JP6063609B2 - ブレードセット及び毛切断器具 - Google Patents

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Description

本開示は、毛切断器具に関し、具体的には、電気的に作動させられる毛切断器具に関し、より具体的には、そのような器具のための、静止ブレード及び可動ブレードを含む、ブレードセットに関する。ブレードセットは、毛を切断する動作方向において毛を通じて動かされるよう配置されてよい。静止ブレードは、第1の壁部分及び第2の壁部分で構成されてよく、第1の壁部分及び第2の壁部分は、それらの間にガイドスロットを定め、ガイドスロットでは、可動ブレードが少なくとも部分的に取り囲まれて案内される。
DE2026509Aは、毛及び/又は髭切断器具のための切断ヘッドを開示しており、切断ヘッドは、基本的に管状の側方に延びる本体として成形される静止コーム(櫛)を含み、管状の本体は、互いに外方を向く2つの側方に延びる屈曲突出区画を含み、各屈曲区画は、共通の先端部分に延びる第1の壁部分及び第2の壁部分を含み、第1の壁部分及び第2の壁部分は、可動ブレードのための案内領域を取り囲み、屈曲区画は、複数のスロットを含み、複数のスロットでは、切断操作中に、切断されるべき毛が捕らえられて、可動ブレードに向かって案内され得る。可動ブレードは、第1及び第2の屈曲区画と協働する基本的にU形状のプロファイルを有し、U形状プロファイルの各脚は、それぞれの第1及び第2の壁部分によって定められる案内領域に延びる、外向きに屈曲する縁部分を含み、縁部分は、歯付き切断縁を更に含み、歯付き切断縁は、可動ブレードの歯付き切断縁と、第1及び第2の屈曲区画内の複数のスロットによって定められる静止コームの歯付き縁との間の相対的な動作において、捕捉される毛を切断する。
US2,025,972Aは、ブレードセットを含む、モータ駆動される毛切断装置を開示しており、ブレードセットは、歯付き前縁を定める複数の歯を備えるコームを含み、コームは、カッタバーを受け入れるスロットを更に備え、カッタバーは、複数の歯を含む。カッタバーは、スロット内でコームに対して動かされ得る。結果的に、コームの歯及びカッタバーの歯は協働して毛を切断する。コームは、コームの歯が、カッタバー、特にその歯を少なくとも部分的に取り囲むように形作られる。
体毛を切断する目的のために、基本的には2つの慣行的に区別される種類の電動器具、即ち、ひげそり(razor)と、ヘアトリマ(heir trimmer)又はクリッパ(clipper)とが存在する。一般的には、ひげそりは、シェービングのために、即ち、無精ひげがない滑らかな皮膚を得るよう皮膚のレベルで体毛を切り取るために用いられる。ヘアトリマは、典型的には、皮膚からの選択的な距離で毛を切断するために、即ち、毛を所望の長さに切断するために用いられる。用途の相違は、両方の器具で実行される切断ブレード構成の異なる構造及びアーキテクチャに反映されている。
電気ひげそりは、典型的には、フォイル、即ち、極薄の穿孔付きスクリーンと、フォイルの内側に沿ってフォイルに対して移動可能なカッタブレードとを含む。使用中、フォイルを貫通するあらゆる毛がホイルの内側に対して動くカッタブレードによって切り取られて、ひげそりの内側の中空の毛収集部分内に落ちるように、フォイルの外側が皮膚に対して配置され且つ押し付けられる。
他方、電気ヘアトリマは、典型的には、歯付き縁を有する概ね2つのカッタブレードを含み、それぞれの歯付き縁が重なり合うように、一方のカッタブレードが他方のカッタブレードの上に配置される。操作中、切断ブレードは互いに対して往復動し、それらの歯の間に捕らえられるあらゆる毛を鋏作用において切り取る。毛を切り取る皮膚より上の精密なレベルは、(スペーサ)ガード又はコームと呼ばれる追加的な取り付け可能な部材を用いて決定されるのが普通である。
更に、シェービング目的及びトリミング目的の両方に基本的に適合させられる組み合わせ装置も知られている。しかしながら、これらの装置は、2つの分離した別個の切断区画、即ち、上記で提示した動力ひげそりの着想に匹敵する構成を含むシェービング区画と、他方ではヘアトリマの着想に匹敵する構成を含むトリミング区画とを含むに過ぎない。
残念ながら、一般的な電気ひげそりは、毛を皮膚より上の所望の可変の長さに切断することに、即ち、精密なトリミング操作に特に適していない。これは、少なくとも部分的には、それらがフォイル、結果的に、カッタブレードを皮膚から離間させる機構を含まないという事実によって説明され得る。しかしながら、それらが、例えば、間隔コームのような、アタッチメントスペーサ部品を追加することによって、そのような機構を含むとしても、多数の小さな円形の穿孔を包含するのが典型的であるフォイルの構成は、最も短く最も堅い毛以外の全ての毛の効率的な捕捉を減少させる。
同様に、主として、別個のカッタブレードは、変形せずに鋏作用を遂行するために、特定の剛性(rigidity)、従って、厚みを必要とするので、一般的なヘアトリマは、シェービングに特に適していない。毛が皮膚に近接して切り取られるのをしばしば妨げるのは、その皮膚に面するブレードの最低限必要とされるブレード厚さである。結果的に、体毛をシェービングすること及びトリミングすることの両方を望む使用者は、2つの別個の器具を購入して適用するのが必要なことがある。
更に、組み合わせシェービング及びトリミング装置は、幾つかの欠点を示す。何故ならば、それらは基本的には2つの切断ブレードセット及びそれぞれの駆動機構を必要とするからである。結果的に、これらの装置は、標準的な種類の単一目的の毛切断器具よりも重く、摩耗の影響をより受けやすく、高価な製造プロセス及び組立てプロセスも必要とするからである。同様に、これらの組み合わせ装置を操作することは、多くの場合にむしろ不快であり複雑であると感じられる。2つの別個の切断区画を含む従来的な組み合わせシェービング及びトリミング装置が利用される場合においてさえも、装置を取り扱うこと及び異なる動作モードの間で切り換えることは、時間がかかり、使い勝手が全く良くない、と考えられることがある。切断区画は、典型的には、装置の異なる場所に設けられるので、案内精度は(従って、切断精度も)減少させられることがある。何故ならば、使用者は操作中に2つの別個の主要な保持位置に慣れる必要があるからである。
シェービング及びトリミングの両方を可能にする代替的なブレードセットを提供することが、本開示の目的である。具体的には、シェービング操作及びトリミング操作の両方において快適な使用者経験に寄与することがあるブレードセットが提供されてよい。より具体的には、本開示は、例えば、上述のような、既知の従来技術の毛切断ブレードにおいて固有の少なくとも幾つかの欠点に取り組んでよい。好ましくは、切断作業のために必要とされる時間を減少させながら、改良された操作性能を示すことがある、ブレードセットを提供するのが、更に有利である。
本開示の第1の特徴において、毛切断器具のためのブレードセットが提示され、ブレードセットは、毛を切断する動作方向において毛を通じて動かされるように配置され、ブレードセットは、静止ブレードと、可動ブレードとを含み、静止ブレードは、動作中に皮膚に面する壁部分としての機能を果たすように配置される第1の壁部分と、第2の壁部分とを含み、各壁部分は、第1の表面と、第1の表面から見て外方に向く第2の表面と、それぞれの先端を備える複数の相互に離間する突起を含む少なくとも1つの歯付き前縁とを定め、歯付き前縁は、動作中に取られる動作方向に対する横断方向Y,tにおいて少なくとも部分的に延び、相互に離間する突起は、横断方向Y,tに対するほぼ垂直な長手方向X,rにおいて少なくとも部分的に前方に延び、第1の壁部分の第1の表面及び第2の壁部分の第1の表面は、少なくともそれらの前縁で、互いに面し合い、充填領域において、第1及び第2の壁部分の前縁に沿う対向する突起が、それらの先端で相互に接続されて、複数の歯を形成し、可動ブレードは、少なくとも1つの歯付き前縁を含み、可動ブレードは、静止ブレードによって定められるガイドスロット内に可動に配置され、ハウジング領域において、第1の壁部分の第1の表面及び第2の壁部分の第1の表面は、それらの間に、可動ブレードのためのガイドスロットを定め、ガイドスロットは、横断方向Y,tに対して垂直な断面平面において見られるときに、充填領域の内向きに面する端面まで、前方に延びる突起内に少なくとも部分的に延び、可動ブレードの歯付き前縁は、ガイドスロット内に収容されるときに、充填領域の端面から離間させられ、それにより、隙間部分を定め、可動ブレードの前縁及び端面は、0.5mm未満の隙間長手方向寸法だけ長手方向lclに離間させられ、隙間部分で、第1の壁部分の第1の表面及び第2の壁部分の第1の表面は、約0.05mm〜約0.5mmの範囲内の隙間高さ寸法tclだけ離間させられる。
換言すれば、より一般的に言えば、毛切断器具のためのブレードセットが提示され、ブレードセットは、毛を切断する動作方向において毛を通じて動かされるように配置され、ブレードセットは、可動ブレード及び静止ブレードを含み、静止ブレードは、グレードセットの動作中に可動ブレードを少なくとも部分的に取り囲み且つ少なくとも第1の方向において可動ブレードを案内するように配置され、可動ブレードは、主要部分及び切断部分を含み、静止ブレードは、第1、第2及び第3のガード部分を含み、各ガード部分は、第1及び第2の表面を有し、第1、第2及び第3のガード部分は、ブレードセットの動作方向において見られるときに、第3のガード部分が切断部分に先行し且つ第1及び第2のガード部分がそれぞれ可動ブレードの皮膚に面する側及び皮膚から見て外方に向く側で第3のガード部分から延びるよう、可動ブレードの切断部分を取り囲み、切断部分及び第3のガード部分は、0.5mm未満、好ましくは、0.2mm未満、より好ましくは、0.1mm未満の長手方向隙間距離だけ離間させられる。
現時点で開示する静止ブレードは、少なくとも1つの本質的にU形状の前縁を含んでよく、第1の皮膚に接触する壁と、第2の支持壁とを有してよい。それらの壁は、互いに概ね平行に反対に延びてよく、一連の離間したU形状(即ち、二重壁の)歯の形成の下で前縁に沿って互いに接続されてよい。静止ブレードの全体的なU形状、より具体的には、歯のU形状は、静止ブレードの構造を強化する。U形状の歯の脚の間に、スロットが設けられてよく、可動ブレードは、スロット内に収容されて案内されてよい。換言すれば、静止ブレードは、複数の歯を含む一体化されたガード部分を含んでよく、それは、同時に、可動ブレードの歯のための一体化された保護ケージを定めてよい。結果的に、静止ブレードの輪郭は、可動ブレードの歯が静止ブレードの歯を越えて外向きに突出し得ないように形作られてよい。
具体的には、ブレードセットの構造的強度は、ヘアトリマの従来的な単一の平面的なカッタブレードと比べて改良されることがある。第2の壁部分は、ブレードセットのための背骨としての機能を果たすことがある。ブレードセットの全体的な剛性(stiffness)又は強度(strength)も、従来的なシェービングひげそり器具に比べて増大されることがある。これは静止ブレードの第1の皮膚に接触する壁が従来的なヘアトリマのカッタブレードよりも有意に薄く作製されるのを可能にするので、実際には、幾つかの実施態様において、その厚さは、必要であれば、ひげそりフォイルの厚さに近づいてよい。
静止ブレードは、同時に、十分な剛性(rigidity)及び剛性(stiffness)を備える切断縁(切断エッジ)構成をもたらすことがある。結果的に、強化された歯付き切断縁は、外向きに延びてよく、それぞれの歯の間に歯空間を含んでよく、それは、頂面図において見られるときに、U形状又はV形状であってよく、従って、基本的には切断されるべき毛の実際の長さに拘わらず、切断されるべき毛を受け取って可動ブレード及び静止ブレードに設けられる切断縁に案内することがある、コーム(櫛)のような受入れ部分を定めてよい。結果的に、ブレードセットは、より長い毛も効率的に捕らえるように構成され、それはトリミング性能を有意に向上させる。しかしながら、より長い毛を剃り落とすことも、このようにして容易化されることがある。何故ならば、切断されるべき毛は、従来的なシェービング器具のフォイルの場合にそうであるように、静止ブレードによって過剰に曲げられずに、歯の切断縁に案内されることがあるからである。よって、静止ブレードは十分なシェービング性能及びトリミング性能の両方をもたらすことがある。
特に、相当により長い毛を切断するトリミング動作に関連して、可動ブレードの歯先端と静止ブレードの歯のそれぞれの対向する内面との間の明確な小さな間隙が有益なことがある。何故ならば、このようにして、毛が間隙に入る危険性が有意に減少されることがあるからである。上述のように、静止ブレード歯は、(側方)側面図の向きにおいて見られるときにも、基本的にU形状であってよい。換言すれば、U形状の区画の脚は、それらの間に受け入れられる可動ブレードの歯の上方及び下方支持をもたらしてよい。結果的に、装置が動作中に毛を通じて動かされるとき、(その脚を接続する)U形状の区画の基部(base portion)は、可動ブレードの歯の前方に配置されてよい。従って、U形状の区画のベース(base)の内面は、可動ブレード歯の先端に面してよく、それは、可動ブレードが静止ブレード内に概ね収容されず、むしろその上に配置される、従来的なトリミング装置では当て嵌まらない。
特定の条件の下で、可動ブレードの歯先端と静止ブレードのそれぞれの対向する表面との間の間隙又は隙間が十分に大きいならば、毛が可動ブレードの歯先端と静止ブレードのそれぞれの対向する表面との間の間隙に入ることがあることが観察された。その場合、これらの毛は、隙間部分内に捕らえられて、切り取られるために切断縁に送られるのが妨げられることがある。基本的には、同じことが、既に切断され、従って、ブレードセットの前縁から離れる方向に導かれ得ない、毛部分に当て嵌まることがある。捕らえられ或いは詰まらされる毛は、切断性能を減じることがあり、動作中の摩擦及び摩耗を増大させることがある。更に、詰まらされる毛によって、間隙での望ましくない破片の生成がもたらされることがある。従って、毛の進入の発生が多くの場合において防止されることがあるように、間隙を設計するのが有利である。結果的に、隙間部分又は間隙の高さ寸法及び長さ方向寸法のうちの少なくとも1つは、好ましくは、切断されるべき毛繊条(hair filament)の予期される(平均)直径よりも小さいように選択され且つ形作られなければならない。
ここにおいて用いるとき、横断方向という用語は、側方方向を指してもよく、円周(又は接線)方向を指してもよい。基本的には、ブレードセットの線形構成が想起されてよい。更に、湾曲した又は円形のセグメントを含んでもよい、ブレードセットの湾曲した又は円形の構成も想起されてよい。一般的には、横断方向は、操作中の意図される動作方向に対して(実質的に)垂直であると考えられてよい。後者の定義は、線形実施態様及び湾曲実施態様の両方に当て嵌まってよい。
静止ブレードの歯を形成する離間突起は、たとえば、側方に及び/又は円周方向に離間した突起として配置されてよい。突起は、特に線形実施態様に関して、平行に離間させられてよい。幾つかの実施態様において、突起は、円周方向に離間させられてよい、即ち、互いに対してある角度に整列させられ或いは配置されてよい。ガイドスロットは、横断方向に延びるガイドスロットとして配置されてよく、それは側方に延びる及び/又は円周方向に延びるガイドスロットを含んでよい。ガイドスロットが実質的に接線方向に延びるガイドスロットであることも想起されてよい。一般的には、第1の壁部分及び第2の壁部分が接続される充填領域(filled region)は、第3の中間壁部分と考えられてよく、或いは第3の中間壁部分によって形成されてよい。換言すれば、第1の壁部分及び第2の壁部分は、それらの前縁で中間壁部分を介して間接的に接続されてよい。
一般的には、静止ブレード及び可動ブレードは、静止ブレードに対する可動ブレードの線形又は回転動作の後に、可動ブレードの歯付き前縁が静止ブレードの歯と協働して、切断作用においてそれらの間に捕らえられる毛の切断を可能にするように構成され且つ配置されてよい。線形動作は、具体的には、往復動する線形切断動作を指してよい。
隙間長手方向寸法lc1が0.2mm未満、好ましくは、0.1mm未満であるのが更に好ましいことがある。高さ寸法tc1が約0.05mm〜約0.2mmの範囲内にあるのが更に好ましいことがある。毛、特に、人毛は、円筒形に或いは楕円形に形作られることがあり、約0.04mm〜約0.12mmの範囲内にある直径を更に有することがあると認められるが、切断されるべき毛の(断面的な)延伸よりも依然として大きい延伸までの間隙の減少さえも有益なことがあることが強調される。何故ならば、間隙の近傍における毛繊条は、典型的には、カールされ且つ/或いは斜めにされる、即ち、間隙に進入するよう完全に整列させられず且つ方向付けられないからである。
更に好ましいことがあるのは、可動ブレードの前縁、充填領域の端面、第1の壁部分の第1の表面、及び第2の壁部分の第1の表面によって取り囲まれる、隙間部分が、0.5mm未満の、好ましくは、0.2mm未満の、より好ましくは、0.1mm未満の長手方向寸法lc1を有し、且つ、約0.05mm〜約0.5mmの範囲内の、好ましくは、約0.05mm〜約0.2mmの範囲内の、長方向寸法lc1に対して垂直な高さ寸法tc1を有する、多角形の形状の凹部を包み込むことである。既に上述のように、幾つかの実施態様では、長手方向寸法及び高さ寸法のうちの1つだけが予期される毛繊条寸法に適合されることが十分なことがある。
他の実施態様によれば、隙間部分は、基本的に台形の(又は台形の)凹部によって定められてよく、第1の壁部分の第1の表面及び第2の壁部分の第1の表面は、平行に配置されるのが好ましい。この関係において述べるに値するのは、隙間部分の延伸の選択が、毛の進入の発生の所望の防止と、他方では延伸がそれよりも下に落ちてならない最低限の寸法との間の、妥協と考えられてよいことである。最小限の寸法は、例えば、製造公差のような、製造の及び材料関連の境界条件によって引き起こされてよい。従って、結果的に、間隙を小さく形成し過ぎることは、可動ブレードが動かなくなる危険性を増大させることがある。しかしながら、以下に更に説明し且つ詳述するように、本開示の他の特徴によれば、隙間部分の寸法の有意な減少に寄与することがある、静止ブレードを製造する幾つかの製造アプローチが想起されてよい。
他の実施態様によれば、隙間部分は、可動ブレードの縁に面する基本的に長方形の(又は長方形の)後方部分によって並びに充填領域の端面に面する基本的に湾曲した(又は湾曲した)前方部分によって定められてよい。この点において更に好ましいことがあるのは、湾曲した部分が、充填領域に、端面と第1の壁部分の第1の表面及び第2の壁部分の第1の表面のうちの少なくとも一方との間の少なくとも1つの丸められた移行部を含むことである。この関係において一層更に好ましいことがあるのは、湾曲した部分が、基本的に半円形(又は半円形)であってよく、半円形の湾曲した部分の半径が、約0.025mm〜約0.25mmの範囲内にあり、好ましくは、約0.025mm〜約0.1mmの範囲内にあることである。また、このようにして、結果として得られる間隙は、更に減少されることがある。
他の実施態様によれば、充填領域は、約0.6mm〜1.2mmの範囲内の、好ましくは、約0.75mm〜0.9mmの範囲内の、より好ましくは、約0.8mm〜約0.85mmの範囲内の長手方向延伸lf1を含んでよい。この点において述べるに値するのは、従来的な毛切断装置の設計が、従来的な製造アプローチの限界の故に制約されることである。しかしながら、ブレードセットの幾つかの寸法が、装置をトリミング用途及びシェービング用途の両方に適切に適合させるよう広い範囲から選択されてよいことが、実際に適用される具体的な製造方法に拘わらず、好ましい。
更に他の実施態様によれば、静止ブレードの歯付き前縁の先端及び可動ブレードの歯付き前縁の先端は、約0.3mm〜2.0mmの範囲内の、好ましくは、約0.7mm〜約1.2mmの範囲内の、より好ましくは、約0.8mm〜1.0mmの範囲内のオフセット寸法lotだけ離間させられる。従って、前縁のコーム(櫛)のような構造は、「波ブレーカ」(“wave-breaker”)として作用して、毛部分を分け、方向付け、且つ案内することがある。そのような事前配向され且つ整列させられる毛は切断縁まで案内されることがあるので、毛の進入の発生の危険性が更に減少させられることがある。充填領域の長手方向延伸lf1と隙間部分の長手方向延伸lc1との間の比率が、約8:1よりも大きく、好ましくは、20:1よりも大きいのが更に好ましいことがある。
更に好ましいことがあるのは、隙間部分の公称高さ延伸tc1が、少なくとも充填領域において、第1の壁部分と第2の壁部分との間に配置される中間壁部分の厚さ寸法tによって定められ、第1の壁部分、第2の壁部分、及び中間壁部分が、結合され、具体的には、溶接され、それにより、静止ブレードを形成することである。換言すれば、静止ブレードは、幾つかのセグメント、例えば、第1の壁部分を形成する第1のセグメント、第2の壁部分を形成する第2のセグメント、及び中間壁部分を形成する中間セグメントで構成されてよい。幾つかの実施態様において、静止ブレードは、幾つかの層、例えば、第1の壁部分を形成する第1の層、第2の壁部分を形成する第2の層、及び中間壁部分を形成する中間層で構成されてよい。少なくとも2つの別個の副部品を配置し且つ接続することによって静止ブレードを形成する際には、相当に大きな設計自由度がもたらされてよい。結果的に、関連する寸法は広い範囲から選択されてよい。
他の実施態様において、第1の壁部分及び第2の壁部分は、第1の歯付き前縁及び第2の歯付き前縁を定め、第1の歯付き前縁及び第2の歯付き前縁は、互いに外方に向くその長手方向端部分に配置され、静止ブレードは、2つの対応する歯付き前縁を含む可動ブレードを収容するために配置される。この点において更に好ましいことがあるのは、第1の前縁及び第2の前縁の各々が、充填領域を含み、その各々が、内向きに面する端面を含み、可動ブレードの2つの歯付き前縁の各々が、可動ブレードの2つの歯付き前縁の各々で、それぞれの隙間部分が、可動ブレードの歯付き前縁と静止ブレードのそれぞれの前縁との間に配置されて設けられるように構成されることである。
本開示の他の特徴は、モータを収容するハウジングと、ブレードセットとを含む、毛切断器具であって、静止ブレードは、ハウジングに接続可能であり、モータが、静止ブレードのガイドスロット内で可動ブレードを線形に駆動させ或いは回転させ得るよう、可動ブレードは、モータに動作可能に接続可能である、毛切断器具に向けられている。具体的には、ブレードセットは、ここに議論する特徴及び実施態様の少なくとも一部に従って形成されてよい。
本開示のこれらの及び他の構成及び利点は、添付の図面と共に考慮されるならば、本開示の特定の実施態様の以下の詳細な記述からより十分に理解されるであろう。図面は本開示を例示することを意図し、限定することを意図しない。
本開示の幾つかの特徴は、以下に記載する実施態様から明らかであり、それらを参照して解明されるであろう。
本開示に従ったブレードセットの例示的な実施態様を備える例示的な電気毛切断器具の図式的な斜視図を示している。 毛切断操作のために図1に示す毛切断器具に取り付け可能な本開示に従った静止ブレードと可動ブレードとを含むブレードセットの図式的な斜視底面図である。 図2に示すブレードセットの図式的な斜視頂面図である。 図2に示すブレードセットの頂面図である。 図4の線V−Vに沿う図2に示すブレードセットの側断面図である。 その前縁での図5に示すブレードセットの拡大詳細図である。 図4の線VII−VIIに沿う図2に示すブレードセットの代替的な実施態様の側断面図である。 その静止ブレードと可動ブレードとの間の隙間部分での図7aに示すブレードセットの拡大詳細図である。 図7a及び7bに示すブレードセットの部分斜視底面図であり、幾つかの歯を含むその前縁の一部を示している。 図2に示すブレードセットの部分斜視頂面図であり、側方開口を含むその側方端を例示している。 図9の図面に対応する更なる部分斜視頂面図であり、静止ブレードの壁部分が単に例示の目的のために省略されている。 図2のブレードセットの斜視分解頂面図を示している。 幾つかの歯を含むその前縁での図4に示す静止ブレードの詳細頂面図を示している。 図12に従ったブレードセットの詳細頂面図を示しており、隠された輪郭は、主として例示の目的のために破線によって示されている。 本開示の原理に従ったブレードセットの代替的な実施態様の斜視頂面図である。 図14に示すブレードセットの静止ブレードの拡大部分側面図を示している。 図15aに示す静止ブレードの拡大部分断面図を示している。 製造プロセスの幾つかの段階での、製造中である、本開示の原理に従った例示的なブレードセットの層状の構造を示しており、ストリップ材料の形態において提供される幾つかのセグメント又は層の図式的な斜視頂面図を示している。 製造プロセスの幾つかの段階での、製造中である、本開示の原理に従った例示的なブレードセットの層状の構造を示しており、幾つかのセグメント又は層で形成される結合ストリップの図式的な部分斜視頂面図を示している。 製造プロセスの幾つかの段階での、製造中である、本開示の原理に従った例示的なブレードセットの層状の構造を示しており、図16bに例示する結合ストリップから得られるセグメント化された積重ねの図式的な斜視頂面図を示している。 製造プロセスの幾つかの段階での、製造中である、本開示の原理に従った例示的なブレードセットの層状の構造を示しており、図16cに示す層状の積重ねの図式的な拡大部分斜視側面図であり、層状の積重ねの前縁部分は機械加工されている。 製造プロセスの幾つかの段階での、製造中である、本開示の原理に従った例示的なブレードセットの層状の構造を示しており、図16dに示す層状の積重ねの前縁部分の図式的な部分拡大斜視頂面図を示しており、複数の長手突起が前縁に形成されている。 製造プロセスの幾つかの段階での、製造中である、本開示の原理に従った例示的なブレードセットの層状の構造を示しており、図16eに従った層状の積重ねの前縁の図式的な拡大斜視頂面図を示しており、長手突起の縁が処理されている。 本開示に従ったブレードセットのための層状の又はセグメント化された静止ブレードを製造するシステムの例示的な実施態様の簡略化された概略図を示している。 本開示の幾つかの特徴に従った静止ブレードを形成し得る幾つかの中間ストリップの簡略化された図式的な頂面図を示しており、中間ストリップは、主として例示の目的のために、相互に分離された状態において示されている。 本開示の幾つかの特徴に従った例示的な製造方法の実施態様の幾つかのステップを提示する例示的なブロック図を示している。 本開示の幾つかの実施態様に従ったブレードセットを製造するための例示的な方法の実施態様の更なるステップを提示する更なる例示的なブロック図を示している。
図1は、簡略化された斜視図において、毛切断器具10、具体的には、電気毛切断器具10の例示的な実施態様を図式的に例示している。切断器具10は、ハウジング12と、ハウジング12内に破線ブロック14によって示すモータと、ハウジング12内に破線ブロック16によって示す駆動機構とを含んでよい。モータ14に動力供給するために、切断器具10の少なくとも幾つかの実施態様では、ハウジング12内に破線ブロック17によって示す、例えば、充電可能なバッテリ、交換可能なバッテリ等のような、電気バッテリが提供されてよい。しかしながら、幾つかの実施態様において、切断器具10は、電源を接続するための電力ケーブルを更に備えてよい。(内部)電気バッテリ12に加えて又はその代わりに、電源コネクタが提供されてよい。
切断器具10は、切断ヘッド18を更に含んでよい。切断ヘッド18で、ブレードセット20が毛切断器具10に取り付けられてよい。ブレードセット20は、切断運動を可能にする駆動機構16を介して、モータ14によって駆動させられてよい。
切断運動は、図2−18により詳細に示し且つ例示し、そして、以下に記載し且つ議論する、静止ブレード22と可動ブレード24との間の相対的な動作と概ね考えられてよい。一般的には、使用者が切断器具10を掴み、毛を切断する動作方向28において毛を通じて切断器具10を案内してよい。幾つかの用途において、切断器具10、或いは、より具体的には、ブレードセット20を含む切断ヘッド18を、皮膚で成長する毛を切断するために皮膚に沿って進め得る。皮膚に近接して毛を切断するときには、基本的には、皮膚のレベルでのカッティング(cutting)(又はチョッピング(chopping))を目的として、シェービング操作を遂行し得る。しかしながら、クリッピング(clipping)(又はトリミング(trimming))操作も想定され、その場合、ブレードセット20を含む切断ヘッド18は、皮膚に対する所望の距離にある経路に沿って進められる。従来技術のブレードセットは、一般的には、皮膚に近接した滑らかなシェービング及び皮膚から少し離れたカッティング(又はトリミング)の両方をもたらし得ない。
毛を通じて案内され或いは導かれるとき、ブレードセット20を含む切断器具10は、典型的には、図1に参照番号28によって示す一般的な動作方向に沿って動かされる。よって、この関係において述べるに値することは、毛切断器具10が典型的には手動で案内され且つ動かされると考えるならば、動作方向28は、切断器具10及びブレードセット20を備えるその切断ヘッド18の向きに関して一定の定義及び関係を有する精密な幾何学的基準実体として解釈される必要が必ずしもないということである。即ち、皮膚で切断されるべき毛に対する毛切断器具10の全体的な向きは、幾分不安定であると解釈されてよい。しかしながら、例示の目的のために、(仮想)移動方向は、以下においてブレードセット20の記載している構造機能のための手段としての役割を果たしてよい座標系の主軸と平行(又は概ね平行)であると適切に想定され得る。
参照の容易さのために、座標系が図1−18の幾つかにおいて示されている。一例として、デカルト座標系X−Y−Zが図1−13の幾つかにおいて示されている。それぞれの座標系のX軸は、この開示の目的のために、長さと概ね関連付けられる長手軸に延びる。座標系のY軸は、この開示の目的のために、幅と概ね関連付けられる側方(横断)方向に延びる。座標系のZ方向は、少なくとも一部の実施態様においては、参照の目的のために概ね垂直方向とも呼ぶこともある、高さ又は厚さ方向に延びる。静止ブレードの特徴的な機能及び/又は延伸(extension)への座標系の関連付けは、主として例示的な目的のために提供され、限定的に解釈されてはならないのは言うまでもない。代替的な実施態様、異なる向きを含むそれぞれの図面及び例示に直面させられるとき、当業者はここに提供される座標系を転換し且つ/或いは移転することがあることが理解されなければならない。この関係において留意するに値することは、図2−13に例示するブレードセット20の(線形)実施態様が、1つだけの長手端に単一歯付き切断縁(切断エッジ)を含む片側配列又は静止ブレード22及び可動ブレード24のそれぞれの前縁(leading edges)によって相互に定められる2つの概ね対向する歯付き切断縁を含む両側配列を概ね含んでよいことである。
図14、15a及び15bに示すブレードセット20aの代替的な実施態様に関して、代替的な座標系が主として例示的な目的のために提示されている。図14において見ることができるように、デカルト座標系の軸Zを示す高さ(又は厚さ)に基本的に対応してよい、中心軸Lを有する極座標系が提供される。中心軸Lは回転の中心軸と考えられてもよい。更に、中心軸Lに由来する径方向又は距離rが、図14、15a及び15bに示されている。更に、基準径方向と目下の径方向との間の角度を描写する角位置を示す座標δ(デルタ)が提供されてよい。加えて、湾曲矢印t’、具体的には、円周矢印t’が、図14、15a及び15bに例示されている。湾曲矢印t’は、図14に示す直線の接線矢印tによっても示される、円周及び/又は接線方向を示す。当業者は、1つの実施態様との関係において記載される本開示の幾つかの特徴が、特定の開示される実施態様に限定されず、従って、それらがデカルト座標系との関係において導入され且つ提示されるか或いは円柱座標系との関係において導入され且つ提示されるかに拘わらず、それらが他の実施態様に容易に移転され且つ適用され得ることを容易に理解するであろう。
可動ブレード24と静止ブレード22との間の切断動作は、基本的には、円形相対運動、具体的には、往復動する線形動作を含んでよい。例えば、図3(参照番号30)を参照のこと。しかしながら、図14、15a、15bに示す実施態様との関係において、静止ブレード22と可動ブレード24との間の相対的な切断動作は、相対的な回転を含んでもよい。切断回転動作は、一方向回転を含んでよい。更に、代替的な実施態様において、切断動作は、双方向回転、具体的には、振動を含んでもよい。線形及び/又は回転切断動作を可能にする切断器具10のための駆動機構16の幾つかの構成は、当該技術分野において知られている。具体的には、振動切断運動に関して、湾曲又は円形ブレードセット20aは、必ずしも完全な円に成形される必要はない。対照的に、湾曲又は円形ブレードセット20aは、単なる円形セグメント又は湾曲セグメントとして成形されてもよい。この関係において更に述べる価値があるのは、以下のことである。即ち、当業者は、具体的には、かなり大きな半径を有する回転切断動作のために配置される円形ブレードセット20aが、特にそれぞれの前縁の一部又は円形セグメントのみが考えられるときに、理解のためにほぼ線形に成形されるブレードセットとして解釈されてよいことを理解するであろう。結果的に、線形の実施態様を定め且つ説明するためのデカルト座標系も図14に移転されてよく、図14に例示される。
図2−13は、図1において導入される線形に成形されるブレードセット20の実施態様及び特徴を例示している。図2及び3において見ることができるように、ブレードセット20は、静止ブレード22(即ち、典型的には切断器具10のモータ14によって直接的に駆動させられないブレードセット20のブレード)を含む。更に、ブレードセット20は、可動ブレード24(即ち、切断器具10に取り付けられるときに、静止ブレード22に対する切断動作を生成するためにモータ14に駆動させられてよい、ブレードセット20のブレード)を含む。線形の(往復動する)切断動作が参照番号30によって示す二重矢印によって図3に例示されている。換言すれば、可動ブレード24は、横断(又は側方)方向に沿って静止ブレード22に対して動かされてよい。図3のY軸を参照。一般的には、線形切断動作は、比較的小さな双方向ストロークを包含してよく、従って、往復動する線形動作として解釈されてよい。更に、(想定される)移動方向28が図3に例示されている。理論的には、毛を切断するとき、切断器具10、結果的に、ブレードセット20は、側方又は横断方向Yに対して直角であってよい方向28に沿って動かされる。この関係において図14、15a及び15bに示される円形の又は湾曲したブレードセット20aの代替的な実施態様を更に参照すると、この形状について、(仮想の)理想的な移動方向28は、切断されるべき毛を通じる案内された送り動作の間にブレードセット20aの前方先導地点で接線又は円周方向tに対して垂直であってよいことが明らかになる。換言すれば、ブレードセット20aの湾曲した又は円形の実施態様のための理想的な移動方向28は、中心軸Lから実際の先導地点まで延びる実際の径方向rと概ね一致してよい。
しかしながら、動作中、実際の送り移動方向は(仮想の)理想的な移動方向28から有意に異なることがあることが強調される。従って、動作中、軸方向の移動方向は、側方方向Y又は接線方向tに対して完全に垂直でなく、結果的に、長手方向Xと完全に平行でない可能性が極めて高いことが理解されなければならない。
図2−13に示すブレードセット20の線形の実施態様に戻って、可動ブレード24を切断方向30において駆動させるために可動ブレード24に連結されてよい駆動係合部材26を例示する図3を更に参照する。この目的を達成するために、駆動係合部材26は可動ブレード24に取り付けられ或いは固定されてよい。ブレードセット20が切断器具10に取り付けられるとき、駆動係合部材26は、動作中にモータ16によって駆動させられるよう、駆動機構16に連結されてよい。
図4において最良に見ることができるように、ブレードセット20は、基本的には、高さ方向に対して垂直な頂面図において見られるときに、長方形の形状又は輪郭を含んでよい。図2及び3を参照。静止ブレード22は、長手方向端に少なくとも1つの前縁32を含んでよい。より具体的には、この開示の目的のために、少なくとも1つの前縁32,34を少なくとも1つの歯付き前縁32,34と呼ぶこともある。図4に示す実施態様によれば、静止ブレード22は、第1の前縁32と、第2の前縁34とを含み、第1の前縁32及び第2の前縁34は、互いに対向している。前縁32,34の各々は、複数の突起36と、それらの間のそれぞれのスロットとを備えてよい。幾つかの実施態様において、突起36は、実質的に長手方向X(又は径方向r)に突出してよい。換言すれば、突起36の長手方向の延伸は、横断又は側方方向Y(又は接線方向t)に沿うそれらの幅方向の延伸よりも相当に大きくてよい。例示的な目的のために、以下において突起36を長手方向に延びる突起36と呼ぶことがあるが、限定的に理解されてはならない。長手方向に延びる突起36は、それぞれの外向きに面する先端38を含んでよい。長手方向に延びる突起36は、静止ブレード22のそれぞれの歯40を定めてよい。それぞれの前縁32,34に沿って、歯40は、歯空間42と交互してよい。ブレードセット20の例示的な実施態様は、約8mm〜15mmの範囲内の、好ましくは、約8mm〜12mmの範囲内の、より好ましくは、約9.5mm〜10.5mmの範囲内の、全体的な長手方向の寸法1loを含んでよい。ブレードセット20は、約25mm〜40mmの範囲内の、好ましくは、約27.5mm〜37.5mmの範囲内の、より好ましくは、約31mm〜34mmの範囲内の、全体的な側方延伸1toを含んでよい。この点に関して図18を参照のこと。しかしながら、例示的な実施態様は、全体的な開示の範囲を限定するものとして解釈されてはならない。
本発明に従ったブレードセット20,20aは、好ましくは、シェービング動作及びトリミング(又はクリッピング)動作の両方をカバーする、広い用途をもたらす。これは、少なくとも部分的には、可動ブレード24を少なくとも部分的に取り囲んで収容してよい静止ブレード22のハウジング機能性の故であると考えられてよい。更に図5及び6を参照すると、図4の線V−Vに沿うブレードセット20の側断面図及びそれぞれの詳細図が示されており、以下に説明される。図5において見ることができるように、静止ブレード22は、第1の壁部分44と、第2の壁部分46と、それらの間に配置される中間壁部分48とを含んでよい。図5及び6に関して、それぞれの壁部分44,46,48の線影(ハッチング)は、静止ブレード22が必ず別個の層又はスライスで構成されるべきことを示してよいが、幾つかの実施態様では、静止ブレード22は、実際には、第1の壁部分44、第2の壁部分46及び中間壁部分48を形成する単一の一体部品で構成されてよいことが留意されるべきである。代替的に、幾つかの実施態様では、静止ブレード22は、2つの別個の部品で構成されてよく、それらの部品の少なくとも1つは、第1の壁部分44、第2の壁部分46及び中間壁部分48のうちの少なくとも2つを形成してよい。更に、留意するに値するのは、幾つかの代替的な実施態様において、第1の壁部分44、第2の壁部分46及び中間壁部分48の少なくとも1つが、2つ又はそれよりも多くの層又はセグメントで構成されてよいことである。
ここにおいて用いるとき、第1の壁部分44という用語は、典型的には、切断器具10の操作中に皮膚に面する静止ブレード22の壁部分を指してよい。結果的に、第2の壁部分46は、操作中に皮膚から見て外方に向き且つ器具10ハウジング12に面する静止ブレード22の壁部分と考えられてよい。図4を続けて参照し、図11の分解図を特に参照すると、静止ブレード22の有利な実施態様が記載されている。図11は、ブレードセット20の分解斜視図を示している。図3も参照のこと。図11において見ることができるように、好適な実施態様において、第1の壁部分44は、第1の壁セグメント50によって、具体的には、第1の層50によって形成されてよい。第1の層50は、皮膚に面する層と考えられてよい。第2の壁部分46は、第2の壁セグメント52によって、具体的には、第2の層52によって形成されてよい。第2の層52は、操作中に皮膚から見て外方に向く層と考えられてよい。中間壁部分48は、中間壁セグメント54によって、具体的には、中間層54によって形成されてよい。組み立てられて一緒に固定されるとき、中間層54は、第1の層50と第2の層52との間に配置される。
図11において最良に見ることができるように、中間層54は必ずしも単一の一体部品である必要はない。むしろ、少なくとも先進の製造状態で、少なくとも中間層54は、以下に更に詳細に示し且つ議論する複数の別個の副部品で構成されてよい。一緒に取られるとき、例えば、固定的に相互接続されるとき、第1の層50、第2の層52及び中間層54は、セグメント化された積重ね56、より好ましくは、層状の積重ね56を定めてよい。例示的な実施態様において、層状の積重ね56は、三層状の積重ね56と考えられてよい。複数の壁部分44,46,48の、好ましくは、複数の層50,52,54の静止ブレード22を形成することは、基本的には、異なる種類及び形状の別個の単一の部分又は層を使用することを可能にする。例えば、図6を特に参照すると、(平均)厚さtと呼ぶこともある第1の壁部分44(又は層50)の高さ寸法tは、(平均)厚さtと呼ぶこともある第2の壁部分46(又は第2の層52)のそれぞれの高さ寸法tと異なってよく、(平均)厚さtと呼ぶこともある中間壁部分48(又は中間層54)の高さ寸法tと異なってよい。これは特に有益である。何故ならば、このようにして、壁部分44,46,48(又は層50,52,54)の各々は、意図される機能に適切に適合させられた別個の特性及び別個の形状を有することがあるからである。
例えば、厚さtは、厚さtよりも相当に大きくてよい。このようにして、第2の壁部分46(又は第2の層52)は、剛化部材としての機能を果たして、相当な剛性(rigidity)をもたらしてよい。結果的に、第1の壁部分44(又は第1の層50)は、静止ブレード22を過剰に可撓にせずに、相当により薄くなることがある。特別に薄い第1の壁部分44(又は第1の層50)を設けることは、皮膚に近接した、好ましくは、皮膚レベルでの、毛の切断を許容する。このようにして、滑らかなシェービング体験が達成されることがある。積重ね56の全体的な高さ寸法tは、基本的には、それぞれの部分的な高さ寸法t,t,tによって定められる。この関係において留意するに値することは、幾つかの実施態様において、第1の壁部分44(又は第1の層50)の厚さt及び第2の壁部分46(又は第2の層52)の厚さtは、同じであってよく或いは少なくとも実質的に同じであってよい。一層更なる他の実施態様では、中間層54(又は中間層54)の厚さtも同じであってよい。
一例として、少なくとも、少なくとも1つの前縁32,34での厚さtは、0.04mm〜0.25mmの範囲内、好ましくは、約0.04〜0.18mmの範囲内、より好ましくは、約0.04mm〜0.14mmの範囲内にあってよい。すくなくとも、すくなくとも1つの前縁32,34での厚さtは、約0.08〜0.4mmの範囲内、好ましくは、約0.15mm〜0.25mmの範囲内、より好ましくは、約0.18mm〜0.22mmの範囲内にあってよい。少なくとも、少なくとも1つの前縁32,34での厚さtは、約0.05mm〜約0.5mmの範囲内、好ましくは、約0.05mm〜約0.2mmの範囲内にあってよい。少なくとも、少なくとも1つの前縁32,34での全体的な厚さtは、約0.3mm〜約0.75mmの範囲内、好ましくは、約0.4mm〜0.5mmの範囲内にあってよい。
幾つかの実施態様では、以下のことが概ね好ましい。即ち、第1の壁部分は、前縁32,34での、少なくともその長手方向の突起部分で、第2の壁部分46の平均の厚さtよりも少ない平均の厚さtを有してよい。本開示の静止ブレード22,22aの必ずしも全ての実施態様が、少なくともその前縁での第1の壁部分44の平均的な厚さtよりも大きい、少なくともその前縁での平均的な厚さtを有する、第2の壁46を含む必要がないことを更に記す。
図5を続けて参照すると、静止ブレード22の少なくとも1つの前縁32,34での少なくとも1つの充填領域58が示されている。充填領域58は、第1及び第2の壁部分44,46(又は層50,52)をそれらの前縁32,34で接続する、中間壁部分48(又は中間層54)の部分と考えられてよい。図5、6、10及び11において見ることができるように、少なくとも完成状態において、充填領域58は、それぞれの前縁32,34での歯40の数に対応してよい複数の副部分で構成されてよい。前縁32,34での充填領域58に隣接して、少なくとも1つのハウジング領域92が設けられてよく、静止ブレード22は、少なくとも1つのハウジング領域92で、可動ブレード24を少なくとも部分的に取り囲む。換言すれば、切断動作中に切断器具10のモータ14によって駆動させられる可動ブレード24のための案内経路としての機能を果たしてよい、少なくとも1つのガイドスロット76(図3、9、10及び16cを特に参照)を定め得る。図10、11、16a及び16cにおいて最良に見ることができるように、ガイドスロット76は、基本的には、中間壁部分48(又は中間層54)内の切欠き部分68によって定められてよい。幾つかの実施態様において、切欠き部分68は、静止ブレード22の側方又は横断端まで延び、それにより、製造中に可動ブレード24を静止ブレード24内に挿入してよい側方開口78を定める。図9及び10も参照のこと。
ガイドスロット76は、図2−13に例示するブレードセット20の例示的な線形の実施態様の可動ブレード24のための線形経路を定めてよい。しかしながら、図14、15a及び15bに示すブレードセット20aの湾曲した又は円形の実施態様を参照すると、ガイドスロット76は、湾曲経路、具体的には、それぞれの(湾曲した又は円形の)可動ブレード24のための円周方向に延びる経路を定めてもよい。
図5を参照し、図11を更に参照すると、静止ブレード22の基本的に側方に並びに長手方向に延びる表面80,82,84,86,88,90が記載されている。参照の容易性のために、第1の層50、第2の層52及び中間層54という用語は、静止ブレード22の一般的な配置(レイアウト)を記載するために以下に用いられる。しかしながら、それは限定的に解釈されてはならず、従って、層という用語は壁部分及び壁セグメントという代替的な用語によってそれぞれ任意的に置換されてよいことが強調される。
操作中に皮膚に面する第1の層50は、皮膚から見て外方に向く第1の表面80と、皮膚に面する第2の表面86とを含んでよい。第2の層52は、皮膚から見て外方に向く第2の表面88と、皮膚及び第1の層50に面する第1の表面82とを含んでよい。中間層54は、第1の層50に面する第1の表面84と、第2の層52に面する第2の表面90とを含んでよい。第1の層50及び第2の層52のそれぞれの第1の表面80,82は、中間層54内の切欠き部分68を少なくとも部分的に覆って、少なくとも1つのハウジング領域92、結果的に、可動ブレード24のためのガイドスロット76を定めてよい。
少なくとも1つの前縁32,34に、具体的には、静止ブレード22の第1の層50の皮膚に面する第2の表面86に、円滑化された(滑らかにされた)移行領域94と呼び得る少なくとも1つの移行領域94を設けてよい。図5及び6に示す静止ブレード22の例示的な実例的な実施態様は、各長手方向端に、それぞれの前縁32,34を含むので、2つのそれぞれの移行領域94が設けられてよい。少なくとも1つの移行領域94は、毛を切断するために皮膚の上の毛を通じて動作方向28に沿って動かされるときに、ブレードセット20の摺動可能特性を強化することがある。具体的には、少なくとも1つの移行領域94は、ブレードセット20、特に、切断のために用いられるその前縁32,34が、皮膚に沿って摺動するときに皮膚部分に突っ込むのを防止することがある。このようにして、皮膚刺激を減少させ得る。このようにして、皮膚切開の出現も回避し或いは少なくとも大きな程度まで減少させ得るのが好ましい。移行領域94は第1の層50の実質的に平坦な領域98に接続され且つそこから延びてよい。この実質的に平坦な領域98は、第1の層50の第2の表面86の基本的に平面的な形状の部分と考えられてよい。一般的には、ここにおいて用いられるとき、実質的に平坦という用語は、平面的な形状を包含してよいが、僅かに平らでない表面も包含してよい。述べるに値することは、実質的に平坦な領域98は、全体的な平坦な又は平面的な形状を実質的に損なわない、穿孔、小さな凹部等を含んでよいことである。幾つかの実施態様において、実質的に平坦な領域98は、平面的な表面を包含してよい。これは少なくとも第1の層50が最初にシート又はシート状の材料として提供されるときに特に当て嵌まる。移行領域94は、前縁32の相当な部分に亘ってよい。具体的には、移行領域94は、第1の層50にある実質的に平坦な領域98を第2の層52にある実質的に平坦な領域100に接続してよい。また、実質的に平坦な領域100は、平坦な又は平面的な領域として整形されてよいが、その全体的な平坦な形状を損なわない(軽微な)穿孔又は凹部を備えてもよい。
図4において最良に見ることができるように(線V−Vを参照のこと)、図5及び6に例示される断面は、前縁32,34の歯40の先端102を通じる縦断面を含む。結果的に、移行領域94も歯付き前縁32,34の歯40に主に形成されてよい。移行領域94は、静止ブレード22の歯先端102と実質的に平坦な領域98との間の長手方向の延伸lt1を含んでよい。一例として、長手方向の延伸lt1は、約0.5mm〜約1.5mmの範囲内、好ましくは、約0.6mm〜約1.2mmの範囲内、より好ましくは、約0.7mm〜約0.9mmの範囲内にあってよい。その上、移行領域94は、幾つかの区画を含んでよい。図5及び6において見ることができるように、移行領域94は、実質的に平坦な領域98及び実質的に平坦な領域100に接線方向に混じり合う、実質的に凸状の表面を含んでよい。更に、移行領域94は、実質的に平坦な領域98を越えて(即ち、高さ方向Zにおいて)突出しない。換言すれば、移行領域94は、実質的に平坦な領域98から第2の層52に向かって後方に延びてよい。移行領域94は、高さ方向Zにおいて実質的に平坦な領域98から離れる方向に少なくとも部分的に延びてよい。
図6において最良に見ることができるように、移行領域94は、底半径Rtbを含んでよい。一例として、底半径Rtbは、約1.0mm〜約5.0mmの範囲内、好ましくは、約2.0mm〜約4.0mmの範囲内、より具体的には、約2.7mm〜約3.3mmの範囲内にあってよい。更に、少なくとも1つの縁半径を包含してよい先端丸み116がもたらされてよい。具体的には、先端丸み116は、第1の縁丸みRt1と、第2の縁丸みRt2とを含んでよい。一例として、第1の縁丸みRt1は、約0.10mm〜約0.50mmの範囲内、好ましくは、約0.15mm〜約0.40mmの範囲内、より好ましくは、約0.20mm〜約0.30mmの範囲内にあってよい。一例として、第2の縁丸みRt2は、約0.03mm〜約0.20mmの範囲内、好ましくは、約0.05mm〜約0.15mmの範囲内、より好ましくは、約0.07mm〜約0.10mmの範囲内にあってよい。底半径Rtb、第1の縁丸みRt1、及び第2の縁丸みRt2は、互いに接線方向に混じり合ってよい。しかしながら、代替的に又は追加的に、それぞれの半径に接線方向に接続されてもよいそれぞれの直線部分が、それらの間に設けられてよい。底半径Rtbは、実質的に平坦な領域98に、接線方向に混じり合ってよい。第2の縁丸みRt2は、実質的に平坦な領域100に、接線方向に混じり合ってよい。
しかしながら、図7a及び8において最良に見ることができるように、移行領域94は、底半径Rtbと置換し或いは底半径Rtbを補完してよい傾斜区画124を備えてもよい。傾斜区画124は、長手方向X及び横断方向Yと実質的に平行な水平平面に対する面取り角α(アルファ)を含んでよく、面取り角αは、約25°〜35°の範囲内にあってよい。傾斜区画124は、実質的に平坦な領域98に、接線方向に混じり合うのが好ましい。傾斜区画124は、先端丸み116に、接線方向に混じり合うのがより一層好ましい。図4において見ることができるように(線VII−VIIを参照のこと)、図7aは、歯空間42を包含するブレードセット20の部分断面図を示している。
換言すれば、移行領域94は、底半径Rtbと傾斜区画124との組み合わせを含んでもよい。換言すれば、底半径Rtbは、実質的に平坦な領域98と面取り角αを含む傾斜区画124との間の接線方向移行部としての機能を果たしてよい。その長手方向の端に面する端で、傾斜区画124は、例えば、更に上で記載した第1の縁丸みRt1及び第2の縁丸みRt2によって定められてよい先端丸み116に、接線方向に混じり合ってよい。
図11及び図4を更に参照して、可動ブレード24の配置を更に詳述する。可動ブレード24も少なくとも1つの前縁を備えてよい。図4及び11に示すブレードセット20の例示的な実施態様によって示されるように、可動ブレード24は、第1の前縁106と、第2の前縁108とを含んでよい。前縁106,108の各々は、複数の歯110を備えてよい。可動ブレード24と静止ブレード22との間の相対的な切断動作を可能にするために適合されるブレードセット20の幾つかの実施態様では、1つだけの静止ブレード前縁32及びそれぞれの単一の可動ブレード前縁106が設けられてよい。しかしながら、多くの用途のためには、静止ブレード22にある2つの前縁32,34及び可動ブレード24にある2つの対応する前縁106,108を包含するブレードセット20の構成が、特に有益であることがある。何故ならば、このようにして、切断器具10はより可撓になることがあり、一層更なる切断動作、例えば、切断性能を向上させることがある移動方向28に沿う皮膚での前後動作を許容することがあるからである。換言すれば、図2−13に例示するブレードセット20の実施態様は、一般的には、ブレード22,24の1つだけの長手方向端にある単一の切断縁を含む片側配置、又はそれぞれの前縁32,34及び106,108によって相互に定められる2つの概ね対向する切断縁を含む両側配置を包含してよい。
図12及び13を参照して、静止ブレード22の歯40及び可動ブレード24の歯110の関連する寸法を記載する。図12は、ブレードセット20の歯付き部分の部分的に拡大された頂面図を例示しているのに対し、図13は、隠された縁を破線によって示すことによって、図12に示す図を更に詳説している。静止ブレード22の歯40は、ピッチ寸法pに配置されている。一例として、ピッチpは、約0.4mm〜約1.0mmの範囲内、好ましくは、約0.5mm〜約0.8mmの範囲内、より好ましくは、約0.6mm〜約0.7mmの範囲内にあってよい。歯40は、側方延伸wtsを更に含む。一例として、側方延伸wtsは、約0.25mm〜0.60mmの範囲内、好ましくは、約0.30mm〜約0.50mmの範囲内、より好ましくは、約0.35mm〜約0.45mmの範囲内にあってよい。静止ブレードの歯空間42は、側方延伸wssを含む。一例として、側方延伸wssは、約0.15mm〜0.40mmの範囲内、好ましくは、約0.20mm〜約0.33mmの範囲内、より好ましくは、約0.25mm〜0.28mmの範囲内にあってよい。歯40は、それらの先端102とそれぞれの歯ベース104との間の長手方向延伸ltsを更に含む。一例として、長手方向延伸ltsは、約0.6mm〜2.5mmの範囲内、具体的には、約1.0mm〜2.0mmの範囲内、より具体的には、約1.5mm〜2.0mmの範囲内にあってよい。
相応して、可動ブレード24の歯110は、長手方向寸法ltmと、(平均)側方歯延伸wtmと、(平均)側方歯空間延伸wsmとを含んでよい。一例として、長手方向延伸ltmは、約0.15mm〜2.0mmの範囲内、好ましくは、約0.5mm〜約1.0mmの範囲内、より好ましくは、約0.5mm〜0.7mmの範囲内にあってよい。更に、静止ブレード22の歯40の先端102と可動ブレード24の歯110の先端112との間に、長手方向オフセット寸法lotが定められる。一例として、長手方向オフセット寸法lotは、約0.3mm〜2.0mmの範囲内、好ましくは、約0.7mm〜約1.2mmの範囲内、より好ましくは、約0.8mm〜1.0mmの範囲内にあってよい。図13に示すような頂面図において見ることができるように、静止ブレード22の歯40の先端102は、テーパ角β(ベータ)を含んでよい。先端102の端で、テーパ角βのそれぞれの脚の間に、側方歯先端幅wttを含む鈍ら先端部分が設けられてよい。幾つかの実施態様において、先端102のテーパ角βは、約30°〜50°の範囲内、より好ましくは、約35°〜45°の範囲内、より一層好ましくは、約38°〜42°の範囲内にあってよい。歯先端102の側方幅は、約0.12mm〜0.20mmの範囲内、好ましくは、約0.14mm〜0.18mmの範囲内にあってよい。
図5及び6に戻って、ブレードセット20のセグメント化された構造化された形状の更なる有益な特徴を例示し且つより詳細に記載する。可動ブレード24の歯110及び静止ブレード22の歯40が整列させられる(図4の線V−Vを参照のこと)、図6において最良に見ることができるように、明確な隙間部分118が、静止ブレード充填部58の内向きに面する端面114と可動ブレード24の歯110の先端112との間に設けられる。図13も参照のこと。隙間部分118は、隙間長手方向寸法lclと、隙間高さ寸法tclとを含む。隙間長手方向寸法lcl及び隙間高さ寸法tclは、少なくとも高い確率で、毛が隙間部分118に進入するのを防止するよう適切に定められる。例えば、単一の毛が可動ブレード24の歯110の先端112と静止ブレード充填部58の端面114との間の間隙に容易に進入するのを可能にするよう、十分な空間が提供されるならば、そのような毛はそこに詰まらされ(blocked)或いは閉じ込められる(jammed)かもしれない。これは切断性能を減じることがある。更に、詰まらされる毛は、切断されるよりもむしろ、引き千切られる可能性が高い。これはしばしば不快又は苦痛と感じられ、皮膚を刺激することがある。従って、隙間部分118によってもたらされる(長手方向及び側方)空間は、切断されるべき毛の予期される直径よりも小さいのが、特に好ましい。このようにして、隙間空間118内に進入する毛によって引き起こされる閉塞の危険性を有意に減少させ得る。隙間長手方向寸法lcl及び隙間高さ寸法tclのうちの少なくとも一方が、予期されるべき毛の直径よりも小さいことが、多くの場合に十分であることがある。一例として、長手方向寸法lclは、0.5mm未満、好ましくは、0.2mm未満、より好ましくは、0.1mm未満であってよい。一例として、長手寸法lclに対して垂直な高さ寸法tclは、約0.05mm〜0.5mmの範囲内、好ましくは、0.05mm〜0.2mmの範囲内であってよい。
隙間部分118は、可動ブレード24の歯110の先端112に隣接する後方部分120と静止ブレード充填領域58の端面114にある前方部分122とで構成されてよい。隙間部分118を示す図7aにおいて提供される例示の詳細図である図7bにおいて最良に見ることができるように、隙間部分118の前方部分122は、少なくとも1つの移行半径rcl1,rcl2を含んでよい。この実施態様において、半径rcl1は、中間層54と第1の層50とを接続してよい。半径rcl2は、中間層54と第2の層52とを接続してよい。一例として、半径rcl1及びrcl2は、約0.025mm〜約0.25mmの範囲内、好ましくは、約0.025mm〜約0.1mmの範囲内であってよい。
図5及び6に例示する実施態様に戻ると、このようにして隙間部分118の長手寸法lcl及び高さ寸法tclは広範囲において選択可能であるので、静止ブレード22を形成する層状の積重ね56の層状の構造が特に有益であり得ることが解明される。静止ブレード22を層状の積重ね56として、或いは、より一般的には、セグメント化された積重ねとして提供することによって、従来技術のブレードセット構造を提供するときには達成され得ない厳格な公差が達成されることがある。図6において更に見ることができるように、静止ブレード22の前縁32,34にある充填領域58は、長手方向延伸lflを含んでよい。一例として、長手方向延伸lflは、約0.6mm〜1.2mmの範囲内、好ましくは、約0.75mm〜0.9mmの範囲内、より好ましくは、約0.8mm〜約0.85mmの範囲内にあってよい。層状の積重ね56の層50,52,54の各々を幾何学的特性に対して広くカスタマイズし得るので、従来技術のブレードセット構造アプローチを用いるときに達成し得ない方法において静止ブレード22を生成し得る。
隙間高さ寸法tclは、基本的には、中間層54の高さ寸法tに対応する。厳密な公差を更に有して、中間層54の高さtを正確に定め且つ選択し得るので、少なくとも高さ方向Zにおいて、静止ブレード22のガイドスロット76内の可動ブレード24の隙間嵌め噛合(clearance fit mating)さえも達成されることがある。ガタガタ(過剰に緩い適合)又は目詰まり(過剰に緩みのない適合)のない滑らかな運転のために、可動ブレード24がガイドスロット76内で適切に案内されるように、少なくとも、ガイドスロット76内で案内される可動ブレード24の領域における、中間層54の高さ寸法t及び可動ブレード24の高さ寸法tによって定められる隙間高さ寸法tclを、狭い設計公差で精密に定め得る。結果として得られるアセンブリ隙間高さ寸法trclが図6に示されており、基本的には、ガイドスロット76の隙間高さ寸法tcl及び可動ブレード24の高さ寸法tによって定められる。一例として、隙間高さ寸法trclは、約0.003mm〜約0.050mmの範囲内、好ましくは、約0.005mm〜約0.030mmの範囲内にあってよい。
図4、11及び16a−16cにおいて最良に見ることができるように、中間層54における切欠き部分68は、側方方向Y(又は接線方向t)に沿って動かされるときに可動ブレード24を案内する内側ガイド部分126を更に定めてよい。内側ガイド部分126はタブ又はストリップ(細片)として形成されてよい。内側ガイド部分126は、基本的には、静止ブレード22の長手中央部分に配置されてよい。側方開口78に隣接する内側ガイド部分126の端に、テーパ部分128を設けてよい。図9及び10も参照のこと。テーパ部分128は、可動ブレード24のための取付け又は挿入ステップを容易化することがある。
図11を特に参照して、本開示に従った例示的な実施態様の可動ブレード24の構造を更に記載し且つ詳述する。頂面図において見られるとき(図4を参照のこと)、可動ブレード24は、基本的には、第1の前縁106と関連付けられる第1のアーム部分132と、第2の前縁108と関連付けられる第2のアーム部分134と、第1のアーム部分132と第2のアーム部分134とを接続するコネクタ部分とを含む、U形状であってよい。一例として、コネクタ部分136は、可動ブレード24の側方端に設けられてよく、静止ブレード22内に取り付けられるとき、静止ブレード22の側方開口78の近傍に配置される。換言すれば、第1のアーム部分132及び第2のアーム部分134は、中間層54における内側ガイド部分126の長手方向延伸に適合される長手方向Xにおけるある距離で平行に配置されてよい。可動ブレード24を案内するために、内側ガイド部分126は、第1の側方に延びるガイド表面140と、第2の側方に延びるガイド表面142とを含んでよい。図4を参照のこと。相応して、可動ブレード24は、そのそれぞれのアーム部分132,134に、それぞれの内向きに面する接触部分146,148を含んでよい。
幾つかの実施態様において、可動ブレード24の少なくとも1つのアーム部分132,134に配置される少なくとも1つのガイド部分146,148は、具体的には少なくとも1つの案内タブ150,152を備える、少なくとも1つの接触要素150,152を備えてよい。一例として、(部分的に隠されたモードにおいて)図4に示す可動ブレード24は、第1のアーム部分132にある第1の接触部分146に2つの案内タブ150を含んでよい。可動ブレード24は、その第2のアーム部分134の第2の接触部分148に2つの案内タブ152を更に含んでよい。内側ガイド部分126の側方に延びるガイド表面140,142は、長手方向延伸lgpだけ離間させられてよい。相応して、少なくとも1つの第1の接触要素150(又は案内タブ)及び少なくとも1つの第2の接触要素152(又は案内タブ)は、長手方向隙間寸法lgtだけ離間させられてよい。案内タブ150,152の長手方向隙間寸法lgtは、内側ガイド部分126の長手方向延伸lgpよりも僅かに大きいように選択されるのが好ましい。このようにして、滑らかな相対的な切断動作を可能にする可動ブレード24のための明確な隙間嵌め案内を達成してよい。一例として、結果として得られる、長手方向延伸lgp及び長手方向隙間寸法lgtによって定められる隙間長手方向寸法は、約0.003mm〜約0.050mmの範囲内、好ましくは、約0.005mm〜約0.030mmの範囲内にあってよい。幾つかの実施態様では、静止ブレード22におけるガイドスロット76が、長手方向寸法Xにおける並びに高さ(又は垂直)寸法Zにおける可動ブレード24の形態係止案内(form-locked guidance)をもたらし、それにより、側方方向Yに沿う滑らかな運転を可能にすることが特に好適である。言うまでもないが、上述の有益な原理は、図14、15a及び15bに示すブレードセット20aの円形の、或いは、より一般的には、湾曲した実施態様に容易に移転されてよい。
図15a及び15bを特に参照して、(円形)ブレードセット20aの静止ブレード22を更に詳述する。図15bにおいて提供される断面図には線影が示されており、線影は静止ブレード22が一体部品として形成されてよいことを示している。しかしながら、静止ブレード22は、第1の壁部分44と、第2の壁部分46と、それぞれの可動ブレードのための案内スロット76を相互に定める中間壁部分48とを含んでもよい。この関係において、静止ブレード22aは、(線形)ブレードセット20及びそのそれぞれの静止ブレード22の幾つかの有益な実施態様の上述の原理に従った層状の構造を含んでもよいことが更に記されなければならない。結果的に、第1の壁部分44、第2の壁部分46及び中間壁部分48の各々は、それぞれの壁セグメント又は層によって形成されてよい。上述のように、長手方向のような用語は、円形実施態様との関係において、径方向と考えられてよい。更に、側方又は横断のような用語は、円形実施態様との関係において、接線方向又は円周方向と考えられてよい。
図16a−16fを参照し、図17を更に参照して、本開示の幾つかの特徴に従ったブレードセット20の静止ブレード22のための例示的な製造方法及び製造システムを例示し且つ更に詳述する。図16aにおいて見ることができるように、第1の層50、第2の層52及び中間層54、それらのうちの少なくとも1つは、ストリップ材料(細片材料)の形態において提供されてよい。第1の層50は第1のストリップ194から得られてよい。第2の層52は第2のストリップ196から得られてよい。中間層54は中間ストリップ198から得られてよい。これに関して、図18を更に参照する。図16aにおいて既に示したように、ストリップ194,196,198のうちの少なくとも一部は、事前機械加工されてよく或いは事前処理されてよい。図16aに例示する準備段階において、切欠き部分68が中間層54を定める中間ストリップ198において処理されてよい。切欠き部分68は、実質的にU形状の形態を含んでよい。異なる形状も同様に想起されてよい。具体的には、切欠き部分68は、第1の脚158と、第2の脚160と、第1の脚158と第2の脚160とを接続する移行部分162とを含んでよい。第1の脚158、第2の脚160及び移行部分162は、中間層54における内側ガイド部分126を定める。
同様に、第2のストリップ196から形成される第2の層52も、切欠き部分166を備えてよい。例えば、切欠き部分166は、実質的にU形状の形態を含んでよい。異なる形状も同様に想起されてよい。切欠き部分166は、第1の脚168と、第2の脚170と、第1の脚168と第2の脚170とを接続する移行部分172とを含んでよい。第1の脚168、第2の脚170及び移行部分172は、それらの間に案内タブ174を定めてよい。一般的には、その実際の形状及び大きさに拘わらず、切欠き部分166は、静止ブレード22における開口と考えられてよく、駆動係合部材26(この関係において図3を参照のこと)は、開口を通じて、静止ブレード22に対する相対的な切断動作のために可動ブレード24と接触し且つ可動ブレード24を駆動させる。結果的に、毛切断器具10に適合されるとき、第2の層52にある切欠き部分166は、操作中に、ハウジング12に面し且つ皮膚から見て外方に向いてよい。
図16aにおいて更に見ることができるように、少なくとも第1の層50、好ましくは、各層50,52,54は、実質的に平坦な又は平面的な形状を含んでよい。ストリップ194,196,198の各々は、金属ストリップとして、具体的には、ステンレス鋼のストリップとして提供されてよい。しかしながら、幾つかの実施態様において、第2の層52及び中間層54の少なくとも一方は、異なる材料から、例えば、非金属材料から形成されてよい。よって、一般的には、毛切断機能は、可動ブレード24のレベルにあるそれぞれの切断縁と協働する第1の層50(又は第1の壁部分44)の切断縁によって、静止ブレード22のレベルで遂行される。従って、少なくとも第1の層50は、金属材料から、特に、ステンレス鋼から形成されるのが好ましいことが多い。層50,52,54の各々は、シート材料として提供されてよい。シート材料は、それぞれのシートメタルリール(板金リール)から、或いは一般的には、シートメタルブランク(板金ブランク)から供給されてよい。
図16bにおいて見ることができるように、第1の層50、第2の層52及び中間層54は、相互接続される準備において相互に整列させられてよい。具体的には、それぞれの層は、ボンディング(bonding)によって、或いは、より好ましくは、溶接によって、固定的に接続されてよい。結果として得られる結合ストリップ(bonded strip)は、図16bに参照番号208によって示されている。それぞれの層を溶接することは、具体的には、レーザ溶接を含んでよい。層50,52,54は、それらの前縁(図16b中の参照番号210)で結合されてよい。更に、幾つかの実施態様において、層50,52,54は、それらの長手方向中心部分で結合されてよく、内側ガイド部分126及びガイドストリップ174は存在する(参照番号212)。溶接は、連続的な溶接及び/又はスポット溶接の形成を包含してよい。
図16cにおいて見ることができるように、図16bに例示する相互接続又はボンディングステップに続いて、分離ステップが続いてよく、分離ステップでは、層状の積重ね56が結合ストリップから分離され或いは切り離される。切欠き部分68及び/又は166の少なくとも小さな側方部分が結果として得られる層状の積重ね56から切り離されるように結合ストリップ208を切断するときには、側方開口78が形成されてよく、ガイドスロット76は、側方開口78を通じてアクセス可能であってよい。切断又は分離作業は、層状の積重ね56の基本的に長方形の輪郭216を更に定めてよい。
図16dに例示する更なる段階で、層状の積重ね56の少なくとも1つの前縁94が処理されてよく、それは、具体的には、少なくとも1つの移行領域94を定め或いは形成するよう、材料除去処理を包含してよい(図5、6及び7aも参照のこと)。図16dにおいて見ることができるように、層状の積重ね56の前縁32は、歯処理後に歯にも存在する実質的にU形状の形態を含んでよい。具体的には、第1の歯脚178、第2の歯脚180及びコネクタ領域182が定められるよう、ガイドスロット76は、前縁32内に少なくとも部分的に長手方向に延びてよい。第1の歯脚178は、第1の壁部分44(又は第1の層50)によって主に定められてよい。第2の歯脚180は、主に第2の壁部分46(又は第2の層52)から主に形成されてよい。接続領域182は、中間壁部分48(又は中間層54)から主に形成されてよい。前縁94を処理することは、材料除去プロセス、具体的には、電気化学的研磨(electro-chemical machining)を包含してよい。
更なる製造段階で、層状の積重ね56は、少なくとも1つの前縁42で、歯40とそれぞれの歯空間42とが更に設けられてよい。歯機械加工は、複数のスロットを形成する材料除去プロセスを包含してよく、複数のスロットは、歯空間を定めてよく、それらの間に複数の歯40を更に定める。歯機械加工は、切断作業を包含してよい。具体的には、歯機械加工は、ワイヤ浸食(wire eroding)を包含してよい。図16eにおいて更に見ることができるように、中間製造段階で、歯40は鋭利な移行縁218を含んでよく、歯の側方表面222及び接触表面224は移行縁218で接続される。
図16eに例示する段階に後続する図16fに示す更なる製造段階で、歯付き層状の積重ね56は、更に機械加工され、或いは、より一般的には、処理されてよい。具体的には、歯40の形成後に存在してよい鋭利な縁218は丸められてよい。結果的に、歯側方縁半径Rtleを有する丸められた縁220が形成されてよい。丸めることは、材料除去処理、具体的には、電気化学的研磨を包含してよい。この点に関して、図8を更に参照のこと。一例として、腕脚下縁移行の半径Rtleは、約0.05mm〜0.07mmの範囲内、特に、約0.053mm〜0.063mmの範囲内にあってよい。
図16a−16fに関して述べるに値することは、それらの順序及びそれぞれの製造段階の順序は、固定的な製造順序を必ずしも包含せず且つ規定しないことである。例えば、図16d及び16eに例示する製造段階はシフトさせられてよい、或いは、より具体的には、入れ替えられてよい。更に、製造方法の幾つかの実施態様において、移行領域を形成するステップ及び歯付き形状を形成するステップは、同時に、或いは、少なくとも一時的に重なり合って遂行されてさえよい。
図17は、本開示の幾つかの特徴に従った静止ブレード22を製造する製造システム214を例示している。具体的には、図16b−16fに例示する初期段階及び中間段階の少なくとも一部は、製造システム214を用いて遂行され或いは処理されてよい。
第1の層50、第2の層52及び中間層54を形成するそれぞれのストリップ材料194,196,198が、それぞれのスプール200,202,204から供給されてよい。第1のストリップ194は、第1のリール200から供給されてよい。第2のストリップ196は、第2のリール202から供給されてよい。中間ストリップ198は、中間リール204から提供されてよい。送り方向が、参照番号226によって図17に示されている。幾つかの実施態様において、リール202及び204は、第2の層52及び中間層54のためのそれぞれの切欠き部分68及び166を既に含んでいてよい。充填表面、即ち、それぞれの切欠きのない表面を含む、第2のストリップ196及び中間ストリップ198のためのリール材料を提供することも、更に想起されてよい。この場合、製造システム214は、ストリップ196,198にそれぞれの切欠き68,166を形成するために、少なくとも1つの切断又はスタンピングユニットを更に含んでよい。
図17に例示する実施態様によれば、リール202,204は、事前製造された或いは事前処理されたストリップ196,198を含んでよい。それぞれの第1の層50、第2の層52及び中間層54を形成するストリップ材料194,196,198は、ボンディング装置228に供給され或いは送られてよい。一般的には、ボンディング装置228を相互接続装置又は固定装置と呼んでもよい。ボンディング装置228で、ストリップ194,196,198のそれぞれの部分は受け取られ、支持され、そして、整列させられてよい。この点において、事前処理された或いは事前機械加工されたストリップ194,196,198の頂面図を示す図18を更に参照のこと。この関係において、ストリップ194,196,198は、必ずしもリール200,202,204から提供される必要がないことを記す。むしろ、平坦な製品、例えば、シート又はブランクが用いられてよい。ストリップ194,196,198の一部又は各々は、それぞれの対応する整列要素242,244を備えてよい。整列要素242,244は、長手方向X及び側方又は横断方向Yにおいて、ストリップ194,196,198のそれぞれの部分の間の相互の位置的な整列をもたらしてよい。一例として、ストリップ194,196,198における第1の整列要素242は、長手方向及び横断(又は側方)方向の両方における整列をもたらしてよい。更に、ストリップ194,196,198における整列要素244は、横断(又は側方)方向における整列を概ねもたらしてよい。このようにして、ストリップ194,196,198の位置的な重畳決定(over-determination)を防止し得る。幾つかの実施態様において、整列要素242は円筒形の孔として成形されてよい。対照的に、整列要素244は細長い孔として成形されてよい。ボンディング又は相互接続装置228内で十分に整列させられ且つ積み重ねられることで、それぞれのストリップ194,196,198は、固定的に相互接続され、好ましくは、結合され、より好ましくは、溶接され、それにより、結合ストリップ208を形成する。この関係において、図16bも参照のこと。
製造システム214は、分離装置230、具体的には、切断装置又はスタンピング装置230を更に含んでよい。分離装置230を用いて、ボンディング装置228によって提供され且つ分離装置230に送られる結合ストリップ208のそれぞれの部分は切り離されよい(或いは切り取られてよい)。この関係において図18を再び参照すると、結合ストリップ208の分離されるべき部分は、横断全長寸法ltroを有してよい。結合ストリップ208のそれぞれの分離されるべき部分の間に介装される整列要素242,244の各々は、長さ浪費寸法lwa1及び長さ浪費寸法lwa2を含む長さを含む部分にそれぞれ配置されてよい。換言すれば、横断全長寸法ltroを有する複数の層状の積重ね56を得るために結合ストリップ208のそれぞれの部分を切断するとき、それぞれの長さ浪費寸法lwa1及びlwa2によって図18に示す切取り部分又は浪費部分も結合ストリップ208から切り離し得る(或いは切り取り得る)。単に例示的な目的のために、結合層208及び層状の積重ね56を離間させられた分解図において図18に示していることを述べなければならない。ストリップ194,196,198が、好ましくは、同じ長手方向延伸lloを有してよいことは、更に述べるに値する。
図17を更に参照すると、製造システム214は、歯形状形成装置232(tooth shape forming device)、具体的には、ワイヤ浸食装置232を更に含んでよい。装置232は複数の層状の積重ね56を同時に含む積重ね238を処理するように構成されるのが特に好ましい。歯形状形成装置232において、基本的に長手方向に延びるスロットが層状の積重ね56のそれぞれの前縁32,34で生成されてよい。図16eも参照のこと。
製造システム214は、処理装置又は機械加工装置334、具体的には、そこに提供され且つ供給される層状の積重ね56を電気化学処理し或いは機械加工し得る装置を更に含んでよい。そうするときには、層状の積重ね56に鋭利な縁を適用するよう、面取り処理及び/又は丸め処理を適用してよい。図16fも参照のこと。幾つかの実施態様において、処理装置234は、層状の積重ね56で少なくとも1つの移行領域94を更に形成し或いは機械加工し得てよいことが、更に記されなければならない。図16dも参照のこと。代替的に、製造システム214は、更なる別個の処理装置又は機械加工装置、具体的には、電気化学的研磨し得る装置を含んでよい。そのような装置は、例えば、分離装置230と歯形態形装置232(tooth form shaping device)との間に介装されてよく、層状の積重ね56の歯40の形成又は生成前に少なくとも1つの移行領域94を形成し得てよい。異なる製造段階で少なくとも1つの移行領域94を形成するために並びに歯40を丸め又は面取るために基本的に同じ処理装置又は機械加工装置234を利用することも想起されてよい。
図19及び20を参照して、本開示の幾つかの特徴に従った静止ブレードを製造する方法及びブレードセットを製造する方法の例示的な実施態様の幾つかのステップを例示し且つ更に記載する。図19は、ブレードセットの静止ブレードを製造する方法を図式的に例示している。一般的には、任意的なステップを破線ブロックによって図19に示している。初めに、ステップ300,304,308で、第1の層、第2の層及び中間層を形成するそれぞれのストリップを提供し或いは供給してよい。ステップ304,308に先行して、更なる任意的なステップが起こってよい。ステップ302,306は、それぞれの第2のストリップ及び中間ストリップにおいてそれぞれの切欠き部分を形成することを含んでよく、第2の層は第2のストリップから形成されてよく、中間層は中間ストリップから形成されてよい。しかしながら、代替的に、事前処理された切断ストリップが供給されてよい場合には、ステップ302,306を省略してよい。任意的な整列ステップ310が、ステップ300,304,308に続いてよい。整列ステップを分離ステップ310と考えてよいが、代替的に、緊密に互いに積み重なるそれぞれのストリップの配置に関する後続のステップ312に含めてもよい。ステップ312は、第1のストリップと第2のストリップとの間の中間ストリップの配置を更に包含してよい。整列ステップ310は、それぞれのストリップ部分の長手方向の及び/又は側方(又は横断方向)の整列を包含してよい。ステップ312の下流に、それぞれのストリップを固定的に相互接続させる接続ステップ314が続いてよい。具体的には、ステップ314は、ボンディングステップ、好ましくは、溶接ステップを包含してよい。このようにして、結合ストリップ、具体的には、結合させられた層状のストリップを形成してよい。
更なる後続の任意的なステップ316において、それぞれの積重ね部分を結合ストリップから分離してよい。これは、結合ストリップが、或いは、より正確には、それぞれの層を形成する最初のストリップが、複数の層状の積重ねセグメントがそこから形成されてよいように成形され或いは寸法取られる場合に特に当て嵌まることがある。例えば、第1のストリップ、第2のストリップ及び中間ストリップの各々は、細長いシートメタル材料として、具体的には、リール材料として提供されてよい。このようにして、単一のストリップに基づいて多数の層状の積重ねセグメントを形成してよい。しかしながら、幾つかの実施態様において、形成されるべき層状の積重ねの結果として得られる全体的な形状に既に適合させられたストリップ部分をステップ300,304,308で提供してもよい。この場合には、分離ステップ316を省略してよい。ステップ310でのストリップの整列がストリップ内に設けられる別個の整列要素の考慮の下で遂行される場合には、分離ステップ316で、それぞれの整列部分を切り取り或いは切り離してよい。
幾つかの実施態様では、全体的な先端機械加工及び/又は先端円滑化処理318が続いてよい。ステップ318で、層状の積重ねの少なくとも1つの前縁に少なくとも1つの移行領域を形成し或いは処理してよい。ステップ318は、面取り処理及び/又は丸め処理を特に含んでよい。この目的を達成するために、ステップ318を電気化学的研磨プロセスとして構成してよい。更なるステップ320を提供してよく、それは任意的なステップ318の下流(或いは、代替的に、上流)で起こってよい。ステップ320は、歯形成ステップ、或いは、より明示的には、歯切断ステップと考えられてよい。例えば、ステップ320は、複数のスロット又は歯空間を少なくとも1つの前縁に創り出すために、層状の積重ねの少なくとも1つの前縁での切断作業を包含してよい。ステップ320は、例えば、ワイヤ浸食切断作業を利用し得る。ステップ320において歯及び歯空間を形成するときには、歯にある概ね鋭利な縁を生成してよい。結果的に、材料を除去する歯機械加工作業を包含してよい更なるステップ322が続いてよい。具体的には、ステップ322は、鋭利な歯縁での丸め作業又は面取り作業を含んでよい。少なくとも1つの切欠き部分が中間層を形成する中間ストリップ内に存在してよいので、層を配置し、接続し且つ機械加工することは、同時に、可動ブレードを収容してよい層状の積重ね内のガイドスロットも生成してよい。ステップ322の終わりに、層状の構造を包含する毛切断器具のための静止ブレードをもたらしてよい。
換言すれば、より一般的には、本開示の他の特徴は、毛切断器具10のためのブレードセット20の静止ブレード22を製造する方法に向けられてよく、当該方法は、以下のステップ、即ち、第1の壁セグメント50、第2の壁セグメント52、及び中間壁セグメント54を提供するステップであって、少なくとも第1の壁セグメント50は、実質的に平坦な全体的な形状を含み、中間壁セグメントに少なくとも1つの切欠き部分68を形成するステップと、第1の壁セグメント50と第2の壁セグメント52との間に中間壁セグメント54を配置するステップと、第1の壁セグメント50、第2の壁セグメント52、及び中間壁セグメント54を固定的に相互接続し、具体的には、結合(ボンディング)し、それにより、第1の壁セグメント50及び第2の壁セグメント52がそれらの間に配置される中間壁セグメント54内の少なくとも1つの切欠きを少なくとも部分的に覆うよう、セグメント化された積重ね56を形成するステップとを含み、第1の壁セグメント50、第2の壁セグメント52、及び中間壁セグメント54は、実質的に均等な全体的な寸法を含み、第1の壁セグメント50、第2の壁セグメント52、及び中間壁セグメント54を相互接続するステップは、更に、以下のステップ、即ち、セグメント化された積重ね56の長手方向端に、少なくとも1つの前縁32,34を形成するステップであって、第1の壁セグメント50、第2の壁セグメント52、及び中間壁セグメント54は、一緒に接続されるステップと、可動ブレード24のためのガイドスロット76を形成するステップであって、ガイドスロット76は、中間壁セグメント54、第1の壁セグメント50及び第2の壁セグメント52における少なくとも1つの切欠き部分68によって定められるステップと、セグメント化された積重ね56の少なくとも1つの前縁32,34に、それぞれのスロットと交互する複数の相互に離間した突起36を形成し、それにより、複数の歯40とそれぞれの歯空間42とを定めるステップとを含む。壁セグメント50,52,54は、それぞれの層によって形成されてよい。
図20を今や参照して、毛切断器具のためのブレードセットを製造する方法の例示的な実施態様を提示する。当該方法は、前述の製造方法の幾つかの特徴に従って製造される静止ブレードを供給してよいステップ330を含んでよい。静止ブレードは、静止ブレードのガイドスロットにアクセス可能な開口、特に側方開口を含むのが好ましい。更なるステップ322で、少なくとも1つの歯付き前縁を含むそれぞれの可動ブレード24を供給してよい。静止ブレードのガイドスロット内に可動ブレード24を挿入する組立てステップ334が続いてよい。具体的には、可動ブレードは静止ブレードの横断方向(側方)端で側方開口を通過させられるのが好ましい。
強調されることは、上記で導入し且つ説明した製造方法が、本開示の幾つかの有益な特徴に従って成形されるブレードセットの実施態様を製造する唯一の着想可能なアプローチであると解釈されてはならないことである。具体的には、ブレードセットの構造的機能(structural features)がこの開示中で解明され且つ説明される場合、これらの構造的機能は、特定の製造方法に必ずしも関係しない。静止ブレードを製造するための幾つかの製造方法が想起されてよい。構造的機能の既述が上述の製造方法に言及するときにはいつでも、これは理解のための例示的な追加的情報として解釈されるべきであり、本開示を開示した製造ステップに限定するよう解釈されるべきではない。
更に強調されることは、「第1の層」、「第2の層」及び「中間層」のような用語が、静止ブレードの構造に関してここで用いられる場合にはいつでも、これらはそれぞれ、本開示の範囲から逸脱せずに、「第1の壁部分」、「第2の壁部分」及び「中間壁部分」によって直ちに置換されてよいことである。「第1の層」、「第2の層」及び「中間層」並びに「層状の積重ね」という用語は、本開示を、製造プロセス中に相互接続される前に互いに実際に(物理的に)別個であるスライス状の(例えば、シートメタルの)副部品で実際に構成される静止ブレードの実施態様にのみ限定するように解釈されてはならない。
言うまでもなく、本開示に従ったブレードセット製造方法の実施態様において、ここに記載するステップのうちの幾つかを変更された順序において或いは同時にさえも実行し得る。更に、本発明の範囲から逸脱せずに、一部のステップを省略し得る。
部分的に添付の図面を参照して本開示の例示的な実施態様を上述したが、本発明はこれらの実施態様に限定されないことが理解されるべきである。請求する発明を実施する当業者は、図面、本開示、及び付属の請求項の研究から、開示の実施態様に対する変更を理解し且つ行い得る。この明細書を通じた「1つの実施態様」又は「(ある)実施態様」への言及は。その実施態様との関係において記載される特定の構成(feature)、構造(structure)又は特徴(characteristic)が、本開示に従った静止ブレード、ブレードセット等の、少なくとも1つの実施態様に含まれることを意味する。よって、この明細書を通じた様々な場所における「1つの実施態様において」又は「(ある)実施態様において」という成句の出現は、必ずしも全てが同じ実施態様に言及していない。更に、1つ又はそれよりも多くの実施態様の特定の構成、構造、又は特徴を任意の適切な方法において組み合わせて、明示的に記載されていない新たな実施態様を形成してよい。
請求項において、「含む」という用語は他の要素又はステップを排除せず、単数形の表現は複数形を排除しない。単一の要素又は他のユニットが請求項において引用される幾つかの品目の機能(functions)を充足してよい。特定の手段が相互に異なる独立項において引用されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に用い得ないことを示さない。
請求項における如何なる参照記号も範囲を限定するものとして解釈されてならない。

Claims (15)

  1. 毛を切断する動作方向において毛を通じて動かされるように配置される、毛切断器具のためのブレードセットであって、
    − 静止ブレードと、
    − 可動ブレードとを含み、
    前記静止ブレードは、動作中に皮膚に面する壁部分としての機能を果たすように配置される第1の壁部分と、第2の壁部分とを含み、各壁部分は、
    − 第1の表面と、
    − 該第1の表面から見て外方に向く第2の表面と、
    − それぞれの先端を備える複数の相互に離間する突起を含む少なくとも1つの歯付き前縁とを定め、
    該歯付き前縁は、動作中に取られる前記動作方向に対する横断方向において少なくとも部分的に延び、前記相互に離間する突起は、前記横断方向に対するほぼ垂直な長手方向において少なくとも部分的に前方に延び、
    前記第1の壁部分の前記第1の表面及び前記第2の壁部分の前記第1の表面は、少なくともそれらの前縁で、互いに面し合い、
    充填領域において、前記第1及び第2の壁部分の前記前縁に沿う対向する突起が、それらの先端で相互に接続されて、複数の歯を形成し、
    前記可動ブレードは、少なくとも1つの歯付き前縁を含み、前記可動ブレードは、前記静止ブレードによって定められるガイドスロット内に可動に配置され、
    ハウジング領域において、前記第1の壁部分の前記第1の表面及び前記第2の壁部分の前記第1の表面は、それらの間に、前記可動ブレードのための前記ガイドスロットを定め、
    前記ガイドスロットは、前記横断方向に対して垂直な断面平面において見られるときに、前記充填領域の内向きに面する端面まで、前記前方に延びる突起内に少なくとも部分的に延び、
    前記可動ブレードの前記歯付き前縁は、前記ガイドスロット内に収容されるときに、前記充填領域の前記端面から離間させられ、それにより、隙間部分を定め、前記可動ブレードの前記前縁及び前記端面は、0.5mm未満の隙間長手方向寸法だけ長手方向に離間させられ、
    前記隙間部分で、前記第1の壁部分の前記第1の表面及び前記第2の壁部分の前記第1の表面は、約0.05mm〜約0.5mmの範囲内の隙間高さ寸法だけ離間させられる、
    ブレードセット。
  2. 前記隙間長手方向寸法は、0.2mm未満であり、或いは、0.1mm未満である、請求項1に記載のブレードセット。
  3. 前記隙間高さ寸法は、約0.05mm〜約0.2mmの範囲内にある、請求項1又は2に記載のブレードセット。
  4. 前記可動ブレードの前記前縁、前記充填領域の前記端面、前記第1の壁部分の前記第1の表面、及び前記第2の壁部分の前記第1の表面によって取り囲まれる、前記隙間部分は、0.5mm未満の、或いは、0.2mm未満の、或いは、0.1mm未満の長手方向寸法を有し、且つ、約0.05mm〜約0.5mmの範囲内の、或いは、約0.05mm〜約0.2mmの範囲内の、前記長手方向寸法に対して垂直な高さ寸法を有する、多角形の形状の凹部を包み込む、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  5. 前記隙間部分は、基本的に台形の凹部によって定められ、前記第1の壁部分の前記第1の表面及び前記第2の壁部分の前記第1の表面は、平行に配置される、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  6. 前記隙間部分は、前記可動ブレードの前記縁に面する基本的に長方形の後方部分によって並びに前記充填領域の前記端面に面する基本的に湾曲した前方部分によって定められる、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  7. 前記湾曲した前方部分は、前記充填領域に、前記端面と前記第1の壁部分の前記第1の表面及び前記第2の壁部分の前記第1の表面のうちの少なくとも一方との間の少なくとも1つの丸められた移行部を含む、請求項6に記載のブレードセット。
  8. 前記湾曲した前方部分は、基本的に半円形であり、該半円形の湾曲した前方部分の半径は、約0.025mm〜約0.25mmの範囲内にあり、或いは、約0.025mm〜約0.1mmの範囲内にある、請求項7に記載のブレードセット。
  9. 前記充填領域は、約0.6mm〜1.2mmの範囲内の、或いは、約0.75mm〜0.9mmの範囲内の、或いは、約0.8mm〜約0.85mmの範囲内の長手方向延伸を含む、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  10. 前記静止ブレードの前記歯付き前縁の前記先端及び前記可動ブレードの前記歯付き前縁の前記先端は、約0.3mm〜2.0mmの範囲内の、或いは、約0.7mm〜約1.2mmの範囲内の、或いは、約0.8mm〜1.0mmの範囲内のオフセット寸法だけ離間させられる、請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  11. 前記充填領域の長手方向延伸と前記隙間部分の長手方向延伸との間の比率は、約8:1よりも大きく、或いは、20:1よりも大きい、請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  12. 前記隙間部分の公称高さ延伸は、少なくとも前記充填領域において、前記第1の壁部分と前記第2の壁部分との間に配置される中間壁部分の厚さ寸法によって定められ、前記第1の壁部分、前記第2の壁部分、及び前記中間壁部分は、結合され、具体的には、溶接され、それにより、前記静止ブレードを形成する、
    請求項1乃至11のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  13. 前記第1の壁部分及び前記第2の壁部分は、第1の歯付き前縁及び第2の歯付き前縁を定め、前記第1の歯付き前縁及び前記第2の歯付き前縁は、互いに外方に向くその長手方向端部分に配置され、前記静止ブレードは、2つの対応する歯付き前縁を含む可動ブレードを収容するために配置される、請求項1乃至12のうちのいずれか1項に記載のブレードセット。
  14. 前記第1の前縁及び前記第2の前縁の各々は、充填領域を含み、その各々は、内向きに面する端面を含み、前記可動ブレードの前記2つの歯付き前縁の各々は、前記可動ブレードの前記2つの歯付き前縁の各々で、それぞれの隙間部分が、前記可動ブレードの歯付き前縁と前記静止ブレードのそれぞれの前縁との間に配置されて設けられるように構成される、請求項13に記載のブレードセット。
  15. モータを収容するハウジングと、
    請求項1乃至14のうちのいずれか1項に記載のブレードセットとを含み、
    前記静止ブレードは、前記ハウジングに接続可能であり、
    前記モータが前記静止ブレードの前記ガイドスロット内で前記可動ブレードを線形に駆動させ或いは回転させ得るよう、前記可動ブレードは、前記モータに動作的に接続可能である、
    毛切断器具。
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