JP6070375B2 - 焦点調整装置、ならびに、投射装置および投射装置の制御方法 - Google Patents

焦点調整装置、ならびに、投射装置および投射装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、被投射媒体に投射された画像の焦点を調整する焦点調整装置、ならびに、投射装置および投射装置の制御方法に関する。
従来から、入力された画像信号に基づき表示素子を駆動して、その画像信号に係る画像をスクリーンや壁面といった被投射媒体に投射する投射装置が知られている。また、このような投射装置において、画像を投射する際の焦点距離の自動調整(以下、オートフォーカスと呼ぶ)を行う技術が知られている。特許文献1には、測距センサ出力または投射画像のコントラストに基づきオートフォーカス制御を行うプロジェクタが開示されている。
測距センサとしては、レーザ光線や赤外線などの反射を利用して測距を行う光学式のセンサが広く用いられている。光学式の測距センサを用いた測距方法では、発光部より射出された光線と、この光線が測定対象物(被投射媒体)に反射された反射光との差分に基づき測距を行う。反射光は、フォトダイオードなどを用いたフォトセンサにより検出する。
特開2005−121941号公報
光学式の測距センサの出力は、外乱や環境などの影響で、必ずしも安定したものではなく、常に微小変動している。そのため、投射装置と被投射媒体との間の距離が固定的であっても、オートフォーカスによる合焦距離は、測距センサ出力の変動を反映して継続的に微小変動する。このオートフォーカスの微小変動は、被投射媒体に投射される投射画像に対して見た目に不快感を与える程度のものではない。
しかしながら、オートフォーカスの継続的な微小変動により、投射光学系に含まれるフォーカス用のレンズ系が微小に駆動され続け、レンズ系を駆動するギアなどメカ部分の摩耗や疲労が促進されてしまうという問題点があった。これは、機器の信頼性を低める要因となる。
これに対して、測距センサ出力の微小変動を無視できるように、測距センサの出力に対するマージンを大きく取ることも考えられる。しかしながら、この場合、オートフォーカスにより適切に合焦することが困難となり、被投射媒体に投射される投射画像が見た目に不快なものになってしまうおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、投射装置におけるオートフォーカスを適切に制御可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、測定された投射部から被投射媒体までの距離を示す距離値を出力する距離値出力部と、投射部を通過する光の焦点を調整する焦点調整部と、距離値を第1の距離値として用い、第1の距離値に基づき投射部により被投射媒体に投射された光の合焦状態からの第1のずれを検出し、第1のずれを示す値が0になるように焦点調整部を駆動する焦点調整駆動部と、距離値を第2の距離値として用い、第2の距離値に基づき光の合焦状態からの第2のずれを検出し、第2のずれを示す値が閾値未満であるか否かを判定する判定部と、閾値が第1の値であり、第2のずれを示す値が第1の値未満である状態が予め定められた時間以上継続したと判定部が判定した場合に、閾値を第1の値より大きい第2の値に設定し、第1の距離値の更新を停止し、閾値が第2の値であり、且つ、投射部による投射方向の変更中であり、且つ、第2のずれを示す値が第2の値以上であると判定部が判定した場合に、閾値を第1の値に設定し、第1の距離値の更新を再開する制御部とを有することを特徴とする。
また、本発明は、投射部から投射する光の投射方向を変更する変更ステップと、前記投射部から被投射媒体までの距離を測定して距離値を出力する測距ステップと、前記距離値を第1の距離値として用い、前記第1の距離値に基づき前記投射部により前記被投射媒体に投射された光の合焦状態からの第1のずれを検出し、前記投射部を通過する光の焦点を前記第1のずれを示す値が0になるように調整する焦点調整ステップと、前記距離値を第2の距離値として用い、前記第2の距離値に基づき前記光の合焦状態からの第2のずれを検出し、前記第2のずれを示す値が閾値未満であるか否かを判定する第1の判定ステップと、前記第2のずれを示す値が前記閾値未満である状態が予め定められた時間以上継続したか否かを判定する第2の判定ステップと、前記閾値が第1の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満であると判定し、且つ、前記第2の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満である状態が予め定められた時間以上継続したと判定した場合に、前記閾値を前記第1の値より大きい第2の値に設定する第1の閾値変更ステップと、前記閾値が前記第1の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満であると判定し、且つ、前記第2の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満である状態が予め定められた時間以上継続したと判定した場合に、前記焦点調整ステップにて用いる前記第1の距離値の更新を停止する第1の制御ステップと、前記閾値が前記第2の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第2の値以上であると判定し、前記変更ステップにて前記投射方向の変更中である場合、前記閾値を前記第2の値から前記第1の値に設定する第2の閾値変更ステップと、前記閾値が前記第2の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第2の値以上であると判定し、前記変更ステップにて前記投射方向の変更中である場合、前記第1の制御ステップにて停止していた前記第1の距離値の更新を再開する第2の制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、投射装置におけるオートフォーカスを適切に制御することが可能となるという効果を奏する。
図1は、実施形態に適用可能なプロジェクタ装置の外観の例を示す図である。 図2は、実施形態に適用可能なドラム駆動部によるドラム部の回転駆動について説明するための図である。 図3は、実施形態に適用可能なドラム部の各姿勢を説明するための図である。 図4は、実施形態に係るプロジェクタ装置の回路部および光学エンジン部110の一例の構成を示すブロック図である。 図5は、射出光学系の一例の構成を示すブロック図である。 図6は、レンズ制御部の一例の構成を示すブロック図である。 図7は、実施形態に係る焦点調整部による焦点調整の制御を概略的に説明するための図である。 図8は、判定部によるレジスタの制御方法の一例を示すフローチャートである。 図9は、判定部によるレジスタの制御方法の他の例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照しながら、本発明に係る投射装置の好適な実施形態を説明する。係る実施形態に示す具体的な数値および外観構成などは、本発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本発明に直接関係のない要素は詳細な説明および図示を省略している。
<投射装置の外観>
図1は、本発明の実施形態に適用可能な投射装置(プロジェクタ装置)1の外観の例を示す図である。図1(a)は、プロジェクタ装置1を操作部が設けられる第1面側から見た斜視図、図1(b)は、プロジェクタ装置1を第1面と対向する側の第2面側から見た斜視図である。プロジェクタ装置1は、ドラム部10と基台20とを備える。ドラム部10は基台20に対して回転駆動が可能な回転体である。そして、基台20がそのドラム部10を回転可能に支持する支持部や、ドラム部10の回転駆動制御や画像処理制御などの各種制御を行う回路部を有する。
ドラム部10は、基台20の一部である側板部21aおよび21bの内側に設けられた、ベアリングなどからなる軸受けに取り付けられた回転軸によって回転駆動可能に支持される。ドラム部10の内部には、光源と、光源から射出された光を画像データに従い変調する表示素子と、表示素子を駆動する駆動回路と、表示素子で変調された光を投射部12(以下、投射レンズ12と呼ぶ)から外部に投射する光学系を含む光学エンジン部とが設けられている。光学エンジン部は、投射レンズ12から被投射媒体に投射された画像の焦点を調整する焦点調整機構を備える。
ドラム部10には、窓部11および窓部13が設けられる。窓部11は、投射レンズ12から投射された光が外部に照射されるように設けられる。窓部13は、例えば赤外線を利用して被投射媒体までの距離を導出する測距処理を行うための距離センサが動作可能なように設けられる。距離センサは、例えば、所定に変調された赤外線を射出し、射出された赤外線の被投射媒体による反射光を受光して、射出光と反射光との差分を検出した検出信号を出力する。この検出信号に基づき光学エンジン部の焦点調整機構を制御することで、投射レンズ12から被投射媒体に投射された画像の合焦調整がなされる。
なお、距離センサは、赤外線に限らず、レーザ光線を用いたものでもよい。また、距離センサは、赤外線やレーザ光を用いた光学式のセンサに限らず、超音波を用いた方式でもよい。
基台20の内部には、後述する回路部の各種基板や電源部、ドラム部10を後述するように回転駆動するためのドラム駆動部などが設けられている。基台20の第1面側には、ユーザがプロジェクタ装置1を制御するために各種操作を入力するための操作部14と、ユーザが図示しないリモートコントローラを使用してプロジェクタ装置1を遠隔制御する際の、リモートコントローラから送信された信号を受信する受信部15とが設けられている。操作部14は、ユーザの操作入力を受け付ける各種操作子や、プロジェクタ装置1の状態を表示するための表示部などを有している。
基台20には、ファンによる放熱のための吸排気を行う吸排気口16a、16bおよび17を備えている。吸排気口16aおよび16bは、ドラム部10が回転駆動されてドラム部10の吸排気口22aが基台20側を向いた姿勢をとっている場合でも、ドラム部10内の放熱効率を低下させないよう、吸気又は排気に用いられる。
<ドラム部の回転駆動>
図2は、基台20に設けられたドラム駆動部32によるドラム部10の回転駆動について説明するための図である。図2は、ドラム部10のカバーなどを取り去った状態のドラム30と、基台20に設けられたドラム駆動部32の構成を示す図である。ドラム30には、窓部11に対応する窓部34と、窓部13に対応する窓部33とが設けられている。ドラム30は回転軸36を有し、この回転軸36により、支持部31aおよび31bに設けられた、ベアリングを用いた軸受け37に対して回転駆動可能に取り付けられる。
ドラム30の回転軸36に垂直な一方の面には、円周上にギア35が設けられている。支持部31bに設けられたドラム駆動部32により、ギア35を介してドラム30が回転駆動される。ギア35の内周部の突起46aおよび46bは、ドラム30の回転動作の始点ならびに終点を検出するために設けられる。ドラム駆動部32は、モータを有し、ドラム30をモータの回転に応じて回転させることができる。モータとしては、例えば駆動パルスにより所定角度毎の回転制御を行うステッピングモータを適用することができる。
支持部31bに対して、フォトインタラプタ51aおよび51bが設けられる。フォトインタラプタ51aおよび51bは、それぞれ、ギア35の内周部に設けられる突起46bおよび46aを検出する。フォトインタラプタ51aおよび51bの出力信号は、後述する回転制御部103に供給される。この例では、フォトインタラプタ51aに突起46bが検出されることで、回転制御部103は、ドラム30の姿勢が回転動作の終点に達した姿勢であると判断する。また、フォトインタラプタ51bに突起46aが検出されることで、回転制御部103は、ドラム30の姿勢が回転動作の始点に達した姿勢であると判断する。
以下、フォトインタラプタ51bに突起46aが検出される位置から、フォトインタラプタ51aに突起46bが検出される位置まで、ドラム30の円周における長さが大きい方の弧を介してドラム30が回転する方向を、正方向とする。すなわち、ドラム30の回転角は、正方向に向けて増加する。
この例では、フォトインタラプタ51bが突起46aを検出する検出位置と、フォトインタラプタ51aが突起46bを検出する検出位置との間の回転軸36を挟む角度が330°となるように、フォトインタラプタ51aおよび51b、ならびに、突起46aおよび46bがそれぞれ配される。
モータとしてステッピングモータを適用した場合、フォトインタラプタ51bによる突起46aの検出タイミングと、モータを駆動するための駆動パルス数とに基づきドラム30の姿勢を特定し、投射レンズ12による投射角を求めることができる。
上述のような構成において、ドラム部10の初期姿勢を、投射レンズ12による投射方向が基台20の底面に対して垂直に向いている姿勢とする。図3(a)は、初期姿勢のドラム部10の様子を示す。この例では、初期姿勢においてフォトインタラプタ51bに突起46aが検出され、後述する回転制御部103により、ドラム30が回転動作の始点に達していると判定される。なお、投射方向とは、投射レンズ12から投射される光の光軸の方向をいう。
なお、図3(a)、ならびに、後述する図3(b)、図3(c)および図3(d)に例示されるように、窓部13に対応して距離センサ60が設けられる。距離センサ60は、投射レンズ12による投射方向と同一方向に向けて赤外線を射出するように構成される。上述したように、距離センサ60から出力される検出信号に基づき後述する光学エンジン部110の焦点調整機構を制御して、投射レンズ12により被投射媒体に投射された画像の合焦調整を行う。
なお、以下では、特に記載のない限り、「ドラム部10の方向」および「ドラム部10の角度」がそれぞれ「投射レンズ12による投射方向」および「投射レンズ12による投射角」と同義であるものとする。
プロジェクタ装置1が例えば起動されると、図3(a)に示す初期姿勢から、例えば図3(b)に矢印Aで示される方向(正方向とする)にドラム部10が回転するように、図2に示したドラム駆動部32がドラム部10の回転を開始する。ドラム部10の回転方向は、矢印Aとは逆方向でもよい。ドラム部10の回転に伴い、投射レンズ12による投射方向が変化する。図3の例では、投射レンズ12の投射方向(投射角)が、ドラム部10の回転に伴い、プロジェクタ装置1の正面側(図3(b)参照)、上側(図3(c)参照)および背面側(図3(d)参照)の順に変化している。実施形態に係るプロジェクタ装置1では、フォトインタラプタ51aに突起46bが検出され、後述する回転制御部103により、ドラム30の回転動作の終点に達したと判断される。
なお、投射レンズ12による投射方向が正面側を向き、且つ、基台20の底面に対して水平になった場合の投射レンズ12の投射角を、投射角0°と定義する。図3(b)に、投射角0°のときの、ドラム部10(投射レンズ12)の姿勢を示す。以下、投射角0°の姿勢を基準として、投射角θとなるドラム部10(投射レンズ12)の姿勢を、θ姿勢と呼ぶ。図3(c)は、投射角90°のときの姿勢、図3(d)は、投射角180°のときの姿勢を示す。
例えば、ドラム部10が図3(b)に示す姿勢において画像データが入力され、光源が点灯されたとする。ドラム部10において、光源から射出された光が、駆動回路により駆動された表示素子により画像データに従い変調されて光学系に入射される。そして、画像データに従い変調された光が、投射レンズ12から投射され、スクリーンや壁面などの被投射媒体に照射される。ユーザは、操作部14などを操作することで、画像データによる投射レンズ12からの投射を行ったまま、回転軸36を中心に、ドラム部10を回転させ、投射レンズ12の投射方向を変更することができる。
ドラム部10が回転され投射方向が変更されている間も、投射レンズ12から射出された光が被投射媒体に投射され、画像データに従った画像が、投射位置が移動されながら被投射媒体に投射される。また、投射方向が変更されている間にも、距離センサ60から出力される検出信号を用いた測距処理、ならびに、測距処理の結果に基づく焦点調整処理が実行される。
なお、実施形態では、プロジェクタ装置1は、投射を行ったまま、例えば図3(b)〜図3(d)に示されるようにしてドラム部10を回転させることで、投射レンズ12による投射角に応じて、画像データにおける投射領域を変化(移動)させることができる。これにより、投射された画像の内容および投射された画像の被投射媒体における投射位置の変化と、入力された画像データに係る全画像領域における投射する画像として切り出された画像領域の内容および位置の変化とを対応させることができる。したがって、ユーザは、入力画像データに係る全画像領域中のどの領域が投射されているかを、投射された画像の被投影媒体における位置に基づき直感的に把握することができると共に、投射された画像の内容を変更する操作を直感的に行うことができる。
ユーザが、操作部14に対してプロジェクタ装置1による投射画像の投射の停止を指示する操作を行い、プロジェクタ装置1を停止させると、ドラム部10が初期姿勢に戻るように回転制御される。光源が消灯され、光源の冷却のために設定した時間が経過した後、投射レンズ12の投射方向が基台20の底面に対して垂直方向を向き、初期姿勢に戻ったことが検出されると、電源がオフとされる。投射レンズ12の投射方向を基台の底面に対して垂直方向に向けてから電源をオフとすることで、非使用時に投射レンズ12面が汚れるのを防ぐことができる。
<プロジェクタ装置の内部構成>
次に、上述したような、実施形態に係るプロジェクタ装置1の動作を実現するための構成について説明する。図4は、プロジェクタ装置1において、基台20内に設けられる回路部、ならびに、ドラム部10内に設けられる光学エンジン部110の一例の構成を示す。
光学エンジン部110は、光源111、表示素子112、射出光学系113、表示素子駆動回路114および距離センサ60を含む。光源111は、例えばそれぞれ赤色(R)、緑色(G)および青色(B)を発光する3のLED(Light Emitting Diode)を含む。光源111から射出されたRGB各色の光は、それぞれ図示されない光学系を介して表示素子112に照射される。
表示素子112は、例えば透過型液晶表示素子であり、水平1280画素×垂直800画素のサイズを有する。表示素子112は、これに限らず、例えばLCOS(Liquid Crystal on Silicon)を用いた反射型液晶表示素子、あるいは、DMD(Digital Micromirror Device)で構成してもよい。その場合、適用する表示素子に応じた光学系及び駆動回路でプロジェクタ装置を構成するものとする。また、表示素子112のサイズも、上述に限定されない。
表示素子112は、表示素子駆動回路114によって駆動され、RGB各色の光を画像データに従いそれぞれ変調して透過させ、射出する。すなわち、表示素子112は、画像データに従いRGB各色の光を変調する光変調部として機能する。表示素子112から射出された、画像データに従い変調されたRGB各色の光1120は、射出光学系113に入射され、射出光学系113に含まれる投射レンズ12からプロジェクタ装置1の外部に投射される。
図5は、射出光学系113の一例の構成を示すブロック図である。射出光学系113は、投射レンズ12と、焦点調整部1130と、レンズ駆動部1131とを有する。焦点調整部1130は、例えば組み合わされた複数のレンズを備え、通過する光の焦点をレンズ駆動部1131の駆動に従い調整する。レンズ駆動部1131は、例えば、焦点調整部1130が備える複数のレンズのうち一部のレンズを合焦制御信号に従い駆動し、焦点調整部1130を通過する光の、被投射媒体に対する焦点を調整する。また、レンズ駆動部1131は、焦点を調整するために駆動したレンズの位置を示すレンズ位置情報を出力する。
上述したように、光学エンジン部110は、回転駆動部105により回動を可能とされたドラム部10内に設けられる。回転駆動部105は、図2を用いて説明したドラム駆動部32と、ドラム部10側の構成であるギア35とを含み、モータの回転を利用してドラム部10を所定に回転させる。すなわち、この回転駆動部105によって、投射レンズ12の投射方向が変更されることになる。
プロジェクタ装置1の回路部は、画像処理部100と、距離値出力部101と、レンズ制御部102と、回転制御部103と、回転駆動部105と、全体制御部120とを含む。
静止画像または動画像の画像データがプロジェクタ装置1に入力され、画像処理部100に供給される。画像処理部100は、供給された画像データに対して必要に応じて画像処理を施して図示されないメモリに格納する。画像処理部100が施す画像処理は、キーストン補正、サイズ変換、エッジ強調、輝度調整、色相調整などである。画像処理部100は、メモリに格納された画像データから、後述する回転制御部103から供給される角度情報に応じた画像領域の画像データを切り出す。その際、画像処理部100は、切り出した画像データに対して所定の画像処理を施して出力する。
画像処理部100から出力された画像データは、表示素子駆動回路114に供給され、表示素子駆動回路114が画像データに従い表示素子112を駆動する。
回転制御部103は、例えば操作部14に対するユーザ操作に応じて、回転駆動部105に対して指示を出す。回転駆動部105は、さらに、フォトインタラプタ51aおよび51bを含む。回転駆動部105は、回転制御部103から供給される指示に従いドラム駆動部32を制御して、ドラム部10(ドラム30)の回転動作を制御する。例えば、回転駆動部105は、回転制御部103から供給される指示に従い駆動パルスを生成してモータを駆動する。回転制御部103は、回転駆動部105で生成される駆動パルスに基づき、ドラム部10が回転動作中か否かを示す動作フラグを生成する。
一方、回転制御部103に対して、回転駆動部105からフォトインタラプタ51aおよび51bの出力と、モータを駆動する駆動パルスとが供給される。回転制御部103は、例えばカウンタを有し、駆動パルスのパルス数を計数する。回転制御部103は、フォトインタラプタ51bの出力に基づき突起46aの検出タイミングを取得し、カウンタに計数されたパルス数を、突起46aの検出タイミングでリセットする。回転制御部103は、カウンタに計数されたパルス数に基づき、ドラム部10(ドラム30)の角度を逐次的に求める。ドラム部10の角度を示す角度情報は、画像処理部100に供給される。
距離値出力部101は、距離センサ60から出力された検出信号が入力される。距離値出力部101は、この検出信号に基づき測距処理を行い、投射レンズ12と被投射媒体との間の距離を導出する。導出された距離を示す距離値は、レンズ制御部102に供給される。
レンズ制御部102は、距離値出力部101から供給された距離値を第1の距離値として用い、射出光学系113が備える焦点調整部1130を制御するための合焦制御信号を生成する。それと共に、レンズ制御部102は、距離値出力部101から供給された距離値を第2の距離値として用い、合焦制御信号の生成を制御する。
図6は、レンズ制御部102の一例の構成を示す。レンズ制御部102は、判定部1020と、レジスタ1021と、合焦制御信号生成部1022と、タイマ1023とを有する。タイマ1023は、判定部1020の制御に従い時間を計測する。
レンズ制御部102に対して、距離値出力部101から距離値が入力されると共に、レンズ駆動部1131から現在のレンズ位置DLを示すレンズ位置情報が入力される。レンズ制御部102に入力された距離値は、レジスタ1021を介して合焦制御信号生成部1022に供給される。合焦制御信号生成部1022は、供給された距離値を第1の距離値として処理に用いる。また、レンズ制御部102に入力された距離値は、判定部1020に供給される。判定部1020は、供給された距離値を第2の距離値として処理に用いる。レンズ制御部102に入力されたレンズ位置情報は、判定部1020および合焦制御信号生成部1022に供給される。また、判定部1020には、回転制御部103から、ドラム部10が回転動作中か否かを示す動作フラグが供給される。
レンズ制御部102は、距離値出力部101から供給された距離値を第1の距離値として用い、射出光学系113が備える焦点調整部1130を制御するための合焦制御信号を生成する。それと共に、レンズ制御部102は、距離値出力部101から供給された距離値を第2の距離値として用い、合焦制御信号の生成を制御する。
合焦制御信号生成部1022は、レンズ位置情報と、レジスタ1021から読み出した第1の距離値とに基づき合焦制御信号を生成する。ここで、図7を用いて、焦点調整部1130による焦点調整の制御について、概略的に説明する。なお、ここでは、焦点調整部1130が備える複数のレンズのうちレンズ130が投射方向に対して前後に移動することで、焦点の調整が行われるものとして説明する。焦点の調整は、レンズ130を含む複数のレンズが投射方向に対して移動することで行なっても構わない。
図7において、横軸は、レンズ130の投射方向に沿った位置を示す。距離値出力部101から出力された距離値に基づき、レンズ130の目標位置D0が設定される。目標位置D0は、この位置にレンズ130がある場合に、投射レンズ12から投射された画像が被投射媒体に対して合焦される位置である。
レンズ130の現在のレンズ位置DLが目標位置D0と異なっている場合、目標位置D0に対する現在のレンズ位置DLの偏差ΔDが生じる。偏差ΔDは、投射レンズ12から投射された画像の被投射媒体上での合焦状態からのずれを示す値である。すなわち、偏差ΔDの絶対値が小さいほど、より合焦した状態となり、偏差ΔDの絶対値が大きいほど合焦状態から外れる。レンズ制御部102は、投射画像を被投射媒体に対して合焦させるために、偏差ΔDを0にするように、レンズ130の位置を移動させる。
より具体的には、レンズ制御部102において、合焦制御信号生成部1022は、レジスタ1021から読み出した第1の距離値に従い第1の目標位置D0_1を設定する。また、合焦制御信号生成部1022は、焦点調整部1130におけるレンズ130の現在のレンズ位置DLを示すレンズ位置情報を、レンズ駆動部1131から取得する。
合焦制御信号生成部1022は、設定した第1の目標位置D0_1と、取得したレンズ位置情報に示される現在のレンズ位置DLとから第1の偏差ΔD1を算出する。そして、合焦制御信号生成部1022は、レンズ130をこの偏差ΔDだけ移動させるような駆動制御信号を生成し、合焦制御信号として出力する。合焦制御信号は、射出光学系113に入力され、レンズ駆動部1131に供給される。レンズ駆動部1131は、供給された合焦制御信号に従い、焦点調整部1130を駆動する。
このように、合焦制御信号生成部1022と、レンズ駆動部1131とが協働して、焦点調整部1130を駆動する焦点調整駆動部を構成する。
判定部1020は、第2の距離値に従い第2の目標位置D0_2を設定する。判定部1020は、第2の目標位置D0_2と現在のレンズ位置DLとから、第2の偏差ΔD2を算出する。判定部1020は、さらに、閾値thとして設定される第1の値th1と、第1の値th1より大きな第2の値th2とが入力される。第1の値th1および第2の値th2は、例えば全体制御部120から入力される。これに限らず、第1の値th1および第2の値th2を、図示されないレジスタなどに予め格納しておいてもよい。また、判定部1020は、第2の目標位置D0_2と現在のレンズ位置DLとから求めた第2の偏差ΔD2と、動作フラグと、第1の値th1または第2の値th2が設定された閾値thとに基づき、レジスタ1021の更新を行うか否かを判定する。そして、判定部1020は、この判定結果に従い、レジスタ1021の更新を制御するレジスタ制御信号を生成する。すなわち、判定部1020は、レジスタ1021を更新するか否かを制御する制御部として機能する。判定部1020における判定処理については、後述する。
全体制御部120は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含み、ROMに予め記憶されたプログラムに従い、RAMをワークメモリとして用いて、投射画像の投射、投射角の変更、画像の切り出しといった、プロジェクタ装置1の各種処理を統括的に制御する。すなわち、全体制御部120は、図示しない経路を介して画像処理部100、距離値出力部101、レンズ制御部102、回転制御部103および操作部14との間でコマンドやデータのやり取りを行うことができる。
例えば、全体制御部120は、ユーザ操作に応じて操作部14から供給された制御信号に基づき、プログラムに従いプロジェクタ装置1の各部を制御する。これにより、ユーザ操作に従ったプロジェクタ装置1の動作が可能となる。これに限らず、全体制御部120は、例えば図示されないデータ入力部から入力されたスクリプトに従いプロジェクタ装置1の各部を制御する。これにより、プロジェクタ装置1の動作の自動制御が可能となる。
なお、画像処理部100、距離値出力部101、レンズ制御部102および回転制御部103がそれぞれ別のハードウェアで構成されるように説明したが、この例に限定されない。例えば、画像処理部100、距離値出力部101、レンズ制御部102および回転制御部103の全部または一部が、全体制御部120の機能として、CPU上で動作するプログラムのモジュールにより実現されてもよい。
<実施形態に係る焦点調整処理>
次に、実施形態に係る焦点調整処理について説明する。図7を用いて説明した、偏差ΔDが0になるようにレンズ130の位置を制御する場合において、偏差ΔDの絶対値が予め設定された閾値th以下になるように制御が行われる。実施形態では、第1の値th1と、第1の値th1より大きな値の第2値th2とを用意し、条件に従い、第1の値th1と第2の値th2とのうち何れかを偏差ΔDの絶対値に対する閾値thとして設定する。
図8は、判定部1020によるレジスタ1021の制御方法の例を示すフローチャートである。図8のフローチャートの実行に先立って、判定部1020は、閾値thの初期値として、第1の値th1を設定する。また、図6に示す判定部1020は、タイマ1023により計測される経過時間をリセットして0とする。
ステップS100で、判定部1020は、第2の偏差ΔD2の絶対値に対する現在の閾値thが第1の値th1および第2の値th2の何れであるかを判定する。判定部1020は、現在の閾値thが第1の値th1であると判定した場合、処理をステップS101に移行させ、第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1未満であるか否かを判定する。判定部1020は、第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1以上であると判定した場合、処理をステップS106に移行させ、タイマ1023により計測される経過時間をリセットして0とし、処理をステップS100に戻す。
判定部1020は、ステップS101で、第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1未満であると判定した場合、処理をステップS102に移行させて、経過時間を更新する。そして、判定部1020は、次のステップS103で、経過時間が予め設定された時間を超えたか否かを判定する。超えていないと判定した場合、判定部1020は、処理をステップS100に戻す。
判定部1020は、ステップS103で、経過時間が予め設定された時間を超えたと判定した場合、処理をステップS104に移行させ、現在の閾値thとして、第2の値th2を設定する。そして、判定部1020は、次のステップS105で、レジスタ1021の更新を停止させるレジスタ制御信号を生成し、レジスタ1021に供給する。このレジスタ制御信号により、レジスタ1021における記憶内容の更新が停止され、合焦制御信号生成部1022が第1の偏差ΔD1を算出するために用いる距離値(第1の距離値)が、レジスタ1021の更新が停止される直前に距離値出力部101から出力された距離値に固定される。そして、処理がステップS100に戻される。
すなわち、ステップS103で、第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1未満の状態を維持しつつ経過時間が予め設定された時間を超えた場合、焦点の位置が予め定められた時間変動してないと見做すことができる。この場合、投射レンズ12と被投射媒体との関係が固定的となっていることが推測できる。したがって、合焦制御信号生成部1022が合焦制御信号を生成するために用いる第1の距離値を固定とすることで、距離センサ60から出力される検出信号の揺れによる焦点調整への影響を排除することができ、焦点調整部1130の継続的な微小変動が抑制される。
なお、ステップS104までの処理では、判定部1020が第2の距離値および現在のレンズ位置DLから算出する第2の偏差ΔD2と、合焦正信号生成部1022が第1の距離値および現在のレンズ位置DLから算出する第1の偏差ΔD1とは、距離値出力部101から供給される距離値をそれぞれ用いているため、同じ値である。ステップS105においてレジスタ1021における距離値の更新が停止されると、合焦制御信号生成部1022は、レジスタ1021の更新停止の以前に供給された距離値に基づいて、第1の偏差ΔD1を算出する。この場合、合焦制御信号生成部1022に供給される距離値が変更されず固定的な値とされるため、第1の偏差ΔD1も変化しない。一方、判定部1020は、距離値出力部101から直接的に供給される距離値の変化に応じて第2の偏差ΔD2を算出する。そのため、第2の偏差ΔD2は、ステップS105以降においても変化することになる。
ステップS100で、判定部1020は、現在の閾値thが第2の値th2であると判定した場合、処理をステップS110に移行させる。判定部1020は、ステップS110で、ドラム部10が回転動作中であるか否かを示す動作フラグがON(オン)、すなわち、ドラム部10が回転動作中であるか否かを判定する。判定部1020は、例えば、回転駆動部105から回転制御部103に供給される、モータの駆動パルスに基づきこの動作フラグを取得することができる。
判定部1020は、ステップS110で、動作中フラグがOFF(オフ)、すなわち、ドラム部10が回転動作中ではないと判定した場合、処理をステップS100に戻す。
判定部1020は、ステップS110で、動作中フラグがONであると判定した場合、処理をステップS111に移行させ、第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th2未満であるか否かを判定する。判定部1020は、第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th2未満であると判定した場合、処理をステップS100に戻す。
判定部1020は、ステップS111で、第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th1以上であると判定した場合、処理をステップS112に移行させ、タイマ1023により計測される経過時間をリセットして0とする。
そして、判定部1020は、次のステップS113で、現在の閾値thとして第1の値th1を設定し、処理をステップS114に移行させる。ステップS114で、判定部1020は、レジスタ1021の更新を再開させるレジスタ制御信号を生成し、レジスタ1021に供給する。これにより、上述のステップS105でなされた、合焦制御信号生成部1022が第1の偏差ΔD1を算出するために用いる第1の距離値の固定が解除される。すなわち、距離値出力部101からレジスタ1021に供給される距離値が合焦制御信号生成部1022に再び供給され、第1の距離値として第1の偏差ΔD1の算出に用いられる。したがって、合焦制御信号生成部1022が算出する第1の偏差ΔD1が距離値出力部101から出力される距離値に応じて更新される。判定部1020は、レジスタ1021の更新を再開させレジスタ1021に保持される第2の距離値の固定を解除すると、処理をステップS100に戻す。これにより、ステップS101以下の、第1の値th1での焦点調整が再開されることになる。
ステップS110以降、ステップS111からの処理は、ドラム部10の回転中の焦点調整処理に係る。すなわち、ドラム部10の回転中は、投射レンズ12による投射方向がドラム部10の回転に応じて変化し、この変化に伴い、投射レンズ12と被投射媒体との間の距離も変化するので、常に焦点を監視する必要がある。そのため、ステップS111で第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th2以上になった時点で第2の偏差ΔD2の絶対値に対する閾値thを初期値の第1の値th1に変更し、合焦制御信号生成部1022に供給する距離値の固定を解除して通常の焦点調整を行う。
一方、ドラム部10の回転が微小であって第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th2未満に収まっている場合には、合焦制御信号生成部1022が用いる第1の距離値を固定のままとしている。そのため、合焦制御信号生成部1022が算出する第1の偏差ΔD1の変動が無く、焦点調整部1130の無駄な動きが抑制される。
<判定部によるレジスタ制御方法の他の例>
次に、実施形態に係る、判定部1020によるレジスタ1021の制御方法の他の例について説明する。なお、この他の例では、図1〜図7を用いて説明した各構成をそのまま適用できるので、ここでの詳細な説明を省略する。図9は、判定部1020によるレジスタ1021の制御方法の他の例を示すフローチャートである。
判定部1020は、ステップS200で、ステップS110で、ドラム部10が回転動作中であるか否かを示す動作フラグがON(オン)、すなわち、ドラム部10が回転動作中であるか否かを判定する。判定部1020は、ステップS200で、動作中フラグがONであると判定した場合、処理をステップS201に移行させ、第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1未満であるか否かを判定する。判定部1020は、第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1未満であると判定した場合、処理をステップS203に移行させる。
判定部1020は、ステップS203で、レジスタ1021の更新を停止させるレジスタ制御信号を生成し、レジスタ1021に供給する。このレジスタ制御信号により、レジスタ1021における記憶内容の更新が停止され、合焦制御信号生成部1022が第1の偏差ΔD1を算出するために用いる第1の距離値が、レジスタ1021の更新が停止される直前に距離値出力部101から出力された距離値に固定される。そして、処理がステップS200に戻される。
なお、ステップS203において、既にレジスタ1021の更新が停止されている場合には、その状態が維持され、レジスタ1021の記憶内容がそのまま保持される。
判定部1020は、ステップS201で、第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1以上であると判定した場合、処理をステップS202に移行させる。判定部1020は、ステップS202で、レジスタ1021の更新を再開させるレジスタ制御信号を生成し、レジスタ1021に供給する。これにより、上述のステップS203でなされた、合焦制御信号生成部1022が第1の偏差ΔD1を算出するために用いる第1の距離値の固定が解除される。そして、処理がステップS200に戻される。
一方、判定部1020は、上述したステップS200で、動作中フラグがOFFであると判定した場合、処理をステップS204に移行させる。判定部1020は、ステップS204で、第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th2未満であるか否かを判定する。判定部1020は、第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th2以上であると判定した場合、処理を上述したステップS202に移行させ、第1の距離値の固定を解除する。
また、判定部1020は、ステップS204で、第2の偏差ΔD2の絶対値が第2の値th2未満であると判定した場合、処理を上述したステップS203に移行させ、第1の距離値を固定する。そして、処理がステップS200に戻される。
このように、この他の例においても、図8を用いて説明した例と同様に、ドラム部10が回転中であっても、ドラム部10の回転が微小であって第2の偏差ΔD2の絶対値が第1の値th1に収まっている場合には、合焦制御信号生成部1022が用いる第1の距離値を固定のままとしている。そのため、合焦制御信号生成部1022が算出する第1の偏差ΔD1の変動が無く、焦点調整部1130の無駄な動きが抑制される。また、図9のフローチャートによれば、この制御を、図8のフローチャートによる処理に対して、より少ないステップで実現することができる。
このように、実施形態によれば、投射レンズ12と被投射媒体との間の距離変動や、ドラム部10の回転の有無および大小に応じて適切に焦点調整部1130が制御される。そのため、焦点調整部1130におけるメカ部分の摩耗や疲労が抑制されると共に、被投射媒体に投射される投射画像が見た目に不快なものになってしまう事態が防がれる。
<実施形態の変形例>
上述では、投射レンズ12から投射された画像の被投射媒体上での合焦状態からのずれを示す値を、投射レンズ12と被投射媒体との間の距離に基づき求めているが、これはこの例に限定されず、合焦のずれを示す値を他の方法で求めてもよい。例えば、この合焦の度合いを、被投射媒体に投射された画像に基づき求めてもよい。この場合、距離センサ60が、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージャなどの撮像素子に置き換えられ、距離値出力部101が解析部に置き換えられる。レンズ制御部102は、解析部による撮像画像の解析結果に基づき合焦状態からのずれを示す値を求める。例えば、レンズ制御部102は、画像のコントラストに基づき合焦状態からのずれを求める方法や、2つに分けて撮像素子に入射された光の位相差に基づき合焦状態からのずれを求める方法を用いることができる。
1 プロジェクタ装置
10 ドラム部
12 投射レンズ
14 操作部
20 基台
30 ドラム
32 ドラム駆動部
60 距離センサ
100 画像処理部
101 測距部
102 レンズ制御部
103 回転制御部
105 回転駆動部
110 光学エンジン部
112 表示素子
113 射出光学系
120 全体制御部
1130 焦点調整部
1131 レンズ駆動部

Claims (3)

  1. 測定された投射部から被投射媒体までの距離を示す距離値を出力する距離値出力部と、
    前記投射部を通過する光の焦点を調整する焦点調整部と、
    前記距離値を第1の距離値として用い、前記第1の距離値に基づき前記投射部により前記被投射媒体に投射された前記光の合焦状態からの第1のずれを検出し、前記第1のずれを示す値が0になるように前記焦点調整部を駆動する焦点調整駆動部と、
    前記距離値を第2の距離値として用い、前記第2の距離値に基づき前記光の合焦状態からの第2のずれを検出し、前記第2のずれを示す値が閾値未満であるか否かを判定する判定部と、
    前記閾値が第1の値であり、前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満である状態が予め定められた時間以上継続したと前記判定部が判定した場合に、前記閾値を前記第1の値より大きい第2の値に設定し、前記第1の距離値の更新を停止し、
    前記閾値が前記第2の値であり、且つ、前記投射部による投射方向の変更中であり、且つ、前記第2のずれを示す値が前記第2の値以上であると前記判定部が判定した場合に、前記閾値を前記第1の値に設定し、前記第1の距離値の更新を再開する制御部と
    を有する
    ことを特徴とする焦点調整装置。
  2. 光を投射する投射部と、
    前記投射部の投射方向を変更する変更部と、
    画像に従い光を変調して射出する光変調部と、
    前記光変調部から射出された光の焦点を調整し、前記投射部に供給する焦点調整部と、
    測定された前記投射部から被投射媒体までの距離を示す距離値を出力する距離値出力部と、
    前記距離値を第1の距離値として用い、前記第1の距離値に基づき前記投射部により前記被投射媒体に投射された前記光の合焦状態からの第1のずれを検出し、前記第1のずれを示す値が0になるように前記焦点調整部を駆動する焦点調整駆動部と、
    前記距離値を第2の距離値として用い、前記第2の距離値に基づき前記光の合焦状態からの第2のずれを検出し、前記第2のずれを示す値が閾値未満であるか否かを判定する判定部と、
    前記閾値が第1の値であり、前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満である状態が予め定められた時間以上継続したと前記判定部が判定した場合に、前記閾値を前記第1の値より大きい第2の値に設定し、前記第1の距離値の更新を停止し、
    前記閾値が前記第2の値であり、且つ、前記変更部により前記投射方向の変更中であり、且つ、前記第2のずれを示す値が前記第2の値以上であると前記判定部が判定した場合に、前記閾値を前記第1の値に設定し、前記第1の距離値の更新を再開する制御部と
    を有する
    ことを特徴とする投射装置。
  3. 投射部から投射する光の投射方向を変更する変更ステップと、
    前記投射部から被投射媒体までの距離を測定して距離値を出力する測距ステップと、
    前記距離値を第1の距離値として用い、前記第1の距離値に基づき前記投射部により前記被投射媒体に投射された光の合焦状態からの第1のずれを検出し、前記投射部を通過する光の焦点を前記第1のずれを示す値が0になるように調整する焦点調整ステップと、
    前記距離値を第2の距離値として用い、前記第2の距離値に基づき前記光の合焦状態からの第2のずれを検出し、前記第2のずれを示す値が閾値未満であるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記第2のずれを示す値が前記閾値未満である状態が予め定められた時間以上継続したか否かを判定する第2の判定ステップと、
    前記閾値が第1の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満であると判定し、且つ、前記第2の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満である状態が予め定められた時間以上継続したと判定した場合に、前記閾値を前記第1の値より大きい第2の値に設定する第1の閾値変更ステップと、
    前記閾値が前記第1の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満であると判定し、且つ、前記第2の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第1の値未満である状態が予め定められた時間以上継続したと判定した場合に、前記焦点調整ステップにて用いる前記第1の距離値の更新を停止する第1の制御ステップと、
    前記閾値が前記第2の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第2の値以上であると判定し、前記変更ステップにて前記投射方向の変更中である場合、前記閾値を前記第2の値から前記第1の値に設定する第2の閾値変更ステップと、
    前記閾値が前記第2の値であり、前記第1の判定ステップにより前記第2のずれを示す値が前記第2の値以上であると判定し、前記変更ステップにて前記投射方向の変更中である場合、前記第1の制御ステップにて停止していた前記第1の距離値の更新を再開する第2の制御ステップと
    を有する
    ことを特徴とする投射装置の制御方法。
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