JP6015307B2 - 全固体二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、全固体二次電池に関するものであり、例えば、全固体二次電池の充放電時に発生した熱を有効に利用する全固体二次電池に関するものである。
近年、リチウムイオン二次電池はハイブリット車、電気自動車などへの応用で注目されている。また、エネルギーハーベストへの関心が高まるにつれ、発電した電気エネルギーを蓄電するとともに、蓄電した電気エネルギーを供給する二次電池は様々な応用への可能性が広がるため注目されている。
特に、電解質に液体を使用しない全固体型リチウム二次電池は安全性の点から関心が集まっている。全固体型リチウム二次電池は、充放電時にリチウムイオンが固体電解質内を移動する際に、その抵抗から熱を発生する。その熱は、通常使用されることなくそのまま放出される。
全固体型リチウム二次電池の充放電時に発生する熱を回収し、発電することができればエネルギーの有効利用となる。こうした課題を解決するためには、熱電素子を利用して、全固体リチウム二次電池から発生する熱を電気に変えれば良い。
例えば、全固体型リチウム二次電池の正極又は負極集電体表面に直接熱電素子を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−127744号公報
しかし、上記の特許文献1の提案では熱電素子を正極又は負極集電体表面に直接形成しているため、電池内部で発生した熱を効率良く利用できないという問題がある。即ち、全固体型リチウム二次電池の発熱は固体電解質中を移動するリチウムイオンの抵抗が原因と考えられるため、熱は固体電解質の内部で発生し、外部に設けた熱電素子では効率良く発熱を利用することができない。
したがって、全固体二次電池において、固体電解質内部で発生した熱を効果的に電力に変換することを目的とする。
開示する一観点からは、正極部と、無機固体電解質部と、負極部と、前記無機固体電解質部の内部に配置された熱電材料膜を備えた熱電素子とを有することを特徴とする全固体二次電池が提供される。
開示の全固体二次電池によれば、全固体二次電池の固体電解質内部で発生する熱を効果的に電力に変換することが可能となる。
本発明の実施の形態の全固体二次電池の概念的構成図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の構成説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図3以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図4以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図5以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図6以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図7以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図8以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図9以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程の図10以降の説明図である。 本発明の実施例2の全固体二次電池の構成説明図である。 本発明の実施例3の全固体二次電池の構成説明図である。 本発明の実施例4の全固体二次電池の構成説明図である。 本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程の図15以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程の図16以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程の図17以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程の図18以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程の図19以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程の図20以降の説明図である。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態の全固体二次電池を説明する。図1は本発明の実施の形態の全固体二次電池の概念的構成図であり、図1(a)は熱電材料膜を設けた時点の平面図であり、図1(b)は最終段階における断面図である。図に示すように、絶縁性基板1上に設けた正極部2と負極部6との間に設けられた固体電解質部3の内部に、熱電変換材料膜4,4からなる複数の熱電変換単位4を設けたものである。熱電変換材料膜4,4は接続配線5で電気的に直列接続し、その出力は引出電極5から取り出す。なお、二次電池自体の出力は正極部2に備わっている正極側集電体(図示は省略)と負極部6に備わっている負極側集電体(図示は省略)から取り出す。
絶縁性基板1としては、表面が絶縁性であれば何でも良く、ガラス基板でもサファイア基板でも良く、或いは、表面に酸化膜、典型的には熱酸化膜を設けたシリコン基板を用いても良い。
固体電解質3,3としては、リチウム、ナトリウム、マグネシウム或いはカルシウムを可動イオンとするリチウム系固体電解質、ナトリウム系固体電解質、マグネシウム固体電解質或いはカルシウム系固体電解質を用いる。なかでも、リチウム系固体電解質或いはナトリウム系固体電解質がより好適である。なお、正極材料及び負極材料、特に、正極材料は使用する固体電解質に応じて適宜選択する。
熱電材料としては、N型熱電材料としてはBiTe等のBiTe系合金が、また、P型熱電材料としてはBi0.3Sb1.7Te等のBiTe系合金が典型的であるが、他のBiTe系(BiTe、SbTe、BiSe及びこれらの化合物)でも良い。また、P型熱電材料としてはNiとCrを主成分とするクロメルを、また、N型熱電材料としてはCuとNiを主成分とするコンスタンタンを用いても良い。
また、その他の材料系としては、PbTe系(PbTe、SnTe、AgSbTe、GeTe及びこれらの化合物)、Si−Ge系(Si、Ge、SiGe)、シリサイド系(FeSi、MnSi、CrSi)、スクッテルダイト系(MX、若しくはRM12と記載される化合物、ここでM=Co、Rh、Irを表し、X=As、P、Sbを表し、R=La、Yb、Ceを表す。)、遷移金属酸化物系(NaCoO、CaCoO、ZnInO、SrTiO、BiSrCoO、PbSrCoO、CaBiCoO、BaBiCoO)、亜鉛アンチモン系(ZnSb)、ホウ素化合物(CeB、BaB、SrB、CaB、MgB、VB、NiB、CuB、LiB)、クラスター固体(Bクラスター、Siクラスター、Cクラスター、AlRe、AlReSi)、酸化亜鉛系(ZnO)、カーボンナノチューブなどを用いても良い。
なお、固体電解質3,3に含有される可動イオンと熱電材料膜4,4とが反応しやすい場合には、両者の間に保護膜を設ける必要がある。例えば、保護膜としては、拡散防止効果が高いAlやSiが好適である。
また、熱電材料膜4と熱電材料膜4が同じ熱電材料であれば、1つの熱電材料膜4,4が1つの熱電変換単位4になる。また、熱電材料膜4と熱電材料膜4が互いに導電型が逆の熱電材料であれば、一つの熱電材料膜4と一つの熱電材料膜4とで熱電変換単位4となる。
また、図においては、右側と左側の熱電変換単位4を電気的に直列接続して2つの熱電変換素子を形成しているが、例えば、左右のそれぞれを2分して、合計で4つの熱電素子としても良い。さらには、それ以上の数に分割しても良い。
また、熱電素子の固体電解質部3に対して占める面積比は、20%未満が望ましく、20%を超えると、リチウムイオンの移動が遮られる確率が高まり、リチウムイオン電池自体として出力の低下が問題になる。そのためには、熱電変換単位4の数を減らしても良いし、或いは、熱電材料膜4,4の長さを短くして、固体電解質部3の周辺部に配置するようにしても良い。この場合、熱電素子を固体電解質部3の端部から、固体電解質部3の中心から端部までの距離の1/2以内の領域に配置するようにしても良い。
このように、本発明の実施の形態においては、二次電池の発熱する部分に熱電素子を植設設置しているので、固体電解質内部で発生する熱を効率良く利用することが可能となる。また、熱電素子を複数組に区分することによって、二次電池の欠陥の解析が容易になる。
即ち、全固体二次電池においては、構造上の欠陥や、外的要因によりショートが発生することがあるが、通常では、短絡箇所を特定することは困難である。しかし、熱電素子を複数組に区分することによって、ショートが発生する前に生じる熱を感知した熱電素子の配置領域を欠陥個所として特定することが可能になる。
次に、図2乃至図11を参照して、本発明の実施例1の全固体二次電池を説明する。図2は、本発明の実施例1の全固体二次電池の構成説明図であり、図2(a)は熱電素子を理解しやすくした要部透視平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。また、図2(c)は図2(a)におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。
図に示すように、本発明の実施例1の全固体二次電池は、シリコン基板11の表面に熱酸化によるSiO膜12が形成された絶縁性基板上に正極部/固体電解質部/負極部とを設け、固体電解質部の内部に熱電素子を形成している。
正極部は、Ptからなる正極側集電体13の上に、LiCoOからなる正極15を設けたもので、固体電解質部はLiPONからなる固体電解質16,23で形成し、固体電解質16と固体電解質23との間に熱電素子を形成している。なお、LiPONはLiPOのOの一部を窒素(N)で置換したものである。負極部は、Ptからなる負極側集電体14とInからなる負極24により形成している。
熱電素子は、一つのBiTeからなるN型熱電材料膜18と一つのBi0.3Sb1.7TeからなるP型熱電材料膜をAuからなる接続配線20で接続した熱電変換単位を電気的に直列に接続して形成し、電力は両端に設けた引出電極21から引き出される。ここでは、各側に4つの熱電変換単位を図示しているが、実際には5単位配置している。なお、BiTe系材料とLiは反応する虞があるので、固体電解質16,23とN型熱電材料膜18及びP型熱電材料膜19との間にAl保護膜17,22を介在させる。
次に、図3乃至図11を参照して、本発明の実施例1の全固体二次電池の製造工程を説明するが、各図における各(a)図は平面図或いは要部透視平面図である。また、各(b)図は、各(a)図におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、各(c)図は、各(a)図におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。
まず、図3に示すように、表面にSiO膜12を形成したシリコン基板11上に、マスクスパッタリング法を用いて厚さが0.2μmのPt膜を成膜して正極側集電体13及び負極側集電体14を形成する。次いで、マスクスパッタリング法を用いて厚さが10μmのLiCoOを堆積したのち、700℃で結晶化を行って正極15を形成する。この時、二次電池の有効面積が1cm×1cmになるように、正極15のサイズを決定する。
次いで、図4に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが1.5μmのLiPONを成膜して固体電解質16を形成する。次いで、図5に示すように、再び、マスク蒸着法を用いて厚さが0.1μmのAlを堆積させて、熱電素子のパターンに沿った形状のAl保護膜17を形成する。
次いで、図6に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが0.1μmのBiTeをAl保護膜17の先端部の線状部の上に堆積して、図において、一本置きに幅が200μmのN型熱電材料膜18を形成する。
次いで、図7に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが0.1μmのBi0.3Sb1.7Teを堆積して、図において、N型熱電材料膜18を挟むように幅が200μmのP型熱電材料膜19を形成する。
次いで、図8に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが0.1μmのCuを成膜して、N型熱電材料膜18とP型熱電材料膜19とを電気的に直列接続する接続配線20を形成するとともに、端部に引出電極21を形成する。
次いで、図9に示すように、再び、マスクスパッタリング法を用いて厚さが0.1μmのAlを堆積させて、N型熱電材料膜18とP型熱電材料膜19とを覆うようにAl保護膜22を形成する。
次いで、図10に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが1.5μmのLiPONを成膜して固体電解質23を固体電解質16とほぼ同じサイズに形成する。その結果、リチウムイオン電池における主要部の固体電解質全体の厚さは3μmになる。
最後に、図11に示すように、マスク蒸着法を用いて厚さが10μmのInを堆積して負極24を形成することで、本発明の実施例1の全固体二次電池の基本構造が完成する。
固体電解質部における発熱温度と電池表面における発熱温度は10倍程度の差となるが、本発明の実施例1においては、固体電解質の内部に熱電素子を配置しているので、Liイオンの移動に伴う発熱を効率良く熱電変換することができる。また、熱電素子として、熱電変換効率の高いBiTe系材料を用いるとともに、P型熱電材料膜19とN型熱電材料膜18とにより熱電変換単位を形成しているので、より変換効率を高めることができる。
次に、図12を参照して、本発明の実施例2の全固体二次電池を説明するが、熱電素子を同じ導電型の熱電材料膜で形成しただけで、基本的な製造工程は上記の実施例1と同様であるので、最終構造のみを示す。図12は、本発明の実施例2の全固体二次電池の構成説明図であり、図12(a)は要部透視平面図である。また、図12(b)は、図12(a)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、図12(c)は、図12(a)におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。
図に示すように、熱電素子を全てN型熱電材料膜18で形成しているので、製造工程を1工程分削減することができる。なお、この場合、一つのN型熱電材料膜18が熱電変換単位となる。
熱電材料の種類によっては、良好な特性を持つP型熱電材料とN型熱電材料の両方をそろえることが困難な場合がある。本発明の実施例2においては、接続配線のパターン変更することにより、N型熱電材料だけで熱電デバイスを実現している。なお、N型熱電材料に代えて、P型熱電材料のみで熱電デバイスを形成しても良い。
次に、図13を参照して、本発明の実施例3の全固体二次電池を説明するが、熱電素子のサイズを小さくして固体電解質の周辺部に配置しただけで、基本的な製造工程は上記の実施例1と同様であるので、最終構造のみを示す。図13は、本発明の実施例3の全固体二次電池の構成説明図であり、図13(a)は要部透視平面図である。また、図13(b)は、図13(a)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、図13(c)は、図13(a)におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。
図に示すように、熱電素子は、固体電解質16,23の端部から、固体電解質16,23の中心から端部までの距離の1/2以内の領域、ここでは、0.4以内の領域に配置している。
このように、本発明の実施例3においては、熱電素子を固体電解質の周辺部に配置しているので、全固体リチウムイオン電池の主要部においてLiの移動を熱電素子が妨げることはなく、全固体リチウムイオン電池の性能の低下を抑制することができる。
次に、図14を参照して、本発明の実施例4の全固体二次電池を説明するが、固体電解質をナトリウム系固体電解質に置き換えただけ、基本的な構造及び製造工程は上記の実施例1と同様であるので、最終構造のみを示す。図14は、本発明の実施例4の全固体二次電池の構成説明図であり、図14(a)図は要部透視平面図である。また、図14(b)は、図14(a)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、図14(c)は、図14(a)におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。
図に示すように、実施例4においては、固体電解質26,27として、立方晶NaPSが析出したセラミックガラスを用い、それに伴って、正極25をTiS結晶で形成し、負極28をNa−Sn合金で形成した。なお、熱電素子の材料及び構造は上記の実施例1と同様である。
このように、固体電解質として、ナトリウム系固体電解質を用いた場合も、内部に熱電素子を配置することによって、Naイオンの移動に伴う発熱を有効に熱電変換することが可能になる。なお、固体電解質としてマグネシウム系固体電解質或いはカルシウム系固体電解質を用いた場合にも同様である。
次に、図15乃至図22を参照して、本発明の実施例5の全固体二次電池の製造工程を説明するが、各図における各(a)図は平面図或いは要部透視平面図である。また、各(b)図は、各(a)図におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、各(c)図は、各(a)図におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。
まず、図15に示すように、実施例1と同様に、表面にSiO膜12を形成したシリコン基板11上に、マスクスパッタリング法を用いて厚さが0.2μmのPt膜を成膜して正極側集電体13及び負極側集電体14を形成する。次いで、マスクスパッタリング法を用いて厚さが10μmのLiCoOを堆積したのち、700℃で結晶化を行って正極15を形成する。この時、二次電池の有効面積が1cm×1cmになるように、正極のサイズを決定する。
次いで、図16に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが1.5μmのLiPONを成膜して固体電解質16を形成する。次いで、図17に示すように、再び、マスクスパッタリング法を用いて厚さが0.1μmのAlを堆積させて、後で形成する熱電素子の端子と正極側集電体13と短絡を防止るためのAl保護膜31を形成する。
次いで、図18に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが0.1μmのCuとNiを主成分とするコンスタンタンを固体電解質16上に直接堆積して、図において、幅が200μmのN型熱電材料膜32を形成する。
次いで、図19に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが0.1μmのCuを成膜して、N型熱電材料膜32同士を電気的に接続する接続配線33を形成するとともに、端部に引出電極34を形成する。
次いで、図20に示すように、再びマスクスパッタリング法を用いて厚さが1.5μmのLiPONを成膜して固体電解質23を固体電解質16とほぼ同じサイズに形成する。その結果、リチウムイオン電池における主要部の固体電解質全体の厚さは3μmになる。
最後に、図21に示すように、マスク蒸着法を用いて厚さが10μmのInを堆積して負極24を形成することで、本発明の実施例5の全固体二次電池の基本構造が完成する。
本発明の実施例5においては、熱電材料膜として、コンスタンタンとクロメルを用いているが、コンスタンタンはLiとあまり反応しないので、熱電材料膜を覆うAl保護膜が不要になり、製造工程を削減することができる。
また、熱電材料膜を成膜する工程において、Al保護膜のパターン上に成膜する必要がないので、成膜時のマスクの位置合わせが不要になるので、製造が容易になる。
ここで、実施例1乃至実施例5を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)正極部と、無機固体電解質部と、負極部と、前記無機固体電解質部の内部に配置された熱電材料膜を備えた熱電素子とを有することを特徴とする全固体二次電池。
(付記2)前記熱電素子が、複数の熱電変換単位を備えていることを特徴とする付記1に記載の全固体二次電池
(付記3)前記熱電変換単位が、単一の熱電材料膜と配線からなることを特徴とする付記2に記載の全固体二次電池。
(付記4)前記熱電変換単位が、N型熱電材料膜とP型熱電材料膜と配線からなることを特徴とする付記2に記載の全固体二次電池。
(付記5)前記熱電素子が、前記無機固体電解質部の水平方向の端部から、前記端部から前記無機固体電解質部の水平方向の中心までの距離の1/2以内の領域に配置されていることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載の全固体二次電池。
(付記6)前記熱電材料膜と前記無機固体電解質部との間に、前記無機固体電解質の成分の拡散を防止する保護膜を介在させたことを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1に記載の全固体二次電池。
(付記7)前記保護膜が、AlまたはSiのいずれかであることを特徴とする付記6に記載の全固体二次電池。
(付記8)前記熱電材料膜が、少なくともBiとTeを含有するBiTe系熱電材料からなることを特徴とする付記7に記載の全固体二次電池。
(付記9)前記熱電材料膜の前記無機固体電解質部と接する平面積が、前記無機固体電解質部の平面積の20%未満であることを特徴とする付記1乃至付記8のいずれか1に記載の全固体二次電池。
(付記10)前記無機固体電解質部における伝導性を示すイオンが、リチウムイオン、ナトリウムイオン、マグネシウムイオン或いはカルシウムイオンのいずれかであることを特徴とする付記1乃至付記9のいずれか1に記載の全固体二次電池。
1 絶縁性基板
2 正極部
3 固体電解質部
,3 固体電解質
4 熱電変換単位
,4 熱電材料膜
接続配線
引出電極
6 負極部
11 シリコン基板
12 SiO
13 正極側集電体
14 負極側集電体
15 正極
16 固体電解質
17 Al保護膜
18 N型熱電材料膜
19 P型熱電材料膜
20 接続配線
21 引出電極
22 Al保護膜
23 固体電解質
24 負極
25 正極
26,27 固体電解質
28 負極
31 Al保護膜
32 N型熱電材料膜
33 接続配線
34 引出電極

Claims (5)

  1. 正極部と、
    無機固体電解質部と、
    負極部と、
    前記無機固体電解質部の内部に配置された熱電材料膜を備えた熱電素子と
    を有することを特徴とする全固体二次電池。
  2. 前記熱電素子が、複数の熱電変換単位を備えていることを特徴とする請求項1に記載の全固体二次電池
  3. 前記熱電素子が、前記無機固体電解質部の水平方向の端部から、前記端部から前記無機固体電解質部の水平方向の中心までの距離の1/2以内の領域に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の全固体二次電池。
  4. 前記熱電材料膜と前記無機固体電解質部との間に、前記無機固体電解質部の成分の拡散を防止する保護膜を介在させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
  5. 前記熱電材料膜の前記無機固体電解質部と接する平面積が、前記無機固体電解質部の平面積の20%未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の全固体二次電池。
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