JP6056383B2 - 遠心機 - Google Patents

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Description

本発明は、液体あるいは固体と液体との混合物を試料とし、これを遠心力により沈殿分離、精製、濃縮等の種々の遠心処理を行うための遠心機に関する。
医学、薬学および遺伝子工学等の分野においては、液体あるいは固体と液体との混合物を試料としてこれを沈殿分離等の処理を行うために遠心分離機つまり遠心機が使用されている。遠心機は、例えば培養液や血液等の試料が収容されたチューブやボトル等の容器が装填されるロータを有している。ロータは収納容器のロータ室内に突出して設けられた回転軸に着脱自在に装着される。ロータは電動モータ等の駆動装置により回転駆動される。収納容器内の試料を遠心処理する際には、試料がロータに保持された状態のもとでロータを高速回転させる。
ロータの最高回転速度が10,000から30,000rpm程度に設定される遠心機は、ロータ室を大気圧の状態で試料の処理を行うことが多い。このようにロータ室に空気が存在した状態でロータを回転させると、ロータの回転中に発生する空気とロータの摩擦熱が大きくなり、ロータの発熱により試料の温度が上昇する恐れがある。そのため、遠心機には冷却装置が実装されることが多い。冷却装置としては、特許文献1に記載されるように、収納容器に巻き付けられる冷却配管に冷媒を循環させるようにした冷凍機等が用いられている。
冷却装置が実装された遠心機においては、遠心処理されるサンプルつまり試料に応じて遠心機の運転条件が遠心機の入力操作パネルにより使用者により入力設定される。運転条件としては、ロータの回転速度つまり回転数、遠心機の運転時間つまり処理時間、ロータの設定温度つまり冷却温度、ロータの起動時の加速勾配、ロータの減速停止時の減速勾配等がある。
遠心機を用いて試料を遠心処理するには、試料が装填されたロータを回転軸に装着してロータをロータ室にセットする。ロータがセットされた後に、作業者が遠心機に設けられたドアを閉じて操作パネルのスタートスイッチを押すとロータは起動されて回転が開始される。ロータが加速され、設定された回転速度に到達すると、その定常回転速度でロータが定速運転される。ロータが定速運転を続けて、設定された運転時間が経過すると、ロータの回転が減速され、ロータが停止する。その後、使用者はドアを開けてロータを取り出し、遠心処理された試料をロータから取り出す。
冷却装置として用いられる冷凍機は、冷媒を送出するための圧縮機のモータを駆動することにより、冷却配管に冷媒が循環供給されてロータ室が冷却される。遠心機に用いられる圧縮機は、通常、商用電源周波数つまり50Hzまたは60Hzで定速運転される。圧縮機は、一般的に以下のように回転制御される。まず、ロータが設定温度に冷却されるまで駆動され、ロータが設定温度に達したら停止され、ロータが空気との摩擦などによる発熱で温度上昇し始めたら再び駆動される。
特開平1−218651号公報
1台の遠心機には多種のロータが装着されるようになっており、遠心処理する試料や分離条件に応じて多種のロータから最適なロータが選択される。選択されたロータに応じて遠心機の運転条件が相違する。設定されるロータの回転速度つまり回転数は、高速から低速まで様々であり、その全ての条件においてロータを設定温度に冷却することが遠心機に求められる。ロータは、上述のように、ロータの回転に伴う空気との摩擦熱により自ら発熱するので、ロータの温度とロータ室の内部に設置された温度センサにより検出されるロータ室温度との間に差が生じ、一般的にはロータの温度の方がロータ室の温度よりも高温となる。そのため、ロータを設定温度に保持するには、ロータの温度とロータ室の温度との間に生じた温度差を補正した目標制御温度を設定し、この目標制御温度となるようにロータ室の温度を制御するようにしている。
ロータの発熱量つまり風損は、ロータの回転速度が高くなるにつれて大きくなる。特に、ロータの最高回転速度の風損に対して、設定回転速度が最高回転速度の48%以上よりも高い回転速度で遠心機を運転したときのロータの発熱量の増加は顕著である。ロータの発熱量が大きいほどロータ自体の温度が高くなるため、ロータの温度とロータ室の温度との温度差が大きくなり、補正量も大きくなる。そのため、高い回転速度でロータを運転するときほど、ロータ室の目標制御温度はロータの設定温度よりも低い温度に大きく下げられて設定される。
遠心機には、ロータを減速させる方法として、最大能力で減速させる場合と、モータによるブレーキをかけずにロータに生ずる風損の抵抗やモータ内部の機械損のみで減速させるフリーラン(自然減速)減速制御と、減速勾配を設定して長い時間をかけて緩やかに減速を行う緩減速制御とがある。後者の2つの減速停止制御モードは、試料容器底部に沈殿したペレット(比重の重い固形物)が上澄みの液体中に舞い上がりが生じ易い試料を分離する場合に適用される。遠心処理を終了させる際に、フリーラン減速制御や緩減速制御等の減速停止制御モードが行われると、回転速度が高いときやロータの質量が大きいときほど減速に時間がかかる。設定回転速度が最高回転速度の48%以上の回転速度から、時間をかけて減速した場合には、上述のように、目標制御温度は設定温度よりも低い温度に設定されているので、ロータは設定温度よりも冷えたロータ室の中で長時間収容された状態となる。この状態のままでロータの回転速度が低下すると、ロータの発熱量は徐々に小さくなる。しかし、加熱装置が搭載されていない遠心機においては、ロータ室の温度を上げることができないので、ロータに装填された試料が設定温度を大幅に下回ることになり、試料の過冷却が発生する。過冷却が発生すると、試料の遠心処理品質が低下することになる。
本発明の目的は、遠心処理の終了時にロータを長時間かけて緩やかに減速させても試料の処理品質の低下を防止することにある。
本発明の遠心機は、試料が装填されるロータを収容するロータ室と、前記ロータを回転駆動するモータと、前記ロータ室の温度を冷却する冷却手段と、前記ロータ室の温度を検出する温度センサと、前記ロータの運転条件を入力する入力手段と、前記ロータを前記入力手段によって入力された設定回転速度、および設定時間で回転する定常運転モードと、該定常運転モードの終了後に前記ロータを減速させて停止させる減速停止モードとで前記モータを制御する制御手段と、を有する遠心機において、前記制御手段は、前記設定回転速度で前記ロータを回転させた際の風損値が前記ロータの風損許容限界値以上の場合は、前記ロータを減速開始する前に、前記ロータ室の目標制御温度を第1の目標制御温度から該第1の目標制御温度よりも高い第2の目標制御温度に前記冷却手段を制御することを特徴とする。
本発明の遠心機は、前記設定回転速度が前記ロータの最高回転速度の40%以上となったときに前記第1の目標制御温度から前記第2の目標制御温度に変更することを特徴とする。本発明の遠心機は、前記冷却手段は、冷媒が循環する冷却配管と該冷却配管から流出した冷媒を圧縮する圧縮機とを有し、当該圧縮機の回転速度を変化させることにより前記ロータ室の温度を制御することを特徴とする。本発明の遠心機は、前記冷却手段は、冷媒が循環する冷却配管と該冷却配管の流出口から流出した冷媒を圧縮機を介して前記冷却配管の流入口に戻す循環配管とを有し、前記循環配管に前記圧縮機を迂回するバイパス配管を設け、バイパス配管の流量を調整することにより前記ロータ室の温度を制御することを特徴とする。本発明の遠心機は、前記モータの回転軸は該回転軸に装着される前記ロータの種類を識別するロータ識別子を有することを特徴とする。本発明の遠心機は、前記ロータの前記風損許容限界値に基づいて、前記第1の目標制御温度から前記第2の目標制御温度に切り換える停止準備時間と、前記第2の目標制御温度とを算出することを特徴とする。
本発明の遠心機は、試料が装填されるロータを収容するロータ室と、前記ロータを回転駆動するモータと、前記ロータ室の温度を冷却する冷却手段と、前記ロータ室の温度を検出する温度センサと、前記ロータの運転条件を入力する入力手段と、前記ロータを前記入力手段によって入力された設定回転速度、および設定時間で回転する定常運転モードと、該定常運転モードの終了後に前記ロータを減速させて停止させる減速停止モードとで前記モータを制御する制御手段と、を有する遠心機において、前記制御手段は、前記設定回転速度で前記ロータを回転させた際の風損値が前記ロータの風損許容限界値以上の場合は、前記ロータ室の冷却温度を、同一の回転速度におけるロータの運転初期と運転終期とで相違した温度に設定することを特徴とする。
本発明の遠心機は、試料が充填されるロータを収容するロータ室と、前記ロータを回転駆動するモータと、前記ロータを判別するためのロータ判別手段と、前記ロータ室の温度を冷却する冷却手段と、前記ロータ室の温度を検出する温度センサと、前記ロータの運転条件を入力する入力手段と、前記ロータを前記入力手段によって入力された設定回転速度、および設定時間で回転する定常運転モードと、該定常運転モードの終了後に前記ロータを減衰させて停止させる減速停止モードとで前記モータを制御する制御手段と、を有する遠心機において、前記制御手段は、前記ロータ判別手段によって判別されたロータの風損許容限界値に応じて、前記ロータを減速開始する前に、前記ロータ室の目標制御温度を第1の目標制御温度から該第1の目標制御温度よりも高い第2の目標制御温度に前記冷却手段を制御することを特徴とする。本発明の遠心機は、前記入力手段によって入力された設定回転速度が前記ロータの最高回転速度の40%以上であると判断したときに、前記目標制御温度の変更を行うことを特徴とする。本発明の遠心機は、前記制御手段は、前記ロータ判別手段が風損の小さいロータであると判断し、かつ減速制御がフリーラン減速または緩減速制御のときは、前記目標制御温度の変更を行うことを特徴とする。
本発明によれば、ロータを定常回転速度で回転させる定常運転モードの残り時間が所定の停止準備時間内となったときには、ロータ室の目標制御温度を定常運転モードにおける第1の目標制御温度からそれよりも高い第2の目標制御温度に設定される。これにより、減速停止モードにおけるロータ室の温度をロータの設定温度に近い温度に制御することができ、ロータに装填されている試料の過冷却を防止することができる。したがって、遠心処理の終了時にロータを長時間かけて緩やかに減速させても試料の処理品質の低下を防止することができる。
遠心機の一例を示す概略図である。 変形例である遠心機を示す概略図である。 遠心機に設けられた操作表示部を示す正面図である。 ロータの回転速度と風損の関係を示す風損特性線図である。 ロータの回転速度に対するロータの設定温度とロータ室の目標制御温度との温度差の変化を示す温度差特性線図である。 従来の遠心機におけるロータ室の温度制御動作とロータの運転モードの変化を示す比較例としての運転モード特性線図であり、(A)は遠心処理の開始から終了までにおけるロータの回転速度と圧縮機の回転速度の時間変化を示し、(B)は遠心機の処理開始から処理終了までにおける温度制御動作によるロータ室の温度とロータの温度の変化を示す。 一実施の形態である遠心機における温度制御動作とロータの運転モードの変化との一例を示す運転モード特性線図であり、(A)は遠心処理の開始から終了までにおけるロータの回転速度と圧縮機の回転速度の時間変化を示す。(B)は遠心機の処理開始から処理終了までにおける温度制御動作によるロータ室の温度とロータの温度の変化を示す。 一実施の形態である遠心機による制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示される遠心分離機つまり遠心機10は、箱形の板金などにより形成されたほぼ直方体形状の筐体11を有している。この筐体11の内部には、金属製の薄板により形成されたボウルつまり収納容器12が設けられており、収納容器12の内部はロータ室13となっている。このロータ室13内には回転体つまりロータ14が配置されるようになっている。収納容器12の底部にはロータ室13の内外を連通する貫通孔が設けられ、筐体11の内部に設けられた駆動部としての電動モータ15の回転軸16が貫通孔を貫通している。ロータ14は回転軸16に着脱自在に装着されて電動モータ15により回転駆動される。電動モータ15は、例えば、最大22,000rpmまでの任意の回転速度で制御され、ロータ14は回転軸16と同一の速度で回転駆動される。なお、ロータ室13に配管を通じて図示しない真空ポンプを接続するようにした形態においては、ロータ14を運転させるときにロータ室13を減圧することができる。
ロータ14は遠心処理される試料に応じて多数用意されており、用意されたいずれのロータ14も回転軸16に装着されるようになっている。図示するロータ14がアングルロータとすると、ロータ14には試料が収容されたチューブ等の容器が装填される装填部が円周方向に間隔を隔てて複数個形成されている。ロータ14には図示しないロータカバーが開閉自在に装着されている。回転軸16の先端部にはロータ14の装着孔と嵌合する装着部が設けられ、ロータ14の底部にはロータ識別子14aが設けられている。なお、ロータ識別子14aの対向する位置の収納容器12には、ロータ判別手段となるロータ識別子検出センサ30が配置されている。収納容器12の上端部は開口部となっており、筐体11には開口部を開閉するドア17が装着されている。ドア17を開放した状態のもとで、ロータ室13の内部に、遠心処理される試料が装填されたロータ14を着脱つまり装着と脱着とを行うことができる。
筐体11には、ロータ室13を所望の低温に保持するための冷却手段として冷却装置20が設けられている。冷却装置20は、収納容器12に巻き付けられた冷却配管21と、この冷却配管21の流入口と流出口との間に接続された循環配管22とを有し、冷却装置20は冷却配管21と循環配管22の内部に冷媒が循環する冷凍機により形成されている。冷却配管21から吐出したガス状の冷媒を圧縮する圧縮機23と、圧縮された冷媒を冷却して液化する凝縮器(熱交換器)つまりコンデンサ(図示省略)が、図2に記載と同様に設けられており、冷却配管21と循環配管22とにより冷媒が循環する冷凍サイクルが構成される。圧縮機23には図示しない電動モータが圧縮機モータとして組み込まれており、この圧縮機23は、インバータによって回転速度を変化させることができる。圧縮機23の回転速度を変化させると、冷却配管21に循環供給される冷媒量が調整され、ロータ室13の温度が制御される。
図2は変形例である遠心機を示す概略図であり、図2においては図1に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
冷却配管21の流出口から流出した冷媒を圧縮機を介して冷却配管の流入口に戻すための循環配管22には、上述したように、圧縮された冷媒を冷却して液化する熱交換器つまりコンデンサ24が設けられている。コンデンサ24と収納容器12の周りに巻かれている冷却配管21との間には、冷却配管21を迂回するバイパス配管25が設けられており、このバイパス配管25には流量調整弁26が設けられている。この流量調整弁26によりバイパス配管25を流れる冷媒の流量を調整することにより、ロータ室13の温度が制御される。このタイプの遠心機10においては、圧縮機23の回転速度を調整することなく、流量調整弁26によりロータ室の温度を制御することができ、また、圧縮機23のモータをインバータ化してモータ速度を可変として、インバータモータの最低回転速度運転している場合であっても、流量調整弁26を制御することでよりきめ細かい温度制御が可能となる。
また、インバータモータでない場合は、モータをON−OFF制御するか、またはモータはONのままで、流量調整弁を制御することで、冷却配管21に流れる冷媒の量を制御するようにしても良い。
図1および図2に示される遠心機10の筐体11内には制御部27が回転軸制御手段および冷却制御手段として設けられており、ロータ14を回転駆動する駆動部としての電動モータ15の回転速度と、圧縮機23の回転速度は制御部27により制御される。この制御部27には、収納容器12に設けられロータ室13の温度を検出するための温度センサ28からの検出信号が送られ、この温度センサ28からの検出信号に基づいてロータ室13の温度が目標制御温度となるようにロータ室13の温度がフィードバック制御される。筐体11の上部には操作表示部29が設けられており、この操作表示部29は使用者が操作してロータの運転条件等の情報を入力するための入力手段としての機能と、必要な情報を表示す表示手段としての機能を有している。
制御部27は、制御信号を演算する図示しないマイクロコンピュータと、制御プログラムやデータが格納される揮発性および不揮発性のメモリとを有している。制御部27には上述した温度センサ28、および図示しないドア開閉検出センサ等の出力信号が入力される。制御部27は、さらに、ロータ14を駆動する電動モータ15と圧縮機23の回転制御とを行うとともに、操作表示部29への情報の表示と、操作表示部29を操作して入力された遠心機の運転条件等の入力データを取得する機能を有しており、制御部27は遠心機全体の制御を行う。
操作表示部29を使用者が操作して入力する遠心機の運転条件の情報としては、ロータの回転速度、遠心機の運転時間、ロータの冷却温度、ロータの加減速勾配等がある。操作表示部29としては、例えば、タッチパネル式の液晶ディスプレイ(LCD)装置が用いられているが、他の形態の任意の表示装置や入力装置を用いても良い。
入力された遠心機の運転条件の情報は制御部27に送られる。制御部27は、メモリに予め格納された運転条件や回転軸16に装着されたロータ情報に基づいて、電動モータ15の回転制御、圧縮機23によるロータ室13の温度制御、および操作表示部29への各種情報の表示を行う。このような遠心機の全体制御は、メモリに格納されたプログラムをマイクロコンピュータで実行することによりソフトウエア的に行われる。ただし、遠心機の制御はこのような制御に限られることはない。
図3は操作表示部29の表示画面の一例を示す正面図であり、遠心処理中における表示画面の一例を示す。図示するように、使用者により設定されたロータの回転速度を表示する設定回転速度表示部31aと、遠心処理時におけるロータの実際の回転速度を表示する回転速度表示部31bとが操作表示部29に設けられている。操作表示部29には、設定された遠心機の運転時間を表示する設定運転時間表示部32aと、遠心処理時における残りの運転時間を表示する残り運転時間表示部32bとが設けられている。操作表示部29には、設定されたロータ温度の設定値を表示する設定温度表示部33aと、温度センサ28により検出されたロータ室13の検出温度から推定したロータ14の温度を表示する温度表示部33bとが設けられている。操作表示部29には、さらに、回転軸16に装着されたロータ識別子により検出されたロータ14の種類を表示するロータ表示部34と、使用者により入力された減速モードを表示する減速モード表示部35とが設けられている。この減速モード表示部35には、図3においては、ロータ14が7000rpmからフリーラン減速制御を行うように、使用者により設定されたことが示されている。
図4はロータ14の回転速度Nrと風損Qの関係を示す風損特性線図である。図5はロータ14の回転速度Nrに対するロータの設定温度とロータ室の目標制御温度との温度差ΔLの変化を示す温度差特性線図である。
図4に示されるように、ロータ14の回転に伴う空気との摩擦熱によるロータ14の発熱量つまりロータ14の風損Qは、ロータ14の回転速度Nrが高くなるにつれて大きくなる。特に、設定回転速度が最高回転速度の48%(ロータの最高回転速度の風損Qに対して風損値が約1/8)以上の風損許容限界値よりも高い回転速度で遠心機を運転したときのロータの発熱量の増加は顕著である。図4に示されるように、風損Qが大きくなると、ロータ自体の温度が高くなって、ロータ14の温度とロータ室13の温度との温度差ΔLが大きくなるので、図5に示されるように、ロータ14を高い回転速度で運転するときほど、ロータ室13の目標制御温度をロータ14の設定温度よりも大きく下げるように補正される。
図6(A),(B)は従来の遠心機におけるロータ室13の温度制御動作とロータ14の運転モードの変化を示す比較例としての運転モード特性線図である。図6(A)は遠心処理の開始から終了までにおけるロータ14の回転速度Nrと圧縮機23の回転速度Ncの時間変化を示す。図6(B)は遠心機10の処理開始から処理終了までにおける温度制御動作によるロータ室13の温度Taと、ロータ14の温度Trの変化を示す。
図6に示されるように、従来では、遠心機の運転時間tsが経過して定常運転モードが終了後、運転モードが定常運転モードから減速停止モードに切り換えられ、ロータ14の回転速度Nrが減速し始めると、ロータ室13の温度を余分に冷却しないようにするために圧縮機23の回転を停止させている。このため、ロータ14が減速停止モードに切り換えられてから停止する時刻tgとなるまでに、ロータ14自身の発熱によりロータ室13の温度Taが目標制御温度Ttgよりも徐々に上昇する。しかし、ロータ14は回転速度の減少に伴い風損つまり発熱量が小さくなるため、ロータ室13の温度Taは非制御温度T11までしか上昇せず、設定温度Tsetには到達しない。一方、ロータ14は減速直前まで設定温度Tsetを保持しているが、減速停止モードに切り換えられると、風損が低下している状態のもとで緩やかな減速が行われるので、設定温度Tsetよりも低い温度のロータ室13の中に長時間保持されることになる。このため、ロータ14はロータ室13の低い温度の影響を受けて設定温度Tsetよりも低い温度T10まで冷却されて過冷却となる。
図7は一実施の形態である遠心機における温度制御動作とロータ14の運転モードの変化との一例を示す運転モード特性線図である。図7(A)は遠心処理の開始から終了までにおけるロータ14の回転速度Nrと圧縮機23の回転速度Ncの時間変化を示す。図7(B)は遠心機10の処理開始から処理終了までにおける温度制御動作によるロータ室13の温度Taと、ロータ14の温度Trの変化を示す。
遠心処理を行う際には、上述のように、使用者により予め操作表示部29のパネルを操作してロータ14の回転速度Nr、ロータ14の設定温度Tset、遠心機の運転時間ts、およびロータ14の種類等の遠心機の運転条件が入力され、それぞれの入力設定値は操作表示部29に表示される。操作表示部29のスタートスイッチが操作されると、ロータ14は電動モータ15により回転駆動されて、ロータ14は入力された定常運転モードの回転速度Nrで回転駆動される。入力された遠心機の運転時間tsが経過して定常運転モードとが終了すると、その終了後に、減速停止モードに切り換えられてロータ14は徐々に減速停止される。減速停止モードが設定される前の所定時間(ts−t0)は停止準備モードとなっており、この停止準備モードにおけるロータの回転速度は定常運転モード時と同一の回転速度Nrに設定される。
一方、ロータ14が始動されると、冷却装置20の圧縮機23が図7(A)に示される回転速度Ncで駆動されてロータ室13が冷却される。定常運転モードにおいては、ロータ室13の温度は定常運転モードにおける定常目標温度である第1の目標制御温度Ttg1になるように圧縮機23が駆動される。このように、同一の回転速度Nrによる同一の運転状態における運転初期と運転終期とで相違した目標制御温度が設定されて、冷却装置20によるロータ室13の温度が制御される。目標制御温度Ttg1は、入力されたロータの設定温度Tsetに基づいて制御部27により算出される。目標制御温度Ttg1は、ロータ14の種類や回転速度Nr等によって設定される。つまり図5に示されるように、風損Qが大きくなると、ロータ14自体の温度が高くなって、ロータ14の温度とロータ室13の温度との温度差ΔLが大きくなるので、ロータ14を高い回転速度で運転するときほど、ロータ室13の目標制御温度Ttg1はロータ14の設定温度Tsetよりも大きく下げるように自動的に設定される。
遠心機の運転時間tsが経過して定常運転モードの残り時間が所定の停止準備時間B(ts−t0)内となると、ロータ室13の温度は第1の目標制御温度Ttg1よりも高い温度の第2の目標制御温度Ttg2に切り換えられる。停止準備時間B内におけるロータ14の回転速度Nrは定常運転モードにおける回転速度と同じであり、同一の運転条件のもとで冷却装置20の冷却温度が第1の目標制御温度と第2の目標制御温度との2段階に設定される。第2の目標制御温度Ttg2を算出するための第1の目標制御温度Ttg1に加えられる変化量は、ロータ14の種類およびロータの回転速度Nr等に基づいて制御部27により算出される。また、第2の目標制御温度Ttg2に切り換えられる停止準備時間Bは、ロータ14の回転速度Nr、ロータ14の設定温度Tset、およびロータ14の種類等に基づいて制御部27により演算され、可変となっている。ただし、停止準備時間Bを一定値としても良い。
目標制御温度変更時刻t0において、ロータ14が減速停止モードに設定される前に、ロータ室13の目標制御温度を第2の目標制御温度Ttg2に切り換えると、停止準備時間内と減速停止モードにおいては、ロータ室温度Taは実線で示されるように上昇し、ロータ温度Trは実線で示されるように低下してロータ停止時にはロータ14は温度T20にまで低下することになる。
図7において破線は図6に示した従来の遠心機におけるロータ室13とロータ14の温度変化を示す。図7に示すように、ロータ14の定常運転モードの残り時間が停止準備時間B内となったときに、ロータ室13の目標制御温度を目標制御温度Ttg2に高めると、ロータ14の温度Trは、図7に示されるように、従来の制御方式よりも温度降下は低減される。その結果、ロータ14の過冷却の発生が抑制される。過冷却防止制御のための目標制御温度の変化量(Ttg2−Ttg1)は、ロータ14の種類や回転速度などに基づいて可変としても良く、一定値としても良い。
上述のように、ロータ14の風損Qは、ロータ14の回転速度が高くなるにつれて大きくなり、特に、ロータの最高回転速度の風損に対して風損1/8(設定回転数が最高回転速度の48%)付近よりも高い回転速度で遠心機を運転したときのロータの風損Qは顕著である。そこで、この風損1/8を風損許容限界値として、風損がこの許容限界値を超えるようなロータ回転速度で駆動されるときに、図7に示される過冷却防止制御の運転モードが実行される。また、ロータ回転速度Nrが所定の限界回転速度以上で駆動されるときに、図7に示される過冷却防止制御の運転モードを実行するようにする。
次に、一実施の形態である遠心機の温度制御処理について、図8のフローチャートにより説明する。まず、ステップS30でロータ14が回転中であるか否かを判定し、ロータ14が停止されているときには停止中の温度制御が行われる(ステップS40)。他方、ステップS30でYESと判定されてロータ14が回転中である場合には、運転時間が設定されているか否かを判定し(ステップS31)、運転時間が設定されている場合には、減速停止モードが設定されているか否か、つまりフリーラン減速制御または減速勾配可変機能による緩減速制御(DS減速)が設定されているか否かが判定される(ステップS32)。減速停止モード(フリーラン減速制御または緩減速制御)が設定されている場合には、現在のロータ14の運転状態が減速状態であるか否かをステップS33で判定し、現在設定されているロータ14の回転速度が風損1/8以上であるか否か、つまり風損許容限界値を超えているか否かをステップS34で判定する。
ロータ14の設定回転速度が最高回転速度の48%を超えている場合には、ロータ判別手段によって判別したロータ14の種類と、操作表示部29を操作して入力された設定回転速度に基づいて、減速開始前の所定時間つまり停止準備時間Bが算出されて決定される(ステップS35)。さらに、ステップS36においては、目標制御温度の変化量ΔTが決定処理され、上述したロータ室13の第1の目標制御温度Ttg1に変化量ΔTが加算されて第2の目標制御温度Ttg2が演算される。次に、減速停止モードに切り換えるまでの運転時間の残り時間がステップS35で決定された所定時間つまり停止準備時間Bよりも少ないか否かが判定され(ステップS37)、残り時間が所定時間よりも少なくなった場合には、ステップS36において決定された第2の目標制御温度Ttg2に変更し(ステップS38)、ステップS39において変更された目標制御温度Ttg2に基づいてロータ室13の温度が制御される。
一方、運転時間が設定されていないとステップS31で判定された場合、フリーランまたは減速勾配可変機能による減速でない場合つまり減速停止モードが設定されていないとステップS32で判定された場合、およびロータ14が減速中でないとステップS33で判定された場合には、ステップS39の回転中の温度制御が実行される。同様に、設定されている回転速度が風損1/8の風損許容限界値未満と判定された場合、および設定された運転時間の残り時間がステップS35で決定された所定時間以上の場合には、ステップS39の回転中の温度制御が実行される。
上述のように、ロータ14の過冷却防止制御は、ロータ14の種類と設定したロータ14の回転速度から得られる風損が風損許容限界値以上となったときにのみ行う。設定回転速度が風損許容限界値未満の場合つまり図4および図5において黒丸よりも左側の回転速度の場合には、ロータ14の発熱量が小さいので、図5に示されるようにロータ室13の目標制御温度はロータ14の設定温度とほぼ同じ温度、つまり設定温度±1℃以内に設定される。これにより、ロータ室13の温度はロータ14が減速される前から設定温度に近い温度を保つように温度制御される。風損許容限界値未満の低い設定回転速度は回転中も減速中もロータ14自体の発熱量が小さく、ロータ室13の温度が設定温度と大きく離れることはないからである。そのため、設定回転速度が風損許容限界値未満の場合には過冷却防止制御の必要がない。なお、設定回転速度が最高回転速度の48%以上よりの場合に目標制御温度を変更しているが、この値は厳密なものではなく目安であり、実験や計算に基づいて異なる値を用いるようにしても良く、風損の比率に代えて回転速度の比率で過冷却防止制御を行うか否かを決定するようにしても良い。
上述した実施形態においては、一例として、ロータの最高回転速度に対して、運転時に設定される設定回転速度が48%以上になった場合を例として説明したが、望ましくは、ロータの最高回転速度に対して設定回転速度が80%以上になったときに過冷却防止制御を実施することが良く、さらには、ロータの最高回転速度に対して設定回転速度が50%以上になった時に実施することが良く、さらには、ロータの最高回転速度に対して設定回転速度が40%以上となった時に実施することが良い。さらには、ロータの種類に関係なく、入力手段によって入力された設定回転速度が所定値以上の値が入力された時に実施することが良い。
また、ロータ判別手段によって判別されたロータの種類によってのみによって、設定運転時間になる前に第1の目標制御温度から第2の目標制御温度へ変更を行うように制御するようにしても良い。特に、判別されたロータの風損が小さいロータの場合である。また、入力手段によって入力された、設定温度が所定値以下(例えば10℃以下)の場合には、設定運転時間になる前に第1の目標制御温度から第2の目標制御温度へ変更を行うように制御するようにしても良い。
ロータ14の最高回転速度に対して設定回転速度が所定値以上(例えば40%以上)の場合には、図4に示されるように、風損Qによる発熱量が大きいため、図5に示されるように定常運転モードにおける目標制御温度は設定温度とは離れた温度を目標制御温度Trg1として設定する。例えば、設定温度よりも−5〜−15℃低い温度を目標制御温度Trg1として設定する。そのため、ロータ室13は設定温度Tsetから大きく離れた低い温度で温度制御され、ロータ室温度Taは設定温度Tsetよりも極端に低い温度となる。この状態から、ロータ14がフリーラン減速、または緩減速制御により長時間かけて停止するように制御されると、ロータの回転速度が低下することにより発熱量が低下するためにロータ室13の温度を上げることができないままロータ14が長時間かけて停止することになり、ロータ14は過冷却を引き起こす。以上のことから、最高回転速度に対して設定回転速度が所定値以上を超えた高い回転速度でロータ14が回転駆動される場合に、過冷却防止制御を行うようにしている。
以上のように、図示する実施の形態においては、ロータ14が高速回転している状態からフリーランや減速勾配可変機能により長時間かけて緩やかな緩減速制御を行う場合には、減速を開始する時よりも停止準備時間Bだけ早く、ロータ室13の目標制御温度を高く設定することにより、ロータ室13の温度をロータ14の設定温度に近い温度に制御することができるので、ロータ14に装填されている試料の過冷却を防止することができる。これにより、試料の処理品質の低下を防止することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、実施の形態は、冷却装置20の冷房能力に応じて、減速停止モードである運転終期と定常運転モード時の運転初期とで設定温度を相違させるように、2つの目標制御温度に設定するようにしている。これに対し、定常運転モードから減速停止モードに切りかわったときに、さらに目標制御温度Ttg2よりも高い温度を目標制御温度に設定するようにすると、3段階の目標制御温度を具備する遠心機となる。
10…遠心機、11…筐体、12…収納容器、13…ロータ室、14…ロータ、15…電動モータ、16…回転軸、17…ドア、20…冷却装置、21…冷却配管、22…循環配管、23…圧縮機、24…ラジエータ、25…バイパス配管、26…流量調整弁、27…制御部、28…温度センサ、29…操作表示部、31a…設定回転速度表示部、31b…回転速度表示部、32a…設定運転時間表示部、32b…残り運転時間表示部、33a…設定温度表示部、33b…温度表示部、34…ロータ表示部、35…減速モード表示部、Nc…圧縮機の回転速度、Nr…ロータの回転速度、Ta…ロータ室温度、Tr…ロータ温度、Trg1…第1の目標制御温度、Ttg2…第2の目標制御温度、Tset…設定温度。

Claims (10)

  1. 試料が装填されるロータを収容するロータ室と、
    前記ロータを回転駆動するモータと、
    前記ロータ室の温度を冷却する冷却手段と、
    前記ロータ室の温度を検出する温度センサと、
    前記ロータの運転条件を入力する入力手段と、
    前記ロータを前記入力手段によって入力された設定回転速度、および設定時間で回転する定常運転モードと、該定常運転モードの終了後に前記ロータを減速させて停止させる減速停止モードとで前記モータを制御する制御手段と、を有する遠心機において、
    前記制御手段は、前記設定回転速度で前記ロータを回転させた際の風損値が前記ロータの風損許容限界値以上の場合は、前記ロータを減速開始する前に、前記ロータ室の目標制御温度を第1の目標制御温度から該第1の目標制御温度よりも高い第2の目標制御温度に前記冷却手段を制御することを特徴とする遠心機。
  2. 前記設定回転速度が前記ロータの最高回転速度の40%以上となったときに前記第1の目標制御温度から前記第2の目標制御温度に変更することを特徴とする請求項1記載の遠心機。
  3. 前記冷却手段は、冷媒が循環する冷却配管と該冷却配管から流出した冷媒を圧縮する圧縮機とを有し、当該圧縮機の回転速度を変化させることにより前記ロータ室の温度を制御することを特徴とする請求項1または2記載の遠心機。
  4. 前記冷却手段は、冷媒が循環する冷却配管と該冷却配管の流出口から流出した冷媒を圧縮機を介して前記冷却配管の流入口に戻す循環配管とを有し、前記循環配管に前記圧縮機を迂回するバイパス配管を設け、バイパス配管の流量を調整することにより前記ロータ室の温度を制御することを特徴とする請求項1または2記載の遠心機。
  5. 前記モータの回転軸は該回転軸に装着される前記ロータの種類を識別するロータ識別子を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の遠心機。
  6. 前記ロータの前記風損許容限界値に基づいて、前記第1の目標制御温度から前記第2の目標制御温度に切り換える停止準備時間と、前記第2の目標制御温度とを算出することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の遠心機。
  7. 試料が装填されるロータを収容するロータ室と、
    前記ロータを回転駆動するモータと、
    前記ロータ室の温度を冷却する冷却手段と、
    前記ロータ室の温度を検出する温度センサと、
    前記ロータの運転条件を入力する入力手段と、
    前記ロータを前記入力手段によって入力された設定回転速度、および設定時間で回転する定常運転モードと、該定常運転モードの終了後に前記ロータを減速させて停止させる減速停止モードとで前記モータを制御する制御手段と、を有する遠心機において、
    前記制御手段は、前記設定回転速度で前記ロータを回転させた際の風損値が前記ロータの風損許容限界値以上の場合は、前記ロータ室の冷却温度を、同一の回転速度におけるロータの運転初期と運転終期とで相違した温度に設定することを特徴とする遠心機。
  8. 試料が充填されるロータを収容するロータ室と、
    前記ロータを回転駆動するモータと、
    前記ロータを判別するためのロータ判別手段と、
    前記ロータ室の温度を冷却する冷却手段と、
    前記ロータ室の温度を検出する温度センサと、
    前記ロータの運転条件を入力する入力手段と、
    前記ロータを前記入力手段によって入力された設定回転速度、および設定時間で回転する定常運転モードと、該定常運転モードの終了後に前記ロータを減衰させて停止させる減速停止モードとで前記モータを制御する制御手段と、を有する遠心機において、
    前記制御手段は、前記ロータ判別手段によって判別されたロータの風損許容限界値に応じて、前記ロータを減速開始する前に、前記ロータ室の目標制御温度を第1の目標制御温度から該第1の目標制御温度よりも高い第2の目標制御温度に前記冷却手段を制御することを特徴とする遠心機。
  9. 前記入力手段によって入力された設定回転速度が前記ロータの最高回転速度の40%以上であると判断したときに、前記目標制御温度の変更を行うことを特徴とする請求項記載の遠心機。
  10. 前記制御手段は、前記ロータ判別手段が風損の小さいロータであると判断し、かつ減速制御がフリーラン減速または緩減速制御のときは、前記目標制御温度の変更を行うことを特徴とする請求項または記載の遠心機。
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