JP6068309B2 - クランクシャフトの製造方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軽量化のための中空部を備えたクランクシャフトの製造方法及びその装置に関する。
自動車等の内燃機関(エンジン)においては、燃費向上の観点からクランクシャフト等の構成部品の軽量化が推進されている。
一般的に、クランクシャフトは、エンジンの出力軸であるジャーナル軸と、ピストンの運動伝達用のコネクティングロッドに軸支されるクランクピンと、ジャーナル軸とクランクピンを連結するウェブ(アーム部)とを有する。クランクシャフトの軽量化は、例えば材料物性や硬化処理等の強度向上により中実鍛造素材を細軸化することでなされるが、クランクシャフトのクランクピン等に中空部を形成することも有効である。
ところで、クランクシャフトは、エンジン(気筒)の形態に応じて、クランクピンの形成数や位相(ジャーナル軸を軸回りとした周方向の突出位置)が異なる。例えば、V型エンジンのクランクシャフトでは、隣り合うクランクピン同士の位相が120°や90°等のようにずれることになる。そのため、クランクシャフトの製造では、鍛造工程後に、クランクシャフトを捻ってクランクピンの位相を変えるツイスト工程を行うことが多い。しかしながら、ツイスト工程の実施により製造コストが増加する等の問題もあることから、例えば特許文献1に開示されるように、ツイスト工程を省いた製造方法も提案されている。すなわち、特許文献1に開示の製造方法では、金型(成形型)により、クランクピン同士の位相が予め異なるようにクランクシャフトを鍛造成形する。
特開2012−86265号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されるように鍛造工程でクランクピンの位相を異ならせる場合は、中空部をクランクピンに形成することが困難になるという別の不都合が生じる。例えば、隣り合うクランクピンの位相が120°ずれるクランクシャフトにおいては、クランクシャフト製造装置の成形型内に120°回りにパンチ機構を設置する構造が想定される。そのため、成形型内の構造が複雑化し、製造コストの大幅な増加が見込まれる。さらに、ウェブに中空部を形成する場合は、ジャーナル軸を挟んでクランクピンの反対側に設けられるウエイト部に対し、パンチ機構が干渉する可能性もある。
本発明は、クランクシャフトの製造に関連してなされたものであって、クランクシャフトの成形型にパンチ機構を適切に設置することで、中空部を良好に形成し得るクランクシャフトの製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ジャーナル軸と、前記ジャーナル軸の軸心からずれた位置で該ジャーナル軸の軸心と平行な軸心を有し隣り合うクランクピン同士の位相が120°または90°ずれている複数のクランクピンと、前記ジャーナル軸から径方向外側に突出して前記クランクピンをそれぞれ支持する一対のウェブと有するクランクシャフトの製造方法において、第1成形型と第2成形型のプレスにより前記クランクシャフトを成形するシャフト成形工程と、前記第1及び第2成形型のプレス方向に平行又は直交し且つ前記クランクピンを形成するクランクピン用空間の軸心に直交する方向に進退可能に配置される可動部と、前記可動部の進出により押し出される突出部とを含む複数のパンチ機構により、複数の前記クランクピン及び前記ウェブに前記突出部を進入させて中空部をそれぞれ形成する中空部形成工程とを有し、前記パンチ機構の可動部は、複数の前記ウェブのうち前記中空部を直接形成する対象ウェブと、前記対象ウェブに隣接する隣接ウェブとの間で前記クランクピンに向かって進出するように配置されることを特徴とする。
また、本発明は、ジャーナル軸と、前記ジャーナル軸の軸心からずれた位置で該ジャーナル軸の軸心と平行な軸心を有し隣り合うクランクピン同士の位相が120°または90°ずれている複数のクランクピンと、前記ジャーナル軸から径方向外側に突出して前記クランクピンをそれぞれ支持する一対のウェブと有するクランクシャフトを製造するクランクシャフト製造装置において、前記クランクシャフトをプレスにより成形する第1成形型及び第2成形型と、前記第1及び第2成形型に設けられ、成形される前記クランクシャフトの複数の前記クランクピン及び前記ウェブに中空部をそれぞれ形成する複数のパンチ機構とを有し、前記パンチ機構は、前記第1及び第2成形型のプレス方向に平行又は直交し且つ前記クランクピンを形成するクランクピン用空間の軸心に直交する方向に進退可能に配置される可動部と、前記可動部の進出により押し出されて前記クランクピン及び前記ウェブに進入する突出部とを含み、前記パンチ機構の可動部は、複数の前記ウェブのうち前記中空部を直接形成する対象ウェブと、前記対象ウェブに隣接する隣接ウェブとの間で前記クランクピンに向かって進出するように配置されることを特徴とする。
上記によれば、クランクシャフトの製造において、クランクピンやウェブにより構成されるピン部に、軽量化のための中空部を良好に形成することができる。すなわち、パンチ機構は、第1及び第2成形型のプレス方向に平行又は直交して配置されるので、第1及び第2成形型に対し簡単に設けることができ、また第1及び第2成形型のプレス時の動作力を有効に活用することができる。さらに、パンチ機構は、クランクピン用空間の軸心に直交する方向に配置されるので、クランクシャフトのウェブ等に干渉せずに進退動作を行ってピン部に中空部を形成することができる。これにより、複数のクランクピンの位相がジャーナル軸の軸心回りにずれるクランクシャフトを、成形型により鍛造成形しつつ、パンチ機構にて中空部を容易に形成することが可能となる。その結果、製造の効率化や製造コストの低減等を図ることができる。
この場合、前記シャフト成形工程では、前記クランクピン用空間周辺のパーティング面の面方向が、該クランクピン用空間の軸心を通るように設定された前記第1及び第2成形型によりプレスを行うことが好ましい。
また、クランクシャフト製造装置の前記第1及び第2成形型は、前記クランクピン用空間周辺のパーティング面の面方向が該クランクピン用空間の軸心を通るように設定されていることが好ましい。
第1及び第2成形型は、クランクピン用空間の軸心を通るパーティング面で分離するので、複数のクランクピンの位相がジャーナル軸の軸心回りにずれるクランクシャフトを容易に鍛造成形することができる。また、パンチ機構をパーティング面の近傍且つパーティング面の面方向に沿って配置すれば、パンチ機構をより簡単に設置することができ、さらに中空部の形状等を自由に設計変更することも可能となる。
さらに、前記クランクシャフトは、前記ウェブの表面で該ウェブの突出方向に対し所定角度傾斜するショルダー部を含み、前記中空部形成工程において、前記パンチ機構は、前記ショルダー部を成形するショルダー部用空間の直交方向に前記突出部を突出させるとよい。
またさらに、前記クランクシャフトは、前記ウェブの表面で該ウェブの突出方向に対し所定角度傾斜するショルダー部を含み、前記パンチ機構は、前記ショルダー部を成形するショルダー部用空間の直交方向に前記突出部を突出させるとよい。
このように、パンチ機構が、可動部及び突出部を有することで、クランクシャフトのショルダー部に対し中空部を良好に形成することができる。また、ショルダー部に対し突出部が直交方向に進退するため、突出部の曲がり等を防止して、製造装置の耐久性を向上することができる。
本発明に係るクランクシャフトの製造方法及びその装置によれば、クランクシャフトの成形型にパンチ機構を適切に設置することにより、中空部を良好に形成することができる。
本発明の一実施形態に係るクランクシャフト製造装置の成形型を示す斜視図である。 図2Aは、図1のクランクシャフトの平面図であり、図2Bは、図2AのIIB−IIB線の断面図であり、図2Cは、図2AのIIC−IIC線の断面図であり、図2Dは、図2AのIID−IID線の断面図である。 図1の固定型を示す斜視図である。 図1のパンチ機構を概略的に示す部分断面図である。 他の構成例に係るパンチ機構を概略的に示す部分断面図である。 図1の製造装置を概略的に示す説明図である。 変形例に係る成形型を示す斜視図である。
以下、本発明に係るクランクシャフトの製造方法について、クランクシャフト製造装置との関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係るクランクシャフト製造装置10は、自動車等のエンジンにおいて、コネクティングロッドに接続されピストンの往復運動を回転運動に変えるクランクシャフトCSを製造する装置である(以下、単に製造装置10ともいう)。図1に示すように、製造装置10は、成形型12である固定型14(第1成形型)と可動型16(第2成形型)を有し、固定型14に対し可動型16をプレスすることでクランクシャフトCSを製造する。特に、この製造装置10は、3気筒エンジンに用いられるクランクシャフトCSを成形する構成となっている。
よって、まず、3気筒エンジンのクランクシャフトCSの構成について、図1及び図2A〜図2Dを参照して説明していく。このクランクシャフトCSは、4つのジャーナル軸J(第1〜第4ジャーナル軸J1〜J4)と、6つのウェブW(第1〜第6ウェブW1〜W6)と、3つのクランクピンP(第1〜第3クランクピンP1〜P3)とを備える。
第1〜第4ジャーナル軸J1〜J4は、エンジンのシリンダブロックに回転可能に軸支され、クランクシャフトCSの回転軸Oを構成する。各ジャーナル軸J1〜J4は、同じ外径に形成された円柱状の被軸支部を有し、各被軸支部は互いに所定間隔離れ、且つ同一軸線(クランクシャフトCSの回転軸O)上に配置される。第1ジャーナル軸J1は、第1ウェブW1との連結箇所付近が被軸支部であり、この部位から段階的に小径となるように突出している。一方、第4ジャーナル軸J4の突出端部には、図示しないフライホイールを取り付けるための円盤状の取付部J41が一体成形される。
第1〜第6ウェブW1〜W6は、クランクシャフトCSの軸方向に沿って第1〜第4ジャーナル軸J1〜J4及び第1〜第3クランクピンP1〜P3を間に挟むことで、互いに間隔をおいて配置される。具体的には、第1ウェブW1は、第1ジャーナル軸J1と第1クランクピンP1の間に配置され、両者を連結している。同様に、第2ウェブW2は、第1クランクピンP1と第2ジャーナル軸J2を連結している。第3ウェブW3は、第2ジャーナル軸J2と第2クランクピンP2を連結している。第4ウェブW4は、第2クランクピンP2と第3ジャーナル軸J3を連結している。第5ウェブW5は、第3ジャーナル軸J3と第3クランクピンP3を連結している。第6ウェブW6は、第3クランクピンP3と第4ジャーナル軸J4を連結している。
各ウェブW1〜W6は、クランクシャフトCSの回転軸Oに対し直交方向に突出する平板状に形成され、回転軸Oを基準として互いに反対方向に突出するアーム部Amと、ウエイト部Wtとを有する。また、各ウェブW1〜W6の平面形状は、成形型12から容易に離型できる形状に設計されている(図2B〜図2D参照)。
アーム部Amは、ジャーナル軸JとクランクピンPを連結する部位であり、ジャーナル軸Jとの接合部分が幅広で、突出方向(クランクピンPに向かう方向)に沿って幅狭となり、先端部が弧状に形成されている。また、アーム部AmのクランクピンPと連結する部分の反対面には、アーム部Amの突出方向に対して傾斜するショルダー部Srが形成されている。すなわち、ショルダー部Srが形成された部分のアーム部Amの肉厚(回転軸Oに沿う方向の寸法)は、突出方向に沿って薄肉となっている。
ウエイト部Wtは、同じウェブW上に形成されたアーム部Amよりも大きな面積と重量を有する。このウエイト部Wtが設けられることで、各ウェブW1〜W6の重心位置が、クランクシャフトCSの回転軸Oに対し各ピンP1〜P3の重心位置の反対側に偏心する。これにより、各ウェブW1〜W6の重心位置と、各ピンP1〜P3の重心位置とのバランスがとられる。
また、第1ウェブW1と第2ウェブW2、第3ウェブW3と第4ウェブW4、第5ウェブW5と第6ウェブW6は、互いの平面形状(アーム部Am、ウエイト部Wt)が対向するように配置されている。すなわち、第1ウェブW1と第2ウェブW2は、第1クランクピンP1を支持する組を作っている(以下、第1ウェブW1のアーム部Am、第1クランクピンP1、第2ウェブW2のアーム部Amにより構成される部分を第1ピン部Pm1という)。同様に、第3ウェブW3と第4ウェブW4は、第2クランクピンP2を支持する組を作っている(以下、第3ウェブW3のアーム部Am、第2クランクピンP2、第4ウェブW4のアーム部Amにより構成される部分を第2ピン部Pm2という)。また、第5ウェブW5と第6ウェブW6は、第3クランクピンP3を支持する組を作っている(以下、第5ウェブW5のアーム部Am、第3クランクピンP3、第6ウェブW6のアーム部Amにより構成される部分を第3ピン部Pm3という)。
第1〜第3クランクピンP1〜P3は、各ウェブW1〜W6にそれぞれ支持されることで、ジャーナル軸Jの軸心(回転軸O)に対し径方向外側にずれ、且つ回転軸Oに平行する軸心OP(第1〜第3軸心OP1〜OP3)を有している。各クランクピンP1〜P3は、コネクティングロッドに対応する軸方向長さ且つ同寸法の外径を有する円柱状に形成されている。
そして、3気筒用のクランクシャフトCSでは、第1〜第3クランクピンP1〜P3の相互の軸心OP1〜OP3(第1〜第3ピン部Pm1〜Pm3の突出方向)の位相が、クランクシャフトCSの軸心(回転軸O)回りに120°ずれている。つまり、クランクシャフトCSは、3気筒のコネクティングロッドの往復動作力が120°回転角毎にずれるように伝達される。これによりエンジンの出力軸として滑らかな回転力を出力することができる。
また、クランクシャフトCSは、軽量化のため、第1〜第3ピン部Pm1〜Pm3(第1〜第6ウェブW1〜W6)に対し中空部HW(第1〜第6中空部HW1〜HW6)が形成される。第1及び第2中空部HW1、HW2は、穿孔方向先端部が互いに近接するように、第1ピン部Pm1の外側から内側に向かって斜めに形成される。同様に、第3及び第4中空部HW3、HW4は、第2ピン部Pm2の外側から内側に向かって斜めに形成され、第5及び第6中空部HW5、HW6は、第3ピン部Pm3の外側から内側に向かって斜めに形成される。
より具体的には、各中空部HW1〜HW6は、後述するパンチ機構70により、ショルダー部Srの傾斜に対し直交するように形成される。つまり、ショルダー部Srとは、クランクシャフトCS自体の軽量化と共に、パンチ機構70が中空部HWを形成し易いように設定した部位である。中空部HWは、ショルダー部Srに対し対向する(直交方向に進退する)パンチ機構70により良好に設けられる。なお、クランクシャフトCSは、第6ウェブW6にショルダー部Srを有しないが、第6中空部HW6は、他の中空部HW1〜WH5と同様にウェブWに対し斜めに形成される。
各中空部HW1〜HW6の形態(孔の形状や面積、深さ)は、クランクシャフトCSの重量やウェブWの形状等により適宜設定されることが望ましい。例えば、中空部HWは、ショルダー部SrからウェブWを貫通してクランクピンPに至る深さに形成されるとよい。さらに、各中空部HW1〜HW6は、エンジンの振動特性等が勘案されて互いに異なる形状に形成されるとよい。
次に、製造装置10について説明する。図1に示すように、成形型12は、固定型14と可動型16が分離するパーティング面18を有し、このパーティング面18は、固定型14の上面14a(第1成形型側対向面)と可動型16の下面16a(第2成形型側対向面)により構成される。上面14aには固定型側空間20が、下面16aには可動型側空間22がそれぞれ形成されている。固定型側空間20と可動型側空間22は、固定型14と可動型16の接触状態で、上述したクランクシャフトCSを成形するクランクシャフト成形空間24を構築する。
クランクシャフト成形空間24は、図1及び図3に示すように、ジャーナル軸用空間30、ウェブ用空間40及びクランクピン用空間50を有し、これらの空間が連なることで1つの成形用のキャビティとして構成される。
ジャーナル軸用空間30は、第1〜第4ジャーナル軸J1〜J4を成形する第1〜第4ジャーナル軸用空間31〜34を有する。この場合、第1〜第4ジャーナル軸用空間31〜34の周辺のパーティング面18は、同一高さの平面で、且つその面方向が第1〜第4ジャーナル軸用空間31〜34の各軸心を通るように設定されている。つまり、第1〜第4ジャーナル軸用空間31〜34は、固定型側空間20と可動型側空間22に半分ずつに分けられて形成される。
クランクピン用空間50は、第1〜第3クランクピンP1〜P3を成形する第1〜第3クランクピン用空間51〜53を有する。ここで、第1〜第3クランクピンP1〜P3の位相は、上述したように、ジャーナル軸Jの軸心(回転軸O)回りに相互に120°ずれる。このように第1〜第3クランクピンP1〜P3の位相がずれても、パーティング面18の面方向は、第1〜第3クランクピン用空間51〜53の各軸心51a〜53aを通るように設定されている。
具体的に、第1〜第3クランクピン用空間51〜53の周辺のパーティング面18は、第1〜第4ジャーナル軸用空間31〜34の周辺のパーティング面18に対して段差状に形成される。すなわち、固定型14の上面14aは、第1及び第3クランクピン用空間51、53の周辺が、第1〜第4ジャーナル軸用空間31〜34の周辺よりも低く形成される。さらに、第2クランクピン用空間52の周辺が、第1〜第4ジャーナル軸用空間31〜34の周辺よりも高く形成される。結局、第1〜第3クランクピン用空間51〜53も、固定型側空間20と可動型側空間22に半分ずつに分けられて形成される。
一方、ウェブ用空間40は、第1〜第6ウェブW1〜W6を成形する第1〜第6ウェブ用空間41〜46を有する。この場合、第1〜第6ウェブ用空間41〜46周辺のパーティング面18は、成形する各ウェブW1〜W6の形状及び位相に応じて各ウェブW1〜W6が成形型12から離脱可能となるように適宜設定される。また、第1〜第5ウェブ用空間41〜45は、ウェブWのアーム部Amにショルダー部Srを成形するショルダー部用空間60を有する。ショルダー部用空間60を構成する壁部60aのうち外側部分は、第1〜第3クランクピン用空間51〜53の軸心51a〜53aに対し所定角度傾斜すると共に、中空部HWを形成するパンチ機構70に連通する連通孔62が設けられている。
パンチ機構70(第1〜第6パンチ機構71〜76)は、クランクシャフトCSに中空部HWを形成するパンチ部70aと、成形型12に設けられパンチ部70aを進退自在に配置する配置部70bと備える。図1及び図4に示すように、パンチ部70a(第1〜第6パンチ部71a〜76a)は、クランクシャフトCSに第1〜第6中空部HW1〜HW6を個別に形成する作用部分である。配置部70b(第1〜第6配置部71b〜76b)は、第1〜第6パンチ部71a〜76aの収容部分である。第1、第2、第5及び第6配置部71b、72b、75b、76bは固定型14側に設けられ、第3及び第4配置部73b、74bは可動型16側に設けられる。
また、各配置部71b〜76bは、成形型12内において略円柱状に形成され、成形型12のプレス方向Xに平行又は垂直で、且つ第1〜第3クランクピン用空間51〜53の軸心51a〜53a(図3参照)に直交するように設定されている。具体的に、第1及び第2配置部71b、72bは、第1クランクピン用空間51周辺の上面14aよりも若干深い位置で、成形型12のプレス方向Xに垂直且つ第1クランクピン用空間51の軸心51aに直交するように形成される。第3及び第4配置部73b、74bは、可動型16内においてプレス方向Xに平行(下面16aに対し直交方向)且つ第2クランクピン用空間52の軸心52aに直交するように形成される。第5及び第6配置部75b、76bは、第3クランクピン用空間53周辺の上面14aよりも若干深い位置で、プレス方向Xに垂直且つ第3クランクピン用空間53の軸心53aに直交するように形成される。
各配置部71b〜76bのクランクシャフト成形空間24付近は、各配置部70bの軸心に対し屈曲し、且つショルダー部用空間60を構成する壁部60aに対し直交方向に延びる屈曲空間77を備える。この屈曲空間77の端部が、連通孔62を介してショルダー部用空間60に連通している。
そして、上記のように形成された第1〜第6配置部71b〜76bに沿って、第1〜第6パンチ部71a〜76aがプレス方向Xに平行又は垂直に移動自在に配置される。各パンチ部71a〜76aは、方形状を呈する成形型12の側面又は上面に対し直交方向に挿入される可動棒78(可動部)と、可動棒78の先端に配置され可動棒78により押出し可能な突出体79(突出部)とを有する。
パンチ部70aの可動棒78は、成形型12から突出する基端部分が後述する第1〜第6パンチ駆動機構93〜98(図6参照)に固定され、各パンチ駆動機構93〜98の駆動力を受けて成形型12内を進退可能となっている。可動棒78の先端部には、突出体79を押し出し可能な押出面78aが形成されている。押出面78aは、突出体79の基端面79aに接触しつつ押し出すように所定角度傾斜している。
突出体79は、クランクシャフト成形空間24で成形される第1〜第3ピン部Pm1〜Pm3に向かって進出し、内部に挿入されることで中空部HWを形成する中空部形成用部材である。突出体79は、その大部分が屈曲空間77に配置され、屈曲空間77の軸方向に案内される。各パンチ部71a〜76aの突出体79は、形成予定の中空部HWの形状に応じた断面形状を有し、所定の長手方向長さ(ウェブ用空間40及びクランクピン用空間50に進出可能な長さ)に形成されている。突出体79の基端面79aは、可動棒78の押出面78aに対向するように所定角度傾斜している。
また、各突出体79の基端部には、バネ81の一端が配置されるフランジ部80が形成されている。バネ81は、ショルダー部用空間60の壁部60a寄りに形成された成形型12の座82に他端部が接触し、突出体79を座82から離間するように付勢する。すなわち、フランジ部80、バネ81及び座82は、可動棒78に押し出された突出体79を元に戻すための戻し機構84を構成している。なお、戻し機構84の構成は、特に限定されるものではなく、例えば、突出体79に引っ掛かるフック部を可動棒78に設ける、突出体79を引き戻すバネを可動棒78内に設ける等の種々の構成をとり得る。
また、パンチ機構70の構成も、上記図4の構成に限定されるものではない。例えば、図5に示す他の構成例のように、パンチ機構70Aは、パンチ部70aを、突出体85(突出部)を有するシリンダ86により構成し、このシリンダ86を配置部70bに配置した構成とすることができる。シリンダ86は、例えば後述する可動型16の上下方向の動作力を受けて突出体85を進退させる駆動伝達部86aを内部に備える。突出体85は、通常状態でシリンダ86内に収容され、駆動伝達部86aの作用下にショルダー部用空間60に進出することで、クランクシャフトCSに中空部HWを形成する。
製造装置10は、以上のパンチ機構70に対し中空部HWを形成する応力(パンチ力)を付与する。この際、製造装置10は、固定型14に対し可動型16をプレスする加圧力をパンチ機構70に伝達し、パンチ機構70を動作させる構成となっている。以下、図6を参照して具体的な構成を説明する。
製造装置10は、ボルスタ88上にロアプレート89が設けられ、ボルスタ88に対して上下方向に移動可能なプレスラム90の下面にアッパープレート91が設けられる。ロアプレート89上には固定型14が取り付けられ、アッパープレート91には荷重調整手段92(例えば、シリンダ装置等)を介して可動型16が取り付けられる。
製造装置10は、成形型12の側部及び上部から突出する第1〜第6パンチ部71a〜76aの可動棒78に接続する第1〜第6パンチ駆動機構93〜98を備える。第1、第2、第5及び第6パンチ駆動機構93、94、97、98は、プレスラム90の垂直方向(下方向)の移動力を、水平方向(プレス方向Xと直交方向)に変換し、第1、第2、第5及び第6パンチ部71a、72a、75a、76aに伝達する。
第1、第2、第5及び第6パンチ駆動機構93、94、97、98は、カム機構の形態をとる。すなわち、各パンチ駆動機構93、94、97、98は、アッパープレート91に支持されアッパープレート91と共に上下方向に移動するカムドライバ99と、カムドライバ99によって成形型12に向かって押し出されるカムブロック100とを有する。カムブロック100には、第1、第2、第5及び第6パンチ部71a、72a、75a、76aの可動棒78が固定され、押し出されたカムブロック100を引き戻すバネ101が設けられる。カムドライバ99には傾斜部99aが設けられ、カムブロック100には傾斜部100aが設けられる。プレスラム90が上死点にあるとき、カムドライバ99は、カムブロック100から離間しており、傾斜部99aと傾斜部100aは接触していない。プレスラム90が下降することに伴って傾斜部99aと傾斜部100aが接触し、傾斜部99a、100a同士の摺動に伴ってカムブロック100が成形型12に向かって移動する。
これにより、第1、第2、第5及び第6パンチ部71a、72a、75a、76aの可動棒78は、固定型14内の奥側に(クランクシャフト成形空間24に)向かって進出し、突出体79を押し出す。突出体79は、屈曲空間77内を進出して、連通孔62を介してショルダー部用空間60に突出し、第1ピン部Pm1に第1及び第2中空部HW1、HW2を、第3ピン部Pm3に第5及び第6中空部HW5、HW6をそれぞれ形成する。
一方、第3及び第4パンチ駆動機構95、96は、プレスラム90の垂直方向(下方向)の移動力を、そのまま第3及び第4パンチ部73a、74aに伝達する。第3及び第4パンチ駆動機構95、96は、荷重調整手段92内でプレスラム90の移動力を可動型16とは別に受ける構成となっており、可動型16のプレスに対し第3及び第4パンチ部73a、74aを独立的に動作させる。これにより、第3及び第4パンチ部73a、74aの可動棒78が下方向に進出して突出体79を押し出し、突出体79は、第2ピン部Pm2に第3及び第4中空部HW3、HW4を形成する。
なお、第1〜第6パンチ駆動機構93〜98の構造は、特に限定されるものではなく、例えば、プレスラム90の上下動とは独立して動作可能なアクチュエータ(シリンダ装置、リニアモータ等)であってもよい。
本実施形態に係る製造装置10は、基本的には以上のように形成されるものであり、以下、クランクシャフトCSの製造方法について具体的に説明する。
まず、図6に示すように、固定型14の固定型側空間20に予備成形品A(鍛造成形される前のクランクシャフトCS)を配置する。予備成形品Aは、従来公知の方法、例えば、熱間鍛造、鋳造等により製作することができる。
予備成形品Aの配置後、製造装置10は、固定型14に対し可動型16をプレスすることにより、クランクシャフトCSの成形を実施する(シャフト成形工程)。製造装置10は、プレスラム90を上死点から下方(プレス方向X)に移動して、固定型14と可動型16により予備成形品Aを押圧しつつ、固定型14の上面14aに可動型16の下面16aを接触させる。その結果、構築されたクランクシャフト成形空間24によりクランクシャフトCSが鍛造される。
製造装置10は、このシャフト成形工程と同時に、クランクシャフトCSの第1〜第3ピン部Pm1〜Pm3に第1〜第6中空部HW1〜HW6を成形する中空部形成工程を実施する。この際、製造装置10は、プレスラム90のプレス方向Xの移動力を、第1〜第6パンチ駆動機構93〜98により第1〜第6パンチ部71a〜76aに伝達する。すなわち、プレスラム90とカムドライバ99を一体的に下方に移動して、傾斜部99aをカムブロック100の傾斜部100aに接触させる。そして、カムドライバ99のさらなる下方の移動に伴い、カムブロック100を固定型14に向けて進出させる。これにより、第1、第2、第5及び第6パンチ部71a、72a、75a、76aの可動棒78が固定型14の奥側に進出する。また、第1、第2、第5及び第6パンチ部71a、72a、75a、76aの動作タイミングと同時に、第3及び第4パンチ部73a、74aの可動棒78もプレスラム90のプレス方向Xの移動力を受けて、可動型16の奥側に進出する。
これにより、第1〜第6パンチ部71a〜76aの可動棒78は、略同時に進出移動し、図4に示す各突出体79をショルダー部用空間60に同時に押し出していく。突出体79は、予備成形品Aのショルダー部Srに向かって進出し鍛造成形される予備成形品Aに挿入される。これにより、クランクシャフトCSの第1〜第3ピン部Pm1〜Pm3には、第1〜第6中空部HW1〜HW6が形成される。突出体79は、ショルダー部Srに対して直交方向に進出するので、進出方向が逸れる等の不都合が阻止されて、中空部HWを容易に形成することができる。
中空部HWを有するクランクシャフトCSの成形後は、プレスラム90を下死点から上方に移動することで、固定型14と可動型16を分離させる。第1、第2、第5及び第6パンチ駆動機構93、94、97、98は、プレスラム90の移動時に、カムブロック100がバネ101により引き戻される。これにより第1、第2、第5及び第6パンチ部71a、72a、75a、76aの可動棒78が後退する。また、第3及び第4パンチ駆動機構95、96は、プレスラム90の移動と共に第3及び第4パンチ部73a、74aの可動棒78を後退させる。各突出体79は、戻し機構84によりクランクシャフト成形空間24から配置部70b内に戻ることになり、固定型14の固定型側空間20に鍛造されたクランクシャフトCSが残される。
以上のように、本実施形態に係るクランクシャフトCSの製造方法及び製造装置10によれば、3気筒用のクランクシャフトCSの第1〜第3ピン部Pm1〜Pm3に対し、軽量化のための中空部HWを良好に形成することができる。特に、製造装置10は、ツイスト工程を省いてクランクシャフトCSを鍛造成形することができるように、成形型12のパーティング面18が、ジャーナル軸用空間30とクランクピン用空間50で分離するように設定される。このように設定された成形型12でも、パンチ機構70を適切に配置することで、中空部HWを精度よく成形することができる。
ここで、3気筒エンジンのクランクシャフトCSは、3つクランクピンPの位相がジャーナル軸Jの軸心回りに120°ずれる。このため、一般的には、クランクピンPの位相に応じて成形型内にパンチ機構を斜めに設置することを想定し得るが、方形状の成形型の内部構造が複雑化することになる。これに対し、本実施形態に係るパンチ機構70は、成形型12のプレス方向Xに平行又は直交し、且つ第1〜第3クランクピン用空間51〜53の軸心51a〜53aに直交する方向に配置されるので、成形型12内の構造が簡素化する。また、第1、第2、第5及び第6パンチ機構71、72、75、76を、パーティング面18の近傍且つパーティング面18の面方向に沿って配置することが可能となり、各パンチ機構70をより簡単に設置することができる。さらに、パンチ機構70の取り替えが容易となり、中空部HWの形状等を自由に設計変更することができる。
また、成形型12のプレス方向Xに平行又は直交して配置されるパンチ機構70は、成形型12のプレス時の動作力が容易に伝達されてこの動作力に基づき動作することができる。つまり、パンチ機構70を動作させる駆動源を別に用意する必要がなくなり、装置のさらなる簡素化を図ることができる。
さらに、第1〜第3クランクピン用空間51〜53の軸心51a〜53aの直交方向に配置されるパンチ機構70は、クランクシャフトCSのウェブW等に干渉せずに進退動作を行う。これにより、クランクピンPの位相がジャーナル軸Jの軸心回りにずれるクランクシャフトCSを、成形型12により容易に鍛造成形しつつ、パンチ機構70により中空部HWを容易に形成することが可能となる。
またさらに、パンチ機構70が、可動棒78及び突出体79を有することで、可動棒78の進出方向に対し突出体79の進出方向を簡単に変えることができる。そのため、クランクピンPの軸心OPに対し傾斜するショルダー部Srに、突出体79を直交方向に進退させることができ、中空部HWを良好に形成することができる。また、突出体79は、進退移動時に曲がり等が防止されるので、製造装置10は、装置全体の耐久性を向上することができる。
よって、上述したクランクシャフトCSの製造方法及び製造装置10によれば、クランクシャフトCSの製造時の効率化やクランクシャフトCSの製造コストの低減等を図ることができる。
なお、製造装置10は、クランクシャフトCSを成形する成形型12の構成について、自由に設計し得ることは勿論であり、例えば、図7に示す変形例に係る成形型12Aを採用してもよい。この成形型12Aは、第2クランクピンP2が成形型12Aの横方向を向くクランクシャフト成形空間24Aを有する。この場合、第2クランクピン用空間52Aと120°位相がずれる第1クランクピン用空間51Aの周辺のパーティング面18Aが、ジャーナル軸用空間30Aの周辺のパーティング面18Aよりも高く設定される。また、第3クランクピン用空間53Aの周辺のパーティング面18Aが、ジャーナル軸用空間30Aの周辺のパーティング面18よりも低く設定される。これにより、成形型12Aのパーティング面18Aの面方向が、第1〜第4ジャーナル軸J1〜J4と第1〜第3クランクピンP1〜P3の両方の軸心を通るように設定される。
そして、パンチ機構70は、クランクシャフト成形空間24Aの形状に応じて成形型12A内に設けられる。例えば、第1及び第2パンチ機構71、72(図示せず)は、可動型16A内において、プレス方向Xに直交又は平行で、且つ第1クランクピンP1の軸心に直交するように設けられる。第3及び第4パンチ機構73、74は、固定型14Aと可動型16Aの間(パーティング面18A)で、プレス方向X且つ第2クランクピンP2の軸心に直交するように設けられる。第5及び第6パンチ機構75、76(図示せず)は、固定型14A内において、プレス方向Xに直交又は平行で、且つ第3クランクピンP3の軸心に直交するように設けられる。
以上のように、変形例に係る成形型12Aを採用しても、図1に示す成形型12と同様の効果を得ることが可能であり、3気筒用のクランクシャフトCSに中空部HWを良好に形成することができる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。例えば、本発明は、3気筒エンジンのクランクシャフトCSに限定されず、V型多気筒用で構成されるエンジンのクランクシャフトCSにも適用できることは勿論である。この際、クランクピンPは、気筒数に応じてジャーナル軸Jの軸心回りの位相が適宜(例えば、90°等に)変更される。この場合でも、パンチ機構70が、プレス方向Xに平行又は直交し且つクランクピンPを形成するクランクピン用空間50の軸心に直交する方向に進退可能に成形型12内に設けられることで、中空部HWを良好に形成することができる。
10…クランクシャフト製造装置(製造装置)
12、12A…成形型 14、14A…固定型
14a…上面 16、16A…可動型
16a…下面 18、18A…パーティング面
24、24A…クランクシャフト成形空間 30…ジャーナル軸用空間
40…ウェブ用空間 50…クランクピン用空間
60…ショルダー部用空間 70…パンチ機構
78…可動棒 79…突出体
Am…アーム部 CS…クランクシャフト
HW…中空部 J…ジャーナル軸
P…クランクピン Sr…ショルダー部
W…ウェブ Wt…ウエイト部
X…プレス方向

Claims (6)

  1. ジャーナル軸と、前記ジャーナル軸の軸心からずれた位置で該ジャーナル軸の軸心と平行な軸心を有し隣り合うクランクピン同士の位相が120°または90°ずれている複数のクランクピンと、前記ジャーナル軸から径方向外側に突出して前記クランクピンをそれぞれ支持する一対のウェブと有するクランクシャフトの製造方法において、
    第1成形型と第2成形型のプレスにより前記クランクシャフトを成形するシャフト成形工程と、
    前記第1及び第2成形型のプレス方向に平行又は直交し且つ前記クランクピンを形成するクランクピン用空間の軸心に直交する方向に進退可能に配置される可動部と、前記可動部の進出により押し出される突出部とを含む複数のパンチ機構により、複数の前記クランクピン及び前記ウェブに前記突出部を進入させて中空部をそれぞれ形成する中空部形成工程とを有し、
    前記パンチ機構の可動部は、複数の前記ウェブのうち前記中空部を直接形成する対象ウェブと、前記対象ウェブに隣接する隣接ウェブとの間で前記クランクピンに向かって進出するように配置される
    ことを特徴とするクランクシャフトの製造方法。
  2. 請求項1記載のクランクシャフトの製造方法において、
    前記シャフト成形工程では、前記クランクピン用空間周辺のパーティング面の面方向が、該クランクピン用空間の軸心を通るように設定された前記第1及び第2成形型によりプレスを行う
    ことを特徴とするクランクシャフトの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載のクランクシャフトの製造方法において、
    前記クランクシャフトは、前記ウェブの表面で該ウェブの突出方向に対し所定角度傾斜するショルダー部を含み、
    前記中空部形成工程において、前記パンチ機構は、前記ショルダー部を成形するショルダー部用空間の直交方向に前記突出部を突出させる
    ことを特徴とするクランクシャフトの製造方法。
  4. ジャーナル軸と、前記ジャーナル軸の軸心からずれた位置で該ジャーナル軸の軸心と平行な軸心を有し隣り合うクランクピン同士の位相が120°または90°ずれている複数のクランクピンと、前記ジャーナル軸から径方向外側に突出して前記クランクピンをそれぞれ支持する一対のウェブと有するクランクシャフトを製造するクランクシャフト製造装置において、
    前記クランクシャフトをプレスにより成形する第1成形型及び第2成形型と、
    前記第1及び第2成形型に設けられ、成形される前記クランクシャフトの複数の前記クランクピン及び前記ウェブに中空部をそれぞれ形成する複数のパンチ機構とを有し、
    前記パンチ機構は、前記第1及び第2成形型のプレス方向に平行又は直交し且つ前記クランクピンを形成するクランクピン用空間の軸心に直交する方向に進退可能に配置される可動部と、前記可動部の進出により押し出されて前記クランクピン及び前記ウェブに進入する突出部とを含み、
    前記パンチ機構の可動部は、複数の前記ウェブのうち前記中空部を直接形成する対象ウェブと、前記対象ウェブに隣接する隣接ウェブとの間で前記クランクピンに向かって進出するように配置される
    ことを特徴とするクランクシャフト製造装置。
  5. 請求項4記載のクランクシャフト製造装置において、
    前記第1及び第2成形型は、前記クランクピン用空間周辺のパーティング面の面方向が該クランクピン用空間の軸心を通るように設定されている
    ことを特徴とするクランクシャフト製造装置。
  6. 請求項4又は5記載のクランクシャフト製造装置において、
    前記クランクシャフトは、前記ウェブの表面で該ウェブの突出方向に対し所定角度傾斜するショルダー部を含み、
    前記パンチ機構は、前記ショルダー部を成形するショルダー部用空間の直交方向に前記突出部を突出させ
    ことを特徴とするクランクシャフト製造装置。
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