102で光電変換され、電荷として蓄積される。蓄積された電荷は、増幅回路により電圧として出力される。ラインセンサ選択回路104は、ラインセンサ群102の複数のラインセンサ対のうち1つのラインセンサ対を選択する。そして、選択したラインセンサ対の信号を、ラインセンサ対の信号の特徴量(ここでは最大値)をモニタする最大値検出回路105(特徴量検出手段)及び出力回路108へと出力する機能を有する。
最大値検出回路105は、ラインセンサ選択回路104により選択されたモニタ中のラインセンサ対の画素信号のうち、最も大きな信号である最大値信号(Peak信号)を蓄積停止判定回路106と飽和検知回路109へ出力する。Peak信号は、画素信号の特徴量を示す特徴量信号の1つである。一方、シフトレジスタ107を駆動することで、出力回路108から1画素ずつ画素信号をCPU100へ出力する。
図7は、最大値検出回路105からの出力信号であるPeak信号の信号量、蓄積時間、蓄積停止判定、飽和検知の関係を示した図である。蓄積時間0が蓄積開始タイミングであり、時間が経過するほどPeak信号は増加していく。蓄積停止判定回路106は、Peak信号と蓄積停止レベルVrefとを比較判定する。蓄積停止レベルVrefは、モニタ中のラインセンサ対の信号レベルが、ラインセンサ対の光電変換部や不図示の増幅器、出力回路等の各部の入出力許容範囲を超えることの無いように設定されている。Peak信号が蓄積停止レベルVrefよりも大きくなった時点で、蓄積停止判定回路106は制御部103へ蓄積停止判定信号を出力する。
ラインセンサ対の信号の最小値検出回路(不図示)と最大値検出回路105と減算回路(不図示)を用いて、特徴量として被写体のコントラスト(差分信号)を検出するコントラスト検出回路(特徴量検出手段)を構成してもよい。その場合、ここから得られるコントラスト信号を用いて蓄積停止判定を行ってもよい。この場合も蓄積停止判定回路106において、所定の蓄積停止レベルと比較判定する。蓄積停止レベルは、例えば、出力回路108で増幅された信号が、CPU100の入力許容範囲を超えることの無いように設定される。また、特徴量信号として、Peak信号とコントラスト信号の両方を検出して蓄積停止を判定してもよい。
そして、制御部103は、ラインセンサ選択回路104により選択されたモニタ中のラインセンサ対の蓄積を停止するために、ラインセンサ群102へ蓄積停止信号を出力する。さらに、CPU100へ蓄積終了信号と蓄積終了したライン情報を出力する(電荷蓄積停止処理)。また、Peak信号が所定の時間内(最大蓄積時間)に目標値に達しなかった場合は、強制的に蓄積を停止するために、CPU100が蓄積停止コマンドをAFセンサ101へ送信し、制御部103はラインセンサ群102へ蓄積停止信号を出力する。
飽和検知回路109では、Peak信号が飽和検知レベル以上であると検知した場合、制御部103へ飽和検知信号を出力する。飽和検知レベルは、蓄積停止レベルよりも高く設定されており、ラインセンサ対の信号レベルが、ラインセンサ対の光電変換部や不図示の増幅器、出力回路等のいずれか一つでも入出力許容範囲を超えている恐れがある場合に検知できるように設定されている。飽和検知をした場合は、後述するフローチャートに基づき、制御部103によってAFセンサ101の動作が制御される。
上述したように、ラインセンサ群102で蓄積された画素信号は、ラインセンサ選択回路104を介して出力回路108へ出力される。CPU100から画素読み出しのための制御コマンドが送信され、シフトレジスタ107を駆動することで、出力回路108から1画素ずつの画素信号としてCPU100のA/D変換器(不図示)へ出力する。この時、出力回路108では、画素信号からコントラスト成分を取り出し、増幅するなどの処理を行っている。
以上のように構成された焦点検出装置の動作を、図8のフローチャートと、図9及び図10に基づいて詳細に説明する。ここでは、ラインセンサ対102−3に投影される被写体像のみが明るく、ラインセンサ対102−3以外のラインセンサ対に投影される被写体像は十分暗いものとする。また、すべてのラインセンサ(ラインセンサ対102−1〜102−5)を蓄積許可するものとする。
S800〜S803は、AFセンサ101の初期設定動作及び回路のリセット動作から蓄積開始までの動作である。S800では、CPU100からのコマンドに基づき、AFセンサ101における各種の設定を行う。なお、ここで行われる設定は、各ラインセンサ対の蓄積を許可するかどうかの設定(蓄積許可設定)を含む。
S801では、すべてのラインセンサ対の光電変換部の電荷をリセットし、電荷蓄積を開始する。ここで、S800において蓄積許可設定されていないラインセンサ対102−n(n=1〜5)は、蓄積開始後も光電変換部がリセット電位に固定されたままであり、対応する蓄積終了フラグend[n](n=1〜5)が1に設定される。なお、蓄積終了フラグend[n](n=1〜5)については後述する。
S802では、S800において蓄積許可設定されたラインセンサ対のうち、ラインセンサ番号の最も小さいものをモニタ開始ラインセンサとして設定する。ここでは、すべてのラインセンサ対が蓄積許可されているものとして、n=1としてラインセンサ対102−1からモニタを開始する。モニタを開始する際、S803において制御部103に内蔵されたタイマーtimerをリセットしてからカウントを開始し、電荷蓄積の経過時間の計測を開始する。
S804〜S811は、各ラインセンサ対を予め決められた周期で巡回しながら選択してモニタする巡回モニタ動作である。S804では、制御部103に内蔵されたタイマーtimer_monitorをリセットしてからカウントを開始し、モニタ期間の経過時間の計測を開始する。S805では、ラインセンサ選択回路104により、いずれかのラインセンサ対102−n(n=1〜5)が選択され、モニタ中のラインセンサ対102−nの信号が最大値検出回路105へ出力される。
S806では、蓄積停止判定回路106において、最大値検出回路105から出力されたモニタ中のラインセンサ対102−nのPeak信号に基づき、蓄積停止判定をする。S807では、タイマーtimer_monitorの値と、1つのラインセンサ対のモニタ周期時間period_monitorとを比較し、モニタ期間がモニタ周期時間に達したか否かを判定する。S806とS807を繰り返し、モニタ期間がモニタ周期時間に達する前に蓄積停止判定がされた場合はS812へと進む。蓄積停止判定がされないままモニタ期間がモニタ周期時間に達した場合はモニタ期間を終了し、S808へと進んで次にモニタするラインセンサ対を決定する動作へ移行する。
S808〜S811では、次にモニタするラインセンサ対を決定する。S808では、nが最大値(ここでは5)であるか判定し、nが最大値であれば、S801でnを1に初期化し、最大値でなければ、S809でnをインクリメントする。S811では次のモニタ対象候補のラインセンサ対の蓄積終了フラグend[n]に基づき、当該ラインセンサ対が蓄積を終了しているか判定する。蓄積終了フラグend[n]=1であれば、当該ライセンサ対の蓄積は終了している。
蓄積が終了している場合はS808に戻り、さらに次のラインセンサ対について判定をする。一方、蓄積が終了していない場合はS804に戻り、当該ラインセンサ対のモニタ動作を開始する。
上述したS804〜S811のモニタ動作の一例を、図9を用いて具体的に説明する。モニタ1巡回目では、すべてのラインセンサ対が蓄積停止判定されることなく、S804〜S811が繰り返され、ラインセンサ対102−1〜102−5をモニタ周期時間period_monitorずつ順次モニタしていく。図9において、ラインセンサPeak信号の実線部分は、ラインセンサ対102−3を選択してモニタしている期間であり、破線部分は、ラインセンサ対102−3以外を選択してモニタしている期間である。ラインセンサ対102−5のモニタが終了すると、ラインセンサ対102−1を再びモニタする。
図8に戻り、S806においてモニタ期間中に蓄積停止判定がされた場合、S812へ進み、蓄積停止処理をする。S812ではラインセンサ対102−nの蓄積を停止して画素信号を保持し、更に、蓄積時間としてタイマーtimerの値を、制御部103に内蔵された記憶部time_acc[n]に記憶する。再蓄積後の停止判定であった場合は、再リセットからの経過時間timer_reaccを記憶する。なお、timer_reaccについては後述する。
S813では、飽和検知回路109において、最大値検出回路105から出力されたラインセンサ対102−nの最大値信号(Peak信号)に基づき、飽和検知をする。飽和を検知した場合はS816へと進み、飽和を検知しなかった場合はS814へと進む。
S814では、蓄積終了フラグend[n]=1とし、ラインセンサ対102−nの蓄積が終了したことを記憶する。S815では、全ラインセンサ対の蓄積終了判定を行う。蓄積終了フラグend[n](n=1〜5)がすべて1であれば、全ラインセンサ対の蓄積が終了したものと判定して、AFセンサ動作を終了する。一方、蓄積終了フラグend[n](n=1〜5)のいずれか一つでも1でなければ、蓄積が終了していないラインセンサ対が残っていると判定してS808へと進み、AFセンサ動作を継続する。
S813で飽和を検知した場合はS816へと進み、飽和の無い信号を得るために、S816〜S821において再リセット及び再蓄積のための処理(単独モニタ処理)を行う。S816では、ラインセンサ対102−nの再蓄積時に、ラインセンサ対102−nのみを単独でモニタする期間を計算する。ここでは、単独モニタ期間period_reacc[n]の計算の一例として、下記のように計算する。
period_reacc[n]=time_acc[n]+α,
(n=1〜5)
ここでは、単独モニタ期間period_reacc[n]を、前回飽和した際の蓄積時間time_accに任意の余裕時間αを付加したものとしている。
被写体の位置や輝度が、飽和した際の蓄積時と同じであれば、単独モニタ期間period_reacc[n]以内にラインセンサnのPeak信号は、蓄積停止レベルVrefに達するはずである。これに停止制御誤差なども考慮して、余裕時間αを付加している。例えば、余裕時間αはモニタ時間period_monitorである。このように単独モニタ期間period_reacc[n]を設けることによって、ラインセンサ上に投影された像の、被写体の移動や輝度変化による光量低下に起因する、単独モニタ期間の増大を防止することができる。
S817では飽和を検知したラインセンサ対102−nのみのリセット動作を行い(再リセット)、S818でタイマーtimer_reacc[n]をスタートさせ、S819へと進み、ラインセンサ対102−nの再蓄積動作を行う。従って、タイマーtimer_reacc[n]は、ラインセンサ対102−nの再蓄積時間を測定している。
S819では、S806と同様に蓄積停止判定をする。蓄積停止判定回路106で停止判定されなければ、S820へ移行する。S820では、再蓄積時間timer_reacc[n]の値とS811で計算された単独モニタ期間period_reacc[n]とを比較し、再蓄積時間が単独モニタ期間に達したか否かを判定する。
S819とS820を繰り返し、再蓄積時間が単独モニタ期間period_reacc[n]に達する前に蓄積停止判定がされた場合はS821へと進んで蓄積停止処理を行う。蓄積停止判定がされないまま再蓄積時間が単独モニタ期間に達した場合はS808へと進み、単独モニタ期間を終了する。
S821では、ラインセンサ対102−nの蓄積を停止して画素信号を保持し、蓄積時間としてタイマーtimer_reacc[n]の値を、制御部103に内蔵された記憶部time_acc[n]に記憶する。
S804〜S821の再蓄積動作を含むAFセンサの動作について、図9、図10を用いて具体的に説明する。図9において、モニタ2巡回目に入り、再びラインセンサ対102−1〜102−3を順次モニタしていく。ラインセンサ対102−3の2巡回目では、ラインセンサ対102−3のPeak信号が、蓄積停止レベルVrefに達しているため、蓄積停止処理をする(S812)。
次にラインセンサ102−3のPeak信号が飽和検知レベルVsat以上のため飽和していると判定する(S813でYES)。次に単独モニタ期間period_reacc[3]を計算する(S816)。その後、ラインセンサ対102−3の再蓄積動作を行う(S817、S818)。
再蓄積動作後は、ラインセンサ対102−3のみをモニタする単独モニタ期間である(S819、S820)。図9では、この期間中に蓄積停止処理(S821)がなされ、蓄積終了フラグend[n]=1としている。
図10では、被写体の移動や輝度変化により、単独モニタ期間中に蓄積停止判定がされなかった場合(再蓄積開始以降)を示している。図10に示すように、単独モニタ期間中に蓄積停止判定がされなかった場合は、単独モニタ期間が終了するまでラインセンサ対102−3のモニタを続け、通常の巡回動作に移行する。このとき、蓄積終了フラグend[n]=1は設定されないため、ラインセンサ対102−3も含めた巡回動作となる。
これらの動作を繰り返し、全ラインセンサ対の蓄積終了フラグend[n](n=1〜5)がすべて1となったらAFセンサ動作を終了する。CPU100は適宜ラインセンサ対の信号を読み出し、この信号を用いて焦点検出演算を行う。
なお、図には明示していないが、CPU100から、強制蓄積停止コマンドが送信された場合、S806ではS812へ強制的に移行して停止処理を行い、S813ではS814へ強制的に移行し、蓄積終了フラグend[n]=1とする。なお、単独モニタ期間中にCPU100から強制蓄積停止コマンドが送信された場合も、S819からS821へ強制的に移行して停止処理を行う。
上記の通り本第1の実施形態によれば、飽和したラインセンサ対のみを再リセットして再蓄積し、さらにそのラインセンサ対のみをモニタする単独モニタ期間を設けて蓄積制御する。この結果、投影された被写体が暗い複数のラインセンサ対の蓄積を並列に行ったまま、投影された被写体が超高輝度であるラインセンサ対の信号も飽和させることなく蓄積することができる。このようにして得られた信号を用いることで、複数のAF枠に投影された幅広い輝度範囲の被写体の焦点状態を検出することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態におけるカメラの構成は、第1の実施形態において図1〜図6を参照して説明したものと同様であるので、ここでは説明を省略する。以下、図11を参照して、本発明の第2の実施形態による焦点検出装置の動作フローについて説明する。なお、上述した図8と同様の処理には同じステップ番号を付して、適宜説明を省略する。
S800〜S811では、図8で説明した処理と同様に、ラインセンサ対102−1〜102−5を順次モニタする処理を行う。S811で、次のモニタ対象候補のラインセンサ対の蓄積終了フラグend[n]=1ではないと判断されると、S1112に進む。S1112では、後述する飽和フラグsat[n]に基づき、次のモニタ対象候補のラインセンサが、飽和検知後の再蓄積の待機中であるか否かを判定する。飽和フラグsat[n]=1であれば、当該ラインセンサ対は再蓄積の待機中である。当該ラインセンサが再蓄積待機中でなければS04に戻って、巡回モニタ動作を継続する。
一方、sat[n]=1で当該ラインセンサ対102−nが再蓄積待機中であれば、S1120へと進み、当該時刻が再蓄積タイミングであるか否かの判定をする。S1120では、S803でスタートしたtimerが示す時刻と、後述するS1119で計算された再蓄積タイミングtime_restartとを比較判定する。
timer<time_restartであればS08へ戻り、さらに次のラインセンサ対についてモニタ対象か否かの判定を行う。なお、再蓄積タイミングとS1121〜S1127で行われる再蓄積動作については後述する。
一方、S806で停止判定がされた後に行われるS812〜S815の処理は、図8と同様である。S813において飽和検知回路109により飽和が検知されると、
S1117に進む。S1117では、飽和フラグsat[n]=1とし、ラインセンサ対102−nが飽和しているとして記憶し、S1118へと進む。S1118では、S816と同様に、ラインセンサ対102−nの再蓄積時に、ラインセンサ対102−nのみを単独でモニタする期間を計算する。S1119では、ラインセンサ対102−nの再リセット、再蓄積を行うタイミングtime_restart[n]を決定する。
ここで、再蓄積タイミングtime_restart[n]について説明する。第1の実施形態では、飽和したラインセンサの再リセット及び再蓄積動作は、飽和を検知した直後に行われる。この場合、単独モニタ期間中にはその他のラインセンサ対のモニタ動作は行われず、飽和してしまう可能性がある。この結果、ラインセンサ対を1つずつ蓄積させていくような動作になってしまい、AFセンサの動作応答性が悪化してしまう場合がある。
図12に、第1の実施形態で説明した処理により起こり得る上記問題点を説明する具体例を示す。ここでは、ラインセンサ対102−1〜102−3の蓄積が許可されているものとする。
モニタ2巡回目においてラインセンサ対102−1の飽和を検知し、すぐにラインセンサ対102−1の再リセット及び再蓄積動作をする。図12に示す例では、ラインセンサ対102−2が、ラインセンサ対102−1の単独モニタ期間中に飽和してしまっている。ここで、図8のフローチャートに従い、ラインセンサ対102−1の再蓄積終了後、ラインセンサ対102−2の再リセット及び再蓄積動作をした場合に、さらに、ラインセンサ対102−3がラインセンサ対102−2の単独モニタ期間中に飽和してしまう。この例では、AFセンサ101の動作終了までに、ラインセンサ対102−3の信号レベルが蓄積停止判定レベルVref以上になるまでの動作を2回行っており、時間を無駄にしてしまっている。
従って、第2の実施形態では、飽和検知されたラインセンサ対をすぐには再蓄積制御せず、待機状態とする。この後、飽和したラインセンサ対の単独モニタ期間中に他のラインセンサ対が飽和しないようなタイミングで、当該ラインセンサ対の再リセット及び再蓄積動作を行うように制御することにより、第1の実施形態の動作に対しAFセンサの動作が短縮できる。この効果の具体例は後述する。
ここでは、S1119で求める再蓄積時タイミングtime_restart[n](待機時間)の計算の一例として、下記のように計算する。
time_restart[n]
=period_reacc[n]×Vref/(Vsat−Vref)+β
ここで、図13を用いて、上記式の第一項について説明する。上記式の関係を図で表すと、図13(a)のようになる。この図において、m≠nである。ラインセンサ対102−mに投影された被写体輝度は、ラインセンサ対102−nの単独モニタ期間period_reacc[n]の間に、Vsat−Vrefだけ、ラインセンサ対102−mのPeak信号を成長させる明るさである。
図13(b)のように、ラインセンサ対102−mに投影された被写体輝度が、図13(a)における被写体輝度より明るければ、time_restart[n]までに蓄積が停止するため、単独モニタ期間中に飽和することはない。
反対に、図13(c)のように、ラインセンサ対102−mに投影された被写体輝度が、図13(a)における被写体輝度より暗い場合、次のことが言える。即ち、ラインセンサ対102−nの単独モニタ期間period_reacc[n]の間、モニタされなくても、飽和検知レベルVsatに達することはなく、ラインセンサ対102−mのモニタ時に飽和していない信号レベルで蓄積停止判定がされる。
ここでは、複数のラインセンサ対のモニタ期間も考慮し、上記式の第一項で計算された値に、任意の余裕時間βを付加している。例えば余裕時間βは、下記のように計算される。
β=period_monitor × l
ここでlは、再蓄積タイミングを求めるタイミングにおいて、蓄積が終了していないライセンサ対の数である。すなわち、単独モニタ期間に加え、通常の巡回動作中のモニタ期間に飽和してしまわないようにしている。
再蓄積タイミングを求めるタイミングにおいて、他のラインセンサ対(ラインセンサ対102−i)が再蓄積の待機中である場合は、ラインセンサ対102−iの単独モニタ期間も考慮して、再蓄積タイミングを決定する。再蓄積の待機中のラインセンサ対が複数ある場合も同様である。
再蓄積タイミングtime_restart[n]を求めるその他の例として、ラインセンサ対102−n以外のすべてのラインセンサ対の信号モニタ情報を用いることもできる。例えば、再蓄積タイミングを求めるタイミングにおいて、蓄積停止判定レベルVrefを段階的に下げていきながら、全てのラインセンサ対を巡回モニタしていくことで、全てのラインセンサ対の信号レベル(被写体輝度情報)の程度を確認することができる。この情報を用いて再蓄積タイミングtime_restart[n]を決定する。
S1119でラインセンサ対102−nの再蓄積タイミングtime_restart[n]を決定した後、ラインセンサ対102−nは再蓄積待機状態となり、処理はS808へと進み、次のモニタ対象ラインセンサ対を決定し、巡回モニタ動作を継続する。
巡回モニタ動作を繰り返す中で、S1112において、次のモニタ対象候補のラインセンサ対102−nが再蓄積待機中と判定された場合(sat[n]=1)、前述のようにS1120に進む。そして、その時刻が当該ラインセンサ対の再蓄積タイミングであるかを判定する。
経過時刻を示すタイマーtimerが再蓄積タイミングtime_restart[n]を過ぎていれば、再蓄積タイミングであるためS1121へと進み、再蓄積動作を実行する。
S1121〜S1125は、図8のS817〜S821とそれぞれ同様の再蓄積動作である。単独モニタ期間中に蓄積停止判定がされなかった場合(S1124でYES)は、単独モニタ期間を終了し、S1128において飽和フラグsat[n]=0とし、通常の巡回動作に移行する。
一方、単独モニタ期間中に蓄積停止判定がされた場合(S1123でYES)は、単独モニタ期間を終了し、S1125〜S1127の停止処理をする。ここでは、図8のS821、S814、S815とそれぞれ同様の処理を行う。
なお、図には明示していないが、全てのラインセンサ対が、飽和判定され再リセットの待機状態か、蓄積終了しているか、のどちらかである場合は、再リセットタイミングに達していない場合でも待機状態のラインセンサ対の再リセット動作及び再蓄積動作を行う。待機状態のラインセンサ対が複数ある場合は、それぞれの単独モニタ期間などから求められる信号モニタ情報からそれぞれのラインセンサ対の再リセットタイミングを決定する。
また、CPU100から、強制蓄積停止コマンドが送信された場合、S806ではS812へ強制的に移行して停止処理を行い、S813ではS814へ強制的に移行し、蓄積終了フラグend[n]=1とする。なお、単独モニタ期間中にCPU100から強制蓄積停止コマンドが送信された場合も、S1123からS1125へ強制的に移行して停止処理を行う。
上述した図11のフローチャートに従ったAFセンサ101の動作の一例を図14、図15を用いて具体的に説明する。
ここでは、ラインセンサ対102−3に投影される被写体像のみが明るく、ラインセンサ対102−3以外のラインセンサ対に投影される被写体像は十分暗いものとする。
モニタ2巡回目のラインセンサ対102−3の蓄積停止処理までは、図9と同様である。次にラインセンサ対102−3のPeak信号が飽和判定レベルVsatを超えているため飽和していると判定(S813)し、飽和フラグsat[3]=1とする(S1117)。次に単独モニタ期間period_reacc[3]を計算する(S1118)。さらに、再蓄積開始タイミングtime_restart[3]を決定する(S1119)。
その後、ラインセンサ102−3は再蓄積待機状態となり、図11のフローチャートに従い、ラインセンサ対102−4、ラインセンサ対102−5の2巡回目のモニタをする。
3巡回目以降のモニタ動作では、ラインセンサ対102−3のモニタ動作は、経過時間が再蓄積開始タイミングtime_restart[3]に達するまで実施されない。そして、ラインセンサ対102−1、ラインセンサ対102−2、ラインセンサ対102−4、ラインセンサ対102−5を巡回してモニタする。
時間が経過し、t1の時点で、再蓄積開始タイミングtime_restart[3]を超えているため(S1120)、ラインセンサ対102−3の再蓄積動作を行う(S1121、S1122)。再蓄積動作後は、ラインセンサ対102−3のみをモニタする単独モニタ期間である(S1123、S1124)。図14では、この期間中に蓄積停止処理がされ、蓄積終了フラグend[n]=1としている(S1125、S1126)。
図15では、被写体の移動や輝度変化により、単独モニタ期間中に蓄積停止判定がされなかった場合(再蓄積開始以降)を示している。図15に示すように、単独モニタ期間中に蓄積停止判定がされなかった場合は、単独モニタ期間を終了し、通常の巡回動作に移行する。このとき、蓄積終了フラグend[n]=1は設定されないため、ラインセンサ対102−3も含めた巡回動作となる。
これらの動作を繰り返し、全ラインセンサ対の蓄積終了フラグend[n](n=1〜5)がすべて1となったらAFセンサ動作を終了する。CPU100は適宜ラインセンサ対の信号を読み出し、この信号を用いて焦点検出演算を行う。
図16を用いて、第1の実施形態の動作に対する第2の実施形態の動作の効果を説明する。図16では、図12と同様にラインセンサ対102−1〜102−3の蓄積を許可する設定をしているものとする。それぞれのラインセンサ対に投影された被写体輝度も図12と同じである。
図16では、図12のようなラインセンサ対102−1の再リセットをすぐには開始せず、待機している。この待機期間の間に、ラインセンサ対102−2及び102−3は飽和することなく蓄積停止処理されている。この後、ラインセンサ対102−1以外のラインセンサは蓄積が停止しているため、再リセットタイミングに達していないが、ラインセンサ対102−1の再リセット及び再蓄積動作をする。
AFセンサ101の動作時間は、ラインセンサ対102−3の信号レベルを蓄積停止判定レベルVref以上になるまでの時間に、ラインセンサ対102−1の信号レベルを蓄積停止判定レベルVref以上になるまでの時間を加えた程度となる。このように、図12の例に対し、動作時間が短縮されている。
上記の通り本第2の実施形態によれば、飽和したラインセンサ対の単独モニタ期間中に他のラインが飽和しないようなタイミングで、当該ラインセンサ対の再リセット及び再蓄積動作を行うように制御する。この結果、AFセンサの動作応答性を保ったまま、投影された被写体が超高輝度であるラインセンサ対の信号も飽和させることなく蓄積することができる。
なお、上記実施形態では、ラインセンサ対が5つある場合について説明したが、ラインセンサ対の数は、これに限られるものではない。
また、上記実施形態では、2つのラインセンサを用いて位相差のある1対の信号を出力する構成を示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、1つの長いラインセンサに、異なる射出瞳を通過した2つの像を結像させるように構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (12)

  1. 入射する被写体からの光束を光電変換して得られた電荷を蓄積して、互いに視差を有する対の画像信号をそれぞれ出力する複数のセンサ部と、
    前記複数のセンサ部を巡回しながらモニタし、該モニタ中のセンサ部から出力される前記対の画像信号の特徴量信号を検出する特徴量検出手段と、
    前記特徴量検出手段により検出された前記特徴量信号が、予め決められた蓄積停止レベルより大きい場合に、前記モニタ中のセンサ部の電荷蓄積を停止する電荷蓄積停止処理を行う制御手段と、
    前記電荷蓄積を停止しセンサ部から読み出された一対の画像信号に基づいて、焦点状態を検出する焦点検出手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記電荷蓄積停止処理を行った際の前記特徴量信号が飽和検知レベル以上の場合に、前記モニタ中のセンサ部に蓄積された電荷をリセットして電荷の再蓄積動作を行い、該再蓄積動作後に得られる前記特徴量信号が前記蓄積停止レベルに達して前記モニタ中のセンサ部の電荷蓄積を停止するか、または、予め決められた単独モニタ期間が経過するまで、前記モニタ中のセンサ部のモニタを継続する、単独モニタ処理を行うように制御することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記特徴量検出手段は前記複数のセンサ部を予め決められた時間ずつ巡回しながらモニタし、前記制御手段は、前記特徴量信号が前記飽和検知レベル以上の場合に、前記単独モニタ処理の間、前記巡回を停止するように制御することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記単独モニタ期間は、前記複数のセンサ部の電荷蓄積を開始してから、前記特徴量信号が前記飽和検知レベル以上の場合に前記制御手段によって前記電荷蓄積停止処理が行われるまでの時間に、任意の余裕時間を付加した時間であることを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記特徴量検出手段は、前記モニタ中のセンサ部から出力される対の画像信号の最大値を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  5. 前記特徴量検出手段は、前記モニタ中のセンサ部から出力される対の画像信号の最大値と最小値との差分信号を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  6. 前記制御手段は、前記特徴量信号が前記飽和検知レベル以上であることが検出されるとすぐに前記単独モニタ処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  7. 前記制御手段は、前記特徴量信号が前記飽和検知レベル以上の場合、前記複数のセンサ部の蓄積を開始してから、前記モニタ中のセンサ部に前記単独モニタ処理を実行するまでの待機時間を求め、前記待機時間が経過した後のセンサ部を巡回してモニタするときに、前記単独モニタ処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  8. 前記待機時間は、前記単独モニタ期間中に前記モニタ中のセンサ部を除くセンサ部が飽和しないように求められた時間であることを特徴とする請求項7に記載の焦点検出装置。
  9. 前記待機時間は、前記単独モニタ期間を、前記飽和検知レベルと前記蓄積停止レベルとの差に対する前記蓄積停止レベルの比で乗じた期間に、任意の余裕時間を付加した時間であることを特徴とする請求項8に記載の焦点検出装置。
  10. 前記複数のセンサ部それぞれについて、電荷の蓄積を許可するかどうかを設定する許可手段を更に有し、
    前記特徴量検出手段は、前記許可手段により許可されたセンサ部のうち、前記電荷蓄積を停止したセンサ部を除くセンサ部を巡回してモニタすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  11. 入射した被写体からの光束を光電変換して、画像を構成する画像信号を出力する撮像手段と、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の焦点検出装置と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  12. 入射する被写体からの光束を光電変換して得られた電荷を蓄積して、互いに視差を有する対の画像信号をそれぞれ出力する複数のセンサ部を巡回しながらモニタし、該モニタ中のセンサ部から出力される前記対の画像信号の特徴量信号を検出する特徴量検出工程と、
    前記特徴量検出工程により検出された前記特徴量信号が、予め決められた蓄積停止レベルより大きい場合に、前記モニタ中のラインセンサの電荷蓄積を停止する電荷蓄積停止処理を行う蓄積停止工程と、
    前記電荷蓄積停止処理を行った際の前記特徴量信号が飽和検知レベル以上の場合に、前記モニタ中のセンサ部に蓄積された電荷をリセットして電荷の再蓄積動作を行い、該再蓄積動作後に得られる前記特徴量信号が前記蓄積停止レベルに達して前記モニタ中のセンサ部の電荷蓄積を停止するか、または、予め決められた単独モニタ期間が経過するまで、前記モニタ中のセンサ部のモニタを継続する、単独モニタ処理を行う単独モニタ工程と、
    前記電荷蓄積を停止しセンサ部から読み出された一対の画像信号に基づいて、焦点状態を検出する焦点検出工程と
    を有することを特徴とする焦点検出方法。
JP2013045906A 2013-03-07 2013-03-07 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置 Expired - Fee Related JP6071656B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013045906A JP6071656B2 (ja) 2013-03-07 2013-03-07 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置
US14/196,468 US9167151B2 (en) 2013-03-07 2014-03-04 Focus detection apparatus, focus detection method, and image capturing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013045906A JP6071656B2 (ja) 2013-03-07 2013-03-07 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014174282A JP2014174282A (ja) 2014-09-22
JP2014174282A5 JP2014174282A5 (ja) 2016-04-21
JP6071656B2 true JP6071656B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=51695564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013045906A Expired - Fee Related JP6071656B2 (ja) 2013-03-07 2013-03-07 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6071656B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3789012B2 (ja) * 1996-09-27 2006-06-21 キヤノン株式会社 光電変換装置と撮像装置及びこれを用いた焦点検出装置
JP2002131624A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Olympus Optical Co Ltd 多点自動焦点カメラ
JP2006039396A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Kyocera Corp 光電変換装置、焦点検出装置、焦点検出方法、および撮像装置
JP2006039397A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Kyocera Corp 光電変換装置、焦点検出装置、焦点検出方法、および撮像装置
JP2006208802A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Kyocera Corp 光電変換装置、焦点検出装置、焦点検出方法、および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014174282A (ja) 2014-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5733970B2 (ja) 焦点検出装置
US9456125B2 (en) Focus detection apparatus and method
US9025069B2 (en) Focus detection sensor and optical apparatus using the same
JP6210333B2 (ja) 距離測定装置、及び、距離測定方法
US10447923B2 (en) Image processing apparatus, imaging apparatus, and method of controlling image processing apparatus
US9167151B2 (en) Focus detection apparatus, focus detection method, and image capturing apparatus
US9781330B2 (en) Focus detection apparatus and control method for focus detection apparatus
JP6045231B2 (ja) 焦点調節装置、撮像装置および撮像装置の制御方法
US11509814B2 (en) Image capturing apparatus, method for controlling the same, and storage medium
JP2008111995A (ja) オートフォーカス制御方法及び装置
US8947583B2 (en) Image pickup apparatus and control method thereof
US10498967B2 (en) Image pickup apparatus that performs photometric control by using image sensor, control method therefor, and storage medium
JP6071656B2 (ja) 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置
JP6153390B2 (ja) 焦点検出装置およびその制御方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体
US9402023B2 (en) Image capturing apparatus, control method therefor, and storage medium
JP2007334242A (ja) デジタルカメラ
JP6077872B2 (ja) 焦点検出装置及びその制御方法
US20200099842A1 (en) Image capturing apparatus and control method thereof, and storage medium
US20230319403A1 (en) Control apparatus, image pickup apparatus, control method, and storage medium
JP6080619B2 (ja) 焦点検出装置及び方法
JP2018026768A (ja) 撮像装置とその制御方法及びプログラム
JP6562703B2 (ja) 焦点検出装置およびその制御方法
JP2017038175A (ja) 光電変換装置、光電変換装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP5891608B2 (ja) センサ装置並びにこれを用いた焦点検出装置、ae用検出装置及びカメラ
JP2017034593A (ja) 光電変換装置、その制御方法、プログラム、および、記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160923

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6071656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees