JP6070643B2 - 湿式現像装置および湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式現像装置および湿式画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6070643B2
JP6070643B2 JP2014127183A JP2014127183A JP6070643B2 JP 6070643 B2 JP6070643 B2 JP 6070643B2 JP 2014127183 A JP2014127183 A JP 2014127183A JP 2014127183 A JP2014127183 A JP 2014127183A JP 6070643 B2 JP6070643 B2 JP 6070643B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
wet
image
carrier
bias
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014127183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016006453A (ja
Inventor
厚人 牧井
厚人 牧井
健志 前山
健志 前山
裕哉 佐藤
裕哉 佐藤
國智 佐々木
國智 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014127183A priority Critical patent/JP6070643B2/ja
Priority to US14/744,685 priority patent/US9829831B2/en
Publication of JP2016006453A publication Critical patent/JP2016006453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6070643B2 publication Critical patent/JP6070643B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/10Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a liquid developer
    • G03G15/11Removing excess liquid developer, e.g. by heat
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/10Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a liquid developer
    • G03G15/104Preparing, mixing, transporting or dispensing developer

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

本発明は、プリンター、複写機、ファクシミリ装置、その他の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、現像方式として湿式現像を採用した湿式現像装置および湿式画像形成装置に関する。
特開2009−169321号公報(特許文献1)、特開2005−121816号公報(特許文献2)、および、特開2006−30719号公報(特許文献3)には、湿式現像を採用した湿式現像装置および湿式画像形成装置が開示されている。
特許文献1には、感光体クリーニングローラー、感光体クリーニングローラーブレード、感光体クリーニングブレード、および、塗布ローラーの溝領域の軸方向に沿った長さが規定され、感光体クリーニングローラーの軸方向に沿った長さは、感光体クリーニングローラーブレードより長く、クリーニングブレードより短い構成が開示されている。また、塗布ローラーの溝領域の長さは感光体クリーニングローラーブレードより短い。
また、一般的に塗布ローラーの溝領域幅は現像剤供給幅と等しいと考えられることから、特許文献1の開示に基づけば、現像剤供給長さ<感光体クリーニングローラーブレード長さ<感光体クリーニングローラーの長さ<感光体クリーニングブレードの長さ、の関係が成立している。
特許文献2には、中間転写体上の転写残トナーのクリーニングに関する構成が開示されている。中間転写体上の転写残トナーの分散状態を改善する記載があり、その手段として交流バイアスを用いることが開示されている。
特許文献3には、現像剤担持体上でのクリーニングにおいて、トナー粒子の凝集を弱める補助手段を設ける技術が開示されている。補助手段には、除電手段のみ、交流バイアス印加ローラーのみがそれぞれ開示されている。
特許文献2および特許文献3には、それぞれ、クリーニングブレード上流に交流バイアスを印加する部材を設けることが開示されているが、その軸方向の長さについての記載はない。
特開2009−169321号公報 特開2005−121816号公報 特開2006−30719号公報
湿式現像では帯電していないトナー粒子を含む現像剤を用いて現像ローラー上に薄層を形成し、その後、現像ローラー上でトナー粒子を帯電させて現像する方式が用いられる。そのトナー帯電部材として帯電チャージャーを用いてトナー粒子を帯電すると、トナー粒子と現像ローラー表面との付着力が大きくなり、クリーニングブレードのみではクリーニングが難しくなる。
更にトナー粒子が現像ローラーの表面に付着し、トナー粒子が偏在した状態でクリーニングブレードに突入するため、堰きとめられたトナー粒子がブレードと現像ローラーとの楔部やブレード上面に密集し、時間と共に堆積していく。これをトナー堆積物と呼ぶ。
このトナー堆積物はブレード部から現像剤槽への搬送が困難で、湿式現像装置の清掃時に回収され廃棄されるため、コスト的にも問題となる。また、湿式現像装置の停止時に清掃せずに放置すると堆積物中のキャリア液が乾燥してトナーの固形物が形成され問題となる。
このトナー堆積物を発生させないためにはクリーニングブレードに突入するまでに現像ローラー表面に付着したトナー粒子を剥離し、現像剤中で再分散させることが必要である。このためにはクリーニングブレード上流部で交流バイアス印加ローラーを現像ローラーに当接させ、現像ローラーとの間に交流電界を形成することが効果的である。
交流電界を形成することで現像ローラー上に付着したトナー粒子を電気的に剥離し、湿式現像剤中に再分散させることができる。
直流バイアスを印加することでも現像ローラーからトナー粒子を剥離することができるが、逆にバイアス印加ローラーにトナー粒子が付着し、バイアス印加ローラーのクリーニングブレード部で同様にトナー堆積物が発生する。
現像ローラーからトナー粒子を電気的に剥離し、湿式現像剤中に再分散させるためには、トナー粒子が移動を開始するための電界を形成することと、交流バイアス印加ローラーと現像ローラーとのニップ間でトナーを往復移動させることが必要で、高振幅、高周波数の交流バイアスが必要となる。現在のシステムでは振幅300V、周波数10kHz程度が好ましい。
現像ローラーと交流バイアス印加ローラーの間に湿式現像剤が介在すると湿式現像剤は絶縁性のため、上記交流バイアスを形成できるが、現像ローラーと交流バイアス印加ローラーが直接当接する領域が存在すると、交流バイアス印加時に大きな電流が流れ、所望のバイアスを形成できない。その結果、トナーを再分散できずトナー堆積物が発生してしまう。また、場合によっては局所的に過電流が生じる(リーク発生)ことでローラーにダメージを与えてしまう。
交流バイアスの電源容量を大きくして多くの電流を流すことで所望のバイアスを形成することもできるが、局所的な過電流の発生確率や、その過電流の値も大きくなり現像ローラーへのダメージを与える可能性が高まる。特に大きな電流が流れることは危険である。
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであり、現像ローラーへのダメージを与えることなく、トナー堆積物の発生を抑制することが可能な構造を備える、湿式現像装置および湿式画像形成装置を提供することにある。
この湿式現像装置の一の局面においては、現像剤担持体と、上記現像剤担持体に湿式現像剤を供給する供給部材と、上記現像剤担持体上の上記湿式現像剤に電荷を与える帯電手段と、上記現像剤担持体上の上記湿式現像剤をクリーニングするクリーニング手段と、上記クリーニング手段によるクリーニングの前に上記現像剤担持体に当接して交流バイアスを印加するバイアス印加部材とを備え、上記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、上記バイアス印加部材により交流バイアスが印加される範囲が、上記現像剤担持体上に上記湿式現像剤が供給される範囲内に位置している。
他の形態においては、上記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、上記帯電手段により上記現像剤担持体上の上記湿式現像剤に電荷が与えられる範囲は、上記バイアス印加部材により交流バイアスが印加される範囲内に位置している。
他の形態においては、上記現像剤担持体の回転方向において、上記バイアス印加部材の上流側に、上記帯電手段と逆極性の電荷を上記湿式現像剤に付与する除電手段をさらに備える。
他の形態においては、上記バイアス印加部材はローラー形状であり、上記現像剤担持体に対して異なる線速度で回転する。
この湿式画像形成装置は、像担持体と、上記像担持体上に静電潜像を形成する像形成手段と、上記像形成手段によって上記像担持体上に形成された上記静電潜像を現像する、上述のいずれかの湿式現像装置とを備える。
この湿式現像装置の他の局面においては、回転可能に設けられた像担持体と、上記像担持体上に静電潜像を形成する像形成手段と、上記像担持体の回転軸と略平行な回転軸について回転可能な現像剤担持体と、上記現像剤担持体上の湿式現像剤に電荷を与える帯電手段と、上記現像剤担持体上の電荷が与えられた上記湿式現像剤を上記像担持体に供給することにより上記静電潜像を現像して現像剤像を形成する供給部材と、上記現像剤像を被転写体に転写する転写手段と、上記現像剤像の上記被転写体への転写を経た後の上記像担持体上の湿式現像剤に交流バイアスを印加するバイアス印加部材と、上記バイアス印加部材による交流バイアスの印加を経た後の上記像担持体上の湿式現像剤をクリーニングする像担持体クリーニング手段とを備え、上記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、上記バイアス印加部材により交流が印加される範囲が、上記現像剤担持体上に上記湿式現像剤が供給される範囲内に位置している。
この湿式現像装置のさらに他の局面においては、回転可能に設けられた像担持体と、上記像担持体上に静電潜像を形成する像形成手段と、上記像担持体の回転軸と略平行な回転軸について回転可能な現像剤担持体と、上記現像剤担持体上の湿式現像剤に電荷を与える帯電手段と、上記現像剤担持体上の、電荷が与えられた上記湿式現像剤を上記像担持体に供給することにより上記静電潜像を現像して現像剤像を形成する供給部材と、上記像担持体の回転に合わせて表面が移動するように回動し、上記像担持体上の上記現像剤像が転写される中間転写部材と、上記中間転写部材上の上記現像剤像を被転写体に転写する転写手段と、上記現像剤像の被転写体への転写を経た後の上記中間転写部材上の湿式現像剤に交流バイアスを印加するバイアス印加部材と、上記バイアス印加部材による交流バイアスの印加を経た後の上記中間転写部材上の湿式現像剤をクリーニングする中間転写部材クリーニング手段とを備え、上記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、上記バイアス印加部材により交流が印加される範囲が、上記現像剤担持体上に上記湿式現像剤が供給される範囲内に位置している。
この湿式現像装置および湿式画像形成装置によれば、現像ローラーへのダメージを与えることなく、トナー堆積物の発生を抑制することが可能な構造を備える、湿式現像装置および湿式画像形成装置を提供することを可能とする。
関連技術における湿式画像形成装置の全体構成を示す図である。 帯電チャージャーを通過する前の湿式現像剤の状態を示す模式図である。 現像部を通過した後の現像ローラー上の湿式現像剤の状態を示す模式図である。 現像ローラー上のトナー堆積物を示す模式図である。 実施の形態1における湿式現像装置の構成を示す図である。 実施の形態1における現像ローラー上のクリーニング部材に突入する湿式現像剤の状態を示す模式図である。 実施の形態1における湿式現像装置において固定型の交流バイアス印加部材を示す図である。 実施の形態1における現像ローラー上の湿式現像剤の供給長さ、交流バイアス印加部材の交流バイアス印加ローラーの交流印加長さ、帯電チャージャーの帯電長さ、および、帯電チャージャーによる画像形成長さの位置関係を示す図である。 現像ローラーの回転軸方向に沿って見た場合の現像ローラーと交流バイアス印加部材との位置関係を示す他の図である。 実施の形態3における湿式現像装置の構成を示す図である。 実施例1から実施例3および比較例1の評価結果を示す図である。 変形例1における湿式画像形成装置の構成を示す図である。 変形例2における湿式画像形成装置の構成を示す図である。
本発明に基づいた実施の形態における湿式現像装置および湿式画像形成装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
[関連技術]
図1を参照して、関連技術として、湿式現像剤を用いた一般的な電子写真プロセスを採用した湿式現像装置100、および、この湿式現像装置100を備える湿式画像形成装置1000の概略構成を説明する。図1は、関連技術における湿式画像形成装置1000の全体構成を示す図である。
湿式画像形成装置1000は、感光体1を有する。感光体1は、一方向に延びる軸について図中の矢印a方向に回転する。感光体1は帯電装置2により一様の電位に帯電される。その後、静電潜像を形成する像形成手段としての露光装置3により露光され、画像部の電位が減衰し、静電潜像が感光体1上に形成される。静電潜像が形成された感光体1は、現像ローラー4との対向部である現像部n1に運ばれる。
現像ローラー4は、感光体の回転軸と略平行な回転軸について図中b方向に回転しており、現像部n1では現像ローラー4上の湿式現像剤41が感光体1に接触する。湿式現像剤41は、着色剤、樹脂からなるトナー粒子、および、トナー粒子を分散させる分散媒(キャリア液)を主成分とする。
現像ローラー4上のトナー粒子は帯電しており、感光体1上の現像部n1ではトナー粒子が感光体1側に移動し、背景部では現像ローラー4側に移動する。感光体1上に現像されたトナー粒子は、転写ローラー11との対向部である転写部n2に運ばれる。転写部n2では被転写体(用紙)15が矢印e方向に搬送され、転写ローラー11に印加されたトナー粒子と逆極性の電圧により感光体1上のトナー粒子は被転写体15に転写される。トナー粒子が転写された被転写体15は定着部(図示せず)に搬送されトナー像が定着される。
一方、転写部を通過した後の感光体1上には、クリーニング手段12が設けられており、転写後に残った感光体1上の転写残のトナー粒子とキャリア液を回収する。トナー粒子とキャリア液が回収された感光体1はイレーサランプ13により露光され、潜像電位がキャンセルされる。
現像部n1を通過した後の現像ローラー4上にも、現像されずに残ったトナー粒子およびキャリア液が存在している。このトナー粒子およびキャリア液を取り除くために、クリーニング手段としてのクリーニングブレード10が設けられている。上記工程を繰り返し行なうことで、順次被転写体15上に画像が印字される。
[湿式現像装置100]
次に、湿式現像装置100について詳細に述べる。湿式現像装置100は、上述の像担持体としての感光体1に湿式現像剤41を供給する現像剤担持体としての現像ローラー4と、この現像ローラー4に湿式現像剤41を供給する供給部材としての供給ローラー5と、現像ローラー4上の湿式現像剤41に電荷を与える帯電手段としての帯電チャージャー6と、現像ローラー4上の湿式現像剤41をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード10と、を備えている。
着色剤および樹脂からなるトナー粒子とその粒子を分散させるキャリア液とからなる湿式現像剤41が現像剤槽8中に貯められている。供給ローラー5は一部が湿式現像剤41中に浸漬され、図中c方向に回転する。供給ローラー5の回転により湿式現像剤41は汲みあげられ、供給ローラー5に当接して設けられた規制ブレード7により、湿式現像剤41は一定の膜厚に規制される。
湿式現像剤41が一定の膜厚に規制された後、湿式現像剤41は、現像ローラー4とのニップn3に運ばれ、現像ローラー4へと受け渡される。現像ローラー4に受け渡された湿式現像剤41は、現像ローラー4の回転により帯電チャージャー6の対向部へ搬送され、帯電チャージャー6から現像ローラー4へ流れ込む電流により湿式現像剤41中のトナー粒子は帯電する。その後、湿式現像剤41は感光体1とのニップである現像部n1に運ばれ、感光体1上の静電潜像が湿式現像剤41により現像される。
現像に使用されず現像ローラー4上に残存したトナー粒子およびキャリア液は、現像ローラー4の回転によりクリーニングブレード10の対向部に搬送され、クリーニングブレード10により堰き止められ、回収される。
クリーニングブレード10により回収された湿式現像剤は、元の湿式現像剤41とトナー濃度が異なるため、現像剤槽8とは別のタンク(図示せず)に回収され、トナー濃度を調整した後、再び現像剤槽8に戻される。供給ローラー5は、ウレタン、NBR製のゴムローラー、表面に凹部を設けたアニロックスローラーを用いることができる。現像ローラー4は、ウレタン、NBR製のゴムローラーを用いることができる。
次に、図2から図4を参照して、現像ローラー4上に供給された湿式現像剤41について説明する。図2は、帯電チャージャー6を通過する前の湿式現像剤41の状態を示す模式図であり、図3は、現像部n1を通過した後の現像ローラー4上の湿式現像剤41の状態を示す模式図、図4は、現像ローラー4上のトナー堆積物を示す模式図である。
図2を参照して、現像剤槽8に貯蔵され供給ローラー5を介して現像ローラー4上に供給された湿式現像剤41は、トナー粒子Tがキャリア液C中に均一に分散した状態で存在している。その状態から帯電チャージャー6により荷電を付与されることや、現像部n1での電界(背景部に印加される電界)により、トナー粒子Tは現像ローラー4側に押しつけられる力を受ける。
その結果、図3に示すように、現像部n1を通過した画像の背景部に対応する場所に存在するトナー粒子Tは、現像ローラー4の表面近傍に偏在した状態となり、現像ローラー4の表面に付着するトナー粒子Tが存在することになる。
図4を参照して、この状態で湿式現像剤41がクリーニングブレード10との当接部に侵入すると、クリーニングブレード10と現像ローラー4とが当接する楔部にトナー粒子Tが堆積する。湿式現像剤41の表面近傍はキャリア液Cがリッチな状態となっており、クリーニングブレード10上ではキャリア液Cがより多く流下する。
その結果、トナー粒子Tの濃度が高いトナー堆積物が発生する。更に時間と共にトナー粒子Tの堆積は増加し、クリーニングブレード10の上部にまでトナー粒子Tが到達する。トナー堆積物は、トナー粒子Tの濃度が高くなっているため流動性が悪くなり、クリーニングブレード10上を流下し難くクリーニングブレード10上にもトナー堆積物が発生する。
このようにトナー堆積物が生じると、高濃度化したトナー堆積物を現像剤槽へ搬送することが困難となり、堆積しているトナー粒子Tは清掃時に回収、廃棄される。その結果、トナー粒子の消費量が増え、コストアップに繋がる。
また、湿式現像装置100(湿式画像形成装置1000)の停止時に清掃せずに放置するとトナー堆積物中のキャリア液Cが乾燥してトナー粒子Tの固形物が形成される。そこでクリーニングブレード10部に到達するまでに現像ローラー4の表面近傍に偏在したトナー粒子Tを剥離し、キャリア液C中に再分散させることが行なわれる。
(実施の形態1:湿式現像装置100A)
次に、図5から図7を参照して、本実施の形態における湿式現像装置100Aの構成について説明する。図5は本実施の形態における湿式現像装置100Aの構成を示す図、図6は、現像ローラー4上のクリーニングブレード10に突入する湿式現像剤41の状態を示す模式図である。図7は、湿式現像装置100Aにおいて固定型の交流バイアス印加部材31Aを示す図である。
この湿式現像装置100Aの基本的構成は、上述した湿式現像装置100と同じであり、相違点としては、現像部n1とクリーニングブレード10との間で、湿式現像剤41を介して現像ローラー4と当接し、現像ローラー4との間に交流電界を形成する交流バイアス印加部材31を設けている。本実施の形態では、交流バイアス印加部材31として導電性の金属ローラーを用いた場合について述べる。
現像ローラー4の回転(図中b方向)により交流バイアス印加部材31と現像ローラー4とのニップn4中にキャリア液Cとトナー粒子Tが侵入し、電界が強くなるに従い現像ローラー4の表面近傍に存在しているトナー粒子Tは移動を開始して、現像ローラー4と交流バイアス印加部材31間で往復移動する。その後、ニップn4の出口に近づき電界が徐々に弱まっていくことによりトナー粒子Tは移動しなくなり、上述した図2に示したように、トナー粒子Tは、キャリア液C中に均一に分散した状態となる。
図5を参照して、このような状態になった湿式現像剤41がクリーニングブレード10に突入すると、トナー粒子Tがクリーニングブレード10の近傍に堆積することなく回収される。交流バイアス印加部材31は、図5中のf方向に回転しており、現像ローラー4の表面速度(線速度)と同じ速度(線速度)で回転させても良いが、異なった速度(線速度)で回転させることで機械的にもトナー粒子Tを掻き取る力が作用するためより好ましい。
また、小さい振幅の交流バイアスでもトナー粒子を剥離でき、より小さい容量の交流電源を用いることができ、コストダウンに繋げることができる。また、局所的な過電流が生じにくく現像ローラー4へのダメージも小さい。
さらに、交流バイアス印加部材31として現像ローラー4に当接させた金属ローラーに関して述べたが、本質は湿式現像剤41中のトナー粒子Tに交流電界を作用して分散作用を得ることにある。
したがって、図7に示すように、クリーニングブレード10への突入時に湿式現像剤41の堰き止めが起こらないよう構成すればローラー形態にこだわる必要はなく、断面がお椀型の導電性の固定部材を用いた交流バイアス印加部材31Aを用いても同様の効果が得られる。また、お椀型の導電性の固定部材を用いた場合には、ローラーの駆動装置が不要となり、コストダウンに繋げることができる。
交流バイアス印加部材31としての導電性ローラーの材質はアルミ、鉄、ステンレス等の金属、それら金属の基体の表面に導電性の樹脂、ゴム等の弾性部材を設置したローラー、さらにはそれらの表面に電界形成可能な程度に薄く絶縁性材料をコーティングしたものまで、電子写真装置においてバイアス電界形成に使われる従来公知の各種材料を使用できる。弾性部材を用いた場合には、交流バイアス印加部材31(31A)と現像ローラー4との間のピーク圧を小さくでき、ニップ入口で湿式現像剤41を堰き止めることが少なく設定の許容範囲を広くすることができる。
またローラーではなく固定電極を用いた交流バイアス印加部材31Aの場合でも同様の材質を採用することができる。以下、交流バイアス印加部材31(図6)に言及する場合、交流バイアス印加部材31A(図7)においても同様である。
交流バイアス印加部材31に印加する交流バイアスは、矩形波、サイン波、三角波、のこぎり波、ブランク波などの波形が使用できる。周波数は1,000Hz〜100,000Hz程度が良い。周波数が1,000Hz以上であれば、交流バイアスの印加状態の場所ムラや、分散作用が不十分なエリアの発生を抑制できる。周波数が100,000Hz以下であれば、トナー粒子が追随することによる良好な分散作用が得られる。さらに、トナー粒子の移動を生じやすくし、高い分散作用を得るため、振幅は100V(Peak−to−Peakで200V)以上が好ましい。
湿式現像剤41は絶縁性のため、現像ローラー4と交流バイアス印加部材31との間に湿式現像剤41が介在していると所望の交流バイアスが印加できるが、湿式現像剤41がない状態、すなわち現像ローラー4と交流バイアス印加部材31とが直接当接する状態で交流バイアスを印加すると多くの電流が流れ、所望の交流バイアスが形成されず、分散作用が得られなくなる。また、場合によっては局所的に過電流が流れ(リーク発生)、現像ローラー4にダメージを与えてしまう。
交流バイアスの電源容量を大きくして多くの電流を流すことで所望のバイアスを形成することもできるが、局所的な過電流の発生確率や、過電流が発生した時に流れる電流が大きくなり現像ローラー4へのダメージを与える可能性が高まる。
そこで、現像ローラー4と交流バイアス印加部材31との間に湿式現像剤41を介在させるには交流バイアス印加部材31の回転方向(図5中の矢印f方向)および軸方向(図5の紙面に垂直方向)について考えることが必要である。
回転方向については、現像ローラー4に湿式現像剤41が供給され交流バイアス印加部材31とのニップn4に搬送された後に交流バイアス印加部材31に交流バイアスを印加するように制御すればよい。逆に停止時は、交流バイアスを遮断した後に現像ローラー4と供給ローラー5との回転を停止するように制御すればよい。この制御により、交流バイアスが印加されている間は現像ローラー4と交流バイアス印加部材31との間に湿式現像剤41を介在させた状態にすることができる。
次に、図8を参照して、現像ローラー4の回転軸方向における、現像ローラー4と交流バイアス印加部材31との位置関係について説明する。図8は、現像ローラー4上に湿式現像剤41が供給される範囲(供給長さh)、交流バイアス印加部材31の交流バイアス印加ローラーから交流バイアスを印加する範囲(交流印加長さi)、帯電チャージャー6により電荷を与える範囲(帯電長さj)、および、像担持体上に画像が形成される範囲(画像形成長さk)の位置関係を示す図である。
図8に示すように、現像ローラー4の回転軸方向における、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiと、現像ローラー4上に供給される湿式現像剤41の供給長さhと比較すると、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは湿式現像剤41の供給長さhの範囲内に位置していることが好ましい。
このような長さ関係にすることで、現像ローラー4と交流バイアス印加部材31と間に確実に湿式現像剤41を介在させる状態とすることができる。これにより、交流バイアス印加部材31と現像ローラー4とが当接する領域に湿式現像剤41が介在し絶縁体の働きをすることで、所望の交流バイアスの印加が可能となる。また、交流バイアスを印加することで現像ローラー4上のトナー粒子を再分散でき、トナー堆積物の発生を抑制できる。
さらに、交流バイアス印加部材31と現像ローラー4との間で局所的な過電流(リーク)が生じることがなく、現像ローラー4のダメージを抑制できる。さらに、より小さい容量の交流電源を使用することができるため、コストダウンを図ることが期待できる。さらに、局所的な過電流の発生確率が低減することから、局所的な過電流が発生しても流せる電流が小さく現像ローラー4へのダメージを小さくすることができる。
なお、設置の誤差を考慮すれば、湿式現像剤41の供給長さhに対して交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは片側で2mm、全長で4mm以上短いことが好ましい。
湿式現像剤41の供給長さhは、供給ローラー5の軸方向長さの全てにおいて湿式現像剤41を保持し現像ローラー4に供給することで規定(図8の状態)してもよいし、供給ローラー5に表面に凹部を形成したアニックス(彫刻)ローラーを用い、その彫刻幅を供給ローラー5の全長より短くし供給ローラー5上で湿式現像剤41の保持長さを規定し、現像ローラー4上の湿式現像剤41の供給長さhを規定してもよい。
以上のようにして、現像ローラー4と交流バイアス印加部材31の間に湿式現像剤41を介在させることが可能となり、所望の交流バイアスを形成でき、分散作用によりトナー堆積物の発生を防ぐことを可能とする。
(実施の形態2)
ここで、図9を参照して、現像ローラー4の回転軸方向(図9中A方向)に沿って見た場合の、現像ローラー4と交流バイアス印加部材31との他の位置関係について説明する。図9に示すように、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiが湿式現像剤41の供給長さhの範囲内に位置している場合であっても、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiが帯電チャージャー6の帯電長さjより短い場合、帯電チャージャー6が作用しトナー粒子Tが現像ローラー4の表面に偏在するが交流電界が作用しない領域が生じ、その領域ではトナー堆積TTが発生する可能性がある(図9のドットハッチング部分)。
そこで、図8に示したように、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiが湿式現像剤41の供給長さhの範囲内に位置していることに加え、帯電チャージャー6の帯電長さjは、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiの範囲内に位置していることが好ましい(供給長さh>交流印加長さi>帯電長さj)。
すなわち、湿式現像剤41の供給長さhの範囲内に交流バイアス印加部材31の交流印加長さiが位置し、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiの範囲内に帯電チャージャー6の帯電長さjが位置していることが好ましい(図8に示す状態)。この構成により、現像ローラー4上で現像ローラー4表面に偏在したトナー粒子の全てに交流バイアスが作用でき、現像ローラー4上の湿式現像剤41の供給長さhの範囲内において、トナー堆積物の発生を防ぐことを可能とする。
交流バイアス印加部材31の交流印加長さiが帯電チャージャー6の帯電長さjを超えた場合には、帯電チャージャー6は作用しないが交流バイアスが作用する領域が発生する。帯電チャージャー6が作用しないとトナー粒子は帯電しておらず、現像部n1での電界や交流バイアス印加部材31での交流電界の影響を受けない。その結果、トナー堆積を生じることはない。
さらに、現像ローラー4上の湿式現像剤41をクリーニングするクリーニングブレード10は、現像ローラー4上の湿式現像剤41の供給長さhを含む長さにも設けられていることが好ましく、帯電チャージャー6の帯電長さjは、画像形成長さkを含む長さにも設けられていることが好ましい。
(実施の形態3)
次に、図10を参照して、交流バイアス印加部材31の上流側において、トナー粒子を除電する場合について述べる。図10は、本実施の形態における湿式現像装置100Cの構成を示す図である。この湿式現像装置100Cの基本的構成は、上述の湿式現像装置100Aと同じであり、相違点は、現像部n1と交流バイアス印加部材31との間において、現像ローラー4上のトナー粒子Tに対して帯電チャージャー6と逆極性の電荷を付与する除電手段としての除電チャージャー51を設けている点にある。
本実施の形態では、除電チャージャー51は帯電チャージャー6と同様のコロトロンチャージャーを使用している(以降、除電チャージャーと称する)。
湿式現像を採用した湿式現像装置ではトナー粒子の帯電量が高いと、細線の再現性やベタ塗(全面同一色の現像)の均一性等の画像特性が良いが、逆に背景部では現像ローラー4とトナー粒子Tとの付着力が大きくなるため、クリーニングが困難になる、トナー粒子の堆積が顕著になる等の問題が生じ得る。そのため、トナー粒子の帯電量はクリーニング、および、トナー粒子の堆積も考慮して決定することが重要となる。
上記実施の形態1および実施の形態2に示したように、クリーニング前に交流電界を形成する場合も、トナー粒子帯電量が高くトナー粒子Tと現像ローラー4との付着力が大きくなると、電界による力ではトナー粒子Tが現像ローラー4の表面から剥離できなくなりトナー堆積物が発生する。
そこで、本実施の形態に示す湿式現像装置100Cにように、除電チャージャー51を設けると、クリーニングブレード10によるクリーニングの前にトナー粒子の帯電量を調整することが可能となり、帯電チャージャー6の出力によらずクリーニング前のトナー粒子の帯電量を一定に保つことができる。
その結果、帯電チャージャー6の出力を高くしても、クリーニング前のトナー粒子Tと現像ローラー4との付着力を一定にすることができる。これにより、交流バイアス印加部材31で形成する交流電界で、トナー粒子Tを現像ローラー4から剥離することが可能となり、トナー堆積物の発生を抑制することが可能となる。
よって、帯電チャージャー6の出力を大きくすることが可能となり、より優れた画像を出力することが可能となる。逆に帯電チャージャー6の出力を大きくせずに、除電チャージャー51を設けると、トナー帯電量が小さくなり、トナー粒子Tと現像ローラー4との付着力が小さくなるため、より小さな交流バイアス(振幅)でトナー粒子Tを剥離することもできる。
除電チャージャー51の除電長さは、帯電チャージャー6の帯電長さjと等しい(重なっている)ことが好ましい。除電チャージャー51の除電長さと帯電チャージャー6の帯電長さjとの間にずれが生じると、帯電チャージャー6のみが作用する領域や、除電チャージャー51のみが作用する領域が発生し、クリーニング不良やトナー粒子の堆積が生じる。
除電チャージャー(除電手段)51としてコロトロンチャージャーを用いて説明したが、他の構成でもかまわない。例えば、導電性のローラーを現像ローラー4に対して接触、または、近接させて設け、高電圧を印加することで現像ローラー4との間で放電を起こしてもよい。
このように、除電チャージャー51を設けることで、除電チャージャー51からトナー帯電極性と逆極性の電荷を付与し、トナー粒子Tの帯電量を減少させることができる。さらに、帯電チャージャー6の出力(トナー帯電量)によらず、交流バイアス印加部材31に突入するトナー粒子の帯電量を一定に制御することが可能で、より高いトナー帯電量で画像を形成することができる。
また、細線再現性やベタ画像の均一性等の画質を向上することができる。さらに、帯電チャージャーの出力を上げない場合、除電チャージャー51によりトナー帯電量が低下し現像ローラー4との付着力が低減することで、小さい振幅の交流バイアスでもトナー粒子を剥離することが可能となる。さらに、より小さい容量の交流電源を用いることができ、コストダウンに繋げることができる。さらに、局所的な過電流が生じにくく現像ローラー4へのダメージも抑制することができる。
なお、除電チャージャー51には、ローラー形状の除電部材を設けてもよい。チャージャーワイヤーでは長期間の使用により切断することがあるが、ローラー形状では破壊することはなく、機械寿命まで使用することができため、メンテが不要でランニングコストの低減を図ることができる。
(実施例)
上述した実施の形態の効果を確認するために、図11に示す実施例1〜実施例3、比較例1の条件で実験を行なった。実験手順としては、図5に示す湿式現像装置100Aを用いて、交流バイアス印加部材31の交流印加長さi、除電チャージャー51の有無を切り変えた条件にて、帯電チャージャー6の出力を変えて実験した。本実験では感光体1は用いておらず、湿式現像装置100Aのみを駆動させている。
現像ローラー4としてはφ20mmのステンレス製の芯金に厚み10mmの導電性を付与したウレタン層を設けたゴムローラーを用いた。供給ローラー5としては、φ40mmのアニロックスローラーを用いた。現像ローラー4は、1000mm/secの速度で回転させ、供給ローラー5は現像ローラー4に従動する回転とした。現像ローラー4と供給ローラー5とは接地している。
帯電チャージャー6には、コロトロンチャージャーを用い、現像ローラー4に流れ込む電流が0.1mA/mと0.3mA/mとの2水準の出力を評価した。交流バイアス印加部材31はφ40mmのアルミ製のローラーを用い、現像ローラー4の線速度に対して1.5倍の速度で駆動した。
交流バイアスはNF回路設計ブロック社製のファンクションジェネレータ(WAVEFACTORY WF1944)で波形を形成し、トレック社製の交直両用高圧アンプリファイア(Model609E−6)で増幅させて印加した。また、除電チャージャー51を設ける場合、帯電チャージャー6の出力に応じて堆積物の量が最小となるような値に設定し、ここでは帯電チャージャの出力の半分の電流が現像ローラー4に流れるように設定した。
上述した湿式現像装置100Aの条件において、1時間の連続駆動を行ない、トナー堆積物の発生の状態を観察した。
(粗粉砕トナー粒子の製造)
ポリエステル樹脂を100部、銅フタロシアニン15部をヘンシェルミキサー(登録商標)で十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用い溶融混練を行ない、得られた混合物を冷却、粗粉砕して粗粉砕トナー粒子を得た。
(湿式現像剤の製造)
IPS2028(出光興産社製)75部、粗粉砕トナー粒子を25部、分散剤としてV216(ISP社製)を0.8部混合し、サンドミルにより4日間湿式粉砕し、湿式現像剤を得た。その時のトナー粒子の粒径は2.0μmであった。トナー粒子の粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−2200(島津製作所社製))にて測定した。
(比較例1)
比較例1における湿式現像装置100Aの各部の長さは、以下のとおりである。なお、長さは、すべて、図8に示す現像ローラー4の回転軸方向に沿って見た場合の長さである。以下に示す各実施例も同様である。
現像ローラー4の長さは260mm、供給ローラー5の長さは250mm、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhは250mm、帯電チャージャー6の帯電長さjは240mm、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは254mm、クリーニングブレード10の長さは260mmである(交流印加長さi(254mm)>供給長さh(250mm)>帯電長さj(240mm))。除電チャージャー51は設けていない。
(実施例1)
実施例1においては、湿式現像装置100Aにおいて、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiを、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さh、および、帯電チャージャー6の帯電長さjより短くした。
具体的には、現像ローラー4の長さは260mm、供給ローラー5の長さは250mm、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhは250mm、帯電チャージャー6の帯電長さjは240mm、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは236mm、クリーニングブレード10の長さは260mmである(供給長さh(250mm)>帯電長さj(240mm)>交流印加長さi(236mm))。除電チャージャー51は設けていない。
(実施例2)
実施例2においては、湿式現像装置100Aにおいて、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiを現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhより短く、かつ帯電チャージャー6の帯電長さjより長くした。
具体的には、現像ローラー4の長さは260mm、供給ローラー5の長さは250mm、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhは250mm、帯電チャージャー6の帯電長さjは240mm、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは246mm、クリーニングブレード10の長さは260mmである(供給長さh(250mm)>交流印加長さi(246mm)>帯電長さj(240mm))。除電チャージャー51は設けていない。
(実施例3)
実施例3においては、湿式現像装置100Aにおいて、上述の実施例2の構成に対して除電チャージャー51を追加し、交流バイアス印加部材31突入までにトナー粒子を除電する装置構成とした。
具体的には、現像ローラー4の長さは260mm、供給ローラー5の長さは250mm、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhは250mm、帯電チャージャー6の帯電長さjは240mm、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは246mm、クリーニングブレード10の長さは260mmである(供給長さh(250mm)>交流印加長さi(246mm)>帯電長さj(240mm))。
除電チャージャー51の除電長さは240mm、除電チャージャー51の出力は0.05mA/m、帯電チャージャー6の出力は0.1mA/m時である。
(評価結果)
図11に、上記実施例1〜実施例3、および、比較例の評価結果を示す。比較例1においては、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiが、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhより長く、交流バイアス印加部材31と現像ローラー4との間に湿式現像剤41が存在しない領域が発生するため、所望の交流電界が形成できず、その結果、トナー分散効果が不十分となり帯電チャージャー6の対向部全域でトナー堆積物が発生する評価「F」となった。
(実施例1の評価結果)
交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhより短く、交流バイアス印加部材31と現像ローラー4との間には全ての領域で湿式現像剤41が介在する。その結果、交流バイアス印加部材31が存在する領域では現像ローラー4との間に所望の交流電界は形成されトナー堆積物は発生しない評価「A」が得られた。
(実施例2の評価結果)
交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは、現像ローラー4上の湿式現像剤の供給長さhより短く、帯電チャージャー6の帯電長さjより長く、交流バイアス印加部材31と現像ローラー4上の間には全ての領域で湿式現像剤41が介在し、交流バイアス印加部材31が存在する領域では現像ローラー4との間に所望の交流電界は形成される。また、交流バイアス印加部材31の交流印加長さiは、帯電チャージャー6の帯電長さjより長いため、現像ローラー4表面近傍に偏在したトナー粒子Tの全てに対して交流電界が作用することができ、現像剤供給幅全域においてトナー堆積物が発生しない評価「A」が得られた。
(実施例3の評価結果)
実施例3の構成は、実施例2の構成に対して除電チャージャー51が追加されている。その結果、実施例2と同じ評価「A」が得られるとともに、除電チャージャー51の出力を0.15mA/m、帯電チャージャー6の出力を0.3mA/m時に上げた場合でも、現像剤供給幅全域においてトナー堆積物が生じない評価「A」が得られた。
(変形例1)
以上の実施の形態では、現像ローラー4に交流バイアス印加部材31が当接されており、交流バイアス印加部材31による交流印加長さiが、現像ローラー4による供給長さhの範囲内とした。しかし、図12に示す湿式画像形成装置2000ように、感光体1に当接する、クリーニング手段12の前の位置に交流バイアス印加部材32を設けた構成を採用してもよい。
すなわち、感光体1上において、トナー粒子は静電潜像に供給されるが、少なくともキャリア液は現像ローラー4による供給長さhと同じ範囲に付着される。そこで、現像ローラー4の回転軸方向、すなわち感光体1の回転軸方向における、交流バイアス印加部材32の交流印加長さを、湿式現像剤41の供給長さhの範囲内に位置させることにより、交流バイアス印加部材32と感光体1との間の局所的な過電流の発生を抑制し、感光体1へのダメージを与えることなく、感光体1とクリーニング手段12との間のトナー堆積物の発生を抑制することができる。
(変形例2)
図13は、湿式画像形成装置の他の例を示す。図13に示す湿式画像形成装置3000と図1に示す湿式画像形成装置1000との相違点として、湿式画像形成装置3000は、感光体1上の現像剤が中間転写体21に転写されることで一旦保持され、中間転写体21と転写ローラー23との間に搬送される被転写体15に中間転写体21上のトナー粒子が転写される。このとき、転写ローラー23は、感光体1の回転に合わせて表面が移動するように回動され、さらに、中間転写体21に対する極性が、トナー粒子と逆極性となるような電圧が印加される。
中間転写体21には、クリーニング手段22が設けられ、中間転写体21の回転方向におけるクリーニング手段22よりも上流側に交流バイアス印加部材33が設けられている。交流バイアス印加部材33は、中間転写体21との間に交流電界を形成し、トナー粒子Tを往復移動させ、これにより中間転写体21とクリーニング手段22との間のトナーの堆積を抑制することができる。
中間転写体21において、トナー粒子は画像の位置に偏在するが、キャリア液は、感光体1上よりも量が少ないものの、現像ローラー4による供給長さhと同じ範囲に付着されている。そこで、現像ローラー4の回転軸方向、すなわち感光体1の回転軸方向における、交流バイアス印加部材33の交流印加長さを、湿式現像剤41の供給長さhの範囲内に位置させることにより、交流バイアス印加部材33と中間転写体21との間の局所的な過電流の発生を抑制し、中間転写体21へのダメージを与えることなく、中間転写体21とクリーニング手段22との間のトナー堆積物の発生を抑制することができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 感光体、2 帯電装置、3 露光装置、4 現像ローラー、5 供給ローラー、6 帯電チャージャー、7 規制ブレード、8 現像剤槽、10 クリーニングブレード、11 転写ローラー、12 クリーニング手段、13 イレーサランプ、15 被転写体、31,31A 交流バイアス印加部材、41 湿式現像剤、51 除電チャージャー、100,100A,100C 湿式現像装置、1000,2000,3000 湿式画像形成装置、C キャリア液、T トナー粒子、TT トナー堆積、n1 現像部、n2 転写部、n3,n4 ニップ。

Claims (7)

  1. 現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に湿式現像剤を供給する供給部材と、
    前記現像剤担持体上の前記湿式現像剤に電荷を与える帯電手段と、
    前記現像剤担持体上の前記湿式現像剤をクリーニングするクリーニング手段と、
    前記クリーニング手段によるクリーニングの前に前記現像剤担持体に当接して交流バイアスを印加するバイアス印加部材と、を備え、
    前記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、前記バイアス印加部材により交流バイアスが印加される範囲が、前記現像剤担持体上に前記湿式現像剤が供給される範囲内に位置している、湿式現像装置。
  2. 前記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、
    前記帯電手段により前記現像剤担持体上の前記湿式現像剤に電荷が与えられる範囲は、前記バイアス印加部材により交流バイアスが印加される範囲内に位置している、請求項1に記載の湿式現像装置。
  3. 前記現像剤担持体の回転方向において、前記バイアス印加部材の上流側に、前記帯電手段と逆極性の電荷を前記湿式現像剤に付与する除電手段をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の湿式現像装置。
  4. 前記バイアス印加部材はローラー形状であり、
    前記現像剤担持体に対して異なる線速度で回転する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の湿式現像装置。
  5. 像担持体と、
    前記像担持体上に静電潜像を形成する像形成手段と、
    前記像形成手段によって前記像担持体上に形成された前記静電潜像を現像する、請求項1から4のいずれか1項に記載の湿式現像装置と、
    を備える湿式画像形成装置。
  6. 回転可能に設けられた像担持体と、
    前記像担持体上に静電潜像を形成する像形成手段と、
    前記像担持体の回転軸と略平行な回転軸について回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体上の湿式現像剤に電荷を与える帯電手段と、
    前記現像剤担持体上の電荷が与えられた前記湿式現像剤を前記像担持体に供給することにより前記静電潜像を現像して現像剤像を形成する供給部材と、
    前記現像剤像を被転写体に転写する転写手段と、
    前記現像剤像の前記被転写体への転写を経た後の前記像担持体上の湿式現像剤に交流バイアスを印加するバイアス印加部材と、
    前記バイアス印加部材による交流バイアスの印加を経た後の前記像担持体上の湿式現像剤をクリーニングする像担持体クリーニング手段とを備え、
    前記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、前記バイアス印加部材により交流が印加される範囲が、前記現像剤担持体上に前記湿式現像剤が供給される範囲内に位置している、湿式画像形成装置。
  7. 回転可能に設けられた像担持体と、
    前記像担持体上に静電潜像を形成する像形成手段と、
    前記像担持体の回転軸と略平行な回転軸について回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体上の湿式現像剤に電荷を与える帯電手段と、
    前記現像剤担持体上の、電荷が与えられた前記湿式現像剤を前記像担持体に供給することにより前記静電潜像を現像して現像剤像を形成する供給部材と、
    前記像担持体の回転に合わせて表面が移動するように回動し、前記像担持体上の前記現像剤像が転写される中間転写部材と、
    前記中間転写部材上の前記現像剤像を被転写体に転写する転写手段と、
    前記現像剤像の被転写体への転写を経た後の前記中間転写部材上の湿式現像剤に交流バイアスを印加するバイアス印加部材と、
    前記バイアス印加部材による交流バイアスの印加を経た後の前記中間転写部材上の湿式現像剤をクリーニングする中間転写部材クリーニング手段とを備え、
    前記現像剤担持体の回転軸に沿った方向において、前記バイアス印加部材により交流が印加される範囲が、前記現像剤担持体上に前記湿式現像剤が供給される範囲内に位置している、湿式画像形成装置。
JP2014127183A 2014-06-20 2014-06-20 湿式現像装置および湿式画像形成装置 Active JP6070643B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014127183A JP6070643B2 (ja) 2014-06-20 2014-06-20 湿式現像装置および湿式画像形成装置
US14/744,685 US9829831B2 (en) 2014-06-20 2015-06-19 Wet development device and wet image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014127183A JP6070643B2 (ja) 2014-06-20 2014-06-20 湿式現像装置および湿式画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016006453A JP2016006453A (ja) 2016-01-14
JP6070643B2 true JP6070643B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=54869528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014127183A Active JP6070643B2 (ja) 2014-06-20 2014-06-20 湿式現像装置および湿式画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9829831B2 (ja)
JP (1) JP6070643B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6107759B2 (ja) * 2013-09-17 2017-04-05 コニカミノルタ株式会社 湿式現像装置および湿式画像形成装置
CN108292116B (zh) 2016-02-08 2020-12-11 惠普深蓝有限责任公司 印刷液体浓缩
WO2017137066A1 (en) 2016-02-08 2017-08-17 Hewlett-Packard Indigo B.V. Printing liquids concentration
JP2019168486A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP7483546B2 (ja) 2019-10-11 2024-05-15 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2297691A (en) * 1939-04-04 1942-10-06 Chester F Carlson Electrophotography
JP2000019851A (ja) * 1998-07-02 2000-01-21 Nec Niigata Ltd 液体現像装置
US6526244B1 (en) * 2001-11-21 2003-02-25 Xerox Corporation Hybrid electrophotographic apparatus for custom color printing
US7333754B2 (en) 2003-09-17 2008-02-19 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method using liquid development
JP4470439B2 (ja) 2003-10-15 2010-06-02 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
JP2006030719A (ja) 2004-07-20 2006-02-02 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP4659485B2 (ja) * 2005-02-28 2011-03-30 京セラミタ株式会社 液体画像形成装置のクリーニング装置
JP5377964B2 (ja) * 2005-09-09 2013-12-25 ザイコン アイピー ビーヴイ 静電プリント装置及び高速調色方法
JP5205744B2 (ja) * 2006-11-29 2013-06-05 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP2009042726A (ja) * 2007-07-13 2009-02-26 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP4844529B2 (ja) * 2007-10-16 2011-12-28 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 液体現像装置及び画像形成装置
JP5267770B2 (ja) 2008-01-21 2013-08-21 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
JP2009199056A (ja) * 2008-01-21 2009-09-03 Seiko Epson Corp 画像形成装置及びクリーニング装置
JP2010044189A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Konica Minolta Holdings Inc 湿式現像装置、湿式現像方法、及び画像形成装置
JP5592152B2 (ja) * 2010-05-07 2014-09-17 株式会社ミヤコシ 湿式現像装置
JP2012068289A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置および画像形成装置
EP2685320A1 (en) * 2012-07-10 2014-01-15 Xeikon IP BV Digital printing apparatus and digital printing process

Also Published As

Publication number Publication date
US20150370197A1 (en) 2015-12-24
JP2016006453A (ja) 2016-01-14
US9829831B2 (en) 2017-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6070643B2 (ja) 湿式現像装置および湿式画像形成装置
JP2004280068A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009139442A (ja) 画像形成装置
JP4639879B2 (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
US8406651B2 (en) Apparatus and method for removing toner deposits from the surface of a cleaning element
JP4231730B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2010191209A (ja) 画像形成装置
JP2006058547A (ja) 現像装置及びこれを備えた画像形成装置
US9383688B2 (en) Wet-type developing device and wet-type image forming apparatus with charging unit and neutralizing unit
JP2010191208A (ja) 画像形成装置
JP6341020B2 (ja) 湿式現像装置および湿式画像形成装置
JP2004198603A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6390400B2 (ja) 湿式現像装置
JP4094482B2 (ja) 現像装置およびこれを備えた画像形成装置
JPH10288881A (ja) 近接帯電装置
JP3539333B2 (ja) ブラシ帯電装置
JP2005055698A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3552397B2 (ja) 画像形成装置
US20130051869A1 (en) Developing device and image forming apparatus including the same
JP2004205644A (ja) 現像装置
JP2016109737A (ja) 画像形成装置
JP4179734B2 (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JP2010230905A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP3728382B2 (ja) 湿式画像形成装置
JP2005049709A (ja) 液体現像装置,クリーニング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6070643

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150