JP6007111B2 - 産業用ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、真空中で使用される産業用ロボットに関する。
従来、真空中で基板を搬送する真空ロボットが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の真空ロボットは、基板が搭載されるハンドと、ハンドが先端側に連結されるアームと、アームの基端側が連結される本体部とを備えている。アームは、本体部に回動可能に連結されるアームベースと、その基端側がアームベースに回動可能に連結される第1アームと、その基端側が第1アームの先端側に回動可能に連結される第2アームとを備えている。
特許文献1に記載の真空ロボットでは、アームベースおよび第1アームは、中空状に形成されている。アームベースの内部には、アームを駆動するアーム駆動用モータと、アーム駆動用モータの回転を減速して第1アームへ伝達する第1減速機が配置されている。第1減速機の出力軸には、第1アームの基端側が固定されている。第1アームの先端側には、アーム駆動用モータの回転を減速して第2アームへ伝達する第2減速機が配置されている。第2減速機の出力軸には、第2アームの基端側が固定されている。
また、特許文献1に記載の真空ロボットでは、本体部の一部が真空容器の底面に固定されており、アームおよびハンドは、真空中に配置されている。中空状に形成されるアームベースおよび第1アームの内部空間では、気密性が確保されており、アームベースおよび第1アームの内部空間は、大気圧となっている。また、この真空ロボットでは、上下方向に2分割される略有底円筒状の2個の分割ケース体が互いに接合されることでアームベースが構成されている。2個の分割ケース体の接合部には、アームベースの内部空間の気密性を確保するために、環状のシール部材が配置されており、このシール部材を挟んだ状態で、2個の分割ケース体が接合されている。
特開2011−101912号公報
特許文献1に記載の真空ロボットでは、2個の分割ケース体は、環状のシール部材を挟んだ状態で接合されている。したがって、この真空ロボットでは、ロボットが大型化して、アームベースが大型化すると、シール部材も大型化するため、アームベースを組み立てる際のシール部材の取り扱いが煩雑になる。また、シール部材の取り扱いが煩雑になると、2個の分割ケース体の間にシール部材を確実に挟むことができないといった作業ミスが発生して、アームベースの内部空間の気密性を確保できなくなるおそれも高くなる。
そこで、本発明の課題は、真空中に配置されるとともにその内部空間の少なくとも一部が大気圧となっているアームを有する産業用ロボットにおいて、産業用ロボットが大型化しても、アームの内部空間の気密性を確保するためのシール部材を取り付ける際の作業ミスを低減することが可能な産業用ロボットを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の産業用ロボットは、平板状の第1平面部と、第1平面部と所定の隙間を介して略平行に対向配置される平板状の第2平面部と、第1平面部の外周端と第2平面部の外周端とを繋ぐ側面部とを有するアームを備え、アームの少なくとも一部は、第1平面部と第2平面部と側面部とに囲まれる内部空間を有する中空状に形成されるとともに、アームは、真空中に配置され、アームの内部空間は、大気圧となっており、第1平面部には、内部空間に通じる複数の貫通孔が形成され、アームは、第1平面部に固定され貫通孔を塞ぐ複数の蓋部材と、第1平面部と蓋部材との間に配置され内部空間からの空気の流出を防止する複数のシール部材とを備え、第2平面部の、第1平面部との対向面には、第1平面部と第2平面部との対向方向から見たときに貫通孔と少なくとも一部が重なる複数の凹部が窪むように形成されていることを特徴とする。
本発明の産業用ロボットでは、真空中に配置されるとともにその内部空間が大気圧となっているアームを構成する第1平面部に、内部空間に通じる複数の貫通孔が形成されている。また、本発明では、アームは、第1平面部に固定され複数の貫通孔を塞ぐ複数の蓋部材と、第1平面部と蓋部材との間に配置され内部空間からの空気の流出を防止する複数のシール部材とを備えている。そのため、本発明では、産業用ロボットが大型化してアームが大型化しても、複数のシール部材のそれぞれの大きさを小さくすることが可能になり、その結果、アームを組み立てる際に、シール部材を容易に取り扱うことが可能になる。したがって、本発明では、産業用ロボットが大型化しても、アームの内部空間の気密性を確保するためのシール部材を取り付ける際の作業ミスを低減することが可能になる。
ここで、真空中に配置されるアームの内部空間が大気圧となっている場合、中空状に形成されるアームは、内部の圧力によって外側に膨らむように変形する。本発明では、第2平面部の、第1平面部との対向面に、第1平面部と第2平面部との対向方向から見たときに貫通孔と少なくとも一部が重なる複数の凹部が窪むように形成されているため、第1平面部と第2平面部との対向方向の両外側に向かって略均等にアームが膨らむようにアームを変形させることが可能になる。すなわち、第2平面部の第1平面部との対向面に凹部が形成されていない場合には、複数の貫通孔が形成される第1平面部の強度が第2平面部の強度よりも低くなるため、アームは、内部の圧力によって、アームの第2平面部側よりもアームの第1平面部側が外側に向かって大きく膨らむように変形しやすくなるが、本発明では、第2平面部の第1平面部との対向面に、複数の凹部が形成されており、第2平面部の強度を第1平面部の強度に近づけることが可能になるため、第1平面部側と第2平面部側との両外側に向かって略均等にアームが膨らむようにアームを変形させることが可能になる。したがって、本発明では、第1平面部に複数の貫通孔が形成されていても、第1平面部と第2平面部との対向方向における一方側へ傾くようにアームが変形したり、捩れるようにアームが変形したりするのを抑制することが可能になり、その結果、アームの先端側の位置精度を確保することが可能になる。
本発明において、第1平面部と第2平面部との対向方向から見たときに、貫通孔の内周面と凹部の内周面とが略一致していることが好ましい。また、本発明において、貫通孔は、円形状に形成され、凹部は、貫通孔の内径と内径の等しい円形状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1平面部と第2平面部との対向方向の両外側に向かって均等にアームが膨らむようにアームを変形させやすくなる。したがって、第1平面部に複数の貫通孔が形成されていても、第1平面部と第2平面部との対向方向における一方側へ傾くようにアームが変形したり、捩れるようにアームが変形したりするのを効果的に抑制することが可能になり、その結果、アームの先端側の位置精度を高めることが可能になる。
本発明において、内部空間は、貫通孔から挿入される切削用工具を用いた切削加工によって形成され、第1平面部と第2平面部と側面部とが一体となっていることが好ましい。このように構成すると、互いに別体で形成された第1平面部と第2平面部と側面部とが接合されることで内部空間が形成される場合と比較して、内部空間からの空気の流出を防止しやすくなる。また、このように構成すると、鋳物によって、第1平面部と第2平面部と側面部とが一体に形成されている場合と比較して、第1平面部、第2平面部および側面部から真空中へ放出されるガス(アウトガス)の放出量を低減することが可能になる。
以上のように、本発明では、真空中に配置されるとともにその内部空間の少なくとも一部が大気圧となっているアームを有する産業用ロボットにおいて、産業用ロボットが大型化しても、アームの内部空間の気密性を確保するためのシール部材を取り付ける際の作業ミスを低減することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかる産業用ロボットが有機ELディスプレイの製造システムに組み込まれた状態を示す平面図である。 図1に示す産業用ロボットの図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 図2に示す産業用ロボットの内部構造を側面から説明するための断面図である。 図3に示す第1アーム部および関節部の拡大図である。 図3に示す第2アーム部および関節部の拡大図である。 図5に示す第2アーム部のアーム部本体の図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のE−E断面の断面図である。 図6(A)のF部の拡大図である。 図6(B)のG部の拡大図である。 図1に示すプロセスチャンバーから基板を搬出して他のプロセスチャンバーへ搬入する際の産業用ロボットの動きを説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかる産業用ロボットの平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる産業用ロボットの平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(産業用ロボットの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる産業用ロボット1が有機ELディスプレイの製造システム3に組み込まれた状態を示す平面図である。図2は、図1に示す産業用ロボット1の図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。図3は、図2に示す産業用ロボット1の内部構造を側面から説明するための断面図である。
本形態の産業用ロボット1(以下、「ロボット1」とする。)は、搬送対象物である有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ用のガラス基板2(以下、「基板2」とする。)を搬送するためのロボットである。このロボット1は、比較的大型の基板2の搬送に適したロボットである。ロボット1は、図1に示すように、有機ELディスプレイの製造システム3に組み込まれて使用される。
製造システム3は、中心に配置されるトランスファーチャンバー4(以下、「チャンバー4」とする。)と、チャンバー4を囲むように配置される複数のプロセスチャンバー5〜10(以下、「チャンバー5〜10」とする。)とを備えている。チャンバー4およびチャンバー5〜10の内部は、真空になっている。チャンバー4の内部には、ロボット1の一部が配置されている。ロボット1を構成する後述のフォーク部21がチャンバー5〜10内に入り込むことで、ロボット1は、チャンバー5〜10間で基板2を搬送する。すなわち、ロボット1は、真空中で基板2を搬送する。チャンバー5〜10には、各種の装置等が配置されており、ロボット1で搬送された基板2が収容される。また、チャンバー5〜10では、基板2に対して各種の処理が行われる。
図2、図3に示すように、ロボット1は、基板2が搭載されるハンド13と、ハンド13がその先端側に回動可能に連結されるアーム14と、アーム14の基端側が回動可能に連結される本体部15と、本体部15を昇降させる昇降機構16とを備えている。本体部15および昇降機構16は、略有底円筒状のケース体17の中に収容されている。ケース体17の上端には、円板状に形成されたフランジ18が固定されている。フランジ18には、本体部15の上端側部分が配置される貫通孔が形成されている。なお、図2(A)では、本体部15、昇降機構16およびケース体17等の図示を省略している。
ハンド13およびアーム14は、本体部15の上側に配置されている。また、ハンド13およびアーム14は、フランジ18の上側に配置されている。上述のように、ロボット1の一部は、チャンバー4の内部に配置されている。具体的には、ロボット1の、フランジ18の下端面よりも上側の部分がチャンバー4の内部に配置されている。すなわち、ロボット1の、フランジ18の下端面よりも上側の部分は、真空領域VRの中に配置されており、ハンド13およびアーム14は、真空中に配置されている。一方、ロボット1の、フランジ18の下端面よりも下側の部分は、大気領域ARの中(大気中)に配置されている。
ハンド13は、アーム14に連結される基部20と、基板2が搭載される4本のフォーク部21とを備えている。フォーク部21は、直線状に形成されている。4本のフォーク部21のうちの2本のフォーク部21は、互いに所定の間隔をあけた状態で平行に配置されている。この2本のフォーク部21は、基部20から水平方向の一方側へ突出するように基部20に固定されている。残りの2本のフォーク部21は、基部20から水平方向の一方側へ突出する2本のフォーク部21と反対側に向かって基部20から突出するように基部20に固定されている。
アーム14は、第1アーム部23と第2アーム部24との2個のアーム部によって構成されている。第1アーム部23および第2アーム部24は、中空状に形成されている。すなわち、アーム14の全体は、中空状に形成されている。第1アーム部23の基端側は、本体部15に回動可能に連結されている。第1アーム部23の先端側には、第2アーム部24の基端側が回動可能に連結されている。すなわち、第1アーム部23と第2アーム部24は互いに相対回動可能に連結されている。第2アーム部24の先端側には、ハンド13が回動可能に連結されている。
アーム14と本体部15との連結部(すなわち、第1アーム部23と本体部15との連結部)は、関節部25となっている。第1アーム部23と第2アーム部24との連結部は、関節部26となっている。アーム14とハンド13との連結部(すなわち、第2アーム部24とハンド13との連結部)は、関節部27となっている。第1アーム部23に対する第2アーム部24の回動中心と本体部15に対する第1アーム部23の回動中心との距離は、第1アーム部23に対する第2アーム部24の回動中心と第2アーム部24に対するハンド13の回動中心との距離と等しくなっている。
第1アーム部23は、本体部15から水平方向の一方側へ伸びるように、本体部15に取り付けられている。第1アーム部23には、第1アーム部23が伸びる方向と反対側(すなわち、水平方向の他方側)へ本体部15から伸びるカウンターウエイト28が取り付けられている。第2アーム部24は、第1アーム部23よりも上側に配置されている。また、ハンド13は、第2アーム部24よりも上側に配置されている。
本体部15には、本体部15に対して第1アーム部23を回動させるためのモータ31が取り付けられている。また、本体部15は、第1アーム部23の基端側が固定される中空回転軸32と、モータ31の回転を減速して第1アーム部23に伝達する減速機33と、減速機33のケース体を保持するとともに中空回転軸32を回動可能に保持する略円筒状の保持部材34とを備えている。
減速機33は、その径方向の中心に貫通孔が形成された中空減速機である。この減速機33は、その貫通孔の軸中心と中空回転軸32の軸中心とが一致するように配置されている。減速機33の入力側には、プーリおよびベルトを介してモータ31が連結されている。減速機33の出力側には、中空回転軸32の下端が固定されている。中空回転軸32の上端には、第1アーム部23の基端側の下面が固定されている。中空回転軸32は、保持部材34の内周側に配置されており、中空回転軸32の外周面と保持部材34の内周面との間には軸受が配置されている。
関節部25には、真空領域VRへの空気の流出を防ぐ磁性流体シール35が配置されている。磁性流体シール35は、中空回転軸32の外周面と保持部材34の内周面との間に配置されている。また、関節部25には、真空領域VRへの空気の流出を防ぐためのベローズ36が配置されている。具体的には、磁性流体シール35の外周側であって、かつ、保持部材34の外周側にベローズ36が配置されている。ベローズ36の下端は、保持部材34に固定され、ベローズ36の上端は、フランジ18に固定されている。昇降機構16を構成する後述のモータ40が回転して本体部15が昇降すると、ベローズ36が伸縮する。
昇降機構16は、上下方向を軸方向として配置されるネジ部材38と、ネジ部材38に係合するナット部材39と、ネジ部材38を回転させるモータ40とを備えている。ネジ部材38は、ケース体17の底面側に回転可能に取り付けられている。モータ40は、ケース体17の底面側に取り付けられている。ネジ部材38は、プーリおよびベルトを介してモータ40に連結されている。ナット部材39は、所定のブラケットを介して本体部15に取り付けられている。本形態では、モータ40が回転すると、ネジ部材38が回転して、本体部15がナット部材39と一緒に昇降する。
(第1アーム部、第2アーム部の内部の構成および関節部の構成)
図4は、図3に示す第1アーム部23および関節部26の拡大図である。図5は、図3に示す第2アーム部24および関節部27の拡大図である。
上述のように、第1アーム部23および第2アーム部24は、中空状に形成されている。中空状に形成される第1アーム部23の内部空間45には、第1アーム部23に対して第2アーム部24を回動させるためのモータ46と、第2アーム部24に対してハンド13を回動させるためのモータ47とが配置されている。関節部26は、モータ46の回転を減速して第2アーム部24に伝達する減速機48を備えている。減速機48は、その径方向の中心に貫通孔が形成された中空減速機である。また、関節部26は、中空回転軸50と、中空回転軸50の外周側に、かつ、中空回転軸50と同軸上に配置される中空回転軸51とを備えている。なお、中空回転軸50の外周面と中空回転軸51の内周面との間には、軸受が配置されている。
減速機48の入力側には、プーリ52、53およびベルト54を介してモータ46が連結されている。減速機48の出力側には、中空回転軸51の下端が固定されている。減速機48は、その貫通孔の軸中心と中空回転軸51の軸中心とが一致するように配置されている。中空回転軸51の上端は、第2アーム部24の基端側の下面に固定されている。減速機48のケース体は、略円筒状に形成される保持部材55に固定されている。保持部材55は、第1アーム部23の先端側に固定されている。また、保持部材55は、中空回転軸51の外周側に配置されている。モータ46が回転すると、プーリ52、53、ベルト54および減速機48等を介してモータ46の動力が第2アーム部24の基端側に伝達されて、第2アーム部24が回動する。
中空回転軸50の下端側には、プーリ57が固定されている。モータ47の出力軸には、プーリ58が固定されている。プーリ57とプーリ58とには、ベルト59が架け渡されている。中空回転軸50の上端には、プーリ60が固定されている。プーリ60は、中空状に形成される第2アーム部24の基端側の内部に配置されている。関節部27は、モータ47の回転を減速してハンド13に伝達する減速機61と、中空回転軸62とを備えている。減速機61は、その径方向の中心に貫通孔が形成された中空減速機である。
減速機61の入力側には、プーリ63が固定されている。プーリ60とプーリ63とには、ベルト64が架け渡されている。減速機61の出力側には、中空回転軸62の下端が固定されている。減速機61は、その貫通孔の軸中心と中空回転軸62の軸中心とが一致するように配置されている。中空回転軸62の上端は、ハンド13の基部20の下面に固定されている。減速機61のケース体は、略円筒状に形成される保持部材65に固定されている。保持部材65は、第2アーム部24の先端側に固定されている。また、保持部材65は、中空回転軸62の外周側に配置されている。モータ47が回転すると、プーリ57、58、60、63、ベルト59、64および減速機61等を介してモータ47の動力がハンド13の基部20に伝達されて、ハンド13が回動する。
第1アーム部23の内部空間45は密閉されており、内部空間45の圧力は大気圧となっている。また、第2アーム部24の内部空間66も密閉されており、内部空間66の圧力も大気圧となっている。すなわち、アーム14の内部空間45、66は、大気圧となっている。なお、内部空間45と内部空間66とは、中空回転軸50の内周側を介して通じている。
上述のように、モータ46、47は、内部空間45に配置されている。また、減速機48は、第1アーム部23の先端側において、内部空間45に配置され、減速機61は、第2アーム部24の先端側において、内部空間66に配置されている。すなわち、モータ46、47および減速機48、61は、大気中に配置されている。モータ46には、モータ46を冷却するための冷却用パイプ70が巻回されている。この冷却用パイプ70には、圧縮空気が供給可能となっており、冷却用パイプ70の内部を通過する圧縮空気によって、モータ46が冷却される。なお、本形態では、モータ47の発熱量はモータ46の発熱量に比べて小さいため、モータ47には、冷却用パイプが巻回されていない。
関節部26には、内部空間45の密閉状態を確保するための磁性流体シール71が配置され、関節部27には、内部空間66の密閉状態を確保するための磁性流体シール72が配置されている。すなわち、関節部26には、内部空間45から真空領域VRへの空気の流出を防ぐ磁性流体シール71が配置され、関節部27には、内部空間66から真空領域VRへの空気の流出を防ぐ磁性流体シール72が配置されている。磁性流体シール71は、中空回転軸51の外周面と保持部材55の内周面との間に配置され、磁性流体シール72は、中空回転軸62の外周面と保持部材65の内周面との間に配置されている。なお、内部空間66には、ベルト64の張力を調整するためのテンションプーリ73が配置されている。
(第1アーム部および第2アーム部の構成)
図6は、図5に示す第2アーム部24のアーム部本体80の図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のE−E断面の断面図である。図7は、図6(A)のF部の拡大図である。図8は、図6(B)のG部の拡大図である。
第2アーム部24は、アーム部本体80と複数の蓋部材81とを備えている。アーム部本体80は、アーム部本体80の上面を構成する上面部80aと、アーム部本体80の下面を構成するとともに上面部80aと所定の隙間を介して略平行に対向配置される下面部80bと、上面部80aの外周端と下面部80bの外周端とを繋ぐ側面部80cとから構成されている。上面部80aおよび下面部80bは、細長い略長円形の平板状に形成されており、上下方向で対向している。側面部80cは、上下方向から見たときの形状が細長い略長円形状となる筒状に形成されている。上面部80aと下面部80bと側面部80cとによって囲まれた空間は、内部空間66となっている。本形態の上面部80aは、第1平面部であり、下面部80bは、第2平面部である。以下の説明では、上面部80aおよび下面部80bの、第2アーム部24の基端側を「基端側」とし、上面部80aおよび下面部80bの、第2アーム部24の先端側を「先端側」とする。
上面部80aの先端側には、中空回転軸62や保持部材65が挿通される挿通孔80dが形成されている。上面部80aの基端側には、関節部26を組み立てるための作業用孔80eが形成されている。挿通孔80dおよび作業用孔80eは、上面部80aを貫通する丸孔状に形成されている。上面部80aの、挿通孔80dと作業用孔80eとの間には、内部空間66に通じる複数の貫通孔80fが形成されている。本形態では、4個の貫通孔80fが一定のピッチで上面部80aに形成されている。貫通孔80fは、丸孔状に形成されている。すなわち、貫通孔80fは、円形状に形成されている。また、本形態では、作業用孔80eの内径と貫通孔80fの内径とが等しくなっている。
上面部80aの上面には、円環状の溝部80gが下側へ窪むように形成されている。本形態では、5個の溝部80gが形成されている。5個の溝部80gのうちの4個の溝部80gのそれぞれは、4個の貫通孔80fのそれぞれを囲むように形成され、残りの1個の溝部80gは、作業用孔80eを囲むように形成されている。
下面部80bの基端側には、中空回転軸50が挿通される挿通孔80kが形成されている。下面部80bの先端側には、関節部27を組み立てるための作業用孔80mが形成されている。挿通孔80kおよび作業用孔80mは、下面部80bを貫通する丸孔状に形成されている。挿通孔80kは、上面部80aに形成される作業用孔80eの下側に形成され、作業用孔80mは、上面部80aに形成される挿通孔80dの下側に形成されている。
下面部80bの上面(すなわち、上面部80aとの対向面)には、下側へ窪む複数の凹部80nが形成されている。凹部80nは、下面部80bを貫通しないように形成されている。本形態では、4個の凹部80nが一定のピッチで形成されている。凹部80nは、円形状に形成されている。具体的には、凹部80nは、貫通孔80fの内径と内径の等しい円形状に形成されている。4個の凹部80nは、4個の貫通孔80fのピッチと同じピッチで形成されている。また、凹部80nは、上下方向から見たときに、貫通孔80fと重なるように形成されており、上下方向から見たときに、貫通孔80fの内周面と凹部80nの内周面とが略一致している。なお、最も基端側に配置される凹部80nには、テンションプーリ73を取り付けるための取付座80pが形成されている。
アーム部本体80は、アルミニウム合金で形成されている。このアーム部本体80は、アルミニウム合金のブロックを切削加工することで形成されており、上面部80aと下面部80bと側面部80cとは一体となっている。すなわち、内部空間66は、貫通孔80f、挿通孔80d、80kおよび作業用孔80e、80mから挿入される切削工具を用いた切削加工によって形成されており、切削加工によって内部空間66が形成されることで、上面部80a、下面部80bおよび側面部80cも形成される。
蓋部材81は、貫通孔80fの内径よりも外径の大きな円板状に形成されている。蓋部材81の外径は、円環状に形成される溝部80gの外径よりも大きくなっている。蓋部材81は、貫通孔80fを塞ぐように上面部80aの上面に固定されている。上面部80aと蓋部材81との間には、内部空間66からの空気の流出を防止する環状のシール部材(図示省略)が配置されている。このシール部材は、貫通孔80fを囲むように形成される溝部80gに嵌め込まれている。
作業用孔80eは、蓋部材81と同形状に形成される蓋部材82によって覆われている。すなわち、蓋部材82は、作業用孔80eを塞ぐように上面部80aの上面に固定されている。上面部80aと蓋部材82との間には、内部空間66からの空気の流出を防止する環状のシール部材(図示省略)が配置されている。このシール部材は、作業用孔80eを囲むように形成される溝部80gに嵌め込まれている。下面部80bの下面には、作業用孔80mを塞ぐように円板状の蓋部材83が固定されている。下面部80bと蓋部材83との間には、内部空間66からの空気の流出を防止する環状のシール部材(図示省略)が配置されている。このシール部材は、蓋部材83の外周側に形成される円環状の溝部に嵌め込まれている。
第1アーム部23は、第2アーム部24と同様に、アーム部本体85と複数の蓋部材86とを備えている。アーム部本体85は、図4に示すように、アーム部本体85の上面を構成する上面部85aと、アーム部本体85の下面を構成するとともに上面部85aと所定の隙間を介して略平行に対向配置される下面部85bと、上面部85aの外周端と下面部85bの外周端とを繋ぐ側面部85cとから構成されている。上面部85aおよび下面部85bは、細長い略長円形の平板状に形成されている。側面部85cは、上下方向から見たときの形状が細長い略長円形状となる筒状に形成されている。上面部85aと下面部85bと側面部85cとによって囲まれた空間は、内部空間45となっている。本形態の上面部85aは、第1平面部であり、下面部85bは、第2平面部である。以下の説明では、上面部85aおよび下面部85bの、第1アーム部23の基端側を「基端側」とし、上面部85aおよび下面部85bの、第1アーム部23の先端側を「先端側」とする。
上面部85aの先端側には、中空回転軸50、51や保持部材55が挿通される挿通孔85dが形成されている。また、上面部85aの先端側には、モータ46、47を取り付けるための作業用孔85eが形成され、上面部85aの基端側には、関節部25を組み立てるための作業用孔85fが形成されている。挿通孔85dおよび作業用孔85e、85fは、上面部85aを貫通する丸孔状に形成されている。
上面部85aの、作業用孔85eと作業用孔85fとの間には、内部空間45に通じる複数の貫通孔85gが形成されている。本形態では、2個の貫通孔85gが所定のピッチで上面部85aに形成されている。貫通孔85gは、丸孔状に形成されている。すなわち、貫通孔85gは、円形状に形成されている。また、本形態では、作業用孔85e、85fの内径と貫通孔85gの内径とが等しくなっている。上面部85aの上面には、円環状の溝部が下側へ窪むように形成されている。本形態では、5個の溝部が形成されている。5個の溝部のそれぞれは、挿通孔85d、作業用孔85e、85fおよび2個の貫通孔85gのそれぞれを囲むように形成されている。
下面部85bの先端側には、関節部26を組み立てたり、モータ46、47を取り付けたりするための作業用孔85mが形成されている。作業用孔85mは、下面部85bを貫通する丸孔状に形成されている。また、作業用孔85mは、上面部85aに形成される挿通孔85dおよび作業用孔85eの下側に形成されている。
下面部85bの上面(すなわち、上面部85aとの対向面)には、下側へ窪む複数の凹部85nが形成されている。凹部85nは、下面部85bを貫通しないように形成されている。本形態では、2個の凹部85nが所定のピッチで形成されている。凹部85nは、円形状に形成されている。具体的には、凹部85nは、貫通孔85gの内径と内径の等しい円形状に形成されている。2個の凹部85nは、2個の貫通孔85gのピッチと同じピッチで形成されている。また、凹部85nは、上下方向から見たときに、貫通孔85gと重なるように形成されており、上下方向から見たときに、貫通孔85gの内周面と凹部85nの内周面とが略一致している。
アーム部本体85は、アーム部本体80と同様に、アルミニウム合金のブロックを切削加工することで形成されており、上面部85aと下面部85bと側面部85cとは一体となっている。すなわち、内部空間45は、貫通孔85g、挿通孔85dおよび作業用孔85e、85f、85mから挿入される切削工具を用いた切削加工によって形成されており、切削加工によって内部空間45が形成されることで、上面部85a、下面部85bおよび側面部85cも形成される。
蓋部材86は、貫通孔85gの内径よりも外径の大きな円板状に形成されている。蓋部材86の外径は、上面部85aの上面に形成される円環状の溝部の外径よりも大きくなっている。蓋部材86は、貫通孔85gを塞ぐように上面部85aの上面に固定されている。上面部85aと蓋部材86との間には、内部空間45からの空気の流出を防止する環状のシール部材(図示省略)が配置されている。このシール部材は、貫通孔85gを囲むように形成される溝部に嵌め込まれている。
また、上面部85aの上面には、蓋部材86と同形状に形成される蓋部材87が作業用孔85fを塞ぐように固定されている。上面部85aと蓋部材87との間には、内部空間45からの空気の流出を防止する環状のシール部材(図示省略)が配置されている。このシール部材は、作業用孔85fを囲むように形成される溝部に嵌め込まれている。また、上面部85aの上面には、略有底円筒状に形成される蓋部材88が作業用孔85eを塞ぐように固定されている。上面部85aと蓋部材88との間には、内部空間45からの空気の流出を防止する環状のシール部材(図示省略)が配置されている。このシール部材は、作業用孔85eを囲むように形成される溝部に嵌め込まれている。
下面部85bの下面には、作業用孔85mを塞ぐように円板状の蓋部材89が固定されている。下面部85bと蓋部材89との間には、内部空間45からの空気の流出を防止する環状のシール部材(図示省略)が配置されている。このシール部材は、蓋部材89の外周側に形成される円環状の溝部に嵌め込まれている。
(産業用ロボットの概略動作)
図9は、図1に示すプロセスチャンバー5から基板2を搬出してプロセスチャンバー6へ基板2を搬入する際の産業用ロボット1の動きを説明するための図である。
以上のように構成されたロボット1は、モータ31、40、46、47を駆動させて、チャンバー5〜10間で基板2を搬送する。たとえば、図9に示すように、ロボット1は、チャンバー5から基板2を搬出してチャンバー6へ基板2を搬入する。すなわち、ロボット1は、図9(A)に示すように、アーム14を伸ばしてチャンバー5内で基板2を搭載した後、図9(B)に示すように、第1アーム部23と第2アーム部24とが上下方向で重なるまでアーム14を縮めてチャンバー5から基板2を搬出する。その後、ロボット1は、ハンド13を180°回動させてから、アーム14を伸ばして、図9(C)に示すように、チャンバー6へ基板2を搬入する。
基板2の搬出時および搬入時には、ハンド13および第1アーム部23は、本体部15に対する第1アーム部23の回動角度と、第2アーム部24に対するハンド13の回動角度が等しく、かつ、本体部15に対する第1アーム部23の回動方向と、第2アーム部24に対するハンド13の回動方向とが逆方向となるように回動する。すなわち、モータ31、47は、本体部15に対する第1アーム部23の回動角度と、第2アーム部24に対するハンド13の回動角度が等しく、かつ、本体部15に対する第1アーム部23の回動方向と、第2アーム部24に対するハンド13の回動方向とが逆方向となるように回転する。そのため、基板2の搬出時および搬入時におけるハンド13の向きが一定に保たれる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、アーム部本体80に複数の貫通孔80fが形成されており、貫通孔80fを塞ぐ蓋部材81とアーム部本体80の上面部80aとの間に、大気圧となっている内部空間66からの空気の流出を防止する環状のシール部材が配置されている。そのため、本形態では、ロボット1が大型化して第2アーム部24が大型化しても、複数のシール部材のそれぞれの大きさを小さくすることが可能になり、その結果、第2アーム部24を組み立てる際にシール部材を容易に取り扱うことが可能になる。同様に、本形態では、アーム部本体85に複数の貫通孔85gが形成されており、貫通孔85gを塞ぐ蓋部材86とアーム部本体85の上面部85aとの間に、大気圧となっている内部空間45からの空気の流出を防止する環状のシール部材が配置されている。そのため、本形態では、ロボット1が大型化して第1アーム部23が大型化しても、複数のシール部材のそれぞれの大きさを小さくすることが可能になり、その結果、第1アーム部23を組み立てる際にシール部材を容易に取り扱うことが可能になる。したがって、本形態では、ロボット1が大型化しても、アーム14の内部空間45、66の気密性を確保するためのシール部材を取り付ける際の作業ミスを低減することが可能になる。
ここで、本形態では、真空中に配置される第2アーム部24の内部空間66が大気圧となっているため、中空状に形成される第2アーム部24は、内部の圧力によって外側に膨らむように変形するが、本形態では、アーム部本体80の下面部80bの上面に、上下方向から見たときに貫通孔80fと重なる凹部80nが形成されているため、上下両側に向かって略均等に第2アーム部24が膨らむように第2アーム部24を変形させることが可能になる。
すなわち、下面部80bの上面に凹部80nが形成されていない場合には、複数の貫通孔80fが形成される上面部80aの強度が下面部80bの強度よりも低くなるため、第2アーム部24は、内部の圧力によって、下側よりも上側が大きく膨らむように変形しやすくなるが、本形態では、下面部80bの上面に凹部80nが形成されており、下面部80bの強度を上面部80aの強度に近づけることが可能になるため、上下両側に向かって略均等に第2アーム部24が膨らむように第2アーム部24を変形させることが可能になる。したがって、本形態では、上面部80aに複数の貫通孔80fが形成されていても、上下方向の一方側へ傾くように第2アーム部24が変形したり、捩れるように第2アーム部24が変形したりするのを抑制することが可能になる。
同様に、本形態では、真空中に配置される第1アーム部23の内部空間45が大気圧となっているため、中空状に形成される第1アーム部23は、内部の圧力によって外側に膨らむように変形するが、本形態では、アーム部本体85の下面部85bの上面に、上下方向から見たときに貫通孔85gと重なる凹部85nが形成されているため、上下両側に向かって略均等に第1アーム部23が膨らむように第1アーム部23を変形させることが可能になる。したがって、本形態では、上面部85aに複数の貫通孔85gが形成されていても、上下方向の一方側へ傾くように第1アーム部23が変形したり、捩れるように第1アーム部23が変形したりするのを抑制することが可能になる。
このように、本形態では、上面部80a、85aに複数の貫通孔80f、85gが形成されていても、上下方向の一方側へ傾くようにアーム14が変形したり、捩れるようにアーム14が変形したりするのを抑制することが可能になるため、アーム14の先端側の位置精度を確保することが可能になる。したがって、本形態では、上面部80a、85aに複数の貫通孔80f、85gが形成されていても、チャンバー5〜10の所定の位置へ基板2を精度良く搬送することが可能になる。すなわち、本形態では、基板2の目標到達位置からのずれを抑制して基板2の搬送精度を高めることが可能になる。
特に本形態では、上下方向から見たときに、貫通孔80fの内周面と凹部80nの内周面とが略一致し、かつ、貫通孔85gの内周面と凹部85nの内周面とが略一致しているため、上下両側に向かって略均等に第1アーム部23、第2アーム部24が膨らむように第1アーム部23、第2アーム部24を変形させやすくなる。したがって、本形態では、上面部80a、85aに複数の貫通孔80f、85gが形成されていても、上下方向の一方側へ傾くようにアーム14が変形したり、捩れるようにアーム14が変形したりするのを効果的に抑制することが可能になり、その結果、アーム14の先端側の位置精度を高めることが可能になる。
本形態では、アーム部本体80、85は、アルミニウム合金のブロックを切削加工することで形成されている。そのため、本形態では、互いに別体で形成された上面部80a、85aと下面部80b、85bと側面部80c、85cとが接合されることでアーム部本体80、85が形成されている場合と比較して、内部空間45、66からの空気の流出を防止しやすくなる。また、本形態では、アーム部本体80、85が鋳物によって形成されている場合と比較して、アーム部本体80、85から真空中へ放出されるガス(アウトガス)の放出量を低減することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、アーム14は、1個の第1アーム部23と1個の第2アーム部24とによって構成されている。この他にもたとえば、図10に示すように、アーム14は、1個の第1アーム部23と、2個の第2アーム部24とによって構成されても良い。この場合には、第1アーム部23は、略V形状あるいは直線状に形成されており、その中心部が本体部15に回動可能に連結される基端部となっている。また、図10に示すように、第1アーム部23の2個の先端側のそれぞれに第2アーム部24が回動可能に連結されており、第1アーム部23の2個の先端側のそれぞれに関節部26が形成されている。また、この場合には、たとえば、ハンド13の基部20に、水平方向の一方側へ突出する2本のフォーク部21のみが取り付けられる。なお、図10では、上述した形態の構成と同一の構成、または、上述した形態の構成に対応する構成については、同一の符号を付している。
また、上述した形態では、ロボット1は、1本のアーム14を備えているが、図11に示すように、ロボット1は、本体部15にその基端側が回動可能に連結される2本のアーム14を備えていても良い。この場合には、たとえば、ハンド13の基部20に、水平方向の一方側へ突出する2本のフォーク部21のみが取り付けられる。なお、図11では、上述した形態の構成と同一の構成、または、上述した形態の構成に対応する構成については、同一の符号を付している。
上述した形態では、凹部80nは、上下方向から見たときに、貫通孔80fと重なるように形成されており、上下方向から見たときに、貫通孔80fの内周面と凹部80nの内周面とが略一致している。この他にもたとえば、凹部80nは、上下方向から見たときに、凹部80nの一部が貫通孔80fと重なるように形成され、上下方向から見たときに、貫通孔80fの内周面と凹部80nの内周面とがずれていても良い。同様に、上述した形態では、凹部85nは、上下方向から見たときに、貫通孔85gと重なるように形成されており、上下方向から見たときに、貫通孔85gの内周面と凹部85nの内周面とが略一致しているが、凹部85nは、上下方向から見たときに、凹部85nの一部が貫通孔85gと重なるように形成され、上下方向から見たときに、貫通孔85gの内周面と凹部85nの内周面とがずれていても良い。
上述した形態では、凹部80nの内径は、貫通孔80fの内径と等しくなっている。この他にもたとえば、凹部80nの内径は、貫通孔80fの内径より大きくても良いし、貫通孔80fの内径より小さくても良い。同様に、凹部85nの内径は、貫通孔85gの内径と等しくなっているが、凹部85nの内径は、貫通孔85gの内径より大きくても良いし、貫通孔85gの内径より小さくても良い。また、上述した形態では、貫通孔80f、85gは、円形状に形成されているが、貫通孔80f、85gは、多角形状に形成されても良いし、楕円形状または長円形状に形成されても良い。また、上述した形態では、凹部80n、85nは、円形状に形成されているが、凹部80n、85nは、多角形状に形成されても良いし、楕円形状または長円形状に形成されても良い。
上述した形態では、凹部80n、85nは、下面部80b、85bを貫通しないように形成されている。この他にもたとえば、凹部80n、85nは、下面部80b、85bを貫通するように形成されても良い。この場合には、下面部80b、85bの下面に、凹部80n、85nを塞ぐ蓋部材が固定される。また、この蓋部材と下面部80b、85bとの間には、内部空間45、66からの空気の流出を防止するシール部材が配置される。
上述した形態では、第1アーム部23の内部空間45および第2アーム部24の内部空間66が大気圧となっている。この他にもたとえば、内部空間45または内部空間66が真空となっていても良い。また、上述した形態では、アーム14は、第1アーム部23と第2アーム部24との2個のアーム部によって構成されているが、アーム14は、1個のアーム部によって構成されても良いし、3個以上のアーム部によって構成されても良い。アーム14が3個以上のアーム部によって構成される場合には、全てのアーム部の内部空間が大気圧となっていても良いし、内部空間が真空となっているアーム部があっても良い。
上述した形態では、ロボット1は、第1アーム部23に対して第2アーム部24を回動させるためのモータ46と、第2アーム部24に対してハンド13を回動させるためのモータ47とを備えている。この他にもたとえば、1台のモータによって、第1アーム部23に対して第2アーム部24が回動し、かつ、第2アーム部24に対してハンド13が回動するように、モータからアーム14への動力の伝達機構が構成されても良い。
上述した形態では、ロボット1によって搬送される搬送対象物は有機ELディスプレイ用の基板2であるが、ロボット1によって搬送される搬送対象物は、液晶ディスプレイ用のガラス基板であっても良いし、半導体ウエハ等であっても良い。また、上述した形態では、ロボット1は、搬送対象物を搬送するためのロボットであるが、ロボット1は、溶接ロボット等の他の用途で使用されるロボットであっても良い。
1 ロボット(産業用ロボット)
14 アーム
45、66 内部空間
80a、85a 上面部(第1平面部)
80b、85b 下面部(第2平面部)
80c、85c 側面部
80f、85g 貫通孔
80n、85n 凹部
81、86 蓋部材

Claims (4)

  1. 平板状の第1平面部と、前記第1平面部と所定の隙間を介して略平行に対向配置される平板状の第2平面部と、前記第1平面部の外周端と前記第2平面部の外周端とを繋ぐ側面部とを有するアームを備え、
    前記アームの少なくとも一部は、前記第1平面部と前記第2平面部と前記側面部とに囲まれる内部空間を有する中空状に形成されるとともに、前記アームは、真空中に配置され、
    前記内部空間は、大気圧となっており、
    前記第1平面部には、前記内部空間に通じる複数の貫通孔が形成され、
    前記アームは、前記第1平面部に固定され前記貫通孔を塞ぐ複数の蓋部材と、前記第1平面部と前記蓋部材との間に配置され前記内部空間からの空気の流出を防止する複数のシール部材とを備え、
    前記第2平面部の、前記第1平面部との対向面には、前記第1平面部と前記第2平面部との対向方向から見たときに前記貫通孔と少なくとも一部が重なる複数の凹部が窪むように形成されていることを特徴とする産業用ロボット。
  2. 前記対向方向から見たときに、前記貫通孔の内周面と前記凹部の内周面とが略一致していることを特徴とする請求項1記載の産業用ロボット。
  3. 前記貫通孔は、円形状に形成され、
    前記凹部は、前記貫通孔の内径と内径の等しい円形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の産業用ロボット。
  4. 前記内部空間は、前記貫通孔から挿入される切削用工具を用いた切削加工によって形成され、
    前記第1平面部と前記第2平面部と前記側面部とが一体となっていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の産業用ロボット。
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