JP6026233B2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6026233B2
JP6026233B2 JP2012247539A JP2012247539A JP6026233B2 JP 6026233 B2 JP6026233 B2 JP 6026233B2 JP 2012247539 A JP2012247539 A JP 2012247539A JP 2012247539 A JP2012247539 A JP 2012247539A JP 6026233 B2 JP6026233 B2 JP 6026233B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
case
upstream
valve
guide portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012247539A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014095435A (ja
Inventor
峰士 増田
峰士 増田
広 藤木
広 藤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2012247539A priority Critical patent/JP6026233B2/ja
Publication of JP2014095435A publication Critical patent/JP2014095435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6026233B2 publication Critical patent/JP6026233B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Description

本発明は、流体の流量を制御する流量制御弁に関する。
流量制御弁の代表例として、例えば、自動車等の車両における内燃機関(エンジン)のブローバイガス還元装置に用いられるPCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブを挙げることができる。PCVバルブの従来例について説明する。図9はPCVバルブを示す断面図である。
図9に示すように、PCVバルブ140は、流入口143及び流出口144を有する中空円筒状のケース142と、ケース142内に往復動可能に収容される弁体146とを備えている。流入口143は、エンジン(内燃機関)のシリンダヘッドカバーの内部に連通される。また、流出口144は、エンジンの吸気通路においてスロットル弁の下流側の通路部に連通される。ケース142の内部において、流入口143と流出口144との間には、所定の内径及び軸方向長さを有する断面円形状の計量部156がケース142の内壁によって形成されている。
前記弁体146は、円柱状の基軸部160と、基軸部160から先端部に向けて先細りのテーパ状をなすテーパ状部162とを有している。テーパ状部162は、先端側部分よりも基端側(基軸部160側)部分が拡径されている。また、弁体146のテーパ状部162は、計量部156に対して流入口143側から流出口144側に向けて挿入されている。また、ケース142の内部において、ケース142と弁体146との間には、弁体146を、流入口143側に向けて付勢するスプリング166が設けられている。
前記PCVバルブ140において、エンジンの吸気通路に発生する負圧が流出口144を通じてケース142の内部に導入されると、その負圧の作用により弁体146がスプリング166の付勢力に抗して流出口144側に変位する。そして、ケース142の計量部156内における弁体146の往復動方向におけるテーパ状部162の位置が変化することにより、計量部156とテーパ状部162との間の隙間すなわち開口部を通過して流入口143から流出口144に流れるブローバイガスが計量(調量)される。なお、図9において、弁体146はエンジンのアイドル域に対応する作動状態で示されている。また、図10は弁体を示す側面図、図11は弁体を示す正面図である。
図9に示すように、前記弁体146の先端側部分すなわちテーパ状部162には、テーパ状部162から放射状に突出されるとともに軸方向に延びかつケース142の計量部156に対して摺動接触可能なリブ状の3本の下流側ガイド部170が形成されている(図10及び図11参照)。なお、弁体146の下流側ガイド部170の幅(下流側ガイド部170の突出方向に交差する方向の寸法)は全長に亘って一定である。
また、弁体146の基軸部160の基端部(図9において右端部)には、放射状に突出されかつケース142の通路壁面に対して摺動接触可能な突起状の3個の上流側ガイド部165が形成されている。
前記弁体146の往復動に際し、ケース142の計量部156に対して3本の下流側ガイド部170が摺動接触するとともに、ケース142の上流側の通路壁面152に対して3個の上流側ガイド部165が摺動接触することにより、弁体146が軸方向にガイドされる。これにより、弁体146の径方向の振れが防止され、弁体146の作動安定性が向上される。
また、ケースに対して摺動接触可能な複数本の下流側ガイド部及び複数個の上流側ガイド部を有する弁体を備えた流量制御弁は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2007−182939号公報
しかしながら、前記従来例によると、弁体146の円周上の3本の下流側ガイド部170と3個の上流側ガイド部165とは、弁体146の円周方向の同じ位置に配置されている(図11参照)。すなわち、両ガイド部170,165が円周方向に同位相で配置されている。
一方、ケース142と弁体146との間の両摺動部(計量部156と下流側ガイド部170との間の摺動部、及び、上流側の通路壁面152と上流側ガイド部165との間の摺動部)には、摺動性を確保するためにクリアランスが必要である。両摺動部のクリアランスは、両摺動部の摩耗及び作動音の防止の面からは小さい方が望ましい。
また、ケース142と弁体146との間の両摺動部において、ケース142及び弁体146の成形あるいは組付け等の製造上の誤差により同軸ずれや軸線の傾きが一定値以上になる場合がある。このような場合、例えば、図12に示すように、弁体146が傾いた場合、上端側の下流側ガイド部170がケース142の計量部156の下流側口縁の上端部に当接する(図12中、点A参照)とともに、テーパ状部162の下端部が計量部156の上流側口縁の下端部に当接し(図12中、点B参照)、さらに、上端側の上流側ガイド部165が上流側の通路壁面152の上端部に当接する(図12中、点C参照)ことがある。すると、ケース142に対して弁体146が3点(図12中、点A、B、C参照)当接による引っ掛りによって、弁体146の作動不良が発生し、ブローバイガスの流量の制御ができなくなるおそれがある。
また、ケース142と弁体146との間の両摺動部のクリアランスを大きくすることにより、ケース142に対する3点当接による弁体146の作動不良を防止できる反面、両摺動部の摩耗及び作動音が発生しやすくなる。したがって、弁体146の作動不良の防止と両摺動部の摩耗及び作動音の防止とを両立させることができないという問題があった。また、前記特許文献1においても前記従来例と同様の問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、弁体の作動不良の防止と摺動部の摩耗及び作動音の防止と弁体の作動不良の防止とを両立させることにある。
前記課題は、以下の各発明により解決される。
第1の発明は、流入口及び流出口を有するケース内に弁体が往復動可能に収容され、ケースの内壁により断面円形状の計量部が形成され、弁体は、その外周に全周にわたり形成されたテーパ状部によって先端側部分よりも基端側部分が拡径され、弁体の先端側部分をケースの計量部に挿入してその往復動方向におけるテーパ状部の位置を変化させることにより計量部とテーパ状部との間の隙間を通過して流入口から流出口に流れる流体を計量する流量制御弁であって、弁体の先端側部分には、テーパ状部から放射状に突出されるとともに軸方向に延びかつケースの計量部に対して摺動接触可能なリブ状の複数本の下流側ガイド部が形成され、弁体の基端側部分には、その基端側部分から放射状に突出されかつケースの上流側の通路壁面に対して摺動接触可能な突起状の複数個の上流側ガイド部が形成され、弁体の円周上の複数本の下流側ガイド部と複数個の上流側ガイド部とは、弁体の円周方向の異なる位置に配置されている。
この構成によると、弁体の往復動に際し、ケースの計量部に対して複数本の下流側ガイド部が摺動接触するとともに、ケースの上流側の通路壁面に対して複数個の上流側ガイド部が摺動接触することにより、弁体が軸方向にガイドされる。これにより、弁体の径方向の振れが防止され、弁体の作動安定性が向上される。
ところで、弁体の円周上の複数本の下流側ガイド部と複数個の上流側ガイド部とは、弁体の円周方向の異なる位置に配置されている。このため、ケースと弁体との間の両摺動部(計量部と下流側ガイド部との間の摺動部、及び、上流側の通路壁面と上流側ガイド部との間の摺動部)において、ケース及び弁体の成形あるいは組付け等の製造上の誤差により同軸ずれや軸線の傾きが一定値以上になる場合において、弁体が傾いたとしても、ケースに対して弁体が3点当接することがない。したがって、弁体の作動不良を防止することができる。すなわち、仮に、ケースと弁体との間の両摺動部のクリアランスを従来例と同じとした場合は、弁体の作動不良を防止することのできる製造上の誤差の許容量いわゆる余裕度を増加させることができる。また逆に、弁体の作動不良を防止することのできる製造上の誤差の許容量(余裕度)を従来例と同じとした場合は、ケースと弁体との間の両摺動部クリアランスを小さくすることができる。よって、弁体の作動不良の防止と両摺動部の摩耗及び作動音の防止とを両立させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、ケースは、軸方向に二分割された一対のケース半体を相互に接合してなる二体構造である。この構成によると、一対のケース半体を相互に接合することにより、ケース内に弁体を収容することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、流量制御弁は、内燃機関のブローバイガス還元装置に用いられるPCVバルブである。この構成によると、第1又は第2の発明の流量制御弁を、内燃機関のブローバイガス還元装置に用いられるPCVバルブとして具体化することができる。また、PCVバルブにおいて、弁体の作動不良の防止と摺動部の摩耗及び作動音の防止とを両立させることができる。
一実施形態にかかるPCVバルブを示す断面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 ケースを分解して示す断面図である。 前側のケース半体を示す後面図である。 弁体を示す側面図である。 弁体を示す正面図である。 PCVバルブを弁体が傾いた状態で示す断面図である。 ブローバイガス還元装置を示す構成図である。 従来例にかかるPCVバルブを示す断面図である。 弁体を示す側面図である。 弁体を示す正面図である。 PCVバルブを弁体が傾いた状態で示す断面図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、流量制御弁として、内燃機関のブローバイガス還元装置に用いられるPCVバルブを例示する。説明の都合上、ブローバイガス還元装置の一例を説明した後でPCVバルブについて説明する。なお、図8はブローバイガス還元装置を示す構成図である。
図8に示すように、ブローバイガス還元装置10は、内燃機関であるエンジン12のエンジン本体13の燃焼室(図示省略)からシリンダブロック14のクランクケース15内に洩れたブローバイガスをインテークマニホールド20内に導入することにより、燃焼室で再び燃焼させるシステムである。
前記エンジン本体13は、前記シリンダブロック14と、前記クランクケース15の下面側に締結されたオイルパン16と、シリンダブロック14の上面側に締結されたシリンダヘッド17と、シリンダヘッド17の上面側に締結されたシリンダヘッドカバー18とを備えている。エンジン本体13は、吸気、圧縮、爆発、排気といった行程を経ることにより駆動力を得る。また、エンジン本体13の燃焼室(図示しない。)内での燃焼にともない、エンジン本体13内すなわちクランクケース15内や、そのクランクケース15内に連通するシリンダヘッドカバー18内にはブローバイガスが発生する。また、ブローバイガスが流入するシリンダヘッドカバー18内及びクランクケース15内等は、本明細書でいう「エンジン本体内」に相当する。
前記シリンダヘッドカバー18には、新気導入口18a及びブローバイガス取出口18bが設けられている。新気導入口18aに、新気導入通路30の一端(下流端)が連通されている。また、ブローバイガス取出口18bに、ブローバイガス通路36の一端(上流端)が連通されている。なお、新気導入口18a及び/又はブローバイガス取出口18bは、シリンダヘッドカバー18に代えてクランクケース15に設けることもできる。
前記シリンダヘッド17には、インテークマニホールド20の一端(下流端)が連通されている。インテークマニホールド20はサージタンク21を備えている。インテークマニホールド20の他端(上流端)には、スロットルボデー24及び吸気管路23を介してエアクリーナ25が連通されている。スロットルボデー24は、スロットル弁24aを備えている。スロットル弁24aは、例えばアクセルペダル(図示しない)に連繋されており、そのペダルの踏込み量(操作量)に応じて開閉される。また、エアクリーナ25は、空気いわゆる新気を導入するもので、その新気をろ過するフィルタエレメント26を内蔵している。エアクリーナ25、吸気管路23、スロットルボデー24及びインテークマニホールド20により、新気すなわち吸入空気をエンジン本体13の燃焼室に導入するための一連の吸気通路27が形成されている。吸気通路27において、スロットル弁24aよりも上流側の通路部分を上流側の吸気通路部27aといい、スロットル弁24aよりも下流側の通路部分を下流側の吸気通路部27bという。
前記吸気管路23には新気取入口29が形成されている。新気取入口29には、前記新気導入通路30の他端(上流端)が連通されている。新気導入通路30には逆流防止弁32が設けられている。逆流防止弁32は、前記上流側の吸気通路部27aからクランクケース15内への空気いわゆる新気の流れ(図8中、矢印Y1参照)を許容し、かつ、その逆方向への流れすなわち逆流(図8中、矢印Y3参照)を阻止する。また、前記サージタンク21にはブローバイガス導入口34が形成されている。ブローバイガス導入口34には、前記ブローバイガス通路36の他端(下流端)が連通されている。なお、逆流防止弁32は、必要に応じて設けられるものであり、省略することもできる。
次に、前記ブローバイガス還元装置10の作動について説明する。エンジン12の軽、中負荷時においては、スロットル弁24aがほぼ全閉に近い状態にある。このため、吸気通路27の下流側の吸気通路部27bに上流側の吸気通路部27aより大きな負圧(真空側に大きくなる負圧)が発生する。したがって、エンジン本体13内のブローバイガスが、ブローバイガス通路36を通じて下流側の吸気通路部27bに導入される(図8中、矢印Y2参照)。このとき、ブローバイガス通路36を流れるブローバイガスの流量がPCVバルブ40(後述する)によって制御される。
また、ブローバイガスがエンジン本体13内からブローバイガス通路36を通じて下流側の吸気通路部27bに導入されるにともない逆流防止弁32が開弁する。これにより、吸気通路27の上流側の吸気通路部27aの新気が、新気導入通路30を通じてエンジン本体13内に導入される(図中、矢印Y1参照)。そして、エンジン本体13内に導入された新気は、ブローバイガスとともにブローバイガス通路36を通じて下流側の吸気通路部27bに導入される(図中、矢印Y2参照)。上記のようにして、エンジン本体13内が掃気される。
また、エンジン12の高負荷においては、スロットル弁24aの開度が大きくなる。したがって、吸気通路27の下流側の吸気通路部27bの圧力が大気圧に近づく。したがって、エンジン本体13内のブローバイガスが下流側の吸気通路部27b内に導入されにくくなり、エンジン本体13内の圧力も大気圧に近づく。このため、上流側の吸気通路部27aから新気導入通路30を通ってエンジン本体13内に導入される新気の流量も減少する。また、逆流防止弁32の閉弁によって、エンジン本体13内から新気導入通路30へのブローバイガスの逆流(図8中、矢印Y3参照)が阻止される。
前記ブローバイガス通路36には、ブローバイガスの流量を制御するための流量制御弁としてのPCVバルブ40が設けられている。PCVバルブ40は、ブローバイガスの上流側圧力と下流側圧力との差圧すなわち吸気負圧(「ブースト圧」ともいう)に応じてブローバイガスの流量を制御すなわち計量する。これにより、エンジン12で発生するブローバイガスの量に見合った流量のブローバイガスを下流側の吸気通路部27bに流すことができる。
次に、PCVバルブ40について説明する。図1はPCVバルブを示す断面図、図2は図1のII−II線矢視断面図である。なお、説明の都合上、図1の左側を前側(先端側)とし、その右側を後側(基端側)として説明を行う。
図1に示すように、PCVバルブ40は、流入口43及び流出口44を有する中空円筒状のケース42と、ケース42内に往復動可能に収容される弁体46とを備えている。ケース42内の中空部は、軸方向(図1において左右方向)に延びるガス通路48となっている。ケース42の後端部(図1において右端部)は、前記ブローバイガス通路36(図8参照)の上流側の通路部に接続される。また、ケース42の前端部(図1において左端部)は、ブローバイガス通路36の下流側の通路部に接続される。また、ケース42の後端部は、前記シリンダヘッドカバー18(図8参照)のブローバイガス取出口18bに接続される場合もある。ガス通路48には、流体であるブローバイガスが流れる。なお、ガス通路48は本明細書でいう「流体通路」に相当する。
前記ケース42は、軸方向(前後方向)に二分割された前後一対のケース半体42a,42bを相互に接合してなる二体構造である。両ケース半体42a,42bは、例えば樹脂製である。図3はケースを分解して示す断面図、図4は前側のケース半体を示す後面図である。
図3に示すように、前側のケース半体42aの中央部には、径方向内方へフランジ状に突出するシート部50が同心状に形成されている。また、後側のケース半体42b内すなわちガス流入側(図3において右側)には、中空円筒状の上流側の通路壁面52が形成されている。また、前側のケース半体42aのシート部50よりも前側すなわちガス流出側(図3において左側)には、中空円筒状の下流側の通路壁面54が形成されている。
図3及び図4に示すように、前記前側のケース半体42aの後端部の内周面には、軸方向に延びる複数本(図4では5本を示す)の条溝55aが円周方向に等間隔で形成されている。弁体46の最前進時において、円周方向に隣り合う条溝55aの相互間は、上流側ガイド部65(後述する)を受け止める受け止め部55となり、条溝55a内はブローバイガスが流れる流路となる(図2参照)。
図1に示すように、前記ケース42の内部において、流入口43と流出口44との間には、所定の内径及び軸方向長さを有する断面円形孔状すなわち中空円筒状の計量部56が形成されている。計量部56は、ケース42の内壁である前記シート部50によって形成されている。また、後側のケース半体42bの後端部には、上流側の通路壁面52よりも径方向内方へフランジ状に突出するフランジ壁部58が同心状に形成されている。フランジ壁部58内の円形の中空孔部によって前記流入口43が形成されている。
前記弁体46は、円柱状の基軸部60と、基軸部60から先端部に向けて先細りのテーパ状をなすテーパ状部62とを有している。図5は弁体を示す側面図、図6は同じく正面図である。
図5に示すように、基軸部60の後端部(基端部)60aは、外径を大きくする軸状に形成されている。後端部60の中央部後端寄りには、径方向外方へ突出するフランジ部64が同心状に形成されている。また、テーパ状部62は、先端側部分よりも基端側(基軸部60側)部分が拡径されている。また、テーパ状部62の基端側部分は、基軸部60に同一外径で連続する円柱状に形成されている。また、テーパ状部62は、例えば、先端側部分よりも基端側部分が拡径された複数のテーパ部と、軸方向に一定の外径を有する複数のストレート部との組み合わせによって構成されている。テーパ部の段数及びテーパ角やストレート部の段数及び長さ等は適宜変更することができる。
図1に示すように、前記弁体46のテーパ状部62は、前記ケース42の計量部56に対して流入口43側から流出口44側に向けて挿入されている。したがって、弁体46が後退(図1において右方へ移動)するにともなって計量部56内における隙間すなわち開口部の流路断面積が増大される。また、逆に、弁体46が前進(図1において左方へ移動)するにともなって計量部56とテーパ状部62との間の開口部(隙間)の流路断面積が減少される。なお、図1は弁体46が最前進位置に近い状態(エンジンのアイドル域に対応する作動状態)で示されている。
図1に示すように、前記ケース42の内部において、ケース42と弁体46との間には、圧縮コイルスプリングからなるスプリング66が設けられている。スプリング66は、弁体46の軸状部に嵌合されている。また、スプリング66は、ケース42のシート部50と弁体46のフランジ部64との対向面の間に介装されている。スプリング66は、常に弁体46を流入口43側に向けて付勢している。
前記PCVバルブ40において、エンジン12(図8参照)の停止中は吸気通路27に負圧が発生しないため、弁体46はスプリング66の弾性によって付勢されることにより、弁体46がフランジ壁部58に近付いた状態となる。一方、エンジン12が始動されると、流出口44を通じて吸気通路27の負圧がケース42の内部すなわちガス通路48に導入されるため、その負圧の作用により弁体46がスプリング66の付勢力に抗して流出口44側に変位する。
また、エンジン12の低負荷時には、スロットルボデー24(図8参照)のスロットル弁24aの開度が小さくなり、吸気通路27に発生する負圧が大きくなる。このため、弁体46は、その負圧により流出口44側に変位される(図1参照)。これにより、計量部56とテーパ状部62との間に形成される開口部の流路断面積は小さくなり、PCVバルブ40を流れるブローバイガスの流量は小流量となる。
また、エンジン12の中負荷時には、スロットルボデー24(図8参照)のスロットル弁24aの開度が大きくなり、吸気通路27に発生する負圧は減少する。このため、弁体46はスプリング66の付勢力により流入口43側に変位される。これにより、弁体46のテーパ状部62と計量部56との間に形成される開口部の流路断面積は徐々に増大し、PCVバルブ40を流れるブローバイガスの流量は、低負荷時と比較して増加する。
また、エンジン12の高負荷時においては、スロットルボデー24(図8参照)のスロットル弁24aの開度が更に大きくなり、吸気通路27に発生する負圧は更に減少する。このため、弁体46はスプリング66の付勢力により流入口43側に変位される。これにより、弁体46のテーパ状部62と計量部56との間に形成される開口部の流路断面積は更に増大し、PCVバルブ40を流れるブローバイガスの流量は、中負荷時と比較して増加する。
このように、ケース42の計量部56に弁体46のテーパ状部62が挿入され、計量部56内における弁体46の往復動方向におけるテーパ状部62の位置が変化することにより、計量部56とテーパ状部62との間の開口部を流れるブローバイガスの流量が計量(調量)される。
前記弁体46のテーパ状部62には、テーパ状部62から放射状に突出されるとともに軸方向に延びかつケース42の計量部56に対して摺動接触可能なリブ状の3本の下流側ガイド部70が形成されている(図1、図5及び図6参照)。下流側ガイド部70の基端側は、基軸部60の後端部60aの前面側に延びている。また、3本の下流側ガイド部70は、弁体46の円周方向に等間隔で配置されている(図6参照)。なお、弁体46の下流側ガイド部70の幅(下流側ガイド部70の突出方向に交差する方向の寸法)は、全長に亘って一定である。また、下流側ガイド部70の幅は、一定に限らず、適宜変更することができる。
図6に示すように、前記弁体46のフランジ部64の外周面には、例えば3個の摺動面64a及び3個の切欠面64bが円周方向に交互に形成されている。各摺動面64aは、前記上流側の通路壁面52に対して摺動接触可能となっている(図1参照)。このため、フランジ部64の摺動面側端部は、3個の上流側ガイド部65に相当する。また、3個の上流側ガイド部65は、弁体46の円周方向に等間隔で配置されている。また、上流側の通路壁面52とフランジ部64の切欠面64bとの間の開口部は、ブローバイガスが流れる流路となっている。
前記弁体46の円周上の3本の下流側ガイド部70と3個の上流側ガイド部65とは、弁体46の円周方向の異なる位置に配置されている(図6参照)。すなわち、3本の下流側ガイド部70と3個の上流側ガイド部65とは、円周方向に1/2ずつ位相をずらして配置されている。
前記したPCVバルブ40によると、弁体46の往復動に際し、ケース42の計量部56に対して3本の下流側ガイド部70(詳しくは、弁体46の半径方向に対応する外端面)が摺動接触するとともに、ケース42の上流側の通路壁面52に対して3個の上流側ガイド部65(詳しくは摺動面64a)が摺動接触することにより、弁体46が軸方向にガイドされる。これにより、弁体46の径方向の振れが防止され、弁体46の作動安定性が向上される。
ところで、弁体46の円周上の3本の下流側ガイド部70と3個の上流側ガイド部65とは、弁体46の円周方向の異なる位置に配置されている(図6参照)。このため、ケース42と弁体46との間の両摺動部(計量部56と下流側ガイド部70との間の摺動部、及び、上流側の通路壁面52と上流側ガイド部65との間の摺動部)において、ケース42及び弁体46の成形あるいは組付け等の製造上の誤差により同軸ずれや軸線の傾きが一定値以上になる場合において、弁体46が傾いたとしても、ケース42に対して弁体46が3点当接することがない。例えば、図7に示すように、上端側の下流側ガイド部70がケース42の計量部56の下流側口縁の上端部に当接する(図7中、点a参照)とともに、テーパ状部62の下端部が計量部56の上流側口縁の下端部に当接しても(図7中、点b参照)、下端側の上流側ガイド部65が上流側の通路壁面52の下端部当接することがない。また、上端側の下流側ガイド部70がケース42の計量部56の下流側口縁の上端部に当接する(図7中、点a参照)とともに、下端側の上流側ガイド部65が上流側の通路壁面52の下端部当接するのであれば、テーパ状部62の下端部が計量部56の上流側口縁の下端部に当接することがない。したがって、弁体46の作動不良を防止することができる。
すなわち、仮に、ケース42と弁体46との間の両摺動部のクリアランスを従来例と同じとした場合は、弁体46の作動不良を防止することのできる製造上の誤差の許容量(余裕度)を増加させることができる。また逆に、弁体46の作動不良を防止することのできる製造上の誤差の許容量(余裕度)を従来例と同じとした場合は、ケース42と弁体46との間の両摺動部のクリアランスを小さくすることができる。よって、弁体46の作動不良の防止と両摺動部の摩耗及び作動音の防止とを両立させることができる。
また、ケース42は、軸方向に二分割された一対のケース半体42a,42bを相互に接合してなる二体構造である(図3参照)。したがって、一対のケース半体42a,42bを相互に接合することにより、ケース42内に弁体46及びスプリング66を収容することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、前記実施形態で説明した技術的要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものである。下流側ガイド部70は、3本に限らず、適宜増減することができる。また、本発明は、PCVバルブに限らず、他の流体の流量を制御する流量制御弁にも適用することができる。また、上流側ガイド部65は、3個に限らず、適宜増減することができる。また、下流側ガイド部70を4本とし、上流側ガイド部65を3個とするように、両ガイド部70,65を異なる数にしてもよい。この場合においても、弁体46の円周上の4本の下流側ガイド部70と3個の上流側ガイド部65とは、弁体46の円周方向の異なる位置に配置すればよい。また、弁体46の複数本の下流側ガイド部70の間隔は、等間隔に限らず、不等間隔としてもよい。また、弁体46の複数個の上流側ガイド部65の間隔は、等間隔に限らず、不等間隔としてもよい。また、ケース42及び/又は弁体46は、樹脂製に限らず、金属製でもよい。
10…ブローバイガス還元装置
12…エンジン(内燃機関)
40…PCVバルブ(流量制御弁)
42…ケース
42a…前側のケース半体
42b…後側のケース半体
43…流入口
44…流出口
46…弁体
56…計量部
62…テーパ状部
65…上流側ガイド部
70…下流側ガイド部

Claims (3)

  1. 流入口及び流出口を有するケース内に弁体が往復動可能に収容され、
    前記ケースの内壁により断面円形状の計量部が形成され、
    前記弁体は、その外周に全周にわたり形成されたテーパ状部によって先端側部分よりも基端側部分が拡径され、
    前記弁体の先端側部分を前記ケースの計量部に挿入してその往復動方向における前記テーパ状部の位置を変化させることにより前記計量部と前記テーパ状部との間の隙間を通過して前記流入口から前記流出口に流れる流体を計量する
    流量制御弁であって、
    前記弁体の先端側部分には、前記テーパ状部から放射状に突出されるとともに軸方向に延びかつ前記ケースの計量部に対して摺動接触可能なリブ状の3本の下流側ガイド部が形成され、
    前記弁体の基端側部分には、その基端側部分から放射状に突出されかつ前記ケースの上流側の通路壁面に対して摺動接触可能な突起状の3個の上流側ガイド部が形成され、
    前記3本の下流側ガイド部と前記3個の上流側ガイド部とは、それぞれ前記弁体の円周方向に等間隔でかつ前記弁体の円周方向に1/2ずつ位相をずらして配置されており、
    前記弁体が傾いて1つの前記下流側ガイド部が前記計量部の下流側口縁に当接するときには、前記テーパ状部が前記計量部の上流側口縁に当接するか、又は、1つの前記上流側ガイド部が前記上流側の通路壁面に当接するように構成されている
    ことを特徴とする流量制御弁。
  2. 請求項1に記載の流量制御弁であって、
    前記ケースは、軸方向に二分割された一対のケース半体を相互に接合してなる二体構造であることを特徴とする流量制御弁。
  3. 請求項1又は2に記載の流量制御弁であって、
    前記流量制御弁は、内燃機関のブローバイガス還元装置に用いられるPCVバルブであることを特徴とする流量制御弁。
JP2012247539A 2012-11-09 2012-11-09 流量制御弁 Active JP6026233B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012247539A JP6026233B2 (ja) 2012-11-09 2012-11-09 流量制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012247539A JP6026233B2 (ja) 2012-11-09 2012-11-09 流量制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014095435A JP2014095435A (ja) 2014-05-22
JP6026233B2 true JP6026233B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=50938665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012247539A Active JP6026233B2 (ja) 2012-11-09 2012-11-09 流量制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6026233B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS485292Y1 (ja) * 1966-06-11 1973-02-10
US4375228A (en) * 1981-02-23 1983-03-01 General Motors Corporation Two-stage flow restrictor valve assembly
JP2007120660A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Toyota Boshoku Corp 流量制御弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014095435A (ja) 2014-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6005508B2 (ja) 流量制御弁
JP5680517B2 (ja) 流量制御弁
JP5955525B2 (ja) 流量制御弁
JP2014040791A (ja) 流量制御弁
JP2012518744A5 (ja)
JP6544114B2 (ja) 逆止弁装置及び蒸発燃料供給システム
JP2011169258A (ja) Pcvバルブの取付構造
JP6510839B2 (ja) 樹脂製給油口
JP5013277B2 (ja) 可変吸気装置
JP5694052B2 (ja) 流量制御弁
JP2018028285A (ja) Pcvバルブの取付構造
WO2006102510A2 (en) Positive crankcase ventilation valve assembly with a vacuum pulsation dampener
JP2012255363A (ja) 流量制御弁
JP6026233B2 (ja) 流量制御弁
JP2012251496A (ja) 流量制御弁
JP2012246908A (ja) 流量制御弁
JP5968762B2 (ja) Pcvバルブ
EP2929171B1 (en) Valve mechanism for an internal combustion engine, internal combustion engine and automotive vehicle
JP2013024178A (ja) 流量制御弁
JP5774394B2 (ja) 流量制御弁
JP2007218100A (ja) ブローバイガス制御装置
JP2016180411A (ja) バルブ
JP2011021726A (ja) バタフライ弁およびその製造方法
US20140338309A1 (en) Exhaust system having a flow rotation element and method for operation of an exhaust system
JP2011117557A (ja) 圧力調整弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6026233

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250