JP6023861B1 - レフィル容器及びポンプ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】アダプタの通気孔から内容物が漏出して、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制しつつ、ポンプの付け替えが容易で、かつ、広い用途に使用することができるレフィル容器及びポンプ容器を提供する。【解決手段】レフィル容器100Aのアダプタ30は通気孔40を有し、アダプタ30に装着可能なポンプ60は、シリンダ62の側部に形成される外気導入孔67を有する。通気孔40は、アダプタ30のポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、外気導入孔67に対向する位置に形成され、外気導入孔67に連通する。シリンダ62及び/又はアダプタ30は、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、外気導入孔67及び通気孔40の周囲において気密性を保つ気密部75を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、レフィル容器及びポンプ容器に関する。より詳細には、ポンプを再利用することが可能なポンプ容器、及び、再利用したポンプを取り付けるためのレフィル容器に関する。
従来、ポンプを再利用することが可能なポンプ容器、及び、再利用したポンプを取り付けるためのレフィル容器は公知である。
例えば、特開2011−152948号公報には、再利用したポンプを取り付けるためのレフィル容器、及びレフィル容器にポンプを取り付けたポンプ容器が開示されている。ポンプ容器は、容器本体(容器体)、アダプタ(筒部材)、及びポンプを備えている。容器本体は、例えば乳液状の化粧料のように流動性を有する内容物を収容する。ポンプは、使用者が操作することで内容物を吐出する。容器本体に収容されていた内容物を使い切った後、空の容器本体からポンプを取り外し、新たなレフィル容器にポンプを付け替えることでポンプを再利用することができる。
ところで、ポンプのシリンダには外気導入孔が形成されている。外気導入孔は、外気を容器本体内に導入して容器本体内の負圧化を解消するための孔である。容器本体内が負圧化すると、ポンプによる内容物の吐出量が減少する場合や、内容物を吐出できなくなる場合がある。外気導入孔は、ポンプを作動させる際に開閉して外気を容器本体内に導入し、容器本体内の負圧化を解消する。
しかしながら、特開2011−152948号公報に開示されているポンプ容器では、ポンプのシリンダはアダプタに収容されている。このためシリンダの外気導入孔から導入された外気は容器本体内ではなく、一旦アダプタ内に導入される。特開2011−152948号公報に開示されているポンプ容器では、アダプタ内に導入された外気を容器本体内に導入するため、アダプタのフランジに通気孔が形成されている。
アダプタに形成される通気孔は、外気を容器本体内に導入するために必要であるものの、容器本体の内部と外部を連通させる孔であるため、内容物が通気孔を通って漏出する場合がある。特開2011−152948号公報のポンプ容器では、通気孔はアダプタのフランジに形成されているため、例えば、ポンプ容器を斜めに傾斜させて使用した場合や、鞄等に横向きに寝かせた状態で収納した場合に、通気孔から内容物が漏出するおそれがある。通気孔から漏出した内容物は、ポンプのシリンダ外部に付着する場合がある。
容器本体から漏出してポンプのシリンダ外部に付着した内容物は、ポンプを再利用する場合に外気に触れるため、変質したり、塵挨や雑菌が付着するおそれがある。このため、ポンプを付け替えた新たなレフィル容器内の内容物に悪影響を及ぼすおそれがある。
実開平5−54309号公報に開示されているポンプ容器は、アダプタの通気孔を塞ぐ逆止弁を有している。逆止弁は、軟弾性材製のゴム皮膜であり、フランジと筒状部を有している。フランジは容器本体の口部に載置される部分である。筒状部は、フランジから連続しており、アダプタの外壁に沿って下向きに延びる部分である。筒状部は、通気孔の外周を被覆しており、容器本体内部の減圧により通気孔を開放するように形成されている。逆止弁を設けることにより、内容物が容器本体の外部に漏出することを抑制し、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制することができる。
特開2011−152948号公報 実開平5−54309号公報
しかしながら、実開平5−54309号公報に開示されているポンプ容器では、逆止弁はフランジ及び筒状部を有している。逆止弁を取り付ける空間を確保するため、容器本体の口部とアダプタとの間の空間を広くする必要がある。容器本体の口部とアダプタとの間に空間を設けるため、アダプタを細くすると、ポンプを付け替える際にアダプタにポンプを挿入しにくくなる。また、アダプタを細くすると、シリンダが細く吐出量が少ないポンプしか使用することができず、ポンプ容器の用途が限定される。
本発明は、アダプタの通気孔から内容物が漏出して、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制しつつ、ポンプの付け替えが容易で、かつ、広い用途に使用することができるレフィル容器及びポンプ容器を提供することを目的とする。
本発明のレフィル容器は、容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、容器本体は、内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、胴部から延びており、収容空間に連通する開口部を有するとともに、ポンプを装着可能である口部と、を有し、アダプタは、ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が開口部側の端部に形成されるとともに、ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成されており、口部に配置され、開口部から収容空間内に向けて延びるアダプタ本体と、アダプタ本体の端部のうちポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、ポンプ収容空間に連通可能である吸引口と、ポンプ収容空間と吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、ポンプを装着することで閉位置から開位置に切り替えられる栓と、アダプタ本体の側部に形成され、収容空間とポンプ収容空間を連通させる通気孔と、を有し、アダプタに装着可能なポンプは、ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、シリンダの側部に形成される外気導入孔と、を有し、通気孔は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔に対向する位置に形成され、外気導入孔に連通し、シリンダ及び/又はアダプタは、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔及び通気孔の周囲において気密性を保つ気密部を有する。
本発明のポンプ容器は、本発明のレフィル容器にポンプを装着する。
本発明のレフィル容器、及びポンプ容器によれば、通気孔は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔に対向する位置に形成され、外気導入孔に連通する。シリンダの外面とアダプタの内面は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、気密部によって気密性が保たれる。このため、ポンプを取り付けた状態において、外気導入孔から通気孔への通気は許容され、容器本体内の負圧化を解消できる。また、外気導入孔及び通気孔の周囲は気密部で気密が保たれているため、通気孔から気密部を越えて内容物が漏出することを抑制でき、ポンプのシリンダ外部に気密部を越えて内容物が付着することを抑制することができる。さらに、逆止弁が不要であるため、容器本体の口部とアダプタとの間の差を小さくでき、アダプタの内径を広くすることができる。このため、ポンプの付け替えを容易に行うことができる。また、アダプタの内径が広くなることにより吐出量の多いポンプであっても使用することができるため、広い用途に使用することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係るレフィル容器の正面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係るポンプ容器の正面図である。 図3は、レフィル容器の正面断面図である。 図3Aは、図3のA―A線における断面図である。 図4は、レフィル容器にポンプを取り付ける前の状態を示す正面断面図である。 図4Aは、図4のB−B線における断面図である。 図5は、レフィル容器にポンプを取り付けてポンプ容器を構成した状態を示す正面断面図である。 図6は、ポンプを操作して内容物を吐出する状態を示す正面断面図である。 図7は、内容物を吐出した後の状態を示す正面断面図である。 図8は、本発明の実施形態2に係るレフィル容器にポンプを取り付けてポンプ容器を構成した状態を示す正面断面図である。 図9は、本発明の実施形態3に係るレフィル容器にポンプを取り付けてポンプ容器を構成した状態を示す正面断面図である。 図9Aは、図9のC−C線におけるシリンダ及びアダプタの断面図である。 図10は、本発明の実施形態4に係るレフィル容器にポンプを取り付けてポンプ容器を構成した状態を示す正面断面図である。
本発明の一実施形態にかかるレフィル容器は、容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
容器本体は、
内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
胴部から延びており、収容空間に連通する開口部を有するとともに、ポンプを装着可能である口部と、
を有し、
アダプタは、
ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が開口部側の端部に形成されるとともに、ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成されており、口部に配置され、開口部から収容空間内に向けて延びるアダプタ本体と、
アダプタ本体の端部のうちポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、ポンプ収容空間に連通可能である吸引口と、
ポンプ収容空間と吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、ポンプを装着することで閉位置から開位置に切り替えられる栓と、
アダプタ本体の側部に形成され、収容空間とポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
を有し、
アダプタに装着可能なポンプは、
ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
を有し、
通気孔は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔に対向する位置に形成され、外気導入孔に連通し、
シリンダ及び/又はアダプタは、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔及び通気孔の周囲において気密性を保つ気密部を有する(第1の構成)。
上記構成によれば、通気孔は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔に対向する位置に形成され、外気導入孔に連通する。シリンダの外面とアダプタの内面は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、気密部によって気密性が保たれる。このため、ポンプを取り付けた状態において、外気導入孔から通気孔への通気は許容され、容器本体内の負圧化を解消できる。また、外気導入孔及び通気孔の周囲は気密部でシールされ、気密が保たれているため、通気孔から内容物が気密部を超えて漏出することを抑制でき、ポンプのシリンダ外部に気密部を越えて内容物が付着することを抑制することができる。さらに、逆止弁が不要であるため、容器本体の口部とアダプタとの間の差を小さくでき、アダプタの内径を広くすることができる。このため、ポンプの付け替えを容易に行うことができる。また、アダプタの内径が広くなることにより吐出量の多いポンプであっても使用することができるため、広い用途に使用することができる。
上記第1の構成において、シリンダ及び/又はアダプタは、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、通気孔が外気導入孔に対向するように位置決めする位置決め部を有してもよい(第2の構成)。
上記構成によれば、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、通気孔は外気導入孔に対向するように位置決めされる。
本発明の一実施形態にかかるレフィル容器は、容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
容器本体は、
内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
胴部から延びており、収容空間に連通する開口部を有するとともに、ポンプを装着可能である口部と、
を有し、
アダプタは、
ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が開口部側の端部に形成されるとともに、ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成されており、口部に配置され、開口部から収容空間内に向けて延びるアダプタ本体と、
アダプタ本体の端部のうちポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、ポンプ収容空間に連通可能である吸引口と、
ポンプ収容空間と吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、ポンプを装着することで閉位置から開位置に切り替えられる栓と、
アダプタ本体の側部に形成され、収容空間とポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
を有し、
アダプタに装着可能なポンプは、
ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
を有し、
シリンダ及び/又はアダプタは、
ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、アダプタの内面とシリンダの外面との間に外気導入孔から通気孔に至るように形成され、外気導入孔及び通気孔を連通させる外気導入路と、
ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入路の周囲において気密性を保つ気密部を有する(第3の構成)。
上記構成によれば、外気導入孔及び通気孔は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入路を介して連通する。シリンダの外面とアダプタの内面は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、気密部によってシールされ、気密性が保たれる。ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔及び通気孔は、外気導入路を介して連通するため、通気孔と外気導入孔の位置決めが不要になる。また、ポンプを取り付けた状態において、外気導入孔から通気孔への通気は許容されるが、外気導入路の周囲は気密が保たれているため、通気孔から気密部を越えて内容物が漏出することを抑制でき、ポンプのシリンダ外部に内容物が気密部を超えて付着することを抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかるレフィル容器は、容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
容器本体は、
内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
胴部から延びており、収容空間に連通する開口部を有するとともに、ポンプを装着可能である口部と、
を有し、
アダプタは、
ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が開口部側の端部に形成されるとともに、ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成されており、口部に配置され、開口部から収容空間内に向けて延びるアダプタ本体と、
アダプタ本体の端部のうちポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、ポンプ収容空間に連通可能である吸引口と、
ポンプ収容空間と吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、ポンプを装着することで閉位置から開位置に切り替えられる栓と、
アダプタ本体の側部に形成され、収容空間とポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
を有し、
アダプタに装着可能なポンプは、
ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
を有し、
アダプタは、さらに、
アダプタの内側から通気孔を介してアダプタの外側に向かう方向の通気を許容し、逆方向の通気を制限する逆止弁と、
アダプタの外面において通気孔に重なる位置に形成され、逆止弁を収容する逆止弁収容凹部と、
を有する(第4の構成)。
上記構成によれば、アダプタに逆止弁が設けられており、逆止弁は、逆止弁収容凹部内に配置される。このため、逆止弁をコンパクトに取り付けることができ、容器本体の口部とアダプタとの間の差を小さくして、アダプタの内径を広くすることができる。よって、ポンプの付け替えを容易に行うことができる。
上記第4の構成において、逆止弁収容凹部は、通気孔の周囲に形成される平坦な面である接触面を有し、
逆止弁は、接触面に接触して気密性を保つ弁部を有してもよい(第5の構成)。
上記構成によれば、逆止弁の弁部は、逆止弁収容凹部の平坦な接触面に接触する。弁部を平坦な接触面に均等に接触させることができ、気密性を保ちやすくなる。このため、通気孔から内容物が漏出することを抑制できる。
上記第1から第5のいずれかの構成において、口部の開口部を閉塞する仮キャップを備え、
仮キャップは、口部に取り付けた状態で、アダプタの内面に接触し、通気孔を閉塞するインナーリングを備えてもよい(第6の構成)。
上記構成によれば、仮キャップを口部に取り付けた状態で、インナーリングが通気孔を閉塞する。このため、ポンプを取り付ける前のレフィル容器の状態でも、通気孔から内容物が漏出することを抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかるポンプ容器は、上記第1から第6のいずれかの構成において、ポンプを装着する(第7の構成)。
上記構成によれば、通気孔から内容物が漏出することを抑制することができ、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制することができる。
[実施形態1]
以下、図面を参照し、本発明の実施形態1に係るレフィル容器100A、及びポンプ容器100Bを詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
[全体構成]
まず、レフィル容器100A、及びポンプ容器100Bの全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るレフィル容器100Aの正面図である。図2は、本発明の実施形態1に係るポンプ容器100Bの正面図である。以下の図では、矢印Rはレフィル容器100A又はポンプ容器100Bの右方向を示し、矢印Lは左方向を示す。矢印Uは上方向、矢印Dは下方向を示す。矢印Fは前方向、矢印Bは後方向を示す。
図1に示すように、レフィル容器100Aは、容器本体10、及びアダプタ30を備えている。容器本体10は、胴部14、及び口部18を有している。容器本体10の内部には、例えば乳液状の化粧料のように流動性を有する内容物が収容される。レフィル容器100Aは、未使用時には、口部18に仮キャップ19が取り付けられている。アダプタ30は、容器本体10の内部に配置されている。
図2に示すように、ポンプ容器100Bは、レフィル容器100Aの仮キャップ19を取り外し、口部18にポンプ60を装着して構成される。使用者はポンプ60を押下げる操作を行うことにより、ポンプ60から必要量の内容物を吐出させることが可能である。ポンプ容器100Bを使用しない場合は、ポンプ容器100Bの上部にオーバーキャップ20を取り付けることができる。
[レフィル容器の構成]
図3は、レフィル容器100Aの正面断面図である。図3Aは、図3のA―A線における断面図である。容器本体10は、胴部14、及び口部18を有している。胴部14は、収容空間12を内部に有している。収容空間12には、内容物Mが収容される。本実施形態の胴部14は、略円筒状であり、側壁部141、底壁部142、及び天壁部143を有している。容器本体10は、合成樹脂素材で形成されている。容器本体10は、例えばブロー成形法により成型することができる。
口部18は、天壁部143に連続して形成され、上方に延びている。口部18の内側には、収容空間12に連通する開口部16が形成されている。口部18の外周面には、雄螺子部181、及び固定用鍔部182が形成されている。図3では、雄螺子部181には、仮キャップ19の雌螺子部192が螺合している。固定用鍔部182は、口部18の上端において鍔状に突出するように形成されている。
アダプタ30は、第1アダプタ31、第2アダプタ41、及びパイプ70を有している。
第1アダプタ31は、容器本体10の口部18に装着されている。第1アダプタ31は、開口部16の内側に嵌められている。第1アダプタ31は、開口部16から収容空間12内に向けて延びている。第1アダプタ31は、口部18の中心軸に対して回転可能に装着されている。第1アダプタ31は、合成樹脂素材で形成されている。第1アダプタ31は、第1アダプタ本体32、第1吸引口38、栓39、及び通気孔40を有している。
第1アダプタ本体32は、第1筒状部321、第2筒状部322、及び第3筒状部323を有している。第1筒状部321、第2筒状部322、及び第3筒状部323は、それぞれ断面円形の筒状体であり、上方から下方に向けてこの順番で連続して形成されている。第1筒状部321の上部には、ポンプ60を挿入可能であるポンプ挿入口34が形成されている。
第2筒状部322の外径は、第1筒状部321の外径よりも小さく、第3筒状部323の外径は、第2筒状部322の外径よりも小さくなるように形成されている。第1筒状部321、第2筒状部322、及び第3筒状部323により、第1アダプタ本体32の内側には、ポンプ収容空間36が形成されている。ポンプ収容空間36は、ポンプ挿入口34からポンプ60を挿入した場合にシリンダ62を収容可能である。
第1筒状部321の外周部には、フランジ324が形成されている。フランジ324の外周部が口部18の固定用鍔部182に係合することにより、第1アダプタ31は、口部18に対して回転可能に装着されている。第1アダプタ31が口部18に装着されている状態で、第1筒状部321の外周面は、開口部16の内面との間に隙間を有している。
図3及び図3Aに示すように、第2筒状部322に内面には、凹部328が形成されている。凹部328は、凸部329(図4及び図4A参照)とともに、アダプタ30とポンプ60の位置決めを行う位置決め部327を構成する。凹部328は、第2筒状部322に内面に形成された溝であり、上方から下方に向けて伸びている。
第1吸引口38は、第1アダプタ本体32の底部に形成されている。第1吸引口38は、第1アダプタ本体32の底部を上下方向に貫通する円形の孔である。第1吸引口38の周囲には、第1吸引口38の中心方向に突出する第1突出部381が形成されている。
栓39は、第1アダプタ本体32の下部に配置されている。栓39は、第1吸引口38に差し込まれた状態で配置されている。栓39は、第1吸引口38に対して上下方向に移動可能である。栓39は、栓本体391、底部393、第3吸引口394を有している。
栓本体391は、筒状の側部392を有している。筒状の側部392の内側には挿通空間395が形成されている。栓本体391は、第1吸引口38に差し込まれている。栓本体391の上部には、側部392の径方向外側に突出する支持突起396が形成されている。支持突起396は、第1吸引口38よりも外側に延びている。
側部392の上下方向の中央部には、第3吸引口394が複数形成されている。第3吸引口394は、側部392を貫通する孔である。第3吸引口394は、側部392の周方向に間隔を空けて形成されている。側部392の上下方向の中央部における外径は、第1吸引口38よりもやや小さく設定されている。
側部392の下部には、閉塞部398が形成されている。閉塞部398は、第1吸引口38に嵌め込まれると、第1吸引口38の内面に密着して第1吸引口38を塞ぐような形状に形成されている。
底部393は、栓本体391の下部に形成されている。底部393の外径は、第1吸引口38の内径よりも大きい。
図3では、閉塞部398が、第1吸引口38に嵌め込まれた状態となっている。この状態を、栓39が閉位置P1にある状態とする。栓39が閉位置P1にある状態では、第1吸引口38は、栓39によって塞がれている。言い換えると、第1吸引口38は、ポンプ収容空間36に連通していない。
栓39が下方に移動した状態を、栓39が開位置P2にある状態とする(図5参照)。栓39が開位置P2にある状態では、第1吸引口38は、第3吸引口394及び挿通空間395を介してポンプ収容空間36に連通する。開位置P2では、支持突起396の下部が第1突出部381の上部に接触し、栓39が第1吸引口38から抜け落ちることを防止する。
第1アダプタ本体32の下部の内面において、第1突出部381の上方には、第3筒状部323の内部に突出するシール部382が形成されている。シール部382は、第3筒状部323の内周面に沿って環状に形成されている。
通気孔40は、収容空間12とポンプ収容空間36を連通させる貫通孔である。通気孔40は、第1アダプタ本体32の上部に形成されている。具体的には、通気孔40は、第1筒状部321の側部に形成されている。通気孔40は、天壁部143よりも上方に位置しており、口部18の内側に位置している。通気孔40は、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、シリンダ62の側部に形成された外気導入孔67に対向する位置に形成されている(図5参照)。
第2アダプタ41は、収容空間12内において、第1アダプタ31の外側に装着されている。第2アダプタ41は、合成樹脂素材で形成されている。第2アダプタ41は、第2アダプタ本体42、及び第2吸引口46を有している。
第2アダプタ本体42は、第4筒状部421、及び第5筒状部422を有している。第4筒状部421、及び第5筒状部422は、それぞれ断面円形の筒状体であり、上方から下方に向けてこの順番で連続して形成されている。第4筒状部421、及び第5筒状部422により、第2アダプタ本体42は、第1アダプタ本体32の外面を覆っている。本実施形態では、第4筒状部421は、第2筒状部322を覆っており、第5筒状部422は、第3筒状部323を覆っている。
第2吸引口46は、第2アダプタ本体42の下端部に形成されている。第2吸引口46は、第1吸引口38と収容空間12を連通させることが可能な円形の貫通孔である。第2吸引口46の周囲には、下方に向けてパイプ支持部461が延びている。パイプ支持部461は、筒状であり、第2吸引口46に連通している。
パイプ70は、収容空間12内に配置され、パイプ支持部461に支持されている。パイプ70は、第2吸引口46から収容空間12の下部に向けて延びている。パイプ70は、第2吸引口46、第1吸引口38、第3吸引口394、及び挿通空間395を介してポンプ収容空間36に連通している。尚、パイプ70は第2アダプタ41とは別の部材としたが、第2アダプタ41と一体に形成してもよい。
第2筒状部322の上部の外面、及び第4筒状部421の上部の内面には、それぞれ周面に沿って環状の突起が形成されている。これらの突起は、第1アダプタ31に第2アダプタ41が取り付けられた状態で係合して、第1アダプタ31に対して第2アダプタ41が抜け落ちることを防止する。これにより、第1アダプタ31に第2アダプタ41が取り付けられた状態が維持される。
仮キャップ19には、インナーリング194が設けられている。インナーリング194は、筒状であり、下方に伸びている。インナーリング194は、雌螺子部192よりも内側に形成されている。インナーリング194の長さは、容器本体10の口部18に仮キャップ19が取り付けられた状態で、インナーリング194の下端が通気孔40よりも下方に位置する長さを有している。インナーリング194の外面は、口部18に仮キャップ19が取り付けられた状態で、第1アダプタ本体32の内面に密着し、通気孔40を内側から閉塞する。インナーリング194は、通気孔40を内側から閉塞することで、レフィル容器100Aの状態で、内容物Mが通気孔40を介して収容空間12からポンプ収容空間36に漏出することを抑制する。
図4は、レフィル容器100Aにポンプ60を取り付ける前の状態を示す正面断面図である。図4Aは、図4のB−B線における断面図である。図4では、レフィル容器100Aの仮キャップ19は取り外されている。本実施形態のポンプ60は、主にポンプキャップ61、シリンダ62、及びヘッド63を有している。
ポンプキャップ61の内周面には、容器本体10の雄螺子部181と螺合する雌螺子部64が形成されている。
シリンダ62は、ポンプキャップ61の内側に固定されている。シリンダ62の下端にはポンプ吸引口66が形成されている。シリンダ62の側部には外気導入孔67が形成されている。外気導入孔67は、外気を容器本体10内に導入して容器本体10内の負圧化を解消するための孔である。
図4及び図4Aに示すように、シリンダ62の側面には、凸部329が形成されている。凸部329は、凹部328(図3及び図3A参照)とともに、位置決め部327を構成する。凸部329は、シリンダ62の側面に形成された突条であり、上方から下方に向けて伸びている。凸部329は、アダプタ30にポンプ60を挿入した状態で、凹部328に組み合わされ、アダプタ30の通気孔40にシリンダ62の外気導入孔67を対向させるように形成されている。
シリンダ62の内部には、ステム弁621、ピストン弁622、ボール623、スプリング624などが配置されている。ヘッド63は、ノズル631、ステム軸632などを備え、ポンプキャップ61の上部に配置されている。尚、ポンプ60の構成については、従来公知のポンプと同様であるため、各構成の詳細な説明は省略する。
図5は、レフィル容器100Aにポンプ60を取り付けてポンプ容器100Bを構成した状態を示す正面断面図である。図5に示すように、ポンプ60は、アダプタ30のポンプ挿入口34から挿入され、容器本体10の口部18に装着されている。アダプタ30のポンプ収容空間36には、ポンプ60のシリンダ62が収容されている。
レフィル容器100Aにポンプ60を取り付ける場合、シリンダ62をポンプ収容空間36に挿入し、ポンプキャップ61を回転させて、ポンプキャップ61の雌螺子部64を容器本体10の雄螺子部181に螺合させる。シリンダ62はポンプキャップ61とともに回転し、位置決め部327の凹部328及び凸部329が組み合わされる。さらにポンプキャップ61を回転させると、位置決め部327が組み合わされているためアダプタ30とシリンダ62が共に回転する。ポンプキャップ61が口部18に取り付けられると、位置決め部327により、第1アダプタ本体32に形成された通気孔40は、シリンダ62の外気導入孔67に対向した状態となる。尚、ポンプキャップ61が口部18に取り付けられると、アダプタ30のフランジ324は口部18に密着してアダプタ30と容器本体10の気密状態が保たれる。
レフィル容器100Aにポンプ60を取り付けた状態では、シリンダ62の外面と第1アダプタ本体32の内面は、外気導入孔67及び通気孔40の周囲において接触して気密部75を構成する。気密部75によって外気導入孔67及び通気孔40の周囲がシールされ、気密性が保たれるため、外気導入孔67から導入される外気は、通気孔40を介して収容空間12に導入されることとなる。また、内容物Mが通気孔40を介して収容空間12からポンプ収容空間36に漏出しても、内容物Mはシリンダ62の外気導入孔67に抜けていくか、シリンダ62の外気導入孔67付近に付着するだけであり、気密部75によってシリンダ62の他の部分に付着することが抑制される。尚、本実施形態では、気密部75はシリンダ62の外面と第1アダプタ本体32の内面が接触することで構成されるとしたが、例えば、シリンダ62の外面、又は第1アダプタ本体32の内面に、外気導入孔67及び通気孔40の周囲を取り囲むように環状の突起を設け、環状の突起と面とが接触することで気密性を保つようにしてもよい。
アダプタ30のポンプ収容空間36にポンプ60のシリンダ62を挿入すると、シリンダ62の下端が栓39を下方に移動させる。図5では、栓39は、シリンダ62を挿入する前の閉位置P1(図3参照)から、開位置P2に移動している。つまり、容器本体10にポンプ60を装着することで、栓39は、閉位置P1から開位置P2に切り替えられる。栓39が開位置P2に切り替えられることにより、ポンプ吸引口66は、挿通空間395、第3吸引口394、第1吸引口38、第2吸引口46、及びパイプ70を介して収容空間12に連通した状態となる。
また、アダプタ30のポンプ収容空間36にポンプ60のシリンダ62を挿入すると、シリンダ62の下部の外周面と、第1アダプタ31の下部に形成したシール部382が密着する。シリンダ62とシール部382が密着することにより、内容物がシリンダ62と第1アダプタ31の間に浸入することが抑制され、シリンダ62の外部に内容物が付着することを抑制することができる。
[動作]
次に、ポンプ60の吐出動作と吸引動作(ポンピング動作)について説明する。図6は、ポンプを操作して内容物を吐出する状態を示す正面断面図である。図7は、内容物を吐出した後の状態を示す正面断面図である。尚、ヘッド63が押圧されていない状態(図5参照)において、シリンダ62の内部には、すでに内容物Mが吸引されているものとする。
図6に示すように、ヘッド63を押下げると、シリンダ62の内部に吸引されていた内容物Mがノズル631から吐出される。ヘッド63が押下げられると、シリンダ62の側部に形成された外気導入孔67が開き、外気がアダプタ30のポンプ収容空間36に導入される。導入された外気は、矢印Fで示すように、通気孔40を介して収容空間12に導入される。
図7に示すように、ヘッド63を押下げた状態から解放すると、ヘッド63は、スプリング624の付勢力により上昇する。シリンダ62内部は負圧となり、内容物Mは、パイプ70の下端からシリンダ62の内部に吸引される。
上述のようなポンピング動作を繰り返すことにより、容器本体10に収容されていた内容物Mはノズル631から吐出されて減少する。内容物Mが減少しても、ポンピング動作の度に外気は通気孔40を介して収容空間12に導入されているため、収容空間12とポンプ収容空間36との間の気圧差は生じにくく、気圧差が生じても速やかに解消される。つまり、収容空間12内部の負圧化が抑制される。
上述のように、内容物Mが通気孔40を介して収容空間12からポンプ収容空間36に漏出しても、内容物Mはシリンダ62の外気導入孔67に抜けていくか、シリンダ62の外気導入孔67付近に付着するだけであり、シリンダ62の他の部分に付着することが抑制される。このため、収容空間12からポンプ収容空間36に内容物Mが漏出することを抑制し、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが付着することを抑制することができる。
容器本体10に収容された内容物Mを使い切った場合は、ポンプ60を新たなレフィル容器110に付け替えて、ポンプ60を再利用することができる。ポンプ60のシリンダ62外部には、内容物Mが付着していないため、ポンプ60を衛生的に再利用することができる。また、ポンプ60を付け替える際にパイプ70を抜き差しする必要がなく、かつ、アダプタ30のポンプ挿入口34が広く形成されているため、再利用したポンプ60を新たなレフィル容器100Aに容易に取り付けることができる。
[実施形態1の効果]
レフィル容器100A及びポンプ容器100Bによれば、通気孔40は、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、外気導入孔67に対向する位置に形成され、外気導入孔67に連通する。シリンダの外面とアダプタの内面は、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、気密部75によってシールされ、気密性が保たれる。このため、ポンプ60を取り付けた状態において、外気導入孔67から通気孔40への通気は許容され、容器本体10内の負圧化を解消できる。また、外気導入孔67及び通気孔40の周囲は気密部75でシールされ、気密が保たれているため、通気孔40から内容物Mが気密部75を超えて漏出することを抑制でき、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが気密部75を超えて付着することを抑制することができる。さらに、逆止弁が不要であるため、容器本体10の口部18とアダプタ30との間の差を小さくでき、アダプタ30の内径を広くすることができる。このため、ポンプ60の付け替えを容易に行うことができる。また、アダプタ30の内径が広くなることにより吐出量の多いポンプ60であっても使用することができるため、広い用途に使用することができる。
レフィル容器100A及びポンプ容器100Bによれば、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、位置決め部327により、通気孔40は外気導入孔67に対向するように位置決めされる。
レフィル容器100A及びポンプ100Bによれば、仮キャップ19を口部18に取り付けた状態で、インナーリング194が通気孔40を閉塞する。このため、ポンプ60を取り付ける前のレフィル容器100Aの状態でも、通気孔40から内容物Mが漏出することを抑制することができる。
[実施形態2]
実施形態2のレフィル容器200A、及びポンプ容器200Bでは、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、外気導入孔67及び通気孔40は、外気導入路68を介して連通する点、及び位置決め部が形成されていない点で実施形態1のレフィル容器100A、及びポンプ容器100Bとは異なる。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図8は、レフィル容器200Aにポンプ60を取り付けてポンプ容器200Bを構成した状態を示す正面断面図である。図8に示すように、シリンダ62の外面には凹部626が形成されている。凹部626は、シリンダ62の外面に沿って周方向に環状に形成されている。凹部626には、外気導入孔67が形成されている。凹部626は、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、第1アダプタ本体32に形成された通気孔40に対向する位置に形成されている。
レフィル容器200Aにポンプ60を取り付けた状態では、シリンダ62の外面と第1アダプタ本体32の内面は、凹部626の周囲において接触して気密部275を構成する。具体的には、凹部626よりも上方のシリンダ62の外面と、凹部626よりも下方のシリンダ62の外面が第1アダプタ本体32の内面に接触して気密部275を構成する。気密部275によって凹部626の上部及び下部がシールされ、気密性が保たれる。このため、シリンダ62の外面、第1アダプタ本体32の内面、及び凹部626によって外気導入路68が形成されている。
ポンプ収容空間36にシリンダ62が収容されている状態で、外気導入孔67及び通気孔40は外気導入路68を介して連通している。このため、ポンプ収容空間36にシリンダ62が収容されている状態で、通気孔40と外気導入孔67が対向していなくても、外気導入孔67及び通気孔40は外気導入路68を介して連通する。
外気導入孔67から導入される外気は、外気導入路68及び通気孔40を介して収容空間12に導入されることとなる。また、内容物Mが通気孔40を介して収容空間12からポンプ収容空間36に漏出しても、内容物Mは外気導入路68を介して外気導入孔67に抜けていくか、外気導入路687付近に付着するだけであり、気密部275によってシリンダ62の他の部分に付着することが抑制される。尚、本実施形態では、気密部275はシリンダ62の外面と第1アダプタ本体32の内面が接触することで構成されるとしたが、例えば、シリンダ62の外面、第1アダプタ本体32の内面に、凹部626の周囲を取り囲むように突条を設けてもよい。また、凹部626は、シリンダ62の外面ではなく第1アダプタ本体32の内面に形成されていてもよい。また、凹部626を形成せずに、シリンダ62の外面、又は第1アダプタ本体32の内面に突条を形成することで、シリンダ62及び第1アダプタ本体32の間に外気導入路68を形成してもよい。
[実施形態2の効果]
レフィル容器200A及びポンプ容器200Bによれば、外気導入孔67及び通気孔40は、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、外気導入路68を介して連通する。シリンダ62の外面とアダプタ30の内面は、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、気密部275によってシールされ、気密性が保たれる。ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、外気導入孔67及び通気孔40は、外気導入路68を介して連通するため、通気孔40と外気導入孔67の位置決めが不要になる。また、ポンプ60を取り付けた状態において、外気導入孔67から通気孔40への通気は許容されるが、外気導入路68の周囲は気密が保たれているため、通気孔40から気密部275を越えて内容物Mが漏出することを抑制でき、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが気密部275を超えて付着することを抑制することができる。
レフィル容器200A及びポンプ容器200Bによれば、外気導入路68は、シリンダ62の外面に形成される凹部626と、第1アダプタ本体32の内面とで形成されるため、外気導入路68を形成するための位置合わせが容易になる。
[実施形態3]
実施形態3のレフィル容器300A、及びポンプ容器300Bでは、アダプタ230に逆止弁81が設けられている点、逆止弁81が逆止弁収容凹部247に収容されている点で実施形態1、2とは異なる。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図9は、レフィル容器300Aにポンプ60を取り付けてポンプ容器300Bを構成した状態を示す正面断面図である。図9Aは、図9のC−C線におけるシリンダ62及びアダプタ230の断面図である。図9に示すように、アダプタ230は、アダプタ本体232を有している。アダプタ本体232の上部には、フランジ234が形成されている。アダプタ230は、フランジ234が口部18の上部に配置されており、容器本体10の口部18に装着されている。アダプタ230の外面と口部18の内面の間には、隙間242が形成されている。
吸引口238は、アダプタ本体232の底部に形成されている。吸引口238は、アダプタ本体232の底部を上下方向に貫通する円形の孔である。吸引口238の下部には、下方に向けてパイプ支持部261が延びている。パイプ支持部261には、パイプ70が支持されている。
栓239は、アダプタ本体232の下部に配置されている。栓239は、吸引口238に差し込まれた状態で配置されている。栓239は、吸引口238に対して上下方向に移動可能である。栓239は、栓本体2391、吸引口2394、及び閉塞部2398を有している。
栓本体2391は、筒状の第1側部2392A及び第2側部2392Bを有している。第1側部2392A及び第2側部2392Bの内側には挿通空間2395が形成されている。第2側部2392Bは、吸引口238に差し込まれている。
第1側部2392A及び第2側部2392Bには、吸引口2394が形成されている。吸引口2394は、第1側部2392A及び第2側部2392Bを径方向に貫通する長孔である。吸引口2394は、第1側部2392A及び第2側部2392Bの周方向に間隔を空けて複数形成されている。
第2側部2392Bの下部には、閉塞部2398が形成されている。閉塞部2398は、吸引口238に嵌め込まれると、吸引口238の内面に密着して吸引口238を塞ぐような形状に形成されている。
図9では、栓239が下方に移動した状態を示している。この状態を栓239が開位置P2にある状態とする。栓239が開位置P2にある状態では、吸引口238は、吸引口2394及び挿通空間2395を介してポンプ収容空間36に連通する。開位置P2では、第2側部2392B及び閉塞部2398は、パイプ70の内部に差し込まれるが、第2側部2392B及び閉塞部2398の外径は、パイプ70の内径よりも小さく設定されているため、内容物Mの吸引を妨げることはない。
図9における栓239の状態(開位置P2)よりも、栓239が上方に位置しており、閉塞部2398が吸引口238に嵌め込まれた状態を、栓239が閉位置P1にある状態とする(図示せず)。栓239が閉位置P1にある状態では、吸引口238は、栓239の閉塞部2398によって塞がれている。栓239が閉位置P1にある状態において、アダプタ230のポンプ収容空間36にポンプ60のシリンダ62を挿入すると、シリンダ62の下端が栓239を押し下げて開位置P2に移動させる。
アダプタ本体232には、通気孔40及び逆止弁収容凹部247が形成されている。逆止弁収容凹部247は、アダプタ本体232の外面に形成されている。逆止弁収容凹部247は、アダプタ230が口部18に取り付けられた状態で、容器本体10の開口部16の内側に位置するように形成されている。逆止弁収容凹部247は、アダプタ本体232の径方向から見て円形の凹部である。逆止弁収容凹部247には、接触面248が形成されている。接触面248は、アダプタ本体232の径方向から見て円形の面である。図9及び図9Aに示すように、接触面248は平坦な面である。つまり、逆止弁収容凹部247は、曲面であるアダプタ本体232の外面に形成された凹部であり、凹部の底(図9及び図9Aでは左面)となる接触面248は平坦な面である。
通気孔40は、逆止弁収容凹部247の接触面248の中心部を貫通するように形成されている。つまり、逆止弁収容凹部247と通気孔40は、アダプタ230の径方向から見て重なるように形成されている。
通気孔40には、逆止弁81が設けられている。逆止弁81は、通気孔40を開閉する逆止弁として動作する。逆止弁81は、ポンプ収容空間36から収容空間12に向かう方向には外気の導入を可能とし、収容空間12からポンプ収容空間36に向かう方向には内容物Mの漏出を抑制する。
図9Aに示すように、逆止弁81は、保持軸82、及び弁部83を有している。逆止弁81はシリコンゴムなどの弾性体で形成されている。保持軸82は、通気孔40に差し込まれており、逆止弁81を通気孔40に保持させている。保持軸82の長さは、先端がアダプタ230の内部に突出しないように設定されている。保持軸82の側面には、軸方向に伸びる溝部821が複数形成されている。溝部821は、通気孔40との間に隙間を形成する。外気導入孔67から導入された外気は、この隙間を通って収容空間12に導入可能である。
弁部83は、保持軸82の端部に一体的に形成されている。弁部83は、断面視では、保持軸82の自由端側に湾曲した傘状の形状である。弁部83は、側面視(図9Aにおいてアダプタ230の径方向)では、円形である。弁部83は、逆止弁収容凹部247の内側に配置されている。具体的には、弁部83は、アダプタ230の径方向から見て逆止弁収容凹部247の内側に収容される直径を有しており、また、アダプタ230の外面から外方に突出せず、断面視で逆止弁収容凹部247の内側に収容される厚みを有している。
弁部83の周縁部は、逆止弁収容凹部247の接触面248に弾性的に密着して、通気孔40を閉塞している。接触面248は平坦な面であるため、弁部83と接触面248を均等な接圧で接触させることができ、気密性を保つことができる。弁部83は、内容物Mがポンプ60によって吐出され、収容空間12内部が負圧化すると圧力差により弾性変形して接触面248との間に隙間を生じさせ、通気孔40からの外気導入を許容する。また、弁部83は、収容空間12からポンプ収容空間36に向かう方向には内容物Mの漏出を抑制する。
[実施形態3の効果]
レフィル容器300A及びポンプ容器300Bによれば、アダプタ230に逆止弁81が設けられており、逆止弁81は、逆止弁収容凹部247内に配置される。このため、逆止弁81をコンパクトに取り付けることができ、容器本体10の口部18とアダプタ230との間の径の差を小さくして、アダプタ230の内径を広くすることができる。よって、ポンプ60の付け替えを容易に行うことができる。
レフィル容器300A及びポンプ容器300Bによれば、逆止弁収容凹部247は、アダプタ230が口部18に取り付けられた状態で、容器本体10の開口部16の内側に位置するように形成されている。アダプタ230の外面と開口部16の内面との隙間242には、内容物Mが、例えば毛細管現象によって伝わってくることがあるが、逆止弁収容凹部247が形成される部分は、アダプタ230の外面と開口部16の内面との間隔が広がっている。このため、アダプタ230と開口部16との隙間を伝わってくる内容物Mが逆止弁収容凹部247内まで到達しにくい。このため、通気孔40から内容物Mが漏出することを抑制できる。
レフィル容器300A及びポンプ容器300Bによれば、逆止弁81の弁部83は、逆止弁収容凹部247の平坦な接触面248に接触する。弁部83を平坦な接触面248に均等に接触させることができ、気密性を保ちやすくなる。このため、このため、通気孔40から内容物Mが漏出することを抑制できる。
[実施形態4]
実施形態4のレフィル容器400A、及びポンプ容器400Bでは、逆止弁481が逆止弁収容凹部247に保持されている点で実施形態3のレフィル容器300A及びポンプ容器300Bとは異なる。以下の説明において、実施形態3と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態3と異なる構成についてのみ説明する。
図10は、レフィル容器400Aにポンプ60を取り付けてポンプ容器400Bを構成した状態を示す正面断面図である。図10に示すように、逆止弁481は逆止弁収容凹部247に保持されている。逆止弁481は、弁部483及び保持部484を有している。弁部483は、傘状の形状である。弁部483の中心部には、弁部483を貫通するスリット485が形成されている。スリット485は通常は閉じている。スリット485は、弁部483が弾性変形することにより開いて隙間を生じさせる。保持部484は、弁部483の周縁部に対して鍔状に形成されている。逆止弁481は、保持部484の周縁部が逆止弁収容凹部247の接触面248及び内側面249に付勢された状態で接触することにより、気密性を保ちながら逆止弁収容凹部247の内側に保持されている。
弁部483のスリット485は通常は閉じて通気孔40を閉塞している。内容物Mがポンプ60によって吐出され、収容空間12内部が負圧化すると、圧力差によって弁部483が外方に膨らむように弾性変形し、スリット485が開いて隙間を生じさせ、通気孔40からの外気導入を許容する。また、弁部83は、収容空間12からポンプ収容空間36に向かう方向には内容物Mの漏出を抑制する。
[実施形態4の効果]
レフィル容器400A及びポンプ容器400Bによれば、逆止弁481は、逆止弁収容凹部247に保持される。このため、逆止弁481の取り付けが容易になるとともに、逆止弁481をコンパクトに取り付けることができる。
[変形例]
本発明に係るレフィル容器、及びポンプ容器は、上記説明した本実施形態に限定されない。例えば、容器本体10の形状は、本実施形態の形状に限定されない。
アダプタ30に形成した通気孔40は、本実施形態では1箇所に形成したが、これに限定されない。例えば、複数箇所に形成してもよい。また、通気孔40を複数設ける場合には、アダプタ30の周方向に等間隔に形成してもよく、偏った位置に形成してもよい。
実施形態3、及び実施形態4では、単一のアダプタ230を用いたが、実施形態1、2のように、アダプタ230を第1アダプタ及び第2アダプタで構成してもよい。この場合、例えば、内側の第1アダプタに通気孔40を形成し、外側の第2アダプタに逆止弁収容凹部247を形成してもよい。
実施形態3、及び実施形態4では、通気孔40と外気導入孔67は互いに対向する位置に形成したが、互いに対向しない位置に形成されていてもよい。
また、実施形態3、及び実施形態4において、通気孔40の上方及び下方に、それぞれアダプタ本体232の内周面に沿った環状の突条を形成し、これらの突条をシリンダ62の外面に接触させ、シリンダ62及びアダプタ本体232の間に外気導入路168を形成するようにしてもよい。
上記実施形態等から把握できる技術的思想について、その効果とともに記載する。
容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
前記容器本体は、
内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
前記胴部から延びており、前記収容空間に連通する開口部を有するとともに、前記ポンプを装着可能である口部と、
を有し、
前記アダプタは、
前記開口部の内側に配置され、前記開口部から前記収容空間内に向けて延びる第1アダプタと、
前記第1アダプタの外側に装着される第2アダプタと、
を有し、
前記第1アダプタは、さらに、
前記ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が前記開口部側の端部に形成されるとともに、前記ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成される第1アダプタ本体と、
前記第1アダプタ本体の端部のうち前記ポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、前記ポンプ収容空間に連通可能である第1吸引口と、
前記ポンプ収容空間と前記第1吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、前記ポンプを装着することで前記閉位置から前記開位置に切り替えられる栓と、
第1アダプタ本体の側部に形成され、前記収容空間と前記ポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
を有し、
前記第2アダプタは、さらに、
前記第1アダプタ本体の外面のうち、前記第1吸引口よりも前記ポンプ挿入口側の位置から前記第1吸引口までを覆う第2アダプタ本体と、
前記第2アダプタ本体の端部のうち前記ポンプ挿入口側とは反対側の端部に形成され、前記第1吸引口に連通する第2吸引口と、
を有し、
前記アダプタに装着可能な前記ポンプは、
前記ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
前記シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
を有し、
前記通気孔は、前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記外気導入孔に対向する位置に形成され、前記外気導入孔に連通し、
前記シリンダ及び/又は前記第1アダプタは、前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記外気導入孔及び前記通気孔の周囲において気密性を保つ気密部を有する、
レフィル容器。
上記構成によれば、ポンプを取り付けた状態において、外気導入孔から通気孔への通気は許容され、容器本体内の負圧化を解消できる。また、外気導入孔及び通気孔の周囲は気密部で気密が保たれているため、通気孔から気密部を越えて内容物が漏出することを抑制でき、ポンプのシリンダ外部に内容物が気密部を超えて付着することを抑制することができる。さらに、逆止弁が不要であるため、容器本体の口部とアダプタとの間の差を小さくでき、アダプタの内径を広くすることができる。このため、ポンプの付け替えを容易に行うことができる。また、アダプタの内径が広くなることにより吐出量の多いポンプであっても使用することができるため、広い用途に使用することができる。
容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
前記容器本体は、
内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
前記胴部から延びており、前記収容空間に連通する開口部を有するとともに、前記ポンプを装着可能である口部と、
を有し、
前記アダプタは、
前記開口部の内側に配置され、前記開口部から前記収容空間内に向けて延びる第1アダプタと、
前記第1アダプタの外側に装着される第2アダプタと、
を有し、
前記第1アダプタは、さらに、
前記ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が前記開口部側の端部に形成されるとともに、前記ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成される第1アダプタ本体と、
前記第1アダプタ本体の端部のうち前記ポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、前記ポンプ収容空間に連通可能である第1吸引口と、
前記ポンプ収容空間と前記第1吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、前記ポンプを装着することで前記閉位置から前記開位置に切り替えられる栓と、
第1アダプタ本体の側部に形成され、前記収容空間と前記ポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
を有し、
前記第2アダプタは、さらに、
前記第1アダプタ本体の外面のうち、前記第1吸引口よりも前記ポンプ挿入口側の位置から前記第1吸引口までを覆う第2アダプタ本体と、
前記第2アダプタ本体の端部のうち前記ポンプ挿入口側とは反対側の端部に形成され、前記第1吸引口及び前記パイプに連通する第2吸引口と、
を有し、
前記アダプタに装着可能な前記ポンプは、
前記ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
前記シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
を有し、
前記シリンダ及び/又は前記第1アダプタは、
前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記第1アダプタの内面と前記シリンダの外面との間に前記外気導入孔から前記通気孔に至るように形成され、前記外気導入孔及び前記通気孔を連通させる外気導入路と、
前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記外気導入路の周囲において気密性を保つ気密部を有する、
レフィル容器。
上記構成によれば、外気導入孔及び通気孔は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入路を介して連通する。シリンダの外面とアダプタの内面は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、気密部によってシールされ、気密性が保たれる。ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入孔及び通気孔は、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、外気導入路を介して連通するため、通気孔と外気導入孔の位置決めが不要になる。また、ポンプを取り付けた状態において、外気導入孔から通気孔への通気は許容されるが、外気導入路の周囲は気密が保たれているため、通気孔から気密部を越えて内容物が漏出することを抑制でき、ポンプのシリンダ外部に内容物が気密部を超えて付着することを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
100A レフィル容器
100B ポンプ容器
10 容器本体
12 収容空間
16 開口部
30 アダプタ
36 ポンプ収容空間
39 栓
40 通気孔
60 ポンプ
62 シリンダ
P1 閉位置
P2 開位置
M 内容物

Claims (7)

  1. 容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
    前記容器本体は、
    内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
    前記胴部から延びており、前記収容空間に連通する開口部を有するとともに、前記ポンプを装着可能である口部と、
    を有し、
    前記アダプタは、
    前記ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が前記開口部側の端部に形成されるとともに、前記ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成されており、前記口部に配置され、前記開口部から前記収容空間内に向けて延びるアダプタ本体と、
    前記アダプタ本体の端部のうち前記ポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、前記ポンプ収容空間に連通可能である吸引口と、
    前記ポンプ収容空間と前記吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、前記ポンプを装着することで前記閉位置から前記開位置に切り替えられる栓と、
    前記アダプタ本体の側部に形成され、前記収容空間と前記ポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
    を有し、
    前記アダプタに装着可能な前記ポンプは、
    前記ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
    前記シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
    を有し、
    前記通気孔は、前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記外気導入孔に対向する位置に形成され、前記外気導入孔に連通し、
    前記シリンダ及び/又は前記アダプタは、前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記外気導入孔及び前記通気孔の周囲において気密性を保つ気密部を有する、
    レフィル容器。
  2. 請求項1に記載のレフィル容器であって、
    前記シリンダ及び/又は前記アダプタは、前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記通気孔が前記外気導入孔に対向するように位置決めする位置決め部を有する、
    レフィル容器。
  3. 容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
    前記容器本体は、
    内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
    前記胴部から延びており、前記収容空間に連通する開口部を有するとともに、前記ポンプを装着可能である口部と、
    を有し、
    前記アダプタは、
    前記ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が前記開口部側の端部に形成されるとともに、前記ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成されており、前記口部に配置され、前記開口部から前記収容空間内に向けて延びるアダプタ本体と、
    前記アダプタ本体の端部のうち前記ポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、前記ポンプ収容空間に連通可能である吸引口と、
    前記ポンプ収容空間と前記吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、前記ポンプを装着することで前記閉位置から前記開位置に切り替えられる栓と、
    前記アダプタ本体の側部に形成され、前記収容空間と前記ポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
    を有し、
    前記アダプタに装着可能な前記ポンプは、
    前記ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
    前記シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
    を有し、
    前記シリンダ及び/又は前記アダプタは、
    前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記アダプタの内面と前記シリンダの外面との間に前記外気導入孔から前記通気孔に至るように形成され、前記外気導入孔及び前記通気孔を連通させる外気導入路と、
    前記ポンプ収容空間に前記ポンプが収容された状態で、前記外気導入路の周囲において気密性を保つ気密部を有する、
    レフィル容器。
  4. 容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、
    前記容器本体は、
    内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、
    前記胴部から延びており、前記収容空間に連通する開口部を有するとともに、前記ポンプを装着可能である口部と、
    を有し、
    前記アダプタは、
    前記ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が前記開口部側の端部に形成されるとともに、前記ポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成されており、前記口部に配置され、前記開口部から前記収容空間内に向けて延びるアダプタ本体と、
    前記アダプタ本体の端部のうち前記ポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、前記ポンプ収容空間に連通可能である吸引口と、
    前記ポンプ収容空間と前記吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、前記ポンプを装着することで前記閉位置から前記開位置に切り替えられる栓と、
    前記アダプタ本体の側部に形成され、前記収容空間と前記ポンプ収容空間を連通させる通気孔と、
    を有し、
    前記アダプタに装着可能な前記ポンプは、
    前記ポンプ収容空間に収容されるシリンダと、
    前記シリンダの側部に形成される外気導入孔と、
    を有し、
    前記アダプタは、さらに、
    前記アダプタの内側から前記通気孔を介して前記アダプタの外側に向かう方向の通気を許容し、逆方向の通気を制限する逆止弁と、
    前記アダプタの外面において前記通気孔に重なる位置に形成され、前記逆止弁を収容する逆止弁収容凹部と、
    を有する、
    レフィル容器。
  5. 請求項4に記載のレフィル容器であって、
    前記逆止弁収容凹部は、前記通気孔の周囲に形成される平坦な面である接触面を有し、
    前記逆止弁は、前記接触面に接触して気密性を保つ弁部を有する、
    レフィル容器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のレフィル容器であって、
    前記口部の前記開口部を閉塞する仮キャップを備え、
    前記仮キャップは、前記口部に取り付けた状態で、前記アダプタの内面に接触し、前記通気孔を閉塞するインナーリングを備える、
    レフィル容器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のレフィル容器にポンプを装着した、
    ポンプ容器。
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