JP6021544B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は焦点検出装置に関する。
撮影レンズの焦点を変化させて自動的にピントを合わせるオートフォーカスカメラが普及している。一部のカメラは、焦点検出領域に対して配置されたセンサ列ブロックからの画素信号を用いて2つの像の位相差を検出する焦点検出装置を搭載する。センサ列ブロックからの画素信号が小さい場合にはS/N比が低下し、精度の高い焦点検出を行えない。そこで、電荷の蓄積とともに増加する画素信号が閾値を超えたかをコンパレータを用いて判定し(以下、この判定を終了判定と呼ぶ)、閾値を超えたと判定された場合に電荷の蓄積を終了し、その状態の画素信号を用いて焦点検出が行われる。位相差検出方式の焦点検出装置には、複数の焦点検出領域のそれぞれにセンサ列ブロックを配置して、各焦点検出領域における焦点検出が可能なものもある。特許文献1は、複数のセンサ列ブロックを有する焦点検出装置において、複数のセンサ列ブロックで終了判定に用いられるコンパレータを共有してチップ面積を小さくすることを提案する。
特開平11−150686号公報
特許文献1のように1つのコンパレータを複数のセンサ列ブロックで共有する場合に、複数のセンサ列ブロックを順次走査して終了判定を行うので、1つのセンサ列ブロックにおける終了判定が間欠的になる。その結果、実際にピークの画素信号が閾値を超えてから終了判定が行われるまでの時間が長くなり、特に入射光が高輝度の場合にセンサ列ブロックの多くの画素における画素信号がダイナミックレンジを超えてしまう。このような画素信号を用いて焦点検出を行った場合には焦点検出の精度が低下する。そこで、本発明は焦点検出の精度を向上するための技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の第1側面では、位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置であって、位相差を検出するための複数の信号をそれぞれが生成する複数のセンサ部と、前記複数のセンサ部から判定対象のセンサ部を設定する設定部と、前記判定対象のセンサ部から順にセンサ部を選択する選択部と、前記選択部により選択されたセンサ部が生成した複数の信号が第1閾値よりも大きいピーク値を有するという終了条件を満たすかの判定を繰り返す判定部とを備え、前記焦点検出装置は、第1モードで動作した後に第2モードに移行し、前記設定部は、前記第1モードにおいて前記判定対象に含めなかったセンサ部を前記第2モードにおける前記判定対象に含め、前記設定部は、前記第1モードにおいて前記終了条件を満たすと判定されたセンサ部を、前記第2モードにおいて前記判定対象としないことを特徴とする焦点検出装置が提供される
上記手段により、焦点検出の精度を向上するための技術が提供される。
本発明の第1実施形態の焦点検出装置の構成例を説明するブロック図。 本発明の第1実施形態のセンサ部の構成例を説明するブロック図。 本発明の第1実施形態の画素群の配置例を説明するレイアウト図。 本発明の第1実施形態の動作例の概要を説明する図。 本発明の第1実施形態の動作例の詳細を説明するフローチャート。 本発明の第2実施形態の動作例の概要を説明する図。 本発明の第3実施形態の焦点検出装置の構成例を説明するブロック図。 本発明の第3実施形態の動作例の概要を説明する図。 本発明の第3実施形態の動作例の詳細を説明するフローチャート。 本発明の第4実施形態のセンサ部の構成例を説明するブロック図。 本発明の第4実施形態の動作例の概要を説明する図。 本発明の第4実施形態の動作例の詳細を説明するフローチャート。
添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について以下に説明する。様々な実施形態を通じて同様の要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。また、各実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。以下の実施形態はカメラやビデオ等の撮影機器に搭載される焦点検出装置に関する。以下ではそれぞれ測距点に対応する複数の焦点検出領域に対して焦点検出が可能である焦点検出装置を扱うが、1つの焦点検出領域に対して複数のセンサ部が配置された焦点検出装置についても本発明を適用できる。
<第1実施形態>
図1のブロック図を参照して第1実施形態に係る焦点検出装置100の構成の一例を説明する。焦点検出装置100は複数のセンサ部111、112、121〜124、131、132を備えうる。各センサ部は複数の画素を有し、各画素に蓄積された電荷量に応じた信号を生成し、焦点検出装置100はこの信号を用いて位相差検出方式の焦点検出を行う。焦点検出装置100は3つの焦点検出領域について焦点検出を行い、複数のセンサ部は焦点検出領域ごとに複数のセンサグループ110、120、130に分けられる。例えば、センサグループ110に含まれる2つのセンサ部111(第1センサ部)及びセンサ部112(第2センサ部)が同一の焦点検出領域に対して配置される。他のセンサグループについても同様である。
焦点検出装置100は選択制御部140とセレクタ150とを更に備えうる。各センサ部は複数の画素で生成された画素信号のうちのピーク値をピーク信号としてセレクタ150へ供給する。選択制御部140は制御信号selをセレクタ150へ供給してセレクタ150の動作を制御する。セレクタ150は制御信号selに従って、何れか1つのセンサ部から供給されたピーク信号を選択して出力する。
焦点検出装置100はコンパレータ160を更に備えうる。コンパレータ160の非反転入力端子にはセレクタ150からピーク信号が供給され、コンパレータ160の反転入力端子には参照信号が供給される。本実施形態では、供給される参照信号の値は一定値の閾値c_lvlである。コンパレータ160はピーク信号と参照信号との比較結果に応じた判定信号compを出力する。本実施形態では、コンパレータ160は、判定信号compとして、ピーク信号の値が閾値c_lvl以上であればハイレベル(「1」)を出力し、それ以外ならばローレベル(「0」)を出力する。
焦点検出装置100は制御部170を更に備えうる。制御部170は各センサ部等の焦点検出装置100の構成要素の動作を制御する。例えば、制御部170は各センサ部へ制御信号を供給して画素への電荷の蓄積を開始する。制御部170の動作の詳細は後述される。
焦点検出装置100はセレクタ180と焦点検出部190とを更に備えうる。各センサ部は画素群で生成された画素信号をセレクタ180へ供給する。制御部170は制御信号outselをセレクタ180へ供給してセレクタ180の動作を制御することによって、各センサ部から画素信号を焦点検出部190に順次読み出す。焦点検出部190はセレクタ180から供給された画素信号を用いて2つの像の位相差を検出する位相差検出方式の焦点検出を行う。位相差検出方式は周知の方法を用いればよいので、その説明を省略する。
図2はセンサ部200の構成の一例を説明するブロック図である。センサ部200は図1の焦点検出装置100のセンサ部111、112、121〜124、131、132の何れとしても用いうる。センサ部200は複数の画素210、メモリ部220及びピーク検出部230を備えうる。複数の画素210は画素列201a及び画素列201bに分かれて配置され、画素列201a及び画素列201bは焦点検出領域202を挟む位置に配置される。画素列201a及び画素列201bにおいて画素210は焦点検出領域202から遠ざかる方向に一列に配置される。画素列201aからの画素信号により第1像が生成され、画素列201bからの画素信号により第2像が生成される。
画素210は光電変換部の一例であるフォトダイオード211、スイッチ212、アンプ213及びスイッチ214を備えうる。フォトダイオード211は画素210への入射光に応じた量の電荷を発生して蓄積する。アンプ213はフォトダイオード211に蓄積された電荷を電圧に変換し、増幅して出力する。スイッチ214は制御部170から供給される制御信号mtxに従って動作し、スイッチ214が導通状態(オン)の場合に、アンプ213から出力された電圧は画素信号pxlとして画素210から出力される。スイッチ212は制御部170から供給される制御信号rstに従って動作し、スイッチ212が導通状態(オン)の場合に、フォトダイオード211に蓄積された電荷がリセットされる。
メモリ部220はそれぞれの画素210に対して設けられたメモリ221を備えうる。メモリ221は画素210から供給された画素信号pxlを保持し、保持している値を出力する。ピーク検出部230は、各メモリ221から供給された画素信号pxlのうちの最大の値を有する画素信号をピーク信号pkとしてセレクタ150へ供給する。
続いて、図3を参照して焦点検出装置100の各センサ部の画素群のレイアウトの一例を説明する。焦点検出装置100は3つの焦点検出領域310、320、330を有しうる。焦点検出領域310に対してセンサ部111、112が配置され、焦点検出領域320に対してセンサ部121〜124が配置され、焦点検出領域330に対してセンサ部131、132が配置される。図3において、画素列111a、111bはセンサ部111に含まれる画素列であり、それぞれ図2の画素列201a、201bに対応する。他のセンサ部に含まれる画素列もセンサ部を示す参照符号に添え字a、bを付して表す。
焦点検出領域310に対して配置された2つのセンサ部111、112はそれぞれ単独で焦点検出領域310における焦点検出を行うことができる。図3の構成では、縦方向に延びる画素列111a、111bと画素列112a、112bとが隣接して配置され、センサ部111の画素210とセンサ部112の画素210とは半ピッチずれて配置される。そのため、センサ部111からの画素信号とセンサ部112からの画素信号との両方を用いることによって、焦点検出領域310における焦点検出を高い分解能で行うことができる。焦点検出領域330についても同様である。
焦点検出領域320に対して配置された4つのセンサ部121〜124はそれぞれ単独で焦点検出領域320における焦点検出を行うことができる。図3の構成では、横方向に延びる画素列121a、121bと画素列122a、122bとが隣接して配置され、センサ部121の画素210とセンサ部122の画素210とは半ピッチずれて配置される。また、縦方向に延びる画素列123a、123bと画素列124a、124bとが隣接して配置され、センサ部123の画素210とセンサ部124の画素210とは半ピッチずれて配置される。そのため、センサ部121〜124からの画素信号をすべて用いることによって、焦点検出領域320における縦方向及び横方向の焦点検出を高い分解能で行うことができる。
続いて、図4を参照して、焦点検出装置100の動作例の概要を説明する。図4の横軸は時間を表し、図4は各時刻における各センサ部に対する動作を説明する。時刻t0に、外部から、例えば焦点検出装置100を搭載する撮像装置(不図示)のCPUから焦点検出を行う指示を受けた場合に、焦点検出装置100は初期設定を行う。本実施形態では、制御部170は初期設定として、すべてのセンサ部において、スイッチ212、214を導通状態に切り替える。これにより、画素210に蓄積されていた電荷はリセットされ、リセット時の画素信号がメモリ221に保持される。
時刻t1に、制御部170は各センサ部へ供給する制御信号rstを切り替えて、各センサ部のすべての画素210のスイッチ212を非導通状態(オフ)に切り替える。これにより、画素210の入射光に応じて時間の経過とともに画素210における電荷蓄積量が増加し、画素210から出力される画素信号pxlも増加する。また、時刻t1に、制御部170は信号startを選択制御部140に送信して電荷の蓄積を開始したことを通知する。
焦点検出装置100は、各画素210における電荷蓄積を開始すると、各センサ部について、時間の経過とともに増加する画素信号が焦点検出を行うために十分な大きさであるという終了条件を満たすか否かを判定する終了判定を行う。終了条件を満たすと判定された場合に、焦点検出装置100は、十分な大きさの画素信号を出力するセンサ部に対して画素信号の増加を停止させる終了処理を行う。終了条件を満たさないと判定された場合に、焦点検出装置100は画素信号の増加を継続して繰り返し終了判定を行う。
本実施形態において終了判定は、コンパレータ160がセンサ部からのピーク信号pkと参照信号とを比較することによって行われ、ピーク信号pkが閾値c_lvl以上である場合に終了条件を満たすと判定される。すなわち、コンパレータ160は終了判定を行う判定部として機能する。本実施形態において終了処理は、制御部170が終了条件を満たしたセンサ部のすべての画素210のスイッチ214を非導通状態に切り替えることによって行われる。スイッチ214を非導通状態に切り替えることによって、メモリ221に供給される画素信号pxlの増加が停止し、メモリ221には終了条件を満たす画素信号が保持される。終了処理の完了後にメモリ221に保持されている画素信号pxlが焦点検出部190に読み出されて焦点検出が行われる。
焦点検出装置100は、電荷蓄積開始とともに、一部のセンサ部111、121、123、131のみを順次走査しながら終了判定を行う第1モードでの動作を開始する。その後、焦点検出装置100は、モード切替条件を満たす場合に、すべてのセンサ部を順次走査しながら終了判定を行う第2モードに移行して動作する。すなわち、選択制御部140は第1モードにおいてセンサ部111、121、123、131を判定対象として設定し、第2モードにおいてすべてのセンサ部を判定対象として設定する設定部として機能する。判定対象となるセンサ部の個数は、第1モードの方が第2モードよりも少ないので、同じセンサ部に対して終了判定が行われる間隔(終了判定が一巡するまでの期間)は、第1モードの方が第2モードよりも短くなる。第1モードの間に終了条件を満たすセンサ部へは高輝度の光が入射しているとみなせる。そのため、第1モードにおいて終了判定の間隔を短くし、実際にピークの画素信号が閾値c_lvlを超えてから終了処理が行われるまでの時間を短縮することで、画素信号がダイナミックレンジを超えて増加することを抑制できる。一方、第2モードの間に終了条件を満たすセンサ部へは通常以下の輝度の光が入射しているとみなせる。そのため、第2モードでは終了判定の間隔が長くても画素信号がダイナミックレンジを超えて増加する可能性は低い。これにより、焦点検出装置100の焦点検出の精度が向上する。
時刻t2に、選択制御部140はセンサ部111を選択し、コンパレータ160は選択されたセンサ部111に対して終了判定を行う。セレクタ150は判定対象のセンサ部から1つのセンサ部を選択する選択部として機能する。比較結果は判定信号compとして制御部170に供給される。時刻t2の終了判定において、センサ部111は終了条件を満たさないとする。続いて、選択制御部140はセンサ部121、123、131を順に選択し、コンパレータ160は選択されたそれぞれのセンサ部に対して終了判定を行う。何れのセンサ部も終了条件を満たさないとする。以下では判定対象のセンサ部を1回ずつ選択して終了判定を行う処理をサイクルと呼ぶ。
時刻t3に、選択制御部140は次のサイクルで再びセンサ部111を選択し、コンパレータ160は選択されたセンサ部111に対して終了判定を行う。時刻t3の終了判定においても、センサ部111は終了条件を満たさないとする。時刻t4に、時間の経過とともに増加しているセンサ部111からのピーク信号pkが閾値c_lvlに到達したとする。
時刻t5に、選択制御部140は再びセンサ部111を選択し、コンパレータ160は選択されたセンサ部111に対して終了判定を行う。時刻t5の終了判定において、センサ部111は終了条件を満たす。そこで、制御部170はセンサ部111に対して終了処理を行う。時刻t4から時刻t5までの時間が長くなると、終了条件をすでに満たしているセンサ部111に対する終了処理が行われるのが遅くなる。その結果、画素信号が大きくなりすぎてしまい、複数の画素において画素信号がダイナミックレンジを超え、位相差検出方式による焦点検出に誤差が生じてしまう。本実施形態では、第1モードにおいて一部のセンサ部のみに対して終了判定を行っているので、時刻t4から時刻t5までの時間を短縮できる。
時刻t5においてセンサ部111が終了条件を満たすと判定された場合に、制御部170はセンサ部112に対しても終了処理を行ってもよい。センサ部111の画素列111a、111bとセンサ部112の画素列112a、112bとは隣接して配置されているため、同程度の光量を受けていると想定できる。そのため、第2モードでセンサ部112に対する終了判定を行ったとしても、センサ部112の複数の画素において画素信号がすでにダイナミックレンジを超えている場合がある。そこで、本実施形態では、センサ部111が終了条件を満たすと判定された場合に、センサ部111に隣接するセンサ部112についても終了処理を行う。他のセンサ部についても同様に、終了条件を満たすと判定されたセンサ部と同じ焦点検出領域に対して配置されたセンサ部にも終了処理を行ってもよい。特に、制御部170は、同じ焦点検出領域に対して配置されたセンサ部のうち、終了条件を満たすと判定されたセンサ部に隣接して配置されたセンサ部にも終了処理を行ってもよい。
選択制御部140は計時機能を有しており、第1モード開始からの経過時間を計測する。この経過時間が所定の時間を超えたと判定された場合に、選択制御部140は、第1モードから第2モードに移行する。すなわち、本実施形態では第1モードが開始されてからの経過時間が所定の値を超えることがモード切替条件となり、モード切替条件を満たすまで焦点検出装置100は第1モードを継続する。本実施形態で、選択制御部140はサイクルの終了ごとにモード切替条件を満たすかどうかの判定(モード切替判定)を行う。他の実施形態では、選択制御部140は、各センサ部の終了判定ごとにモード切替判定を行ってもよい。
図4の例では時刻t6に第1モード開始から所定の時間が経過したとする。時刻t7に選択制御部140はモード切替条件を満たしたと判定するので、第2モードに移行し、第1モードでは判定対象でなかったセンサ部を判定対象に含めて終了判定を行う。ここで、すでに終了処理が行われたセンサ部111、112について終了判定を行う必要はないので、焦点検出装置はセンサ部111、112に対して更なる終了判定を行わない。従って、第2モードでは、センサ部121〜124、131、132に対して繰り返し終了判定が行われる。
時刻t8に、時間の経過とともに増加しているセンサ部122からのピーク信号pkが閾値c_lvlに到達したとする。その後の時刻t9に、選択制御部140はセンサ部122を選択し、コンパレータ160は選択されたセンサ部122に対して終了判定を行う。時刻t9の終了判定において、センサ部122は終了条件を満たす。そこで、制御部170はセンサ部122に対して終了処理を行う。センサ部122への入射光量は通常の輝度以下であるとみなせるので、時刻t8から時刻t9までの時間が長くなっても、センサ部122の複数の画素において画素信号がダイナミックレンジを超える可能性は低い。第2モードでは、センサ部122に隣接するセンサ部121も独自に終了判定が行われる。そのため、センサ部122が終了条件を満たすと判定された場合にセンサ部121も終了処理を行ってもよいし、そうではなく、センサ部121が終了条件を満たすと判定された場合にセンサ部121の終了処理を行ってもよい。
続いて、図5のフローチャートを参照して、焦点検出装置100の動作例の詳細を説明する。図5において、[]内の引数1〜8はそれぞれ、センサ部111、112、121〜124、131、132に対応する。例えば、rst[1]は、制御部170からセンサ部111のスイッチ212に供給される制御信号を表す。S501で、焦点検出装置100は初期設定を行う。S501は図4の時刻t0における処理と同じである。まず、制御部170は変数sw_cntに、外部から設定された所定の値r_t1を代入する。この所定の値r_t1は上述の時刻t1から時刻t6までの時間に対応し、モード切替判定に用いられる。そして、制御部170は、各センサ部のすべての画素210のスイッチ212に供給する制御信号rstの値を「1」にして、スイッチ212を導通状態に切り替える。これによって、画素210のフォトダイオード211がリセットされる。さらに、制御部170は、各センサ部のすべての画素210のスイッチ214に供給する制御信号mtxの値を「1」にして、スイッチ212を導通状態に切り替える。これにより、画素のリセット時の画素信号がメモリ221に保持される。さらに、制御部170は、センサ部の終了処理がすでに行われたか否かを示すフラグr_endを「0」に初期化する。フラグr_endはセンサ部ごとに設定可能であり、「0」の場合はセンサ部に終了処理が行われていないことを意味し、「1」の場合はセンサ部に終了処理が行われていることを意味する。
次に、S502で、制御部170は、各センサ部のすべての画素210のスイッチ212に供給する制御信号rstの値を「0」にして、スイッチ212を非導通状態に切り替える。これによって、画素210のフォトダイオード211における電荷の蓄積が開始される。これと同時に、制御部170が電荷の蓄積を開始したことを選択制御部140に通知し、選択制御部140は時間の計測を開始する。時間の計測はカウント値timerを0から始めて、任意のクロックでカウントアップすることで実現されうる。S502は図4の時刻t1における処理と同じである。
次に、S503で、選択制御部140は変数selに「1」を代入して、センサ部111を選択する。変数selは現在選択されているセンサ部を表す変数である。S504で、選択制御部140は、カウント値timerが変数sw_cntを上回ったか否か、すなわちモード切替条件を満たすか否かを判定する。上回っていない場合(S504でNo)に処理はS505へ移行し、焦点検出装置100は第1モードで動作する。上回っている場合(S504でYes)に処理はS511へ移行し、焦点検出装置100は第2モードで動作する。
S505で、制御部170は終了判定を行う。選択制御部140が現在選択しているセンサ部は信号pselによって制御部170に通知される。まず、制御部170はフラグr_end[sel]の値が「0」か否かを判定する。フラグr_end[sel]の値が「1」の場合(S505でNo)に、選択されているセンサ部に対して更に終了判定を行う必要はないので、ステップS508に移行する。フラグr_end[sel]の値が「0」の場合に、制御部170はコンパレータ160からの判定信号compが「1」か「0」かを判定する。上述のように、判定信号compは、ピーク信号の値が閾値c_lvl以上であればハイレベル「1」であり、それ以外の場合はローレベル「0」である。判定信号compが「1」の場合に、選択されたセンサ部が終了条件を満たすと判定され(S505でYes)、処理はステップS506に移行する。判定信号compが「0」の場合に、選択されたセンサ部は終了条件を満たさないと判定され(S505でNo)、処理はステップS508に移行する。
S506で、制御部170は選択されたセンサ部の終了処理を行う。制御部170はまず、選択されたセンサ部のすべての画素210のスイッチ214に供給する制御信号mtxの値を「0」にして、スイッチ214を非導通状態に切り替える。これにより、アンプ213とメモリ221とが切り離され、メモリ221に保持される画素信号の増加が停止する。また、制御部170は、スイッチ212を導通状態に切り替えてフォトダイオード211をリセットする。さらに、制御部170は、フラグr_end[sel]の値を「1」に変更して、選択されたセンサ部の終了処理が完了したことを記録する。次に、S507で、制御部170は選択されたセンサ部に隣接するセンサ部に対しても終了処理を行う。本実施形態では、「sel+1」で表されるセンサ部が「sel」で表されるセンサ部に隣接している。
S508で、選択制御部140は次のセンサ部を選択する。S508は第1モードにおける処理であるので、選択制御部140は、変数selに「2」を加えることによって、1つおきにセンサ部を選択する。S509で、sel>8を満たす場合(S509でNo)に、選択制御部140は、判定対象のセンサ部を一巡したと判定し、処理はS510へ移行する。S509で、sel>8を満たさない場合(S509でYes)に、処理はS505に戻って、新たに選択されたセンサ部に対して終了判定が行われる。
S510で、制御部170は、すべてのセンサ部について終了処理が完了したかを判定する。完了していないセンサ部がある場合(S510でNo)に、処理はS504に戻り、選択制御部140は次のサイクルを開始する。すべてのセンサ部について終了処理が完了したと判定された場合(S510でYes)に、処理はS515に移行し、焦点検出部190が各センサ部に保持された画素信号を用いて焦点検出を行う。
続いて、第2モードにおける焦点検出装置100の動作を説明する。S511、S512、S514はそれぞれS505、S506、S509と同様であるため説明を省略する。S513で、選択制御部140は次のセンサ部を選択する。S513は第2モードにおける処理であるので、すべてのセンサ部から次のセンサ部が選択される。本実施形態では、変数selに「1」を加えることによって、連続してセンサ部を選択する。
<第2実施形態>
本実施形態に係る焦点検出装置の構成は第1実施形態に係る焦点検出装置100と同様であり、その動作が異なる。第1実施形態では、第1モード開始から所定の時間が経過したことをモード切替条件とした。本実施形態では、何れか1つのセンサ部が終了条件を満たしたと判定されたことをモード切替条件とする。そのため、本実施形態では、選択制御部140は計時機能を有していなくてもよい。
図6を参照して本実施形態における焦点検出装置の動作例の概要を説明する。第1実施形態と同様の処理を行い、時刻t5でセンサ部111が終了条件を満たすと判定される。本実施形態でも、選択制御部140はサイクルの終了ごとにモード切替判定を行う。そして、時刻t6で、選択制御部140はモード切替判定を行い、時刻t5においてセンサ部111が終了条件を満たしたと判定し、第2モードに移行する。第2モードにおける動作は第1実施形態のものと同様であるので説明を省略する。本実施形態でも、選択制御部140はモード切替判定を各センサ部の終了判定ごとに行ってもよい。
本実施形態においても、焦点検出装置は図5に示したフローチャートに沿って動作するが、S504の切替判定の動作が異なる。モード切替判定において、選択制御部140は、フラグr_endの少なくとも1つに「1」が設定されているか否かを判定する。この条件を満たす場合(S504でYes)に、少なくとも1つのセンサ部が終了条件を満たしているので、処理はS511に移行して、焦点検出装置は第2モードで動作する。この条件を満たさない場合(S504でNo)に、終了条件を満たすセンサ部がないので、処理はS505に移行して、焦点検出装置は第1モードで動作する。
本実施形態に係る焦点検出装置は、最初に終了条件を満たしたセンサ部が配置された焦点検出領域への入射光が高輝度であるとみなし、それ以外の焦点検出部への入射光が通常以下の輝度であるとみなしてモード切替判定を行う。本実施形態も第1実施形態と同様の効果を得られる。上述の説明では、焦点検出装置は少なくとも1つのセンサ部が終了条件を満たした場合に第2モードに移行した。しかし、切替条件に用いられるセンサ部の個数は1個に限られず、焦点検出装置は少なくとも複数個のセンサ部が終了条件を満たした場合に第2モードに移行してもよい。また、第1実施形態の切替判定と第2実施形態のモード切替判定とを組み合わせてもよい。例えば、焦点検出装置は第1実施形態のモード切替条件と第2実施形態のモード切替条件とのうちの一方を満たした場合に第2モードに移行してもよいし、これらの両方を満たした場合に第2モードに移行してもよい。
<第3実施形態>
図7を参照して本実施形態に係る焦点検出装置700の構成を説明する。焦点検出装置700はレベル切替部710を更に備えうる点で焦点検出装置100と異なり、他の点は同様である。レベル切替部710はコンパレータ160に参照信号を供給し、コンパレータ160は第1実施形態と同様に、ピーク信号pkと参照信号とを比較する。本実施形態では、レベル切替部710が参照信号として閾値c_lvl(第1閾値)と閾値s_lvl(第2閾値)との何れか一方を供給する。ここで、閾値s_lvlは閾値c_lvlよりも小さい値とする。
続いて、図8を参照して、焦点検出装置700の動作例の概要を説明する。図8の下図の横軸は時間を表し、この図は各時刻における各センサ部に対する動作を説明する。また、図8の上図はセンサ部111、121、131に着目して、各時刻におけるピーク信号の値をグラフにしたものである。本実施形態では、切替条件として、第1モード開始からの経過時間に加えて、ピーク信号の増加率を用いる。
第1実施形態と同様にして、制御部170は時刻t0で初期設定を行い、時刻t1で電荷の蓄積を開始し、焦点検出装置700は第1モードで動作する。第1モードで、選択制御部140はセンサ部111、121、123、131を順次走査して選択する。本実施形態の第1モードにおいて、コンパレータ160は終了条件を満たすか否かの判定(終了判定)の前に、レベル切替条件を満たすか否かの判定(レベル切替判定)を行う。ここで、終了条件は第1実施形態と同様にピーク信号が閾値c_lvlを上回ることである。また、レベル切替条件は、ピーク信号pkが閾値s_lvlを上回ることである。第1モード開始から所定の時間が経過する前にレベル切替条件満たしたセンサ部のピーク信号は一定以上の増加率で増加しているとみなされる。そこで、このようなセンサ部が終了条件を満たし、終了処理が行われるまで、焦点検出装置700は第1モードを継続する。
時刻t2に、選択制御部140はセンサ部111を選択し、コンパレータ160は選択されたセンサ部111に対してレベル切替判定を行う。時刻t2のレベル切替判定において、センサ部111はレベル切替条件を満たさないとする。続いて、選択制御部140はセンサ部121、123、131を順に選択し、コンパレータ160は選択されたそれぞれのセンサ部に対してレベル切替判定を行う。何れのセンサ部もレベル切替条件を満たさないとする。
時刻t3に、時間の経過とともに増加しているセンサ部111からのピーク信号pkが閾値s_lvlに到達したとする。時刻t4に、選択制御部140は再びセンサ部111を選択し、コンパレータ160は選択されたセンサ部111に対してレベル切替判定を行う。時刻t4のレベル切替判定において、センサ部111はレベル切替条件を満たす。すなわち、センサ部111には高輝度の光が入射しているとみなされる。レベル切替条件を満たすと判定された場合に、制御部170はレベル切替部からコンパレータ160に供給される参照信号のレベルを閾値c_lvlに切り替える。そして、コンパレータ160は現在選択されているセンサ部111に対して時刻t4で終了判定を行う。時刻t4の終了判定において、センサ部111は終了条件を満たさないとする。時刻t4より後にセンサ部111が選択された場合には、レベル切替判定を行うことなく終了判定を行う。
時刻t5に、時間の経過とともに増加しているセンサ部111からのピーク信号pkが閾値c_lvlに到達したとする。時刻t6に、選択制御部140はセンサ部131を選択し、コンパレータ160は選択されたセンサ部111に対してレベル切替判定を行う。時刻t6におけるセンサ部131のピーク信号は閾値s_lvlを超えているので、時刻t4においてセンサ部111に行われた処理と同じ処理がセンサ部131に行われる。時刻t7の終了判定において、センサ部111は終了条件を満たす。そこで、制御部170はセンサ部111に対して終了処理を行う。第1実施形態と同様に、制御部170はセンサ部112に対しても終了処理を行う。これ以降の処理において、焦点検出装置はすでに終了処理が完了しているセンサ部111、112に対して終了判定を行わない。
時刻t7に第1モード開始から所定の時間が経過したとする。その後、サイクルが終了した時刻t9で、選択制御部140はモード切替判定を行う。時刻t9の時点で、センサ部111及びセンサ部131がレベル切替条件を満たしていると判定されている。センサ部111はすでに終了処理が行われているが、センサ部131はまだ終了処理が行われていない。そのため、焦点検出装置700が第2モードに移行すると、センサ部131において複数の画素の画素信号がダイナミックレンジを超える恐れがある。そこで、焦点検出装置700は第1モードを継続する。
時刻t10の終了判定において、センサ部131は終了条件を満たす。そこで、制御部170はセンサ部131に対して終了処理を行う。制御部170はセンサ部132に対しても終了処理を行う。これ以降の処理において、焦点検出装置はすでに終了処理が完了しているセンサ部131、132に対して終了判定を行わない。
時刻t11で、選択制御部140は再びモード切替判定を行う。時刻t11の時点で、センサ部111及びセンサ部131の両方ともに対して終了処理を完了しているので、モード切替条件を満たす。そこで、焦点検出装置700は第2モードに移行する。第2モードにおける焦点検出装置700の動作は第1実施形態の焦点検出装置100と同様である。第2モードでコンパレータ160はレベル切替判定を行わずに、終了判定を行う。センサ部111、112、131、132に対してはすでに終了処理が行われているので、焦点検出装置700は残りのセンサ部121〜124からセンサ部を順次選択して終了判定を行う。
続いて、図9のフローチャートを参照して、焦点検出装置700の動作例の詳細を説明する。第1実施形態の焦点検出装置100と同様のステップは同じ参照符号を付して重複する説明を省略する。S501の初期設定で、第1実施形態の初期設定に追加して、制御部170は、レベル切替部710がコンパレータ160へ供給する参照信号のレベルを示すフラグlvl_swを「0」に初期化する。フラグlvl_swはセンサ部ごとに設定可能であり、「0」の場合は参照信号のレベルがs_lvlであることを意味し、「1」の場合は参照信号のレベルがc_lvlであることを意味する。
S504で、制御部170はモード切替判定を行う。第1モード開始から所定の時間が経過していなければ(S504でNo)、処理はS901へ移行し、焦点検出装置700は第1モードで動作する。第1モード開始から所定の時間が経過しており、レベル切替条件を満たしているセンサ部が存在し、そのセンサ部に終了処理が行われていない場合にも(S504でNo)、処理はS901へ移行し、焦点検出装置700は第1モードで動作する。第1モード開始から所定の時間が経過しており、レベル切替条件を満たしているセンサ部が存在しない場合、又はレベル切替条件を満たしているセンサ部に終了処理が行われている場合に(S504でYes)、処理はS511へ移行する。
S901で、制御部170はレベル切替判定を行う。選択されたセンサ部に対してすでに終了処理が行われている場合(S901でNo)に、処理はS505に移行する。この場合に、S505の終了判定でもNoとなり、S508で次のセンサ部が選択される。選択されたセンサ部に対して終了処理が行われていないが、レベル切替処理がすでに行われている場合(S901でNo)にも、処理はS505に移行する。この場合に、S505で終了判定が行われる。選択されたセンサ部に対して終了処理及びレベル切替処理のどちらも行われていない場合、選択されたセンサ部がレベル切替条件を満たすならば(S901でYes)処理はS902に移行し、満たさないならば(S902でNo)処理はS505に移行する。S505に移行する場合に、選択されたセンサ部は終了条件も満たさないので、S508で次のセンサ部が選択される。S902で、制御部170はレベル切替処理を行い、レベル切替部710からコンパレータ160へ供給される参照信号のレベルをs_lvlからc_lvlに切り替える。その後、引き続いて、S505で、現在選択されているセンサ部に対して終了判定が行われる。
<第4実施形態>
本実施形態に係る焦点検出装置の構成は第1実施形態に係る焦点検出装置100と同様であり、センサ部111、112、121〜124、131、132が図10に示すセンサ部1000である点で異なる。センサ部1000の画素1010は、センサ部200の画素210とはスイッチ1011を更に有する点で異なる。スイッチ1011は制御部170から供給される制御信号ptxに従って動作し、スイッチ1011が導通状態(オン)の場合に、フォトダイオード211とアンプ213とが電気的に接続される。スイッチ1011が非導通状態(オフ)の場合に、フォトダイオード211とアンプ213とが電気的に切断される。スイッチ1011が非導通状態の場合に、フォトダイオード211で発生するノイズがアンプ213で増幅され蓄積されるのを防止できる。これにより、長時間の蓄積を必要とする低輝度な入射光に対してノイズを低減することができ、焦点検出の精度を向上できる。
続いて、図11を用いて本実施形態の焦点検出装置の動作例の概要を説明する。図11の横軸は時間を表し、図11は各時刻における各センサ部に対する動作を説明する。本実施形態の焦点検出装置も上述の実施形態と同様に、電荷蓄積開始後に第1モードで動作し、その後、モード切替条件が満たされる場合に、第2モードに移行する。本実施形態のモード切替条件として第1実施形態のモード切替条件を用いるが、第2実施形態や第3実施形態のモード切替条件を用いてもよい。
上述の何れの実施形態とも異なり、本実施形態では、第1モード及び第2モードの両方で、センサ部111、121、123、131を判定対象とし、選択制御部140は他のセンサ部112、122、124、132を選択しない。その代わりに、第1モードと第2モードとでは、選択されたセンサ部が終了条件を満たす場合に、このセンサ部に隣接して配置されたセンサ部の処理が異なる。
時刻t0に、焦点検出装置は第1実施形態と同様の初期設定を行う。本実施形態で制御部170は更に、初期設定として、すべてのセンサ部の各画素のスイッチ1011を導通状態にする。時刻t1に、制御部170は各センサ部へ供給する制御信号rstを切り替えて、各センサ部のすべての画素210のスイッチ212を非導通状態(オフ)に切り替える。また、制御部170は、判定対象でないセンサ部112、122、124、132の各画素のスイッチ1011を非導通状態にする。制御部170は、判定対象のセンサ部111、121、123、131の各画素のスイッチ1011の導通状態を維持する。これにより、判定対象のセンサ部の画素210の入射光に応じて時間の経過とともに画素210における電荷蓄積量が増加し、画素210から出力される画素信号pxlも増加する。一方、判定対象でないセンサ部では、フォトダイオード211において電荷が発生して蓄積するが、画素信号は変化しない。また、時刻t1に、制御部170は信号startを選択制御部140に送信して電荷の蓄積を開始したことを通知する。
電荷蓄積開始後に、焦点検出装置は第1実施形態と同様に、第1モードにおいて、判定対象のセンサ部から順次センサ部を選択して終了判定を行う。時刻t2で、センサ部111が終了条件を満たし、センサ部111に対して第1実施形態と同様の終了処理が行われる。センサ部111は以降の処理では終了判定が行われない。センサ部111が終了条件を満たした場合に、制御部170は、時刻t3で、センサ部111に隣接するセンサ部112の各画素のスイッチ212を導通状態に切り替えた後、スイッチ1011を導通状態に切り替える。これにより、フォトダイオード211に蓄積した電荷はアンプ213へ転送することなくリセットされる。したがって、焦点検出部190は、焦点検出領域310に対して、センサ部111からの画素信号のみを用いて焦点検出を行うことになる。
時刻t4で第1モード開始から所定の時間が経過し、時刻t5でモード切替条件を満たすと判定した場合に、焦点検出装置は第2モードに移行する。時刻t6で、センサ部121が終了条件を満たし、センサ部121に対して第1実施形態と同様の終了処理が行われる。センサ部121に対して以降の処理で終了判定は行われない。センサ部121が終了条件を満たした場合に、制御部170は、時刻t7で、センサ部111に隣接するセンサ部112の各画素のスイッチ1011を導通状態に切り替える。そして、フォトダイオード211に蓄積した電荷をアンプ213へ転送した後に、スイッチ214を非導通状態に切り替える。その後、制御部170はスイッチ212を導通状態に切り替えて、フォトダイオード211をリセットする。したがって、焦点検出部190は、焦点検出領域320に対して、センサ部121からの画素信号とセンサ部122からの画素信号との両方を用いて焦点検出を行うことになる。このように、本実施形態の焦点検出装置は、第1モードにおいて、センサ部112の電荷転送を行わず、リセット処理のみを行うことで、巡回速度を早くする。また、第2モードではセンサ部122の転送処理を行うことで、センサ部122から焦点検出のための画素信号を得ることができる。これにより、焦点検出装置の焦点検出の精度が向上する。
続いて、図12のフローチャートを参照して、本実施形態の焦点検出装置の動作例の詳細を説明する。第1実施形態の焦点検出装置100と同様のステップは同じ参照符号を付して重複する説明を省略する。S502の蓄積開始処理で、制御部170は、判定対象でないセンサ部の各画素に対して、スイッチ212とスイッチ1011とを同時に非導通状態に切り替える。
制御部170は、第1モードにおいて上述のように終了条件を満たすと判定されたセンサ部に対してS506で終了処理を行った後、S1001でこのセンサ部に隣接するセンサ部のリセット処理を行う。このリセット処理では、フォトダイオード211に蓄積した電荷の転送は行われない。
制御部170は、第2モードにおいて上述のように終了条件を満たすと判定されたセンサ部に対してS512で終了処理を行った後、S1002でこのセンサ部に隣接するセンサ部の電荷転送処理を行う。具体的には、制御部170はスイッチ1011を導通状態に切り替えた後、完全に電荷が転送された後に、スイッチ214を非導通状態に切り替えて、メモリ221に画素信号を保持させる。その後、制御部170はスイッチ212を導通状態に切り替えてフォトダイオード211をリセットする。
以上の各実施形態では、3つの焦点検出領域について焦点検出を行ったが、焦点検出領域の個数はこれに限定されない。例えば、1つの焦点検出領域に対して複数のセンサ部が配置されてもよいし、複数の焦点検出領域のそれぞれに対して1つ以上のセンサ部が配置されてもよい。本発明は、複数のセンサ部を備える焦点検出装置に適用可能である。上述の第1実施形態から第3実施形態では、第2モードにおいて、すべてのセンサ部が判定対象となったが、本発明はこれに限られない。本発明は、第1モードにおける画素群の巡回速度が第2モードにおける画素群の巡回速度よりも速ければ効果を奏する。

Claims (8)

  1. 位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置であって、
    位相差を検出するための複数の信号をそれぞれが生成する複数のセンサ部と、
    前記複数のセンサ部から判定対象のセンサ部を設定する設定部と、
    前記判定対象のセンサ部から順にセンサ部を選択する選択部と、
    前記選択部により選択されたセンサ部が生成した複数の信号が第1閾値よりも大きいピーク値を有するという終了条件を満たすかの判定を繰り返す判定部とを備え、
    前記焦点検出装置は、第1モードで動作した後に第2モードに移行し、
    前記設定部は、前記第1モードにおいて前記判定対象に含めなかったセンサ部を前記第2モードにおける前記判定対象に含め
    前記設定部は、前記第1モードにおいて前記終了条件を満たすと判定されたセンサ部を、前記第2モードにおいて前記判定対象としないことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置であって、
    位相差を検出するための複数の信号をそれぞれが生成する複数のセンサ部と、
    前記複数のセンサ部から判定対象のセンサ部を設定する設定部と、
    前記判定対象のセンサ部から順にセンサ部を選択する選択部と、
    前記選択部により選択されたセンサ部が生成した複数の信号が第1閾値よりも大きいピーク値を有するという終了条件を満たすかの判定を繰り返す判定部とを備え、
    前記焦点検出装置は、第1モードで動作した後に第2モードに移行し、
    前記設定部は、前記第1モードにおいて前記判定対象に含めなかったセンサ部を前記第2モードにおける前記判定対象に含め、
    前記複数のセンサ部は、同一の焦点検出領域に対して割り当てられた第1センサ部及び第2センサ部を含み、
    前記設定部は、前記第1モードにおける前記判定対象に前記第1センサ部を含めるが、前記第2センサ部を含めないことを特徴とする焦点検出装置。
  3. 位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置であって、
    位相差を検出するための複数の信号をそれぞれが生成する複数のセンサ部と、
    前記複数のセンサ部から判定対象のセンサ部を設定する設定部と、
    前記判定対象のセンサ部から順にセンサ部を選択する選択部と、
    前記選択部により選択されたセンサ部が生成した複数の信号が第1閾値よりも大きいピーク値を有するという終了条件を満たすかの判定を繰り返す判定部と、
    前記終了条件を満たす信号を用いて焦点検出を行う検出部とを備え、
    前記焦点検出装置は、第1モードで動作した後に第2モードに移行し、
    前記複数のセンサ部は、同一の焦点検出領域に対して割り当てられた第1センサ部及び第2センサ部を含み、
    前記検出部は、前記第1センサ部が生成した複数の信号が前記第1モードにおいて前記終了条件を満たすと判定された場合に、前記第2センサ部からの信号を用いず前記第1センサ部からの信号を用いて前記同一の焦点検出領域について焦点検出を行い、前記第1センサ部が生成した複数の信号が前記第2モードにおいて前記終了条件を満たすと判定された場合に、前記第1センサ部からの信号と前記第2センサ部からの信号とを用いて前記同一の焦点検出領域について焦点検出を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  4. 前記第1センサ部と前記第2センサ部とは隣接して配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載の焦点検出装置。
  5. 前記焦点検出装置は、前記第1モードの開始から所定の時間が経過するまで前記第1モードを継続することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  6. 前記焦点検出装置は、前記判定対象の何れかのセンサ部が前記終了条件を満たすまで前記第1モードを継続することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  7. 前記判定部は、前記選択されたセンサ部が生成する複数の信号が、前記第1閾値よりも小さな第2閾値よりも大きいピーク値を有するというレベル切替条件を満たすかの判定を更に行い、
    前記焦点検出装置は、前記第1モードにおける前記判定対象のセンサ部のうち、前記第1モードの開始から所定の時間が経過するまでに前記レベル切替条件を満たすと判定されたセンサ部が、その後に前記終了条件を満たすまで前記第1モードを継続することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  8. 前記設定部は、前記第1モードにおいて前記終了条件を満たすと判定されたセンサ部を、前記第2モードにおいて前記判定対象としないことを特徴とする請求項乃至7の何れか1項に記載の焦点検出装置。
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