JP6043125B2 - セトリング時間の取得方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セトリング時間の取得方法に係り、例えば、電子ビーム描画装置における電子ビームの偏向を行う偏向用のアンプのセトリング時間の取得方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図11は、可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式(VSB方式)という。
描画装置では、電子ビーム等の荷電粒子ビームを偏向器で偏向させて描画するが、かかるビーム偏向にはDAC(デジタル・アナログコンバータ)アンプが用いられている。このようなDACアンプを用いたビーム偏向の役割としては、例えば、ビームショットの形状やサイズの制御、ショット位置の制御、及びビームのブランキングが挙げられる。ビーム偏向を行うためには、設定される移動量を誤差なく偏向させるために必要なDACアンプのセトリング時間が設定される必要がある。セトリング時間が足りないと偏向移動量に誤差が生じる。また、セトリング時間が長すぎるとスループットが劣化してしまう。そのため、誤差が生じない範囲でできるだけ短いセトリング時間に設定されることが望ましい。
ここで、近年の半導体装置に代表される回路パターンの高精度化および微細化が進むに伴い、電子ビーム描画装置においても、描画精度の高精度化およびスループットの向上が求められている。そのため、上述したビーム偏向によりマスク上の所望の位置へ描画されるパターンのわずかな位置変動も半導体回路を製造するうえで寸法精度に影響を与える。そのため、DACアンプを用いたビーム偏向における、特に、ショット位置の制御について、上述したセトリング時間の最適化が必要となる。従来、位置測定器を用いて、描画位置を測定し、位置測定器で測定可能な範囲で位置ずれが生じないようにセトリング時間を設定していた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、今後のさらなる微細化、高精度化に伴って、かかる手法でのセトリング時間の評価手法では、算出精度が十分ではなくなってきている。
特開2010−74039号公報
そこで、本発明は、上述した問題点を克服し、描画されるパターンのショット位置精度を高精度に維持しながらより好適なセトリング時間を取得する手法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のセトリング時間の取得方法は、
DAC(デジタル・アナログコンバータ)アンプからの偏向信号によって荷電粒子ビームを偏向する偏向器を用いて、DACアンプのセトリング時間を評価するための偏向移動量に対して十分なセトリング時間となる第1の時間にDACアンプのセトリング時間を設定して、偏向器で荷電粒子ビームを試料上に偏向させることにより、偏向移動量だけ離れた位置毎に並ぶ複数の第1のパターンを描画する工程と、
DACアンプのセトリング時間を、偏向移動量に対して十分なセトリング時間を含む複数の異なる第2の時間を用いて可変に設定しながら、可変に設定された前記第2の時間毎に、偏向器で荷電粒子ビームを試料上に偏向させることにより、複数の第1のパターンの各第1のパターンと対応するパターンが隣り合う位置になるように複数の第2のパターンを描画する工程と、
可変に設定された前記第2の時間毎に、前記複数の第1のパターンと前記複数の第2のパターンとのうち、隣り合う第1と第2のパターンを合成後の複数の合成パターンの幅寸法を測定する工程と、
測定された前記複数の合成パターンのうち、各合成パターンの幅寸法を用いて、偏向移動量だけ偏向させるために必要な前記DACアンプのセトリング時間を取得する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、合成パターンの幅寸法として、隣り合う第1と第2のパターンの互いに外側の辺同士間の寸法を用いると好適である。
また、偏向移動量に対して第1と第2の時間が共に十分なセトリング時間で偏向した第1と第2のパターンの合成パターンの幅寸法の誤差範囲内に入る幅寸法となる合成パターンを得た、可変に設定された時間をセトリング時間として取得するように構成すると好適である。
また、複数のパターンは、隣り合うラインパターンであると好適である。
また、合成パターンの幅寸法は、寸法測定器で測定されると好適である。
本発明の一態様によれば、描画されるパターンのショット位置精度を高精度に維持しながらより好適なセトリング時間を取得できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における各領域を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるDACアンプのセトリング時間の取得方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における基準チップのチップパターンの一例を示す図である。 実施の形態1におけるチップ2のチップパターンの一例を示す図である。 実施の形態1におけるセトリング時間が足りている場合と不足する場合の合成パターンの幅寸法の一例を示す図である。 実施の形態1における可変するセトリング時間毎の合成パターンの幅寸法の測定結果の一例を示す図である。 実施の形態1における可変するセトリング時間毎の平均幅寸法の測定結果の一例を示す図である。 実施の形態1のラインパターンの配置状況の他の一例を示す図である。 実施の形態1のラインパターンと比較例となる1ショット図形とを示す図である。 可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、可変成形型の描画装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。特に、可変成形型の描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、ブランキング偏向器212、ブランキングアパーチャ214、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、主偏向器208及び副偏向器209が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象となるマスク等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスクが含まれる。また、試料101には、レジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。
制御部160は、制御計算機110、メモリ111、偏向制御回路120、制御回路122、DAC(デジタル・アナログコンバータ)アンプ130,132、及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142を有している。制御計算機110、メモリ111、偏向制御回路120、制御回路122、及び記憶装置140,142は、図示しないバスを介して接続されている。
制御計算機110内には、セトリング時間設定部112、描画データ処理部114、描画制御部116、判定部118、及び、セトリング時間変更部119が配置される。セトリング時間設定部112、描画データ処理部114、描画制御部116、判定部118、及び、セトリング時間変更部119といった機能は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。セトリング時間設定部112、描画データ処理部114、描画制御部116、判定部118、及び、セトリング時間変更部119に入出力される情報および演算中の情報はメモリ111にその都度格納される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。例えば、位置偏向用には、主偏向器208と副偏向器209の主副2段の多段偏向器を用いているが、1段の偏向器或いは3段以上の多段偏向器によって位置偏向を行なう場合であってもよい。また、描画装置100には、マウスやキーボード等の入力装置、モニタ装置、及び外部インターフェース回路等が接続されていても構わない。
図2は、実施の形態1における各領域を説明するための概念図である。図2において、試料101の描画領域10は、主偏向器208の偏向可能幅で、例えばy方向に向かって短冊状に複数のストライプ領域20に仮想分割される。また、各ストライプ領域20は、副偏向器209の偏向可能サイズで、メッシュ状に複数のサブフィールド(SF)30(小領域)に仮想分割される。そして、各SF30の各ショット位置にショット図形52,54,56が描画される。
偏向制御回路120から図示しないブランキング制御用のDACアンプに対して、ブランキング制御用のデジタル信号が出力される。そして、ブランキング制御用のDACアンプでは、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅させた上で偏向電圧として、ブランキング偏向器212に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、各ショットのビームが形成される。
偏向制御回路120からDACアンプ132に対して、主偏向制御用のデジタル信号が出力される。そして、DACアンプ132では、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅させた上で偏向電圧として、主偏向器208に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、各ショットのビームがメッシュ状に仮想分割された所定のサブフィールド(SF)30の基準位置に偏向される。
偏向制御回路120からDACアンプ130に対して、副偏向制御用のデジタル信号が出力される。そして、DACアンプ130では、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅させた上で偏向電圧として、副偏向器209に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、各ショットのビームがメッシュ状に仮想分割された所定のサブフィールド(SF)内にの各ショット位置に偏向される。
描画装置100では、複数段の偏向器を用いて、ストライプ領域20毎に描画処理を進めていく。ここでは、一例として、主偏向器208、及び副偏向器209といった2段偏向器が用いられる。XYステージ105が例えば−x方向に向かって連続移動しながら、1番目のストライプ領域20についてx方向に向かって描画を進めていく。そして、1番目のストライプ領域20の描画終了後、同様に、或いは逆方向に向かって2番目のストライプ領域20の描画を進めていく。以降、同様に、3番目以降のストライプ領域20の描画を進めていく。そして、主偏向器208が、XYステージ105の移動に追従するように、SF30の基準位置Aに電子ビーム200を順に偏向する。また、副偏向器209が、各SF30の基準位置Aから当該SF30内に照射されるビームの各ショット位置に電子ビーム200を偏向する。このように、主偏向器208、及び副偏向器209は、サイズの異なる偏向領域をもつ。そして、SF30は、かかる複数段の偏向器の偏向領域のうち、最小偏向領域となる。
実施の形態1では、かかる最小偏向領域となるSF30内の各ショット位置に電子ビーム200を偏向する副偏向器209用のDACアンプ130に設定されるべき最適なセトリング時間を取得する手法について、以下、重点をおいて説明する。
図3は、実施の形態1におけるDACアンプのセトリング時間の取得方法の要部工程を示すフローチャート図である。図3において、実施の形態1におけるDACアンプのセトリング時間の取得方法は、セトリング時間設定工程(S102)と、チップ1描画工程(S104)と、セトリング時間設定工程(S106)と、チップ2描画工程(S108)と、判定工程(S110)と、セトリング時間変更工程(S112)と、現像工程(S114)と、合成パターンの寸法測定工程(S116)と、寸法解析工程(S118)と、セトリング時間決定工程(S120)と、いう一連の工程を実施する。
セトリング時間設定工程(S102)として、セトリング時間設定部112は、副偏向器209で偏向させる移動量(被評価移動量)に応じた適切なDACアンプ130のセトリング時間Tに対して、十分に長いセトリング時間Tを設定する。DACアンプ130のセトリング時間Tは、偏向する移動量が大きいほど、長く必要となる。よって、DACアンプ130に必要なセトリング時間Tは移動量に応じて違う値になる。DACアンプ130のセトリング時間Tは、必要な長さの時間よりも長い分には偏向位置誤差が生じず使用可能であるが、長すぎるとその分1回の偏向に時間がかかることになる。そのため、描画装置100のスループットが劣化してしまう。よって、長すぎずに、かつ偏向位置誤差が生じない程度の適切なセトリング時間Tを取得することが望ましい。実施の形態1では、まず、取得したい移動量に応じた、最適により近い適切なセトリング時間Tを得るために、適切なセトリング時間Tと予想される時間よりも十分に長い時間Tを設定する。
チップ1描画工程(S104)として、描画装置100は、DACアンプ130のセトリング時間を評価するための偏向移動量に対して予想されるセトリング時間Tよりも十分に長いセトリング時間(十分なセトリング時間)となる時間T(第1の時間)にセトリング時間が設定されたDACアンプ130を用いて、副偏向器209で電子ビーム200を試料101上に偏向させることにより、チップ1のパターンを描画する。チップ1のパターンデータは、外部から入力され、記憶装置140に記憶される。
図4は、実施の形態1における基準チップのチップパターンの一例を示す図である。図4において、基準チップ(リファレンスチップ)となるチップ1のチップパターン(リファレンスパターン)は、並行に並ぶ複数のラインパターン12によって構成される。複数のラインパターン12は、副偏向器209で偏向させたい移動量L(偏向移動量)だけ離れた位置毎に並ぶように配置される。実施の形態1では、例えば、副偏向器209で偏向させたい移動量Lに応じたDACアンプ130のセトリング時間を求めるので、複数のラインパターン12は、副偏向器209の偏向可能領域であるSF30内に配置される。図4の例では、SF30内に、移動量Lだけ離れた位置に、例えば、15本のラインパターンを配置している。
なお、チップ1のチップパターンは、後述するように、可変に設定されるセトリング時間毎のチップ2のチップパターンと合成されるため、換言すれば、チップ1のチップパターンとチップ2のチップパターンとの互いに外側の辺同士間の寸法が評価対象寸法となるため、それぞれの時間用に、複数のSF30にチップ1のチップパターンを描画しておくと好適である。
かかるチップ1のチップパターンを描画するため、描画装置100は以下のように動作する。まず、描画データ処理部114は、記憶装置140からチップ1のパターンデータ(描画データ1)を読み出し、複数段のデータ変換処理を行って装置固有のショットデータを生成する。チップ1のパターンデータには、図4に示した複数のラインパターン12が定義される。しかしながら、描画装置100で図形パターンを描画するためには、1回のビームのショットで照射できるサイズにチップ1のパターンデータに定義された図形パターンである複数のラインパターン12を分割する必要がある。そこで、描画データ処理部114は、実際に描画するために、各図形パターンを1回のビームのショットで照射できるサイズに分割してショット図形を生成する。そして、ショット図形毎にショットデータを生成する。ショットデータには、例えば、図形種、図形サイズ、及び照射位置といった図形データが定義される。その他、照射量に応じた照射時間が定義される。生成されたショットデータは記憶装置142に格納される。ここでは、各ラインパターン12は、例えば、複数の矩形のショット図形に分割されることになる。
次に、描画制御部116は、偏向制御回路120および制御回路122を制御して、チップ1のチップパターンに対応するショットデータの描画処理を行うように制御信号を出力する。偏向制御回路120では、ショットデータを記憶装置142から読み出し、ショットデータに定義される照射位置データに応じて、ショット図形毎に、主偏向データと副偏向データを生成する。主偏向データは、DACアンプ132に出力される。副偏向データは、DACアンプ130に出力される。その際、DACアンプ130のセトリング時間Tを上述した十分長い時間TになるようにDACアンプ130に制御信号を出力する。また、偏向制御回路120は、ショットデータに定義される照射時間に応じて、ショット図形毎に、ブランキングデータを生成し、図示しないブランキング用のDACアンプに出力する。また、偏向制御回路120は、ショットデータに定義される図形種および図形サイズに応じて成形データを生成し、図示しないビーム成形用のDACアンプに出力する。そして、制御回路122および偏向制御回路120から制御された各DACアンプからの信号に基づいて、描画部150は、電子ビーム200を用いて、当該図形パターンを試料100に描画する。具体的には、以下のように動作する。
電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、ブランキング偏向器212内を通過する際にブランキング用のDACアンプからの偏向信号によって制御されるブランキング偏向器212によって、ビームONの状態では、ブランキングアパーチャ214を通過するように制御され、ビームOFFの状態では、ビーム全体がブランキングアパーチャ214で遮へいされるように偏向される。ビームOFFの状態からビームONとなり、その後ビームOFFになるまでにブランキングアパーチャ214を通過した電子ビーム200が1回の電子ビームのショットとなる。ブランキング偏向器212は、通過する電子ビーム200の向きを制御して、ビームONの状態とビームOFFの状態とを交互に生成する。例えば、ビームONの状態では電圧を印加せず、ビームOFFの際にブランキング偏向器212に電圧を印加すればよい。かかる各ショットの照射時間tで試料101に照射される電子ビーム200のショットあたりの照射量が調整されることになる。
以上のようにブランキング偏向器212とブランキングアパーチャ214を通過することによって生成された各ショットの電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形の穴を持つ第1の成形アパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形に成形する。そして、第1の成形アパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2の成形アパーチャ206上に投影される。偏向器205によって、かかる第2の成形アパーチャ206上での第1のアパーチャ像は偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させる(可変成形を行なう)ことができる。かかる可変成形はショット毎に行なわれ、通常ショット毎に異なるビーム形状と寸法に成形される。但し、ここでは、ラインパターンを分割しているので、同じショット図形の形状になる場合が多い。そして、第2の成形アパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、主偏向器208及び副偏向器209によって偏向され、連続的に移動するXYステージ105に配置された試料101の所望する位置に照射される。図1では、位置偏向に、主副2段の多段偏向を用いた場合を示している。かかる場合には、主偏向器208でSF30の基準位置にステージ移動に追従しながら該当ショットの電子ビーム200を偏向し、副偏向器209でSF内の各照射位置にかかる該当ショットのビームを偏向すればよい。かかる動作を繰り返し、各ショットのショット図形を繋ぎ合わせることで、図4に示す移動量Lだけ離れた複数のラインパターンを描画する。
セトリング時間設定工程(S106)として、セトリング時間設定部112は、セトリング時間Tを上述した十分な時間Tと、十分な時間Tよりも短い複数の異なる時間とを含む時間Tkのいずれかに設定する。例えば、k=0,1,2,・・・,nまで予め用意される。そして、ここでは、まず、T=Tに設定される。Tは、上述した適切なセトリング時間よりも十分に長い時間である。Tは、Tよりも短い時間である。Tは、Tよりも短い時間である。・・・Tは、Tn−1よりも短い時間である。このように、順に短い時間になるように設定する。但し、これに限るものではなく、TからTが示す各時間は、値が異なっていればその並び方は任意でよい。また、ここでは、最初にT=Tに設定したが、これに限るものではなく、TからTまでの時間でそれぞれチップ2の描画ができれば、TからTまでのどの時間から始めてもよい。後述するように、時間TkがTの場合に描画されたチップ2のパターン寸法は、元々、時間Tの場合に描画されたチップ1のパターン寸法と合成されて、幅寸法を評価する際の基準寸法になる。ここで、チップ2用のTは、チップ1用のTと異なる時間であってもよい。
チップ2描画工程(S108)として、描画装置100は、DACアンプ130のセトリング時間を時間Tを含む複数の時間Tk(第2の時間)を用いて可変に設定しながら、可変に設定された時間Tk毎に、副偏向器209で電子ビーム200を試料101上に偏向させることにより、偏向移動量Lだけ離れた位置毎に並ぶように配置されると共に、チップ1の複数のラインパターン12(複数の第1のパターン)の各ラインパターン12と対応するパターンが隣り合う位置になるようにチップ2のチップパターン(複数の第2のパターン)を描画する。チップ2のパターンデータは、外部から入力され、記憶装置140に記憶される。
図5は、実施の形態1におけるチップ2のチップパターンの一例を示す図である。図5において、チップ2のチップパターンは、チップ1の各ラインパターンに隣り合うように並行に並ぶ複数のラインパターン14によって構成される。複数のラインパターン14は、副偏向器209で偏向させたい移動量L(偏向移動量)だけ離れて配置される。実施の形態1では、例えば、副偏向器209で偏向させたい移動量Lに応じたDACアンプ130のセトリング時間を求めるので、複数のラインパターン14は、副偏向器209の偏向可能領域であるSF30内に配置される。図5の例では、SF30内に、移動量Lだけ離れた位置に、例えば、15本のラインパターンを配置している。また、図5の例では、チップ1の各ラインパターンにチップ2の対応するラインパターンが隣接するようにチップ2の複数のラインパターンを配置する。
かかるチップ2のチップパターンを描画するため、描画装置100は以下のように動作する。まず、描画データ処理部114は、記憶装置140からチップ2のパターンデータ(描画データ2)を読み出し、複数段のデータ変換処理を行って装置固有のショットデータを生成する。チップ2のパターンデータには、図5に示した複数のラインパターン14が定義される。よって、チップ1のパターンと同様、ショット図形毎にショットデータを生成する。生成されたチップ2のショットデータは記憶装置142に格納される。ここでは、各ラインパターン14は、例えば、複数の矩形のショット図形に分割されることになる。
次に、描画制御部116は、偏向制御回路120および制御回路122を制御して、チップ2のチップパターンに対応するショットデータの描画処理を行うように制御信号を出力する。偏向制御回路120では、チップ2のショットデータを記憶装置142から読み出し、チップ2のショットデータに定義される照射位置データに応じて、ショット図形毎に、主偏向データと副偏向データを生成する。主偏向データは、DACアンプ132に出力される。副偏向データは、DACアンプ130に出力される。その際、DACアンプ130のセトリング時間Tを上述した十分長い時間TになるようにDACアンプ130に制御信号を出力する。また、偏向制御回路120は、ショットデータに定義される照射時間に応じて、ショット図形毎に、ブランキングデータを生成し、図示しないブランキング用のDACアンプに出力する。また、偏向制御回路120は、ショットデータに定義される図形種および図形サイズに応じて成形データを生成し、図示しないビーム成形用のDACアンプに出力する。そして、制御回路122および偏向制御回路120から制御された各DACアンプからの信号に基づいて、描画部150は、電子ビーム200を用いて、当該図形パターンを試料100に描画する。以降の描画動作は、チップ1を描画した場合と同様である。かかる描画処理により、図5に示すように、チップ1のラインパターンとチップ2のラインパターンが隣接するように並んで配置される。
判定工程(S110)として、判定部118は、設定された時間Tkが、Tk=Tnかどうかを判定する。Tk=Tnでない場合には、セトリング時間変更工程(S112)へ進む。Tk=Tnの場合には、現像工程(S114)へ進む。
セトリング時間変更工程(S112)として、セトリング時間変更部119は、現在設定されているTkの値を変更する。ここでは、例えば、T=TからT=Tに変更する。そして、セトリング時間設定工程(S106)に戻る。そして、Tk=Tnになるまで、セトリング時間設定工程(S106)からセトリング時間変更工程(S112)までを繰り返す。チップ1のチップパターンは、複数のSF30に描画しているので、チップ2のチップパターンを描画する際には、セトリング時間Tが可変される毎に、チップ2のチップパターンが描画されるSF30を変更する。これにより、チップ2のチップパターンを描画するためのセトリング時間Tが可変された時間毎に、図5に示すような、チップ1の複数のラインパターン12とチップ2の複数のラインパターン14とがそれぞれ対応するラインパターン同士で隣接したパターンを形成できる。
ここでは、セトリング時間Tが可変される毎に異なるSF30を用いたが、これに限るものではない。セトリング時間Tが可変される毎に試料101自体を変更してチップ1の複数のラインパターン12とチップ2の複数のラインパターン14とを描画してもよい。或いは、1つのSF30内の複数のラインパターン12に対し、隣に描画するラインパターン14毎に、セトリング時間Tkを変えてもよい。ストライプ20の単位ごとにセトリング時間Tkを変えてもよい。さらに、ストライプ20やSF30にこだわらず、SF30より大きい特定の領域として、パターン12と14を作成し、その領域ごとにセトリング時間Tkを変えてもよい。
現像工程(S114)として、チップ1の複数のラインパターン12とチップ2の複数のラインパターン14とが描画された試料101を現像して、可変されたセトリング時間Tk毎のレジストパターンを形成する。
合成パターンの寸法測定工程(S116)として、寸法測定器を用いて、可変に設定されたセトリング時間Tk毎に、隣り合うチップ1のラインパターンとチップ2のラインパターンとを合成後の複数の合成パターンの幅寸法を測定する。言い換えれば、可変に設定されたセトリング時間Tk毎に、隣り合うチップ1のチップパターンとチップ2のチップパターンとの互いに向き合う方向とはそれぞれ逆側の外側の辺同士間の寸法を測定する。ここでは、一例として、レジストパターンの幅を測定するが、これに限るものではない。試料101のレジスト膜の下層に他の下層膜(例えば、クロム(Cr)膜)を形成しておき、レジストパターンをマスクとして、エッチングして下層膜によるチップ1のラインパターンとチップ2のラインパターンとを合成後の複数の合成パターンの幅寸法を測定してもよい。
寸法解析工程(S118)として、可変に設定されたセトリング時間Tk毎に測定された各合成パターンの幅寸法を解析する。
図6は、実施の形態1におけるセトリング時間が足りている場合と不足する場合の合成パターンの幅寸法の一例を示す図である。図6(a)では、ラインパターン12とラインパターン14とが共にセトリング時間が足りている状態で描画された場合を示している。ラインパターン12は、上述したように複数のショット図形50(a,b,・・・)が繋ぎ合わされることで形成される。ラインパターン14も同様に複数のショット図形51(a,b,・・・)が繋ぎ合わされることで形成される。セトリング時間が足りている場合、図6(a)に示すように、セトリング時間Tで描画されたラインパターン12とセトリング時間Tkで描画されたラインパターン14とを合成した幅寸法dは、共に十分なセトリング時間Tで描画されたラインパターン12とラインパターン14とを合成した幅寸法dと一致する。一方、セトリング時間が不足している場合、図6(b)に示すように、セトリング時間Tで描画されたラインパターン12とセトリング時間Tkで描画されたラインパターン14とを合成した幅寸法dは、共に十分なセトリング時間Tで描画されたラインパターン12とラインパターン14とを合成した幅寸法dと不一致となる。例えば、幅寸法dは、幅寸法dよりも狭くなる。或いは、広くなる場合もあり得る。このようにセトリング時間が不足している場合、幅寸法dは、幅寸法dとの誤差δが生じる。寸法測定器は、2つのラインパターン12,14の外側の辺間の寸法を測定する。
図7は、実施の形態1における可変するセトリング時間毎の合成パターンの幅寸法の測定結果の一例を示す図である。図7では、セトリング時間を6種類(stl1〜stl6)で振った場合の結果を示している。stl1〜stl6は、短い時間から順に長く設定している。縦軸は幅寸法CDを示す。横軸は測定位置を示す。測定位置は、図5に示すように、SF30内に描画された各ラインパターンに番号(CD番号)を付与し、番号毎に幅寸法を測定している。
セトリング時間決定工程(S120)として、偏向移動量に対して共に十分なセトリング時間Tで偏向したラインパターン12とラインパターン14との合成パターンの幅寸法の誤差範囲内に入る幅寸法となる合成パターンを得た、可変に設定された時間Tkをセトリング時間Tとして取得する。そして、かかる時間Tkをセトリング時間Tとして決定する。
図8は、実施の形態1における可変するセトリング時間毎の平均幅寸法の測定結果の一例を示す図である。図8では、可変するセトリング時間毎に、複数の測定位置で測定された複数の幅寸法の平均値を算出し、グラフに示している。縦軸は平均幅寸法を示す。横軸は可変するセトリング時間を示す。図8では、共に十分なセトリング時間Tで描画されたラインパターン12とラインパターン14とを合成した合成パターンの各測定位置での幅寸法dの最大値と最小値を横線で示し、その範囲を誤差Δ範囲として示している。よって、可変する複数のセトリング時間のうち、かかる誤差Δ範囲内に平均幅寸法が入れば、そのセトリング時間を使用可能なセトリング時間とみなすことができる。
以上のように、セトリング時間を一方だけ可変にしながら描画した2つのラインパターンによる合成パターンの幅寸法を寸法測定器で測定することで、その測定値から適切なセトリング時間を見出すことができる。寸法測定器は、位置測定器よりも一般に精度が高く、位置測定器での測定限界が例えば0.5nmである場合に、寸法測定器での測定限界は、0.25nmとなる。よって、寸法測定器で測定した方が、高精度にセトリング時間を決定できる。
図9は、実施の形態1のラインパターンの配置状況の他の一例を示す図である。実施の形態1では、図9(a)に示すように、ラインパターン12とラインパターン14とをちょうど接触するように隣接させる場合だけに限るものではない。図9(a)に示すように、ラインパターン12とラインパターン14との間にすきまがあっても構わない。ラインパターン12とラインパターン14を合わせた幅寸法d’が寸法測定器で測定可能な範囲であればよい。
図10は、実施の形態1のラインパターンと比較例となる1ショット図形とを示す図である。図10(a)に示すように、矩形のショット図形を描画した場合、矩形の4隅の角が丸くなってしまう(R面となる)。寸法測定器は、幅寸法を測定する際、測定辺を複数個所で測定して、その平均値を算出する。そのため、角が丸くなった矩形の幅寸法を測定しても、その精度はあまり良くない。これに対して、実施の形態1では、あえてショット図形を繋げてラインパターンにしている。これにより、形成されたラインパターンの大部分は直線になるので、寸法測定器によって、測定辺を複数個所で測定して、その平均値を算出してもかかる値の誤差が小さくなる。よって、1つのショット図形で評価する場合よりも高精度に寸法を測定できる。その結果、より高精度にセトリング時間を決定できる。ただし、1ショット図形が測定器の測定領域よりも十分大きければ、1ショット図形を使っても同様の算出精度でセトリング時間を決定することが可能である。
以上のように、実施の形態1によれば、描画されるパターンのショット位置精度を高精度に維持しながらより好適なセトリング時間を取得できる。その結果、偏向移動量Lに対して、以上のように取得したセトリング時間をDACアンプ130に設定することで、スループットを低下させずに高精度な描画を行うことができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
10 描画領域
20 ストライプ領域
30 SF
52,54,56 ショット図形
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
111 メモリ
112 セトリング時間設定部
114 描画データ処理部
116 描画制御部
118 判定部
119 セトリング時間変更部
120 偏向制御回路
122 制御回路
130,132 DACアンプ
140,142 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
208 主偏向器
209 副偏向器
212 ブランキング偏向器
214 ブランキングアパーチャ
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース
500 描画データ変換装置

Claims (5)

  1. DAC(デジタル・アナログコンバータ)アンプからの偏向信号によって荷電粒子ビームを偏向する偏向器を用いて、前記DACアンプのセトリング時間を評価するための偏向移動量に対して十分なセトリング時間となる第1の時間に前記DACアンプのセトリング時間を設定して、前記偏向器で荷電粒子ビームを試料上に偏向させることにより、前記偏向移動量だけ離れた位置毎に並ぶ複数の第1のパターンを描画する工程と、
    前記DACアンプのセトリング時間を、偏向移動量に対して十分なセトリング時間を含む複数の異なる第2の時間を用いて可変に設定しながら、可変に設定された前記第2の時間毎に、前記偏向器で荷電粒子ビームを試料上に偏向させることにより、前記複数の第1のパターンの各第1のパターンと対応するパターンが隣り合う位置になるように複数の第2のパターンを描画する工程と、
    可変に設定された前記第2の時間毎に、前記複数の第1のパターンと前記複数の第2のパターンとのうち、隣り合う第1と第2のパターンを合成後の複数の合成パターンの幅寸法を測定する工程と、
    前記測定された前記複数の合成パターンのうち、各合成パターンの幅寸法を用いて、前記偏向移動量だけ偏向させるために必要な前記DACアンプのセトリング時間を取得する工程と、
    を備えたことを特徴とするセトリング時間の取得方法。
  2. 前記合成パターンの幅寸法として、隣り合う前記第1と第2のパターンの互いに外側の辺同士間の寸法を用いることを特徴とする請求項1記載のセトリング時間の取得方法。
  3. 前記偏向移動量に対して前記第1と第2の時間が共に十分なセトリング時間で偏向した前記第1と第2のパターンの合成パターンの幅寸法の誤差範囲内に入る幅寸法となる前記合成パターンを得た、可変に設定された時間をセトリング時間として取得することを特徴とする請求項1又は2記載のセトリング時間の取得方法。
  4. 前記隣り合う前記第1と第2のパターンは、隣り合うラインパターンであることを特徴とする請求項1〜3記載のセトリング時間の取得方法。
  5. 前記合成パターンの幅寸法は、寸法測定器で測定されることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のセトリング時間の取得方法。
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