JP6028080B2 - 洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

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本発明は、洗浄対象物を洗浄するための洗浄装置及び洗浄方法に関し、より詳しくは、金型等の洗浄対象物を洗浄し、該洗浄対象物に付着する樹脂カス、ゴムカス、ガラスカス、油、グリース、防錆剤等の付着物を除去するための洗浄装置及び洗浄方法に関する。
従来より、樹脂成形用の金型等の洗浄対象物を洗浄する洗浄装置として、洗浄対象物を収容可能で、且つ洗浄液を貯留可能な洗浄槽を備えたものが提供されている(特許文献1参照)。
かかる洗浄装置は、洗浄槽内の洗浄液(例えば、アルカリ洗浄液)に洗浄対象物を所定時間浸漬させることで、洗浄対象物に対する洗浄(洗浄対象物に付着した付着物の除去)を行うようになっている。
特開平11−90937号公報
ところで、この種の洗浄装置では、洗浄液の洗浄効果を高めるために、洗浄槽に貯留される洗浄液を加熱手段によって所定温度(例えば90℃前後)まで加熱し、高温状態になった洗浄液に洗浄対象物を浸漬させるようにしている。
そのため、この種の洗浄装置では、洗浄対象物の洗浄完了後、直ちに洗浄対象物を洗浄液から取り出さずに、洗浄液の温度が高温状態から低温状態(例えば、常温程度)になった状態で洗浄対象物を洗浄液から取り出せるようになっている。
具体的に説明すると、この種の洗浄装置(洗浄方法)において、洗浄直後に洗浄液から洗浄対象物を取り出すと、該洗浄対象物は高温状態になっている。そのため、洗浄対象物自身の熱の影響により、洗浄対象物に付着した洗浄液が蒸発してしまい、洗浄液の残留成分が洗浄対象物の表面で結晶化、もしくは薄膜状に固着する傾向にある。
このような状況を考慮し、作業者が、洗浄対象物を洗浄液から取り出した直後に、該洗浄対象物を水洗し、洗浄液の成分を除去することも考えられる。
しかし、洗浄液が付着した高温状態の洗浄対象物を水洗すると、急冷と水質の影響により洗浄対象物の表面に錆が発生する。
これに伴い、従来の洗浄装置(洗浄方法)は、洗浄槽内の洗浄液の温度が低下するまで(洗浄液内の洗浄対象物が低温になるまで)、洗浄槽内の洗浄液から洗浄対象物を取り出すことを禁止している。
従って、従来の洗浄装置(洗浄方法)は、洗浄対象物に対する洗浄完了から洗浄対象物を取り出すまでに長時間を要するため、洗浄対象物の洗浄作業における作業効率が悪いといった問題があった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、洗浄後の洗浄対象物の表面に対する洗浄液の成分の結晶化、薄膜状の固着や錆の発生を防止するとともに、洗浄後の洗浄対象物の冷却時間を短縮でき、洗浄作業の効率化を図ることのできる洗浄装置及び洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明に係る洗浄装置は、洗浄対象物を収容可能で、且つ該洗浄対象物を洗浄する加熱状態の洗浄液を貯留可能な洗浄槽と、洗浄に使用した洗浄液を貯留可能な洗浄液貯留槽と、洗浄槽と洗浄液貯留槽とを直接接続する洗浄液排出系統であって、洗浄槽から洗浄液貯留槽に洗浄に使用した洗浄液を排出する洗浄液排出系統と、前記加熱状態の洗浄液よりも低温で且つ該加熱状態の洗浄液と同質の冷却液を貯留可能な冷却液貯留槽と、洗浄槽と冷却液貯留槽とを直接接続する冷却液供給系統であって、冷却液貯留槽から洗浄槽に冷却液を供給する冷却液供給系統と、洗浄槽と冷却液貯留槽とを直接接続する冷却液回収系統であって、洗浄槽に供給された冷却液を洗浄槽から冷却液貯留槽に回収する冷却液回収系統と、を備え、洗浄槽内の洗浄液で洗浄対象物を洗浄した後に、洗浄に使用した洗浄液を洗浄液排出系統を介して洗浄槽から洗浄液貯留槽に排出可能で、且つ冷却液を冷却液供給系統を介して冷却液貯留槽から洗浄槽に供給可能に構成され、洗浄槽内の洗浄対象物を冷却した後、洗浄槽内の冷却液を冷却液貯留槽に回収可能に構成されることを特徴とする。
かかる構成によれば、洗浄槽内の加熱状態の洗浄液によって洗浄対象物を洗浄し、洗浄槽から洗浄液貯留槽に洗浄に使用した洗浄液を洗浄液排出系統を介して排出した後、洗浄槽に前記加熱状態の洗浄液よりも低温で同質の冷却液を冷却液供給系統を介して供給するため、冷却液によって、洗浄後の高温状態の洗浄対象物の温度を効率よく下げることができる。これにより、洗浄後の洗浄対象物の冷却時間を短縮でき、洗浄対象物の洗浄作業の効率化を図ることができる。また、前記加熱状態の洗浄液よりも低温で同質の冷却液で洗浄対象物を冷却するため、洗浄対象物の表面に対する洗浄液の成分の結晶化、薄膜状の固着や錆の発生を防止できる。
また、洗浄槽内の洗浄対象物を冷却した後、洗浄槽から冷却液を回収するため、使用した冷却液を再利用できる。
この場合、洗浄槽と洗浄液貯留槽とを直接接続する洗浄液供給系統であって、洗浄液貯留槽から洗浄槽に洗浄液を供給する洗浄液供給系統を備え、洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で洗浄液を加熱可能に構成され、洗浄槽内の冷却液が冷却液貯留槽に回収された後、洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で加熱された洗浄液を洗浄液貯留槽から洗浄槽に供給可能に構成されることが好ましい。
かかる構成によれば、洗浄槽内の冷却液が冷却液貯留槽に回収された後、洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で加熱された洗浄液を洗浄液貯留槽から洗浄槽に供給することができ、再び洗浄するときに洗浄液の加熱が不要で直ちに次の洗浄対象物を洗浄できる。
本発明に係る洗浄装置の他態様として、前記洗浄槽内に配置される加熱手段を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、洗浄槽内の洗浄液を加熱することができ、洗浄液を昇温させて洗浄対象物を加熱洗浄することができ、洗浄対象物に付着した付着物を効率よく除去することができる。また、加熱手段としての設置スペースを外部に別途設けないため、省スペース化を図ることができる。
本発明に係る洗浄装置の他態様として、前記冷却液貯留槽内の冷却液を常温又は低温に維持する温度調節手段を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、冷却液貯留槽内の冷却液を常温又は低温に維持する温度調節手段を備えるようにしたため、使用後の冷却液であっても常温又は低温に維持することができる。
本発明に係る洗浄装置の他態様として、前記洗浄槽内の蒸気及び前記洗浄液貯留槽内の蒸気が回収される蒸気回収槽と、洗浄槽と蒸気回収槽とを直接接続する第一蒸気回収系統と、洗浄液貯留槽と蒸気回収槽とを直接接続する第二蒸気回収系統とを備え、洗浄中の洗浄槽内の蒸気及び洗浄液貯留槽内の蒸気を回収するように構成されることが好ましい。
かかる構成によれば、洗浄中の洗浄槽内の蒸気及び洗浄液貯留槽内の蒸気を回収することで、洗浄中の洗浄槽及び洗浄液貯留槽の内部圧力を調整することができる。
本発明に係る洗浄装置の他態様として、前記洗浄液排出系統、前記冷却液供給系統、前記冷却液回収系統、前記洗浄液供給系統、及び前記蒸気回収系統のうち、少なくともいずれか一つの系統における流体を空圧によって給排させる空圧系統を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、前記洗浄液排出系統、前記冷却液供給系統、前記冷却液回収系統、及び前記洗浄液供給系統、前記蒸気回収系統のうち、少なくともいずれか一つの系統における流体の給排を空圧によって行う空圧系統を備えたため、流体移送に用いられていたポンプの数を低減することができ、装置の構成を簡素化することができる。
本発明に係る洗浄方法は、前記いずれかの洗浄装置を用いた洗浄方法であって、洗浄槽内の加熱状態の洗浄液で洗浄対象物を洗浄する洗浄工程と、洗浄工程後、洗浄槽から洗浄液貯留槽に洗浄に使用した洗浄液を排出する洗浄液排出工程と、洗浄液排出工程後、冷却液貯留槽から洗浄槽に、加熱状態の洗浄液よりも低温で且つ加熱状態の洗浄液と同質の冷却液を供給し前記洗浄対象物を冷却する冷却工程とを含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、洗浄槽内の加熱状態の洗浄液によって洗浄対象物を洗浄し、洗浄槽から洗浄液貯留槽に洗浄に使用した洗浄液を洗浄液排出系統を介して排出した後、洗浄槽に前記加熱状態の洗浄液よりも低温で同質の冷却液を冷却液供給系統を介して供給するため、冷却液によって、洗浄後の高温状態の洗浄対象物の温度を効率よく下げることができる。これにより、洗浄後の洗浄対象物の冷却時間を短縮でき、洗浄作業の効率化を図ることができる。また、前記加熱状態の洗浄液よりも低温で同質の冷却液で洗浄対象物を冷却するため、洗浄対象物の表面に対する洗浄液の成分の結晶化、薄膜状の固着や錆の発生を防止できる。
本発明に係る洗浄方法の一態様として、冷却工程後、洗浄槽内の冷却液を洗浄槽から冷却液貯留槽に回収する冷却液回収工程を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、冷却工程後、洗浄槽に供給された冷却液を洗浄槽から冷却液貯留槽に回収するため、使用した冷却液を再利用できる。
この場合、洗浄槽内の冷却液が冷却液貯留槽に回収された後、洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で加熱された洗浄液を洗浄液貯留槽から洗浄槽に供給する洗浄液供給工程を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、洗浄槽内の冷却液が冷却液貯留槽に回収された後、洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で加熱された洗浄液を洗浄液貯留槽から洗浄槽に供給することができる。再び洗浄するときに洗浄液の加熱が不要で直ちに次の洗浄対象物を洗浄できる。
本発明に係る洗浄方法の他態様として、前記洗浄槽内の洗浄液を加熱する洗浄液加熱工程を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、洗浄槽内の洗浄液を加熱することができ、洗浄対象物を加熱洗浄することができ、洗浄対象物に付着した付着物を効率よく除去することができる。
本発明に係る洗浄方法の他態様として、前記冷却液貯留槽内の冷却液を常温又は低温に維持する温度調節工程を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、冷却液貯留槽内の冷却液を常温又は低温に維持するようにしたため、使用後の冷却液であっても常温又は低温に維持することができる。
本発明に係る洗浄方法の他態様として、洗浄中の洗浄槽内の蒸気及び洗浄液貯留槽内の蒸気を前記蒸気回収槽に回収する蒸気回収工程をさらに含むことが好ましい。
かかる構成によれば、洗浄中の洗浄槽内の蒸気及び洗浄液貯留槽内の蒸気を回収することで、洗浄槽及び洗浄液貯留槽の内部圧力を調整することができる。
本発明に係る洗浄方法の他態様として、前記洗浄工程、前記冷却工程、前記冷却液回収工程、及び前記蒸気回収工程のうち、少なくともいずれか一つの工程における流体の給排を空圧によって行うようにしてもよい。
かかる構成によれば、前記洗浄工程、前記冷却工程、前記冷却液回収工程、及び前記蒸気回収工程のうち、少なくともいずれか一つの工程における流体の給排を空圧によって行うようにしたため、流体移送に用いられていたポンプ数を低減することができ、装置の構成を簡素化することができる。
以上のように、本発明によれば、洗浄後の洗浄対象物の表面に対する洗浄液の成分の結晶化、薄膜状の固着や錆の発生を防止するとともに、洗浄後の洗浄対象物の冷却時間を短縮でき、洗浄作業の効率化を図ることができる、という優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る洗浄装置を示す正面図である。 図2は、本発明の一態様を示す洗浄装置の概略構成図である。 図3は、本発明の他態様を示す洗浄装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態に係る洗浄装置及び洗浄方法について図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る洗浄装置は、図1に示す如く、洗浄対象物Aを収容可能で、且つ該洗浄対象物Aを洗浄する洗浄液Bを貯留可能な洗浄槽2と、洗浄に使用した洗浄液Bを貯留可能な洗浄液貯留槽3と、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを接続する洗浄液排出系統5であって、洗浄槽2から洗浄液貯留槽3に使用した洗浄液Bを排出する洗浄液排出系統5と、前記加熱状態の洗浄液Bよりも低温で且つ前記洗浄液Bと同質の冷却液Cを貯留可能な冷却液貯留槽4と、洗浄槽2と冷却液貯留槽4とを接続する冷却液供給系統7であって、冷却液貯留槽4から洗浄槽2に冷却液Cを供給する冷却液供給系統7とを備える。なお、ここでいう同質とは、好ましくは有効成分の化学組成が同じであることを意味する。
本実施形態に係る洗浄装置1は、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを接続する洗浄液供給系統6であって、洗浄液貯留槽3から洗浄槽2に洗浄液Bを供給する洗浄液供給系統6を備える。
本実施形態に係る洗浄装置1は、洗浄槽2と冷却液貯留槽4とを接続する冷却液回収系統8であって、洗浄槽2に供給された冷却液Cを洗浄槽2から冷却液貯留槽4に回収する冷却液回収系統8を備える。
本実施形態に係る洗浄装置1は、前記洗浄槽2内の蒸気ST、及び洗浄液貯留槽3内の蒸気STが回収される蒸気回収槽9と、洗浄槽2と蒸気回収槽9とを接続する第一蒸気回収系統10と、洗浄液貯留槽3と蒸気回収槽9とを接続する第二蒸気回収系統11とを備える。
なお、図示していないが、洗浄槽2から洗浄液貯留槽3への洗浄液排出系統5、洗浄液貯留槽3から洗浄槽2への洗浄液供給系統6、冷却液貯留槽4から洗浄槽2への冷却液供給系統7、洗浄槽2から冷却液貯留槽4への冷却液回収系統8には、ストレーナ又はフィルタが適宜配置されている。
なお、洗浄槽2、洗浄液貯留槽3、冷却液貯留槽4、及び蒸気回収槽9は、キャスタ付きフレーム(図示しない)に配置され、一個の洗浄機として構成される。
洗浄槽2は、ステンレス製で、上面に開口部2aを有する。この開口部2aは、蓋20によって密閉される。また、洗浄槽2内には、洗浄液Bの温度を検知する温度センサSと、洗浄液Bの液量を検知するフロートスイッチFとが配置される。また、洗浄槽2の底部には、洗浄液Bを加熱する加熱手段としてのヒータHが配置される。
洗浄槽2の側壁には、洗浄液貯留槽3からの洗浄液Bが供給される洗浄液供給系統6の第二配管61と、冷却液貯留槽4から冷却液Cが供給される冷却液第二供給配管71とが横並びに接続される。
また、洗浄槽2は、洗浄対象物Aとこれの配置された洗浄かご17とともに、洗浄液Bに浸漬できるようになっている。該洗浄かご17は、金属製で、洗浄対象物としての金型Aが配置される。また、洗浄かご17は、洗浄槽2内で洗浄液Bに浸漬される。
洗浄液貯留槽3には、洗浄液Bの液量を検知するフロートスイッチFが配置される。
冷却液貯留槽4には、冷却液Cの液量を検知するフロートスイッチFが配置される。
蒸気回収槽9は、蒸気STから復水された液体の量を検知するフロートスイッチFを備える。
洗浄液排出系統5は、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを接続する排出配管50を備え、排出配管50には、電動弁Vが設けられる。
洗浄液供給系統6は、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3との間に配置された第一ポンプP1と、洗浄液貯留槽3と第一ポンプP1の給水ポートとを接続する第一配管60と、第一ポンプP1の排出ポートと洗浄槽2とを接続する第二配管61とを備える。なお、第二配管61には、電動弁Vが設けられる。
冷却液供給系統7は、洗浄槽2と冷却液貯留槽4との間で冷却液Cを給排水するための第二ポンプP2と、冷却液貯留槽4と第二ポンプP2の給水ポートとを接続する冷却液第一供給配管70と、第二ポンプP2の排出ポートと洗浄槽2とを接続する冷却液第二供給配管71とを備える。なお、冷却液第二供給配管71には、電動弁Vが設けられる。
冷却液回収系統8は、洗浄槽2と第二ポンプP2の回収入ポートとを接続する冷却液回収第一配管80と、第二ポンプP2の回収出ポートと冷却液貯留槽4とを接続する冷却液回収第二配管81とを備える。なお、冷却液回収第二配管81には、電動弁Vが設けられる。
なお、第一ポンプP1及び第二ポンプP2は、いずれも渦巻きポンプである。
第一蒸気回収系統10は、洗浄槽2と蒸気回収槽9とを接続する蒸気回収配管100を備える。
第二蒸気回収系統11は、洗浄液貯留槽3と蒸気回収槽9とを接続する第二蒸気回収配管110を備える。
洗浄液Bは、珪酸塩(メタ珪酸ナトリウム、オルソ珪酸ナトリウム等)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を用いる。また、洗浄液Bは、洗浄対象物である金型の量に応じて所定レベルまで洗浄槽2に供給される。
温度センサSは、予熱及び加熱洗浄のときの洗浄液Bの温度を検出する。
フロートスイッチFは、洗浄槽2、洗浄液貯留槽3、冷却液貯留槽4、及び蒸気回収槽9内における洗浄液B、又は冷却液Cの液量を検知する。具体的には、洗浄槽2、洗浄液貯留槽3、冷却液貯留槽4、及び蒸気回収槽9内において、上限値及び下限値に達した洗浄液B、又は冷却液Cの液量を検知する。
また、本実施形態に係る洗浄装置1は、図示しない制御装置を備える。該制御装置には、現時点での洗浄槽2の温度、液量、設定された予熱温度及び加熱温度、設定された洗浄時間が入力される。また、制御装置は、洗浄液予熱工程及び加熱洗浄工程における洗浄液Bの温度制御、設定された洗浄時間を経過した後の洗浄槽2の洗浄液Bの洗浄液排出工程、及び加熱洗浄された洗浄液Bを排出した後に冷却液Cを供給して洗浄対象物Aを冷却する冷却工程、冷却液回収工程、洗浄中の蒸気を回収する蒸気回収工程などが円滑に行われるようにプログラムされている。
つぎに前記洗浄装置を用いた洗浄方法(プログラムによる運転)について説明する。該洗浄方法は、洗浄液予熱工程と、加熱洗浄工程(洗浄工程)と、洗浄液排出工程と、冷却工程と、冷却液回収工程とを含む。
また、本実施形態に係る洗浄方法は、洗浄中に洗浄槽2内の蒸気、及び洗浄液貯留槽3内の蒸気を回収する蒸気回収工程をさらに含む。
洗浄液予熱工程では、洗浄槽2、排出配管50を介して洗浄液貯留槽3に洗浄液Bを供給する(洗浄液供給工程)とともに、供給された洗浄液Bを洗浄槽2の加熱手段(ヒータ)Hによって予熱する(洗浄液加熱工程)。具体的には、第一ポンプP1が作動し、洗浄液貯留槽3から第一配管60,第一ポンプP1、第二配管61を介して洗浄槽2に洗浄液Bが供給されるとともに、洗浄槽2のヒータHに通電され、洗浄液Bの予熱が開始される。そして、洗浄液Bの温度が設定温度(70℃〜85℃)に達すると、ヒータHへの通電が停止される。すなわち、洗浄液予熱工程が完了する。
加熱洗浄工程では、予熱された洗浄液B中に洗浄対象物Aが浸漬されるとともに、前記加熱手段Hによって洗浄液B及び洗浄対象物Aが設定された加熱温度まで加熱され、洗浄対象物Aが洗浄される。具体的には、作業者が洗浄対象物(金型)Aを洗浄かご17に配置し、洗浄槽2の蓋20を開けて、洗浄槽2の洗浄液Bに、金型Aの配置された洗浄かご17を浸漬する。つぎに、作業者が加熱洗浄温度を設定するとともに、加熱洗浄時間を設定する。その後、作業者が洗浄槽2の蓋20をロックすると、洗浄液Bの加熱による洗浄が開始される。これにより、洗浄液Bの温度が設定された加熱洗浄温度に達するとともに、設定された加熱洗浄時間が経過すると、洗浄液排出工程へと移行する。
洗浄液排出工程では、加熱洗浄された後、洗浄液排出系統5を開通させ、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを連通させる。具体的には、排出配管50の電動弁Vを開放し、洗浄槽2から洗浄に使用された洗浄液Bを排出配管50を介して洗浄液貯留槽3へ排出する。洗浄液Bの排出完了は、フロートスイッチFにより検知される。
また、洗浄中において蒸気回収工程が行われる。具体的には、加熱洗浄時には、洗浄槽2内の蒸気STが第一蒸気回収配管100を介して蒸気回収槽9に回収され、加熱された洗浄液が洗浄液貯留槽3に移動後は、洗浄液貯留槽3内の蒸気STが第二蒸気回収配管110を介して蒸気回収槽9に回収される。これにより、洗浄槽2及び洗浄液貯留槽3の内部の圧力を調整することができる。なお、回収された蒸気STは蒸気回収槽9内において復水されて貯留される。
つぎに洗浄液排出工程が完了して冷却工程に移行する。該冷却工程では、開通した洗浄液排出系統5を閉鎖した後に、冷却液供給系統7を開通させて冷却液貯留槽4と洗浄槽2とを連通させる。具体的には、洗浄に使用された洗浄液Bの排出完了後、冷却液貯留槽4から洗浄槽2に、洗浄槽2の下側から前記洗浄液Bよりも低温の冷却液Cが徐々に供給され、加熱された洗浄槽2、洗浄かご17及び洗浄対象物Aが冷却される。具体的には、フロートスイッチFにより洗浄槽2からの洗浄に使用した洗浄液Bの排出完了が検知されると、排出配管50の電動弁Vが閉じられる。つぎに、第二ポンプP2が駆動され、冷却液貯留槽4から冷却液供給配管70を介して洗浄槽2へ冷却液Cの供給が開始される。
そして、冷却液貯留槽4から所定量の冷却液Cが供給されると、冷却工程が完了し、洗浄槽2の蓋20のロックが解除され、洗浄対象物Aを洗浄槽2から取り出し可能となる。
冷却液回収工程では、冷却液回収第二配管81の電動弁Vが開放されて、冷却液Cが冷却液回収第一配管80、第二ポンプP2、冷却液回収第二配管81を介して冷却液貯留槽4に回収される。これにより、洗浄槽2から洗浄対象物Aを取り出すことができる。洗浄槽2内の洗浄対象物Aは、洗浄液Bと同質の冷却液Cの供給によって温度を下げられるため、洗浄対象物Aの表面に対する洗浄液Bの成分の結晶化、薄膜状の固着や錆の発生を防止することができる。
なお、付着物の種類や洗浄対象物Aの形状などにより、繰り返し洗浄が必要な場合、又は新たな洗浄対象物Aを洗浄する場合は、予熱工程から順次行う。
このように、本実施形態に係る洗浄装置によれば、洗浄後の洗浄対象物Aの表面に対する洗浄液Bの成分の結晶化、薄膜状の固着や錆の発生を防止するとともに、洗浄後の洗浄対象物Aの冷却時間を短縮でき、洗浄作業の効率化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加え得ることは勿論のことである。
例えば、前記実施形態の場合、冷却液Cを冷却液貯留槽4の下側から徐々に供給するようにしたが、洗浄対象物Aの数、大きさ、形状に応じて、直接洗浄対象物Aに向けてシャワー、スプレーなどの供給手段を用いて散布したり、徐々に供給したりしてもよい。
また、前記実施形態の場合、洗浄槽2の底部に加熱手段Hを配置するようにしたが、洗浄液供給系統6に配置するようにしてもよい。洗浄槽2内の冷却液Cが冷却液貯留槽4に回収された後、少なくとも何れか一方で加熱された洗浄液Bを洗浄液貯留槽3から洗浄槽2に供給することができる。再び洗浄するときに加熱不要で直ちに洗浄できる。
また、前記実施形態の場合、洗浄槽2から洗浄液Bを貯留する洗浄液貯留槽3としたが、該洗浄液貯留槽3の底壁及び側壁に断熱材を配置して保温性をもたせるようにしてもよい。また、洗浄液貯留槽3内に加熱手段Hを配置するようにしてもよい。
また、前記実施形態の場合、冷却液貯留槽4は、洗浄液貯留槽3の洗浄液Bよりも低温の冷却液Cを貯留するようにしたが、冷却液貯留槽4に対して、冷却液Cを常温又は低温に維持するペルチェ素子や冷却ファンなどの温度調節部Tcを直接的又は間接的に配置するようにしてもよい(温度調節工程を含むようにしてもよい)。具体的に説明すると、ペルチェ素子の場合は、冷却液貯留槽4の側壁(底壁)に直接配置する。また、冷却ファンの場合は、冷却液貯留槽4の側壁に対して所定の間隔をおいて前記温度調節部Tcを間接的に配置する。これにより、冷却液貯留槽4を介して内部の冷却液Cを常温又は低温に維持する(図1参照)。なお、ここでいう常温とは15〜30℃、低温とは10〜15℃である。
なお、前記実施形態の場合、プログラムで洗浄装置1を用いた洗浄方法を実現したが、電動弁Vを用いる代わりに手動弁を用いることで達成してもよい。
また、前記実施形態の場合、流体の移送に際しポンプを使用したが、コンプレッサ等の流体供給手段により空圧で流体を移送するようにしてもよい。この洗浄装置について以下に図2及び図3を参照して説明する。なお、図2及び図3において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
例えば、洗浄槽2から洗浄液貯留槽3へ洗浄液を排出する洗浄液排出系統5Aと、洗浄液貯留槽3から洗浄槽2へ洗浄液を供給する洗浄液供給系統6Aと、における流体の給排を空圧により行う洗浄装置1Aでは、図2に示すように、空圧供給系統12と、洗浄液排出系統5Aと、洗浄液供給系統6Aと、冷却液供給系統7Aと、冷却液回収系統8Aと、蒸気回収系統10Aとを備える。
空圧供給系統12は、流体供給源(図示せず)と洗浄液貯留槽3とを接続する空圧供給配管120を備える。該空圧供給配管120には、流体供給源からの空気を供給するためのゲージ付きレギュレータ121と、該レギュレータ121の出口側にフィルタ122を介して配置された、空気を流通させるための電磁弁123と、該電磁弁123の出口側に配置された逆止弁124と、が設けられる。なお、洗浄液貯留槽3には、洗浄液貯留槽3内の圧力を制御する空圧排出系統としてのリリーフ弁125が設けられる。
洗浄液排出系統5Aは、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを接続する洗浄液排出配管50Aを備える。
洗浄液供給系統6Aは、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを接続する供給配管60Aを備える。
冷却液供給系統7Aは、冷却液貯留槽4から洗浄槽2へ冷却液Cを供給するための冷却液供給ポンプP3と、冷却液貯留槽4と冷却液供給ポンプP3の給水ポートとを接続する冷却液第一供給配管70Aと、冷却液供給ポンプP3の排出ポートと洗浄槽2とを接続する冷却液第二供給配管71Aとを備える。
冷却液回収系統8Aは、洗浄槽2から冷却液貯留槽4に冷却液を移送する冷却液回収ポンプP4と、該冷却液回収ポンプP4の回収入ポートとを接続する冷却液回収第一配管80Aと、冷却液回収ポンプP4の回収出ポートと冷却液貯留槽4とを接続する冷却液回収第二配管81Aとを備える。
蒸気回収系統10Aは、洗浄槽2と蒸気回収槽9とを接続する蒸気回収配管100Aを備える。
なお、冷却液供給ポンプP3及び冷却液回収ポンプP4は、いずれも渦巻きポンプである。
前記洗浄装置の場合、まず、空圧供給系統12から空気が供給される。具体的には、ゲージ付きレギュレータ121から供給された空気が、フィルタ122を介して、電磁弁123及び逆止弁124を通って洗浄液貯留槽3に供給される。そして、洗浄液貯留槽3から供給配管60Aを介して洗浄槽2に洗浄液Bが供給されるとともに、洗浄液Bが洗浄槽2内のヒータ(図示せず)によって所定温度になるまで予熱される。
つぎに、予熱された洗浄液B中に洗浄対象物Aが浸漬されるとともに、前記ヒータによって洗浄液B及び洗浄対象物Aが設定された加熱温度まで加熱され、洗浄対象物Aが洗浄される。その後、洗浄槽2から洗浄に使用された洗浄液Bを、洗浄液排出配管50Aを介して洗浄液貯留槽3へ排出する。
一方、加熱洗浄時において、洗浄槽2内の蒸気STが蒸気回収配管100Aを介して蒸気回収槽9に回収され、洗浄槽2の内部の圧力を調整することができる。なお、回収された蒸気STは蒸気回収槽9内において復水されて貯留される。
つぎに、洗浄に使用された洗浄液を排出した後、開通した洗浄液排出系統5Aを閉鎖し、冷却液供給系統7Aを開通させて、冷却液貯留槽4から洗浄槽2に前記洗浄液Bよりも低温の冷却液Cが供給され、加熱された洗浄槽2及び洗浄対象物Aが冷却される。
つぎに、冷却液Cが冷却液回収第一配管80A、冷却液回収ポンプP4、冷却液回収第二配管81Aを介して冷却液貯留槽4に回収される。
以上のように、図2に示す洗浄装置においては、流量の大きな循環ポンプ数を低減できるため、装置全体の構成が簡素化されるとともに、装置の製造工程も簡素化することができる。
また、洗浄槽2から洗浄液貯留槽3へ洗浄液を排出する洗浄液排出系統5Bと、洗浄液貯留槽3から洗浄槽2へ洗浄液を供給する洗浄液供給系統6Bと、冷却液貯留槽4から洗浄槽2に冷却液Cを供給する冷却液供給系統7Bと、洗浄槽2に供給された冷却液Cを洗浄槽2から冷却液貯留槽4に回収する冷却液回収系統8Bと、における流体の給排を空圧により行う洗浄装置1Bでは、図3に示すように、複数(本実施形態では三つ)の空圧供給系統12〜14と、洗浄液排出系統5Bと、洗浄液供給系統6Bと、冷却液供給系統7Bと、冷却液回収系統8Bとを備える。
第一空圧供給系統12は、流体供給源(図示せず)と洗浄液貯留槽3とを接続する第一空圧供給配管120を備える。第一空圧供給配管120には、流体供給源からの空気を供給するためのゲージ付きレギュレータ121と、該レギュレータ121の出口側にフィルタ122を介して配置された、空気を流通させるための電磁弁123と、該電磁弁123の出口側に配置された逆止弁124と、が設けられる。
第二空圧供給系統13は、第一空圧供給配管120に分岐接続され、冷却液貯留槽4と接続された第二空圧供給配管130を備える。第二空圧供給配管130には、電磁弁131と、逆止弁132とが設けられる。
第三空圧供給系統14は、第一空圧供給配管120に分岐接続され、洗浄槽2に接続された第三空圧供給配管140を備える。第三空圧供給配管140には、電磁弁141と、逆止弁142とが設けられる。
また、洗浄槽2、洗浄液貯留槽3、及び冷却液貯留槽4のそれぞれには、洗浄槽2、洗浄液貯留槽3、及び冷却液貯留槽4内の圧力を制御する空圧排出系統としてのリリーフ弁125,133,143が設けられる。また、冷却液貯留槽4には、ドレン配管40とドレン弁41とが設けられる。
洗浄液排出系統5Bは、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを接続する洗浄液排出配管50Bを備える。該排出配管50Bには、洗浄液を排出させるための二つの電動弁V1,V2が設けられる。
洗浄液供給系統6Bは、洗浄槽2と洗浄液貯留槽3とを接続する洗浄液供給配管60Bを備える。該洗浄液供給配管60Bには、電動弁V3が設けられる。
冷却液供給系統7Bは、洗浄槽2と冷却液貯留槽4とを接続する冷却液供給配管70Bを備える。該冷却液供給配管70Bには、電動弁V4が設けられる。
冷却液回収系統8Bは、洗浄槽2に接続される第一冷却液回収配管80Bと、第一冷却液回収配管80Bと冷却液貯留槽4とを接続する第二冷却液回収配管82Bとを備える。なお、第一冷却液回収配管80Bには、電動弁V5とドレン弁81Bとが設けられる。また、第二冷却液回収配管82Bには、電動弁V6が設けられる。
蒸気回収系統10Bは、洗浄槽2と蒸気回収槽9とを接続する蒸気回収配管100Bを備える。なお、蒸気回収槽9には、ドレン配管90とドレン弁91が設けられる。また、蒸気回収配管100Bには、電動弁V7が設けられる。
前記洗浄装置1Bの場合、まず、第一空圧供給系統12から空気が供給される。具体的には、ゲージ付きレギュレータ121に供給された空気が、フィルタ122を介して、電磁弁123及び逆止弁124通って洗浄液貯留槽3に供給される。そして、洗浄液貯留槽3から洗浄液供給配管60B、電動弁V3を介して洗浄槽2に洗浄液が供給されるとともに、洗浄液が洗浄槽2内のヒータ(図示せず)によって所定温度になるまで予熱される。
つぎに、予熱された洗浄液中に洗浄対象物が浸漬されるとともに、前記ヒータによって洗浄液及び洗浄対象物が設定された加熱温度まで加熱され、洗浄対象物が洗浄される。
その後、二つの電動弁V1,V2がそれぞれ開放されて、洗浄槽2から洗浄に使用された洗浄液が、洗浄液排出配管50Bを介して洗浄液貯留槽3へ排出される。
一方、加熱洗浄時において、洗浄槽2内の蒸気STが電動弁V7、蒸気回収配管100Bを介して蒸気回収槽9に回収される。具体的には、回収された蒸気は蒸気回収槽9内において復水されて貯留され、貯留された水はドレン配管90及びドレン弁91を介して外部に排水される。
つぎに、洗浄に使用された洗浄液を、洗浄液排出系統5Bを介して排出した後、開通した洗浄液排出系統5Bを閉鎖し、冷却液供給系統7Bを開通させる。具体的には、電動弁V4を開いて冷却液供給配管70Bから洗浄槽2に冷却液を供給できる状態にする。つぎに、第二空圧供給系統13から空圧が供給される。具体的には、電磁弁131及び逆止弁132を通って空圧が冷却液貯留槽4に供給される。これにより、冷却液貯留槽4から洗浄槽2に前記洗浄液よりも低温の冷却液Cが冷却液供給配管70B、電動弁V4を介して供給され、加熱された洗浄槽2及び洗浄対象物が冷却される。
つぎに、ドレン弁81Bが閉じられた状態で、冷却液Cが電動弁V5、第一冷却液回収配管80B、第二冷却液回収配管82B、電動弁V6を介して冷却液貯留槽4に回収される。
以上のように、図3に示す洗浄装置においては、流量の大きな循環ポンプを不要にできるため、装置全体の構成がより簡素化されるとともに、装置の製造工程もより簡素化することができる。
1,1A,1B…洗浄装置、2…洗浄槽、3…洗浄液貯留槽、4…冷却液貯留槽、5,5A,5B…洗浄液排出系統、6,6A,6B…洗浄液供給系統、7,7A,7B…冷却液供給系統、8,8A,8B…冷却液回収系統、9…蒸気回収槽、10…第一蒸気回収系統、11…第二蒸気回収系統、10A,10B…蒸気回収系統、12〜14…空圧供給系統、A…洗浄対象物(金型)、B…洗浄液、C…冷却液、F…フロートスイッチ、H…加熱部(ヒータ)、S…温度センサ、ST…蒸気、Tc…温度調節部、V1〜V7…電動弁

Claims (13)

  1. 洗浄対象物を収容可能で、且つ該洗浄対象物を洗浄する加熱状態の洗浄液を貯留可能な洗浄槽と、
    洗浄に使用した洗浄液を貯留可能な洗浄液貯留槽と、
    洗浄槽と洗浄液貯留槽とを直接接続する洗浄液排出系統であって、洗浄槽から洗浄液貯留槽に洗浄に使用した洗浄液を排出する洗浄液排出系統と、
    前記加熱状態の洗浄液よりも低温で且つ該加熱状態の洗浄液と同質の冷却液を貯留可能な冷却液貯留槽と、
    洗浄槽と冷却液貯留槽とを直接接続する冷却液供給系統であって、冷却液貯留槽から洗浄槽に冷却液を供給する冷却液供給系統と
    洗浄槽と冷却液貯留槽とを直接接続する冷却液回収系統であって、洗浄槽に供給された冷却液を洗浄槽から冷却液貯留槽に回収する冷却液回収系統と、を備え、
    洗浄槽内の洗浄液で洗浄対象物を洗浄した後に、洗浄に使用した洗浄液を洗浄液排出系統を介して洗浄槽から洗浄液貯留槽に排出可能で、且つ冷却液を冷却液供給系統を介して冷却液貯留槽から洗浄槽に供給可能に構成され
    洗浄槽内の洗浄対象物を冷却した後、洗浄槽内の冷却液を冷却液貯留槽に回収可能に構成されることを特徴とする洗浄装置。
  2. 洗浄槽と洗浄液貯留槽とを直接接続する洗浄液供給系統であって、洗浄液貯留槽から洗浄槽に洗浄液を供給する洗浄液供給系統を備え、
    洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で洗浄液を加熱可能に構成され、洗浄槽内の冷却液が冷却液貯留槽に回収された後、洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で加熱された洗浄液を洗浄液貯留槽から洗浄槽に供給可能に構成されることを特徴とする請求項に記載の洗浄装置。
  3. 前記洗浄槽内に配置される加熱部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄装置。
  4. 前記冷却液貯留槽内の冷却液を常温又は低温に維持する温度調節部を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  5. 前記洗浄槽内の蒸気及び前記洗浄液貯留槽内の蒸気が回収される蒸気回収槽と、洗浄槽と蒸気回収槽とを直接接続する第一蒸気回収系統と、
    洗浄液貯留槽と蒸気回収槽とを直接接続する第二蒸気回収系統とを備え、
    洗浄中の洗浄槽内の蒸気及び洗浄液貯留槽内の蒸気を回収するように構成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の洗浄装置。
  6. 前記洗浄液排出系統、前記冷却液供給系統、前記冷却液回収系統、前記洗浄液供給系統、前記第一蒸気回収系統、前記第二蒸気回収系統のうち、少なくともいずれか一つの系統における流体を空圧によって給排させる空圧給排系統を備えることを特徴とする請求項に記載の洗浄装置。
  7. 前記請求項1乃至のいずれか1項に記載の洗浄装置を備え、
    洗浄槽内の加熱状態の洗浄液で洗浄対象物を洗浄する洗浄工程と、
    洗浄工程後、洗浄槽から洗浄液貯留槽に洗浄に使用した洗浄液を排出する洗浄液排出工程と、
    洗浄液排出工程後、冷却液貯留槽から洗浄槽に、加熱状態の洗浄液よりも低温で且つ加熱状態の洗浄液と同質の冷却液を供給し前記洗浄対象物を冷却する冷却工程とを含むことを特徴とする洗浄方法。
  8. 冷却工程後、洗浄槽内の冷却液を洗浄槽から冷却液貯留槽に回収する冷却液回収工程を備えることを特徴とする請求項に記載の洗浄方法。
  9. 洗浄槽内の冷却液が冷却液貯留槽に回収された後、洗浄液貯留槽及び洗浄液供給系統の少なくとも何れか一方で加熱された洗浄液を洗浄液貯留槽から洗浄槽に供給する洗浄液供給工程を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の洗浄方法。
  10. 前記洗浄槽内の洗浄液を加熱する洗浄液加熱工程を備えることを特徴とする請求項7至9のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  11. 前記冷却液貯留槽内の冷却液を常温又は低温に維持する温度調節工程を備えることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  12. 洗浄中の洗浄槽内の蒸気及び洗浄液貯留槽内の蒸気を蒸気回収槽に回収する蒸気回収工程をさらに含むことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  13. 前記洗浄工程、前記冷却工程、前記冷却液回収工程、及び前記蒸気回収工程のうち、少なくともいずれか一つの工程における流体の給排を空圧によって行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
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