JP6019993B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体型光源とレンズとを備えるレンズ直射型の車両用前照灯に関するものである。
この種の車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用前照灯について説明する。従来の車両用前照灯は、発光素子と、凸レンズと、発光素子および凸レンズが取り付けられている支持部材と、を備え、凸レンズには付加レンズが一体成形されているものである。発光素子を発光させると、発光素子からの直射光が凸レンズを透過してカットオフラインを有する集光タイプの配光パターンとして車両の前方に照射され、また、発光素子からの直射光が付加レンズに入射してかつ全反射して拡散タイプの配光パターンとして出射して車両の前方に照射される。
特許第4964753号公報
かかる車両用前照灯においては、外側から凸レンズを通して発光素子の発光面以外の部分が見える場合があり、見栄え上課題がある。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用前照灯においては見栄え上課題があるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、半導体型光源と、レンズと、光不透過部材のカバー(化粧板)と、半導体型光源およびレンズおよびカバーが取り付けられている取付部材と、を備え、カバーが、半導体型光源とレンズとの間に配置されていて、カバーには、半導体型光源からの光を通す通し部が設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、レンズが、主レンズ部と、主レンズ部の一側に設けられている補助レンズ部と、から構成されていて、補助レンズ部が、半導体型光源からの光を全反射させる全反射タイプのレンズ部であり、カバーの一側が、止め具により取付部材に取り付けられていて、止め具が、補助レンズ部の裏側に配置されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、カバーの他側と取付部材には、カバーの他側が取付部材に嵌合される嵌合部がそれぞれ設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、カバーと取付部材とには、カバーが取付部材に位置決めされる位置決め部がそれぞれ設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、光不透過部材のカバーが半導体型光源とレンズとの間に配置されている。このために、カバーにより半導体型光源を隠すことができ、外側からレンズを通して半導体型光源を見えなくすることができるので、見栄え上の課題を解決することができる。
一方、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、光不透過部材のカバーには半導体型光源からの光を通す通し部が設けられている。このために、半導体型光源からの直射光をレンズに入射させることができるので、所定の配光パターンを損なうことなく照射させることができる。
図1は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態を示し、左右両側の車両用前照灯を搭載した車両の平面図である。 図2は、左側のランプユニットを示す正面図である。 図3は、図2におけるIII−III線断面図(横断面図、水平断面図)である。 図4は、図2におけるIV−IV線断面図(縦断面図、垂直断面図)である。 図5は、左側のランプユニットを示す左上側から見た斜視図である。 図6は、レンズを除いた状態の左側のランプユニットを示す左上側から見た斜視図である。 図7は、左側のランプユニットを示す右上側から見た斜視図である。 図8は、レンズの補助レンズ部の光路を示す拡大断面説明図である。 図9は、レンズの補助レンズ部の光路を示す断面説明図である。 図10は、レンズの補助レンズ部の光路を示す斜視説明図である。 図11は、左側のランプユニットから照射されるロービーム用配光パターンを示す説明図である。 図12は、左右両側のランプユニットからそれぞれ照射されて合成(重畳)されたロービーム用配光パターンを示す説明図である。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態(実施例)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図11、図12において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。また、図11は、コンピュータシミュレーションにより作図されたスクリーン上の配光パターンを簡略化して示す等光度曲線の説明図である。この等光度曲線の説明図において、中央の等光度曲線は、高光度を示し、外側の等光度曲線は、低光度を示す。さらに、図8、図9において、レンズの断面のハッチングは、省略してある。この明細書、特許請求の範囲において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用前照灯を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用前照灯の構成について説明する。図1中、符号1L、1Rは、この実施形態にかかる車両用前照灯(たとえば、ヘッドランプなど)である。前記車両用前照灯1L、1Rは、車両Cの前部の左右両端部に搭載されている。以下、車両Cの左側に搭載される左側の車両用前照灯1Lについて説明する。なお、車両Cの右側に搭載される右側の車両用前照灯1Rは、左側の車両用前照灯1Lとほぼ同様の構成をなすので、説明を省略する。
(車両用前照灯1Lの説明)
前記車両用前照灯1Lは、図2〜図7に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、半導体型光源2と、レンズ(固定光学部品)35と、カバー(化粧板)8と、ヒートシンク部材と兼用の取付部材(以下、「ヒートシンク部材」と称する)4と、インナーパネル(インナーハウジング)9と、を備えるものである。
(ランプユニット2、35、8、4の説明)
前記半導体型光源2および前記レンズ35および前記カバー8および前記ヒートシンク部材4は、ランプユニットを構成する。前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズは、灯室(図示せず)を画成する。前記ランプユニット2、35、8、4は、前記灯室内に配置されていて、かつ、上下方向用光軸調整機構(図示せず)および左右方向用光軸調整機構(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
(半導体型光源2の説明)
前記半導体型光源2は、図3、図4、図6、図9、図10に示すように、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源2は、発光チップ(LEDチップ)20と、前記発光チップ20を封止樹脂部材で封止したパッケージ(LEDパッケージ)と、前記パッケージを実装した基板21と、前記基板21に取り付けられていて前記発光チップ20に電源(バッテリー)からの電流を供給するコネクタ22と、から構成されている。前記基板21の左右両側は、スクリュー24により、前記ヒートシンク部材4に取り付けられている。この結果、前記半導体型光源2は、前記ヒートシンク部材4に固定されている。
前記発光チップ20は、図10に示すように、平面矩形形状(平面長方形状)をなす。すなわち、4個の正方形のチップをX軸方向(水平方向)に配列してなるものである。なお、2個もしくは3個もしくは5個以上の正方形のチップ、あるいは、1個の長方形のチップ、あるいは、1個の正方形のチップ、を使用しても良い。前記発光チップ20の正面この例では長方形の正面が発光面25をなす。前記発光面25は、前記レンズ35の基準光軸(基準軸)Zの前側に向いている。前記発光チップ20の前記発光面25の中心Oは、前記レンズ35の基準焦点Fもしくはその近傍に位置し、かつ、前記レンズ35の基準光軸Z上もしくはその近傍に位置する。
図10において、X、Y、Zは、直交座標(X−Y−Z直交座標系)を構成する。X軸は、前記発光チップ20の前記発光面25の中心Oを通る左右方向の水平軸であって、車両Cの内側、すなわち、この実施形態において、右側が+方向であり、左側が−方向である。また、Y軸は、前記発光チップ20の前記発光面25の中心Oを通る上下方向の鉛直軸であって、この実施形態において、上側が+方向であり、下側が−方向である。さらに、Z軸は、前記発光チップ20の前記発光面25の中心Oを通る法線(垂線)、すなわち、前記X軸および前記Y軸と直交する前後方向の軸であって、この実施形態において、前側が+方向であり、後側が−方向である。
(レンズ35の説明)
前記レンズ35は、図2〜図5、図7〜図10に示すように、主レンズ部3と、前記主レンズ部3の一側(右側)に設けられている補助レンズ部5と、固定脚部36と、から構成されている。なお、図8、図9における二点鎖線は、前記主レンズ部3と前記補助レンズ部5との境界線を示す。前記固定脚部36は、スクリュー37により、前記ヒートシンク部材4に取り付けられている。この結果、前記レンズ35は、前記ヒートシンク部材4に固定されている。前記固定脚部36は、この例では、前記レンズ35と一体構造であるが、前記レンズ35と別体構造であっても良い。
(主レンズ部3の説明)
前記主レンズ部3は、図9に示すように、前記基準光軸Zおよび前記基準焦点Fを有する。前記主レンズ部3は、前記半導体型光源2から放射される光のうち、中央光L5および周辺光の一部L6を利用するものである。前記中央光L5は、前記半導体型光源2の半球放射範囲のX軸もしくはY軸から所定の角度(この例では、約40°)以上の範囲の光であって、前記主レンズ部3の中央部に入射する光である。また、前記周辺光は、前記半導体型光源2の半球放射範囲のX軸もしくはY軸から所定の角度(この例では、約40°)以下の範囲の光である。前記周辺光の一部L6は、前記周辺光のうち前記主レンズ部3の周辺部に入射する光である。前記主レンズ部3は、この例では、前記半導体型光源2からの光を透過させる透過タイプのレンズ部である。
前記主レンズ部3は、前記半導体型光源2からの直接入射した光(前記中央光L5および前記周辺光の一部L6)を、主配光パターン、この実施形態においては、図11、図12に示すロービーム用配光パターン(すれ違い用配光パターン)LPとして、車両Cの前方に照射する。
前記主レンズ部3は、前記半導体型光源2からの光が前記主レンズ部3中に入射する入射面30と、前記主レンズ部3中に入射した光が出射する出射面31と、から構成されている。前記主レンズ部3の前記入射面30は、自由曲面あるいは複合2次曲面から構成されている。前記主レンズ部3の前記出射面31は、前記半導体型光源2と反対側に突出した凸形状をなし、自由曲面あるいは複合2次曲面から構成されている。
(補助レンズ部5の説明)
前記補助レンズ部5は、図8〜図10に示すように、前記主レンズ部3の周辺この実施形態においては車両Cの内側の辺すなわち右辺に設けられている。前記補助レンズ部5は、前記半導体型光源2から放射される光のうち、周辺光の他の一部L1を有効利用するものである。前記周辺光の他の一部L1は、前記周辺光のうち前記補助レンズ部5に入射する光である。前記補助レンズ部5は、この例では、前記半導体型光源2からの光(周辺光の他の一部)L1を全反射させる全反射タイプのレンズ部である。前記補助レンズ部5は、前記主レンズ部3と一体のものである。
前記補助レンズ部5は、前記半導体型光源2からの光L1を、補助配光パターン(たとえば、スポット用配光パターンやオーバーヘッドサイン用配光パターンや手前の路面用配光パターンや側方の路面用配光パターンや側方の路肩用配光パターンなど)として、照射する。
前記補助レンズ部5は、前記半導体型光源2からの光L1が前記補助レンズ部5中に入射する入射面50と、前記入射面50から前記補助レンズ部5中に入射した光L2が反射する反射面51と、前記反射面51で反射した反射光L3が出射光L4として前記補助レンズ部5中から外部に出射する出射面52と、から構成されている。
前記補助レンズ部5の前記入射面50は、前記半導体型光源2からの光L1が前記補助レンズ部5中に屈折せずに入射するように法線ベクトルが決められている自由曲面から構成されている。すなわち、前記補助レンズ部5の前記入射面50は、前記半導体型光源2からの光L1の放射方向と前記補助レンズ部5の前記入射面50の法線N1方向とが一致する自由曲面から構成されている。
前記補助レンズ部5の前記反射面51は、前記入射面50から前記補助レンズ部5中に入射した光L2がスクリーン上の狙った角度方向に全反射するように法線ベクトルが決められている自由曲面から構成されている。すなわち、前記補助レンズ部5の前記反射面51は、前記入射面50から前記補助レンズ部5中に入射した光L2がスクリーン上の狙った角度方向に全反射するように法線N2が決められている自由曲面から構成されている。すなわち、前記反射面51の前記法線N2に対する前記入射光L2とのなす角度と、前記反射面51の前記法線N2に対する反射光L3とのなす角度とは、等しい。
前記補助レンズ部5の前記出射面52は、前記反射面51で全反射した反射光L3が前記補助レンズ部5中から外部に屈折せずに出射するように法線ベクトルが決められている自由曲面から構成されている。すなわち、前記補助レンズ部5の前記出射面52は、前記反射面51で全反射した反射光L3の反射方向と前記補助レンズ部5の前記出射面52の法線N3方向とが一致する自由曲面から構成されている。
(カバー8の説明)
前記カバー8は、光不透過性の部材から構成されている。前記カバー8は、図2〜図7に示すように、中央部分の覆い部80と、一側(右側、車両Cの内側)の端部分の取付部81と、他側(左側、車両Cの外側)の端部分の嵌合部82と、から構成されている。
前記覆い部80は、前記ヒートシンク部材4から若干離れた凹形状もしくは凸形状をなす。前記覆い部80は、前記半導体型光源2と前記レンズ35との間に配置されていて、前記半導体型光源2の前記基板21および前記スクリュー24を覆う。前記覆い部80の中央には、前記半導体型光源2の前記発光面25からの光L1、L5、L6を通す通し部83が設けられている。前記通し部83は、この例では、光L1、L5、L6を通過させる通過部すなわち開口部である。
前記取付部81は、平板形状をなす。前記取付部81は、止め具としてのスクリュー84により、前記ヒートシンク部材4に取り付けられている。すなわち、前記取付部81の中央には、透孔が設けられている。一方、前記ヒートシンク部材4には、ねじ孔が設けられている。前記スクリュー84が前記透孔を通して前記ねじ孔にねじ込まれることにより、前記取付部81は、前記ヒートシンク部材4に取り付けられる。
前記取付部81および前記スクリュー84は、前記補助レンズ5の前記反射面51の裏側の範囲T内に配置されている。
前記嵌合部82は、L字板形状をなす。前記嵌合部82は、前記ヒートシンク部材4に嵌合されている。すなわち、前記嵌合部82の角部には、スリット形状の嵌合孔部85が設けられている。一方、前記ヒートシンク部材4の垂直板部40の他側(左側、車両Cの外側)には、直方体形状の嵌合凸部41が一体に設けられている。前記嵌合孔部85が前記嵌合凸部41に外側から嵌合することにより、前記嵌合部82は、前記ヒートシンク部材4に嵌合される。
前記カバー8は、前記ヒートシンク部材4に位置決めされている。すなわち、前記取付部81の透孔の下側には、長孔形状の位置決め孔部86が設けられている。一方、前記ヒートシンク部材4には、ピン形状の位置決め凸部42が一体に設けられている。前記位置決め孔部86が前記位置決め凸部42に外側から嵌合することにより、前記カバー8は、前記ヒートシンク部材4に位置決めされる。
(ヒートシンク部材4の説明)
前記ヒートシンク部材4は、前記半導体型光源2と、前記レンズ35と、前記カバー8と、が取り付けられている取付部材である。また、前記ヒートシンク部材4は、前記半導体型光源2で発生する熱を外部に放射させるものである。前記ヒートシンク部材4は、たとえば、熱伝導性なお導電性をも有するアルミダイカストや樹脂部材からなる。前記ヒートシンク部材4は、図2〜図7に示すように、垂直板部40と、前記垂直板部40の一面(後側の面、背面)に一体に設けた複数枚の垂直板形状のフィン部43と、から構成されている。
前記ヒートシンク部材4の前記垂直板部40の他面(前側の面、正面)の取付面には、前記半導体型光源2が前記スクリュー24により、前記レンズ35が前記スクリュー37により、前記カバー8が前記スクリュー84により、それぞれ取り付けられている。
(インナーパネル9の説明)
前記インナーパネル9は、光不透過部材から構成されている。前記インナーパネル9は、前記ランプユニット2、35、8、4と、前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズとの間に配置されている。前記インナーパネル9のうち前記レンズ35に対応する部分には、前記レンズ35からの光を照射するための窓部90が設けられている。前記インナーパネル9は、前記ランプユニット2、35、8、4の構造物、前記上下方向用光軸調整機構および前記左右方向用光軸調整機構、その他の構造物を、覆い隠して、前記の構造物が前記ランプレンズを通して見えるのを防ぎ、見栄えを向上させるものである。また、前記インナーパネル9は、前記灯室内の意匠(デザイン)をも構成する。
(ロービーム用配光パターンLPの説明)
前記ロービーム用配光パターンLPは、図11、図12に示すように、中央部分LPCと、左右両端部分LPL、LPRと、から構成されている。前記中央部分LPCは、主に路面を照明する。前記左右両端部分LPL、LPRは、主に、左右両側の路肩を照明する。前記中央部分LPCと前記左右両端部分LPL、LPRとの境界は、図11に示すように、左右水平方向に約20°前後(約16°〜約24°)である。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rは、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
半導体型光源2の発光チップ20を点灯する。すると、発光チップ20の発光面25から放射される光のうち、半導体型光源2の中央光L5および周辺光の一部L6は、図9に示すように、カバー8の覆い部80の通し部(開口部)83を通して、直接、主レンズ部3の入射面30から主レンズ部3中に入射する。このとき、入射光は、入射面30において配光制御される。主レンズ部3中に入射した入射光は、主レンズ部3の出射面31から出射する。このとき、出射光は、出射面31において配光制御される。主レンズ部3からの出射光は、図11、図12に示すように、カットオフラインCLを有するロービーム用配光パターンLPとして、車両Cの前方に照射される。
ここで、主レンズ部3の中央部に入射した半導体型光源2の中央光L5は、ロービーム用配光パターンLPの左右両端部分LPL、LPRとして、車両Cの前方に照射される。主レンズ部3の周辺部に入射した半導体型光源2の周辺光の一部L6は、ロービーム用配光パターンLPの中央部分LPCとして、車両Cの前方に照射される。
一方、発光チップ20の発光面25から放射される光のうち、半導体型光源2からの光L1であって、周辺光の他の一部L1は、図9に示すように、カバー8の覆い部80の通し部(開口部)83を通して、補助レンズ部5の入射面50から補助レンズ部5中に入射する。このとき、入射光L2は、入射面50において配光制御される。補助レンズ部5中に入射した入射光L2は、補助レンズ部5の反射面51で全反射する。このとき、反射光L3は、反射面51において配光制御される。全反射した反射光L3は、出射面52から出射する。このとき、出射光L4は、出射面52において配光制御される。補助レンズ部5からの出射光L4は、分光色を伴うことなく、補助配光パターンとして、主レンズ部3から照射されるロービーム用配光パターンLPと共に、車両Cの前方に照射される。
ここで、図11に示すロービーム用配光パターンLPは、左側の車両用前照灯1Lにより得られる配光パターンを示す。右側の車両用前照灯1Rにより得られるロービーム用配光パターン(図示せず)は、左側の車両用前照灯1Lにより得られる図11に示すロービーム用配光パターンLPとほぼ左右対称である。すなわち、配光パターンの車両Cの外側の広がり方が左右対称であって、カットオフラインは変わらず、スポット部分は水平方向に平行移動する。そして、左側の車両用前照灯1Lにより得られる図11に示すロービーム用配光パターンLPと右側の車両用前照灯1Rにより得られるロービーム用配光パターンを重畳(合成)することにより、図12に示すロービーム用配光パターンLPが形成される。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rは、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rは、光不透過部材のカバー8の覆い部80が半導体型光源2とレンズ35との間に配置されている。このために、カバー8の覆い部80により半導体型光源2の基板21およびスクリュー24を隠すことができ、外側からランプレンズおよびレンズ35を通して半導体型光源2の基板21およびスクリュー24を見えなくすることができるので、見栄え上の課題を解決することができる。
一方、この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rは、光不透過部材のカバー8の覆い部80には半導体型光源2からの光L1、L5、L6を通す通し部(開口部)83が設けられている。このために、半導体型光源2からの直射光L1、L5、L6をレンズ35に入射させることができるので、所定の配光パターンすなわち図11、図12に示すロービーム用配光パターンLPを損なうことなく照射させることができる。
この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rは、レンズ35が、主レンズ部3と、その主レンズ部3の一側この例では車両Cの内側すなわち右側に設けられている補助レンズ部5と、から構成されていて、その補助レンズ部5が、半導体型光源2からの光L1を全反射させる全反射タイプのレンズ部である。また、カバー8の一側この例では車両Cの内側すなわち右側の取付部81が、止め具としてのスクリュー84により、ヒートシンク部材4に取り付けられていて、かつ、位置決め孔部86とヒートシンク部材4の位置決め凸部42とにより、ヒートシンク部材4に位置決めされている。さらに、カバー8の一側この例では車両Cの内側すなわち右側の取付部81、止め具としてのスクリュー84、位置決め孔部86とヒートシンク部材4の位置決め凸部42が、補助レンズ部5の裏側に配置されている。この結果、この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rを正面から見て、カバー8の取付部81、スクリュー84、位置決め孔部86、位置決め凸部42を補助レンズ部5で目隠しすることができる。すなわち、補助レンズ部5の反射面51の裏側の範囲T(図9中の二点鎖線の範囲参照)内に配置されているカバー8の取付部81、スクリュー84、位置決め孔部86、位置決め凸部42は、全反射タイプのレンズ部の補助レンズ部5により、目隠しされる。この結果、見栄えを向上させることができる。
この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rは、カバー8の他側この例では車両Cの外側すなわち左側の嵌合部82とヒートシンク部材4の垂直板部40の他側この例では車両Cの外側すなわち左側には、カバー8の他側の嵌合部82がヒートシンク部材4の垂直板部40に嵌合される嵌合部(嵌合孔部85、嵌合凸部41)がそれぞれ設けられている。このために、カバー8を、この嵌合部(嵌合孔部85、嵌合凸部41)の嵌合と、スクリュー84止めとにより、ヒートシンク部材4に確実に取り付けることができる。しかも、嵌合部(嵌合孔部85、嵌合凸部41)がレンズ35の主レンズ部3を通して見えても、スクリュー84の頭部と比較して見栄えを損なうようなことが無い。
この実施形態にかかる車両用前照灯1L、1Rは、カバー8とヒートシンク部材4とには、カバー8がヒートシンク部材4に位置決めされる位置決め部(位置決め孔部86、位置決め凸部42)がそれぞれ設けられている。このために、カバー8を、この位置決め部(位置決め孔部86、位置決め凸部42)の位置決めにより、ヒートシンク部材4に高精度に、すなわち半導体型光源2からの光L1、L5、L6が通し部(開口部)83を通る際の妨げとなるようなことが無く、取り付けることができる。
(実施形態以外の例の説明)
この実施形態においては、車両Cが左側通行の場合の車両用前照灯1L、1Rについて説明するものである。ところが、この発明においては、車両Cが右側通行の場合の車両用前照灯にも適用することができる。
また、この実施形態においては、レンズ35の主レンズ部3と補助レンズ部5とが一体である。ところが、この発明においては、レンズ35の主レンズ部3と補助レンズ部5とが別体のものであっても良い。
さらに、この実施形態においては、補助レンズ部5を主レンズ部3の右辺(左辺)に1個設けたものである。ところが、この発明においては、主レンズ部3の上辺、左辺(右辺)、下辺に、補助レンズ部を設けても良い。また、補助レンズ部を複数個設けても良い。補助レンズ部を複数個設けた場合においては、複数個の補助配光パターンが得られる。
さらにまた、この実施形態においては、ロービーム用配光パターンLPと補助配光パターンとが得られるものである。ところが、この発明においては、光制御部材(可動光学部品)とその光制御部材を移動させる駆動部材とを使用して、ロービーム用配光パターンLPと、他の配光パターンたとえばハイビーム用配光パターンと、を切り替えるように構成しても良い。この場合においても、補助配光パターンが得られる。
さらにまた、この実施形態においては、通し部83が、光L1、L5、L6を通過させる通過部すなわち開口部である。ところが、この発明においては、通し部として、開口部以外のもの、たとえば、覆い部80に一体に設けた光透過部すなわち光L1、L5、L6が透過するものであっても良い。
1L 左側の車両用前照灯
1R 右側の車両用前照灯
2 半導体型光源
20 発光チップ
21 基板
22 コネクタ
24 スクリュー
25 発光面
3 主レンズ部
30 主レンズ部の入射面
31 主レンズ部の出射面
35 レンズ
36 固定脚部
37 スクリュー
4 ヒートシンク部材(取付部材)
40 垂直板部
41 嵌合凸部
42 位置決め凸部
43 フィン部
5 補助レンズ部
50 補助レンズ部の入射面
51 補助レンズ部の反射面
52 補助レンズ部の出射面
8 カバー
80 覆い部
81 取付部
82 嵌合部
83 通し部(開口部)
84 スクリュー
85 嵌合孔部
86 位置決め孔部
9 インナーパネル
90 窓部
C 車両
CL カットオフライン
F レンズの基準焦点
HL−HR スクリーンの左右の水平線
L1 半導体型光源からの光(周辺光の他の一部)
L2 入射面からの入射光
L3 反射面からの反射光
L4 出射面からの出射光
L5 中央光
L6 周辺光の一部
LP ロービーム用配光パターン
LPC 中央部分
LPL、LPR 左右両端部分
N1 入射面の法線
N2 反射面の法線
N3 出射面の法線
O 発光チップの中心
T 補助レンズ部の反射面の裏側の範囲
VU−VD スクリーンの上下の垂直線
X X軸
Y Y軸
Z レンズの基準光軸(Z軸)

Claims (3)

  1. 半導体型光源と、
    レンズと、
    光不透過部材のカバーと、
    前記半導体型光源および前記レンズおよび前記カバーが取り付けられている取付部材と、
    を備え、
    前記カバーは、前記半導体型光源と前記レンズとの間に配置されていて、
    前記カバーには、前記半導体型光源からの光を通す通し部が設けられており
    前記レンズは、主レンズ部と、前記主レンズ部の一側に設けられている補助レンズ部と、から構成されていて、
    前記補助レンズ部は、前記半導体型光源からの光を全反射させる全反射タイプのレンズ部であり、
    前記カバーの一側は、止め具により、前記取付部材に取り付けられていて、
    前記止め具は、前記補助レンズ部の裏側に配置されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記カバーの他側と前記取付部材には、前記カバーの他側が前記取付部材に嵌合される嵌合部がそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用前照灯。
  3. 前記カバーと前記取付部材とには、前記カバーが前記取付部材に位置決めされる位置決め部がそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
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