JP6024690B2 - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP6024690B2
JP6024690B2 JP2014052310A JP2014052310A JP6024690B2 JP 6024690 B2 JP6024690 B2 JP 6024690B2 JP 2014052310 A JP2014052310 A JP 2014052310A JP 2014052310 A JP2014052310 A JP 2014052310A JP 6024690 B2 JP6024690 B2 JP 6024690B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
density
image forming
unit
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014052310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015175977A (ja
Inventor
木村 丈信
丈信 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014052310A priority Critical patent/JP6024690B2/ja
Priority to US14/657,477 priority patent/US9268255B2/en
Publication of JP2015175977A publication Critical patent/JP2015175977A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6024690B2 publication Critical patent/JP6024690B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0848Arrangements for testing or measuring developer properties or quality, e.g. charge, size, flowability
    • G03G15/0849Detection or control means for the developer concentration
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/28Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which projection is obtained by line scanning
    • G03G15/283Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 in which projection is obtained by line scanning using a reusable recording medium in form of a band
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5054Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the characteristics of an intermediate image carrying member or the characteristics of an image on an intermediate image carrying member, e.g. intermediate transfer belt or drum, conveyor belt
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0082Image hardcopy reproducer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0093Facsimile machine

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置が2機直列に接続され、用紙搬送方向上流側の画像形成装置で用紙の第1面(表面又は裏面)に画像を形成し、下流側の画像形成装置で用紙の第2面(裏面又は表面)に画像を形成するタンデム型の画像形成システムに関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づく光が、一様に帯電した感光体(例えば感光ドラム)に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体にトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写体を介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
このような電子写真方式の画像形成装置では、所望の画質を安定して維持するために、画像濃度制御(画像安定化制御とも呼ばれる)が行われる。具体的には、中間転写ベルト等の像担持体上に濃度検出用のトナーパターンが形成し、反射型又は透過型の光センサーによってトナーパターンの濃度(トナー付着量)が検出される。そして、この検出結果に基づいて、トナーパターンの濃度が目標制御濃度に一致するように、露光エネルギー(露光時間又は露光出力)、帯電電圧、現像バイアス電圧、現像ローラーの回転数等の画像形成条件が制御される。目標制御濃度は、段階的に設定される濃度制御点のレベルによって決まる。画像濃度制御に用いられる光センサーは、IDC(Image Density Control)センサーと呼ばれる。
さらには、連続して複数枚に画像形成を行う場合の印字率(カバレッジ)の傾向に応じて、画像形成条件を制御する技術も提案されている(特許文献1、2)。
近年、高生産性が要求されるプロダクションプリントの分野では、上述した電子写真方式の画像形成装置を2機直列に接続したタンデム型の画像形成システムが実用化されている。通常、タンデム型の画像形成システムにおいては、用紙搬送方向上流側の画像形成装置(以下「上流機」)と下流側の画像形成装置(以下「下流機」)との間に用紙反転装置が配置される。両面画像形成を行う場合、上流機で用紙の第1面(表面又は裏面)に画像が形成された後、用紙反転装置で用紙が反転され、下流機で用紙の第2面(裏面又は表面)に画像が形成される。
特許第4995123号公報 特許第4949672号公報
上述したタンデム型の画像形成システムにおいても、2台の画像形成装置のそれぞれにおいて画像濃度制御が行われる。しかしながら、それぞれの画像形成装置が有するIDCセンサーの出力特性は必ずしも同じではない。そのため、同じ濃度制御点による画像濃度制御が行われても、実際の用紙上に形成された画像の濃度が同じになるとは限らない。その結果、用紙の表面と裏面とで濃度差が生じてしまい、表裏面で同等の画質が得られない虞がある。
また、二成分現像剤を使用する場合は、画像形成の初期に上流機と下流機で用紙上の画像濃度が一致するようにIDCセンサーの濃度制御点を補正しても、原稿となる画像データの印字率の違いによって、消費されるトナー量、すなわち補給されるトナー量に差が生じ、現像特性が変化するため、表裏面で徐々に濃度差が生じることがある。
本発明の目的は、用紙の表裏面における画像濃度の安定化を図ることができるタンデム型の画像形成システムを提供することである。
本発明に係る画像形成システムは、第1の感光体、前記第1の感光体の表面を帯電させる第1の帯電部、前記第1の感光体に光を照射して静電潜像を形成する第1の露光部、現像剤を供給して前記静電潜像を顕像化する第1の現像部、顕像化され用紙の第1面に転写されるトナー像を担持する第1の像担持体、用紙に転写されたトナー像を定着する第1の定着部、前記第1の像担持体に担持されたトナーパターンの濃度を検出する第1のトナー像濃度検出部、及び前記第1のトナー像濃度検出部の検出結果が第1の濃度制御点で規定される第1の目標制御濃度と一致するように画像形成条件を制御する第1の濃度制御部、を有する第1の画像形成装置と、
前記第1の画像形成装置の用紙搬送方向下流側に配置され、前記第1の画像形成装置から送出された用紙を反転させる用紙反転部と、
前記用紙反転部の用紙搬送方向下流側に配置され、第2の感光体、前記第2の感光体の表面を帯電させる第2の帯電部、前記第2の感光体に光を照射して静電潜像を形成する第2の露光部、現像剤を供給して前記静電潜像を顕像化する第2の現像部、顕像化され用紙の第2面に転写されるトナー像を担持する第2の像担持体、用紙に転写されたトナー像を定着する第2の定着部、前記第2の像担持体に担持されたトナーパターンの濃度を検出する第2のトナー像濃度検出部、及び前記第2のトナー像濃度検出部の検出結果が第2の濃度制御点で規定される第2の目標制御濃度と一致するように画像形成条件を制御する第2の濃度制御部、を有する第2の画像形成装置と、
前記第2の画像形成装置の用紙搬送方向下流側に配置され、前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置のそれぞれにおいて用紙に形成された最高濃度調整用の第1のパターン画像及び中間調濃度調整用の第2のパターン画像の濃度を検出する画像濃度検出部と、
前記画像濃度検出部による前記第1の画像形成装置において用紙に形成された前記第1のパターン画像の検出結果と前記第2の画像形成装置において用紙に形成された前記第1のパターン画像の検出結果を比較し、比較結果に基づいて、前記第1の濃度制御点又は前記第2の濃度制御点を補正するとともに、前記第1の画像形成装置において用紙に形成された前記第2のパターン画像の検出結果と前記第2の画像形成装置において用紙に形成された前記第2のパターン画像の検出結果を比較し、比較結果に基づいて、前記第1の露光部の露光エネルギー又は前記第2の露光部の露光エネルギーを補正する装置間濃度調整部と、を備え、
前記第1の濃度制御部は、前記第1の画像形成装置で形成される画像の印字率に応じて前記第1の濃度制御点又は前記第1の露光部の露光エネルギーを補正し、
前記第2の濃度制御部は、前記第2の画像形成装置で形成される画像の印字率に応じて前記第2の濃度制御点又は前記第2の露光部の露光エネルギーを補正することを特徴とする。
本発明によれば、第1の画像形成装置で形成される画像の濃度と、第2の画像形成装置で形成される画像の濃度が同等となり、表裏面間で濃度差が生じないので、用紙の表裏面における画像濃度の安定化を図ることができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを示す図である。 第1の画像形成装置の全体構成を示す図である。 第1の画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 第2の画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 画像形成システムにおける装置間濃度調整処理の一例を示すフローチャートである。 第1の画像形成装置における濃度制御点補正処理の一例を示すフローチャートである。 第1の画像形成装置における露光時間補正処理の一例を示すフローチャートである。 最高濃度の評価用パターン画像の測定結果(反射濃度)である。 中間調濃度の評価用パターン画像の測定結果(反射濃度)である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成システム1を示す図である。
図1に示す画像形成システム1は、用紙搬送方向上流側から順に、給紙装置10、第1の画像形成装置20(上流機)、用紙反転装置30、第2の画像形成装置40(下流機)、画像濃度検出装置50、及び後処理装置60を備える。すなわち、画像形成システム1は、2機の画像形成装置20、40を直列に接続したタンデム型の画像形成システムである。ここでは、第1の画像形成装置20が、画像形成システム1における各種処理を統括して制御するものとする。
給紙装置10は、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)を予め設定された種類ごとに収容し、第1の画像形成装置20からの指示に従って給紙する。
第1の画像形成装置20は、給紙された用紙の第1面(表面又は裏面)に画像を形成し、用紙反転装置30に送出する。
用紙反転装置30は、両面画像形成の場合に、第1面に画像が形成された用紙を反転させ、第2の画像形成装置40に送出する。第2の画像形成装置40では、第2面(裏面又は表面)が画像形成面となる。片面画像形成の場合には、用紙反転装置30は、用紙を反転させることなくそのまま第2の画像形成装置40に用紙を送出する。または、用紙反転装置30が備える排紙トレイ(図示略)に用紙を排紙するようにしてもよい。
第2の画像形成装置40は、両面画像形成の場合に、用紙の第2面に画像を形成し、画像濃度検出装置50に送出する。片面画像形成の場合には、第2の画像形成装置40は、画像を形成することなくそのまま画像濃度検出装置50に用紙を送出する。
画像濃度検出装置50は、第2の画像形成装置40の用紙搬送方向下流側に配置され、第1の画像形成装置20又は第2の画像形成装置40により用紙に形成された画像の濃度を検出する画像濃度検出センサー51を備える。画像濃度検出センサー51は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの発光素子と、フォトダイオード(PD:Photodiode)などの受光素子を備え、トナーパターンの反射強度を検出する反射型の光センサーで構成される。
画像濃度検出センサー51によって検出される反射率をTとすると、画像濃度Dは下式(1)で表される。
D=−log10T・・・(1)
例えば、反射率が10%である場合の画像濃度は1.0となり、反射率が1%である場合の画像濃度は2.0となる。
画像濃度検出センサー51は、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40との間で濃度を調整する際に用いられる。具体的には、画像濃度検出センサー51は、後述する装置間濃度調整処理において、第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40のそれぞれにおいて用紙に形成された最高濃度調整用の第1のパターン画像及び中間調濃度調整用の第2のパターン画像の濃度を検出する。
後処理装置60は、必要に応じて用紙にステイプル処理、パンチ処理、折り処理を施し、排紙トレイOTに排紙する。
図2は、第1の画像形成装置20の全体構成を示す図である。図3は、第1の画像形成装置20の制御系の主要部を示す図である。
図2、3に示す第1の画像形成装置20は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。第1の画像形成装置20には、YMCKの4色に対応する感光ドラム413を中間転写ベルト2421の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト2421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、第1の画像形成装置20は、感光ドラム2413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト2421に一次転写し、中間転写ベルト2421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
図2、3に示すように、第1の画像形成装置20は、画像読取部210、操作表示部220、画像処理部230、画像形成部240、用紙搬送部250、定着部260、及び制御部280を備える。
制御部280は、CPU(Central Processing Unit)281、ROM(Read Only Memory)282、RAM(Random Access Memory)283等を備える。CPU281は、ROM282又は記憶部272から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM283に展開し、展開したプログラムと協働して第1の画像形成装置20の各ブロックの動作、並びに給紙装置10、用紙反転装置30、第2の画像形成装置40、画像濃度検出装置50、及び後処理装置60の動作を集中制御する。
通信部271は、例えばNIC(Network Interface Card)、MODEM(MOdulator-DEModulator)、USB(Universal Serial Bus)等の各種インターフェースを有する。
記憶部272は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。記憶部272には、例えば各ブロックの動作を制御する際に参照されるルックアップテーブルが格納される。
制御部280は、通信部271を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部280は、例えば、外部の装置から送信されたページ記述言語(PDL:Page Description Language)による画像データ(入力画像データ)を受信し、これに基づいて用紙に画像を形成させる。また、制御部280は、通信部271を介して、給紙装置10、用紙反転装置30、第2の画像形成装置40、画像濃度検出装置50、及び後処理装置60との間で各種データの送受信を行う。
画像読取部210は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置211及び原稿画像走査装置212(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置211は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置212へ送り出す。自動原稿給紙装置211により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置212は、自動原稿給紙装置211からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー212aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部210は、原稿画像走査装置212による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部230において所定の画像処理が施される。
操作表示部220は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部221及び操作部222として機能する。表示部221は、制御部280から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部222は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部280に出力する。
ユーザーは、操作表示部220を操作して、原稿設定、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定、片面/両面設定、用紙設定、及び揺動量調整などの画像形成に関する設定を行うことができる他、初期の画像濃度制御を行うための装置間濃度調整処理を実行させることができる(濃度調整モード)。
画像処理部230は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部230は、制御部280の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部230は、入力画像データに対して、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部240が制御される。
画像形成部240は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット241及び中間転写ユニット242等を備える。
画像形成ユニット241は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット241Y、241M、241C、241Kで構成される。画像形成ユニット241Y、241M、241C、241Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット241Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット241M、241C、241Kの構成要素についての符号は省略されている。
画像形成ユニット241は、露光装置2411、現像装置2412、感光ドラム2413、帯電装置2414、及びドラムクリーニング装置2415等を備える。
感光ドラム2413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置2411による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置2414は、例えばスコロトロン帯電装置やコロトロン帯電装置等のコロナ放電発生器で構成される。帯電装置2414は、コロナ放電によって感光ドラム2413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置2411は、例えば複数のLEDが直線状に配列されたLEDアレイ、個々のLEDを駆動するためのLPH駆動部(ドライバーIC)、及びLEDアレイからの放射光を感光ドラム2413上に結像させるレンズアレイ等を有するLEDプリントヘッドで構成される。LEDアレイの1つのLEDが、画像の1ドットに対応する。制御部280がLPH駆動部を制御することにより、LEDアレイに所定の駆動電流が流され、特定のLEDが発光する。
露光装置2411は、感光ドラム2413に対して各色成分の画像に対応する光を照射する。感光ドラム2413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム2413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム2413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置2412は、各色成分の現像剤(例えばトナーと磁性キャリアーとからなる二成分現像剤)を収容しており、感光ドラム2413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体(現像ローラー)に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム2413の表面と現像剤担持体との電位差によって現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム2413の表面の露光部に移動し、付着する。
ドラムクリーニング装置2415は、感光ドラム2413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光ドラム2413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット242は、中間転写ベルト2421、一次転写ローラー2422、複数の支持ローラー2423、二次転写ローラー2424、及びベルトクリーニング装置2426等を備える。
中間転写ベルト2421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー2423にループ状に張架される。複数の支持ローラー2423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー2422よりもベルト走行方向下流側に配置される支持ローラー2423が駆動ローラーであることが好ましい。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト2421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー2422は、各色成分の感光ドラム2413に対向して、中間転写ベルト2421の内周面側に配置される。中間転写ベルト2421を挟んで、一次転写ローラー2422が感光ドラム2413に圧接されることにより、感光ドラム2413から中間転写ベルト2421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー2424は、複数の支持ローラー2423のうちの一つに対向して、中間転写ベルト2421の外周面側に配置される。中間転写ベルト2421に対向して配置される支持ローラー2423はバックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト2421を挟んで、二次転写ローラー2424がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト2421から用紙へトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト2421が通過する際、感光ドラム2413上のトナー像が中間転写ベルト2421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー2422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト2421の裏面側(一次転写ローラー2422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト2421に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト2421上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー2424に二次転写バイアスを印加し、用紙の裏面側(二次転写ローラー2424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部260に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置2426は、中間転写ベルト2421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト2421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写ユニット242において、二次転写ローラー2424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部260は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部261、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部262、及び定着面側部材を加熱する加熱源263等を備える。
上側定着部261がベルト加熱方式である場合(図1参照)は定着ベルトが定着面側部材となり、ローラー加熱方式である場合は定着ローラーが定着面側部材となる。また、下側定着部262がローラー加圧方式である場合(図1参照)は加圧ローラーが裏面側支持部材となり、ベルト加圧方式である場合は加圧ベルトが裏面側支持部材となる。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙は、定着ニップを通過する際に加熱、加圧される。これにより、用紙にトナー像が定着する。また、定着部260は、定着面側部材又は裏面側支持部材に対して送風を行い、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙を分離する分離エアー送風部を備えていてもよい。
用紙搬送部250は、給紙部251、排紙部252、第1の搬送部253〜第4の搬送部256、及び搬送経路切替部257等を備える。
給紙部251を構成する給紙トレイユニット(図1では3つの給紙トレイユニット)には、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された紙種ごとに収容される。
第1の搬送部253は、中間搬送ローラー部、ループローラー部、及びレジストローラー部を含む複数の搬送ローラー部を備える。第1の搬送部253は、給紙部251、又は給紙装置10から給紙された用紙を画像形成部240(二次転写部)に搬送する。
第2の搬送部254は、画像形成部240において第1面に画像が形成された用紙を第3の搬送部255に搬送する。また、第2の搬送部254は、第3の搬送部255から送出された用紙を排紙部252に搬送する。
第3の搬送部255は、第2の搬送部254から送出された用紙を一旦停止させ、搬送方向を逆転させる(スイッチバック)。第3の搬送部255は、スイッチバックさせた用紙を第2の搬送部254又は第4の搬送部256に搬送する。
第4の搬送部256は、第3の搬送部255から送出された用紙を第1の搬送部253(ループローラー部の上流)に搬送する循環経路である。第1の搬送部253には、第2面(裏面)が上面となった用紙が通紙されることになる。
搬送経路切替部257は、定着部260から送出された用紙をそのままの状態で排紙するか、反転させて排紙するかによって搬送経路を切り替える。具体的には、制御部280が、画像形成処理の処理内容(片面/両面印刷、紙種等)に基づいて、搬送経路切替部257の動作を制御する。
給紙部251又は給紙装置10から給紙された用紙は、第1の搬送部253によって画像形成部240に搬送される。そして、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト2421上のトナー像が用紙の第1面に一括して二次転写され、定着部260において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラー等を備えた排紙部252により用紙反転装置30に向けて排紙される。
なお、第1面に画像が形成された用紙を第2の搬送部254〜第4の搬送部256によって循環搬送することにより、第1の画像形成装置20において用紙の第2面に画像を形成することもできる。
また、第1の画像形成装置20においては、中間転写ベルト2421上に形成されたトナーパターンの画像濃度を検出するトナー像濃度検出部243が配置される。トナー像濃度検出部243は、例えば一次転写ニップよりもベルト走行方向下流側で、二次転写ニップよりもベルト走行方向上流側の領域において、中間転写ベルト2421の外周面に対向して配置される。
トナー像濃度検出部243には、例えば発光ダイオード(LED)などの発光素子と、フォトダイオード(PD)などの受光素子を備え、トナーパターンの反射強度を検出する反射型の光センサーを適用することができる。また、中間転写ベルト2421が透光性の材料で構成されている場合には、トナー像濃度検出部243として、発光素子と受光素子が中間転写ベルト2421を挟んで対向配置される透過型の光センサーを適用することができる。一般に、トナーパターンの濃度を検出する光センサーは、IDCセンサーと呼ばれる。
第1の画像形成装置20では、トナー像濃度検出部243による検出結果に基づいて、画像濃度制御が行われる。具体的には、複数の画像を連続して形成する印刷ジョブが実行されているときの紙間(画像と画像の間)において、中間転写ベルト2421に最高濃度のトナーパターンが形成され、トナー像濃度検出部243によってトナーパターンの濃度(トナー付着量)が検出される。ここで、最高濃度のトナーパターンとは、トナー像濃度検出部243の検出領域よりも大きい所定領域においてトナーが全体にわたって付着しているベタ画像である。
トナー像濃度検出部243の検出結果(トナーパターンの濃度)が、目標制御濃度に一致するように、第1の露光装置2411の露光エネルギー(露光時間又は露光出力)、第1の帯電装置2414の帯電電圧、第1の現像装置2412の現像バイアス電圧、現像ローラー回転数等を含む画像形成条件(濃度制御パラメーター)が制御される。
本実施の形態では、画像濃度制御において、複数の画像形成条件のうち第1の現像装置2412の現像ローラー回転数が制御されるものとする。例えば、最高濃度のトナーパターンの濃度が目標制御濃度よりも低い(トナー付着量が少ない)場合には、現像ローラー回転数が大きくなるように制御され、最高濃度のトナーパターンの濃度が目標制御濃度よりも高い(トナー付着量が多い)場合には現像ローラー回転数が小さくなるように制御される。これにより、感光ドラム2413上のトナー付着量、すなわち最高濃度のトナーパターンの濃度は一定に保持される。
目標制御濃度は、予め段階的に設定されている濃度制御点のレベルによって決まる。濃度制御点は、例えば基準レベルを「0」として、+3〜−5の範囲で設定される。濃度制御点のレベルが大きく設定される程、目標制御濃度は高くなり、濃度制御点のレベルが小さく設定される程、目標制御濃度は低くなる。ここでは、濃度制御点の基準レベルでは、目標制御濃度が1.55(反射率2.8%に相当)であるものとする。
以下において、第1の画像形成装置20の濃度制御点を「第1の濃度制御点D1」と称し、第1の濃度制御点D1で規定される目標制御濃度を「第1の目標制御濃度」と称する。第1の濃度制御点D1の設定レベルは、例えば第1の記憶部272に記憶される。
このように、第1の画像形成装置20は、第1の感光ドラム2413(第1の感光体)、第1の感光ドラム2413の表面を帯電させる第1の帯電装置2414(第1の帯電部)、第1の感光ドラム2413に光を照射して静電潜像を形成する第1の露光装置2411(第1の露光部)、現像剤を供給して静電潜像を顕像化する第1の現像装置2412(第1の現像部)、顕像化され用紙の第1面に転写されるトナー像を担持する第1の中間転写ベルト2421(第1の像担持体)、用紙に転写されたトナー像を定着する第1の定着部260、第1の中間転写ベルト2421に担持されたトナーパターンの濃度を検出する第1のトナー像濃度検出部243、及び第1のトナー像濃度検出部243の検出結果が第1の濃度制御点D1で規定される第1の目標制御濃度と一致するように画像形成条件を制御する第1の制御部280(第1の濃度制御部)、を有する。
図4は、第2の画像形成装置40の制御系の主要部を示す図である。第2の画像形成装置40の構成は第1の画像形成装置20とほぼ同様である。第1の画像形成装置20の構成要素と対応する構成要素については、参照符号の接頭数字(第1の画像形成装置20では「2」)を「4」に置き換えて示す。以下において、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40に共通する構成要素については、それぞれ「第1の・・・(例えば第1の定着部260)」、「第2の・・・(例えば第2の定着部460)」として記載する。また、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40に共通する構成要素を区別しない場合には、単に構成要素名のみを記載する(例えば定着部260、460)。
第2の制御部480は、第2の通信部471を介して、第1の画像形成装置20等との間で各種データの送受信を行う。第2の制御部480が、第1の制御部280からの指示に基づいて、第2の画像処理部430、第2の画像形成部440、第2の用紙搬送部450、及び第2の定着部460等の動作を制御することにより、用紙の第2面に画像が形成される。
第2の画像形成装置40においては、第1の画像形成装置20と同様に、中間転写ベルト4421上に形成されたトナーパターンの濃度を検出するトナー像濃度検出部443が配置される。第2の画像形成装置40では、トナー像濃度検出部443による検出結果に基づいて、画像濃度制御が行われる。第2の画像形成装置40における画像濃度制御は、第1の画像形成装置20と同様に行われる。
以下において、第2の画像形成装置40の濃度制御点を「第2の濃度制御点D2」と称し、第2の濃度制御点D2で規定される目標制御濃度を「第2の目標制御濃度」と称する。第2の濃度制御点D2の設定レベルは、例えば第2の記憶部472に記憶される。
このように、第2の画像形成装置40は、第2の感光ドラム4413(感光体)、第2の感光ドラム4413の表面を帯電させる第2の帯電装置4414(第2の帯電部)、第2の感光ドラム4413に光を照射して静電潜像を形成する第2の露光装置4411(第2の露光部)、現像剤を供給して静電潜像を顕像化する第2の現像装置4412(第2の現像部)、顕像化され用紙の第2面に転写されるトナー像を担持する第2の中間転写ベルト4421(第2の像担持体)、用紙に転写されたトナー像を定着する第2の定着部460、第2の中間転写ベルト4421に担持されたトナーパターンの濃度を検出する第2のトナー像濃度検出部443、及び第2のトナー像濃度検出部443の検出結果が第2の濃度制御点D2で規定される第2の目標制御濃度と一致するように画像形成条件を制御する第2の制御部480(第2の濃度制御部)、を有する。
上述したように、画像形成システム1では、第1の画像形成装置20と第2の画像形成装置40のそれぞれにおいて画像濃度制御が行われる。しかしながら、第1の画像形成装置20のトナー像濃度検出部243と第2の画像形成装置40のトナー像濃度検出部443の出力特性は必ずしも同じではない。
そのため、第1の濃度制御点D1と第2の濃度制御点D2が同じに設定され、これに基づいて画像濃度制御が行われても、実際の用紙上に形成される画像の濃度が同じになるとは限らない。その結果、用紙の表面と裏面とで濃度差が生じてしまい、表裏面で同等の画質が得られない虞がある。
本実施の形態では、第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40において、用紙に最高濃度調整用の第1のパターン画像を形成し、画像濃度検出センサー51によってそれぞれの画像の濃度を検出する。そして、この検出結果に基づいて、第1の濃度制御点D1又は第2の濃度制御点D2を補正する。第1のパターン画像には、画像濃度検出センサー51の検出領域よりも大きい所定領域においてトナーが全体にわたって付着しているベタ画像が用いられる。
さらに、第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40において、用紙に中間調濃度調整用の第2のパターン画像を形成し、画像濃度検出センサー51によってそれぞれの画像の濃度を検出する。そして、この検出結果に基づいて、第1の露光装置2411の露光時間(以下「第1の露光時間T1」)又は第2の露光装置4411の露光時間(以下「第2の露光時間T2」)を補正する。第2のパターン画像には、トナー像濃度検出部243の検出領域よりも大きい所定領域においてトナーが部分的に付着し、所定のドットパターンが形成されたハーフトーン画像が用いられる。
具体的には、図5に示す装置間濃度調整処理によって、第1の画像形成装置20における第1の濃度制御点D1及び第1の露光時間T1が設定されるとともに、第2の画像形成装置40における第2の濃度制御点D2及び第2の露光時間T2が設定される。
図5は、画像形成システム1における装置間濃度調整処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば第1の画像形成装置20において、濃度調整モードを実行する操作が行われることに伴い、装置間調整部としての第1の制御部280のCPU281がROM282に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、第2の画像形成装置40における設定は、第1の制御部280からの指示に基づいて、第2の制御部480によって実行される。
説明を簡略化するため、初期状態において第1の濃度制御点D1及び第2の濃度制御点D2は基準レベル「0」に設定され、目標制御濃度は1.55になっているものとし、最高濃度調整用の第1のパターン画像を用紙に形成したときの目標とする画像濃度(目標画像濃度)も1.55とする。また、中間調濃度調整用の第2のパターン画像を用紙に形成したときの目標画像濃度を0.80とする。
図5のステップS101において、第1の制御部280は、第1の画像形成装置20で用紙に最高濃度調整用の第1のパターン画像(ベタ画像)を形成させ、画像濃度検出センサー51による検出結果R11を取得する。このとき、用紙反転装置30による用紙の反転は行われず、第1のパターン画像が形成されている用紙の第1面が画像濃度検出センサー51に対向する状態で、用紙は画像濃度検出装置50に通紙される。
第1の画像形成装置20では、中間転写ベルト2421に形成される最高濃度のトナーパターンの濃度が第1の目標制御濃度(=1.55)となるように画像濃度制御が行われるが、用紙上に形成される第1のパターン画像の濃度(画像濃度検出センサー51の検出結果R11)が1.55になるとは限らない。
ステップS102において、第1の制御部280は、第2の画像形成装置20で用紙に最高濃度調整用の第1のパターン画像を形成させ、画像濃度検出センサー51による検出結果R21を取得する。
第2の画像形成装置20でも、中間転写ベルト4421に形成される最高濃度のトナーパターンの濃度が第2の目標制御濃度(=1.55)となるように画像濃度制御が行われるが、用紙上に形成される第1のパターン画像の濃度(画像濃度検出センサー51の検出結果R21)が1.55になるとは限らない。
ステップS103において、第1の制御部280は、ステップS101及びステップS102で得られた検出結果R11、R21を比較して、検出結果R11、R21が同等となるように、第1の濃度制御点D1及び第2の濃度制御点D2を設定する。具体的には、最高濃度調整用の第1のパターン画像の検出結果R11、R21が目標画像濃度である1.55よりも濃い場合、現在のレベルよりも濃度が低くなる方向(−側)に第1の濃度制御点D1又は第2の濃度制御点D2が補正される。また、検出結果R11、R21が目標画像濃度である1.55よりも薄い場合、現在のレベルよりも濃度が高くなる方向(+側)に第1の濃度制御点D1又は第2の濃度制御点D2が補正される。第1の濃度制御点D1が補正されると、補正後の第1の濃度制御点D1のレベルに応じて第1の現像装置2413の現像ローラー回転数が変更される。また、第2の濃度制御点D2が補正されると、補正後の第2の濃度制御点D2のレベルに応じて第2の現像装置4412の現像ローラー回転数が変更される。
なお、目標画像濃度が特に設定されない場合は、検出結果R11、R12が一致するように、第1の濃度制御点D1又は第2の濃度制御点D2が補正されればよい。
ステップS101〜S103の処理により、第1の画像形成装置20でベタ画像を形成したときの濃度と、第2の画像形成装置40でベタ画像を形成したときの濃度が同等となる。この状態で、中間調濃度の調整が行われる。
図5のステップS104において、第1の制御部280は、第1の画像形成装置20で用紙に中間調濃度調整用の第2のパターン画像(ハーフトーン画像)を形成させ、画像濃度検出センサー51による検出結果R12を取得する。このとき、用紙反転装置30による用紙の反転は行われず、第2のパターン画像が形成されている用紙の第1面が画像濃度検出センサー51に対向する状態で、用紙は画像濃度検出装置50に通紙される。
ステップS105において、第1の制御部280は、第2の画像形成装置40で用紙に中間調濃度調整用の第2のパターン画像を形成させ、画像濃度検出センサー51による第2のパターン画像の検出結果R22を取得する。
ステップS106において、第1の制御部280は、ステップS104及びステップS105で得られた検出結果R12、R22を比較して、検出結果R12、R22が同等となるように、第1の露光時間T1又は第2の露光時間T2を設定する。具体的には、中間調濃度調整用の第2のパターン画像の検出結果R12、R22が目標画像濃度である0.80よりも濃い場合、第1の露光時間T1又は第2の露光時間T2が現在値よりも短く設定される。また、検出結果R12、R22が目標画像濃度である0.80よりも薄い場合、第1の露光時間T1又は第2の露光時間T2が現在値よりも長く設定される。
ステップS104〜S106の処理により、第1の画像形成装置20でハーフトーン画像を形成したときの濃度と、第2の画像形成装置40でハーフトーン画像を形成したときの濃度が同等となる。なお、第1の露光時間T1、第2の露光時間T2が補正されても、ベタ画像を形成したときの濃度は影響を受けない(目標画像濃度が得られる)と考えてよい。以下において、装置間濃度調整処理によって設定された露光時間を基準露光時間と称する。
このように、本実施の形態に係る画像形成システム1は、第1の画像形成装置20と、第1の画像形成装置20の用紙搬送方向下流側に配置され、第1の画像形成装置20から送出された用紙を反転させる用紙反転装置30(用紙反転部)と、用紙反転装置30の下流側に配置される第2の画像形成装置40と、第2の画像形成装置40の用紙搬送方向下流側に配置され、第1の画像形成装置20及び第2の画像形成装置40のそれぞれにおいて用紙に形成された最高濃度調整用の第1のパターン画像(ベタ画像)と中間調濃度調整用の第2のパターン画像(ハーフトーン画像)の画像濃度を検出する画像濃度検出センサー51(画像濃度検出部)と、を備える。
そして、装置間濃度調整部としての第1の制御部280は、画像濃度検出センサー51による第1のパターン画像の検出結果R11、R21に基づいて、第1の濃度制御点D1又は第2の濃度制御点D2を補正するとともに、第2のパターン画像の検出結果R21、R22に基づいて、第1の露光時間T1(第1の露光装置2411の露光エネルギー)又は第2の露光時間T2(第2の露光装置4411の露光エネルギー)を補正する。
これにより、第1の画像形成装置20で形成される画像の濃度と、第2の画像形成装置40で形成される画像の濃度が同等となり、表裏面間で濃度差が生じないので、用紙の表裏面における画像濃度の安定化を図ることができる。
ところで、第1の画像形成装置20、第2の画像形成装置40のように、二成分現像剤を使用する場合は、上述したように装置間濃度調整処理を行っても、用紙の表裏面で徐々に濃度差が生じることがある。原稿となる画像データの印字率の違いによって、消費されるトナー量、すなわち補給されるトナー量に差が生じ、現像特性が変化するためである。
例えば、低印字率の画像形成が連続して行われる場合、現像装置2412、4412内におけるトナーの滞留時間が長くなり、トナーの転写性を確保するための添加剤の離脱や埋没が進む。そのため、現像特性(現像剤流動性や転写率)が低下して、用紙上の画像濃度が継時的に低下する。
また例えば、高印字率の画像形成が連続して行われる場合、トナーの消費量が多く、現像装置2412、4412には大量にトナーが供給される。そのため、現像装置2412、4412内におけるトナーの滞留時間が短く、攪拌時間が短くなることによってトナーの帯電量が低くなる。この場合、目標画像濃度が同じであっても線幅が太くなり、中間調濃度が高くなる。
そこで、第1の画像形成装置20、第2の画像形成装置40のそれぞれにおいて、用紙上の画像濃度が経時的に変化しないように、図6に示す濃度制御点補正処理、及び図7に示す露光時間補正処理が行われる。
図6は、第1の画像形成装置20における濃度制御点補正処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば画像形成システム1において画像形成処理が開始されることに伴い、第1の制御部280のCPU281がROM282に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
説明を簡略化するため、第1の濃度制御点D1の初期のレベルは、図5に示す装置間濃度調整処理後に、基準レベルである「0」に設定されているものとする。
図6のステップS201において、第1の制御部280は、第1の画像形成装置20で所定時間(15秒間)に形成された画像の印字率情報を取得し、平均印字率を算出する。印字率情報は、好適には印刷ジョブに含まれる画像データから取得されるが、画像データに基づいて制御される第1の露光装置2411の露光態様等から取得することもできる。
ステップS202において、第1の制御部280は、平均印字率が第1の印字率(例えば3%)未満であるか否かを判定する。平均印字率が3%未満である場合(ステップS202で“YES”)、処理はステップS203に移行する。平均印字率が3%未満でない場合(ステップS202で“NO”)、すなわち平均印字率が3%以上である場合、処理はステップS206に移行する。
平均印字率の状態が変化しない場合は継続時間が積算され、変化した場合はそれまでの継続時間はクリアされる。
ステップS203において、第1の制御部280は、平均印字率が3%未満である継続時間が所定時間(例えば5分間)に到達したか否か、すなわち平均印字率3%未満である状態が5分間継続しているか否かを判定する。
平均印字率が3%未満である継続時間が5分間に到達した場合(ステップS203で“YES”)、処理はステップS204に移行する。つまり、低印字率の画像が連続して形成されているために現像特性が低下し、画像濃度が低くなる虞があるので、必要に応じて第1の濃度制御点D1が補正される。一方、平均印字率が3%未満である継続時間が5分間に満たない場合(ステップS203で“NO”)、処理はステップS209に移行する。
ステップS204において、第1の制御部280は、第1の濃度制御点D1がすでに2段階変更済み、すなわち第1の濃度制御点D1のレベルが「+2」となっているか否かを判定する。第1の濃度制御点D1がすでに2段階変更済みである場合(ステップS204で“YES”)、処理はステップS209に移行する。つまり、第1の濃度制御点D1のレベルが「+2」である場合、第1の濃度制御点D1はそれ以上補正されない。一方、第1の濃度制御点D1がまだ2段階変更済みでない場合(ステップS204で“NO”)、すなわち第1の濃度制御点D1のレベルが「0」又は「+1」である場合、処理はステップS205に移行する。
ステップS205において、第1の制御部280は、第1の濃度制御点D1を1段階上のレベルに設定する。この時点で、平均印字率が3%未満である継続時間は一旦クリアされる。例えば、平均印字率3%未満である状態が5分間継続すると、設定レベルは「+1」となり、さらに5分間継続すると、設定レベルは「+2」となる。目標制御濃度が高くなるので、第1の現像装置2412の現像ローラー回転数は速くなる。
ステップS206において、第1の制御部280は、平均印字率が3%以上である継続時間が所定時間(例えば5分間)に到達したか否か、すなわち平均印字率3%以上である状態が5分間継続しているか否かを判定する。
平均印字率が3%以上である継続時間が5分間に到達した場合(ステップS206で“YES”)、処理はステップS207に移行する。平均的な印字率の画像が連続して形成されているために現像特性が保持されている、又は現像特性が回復していることが見込まれるので、必要に応じて第1の濃度制御点D1が補正される。一方、平均印字率が3%以上である継続時間が5分間に満たない場合(ステップS206で“NO”)、処理はステップS209に移行する。
ステップS207において、第1の制御部280は、第1の濃度制御点D1が初期のレベル(基準レベル)と同じになっているか否かを判定する。第1の濃度制御点D1が初期のレベルと同じである場合(ステップS207で“YES”)、処理はステップS209に移行する。第1の濃度制御点D1が初期のレベルと異なる場合(ステップS207で“NO”)、すなわち第1の濃度制御点D1のレベルが「+1」又は「+2」である場合、処理はステップS208に移行する。
ステップS208において、第1の制御部280は、第1の濃度制御点D1を1段階下のレベルに設定する。この時点で、平均印字率が3%以上である継続時間は一旦クリアされる。例えば、平均印字率3%未満である状態が5分間継続して設定レベルが「+1」となった後、平均印字率3%以上である状態が5分間継続すると、設定レベルは基準レベルである「0」に戻ることになる。目標制御濃度が低くなるので、第1の現像装置2414の現像ローラー回転数は遅くなる。
ステップS209において、第1の制御部280は、一連の画像形成処理が終了したか否かを判定する。一連の画像形成処理とは、画像形成を指示する信号(例えば印刷ジョブ)により設定された画像形成を行う処理である。一連の画像形成処理が終了した場合(ステップS209で“YES”)、濃度制御点補正処理は終了となり、一連の画像形成処理が終了していない場合(ステップS209で“NO”)は、ステップS201以降の処理が繰り返される。
第2の画像形成装置40においても同様の濃度制御点補正処理が行われる。このように、本実施の形態では、第1の画像形成装置20における第1の濃度制御点D1及び第2の画像形成装置40における第2の濃度制御点D2が、連続して形成される画像の印字率に基づいて補正される。
具体的には、第1の画像形成装置20で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間(例えば5分間)継続して第1の印字率(例えば3%)未満である場合に、第1の濃度制御点D1は現在値よりも高く設定される。また、第2の画像形成装置40で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間(例えば5分間)継続して第1の印字率(例えば3%)未満である場合に、第2の濃度制御点D2は現在値よりも高く設定される。
これにより、第1の画像形成装置20又は第2の画像形成装置40において、低印字率の画像が連続して形成されることによって現像特性が低下するのを防止できる。したがって、用紙の表裏面で徐々に濃度差が生じるのを防止することができる。
図7は、第1の画像形成装置20における露光時間補正処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば画像形成システム1において画像形成処理が開始されることに伴い、第1の制御部280のCPU281がROM282に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
図7のステップS301において、第1の制御部280は、第1の画像形成装置20で所定時間(15秒間)に形成された画像の印字率情報を取得し、平均印字率を算出する。印字率情報は、好適には印刷ジョブに含まれる画像データから取得されるが、画像データに基づいて制御される第1の露光装置2411の露光態様等から取得することもできる。
ステップS302において、第1の制御部280は、平均印字率が第2の印字率(例えば20%)以上であるか否かを判定する。平均印字率が20%以上である場合(ステップS302で“YES”)、処理はステップS303に移行する。平均印字率が20%以上でない場合(ステップS302で“NO”)、すなわち平均印字率が20%未満である場合、処理はステップS306に移行する。
平均印字率の状態が変化しない場合は継続時間が積算され、変化した場合はそれまでの継続時間はクリアされる。
ステップS303において、第1の制御部280は、平均印字率が20%以上である継続時間が所定時間(例えば5分間)に到達したか否か、すなわち平均印字率20%以上である状態が5分間継続しているか否かを判定する。
平均印字率が20%以上である継続時間が5分間に到達した場合(ステップS303で“YES”)、処理はステップS304に移行する。つまり、高印字率の画像が連続して形成されているためにトナーの帯電量が低下し、線幅が太くなって中間調濃度が高くなる虞があるので、必要に応じて第1の露光時間T1が補正される。一方、平均印字率が20%以上である継続時間が5分間に満たない場合(ステップS303で“NO”)、処理はステップS309に移行する。
ステップS304において、第1の制御部280は、第1の露光時間T1がすでに2段階変更済みであるか否かを判定する。第1の露光時間T1がすでに2段階変更済みである場合(ステップS304で“YES”)、処理はステップS309に移行する。つまり、第1の露光時間T1が2段階変更されている場合、それ以上補正されない。一方、第1の露光時間T1がまだ2段階変更済みでない場合(ステップS304で“NO”)、処理はステップS305に移行する。
ステップS305において、第1の制御部280は、第1の露光時間T1を1段階下の短い時間に設定する。この時点で、平均印字率が20%以上である継続時間は一旦クリアされる。例えば、平均印字率20%以上である状態が5分間継続すると、露光時間は1段階短い時間に設定され、さらに5分間継続すると、もう1段階短い時間に設定されることになる。露光時間が短く設定されることにより、線幅が細くなるので、目標とする中間調濃度を保持することができる。
ステップS306において、第1の制御部280は、平均印字率が20%未満である継続時間が所定時間(例えば5分間)に到達したか否か、すなわち平均印字率20%未満である状態が5分間継続しているか否かを判定する。
平均印字率が20%未満である継続時間が5分間に到達した場合(ステップS306で“YES”)、処理はステップS307に移行する。平均的な印字率の画像が連続して形成されているために現像特性が保持されている、又は現像特性が回復していることが見込まれるので、必要に応じて第1の露光時間T1が補正される。一方、平均印字率が20%未満である継続時間が5分間に満たない場合(ステップS306で“NO”)、処理はステップS309に移行する。
ステップS307において、第1の制御部280は、第1の露光時間T1が初期の基準露光時間と同じになっているか否かを判定する。第1の露光時間T1が基準露光時間と同じである場合(ステップS307で“YES”)、処理はステップS309に移行する。第1の露光時間T1が基準露光時間と異なる場合(ステップS307で“NO”)、処理はステップS308に移行する。
ステップS308において、第1の制御部280は、第1の露光時間T1を1段階上の長い時間に設定する。この時点で、平均印字率が20%未満である継続時間は一旦クリアされる。例えば、平均印字率20%以上である状態が5分間継続して第1の露光時間T1が1段階長く設定された後、平均印字率20%未満である状態が5分間継続すると、第1の露光時間T1は基準露光時間に戻ることになる。
ステップS309において、第1の制御部280は、一連の画像形成処理が終了したか否かを判定する。一連の画像形成処理が終了した場合(ステップS309で“YES”)、露光時間補正処理は終了となり、一連の画像形成処理が終了していない場合(ステップS309で“NO”)は、ステップS301以降の処理が繰り返される。
第2の画像形成装置40においても同様の露光時間補正処理が行われる。このように、本実施の形態では、第1の画像形成装置20における第1の露光時間T1及び第2の画像形成装置40における第2の露光時間T2は、連続して形成される画像の印字率に基づいて補正される。
具体的には、第1の画像形成装置20で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間(例えば5分間)継続して第2の印字率(例えば20%)以上である場合に、露光エネルギーが小さくなるように、第1の露光時間T1は現在値よりも短く設定される。また、第2の画像形成装置40で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間(例えば5分間)継続して第2の印字率(例えば20%)以上である場合に、露光エネルギーが小さくなるように、第2の露光時間T2は現在値よりも短く設定される。
これにより、第1の画像形成装置20又は第2の画像形成装置40において、高印字率の画像が連続して形成されることによってトナーの帯電量が低下するのを防止でき、線幅を一定に保持することができる。したがって、用紙の表裏面で徐々に濃度差が生じるのを防止することができる。
[実施例]
実施例では、画像形成システム1において、装置間濃度調整を行った後、画像の印字率に応じて濃度制御点D1、D2及び露光時間T1、T2を補正しながら、A4サイズの原稿で10000枚の画像形成を行った。第1の画像形成装置20(上流機)で形成する画像の印字率は10000枚にわたって5%とした。第2の画像形成装置40(下流機)で形成する画像の印字率は前半5000枚を1%、後半5000枚を30%とした。
[比較例]
比較例では、画像形成システム1において、装置間濃度調整を行った後、画像の印字率に応じて濃度制御点D1、D2及び露光時間T1、T2を補正することなく、A4サイズの高で10000枚の画像形成を行った。その他の条件は、実施例と同様である。
実施例及び比較例において、1000枚の画像形成が終了するごとに、最高濃度の評価用パターン画像(目標画像濃度1.55のベタ画像)と中間調濃度の評価用パターン画像(目標画像濃度0.80のハーフトーン画像)を用紙に形成し、反射型の濃度検出センサー(X−rite社製)によって濃度を測定した。
実施例における最高濃度の評価用パターン画像の測定結果を図8Aに示し、比較例における最高濃度の評価用パターン画像の測定結果を図8Bに示す。また、実施例における中間調濃度の評価用パターン画像の測定結果を図9Aに示し、比較例における中間調濃度の評価用パターン画像の測定結果を図9Bに示す。
比較例のように画像の印字率による制御を行わない場合、低印字率出力時におけるベタ画像の濃度(図8B参照)、高印字率出力時におけるハーフトーン画像の濃度(図9B参照)が変動し、上流機と下流機との濃度差、すなわち表裏面の濃度差が0.1以上となった。
これに対して、実施例のように画像の印字率による制御を行う場合、画像の印字率にかかわらず、上流機と下流機との濃度差、すなわち表裏面の濃度差を0.1未満に抑えることができた(図8A、図9A参照)。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、第1の露光装置2411の露光エネルギー、第2の露光装置4411の露光エネルギーを補正するに際し、露光時間の代わりに、露光出力(単位時間当たりの露光量)を補正するようにしてもよい。
また例えば、画像濃度制御では、現像ローラー回転数に代えて、現像バイアス電圧等の他の画像形成条件(濃度制御パラメーター)を制御するようにしてもよい。
なお、感光体から直接用紙にトナー像が転写される場合は、感光体が本発明の像担持体を構成する。この場合、トナー像濃度検出部は、感光体に形成されたトナーパターンの濃度を検出する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成システム
10 給紙装置
20 第1の画像形成装置
30 用紙反転装置(用紙反転部)
40 第2の画像形成装置
50 画像濃度検出装置
51 画像濃度検出センサー(画像濃度検出部)
60 後処理装置
243、443 トナー像濃度検出部
260、460 定着部
280 制御部(濃度制御部、装置間濃度調整部)
480 制御部(濃度制御部)
2411、4411 露光装置(露光部)
2412、4412 現像装置(現像部)
2413、4413 感光ドラム(感光体)
2414、4414 帯電装置(帯電部)
2421、4421 中間転写ベルト(像担持体)

Claims (4)

  1. 第1の感光体、前記第1の感光体の表面を帯電させる第1の帯電部、前記第1の感光体に光を照射して静電潜像を形成する第1の露光部、現像剤を供給して前記静電潜像を顕像化する第1の現像部、顕像化され用紙の第1面に転写されるトナー像を担持する第1の像担持体、用紙に転写されたトナー像を定着する第1の定着部、前記第1の像担持体に担持されたトナーパターンの濃度を検出する第1のトナー像濃度検出部、及び前記第1のトナー像濃度検出部の検出結果が第1の濃度制御点で規定される第1の目標制御濃度と一致するように画像形成条件を制御する第1の濃度制御部、を有する第1の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置の用紙搬送方向下流側に配置され、前記第1の画像形成装置から送出された用紙を反転させる用紙反転部と、
    前記用紙反転部の用紙搬送方向下流側に配置され、第2の感光体、前記第2の感光体の表面を帯電させる第2の帯電部、前記第2の感光体に光を照射して静電潜像を形成する第2の露光部、現像剤を供給して前記静電潜像を顕像化する第2の現像部、顕像化され用紙の第2面に転写されるトナー像を担持する第2の像担持体、用紙に転写されたトナー像を定着する第2の定着部、前記第2の像担持体に担持されたトナーパターンの濃度を検出する第2のトナー像濃度検出部、及び前記第2のトナー像濃度検出部の検出結果が第2の濃度制御点で規定される第2の目標制御濃度と一致するように画像形成条件を制御する第2の濃度制御部、を有する第2の画像形成装置と、
    前記第2の画像形成装置の用紙搬送方向下流側に配置され、前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置のそれぞれにおいて用紙に形成された最高濃度調整用の第1のパターン画像及び中間調濃度調整用の第2のパターン画像の濃度を検出する画像濃度検出部と、
    前記画像濃度検出部による前記第1の画像形成装置において用紙に形成された前記第1のパターン画像の検出結果と前記第2の画像形成装置において用紙に形成された前記第1のパターン画像の検出結果を比較し、比較結果に基づいて、前記第1の濃度制御点又は前記第2の濃度制御点を補正するとともに、前記第1の画像形成装置において用紙に形成された前記第2のパターン画像の検出結果と前記第2の画像形成装置において用紙に形成された前記第2のパターン画像の検出結果を比較し、比較結果に基づいて、前記第1の露光部の露光エネルギー又は前記第2の露光部の露光エネルギーを補正する装置間濃度調整部と、を備え、
    前記第1の濃度制御部は、前記第1の画像形成装置で形成される画像の印字率に応じて前記第1の濃度制御点又は前記第1の露光部の露光エネルギーを補正し、
    前記第2の濃度制御部は、前記第2の画像形成装置で形成される画像の印字率に応じて前記第2の濃度制御点又は前記第2の露光部の露光エネルギーを補正することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記装置間濃度調整部は、前記画像濃度検出部による前記第1の画像形成装置において用紙に形成された前記第1のパターン画像の検出結果と前記第2の画像形成装置において用紙に形成された前記第1のパターン画像の検出結果を比較し、検出結果が同等となるように前記第1の濃度制御点又は前記第2の濃度制御点を補正するとともに、前記第1の画像形成装置において用紙に形成された前記第2のパターン画像の検出結果と前記第2の画像形成装置において用紙に形成された前記第2のパターン画像の検出結果を比較し、検出結果が同等となるように前記第1の露光部の露光エネルギー又は前記第2の露光部の露光エネルギーを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記第1の濃度制御部は、前記第1の画像形成装置で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間継続して第1の印字率未満である場合に、前記第1の濃度制御点を現在値よりも高く設定し、
    前記第2の濃度制御部は、前記第2の画像形成装置で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間継続して前記第1の印字率未満である場合に、前記第2の濃度制御点を現在値よりも高く設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記第1の濃度制御部は、前記第1の画像形成装置で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間継続して第2の印字率以上である場合に、前記第1の露光部の露光エネルギーを現在値よりも小さく設定し、
    前記第2の濃度制御部は、前記第2の画像形成装置で連続して形成される所定数の画像の平均印字率が所定時間継続して前記第2の印字率以上である場合に、前記第2の露光部の露光エネルギーを現在値よりも小さく設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
JP2014052310A 2014-03-14 2014-03-14 画像形成システム Active JP6024690B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052310A JP6024690B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 画像形成システム
US14/657,477 US9268255B2 (en) 2014-03-14 2015-03-13 Image formation system and density controlling method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052310A JP6024690B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015175977A JP2015175977A (ja) 2015-10-05
JP6024690B2 true JP6024690B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=54068743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014052310A Active JP6024690B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 画像形成システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9268255B2 (ja)
JP (1) JP6024690B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6274170B2 (ja) * 2015-09-16 2018-02-07 コニカミノルタ株式会社 画像形成システム、画像濃度補正方法及び画像形成装置
JP7098965B2 (ja) * 2018-03-07 2022-07-12 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6768878B2 (en) * 2001-10-30 2004-07-27 Konica Corporation Image forming method and image forming apparatus utilizing a control patch
JP4061896B2 (ja) * 2001-12-06 2008-03-19 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
US7162172B2 (en) * 2004-11-30 2007-01-09 Xerox Corporation Semi-automatic image quality adjustment for multiple marking engine systems
JP4949672B2 (ja) 2005-11-30 2012-06-13 株式会社リコー 画像濃度制御方法、および画像形成装置
JP4995123B2 (ja) 2008-03-04 2012-08-08 シャープ株式会社 画像形成装置
JP5195014B2 (ja) * 2008-05-14 2013-05-08 株式会社リコー 画像濃度制御装置及び画像形成装置
JP5636964B2 (ja) * 2010-01-22 2014-12-10 株式会社リコー 画像形成システム、制御装置および画像形成装置
JP2012133248A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び画像形成装置の色調整方法
JP2012150413A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成システムおよび画像形成システムの画像濃度補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9268255B2 (en) 2016-02-23
JP2015175977A (ja) 2015-10-05
US20150261130A1 (en) 2015-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9856101B2 (en) Sheet conveying device and image forming apparatus
JP6307961B2 (ja) 画像形成装置
JP5924358B2 (ja) 画像形成装置
US9857746B2 (en) Image forming apparatus
US10036990B2 (en) Image forming system and conveying control method
JP5928494B2 (ja) 画像形成装置
US20190286037A1 (en) Image forming apparatus, method of discharging toner, and program for discharging toner
US10203642B2 (en) Image forming apparatus and a recording medium for determining image defects based on development current
US9915904B2 (en) Image formation system, image forming apparatus and image formation method with tone correction
JP5900476B2 (ja) 画像形成装置
JP6024690B2 (ja) 画像形成システム
JP6484992B2 (ja) 画像形成装置
US10437186B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US9915905B2 (en) Image forming apparatus
JP6750391B2 (ja) 画像形成システム、画像形成装置、階調補正方法および階調補正プログラム
JP6922160B2 (ja) 画像形成装置
JP6086103B2 (ja) 画像形成装置
JP2015205742A (ja) 画像形成装置
JP2013125190A (ja) 画像形成装置および画像形成条件変更方法
JP2024031421A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP6746878B2 (ja) 電荷制御装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP6855775B2 (ja) 画像形成装置および階調補正方法
JP6049995B2 (ja) 画像形成装置
JP6256160B2 (ja) 画像形成装置
JP2017040741A (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび用紙搬送制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6024690

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150