JP4231730B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像装置及び画像形成装置であり、潜像担持体(像担持体)上に形成される静電潜像を現像剤などによって現像する現像装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に、進行波電界を用いて現像剤を搬送する機構(電界カーテン)を利用する現像装置に関する。
【0002】
また、上記静電潜像は所定の電荷を付与して帯電させた像担持体上に光情報を書き込んだものだけでなく、イオンフロー方式のように誘電体上に直接静電電荷潜像を形成するものや、トナージェット方式のように複数の開口部を有する電極に任意の電圧を印可することにより空間に静電潜像を形成し、現像剤を記録媒体に飛翔させ直接画像形成を行うものに適用可能である。
【0003】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置に適用される現像装置としては、現在、像担持体に現像剤担持体を接触させずに現像を行う非接触方式の現像装置が注目されており、パウダークラウド法・ジャンピング法や電界カーテン(進行波電界)を利用した方法が提案されている。
【0004】
電界カーテンを用いた装置としては、例えば特許文献1、特許文献2などに、互いに位相が異なる複数種の交番電圧を発生する電源と、基材上に所定の間隔をあけて複数配列された電極に前記電源からの交番電圧を印加することにより形成される進行波電界によって現像剤を像担持体(感光体)に供給する現像剤搬送部材とを備えた現像装置が提案されている。
【0005】
また、特許文献3には、現像剤担持搬送体によって搬送される現像剤を予備荷電する予備荷電手段と、現像剤担持搬送体上に電界カーテンを作用させる電界カーテン発生手段とを設けた装置が提案されている。この公報に記載の装置において、予備荷電手段としては、例えば発泡ウレタンからなる予備荷電ローラが用いられており、その予備荷電ローラが現像剤担持搬送体に接するように設けられているとともに、この予備荷電ローラに先端が接するようにブレードが設けられている。予備荷電ローラは、現像剤担持搬送体との間で現像剤を摩擦することにより現像剤の予備帯電を行うとともに現像剤の層厚も規制するようになっている。
【0006】
そして、特許文献3には、上記構成により、現像剤を均一に適正な荷電量に帯電させることができるとともに、現像剤を像担持体に安定して搬送させることができるようになる。その結果、搬送時に現像剤が飛散したり、形成される画像にカブリが生じることを回避できることが記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特公平5−31146号公報
【特許文献2】
特公平5−31147号公報
【特許文献3】
特開平3−21967号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、進行波による現像剤搬送部材を用いた現像装置では、トナーの搬送を安定させる必要があるが、現像剤の粒径、形状により個々の帯電状態が変わる。そのために搬送のむらや画質劣化を生じる。しかしながら、上記の先行資料にはこれらの点については何等記載されていない。
【0009】
本発明は、従来の問題を解決するものであり、トナーの粒径や形状の違いによる帯電のばらつきを防止し、均一に帯電させて、現像剤の搬送むらを低減して、画質を向上できる現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、表面に静電潜像を形成する感光体ドラムの周囲に配置され、電荷注入され非接触現像領域で感光体ドラムに飛翔する現像剤を、平行に配置された長尺状の進行波発生電極から発生する進行波電界を用いて搬送するシート状の搬送部材を有する搬送機構を備える現像装置において、前記搬送部材の現像剤搬送途中の非接触現像領域の上流に、前記進行波電極に電圧を供給する多相交流電源に接続して、進行波電界を発生する進行波発生電極に印加される交流電圧のうちの一つが印加され、電荷を注入して現像剤を均一に帯電する搬送むら補正電極部を設け、該搬送むら補正電極部の現像剤搬送方向の幅が前記進行波発生電極の幅の2倍以上である現像装置である。
【0011】
これにより、トナーの粒径や形状のちがいによる帯電のばらつきを防止し、均一に帯電できるため、現像剤の搬送むらを低減でき、画質を向上できる。
【0012】
また、本発明は、上記搬送むら補正電極部に直流バイアス成分を有する交流電圧を印加する現像装置である。
【0014】
これにより、現像前に均一帯電することにより、効果的に画質向上が図れる。
【0015】
更に、本発明は、上記搬送部材の現像剤搬送途中の非接触現像領域の下流に、前記進行波電極に電圧を供給する多相交流電源に接続して、進行波電界を発生する進行波発生電極に印加される交流電圧のうちの一つが印加され、感光体に飛翔しなかった現像剤や飛翔したが感光体に付着しなかった現像剤を非接触現像領域から集め電荷を注入する収集電極部を設けた請求項1又は2に記載の現像装置。
【0016】
これにより、感光体に飛翔しなかった現像剤や飛翔したが感光体に付着しなかった現像剤を現像領域から早急に集めて正規外の飛翔を防止することで画質向上をはかることができる。
【0018】
また、下流に設けることで感光体に飛翔しなかった現像剤や飛翔したが感光体に着かなかった現像剤を早急に集めて正規外の飛翔を防止することで画質向上をはかるとともに回収部に効果的に搬送することができる。
【0019】
そして、本発明は、現像剤搬送部の電極幅をX、搬送部電極間距離をA、搬送むら補正電極部幅をY、収集電極部幅をZとした場合に、Z>Y>X+Aの条件を満たす現像装置である。
【0020】
これにより、同一の電源供給装置で現像剤の搬送量を制御でき装置の小型化、低コスト化が図れる。
【0021】
更に、本発明は、現像剤搬送部の電極幅をX、搬送部電極間距離をAとした場合に、A>Xの条件を満たす現像装置である。
【0022】
これにより、隣接する搬送部電極間距離をAとし、これを現像剤搬送部の電極幅Xより大きくすることで製造上の現像剤搬送部電極の被覆等が確実に可能となり安全性、安定性が図れる。
【0023】
また、本発明は、上記の現像装置を備えた画像形成装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
本発明の現像装置及び画像形成装置の実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、実施形態1の画像形成装置の説明図である。図2は、実施形態1における現像装置の説明図である。図3は、実施形態1における現像剤搬送部材の説明図である。図4は、実施形態1における搬送むらによる画質劣化防止の説明図である。図5は、実施形態1における印加電圧の一例の説明図である。図6は、実施形態2の画像形成装置の説明図である。
【0025】
実施形態1を説明する。図1は本実施形態の現像装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置Xの内部には、像担持体としての円筒状の感光体ドラム1が設けられている。この感光体ドラム1を中心として、その周囲に、帯電部材2、露光部材3、現像装置4、転写部材5、クリーニング部材6、及び除電部材7がこの順で配置されている。
【0026】
また、感光体ドラム1と転写部材5との間には、記録媒体としての用紙(PPC用紙等)Pが搬送される用紙搬送路が配置されている。用紙搬送路の搬送方向から見て感光体ドラム1の下流側には、上下一対の定着部材81,81を備えた定着装置8が配置されている。
【0027】
電子写真プロセスでは、感光体ドラム1に原稿像、あるいはホストコンピュータ(図示せず)からのデータに対応した静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置4によって現像(可視化)され、用紙P上に転写されて画像形成が行われる。
【0028】
感光体ドラム1は、導電性基体11上に光導電層12が形成されており、帯電部材2から上記各部材3〜7の配置順に従って回転可能となっている。まず、感光体ドラム1の表面(光導電層12)は、帯電部材2によって所定の電位となるまで帯電される。所定電位まで帯電された感光体ドラム1の表面は、感光体ドラム1の回転によって露光部材3の位置まで到達する。この露光部材3は書き込み手段であり、画像情報に基づいて、例えばレーザ光などの光によって帯電している感光体ドラム1の表面上に画像を書き込む。これによって、感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面は、その感光体ドラム1の回転によって現像装置4の位置まで到達する。
【0029】
現像装置4では、現像剤搬送部材41上を搬送される現像剤(トナー)Tによって、感光体ドラム1の表面の静電潜像を現像剤像として現像する。現像剤Tが担持された感光体ドラム1の表面は、この感光体ドラム1の回転によって転写部材5の位置まで到達する。
【0030】
転写部材5は、感光体ドラム1の表面上の現像剤Tを用紙P上に転写する。感光体ドラム1から用紙P上に転写された現像剤像は、定着装置8によって用紙P上に定着される。
【0031】
現像剤像が転写された後の感光体ドラム1の表面は、この感光体ドラム1の回転によってクリーニング部材6の位置まで到達する。クリーニング部材6は、感光体ドラム1の表面に残留している現像剤Tや紙粉などを除去する。クリーニング部材6によってクリーニングされた感光体ドラム1の表面は、この感光体ドラム1の回転によって除電部材7の位置まで到達する。
【0032】
除電部材7は、感光体ドラム1の表面に残留している電位を除去する。上述した一連の動作によって一回の画像形成が終了する。
【0033】
感光体ドラム1としては、例えばアルミニウムなどで製作された導電性基体(金属ドラム)11の外周面に、アモルファスシリコン(a−Si)、セレン(Se)や有機光半導体(OPC)などの光導電層12が薄膜状に形成されてなる構成が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0034】
帯電部材2としては、例えばタングステンワイヤなどの導電線、金属性のシールド板、グリッド板からなるコロナ帯電器や帯電ローラ、帯電ブラシなどの構成が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0035】
露光部材3としては、例えば半導体レーザや発光ダイオードなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0036】
転写部材5としては、例えば、コロナ転写器、転写ローラ、転写ブラシなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0037】
クリーニング部材6としては、クリーニングブレードなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0038】
除電部材7としては、除電ランプなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0039】
図2に、現像装置4を示す。現像装置4は、ケーシング40、現像剤搬送部材41、ミキシングパドル42、支持部材43、現像剤供給部材44、現像剤回収部材45及び現像剤層厚規制部材46などによって構成されており、現像剤搬送部材41において搬送むら補正電極部200及び収集電極部201を設ける。
【0040】
本実施形態の現像装置は、現像剤搬送途中に現像剤を均一に帯電する搬送むら補正電極部200を設けており、その効果としては、トナーの粒径や形状のちがいによる帯電のばらつきを防止し、均一に帯電できるため、現像剤の搬送むらを低減でき、画質を向上できる。
【0041】
搬送むら補正電極は電界カーテン機構上の非接触現像領域の上流に設ける。上流の位置は種々の現像条件により、また感光体の回転速度にもよるが、現像ギャップから現像剤供給方向に向かって約0.3〜3mmの位置である。
【0042】
搬送むら補正電極により現像前に現像剤を均一帯電することにより画質向上が図れる。
【0043】
また、収集電極部を電界カーテン機構上の非接触現像領域の下流に設ける。その効果としては、感光体に飛翔しなかった現像剤や飛翔したが感光体に着かなかった現像剤を現像領域から早急に集めて正規外の飛翔を防止することで画質向上をはかる。
【0044】
下流に設けることで現像剤を回収部に効果的に搬送することができる。下流の位置は種々の現像条件により、また感光体の回転速度にもよるが、現像ギャップから現像剤回収方向に向かって約0.3〜3mmの位置である。
【0045】
現像剤搬送部材41において各電極部には多相交流電源47及び現像バイアス直流電源48が接続されている。
【0046】
本例では図1の帯電部材2で感光体の表面電位を−600から−750V程度であるため、それに対応した多相交流電源47は、例として矩形波(Duty50%)、4相交流、位相差90度で、電圧(ピークtoピーク)400〜1000V、周波数500〜1500Hzである。また現像バイアス直流電源48は−350〜−500Vである。
【0047】
これらの電圧値や周波数については、進行波発生電極41bの形状、現像剤Tの搬送速度、現像剤Tの使用材料などによって適正値を設定すればよく、特に限られたものではない。
【0048】
供給部から搬送される現像剤は、順次、電荷注入をされ、現像領域に運ばれる。ここまでの工程で現像剤は飽和帯電量になるはずであるが、実際はトナーの粒径や形状のちがいによる帯電のばらつきがあり、搬送むらが発生する。搬送むらを防止する為に搬送むら補正電極で、帯電ばらつきをなくすために更に電荷注入を行う。
【0049】
一方、図1の帯電部材2及び露光部材3により潜像がつくられた感光体1が矢印方向に回転してくる。現像領域にくると、現像剤は画像形成の為に帯電された潜像を有する感光体に対し、一定の距離を有する現像ギャップから感光体に飛翔吸着され、転写工程にすすむ。
【0050】
また、感光体に飛翔吸着されなかった現像剤は、収集電極部で集められ更に現像剤搬送装置41で回収部に送られ、現像剤回収部材45によりケーシング40内に回収される。
【0051】
ケーシング40は、現像剤Tを内部に収容するものであり、また、必要に応じて現像装置4を構成する部材を支持するものである。
【0052】
ミキシングパドル42は、ケーシング40内に収容されている現像剤Tを混合するためのものである。
【0053】
現像剤搬送部材41は、感光体ドラム1の現像領域に対向して略平面を形成するようなシート形状となっている。なお、本実施形態では、現像剤搬送部材41として略平面状のものを示しているが、現像剤搬送部材41の形状は、これに限定されるものではなく、例えば、緩やかな曲面を形成するような形状であっても構わない。
【0054】
現像剤搬送部材41は、現像装置4における上下方向に対して若干傾斜して、感光体ドラム1の表面における現像領域の接線に対して略平行となるように配置されている。また、FPCで形成されたシート形状の現像剤搬送部材41が上記配置を保持できるように、現像剤Tを搬送する表面とは反対側の表面に、現像剤搬送部材41を保持する支持部材43が設けられている。
【0055】
現像剤搬送部材41の下方端部には、現像剤搬送部材41の表面上を搬送される現像剤Tを供給する現像剤供給部材44が設けられている。現像剤搬送部材41の上方端部には、この現像剤搬送部材41の表面の現像剤Tをケーシング40内部に回収するための現像剤回収部材45が設けられている。なお、本実施形態では、現像剤回収部材45が現像剤搬送部材41の表面に回転可能に接触している形態としているが、これに限定されるものではなく、非接触の形態や、回動しない形態であってもよい。
【0056】
現像剤供給部材44は、ケーシング40内に収容されている現像剤Tを現像剤搬送部材41に供給するためのものであり、現像剤搬送部材41に後述する線圧力で当接した状態で設けられている。現像剤供給部材44と現像剤搬送部材41との圧接力はバネ等によって与えられる。現像剤供給部材44には、その表面上に形成する現像剤層の層厚を規制するための現像剤層厚規制部材46が当接している。
【0057】
現像剤供給部材44の材質としては特に限定されるものではないが、例えばシリコーン、ウレタン、EPDM(エチレン−プロピレン−メチレン共重合体)などのソリッドゴム、発泡ゴムなどが挙げられる。また、カーボンブラックやイオン導電剤を添加することによって導電性を付与してもよい(電圧印加も可能)。
【0058】
なお、現像剤供給部材44及び現像剤搬送部材41の弾性率を調整して両者の位置関係を制御するようにしてもよい。さらに、現像剤供給部材44に印加する電圧を適切な値に設定し、現像剤供給部材44に現像剤Tを帯電させる機能を付加するようにしてもよい。あるいは、現像剤供給部材44の前段に、例えば薄板状のブレード(材料としては、現像剤供給部材44と同じものが使用可能)を設けて現像剤Tを帯電させるようにしても構わない。
【0059】
現像剤回収部材45は、感光体ドラム1上の静電潜像の現像に寄与しない現像剤Tを回収してケーシング40内に戻すためのものであり、その材質としては、特に限定されないが、例えば現像剤供給部材44と同様のものを使用することができる。
【0060】
支持部材43は、ベルト形状の現像剤搬送部材41を感光体ドラム1の現像領域に対向した状態を保持するためのもので、その構成は特に限定されるものではない。例えば、ABS(Acrylonitrile−Butadiene−Styrene:アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂などを挙げることができる。
【0061】
現像剤搬送部材41を図3に示す。現像剤搬送部材41は、電界カーテン作用により現像剤Tを搬送するものであり、絶縁層からなる基材41a上に、電界カーテン作用を発生させる長尺状の進行波発生電極41bが、4本を1組として複数組が順次連続して配設されている。この現像剤搬送部材41の表面側は表面保護層41cによって覆われている。
【0062】
そして、これらの進行波発生電極41b・・41bに多相交流電源47から多相の交番電圧が印加されることにより、現像剤搬送部材41の表面に平行となる方向に電界カーテンが発生し、これによって現像領域まで電界カーテン作用により現像剤Tを搬送するようになっている。また、進行波発生電極41b・・41bには現像バイアス直流電源48にてバイアス電圧が印加される。
【0063】
ここで現像剤搬送部の電極幅をX、搬送部電極間距離をA、搬送むら補正電極幅をY、収集電極幅をZとした場合に、Z>Y>X+Aの条件を満足することにより、電界カーテン機構上の搬送むら補正電極部における現像剤に単位時間当りの電荷の注入が効率よく行うことができ、搬送むらによる画質劣化を防止できる。図4にこの様子を示す。搬送むら補正電極幅は現像剤搬送部の電極幅の2倍以上あり、現像剤搬送部の各電極部でむらになった現像剤を幅の広い搬送むら補正電極に収集し電荷の注入を実施する事でより均一化される。後に続く工程での搬送むらを低減でき、特に画質劣化を防止できる。収集電極についても同様の効果があると考えられる。
【0064】
収集電極は更に幅を大きくすることで感光体に飛翔しなかった現像剤や飛翔したが感光体に着かなかった現像剤を早急に集めて正規外の飛翔を防止することで画質向上をはかるとともに回収部に効果的に搬送することができる。
【0065】
同一の電源供給装置で現像剤の搬送量、電荷注入を制御でき装置の小型化、低コスト化が図れる。
【0066】
現像剤搬送部材41の具体例を挙げると、例えば、基材41a:ポリイミド(厚さ25μm)、進行波発生電極41b:銅(厚さ18μm)、表面保護層41c:ポリイミド(厚さ25μm)といった構成を挙げることができる。
【0067】
進行波発生電極41bは、約50dpi(dot per inch)〜300dpi、すなわち約500μm〜85μmのピッチの間隔を保って互いに平行に配置されており、幅40μm〜250μm程度の微小電極となっている。
【0068】
本実施形態では、現像剤搬送部の電極幅を60μm、搬送部電極間距離200μm、搬送むら補正電極幅を300μm、収集電極幅500μmである。
【0069】
これらの値については、進行波発生電極41bの形状、現像剤Tの搬送速度、現像剤Tの使用材料などによって適正値を設定すればよく、特に限定されるものではない。
【0070】
また、本実施形態では、4本の進行波発生電極41bを1組とし、これら各組の進行波発生電極41bに対して、例えば図5に示すような電圧波形の4相の交番電圧を印加し、進行波発生電極41b・・41b上に進行波電界を形成しているが、これに限定されるものではなく、3本の進行波発生電極41bを1組として3相の交番電圧を印加しても構わない。
【0071】
上記電圧波形は正弦波や台形波などでもよく、電圧値の範囲としては100V〜3kV程度が好ましい。また、周波数の範囲としては100Hz〜5kHzが好ましい。ただし、これらの電圧値や周波数については、進行波発生電極41bの形状、現像剤Tの搬送速度、現像剤Tの使用材料などによって適正値を設定すればよく、特に限定されるものではない。
【0072】
参考例を説明する。本発明の参考例の現像装置100は、図6に示すように、図2に示した実施形態1と同様な構成のケーシング40、現像剤搬送部材41、ミキシングパドル42、支持部材43、現像剤供給部材44、現像剤回収部材45、及び現像剤層厚規制部材46などを備えており、現像剤搬送部材41において現像剤供給部〜貯め電極部間と貯め電極部には多相交流電源47及び現像バイアス直流電源48が接続されている。
【0073】
この参考例においては、現像剤搬送部材41の表面(感光体ドラム1との対向面)に、その表面を周方向に覆うように無端ベルト101が設けられている。この無端ベルト101は、ケーシング40内に設けられたベルト駆動部材102によって、現像剤Tの搬送方向に所定の周速度で移動(回動)される。
【0074】
このように、無端ベルト101が所定の周速度で移動することによって、現像剤搬送部材41の表面が常に刷新され、この表面上での帯電及び現像剤Tの固着が防止されるようになっている。
【0075】
無端ベルト101の駆動速度は、現像剤Tの搬送速度に対して、ほぼ静止しているとみなされるレベルに制御されることが好ましく、例えば、現像剤Tの搬送速度に対して10分の1ないしは100分の1程度に設定される。なお、無端ベルト101の速度は、例えば赤外線センサを2つ設け、各々で現像剤Tの到達した時間を検知する方法、あるいは高速ビデオカメラを用いて測定する方法を採用すればよい(例えばIS&Ts NIP 15:1999 International Conference on Digital Printing Technologies p.262−265 参照)。
【0076】
無端ベルト101には、現像剤搬送部材41の表面に対し密着した状態となるように一定の張力が付与されており、その表面上において進行波発生電極41bにより形成された進行波電界(電界カーテン)が均一に作用するようになっている。
【0077】
無端ベルト101の材料としては、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化エチレンプロプレン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの有機絶縁材料や、シリコン、イソプレン、ブタジエンなどのゴム材料を挙げることができる。また、無端ベルト101の厚みは、現像剤搬送部材41の電極間ピッチλ(図3参照)にもよるが、5μm〜200μm、好ましくは10μm〜100μmがよい。
【0078】
ベルト駆動部材102としては、SUS(ステンレス)または鉄などの金属ローラ部材や、これを芯金にしてその表面にゴム、フィルムやスポンジなどの部材を被覆したものが用いられる。
【0079】
さらに、参考例においては、無端ベルト101の回動をスムーズにするために、ベルト駆動部材102と無端ベルト101を介して当接するように駆動補助部材103が設けられている。無端ベルト101は、ベルト駆動部材102と駆動補助部材103にて挟み込まれた状態となっており、ベルト駆動部材102との接触性が高く、高い駆動力を得る構造となっている。
【0080】
駆動補助部材103としては、ベルト駆動部材102と同様に、SUSまたは鉄などの金属ローラ部材や、これを芯金にしてその表面にゴム、フィルムやスポンジなどの部材を被服したものを挙げることができる。また、駆動補助部材103の形状は、ローラ状だけでなく、板状あるいは角状であってもよい。さらに、駆動補助部材103には、ベルト駆動部材102に対して加圧当接させるための加圧手段(図示せず)が設けられていてもよい。その加圧手段としては、例えば板ばねやコイルばねなど、押付け力を付与できるものを挙げることができる。
【0081】
駆動補助部材103の回動機構としては、無端ベルト101との接触による従動回転機構、ギヤまたはプーリーとベルトにてベルト駆動部材102の駆動源に連結する連結駆動機構などを挙げることができる。また、図示はしないが、駆動補助部材103には別の駆動源を設けてもよい。
【0082】
また、駆動補助部材103を電気的に接地することにより、無端ベルト101の表面に帯電した電位を除電することができる。
【0083】
さらに、参考例においては、無端ベルト101上に付着した現像剤Tを除去するためのクリーニング部材として、ベルト駆動部材102に無端ベルト101を介して当接するクリーニングブレード104を設けている。クリーニングブレード104はケーシング40の一部に固定されている。クリーニングブレード104の材質としては、SUS、ニッケルコートを施した鉄、ウレタンまたはシリコンゴムなどが挙げられる。
【0084】
クリーニングブレード104は、無端ベルト101上に残留した現像剤Tを掻き取り、無端ベルト101表面をクリーニングするとともに、ケーシング40の現像剤蓄積部40aに現像剤Tを戻す。なお、図5の構造では、クリーニングブレード104と現像剤供給部材44との間に存在する無端ベルト101に、現像剤Tが付着しないように、無端ベルト101側と、現像剤蓄積部40a側とを隔てるための隔壁部材105が設けられており、無端ベルト101のクリーニングをより有効に行える構造となっている。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、トナーの粒径や形状の違いによる帯電のばらつきを防止し、均一に帯電させて、現像剤の搬送むらを低減して、画質を向上できる現像装置及び画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の画像形成装置の説明図。
【図2】実施形態1における現像装置の説明図。
【図3】実施形態1における現像剤搬送部材の説明図。
【図4】実施形態1における搬送むらによる画質劣化防止の説明図。
【図5】実施形態1における印加電圧の一例の説明図。
【図6】参考例の画像形成装置の説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
11 導電性基体
12 光導電層
2 帯電部材
3 露光部材
4 現像装置
40 ケーシング
41 現像剤搬送部材
41a 基材
41b 進行波発生電極
42 ミキシングパドル
43 支持部材
44 現像剤供給部材
45 現像剤回収部材
46 現像剤層厚規制部材
47 多相交流電源
48 現像バイアス直流電源
5 転写部材
6 クリーニング部材
7 除電部材
8 定着装置
81 定着部材
100 現像装置
101 無端ベルト
102 ベルト駆動部材
103 駆動補助部材
104 クリーニングブレード
105 隔壁部材
200 搬送むら補正電極部
201 収集電極部
P 用紙
T 現像剤
X 画像形成装置

Claims (6)

  1. 表面に静電潜像を形成する感光体ドラムの周囲に配置され、電荷注入され非接触現像領域で感光体ドラムに飛翔する現像剤を、平行に配置された長尺状の進行波発生電極から発生する進行波電界を用いて搬送するシート状の搬送部材を有する搬送機構を備える現像装置において、
    前記搬送部材の現像剤搬送途中の非接触現像領域の上流に、前記進行波電極に電圧を供給する多相交流電源に接続して、進行波電界を発生する進行波発生電極に印加される交流電圧のうちの一つが印加され、電荷を注入して現像剤を均一に帯電する搬送むら補正電極部を設け、該搬送むら補正電極部の現像剤搬送方向の幅が前記進行波発生電極の幅の2倍以上であることを特徴とする現像装置。
  2. 上記搬送むら補正電極部に直流バイアス成分を有する交流電圧を印加する請求項1記載の現像装置。
  3. 上記搬送部材の現像剤搬送途中の非接触現像領域の下流に、前記進行波電極に電圧を供給する多相交流電源に接続して、進行波電界を発生する進行波発生電極に印加される交流電圧のうちの一つが印加され、感光体に飛翔しなかった現像剤や飛翔したが感光体に付着しなかった現像剤を非接触現像領域から集め電荷を注入する収集電極部を設けた請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 現像剤搬送部の電極幅をX、搬送部電極間距離をA、搬送むら補正電極部幅をY、収集電極部幅をZとした場合に、Z>Y>X+Aの条件を満たす請求項記載の現像装置。
  5. 現像剤搬送部の電極幅をX、搬送部電極間距離をAとした場合に、A>Xの条件を満たす請求項4記載の現像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像装置を備えた画像形成装置
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