JP6034634B2 - 人工土壌成型体、緑化用シート、壁面緑化パネル、及び園芸用ブロック - Google Patents
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細孔を有する複数のフィラーを三次元ネットワーク状に結合することにより前記フィラーの間に連通孔を形成し、前記連通孔の全容積が前記細孔の全容積より大きくなるように構成された人工土壌粒子を成型してなり、前記連通孔が外部から水分及び養分を取り込むとともに、前記細孔が前記連通孔から前記養分を受け取り可能なように、前記細孔が前記連通孔に接続した状態で前記細孔が前記連通孔の周囲に分散配置されていることにある。
また、本構成の人工土壌成型体によれば、人工土壌成型体を構成する人工土壌粒子について、一つの粒子内において、細孔と連通孔との間に特定の関係を持たせており、細孔と連通孔とで異なる機能を分担させているため、土壌としての基本性能をバランスよく発揮し得る(すなわち、保水性と保肥性とのバランスに優れた)、高品質で機能的な人工土壌粒子を実現することができる。また、このような人工土壌粒子は、栽培対象の植物に対して水分や養分を適切に供給できるので、メンテナンスに手間が掛からず、取り扱いが容易なものとなる。
前記細孔はサブnmオーダー乃至サブμmオーダーのサイズを有し、前記連通孔はサブμmオーダー乃至サブmmオーダーのサイズを有することが好ましい。
前記連通孔の少なくとも一部に保水性材料が導入されるとともに、前記細孔にイオン交換能を付与してあることが好ましい。
上記何れか一つの人工土壌成型体をシート状に敷設したことにある。
上記何れか一つの人工土壌成型体を枠体で保持したことにある。
上記何れか一つの人工土壌成型体をブロック状に積層したことにある。
図1は、本発明に使用する人工土壌粒子10を概念的に表した説明図である。図1(a)は、フィラー1として、多孔質天然鉱物であるゼオライト1aを使用した人工土壌粒子10を例示したものである。図1(b)は、フィラー1として、層状天然鉱物であるハイドロタルサイト1bを使用した人工土壌粒子10を例示したものである。なお、図1中に示す記号x、y及びzは、後述する細孔2、連通孔3及び人工土壌粒子10のサイズを夫々表しているが、図面上でのx、y及びzの大きさは実際のサイズを反映したものではない。
フィラー1が本実施形態に示すゼオライト1aやハイドロタルサイト1bのような無機天然鉱物である場合、複数のフィラー1を集合して粒状物(人工土壌粒子10)を構成するために、バインダーを用いて粒状化を行うことができる。ここで人工土壌粒子10は、フィラー1を三次元ネットワーク状に結合して、連通孔3の全容積を細孔2の全容積より大きくする必要がある。これは、上記フィラー1を粒状化する際に、例えば、フィラー1とバインダーとの混合物に空気を含ませながらフィラー1を互いに結合させることによって行うことができる。この場合、複数のフィラー1は多数の空隙を形成しながら三次元的に結合し、三次元ネットワーク状の構造を有するフィラー集合体(人工土壌粒子10)が形成される。この人工土壌粒子10は、三次元ネットワーク状の構造を有するため、嵩密度が低く軽量でありながら構造的にも安定する。
図3は、本発明に使用する人工土壌粒子10の保水性及び保肥性のメカニズムを示した説明図である。図3(a),(b)は、人工土壌粒子10に外部から水分W、及び養分K、N、Pが取り込まれる様子を段階的に示したものである。ここで、養分Kはカリウム分、養分Nは窒素分、養分Pはリン分を表している。
図4は、本発明の人工土壌成型体100の説明図である。図4中に示す点線円は、人工土壌成型体100を構成する人工土壌粒子10の一部拡大図であり、人工土壌粒子10の断面を表している。人工土壌成型体100は、複数の人工土壌粒子10を所定の形状に成型したものである。人工土壌成型体100は、用途に応じて、シート状、ブロック状、板状、帯状、球状、棒状、不定形状等、種々の形状に加工することができる。人工土壌成型体100は、隣接する人工土壌粒子10の間に一定の隙間11を有している。この隙間11は、空気及び水が通過することができるため、植物に必要な水分を保持しながら余分な水分を排出することができる。人工土壌成型体100が湿潤状態となった場合、隙間11から余分な水分を排出し、人工土壌成型体100が乾燥状態となった場合には、隙間11の毛細管現象により、周囲に存在する水分を吸い上げることができる。このように、人工土壌成型体100は、隣接する人工土壌粒子10の間に形成される隙間11によって、優れた通気性及び排水性を実現している。また、隙間11は、植物の根が成長するための空間を提供するため、植物の根が張り易く、ひいては植物の成長を促すことができる。
図5は、本発明の緑化用シート200の説明図である。図6は、図5に示した緑化用シート200に植物24を植えた状態を示す一部断面図である。緑化用シート200は、上述の人工土壌成型体100をシート状に敷設したものであり、本実施形態では、図5に示すように、灌水時の水を適宜透過させつつ、人工土壌粒子10を支持する透水性シート20と、透水性シート20の上に形成される人工土壌粒子10を積層した植栽基盤層21とを備えた構成を有する。植栽基盤層21は、図5に示すように、2層に形成されている。植栽基盤層21には、下層に粒度の大きい人工土壌粒子10を積層した排水層22が形成され、上層に粒度の小さい人工土壌粒子10を積層した保水層23が形成されている。植栽基盤層21の成型方法としては、上記人工土壌成型体100の成型方法が用いられる。透水性シート20は、植栽基盤層21から排水される水分を透過できる材質で構成され、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維からなる不織布が挙げられる。
図7は、本発明の壁面緑化パネル300の説明図である。壁面緑化パネル300は、上述の人工土壌成型体100を枠体30に保持したものである。本実施形態では、図7に示すように、枠体30に形成した凹部31に人工土壌成型体100が配置されている。人工土壌成型体100は、枠体30から落下しないように、例えば、凹部31に図示しない複数のフックが設けられており、このフックに人工土壌成型体100が引っ掛かることで保持されるようになっている。人工土壌成型体100には、全体に亘って植物24が植えられており、植物24が成長すると、壁面緑化パネル300の前面が植物24で略覆われて緑化される。壁面緑化パネル300に使用する枠体30は、屋外での使用に耐え得るように、耐水性及び耐腐食性を有し、且つ軽量な素材で構成することが好ましい。枠体30の素材としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、PET樹脂、ABS樹脂などの合成樹脂材料、アルミニウム合金、マグネシウム合金などの軽量金属材料、スギ、ヒノキ、竹などの木材等が挙げられる。
図8は、本発明の園芸用ブロック400の説明図である。園芸用ブロック400は、上述の人工土壌成型体100をブロック状に積層したものであり、本実施形態では、図8に示すように、人工土壌成型体を植物栽培用の容器の形状に構成してある。園芸用ブロック400の成型方法としては、上記人工土壌成型体100の成型方法を用いることができる。園芸用ブロック400の上部中央付近には、植物を植えるための凹状の植栽部40が形成されている。これにより、園芸用ブロック400は、人工土壌と植物とを一体化させた植物ポットとして製品化することができる。園芸用ブロック400は、灌水した水が外部に漏れないように、人工土壌粒子10を成型する際に保水性材料として機能し得る合成高分子材料や天然高分子材料を添加することも可能である。この場合、保水性材料は人工土壌粒子10に用いた保水性材料と同じものを使用できるが、異なる種類の保水性材料であっても構わない。園芸用ブロック400の耐漏水性を向上させることにより、室内においても好適に利用することが可能となる。
2 細孔
3 連通孔
10 人工土壌粒子
100 人工土壌成型体
200 緑化用シート
300 壁面緑化パネル
400 園芸用ブロック
Claims (6)
- 細孔を有する複数のフィラーを三次元ネットワーク状に結合することにより前記フィラーの間に連通孔を形成し、前記連通孔の全容積が前記細孔の全容積より大きくなるように構成された人工土壌粒子を成型してなり、前記連通孔が外部から水分及び養分を取り込むとともに、前記細孔が前記連通孔から前記養分を受け取り可能なように、前記細孔が前記連通孔に接続した状態で前記細孔が前記連通孔の周囲に分散配置されている人工土壌成型体。
- 前記細孔はサブnmオーダー乃至サブμmオーダーのサイズを有し、前記連通孔はサブμmオーダー乃至サブmmオーダーのサイズを有する請求項1に記載の人工土壌成型体。
- 前記連通孔の少なくとも一部に保水性材料が導入されるとともに、前記細孔にイオン交換能を付与してある請求項1又は2に記載の人工土壌成型体。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載の人工土壌成型体をシート状に敷設した緑化用シート。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載の人工土壌成型体を枠体で保持した壁面緑化パネル。
- 請求項1〜3の何れか一項に記載の人工土壌成型体をブロック状に積層した園芸用ブロック。
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